【実施例】
【0015】
図1は、本発明の実施例に係るLED照明システム1の概略図である。
図2は、LED照明システム1のブロック図である。
図3は、(a)がLED照明装置10の斜視図であり、(b)がLED照明装置10の分解斜視図である。
本発明の実施例に係るLED照明システム1は、照明機能にさらに外部情報の取得機能を付加した複数のLED照明装置10と、複数のLED照明装置10と通信可能に接続された解析サーバー30と、解析サーバー30と通信可能に接続された報知部40と、を有する。
なお、この実施例では、複数のLED照明装置10は電車Tの天井に設けられ、電車T等の移動体であっても安定した通信ができるLTE(登録商標)による通信ネットワークNを介して解析サーバー30に通信可能に接続されている。また、解析サーバー30と報知部40とは無線通信によって通信可能に接続されている。
【0016】
まず、LED照明装置10について説明する。
LED照明装置10は、この実施例では、
図1に示すように、電車T内の照明として設けられ、電車T内の天井に複数並んで配置されている。
【0017】
このLED照明装置10は、一端側に第一口金部13が設けられた照明部11と、外部情報D2をリアルタイムで取得する外部情報取得部22、および、外部情報取得部22によってリアルタイムで取得された外部情報の無線通信部23による送信を制御する間欠送信制御部25aを備えた機能部20と、第二口金部26と、を有する。
【0018】
照明部11は、直管型になっている。このためLED照明装置10は、両端に設けられた第一口金部13および第二口金部26を介して直管状蛍光灯の両ソケット(不図示)に取り付け可能になっている。
【0019】
この照明部11は、LEDが内部に配置され、LEDの光を外部に出射する光透過性の部分を含む直管状カバー部12と、直管状蛍光灯の一方のソケットから電源供給可能に接続されるように直管状カバー部12の一端部に固定された第一口金部13と、を有する。
【0020】
直管状カバー部12は、直管状のガラス部材の外周面をPET(polyethylene terephthalate)等の飛散防止フィルムで覆った光透過性の直管状部分である。
なお、直管状カバー部12は、ガラス部材に限らず、LEDの光を外部に出射する光透過性の部分を含む部材であれば、ポリカーボネート等のその他の材質からなるものであっても構わない。
【0021】
この直管状カバー部12は、内部に不図示の複数のLEDが実装された不図示のLED回路基板と、直管状蛍光灯の一方のソケットから供給された交流電圧(例えば、AC100V〜200V)を、所定の直流電圧に変換する回路がボックス内に形成された不図示の電源制御回路部が収容されている。
【0022】
電源制御回路部は、第一口金部13およびLED回路基板に電気的に接続され、さらに、不図示のコネクタを介して機能部20に電気的に接続可能になっている。
この電源制御回路部は、第一口金部13から供給された電源を、複数のLEDへの所定の直流電圧、および、機能部20への所定の直流電圧(例えば、DC5V)に変換して供給するものである。
電源制御回路部は、例えば、機能部20のコネクタに接続されるコネクタが電線を介して直管状カバー部12の外に引き出し可能になっている。
【0023】
第一口金部13は、直管状蛍光灯の一方のソケットに接続されるようになっている。この第一口金部13は、
図3に示すように、直管状カバー部12の一端部に固定される部分となる筒状部13aと、電気接続部分となるピン13bと、を有し、ピン13bが直管状蛍光灯のソケットに装着可能な形状になっている。
【0024】
機能部20は、照明部11を介して供給される電源の接続部分となる不図示のコネクタを有し、照明部11を介して電源が供給されるようになっている。
この機能部20は、
図2に示すように、外部情報取得部22と、無線通信部23と、記憶部24と、制御部25と、を有し、これらが筐体21内に組み込まれている。
【0025】
筐体21は、一端部が直管状カバー部12の端部を嵌入するように形成された筒状部分21aが形成されており、他端部が第二口金部26の後述する筒状部26aを嵌入するように形成された筒状部分21bが形成されている。
この筐体21は、両端部の筒状部分21a、21bの間および筒状部分21a、21bの周辺に拡大するように、外部情報取得部22、無線通信部23、記憶部24、および、制御部25を構成する部品が収容される収容空間が形成されており、内部にこれらの部品を収容した状態で、直管状カバー部12および第二口金部26の間に取付けられる。
【0026】
外部情報取得部22は、照明部11の周りの外部情報D2をリアルタイムで取得するものである。
例えば、外部情報取得部22は、カメラのレンズおよびCMOSイメージセンサ等を備えた撮像部であり、動画、あるいは、静止画を外部情報D2として取得するものである。
なお、外部情報取得部22は、撮像部に限定されず、照明部11の周りの外部情報D2を取得できるものであればその他のものであっても構わない。例えば、外部情報取得部22は、物体から放射される赤外線を分析し、熱分布を画像データで取得することができる、いわゆる、サーモカメラであってもよい。
【0027】
無線通信部23は、例えば、LTE(登録商標)を通信方式としたものを用いている。
なお、この実施例のLED照明装置10は、無線通信部23が、移動体である電車T内に設置されることを考慮して、LTEを通信方式とするものを例示したが、これに限らず、無線通信を可能にするものであればその他の通信方式を用いても構わない。無線通信部23は、例えば、WiFi(登録商標)を通信方式とした通信モジュールを用いてもよい。あるいは、LTEおよびWiFiの両通信の機能制限および切替機能を備えて、LTEおよびWiFiの両通信の通信方式を切り替え可能な通信モジュールを用いても構わない。
【0028】
記憶部24は、LED照明装置10の装置識別情報D1、あるいは、外部情報取得部22によって取得された外部情報D2等、LED照明装置10の制御に関する各種情報を保存するものである。
装置識別情報D1は、複数のLED照明装置10を識別することができる情報であればよい。
【0029】
なお、この実施例では、装置識別情報D1は、LED照明装置10が設置される場所の情報を含むようにしている。
具体的には、装置識別情報D1は、電車の号車番号の情報、左右どちらの窓側にあるかの情報、さらに、列番号の情報等を付加する。
例えば、5号車両、右側、第4列というような設置場所の情報を、「5−右―4」として装置識別情報D1とする。
【0030】
なお、この実施例では、記憶部24は、一部をメモリカードおよびカードスロットによって実現している。メモリカードは、外部情報取得部22によって取得された動画、あるいは、静止画が記憶され、容量に応じて古いデータが新しいデータに上書きされるようになっている。
【0031】
制御部25は、外部情報取得部22および無線通信部23を含む機能部20の全体的な制御を行うものである。
この制御部25は、リアルタイムで取得された外部情報D2の送信間隔を制御する間欠送信制御部25aを備える。
間欠送信制御部25aは、外部情報取得部22によってリアルタイムで取得された外部情報D2と同一時間軸で報知したい情報の解析に必要な時間間隔で間欠的に外部情報D2を送信するように無線通信部23を制御するものである。
なお、報知したい情報の解析に必要な時間間隔とは、例えば、外部情報取得部22が撮像部であり、電車T内の乗客Pの異常を知らせることが報知したい情報である場合、外部情報取得部22がリアルタイムで取得する乗客Pの動画データから同一時間軸で間欠的に送信された画像データの変化から乗客の異常の検出が可能な画像データの送信時間間隔である。
【0032】
この送信時間間隔は、送信データ量を抑えるということを考慮すると、外部情報の特性に応じてできるだけ長い時間間隔に設定することが好ましい。
【0033】
間欠送信制御部25aは、例えば、リアルタイムで取得される乗客の動画データから、5秒に1枚、あるいは、10秒に1枚というように間欠的に画像データを送信するように無線通信部23を制御する。
なお、報知したい情報の解析に必要な時間間隔が10秒に1枚であれば、より時間間隔の短い5秒に1枚の時間間隔は当然に解析可能な時間間隔ということになるが、送信データ量をより抑えたい場合、10秒に1枚という時間間隔で送信するとよい。
【0034】
第二口金部26は、直管状蛍光灯の他方のソケットに接続されるようになっている。この第二口金部26は、
図3に示すように、機能部20の筐体21の一端部に固定される部分となる筒状部26aと、ピン26bと、を有し、ピン26aが直管状蛍光灯の他方のソケットに装着可能な形状になっている。
【0035】
このようなLED照明装置10は、一端側の第一口金部13から間に着脱可能な機能部20の筐体21を通して他端側の第二口金部26まで連結固定され、両端の第一口金部13および第二口金部26を介して蛍光灯の両ソケットに取り付けできるようになっている。
【0036】
また、外部情報取得部22が組み込まれる機能部20の筐体21は、
図3(b)に示すように、直管状カバー部12の端部と第二口金部26との間に容易に着脱できるようになっている。
すなわち、機能部20が照明部11に着脱自在に設けられているので、機能部20が取得する外部情報の種類に応じを別個に設け、用途に応じて種類の異なる機能部20を付け替えるようにしてもよい。
例えば、外部情報取得部22として撮像部を筐体21内に組み込んだ機能部20と、外部情報取得部22としてサーモカメラを筐体21内に組み込んだ機能部20とを用途に応じて付け替えることができる。
【0037】
次に、解析サーバー30について説明する。
解析サーバー30は、複数のLED照明装置10と通信可能に接続され、無線通信部23から間欠的に送信された外部情報D2を装置識別情報D1とともに受信し、受信した外部情報の時間経過における変化を解析することによって複数のLED照明装置10の各装置に対応した報知情報D3を生成するものである。
【0038】
また、解析サーバー30は、生成した報知情報D3を報知部40に送信する。
【0039】
解析サーバー30は、外部情報取得部22から、例えば、5秒に1枚、あるいは、10秒に1枚というように間欠的に送信された画像データから、時系列で前後に送信された画像データでの変化を解析することによって、電車T内の乗客Pの異常を検出し、異常があると判断した場合、異常を知らせるための報知情報D3を生成する。
【0040】
なお、解析サーバー30は、異常であるか否かの判断基準として、例えば、照明部11の周りの乗客Pの画像の変化を数値化し、所定の閾値以上の数値の変化があった場合に、異常であると判断する。
また、外部情報取得部22としてサーモカメラを用いた場合、解析サーバー30は、照明部11の周りの乗客Pの体温変化を解析し、照明部11の周りの乗客Pの体調の異常を報知情報D3として報知するようにしてもよい。
この解析サーバー30は、例えば、近年、急速に普及しつつある人口知能(artifical intelligence、AI)を解析手段に適用してもよい。
【0041】
なお、電車T内の乗客Pの異常とは、例えば、痴漢、窃盗、体調不良、によって乗客Pが異常な状況下にあることをいう。
また、報知情報D3とは、例えば、「不審者アリ」、「体調不良者アリ」というような情報を報知部40の表示画面40aに出力させることによって、このLED照明システム1の管理者等に報知させる情報である。
【0042】
次に、報知部40について説明する。
報知部40は、解析サーバー30と通信可能に接続され、解析サーバー30から送信された複数のLED照明装置10の各装置に対応した報知情報D3を受信し、各装置に対応した報知情報D3を報知するものである。
この実施例では、報知部40は、報知情報D3を表示することができる表示画面40aを備えた携帯電話によって実現している。
この報知部40としての携帯電話は、例えば、LED照明システム1の運用に関するソフトウェア、より具体的には、解析サーバー30から受信した報知情報を出力表示可能にする機能を含むソフトウェアがインストールされており、LED照明システム1の管理者が割り当てられたパスワードを入力することによって、LED照明システム1の通信ネットワークに接続されるようになっている。
【0043】
報知部40は、解析サーバー30から報知情報D3を受信すると、LED照明装置10が設置場所の情報を含む装置識別情報D1とともに、例えば、「不審者アリ」、「体調不良者アリ」というような、報知情報D3を表示画面に出力させる。
【0044】
なお、報知部40は、携帯電話に限定されず、解析サーバー30によって生成され報知情報を報知することができればその他のものを適用しても構わない。例えば、タブレット、あるいは、パーソナルコンピューターを用いてもよい。
また、報知部40は、表示画面40aによって報知情報D3を報知するものを例示したが、これに限らず、報知情報D3を報知することができれば、その他の手段で報知するようにしてもよい。例えば、スピーカーから音声によって報知情報D3を報知するようにしてもよい。
また、報知部40は、報知情報D3を表示画面40aに出力する際、同時にアラーム音を発するようにしてもよい。
【0045】
次に、
図4および
図5を用いて、LED照明装置10の機能部20によって外部情報D2が取得されてから取得された外部情報D2の解析結果が報知部40によって報知されるまでのLED照明システム1の一連の処理手順について説明する。
図4は、LED照明システム1によって外部情報D2が取得されてから取得された外部情報D2の解析結果が報知部40によって報知されるまでのLED照明システム1の一連の処理手順を示したフローチャートである。
図5は、報知部40によって報知情報D3が報知される状態を説明するための図である。
【0046】
なお、外部情報取得部22は、撮像部として説明する。
また、LED照明システム1は、複数のLED照明装置10を有するが、一つのLED照明装置10について代表して説明する。
【0047】
まず、LED照明装置10の処理手順について説明する。
LED照明装置10は、外部情報取得部22によってリアルタイムでの外部情報D2の取得が開始されたか否かを判断する(ステップS101)。
ステップS101において、LED照明装置10は、外部情報D2の取得が開始されたと判断した場合(ステップS101:Yes)、LED照明装置10の装置識別情報D1、および、リアルタイムで取得した外部情報D2を報知したい情報の解析に必要な時間間隔で間欠的に解析サーバー30に送信し(ステップS102)、この処理をLED照明装置10が起動停止されるまで繰り返す。
【0048】
ここで、LED照明装置10は、リアルタイムで取得される乗客Pの動画データから、5秒に1枚、あるいは、10秒に1枚というように間欠的に画像データを解析サーバー30に送信する。このため、LED照明装置10は、解析サーバー30へのデータ送信量を小さく抑えることができる。
一方、ステップS101において、LED照明装置10は、外部情報D2の取得が開始されていないと判断した場合(ステップS101:No)、ステップ101の判断処理を繰り返す。
【0049】
次に、解析サーバー30の処理手順について説明する。
解析サーバー30は、LED照明装置10から装置識別情報D1、および、外部情報D2を受信したか否かを判断する(ステップS201)。
ステップS201において、解析サーバー30は、LED照明装置10から装置識別情報D1、および、外部情報D2を受信したと判断した場合(ステップS201:Yes)、LED照明装置10の装置識別情報D1からその装置から時系列で前に受信された外部情報D2があるか否かを判断する(ステップ202)。
一方、ステップS201において、解析サーバー30は、LED照明装置10から装置識別情報D1、および、外部情報D2を受信していないと判断した場合(ステップS201:No)、ステップ201の判断処理を繰り返す。
【0050】
ステップS202において、解析サーバー30は、LED照明装置10の装置識別情報D1からその装置から時系列で前に受信された外部情報D2があると判断した場合(ステップS202:Yes)、今回受信された外部情報D2と、時系列で前に受信された外部情報D2との差が所定の閾値以上か否かを判断する(ステップS203)。
【0051】
一方、ステップS202において、解析サーバー30は、LED照明装置10の装置識別情報D1からその装置から時系列で前に受信された外部情報D2がないと判断した場合(ステップS202:No)、処理をステップ201に戻す。
【0052】
ステップS203において、解析サーバー30は、今回受信された外部情報D2と、時系列で前に受信された外部情報D2との差が所定の閾値以上であると判断した場合(ステップS203:Yes)、LED照明装置10の装置識別情報D1に対応した報知情報D3を生成する(ステップS204)。
ここで、解析サーバー30は、LED照明装置10の装置識別情報D1とともに、例えば、「不審者アリ」、「体調不良者アリ」というような報知情報D3を、報知部40の表示画面40aに出力させることによって、このLED照明システム1の管理者等に報知させる情報を生成する。
【0053】
一方、ステップS203において、解析サーバー30は、今回受信された外部情報D2と、時系列で前に受信された外部情報D2との差が所定の閾値以上でないと判断した場合(ステップS203:No)、処理をステップ201に戻す。
【0054】
ステップ204において、解析サーバー30は、報知情報D3を生成すると、生成した報知情報D3をLED照明装置10の装置識別情報D1とともに報知部40に送信し(ステップS205)、処理をステップS201に戻し、上述の処理を繰り返す。
【0055】
次に、報知部40の処理手順について説明する。
報知部40は、解析サーバー30からLED照明装置10の装置識別情報D1、および、報知情報D3を受信したか否かを判断する(ステップS301)。
ステップS301において、報知部40は、解析サーバー30からLED照明装置10の装置識別情報D1、および、報知情報D3を受信したと判断した場合(ステップS301:Yes)、LED照明装置10の装置識別情報D1とともに報知情報D3を表示画面40aに出力する(ステップS302)。
なお、報知部40が報知情報D3として表示画面40aに出力する内容は、LED照明装置10の装置識別情報D1に上述したような設置場所の情報を含ませた場合、例えば、
図5に示すように、「「5−右―4」に不審者アリ」となる。
また、この時、同時にアラーム音を発するようにすると、管理者はより早く報知情報D3を知ることができる。
なお、表示画面40aに出力する内容は、時刻等のその他の情報を付加するようにしてもよい。
このように報知部40によって、情報が報知されることによって、LED照明システム1の管理者等は、複数のLED照明装置10が設置された場所での異常を常時監視することなく、しかも、遅れることなく知ることによって、異常事態に早急に対処することできる。
さらに、報知情報D3が、装置識別情報D1としてLED照明装置10の設置場所の情報を含むようにしているので、異常の発生した場所を容易かつ早急に特定することができる。
【0056】
一方、ステップS301において、報知部40は、解析サーバー30からLED照明装置10の装置識別情報D1、および、報知情報D3を受信していないと判断した場合(ステップS301:No)、ステップS301の判断処理を繰り返す。
【0057】
ステップS302において、報知部40は、LED照明装置の装置識別情報D1とともに報知情報D3を表示画面40aに表示すると、処理をステップS301に戻し、上述の処理を繰り返す。
【0058】
本発明の実施例に係るLED照明システム1は、複数のLED照明装置10が取得した外部情報D2を複数のLED照明装置10と通信可能に接続された解析サーバー30によって集約して解析することができる。しかも、間欠送信制御部25aによって、外部情報D2が、外部情報取得部22によってリアルタイムで取得された外部情報D2と同一時間軸で報知したい情報の解析に必要な時間間隔で間欠的に複数のLED照明装置10の各LED照明装置10から装置識別情報D1とともに解析サーバー30に送信される。このため、複数のLED照明装置10の各LED照明装置10から解析サーバー30への送信データ量を小さく抑えつつ、リアルタイムの時間軸で遅延することなく解析サーバー30による解析によって生成された複数のLED照明装置10の各装置に対応した報知情報D3を報知部40によって報知することができる。
従って、本発明に係るLED照明システム1は、複数のLED照明装置10が取得した外部情報D2を、設備コストを抑えつつ、適格、かつ、遅れることなく外部情報D2の解析結果を報知することができる。
【0059】
また、本発明の実施例に係るLED照明システム1は、装置識別情報D1が、LED照明装置10が設置される場所の情報を含み、報知情報D3が、装置識別情報D1に含まれるLED照明装置10が設置される場所の情報を含むので、報知部40によって報知情報D3として報知された装置識別情報D1によって、外部情報D2を取得したLED照明装置の設置場所が分かるので、LED照明システム1の管理者等は、異常の発生した場所を容易かつ早急に特定することができる。
【0060】
また、本発明の実施例に係るLED照明システム1は、複数のLED照明装置10が、直管状蛍光灯の両ソケットに取り付け可能、かつ、照明部11が直管型であるので、電車T等の公共の移動体、あるいは、屋内施設に複数設置された直管型の蛍光灯に代って設置され易く、結果的に、複数の照明装置が設置される場所に容易に適用することができる。
【0061】
また、本発明の実施例に係るLED照明システム1は、機能部20が、取得する外部情報D2の種類に応じて別個に設けられ、かつ、照明部11に着脱自在に設けられている。
このため、本発明の実施例に係るLED照明システム1は、機能部20を変更することによって、取得する外部情報D2を容易に変更することができるので、報知部40によって各種の要求に応じた報知情報D3を報知することができる。
【0062】
なお、本発明の実施例に係るLED照明システム1は、LED照明装置10が移動体である電車T内に設置されるものを例示したが、LED照明装置10が設置される場所は、これに限らず、建屋内に設置されてもよい。
LED照明装置10が建屋のように固定された場所に設置される場合、安定した通信環境を確保することができるので、無線通信部は、LTE以外のその他の通信方式を用いてもよい。
【0063】
以上、本発明者によってなされた発明を、上述した発明の実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は、上述した発明の実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。