特許第6653693号(P6653693)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ パインパシフィック コーポレーション リミテッドの特許一覧

特許6653693鋳造用型砂定量供給装置における型砂定量計測装置。
<>
  • 特許6653693-鋳造用型砂定量供給装置における型砂定量計測装置。 図000002
  • 特許6653693-鋳造用型砂定量供給装置における型砂定量計測装置。 図000003
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6653693
(24)【登録日】2020年1月30日
(45)【発行日】2020年2月26日
(54)【発明の名称】鋳造用型砂定量供給装置における型砂定量計測装置。
(51)【国際特許分類】
   B22C 5/14 20060101AFI20200217BHJP
   B22C 19/04 20060101ALI20200217BHJP
【FI】
   B22C5/14
   B22C19/04
【請求項の数】2
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2017-226713(P2017-226713)
(22)【出願日】2017年11月27日
(65)【公開番号】特開2019-93437(P2019-93437A)
(43)【公開日】2019年6月20日
【審査請求日】2018年11月2日
(73)【特許権者】
【識別番号】517372807
【氏名又は名称】パインパシフィック コーポレーション リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100154014
【弁理士】
【氏名又は名称】正木 裕士
(74)【代理人】
【識別番号】100154520
【弁理士】
【氏名又は名称】三上 祐子
(74)【代理人】
【識別番号】100069578
【弁理士】
【氏名又は名称】藤川 忠司
(72)【発明者】
【氏名】中村 信弘
【審査官】 印出 亮太
(56)【参考文献】
【文献】 中国特許出願公開第103406498(CN,A)
【文献】 特開2001−091336(JP,A)
【文献】 特開平01−273648(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B22C 5/00
B22C 9/00
B22C 15/00
B22C 19/00
G01F 23/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
型砂導入装置である型砂導入用ホッパーから所定量の型砂が型砂導入路を通って型砂供給タンクに導入され、この型砂供給タンクに導入された所定量の型砂が中子製造用金型のキャビネットに供給される鋳造用型砂定量供給装置であって
型砂導入路の近傍に前記型砂供給タンクの内部にレーザー波を射出可能なレーザーセンサーを設置し、該レーザーセンサーによって前記型砂供給タンクに導入された型砂の前記型砂供給タンクの内部での導入量の高さを計測するようになっており、
且つ、前記型砂導入路に該型砂の導入通過を開放又は遮断する駆動シャッターを設置し、前記型砂導入路に該型砂の導入通過の開放により該型砂の型砂供給タンクの内部での導入量の高さが所定の高さに達すると、その所定の高さを計測した前記レーザーセンサーからの信号によって前記駆動シャッターは前記型砂導入路の該型砂の導入通過を遮断するようになっており、
且つ又、前記レーザーセンサーは反射式レーザーセンサーであり、該反射式レーザーセンサーから射出されるレーザー波が前記型砂供給タンクの内部に導入された該型砂供給タンクの内部での導入量の所定の高さの型砂に反射され、その反射波に基づいて反射位置までの距離を検出する距離検出データーによって該型砂供給タンクの内部での型砂の導入量の高さを計測するようになっている型砂定量計測装置において、
前記距離検出データーは制御機構に出力され、該制御機構は、その距離検出データーによって計測された前記型砂供給タンクの内部での型砂の導入量の高さのデーターと、予め制御機構に記憶されている前記型砂供給タンクの内部での各種の適正な型砂導入量に相当する各種の適正な型砂の高さのデーターと比較し、前記距離検出データーによって計測された型砂の高さのデーターと、予め記憶されている各種の適正な型砂の高さのうちの指定された所定の高さのデーターとが一致すれば、その一致した信号を前記駆動シャッターの駆動手段に伝達するようになっており、しかして一致信号の伝達された該駆動手段によって前記駆動シャッターは前記型砂導入路の該型砂の導入通過を遮断するようにした型砂定量計測装置。
【請求項2】
予め制御機構に記憶されている前記型砂供給タンクの内部での各種の適正な型砂導入量に相当する各種の適正な型砂の高さのデーターのうち、中子製造用金型のキャビネットへの所望する定量供給量に相当する所定の型砂の高さを操作手段によって指定入力するようになっている請求項に記載の型砂定量計測装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、所定量の型砂を所要形状に加熱成形して鋳造用中子を製造する鋳造装置において、金型のキャビネットに型砂を定量供給する鋳造用型砂定量供給装に関し、特にその型砂定量計測装置に係る。
【背景技術】
【0002】
型砂導入装置である型砂導入用ホッパーからの型砂を中子製造用金型のキャビネットに供給する鋳造装置において、型砂を金型キャビネットに直接に導入するのではなく、一旦型砂供給用ホッパーから所定量の型砂が型砂導入路を通って型砂供給タンクを経由して導入され、該型砂供給タンクに導入された所定量の型砂を金型キャビネットに供給するようにしている。
【0003】
これは金型キャビネットで焼成形成される中子の大きさや形状或いは厚み等に合わせて金型キャビネットには適正な容量の型砂が供給されなければならないという必要性からである。型砂導入用ホッパーから型砂が直接に金型キャビネットに供給されると、型砂が金型キャビネットに必要以上に大量の型砂が送り込まれ、これが原因で型砂が金型キャビネットに均一に充填されず充填不良を発生し、良質の中子を製造することができなかった。
【0004】
したがって、型砂供給タンクには適正な容量の型砂を導入されなければならないが、この目的を達成するために、従来では下記特許文献1に示すように、型砂供給タンクに導入される型砂の重量を計測し、所定の重量となることによって適正な容量の型砂が型砂供給タンクに導入されたことになると判断していた。
型砂が型砂供給タンクに導入された状態の型砂供給タンクの重量を測定して元々の型砂供給タンクの重量を除いたものが型砂の所定の容量の型砂として、これを金型キャビネットに供給するようにしていた。
【0005】
この型砂の重量制御によると、型砂供給タンクの元々の重量が型砂供給タンクを支持する支持部材からの摺動抵抗等の影響が可能な限り受けないように一種の宙づり状態に支持されなければならず、そのための支持構造が下記の特許文献1を参照すれば明らかなように非常に複雑になり、中子製造コストの大幅な高騰の原因となっていた。又、型砂供給タンクは金型で中子を焼成形成する一サイクル毎に繰り返し使用されるが、この一サイクル毎の繰り返し使用において、型砂供給タンクを支持する支持部材の微妙に変化する摺動抵抗等の影響を受けて型砂供給タンクの元々のリセット重量が変化して、これに導入される型砂の重量を正確に計測することができないという難点があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平11ー33672号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上記の従来の鋳造用型砂定量導入装置における型砂定量計測装置において、型砂が型砂供給タンクに導入される型砂容量をその重量制御によって計測するのではなく、型砂供給タンクに導入された型砂の導入量の高さを計測することによって、型砂供給タンクに適正な容量の型砂が導入されるようにしたこの種装置を提案することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明にあっては、実施形態の参照符号を付して示すと、型砂導入装置1である型砂導入用ホッパー2から所定量の型砂Sが型砂導入路3を通って型砂供給タンク4に導入され、この型砂供給タンク4に導入された所定量の型砂Sが中子製造用金型5のキャビネット6に供給される鋳造用型砂定量供給装置であって、型砂導入路3の近傍に前記型砂供給タンク4の内部4aにレーザー波Lを射出可能なレーザーセンサー7を設置し、該レーザーセンサー7によって前記型砂供給タンク4の内部4aに導入された型砂Sの型砂供給タンク4の内部4aでの導入量の高さhを計測するようになっており、
且つ、前記型砂導入路3に該型砂Sの導入通過を開放又は遮断する駆動シャッター8を設置し、前記型砂導入路3に該型砂Sの導入通過の開放により該型砂Sの型砂供給タンク4の内部4aでの導入量の高さが所定の高さhに達すると、その所定の高さhを計測した前記レーザーセンサー7からの信号によって前記駆動シャッター8は前記型砂導入路3の該型砂Sの導入通過を遮断するようになっており、
且つ又、前記レーザーセンサー7は反射式レーザーセンサーであり、該反射式レーザーセンサー7から射出されるレーザー波Lが前記型砂供給タンク4の内部4aに導入された該型砂供給タンク4の内部4aでの導入量の所定の高さhの型砂Sに反射され、その反射波L1に基づいて反射位置までの距離を検出する距離検出データーによって該型砂供給タンク4の内部4aでの型砂の導入量の高さhを計測するようになっている型砂定量計測装置において、
前記距離検出データーは制御機構9に出力され、該制御機構9は、その距離検出データーによって計測された前記型砂供給タンク4の内部4aでの型砂の導入量の高さhのデーターと、予め制御機構9に記憶されている型砂供給タンク4の内部4aでの各種の適正な型砂導入量に相当する各種の適正な型砂の高さP1〜Pnのデーターと比較し、前記距離検出データーによって計測された型砂の高さhのデーターと、予め記憶されている各種の適正な型砂の高さP1〜Pnのデーターのうち指定された所定の高さのデーターP1〜又はPnとが一致すれば、その一致した信号を前記駆動シャッター8の駆動手段10に伝達するようになっており、しかして一致信号の伝達された該駆動手段10によって前記駆動シャッター8は前記型砂導入路3の該型砂Sの導入通過を遮断するようにしたことを特徴とするものである。
【0012】
又、請求項に係る発明にあっては、予め制御機構9に記憶されている前記型砂供給タンク4の内部4aでの各種の適正な型砂導入量に相当する各種の適正な型砂の高さP1〜Pnのデーターのうちの中子製造用金型5のキャビネット6への所望する定量供給量に相当する所定の型砂の高さP1〜又はPnのデーターを操作手段11によって指定入力するようになっている請求項1に記載の構成からなるものである。
【発明の効果】
【0013】
請求項1に係る発明によれば、型砂導入装置1である型砂導入用ホッパー2から所定量の型砂Sが型砂導入路3を通って型砂供給タンク4に導入され、この型砂供給タンク4に導入された所定量の型砂Sが中子製造用金型5のキャビネット6に供給される鋳造用型砂定量供給装置において、型砂導入路3の近傍に前記型砂供給タンク4の内部4aにレーザー波Lを射出可能なレーザーセンサー7を設置し、該レーザーセンサー7によって前記型砂供給タンク4の内部4aに導入された型砂Sの型砂供給タンク4の内部4aでの導入量の高さhを計測するようにしたため、その構成が極めて簡単で、単に型砂導入路3の近傍にレーザーセンサー7を設置するだけでよく、型砂供給タンク4の型砂導入口4bを利用し、この型砂導入口4bから導入される型砂Sの導入軌跡を避けた部分の型砂導入口4bを介してレーザー波Lを型砂導入口4bの内部4aに射出するようにすればよい。
【0014】
型砂供給タンク4の内部4aに導入される型砂Sの容量を型砂供給タンク4の内部4aに堆積される型砂Sの高さhから割り出すことによって型砂Sの型砂供給タンク4の内部4aでの導入量を正確に把握することができる。この場合、型砂供給タンク4の内部4aに導入される型砂Sの容量と型砂供給タンク4の内部4aに堆積される型砂Sの堆積高さhとの関係は、予め数次の実験によって割り出すことができ、この割り出した型砂Sの堆積高さhをレーザーセンサー7によって計測することによって、型砂供給タンク4は中子製造用金型5で中子を焼成形成する一サイクル毎に繰り返し使用される型砂供給タンク4の内部4aに導入される型砂Sの容量を正確に測定することができる。
【0015】
したがって、型砂供給タンク4については、上記特許文献1に挙げた型砂の重量制御のような複雑な支持構造を必要とせず従来と何ら変わることがないため、中子製造コストを大幅に低減することができる。
【0016】
且つ、本発明にあっては、前記型砂導入路3に該型砂Sの導入通過を開放又は遮断する駆動シャッター8を設置し、前記型砂導入路3に該型砂Sの導入通過の開放により該型砂Sの型砂供給タンク4の内部4aでの導入量の高さが所定の高さhに達すると、その所定の高さhを計測した前記レーザーセンサー7からの信号によって前記駆動シャッター8は前記型砂導入路3の該型砂Sの導入通過を遮断するようにしたため、型砂供給タンク4の内部4aに導入される型砂Sが所定の堆積高さhに達すれば、直ちに型砂Sの所定の堆積高さhを維持することができ、これに続く中子製造用金型5のキャビネット6に正確な容量の型砂Sを供給することができる。
【0017】
且つ又、本発明にあっては、前記レーザーセンサー7は反射式レーザーセンサーであり、該反射式レーザーセンサー7から射出されるレーザー波Lが前記型砂供給タンク4の内部4aに導入された該型砂供給タンク4の内部4aでの導入量の所定の高さhの型砂Sに反射され、その反射波L1に基づいて反射位置までの距離を検出する距離検出データーによって該型砂供給タンク4の内部4aでの型砂の導入量の高さhを計測するようになっているため、該反射式レーザーセンサー7によって型砂供給タンク4の内部4aでの型砂Sの導入量の高さhを即座に正確に計測することができる。
【0018】
特に本発明にあっては、前記距離検出データーは制御機構9に出力され、該制御機構9は、その距離検出データーによって計測された前記型砂供給タンク4の内部4aでの型砂の導入量の高さhのデーターと、予め制御機構9に記憶されている前記型砂供給タンク4の内部4aでの各種の適正な型砂導入量に相当する各種の適正な型砂の高さP1〜Pnのデーターと比較し、前記距離検出データーによって計測された型砂の高さhのデーターと、予め記憶されている各種の適正な型砂の高さP1〜Pnのデーターのうち指定された所定の高さP1〜又はPnのデーターとが一致すれば、その一致した信号を前記駆動シャッター8の駆動手段10に伝達するようになっており、しかして一致信号の伝達された該駆動手段10によって前記駆動シャッター8は前記型砂導入路3の該型砂Sの導入通過を遮断するようにしたことを特徴とする。
【0019】
冒頭で述べたように、金型キャビネット6で焼成形成される中子の大きさや形状或いは焼成肉厚等に合わせて型砂供給タンク4を介して金型キャビネット6には適正な容量の型砂Sが供給されなければならないため、金型キャビネット6の型砂供給体積は、金型キャビネット6で焼成形成される中子の大きさや形状或いは厚み等によって各種の適正な型砂供給量に合致するようにしなければならず、そのために型砂供給タンク4に導入される型砂Sの各種の適正な導入量は、各種の適正な型砂Sの高さP1〜Pnのデーターとして制御機構9に予め記憶されている。
【0020】
例えば前記型砂供給タンク4の内部4aでの各種の適正な型砂導入量に相当する各種の適正な型砂の高さP1〜Pnのうち、高さP1が50mmとし、高さP2が100mmとし、高さP3が150mmとし、以後、高さPn が50×nmmとした場合に、これらのデーターP1〜Pnが予め制御機構9に記憶されている。
【0021】
そして、金型キャビネット6で焼成形成される中子の大きさや形状或いは厚み等によって、例えば、制御機構9に指定入力されている各種の適正な型砂導入量に相当する各種の適正な型砂の高さをP1の50mmとした場合に、前記距離検出データーによって前記型砂供給タンク4の内部4aで計測された型砂の導入量の高さhが制御機構9に指定されている高さP1の50mmと一致すれば、その一致信号が直ちに、駆動手段10に伝達され、該駆動手段10によって前記駆動シャッター8は前記型砂導入路3の該型砂Sの導入通過を遮断し、これによって型砂供給タンク4に金型キャビネット6に供給される型砂Sの適正な容量が確保されたことになる。
【0022】
又、請求項に係る発明にあっては、予め制御機構9に記憶されている前記型砂供給タンク4の内部4aでの各種の適正な型砂導入量に相当する各種の適正な型砂の高さP1〜Pnのデーターのうち、中子製造用金型5のキャビネット6への所望する定量供給量に相当する所定の型砂の高さP1〜又はPnのデーターを操作手段11によって指定入力するようになっているため、金型キャビネット6で焼成形成される中子の大きさや形状或いは厚み等によって、各種の適正な型砂導入量に相当する各種の適正な型砂の高さP1〜Pnのうち、指定入力された型砂供給タンク4に高さP1〜又はPnの型砂Sを適正な高さhの型砂Sとして導入することができ、これによって、各種の型砂Sの供給容量の異なった多種類の金型キャビネット6に対応した各種の適正な容量の型砂を容易に且つ正確に金型キャビネット6に供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本発明に係る一実施形態の型砂供給タンクに対する型砂定量導入位置と型砂供給タンク内の定量の型砂を中子製造用金型に供給する供給位置を示す概略側面図である。
図2】型砂導入装置である型砂導入用ホッパーから、本発明に係る一実施形態の型砂供給タンクに型砂を定量導入するための概略構成を説明する説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
図1に示すように、型砂導入装置1である型砂導入用ホッパー2によって型砂Sが型砂供給タンク4に定量導入される型砂定量導入位置Aと型砂供給タンク4に定量導入された型砂Sを中子製造用金型5のキャビネット6に供給する型砂供給位置Bとにわたって、支持枠12にボルト12aに固定されて支持されたガイドレール13が設けられ、該ガイドレール13に上下のガイドローラー14a,14bを介して台車15がエアーシリンダ等の台車駆動装置16の駆動ロッド16aによって型砂定量導入位置Aと型砂供給位置Bとの間を、矢印aで示すように水平移動可能に懸吊されている。
【0025】
前記台車15には型砂供給タンク4が4本の懸吊ばね17によって吊持されており、該型砂供給タンク4は、型砂定量導入位置Aにおいて、型砂導入装置1である型砂導入用ホッパー2から所定量の型砂Sが型砂導入路3を通って型砂供給タンク4に導入され、型砂供給タンク4の底部には型砂Sを吹き出すブロー板18が設けられている。なお、図示しないが、ブロー板18の上部側に近接して図示しない周知の邪魔板が設けられ、該邪魔板によって型砂Sがブロー板18のブロー口18aから自重で漏れるのを防止するようになっている。
【0026】
型砂定量導入位置Aで型砂Sが定量導入された型砂供給タンク4はガイドレール13に案内される台車15によって型砂供給位置Bに移送され、該型砂供給位置Bにおいて、その位置に設けている高圧エアー吹出装置19によって高圧エアーが型砂供給タンク4内に吹きこまれる共に、該高圧エアー吹出装置19に付勢されて型砂供給タンク4は懸吊ばね17のばね力に抗して下降し、そのブロー板18が中子製造用金型5に圧接し、この状態で型砂供給タンク4内の定量の型砂Sは高圧エアー吹出装置19の高圧エアーによって、ブロー板18のブロー口18aから中子製造用金型5の型砂投入口5aを通って金型キャビネット6に投入され、金型キャビネット6に投入された型砂Sは、ここで焼成されて所望の中子が製造される。一方、金型キャビネット6に所定量の型砂Sが投入されると、型砂供給タンク4は台車15によって型砂定量導入位置Aに返送されることになる。
【0027】
図2は、型砂定量導入位置Aにおいて、型砂導入装置1である型砂導入用ホッパー2から型砂供給タンク4に型砂Sを定量導入するための概略構成を説明する説明図である。
【0028】
型砂導入用ホッパー2から所定量の型砂Sが型砂導入路3を通って型砂供給タンク4に導入される。型砂導入路3の近傍にはレーザーセンサー7が設置されており、型砂供給タンク4の型砂導入口4bを利用し、この型砂導入口4bから導入される型砂Sの導入軌跡を避けた部分の型砂導入口4bを介してレーザーセンサー7のレーザー波Lが型砂供給タンク4の内部4aに射出可能となっている。そして、該レーザーセンサー7によって前記型砂供給タンク4の内部4aに導入された型砂Sの導入量の高さhを計測するようになっている。
【0029】
型砂供給タンク4の内部4aに導入される型砂Sの容量を型砂供給タンク4の内部4aに堆積される型砂Sの堆積高さhから割り出すことによって型砂Sの型砂供給タンク4の内部4aでの導入量を正確に把握することができる。この場合、型砂供給タンク4の内部4aに導入される型砂Sの容量と型砂供給タンク4の内部4aに堆積される型砂Sの堆積高さhとの関係は、予め数次の実験によって割り出すことができ、この割り出された型砂Sの堆積高さhをレーザーセンサー7によって計測することによって、中子製造用金型5で中子を焼成形成する一サイクル毎に繰り返し使用される型砂供給タンク4の内部4aに導入される型砂Sの容量を正確に測定することができる。
【0030】
このように、型砂導入路3の近傍にレーザーセンサー7を設置するだけでよく、型砂供給タンク4については、上記特許文献1に挙げた型砂の重量制御のような複雑な支持構造を必要とせず従来の何ら変わることがないため、中子製造コストを大幅に低減することができる。
【0031】
又、前記型砂導入路3に該型砂Sの導入通過を開放又は遮断する駆動シャッター8を設置し、前記型砂導入路3に該型砂Sの導入通過の開放により該型砂Sの型砂供給タンク4の内部4aでの導入量の高さが所定の高さhに達すると、その所定の高さhを計測した前記レーザーセンサー7からの信号によって前記駆動シャッター8は前記型砂導入路3の該型砂Sの導入通過を遮断するようにしたため、型砂供給タンク4の内部4aに導入される型砂Sが所定の堆積高さhに達すれば、直ちに型砂Sの所定の堆積高さhを維持することができ、これに続く中子製造用金型5のキャビネット6に正確な容量の型砂Sを供給することができる。
【0032】
又、前記レーザーセンサー7は反射式レーザーセンサーであり、該反射式レーザーセンサー7から射出されるレーザー波Lが前記型砂供給タンク4の内部4aに導入された該型砂供給タンク4の内部4aでの導入量の所定の高さhの型砂Sに反射され、その反射波L1に基づいて反射位置までの距離を検出する距離検出データーによって該型砂供給タンク4の内部4aでの型砂の導入量の高さhを計測するようになっているため、該反射式レーザーセンサー7によって型砂供給タンク4の内部4aでの型砂Sの導入量の高さhを即座に正確に計測することができる。
【0033】
又、前記距離検出データーは制御機構9に出力され、該制御機構9は、その距離検出データーによって計測された前記型砂供給タンク4の内部4aでの型砂の導入量の高さhのデーターと、予め制御機構9に記憶されている前記型砂供給タンク4の内部4aでの各種の適正な型砂導入量に相当する各種の適正な型砂の高さP1〜Pnのデーターと比較し、前記距離検出データーによって計測された型砂の高さhのデーターと、予め記憶されている各種の適正な型砂の高さP1〜Pnのデーターのうちの指定入力された型砂の高さP1〜又はPnとが一致すれば、その一致した信号を前記駆動シャッター8の駆動手段10に伝達するようになっており、しかして一致信号の伝達された該駆動手段10によって前記駆動シャッター8は前記型砂導入路3の該型砂Sの導入通過を遮断するようにした。
【0034】
冒頭で述べたように、金型キャビネット6で焼成形成される中子の大きさや形状或いは焼成肉厚等に合わせて型砂供給タンク4を介して金型キャビネット6には適正な容量の型砂Sが供給されなければならないため、金型キャビネット6の型砂供給体積は、金型キャビネット6で焼成形成される中子の大きさや形状或いは厚み等によって各種の適正な型砂供給量に合致するようにしなければならず、そのために型砂供給タンク4に導入される型砂Sの各種の適正な導入量は、各種の適正な型砂Sの高さP1〜Pnのデーターとして制御機構9に予め記憶されていなければならない。例えば前記型砂供給タンク4の内部4aでの各種の適正な型砂導入量に相当する各種の適正な型砂の高さP1〜Pnのうち、高さP1が50mmとし、高さP2が100mmとし、高さP3が150mmとし、以後、高さPn が50×nmmとした場合に、これらのデーターが予め制御機構9に記憶されていなければならない。
【0035】
そして、金型キャビネット6で焼成形成される中子の大きさや形状或いは厚み等によって、制御機構9に操作手段11によって指定入力した適正な型砂導入量に相当する各種の適正な型砂の高さをP1の50mmと指定した場合に、レーザーセンサー7による距離検出データーによって前記型砂供給タンク4の内部4aで計測された型砂の導入量の高さhが高さP1に合致すれば、直ちに、駆動手段10によって前記駆動シャッター8は前記型砂導入路3の該型砂Sの導入通過を遮断し、これによって型砂供給タンク4に金型キャビネット6に供給される型砂Sの適正な容量に相当する型砂Sの適正な高さhが確保されたことになる。
【0036】
又、予め制御機構9に記憶されている前記型砂供給タンク4の内部4aでの各種の適正な型砂導入量に相当する各種の適正な型砂の高さP1〜Pnのデーターのうち、中子製造用金型5のキャビネット6への所望する定量供給量に相当する所定の型砂の高さP1〜又はPnのデーターを操作手段11によって指定入力するようになっているため、金型キャビネット6で焼成形成される中子の大きさや形状或いは厚み等によって、各種の適正な型砂導入量に相当する各種の適正な型砂の高さP1〜Pnのうちの型砂供給タンク4に指定された適正な高さhの型砂Sを導入することができ、これによって、各種の型砂Sの供給容量の異なった多種類の金型キャビネット6に対応した各種の適正な容量の型砂を金型キャビネット6に供給することができる。
【0037】
更に詳細には、反射式レーザーセンサー7から射出されるレーザー波Lが前記型砂供給タンク4の内部4aに導入された該型砂供給タンク4の内部4aでの導入量の所定の高さhの型砂Sに反射され、その反射波L1に基づいて反射位置までの距離を検出することによって該型砂供給タンク4の内部4aでの型砂の導入量の高さhを計測することができ、この型砂Sの導入量の高さhは、アナログ信号20として制御機構9の受光器21に受光され、これをA/Dコンバーター22によってデジタル信号22aに変換される。一方、制御機構9には、マイクロコンピューターのCPUを備え、該CPUに前記型砂供給タンク4の内部4aでの各種の適正な型砂導入量に相当する各種の適正な型砂の高さP1〜Pnのデーターがデジタル信号として記憶されており、且つ制御機構9に操作手段11が繋がれており、該操作手段11にもCPUを備え、該CPUに前記各種の適正な型砂の高さP1〜Pnのデーターのうち、計測しようとするデーターを指定入力するためのタッチパネル又はキーボード23、指定入力されるデーターの表示・記録用のCRT24及びプリンター25を備えている。
【0038】
そして、予め記憶されている前記型砂供給タンク4の内部4aでの各種の適正な型砂導入量に相当する各種の適正な型砂の高さP1〜Pnのデーターのうち、中子製造用金型5のキャビネット6への所望する定量供給量に相当する所定の型砂の高さP1〜又はPnのデーターを操作手段11のタッチパネル又はキーボード23によって指定信号26として制御機構9に入力される。
【0039】
そして、反射式レーザーセンサー7によって計測された該型砂供給タンク4の内部4aでの型砂の導入量の高さhのデジタル信号22aのデーターは、制御機構9において、該データー信号22aと、操作手段11によって指定信号26として制御機構9に入力されている中子製造用金型5のキャビネット6への所望する定量供給量に相当する所定の型砂の高さP1〜又はPnのデーター信号Paとが一致すれば、その一致信号27が電磁弁28に伝達されて該電磁弁28を励磁し、これによって作動するエアー切替弁29及びエアー回路30によっ伸縮作動するエアーシリンダ等の駆動手段10によって駆動シャッター8が駆動して型砂導入路3が遮断され、制御機構9及び操作手段11によって指定された適正な型砂Sの高さP1〜又はPnに相当する適正な型砂Sの高さhの型砂Sを型砂供給タンク4に導入することができる。
【0040】
なお、初期始動時においては、主動操作によって制御機構9からの電磁弁28に対して励磁信号を出し、駆動シャッター8は開放動作となり、型砂導入路3が開放され、その後は上述の制御機構9による自動造作となる。そして、型砂供給タンク4の内部4aに所定の導入量の高さhの型砂Sが導入され、駆動シャッター8が閉鎖動作すると、型砂供給タンク4は制御機構9の指令に基づいて型砂定量導入位置Aに復帰し、その復帰端で駆動シャッター8は開放動作し、爾後は上述の自動動作となる。
【0041】
以上のように、本発明によれば、鋳造用型砂定量導入装置における型砂定量計測装置において、型砂が型砂供給タンクに導入される型砂容量をその重量制御によって計測するのではなく、型砂供給タンクに導入された型砂の導入量の高さを計測することによって、型砂供給タンクに適正な容量の型砂が導入されることができ、しかも型砂供給タンクにレーザーセンサーを備えるだけの簡単な構成からなり、型砂供給タンクに複雑な支持構造を必要とせず従来と何ら変わることがないため、中子製造コストを大幅に低減することができる。
【符号の説明】
【0042】
S 型砂
1 型砂導入装置
2 型砂導入用ホッパー
3 型砂導入路
4 型砂供給タンク
5 中子製造用金型
6 キャビネット
7 レーザーセンサー
L レーザー波
L1 反射波
h 型砂供給タンク内での型砂の高さ
P1〜Pn 制御機構により予め記憶されている適正な型砂の高さ
8 駆動シャッター
9 制御機構
10 駆動手段
11 操作手段
図1
図2