特許第6654469号(P6654469)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6654469
(24)【登録日】2020年2月3日
(45)【発行日】2020年2月26日
(54)【発明の名称】内燃機関の制御装置
(51)【国際特許分類】
   F01N 3/36 20060101AFI20200217BHJP
   F02D 17/00 20060101ALI20200217BHJP
   F02D 43/00 20060101ALI20200217BHJP
   F01P 3/16 20060101ALI20200217BHJP
   F01P 3/20 20060101ALI20200217BHJP
【FI】
   F01N3/36 C
   F01N3/36 B
   F02D17/00 M
   F02D43/00 301J
   F01P3/16
   F01P3/20
【請求項の数】1
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2016-44706(P2016-44706)
(22)【出願日】2016年3月8日
(65)【公開番号】特開2017-160817(P2017-160817A)
(43)【公開日】2017年9月14日
【審査請求日】2019年1月15日
(73)【特許権者】
【識別番号】000004695
【氏名又は名称】株式会社SOKEN
(73)【特許権者】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】齊藤 徹
(72)【発明者】
【氏名】天野 典保
(72)【発明者】
【氏名】太田 一貴
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 雄貴
【審査官】 稲村 正義
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−137036(JP,A)
【文献】 特開2011−127442(JP,A)
【文献】 国際公開第2011/096086(WO,A1)
【文献】 特開2012−082819(JP,A)
【文献】 特開2009−133290(JP,A)
【文献】 特開平09−096212(JP,A)
【文献】 特開2009−097479(JP,A)
【文献】 特開2008−138583(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F01N 3/00−3/38,9/00−11/00,
F02D 13/00−28/00,43/00−45/00,
F01P 1/00−11/20,
F02M 37/00−71/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
排気通路を構成する一部材である排気管に設けられ、該排気通路に設けられた排気浄化装置よりも上流側に燃料を供給する燃料添加弁を制御する添加制御部と、
前記燃料添加弁を冷却する冷却装置の駆動態様を制御する冷却制御部と、
前記排気管の温度を算出する温度算出部と、
内燃機関の停止に関する操作信号が入力されたか否かを判定する判定部と、
前記操作信号が入力されたと前記判定部が判定したことを条件として内燃機関を停止させる停止部とを有し、
前記操作信号が入力されたと前記判定部が判定したときには、前記停止部によって内燃機関を停止する前に、前記温度算出部によって算出された前記排気管の温度が所定温度以上であるか否かを判定し、前記排気管の温度が所定温度以上であると判定した場合には、前記添加制御部によって前記燃料添加弁からの燃料の噴射を停止させるとともに前記冷却制御部によって前記燃料添加弁を冷却して前記排気管の温度を低下させ、前記排気管の温度が前記所定温度未満になっているときに前記添加制御部によって前記燃料添加弁から燃料を噴射する
内燃機関の制御装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、内燃機関の制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載されている内燃機関の排気通路には、燃料添加弁が設けられている。燃料添加弁は、排気通路における排気浄化装置の上流側に燃料を供給する。排気浄化装置として、排気に含まれる窒素酸化物(以下「NOx」という。)を吸蔵するNOx吸蔵還元触媒や、排気に含まれる粒子状物質(以下「PM」という。)を捕集するPMフィルタが設けられている。燃料添加弁から排気に添加された燃料は、NOx吸蔵還元触媒に吸蔵されているNOxの還元や、PMフィルタに捕集されたPMの除去に利用される。燃料添加弁には、排気に含まれる煤や排気通路に供給されなかった燃料が付着する。煤や燃料は、燃料添加弁の温度が高温になると変質、固化してデポジットを生成する。特許文献1に記載の内燃機関の制御装置は、内燃機関の運転中に、排気の浄化時以外にも、所定周期で燃料添加弁から排気に燃料を添加する。これにより、燃料添加弁の温度を低下させて、該燃料添加弁にデポジットが堆積することを抑制している。
【0003】
また、特許文献2に記載の内燃機関には、燃料添加弁を冷却するための冷却装置が設けられている。冷却装置は、ラジエータと、一端がラジエータに連結され、他端が燃料添加弁に連結された導出路及び導入路と、導入路に設けられている駆動ポンプとを有している。冷却装置には、冷却水が充填されており、駆動ポンプの駆動によりラジエータ及び燃料添加弁を冷却水が環流する。燃料添加弁に流れた冷却水は受熱して該燃料添加弁の温度を低下させる。受熱した冷却水は、ラジエータに流れ、該ラジエータにおいてその熱を大気に放出する。放熱により温度の低下した冷却水は、再度燃料添加弁に供給される。このように冷却水が環流することによって、燃料添加弁の温度を低下させて、該燃料添加弁にデポジットが堆積することを抑制している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005‐106047号公報
【特許文献2】特開2011‐144747号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
内燃機関が停止すると、該内燃機関の各種冷却系の駆動が停止する。そのため、燃料添加弁は、内燃機関の停止後に排気通路からの受熱により温度が上昇することもある。内燃機関の停止後に燃料添加弁の温度が上昇すると、該燃料添加弁に付着している煤や燃料によりデポジットが生成されるおそれがある。特許文献1及び特許文献2には、この点については考慮されておらず、燃料添加弁におけるデポジットの堆積を抑制する上では、未だ改善の余地がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための内燃機関の制御装置は、排気通路を構成する一部材である排気管に設けられ、該排気通路に設けられた排気浄化装置よりも上流側に燃料を供給する燃料添加弁を制御する添加制御部と、前記燃料添加弁を冷却する冷却装置の駆動態様を制御する冷却制御部と、前記排気管の温度を算出する温度算出部と、内燃機関の停止に関する操作信号が入力されたか否かを判定する判定部と、前記操作信号が入力されたと前記判定部が判定したことを条件として内燃機関を停止させる停止部とを有し、前記操作信号が入力されたと前記判定部が判定したときには、前記停止部によって内燃機関を停止する前に、前記温度算出部によって算出された前記排気管の温度が所定温度以上であるか否かを判定し、前記排気管の温度が所定温度以上であると判定した場合には、前記冷却制御部によって前記燃料添加弁を冷却して前記排気管の温度を低下させるとともに前記排気管の温度が前記所定温度未満になっているときに前記添加制御部によって前記燃料添加弁から燃料を噴射する。
【0007】
燃料添加弁を冷却すると、該燃料添加弁が設けられている排気管も冷却される。排気管の熱は、内燃機関の停止後、燃料添加弁の温度上昇に寄与する。上記構成では、内燃機関の停止に関する操作信号が入力されてから実際に内燃機関を停止させるまでの間に、燃料添加弁を冷却し、排気管の温度を低下させる。そのため、内燃機関を停止した後、該排気管に設けられている燃料添加弁の温度が上昇しにくくなる。そして、燃料添加弁の温度が低下し、該燃料添加弁に燃料が付着してもデポジットを生じ難い状況下で、燃料添加弁から燃料を噴射して該燃料添加弁に付着している煤を吹き飛ばす。上記構成によれば、内燃機関を停止した後であっても燃料添加弁の温度を低く維持することができ、且つ該燃料添加弁に付着している煤の量を低減できるため、機関停止後に燃料添加弁にデポジットが堆積することを抑えられる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】内燃機関の制御装置の一実施形態の概略構成を示す模式図。
図2】(a)及び(b)は、冷却装置に設けられる電磁弁の構成を示す模式図。
図3】燃料添加弁の構成を示す断面図。
図4】燃料添加弁のノズルを拡大して示す断面図。
図5】内燃機関の制御装置が実行する停止制御に係る一連の処理の流れを示すフローチャート。
図6】(a)〜(g)は、停止制御の実行態様の一例を示すタイミングチャート。
【発明を実施するための形態】
【0009】
内燃機関の制御装置の一実施形態について、図1図6を参照して説明する。
図1に示すように、内燃機関のシリンダブロック10には、シリンダ10Aが設けられている。シリンダ10Aにはピストン11が摺動可能に収容されている。シリンダブロック10の上端には、シリンダヘッド12が固定されている。シリンダ10A、ピストン11、及びシリンダヘッド12によって燃焼室13が構成されている。燃焼室13には、吸気通路14及び排気通路15が接続されている。吸気通路14は、吸気マニホールド14Aと、該吸気マニホールド14Aの吸気上流側の端部に連結されている吸気管14Bとを有している。吸気管14Bには、燃焼室13に導入される吸気の量を調節するスロットルバルブ20が設けられている。吸気通路14には、該吸気通路14と燃焼室13とを連通、遮断する吸気バルブ21が設けられている。排気通路15は、排気マニホールド16と、該排気マニホールド16の排気下流側の端部に接続されている第1排気管17と、第1排気管17の排気下流側の端部に連結されている排気浄化装置18と、該排気浄化装置18の下流側の端部に連結されている第2排気管19とを有している。第1排気管17には、該第1排気管17の温度を検出する温度センサ22が設けられている。第1排気管17における温度センサ22の下流側には、排気に燃料を添加する燃料添加弁40が設けられている。排気浄化装置18には、酸化触媒18AとPMフィルタ18Bとが排気上流側から順に設けられている。酸化触媒18Aは、排気に含まれる未燃燃料や一酸化炭素を酸化して、水や二酸化炭素に変化させる。PMフィルタ18Bは、排気に含まれる煤などの粒子状物質(PM)を捕集する。排気浄化装置18には、差圧センサ23も設けられている。差圧センサ23は、PMフィルタ18Bの入り口側の排気圧と出口側の排気圧との差を検出する。排気通路15には、該排気通路15と燃焼室13とを連通、遮断する排気バルブ24が設けられている。
【0010】
吸気通路14を通じて燃焼室13に吸気が導入される。燃焼室13には、燃料噴射弁25が設けられている。燃料噴射弁25には、燃料供給系30から燃料が供給されている。燃料供給系30は、燃料噴射弁25が連結されているコモンレール31と、該コモンレール31に一端が連結された燃料供給通路32と、該燃料供給通路32の他端が連結されている燃料タンク33とを有している。燃料供給通路32の経路上には、燃料ポンプ34が設けられている。燃料ポンプ34の駆動により、燃料タンク33に貯留されている燃料が燃料供給通路32に汲み上げられ、コモンレール31に流動する。コモンレール31に流動した燃料は、燃料噴射弁25に供給される。コモンレール31には、分岐通路35が連結されている。分岐通路35は、燃料添加弁40に連結されている。コモンレール31に流動した燃料の一部は、分岐通路35を通じて燃料添加弁40にも供給されている。燃料噴射弁25から燃焼室13に噴射された燃料は吸気と混合されて混合気を形成する。混合気は、燃焼室13において圧縮され所定のタイミングで着火する。これにより、混合気が燃焼する。
【0011】
内燃機関には、燃料添加弁40を冷却するための冷却装置70が設けられている。冷却装置70は、ラジエータ71と、一端がラジエータ71に連結されて他端が電磁弁72に連結されている第1導入路73と、一端が電磁弁72に連結されて他端が冷却ポンプ74に連結されている第2導入路75と、一端が冷却ポンプ74に連結されて他端が冷却部83に連結されている第3導入路76とを有している。冷却部83には、燃料添加弁40が固定されている。電磁弁72には、迂回路77が連結されている。迂回路77の他端には、リザーブタンク78が連結されている。リザーブタンク78は、溢出路79を通じて第2導入路75に連結されている。図2に示すように電磁弁72は三方弁であり、ハウジング81と、該ハウジング81の内部に収容されている弁体82とを有している。ハウジング81には、第1導入路73とハウジング81の内部とを連通する第1開口部81Aと、第2導入路75とハウジング81の内部とを連通する第2開口部81Bと、迂回路77とハウジング81の内部とを連通する第3開口部81Cとが設けられている。弁体82には、直線上に延びる直線路82Aと、直線路82Aの中間部分から分岐して延びている分岐路82Bとが設けられている。すなわち、弁体82は、直線路82Aと分岐路82BとからなるT字状の経路を有している。図2(a)に示すように、電磁弁72の弁体82の位置を第1位置に制御して、第1開口部81Aと第2開口部81Bとを直線路82Aによって接続するとともに、第3開口部81Cを閉塞すると、第1導入路73と第2導入路75とが連通するとともに、迂回路77と第1導入路73及び第2導入路75との連通が遮断される。一方、図2(b)に示すように、電磁弁72の弁体82の位置を第2位置に制御して、第1開口部81Aと第3開口部81Cとを接続するとともに、第2開口部81Bを閉塞すると、第1導入路73と迂回路77とが連通するとともに、第2導入路75と第1導入路73及び迂回路77との連通が遮断される。
【0012】
図1に示すように、冷却部83とラジエータ71とは、導出路80を通じて連結されている。冷却装置70では、リザーブタンク78以外の各構成部に冷却水が充填されている。リザーブタンク78には、所定量の冷却水が貯留されており、該リザーブタンク78内は気層と液層とで分離されている。冷却ポンプ74が駆動されると、ラジエータ71から第1導入路73に冷却水が汲み出される。電磁弁72の弁体82が上記第1位置にあるときには、第1導入路73から第2導入路75及び第3導入路76を介して冷却部83に冷却水が供給される。すなわち、リザーブタンク78を経由せずにラジエータ71から冷却部83に冷却水が供給される。一方、電磁弁72の弁体82が上記第2位置にあるときには、ラジエータ71から第1導入路73に汲み出された冷却水は、迂回路77、リザーブタンク78、及び溢出路79を通じて第2導入路75に流れ、第3導入路76から冷却部83に供給される。すなわち、リザーブタンク78を経由してラジエータ71から冷却部83に冷却水が供給される。冷却部83に供給された冷却水は、燃料添加弁40との熱交換により受熱して該燃料添加弁40の温度を低下させる。受熱した冷却水は、導出路80を通じてラジエータ71に流れ、該ラジエータ71においてその熱を大気に放出する。放熱により温度の低下した冷却水は、再度冷却部83に供給される。電磁弁72は、内燃機関の通常運転時には第1位置に制御されている。そのため、冷却装置70において、冷却水はラジエータ71と冷却部83とをリザーブタンク78を経由せずに環流する。冷却水の温度変化により冷却水の容積が変動したときには、溢出路79を通じて、リザーブタンク78と第2導入路75との間で冷却水が移動する。これにより、冷却装置70における冷却水の不足や過度な圧力上昇が抑えられる。
【0013】
図3に示すように、冷却部83は、第1排気管17の開口部17Aに固定されている。開口部17Aは、第1排気管17の本体部17Bから外方に突出した円筒状の突出壁171Aと、該突出壁171Aの先端部に設けられたフランジ壁171Bとからなる。冷却部83は、円柱状に形成されており、第1排気管17側の端部に形成されているフランジ84が第1排気管17のフランジ壁171Bに当接している。冷却部83の中心部分には、軸方向(図3の上下方向)に貫通した貫通孔83Aが形成されている。冷却部83の内部には、貫通孔83Aを囲むように環状の冷却室85が形成されている。冷却部83に連結されている第3導入路76を通じて冷却室85に冷却水が供給され、冷却部83に連結されている導出路80を通じて冷却室85から冷却水が排出される。
【0014】
燃料添加弁40は、冷却部83に固定されている収容体41と、該収容体41に収容されているニードル60とを有している。収容体41は、冷却部83の貫通孔83Aに挿通されている挿通部43と、該挿通部43から拡径して上方に突出している支持部44とを有している。挿通部43の外径は、貫通孔83Aの直径と同じであり、挿通部43の外面と貫通孔83Aの内面とは当接している。挿通部43の下端部は、冷却部83から突出して下方に延びており、第1排気管17の内域に配設されている。この先端部には、第1排気管17側に突出した円錐状のノズル46が形成されている。ノズル46の内部には、噴射室46Aが形成されている。噴射室46Aは、ノズル46に形成されている複数の噴孔46Bによって第1排気管17の内域に連通している。
【0015】
挿通部43と支持部44との内部には、ニードル60を収容している収容穴47が形成されている。収容穴47は、挿通部43と支持部44との両方に跨って設けられている摺動室47Aと、支持部44の内部に設けられて、摺動室47Aよりも拡径している拡径室47Bと、挿通部43の内部に設けられて、摺動室47Aから離間するほど縮径しているテーパ室47Cとをその構成部として有している。支持部44には、分岐通路35が接続されている導入口48が設けられている。導入口48と収容穴47とは、支持部44に形成された連通路49によって連通している。分岐通路35から導入口48に供給された燃料は、連通路49を通じて収容穴47に流動する。支持部44には環状のコイル50が内設されている。コイル50は、その内周面が摺動室47Aに臨むように配設されており、摺動室47Aの壁面の一部を構成している。支持部44の下面は、冷却部83の上面に固定されている。
【0016】
ニードル60は、摺動室47Aよりも直径の短い円柱状の本体軸61を有している。本体軸61には、軸方向における中央部分であって、コイル50よりも第1排気管17側に、摺動室47Aの壁面と摺動可能なコア61Aが設けられている。コア61Aによって摺動室47Aは上方側と下方側に区画されている。コア61Aには、本体軸61の軸方向に延びる貫通孔611Aが形成されている。この貫通孔611Aを通じて、摺動室47Aの上方側から下方側に燃料が流動する。コア61Aは磁性材料によって構成されている。本体軸61の一端(図3における上端)には、本体軸61よりも拡径されている拡径部62が連結されている。拡径部62は、拡径室47Bに配設されており、拡径部62の外径と拡径室47Bの内径とは同じである。拡径部62は、拡径室47Bに収容されている圧縮ばね65によって第1排気管17側(図3の下方)に付勢されている。拡径部62には、複数の貫通孔62Aが設けられており、この貫通孔62Aを通じて摺動室47Aから拡径室47Bに燃料が流動する。本体軸61の他端(図3における下端)には、円錐状のテーパ部63が連結されている。テーパ部63は、テーパ室47Cに配設されており、ノズル46の内面に当接している。
【0017】
コイル50が非通電状態にあるときには、圧縮ばね65の付勢力によってニードル60がノズル46の内面に押しつけられる。そのため、収容穴47とノズル46の内部に形成されている噴射室46Aとの連通は遮断され、燃料添加弁40から第1排気管17の内域に燃料が噴射されない。一方、コイル50が通電状態にあるときには、コイル50の磁力によってコア61Aが引き寄せられ、ニードル60がノズル46から離間する方向に移動する。そのため、収容穴47と噴射室46Aとが連通し、噴孔46Bを通じて第1排気管17の内域に燃料が供給される。
【0018】
図1に示すように、内燃機関には、制御装置90が設けられている。制御装置90には、温度センサ22や差圧センサ23などの各種センサから出力された信号が入力される。また、制御装置90には、アクセル操作量を検出するアクセルセンサ36、機関回転速度を検出する回転速度センサ37、及びイグニッションスイッチ38などからの出力信号も入力される。制御装置90は、入力される各信号に基づいて燃料噴射弁25から噴射される燃料の量、スロットルバルブ20の開度などを制御する。また、制御装置90は、差圧センサ23の出力信号に基づいてPMフィルタ18Bの再生処理を実行する。この再生処理では、PMフィルタ18Bに捕集されたPMの量が所定量以上になっているときに、燃料添加弁40を制御して、排気通路15における排気浄化装置18よりも上流側に燃料を供給する。すなわち、PMフィルタ18BにPMが捕集されると、PMフィルタ18Bを排気が通過しにくくなるため、入り口側の排気圧と出口側の排気圧との差が大きくなる。制御装置90は、差圧センサ23によりこの差圧を検出し、該差圧が所定圧以上になっているときに、燃料添加弁40から排気に燃料を添加させる。排気通路15に供給された燃料は、排気とともに下流側に流れ、酸化触媒18Aにおいて燃焼して排気の温度を上昇させる。酸化触媒18Aにおいて高温になった排気は、下流側のPMフィルタ18Bに流れる。PMフィルタ18Bに捕集されているPMは、高温の排気によって燃焼し、除去される。
【0019】
ところで、燃料添加弁40のノズル46は、排気通路15に露出している。そのため、図4に示すように、排気に含まれている煤Sがノズル46の噴孔46Bや噴射室46Aに入り込むことがある。また、燃料添加弁40から噴射された燃料は、全量が排気通路15に供給されるのではなく、その一部が噴射室46Aや噴孔46Bに付着することもある。煤Sや燃料は、燃料添加弁40の温度が高温になると変質、固化してデポジットを生成する。例えば、ノズル46に付着している燃料の一部は、高温時に酸化して粘性の不溶性物質に変化する。燃料の気化成分が揮発して不溶性物質がノズル46表面に付着している状態では、煤Sがノズル46に付着しやすくなる。その結果、燃料と煤Sとが固着してデポジットが生成される。制御装置90は、こうしたデポジットの生成を抑制するために、内燃機関の運転中に、冷却装置70によって燃料添加弁40を冷却している。すなわち、機関運転状態に応じて冷却ポンプ74の駆動量を制御し、燃料添加弁40が固定されている冷却部83に供給される冷却水の量を制御している。これにより、燃料添加弁40の温度が所定の許容温度(例えば150℃)よりも高くならないように制御している。
【0020】
制御装置90は、内燃機関を停止する際に停止制御を実行する。これにより、内燃機関の停止後に燃料添加弁40にデポジットが堆積しないようにもしている。図1に示すように、制御装置90は、ソフトウェア及びハードウェアのうち少なくとも一方で構成されている機能部として、添加制御部91、冷却制御部92、温度算出部93、判定部94、及び停止部95を有している。添加制御部91は、燃料添加弁40を制御する。冷却制御部92は、冷却装置70の駆動態様、すなわち、冷却ポンプ74の駆動量や電磁弁72の弁体82の位置を制御する。温度算出部93は、温度センサ22の出力信号に基づいて第1排気管17の温度を算出する。判定部94は、内燃機関の停止に関する操作信号が入力されたか否かを判定する。本実施形態では、判定部94は、イグニッションスイッチ38がオンからオフに切り替えられたときに前記操作信号が入力されたと判定する。停止部95は、前記操作信号が入力されたと判定部94が判定したことを条件として内燃機関を停止させる。停止部95は、燃料噴射弁25からの燃料噴射を中止することにより、内燃機関を停止させる。
【0021】
図5のフローチャートを参照して、制御装置90が実行する停止制御に係る一連の処理の流れについて説明する。制御装置90は、この一連の処理を所定周期毎に実行する。
図5に示すように、この一連の処理を実行すると、制御装置90はまず、判定部94によってイグニッションスイッチ38がオンからオフに切り替えられたか否かを判定する(ステップS500)。この処理では、前回の停止制御における本処理においてイグニッションスイッチ38がオンであると判定し、今回の処理においてイグニッションスイッチ38がオフであると判定したときに肯定判定となる。この処理において、イグニッションスイッチ38がオンからオフに切り替えられていないと判定したときには(ステップS500:NO)、内燃機関の停止に関する操作信号が入力されておらず、該内燃機関を停止させる状態にはないため、以降の処理を行わずに、停止制御にかかる一連の処理を終了する。
【0022】
一方、イグニッションスイッチ38がオンからオフに切り替えられたと判定したときには(ステップS500:YES)、次に、温度算出部93が第1排気管17の温度(以下「排気管温度Te」という。)を算出し、該算出された排気管温度Teが所定温度Ta以上になっているか否かを判定する(ステップS501)。第1排気管17の熱は燃料添加弁40に伝達される。そのため、第1排気管17の熱は、内燃機関の停止後、冷却装置70の駆動が停止しているときに、燃料添加弁40の温度上昇に寄与する。ここでは、所定温度Taとして、内燃機関の停止後、該燃料添加弁40の温度が前記許容温度(例えば150℃)よりも上昇する第1排気管17の温度範囲の中で、下限となる値を設定している。すなわち、排気管温度Teが所定温度Ta以上であるときに内燃機関を停止すると、燃料添加弁40の温度が許容温度よりも上昇し、該燃料添加弁40にデポジットが堆積しやすくなることを意味している。所定温度Taは、実験やシミュレーションによって予め求めることができる。ステップS501の処理において、排気管温度Teが所定温度Ta以上であると判定したときには(ステップS501:YES)、次に、冷却制御部92によって冷却装置70を駆動させて燃料添加弁40を冷却する(ステップS502)。この処理では、冷却ポンプ74が既に駆動している場合にはその駆動を継続し、冷却ポンプ74の駆動が停止している場合には該冷却ポンプ74を駆動させる。また、電磁弁72の弁体82を第1位置から第2位置に変更する。これにより、冷却装置70のリザーブタンク78に貯留されている冷却水が燃料添加弁40に供給されるようになる。燃料添加弁40を冷却することにより、該燃料添加弁40が設けられている第1排気管17が冷却される。こうして冷却装置70の駆動態様を制御して燃料添加弁40を冷却した後、再度温度算出部93によって排気管温度Teを算出し、この算出された排気管温度Teが所定温度Ta未満であるか否かを判定する(ステップS503)。ステップS503の処理において、排気管温度Teが所定温度Ta以上であると判定した場合には(ステップS503:NO)、上述したように、内燃機関の停止後に燃料添加弁40がデポジットの堆積しやすい温度まで上昇するおそれがある。そのため、この場合には、次の処理に移行せず、ステップS503の処理を繰り返す。そして、冷却装置70によって燃料添加弁40を冷却することにより第1排気管17が冷やされると、排気管温度Teが所定温度Ta未満になり、ステップS503の処理において肯定判定される(ステップS503:YES)。この場合には、その後に内燃機関を停止しても燃料添加弁40がデポジットの堆積しやすい温度まで上昇し難い状態であると判断できる。そのため、添加制御部91によって燃料添加弁40から燃料を噴射し(ステップS504)、停止部95によって内燃機関を停止する(ステップS505)。その後、この停止制御に係る一連の処理を終了する。
【0023】
他方、ステップS501の処理において、排気管温度Teが所定温度Ta未満であると判定した場合には(ステップS501:NO)、冷却装置70による冷却を実行して第1排気管17の温度を低下させなくても、内燃機関の停止後に燃料添加弁40がデポジットの堆積しやすい温度まで上昇し難い状態であると判断できる。そのため、ステップS502及びステップS503の処理を実行せずに、ステップS504の処理に移行する。そして、添加制御部91によって燃料添加弁40から排気に燃料を添加した後、停止部95によって内燃機関を停止する(ステップS505)。そうして、この停止制御に係る一連の処理を終了する。
【0024】
図6のタイミングチャートを参照して、内燃機関の制御装置90の作用効果について説明する。
(1)本実施形態では、図6(a)及び(b)に示すように、イグニッションスイッチ38がオンからオフに切り替えられたタイミングt1では、燃料噴射弁25からの噴射制御は継続され、内燃機関は停止しない。そして、図6(c)に示すように、排気管温度Teが所定温度Taよりも高い場合には、図6(d)及び(e)に示すように、冷却装置70の冷却ポンプ74を駆動しつつ電磁弁72の弁体82を第2位置に切り替える。これにより、冷却部83を介して燃料添加弁40を冷却する。冷却部83は、第1排気管17に固定されているため、こうして燃料添加弁40を冷却すると、該燃料添加弁40が設けられている第1排気管17も冷却される。そのため、図6(c)に示すように、タイミングt1以降、排気管温度Teが低下していく。そして、排気管温度Teが所定温度Ta未満になると(タイミングt2)、次に、図6(f)に示すように、燃料添加弁40から燃料が1回噴射される。これにより、燃料添加弁40の温度が低く、燃料が付着してもデポジットを生じ難い状況下において、該燃料添加弁40から燃料を噴射してノズル46に付着している煤を吹き飛ばす。なお、この噴射によって排気通路15まで噴ききれずにノズル46に付着した燃料は、その気化熱によって燃料添加弁40の温度低下に貢献する。その後、図6(b)に示すように、燃料噴射弁25からの燃料噴射を終了し、内燃機関を停止させる(タイミングt3)。これにより、内燃機関を停止した後、第1排気管17に設けられている燃料添加弁40がデポジットの堆積しやすい温度まで上昇し難い状況で、内燃機関を停止させることができる。このように、第1排気管17から燃料添加弁40に伝達される熱量を抑えた状態で内燃機関を停止しているため、図6(g)に示すように、内燃機関を停止した後(タイミングt3以降)において、燃料添加弁40の上昇が抑えられ、該燃料添加弁40の温度が低く維持される。また、内燃機関の停止前に燃料添加弁40から燃料を噴射することによって、燃料添加弁40に付着している煤の量を低減することができる。したがって、内燃機関の停止後に燃料添加弁40にデポジットが堆積することを抑えることができる。
【0025】
(2)排気管温度Teが所定温度Ta未満となってから内燃機関を停止するまでの間に燃料添加弁40から燃料を噴射するようにしているため、内燃機関を停止するタイミングt3に近いタイミングで燃料が噴射される。これにより、付着している煤を吹き飛ばした後、燃料添加弁40に再度煤が付着することを抑えることができる。そのため、燃料添加弁40に付着する煤を効率良く低減できる。
【0026】
(3)イグニッションスイッチ38がオンからオフに切り替えられたときに、電磁弁72の弁体82の位置を第2位置に切り替えるようにしている。冷却装置70内を環流する冷却水は、内燃機関の運転中に燃料添加弁40からの受熱によって比較的温度が高い状態になっている。一方、内燃機関の運転中には、電磁弁72の弁体82が第1位置に制御されており、リザーブタンク78に貯留されている冷却水は冷却装置70内を環流しない。そのため、他の部分の冷却水に比して、リザーブタンク78に貯留されている冷却水の温度は低い状態に維持されやすい。そのため、内燃機関の停止制御の際に、リザーブタンク78に貯留されている冷却水を冷却部83に供給することにより、第1排気管17の温度を所定温度Ta未満まで早期に低下させることができる。したがって、イグニッションスイッチ38がオンからオフに切り替えられてから内燃機関を停止させるまでの時間の短縮に貢献できる。
【0027】
上記実施形態は以下のように変更して実施することができる。
・排気浄化装置18として、PMフィルタ18Bだけを備えていてもよい。また、PMフィルタ18Bや酸化触媒18Aに加えて、または代えて、排気に含まれるNOxを吸蔵還元するNOx吸蔵還元触媒を備えていてもよい。
【0028】
・停止制御において、内燃機関を停止する前に燃料添加弁40から燃料を1回だけ噴射するのではなく、燃料を複数回噴射するようにしてもよい。燃料添加弁40から排気通路15に噴ききれずにノズル46に付着した燃料は、燃料添加弁40に既に堆積しているデポジットを溶解する。そのため、複数回に亘る一連の噴射によれば、既に堆積していたデポジットを溶解してこれを吹き飛ばすこともできるため、燃料添加弁40におけるデポジットの堆積をより好適に抑制できる。
【0029】
・添加制御部91は、排気管温度Teが所定温度Ta未満になったタイミングt2において燃料添加弁40から燃料を噴射するようにしてもよい。
・停止制御において、添加制御部91は、排気管温度Teが所定温度Taよりも高くなっているタイミングt2以前に、燃料添加弁40から燃料を噴射するようにしてもよい。この構成では、噴射された燃料の気化熱により燃料添加弁40の温度を好適に低下させることができるため、排気管温度Teの温度低下に貢献できる。
【0030】
・停止制御において、図5のステップS501の処理において否定判定された場合には(ステップS501:NO)、ステップS504の処理を実行せずに、すなわち、燃料添加弁40から燃料を噴射せずに、ステップS505の処理に移行して、内燃機関を停止するようにしてもよい。
【0031】
・冷却制御部92は、イグニッションスイッチ38がオンからオフ切り替えられたタイミングt1に電磁弁72の弁体82の位置を第2位置に切り替えるようにしていたが、イグニッションスイッチ38がオンからオフ切り替えられてから所定時間遅れて弁体82の位置を第2位置に切り替えるようにしてもよい。
【0032】
・冷却装置70における冷却ポンプ74を内燃機関の運転中に常に駆動している構成では、冷却制御部92は、電磁弁72の位置のみを制御するものであってもよい。
・冷却装置70は、電磁弁72及び迂回路77を備えないものであってもよい。この構成では、停止制御では、排気管温度Teが所定温度Taよりも高い場合に、冷却制御部92によって冷却ポンプ74の駆動量を増大させることにより、早期に第1排気管17を冷却することができる。
【0033】
・冷却制御部92は、冷却装置70の冷却ポンプ74を、一定の駆動量で駆動させる場合と、停止させる場合とで切り替えるものであってもよい。すなわち、排気管温度Teが所定温度Ta以上であるときに、一定の駆動量で冷却ポンプ74を駆動させるようにしてもよい。この構成であっても、内燃機関の停止に関する操作信号が入力された後、内燃機関を停止する前に排気管温度Teを低下させることはできる。
【0034】
・内燃機関の停止に関する操作信号として、イグニッションスイッチ38の操作を例に説明したが、他の操作信号を採用することもできる。例えば、車両が停止している状態においてブレーキが操作されていることを条件として内燃機関を自動停止させる内燃機関の制御装置の場合には、車両が停止しているときのブレーキの操作信号を内燃機関の停止に関する操作信号として採用することができる。
【0035】
・温度算出部93は、排気管温度Teを算出するとともに、該排気管温度Teが所定温度Ta以上であるか否かの判定も行うようにしたが、内燃機関の制御装置90は、この判定を行う機能部を温度算出部93とは別に備えていてもよい。
【0036】
・温度算出部93において排気管温度Teを算出する方法は、温度センサ22の検出値に基づく方法に限られない。例えば、排気管温度Teに相関するパラメータ、例えば、排気の温度、吸気の温度、燃料噴射量、並びに燃焼室に導入される吸気量などの少なくとも1つに基づいて演算により算出するようにしてもよい。
【0037】
・燃料添加弁40と冷却部83とを別体として構成していたが、これらを一体物として形成してもよい。すなわち、燃料添加弁40のニードル60を収容するハウジングの内部に冷却室を形成し、この冷却室に冷却装置70から冷却水を供給するようにしてもよい。こうした構成では、冷却装置70によって燃料添加弁40が冷却されると、温度の低下した燃料添加弁40と、該燃料添加弁40が固定されている第1排気管17との熱交換によって該第1排気管17も冷却されることになる。
【0038】
・燃料添加弁40を第1排気管17に設ける構成を例示したが、排気浄化装置18よりも上流側に燃料を供給することができるのであれば、その配設位置は変更が可能である。例えば、排気が流れる管状部材であり、排気通路15を構成する一部材である排気管としては、排気マニホールド16を採用することもできる。すなわち、排気マニホールド16に燃料添加弁40を設けるようにしてもよい。この場合には、排気マニホールド16に温度センサ22を設ける。
【0039】
・1つの制御装置90に添加制御部91、冷却制御部92、温度算出部93、判定部94、及び停止部95の各機能部をすべて備える構成を例示したが、内燃機関に制御装置を複数設け、複数の制御装置に各機能部を分散させて設けるようにしてもよい。また、内燃機関とは異なる外部装置の制御装置に各機能部の一部を設けるようにしてもよい。
【0040】
・内燃機関の制御装置が適用される内燃機関として、燃焼室13に点火プラグを有し、該点火プラグによって混合気に着火するガソリンエンジンを採用した場合には、停止部95は、燃料噴射弁25からの燃料噴射を停止させるのではなく、点火プラグによる点火を中止することにより、内燃機関を停止するようにしてもよい。また、燃料噴射弁25からの燃料噴射と、点火プラグによる点火との両方を中止するようにしてもよい。また、他の方法によって内燃機関を停止するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0041】
10…シリンダブロック、10A…シリンダ、11…ピストン、12…シリンダヘッド、13…燃焼室、14…吸気通路、14A…吸気マニホールド、14B…吸気管、15…排気通路、16…排気マニホールド、17…第1排気管、17A…開口部、17B…本体部、171A…突出壁、171B…フランジ壁、18…排気浄化装置、18A…酸化触媒、18B…PMフィルタ、19…第2排気管、20…スロットルバルブ、21…吸気バルブ、22…温度センサ、23…差圧センサ、24…排気バルブ、25…燃料噴射弁、30…燃料供給系、31…コモンレール、32…燃料供給通路、33…燃料タンク、34…燃料ポンプ、35…分岐通路、36…アクセルセンサ、37…回転速度センサ、38…イグニッションスイッチ、40…燃料添加弁、41…収容体、43…挿通部、44…支持部、46…ノズル、46A…噴射室、46B…噴孔、47…収容穴、47A…摺動室、47B…拡径室、47C…テーパ室、48…導入口、49…連通路、50…コイル、60…ニードル、61…本体軸、61A…コア、611A…貫通孔、62…拡径部、62A…貫通孔、63…テーパ部、65…圧縮ばね、70…冷却装置、71…ラジエータ、72…電磁弁72…第1導入路、74…冷却ポンプ、75…第2導入路、76…第3導入路、77…迂回路、78…リザーブタンク、79…溢出路、80…導出路、81…ハウジング、81A…第1開口部、81B…第2開口部、81C…第3開口部、82…弁体、82A…直線路、82B…分岐路、83…冷却部、83A…貫通孔、84…フランジ、85…冷却室、90…制御装置、91…添加制御部、92…冷却制御部、93…温度算出部、94…判定部、95…停止部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6