(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記液溜め基材は、前記導流器に少なくとも部分的に巻き付けられ、前記導流器によって画定され、それから延在する複数の突起に係合する、請求項5に記載のカートリッジ。
前記マウスピースと前記噴霧器との間にスペーサが位置付けられ、前記スペーサは、前記外側本体内部の空体積を減少させるように構成される、請求項14に記載のカートリッジ。
前記マウスピースは、チャネルを画定するリップを備え、前記リップ及び前記チャネルは、前記マウスピースを通して画定される開口の周りに延在する、請求項14に記載のカートリッジ。
前記液溜め基材を前記導流器に少なくとも部分的に巻き付けることは、前記液溜め基材を、前記導流器によって画定され、それから延在する複数の突起に係合させることを含む、請求項23に記載の方法。
前記液溜め基材を前記導流器に少なくとも部分的に巻き付けることは、前記液溜め基材を、その第1の端部と第2の端部との間に間隙が画定されるように、前記導流器に部分的に巻き付けることを含む、請求項23に記載の方法。
前記液溜め基材を前記導流器に少なくとも部分的に巻き付けることは、前記導流器内に画定されるカットアウトにおいて、前記導流器と前記液溜め基材との間のチャネルを形成することを含む、請求項23に記載の方法。
前記エアロゾル前駆体組成物を、前記液溜め基材の第1の端部と第2の端部との間の間隙、及び前記導流器内に画定されるカットアウトにおける前記導流器と前記液溜め基材との間のチャネルのうちの少なくとも1つの中へ方向付けることによって、前記液溜め基材を前記エアロゾル前駆体組成物で充填することを更に含む、請求項23に記載の方法。
一方向弁を前記基部に連結することを更に備え、前記一方向弁は、前記導流器から前記基部を通る空気の流れに抵抗するように構成される、請求項18〜22のいずれか一項に記載の方法。
【発明の概要】
【0005】
本開示は、エアロゾル送達デバイスに関し、それは、特定の実施形態では電子タバコとして特徴付けられ得る。一態様では、エアロゾル送達デバイス用のカートリッジが提供される。カートリッジは、外側本体と、外側本体に連結された導流器と、導流器に連結された基部と、外側本体内に受容される噴霧器とを含み得る。導流器及び外側本体は、液溜めコンパートメントを画定してもよく、導流器及び基部は、電子機器コンパートメントを画定する。
【0006】
いくつかの実施形態では、カートリッジは、液溜めコンパートメント中に液溜め基材を更に含み得る。液溜め基材は、その第1の端部と第2の端部との間に間隙が画定されるように、導流器に部分的に巻き付けられ得る。液溜め基材は、導流器に少なくとも部分的に巻き付けられ、導流器によって画定され、それから延在する、複数の突起に係合し得る。導流器は、陥凹を画定し得る。陥凹は、導流器と液溜め基材との間にチャネルを画定し得る。
【0007】
いくつかの実施形態では、カートリッジは、導流器内に成形され、基部の接続器端部に延在する少なくとも1つの発熱端子を更に含んでもよい。カートリッジは、電子機器コンパートメント内に位置付けられる電子制御構成要素と、電子制御構成要素から基部の接続器端部に延在する制御構成要素端子とを追加的に含んでもよい。基部は、外側本体の内側表面に対して封止するように構成された変形可能なリブを画定し得る。導流器は、外側本体の内側表面に対して封止するように構成された変形可能なリブを画定し得る。
【0008】
いくつかの実施形態では、導流器は、外側本体に溶接され得る。導流器はまた、基部に溶接されてもよい。カートリッジは、導流器から基部を通る空気の流れに抵抗するように構成された一方向弁を追加的に含んでもよい。一方向弁は、フラップ弁及び三方弁からなる群から選択されてもよい。一方向弁は、電子機器コンパートメント内に位置付けられ得る。カートリッジは、基部の反対側のその端部にて外側本体に連結されたマウスピースを更に含んでもよい。マウスピースは、外側本体内部の空体積を減少させるように構成された拡張部を画定し得る。スペーサは、マウスピースと噴霧器との間に位置付けられ得る。スペーサは、外側本体内部の空体積を減少させるように構成され得る。マウスピースは、チャネルを画定するリップを含み得る。リップ及びチャネルは、マウスピースを通して画定される開口の周りに延在し得る。
【0009】
追加的な態様では、エアロゾル送達デバイス用のカートリッジを組立てるための方法が提供される。本方法は、基部を導流器に、導流器及び基部が電子機器コンパートメントを画定するように連結することと、噴霧器を外側本体内部に位置付けることと、外側本体及び導流器が液溜めコンパートメントを画定するように、外側本体を導流器に連結することとを含み得る。
【0010】
いくつかの実施形態では、本方法は、エアロゾル前駆体組成物を貯蔵するように構成された液溜め基材を、導流器に少なくとも部分的に巻き付けることと、液溜め基材を液溜めコンパートメント内に位置付けることとを更に含んでもよい。液溜め基材を導流器に少なくとも部分的に巻き付けることは、液溜め基材を、導流器によって画定され、それから延在する複数の突起に係合させることを含み得る。加えて、液溜め基材を導流器に少なくとも部分的に巻き付けることは、液溜め基材を、その第1の端部と第2の端部との間に間隙が画定されるように、導流器に部分的に巻き付けることを含んでもよい。液溜め基材を導流器に少なくとも部分的に巻き付けることはまた、導流器内に画定されるカットアウトにおいて、導流器と液留め基材との間のチャネルを形成することを含んでもよい。いくつかの実施形態では、本方法は、少なくとも1つの発熱端子を導流器内に成形することを追加的に含んでもよい。本方法は、エアロゾル前駆体組成物を、液溜め基材の第1の端部と第2の端部との間の間隙、及び導流器内に画定されるカットアウトにおける導流器と液溜め基材との間のチャネルのうちの少なくとも1つの中へ方向付けることによって、液留め基材をエアロゾル前駆体組成物で充填することを追加的に含んでもよい。
【0011】
いくつかの実施形態では、本方法は、電子制御構成要素を電子機器コンパートメント内に位置付けることと、制御構成要素端子を電子制御構成要素に接続することとを更に含んでもよい。外側本体を導流器に連結することは、導流器の変形可能なリブを外側本体の内側表面に対して変形させることを含み得る。外側本体を導流器に連結することは、外側本体を導流器に溶接することを含み得る。本方法は、外側本体を基部に連結することを追加的に含んでもよい。外側本体を基部に連結することは、基部の変形可能なリブを外側本体の内側表面に対して変形させることを含み得る。基部を導流器に連結することは、基部を導流器に溶接することを含み得る。更に、本方法は、一方向弁を基部に連結することを含んでもよい。一方向弁は、導流器から基部を通る空気の流れに抵抗するように構成されてもよい。
【0012】
追加的な態様では、エアロゾル送達デバイス用のカートリッジが提供される。カートリッジは、外側本体と、外側本体内に少なくとも部分的に受容される噴霧器と、外側本体内に少なくとも部分的に受容される導流器と、噴霧器に連結され、導流器を少なくとも部分的に通って延在する複数の発熱端子とを含み得る。
【0013】
いくつかの実施形態では、発熱端子は、導流器内に成形され得る。カートリッジは、基部を更に含んでもよい。基部は、外側本体及び導流器のうちの少なくとも1つに連結され得る。導流器及び外側本体は、液溜めコンパートメントを画定してもよく、導流器及び基部は、電子機器コンパートメントを画定してもよい。
【0014】
本発明は、以下の実施形態を含むが、これらに限定されない。
【0015】
実施形態1:エアロゾル送達デバイス用のカートリッジであって、
外側本体と、
該外側本体に連結された導流器と、
該導流器に連結された基部と、
該外側本体内に受容される噴霧器と、を備え、
該導流器及び該外側本体は、液溜めコンパートメントを画定し、該導流器及び該基部は、電子機器コンパートメントを画定する、カートリッジ。
【0016】
実施形態2:該液溜めコンパートメント中に液溜め基材を更に備える、いずれかの前述または後述の実施形態に記載のカートリッジ。
【0017】
実施形態3:該液溜め基材は、その第1の端部と第2の端部との間に間隙が画定されるように、該導流器に部分的に巻き付けられる、いずれかの前述または後述の実施形態に記載のカートリッジ。
【0018】
実施形態4:該液溜め基材は、該導流器に少なくとも部分的に巻き付けられ、該導流器によって画定され、それから延在する複数の突起に係合する、いずれかの前述または後述の実施形態に記載のカートリッジ。
【0019】
実施形態5:該導流器は、陥凹を画定し、該陥凹は、該導流器と該液溜め基材との間にチャネルを画定する、いずれかの前述または後述の実施形態に記載のカートリッジ。
【0020】
実施形態6:該導流器内に成形され、該基部の接続器端部に延在する少なくとも1つの発熱端子を更に備える、いずれかの前述または後述の実施形態に記載のカートリッジ。
【0021】
実施形態7:該電子機器コンパートメント内に位置付けられる電子制御構成要素と、該電子制御構成要素から該基部の接続器端部に延在する制御構成要素端子とを更に備える、いずれかの前述または後述の実施形態に記載のカートリッジ。
【0022】
実施形態8:該基部は、該外側本体の内側表面に対して封止するように構成された変形可能なリブを画定する、いずれかの前述または後述の実施形態に記載のカートリッジ。
【0023】
実施形態9:該導流器は、該外側本体の内側表面に対して封止するように構成された変形可能なリブを画定する、いずれかの前述または後述の実施形態に記載のカートリッジ。
【0024】
実施形態10:該導流器は、該外側本体及び該基部のうちの一方または両方に溶接される、いずれかの前述または後述の実施形態に記載のカートリッジ。
【0025】
実施形態11:該導流器から該基部を通る空気の流れに抵抗するように構成された一方向弁を更に備える、いずれかの前述または後述の実施形態に記載のカートリッジ。
【0026】
実施形態12:該一方向弁は、フラップ弁及び三方弁からなる群から選択される、いずれかの前述または後述の実施形態に記載のカートリッジ。
【0027】
実施形態13:該一方向弁は、該電子機器コンパートメント内に位置付けられる、いずれかの前述または後述の実施形態に記載のカートリッジ。
【0028】
実施形態14:該外側本体に、該基部の反対側のその端部にて連結されたマウスピースを更に備える、いずれかの前述または後述の実施形態に記載のカートリッジ。
【0029】
実施形態15:該マウスピースは、該外側本体内部の空体積を減少させるように構成された拡張部を画定する、いずれかの前述または後述の実施形態に記載のカートリッジ。
【0030】
実施形態16:該マウスピースと該噴霧器との間にスペーサが位置付けられ、該スペーサは、該外側本体内部の空体積を減少させるように構成される、いずれかの前述または後述の実施形態に記載のカートリッジ。
【0031】
実施形態17:該マウスピースは、チャネルを画定するリップを備え、該リップ及び該チャネルは、該マウスピースを通して画定される開口の周りに延在する、いずれかの前述または後述の実施形態に記載のカートリッジ。
【0032】
実施形態18:エアロゾル送達デバイス用のカートリッジを組立てるための方法であって、
基部を導流器に、該導流器及び該基部が電子機器コンパートメントを画定するように連結することと、
噴霧器を外側本体内に位置付けることと、
該外側本体及び該導流器が液溜めコンパートメントを画定するように、該外側本体を該導流器に連結することと、を含む、方法。
【0033】
実施形態19:エアロゾル前駆体組成物を貯蔵するように構成された液溜め基材を、該導流器に少なくとも部分的に巻き付けることと、
該液溜め基材を該液溜めコンパートメント内に位置付けることと、を更に含む、いずれかの前述または後述の実施形態に記載の方法。
【0034】
実施形態20:該液溜め基材を該導流器に少なくとも部分的に巻き付けることは、該液溜め基材を、該導流器によって画定され、それから延在する複数の突起に係合させることを含む、いずれかの前述または後述の実施形態に記載の方法。
【0035】
実施形態21:該液溜め基材を該導流器に少なくとも部分的に巻き付けることは、該液溜め基材を、その第1の端部と第2の端部との間に間隙が画定されるように、該導流器に部分的に巻き付けることを含む、いずれかの前述または後述の実施形態に記載の方法。
【0036】
実施形態22:該液溜め基材を該導流器に少なくとも部分的に巻き付けることは、該導流器内に画定されるカットアウトにおいて、該導流器と該液溜め基材との間のチャネルを形成することを含む、いずれかの前述または後述の実施形態に記載の方法。
【0037】
実施形態23:該エアロゾル前駆体組成物を、該液溜め基材の第1の端部と第2の端部との間の間隙、及び該導流器内に画定されるカットアウトにおける該導流器と該液溜め基材との間のチャネルのうちの少なくとも1つの中へ方向付けることによって、該液溜め基材を該エアロゾル前駆体組成物で充填することを更に含む、いずれかの前述または後述の実施形態に記載の方法。
【0038】
実施形態24:少なくとも1つの発熱端子を該導流器内に成形することを更に含む、いずれかの前述または後述の実施形態に記載の方法。
【0039】
実施形態25:電子制御構成要素を該電子機器コンパートメント内に位置付けることと、
制御構成要素端子を該電子制御構成要素に接続することとを更に含む、いずれかの前述または後述の実施形態に記載の方法。
【0040】
実施形態26:該外側本体を該導流器に連結することは、該導流器の変形可能なリブを該外側本体の内側表面に対して変形させることを含む、いずれかの前述または後述の実施形態に記載の方法。
【0041】
実施形態27:該外側本体を該導流器に連結することは、該外側本体を該導流器に溶接することを含む、いずれかの前述または後述の実施形態に記載の方法。
【0042】
実施形態28:該外側本体を該基部に連結することを更に含み、
該外側本体を該基部に連結することは、該基部の変形可能なリブを該外側本体の内側表面に対して変形させることを含む、いずれかの前述または後述の実施形態に記載の方法。
【0043】
実施形態29:該基部を該導流器に連結することは、該基部を該導流器に溶接することを含む、いずれかの前述または後述の実施形態に記載の方法。
【0044】
実施形態30:一方向弁を該基部に連結することを更に備え、該一方向弁は、該導流器から該基部を通る空気の流れに抵抗するように構成される、いずれかの前述または後述の実施形態に記載の方法。
【0045】
実施形態31:エアロゾル送達デバイス用のカートリッジであって、
外側本体と、
該外側本体内に受容される噴霧器と、
該外側本体内に少なくとも部分的に受容される導流器と、
該噴霧器に連結され、該導流器を少なくとも部分的に通って延在する複数の発熱端子と、を備える、カートリッジ。
【0046】
実施形態32:該発熱端子は、該導流器内に成形される、いずれかの前述または後述の実施形態に記載のカートリッジ。
【0047】
実施形態33:基部を更に備え、該基部は、該外側本体及び該導流器のうちの少なくとも1つに連結される、いずれかの前述または後述の実施形態に記載のカートリッジ。
【0048】
本開示のこれら及び他の特徴、態様、及び利点は、以下で手短に説明する添付の図面と併せて以下の発明を実施するための形態を読むことから明らかとなるであろう。本発明は、上述の実施形態のうちの2つ、3つ、4つ、またはそれ以上の任意の組み合わせ、及び本開示に示す任意の2つ、3つ、4つ、またはそれ以上の特徴または要素の組み合わせを含み、これは、かかる特徴または要素が、本明細書の特定の実施形態の説明において明示的に組み合わされるか否かに関わらない。この開示は、開示される発明のいずれの分離可能な特徴または要素も、その種々の態様及び実施形態のいずれにおいても、文脈上そうではないことが明確に示されない限り、組み合わせ可能であることが意図されるものとして見られるべきであるように、総合的に読まれることが意図される。
【発明を実施するための形態】
【0051】
本開示は、これからその例示的な実施形態を参照しながら以下でより完全に説明される。これらの例示的な実施形態は、本開示が徹底的及び完全であるように、また当業者に本開示の範囲を十分に伝えるように説明する。実際に、本開示は、多くの異なる形態で具現化され得、本明細書に記載される実施形態に限定されるものと解釈されるべきではなく、むしろ、これらの実施形態は、本開示が適用法的要件を満たすように提供される。本明細書及び添付の特許請求の範囲で使用する場合、単数形「1つの(a)」、「1つの(an)」、「その(the)」は、文脈がそうではないことを明確に示さない限り、複数形変形を含む。
【0052】
本開示に従うエアロゾル送達デバイスは、材料を加熱して(好ましくは、材料をかなりの程度燃焼させることなく)、吸入可能な物質を形成するために、電気エネルギーを使用し得、かかる物品は、「手持ち式」デバイスとみなすのに十分に小型であることが最も好ましい。エアロゾル送達デバイスは、その物品またはデバイスのいかなる構成要素のいかなる相当程度の燃焼もなく紙巻きタバコ、葉巻、またはパイプを喫煙することの知覚(例えば、吸入及び発散習慣、味または風味の種類、感覚刺激性効果、身体的感覚、使用習慣、可視のエアロゾルによって提供されるものなどの視覚的刺激、ならびに同様のもの)の一部または全てを提供し得る。エアロゾル送達デバイスは、タバコの燃焼または熱分解の副生成物に起因するエアロゾルという意味の煙を生み出すのではなくてもよく、むしろ、物品またはデバイスは、最も好ましくは、該物品またはデバイスの特定の構成要素の揮発または気化に起因する蒸気(煙様として説明されるとみなされてもよい可視のエアロゾルとみなされ得るエアロゾル中の蒸気を含む)をもたらす。極めて好ましい実施形態では、エアロゾル送達デバイスは、タバコ及び/またはタバコ由来の構成要素を組み込み得る。したがって、エアロゾル送達デバイスは、電子タバコなどの電子喫煙物品として特徴付けけられ得る。
【0053】
本開示のエアロゾル送達デバイスはまた、蒸気産出物品または薬剤送達物品としても特徴付けられ得る。故に、かかる物品またはデバイスは、1つ以上の物品(例えば、風味及び/または薬学的活性成分)を吸入可能な形態または状態で提供するように適合させることができる。例えば、吸入可能な物質は、実質的に蒸気の形態(すなわち、その臨界点より低い温度での気相中にある物質)であり得る。あるいは、吸入可能な物質は、エアロゾルの形態(すなわち、ガス中の固体微粒子または液滴の浮遊物)であり得る。簡潔性を目的として、用語「エアロゾル」は、本明細書で使用する場合、可視であるか否か、かつ煙様と見なされ得る形態であるか否かにかかわらず、ヒトの吸引に好適な形態または種類の蒸気、ガス、及びエアロゾルを含むことを意味する。
【0054】
使用中、本開示のエアロゾル送達デバイスは、伝統的な種類の喫煙物品(例えば、タバコに火をつけ吸入することによって用いられる紙巻きタバコ、葉巻、またはパイプ)の使用において個人が用いる物理的行為の多くに供され得る。例えば、本開示のエアロゾル送達デバイスのユーザは、伝統的な種類の喫煙物品に酷似したその物品を持つこと、その物品によって産出されるエアロゾルを吸引するためにその物品の一端を吸うこと、選択された間隔で吹かすことなどが可能である。
【0055】
本開示の喫煙物品は、概して、外側シェルまたは本体内に提供される多数の構成要素を含む。外側シェルまたは本体の全体的設計は、様々であり得、喫煙物品の全体的なサイズ及び形状を画定し得る外側本体の形式または構成は様々であり得る。典型的には、紙巻きタバコまたは葉巻の形状に似た細長い本体は、単一の一体型シェルから形成され得るか、あるいは、細長い本体は、2つ以上の分離可能な部品で形成され得る。例えば、喫煙物品は、実質的に管形状であり得るために、従来の紙巻きタバコまたは葉巻の形状に類似している細長いシェルまたは本体を備え得る。一実施形態では、喫煙物品の構成要素の全てが1つの外側本体またはシェル内に含まれる。あるいは、喫煙物品は、接合され分離可能である2つ以上のシェルを備え得る。例えば、喫煙物品は、1つ以上の再利用可能な構成要素(例えば、充電式電池、及びその物品の動作を制御するための様々な電子機器)を含むシェルを備える制御体を一端に保有し、もう一端では、使い捨ての部分(例えば、使い捨ての風味含有カートリッジ)を含むシェルが、それに取り外し可能に取り付けられ得る。単一シェル型のユニット内または多部品の分離可能なシェル型のユニット内における、構成要素のより具体的な形式、構成、及び配列は、本明細書で提供する更なる開示を踏まえれば明確となる。加えて、様々な喫煙物品設計及び構成要素配列は、本開示の背景技術の節に列挙した代表的な製品などの市販されている電子喫煙物品を考慮した上で理解することができる。
【0056】
本開示のエアロゾル送達デバイスは、最も好ましくは、電源(すなわち、電力源)、少なくとも1つの制御構成要素(例えば、電源からエアロゾル送達デバイスの他の構成要素への電流を制御することなどによる、熱生成のための電力を始動、制御、調節、及び/または停止するための手段)、発熱体または熱生成構成要素(例えば、「噴霧器」の一部と一般に称される電気抵抗発熱要素または構成要素)、及びエアロゾル前駆体組成物(例えば、一般的には、「スモークジュース(smokejuice)」、「Eリキッド(e−液体)」、及び「Eジュース(e−juice)」と一般に称される成分などの、十分な熱が加えられるとエアロゾルを生む能力のある液体)、及びエアロゾル吸入のためにエアロゾル送達デバイスを吸うことを可能にする吸い口領域または先端(例えば、例えば、生成されたエアロゾルが吸い込み時にそこから引き出され得るような、物品を通る画定された気流路)のある組み合わせを備える。本開示に従って使用され得るエアロゾル前駆体材料のための例示的な配合物は、Zhengらに対する米国特許公開第2013/0008457号、及びChongらに対する米国特許公開第2013/0213417号に説明され、その開示は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0057】
本開示のエアロゾル送達デバイス内の構成要素の整列は、様々であり得る。特定の実施形態では、エアロゾル前駆体組成物は、ユーザへのエアロゾル送達を最大化するようにユーザの口に近接して位置付けられるように構成され得る、エアロゾル送達デバイスの端部の近くに配置され得る。しかしながら、他の構成例が排除されるわけではない。概して、発熱要素は、発熱要素からの熱がエアロゾル前駆体(ならびにユーザに送達するために同様に提供され得る1つ以上の風味剤、薬剤、または同様のもの)を揮発させて、ユーザに送達するためのエアロゾルを形成し得るように、エアロゾル前駆体組成物の十分に近傍に位置付け得る。発熱要素がエアロゾル前駆体組成物を加熱すると、消費者による吸入に好適な物理的形態でエアロゾルが形成、放出、または生成される。前述の用語は、放出する(release)、放出している(releasing)、放出する(releases)、または放出された(released)への言及が、形成する(form)または生成する(generate)、形成している(forming)または生成している(generating)、及び放出された(formed)または生成された(generated)を含むように、置き換え可能であることを意味することに留意すべきである。具体的には、吸入可能な物質は、蒸気もしくはエアロゾルまたはこれらの混合物の形態で放出される。
【0058】
上述のように、エアロゾル送達デバイスは、発熱体への電力供給、制御システムへの電力供給、インジケータへの電力供給など、エアロゾル送達デバイスに様々な機能性を提供するのに十分な電流を提供するための電池または他の電力源(例えば、コンデンサ)を組み込んでもよい。電源は種々の実施形態を呈し得る。好ましくは、電源は、発熱要素を迅速に加熱してエアロゾル形成を提供し、所望の期間の使用を介してエアロゾル送達デバイスに電力供給するのに十分な電力を送達することができる。電源は、好ましくは、エアロゾル送達デバイスを容易に取り扱うことができるように、エアロゾル送達デバイス内に簡便に収まるようなサイズである。加えて、好ましい電源は、望ましい喫煙体験を損なうことがないように、十分に軽量なものである。
【0059】
本開示のエアロゾル送達デバイス内の構成要素のより特定の形式、構成、及び配列は、以下に提供される更なる開示を踏まえれば明確となるであろう。加えて、様々なエアロゾル送達デバイスの構成要素の選択は、本開示の背景技術の節に列挙した代表的な製品などの市販されている電子エアロゾル送達デバイスを考慮した上で理解することができる。更に、エアロゾル送達デバイス内の構成要素の配列もまた、本開示の背景技術の節に列挙した代表的な製品などの市販されている電子エアロゾル送達デバイスを考慮した上で理解することができる。
【0060】
本開示に従うエアロゾル送達デバイス100の1つの例示的な実施形態を、
図1に示す。示されるように、エアロゾル送達デバイス100は、制御体200及びカートリッジ300を含み得る。これに関連して、
図1は、それぞれ組立構成である制御体200及びカートリッジ300を示し、制御体及びカートリッジは互いに連結されている。様々な機構が、ねじ式係合、圧入係合、締まりばめ、磁気係合、または同様のものなどをもたらすように、制御体200をカートリッジ300に接続してもよい。
【0061】
制御体200及びカートリッジ300の構成要素は、多様な材料で形成され得る。例えば、プラスチック(例えば、ポリカーボネートまたはアクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS))、金属(例えば、ステンレス鋼またはアルミニウム)、板紙、厚紙、セラミック、ガラス繊維、ガラス(例えば、弾性ガラス)、またはグラファイト複合材が、エアロゾル送達デバイスの構成要素を形成するために用いられてもよい。エアロゾル送達デバイスに用いられ得る様々な他の材料は、それらの特定の具体的な構成要素に特に言及して、下記に述べられる。
【0062】
エアロゾル送達デバイス100は、制御体200及びカートリッジ300が互いに連結されるいくつかの実施形態では、実質的に棒様であってもよく、実質的に管形状であってもよく、または実質的に円筒形状であってもよい。これに関連して、いくつかの実施形態では、紙巻きタバコまたは葉巻などの喫煙物品に類似したサイズ、形状、及び/または構成を有するエアロゾル送達デバイス100を提供することが好ましい場合もある。故に、いくつかの実施形態では、制御体200及びカートリッジ300は、概して円筒形であり、エアロゾル送達デバイス100は、それらの間の連結の結果として、細長い円筒形構成を画定し得る。したがって、エアロゾル送達デバイス100の典型的なサイズ、形状、及び/または一般的な外観は、市販されている電子タバコに匹敵し得る。
【0063】
いくつかの実施形態では、制御体200及びカートリッジ300は、実質的に同一の長手方向長さを画定し得る。しかしながら、他の実施形態では、制御体200及びカートリッジ300は、異なる長手方向長さを画定してもよい。例えば、カートリッジ300の長手方向長さ対制御体200の長手方向長さの比は、約2:1〜約1:2、約3:5〜約5:3、または約4:5〜約5:4であってもよい。これに関連して、いくつかの実施形態では、カートリッジ300の寸法は、フィルタ要素の寸法に類似していてもよく、制御体200の寸法は、伝統的な紙巻きタバコのタバコロッドの寸法に類似していてもよい。この構成は、動力源のために制御体200内の適切な空間を提供してもよく、その動力源は、上述及び下述される通りその中に含まれてもよい。
【0064】
一実施形態では、制御体200及びカートリッジ300は、
図1に示される構成で、互いに永久的に連結されてもよい。使い捨てであるように構成され得る、ならびに/または永久的な連結のための構成される第1及び第2の外側本体を含み得る例示的なエアロゾル送達デバイスは、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、2014年2月3日に出願されたBlessらに対する米国特許出願第14/170,838号に開示される。しかしながら、別の実施形態では、制御体200及びカートリッジ300は、分離可能であるように構成されてもよい。これに関連して、
図2は、切り離された構成の制御体200及びカートリッジ300を示し、ここでは、カートリッジの側面図及び制御体の断面図が提供される。
【0065】
特定の実施形態では、制御体200及びカートリッジ300の一方または両方は、使い捨てまたは再利用可能と称され得る。例えば、制御体200は、交換可能な電池または充電式の電池を有してもよく、故に、典型的な交流電気コンセントへの接続、車の充電器(すなわち、シガーソケットレセプタクル)への接続、及びユニバーサルシリアルバス(USB)ケーブルなどを介したコンピュータへの接続を含む、任意の種類の再充電技術と組み合わせてもよい。更に、いくつかの実施形態では、カートリッジ300は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、Changらに対する米国特許出願公開第2014/0060555号に開示される通り、単回使用カートリッジを備えてもよい。
【0066】
図2に示されるように、制御体200は、複数の構成要素を備えてもよい。例えば、制御体200は、連結器202、外側本体204、流れセンサ210、制御構成要素212、電力源216(例えば、充電式であってもよい電池)、インジケータ218(例えば、LEDインジケータ)、及び端部キャップ222を含んでもよい。制御体に含まれ得る様々な要素は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、2014年2月28日に出願されたWormらに対する米国出願第14/193,961号に説明される。
【0067】
本開示に従うエアロゾル送達デバイスの様々な構成要素は、当該技術分野で説明され、市販されている構成要素から選択され得る。本開示に従って使用され得る例示的な電池は、Peckerarらに対する米国特許出願公開第2010/0028766号に説明され、その開示はその全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0068】
エアロゾル生成部品は最も好ましくは、エアロゾル生成が所望されるとき(例えば、使用中に吸引するとき)に、生成要素を加熱するための電力の供給の制御のためのセンサまたは検出器を組み込む。したがって、例えば、エアロゾル生成部品が使用中に吸われていないときに、熱生成要素への電力供給を停止するため、及び吸い込み中に熱生成要素による熱の生成を始動または誘発するために電力供給を開始するための様式または方法が提供される。更なる代表的な種類の感知または検出機構、その構造及び構成、その構成要素、ならびにその操作の一般的な方法は、参照により本明細書に組み込まれる、Sprinkel,Jr.に対する米国特許第5,261,424号、McCaffertyらに対する同第5,372,148号、及びFlickによるPCT国際公開第2010/003480号に説明される。
【0069】
エアロゾル生成部品は最も好ましくは、吸い込み中の熱生成要素への電力の量を制御するための制御機構を組み込む。代表的な種類の電子構成要素、その構造及び構成、その特徴、ならびにその操作の一般的な方法は、Gerthらに対する米国特許第4,735,217号、Brooksらに対する同第4,947,874号、McCaffertyらに対する同第5,372,148号、Fleischhauerらに対する同第6,040,560号、Nguyenらに対する同第7,040,314号、及びPanに対する同第8,205,622号、Fernandoらに対する米国特許公開第2009/0230117号及びColletらに対する同第2014/0060554、ならびにAmpoliniらに対する2013年3月15日に出願された米国特許出願第13/837,542号、及びHenryらに対する2014年3月13日に出願された同第14/209,191号に説明され、それらは参照により本明細書に組み込まれる。
【0070】
代表的な種類の基材、液溜め、またはエアロゾル前駆体を支持するための他の構成要素は、参照により本明細書に組み込まれる、Newtonに対する米国特許第8,528,569号、及びChapmanらに対する2013年3月15日に出願された米国特許出願第13/802,950号、Davisらに対する2013年8月28日に出願された同第14/011,192号、及びBlessらに対する2014年2月3日に出願された同第14/170838号に説明される。加えて、様々なウィッキング材料、ならびに特定の種類の電子タバコ内におけるそれらのウィッキング材料の構成及び動作は、参照により本明細書に組み込まれる、Searsらに対する2013年1月30日に出願された米国特許出願第13/754,324号に記載される。上述の文書により開示された様々な材料は、様々な実施形態での本デバイスに組み込まれ、上述の開示の全てはそれらの全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0071】
図3は、分解された構成のカートリッジ300を示す。示されるように、カートリッジ300は、本開示の例示的な実施形態に従う基部302、制御構成要素端子304、電子制御構成要素306、導流器308、噴霧器310、液溜め基材312、外側本体314、マウスピース316、ラベル318、ならびに第1及び第2の発熱端子320a、320bを備えてもよい。噴霧器310は、液体輸送要素322及び発熱要素324を備え得る。カートリッジは、例えば、2013年3月15日に出願されたDepianoらに対する米国特許出願第13/841,233号に開示される通り、基部及びマウスピースを保護し、使用前にその中に汚染物質が侵入するのを防止するために、基部に係合する基部シッピングプラグ及び/またはマウスピースに係合するマウスピースシッピングプラグを追加的に含んでもよい。以下に含まれる説明は、上記に説明される構成要素の構成例及びそれらの組立方法を提供する。しかしながら、カートリッジ300は、多様な様式で組立てられてもよく、また他の実施形態では追加的なまたはより少ない構成要素を含んでもよいことが理解されるべきである。例えば、カートリッジ300は、本明細書では概して液留め基材を含むとして説明されているが、他の実施形態では、カートリッジは、液留め基材を使用することなく、(例えば、エアロゾル前駆体組成物を貯蔵するコンテナまたは容器の使用、またはその中への直接貯蔵を通じて)その中にエアロゾル前駆体組成物を保持してもよい。いくつかの実施形態では、エアロゾル前駆体組成物は、コンテナまたは容器内にあってもよく、そのコンテナまたは容器はまた、その中に多孔性の(例えば、繊維質の)材料を含み得る。
【0072】
図4は、導流器308ならびに第1及び第2の発熱端子320a、320bの背面の底面斜視図を示し、
図5は、導流器及び発熱端子の正面の反対側の上面斜視図を示す。以下に述べられる通り、導流器308は、制御体200から受容され得る空気の流れを、噴霧器310の発熱要素324へ方向付けるように構成されてもよい(これは
図9に関連して更に説明される)。更に、第1の発熱端子320a及び第2の発熱端子320b(例えば、正極及び接地端子)は、発熱要素324の反対側の端部に係合し、カートリッジ300が制御体200に接続するときに、それと電気接続を形成するように構成される。
【0073】
図4及び5に示される通り、発熱端子320a、320bの一方または両方は、導流器308に連結されてもよい。示される実施形態では、第1及び第2の発熱端子320a、320bは、導流器308を通って延在する。例えば、第1及び第2の発熱端子320a、320bの一方または両方は、導流器308内に成形されてもよい。更なる例として、発熱端子320a、320bは、導流器308内に挿入成形されてもよい。これに関連して、いくつかの実施形態では、導流器308は、成形プロセスを介して所望の構造に形状付けられ得るプラスチックまたは他の材料を含み得る。
【0074】
発熱端子320a、320bを導流器308内に成形することは、特定の利益を提供し得る。これに関連して、発熱端子320a、320bを導流器308内に成形することは、発熱端子320a、320bの互いに対する、及び導流器に対する正確で確実な定置を可能にし得る。それによって、例えば、発熱要素端子320aと320bとの間の正確な分離距離が、成形プロセス中に設定されてもよく、この分離距離は、導流器308によって画定される結果として得られる構造によって、成形プロセスの後に維持されてもよい。加えて、導流器308に確実に係合した発熱端子320a、320bを提供することは、カートリッジの製造中により容易に把持し、取り扱うことができる比較的大きい構造を提供することによって、カートリッジ300の製造を更に促進し得る。これに関連して、本開示のカートリッジ300は、例えば、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、2014年3月27日に出願されたAmpoliniらに対する米国特許出願第14/227,159号に開示される通り、自動製造技術を使用して形成されてもよい。
【0075】
更に、発熱端子320a、320bを導流器308内に成形することは、発熱端子と導流器との間の封止を提供してもよい。これにより、発熱端子320a、320bと導流器308との間の流体漏出が実質的に回避され得る。故に、例えば、さもなくばカートリッジの充填中に発生する場合がある発熱端子320a、320bに沿ったエアロゾル前駆体組成物の漏出は、実質的に防止され得る。しかしながら、理解され得る通り、発熱端子320a、320bは、発熱端子が導流器内に成形されない実施形態では、他の様式で導流器308に対して封止されてもよい。例えば、発熱端子が導流器を通って延在するが、その中には成形されない実施形態では、発熱端子320a、320bと導流器308との間にシーラントが適用されてもよい。
【0076】
示される実施形態では、導流器308は、基部部分326と、そこから延在する長手方向拡張部328とを含む。貫通穴330は、基部部分326及び長手方向拡張部328を通って、導流器308の長手方向長さに沿って延在し得る。これに関連して、長手方向拡張部328は、貫通穴330を取り囲む管を画定し得る。貫通穴330は、制御体200または連結器202から基部302を通して受容され得る空気の流れを、基部部分326及び長手方向拡張部328を通して噴霧器310の発熱要素324へと方向付けるように構成され得る。これに関連して、いくつかの実施形態では、制御体200の連結器202(例えば、
図3参照)は、例えば、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、2013年3月15日に出願された米国特許出願第13/840,264号、及び2014年2月28日に出願されたWormらに対する米国出願第14/193,961号に説明される通り、入口を画定してもよく、その入口を取って周囲空気が侵入し、カートリッジの基部302へ移動する。しかしながら、他の実施形態では、空気は多様な異なる様式でカートリッジに侵入してもよい。
【0077】
示されるように、いくつかの実施形態では、発熱要素は、基部部分326及び長手方向拡張部328を通って延在してもよい。長手方向拡張部328は、その中に画定されるカットアウト332を含んでもよく、そこで発熱端子320a、320bが露出されてもよい。カットアウト332は、より少ない材料による導流器308の形成を可能にする、及び/または成形プロセス中の発熱端子320a、320bの把持を可能にして、上記に説明される通り導流器内の発熱端子の正確な定置を可能にし得る。
【0078】
発熱端子320a、320bは、導流器308の外へ、その反対側の端部において延在し得る。これに関連して、第1の発熱端子320aは、長手方向拡張部328の外へ延在して、第1のタブ334aを画定してもよく、第2の発熱端子320bは、長手方向拡張部の外へ延在して、第2のタブ334bを画定してもよい。したがって、発熱要素324(例えば、
図3を参照)は、電流がそれを通して方向付けられ得るように、発熱端子320a、320bに連結(例えば、溶接)されてもよい。
【0079】
導流器308の反対側の端部では、第1の発熱端子320aは、基部部分326の外へ延在して第1の端部336aを画定してもよく、第2の発熱端子320bは、基部部分326の外へ延在して、第2の端部336bを画定してもよい。発熱端子320a、320bの端部336a、336bは、制御体200の連結器202内の電気接点に係合するように構成されてもよい(例えば、
図2を参照)。いくつかの実施形態では、連結器202内の電気接点は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、2013年3月15日に出願されたDePianoらに対する米国特許出願第13/841,233号に説明される通り、連結器内の異なる深さに位置付けられる、様々な半径の円形金属バンドを備えてもよい。
【0080】
図6は、基部302の拡大斜視図を示す。示されるように、基部302は、その中に電子制御構成要素306を受容するように構成された陥凹338を画定してもよい。加えて、制御構成要素端子304は、基部302に係合してもよい。示されるように、制御構成要素端子304は、1つ以上の翼340を含み得る。翼340は、基部内に制御構成要素端子304をしっかりと保持し、その移動を実質的に防止するように、基部302内に画定されるレッジ342、及び/またはそれに垂直に延在する壁に係合するように構成され得る。
【0081】
制御構成要素端子304の第1の端部344は、電子制御構成要素306に係合するように構成され得る。制御構成要素端子304は、電子制御構成要素306上の接点348(例えば、
図11を参照)に係合するように構成された逆向きの反り346を画定し得る。これに関連して、制御構成要素端子304の第1の端部344は、電子制御構成要素306が制御構成要素端子の基部302への連結の後に挿入されて、それらの間の確実な接続を提供し得るように、陥凹338内に下向きに延在し得る。例えば、逆向きの反り346は、制御構成要素端子304を、その第1の端部344を電子制御構成要素306と接触するように偏向するばねとして機能させ得る。しかしながら、他の実施形態では、電子制御構成要素306は、制御構成要素端子304の前に基部302に挿入されてもよい。
【0082】
図7は、発熱端子320a、320bの挿入後の基部302の上面斜視図を示し、ここでは、明確化のために導流器308は示されていない。ここに示されるように、基部302は、上に電子制御構成要素306を支持するように構成されたレッジ345を追加的に含んでもよい。これに関連して、導流器308は、導流器が基部302に連結されるときに電子制御構成要素306に係合するように構成された、1つ以上の変形可能なリブ347(
図4を参照)を含んでもよい。したがって、変形可能なリブ347は、電子制御構成要素306に、電子制御構成要素が基部302内で変形可能なリブ347とレッジ345との間に堅く挟まれるように、係合してもよい。故に、電子制御構成要素306は、振動が電子制御構成要素を弛めるか、またはそれに接触している端子から外すことがないように、定位置にしっかりと係止されてもよい。
【0083】
加えて、制御構成要素端子304を電子制御構成要素306に対して所望の位置に保持するように構成された特徴が提供され得る。これに関連して、
図6及び7に示されるように、基部は、クリップ349を画定してもよい。クリップ349は、制御構成要素端子304に対して、制御構成要素端子がクリップ349とレッジ342との間に挟まれるように締まりばめ関係を画定するように構成され得る。故に、制御構成要素端子304は、振動が電子制御構成要素306を弛めるか、または電子制御構成要素306から外すことがないように、定位置にしっかりと係止され得る。
【0084】
図7に更に示されるように、基部302は、それを通って延在する複数の開口350a〜cを画定してもよい。第1の開口350aは、第1の発熱端子320aを受容するように構成されてもよく、第2の開口350bは、第2の発熱体端子350bを受容するように構成されてもよく、第3の開口350cは、制御構成要素端子304を受容するように構成されてもよい。したがって、
図7に示されるように、制御構成要素端子304は、第3の開口350cに挿入されてもよく、第1の発熱端子320aは、第1の開口350aに挿入されてもよく、第2の発熱端子320bは、第2の開口350bに挿入されてもよい。
【0085】
第1の発熱端子320a及び第2の発熱端子320bは、それぞれ第1及び第2の開口350a、350bに挿入されるため、基部302は、発熱端子を、カートリッジ300を通って延在する中心軸から遠ざかって僅かに曲げ得る。これに関連して、基部302は、それぞれ第1及び第2の発熱端子320a、320bを外側に曲げるように構成された、第1及び第2の突起351a、351b(
図14を参照)を画定し得る。第1及び第2の発熱端子320a、320bをこの様式で曲げることによって、発熱端子の端部336a、336b(例えば、
図4を参照)は、制御体200の連結器202内の電気接点(例えば、
図2を参照)にしっかりと係合するように位置付けられ、ばね偏向と共に構成され、電気接点との係合中の移動のための隙間を備え得る。発熱端子が曲げられる具体的な方向は、制御体内の電気接点の構成に応じて変動してもよいことに留意されたい。
【0086】
第1の発熱端子320aは、接地突起352を画定し得る。接地突起352は、電子制御構成要素306上の接地端子354と接触して、それに接地を提供するように構成され得る。したがって、接地突起352は、基部302内の第1の開口350aへの第1の発熱端子320aの挿入中に接地端子354に係合し得る。
【0087】
上述のように、発熱端子320a、320bは、導流器308に連結されてもよい。故に、導流器308は、基部内の第1及び第2の開口350a、350bを通した発熱端子320a、320bの挿入と実質的に同時に、基部302に係合して、
図8に示される構成を画定し得る。導流器308に対して、それを通って延在する長手方向軸の周りの基部302の特定の回転整列を提供することは、重要であり得る。例えば、基部302と導流器308との間の適切な回転整列は、第1及び第2の開口350a、350b内の発熱端子320a、320bの整列、ならびに接地端子354に対する接地突起352の適切な整列を確実にし得る。したがって、基部302及び/または導流器308は、それらの間の適切な回転整列を確実にするように構成された特徴を含み得る。
【0088】
これに関連して、
図4に示されるように、切り欠き356が導流器308内に、例えば、その基部部分326内に、画定されてもよい。更に、
図6及び7に示されるように、内向きに延在する突起358が基部302において画定されてもよい。したがって、内向きに延在する突起358は、導流器308に対する基部302の回転を防止し、その整列を提供するように、切り欠き356に係合し得る。加えて、導流器308は、平坦なカットアウト360(例えば、
図4を参照)を含んでもよく、基部302は、平坦なカットアウトに係合して、導流器に対する基部の回転を防止し、その整列を提供するように構成された、対応する平坦な拡張部362(例えば、
図6及び7を参照)を含んでもよい。しかしながら、理解され得るように、基部302は、その回転配列を確実にし、それらの間の回転移動を防止するような多様な他の様式で、導流器308と連動してもよい。
【0089】
これに関連して、
図8は、基部302の内側端部302aに連結された導流器308を示す。いくつかの実施形態では、基部302は、導流器308に対して封止され得る。基部302を導流器308に対して封止するために、機構及び様式の様々な実施形態が用いられてもよい。例えば、基部302は、導流器308に溶接されてもよく、または基部は、糊、接着剤、もしくはシーラントによって導流器に接着されてもよい。溶接に関して、その方法の様々な実施形態が、導流器308及び基部302が形成される特定の材料に応じて用いられてもよい。例えば、アーク溶接、ガス溶接、抵抗溶接、エネルギービーム溶接、及び固体状態溶接が用いられてもよい。例示的な固体状態溶接プロセスは、超音波溶接であり、これは、超音波振動を使用して、圧力下で一緒に保持された2つのワークピース間の溶接を作成する。固体状態溶接プロセスの別の例は、誘導溶接であり、これは電磁気誘導を使用してワークピースを加熱する。しかしながら、基部302及び導流器308がプラスチックまたは他の非強磁性材料で形成される実施形態では、材料は、サセプタと呼ばれる金属または強磁性の化合物と一緒に埋め込んで、それらの誘導溶接を可能にしてもよい。理解され得る通り、これらの溶接方法は、気密封止を提供し得る。しかしながら、上述のように、様々な他の連結及び封止機構及び方法の実施形態が用いられてもよい。
【0090】
上記に説明されるように、発熱端子320a、320b及び制御構成要素端子304は、基部302内のそれぞれの開口350a〜cを通って延在してもよい。故に、
図8に示されるように、発熱端子320a、320bの端部336a、336bは、制御体200の連結器202内の電気接点に係合するために、基部302の接続器端部302bにおいて露出され得る。更に、制御構成要素端子304は、電子制御構成要素306から第3の開口350cを通り、基部302の接続器端部302bに近接して位置付けられた第2の端部364に延在し得る。
【0091】
故に、制御体200がカートリッジ300に連結するとき、電子制御構成要素306は、制御構成要素端子304を通して制御体と電気接続を形成し得る。例えば、制御構成要素端子304の第2の端部364は、制御体200の連結器202内の電気接点に係合してもよい(例えば、
図2を参照)。故に、制御体200は、電子制御構成要素306を用いて、カートリッジ300が本物であるかを決定する、及び/または他の機能を実施し得る。様々な例示的な電子制御構成要素及びそれにより実施される機能は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、2012年10月8日に出願された米国特許出願第13/647,000号に説明される。更に、いくつかの実施形態では、基部302は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、2013年3月15日に出願された米国特許出願第13/840,264号に開示される通り、一緒に連結されるときにカートリッジ300と制御体200との間の相対的な回転を実質的に防止する回転防止特徴を備えてもよい。
【0092】
図9に示されるように、噴霧器310は、発熱端子320a、320bに連結してもよい。例えば、噴霧器310は、基部302が導流器308に連結された後に発熱端子320a、320bに連結されてもよい。あるいは、噴霧器310は、導流器308の基部302への連結の前に発熱端子320a、320bに連結されてもよい。これに関連して、発熱端子320a、320bを導流器308に連結することによって、発熱端子は、所望の分離距離にてしっかりと保持されてもよく、これは、任意の点におけるそれに対する噴霧器310の連結を即座に可能にし得る。
【0093】
上記の通り、一実施形態では、噴霧器310は、液体輸送要素322及び発熱要素324を含み得る。発熱要素324は、液体輸送要素322と直接接触し、それに熱を直接加えてもよい。電流がそれを通して印加されるときに熱を産出するように構成された材料の様々な実施形態を用いて、発熱要素324を形成することができる。発熱要素324を形成し得る例示的な材料としては、Kanthal(FeCrAl)、ニクロム、二珪化モリブデン(MoSi
2)、珪化モリブデン(MoSi)、アルミニウムでドープした二珪化モリブデン(Mo(Si,Al)
2)、グラファイト及びグラファイト系材料、ならびにセラミック(例えば、正または負の温度係数を有するセラミック)が挙げられる。したがって、発熱要素324の具体的な構成及びその材料にかかわらず、発熱端子320a、320bを通して制御体200に供給される電流は、発熱要素において熱を産出するために用いられてもよい。
【0094】
図9に示されるように、一実施形態では、発熱要素324は、液体輸送要素322の周りに巻き付けられた複数のコイル366を画定するワイヤを備えてもよい。いくつかの実施形態では、発熱要素324は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、2012年12月7日に出願されたWardらに対する米国特許出願第13/708,381号に説明される通り、液体輸送要素322の周りにワイヤを巻き付けることによって形成されてもよい。更に、いくつかの実施形態では、ワイヤは、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、2013年3月14日に出願されたDePianoらに対する米国特許出願第13/827,994号に説明される通り、加熱部分と発熱端子への取り付けのための接触部分とを提供するように構成された可変のコイル間隔を画定してもよい。加えて、いくつかの実施形態では、発熱要素の加熱部分は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、2014年2月28日に出願されたDePianoらに対する米国特許出願第14/194,233号に説明される通り、可変のコイル間隔を画定してもよい。
【0095】
しかしながら、方法の様々な他の実施形態を用いて発熱要素324を形成することができ、発熱要素の様々な他の実施形態を噴霧器310内で用いてもよい。例えば、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、2013年3月15日に出願されたDePianoらに対する米国特許出願第13/842,125号に説明される通り、型打ちした発熱要素を噴霧器内で用いてもよい。発熱体を形成するために用いられる様々な更なる例示的な発熱体及び材料は、上述のように、参照により本明細書に組み込まれるCollettらに対する米国特許出願公開第2014/0060554号に説明される。加えて、様々な実施形態では、1つ以上のマイクロヒータまたは同様の固体状態発熱体が使用されてもよい。本開示のデバイスにおける使用に好適なマイクロヒータ及びマイクロヒータを組み込む噴霧器の例示的な実施形態は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、2012年9月4日に出願された米国特許出願第13/602,871号に説明される。
【0096】
発熱要素324は、多様な方法によって発熱端子320a、320bのタブ334a、334bに連結され得る。例えば、発熱要素324は、発熱端子320a、320bのタブ334a、334bに圧着されてもよい。あるいは、発熱要素324は、発熱端子320a、320bのタブ334a、334bにはんだ付けされてもよい。追加的な実施形態では、発熱要素324は、クリップまたは他の機械的締め具によって発熱端子320a、320bのタブ334a、334bに連結されてもよい。別の例示的な実施形態では、発熱要素324は、例えば、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、2014年3月27日に出願されたAmpoliniらに対する米国特許出願第14/227,159号に説明される通り、発熱端子320a、320bのタブ334a、334bに溶接(例えば、レーザまたは抵抗溶接)されてもよい。しかしながら、理解され得る通り、噴霧器は、発熱端子の様々な他の部分に連結されてもよく、ならびに/または様々な他の接続機構(例えば、ワイヤ)及び方法が、他の実施形態では用いられてもよい。
【0097】
噴霧器310を発熱端子320a、320bに連結した後、液溜め基材312は、
図10に示される通り、噴霧器の液体輸送要素322に接触して位置付けられ得る。例えば、液溜め基材312は、液体輸送要素322に少なくとも部分的に巻き付けられ得る。液溜め基材を液体輸送要素に巻き付ける代わりに、別の実施形態では、液体輸送要素は、液溜め基材の外側に、但し接触したままで位置付けられてもよい。例えば、液溜め基材は、導流器に巻き付けられてもよく、液体輸送要素は、液溜め基材の外側表面を包み込んでもよい。
【0098】
液溜め基材312は、導流器308に少なくとも部分的に巻き付けられた不織繊維の1つ以上の層を備え得る。これにより、例えば、液溜め基材312は、実質的に管の形状に形成されてもよい。いくつかの実施形態では、液溜め基材312の第1及び第2の端部312a、312bは、その第1の端部と第2の端部との間に間隙367が画定されるように、互いに接触していなくてもよい(
図13を参照)。しかしながら、他の実施形態では、液溜め基材312の端部は、互いに重なり合っていてもよい。セルロースアセテート繊維で形成された例示的な液溜め基材は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、2013年3月14日に出願されたChapmanらに対する米国特許出願第13/802,950号に説明される。
【0099】
エアロゾル前駆体組成物は、例えば、液溜め基材312によって吸着的に保持され得る。液溜め基材312は、液体輸送要素322と、それらの間の接触のために流体連通している。故に、液体輸送要素322は、毛管作用または他の液体輸送機構を介して液体を液溜め基材312から発熱要素324に輸送するように構成されてもよい。これに関連して、液溜め基材312と液体輸送要素322との間の物理的接触が提供される限り、エアロゾル前駆体構成要素は、液体輸送要素のウィッキング特徴によりその間を移行されてもよい。故に、液体輸送要素322は、いくつかの実施形態では、液溜め基材312の長手方向長さ全体に沿って延在するように構成される必要はない。
【0100】
示されるように、液溜め基材312もまた、液体輸送要素322に加えて、導流器308に少なくとも部分的に巻き付けられ、延在してもよい。導流器308は、その周りの液溜め基材312の巻き付け、及びその上の選択された位置での液留め基材の保持を促進するように構成された特定の特徴を含み得る。これに関連して、
図9に示されるように、導流器308は、そこから延在する1つ以上の突起368を含んでもよい。示されるように、一実施形態では、突起368は、いくつかの実施形態では、実質的に円錐形の構成(例えば、切頂円錐形の構成)を画定し得る。これにより、突起368は、液溜め基材312を画定する材料内に延在して、それらの間の係合を提供し得る。しかしながら、他の実施形態では、液溜め基材に係合するように構成された様々な他の形状を画定する突起(例えば、フック構成)が用いられてもよい。
【0101】
導流器308と液溜め基材312との間の係合を提供することによって、液溜め基材は、導流器にしっかりと連結されてもよく、これは、液留め基材を所望の位置に保持するのに役立つ場合がある。これに関連して、液溜め基材312は、さもなくば外側本体314への導流器308及び液溜め基材の挿入中に移動しやすい場合がある。いくつかの実施形態では、外側本体314は、例えば、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、2014年3月27日に出願されたAmpoliniらに対する米国特許出願第14/227,159号に説明される通り、漏斗形状の器具を使用して液留め基材の上に挿入されてもよい。
【0102】
図11は、外側本体314を連結した後の、
図2の線11−11に沿ったカートリッジ300’の第1の実施形態の部分断面図を示し、ここで液溜め基材(例えば、
図3を参照)は明確化のために隠されている。示されるように、いくつかの実施形態では、外側本体314は、基部302に直接連結されてもよい。
図11に更に示されるように、いくつかの実施形態では、外側本体314は、導流器308に直接連結されてもよい。換言すれば、外側本体314は、基部302及び導流器308と直接接触してもよい。
【0103】
導流器308及び外側本体314は、第1のコンパートメント376を画定し得る。具体的には、導流器308は、導流器及び外側本体が集合的に第1のコンパートメント376を画定し、それを少なくとも部分的に取り囲むように、外側本体314と接触し得る。いくつかの実施形態では、第1のコンパートメント376は、液溜め基材312を受容するように構成され得る。したがって、第1のコンパートメント316はまた、液溜めコンパートメント376と称される場合もある。示されるように、いくつかの実施形態では、液溜めコンパートメント376は、管状構成を画定し得る外側本体314と、その中心に近接した外側本体の長さの少なくとも一部分に沿って延在し得る導流器308との間に延在する液留めコンパートメントの結果として、実質的に環状の構成を画定し得る。
【0104】
導流器308及び基部302は、第2のコンパートメント378を画定し得る。具体的には、導流器308は、導流器及び基部が第2のコンパートメント378を集合的に画定し、それを少なくとも部分的に取り囲むように、基部302と接触(例えば、直接接触)し得る。第2のコンパートメント378はまた、1つ以上の電子構成要素がその中に少なくとも部分的に受容される実施形態では、電子機器コンパートメント378と称される場合もある。例えば、
図11に示される実施形態では、制御構成要素端子304及び電子制御構成要素306は、その中に受容される。
【0105】
第1のコンパートメント376及び第2のコンパートメント378は、これ以降、液溜めコンパートメント376及び電子機器コンパートメント378と称される。しかしながら、この様式でのコンパートメント376、378に対する言及は、単純化の目的のために提供される。これに関連して、上述のように、いくつかの実施形態では、第1のコンパートメント376は、液溜め基材312を含まない場合もあり、及び/または第2のコンパートメント378は、制御構成要素端子304及び電子制御構成要素306などの電子構成要素を含まない場合もある。
【0106】
導流器308は、多様な様式で、また多様な機構を介して外側本体314に連結されてもよい。同様に、導流器308は、多様な様式で、また多様な機構を介して基部302に連結されてもよい。用いられる連結の機構及び様式は、導流器308、外側本体314、及び基部302の具体的な構造的関係、ならびにそれらの材料組成に依存し得る。
【0107】
いくつかの実施形態では、基部302、導流器308、及び/または外側本体314は、流体の漏出を回避するように構成され得る。これに関連して、例えば、液溜めコンパートメント376から外部環境へのエアロゾル前駆体組成物の漏出は、望ましくない場合がある。例えば、かかる漏出は、蒸発のために利用可能なエアロゾル前駆体組成物の量を減らすことにより、カートリッジの寿命を減らし得る。加えて、液溜めコンパートメント376から電子機器コンパートメント378内へのエアロゾル前駆体組成物の漏出は、望ましくない場合がある。これに関連して、エアロゾル前駆体組成物は、電子制御構成要素306を損傷し得、及び/または制御構成要素端子304に沿って制御体200(例えば、
図2を参照)に漏出し得、その制御体200も同様に損傷され得る。
【0108】
したがって、いかなるかかる流体漏出をも回避するために、導流器308は、外側本体314に対して封止され得る。例えば、
図11に示される実施形態では、導流器308の基部部分326は、外側本体314の内側表面314cに対して封止する。示されるように、一実施形態では、導流器308の基部部分326は、外側本体314の内側表面314cに対して封止するように構成された少なくとも1つの変形可能なリブ380を画定し得る。これに関連して、変形可能なリブ380の各々は、外側本体308の基部部分326の外周の周りに連続して延在し、また内側表面314cにおける外側本体314の内側寸法(例えば、直径)に等しいか、またはそれよりも僅かに大きい外側寸法(例えば、外側本体が管状である実施形態では、外径)に最初に延在し得る。
【0109】
これにより、変形可能なリブ380は、外側本体314を導流器308に連結する際に変形して、外側本体の内側表面314cによる密封を画定し得る。例えば、外側本体314は、ステンレス鋼などの金属を含んでもよく、導流器308は、外側本体への挿入中に変形するように構成されたプラスチックなどの比較的柔らかい材料を画定してもよい。外側本体314の内側表面314cに対して導流器308を封止することによって、外側本体と導流器との間で液溜めコンパートメント376からの漏出が回避され得る。
【0110】
示される実施形態では、導流器308は、3つの変形可能なリブ380を含む。しかしながら、他の実施形態では、導流器308は、複数の変形可能なリブ380を含んでもよく、特に、1つの変形可能なリブから6つの変形可能なリブを含んでもよい。導流器308における複数の変形可能なリブ380の使用は、エアロゾル前駆体組成物が第1の変形可能なリブを通過して漏出した際に、追加的な変形可能なリブが余分の保護を提供し得るという点で望ましくあり得る。しかしながら、上述のように、導流器308は、他の実施形態では単一の変形可能なリブ380を含んでもよい。
【0111】
したがって、導流器308の基部部分326における変形可能なリブ380は、外側本体314と導流器との間のエアロゾル前駆体組成物の漏出に抵抗し得る。更に、上述のように、いくつかの実施形態では、基部302は、導流器308に対して封止され得る(例えば、それに溶接される)。したがって、エアロゾル前駆体が導流器308の基部部分326における変形可能なリブ380を通過して漏出した際に、導流器と基部302との間の封止は、電子機器コンパートメント378内へのエアロゾル前駆体組成物の侵入を防止し得る。
【0112】
図11に更に示されるように、外側本体314は、基部302に連結してもよい。例えば、基部302は、外側本体314の第1の端部314aに直接連結されてもよい。これに関連して、基部302は、外側本体314の内側表面314cに対して封止するように構成された少なくとも1つの変形可能なリブ382を画定してもよい。外側本体314の内側表面314cに対して基部302を封止することによって、基部は、液溜めコンパートメント376からのエアロゾル前駆体組成物の漏出に更に抵抗し得る。これに関連して、各変形可能なリブ382は、基部302内側端部302aの外周の周りに連続して延在し、また内側表面314cにおける外側本体314の内側寸法(例えば、直径)に等しいか、またはそれよりも僅かに大きい外側寸法(例えば、外側本体が管状である実施形態では、外径)に最初に延在し得る。
【0113】
これにより、変形可能なリブ382は、外側本体314を基部302に連結する際に変形して、外側本体の内側表面314cによる密封を画定し得る。例えば、外側本体314は、ステンレス鋼などの金属を含んでもよく、基部302は、外側本体への内側端部302aの挿入中に変形するように構成されたプラスチックなどの比較的柔らかい材料を画定してもよい。外側本体314の内側表面314cに対して基部302を封止することによって、外側本体と基部との間で液溜めコンパートメント376からの漏出が回避され得る。
【0114】
示される実施形態では、基部302は、2つの変形可能なリブ382を含む。しかしながら、他の実施形態では、基部302は、複数の変形可能なリブ382を含んでもよく、特に、1つの変形可能なリブから6つの変形可能なリブを含んでもよい。基部302における複数の変形可能なリブ382の使用は、エアロゾル前駆体組成物が導流器308の基部部分326を通過して漏出し、基部302の第1の変形可能なリブ382を通過して更に漏出した際に、追加的な変形可能なリブが余分の保護を提供し得るという点で望ましくあり得る。しかしながら、上述のように、基部302は、他の実施形態では単一の変形可能なリブ382を含んでもよい。
【0115】
理解され得る通り、変形可能なリブは、あるいは、または更に、導流器308及び/または基部302と接触するために外側本体314の内側表面314cに定置され得る。したがって、導流器308の変形可能なリブ380及び基部302の変形可能なリブ382及び/または外側本体314は、外側本体と導流器との間、及び基部と導流器との間に密封が形成されて、上記に説明されるように液体漏出に抵抗するように、それらの間の係合中に変形し得る。
【0116】
図11に更に示されるように、いくつかの実施形態では、外側本体314は、外側本体及び基部302及び/または導流器308との間に確実な連結を提供するように圧着されてもよい。例えば、示される実施形態では、外側本体314は、基部302の内側端部302aの外周の周りに画定され、その周りに少なくとも部分的に延在する溝386の中に延在するクリンプ384を画定するように、第1の端部314aに近接して圧着されてもよい。これにより、クリンプ384と溝386との間の係合は、外側本体314を基部302に固定し得、また更に、変形可能なリブ380、382のうちの1つ以上に対して密封を確実にすることによって漏出に抵抗し得る。いくつかの実施形態では、外側本体314の圧着を促進するために、外側本体は、ステンレス鋼などの比較的延性のある金属を含んでもよい。ステンレス鋼の使用もまた、腐食に抵抗し得るという点で有益であり得る。しかしながら、比較的延性のある材料の様々な他の実施形態が用いられてもよい。
【0117】
液溜めコンパートメント376を1つ以上の様式で封止することによって、液溜めコンパートメントから電子機器コンパートメント378への流体漏出が回避され得る。これに関連して、制御構成要素端子306を電子機器コンパートメント378内に位置付けることによって、制御構成要素端子は、液溜めコンパートメント376内に延在しなくてもよい。これにより、さもなくばカートリッジが過充填されるか、または液溜め基材312の吸収の速度を超える速度で充填される場合に生じ得る制御構成要素端子306に沿ったエアロゾル前駆体組成物の漏出が、回避され得る。更に、液溜めコンパートメント376を封止することは、エアロゾル前駆体組成物からの損傷から電子制御構成要素304を保護し得る。
【0118】
本開示の実施形態は、液溜めコンパートメント376からのエアロゾル前駆体組成物の漏出、及び/または電子機器コンパートメント378へのエアロゾル前駆体組成物の侵入の回避に関するが、これらの利益を提供するように構成されたカートリッジの具体的な構築は様々であってもよい。これに関連して、上記に説明され、
図11に示されるカートリッジ300’の実施形態は、変形可能なリブ380、382を含み、基部302が外側本体314に直接連結されているのに対し、他の実施形態では、カートリッジの構築は様々である。
【0119】
例えば、
図12は、
図2の線11−11に沿ったカートリッジ300”の第2の実施形態の部分断面図を示す。
図12に示されるカートリッジ300”の実施形態では、基部302は、外側本体314に間接的に連結され、他の封止構成が用いられる。これに関連して、
図12に示されるカートリッジ300”の実施形態では、導流器308は、外側本体314に連結される。更に、基部302は、導流器308に連結される。より具体的には、外側本体314及び基部302は、導流器308の基部部分326に直接連結される。したがって、基部302は、導流器308との直接連結を介して、外側本体314に間接的に連結され得る。
【0120】
示されるように、一実施形態では、導流器308の基部部分326は、外側本体314の外側表面314d及び/または基部302の外側表面302dのサイズ及び形状に対応する形状及びサイズを画定するように延在してもよい。例えば、示される実施形態では、導流器308の基部部分326、外側本体314、及び基部302は各々、丸みを帯びており、実質的に同一の直径に延在する。これにより、カートリッジ300”は、基部302、導流器308、及び外側本体314から形成されている外観にかかわらず、一体化しているように見える外観を画定し得る。
【0121】
更に、いくつかの実施形態では、導流器308の基部部分326の第1の陥凹部388は、外側本体314の内側表面314cと接触してもよい。あるいは、または更に、導流器308の基部部分326の第2の陥凹部390は、基部302の内側表面302cと接触してもよい。したがって、外側本体314の内側表面314c及び/または基部302の内側表面302cを導流器308の基部部分326に係合することによって、導流器と外側本体との間及び/または導流器と基部との間の係合が改善され得る。これに関連して、上記に説明される封止機構及び方法に加えて、締まりばめが、導流器308と外側本体314との間の接続を改善する、及び/または導流器と基部302との間の接続を改善することができる。
【0122】
導流器308は、多様な機構及び方法を介して基部302に連結されてもよい。これに関連して、溶接及び基部302を導流器308に取り付けるための様々な他の方法は、上記に説明され、これはまたカートリッジ300”に用いられてもよい。更に上述されるように、いくつかの実施形態では、基部302と導流器308との間の連結は、それらの間の封止を作り出して、電子機器コンパートメント378内へのエアロゾル前駆体組成物などの流体の進入を防止し得る。
【0123】
同様に、導流器308は、多様な機構及び様式を介して外側本体314に連結されてもよい。いくつかの実施形態では、外側本体314は、導流器308に対して封止され得る。例えば、外側本体314は、導流器308に溶接されてもよく、または外側本体は、糊、接着剤、エポキシ、またはシーラントによって導流器に接着されてもよい。溶接に関して、その補方法の様々な実施形態が、導流器308及び外側本体314が形成される特定の材料に応じて用いられてもよい。例えば、アーク溶接、ガス溶接、抵抗溶接、エネルギービーム溶接、及び固体状態溶接が用いられてもよい。例示的な固体状態溶接プロセスは、超音波溶接であり、これは、超音波振動を使用して、圧力下で一緒に保持された2つのワークピース間の溶接を作成する。固体状態溶接プロセスの別の例は、誘導溶接であり、これは電磁気誘導を使用してワークピースを加熱する。しかしながら、外側本体314及び導流器308がプラスチックまたは他の非強磁性材料で形成される実施形態では、材料は、サセプタと呼ばれる金属または強磁性の化合物と一緒に埋め込まれて、それらの誘導溶接を可能にしてもよい。理解され得る通り、これらの溶接方法の使用は、エアロゾル前駆体組成物を液溜めコンパートメント376中に保持し得る気密封止を提供し得る。しかしながら、連結機構及び方法の様々な他の実施形態が用いられてもよい。
【0124】
上記に説明されるように、導流器308及び基部は、電子機器コンパートメント378を協調して画定し得る。更に、導流器308及び外側本体314は、液溜めコンパートメント376を協調して画定してもよい。コンパートメント376、378の形成の一部として、特定の封止配列が用いられてもよい。例えば、上記に説明されるように、導流器308は外側本体314に対して封止されてもよく、導流器は基部302に対して封止されてもよい。したがって、液溜めコンパートメント376を封止することによって、そこからのエアロゾル前駆体組成物の退出の可能性が減少され得る。更に、間に少なくとも1つの封止が位置付けられた、液溜め基材312及び電子制御構成要素306のための分離したコンパートメントを提供することによって、エアロゾル前駆体組成物が電子制御構成要素306を損傷する可能性が減少され得る。
【0125】
上述のように、本開示の実施形態は、液溜めコンパートメント376からの流体の漏出の回避に関する。具体的には、本開示の実施形態は、貯蔵からのエアロゾル前駆体組成物の漏出の回避に関する。これに関連して、外側本体314の取り付けの後に、液溜めコンパートメント376がエアロゾル前駆体組成物で充填されてもよい。
【0126】
エアロゾル前駆体、または蒸気前駆体組成物は、様々であり得る。最も好ましくは、エアロゾル前駆体は、様々な成分または構成要素の組み合わせまたは混合物からなる。具体的なエアロゾル前駆体構成要素の選択、及び使用されるその構成要素の相対的量は、エアロゾル生成部品によって算出される主流エアロゾルの全体的な化学組成を制御するために変更されてもよい。概して液体の性質であると特徴付けられ得るエアロゾル前駆体に、特に関心が寄せられている。例えば、代表的な概して液体であるエアロゾル前駆体は、液体溶液、粘性ゲル、混和性構成要素の混合物、または懸濁もしくは分散した構成要素を組み込む液体の形態をとってもよい。典型的なエアロゾル前駆体は、本開示の特徴であるエアロゾル生成部品の使用中に経験される条件下での熱への曝露に際して蒸発され得、したがって、吸入され得る蒸気及びエアロゾルをもたらし得る。
【0127】
電子タバコとして特徴付けられるエアロゾル送達システムに関して、エアロゾル前駆体は、最も好ましくは、タバコまたはタバコ由来の構成要素を組み込む。ある観点では、タバコは、細かく挽いた、挽いた、または粉末にしたタバコの葉などのタバコの部分または部品として提供されてもよい。別の観点では、タバコは、タバコの水溶性構成要素の多くを組み込む噴霧乾燥した抽出物などの抽出物の形態で提供されてもよい。あるいは、タバコ抽出物は、比較的高ニコチン含量の抽出物の形態をとってもよく、この抽出物はまた、少量のタバコ由来の他の抽出された構成要素も組み込む。別の観点では、タバコ由来の構成要素は、タバコ由来の特定の風味添加剤などの比較的純粋な形態で提供されてもよい。ある観点では、タバコ由来であり、高度に精製されるか本質的に純粋な形態で用いられ得る構成要素は、ニコチン(例えば、医薬品等級ニコチン)である。
【0128】
エアロゾル前駆体は、所謂「エアロゾル形成材料」を組み込んでもよい。かかる材料は、本開示の特徴であるエアロゾル生成部品の通常の使用中に経験される条件下での熱への曝露に際して蒸発されるときに、可視のエアロゾルをもたらす能力を有する。かかるエアロゾル形成材料としては、様々なポリオールまたは多価アルコール(例えば、グリセリン、プロピレングリコール、及びこれらの混合物)が挙げられる。本開示の多数の実施形態は、水、水蒸気、または水性液体として特徴付けられ得るエアロゾル前駆体構成要素を組み込む。特定のエアロゾル生成部品の通常の使用の条件中、それらの部品内に組み込まれる水は、蒸発して、生成されるエアロゾルの構成要素をもたらす。したがって、本開示の目的のため、エアロゾル前駆体中に存在する水は、エアロゾル形成材料と見なされ得る。
【0129】
本開示のエアロゾル送達システムによって生成される吸入主流エアロゾルの感覚特徴または性質を変更する、多様な任意選択の風味添加剤または材料を用いることが可能である。例えば、かかる任意選択の風味添加剤は、エアロゾルの風味、芳香、及び感覚刺激特性を変更するためにエアロゾル前駆体中に使用されてもよい。タバコ以外の源から、特定の風味添加剤が提供されてもよい。例示的な風味添加剤は、天然または人工の性質であってもよく、濃縮物または風味パッケージとして用いられてもよい。
【0130】
例示的な風味添加剤としては、バニリン、エチルバニリン、クリーム、茶、コーヒー、果物(例えば、リンゴ、サクランボ、イチゴ、モモ、ならびにライム及びレモンを含む柑橘類風味)、メープル、メントール、ミント、ペパーミント、スペアミント、ウィンターグリーン、ナツメグ、クローブ、ラベンダー、カルダモン、ショウガ、蜂蜜、アニス、セージ、シナモン、サンダルウッド、ジャスミン、カスカリラ、ココア、リコリス、ならびに紙巻きタバコ、葉巻、及びパイプタバコの風味料に伝統的に使用される種類及び特徴の風味料及び風味パッケージが挙げられる。ブドウ糖果糖液糖などのシロップも用いられ得る。特定の風味添加剤は、最終エアロゾル前駆体混合物の配合の前にエアロゾル形成材料内に組み込まれてもよい(例えば、特定の水溶性風味添加剤が水中に組み込まれ得、メントールがプロピレングリコール中に組み込まれ得、また特定の複雑な風味パッケージがプロピレングリコール中に組み込まれ得る)。
【0131】
エアロゾル前駆体はまた、酸性または塩基性の特徴を示す成分(例えば、有機酸、アンモニウム塩、または有機アミン)を含んでもよい。例えば、特定の有機酸(例えば、レブリン酸、コハク酸、乳酸、及びピルビン酸)が、好ましくは最大でニコチンと等モル量(総有機酸含量に基づく)で、ニコチンを組み込むエアロゾル前駆体配合物中に含まれてもよい。例えば、エアロゾル前駆体は、最大で、存在する有機酸の総量がエアロゾル前駆体中に存在するニコチンの総量と等モルである濃度で、ニコチン1モル当たり約0.1〜約0.5モルのレブリン酸、ニコチン1モル当たり約0.1〜約0.5モルのコハク酸、ニコチン1モル当たり約0.1〜約0.5モルの乳酸、ニコチン1モル当たり約0.1〜約0.5モルのピルビン酸、またはこれらの様々な並べ替え及び組み合わせを含んでもよい。
【0132】
1つの非限定的な例として、代表的なエアロゾル前駆体は、重量基準で、約70%〜約90%のグリセリン、多くの場合は約75%〜約85%のグリセリンと、約5%〜約20%の水、多くの場合は約10%〜約15%の水と、約1%〜約10%のプロピレングリコール、多くの場合は約4%〜約8%のプロピレングリコールと、約0.1%〜約6%のニコチン、多くの場合は約1.5%〜約6%のニコチンと、最大約6%の量の任意選択の風味添加剤、多くの場合は約0.1%〜約5%の風味添加剤との混合物の形態を取り得る。例えば、代表的なエアロゾル前駆体は、約76%超のグリセリン、約14%の水、約7%のプロピレングリコール、約1%〜約2%のニコチン、及び約1%未満の任意選択の風味添加剤を組み込む配合物の形態をとってもよい。例えば、代表的なエアロゾル前駆体は、約75%超のグリセリン、約14%の水、約7%のプロピレングリコール、約2.5%のニコチン、及び約1%未満の任意選択の風味添加剤を組み込む配合物の形態をとってもよい。例えば、代表的なエアロゾル前駆体は、重量基準で、約75%超のグリセリン、約5%の水、約8%のプロピレングリコール、約6%のニコチン、及び約6%未満の任意選択の風味添加剤を組み込む配合物の形態をとってもよい。
【0133】
別の非限定的な例として、代表的なエアロゾル前駆体は、重量基準で、約40%〜約70%グリセリン、多くの場合は約50%〜約65%グリセリンと、約5%〜約20%の水、多くの場合は約10%〜約15%の水と、約20%〜約50%のプロピレングリコール、多くの場合は約25%〜約45%のプロピレングリコールと、約0.1%〜約6%のニコチン、多くの場合は約1.5%〜約6%のニコチンと、約0.5%〜約3%、多くの場合は約1.5%〜約2%のメントールと、最大約6%の量の任意選択の追加的な風味添加剤、多くの場合は約0.1%〜約5%風味添加剤との混合物の形態を取り得る。例えば、代表的なエアロゾル前駆体は、重量基準で、約50%のグリセリン、約11%の水、約28%のプロピレングリコール、約6%のニコチン、約2%のメントール、及び約4%の他の風味添加剤を組み込む配合物の形態をとってもよい。
【0134】
代表的な種類のエアロゾル前駆体構成要素及び配合物はまた、参照によりその開示が本明細書に組み込まれる、Robinsonらに対する米国特許第7,217,320号、ならびにZhengらに対する米国特許公開第2013/0008457号、Chongらに対する同第2013/0213417号、及びCollettらに対する同第2014/0060554号に記載され、特徴付けられる。用いられ得る他のエアロゾル前駆体としては、R.J.Reynolds Vapor CompanyによるVUSE(登録商標)製品、Lorillard TechnologiesによるBLU(商標)製品、Mistic EcigsによるMISTIC MENTHOL製品、及びCN Creative Ltd.によるVYPE製品の中に組み込まれているエアロゾル前駆体が挙げられる。Johnson Creek Enterprises LLCから入手可能である、所謂、電子タバコ用の「スモークジュース」も望ましい。
【0135】
エアロゾル送達システム中に組み込まれるエアロゾル前駆体の量は、エアロゾル生成部品が許容可能な感覚及び望ましい性能特徴を提供するようなものである。例えば、多くの観点からタバコの煙の見た目に似ている可視の主流エアロゾルの生成を提供するために、十分な量のエアロゾル形成材料(例えば、グリセリン及び/またはプロピレングリコール)が用いられることが極めて好ましい。エアロゾル生成システム中のエアロゾル前駆体の量は、エアロゾル生成部品当たりに望ましい吹かしの数などの因子に依存し得る。典型的には、エアロゾル送達システム中、具体的にはエアロゾル生成部品中に組み込まれるエアロゾル前駆体の量は、約2g未満、概して約1.5g未満、多くの場合は約1g未満、しばしば約0.5g未満である。
【0136】
液溜め基材312は、液溜めコンパートメント376中に方向付けられたエアロゾル前駆体組成物を吸収する、ないしは別の方法で保持するように構成され得る。しかしながら、いくつかの例では、エアロゾル前駆体組成物は、液溜め基材312の吸収速度を超える充填速度で液溜めコンパートメント376中に方向付けられる場合がある。更に、いくつかの例では、液溜めコンパートメント376中に方向付けられるエアロゾル前駆体組成物の量は、液溜め基材312の吸収能力を超過している場合がある。加えて、いくつかの例では、最初に充填されたエアロゾル前駆体組成物の量が液溜め基材の吸収能力を超過していなかったとしても、エアロゾル前駆体組成物は、周辺の水蒸気を吸収し、液溜めコンパートメント376中の流体の量を液溜め基材312の吸収能力を超過させる場合がある。
【0137】
しかしながら、超過された液溜め基材312吸収速度または吸収能力にかかわらず、エアロゾル前駆体組成物は、液溜めコンパートメント376中に依然保持され得る。これに関連して、上述の通り、外側本体314と導流器308との間の封止が、液溜めコンパートメント376からの漏出を防止し得る。したがって、封止された液溜めコンパートメント376を用いることによって、カートリッジ300の吸収能力の超過に関する問題は回避することができ、カートリッジをより素早く充填することができ、これはカートリッジ組立プロセスを促進することができる。
【0138】
図13は、
図2の線13−13に沿った、部分的に組立てられたカートリッジ300の横断面図を示し、外側本体314(例えば、
図3を参照)は明確化のために示されていない。これに関連して、理解され得る通り、外側本体314は、エアロゾル前駆体組成物が充填プロセス中に液溜めコンパートメント376(例えば、
図3を参照)中に保持されるように、充填プロセスの前に取り付けられてもよい。示されるように、導流器308’の1つの実施形態は、カートリッジ300の充填を促進するように構成された特徴を画定してもよい。具体的には、導流器308’は、1つ以上の陥凹392a〜cを画定してもよい。
【0139】
示される実施形態では、導流器308’は、3つの陥凹392a〜cを画定する。しかしながら、追加的なまたはより少ない陥凹が、他の実施形態では用いられてもよい。陥凹392a〜cは各々、充填デバイスを受容するように構成された導流器308’と液溜め基材312との間のチャネル394a〜cを画定してもよい。例えば、充填針もしくはノズルが各チャネル394a〜cに挿入されてもよく、または各チャネルに近接してノズルが方向付けられてもよく、またエアロゾル前駆体組成物がチャネル内に方向付けられてもよい。したがって、各チャネル394a〜cは、チャネル394a〜cを最初に充填し、次に各チャネルを部分的に取り囲む液溜め基材312を充填して、そこからエアロゾル前駆体組成物を吸収することを可能にするによって、液溜めコンパートメント376の迅速な充填を促進することができる。充填針またはノズルがチャネル394a〜cのうちの1つの中へ方向付けられるとき、残りのチャネルは、エアロゾル前駆体組成物によって移動された液溜め基材312の周り及びその中からの空気の排気を促進して、迅速な充填を更に促進することができる。
【0140】
液溜め基材312がその第1の端部312aと第2の端部312bとの間に間隙367を画定する実施形態では、間隙は、チャネル394a〜cと同一または類似の機能性を提供し得る。これに関連して、充填針またはノズルは、エアロゾル前駆体組成物による液留め312の充填を促進するために間隙367に挿入され得る。あるいは、または更に、間隙367は、エアロゾル前駆体組成物が液溜め基材と接触して方向付けられるとき(例えば、エアロゾル前駆体組成物がチャネル394a〜cのうちの1つの中に方向付けられるとき)に、液溜め基材312の中及びその周りからの空気の排気を可能にし得る。
【0141】
図13に更に示されるように、いくつかの実施形態では、導流器308’は非円形断面を画定してもよい。例えば、導流器308’は、断面に、コア391及びそれから突き出した複数の側部拡張部または翼393a、393bを画定してもよい。コア391は、実質的に管状であってもよく、貫通穴330は、それを通って延在してもよい。上記に説明されるチャネル394a〜cは、コア391内に画定されてもよい。更に、翼393a、393bは、コア391から延在して、それを通して発熱端子320a、320bを受容してもよい。
【0142】
図14は、
図2の線14−14に沿った、組立構成のカートリッジ300の長手方向断面図を示す。示されるように、マウスピース316は、外側本体314に、基部302とは反対側のその第2の端部314bにて連結されてもよい。これにより、マウスピース316は、外側本体314の第2の端部314bにて液溜めコンパートメント376を少なくとも部分的に包み込み得る。
図14に更に示される通り、ラベル318は、例えば、連続的な一体化した外観を有するカートリッジ300の見た目を提供するために、外側本体314、基部302、及びマウスピース316のうちの1つ以上を少なくとも部分的に取り囲んでもよい。ラベル318は、その内側表面に接着剤を含んでもよく、または接着剤は、さもなくば別の方法でラベルと外側本体314、基部302、及び/またはマウスピース316との間に位置付けられてもよい。
【0143】
一実施形態では、ラベル318は、材料(例えば、プラスチック、紙、またはホイル)の単層を備え得る。あるいは、ラベル318は、多層積層(例えば、プラスチック、紙、及び/またはホイルの積層)を備えてもよい。ラベル318は、その外側表面上にしるしを含み得る。例えば、しるしは、製品識別子などの情報を含んでもよく、それはラベル318の層のうちの1つ以上に塗布されるインクによって形成されてもよい。同様に、ラベル318上のしるしは、従来の紙巻きタバコまたは従来の電子タバコに似ているなどの、デバイスに所望の外観を提供し得る質感、色、及び/または他の物理的属性を含んでもよい。本開示のエアロゾル送達デバイスに用いられ得るラベルの例示的な実施形態は、その全体が参照により本明細書に組み込まれるScatterdayらに対する米国特許公開第2013/0284190号に提供される。
【0144】
マウスピース316は、多様な機構及び方法を介して外側本体314と係合して保持されてもよい。例えば、マウスピース316は、接着剤、糊、シーラント、またはエポキシによって外側本体314に固定されてもよい。別の実施形態では、マウスピース316は、外側本体314に溶接(例えば、超音波溶接)されてもよい。あるいは、または更に、マウスピース316は、ねじ式係合、締まりばめ、クリンプ、または任意の他の連結機構を介して外側本体314に係合してもよい。
【0145】
示されるように、マウスピース316は、端部部分396及び拡張部398を画定し得る。マウスピース316の端部部分396は、外側本体314の第2の端部314bから外向きに延在し得る。逆に、拡張部398は、マウスピース316が外側本体によって少なくとも部分的に取り囲まれるように、外側本体314中に延在し得る。
【0146】
マウスピース316は、ユーザからの吸い込みを受容するように構成され得る。これに関連して、マウスピース316は、少なくとも1つの開口400を画定してもよく、それを通して、ユーザがマウスピース上で吸い込むときに噴霧器310によって産出されたエアロゾルと混合された空気が方向付けられ得る。これに関連して、開口400は、入口402から出口404へ延在し得る。入口402は、液溜めコンパートメント376中に噴霧器310によって生成されたエアロゾルを受容するように構成され得る。逆に、出口404は、ユーザにエアロゾルを送達するように構成され得る。噴霧器310によって生成されたエアロゾルを収集するために、開口400への入口402は比較的大きくてもよい。マウスピース316上での吸い込みに対する所望の抵抗を提供し、噴霧器310への接近を実質的に防止するために、開口400への出口404は入口402よりも小さくてもよい。例えば、入口及び出口が丸い実施形態では、入口402は出口404よりも大きい直径を画定してもよい。
【0147】
拡張部398は、外側本体314内部の空体積を減少させるように構成され得る。これに関連して、外側本体314内の空体積(例えば、空の空間)を減少させることによって、カートリッジ300中の空気の量が減少され得る。これにより、噴霧器310によって産出されたエアロゾルは、マウスピース316を通って出る前に、より少ない空気と混合され得る。噴霧器310とマウスピース316への出口404との間に位置付けられた外側本体314中の空気の量を減少させることによって、マウスピース316から出る所与の所望のエアロゾル濃度に達するために必要とされるエアロゾル前駆体組成物の量が減少され得る。これにより、例えば、カートリッジ300は、ユーザがカートリッジ300上で比較的小さい吸い込みを行う場合であっても、所望の濃度のエアロゾルを産出することができ得、かかる小さい吹かし中に浪費されるエアロゾル前駆体組成物の量を減少させることができる。
【0148】
更に、カートリッジ300中、特に、噴霧器310とマウスピース316を通る開口400への出口404との間の空の空間の体積を減らす拡張部398の結果として、吸った後にカートリッジ中に残るエアロゾルの量は、減少され得る。カートリッジ300中の残留エアロゾルの量を減少させることによって、エアロゾルが冷却する際に、より少ない濃縮物が生じ得る。理解され得る通り、かかる濃縮物は、金属部品の腐食(任意のかかる金属部品は腐食を回避するように選択及び構成されてはいるが)、またはカートリッジ300からの流体漏出を不要にもたらす場合がある。カートリッジ中に残っている濃縮物はまた、将来の吸引中にエアロゾルの味に悪影響を及ぼす場合がある。更に、濃縮物は、発熱要素324上に堆積物を形成する場合があり、これは、その有効性を減少させる場合がある。これにより、噴霧器310とマウスピース316を通る開口400への出口404との間の空の空間の体積を減少させることは、更なる利益を提供し得る。拡張部398はまた、その間に細長い継ぎ手を提供することによって、マウスピース316及び外側本体314との間の機械的接続を改善し得る。
【0149】
いくつかの実施形態では、マウスピース316またはその一部は、変形可能、消費可能、及び/または交換可能であってもよい。例えば、いくつかの実施形態では、拡張部398は、変形可能、消費可能、及び/または交換可能であってもよい。これに関連して、一部のユーザは、エアロゾル送達デバイス100の使用中にマウスピース316の噛んでもよい。これにより、変形可能な材料(例えば、ゴム材料及び/またはセルロースアセテート)の使用は、ユーザに、例えば、伝統的な紙巻きタバコのフィルタの感覚を模倣した所望の感覚に提供し得る。いくつかの実施形態では、管は、マウスピース316が変形された場合に開口が塞がらないように、開口400を取り囲んで支持する。これにより、マウスピース316を通る流れは、ユーザがそれを噛むときに塞がることはない。マウスピース316は、いくつかの実施形態では、それを噛むことを促進するように、外側本体314の外部に細長い構成を画定し得る。例えば、拡張部398は、いくつかの実施形態では、約1インチまでに関する長さを画定し得る。
【0150】
図15は、マウスピース316’の代替的な実施形態を含む、
図2の線15−15に沿ったカートリッジ300の断面図を示す。示されるように、マウスピース316’は、端部部分396及び拡張部398を含む。更に、マウスピース316’は、入口402と出口404との間にそれを通って延在する開口400を含む。
【0151】
しかしながら、
図15に示されるマウスピース316’は、
図15に示されるマウスピースは、開口400に近接した、噴霧器310に向かって内向きに延在するリップ406を更に備えるという点で、
図14に示されるマウスピース316の実施形態とは異なる。例えば、示されるように、リップ406は、入口402と出口404との間で開口400の周りに延在してもよい。リップ406は、マウスピース316’の吸引中に開口400を通る空気の流れ及びエアロゾルに関連付けられる乱流を減少させるように構成された鐘型口を画定してもよい。したがって、マウスピース316’の吸引中にカートリッジ300を通る所望の気流を生み出すために必要な吸引力の量は、リップ406によって減少されてもよく、これはユーザ経験を改善し得る。リップ406は更に、またはあるいは、開口400の周りに延在し、少量の液体(例えば、濃縮物)を捕捉するように構成されたチャネル407を画定してもよく、これは上記に説明される通り、マウスピース316’に近接して形成する傾向があり得る。これに関連して、リップ406及びチャネル407は、開口400を通したエアロゾル送達デバイスからの任意のかかる液体の流れに抵抗することができ、これはさもなくば、エアロゾル送達デバイスから不要に漏出する場合がある。
【0152】
マウスピースの拡張部は概して、噴霧器とマウスピースを通る開口への出口との間のカートリッジ内部の空の空間の体積を減少させるとして上記に説明されたが、空の空間のこの体積は、追加的または代替的な様式で減少されてもよい。例えば、分離したスペーサが、マウスピースを外側本体に連結する前に噴霧器とマウスピースとの間に挿入されてもよい。これに関連して、
図15に更に示されるように、一実施形態では、マウスピース316に対して分離した(例えば、点線399にて分離された)構成要素を備え得るスペーサ397は、マウスピースと噴霧器310との間で外側本体314内に受容されてもよい。
【0153】
更なる例として、
図14及び15に示されるように、一実施形態では、外側本体314は、その内部直径が減少されるように、マウスピース316に近接して増加した厚さを画定してもよい。更なる例として、
図16は、カートリッジ300’’’の代替的実施形態の修正された断面図を概念的に示す。カートリッジ300’’’は、上記に説明される構成要素のうちの一部または全部を含んでもよい。これに関連して、示されるように、カートリッジ300’’’は、基部302’’’、導流器308’’’、液体輸送要素322’’’と発熱要素324’’’とを含む噴霧器310’’’、液溜め基材312’’’、外側本体314’’’、及びマウスピース316’’’を含んでもよい。発熱端子及びラベルなどの特定の構成要素は、明確化のため示されていないことに留意されたい。
【0154】
しかしながら、示されるように、導流器308’’’の一部分は、マウスピース316’’’と噴霧器310’’’との間に延在してもよい。例えば、噴霧器310’’’は、導流器308’’’内に画定される横断開口301’’’を通って延在してもよい。この構成は、液溜め基材312’’’が噴霧器310’’’とマウスピース316’’’との間に(その長手方向位置の観点から)位置付けられることを可能にし、これは、増加したエアロゾル前駆体組成物の貯蔵容量を有するカートリッジ300’’’を提供し得る。これに関連して、導流器308’’’は、液溜め基材312を噴霧器310’’’との接触から分離してもよい。更に、発熱要素324’’’が導流器308’’’によって液溜め基材312’’’から分離されるように噴霧器310’’’を位置付けることによって、発熱要素と接触するように移動する、及び/または発熱要素と接触して最初に定置されている液留め基材に関する問題は、回避され得る。
【0155】
理解され得る通り、噴霧器とマウスピースとの間の空の空間を減少させるまたは排除するために、代替的または追加的な構成が用いられてもよい。例えば、上記に説明されるように、外側本体は、マウスピースと噴霧器との間に突き出してもよい。しかしながら、用いられる具体的な構成にかかわらず、カートリッジ内の空の空間、具体的には噴霧器とマウスピースとの間の空の空間を減少させることによって、カートリッジは、ユーザへの改善されたエアロゾル送達を提供し、カートリッジ内の濃縮物を減少させ、及び/または上記に説明されるように提供されてもよい。
【0156】
例えば、
図2及び3を参照すると、本開示のカートリッジ300は、エアロゾルを産出するように制御体200と共に用いられてもよい。これに関連して、使用中、ユーザは、エアロゾル送達デバイス100のカートリッジ300のマウスピース316を吸引し得る。これは、制御体200内またはカートリッジ300内の開口部を通して空気を吸い入れ得る。例えば、一実施形態では、開口部は、全体が参照により本明細書に組み込まれるDePianoらに対する2013年3月15日出願の米国特許出願第13/841,233号に記載されているように、制御体200の連結器202と外側本体204との間に画定されてもよい。Ser. No. 13/841,233 to DePiano et al., filed March 15, 2013, which is incorporated herein by reference in its entirety. しかしながら、空気の流れは、他の実施形態では、エアロゾル送達デバイス100の他の部分を通して受容されてもよい。
【0157】
例えば、制御体200内の流れセンサ210などのエアロゾル送達デバイス100内のセンサは、吸引を感知し得る。吸引が感知されると、制御体200は、第1の発熱端子320a及び第2の発熱端子320bを含む回路を介して動力源216から電流を発熱要素324に方向付け得る。したがって、発熱要素324は、液体輸送要素322によって液溜め基材312からエアロゾル化ゾーンに方向付けられたエアロゾル前駆体組成物を蒸発させ得る。故に、マウスピース316は、空気及び同伴蒸気(すなわち、吸入可能な形態にあるエアロゾル前駆体組成物の構成成分)がカートリッジ300からそれを吸引する消費者へと通ることを可能にし得る。具体的には、空気は、基部302内の第3の開口350c(例えば、
図8を参照)を通って連結器202からカートリッジに侵入し、導流器308内の貫通穴330を通って噴霧器310を通過し、マウスピース326に移動し得る。したがって、ユーザは、エアロゾルを提供され得る。
【0158】
上述のように、本開示のカートリッジは、いくつかの実施形態では、より多いまたはより少ない数の構成要素を含んでもよい。これに関連して、
図17は、カートリッジが一方向弁408を更に備える
図11のカートリッジ300’を示す。一方向弁408は、そこを通る通常の流路とは反対である導流器308から基部302を通る空気の流れに抵抗するように構成されてもよい。換言すれば、下記に説明される通り、一方向弁408は、ユーザから受容され、マウスピース316を通って導流器308へ方向付けられた逆向きの吸入に抵抗するように構成される。示されるように、一方向弁408は、保持部分410及び弁部分412を含んでもよい。保持部分412は、カートリッジ300’の隣接した部分(例えば、基部302の一部)に係合して、一方向弁408を定位置に保持するように構成され得る。
【0159】
弁部分412は、カートリッジ300’を通る一方向の流れを可能にするように構成され得る。これに関連して、示される実施形態では、一方向弁408は、電子機器コンパートメント378内に位置付けられる。これにより、弁部分412は、カートリッジ300’を通って画定される流路内に延在し得る。
【0160】
一方向弁408は、一実施形態ではフラップ弁を備えてもよい。これに関連して、弁部分412は、特定の状況にて基部302を通って延在する第3の開口350cを少なくとも部分的に塞ぐフラップを備えてもよい。例えば、弁部分412は、ユーザがマウスピース316を吸引するときに、基部302内の第3の開口350cを通り、導流器308を通る貫通穴330への空気の流れを可能にするように構成されてもよい。しかしながら、ユーザがマウスピース316内に空気を吹き込む場合、これは使用中に不注意または意図的に起こり得るが、貫通穴330を通り導流器308及び基部302を通る空気の流れは一方向弁408によって抵抗され得る。これに関連して、弁部分412は、基部302、電子制御構成要素306、制御構成要素端子304、及び/または第3の開口350cに近接して位置付けられた周囲構造の任意の部分と接触することによって、第3の開口350cを通る逆流に抵抗し得る。これに関連して、いくつかの実施形態では、弁部分412は、カートリッジを通る空気の流れが存在しないときに、かかる周囲構造を圧迫し得る。
【0161】
しかしながら、本開示に従って、一方向弁の様々な他の実施形態が用いられてもよい。これに関連して、
図18は、一方向弁408’の第2の実施形態を更に備える
図12のカートリッジ300”を示す。示されるように、一方向弁408’は、電子機器コンパートメント378内に位置付けられ得る。更に、一方向弁408’は、保持部分410’及び弁部分412’を備えてもよい。
図18に示される一方向弁408’は、
図18に示される一方向弁は三方弁を備えるという点で
図17の一方向弁とは異なる。これに関連して、一方向弁408’の弁部分412’は、ユーザがマウスピース316を吸引するときに、分離して、そこを通る基部302内の第3の開口350cから導流器308内の貫通穴330を通る流れを可能にする複数のエラストマー部材416’を備えてもよい。しかしながら、エラストマー部材416’は、ユーザがマウスピース316内に空気を吹き込むときに、互いに圧迫して、貫通穴330を通り、導流器308を通り、基部302を通る空気の流れを実質的に防止し得る。これに関連して、いくつかの実施形態では、エラストマー部材416’は、カートリッジを通る空気の流れが存在しないときに互いに圧迫し得る。
【0162】
したがって、上記に説明されるように、いくつかの実施形態では、一方向弁は、カートリッジとのユーザ相互作用に応答して、ユーザがマウスピースを吸引しているか、またはそれに吹き込んでいるかに応じてカートリッジを通る流れを可能にするか、または実質的に防止するかのいずれかを行う受動弁を備えてもよい。しかしながら、他の実施形態では、能動一方向弁(例えば、ソレノイド弁)が用いられてもよい。かかる能動弁は、制御体200内の電子制御構成要素306または制御構成要素212(例えば、
図2を参照)などのエアロゾル送達デバイス内の制御器によって制御される通り、検出されるカートリッジを通る流れに基づいて、上記に説明される様式と実質的に同じ様式で動作してもよい。
【0163】
更に、一方向弁は概して、基部に近接して電子機器コンパートメント内に位置付けられるように上記に説明されているが、他の実施形態では、一方向弁は異なる場所に位置付けられてもよい。これに関連して、一方向弁は、エアロゾル送達デバイスを通る流路に沿った任意の場所に位置付けられてもよい。故に、例として、一方向弁は、マウスピース、導流器、基部もしくはその付近に、または更には連結器もしくはその付近などの制御体内部に位置付けられてもよい。更に、本明細書には概して1つの一方向弁の使用が説明されているが、他の実施形態では1つを超える一方向弁が用いられてもよい。
【0164】
カートリッジ300内に含まれ得る構成要素に関する様々な他の詳細は、例えば、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、Novakらに対する2013年3月15日に出願された米国特許出願第13/840,264号に提供される。これに関連して、その
図7は、基部及び制御構成要素端子の拡大分解図を示し、その
図8は、組立構成にある基部及び制御構成要素端子の拡大斜視図を示し、その
図9は、組立構成にある、基部、制御構成要素端子、電子制御構成要素、及び噴霧器の発熱端子の拡大斜視図を示し、その
図10は、組立構成にある、基部、噴霧器、及び制御構成要素の拡大斜視図を示し、その
図11は、その
図10の組立体の反対側の斜視図を示し、その
図12は、組立構成にある、基部、噴霧器、導流器、及び液溜め基材の拡大斜視図を示し、その
図13は、組立構成にある基部及び外側本体の斜視図を示し、その
図14は、組立構成にあるカートリッジの斜視図を示し、その
図15は、その
図14のカートリッジ及び制御体のための連結器の第1の部分斜視図を示し、その
図16は、その
図14のカートリッジ及びその
図11の連結器の反対側の第2の部分斜視図を示し、その
図17は、回転防止機構を持つ基部を含むカートリッジの斜視図を示し、その
図18は、回転防止機構を持つ連結器を含む制御体の斜視図を示し、その
図19は、
図18の制御体を持つ
図17のカートリッジの整列を示し、その
図3は、その
図17のカートリッジ及びその
図18の制御体を備えるエアロゾル送達デバイスを示し、これには、カートリッジの回転防止機構の接続器本体の回転防止機構との係合を示す、エアロゾル送達デバイスを通した改訂図が伴い、その
図4は、回転防止機構を持つ基部の斜視図を示し、その
図5は、回転防止機構を持つ連結器の斜視図を示し、その
図6は、拡大構成にあるその
図4の基部及びその
図5の連結器を通した断面図を示す。
【0165】
エアロゾル送達デバイス用のカートリッジを組立てるための方法も提供される。
図19に示されるように、本方法は、動作502において、基部を導流器に、導流器及び基部が電子機器コンパートメントを画定するように連結することを含み得る。更に、本方法は、動作504において、噴霧器を外側本体内に位置付けることを含み得る。本方法は、動作506において、外側本体及び導流器が液溜めコンパートメントを画定するように、外側本体を導流器に連結することを追加的に含み得る。
【0166】
いくつかの実施形態では、本方法は、エアロゾル前駆体組成物を貯蔵するように構成された液溜め基材を、導流器に少なくとも部分的に巻き付けることを更に含み得る。本方法は、液溜め基材を液溜めコンパートメント内に位置付けることを更に含んでもよく、これは、動作504において噴霧器を外側本体内に位置付ける間に生じてもよい。
【0167】
いくつかの実施形態では、液溜め基材を導流器に少なくとも部分的に巻き付けることは、液溜め基材を、導流器によって画定され、それから延在する複数の突起に係合させることを含み得る。別の実施形態では、液溜め基材を導流器に少なくとも部分的に巻き付けることは、液溜め基材を、その第1の端部と第2の端部との間に間隙が画定されるように、導流器に部分的に巻き付けることを含み得る。追加的な実施形態では、液溜め基材を導流器に少なくとも部分的に巻き付けることは、導流器内に画定されるカットアウトにおいて、導流器と液留め基材との間のチャネルを形成することを含み得る。本方法は、エアロゾル前駆体組成物を、液溜め基材の第1の端部と第2の端部との間の間隙、及び導流器内に画定されるカットアウトにおける導流器と液溜め基材との間のチャネルのうちの少なくとも1つの中へ方向付けることによって、液留め基材をエアロゾル前駆体組成物で充填することを追加的に含んでもよい。
【0168】
本方法は、少なくとも1つの発熱端子を導流器内に成形することを更に含み得る。加えて、本方法は、電子制御構成要素を電子機器コンパートメント内に位置付けることと、制御構成要素端子を電子制御構成要素に接続することとを含み得る。更に、動作506において外側本体を導流器に連結することは、導流器の変形可能なリブを外側本体の内側表面に対して変形させることを含み得る。別の実施形態では、動作506において外側本体を導流器に連結することは、外側本体を導流器に溶接することを含み得る。
【0169】
本方法は、外側本体を基部に連結することを追加的に含んでもよい。外側本体を基部に連結することは、基部の変形可能なリブを外側本体の内側表面に対して変形させることを含み得る。更に、動作502において基部を導流器に連結することは、基部を導流器に溶接することを含んでもよい。加えて、本方法は、一方向弁を基部に連結することを含んでもよい。一方向弁は、導流器から基部を通る空気の流れに抵抗するように構成されてもよい。
【0170】
追加的な実施形態では、制御器が提供される。制御器は、本明細書に説明される動作を実施するためのコンピュータコードを実行するように構成され得る。これに関連して、
図20に示されるように、制御器600はプロセッサ602を備えてもよく、それは、その全体的な動作を制御するためのマイクロプロセッサまたは制御器であってもよい。一実施形態では、プロセッサ602は、本開示のカートリッジ300を組立てるための動作を含む、本明細書に説明される機能に関するプログラムコード命令を実行するように特に構成されてもよい。制御器600はまた、メモリデバイス604を含んでもよい。メモリデバイス604は、例えば、揮発性及び/または非揮発性メモリであり得る、非一時的及び有形メモリを含んでもよい。メモリデバイス604は、情報、データ、ファイル、アプリケーション、命令、または同様のものを記憶するように構成され得る。例えば、メモリデバイス604は、プロセッサ602による処理のために入力データをバッファリングするように構成され得る。あるいは、または更に、メモリデバイス604は、プロセッサ602による実行のために命令を記憶するように構成され得る。
【0171】
制御器600はまた、ユーザがそれと相互作用することを可能にするユーザインターフェース606を含んでもよい。例えば、ユーザインターフェース606は、ボタン、キーパッド、ダイヤル、タッチスクリーン、音声入力インターフェース、視覚/映像キャプチャ入力インターフェース、センサデータの形態の入力などの多様な形態を取り得る。また更に、ユーザインターフェース606は、ディスプレイ、スピーカ、または他の出力デバイスを通じてユーザに情報を出力するように構成されてもよい。通信インターフェース608は、例えば、ローカルエリアネットワーク(LAN)、メトロポリタンエリアネットワーク(MAN)、及び/または、例えば、インターネットなどの広域ネットワーク(WAN)などの有線もしくは無線ネットワーク610を通じてデータを送信及び受信するために提供され得る。通信インターフェース608は、制御器600が1つ以上の更なる計算デバイスと、直接か、またはネットワーク610を介してかのいずれかで通信することを可能にし得る。これに関連して、通信インターフェース608は、他のデバイス及び/またはネットワークとの通信を可能にするための1つ以上のインターフェース機構を含んでもよい。したがって、通信インターフェース608は、例えば、無線通信技術(例えば、セルラー技術、通信技術、Wi−Fi及び/もしくは他のIEEE802.11技術、Bluetooth(登録商標)、Zigbee、無線USB、NFC、RF−ID、WiMAX及び/もしくは他のIEEE802.16技術、ならびに/または他の無線通信技術)を介した通信を可能にするためのアンテナ(または複数のアンテナ)及び支持ハードウェア及び/もしくはソフトウェア、ならびに/またはケーブル、デジタル加入者線(DSL)、USB、FireWire、Ethernet、1つ以上の光伝送技術、及び/もしくは他の有線ネットワーク方法を介した通信を支持するための通信モデムもしくは他のハードウェア/ソフトウェアなどの1つ以上のインターフェース機構を含んでもよい。更に、制御器600は、組立体モジュール612を含んでもよい。組立体モジュール612は、プロセッサ602と共に、本明細書に説明されるようにカートリッジを組立てるための動作を指示するように構成され得る。
【0172】
説明される実施形態の様々な態様、実施形態、実装、または特徴は、別々に、または任意の組み合わせで使用され得る。説明される実施形態の様々な態様は、ソフトウェア、ハードウェア、またはハードウェアとソフトウェアの組み合わせによって実装され得る。説明される実施形態はまた、上記に説明される動作を制御するためのコンピュータ可読媒体上のコンピュータ可読コードとして具現化され得る。具体的には、コンピュータ可読コードは、本明細書に説明される方法の動作の各々を実施するように構成され、上記に説明される動作を制御するためのコンピュータ可読媒体上のコンピュータ可読コードとして具現化されてもよい。これに関連して、コンピュータ可読記憶媒体は、本明細書で使用するとき、コンピュータシステムによって読み取られ得る、非一時的な物理的記憶媒体(例えば、揮発性または非揮発性メモリデバイス)を指す。例示的なコンピュータ可読媒体としては、読み取り専用メモリ、ランダムアクセスメモリ、CD−ROM、DVD、磁気テープ、及び光データ記憶デバイスが挙げられる。コンピュータ可読媒体はまた、コンピュータ可読コードが記憶され、分配された方法で実行されるように、ネットワークに連結されたコンピュータシステム上に分配され得る。
【0173】
上述のように、制御器600は、上記に説明される組立体動作を実施するためのコンピュータコードを実行するように構成され得る。これに関連して、エアロゾル送達デバイス用のカートリッジを組立てるように構成された、制御器(例えば、制御器600)内のプロセッサによって実行されるコンピュータ命令を記憶するための非一時的コンピュータ可読媒体の実施形態が提供される。非一時的コンピュータ可読媒体は、基部を導流器に、導流器及び基部が電子機器コンパートメントを画定するように連結するためのプログラムコード命令と、噴霧器を外側本体内部に位置付けるためのプログラムコード命令と、外側本体及び導流器が液溜めコンパートメントを画定するように、外側本体を導流器に連結するためのプログラムコード命令とを含み得る。
【0174】
いくつかの実施形態では、コンピュータ可読媒体は、エアロゾル前駆体組成物を貯蔵するように構成された液溜め基材を、液溜め基材が、導流器によって画定され、それから延在する複数の突起に係合するように、導流器に少なくとも部分的に巻き付けるためのプログラムコード命令と、液溜め基材を液溜めコンパートメント内に位置付けるためのプログラムコード命令とを更に含んでもよい。液溜め基材を導流器に少なくとも部分的に巻き付けるためのプログラムコード命令は、導流器内に画定されるカットアウトにおいて、導流器と液溜め基材との間のチャネルを形成するためのプログラムコード命令を含み得る。
【0175】
いくつかの実施形態では、コンピュータ可読媒体は、少なくとも1つの発熱端子を導流器内に成形するためのプログラムコード命令を更に含を含み得る。コンピュータ可読媒体は、電子制御構成要素を電子機器コンパートメント内に位置付けるためのプログラムコード命令と、制御構成要素端子を電子制御構成要素に接続するためのプログラムコード命令とを更に含んでもよい。外側本体を導流器に連結するためのプログラムコード命令は、導流器の変形可能なリブを外側本体の内側表面に対して変形させるためのプログラムコード命令を含み得る。外側本体を導流器に連結するためのプログラムコード命令は、外側本体を導流器に溶接するためのプログラムコード命令を含み得る。
【0176】
いくつかの実施形態では、コンピュータ可読媒体は、外側本体を基部に連結するためのプログラムコード命令を更に含んでもよく、その外側本体を基部に連結するためのプログラムコード命令は、基部の変形可能なリブを外側本体の内側表面に対して変形させるためのプログラムコード命令を含む。更に、基部を導流器に連結するためのプログラムコード命令は、基部を導流器に溶接するためのプログラムコード命令を含んでもよい。いくつかの実施形態では、コンピュータ可読媒体は、一方向弁を基部に連結するためのプログラムコード命令を更に含んでもよく、その一方向弁は、導流器から基部を通る空気の流れに抵抗するように構成される。
【0177】
本開示が関連する当業者であれば、これまでの説明及び関連する図面に提示された教示の助けを借りて、本開示の多数の改変及び他の実施形態を思いつくことになるであろう。したがって、本開示は、本明細書に開示した特定の実施形態に限定されず、改変及び他の実施形態が添付の特許請求の範囲の適用範囲内に含まれるように意図される。本明細書において特定の用語が用いられるが、それらは単に一般的かつ説明的な意味において使用され、制限を目的としない。