【実施例1】
【0027】
図1は、本発明の実施の形態に係る燃費計システムの実施例1を示すブロック図である。本実施例の燃費計システムは車両2に搭載されており、ICカード免許証4と協働するシステムを構成している。車両2はガソリンエンジンおよび電動モータを併用して走行するハイブリッドカーとして構成されているが、これに限るものではなく、通常のガソリン車または電気自動車の場合でも本発明は適用可能である。
【0028】
車両2は、車両全体を制御するコンピュータからなる車両制御部6を有し、車両の運転者による操作部8の操作に応じて、車両機能部10を制御する。この車両制御部6の機能は記憶部12に格納されたソフトウエアによって実行される。記憶部12は、さらに車両2全体の制御に必要な種々のデータを一時的に格納する。また、車両制御部6は、表示部14を制御し、操作部8の操作に必要なGUI表示を行うとともに制御結果や演算結果の表示を行う。なお、車両制御部6は時計部16を有し、種々の機能においてこの時計部16の時刻情報が利用される。また、この時計部16の時刻は外部の時刻情報により適宜正しい時刻に自動修正される。
【0029】
GPS部18は、GPSシステムに基づいて衛星および最寄の放送局より車両2の絶対位置情報である緯度、経度、および高度の情報を得て車両制御部6に送る。カーナビゲーション機能部20は、車両制御部6経由で得られるGPS部18からの絶対位置情報を処理し、車両2の位置を表示部16の地図欄22上で表示する。車両2は、さらに車両近距離通信部24を備えており、給油/給電スタンド等において給油量/給電量や単価および支払金額などの情報をワイヤレスで受信し、データ記録部13に記録する。また、ETC(Electronic Toll System)部26は、車両2が高速道路の出入り口を通過する際に高速料金の情報を取得し、車両制御部6を通じてデータ記録部13に記憶する。これらによってコストとしての支払金額の情報がデータ記録部13に記録される。
【0030】
次に瞬間燃費計の構成について説明する。車両機能部10はトランスミッションや車輪などからなる走行メカ28および走行メカ28に動力を伝達するエンジン30およびモータ32を有している。そして燃料流量計34は、エンジンに噴射される燃料の流量を測定して車両制御部6に送り、走行距離計36は予めわかっている走行メカ28の車輪の径およびその回転量から走行距離を測定して車両制御部6に送る。このようにして得られる走行距離と燃料流量に基づき車両制御部6は瞬間燃費を算出し、表示部14の瞬間燃費欄38に表示する。
【0031】
ICカード免許証4は、非接触ICカードリーダライタ40と協働し、車両2と情報の授受を行う。具体的にはアンテナコイル42は、非接触ICカードリーダライタ40からの電波を受けて駆動電力を発生する。そして、この電力によって制御部44は記憶部46が記憶する免許証IDなどのデータを読み出して非接触ICカードリーダライタ40に送るとともに、非接触ICカードリーダライタ40から送られる燃費などのデータを記憶部46に格納する。このときやりとりされる免許証IDは、後述のように、燃費データを運転者別に管理する情報として利用されるとともに、後出の実施例2におけるように、車両2の運転資格の認証にも用いることができる。
【0032】
上記のようなICカード免許証4と非接触ICカードリーダライタ40の情報交換を確実に行うためには車両2にICカード免許証を挿入するための免許証スロットを設け、この免許証スロットに非接触ICカードリーダライタ40を配置するのが望ましい。また、ETC部26にはクレジットカードを挿入するカードスロットが通常設けられている。そこでICカード免許証にクレジットカード機能も持たせた場合はクレジットカードスロットを兼用してここにICカード免許証を挿入するよう構成することも可能である。また、情報交換距離を長く取れる場合はICカード免許証をポケットに入れたままでも、運転席に座るだけでICカード免許証と非接触ICカードリーダライタの情報交換が可能となる。
【0033】
ICカード免許証4から読み取られた免許証IDは非接触ICカードリーダライタ40から車両制御部6を介してデータ記録部13の免許証IDエリア48に格納される。データ記録部13は、この他、時計16からの情報を記録する日付エリア50および時間エリア52、車両2固有のデータを格納する車両IDエリア54、近距離通信部24からの情報を記録する燃料単価エリア56、燃料流量計34からの情報を記録する流量エリア58、ETC部26からの情報を記録するTollエリア60、走行距離計36からの情報を記録する距離エリア62を有する。また、車両制御部6は、走行コストに関する指標として、後述する「10km走行費用・時間」を演算し、10km走行費用・時間エリア64に記憶させる。
【0034】
車両制御部6は、さらにデータ記録部のデータに記録されるデータに基づいて、種々の演算を行い、それぞれ表示部14の燃費欄65、10km走行費用欄66、10km走行費用・時間欄、およびナビルート決定用予測欄70に表示する。これらの表示の意義は後述する。また、車両制御部6は、さらにスピーカ72によって運転者に対し必要な情報のアナウンスを行う。
【0035】
図2は、
図1の実施例1におけるデータ記録部13および表示部14の詳細を示すブロック図であるが、同一部分については同一番号を付し重複する説明は省略する。まず、データ記録部13であるが、車両ID54以外は、単位走行データ1用のエリア102、単位走行データ2用のエリア2、単位走行データ3用のエリア106等に分けて記録されていく。単位走行データの作り方は後述する。そして例えばエリア102は、単位走行データ1として、免許証IDエリア48、日付エリア50、燃料単価エリア56、流量エリア58、Tollエリア60、距離エリア62、時間エリア52および10km走行費用・時間エリア64をもつデータ構造となっている。エリア104、エリア106等も同様のデータ構造を持つが、煩雑を避けるため番号の付与と説明は省略する。このようなデータの実例については後述する。
【0036】
図2の表示部14では、
図1の表示部14に示した地図欄22および瞬間燃費欄38の図示を省略するとともに、表示部14における他の欄の詳細を図示している。燃費欄65は、最新単位走行データに関する平均燃費を表示する最新燃費欄108、無料道路走行状態での累積の単位走行データに関する平均燃費を示す無料平均欄110、有料道路走行状態での累積の単位走行データに関する平均燃費を示す有料平均欄112、および無料・有料の別なく全ての累積の単位走行データの平均燃費を示す全平均114を有する。
【0037】
さらに燃費欄65は、上記の無料平均欄110、有料平均欄112、および全平均114において表示している平均が、運転者個人のデータのみを抽出した個人平均なのか運転者にかかわらずデータを集計した全体平均なのかを示すための個人/全体識別表示欄116を有する。個人平均は、
図1で示したICカード免許証4からの免許証IDなどによるデータ管理によって算出可能であるが、同一の車両2を家族で使用したり、カーシェアリングにより複数人が同一の車両2を利用したり、またはレンタカーなどのように同一の車両2を不特定多数が使用した場合において、運転のテクニックや運転性向の異なる個人別に燃費を抽出できるので、エコ運転や安全運転への意識向上に役立てることができる。
【0038】
表示部14における10km走行費用欄66および10km走行費用・時間欄68も、それぞれ最新欄、無料平均欄、有料平均欄、全平均および個人/全体識別表示欄を有するが、趣旨は燃費欄65におけるものと同様なので、煩雑を避けるため番号の付与および説明は省略する。
【0039】
ここで、10km走行費用欄66における「10km走行費用」とは、10Km走行するためにかかる費用であって、下記の式で定義する: 10km走行費用=(流量×燃料単価+Toll)×10km/走行距離 但し、単位はそれぞれ、下記のとおりとする:10km走行費用(¥)流量(ℓ);燃料単価(¥/ℓ);Toll(¥);走行距離(km)
【0040】
また、10km走行費用・時間欄68における「10km走行費用・時間」とは、10km走行にかかるコストに費用だけでなく時間も加味したものであり、例えば、同じ10kmを同じ費用で走行するとしても、走行に時間がかかればそれだけコストも嵩むと考えるための指標である。10km走行費用・時間は例えば下記の式で定義する: 10km走行費用・時間=10km走行費用×標準時速/実績時速 なお、上式から明らかなとおり、10km走行費用・時間は10km走行費用を時速の比で修正したものなので、単位は¥である。
【0041】
具体的に述べると、実績時速が標準時速の倍になれば10kmを走行する時間は半分になるので、上式で定義される10km走行費用・時間の値は半分となる。逆に、実績時速が標準時速の半分になれば10kmを走行する時間は倍かかるので、上式で定義される10km走行費用・時間の値は倍となる。また、上式は、時間を比率において金額に換算する定義としているので、10km走行費用が倍で実績時速が標準時速の半分の場合、10km走行費用・時間の金額は変わらない。
【0042】
走行コストに費用だけでなく時間も加味する考え方は上式に限るものではないが、上式は、時を金に換算する直感的な一つの考え方を提案するものである。なお、走行費用についても上式のように10kmあたりで定義することに限るものではないが、燃費が「リッター何キロ」と言い習わされ、リッター10kmが一つの目安となるので10kmを採用している。
【0043】
因みに上式の10km走行費用・時間における標準時速を50km/hとし、ガソリン代としてリッター100円を想定すると、「リッター10kmの燃費において時速50km/hで走行する」という標準走行モデルにおける10km走行費用・時間が100円という直感的に馴染みやすい標準となる。そして、道路事情が変わって時速が半分となれば走行に必要な時間は倍となるので時間要素だけで、10km走行費用・時間は200円となる。さらに、時速の低下にともなって燃費も一般に下がり、例えばが半分になったとすると実費用面でも10km走行費用が倍となり、結局総合コストとしての10km走行費用・時間は400円となる。
【0044】
また、上記の10km走行費用の定義から明らかなように、費用には、ガソリン代などのエネルギー費用だけでなく高速道路料金も含まれている。従って、例えば100kmを区間料金2500円の高速道路で走行した時であると、「10km走行費用」には10kmあたりの高速料金250円が含まれてくる。そして、このときの燃費がリッター20kmで燃料単価が100円であったとすると10kmあたりのエネルギー費用分は50円であり、「10km走行費用」はトータル300円となる。また、この区間を時速100kmで走行できたとすると、かかる時間は標準である時速50kmで走行した場合の半分であるから、「10km走行費用・時間」は150円である。
【0045】
これに対し、同じ距離を有料回避で地道を走行したとし、高速料金はゼロであるが、平均時速25kmでしか走れず、燃費もリッター5kmしか伸びなかったとすると、「10km走行費用」はエネルギー費用分だけで200円となる。また、時間は標準である時速50kmで走行した場合の倍かかるから、「10km走行費用・時間」は400円となる。このように、このように高速料金と燃費の伸びをトータルして比較する「10km走行費用」の指標および、さらにかかる時間を金額に換算して比較できる「10km走行費用・時間」の導入は、車両走行のコストを多面的に比較し、効率および環境への負荷を考えた車両の走行に有用なものとなる。
【0046】
なお、上記のような走行費用や走行費用・時間の指標における走行距離単位は10kmに限るものではなく、車両の燃費の向上や道路事情の改善に応じて実情にあった直感に即したものを採用することが可能である。また、標準時速も50km/hに限るものではなく、同様にして、車両の燃費の向上や道路事情の改善に伴ったものを採用することが可能である。さらに、費用と時間を組み合わせたコストの単位としては、上記のような「単位走行距離あたりにかかる費用と時間」という指標だけでなく、「単位時間あたりに走行できる距離とそれに費やす金額」という費用対効果の考え方による指標も採用可能である。
【0047】
以上は、走行済みの実績の評価に関する情報であるが、
図2におけるナビルート決定用予測欄70は、これから走行しようとする際の予測に有効な情報を表示するものである。
図1のカーナビゲーション機能部20は、目的地の入力に応じて、到達可能な複数のルートを検索し、有料回避ルート、高速優先ルート、最短距離優先ルート、最短時間優先ルート、推奨ルートなどを提案する。そして運転者がこれらの中から一つのルートを選択すると案内を開始する。
図2のナビルート決定用予測欄70は、その際の燃費、「10km走行費用」および「10km走行費用・時間」を過去の走行実績および道路事情に応じ手予測算出し、運転者のルート選択の情報として供する。
【0048】
有料回避ルート欄118は、有料回避ルートで走行した場合における各予測情報を、平均燃費欄120、10km走行費用欄122、および10km走行費用・時間欄に表示する。高速優先ルート欄126および推奨ルート欄128は同様の情報を表示するが、煩雑を避けるため番号の付与および説明は省略する。なお、推奨ルート欄128は、「10km走行費用」が最小となる場合の推奨ルートまたは「10km走行費用・時間」で算出した場合のコストが最小となる推奨ルートを運転者の選択により表示可能であり、そのいずれによる推奨を表示しているかの別を「費用/コスト」の表示で識別可能とする。
【0049】
図3は、
図2のデータ記録部に記録さ
れるデータの実例を示す表であり、データ1からデータ30の30個のデータをモデル的に示している。なお、車両IDは、「17」とする。また、データ1およびデータ3からデータ17などは免許証ID「123」の運転者による運転データであるとともに、データ2およびデータ18からデータ23などは免許証ID「456」の運転者による運転データとなっている。さらに、データ24からデータ27は運転者を特定できないデータであり、自動認証の設定のない免許証の保持者等が運転した場合のものである。なお、
図3末尾の業にはデータ1から30の総計または距離加重平均が示されている。具体的には、流量、距離および時間が総計であり、10km走行費用・時間がそれぞれのデータの距離で加重平均した平均値を示している。
【0050】
データ1からデータ2、およびデータ2から3への切換え等は、運転者が変わったことによる。また、データ3からデータ4への切換えは、地道から高速道路に入りTollが発生したことによる。さらにデータ4からデータ5への切換は高速道路走行中に給油を行ったことによるもので、燃料単価が変わっている。なお、データ5からデータ6は、100km走行毎に新たなデータを自動的に作る設定に基づき切換わっている。データ6から7は、100km走行未満の状態で、10km走行毎に新たなデータを自動的に作る設定に切換えたことにより切換わっている。以後、データ7からデータ11は、10km走行毎に自動的に作成されたものであり、データ12は、10km走行未満の状態で高速道路を降りたことによるものでTollがなくなっている。また、データ14は、10km走行未満の状態において日付が変わったことによって新たに作成されたものである。
【0051】
以上のように、運転者、Toll発生状況、燃料単価、単位走行量設定、日付などの変更がある毎にデータが新たに作成されるとともに、これらの変更がなくても設定された単位走行量に達する毎にデータが新たに作成される。なお、10km走行費用・時間は他のデータから計算可能な量であるが、他のデータとリニアな関係にないので、各データ毎に計算してデータ項目として記憶しておく。
【0052】
図4は、
図3の各データについて一部項目を省略するとともに、これらのデータから算出できる値の項目を付加した表である。通常文字の部分は
図3と共通であって、イタリックで示した部分が算出値の項目である。データ1から5は比較を容易にするために、走行距離をすべて100kmに統一したモデルなので、これらを元に算出値を吟味する。特にデータ1はリッター10kmの燃費にて時速50kmで走行したもので比較の標準とすることができる。このとき、10km走行費用および10km走行費用・時間はいずれも120円である。これは、リッターあたりの燃料単価である120円にも一致する。
【0053】
データ2は道路事情が悪くなり、時速が33.3kmに低下し、燃費もリッター8.3kmに低下した状態である。10km走行費用は燃費の悪くなったことを反映して144円となっている。さらに10km走行費用・時間では、走行に要する時間が1.5倍かかっていることを反映し、1.5倍の216円に跳ね上がっている。一方、データ3は、フリーウェイを時速100kmで走行したものであり、燃費もリッター16.7kmまで伸びている。これによって、10km走行費用は燃費が良くなったことを反映して72円で済んでいる。さらに10km走行費用・時間では、走行に要する時間がデータ1の半分しか掛かっていないことを反映し、さらに半分の36円に縮小している。
【0054】
データ4は、通行料金2000円の高速道路を時速100kmで一時間走行したものであって、データ3と比較すると、燃費は同じでエネルギー料金は変わらないがToll分の上乗せにより、10km走行費用は272円となっている。しかし、データ1と比較して、掛かった時間は半分なので10km走行費用・時間は136円であり、大差ない額まで圧縮されている。また、道路事情の悪いデータ2と比較すると、10km走行費用はToll分の影響で高くなっているが、掛かった時間はデータ2の1/3である。従って、10km走行費用・時間で比較すると、データ2の216円に対して136円となって逆転している。
【0055】
以上のように、通常は、高速道路料金という実際の出費にしか目が行かないのに対し、10km走行費用という指標を導入することにより、燃費の向上分を金額で加味して比較することができるとともに、10km走行費用・時間という指標の導入でさらに掛かる時間の要素まで金額の形で加味して比較することが可能となり、掛けた時間と移動できた距離という明らかなコスト対効果要素を適切に評価することができるようになる。なお、
図4末尾の行では、10km走行費用、燃費および時速を30のデータについてそれぞれ走行距離で加重平均した平均値を示す。なお、10km走行費用・時間とは異なり、10km走行費用、燃費および時速は他のデータとリニア名関係にあるので、データ毎に記憶していなくても加重平均が容易に計算できる。
【0056】
図4の末尾行における加重平均値は、
図2の表示部14で個人/全体識別表示欄116が「全体」を表示している際に、
図2の燃費欄65、10km走行費用欄66および10km走行費用・時間欄68におけるそれぞれの全平均欄に表示されるものであり、それぞれ14.4km/ℓ、203円、129円である。
【0057】
図5は、
図4の各データの中からTollがゼロのデータのみを抽出したものであり、末尾の行に総計および走行距離で加重平均した平均値を示す。この加重平均値は、
図2の表示部14で個人/全体識別表示欄116が「全体」を表示している際に、
図2の燃費欄65、10km走行費用欄66および10km走行費用・時間欄68におけるそれぞれの無料平均欄に表示されるものであり、それぞれ9.9km/ℓ、116円、142円である。
【0058】
一方、
図6は、
図4の各データの中からTollが発生しているデータのみを抽出したものであり、末尾の行に総計および走行距離で加重平均した平均値を示す。この加重平均値は、
図2の表示部14で個人/全体識別表示欄116が「全体」を表示している際に、
図2の燃費欄65、10km走行費用欄66および10km走行費用・時間欄68におけるそれぞれの有料料平均欄に表示されるものであり、それぞれ18.5km/ℓ、245円、123円である。
【0059】
このようにして、燃費欄65の無料平均欄と有料平均欄を比較すると、無料走行時の燃費と有料走行時の燃費を定量的に把握することができる。
図5および
図6のモデルの数値によれば、当然ながら平均時速の早い有料走行時の燃費が延びているのが定量的に把握できる。また、10km走行費用欄66の無料平均欄と有料平均欄を比較すれば、燃費の延びによるエネルギー代金負担の軽減と高速料金の付加負担を総合的に金額比較できる。さらに、10km走行費用・時間欄68の無料平均欄と有料平均欄を比較すれば、時間を加味したコスト対効果が把握できる。
図5および
図6のモデルによれば、有料時の10km走行費用・時間では有料のほうがむしろ安くなっていることがわかる。
【0060】
図7(A)は、
図4の各データの中から免許証IDが「123」の運転者に関するデータのみを抽出したものであり、末尾の行に総計および走行距離で加重平均した平均値を示す。この加重平均値は、免許証ID「123」の運転者が運転中に
図2の表示部14で個人/全体識別表示欄116が「個人」を表示している際に、
図2の燃費欄65、10km走行費用欄66および10km走行費用・時間欄68におけるそれぞれの全平均欄に表示されるものであり、それぞれ15.0km/ℓ、212円、117円である。
【0061】
一方、
図7(B)は、
図4の各データの中から免許証IDが「456」の運転者に関するデータのみを抽出したものであり、末尾の行に総計および走行距離で加重平均した平均値を示す。この加重平均値は、免許証ID「456」の運転者が運転中に
図2の表示部14で個人/全体識別表示欄116が「個人」を表示している際に、
図2の燃費欄65、10km走行費用欄66および10km走行費用・時間欄68におけるそれぞれの全平均欄に表示されるものであり、それぞれ8.2km/ℓ、165円、209円である。
【0062】
図7(A)と
図7(B)のデータを比較すると、同じ車両2を運転しているにもかかわらず、免許証ID「123」の運転者と免許証ID「456」の運転者の運転性向が明らかに異なることがわかる。具体的に見ると、
図7のモデルでは、免許証ID「123」の運転者の方が燃費の良い運転をしている。しかし10km走行費用の比較からわかるようにこれは有料道路の利用が寄与している。ただし、10km走行費用・時間を比較してみると時間も加味した10km走行コストは免許証ID「123」の運転者の方が格段に安くなっている。
【0063】
図8(A)は、
図7の免許証ID「123」の運転者の全データの中からTollがゼロのデータのみを抽出したものであり、末尾の行に総計および走行距離で加重平均した平均値を示す。この加重平均値は、免許証ID「123」の運転者が運転中に
図2の表示部14で個人/全体識別表示欄116が「個人」を表示している際に、
図2の燃費欄65、10km走行費用欄66および10km走行費用・時間欄68におけるそれぞれの無料平均欄に表示されるものであり、それぞれ11.5km/ℓ、99円、100円である。
【0064】
一方、
図8(B)は、
図7の免許証ID「123」の運転者の全データの中からTollが発生しているデータのみを抽出したものであり、末尾の行に総計および走行距離で加重平均した平均値を示す。この加重平均値は、免許証ID「123」の運転者が運転中に
図2の表示部14で個人/全体識別表示欄116が「個人」を表示している際に、
図2の燃費欄65、10km走行費用欄66および10km走行費用・時間欄68におけるそれぞれの有料平均欄に表示されるものであり、それぞれ17.2km/ℓ、261円、124円である。
【0065】
免許証ID「123」の運転者のデータである
図8(A)および
図8(B)における燃費、10km走行費用および10km走行費用・時間を、それぞれ全体のデータである
図5および
図6のそれらと比較してみると、無料データにおいては前者がそれぞれ11.5km/ℓ、99円、100円であるのに対し、後者はそれぞれ9.9km/ℓ、116円、142円である。一方、有料データにおいては前者がそれぞれ17.2km/ℓ、261円、124円であるのに対し、後者は、それぞれ18.5km/ℓ、245円、123円である。これらの比較から、免許証ID「123」は全体と比較し、無料走行では明らかに効率的な良好な走りをしているのに対し、有料走行については若干効率が悪いことがわかる。
【0066】
図9は、
図1の実施例1における車両2の車両制御部6の機能を示す基本フローチャートである。このフローは車両2が走行可能状態になることによってスタートする。具体的には、ガソリンエンジン車の場合はイグニションのオン、ハイブリッド車や電気自動車では走行準備スイッチのオンによって走行可能状態となり、フローがスタートする。フローがスタートすると、まずステップS2において運転者の所有している免許証がICカード免許証であるか否かのチェックが行われる。免許証スロットがある場合は車両2を走行状態とする前にICカード免許証をスロットに挿入しておくことにより、ステップS2に至るとICカードへのアクセスが行われ、上記チェックが可能となる。また情報交換距離が長い場合は、ICカード免許証を車内に持ち込んで車両2を走行状態とすることでICカード免許証へのアクセスが行われステップS2のチェックが可能となる。
【0067】
ステップS2でICカード免許証であることが確認されるとステップS4に進み、免許証データが読
み取られる。そしてステップS6で、読み取った免許証IDが車両2に登録済みであるか否かチェックする。そして、登録済みであれば次のナビ処理に進む。ナビ処理の詳細は後述する。ステップS8のナビ処理が終わるとステップS10の個人データ処理に移行する。さらに、ステップS12では全体データ処理が行われる。ステップS10の個人データ処理およびステップS12の全体データ処理についても詳細は後述する。
【0068】
一方、ステップS2でICカード免許証であることが確認できなかったときはステップS14に移行し、手動による免許証ID登録処理操作があったかどうかチェックするそして操作があればステップS16の登録処理に移行する。登録処理の詳細は後述する。またステップS6で免許証IDが未登録であった場合もステップS16に移行する。これはICカード免許証によって初めて車両2を運転する場合に該当する。ステップS16の登録処理が完了するとステップS18で免許証ID登録が完了したか否かチェックされ、完了が確認されるとステップS10に移行する、一方登録完了が確認されなければステップS18からステップS12に以降する。またステップS14で手動ID登録操作が検知されない場合は直ちにステップS12に移行する。
【0069】
ステップS12の全体データ処理が終了するとステップS20に進み、表示部14の表示を開始する。また既に表示を開始済みであれば、ステップS10またはステップS12の処理結果に応じてステップS20で表示を更新する。そしてステップS22に進み、車両2が走行しているかどうかチェックする。走行中であればステップS24の単位走行データ取得処理に進む。その詳細は後述する。
【0070】
ステップS24の単位走行データ取得処理が終了するとステップS26で単位走行データが新たに取得されたかどうかチェックし、取得があればステップS28でその単位走行データを記憶し、ステップS30に進んで再度免許証が登録済みかどうかチェックする。そして登録済みであればステップS10の個人データ処理に戻り、登録済みでなければステップS12の全体データ処理に戻る。以下、ステップS22で車両が走行していることが確認される限り、ステップS10、ステップS12およびステップS20からステップS30のループを繰り返して単位走行データを蓄積していく。
【0071】
ステップS22で車両の走行が検出できなくなるとステップS32に移行する。またステップS26で単位走行データの取得がない場合もステップS32に移行する。ステップS32では、車両が走行可能状態にあるか否かチェックする。そして走行可能状態にあればステップS22に戻り、ステップS22とステップS32を繰り返しながら次の走行を待ってこれが検出されるとステップS22からステップS24以下のループに戻る。
【0072】
一方、ステップS32で走行可能でなくなったことが検知されるとステップS34に進み、最新データをデータ記録部13の不揮発部分に格納する。次いでステップS36で免許証書込設定になっているかどうかチェックし、書込設定であれば個人燃費など走行に関する最新データを
ステップS38で免許証にも書き込んでフローを終了する。一方、書込み設定でなければ直ちにフローを終了する。ステップS38で免許証に書き込まれた最新の走行関連データは他の車両を運転する際、他の車両に読み取られて更新される。このようにして、ICカード免許証には車両の別なく個人燃費などの個人走行データが更新蓄積されていく。
【0073】
図10は、
図9のステップS16における登録処理の詳細をしめすフローチャートである。フローがスタートするとステップS42で車両2における新規の免許証管理容量が充分かどうかのチェックが行われる。そして容量がOKならばステップS44に進み、手動操作による登録であるかどうかチェックする。これは、ステップS14経由でステップS16に至ったかどうかのチェックに該当する。
【0074】
ステップS44で手動操作による登録でなかった時は、新しいICカード免許証により初めて運転が行われた結果ステップS6経由でステップS16に至ったことを意味するから、新しいICカード免許証に対応するためのステップS46以下に進む。まず、ステップS46ではID自動登録済のICカード免許証においてカスタム設定が未登録の状態に該当するか否かチェックする。そしてこのような状態に該当しない場合は、ステップS48に移行して自動登録を許可する旨の設定がICカード免許証側で設定されているかどうかチェックし、その確認ができればステップS50で新しいICカード免許証の免許証IDを自動登録する。次いでステップS52で車両2における燃費等の管理を免許証ID別に自動的に管理する旨の登録を行うとともに、ステップS54で新規に自動登録した免許証ID用の表示エリアを準備してステップS56に移行する。
【0075】
一方、ステップS44において、手動操作による免許証ID登録の操作で
図10のフローがスタートしていることが検知された場合は直ちにステップS56に移行する。また、ステップS46でID自動登録済のICカード免許証においてカスタム設定が未登録の状態に該当することが検知された場合、またはステップS48で自動登録を許可する旨の設定がICカード免許証側で設定されていることが検知できない場合も直接ステップS56に移行する。
【0076】
ステップS56では、車両2が走行しているかどうかのチェックを行う。そして、走行中でないことが確認されるとステップS58に移行し、手動免許証ID登録用の入力または自動免許証ID登録に伴うカスタム設定用手動諸入力を促す表示を行う。この表示に応答して所定時間内に手動操作があることが次のステップS60で検知されるとフローはステップS62に進み、手動設定の登録を行う。さらに、ステップS64では、手動設定に対応するID別管理の登録を行うとともに登録された免許証ID用の表示エリアを準備してステップS68に移行する。
【0077】
一方、ステップS56で車両2が走行中であることが検地されるとステップS70に移行し、手動登録が未完であることを表示するとともにステップS68に移行する。これは、走行中にステップS58およびステップS60の実行が行われることを回避し、不測の交通事故を防止するためである。また、ステップS60において所定時間内の手動操作が確認できない場合もステップS68に意向する。さらに、ステップS42で車両2における新規の免許証管理容量が充分であることが検知できなかった場合は、ステップS72に移行し、個別管理不可の表示を行ってステップS68に移行する。
【0078】
ステップS68では、自動ナビ処理設定が行われているかをチェックし、設定を確認するとステップS74のナビ処理に入り、その終了をもって
図10のフローを終了する。一方、ステップS68で自動ナビ処理設定が確認できなかった場合は直ちにフローを終了する。ステップS74のナビ処理は、
図9のステップS8におけるナビ処理と共通のものであるが、上記のようにその詳細は後述する。
【0079】
図11は、
図9のステップS10における個人データ処理の詳細を示すフローチャートである。フローがスタートすると、ステップS82で個人データが既に表示中であるか否かがチェックされる。表示中でなければステップS84に進み、最新の運転者個人についての距離加重平均データを読み出す。さらにステップS86では最新の運転者個人についての単位走行データを読み出してステップS88に移行する。一方、ステップS82で個人データが表示中でなければ直接ステップS88に移行する。
【0080】
ステップS88では、最新の単位走行データが未だ加重平均に算入されていない新規なものであるかどうかチェックし、該当すればステップS90に進んで新規データを距離加重平均データに算入する処理を行う。この新規データ算入処理の詳細は後述する。さらにステップS92では、算入結果を新たな距離加重平均データとして算入前のデータに上書きし、ステップS94に移行する。一方ステップS88で、最新の単位走行データが既に加重平均に算入済みであって新規なものでないと判断されたときは直接ステップS94に移行する。
【0081】
ステップS94では、加重平均表示が選択されているかどうかがチェックされ、該当すればステップS96に進み、最新加重平均データを表示バッファへ送ってステップS98に移行する。一方、ステップS94で、加重平均表示が選択されていなければステップS100に移行し、最新単位走行データを表示バッファへ送ってステップS98に移行する。
【0082】
ステップS98は、単位走行データの記憶容量が満杯であるかどうかをチェックする。そして、満杯であれば個人別で且つ有料か無料か別に複数の単位走行データを古いものから所定のルールでまとめて加重平均し、単位走行データの単位を大括りする。これによって、新たな単位走行データを記憶するための容量を確保する。さらにステップS104に進んで、個人識別不可の単位走行データについてもその有無をチェックする。そして該当するものがあればステップS106に進み、個人識別不可のデータについても有料か無料か別に複数の単位走行データを古いものから所定のルールでまとめて加重平均し、フローを終了する。
【0083】
上記のようにステップS104およびステップS106によって、個人識別不可のデータについても、単位走行データの大括りが可能となり、新たな単位走行データを記憶するための容量が確保される。一方、ステップS98で単位走行データの記憶容量が満杯でないとき、またはステップS104で個人識別不可単位走行データが検知できないときは直ちにフローを終了する。
【0084】
図12は、
図9のステップS12における全体データ処理の詳細を示すフローチャートである。このフローは基本的には
図11と同様である。フローがスタートすると、ステップS108で全体データが既に表示中であるか否かがチェックされる。表示中でなければステップS110に進み、最新の全体の距離加重平均データを読み出す。さらにステップS112では最新の単位走行データを読み出してステップS114に移行する。一方、ステップS108で全体データが表示中でなければ直接ステップS114に移行する。
【0085】
ステップS114は、
図11のステップS88と同様のものであって、最新の単位走行データが未だ加重平均に算入されていない新規なものであるかどうかチェックする。以下、
図12におけるステップS90からステップS106は、処理の対象は全体データであるが処理内容は
図11と同様であるので各ステップには同一番号を付し、個々のステップの説明は省略する。
【0086】
なお、
図12の各ステップは
図9のステップS12の詳細であって、
図11の各ステップを実行する
図9のステップS10に後続している。にもかかわらず
図12においても
図11と同様のステップS98からステップS106を置いている理由は次のとおりである。すなわち、
図9から明らかなように、ステップS12に至るルートには、ステップS10を経る以外に、ステップS14またはステップS18から直接ステップS12に至るルートがある。そして後者の場合は、単位走行データ記憶容量が満杯状態でステップS12に至る可能性がある。従って、このような場合に
図12のステップS98でこれを検出し、ステップS102以下の処理をすることが必要になるのである。なお、
図10において既にステップS102以下が実行されている場合には、
図12においてステップS98から直ちにフローを終了するので問題はない。
【0087】
図13は、
図11または
図12のステップS90における新規データ算入処理の詳細を示すフローチャートである。フローがスタートすると、ステップS122で単位走行データはTollが発生する有料の走行データかどうかチェックされる。そして有料単位走行データであればステップS124で最新の距離加重平均有料燃費が選択されるとともに、ステップS126で新規単位走行燃費を上記距離加重平均に算入する。
【0088】
次いで、ステップS128で最新の距離加重平均有料10km走行費用が選択されるとともに、ステップS130で新規単位走行10km走行費用を上記距離加重平均に算入する。さらに、ステップS132で最新の距離加重平均有料10km走行費用・時間が選択されるとともに、ステップS134で新規単位走行10km走行費用・時間を上記距離加重平均に算入してフローを終了する。
【0089】
一方ステップS122で単位走行データはTollが発生する有料の走行データでないと判断された時は、無料の走行データであることを意味するから、ステップS136以下に移行する。そして、ステップS136で最新の距離加重平均無料燃費が選択されるとともに、ステップS138で新規単位走行燃費を上記距離加重平均に算入する。次いで、ステップS140で最新の距離加重平均無料10km走行費用が選択されるとともに、ステップS142で新規単位走行10km走行費用を上記距離加重平均に算入する。さらに、ステップS144で最新の距離加重平均無料10km走行費用・時間が選択されるとともに、ステップS146で新規単位走行10km走行費用・時間を上記距離加重平均に算入してフローを終了する。
【0090】
図14は、
図9のステップS24における単位走行データ取得処理の詳細を示すフローチャートである。フローがスタートすると、まずステップS152で免許証IDの変更の有無をチェックする。これは運転者の交代の有無に該当する。免許証IDの変更が検出されなければステップS154に進み、今度は日付に変更がないかチェックする。日付に変更がなければステップS156に進み、通行の有料/無料の変更の有無をチェックする。これは有料高速道路の出入りの有無に該当する。有料/無料の変更がなければステップS158に進み、給油の有無をチェックする。これは燃料単価の変更に備えるためである。給油がなければモード変更があったかどうかチェックする。
【0091】
ステップS162でモード変更が検出されなければステップS162に進み、単位距離(例えば10km)走行モードで走行中かどうかチェックする。そして該当すればステップS164に進み、新規単位走行データの蓄積開始後単位距離を走行したかどうかチェックする。単位距離走行したことが検知されると、ステップS166に進み、新規な単位走行データの蓄積を開始するとともに、ステップS168にてそれまでデータを蓄積していた前単位走行データ蓄積を終了する。さらにステップS170では蓄積終了データを新規取得単位走行データとして確定しフローを終了する。
【0092】
以上は、単位距離走行によって単位走行データを取得する場合であるが、ステップS152で免許証IDの変更を検知した時、ステップS154で日付変更を検知した時、ステップS156で有料/無料変更を検知したとき、ステップS158で給油を検知した時、およびステップS160でモード変更を検知した時はいずれもステップS166以下のステップに移行し、単位走行データを取得する。一方、ステップS162に至って単位距離走行モードで走行していないことが検知されたときは、新規の単位走行データ蓄積を開始すべきいずれの状況でもないことになるから、直ちにフローを終了する。また、単位距離走行モードで走行している場合でも、ステップS164でまだ単位距離走行に至っていないと判断されるときは直ちにフローを終了する。
【0093】
図15は、
図9のステップS8または、
図10のステップS74におけるナビ処理の詳細を示すフローチャートである。なお、
図15のナビ処理はナビ処理を行うべき手動操作をした場合でもスタートする。フローがスタートすると、まずステップS182でナビ処理の実施を案内する表示およびアナウンスの開始指示が出される。次いでステップS184では、表示およびアナウンスの開始から所定時間内に手動操作があったかどうかチェックする。操作が検知されるとステップS186で目的地設定が行われたかどうかチェックする。
【0094】
目的地の設定が確認されるとステップS188に進み、免許証IDが登録済みかどうかチェックする。登録済みであればステップS190に進み、過去実績の個人データの記録の有無をチェックする。個人データがあればステップS192でこれを読出し、ステップS194に移行する。一方、ステップS188で免許証IDが登録済みでないか、またはステップS190で個人データがない場合はステップS196に進み、過去実績の全体データを読み出してステップS194に移行する。これらの読出しデータは以下の過去実績に基づく候補ルート情報の想定および予測に用いられる。
【0095】
ステップS194では、合理的に可能な複数の候補ルートを抽出する。そしてステップS198でそのうちの1ルートを選定し、ステップS200で想定燃費を算出する。また、ステップS202では想定10km走行費用を算出する。さらに、ステップS204では想定10km走行費用・時間を算出する。以上の後、ステップS206で全候補ルートについて算出をしたかチェックし、未算出のルートが残っていればステップS198に戻って次の1ルートを選定し、以下、全てのルートでの算出が終了するまでステップS198からステップS206を繰り返す。
【0096】
ステップS206で全てのルートについて算出が完了したことが検知されるとステップS208に進み、有料回避ルートおよび高速優先ルートの予測値を表示する。この表示は
図2の有料回避欄118および高速優先欄126における表示に該当する。また、ステップS210では、費用に基づく推奨ルート、または費用および所要時間に基づく推奨ルートの予測値を表示する。この表示は
図2の推奨欄128における表示に該当し、いずれの推奨ルートを表示するかは選択して切換えることができる。以上の表示ののちステップS212でルート確定操作が行われたかどうかチェックし、操作が確認されるとフローを終了する。以後、
図1のカーナビゲーション機能部20にて案内が開始される。
【0097】
なお、ステップS212でルート確定操作が検知されない場合はステップS208に戻り予測値の表示を継続する。この間、ステップS210において費用に基づく推奨ルートと費用および所要時間に基づく推奨ルートを切換えて表示させることができる。なお、ステップS184で所定時間内に何の操作もない場合は直ちにフローを終了する。これによって、ナビ処理の意図がないときは何も操作しなくても
図9のステップS8または
図10のステップS74を速やかに終了して次のステップに移行することができる。また、ステップS186で目的地の設定が検知できない場合はステップS214に移行し、所定時間が経過しているかどうかチェックして経過がなければステップS186にもどり目的地の設定を待つ。またステップS214で所定時間の経過が検知されたときは直ちにフローを終了する。