【課題を解決するための手段】
【0007】
特に、本発明は、次の構造式:
R
1-O-C(0)-R
4-C(0)-[-0-R
2-0-C(0)-R
5-C(0)-]
m-0-R
3
(式中、
R
1は、H、C
1〜C
24タイプの直鎖および分枝鎖、飽和および不飽和のアルキル基、およびC
1〜C
24モノカルボン酸でエステル化されたポリオール残基からなる1以上の基から選択され;
R
2は、-CH
2-C(CH
3)
2-CH
2-基とC
2〜C
8アルキレンとを含み、かつ該-CH
2-C(CH
3)
2-CH
2-基を少なくとも50モル%含み;
R
3は、H、C
1〜C
24タイプの直鎖および分枝鎖、飽和および不飽和のアルキル基、およびC
1〜C
24モノカルボン酸でエステル化されたポリオール残基からなる1以上の基から選択され;
R
4およびR
5は、1以上のC
2〜C
22アルキレン、好ましくはC
2〜C
11、より好ましくはC
4〜C
9アルキレンを含み、かつC
7アルキレンを少なくとも50モル%含み;
mは1〜20、好ましくは2〜10、より好ましくは3〜7の間の数であり;
R
1および/またはR
3の少なくとも一つは、R
1および/またはR
3の全量に対して、ステアリン酸、パルミチン酸、9-ケトステアリン酸、10-ケトステアリン酸およびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1つのC
1〜C
24モノカルボン酸でエステル化されたポリオール残基を、好ましくは≧10モル%、より好ましくは≧20%、さらにより好ましくは≧25モル%含む)
を有する脂肪族エステルの組成物に関する。
【0008】
本発明は、これらのエステルの2つ以上を含む混合物にも関する。
単独または混合物としてのいずれかで、PVCタイプのビニルポリマーまたは熱可塑性エラストマー、例えばニトリルゴムおよびSBRゴムのようなポリマーと混合されるとき、これらのエステルは、例えばフタル酸ジイソノニルのような公知の市販されている他の可塑剤の機械的特性と全く同等である機械的特性を保証することができる。
【0009】
本発明による脂肪族エステルにおいて、R
1およびR
3は、次の基:H、C
1〜C
24タイプの直鎖および分枝鎖、飽和および不飽和のアルキル基またはC
1〜C
24モノカルボン酸でエステル化されたポリオール残基の1以上から互いに独立して選択される。好ましい実施態様において、R
1がHのとき、R
1はR
3と異なる。
【0010】
R
1およびR
3に関して、C
1〜C
24タイプの直鎖および分枝鎖、飽和および不飽和のアルキル基の例は、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ノニル、アリル、イソプロピル、イソブチル、イソペンチル、メチルブチル、メチルペンチルおよびメチルエチル基である。
【0011】
C
1〜C
24モノカルボン酸と反応させるポリオール残基に関して、それらは、例えば1,2-エタンジオール、1,2-プロパンジオール、1,3-プロパンジオール、1,4-ブタンジオール、1,5-ペンタンジオール、1,6-ヘキサンジオール、1,7-ヘプタンジオール、1,8-オクタンジオール、1,9-ノナンジオール、1,10-デカンジオール、1,11-ウンデカンジオール、1,12-ドデカンジオール、1,13-トリデカンジオール、1,4-シクロヘキサンジメタノール、ネオペンチルグリコール、2-メチル-1,3-プロパンジオール、ジアンヒドロソルビトール、ジアンヒドロマンニトール、ジアンヒドロイジトール、シクロヘキサンジオール、シクロヘキサンメタンジオール、ペンタエリトリトール、グリセロール、ポリグリセロール、トリメチルロールプロパン、およびそれらの混合物のような、1以上のヒドロキシ基を含むポリオールに由来する。
【0012】
該ポリオールは、それらのヒドロキシ基の一つを介して本発明による脂肪族エステルの構造に結合する。ポリオールの残りのヒドロキシ基に関するかぎり、それらは1以上のC
1〜C
24モノカルボン酸で部分的または完全にエステル化される。これらのC
1〜C
24モノカルボン酸は直鎖または分枝鎖、飽和または不飽和のタイプであってもよく、有利には鎖中に1以上のヒドロキシまたはカルボニル基を有し得る。このタイプのC
1〜C
24モノカルボン酸の典型的な例は、ペラルゴン酸、ステアリン酸、パルミチン酸、9-ケトステアリン酸、10-ケトステアリン酸、9-ヒドロキシステアリン酸および10-ヒドロキシステアリン酸である。
【0013】
本発明による脂肪族エステルにおいて、R
1および/またはR
3の少なくとも一つは、ステアリン酸、パルミチン酸、9-ケトステアリン酸、10-ケトステアリン酸およびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1つのC
1〜C
24モノカルボン酸でエステル化されたポリオール残基を、R
1および/またはR
3の全量に対して、好ましくは≧10モル%、より好ましくは≧20モル%、さらに好ましくは≧25モル%の量で含む。特に好ましい実施態様において、R
1および/またはR
3の少なくとも一つは、9-ケトステアリン酸、10-ケトステアリン酸およびそれらの混合物からなる群から選択される少なくとも1つのC
1〜C
24モノカルボン酸でエステル化されたポリオール残基を、R
1および/またはR
3の全量に対して、好ましくは≧5モル%、より好ましくは≧9モル%の量で含む。
【0014】
この種のR
1および/またはR
3基を含む本発明による脂肪族エステルは、捩り変形に付されたとき、貯蔵弾性率(G')の減少した値を示し、経時それを維持することが見出された。貯蔵弾性率(G')の減少した値は、それらを含むポリマー組成物の改善された剪断応力耐性を示す。
改善された剪断応力耐性を有するポリマー組成物は、例えば電気ケーブルおよびワイヤーのような捩れ運動、曲げ運動または折り畳み運動にさらされる工業製品に特に適している。
【0015】
本発明による脂肪族エステルの組成および構造は、当業者に公知のいくつかの方法、例えばHPLC-MSの手段によって決定され得る。
R
2に関して、それは、-CH
2-C(CH
3)
2-CH
2-とC
2〜C
8アルキレン基、好ましくはC
2〜C
4アルキレン基とを含み、該-CH
2-C(CH
3)
2-CH
2-基を少なくとも50モル%、好ましくは少なくとも75モル%含む。好ましい実施態様において、R
2は-CH
2-C(CH
3)
2-CH
2-基である。
【0016】
R
4およびR
5に関する限り、それらは同一かまたは異なり、1以上のC
2〜C
22アルキレン、好ましくはC
2〜C
11、より好ましくはC
4〜C
9アルキレンを互いに独立して含み、C
7アルキレンを少なくとも50モル%、好ましくは少なくとも60モル%、より好ましくは少なくとも65モル%含む。特に好ましい実施態様において、R
4およびR
5はともにC
7アルキレンである。
【0017】
本発明によるエステルにおいて、-C(0)-R
4-C(0)-および-C(0)-R
5-C(0)-基は、有利には直鎖のC
4〜C
24脂肪族ジカルボン酸、好ましくはC
4〜C
13、より好ましくはC
4〜C
11脂肪族ジカルボン酸に由来し、それらのC
1〜C
24アルキルエステル、好ましくはC
1〜C
4アルキルエステルに由来する。
該ジカルボン酸またはそれらのエステルの例は、コハク酸、コハク酸ジメチル、コハク酸ジブチル、グルタル酸、グルタル酸ジメチル、グルタル酸ジブチル、アジピン酸、アジピン酸ジメチル、アジピン酸ジブチル、ピメリン酸、スベリン酸、スベリン酸ジメチル、スベリン酸ジブチル、アゼライン酸、アゼライン酸ジメチル、アゼライン酸ジブチル、セバシン酸、セバシン酸ジメチル、セバシン酸ジブチル、ウンデカン二酸、ドデカン二酸、ブラシル酸、ブラシル酸ジメチル、ブラシル酸ジブチルである。
【0018】
本発明の1つの実施態様において、脂肪族エステルは、アゼライン酸およびそのC
1〜C
24エステルを少なくとも50モル%、好ましくは60モル%以上、より好ましくは65モル%以上含む混合物に由来する。
【0019】
本発明による脂肪族エステルは、当業者に公知のいずれかの方法、例えばエステル化反応またはエステル交換反応の手段によって製造され得る。特に、本発明による脂肪族エステルは、直鎖の脂肪族ジカルボン酸のアルキルエステルをポリオール、例えばネオペンチルグリコールと一緒に含む混合物をエステル交換することによって製造することができる。
当業者は、所望のm値を有する脂肪族エステルを得るために、製造のための適切な条件を選択することができ、例えば化学量論量かまたは直鎖の脂肪族ジカルボン酸のモルと比較してより少ないかもしくはより大過剰のポリオールで処理する。該エステル化反応およびエステル交換反応は、適切な温度および圧力条件下、有利には適切な触媒の存在下で行われる。
【0020】
脂肪族エステル中の-C(0)-R
4-C(0)-および-C(0)-R
5-C(0)-基に依存して、当業者は、エステル化またはエステル交換されなければならない直鎖の脂肪族ジカルボン酸およびそれらの混合物の組成を変更することができるであろう。
該混合物は、当業者に公知のいずれかの方法、例えばそれらの全ての成分を一緒に混合するか、または後で混合される予備混合物を製造することによって製造され得る。既に市販されているか、または副産物として入手可能なジカルボン酸の混合物は、基礎原料として用いられ、続いて所望によりそれらの組成を適当に変更することも可能である。
【0021】
好ましい実施態様において、直鎖の脂肪族ジカルボン酸の混合物は、例えば特許出願WO 2008/138892、WO 2011/080296に記載されているような植物油の酸化のための工程からの中間体生成物または副産物として、または特許出願WO 2012/085012およびPCT/EP2013/062588に記載された複合オリゴマー構造を製造する工程での蒸発物として得られる。
ヒマワリ油およびオオアザミ油の酸化、ならびに一般に高いオレイン酸含量を有する植物油から得られる直鎖の脂肪族ジカルボン酸混合物は、特に興味深く、例えばアゼライン酸の高い含量を有する混合物を得ることを可能にする。
【0022】
再生可能資源の使用に役立ち、化石起源の資源を保存することに加えて、上記の工程由来の酸混合物の使用は、その他の場合は副産物として見なされ、市販されるか、またはいずれにしても個別に利用されるために、複雑な精製工程を必要とするであろう生成物およびプロセス画分を使用するという、さらなる利点を有する。
【0023】
本発明による脂肪族エステルは、ポリマーの広範な可塑剤として個別のまたは混合物としての使用に特に適している。
したがって、本発明は、前記の脂肪族エステルの1以上を含むポリマー組成物にも関する。1つの実施態様において、本発明は、前記の1以上の脂肪族エステルを含む少なくとも1つの可塑剤を10〜80重量%含むポリマー組成物に関する。
【0024】
該ポリマー組成物に関する限り、それらは、塩素化ビニルポリマー、例えばPVC;熱可塑性エラストマー、例えばニトリルゴムおよびSBRゴム;ならびに例えばポリ乳酸(PLA)のようなヒドロキシ酸ポリエステルから選択される1以上のポリマーを含み得る。
塩素化ビニルポリマーについて、それらは、本明細書において、ポリ塩化ビニルに加えて、ポリ塩化ビニリデン、塩化ポリエチレン、ポリ(塩化ビニル-酢酸ビニル)、ポリ(塩化ビニル-エチレン)、ポリ(塩化ビニル-プロピレン)、ポリ(塩化ビニル-スチレン)、ポリ(塩化ビニル-イソブチレン)ならびにその中にポリ塩化ビニルが50モル%以上を示すコポリマーを含むと理解されるべきである。該コポリマーはランダム、ブロックまたは交互コポリマーであり得る。
好ましくは、該塩素化ビニルポリマーの1以上を含むポリマー組成物は、本発明による脂肪族エステルを含む少なくとも1つの可塑剤を10〜80重量%含む。
【0025】
熱可塑性エラストマーに関し、それらは天然ゴム(NR)および合成ゴムの両方を含む。合成ゴムの例は、ビニルアレーン-ジエン共役コポリマー(例えばSBR、スチレン/ブタジエンゴム)、ジエンポリマー(例えばポリブタジエン、イソプレン)、エチレン-プロピレン コポリマー、特にエチレン/プロピレン/ジエン ターポリマー(EPDM、エチレン/プロピレン/ジエンモノマー)およびスチレン-ブタジエン-スチレン(SBS)ブロックコポリマー、ニトリルゴム、アクリロニトリル-ブタジエン コポリマー(NBR)およびスチレン-イソプレン-スチレン(SIS)コポリマーのような熱可塑性エラストマーのようなジエンベースを有するゴムである。
【0026】
本発明の好ましい実施態様において、エラストマーはニトリルゴムまたはランダム共役ビニルアレーン-ジエン コポリマーから選択される。
好ましくは、該熱可塑性エラストマーの1以上を含むポリマー組成物は、本発明による脂肪族エステルを含む可塑剤を5〜70重量%含む。
【0027】
ヒドロキシ酸ポリエステルの例は、ポリL-乳酸、ポリD-乳酸および立体複合体のポリD-L乳酸、ポリ-ε-カプロラクトン、ポリヒドロキシブチレート、ポリヒドロキシブチレート-バレレート、ポリヒドロキシブチレート-プロパノエート、ポリヒドロキシブチレート-ヘキサノエート、ポリヒドロキシブチレート-デカノエート、ポリヒドロキシブチレート-ドデカノエート、ポリヒドロキシブチレート-ヘキサデカノエート、ポリヒドロキシブチレート-オクタデカノエート、ポリ3-ヒドロキシブチレート-4-ヒドロキシブチレートである。
好ましくは、該ポリエステルは、本明細書でPLA:ポリL-乳酸、ポリD-乳酸および立体複合体のポリD-L-乳酸によっても示される乳酸のポリエステル、ならびに該乳酸ポリエステルを50モル%以上含むコポリマーである。好ましくは、該乳酸ポリエステルの1以上を含むポリマー組成物は、本発明による脂肪族エステルを含む可塑剤を10〜80重量%含む。
【0028】
本発明に記載の脂肪族エステルに加えて、本発明によるポリマー組成物は、その他の可塑剤、充填剤、バイオフィラー(biofiller)、顔料、成核剤、エキステンダー油、分離剤、架橋剤、相溶化剤、染料および熱安定剤のようなその他の添加剤も含み得る。
【0029】
本発明による脂肪族エステルの可塑化特性により、それを含むポリマー組成物は、救命外科用ドレープ、電気ケーブル、フィルム、衣類および靴用の合成繊維のような工業製品、ならびに自動車産業用部品を製造するために効果的に用いられ得る。
【0030】
上記の目的に加えて、本発明による脂肪族エステルは、ポリエステルおよびポリアミド用の改質剤、木材用の含浸成分ならびに熱硬化性および熱可塑性ポリウレタン用の基剤としても適用され得る。
【0031】
本発明による脂肪族エステルは、ポリエステルおよびポリアミドの製造過程のあらゆる段階でポリエステルおよびポリアミドに加えられ得るし、添加の条件により反応性および非反応性の改質剤として働き得る。
本発明による脂肪族エステルが反応性改質剤として用いられるとき、例えばエステル交換触媒、架橋剤、連鎖延長剤および過酸化物のような反応を促進し得る化合物の有効量が有利に加えられ得る。ポリエステルに関する限り、本明細書において、それらは一般的に、ジアシッド-ジオールタイプの生分解性および非生分解性のポリエステルを含む。生分解性ポリエステルは脂肪族または脂肪族-芳香族のいずれかであり得る。
【0032】
生分解性脂肪族-芳香族ポリエステルは、合成および再生可能の両起源の多官能基を有する芳香族酸を主に含む芳香族部分と脂肪族ジアシッドと脂肪族ジオールを含む脂肪族部分を有するのに対して、ジアシッド-ジオールからの生分解性脂肪族ポリエステルは、脂肪族ジアシッドと脂肪族ジオールを含み得る。
ジアシッド-ジオールからの生分解性脂肪族芳香族ポリエステルは、好ましくは、酸成分に対して30〜90モル%の間、好ましくは45〜70モル%の間の量の芳香族酸によって特徴付けられる。
【0033】
合成起源の多官能基を有する芳香族酸は、好ましくはフタル酸タイプおよびそれらのエステルのジカルボン酸芳香族化合物、好ましくはテレフタル酸である。再生可能起源の多官能基を有する芳香族酸は、2,5-フランジカルボン酸およびそのエステルを含む群から好ましくは選択される。芳香族ジアシッド成分が合成および再生可能起源の多官能基を有する芳香族酸の混合物を含む、ジアシッド-ジオールからの生分解性脂肪族-芳香族ポリエステルが特に好ましい。
【0034】
生分解性脂肪族ポリエステルおよび脂肪族-芳香族ポリエステルの脂肪族ジアシッドは、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、2-メチルグルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ウンデカン酸、ドデカン酸およびブラシル酸のような脂肪族ジカルボン酸、それらのエステルおよびそれらの混合物である。それらの中で好ましいものは、アジピン酸および再生可能資源からのジカルボン酸であり、それらの中で、コハク酸、セバシン酸、アゼライン酸、ウンデカン二酸、ドデカン二酸およびブラシル酸のような再生可能資源からのジカルボン酸ならびにそれらの混合物が特に好ましい。
【0035】
ジアシッド-ジオールからの生分解性ポリエステル中の脂肪族ジオールの例は、1,2-エタンジオール、1,2-プロパンジオール、1,3-プロパンジオール、1,4-ブタンジオール、1,5-ペンタンジオール、1,6-ヘキサンジオール、1,7-ヘプタンジオール、1,8-オクタンジオール、1,9-ノナンジオール、1,10-デカンジオール、1,11-ウンデカンジオール、1,12-ドデカンジオール、1,13-トリデカンジオール、1,4-シクロヘキサンジメタノール、ネオペンチルグリコール、2-メチル-1,3-プロパンジオール、ジアンヒドロソルビトール、ジアンヒドロマンニトール、ジアンヒドロイジトール、シクロヘキサンジオール、シクロヘキサンメタンジオールおよびそれらの混合物である。これらの中で、1,4-ブタンジオール、1,3-プロパンジオールおよび1,2-エタンジオールならびにそれらの混合物が特に好ましい。
【0036】
上記のジアシッド-ジオールからの生分解性ポリエステルを有する本発明による脂肪族エステルの組成物は、好ましくは、該組成物の全重量に対して0.2〜20重量%の範囲、好ましくは0.5〜10重量%の間で変化する、該脂肪族エステルを含む可塑剤の含量によって特徴付けられる。
非生分解性ポリエステルの中で好ましいものは、PET、PBT、PTTおよびポリアルキレンフランジカルボキシレートである。後者の中で特に好ましいものは、ポリエチレンフランジカルボキシレート、ポリプロピレンフランジカルボキシレート、ポリブチレンフランジカルボキシレートおよびそれらの混合物である。
【0037】
非生分解性ポリエステルを有する本発明による脂肪族エステル組成物は、好ましくは、該組成物の全重量に対して0.2〜20重量%の範囲で変化する、該脂肪族エステルを含む可塑剤の含量によって特徴付けられる。
【0038】
ポリアミドの例は、ポリアミド6および6,6、ポリアミド9および9,9、ポリアミド10および10,10、ポリアミド11および11,11、ポリアミド12および12,12ならびに6/9、6/10、6/11および6/12タイプのそれらの組合せである。
ポリアミドを有する本発明による脂肪族エステルの組成物は、好ましくは、該組成物の全重量に対して0.2〜20重量%の範囲で変化する、該脂肪族エステルを含む可塑剤の含量によって特徴付けられる。