特許第6653923号(P6653923)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6653923
(24)【登録日】2020年1月31日
(45)【発行日】2020年2月26日
(54)【発明の名称】内袋付き外装容器
(51)【国際特許分類】
   B65D 77/06 20060101AFI20200217BHJP
【FI】
   B65D77/06 A
【請求項の数】5
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2018-127094(P2018-127094)
(22)【出願日】2018年7月3日
(65)【公開番号】特開2020-6970(P2020-6970A)
(43)【公開日】2020年1月16日
【審査請求日】2019年6月3日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000002897
【氏名又は名称】大日本印刷株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】593053416
【氏名又は名称】マノック工業株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】598073578
【氏名又は名称】新邦工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100120868
【弁理士】
【氏名又は名称】安彦 元
(74)【代理人】
【識別番号】100198214
【弁理士】
【氏名又は名称】眞榮城 繁樹
(72)【発明者】
【氏名】甕 克行
(72)【発明者】
【氏名】横山 順也
(72)【発明者】
【氏名】西原 佳久
(72)【発明者】
【氏名】多田 勝博
【審査官】 家城 雅美
(56)【参考文献】
【文献】 特開2005−067727(JP,A)
【文献】 特開2012−041092(JP,A)
【文献】 特許第6143212(JP,B2)
【文献】 特開昭55−048050(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3073544(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D67/00−79/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
円板状の天板を有し、この天板に形成された注出口に円筒状の口金がカシメ止められた外装容器と、この外装容器の内側に挿入されて、内部に流動体を収納する樹脂製の内袋と、を備えた内袋付き外装容器であって、
前記口金は、前記天板にゴムリングを介してカシメ止められており、当該ゴムリングの高さは、3mmを超え11mm以内であるとともに、
前記口金の内周面には、前記内袋の注出口となるスパウトの外周面が螺着されるネジ溝が形成されており、
当該ネジ溝は、前記口金の内周面の下端まで到達せず、前記口金の内周面には、ネジ溝が形成されていない4分の1周以上の長さの溝無部が存在すること
を特徴とする内袋付き外装容器。
【請求項2】
前記注出口及び前記口金は、前記天板の中央に設けられていること
を特徴とする請求項1に記載の内袋付き外装容器。
【請求項3】
前記ゴムリングは、別体の複数のゴムリングが複数段に亘り装着されて全体の高さが3mmを超え11mm以内となっていること
を特徴とする請求項1又は2に記載の内袋付き外装容器。
【請求項4】
前記ゴムリングは、ニトリルゴム又はエチレン・プロピレンゴムからなること
を特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の内袋付き外装容器。
【請求項5】
前記外装容器は、ペール缶であること
を特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載の内袋付き外装容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ペール缶やドラム缶などの金属製の外装容器に樹脂製の内袋を装着した内袋付き外装容器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、潤滑油、塗料、溶剤などの液体又は流動体を貯蔵したり運搬したりするための容器としてペール缶などの金属製の容器が知られている。特に、工業薬品、医薬品、化粧品の原料等の保管運搬に供せられる容器は、極めて高い清浄度が求められている。このため、流動体を収容する容器を樹脂フィルム製の内袋として装備し、運搬等に耐え得る強度を金属製の外装容器で担保する内袋付き外装容器が用いられている。
【0003】
このような内袋付き外装容器は、収容する原料等を使い終わった内袋を新しい内袋に取り替えれば、外装容器を再度洗浄し直さなくても使用することができるというメリットがある。このため、内袋付き外装容器は、使用する原料等に高い清浄度が求められる工業薬品、医薬品、化粧品等の業界において多用されている。
【0004】
また、この内袋付き外装容器は、内袋の注出口が樹脂製のスパウトと呼ばれる樹脂プラグを介して金属製の外装容器の注出口となる口金に装着されている。
【0005】
例えば、特許文献1には、注出口が天板の外周寄りに偏心した内袋付き外装容器において、注出口本体41の上端に、注出口フランジ42を設け、内袋の注出口であるスパウトが、外装容器の口金(開口部5a)から内側(下)に落ち込んでしまわないようになっている内袋付き外装容器が開示されている(特許文献1の明細書の段落[0029]〜[0033]、図面の図3等参照)。
【0006】
特許文献1に記載の内袋付き外装容器は、注出口が天板の外周寄りに偏心して中央部からずれた位置に設けられた外装容器内で液体収納容器を十分に膨らませることができるという顕著な作用効果を奏する。しかし、このような特許文献1に記載の内袋付き外装容器は、注出口が天板の外周寄りに偏心しているため、内袋を膨らませて展開する方向等の角度調整を行う必要があった。このため、口金にスパウトをねじ込んで完全に固定する構造とすると、内袋に内容物を充填した後からスパウトを回転させて角度調整を行う場合が生じ、内袋が捩じれてしまうおそれがあった。捩じれた状態で運搬すると運搬時の振動等で内袋のスパウト周りに不要な応力が作用して破れるおそれもあった。そのため、注出口が天板の外周寄りに偏心した内袋付き外装容器では、スパウトを口金へねじ込んで完全に固定する構造をとることが困難であるという問題があった。
【0007】
また、特許文献2には、注出口が天板の中央に設けられた内袋付き外装容器が開示されている。しかし、この特許文献2に記載の内袋付き外装容器は、内袋のスパウトを口金の上に載置するものであり、特許文献1に記載の内袋付き外装容器と同様に、内袋に内容物を充填して運搬する際の振動等で内袋が上下動し、スパウト周りに応力が作用して破れるおそれを払拭することはできなかった。
【0008】
このような運搬時の振動等の問題の対処方法としては、前述のように、口金のネジ溝にスパウトをねじ込んで口金にスパウトを完全に固定してしまう構造とする方法が考えられる。しかし、そうすると樹脂製であるスパウトのねじ山が摩耗して外装容器内に落ち込んでしまうという新たな問題が発生する。スパウトが外装容器内に落ち込んでしまうことを防止するには、特許文献1や特許文献2の内袋付き外装容器のように、スパウトに注出口フランジ42等のフランジ(鍔)を設けて、口金に固定する別体の樹脂製のリング部材上に載置する構造とすることも考えられる。しかし、そうすると部品点数が増えて製造コストが高くなるという問題があった。その上、口金のネジ溝にスパウトをねじ込んで固定する構造において、複雑な構造とならずに同一部材で落下防止のフランジ(鍔)を設けることは極めて困難であった。
【0009】
それに加え、運搬中に振動や荷崩等により内袋が破れた場合であっても、収容する薬品や毒物などの危険物が外に漏れ出すことがないように、外装容器には、液体を充填した状態で各種落下試験を行って内容物が外部へ漏れ出さないことも要求されている。
【0010】
この落下試験には、口金がある天面を下にして2.3Mの高さから落下させる天対面落下試験、地板を下にして同様に落下させる地対面落下試験の2種類の対面落下試験がある。それに加え、天面及び底面を傾斜させた状態で地面に落下させて天面及び底面の外周の一端を当てる対角落下試験がある。この対角落下試験には、天面の口金部分を下にして斜めに落下させる天対角(口金下)落下試験、天面のシーム部分を下にして斜めに落下させる天対角(シーム下)落下試験、底面を下に傾斜させた状態で落下させる地対角落下試験がある。さらに、外装容器の胴金(缶胴体)部分を下にして落下させる水平落下試験もある。
【0011】
注出口が天板の中央に設けられた内袋付き外装容器の場合、外装容器の口金部分が巻締められて剛性が高い外周部分から離れている。このため、天対面落下試験では、剛性が高い天板の外周部分から遠く中央に設けられた口金部分が落下の衝撃で地面に当接することとなり、前述の6種類の落下試験の中では天対面落下試験が、最も達成が困難な試験となっていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【特許文献1】特許第6143212号公報
【特許文献2】特開2016−37310号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
そこで、本発明は、前述した問題に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、運搬時に振動しないように内袋のスパウトが外装容器の口金部分に確実に固定できるとともに、スパウトが外装容器内に誤って落ち込むおそれがなく、且つ、各種落下試験においても内容物が漏れ出すことがない内袋付き外装容器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
第1発明に係る内袋付き外装容器は、円板状の天板を有し、この天板に形成された注出口に円筒状の口金がカシメ止められた外装容器と、この外装容器の内側に挿入されて、内部に流動体を収納する樹脂製の内袋と、を備えた内袋付き外装容器であって、前記口金は、前記天板にゴムリングを介してカシメ止められており、当該ゴムリングの高さは、3mmを超え11mm以内であるとともに、前記口金の内周面には、前記内袋の注出口となるスパウトの外周面が螺着されるネジ溝が形成されており、当該ネジ溝は、前記口金の内周面の下端まで到達せず、前記口金の内周面には、ネジ溝が形成されていない4分の1周以上の長さの溝無部が存在することを特徴とする。
【0015】
第2発明に係る内袋付き外装容器は、第1発明において、前記注出口及び前記口金は、前記天板の中央に設けられていることを特徴とする。
【0018】
発明に係る内袋付き外装容器は、第1発明又は第2発明において、前記ゴムリングは、別体の複数のゴムリングが複数段に亘り装着されて全体の高さが3mmを超え11mm以内となっていることを特徴とする。
【0019】
発明に係る内袋付き外装容器は、第1発明ないし第3発明のいずれかの発明において、前記ゴムリングは、ニトリルゴム又はエチレン・プロピレンゴムであることを特徴とする。
【0020】
発明に係る内袋付き外装容器は、第1発明ないし第発明のいずれかの発明において、前記外装容器は、ペール缶であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0021】
第1発明〜第発明によれば、スパウトを口金にねじ込んで固定するので、運搬時に内袋が振動してスパウトが緩んだり、内袋が破れたりするおそれを低減することができる。また、スパウトが螺着されるネジ溝が口金の下端付近で終了しているので、誤ってスパウトを強く外装容器の口金にねじ込んでしまった場合でも、スパウトのネジ山が削れて、スパウトが外装容器内に落ち込んでしまうことがない。このため、スパウトが外装容器内に落ち込んでしまうことにより、内袋に収容されている危険な劇物や毒物が漏れ出すおそれがなくなるとともに、外装容器内を再洗浄したり、新たな内袋を装着し直したりする手間を省いて作業効率や生産効率を向上させることができる。
また、第1発明〜第6発明によれば、口金が天板にゴムリングを介してカシメ止められており、そのゴムリングの高さが3mmを超え11mm以内となっているので、口金がある天面を下にして落下した場合でも容器に収容している内容物が容器外へ漏れ出すおそれがない。このため、運搬中に荷崩れが起きても、収容する薬品や毒物が漏れ出すことがない。
【0022】
特に、第2発明によれば、注出口及び口金が天板の中央に設けられているので、内袋を膨らませて展開する方向等の固定角度の調整を行う必要がなく、スパウトが口金にねじ込まれて固定される角度を内袋の展開する方向に応じて設計等により厳密に設定する必要がない。このため、製造コストを低減することができる。
【0025】
特に、第発明によれば、別体の複数のゴムリングが複数段に亘り装着されて全体の高さが3mmを超え11mm以内となっているので、安価に手に入る市販品のゴムリングを組み合わせることにより、落下しても内容物が漏れ出さない必要な高さを確保することができる。このため、運搬中に荷崩れが起きても、内容物が容器外へ漏れ出すおそれがないとともに、安価に製造することができる。
【0026】
特に、第発明によれば、外装容器の口金の外周に装着するゴムリングの素材として適したニトリルゴムやエチレン・プロピレンゴムからなるので、落下した場合の口金と天板との隙間の変形に追従して確実に内容物が容器外へ漏れ出すことを防止することができる。
【0027】
特に、第発明によれば、内袋付き外装容器として最も汎用されている内袋付きペール缶において、前記作用効果を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】本発明の実施形態に係る内袋付き外装容器の構成を示す鉛直断面である。
図2】同上の内袋付き外装容器の注出口付近を拡大して示す部分拡大斜視図である。
図3】同上の外装容器の口金にゴムリングを装着した状態を示す斜視図である。
図4】同上の外装容器の口金付近を拡大して示す部分拡大鉛直断面図である。
図5】同上の内袋付き外装容器の内袋のスパウトを示す正面図である。
図6】同上のスパウトの平面図である。
図7】同上のスパウトの底面図である。
図8】同上のスパウトの斜視図である。
図9】同上のスパウトを口金に装着した状態を示す図1の部分拡大鉛直断面図である。
図10】同上のスパウトの樹脂栓を示が正面図である。
図11】同上の樹脂栓の平面図である。
図12】同上の樹脂栓の斜視図である。
図13】本実施形態に係る内袋付き外装容器の樹脂プラグを示す斜視図である。
図14】本実施形態に係る内袋付き外装容器の金属製キャップを示す斜視図である。
図15】ゴムリングの高さが3.0mmの対面落下試験を行わなかったものの切断面写真である。
図16】ゴムリングの高さが3.0mmの対面落下試験を行った後の切断面写真である。
図17】ゴムリングの高さが3.5mmの対面落下試験を行わなかったものの切断面写真である。
図18】ゴムリングの高さが3.5mmの対面落下試験を行った後の切断面写真である。
図19】ゴムリングの高さが4.0mmの対面落下試験を行わなかったものの切断面写真である。
図20】ゴムリングの高さが4.0mmの対面落下試験を行った後の切断面写真である。
図21】ゴムリングの高さが5.0mmの対面落下試験を行わなかったものの切断面写真である。
図22】ゴムリングの高さが5.0mmの対面落下試験を行った後の切断面写真である。
図23】ゴムリングの高さが7.0mmの対面落下試験を行わなかったものの切断面写真である。
図24】ゴムリングの高さが7.0mmの対面落下試験を行った後の切断面写真である。
図25】ゴムリングの高さが9.0mmの対面落下試験を行わなかったものの切断面写真である。
図26】ゴムリングの高さが9.0mmの対面落下試験を行った後の切断面写真である。
図27】ゴムリングの高さが11.0mmの対面落下試験を行わなかったものの切断面写真である。
図28】ゴムリングの高さが11.0mmの対面落下試験を行った後の切断面写真である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、本発明に係るペール缶を実施するための一実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0030】
図1図14を用いて、本発明の実施形態に係る内袋付き外装容器について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る内袋付き外装容器の構成を示す構成説明図であり、外装容器のみ注出口の中心を通る鉛直断面で示している。図2は、図1の内袋付き外装容器の注出口付近を拡大して示す部分拡大斜視図である。
【0031】
図1図2に示すように、本発明の実施形態に係る内袋付き外装容器1は、運搬及び保管時の強度を担保する金属製の外装容器であるペール缶2と、このペール缶2の内側に挿入されて、流動体を封入する樹脂製の内袋3など、から主に構成されている。この内袋3は、後述のスパウト31でペール缶2の口金20に螺着されて注出口22aに止付けられている。
【0032】
そして、本実施形態に係る内袋付き外装容器1では、注出口22aに装着されたスパウト31に後述の樹脂パッキン35を介して後述の樹脂栓32が螺着された上、その上方に、さらに樹脂プラグ4が装着され、その上から防塵用の金属製キャップ5が装着されている。このため、万が一、内袋3が破れた場合でも樹脂プラグ4により内容物が外部に漏れることを防止することができる。
【0033】
<外装容器>
本実施形態に係る外装容器であるペール缶2は、図1に示すように、略円筒状の缶胴体21と、この缶胴体21の上端に巻き締め固定された円盤状の鋼板からなる天板22と、缶胴体21の下端に巻き締め固定された円盤状の鋼板からなる地板23など、から構成されている。このペール缶2は、天板22の中央に注出口22aが形成された天板固着式の20L用のペール缶である(図2も参照)。
【0034】
勿論、本発明に係る外装容器は、ペール缶に限られず、ペール缶より容量の大きい鋼製缶であるドラム缶やその他の金属製の容器であっても構わない。但し、外装容器は、腐食し難く、内容物に影響を与えない方が好ましい。よって、本実施形態に係る外装容器であるペール缶2は、下層が金属クロム、上層がクロム水和酸化物からなる薄い膜で覆われた電解クロム酸処理鋼板であるTFS(ティンフリースチール:Tin Free Steel)が採用されている。
【0035】
(缶胴体)
缶胴体21は、図1に示すように、0.3mm〜0.6mm程度の薄板鋼板からロール成形されて、薄板鋼板の端部同士がシーム溶接等で接合され円筒状に成形されている。この缶胴体21は、外径が289mm程度の略円筒状のストレートペール缶であり、下端付近だけ外径が276mm程度に縮径されている。
【0036】
(天板)
天板22は、図2に示すように、0.3mm〜0.6mm程度の薄板鋼板から円板状に成形されたうえ、中央に円形の開口である注出口22aが穿設されてドーナツ状となっている。この天板22は、図1に示すように、強度を上げるため、鉛直断面において2段状に雁行した段部が形成された2段フラットの天板である。また、この天板22は、図1に示すように、外周の縁部が上方へ折り曲げられて缶胴体21の上端の縁と巻き締められて一体化されている。
【0037】
(地板)
地板23は、天板22と同様の円盤状の鋼鈑であり、図1に示すように、外周の縁部が下方へ17mm程度折り曲げられたカウンターシンク(巻締め部の下端から地板23の下面までの距離)を大きくとった深絞りの地板である。この地板23は、巻締部で缶胴体21の下端の縁と巻き締められて一体化されている。
【0038】
(イヤー部)
また、缶胴体21の側周面には、図1に示すように、薄板の鋼板からカップ状に成形された左右一対のイヤー部24が溶着され、この左右一対のイヤー部24には、手提げ用の取っ手(図示せず)が装着されている。この取っ手は、円弧状に折り曲げられた鋼線(鋼棒)に樹脂材からなる筒状の握り手が外嵌されたものであり、鋼線の両端部が左右一対のイヤー部24に揺動自在に掛け止められている。
【0039】
(口金)
次に、図3図4を用いて、本発明の特徴部分であるペール缶2の口金20の周辺の構成について詳述する。図3は、本実施形態に係る外装容器であるペール缶2の口金20にゴムリング6を装着した状態を示す斜視図である。また、図4は、ペール缶2の口金20付近を拡大して示す部分拡大鉛直断面図である。
【0040】
図3に示すように、ペール缶2の口金20は、中央に円形の孔が穿設された八角形状のフランジ20aに、円筒状の円筒部20bが垂設された鋼製の部材である。この円筒部20bの内周面は、上部が薄く下部が肉厚となった肉厚部20cとなっており、この肉厚部20cを切削刃で切削加工することにより、後述のスパウト31を螺着するためのネジ溝20dが形成されている。
【0041】
従来の内袋付き外装容器の口金は、この肉厚部20cを切削刃で切り出したら円筒部20bの内周面の下端まで切り抜けてネジ溝を形成していた。その理由は、下端まで切り抜けない限り、切削加工の加工機から脱型するのが困難であり、その要望もなかったからである。しかし、本発明では、口金20のネジ溝にスパウト31を強くねじ込んでもペール缶2(外装容器)内に落ち込んでしまうとことを防止するため、切削刃を途中で徐々に退避させる退避部20eを設け、ネジ溝20dを口金20の下端付近で終了させている。つまり、口金20の内周面の下端付近には、ネジ溝20dが形成されていない溝無部20fが存在する。
【0042】
ここで、口金20の下端とは、スパウト31を螺入させていった際に、鉛直軸線を中心とした螺入方向に対して垂直な口金20の内周の面積が、大きくなるように変化する手前の口金20の内周を指す。
【0043】
また、溝無部20fの長さは、本実施形態に係るペール缶2では、口金20の内周の4分の1周以上の長さをとっている。スパウト31がペール缶2内に落ち込んでしまうことを確実に防止するためである。溝無部20fの長さとは、図3の符号Lで示すように、ネジ溝20dをそのまま延長した場合に、退避部20eを経過した地点から、口金20の内周面の曲面部分(R部分)に到達するまでのネジ溝20dの傾斜角度に沿った溝無部20fの長さを指している。
【0044】
なお、前述の口金20の内周面の下端付近とは、口金20の最下点の位置からやや上方にある位置を指している。本実施形態では、ネジ溝20dのピッチ(例えば、メートルネジやインチネジの隣接する溝同士の間隔)に応じて4分の1周以上の長さの溝無部20fを確保できる位置となっている。
【0045】
また、この口金20は、図3に示すように、内容物が口金20と天板22との間から漏れないように封止するゴムリング6が円筒部20bの外側に装着されたうえ、天板22の注出口22aの端部を巻き込んで円筒部20bの上端が外側に曲げ広げられてカシメ止められている。
【0046】
(ゴムリング)
このゴムリング6は、ニトリルゴム又はエチレン・プロピレンゴムからなる断面縦長な長方形状のゴムリングである。ニトリルゴムは、アクリロニトリルと1,3−ブタジエンとの共重合体である。また、エチレン・プロピレンゴムは、エチレンとプロピレンの共重合体であるEPM(=EPR)と、さらに少量の第3成分を含む三元重合体のEPDM(=EPT)の2種類のいずれであっても構わない。
【0047】
勿論、本発明に係るゴムリングの素材は、ニトリルゴムやエチレン・プロピレンゴムに限られるものではなく、他の樹脂からなるゴムであってもよい。要するに、ゴムリングの素材は、弾性率(ヤング率)が約1〜10MPaで小さな応力で容易に変形して縮んだり伸びたりするとともに、外力を取り除くと瞬時に元に戻るゴム弾性の状態の物質であればよい。
【0048】
但し、ニトリルゴムは、圧縮永久ひずみ、引張り強さ、耐磨耗性が良好であるため、封止用のゴムリングの素材として適しており、エチレン・プロピレンゴムは、溶剤性、耐無機薬品性に優れているとともに、反発弾性が良好であり、ゴムリングの素材として適している。
【0049】
また、従来のペール缶の口金の封止に用いられるゴムリングは、厚さが2.3mmで高さが2.5mm程度のものであった。しかし、本実施形態に係る内袋付き外装容器1のように、注出口22aが天板22の中央に設けられている場合、ペール缶2の口金20が巻締められて剛性が高い天板22の外周(缶胴体21)から離れている。このため、本願の発明者らが行った後述の天対面落下試験では、高さが2.5mm程度のゴムリングでは、充分に封止できない場合があることが判明した。よって、本実施形態に係るゴムリング6の高さは、3mmを超え11mm以内であることとしている。なお、図3図4に示すように、ゴムリングの厚さとは、鉛直断面が縦長長方形のゴムリング6の水平方向の幅dを指しており、ゴムリングの高さとは、鉛直断面が縦長長方形のゴムリング6の鉛直方向の距離である高さhを指している。
【0050】
ゴムリング6の高さが3mm以下だと漏れる場合があり、11mmを超えると天板22の注出口22aの端部を巻き込んでカシメ止めることが困難になり、封止できないおそれがあるからである。また、ゴムリングの厚さを厚くすることも考えられるが、後述の実験によりあまり効果が薄いこと、及びちょっと厚くするだけで天板22の注出口22aの端部を巻き込んでカシメ止めることが困難となる。このため、本実施形態に係るゴムリング6の厚さは、従来と同じ2.3mmとした。
【0051】
なお、ゴムリング6は、後述のように、高さ方向に一定以上の高さがあればよい。このため、高さが2.5mm程度の従来のゴムリングに単数又は複数の別体のゴムリング(例えば、Oリング)が装着されて全体の高さが3mmを超え11mm以内となっていてもよい。そうすることで、安価に手に入る市販品のゴムリングを組み合わせることにより、落下しても内容物が漏れ出さない必要な高さを確保することができる。このため、運搬中に荷崩れが起きても、内容物が容器外へ漏れ出すおそれがないとともに、安価に製造することができる。
【0052】
<内袋>
次に、図5図12を用いて、内袋3について簡単に説明する。図5は、内袋3の注出口であるスパウト31を示すが正面図、図6は、スパウト31の平面図、図7は、スパウト31の底面図である。また、図8は、スパウト31の斜視図であり、図9は、スパウト31を口金20に装着した状態を示す図1の部分拡大鉛直断面図である。
【0053】
内袋3は、内袋本体30と、この内袋本体30内に連通して接合された内袋3の注出口であるスパウト31と、このスパウト31の注出口を閉塞する樹脂栓32など、から構成されており、流動体を収容する機能を有している。この内袋3は、注出口が中央に設けられた従来の内袋で構わないので、詳細な説明は省略する。
【0054】
内袋本体30は、複数の樹脂フィルムからなる多重フィルムであり、四辺が熱溶着されて封止されている。
【0055】
(スパウト)
スパウト31は、図5図9に示すように、取付部33と、この取付部33と連接する係合部34など、から構成された樹脂製の部材である。この取付部33には、中央に内袋本体30内と連通する貫通孔33aが形成されている。そして、この取付部33で内袋本体30に熱溶着されて接合されている。
【0056】
係合部34は、図7図9に示すように、貫通孔33aと連通する連通孔34aが中央に形成されたドーナツ状の部位であり、外周面に、前述の口金20のネジ溝20dに螺合するネジ山34bが形成されている。また、連通孔34aの内周面には、ネジ溝が形成され、後述の樹脂栓32が螺着可能となっている。
【0057】
(樹脂栓)
図10は、スパウト31の樹脂栓32を示す正面図であり、図11は、樹脂栓32の平面図である。また、図12は、樹脂栓32の斜視図である。
図10図12に示すように、樹脂栓32は、スパウト31と同様な樹脂から形成された円盤蓋状の部材であり、外周面に連通孔34aの内周面のネジ溝と螺合するネジ山32aが形成されている。この樹脂栓32は、リング状の樹脂パッキン35(図2参照)を介してスパウト31の連通孔34aに螺着され、工場等で内袋3に収容された流動体を吸引注出するときまで、スパウト31を閉塞しておく機能を有している。また、樹脂栓32の上面には、ネジ回し用の十字凹部32bが形成されている。
【0058】
従来のねじ込み式のスパウトは、ネジ山34bも樹脂製であるため、誤って口金20のネジ溝20dにスパウト31を強くねじ込んでしまうと、ネジ山34bが削れたり摩耗したりするため、スパウト31がペール缶2(外装容器)内に落ち込んでしまうおそれがあった。
【0059】
しかし、前述のように、ペール缶2の口金20には、ネジ溝20dが形成されていない溝無部20fが存在するとともに、この溝無部20fの長さは、口金20の内周の4分の1周以上の長さをとっている。このため、スパウト31がペール缶2内に落ち込んでしまうことを確実に防止することができる。
【0060】
<樹脂プラグ>
次に、図13を用いて、樹脂プラグ4について説明する。図13、本実施形態に係る内袋付き外装容器1の樹脂プラグ4を示す斜視図である。図13に示すように、樹脂プラグ4は、樹脂からなる円盤状の樹脂プラグ本体40と、この樹脂プラグ本体40の外周側面に装着されたOリング41など、から構成されている。
【0061】
この樹脂プラグ本体40の下部の外周側面には、口金20のネジ溝20dに螺合するネジ山40aが形成されており、スパウト31の上方に樹脂プラグ4を重ねて口金20にねじ込むことができる。これにより、万が一、内袋3が破れた場合でも樹脂プラグ4のOリング41で確実に密封して封止し、危険な劇物や毒物などの内容物がペール缶2から漏れ出すことを防止することができる。また、樹脂プラグ本体40の上面には、ネジ回し用の十字凹部40bが形成されている。
【0062】
<金属製キャップ>
次に、図14を用いて、金属製キャップについて説明する。図14は、本実施形態に係る内袋付き外装容器1の金属製キャップ5を示す斜視図である。図14に示すように、金属製キャップ5は、天板22等よりもさらに薄い鋼鈑からなり、口金20の上端部を覆うキャップ本体50と、このキャップ本体50の下端に突設された摘み51など、から構成されている。この金属製キャップ5は、ペール缶2の内容物を注出するまでに空気中の粉塵が注出口22a内に入り込むことを防止するためのものである。
【0063】
また、本実施形態に係る金属製キャップ5の内周面は、前述のゴム弾性を示す樹脂で被覆されており、口金20の外周面と密着して封止することができ、空気中の粉塵が入りにくい構成となっている。
【0064】
以上説明した本発明の実施形態に係る内袋付き外装容器1によれば、スパウト31を口金20のネジ溝20dの底部までねじ込んで固定するので、運搬時に内袋が振動して破れるおそれを低減することができる。また、内袋付き外装容器1によれば、誤ってスパウト31を強くペール缶2の口金20にねじ込んでしまった場合でも、スパウト31のネジ山が削れて、スパウト31がペール缶2内に落ち込んでしまうことがない。このため、スパウト31がペール缶2内に落ち込んでしまうことにより、内袋3に収容されている危険な劇物や毒物などの内容物が漏れ出すおそれがなくなるとともに、ペール缶2内を再洗浄したり、新たな内袋3を装着し直したりする手間を省いて作業効率や生産効率を向上させることができる。
【0065】
その上、内袋付き外装容器1によれば、口金20が、天板22の中央に設けられた注出口22aに取り付けられているので、内袋3を膨らませて展開する方向等の固定角度や位置合わせを行う必要がなく、スパウト31が口金20にねじ込まれて固定される角度を内袋3の展開する方向に応じて厳密に設定する必要がない。このため、製造コストを低減することができる。
【0066】
また、内袋付き外装容器1によれば、口金20がある天板22を下にして落下させた場合でも容器に収容している内容物が容器外へ漏れ出すおそれがない。このため、運搬中に荷崩れが起きても、収容する薬品や毒物などの内容物が漏れ出すことを払拭することができる。
【0067】
<効果確認実験>
次に、図15図28を用いて、効果確認実験について説明する。本実験は、先ず、前述の内袋付き外装容器1のゴムリング6の高さを変えて複数作成し、内袋3に水を充填した状態で口金20がある天板22の上面を下にして2.3Mの高さから落下させる天対面落下試験を行った。なお、ゴムリング6の素材は、前述のニトリルゴムを採用した。
【0068】
ゴムリング6の高さは、従来の高さが2.5mmのものが漏れるのがわかっていたので、3.0mm、3.5mm、4.0mm、5.0mm、7.0mm、9.0mm、11.0mmの7種類のものを作成した。
【0069】
そして、天対面落下試験を行った後、缶胴体21に巻き締めしてある天板22の外周の縁を切断する。その後、口金20と天板22等が相対的に動いてしまわないように、樹脂で固めて口金20ごと天板22を切断し、切断面を写真撮影した。また、比較のため、天対面落下試験を行わずに切断し、切断面を写真撮影した。
【0070】
図15は、ゴムリング6の高さが3.0mmの対面落下試験を行わなかったものの切断面写真、図16は、ゴムリング6の高さが3.0mmの対面落下試験を行った後の切断面写真である。
【0071】
ゴムリング6の高さが3.0mmでは、天対面落下試験で内容物が漏れていた。これは、図16から分かるように、天対面落下試験を行うと、缶胴体21の上端等が潰れ、口金20が地面に当接して陥没し、相対的に、天板22が捲れあがってしまうからと考えられる。このため、本願発明者らは、ゴムリング6の高さを高くすると、天板22が多少捲れあがっても、ゴムリング6が追随するこができると考えた。
【0072】
なお、ゴムリング6の厚さを厚くすることも考えられるが、図15図16から分かるように、ちょっと厚くするだけで天板22の注出口22aの端部を巻き込んでカシメ止めることが困難となることが分かる。また、相対的に天板22が捲れあがってしまうのであるから、ゴムリング6の厚さを厚くしてもあまり効果がないことが分かる。
【0073】
図17は、ゴムリング6の高さが3.5mmの対面落下試験を行わなかったものの切断面写真、図18は、ゴムリング6の高さが3.5mmの対面落下試験を行った後の切断面写真である。
【0074】
ゴムリング6の高さが3.5mmでは、天対面落下試験を行っても内容物は漏れなかった。しかし、図18から、ゴムリング6の一角だけでギリギリ封止できていることが分かる。よって、ゴムリング6の高さは3.0mmを超えればよく、好ましくは、3.5mm以上であればよい。
【0075】
図19は、ゴムリング6の高さが4.0mmの対面落下試験を行わなかったものの切断面写真、図20は、ゴムリング6の高さが4.0mmの対面落下試験を行った後の切断面写真である。
【0076】
ゴムリング6の高さが4.0mmでも、天対面落下試験を行っても内容物は漏れなかった。図20から、ゴムリング6は、天板22と端部までキッチリ接触して封止できていることが分かる。よって、次の実験では、ゴムリング6の高さが4.5mmのときを飛ばしてゴムリング6の高さが5.0mmのときとした。
【0077】
図21は、ゴムリング6の高さが5.0mmの対面落下試験を行わなかったものの切断面写真、図22は、ゴムリング6の高さが5.0mmの対面落下試験を行った後の切断面写真である。
【0078】
ゴムリング6の高さが5.0mmでも、天対面落下試験を行っても内容物は漏れなかった。よって、次の実験では、ゴムリング6の高さが6.0mmのときを飛ばしてゴムリング6の高さが7.0mmのときとした。
【0079】
図23は、ゴムリング6の高さが7.0mmの対面落下試験を行わなかったものの切断面写真、図24は、ゴムリング6の高さが7.0mmの対面落下試験を行った後の切断面写真である。
【0080】
ゴムリング6の高さが7.0mmでも、天対面落下試験を行っても内容物は漏れなかった。よって、次の実験では、ゴムリング6の高さが8.0mmのときを飛ばしてゴムリング6の高さが9.0mmのときとした。
【0081】
図25は、ゴムリング6の高さが9.0mmの対面落下試験を行わなかったものの切断面写真、図26は、ゴムリング6の高さが9.0mmの対面落下試験を行った後の切断面写真である。
【0082】
ゴムリング6の高さが9.0mmでも、天対面落下試験を行っても内容物は漏れなかった。よって、次の実験では、ゴムリング6の高さが10.0mmのときを飛ばしてゴムリング6の高さが11.0mmのときとした。
【0083】
図27は、ゴムリング6の高さが11.0mmの対面落下試験を行わなかったものの切断面写真、図28は、ゴムリング6の高さが11.0mmの対面落下試験を行った後の切断面写真である。
【0084】
ゴムリング6の高さが11.0mmでも、天対面落下試験を行っても内容物は漏れなかった。しかし、図27図28から分かるように、ゴムリング6の高さが11mmを超えると口金20の円筒部20bを外側へ折り曲げた場合、折り返した円筒部20bの先端がゴムリング6に当接する寸前となる。このため、これ以上ゴムリング6の高さが高くなると、天板22の注出口22aの端部を巻き込んでカシメ止めることが困難になり、封止できないおそれがあると判断し、実験を終了した。
【0085】
以上により、本実験により、ゴムリング6の高さは、3mmを超え11mm以内であればよいことが分かる。この範囲であれば、落下試験で一番厳しい天対面落下試験でも容器に収容している内容物が容器外へ漏れ出すおそれがない。このため、運搬中に荷崩れが起きても、収容する薬品や毒物が漏れ出すことがないと云える。
【0086】
以上、本発明の実施形態に係る内袋付き外装容器について詳細に説明したが、前述した又は図示した実施形態は、いずれも本発明を実施するにあたって具体化した一実施形態を示したものに過ぎない。よって、これらの実施形態によって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。
【0087】
特に、天板22の中央に注出口22aが形成された内袋付き外装容器1を例示して説明したが、注出口が天板の外周寄りに偏心した内袋付き外装容器であっても、何らかの方法により口金20へのスパウト31のねじ込み固定時の固定角度を厳密に設定可能であれば、本発明を適用して前記作用効果を奏することができる。
【0088】
また、外装容器としてペール缶を例示して説明したが、本発明に係る外装容器は、ペール缶に限られず、ペール缶より容量の大きい鋼製缶であるドラム缶やその他の金属製の容器にも適用できることは明らかである。
【符号の説明】
【0089】
1:内袋付き外装容器
2:ペール缶(外装容器)
20:口金
20a:フランジ
20b:円筒部
20c:肉厚部
20d:ネジ溝
20e:退避部
20f:溝無部
21:缶胴体
22:天板
22a:注出口
23:地板
24:イヤー部
3:内袋
30:内袋本体
31:スパウト(注出口)
32:樹脂栓
32a:ネジ山
32b:十字凹部
33:取付部
33a:貫通孔
34:係合部
34a:連通孔
33b:ネジ山
35:樹脂パッキン
4:樹脂プラグ
40:樹脂プラグ本体
41:Oリング
5:金属製キャップ
50:キャップ本体
51:摘み
図1
図2
図3
図4
図5
図6
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