(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0010】
(第1の実施の形態)
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。
図6、
図7に示すように、台間機10は、遊技機12の側方に配置されるものである。
本実施の形態では、遊技機12は、パチンコ玉(遊技媒体)を投入することなく遊技を行なうパチンコ台である管理遊技機12A、あるいは、メダル(遊技媒体)を投入することなく遊技を行なうスロット台であるメダルレス遊技機12Bである。
図1、
図2に示すように、台間機10は、筐体14と、状態表示ランプ16と、紙幣硬貨処理部18と、制御部20と、カードリーダライタ22と、表示部24と、カメラ26などを含んで構成されている。
【0011】
筐体14は、縦長直方体形状を呈し、底板1402と、底板1402の両側から起立する一対の側面板1404と、底板1402の前後から起立する正面板1406および背面板1408と、それら側面板1404、正面板1406、背面板1408の上端を接続する天板1410とを備え、中空状に構成されている。
筐体14の内部には、上から順番に紙幣硬貨処理部18、制御部20、カードリーダライタ22が収納され、正面板1406には、上から順番に状態表示ランプ16、貨幣投入口1412、表示部24、カード挿入口1414が設けられている。
【0012】
状態表示ランプ16は、台間機10の状態を表示するものであり、正面板1406の上端に設けられている。
紙幣硬貨処理部18は、貨幣投入口1412から利用者が投入する紙幣や硬貨等の通貨を識別すると共に、通貨価値や当該紙幣硬貨処理部18におけるステータス情報を出力する。
制御部20は、台間機10の各種制御を行なうものであり、具体的な構成については後述する。
カードリーダライタ22は、カード挿入口1414から利用者により挿入されたカードの識別情報や遊技価値、通貨価値等の情報を読み取って後述する情報処理部20A(
図8参照)に出力すると共に、当該カードリーダライタ22におけるステータス情報を情報処理部20Aに出力する。また、情報処理部20Aの指令に基づいて、各種情報をカードに書き込む処理を行う。
また、カードリーダライタ22内に一般カードのストック部を設けることによって、一般カードの発行や回収を行うこともできる。
また、カード取込式のカードリーダライタ22に代えて、一般的にNFC(Near Field Communication:近距離無線通信規格)で用いられているカードリーダライタ(近距離無線通信用のアンテナが筐体14の表面に設けられている形式)を用いることも可能である。その場合には、利用者により筐体14の表面に配置されているアンテナにかざされた非接触式ICカードに関して上記と同様の処理を行なう。
【0013】
表示部24は、利用者に提供すべき情報を表示するものであり、水平方向の幅と、上下方向の長さと、それら幅および長さに直交する厚さを有し、本発明に係る表示部の取り付け構造を介して筐体14に後述する鉛直仮想軸A(
図3参照)を中心に傾倒可能に支持されている。
【0014】
カメラ26は、顔認証のために利用者の顔を撮像するものであり、
図3に示すように、表示部24の厚さ方向の一方の面で上下方向の中央部に設けられている。カメラ26については後で詳述する。
【0015】
次に
図8を参照して台間機10と周辺装置の構成について詳細に説明する。
台間機10の制御部20は、情報処理部20Aと、遊技価値管理部20Bと、通信IF20Cと、入出力ポート(I/O)20Dとを備えている。
【0016】
情報処理部20Aは、CPU(中央情報処理装置)、ROM、RAM等から構成され、台間機10に搭載されている周辺機器に対する各種の制御や処理をプログラムに基づいて行う。
【0017】
遊技価値管理部20Bは、遊技機12との間で情報の送受信を行う。遊技価値管理部20Bが遊技価値情報を遊技機12に送信すると、当該遊技価値情報を受信した遊技機12において遊技の実行が可能となる。遊技機12において遊技が終了した際には、遊技機12が遊技価値情報を出力するので、遊技価値管理部20Bは当該遊技価値情報を受信する。また、接続されている遊技機12の遊技機情報(機種情報、性能情報、設置情報、遊技価値のIN・OUT情報、不正監視情報等)や、遊技状態情報(ボーナス情報、アシストタイム情報、確変情報、時短情報等)を取得することもできる。
【0018】
通信IF20Cは、上位の装置100、102(中継基板、持玉あるいは持メダルサーバ、貯玉あるいは貯メダルサーバ、プリペイドサーバ、呼出ボタン、ホールコンピュータ等)と各種情報の送受信を行うポートである。
通信IF20Cにて送受信する情報は、例えば紙幣硬貨処理部18に挿入又は投入された通貨の通貨価値情報、紙幣硬貨処理部18におけるステータス情報、カードリーダライタ22が読み取ったカード情報、カードに書き込む書込情報、カードリーダライタ22におけるステータス情報、遊技価値管理部20Bが遊技機12に出力した遊技価値情報、遊技価値管理部20Bが遊技機12から取得した遊技価値情報や遊技機情報、遊技状態情報、会員情報、持玉あるいは持メダル情報、カメラ26が撮影した画像情報、当該台間機10に対して利用者が行った操作情報、当該台間機10におけるステータス情報、その他の情報が含まれる。
【0019】
入出力ポート20Dは、利用者が操作する後述する表示部24に表示される操作ボタンの押下状況や、スイッチ等の接点状況を読み取って、その情報を情報処理部20Aに伝達する。
また、入出力ポート20Dは、状態表示ランプ16等の点灯や、音の発生を制御する。
また、入出力ポート20Dは、外部表示器104に表示情報を出力したり、外部の紙幣硬貨搬送装置106との間で紙幣、硬貨の搬送に関する情報の入出力を行うことができる。
また、入出力ポート20Dは、表示部24に利用者に提供すべき情報を出力する。
【0020】
利用者が遊技機12を用いて遊技を行う場合には、例えば紙幣を紙幣硬貨処理部18に挿入して、通貨価値を台間機10に移行させる。次に、利用者が貸出ボタンを操作すると、台間機10は通貨価値を遊技価値に変換した遊技価値情報を生成して遊技機12に出力する。遊技機12では、台間機10から取得した遊技価値情報に基づいて遊技を実行することが可能となる。
なお、台間機10は、カードと関連付けられている通貨情報、持玉あるいは持メダル情報、又は貯玉あるいは貯メダル情報に基づいて遊技価値情報を生成して遊技機12に出力することもできる。
【0021】
遊技が終了して利用者が遊技機12に設けられている計数ボタンを押すと、遊技機12は遊技価値情報を台間機10に出力する。台間機10は、遊技機12から取得した遊技価値情報を持玉あるいは持メダル情報に変換する。利用者がカード返却ボタンを押すと、持玉あるいは持メダル情報を会員カード又は一般カードに書き込んで排出する。また、カードリーダライタ22が非接触型ICカードに対応したものであった場合には、利用者がカードリーダライタ22にかざしたカード(非接触型ICカード)に持玉あるいは持メダル情報を書き込むこともできる。
【0022】
図3に示すように、表示部24は、表示部用筐体28と、表示器30と、タッチパネル32とを含んで構成されている。
図4に示すように、表示部用筐体28は、上下に縦長の矩形板状を呈し、矩形板状の背面板2802と、背面板2802の上下方向の両端から起立する上面板2804および下面板2806と、背面板2802の上下方向と直交する幅方向の両端から起立する一対の側面板2808と、上面板2804、下面板2806、一対の側面板2808を接続する矩形枠状の前面板2810とを備え、前面板2810の内側に矩形状の開口2812が形成されている。
したがって、表示部用筐体28は、水平方向の幅と、上下方向の長さと、それら幅および長さに直交する厚さを有している。
一対の側面板2808のうちの一方の側面板2808に、表示部用筐体28の長手方向に間隔をおいて2つのアーム部2820が設けられている。
【0023】
表示器30は、例えば、液晶パネルや有機ELパネルで構成され、細長の矩形板状を呈し、長手方向を一致させて表示部用筐体28の内部のベースプレート(不図示)に収容保持されている。
表示器30の表示面30Aは矩形状を呈し、開口2812から露出して利用者に提供すべき情報を表示する。表示面30Aは、表示部用筐体28の厚さ方向の一方の面に設けられている。
利用者に提供すべき情報は、例えば、紙幣硬貨処理部18に紙幣が挿入されている状況や硬貨が投入されている状況、挿入又は投入された通貨価値、カードリーダライタ22によるカードの読み取り状況、カードの種別、カードに記録されている情報、会員情報、持玉あるいは持メダルの情報、持玉共有あるいは持メダル共有に関する情報、貯玉あるいは貯メダル情報、貯玉あるいは貯メダル乗入れに関する情報、遊技機12にて使用可能な遊技価値に関する情報、遊技機12から取得した遊技価値に関する情報、次に利用者が行う操作に関する情報、当該台間機10の状態、通信状況、エラー情報、メンテナンス情報、広告、案内等である。
【0024】
タッチパネル32は、表示面30Aの表面に重ね合わせて設けられており、表示面30Aに操作ボタンが表示されることで、利用者がそれら操作ボタンをタッチすることにより、操作がなされるように構成されている。
表示面30Aに表示される操作ボタンは、例えば、カード返却ボタン、遊技価値の貸出ボタン、会員カード等の暗証番号入力ボタン、取消ボタン、決定ボタン、カーソルキー、表示切替ボタン、持玉あるいは持メダルの共有ボタン、貯玉あるいは貯メダル乗入れに関する操作ボタン、メンテナンス用のカード回収ボタン、情報表示ボタン、休憩モードに関するボタン、リセットボタン等である。
【0025】
カメラ26は、顔認証のために利用者の顔を撮像するものであり、表示面30Aが設けられた表示部用筐体28の箇所、本実施の形態では、前面板2810の幅方向の一方の側部の上下方向の中央部に設けられている。
カメラ26による撮影は、タッチパネル32の操作時、すなわち、表示面30Aに表示される操作ボタンの操作時に行なうことができる。
また、操作ボタン36の操作に伴って、カメラ26で利用者の顔の撮像し撮像画像の保存を行うことができる。
また、カメラ26による撮影は、定期的に行うこともできるし、現金挿入時やカード挿入時、カード返却時、エラー検出時、不正検出時、貸出ボタン操作時等のイベント発生時の撮影画像を用いて、利用者の認証や利用者の交代を判断することもできる。
また、定期的に撮影画像を一時保存しておき、イベント発生時の直前(2秒前など)に一時保存した撮影画像とイベントとを関連付けて保存する構成を用いることもできる。
カメラ26による撮影画像は、台間機10の情報処理部20Aが読み取ってその後の処理を行っても良いし、上位のカメラサーバ108(
図8参照)が撮影画像を管理する構成を用いることもできる。
【0026】
次に、第1の実施の形態の表示部の取り付け構造について詳細に説明する。
図3、
図4に示すように、表示部の取り付け構造は、基部取付部34と、表示基部36と、筐体取付部38とを備えている。
第1の実施の形態から第3の実施の形態では、基部取付部34と表示基部36とが一体に形成されている。
基部取付部34は、表示部24を支持すると共に、台間機10の筐体14に表示部24を取り付けるための取付部である。
基部取付部34は、厚さと、厚さより大きい寸法の幅と、幅よりも大きい寸法の長さとを有し、長方形板状を呈している。
基部取付部34の幅方向の両端の側面3402には、厚さ方向の中心で上下方向に間隔をおいてそれぞれ2つの雌ねじ3402A(両側面で4か所)を螺刻してある。
それら両端の側面3402の雌ねじ3402Aは、厚さ方向の面の中心を中心として点対称の位置になるように螺刻され、また、後述する台間機10を正面から見た場合の前後方向に延在する軸を前後軸40(
図5参照)とした場合に、この前後軸40に対して点対称の位置に螺刻してある。
【0027】
表示基部36は、基部取付部34の厚さ方向の一方の面から突設して一体に構成されている。
表示基部36は、断面が半円状を呈している。
表示基部36は、表示部用筐体28の2つのアーム部2820の間に挿入され、不図示の支軸、ブッシュ、皿ばねなどからなる表示基部36内の支持機構により、鉛直方向に延在する鉛直仮想軸Aを中心に傾倒可能に支持されている。
本実施の形態では、支持機構はフリーストップヒンジで構成され、表示部24の傾倒動作に摩擦力を与える構造となっている。
これにより、表示部用筐体28すなわち表示部24は、鉛直方向に延在する鉛直仮想軸Aを中心に傾倒可能に支持され、また、その傾倒した表示部24の姿勢が保持される。
なお、
図4において符号2822はアーム部2820に形成された支軸挿通孔、符号3602は表示基部36に設けられた支軸挿通孔を示している。
【0028】
図1に示すように、筐体取付部38は、筐体14の正面板1406で貨幣投入口1412の下方かつカード投入口1414の上方に設けられ、基部取付部34が取り付けられる箇所である。
図3に示すように、筐体取付部38における凹部42の内面形状は、基部取付部34の外形に対応した形状で形成されているため、凹部42に対して基部取付部34を挿脱可能に取り付けることができる。
凹部42は、上下方向において対向する上下面4202、4204と、それら上下面4202,4204の両端を接続する一対の側面4206と、それら上下面4202、4204、一対の側面4206を接続する底面4208とを有しており、底面4208には後述する表示部24用のコードを挿通するための不図示の開口が形成されている。
図3,
図5(A)に示すように、凹部42の一対の側面4206には、基部取付部34に螺刻されている雌ねじ3402Aに合致する箇所に、ねじ挿通孔4206Aを開設してある。
このように基部取付部34の外形形状は、筐体取付部38における凹部42中央の前後軸40に対して点対称の形状で形成されている。
【0029】
したがって
図5(A)に示すように、基部取付部34の上下方向の両端のうちの何れの端部を上方に向けても下方に向けても、筐体取付部38の凹部42に収容することが可能となっている。
そして基部取付部34を筐体取付部38の凹部42に収容した状態で、4つのねじ挿通孔4206Aに4つのねじN1を挿通して、4つの雌ねじ3402Aに螺合して固定することができる。
このように基部取付部34は、筐体取付部38の凹部42に対して、前後軸40回りに180度反転した第1取り付け位置と、第2取り付け位置とに付け替え可能となっている。
なお、
図6に示す設置例(第1取り付け位置)では、利用者に提供すべき情報を表示する表示部24の表示面30Aを、遊技機正面の遊技者が居る方向に向けることができる。また、
図7に示す設置例(第2取り付け位置)でも、表示部24の表示面30Aを遊技機正面の遊技者が居る方向に向けることができる。
ここで、
図6に示す第1取り付け位置と、
図7に示す第2取り付け位置とでは、表示部24の上下方向が反転するため、表示面30Aに表示される画像も上下方向が反転することになる。そこで、例えば制御部20に設けたディップスイッチを切り替えたり、上位のコンピュータからの指令を制御部20が受信することにより、第1取り付け位置と第2取り付け位置との双方で表示面30Aに画像の上下方向が正しく表示されるように、情報処理部20Aが画像の表示の反転制御を行なう。
この画像の反転制御を、表示部24の取り付け向きに応じて自動で切り替えるように構成することも可能である。例えば、表示部24が第1取り付け位置に取り付けられているか、又は第2取り付け位置に取り付けられているかを検出するスイッチを筐体取付部38付近に配置しておき、そのスイッチの状態を情報処理部20Aが読み取って、表示部24が第1取り付け位置に取り付けられている場合と、第2取り付け位置に取り付けられている場合とで、画像の表示の反転制御を行なうことができる
【0030】
次に、表示器30、タッチパネル32、カメラ26と、制御部20とを接続するコードの配線について説明する。
表示基部36と2つのアーム部2820とを支持する支持機構の支軸には、中空支軸が設けられている。
表示基部36の中央と基部取付部34の中央とにわたり第1配線挿通孔が貫通形成されている。
筐体取付部38の凹部42の底面の中央には第2配線挿通孔が貫通形成されている。
表示器30、タッチパネル32、カメラ26と、制御部20とを接続するコードは、表示部用筐体28の内部から、アーム部2820の内部、中空支軸の内部、第1配線挿通孔、第2配線挿通孔、凹部42の底面4208の開口を経由して台間機10の筐体14の内部に引き回されている。
【0031】
本実施の形態によれば、例えば台間機10を遊技者から見て遊技機12の左側に配置する場合には(
図6に示す配置)、基部取付部34を第1取り付け位置で筐体取付部38に取り付ける。これにより表示部24の表示面30Aは利用者の居る方向に向く(筐体14の正面から左前方向に向く)ので、利用者は表示面30Aに表示されている情報が見易くなる。
台間機10を遊技者から見て遊技機12の右側に配置する場合には(
図7に示す配置)、基部取付部34を第2取り付け位置で筐体取付部38に取り付ける。これにより表示部24の表示面30Aは利用者の居る方向に向く(筐体14の正面から右前方向に向く)ので、利用者は表示面30Aに表示される情報が見易くなる。
このように、基部取付部34を筐体取付部38に対して反転して取り付けるという簡単な作業を行うことにより、台間機10における表示部24の表示面30Aの左右方向の向きを変えることができるので、遊技店において遊技機12のレイアウトやスペースなどに応じて台間機10を遊技機12の左側あるいは右側の何れの箇所にも設置することができるようになる。
また、表示部24を右側に傾倒させる構造の台間機10と、表示部24を左側に傾倒させる構造の台間機10とを別々に製造する必要がなくなるため、台間機10の製造コストを削減し、遊技店において台間機10についての費用を削減する上で有利となる。
【0032】
また、本実施の形態では、基部取付部34は、筐体取付部38中央の前後軸40に対して点対称の形状で形成されているので、第1取り付け位置と第2取り付け位置において、基部取付部34を筐体取付部38に簡単に脱着する上で有利となる。
【0033】
また、本実施の形態では、基部取付部34に雌ねじ3402Aを螺刻するとともに、当該雌ねじ3402Aに軸心が合致するねじ挿通孔4206Aを筐体取付部38に開設したので、第1取り付け位置と第2取り付け位置の双方において、基部取付部34を筐体取付部38に簡単に脱着する上で有利となる。
【0034】
また、本実施の形態では、基部取付部34の中央の前後軸40付近に第1配線挿通孔が設けられているので、第1配線挿通孔を挿通したコードで表示部24と台間機10の筐体14とを接続した状態で、基部取付部34を筐体取付部38に対して前後軸40回りに第1取り付け位置と第2取り付け位置との間で回転してもコードが180度ねじられるだけで済むため、コードを取り外して配線し直すといった大掛かりな作業が不要となり、作業性の向上を図る上で有利となる。
【0035】
また、本実施の形態では、表示部24と表示基部36との間には、表示基部36に対して表示部24を、鉛直軸(仮想鉛直軸A)を中心として傾倒可能に支持する支持機構が設けられているので、表示部24を傾倒させることで表示面30Aに表示される情報の視認性を確保する上で有利となる。
【0036】
また、本実施の形態では、支持機構は、フリーストップヒンジで構成されているので、表示部24の表示面30Aにタッチパネル32が設けられている場合、タッチパネル32を操作する程度の力が表示部24に作用しても表示部24は傾倒しないため、表示部24の視認性を確保する上で有利となる。
なお、表示部24の傾倒動作に摩擦力を与えるフリーストップヒンジとして、表示部24がどの傾倒位置にあっても均一な摩擦力(保持力)が加わる構造のものを使用してもよく、あるいは、表示部24の傾倒動作に伴ってカチッカチッと摩擦力が増減するステップ動作を生じる構造を採用することもできる。
【0037】
また、本実施の形態では、表示部用筐体28の厚さ方向の一方の面で上下方向の中央部に利用者の顔を撮像するカメラ26が設けられているので、第1取り付け位置と第2取り付け位置との双方の位置で、表示面30Aの向きとカメラ26の撮影方向とを一致させることができる。
そのため、カメラ26の撮影方向が利用者の顔を指向する可能性が高くなり、カメラ26により利用者の顔を的確に撮像する上で有利となる。
【0038】
次に、
図5(B)から(D)を参照して第1の実施の形態の変形例である第1から第3変形例について説明する。
第1から第3変形例では、基部取付部34に対して基部取付部34を固定するねじの配置が第1の実施の形態と異なっており、ねじの本数を減少させて作業性を向上させることができる。
なお、以下の変形例、実施の形態の説明では第1の実施の形態と同様の部分、部材に同一の符号を付して説明を省略し、異なった箇所について重点的に説明する。
まず、
図5(B)を参照して第1変形例について説明する。
基部取付部34の外形における幅方向の両端の側面3402には、第1の実施の形態と同様に、厚さ方向の中心で上下方向に間隔をおいて合計4つの雌ねじ3402Aを、前後軸40に対して点対称の位置に螺刻してある。
そして筐体取付部38の凹部42における一対の側面4206の下部には、凹部42に基部取付部34を収容した状態において、基部取付部34に螺刻した雌ねじ3402Aに合致する位置に、ねじ挿通孔4206Aを2箇所開設してある。このねじ挿通孔4206Aは、凹部42の幅方向の中心を通り鉛直方向に延在する中心線Bに対して線対称の位置に開設してある。
これにより基部取付部34を、基部取付部34の上下方向の何れの端部を上方あるいは下方に向けても、凹部42の側面に開設した2箇所のねじ挿通孔4206Aが、基部取付部34に螺刻した4つの雌ねじ3402Aのうちの2箇所に合致する。よって2つのねじN2を用いて基部取付部34を固定することができる。
なお、上記の実施例では、基部取付部34に4つの雌ねじ3402Aを螺刻すると共に、中心線Bに対して線対称のねじ挿通孔4206Aを凹部42の側面4206に2箇所開設して、2本のねじN2を用いて固定する例を示した。これとは逆に、基部取付部34の中心線Bに対して線対称となる位置に2つの雌ねじ3402Aを螺刻しておき、筐体取付部38の凹部42における一対の側面4206の下部に、雌ねじ3402Aに合致するねじ挿通孔4206Aを2箇所開設すると共に、これらのねじ挿通孔4206Aとは別に、前後軸40に対して点対称の位置に、更に2つのねじ挿通孔4206Aを2箇所開設しておくことによっても、2つのねじN2を用いた180度反転の付け替えが可能である。
【0039】
次に、
図5(C)を参照して第2変形例について説明する。
第2変形例では、基部取付部34の外形における幅方向の両端の側面3402に、第1の実施の形態と同様に、厚さ方向の中心で上下方向に間隔をおいて合計4つの雌ねじ3402Aを、前後軸40に対して点対称の位置に螺刻してある。
そして筐体取付部38の凹部42における一対の側面4206のうちの一方の側面4206には、凹部42に基部取付部34を収容した状態において、基部取付部34に螺刻した雌ねじ3402Aに合致する位置に、ねじ挿通孔4206Aを2箇所開設してある。このねじ挿通孔4206Aは、凹部42の上下方向の中心を通り前後軸40に直交する水平方向に延在する中心線Cに対して線対称の位置に開設してある。
これにより基部取付部34を、基部取付部34の上下方向の何れの端部を上方あるいは下方に向けても、凹部42の一方の側面に開設した2箇所のねじ挿通孔4206Aが、基部取付部34に螺刻した4つの雌ねじ3402Aのうちの2箇所に合致する。よって、2つのねじN3を用いて基部取付部34を固定することができる。
なお、上記の変形例では、基部取付部34に4つの雌ねじ3402Aを螺刻すると共に、中心線Cに対して線対称のねじ挿通孔4206Aを凹部42の一方の側面4206に2箇所開設して、2本のねじN3を用いて固定する例を示した。これとは逆に、基部取付部34の中心線Cに対して線対称となる位置に2つの雌ねじ3402Aを螺刻しておき、筐体取付部38の凹部42における双方の側面4206に、雌ねじ3402Aに合致するねじ挿通孔4206Aを2箇所開設すると共に、これらのねじ挿通孔4206Aとは別に、前後軸40に対して点対称の位置に、更に2つのねじ挿通孔4206Aを2箇所開設しておくことによっても、2つのねじN3を用いた180度反転の付け替えが可能である。
【0040】
次に、
図5(D)を参照して第3変形例について説明する。
第3変形例においても2つの形態を含んでおり、それら形態を第3変形例1、第3変形例2として説明する。
第3変形例1では、基部取付部34の幅方向の一方の側面3402における上下方向の半部の箇所に、2つの雌ねじ3402Aを螺刻すると共に、これらの雌ねじ3402Aとは別に、前後軸40に対して点対称の位置に、更に2つの雌ねじ3402Aを螺刻しておく(合計4か所)。
そして、筐体取付部38の凹部42における一方の側面4206には、基部取付部34に螺刻した2つの雌ねじ3402Aと合致する位置に、ねじ挿通孔4206Aを2箇所開設しておく。
これにより基部取付部34を、基部取付部34の上下方向の何れの端部を上方あるいは下方に向けても、凹部42の一方の側面に開設した2箇所のねじ挿通孔4206Aが、基部取付部34に螺刻した4つの雌ねじ3402Aのうちの2箇所に合致する。よって2つのねじN4を用いて基部取付部34を固定することができる。
【0041】
上記の第3変形例1では、基部取付部34に4つの雌ねじ3402Aを螺刻すると共に、筐体取付部38における一方の側面4206に、ねじ挿通孔4206Aを2箇所開設しておき、2本のねじN2を用いて固定する例を示した。
第3変形例2ではこれとは逆に、基部取付部34の一方の側面3402で上下方向の半部の箇所に2つの雌ねじ3402Aを螺刻しておく。そして筐体取付部38の凹部42における一方の側面4206には、基部取付部34に螺刻した2つの雌ねじ3402Aと合致する位置に、ねじ挿通孔4206Aを2箇所開設しておく。
更に筐体取付部38の他方の側面4206において、前後軸40に対して点対称の位置に、2つのねじ挿通孔4206Aを開設しておく(合計4か所)。
これにより基部取付部34は、基部取付部34の上下方向の何れの端部を上方あるいは下方に向けても、凹部42の両側面4206に開設した4つのねじ挿通孔4206Aのうちの2つのねじ挿通孔4206Aが、基部取付部34の2つの雌ねじ3402Aに合致する。よって2つのねじN4を用いて基部取付部34を固定することができる。
上記のような第1、第2、第3の変形例によっても第1の実施の形態と同様の効果が奏される。
【0042】
(第2の実施の形態)
次に、
図9(A)、(B)を参照して第2の実施の形態について説明する。
第2の実施の形態では、基部取付部34及び筐体取付部38の内面に、前後方向及び垂直軸回りの位置決め構造が付加されている点で第1の実施の形態と異なっている。
基部取付部34の外形は、第1の実施の形態と同様に、厚さと、厚さより大きい寸法の幅と、幅よりも大きい寸法の長さとを有する長方形板状を呈しているが、基部取付部34の上下方向の両端の端面3404に、それぞれ幅方向に延在する係合凹部3410が設けられている。
係合凹部3410における谷の深さ方向の形状は、端面3404から深くなるにつれて谷の幅が狭くなるように形成されている。
基部取付部34の奥行長さは、筐体取付部38の凹部42の奥行長さよりも短く形成されている。
また、筐体取付部38の内面における下面4204には、基部取付部34に形成した係合凹部3410に対して係合可能な係合凸部4210を、幅方向に延在して突設させてある。
このように係合凹部3410と係合凸部4210とを構成して係合させることによって、基部取付部34は筐体取付部38に対して前後方向及び垂直軸回りの位置決めを行うことができる。
また、基部取付部34の幅方向の両側面3402には、それぞれ雌ねじ3402Aを螺刻してある。それら雌ねじ3402Aは、前後軸40に対して点対称の位置に螺刻してある(
図9(B)に示す例では、各側面3402に1箇所ずつ螺刻してある)。
この基部取付部34の雌ねじ3402Aに合致する位置のうち、係合凸部4210から離れた位置には、ねじ挿通孔4206Aを開設してある(
図9(B)に示す例では、凹部42における一方の側面4206に開設してある)。
【0043】
例えば表示面30Aの表示向きを変更するために、基部取付部34を筐体取付部38に対して取り付ける際には、先ず基部取付部34を後傾させた状態で正面から筐体取付部38に入れてゆく。
次いで基部取付部34を筐体取付部38の凹部42内で下ろすことにより、係合凹部3410と係合凸部4210が係合し、基部取付部34が筐体取付部38に対して前後方向及び垂直軸回りの位置決めがなされた状態で収容される。
基部取付部34を筐体取付部38に収容した状態で、ねじ挿通孔4206AにねじN5を挿通して、雌ねじ3402Aと螺合させて基部取付部34を凹部42に固定する。
このような第2の実施の形態によっても第1の実施の形態と同様の効果が奏される。
【0044】
(第3の実施の形態)
次に、
図10(A)、(B)、(C)を参照して第3の実施の形態について説明する。
第3の実施の形態では、回動中心となる前後軸40の位置に回動軸4402を配置すると共に、回動軸4402に固定されて180度の範囲で回動する固定腕4404を、筐体取付部46に対して第1取り付け位置と、反転した第2取り付け位置とに固定することが可能な構造である点が第1の実施の形態と異なっている。
図10(B)、(C)に示すように、表示部用筐体28の一方の側面板2808からは、基部2830と、2つのアーム部2820とが延出している。
2つのアーム部2820の間には表示基部36が挿入され、不図示の支軸、ブッシュ、皿ばねなどからなる不図示の支持機構により、鉛直方向に延在する鉛直仮想軸Aを中心に傾倒可能に結合される。表示部24は、鉛直方向に延在する鉛直仮想軸Aを中心に傾倒可能に支持され、また、その傾倒した表示部24の姿勢が保持される。
基部取付部44は、表示基部36の上下方向の中央部から筐体14の奥に向けて突設した回動軸4402と、回動軸4402の長手方向の中央部から回動軸4402と直交する放射方向に突設した固定腕4404とを含んで構成されている。
固定腕4404の先部には、雌ねじ4403が貫通螺刻されている。
【0045】
筐体取付部46は、回動軸4402を回動可能に軸支する軸受4601を有すると共に、固定腕4404を第1取り付け位置(
図10(A)に実線で示す第1取り付け位置)に固定する際に、ねじN6を挿通するためのねじ挿通孔4602を開設してある。
また、筐体取付部46には、固定腕4404を第1取り付け位置に対して180度反転した第2取り付け位置(
図10(A)に一点鎖線で示す第2取り付け位置)に固定する際に、ねじN6を挿通するためのねじ挿通孔4602を開設してある。
なお、
図10(C)において、符号2832、符号4410はコード挿通孔、符号2822、符号3602は支軸挿通孔を示している。
【0046】
第3の実施の形態によれば、例えば、固定腕4404を上方に向けた状態でねじ挿通孔4602に1本のねじN6を挿通して雌ねじ4403と螺合することにより、基部取付部44が筐体取付部46に固定される。
その状態で表示部24の表示面30Aが、遊技機正面の遊技者が居る方向に向いていない場合には、ねじN6を外して基部取付部44を左回りに180度回動させて、固定腕4404を下方に向けた状態でねじ挿通孔4602にねじN6を挿通して雌ねじ4403と螺合することにより、表示部24の表示面30Aを遊技機正面の遊技者が居る方向に向けて固定することができる。
【0047】
上記の第3の実施の形態によれば、第1、第2の実施の形態と同様に、遊技店において遊技機12のレイアウトやスペースなどに応じて台間機10を遊技機12の左側あるいは右側の何れの任意の箇所に何ら制約を受けることなく設置でき、遊技店において台間機10の設置を簡単に行なう上で有利となり、表示部24を左側に傾倒させる構造の台間機10とを別々に製造する必要がなくなるため、台間機10の製造コストを削減し、遊技店において台間機10についての費用を削減する上で有利となる。
【0048】
(第4の実施の形態)
次に、
図11、
図12,
図13を参照して第4の実施の形態について説明する。
図11に示す表示部用筐体28は、
図13に示す筐体用ブラケット48によって支持されている。
図13に示す筐体用ブラケット48は、表示部用筐体28を取着する基部4802と、基部4802の両側から起立するアーム部4804とを有している。
基部4802の長手方向には、2つのねじ挿通孔4802Aが並べられて設けられ、それら2つのねじ挿通孔4802Aを挿通した不図示のねじを表示部用筐体28の不図示の雌ねじに螺合させることで、基部4802に表示部用筐体28が取着される。
【0049】
図13に示す表示基部50は、表示部用ブラケット52を含んで構成されている。
表示部用ブラケット52は、基部取付部56に取着する基部5202と、基部5202の両側から起立するアーム部5204とを有している。
なお、この第4の実施の形態では、表示基部50と基部取付部56とが別部材で構成されている。
筐体用ブラケット48のアーム部4804と表示部用ブラケット52のアーム部5202は、それらアーム部4804、5202の間に挿入された支軸54、不図示のブッシュ、皿ばねなどからなる支持機構からなるフリーストップヒンジで鉛直方向に延在する鉛直仮想軸Aを中心に傾倒可能に結合されている。
【0050】
基部取付部56は、表示部用ブラケット52を結合すると共に、基部用ブラケット58を用いて筐体14のフレーム14Aに取り付ける構成を有している。
基部用ブラケット58は、筐体14のフレーム14Aに取り付けるための挿入板部5802と、挿入板部5802から起立して表示部用ブラケット52を結合する起立板部5804とを備えている。
挿入板部5802は、幅と、幅よりも大きい長さを有し、挿入板部5802の長手方向の中央部にはコード挿通孔5802Aが形成されている。
また、挿入板部5802の長手方向でコード挿通孔5802Aの両側には、円筒状カバー62を固定するためのねじ挿通孔5802Bが形成されている。
また、挿入板部5802にはコード挿通孔5802Aの半径方向外側の箇所に、筐体14に固定するためのねじ挿通孔5802Cが形成されている。
このねじ挿通孔5802Cの中心は、筐体14のフレーム14Aに取り付けられている加締ナット1420の雌ねじ1422と一致するように開設されており、
図11、
図12に示すように、ねじN10を用いて挿入板部5802を筐体14のフレーム14Aに固定することができる。
また、表示部24を180度反転した際に固定するための他の加締ナット1420(雌ねじ1422)は、コード挿通孔5802Aを中心とした点対称の箇所にも設けられている。
したがって
図11に示すように、起立板部5804を挿入板部5802の左側に位置させた状態でフレーム14Aの取付位置に当接させると、ねじ挿通孔5802Cと、フレーム14Aの箇所に取り付けられている加締ナット1420の雌ねじ1422とが合致するので、ねじN10を用いて挿入板部5802を筐体14のフレーム14Aに固定することができる。
また、表示部24を180度反転して固定する場合には、起立板部5804を挿入板部5802の右側に位置させた状態で、フレーム14Aの取付位置に当接させると、ねじ挿通孔5802Cと、フレーム14Aの箇所に取り付けられている加締ナット1420の雌ねじ1422とが合致するので、ねじN10を用いて挿入板部5802を筐体14のフレーム14Aに固定することができる。
なお、フレーム14Aの2つの雌ねじ1422に対応するカバー15の箇所には、ねじN10の頭部を収容する孔1502が設けられている。
【0051】
図11、
図12に示すように、基部用ブラケット58を取着する筐体14のカバー15の前面中央には、表示部24の円筒状カバー62を貫通させるための円形の開口1510を形成してある。
この開口1510の裏面側の外周部であって、筐体14のフレーム14Aとカバー15との間には、挿入板部5802の長手方向の両翼部を回動可能に収容するための円盤状の空隙60を形成してある。
基部用ブラケット58の挿入板部5802は、その両側が空隙60に収容された状態でコード挿通孔5802Aの中心を中心として180度旋回可能に配置されている。
【0052】
基部用ブラケット58の起立板部5804は、挿入板部5802の幅方向の一側に起立して設けられ、カバー15に開設した開口1510内に配置される。
図13に示すように、基部用ブラケット58の起立板部5804には、ブラケット結合用雌ねじ5804Aと、背面カバー結合用雌ねじ5804Bと、ブラケット結合用雌ねじ5804Aとが長手方向にそれらの順に並べられて形成されると共に、これらに合致する表示部用ブラケット52の基部5202の箇所には、ねじ挿通孔5202Aと、雌ねじ5202Bと、ねじ挿通孔5202Aとが設けられている。
図11、
図13に示すように、起立板部5804と表示部用ブラケット52の基部5202とは、2本のねじN11を用いて重ね合わせて結合される。
【0053】
図11、
図12に示すように、筐体14のカバー15の開口1510には、円筒状カバー62が挿通している。
円筒状カバー62は、表示部24の傾倒状態において表示基部50を隠し、台間機10の外観性を高める箇所である。
円筒状カバー62は、カバー15から起立する円筒面部6202と、円筒面部6202の先端を閉塞する円形の頂面部6204とを有し、頂面部6204には互いに平行して水平方向に延在する横溝6204Aが設けられ、また、円筒面部6202の上方を向いた箇所にコード挿通孔6202Aが形成されている。
横溝6204Aには表示部用ブラケット52の両側のアーム部5204が挿入され、表示部用筐体14の仮想鉛直軸Aを中心とする傾倒が円滑になされるように図られている。
図12に示すように、本実施の形態では、円筒状カバー62は左右方向に分割された2つの分割体62A、62Bで構成されている。
図11に示すように、一方の分割体62Aは、基部取付部56の挿入板部5802の2つのねじ挿通孔5802Bを挿通した2つのねじN12により挿入板部5802に取り付けられている。
図11、
図12に示すように、他方の分割体62Bは、表示部用ブラケット52の基部5202と起立板部5804とが重ね合わされた状態で、1本のねじN13を起立板部5804のねじ挿通孔5804Bに挿通して、基部5202の雌ねじ5202Bと螺合することにより結合されている。
【0054】
また、表示器30、タッチパネル32、カメラ26と、制御部20とを接続するコード64は、
図11、
図12に示すように、表示部用筐体28の内部からアーム部2820の内部、円筒状カバー62のコード挿通孔6202A、円筒状カバー62の内部、挿入板部5802のコード挿通孔5802A、筐体14のフレーム14Aのコード挿通孔1430を経由して台間機10の筐体14の内部に引き回されている。
なお、第4の実施の形態では、筐体取付部66は、開口1510と、空隙60と、雌ねじ1422とを含んで構成されている。
【0055】
第4の実施の形態によれば、例えば、基部取付部56の挿入板部5802の両翼部を空隙60に挿入した状態で、挿入板部5802のねじ挿通孔5802CにねじN10を挿通する。そして、ねじN10を筐体14のフレーム14Aの雌ねじ1422に螺合することにより、基部取付部56を筐体取付部66に固定することができる。その状態で表示部24の表示面30Aが左向きとなっている場合であって、表示部24の表示面30Aを右向きに変更したい場合には、ねじN10を外して基部取付部56の挿入板部5802をコード挿通孔5802Cの中心を中心として180度旋回させてから、挿入板部5802のねじ挿通孔5802CにねじN10を挿通する。そして、ねじN10を筐体14のフレーム14Aの雌ねじ1422に螺合することにより、基部取付部56を筐体取付部66に固定すればよい。
【0056】
したがって、第4の実施の形態によれば、第1から第3の実施の形態と同様に、遊技店において遊技機12のレイアウトやスペースなどに応じて台間機10を遊技機12の左側あるいは右側の何れの任意の箇所に何ら制約を受けることなく設置でき、遊技店において台間機10の設置を簡単に行なう上で有利となり、表示部24を左側に傾倒させる構造の台間機10とを別々に製造する必要がなくなるため、台間機10の製造コストを削減し、遊技店において台間機10についての費用を削減する上で有利となる。