【実施例】
【0064】
(実施形態の例および比較例)
(実施例0.1 PET/TLAS二成分繊維を用いた白色フロック−1.0mm)
海島型の二成分繊維のフロックを実現し、島成分はPETで実現され、海成分は、TLAS(アルカリに可溶性のコポリエステル)で実現される。繊維中の島成分と海成分の比率は57:43である。
【0065】
繊維の断面は、円形および同じ直径の16PETマイクロフィラメントが現れる。
【0066】
延伸し、ビンの中にトウを集め、連続する海島繊維を望ましい長さに切断するその後の手順によって、フロックを得る。
【0067】
繊維およびフロックの特徴は、以下のとおりである。
【0068】
1− 延伸比 2.5/1
2− タイター 4.3dtex
3− 長さ 1.0mm
このようにして特定されるフロックは、硫酸アルミニウム水溶液の浴に浸すことによって活性化され、乾燥後のフロック中の硫酸アルミニウムの含有量は、当初重量の1%に等しい。
【0069】
このようにして実現したフロックを、糸1と呼ぶ。
【0070】
(実施例0.1.1 (PET+分散染料)/TLAS二成分繊維を用いた黒色のフロック)
糸1のために使用したのと同じ手順でフロックを実現し、活性化プロセスの前の違いは、フロックが、従来技術に従って、120℃の温度で、水に分散した黒色染料で染色されることである。
【0071】
その後の活性化によって、フロックの重量の1%の硫酸アルミニウムが残る。このようにして実現したフロックを糸2と呼ぶ。
【0072】
(実施例0.2 溶液染色したPET/TLAS二成分繊維を用いた黒色のフロック−0.3mm)
海島型の二成分繊維のフロックを実現し、島成分は、7%の量のカーボンブラックを添加したPETで実現され、海成分は、TLAS(アルカリに可溶性のコポリエステル)で実現される。繊維中の島成分と海成分の比率は57:43である。
【0073】
繊維の断面は、円形および同じ直径の16PETマイクロフィラメントが現れる。
【0074】
延伸し、ビンの中にトウを集め、連続する海島繊維を望ましい長さに切断するその後の手順によって、フロックを得る。
【0075】
繊維およびフロックの特徴は、以下のとおりである。
【0076】
1− 延伸比 2.5/1
2− タイター 4.3dtex
3− 長さ 0.3mm
このようにして特定されるフロックは、硫酸アルミニウム水溶液の浴に浸すことによって活性化され、乾燥後のフロック中の硫酸アルミニウムの含有量は、当初重量の1%に等しい。
【0077】
このようにして実現したフロックを、糸3と呼ぶ。
【0078】
(実施例0.3 PET/PA6.6二成分繊維を用いた白色のフロック−0.5mm)
海島型の二成分繊維のフロックを実現し、島成分はPETで実現され、海成分は、PA 6,6で実現される。繊維中の島成分と海成分の比率は57:43である。
【0079】
繊維の断面は、円形および同じ直径の16PETマイクロフィラメントが現れる。
【0080】
延伸し、ビンの中にトウを集め、連続する海島繊維を望ましい長さに切断するその後の手順によって、フロックを得る。
【0081】
繊維およびフロックの特徴は、以下のとおりである。
【0082】
1− 延伸比 3.0/1
2− タイター 3.8dtex
3− 長さ 0.5mm
このようにして特定されるフロックは、硫酸アルミニウム水溶液の浴に浸すことによって活性化され、乾燥後のフロック中の硫酸アルミニウムの含有量は、当初重量の1%に等しい。
【0083】
このようにして実現したフロックを、糸4と呼ぶ。
【0084】
(実施例0.4 PET/HWS二成分繊維を用いた白色のフロック−1.0mm)
海島型の二成分繊維のフロックを実現し、島成分はPETで実現され、海成分は、HWSポリエステルで実現される。繊維中の島成分と海成分の比率は57:43である。
【0085】
繊維の断面は、円形および同じ直径の16PETマイクロフィラメントが現れる。
【0086】
延伸し、ビンの中にトウを集め、連続する海島繊維を望ましい長さに切断するその後の手順によって、フロックを得る。
【0087】
繊維およびフロックの特徴は、以下のとおりである。
【0088】
1− 延伸比 2.5/1
2− タイター 4.3dtex
3− 長さ 1.0mm
このようにして特定されるフロックは、0.5%塩化カルシウム存在下、硫酸アルミニウム水溶液の浴に浸すことによって活性化され、乾燥後、アルミニウムフロックは、重量が1%増加している。
【0089】
このようにして実現したフロックを、糸5と呼ぶ。
【0090】
(実施例0.5 PET/TLAS二成分繊維を用いた白色のフロック−1.0mmのA型)
海島型の二成分繊維のフロックを実現し、実施例0.1に報告されるものと同様であるが、フロックを実現するために利用される二成分繊維が以下の特徴を有する点が異なる。
【0091】
1− 全体的な延伸比 3.5/1
2− タイター 3.1dtex
3− 長さ 0.5mm
4− 島成分と海成分の比率が55:45に等しい
5− 円形および同じ直径の36PETマイクロフィラメントを含む繊維の一部
このようにして特定されるフロックは、0.5%の塩酸カルシウム存在下、硫酸アルミニウム水溶液の浴に浸すことによって活性化され、乾燥後、アルミニウムフロックは、重量が1%増加する。
【0092】
このようにして実現したフロックを、糸6と呼ぶ。
【0093】
(実施例1.0 EVN基材−シリコーン接着剤−1.0mm)
厚みが0.2mmであり、粘度が50000Pa・sの二成分ALAPATEC 30340接着剤(CHTによって供給される100%シリコーン接着剤)の層を、30%のポリウレタンマトリックスを含み、厚みが1.10mmのPETマイクロファイバーで作られるコンポジット材料で実現されるバッキング層に塗布する。
【0094】
糸1と示されるフロックを堆積させるように、静電的および機械的なフロック化に従う。平均で、このフロックは、接着剤層に60ミクロン侵入する。
【0095】
線速度3.0m/分で144g/cm
2のフロックを堆積させることができるように、30kVの静電場にさらされ、65%に制御された一定レベルの湿度の環境でフロック化を行う。
【0096】
このようにして特定される中間生成物を対流炉に置き、150℃で4分かけて網目状にし、これをFK01.0と呼ぶ。
【0097】
(実施例1.1 EVN基材−シリコーン接着剤−1.0mm)
二成分TUBICOAT PROTECT LSR接着剤(CHTによって供給される100%シリコーン接着剤)を用い、FK01.0(実施例1.0)と特定されるものと同様の中間生成物を実現する。この接着剤は、黒色顔料を含み、粘度が35000Pa・sであり、この粘度は、糸1と示されるフロックの侵入が、接着剤の厚み0.2mmに等しく、そのため、フロックがバッキング層の表面と接触する程度まで、ALPATEC 30340の粘度より低い。
【0098】
この中間生成物をFK01.1と呼ぶ。
【0099】
(実施例1.2 EVN基材−ポリウレタン接着剤−1.0mm)
加熱によって網目状にすることができる芳香族の二成分ポリエステル系ポリウレタン接着剤を用い、FK01.0(実施例1.0)と特定されるものと同様の中間生成物を実現する。この接着剤は、黒色顔料を含み、粘度が30000Pa・sであり、この粘度は、糸1と示されるフロックの侵入が、接着剤の厚み0.2mmに等しく、そのため、フロックがバッキング層の表面と接触する程度まで、上の実施例の粘度より低い。
【0100】
このようにして特定される中間生成物を対流炉に置き、150℃で4分かけて網目状にし、これをFK01.2と呼ぶ。
【0101】
(実施例1.3 EVN基材−ポリウレタン接着剤−0.5mm)
糸1ではなく、糸6と示されるフロックを用い、加熱によって網目状にすることができる芳香族の二成分ポリエステル系ポリウレタン接着剤を用い、FK01.0(実施例1.0)と特定されるものと同様の中間生成物を実現する。この接着剤は、粘度が29000mPa・sであり、糸6と示されるフロックの侵入は、接着剤の厚み0.2mmに等しく、そのため、フロックがバッキング層の表面と接触する。
【0102】
このようにして特定される中間生成物を対流炉に置き、150℃で4分かけて網目状にし、これをFK01.3と呼ぶ。
【0103】
(実施例2.0 EVN基材−接着促進剤を含むシリコーン接着剤−1.0mm)
黒色顔料を既に含み、TLASに特異的な接着促進剤を既に含む二成分TUBICOAT PROTECT LSR接着剤(CHTによって供給される100%シリコーン接着剤)を用い、FK01.0(実施例1.0)と特定されるものと同様の中間生成物を実現する。この接着剤は、粘度が35000mPa・sであり、糸3と示されるフロックの侵入は、接着剤の厚み0.2mmに等しい(そのため、フロックがバッキング層の表面と接触する)。
【0104】
中間生成物をFK02.0と呼ぶ。
【0105】
(実施例3.0 布基材−アクリル接着剤−1.0mm)
厚みが0.15mmのTUBVINIL 401H接着剤の層(CHTによって供給される水系アクリル基剤)を、単位重量が82g/m
2の100%PET布のバッキング層の上に配置し、糸2と示されるフロックを用いて静電フロック化を行う。
【0106】
線速度3.5m/分で165g/cm
2のフロックを堆積させることができるように、30kVの静電場にさらされ、65%に制御された一定レベルの湿度の環境でフロック化を行う。
【0107】
その後、生成物を170℃の対流炉に3分置き、接着剤を乾燥させ、固定する。
【0108】
フロックは、その下にある布地層と接触する点に向かって、接着剤の中に侵入する。
【0109】
中間生成物をFK 03.0と呼ぶ。
【0110】
(実施例4.0 除去可能な基剤−シリコーン接着剤−1.0mm)
黒色顔料を含み(実施例1.1を参照)、厚みが0.4mmの二成分TUBICOAT PROTECT LSR接着剤(CHTによって供給される100%シリコーン接着剤)の層を、表面粗さを有するテフロン(登録商標)片の上に配置する。
【0111】
その後、糸1と示されるフロックを用いた静電フロック化を行う。
【0112】
線速度2.2m/分で210g/cm
2のフロックを堆積させることができるように、40kVの静電場にさらされ、65%に制御された一定レベルの湿度の環境でフロック化を行う。
【0113】
その後、生成物を140℃の対流炉に6分置き、接着剤を乾燥させ、固定する。
【0114】
フロックは、その下にある膜と接触する点に向かって、接着剤の中に侵入する。
【0115】
中間生成物をFK 04.0と呼ぶ。
【0116】
(実施例4.1 PP基材−ポリウレタン接着剤−1.0mm)
黒色顔料を含み、厚みが0.4mmの加熱によって網目状にすることができる芳香族の二成分ポリエステル系ポリウレタン接着剤の層を、表面を親水性にするためにプラズマで前処理された厚みが120ミクロンのPP膜の上に配置する。
【0117】
その後、糸1と示されるフロックを用いた静電フロック化を行う。
【0118】
線速度2.2m/分で210g/cm
2のフロックを堆積させることができるように、40kVの静電場にさらされ、65%に制御された一定レベルの湿度の環境でフロック化を行う。
【0119】
その後、生成物を140℃の対流炉に3分置き、接着剤を乾燥させ、固定する。
【0120】
フロックは、その下にある膜と接触する点に向かって、接着剤の中に侵入する。
【0121】
中間生成物をFK 04.1と呼ぶ。
【0122】
(実施例5.0 スパンボンド基材−シリコーン接着剤−PA 6,6−0.5mm)
厚みが0.2mmの二成分TUBICOAT PROTECT LSR接着剤(CHTによって供給される100%シリコーン接着剤)の層を、単位重量が90g/m
2のスパンボンドPP布の上に配置する。
【0123】
その後、糸4と示されるフロックを用いた静電フロック化を行う。
【0124】
線速度2.5m/分で191g/cm
2のフロックを堆積させることができるように、22kVの静電場にさらされ、80%に制御された一定レベルの湿度の環境でフロック化を行う。
【0125】
その後、生成物を150℃の対流炉に5分置き、接着剤を乾燥させ、固定する。
【0126】
フロックは、接着剤の中に150ミクロン侵入する。
【0127】
中間生成物をFK 05.0と呼ぶ。
【0128】
(実施例6.0 布基材−PUD接着剤−HWS−1.0mm)
厚みが0.2mmの二成分TUBICOAT PROTECT LSR接着剤(CHTによって供給される100%シリコーン接着剤)の層を、単位重量が82g/m
2の100%PET布の上に配置する。
【0129】
その後、糸5と示されるフロックを用いた静電フロック化を行う。
【0130】
線速度3.0m/分で150g/cm
2のフロックを堆積させることができるように、25kVの静電場にさらされ、75%に制御された一定レベルの湿度の環境でフロック化を行う。
【0131】
その後、生成物を150℃の対流炉に4分置き、接着剤を乾燥させ、固定する。
【0132】
フロックは、接着剤の中に150ミクロン侵入する。
【0133】
中間生成物をFK 06.0と呼ぶ。
【0134】
(実施例7.0−NaOH+染色浴への溶解(比較例))
フロック中に海成分としてTLASを含有する中間生成物FK 01.0、FK 01.1、FK 01.2、FK 02.0、FK 03.0、FK 04.0およびFK 04.1を、8%NaOH(w/w)を含有する浴中、80℃で15分間洗浄し、次いで、冷水で洗浄し、対流炉に置いて乾燥させた。
【0135】
中間生成物FK 01.0およびFK 03.0において、フロックが接着剤層から脱離したことは明らかであり、接着剤と基材のみが存在する広い裸の領域が残っている。
【0136】
中間生成物FK 01.1、FK 01.2、FK 02.0、FK 04.0およびFK 0.041において、フロックは、生成物の表面に残り、海成分は、接着剤の中に沈んだ部分を含めて完全に除去される。従って、接着剤の表面は、マイクロファイバーの基材のみに制限される。この理由のために、マイクロファイバーのフロック化された生成物は、120℃の温度で、分散染料を用いたジェット染色機による次の染色工程の程度の摩耗によって簡単に除去される傾向があり、還元し、マイクロファイバーは接着層から完全に除去される。
【0137】
(実施例8.0 空気中のNaOHペーストを用いた溶解+染色)
濃いNaOH(除去剤)の調製物を、フロックの海成分としてTLASを含む中間生成物FK 01.0、FK 01.1、FK 01.2、FK 02.0、FK 03.0、FK 04.0およびFK 04.1のフロック側に、速度100g/m
2でドクターブレードを用いて分配する。
【0138】
この腐食性のペーストは、16%がNaOH、0.5%がDENIMCOL SPEC FTL(CHTによって供給されるキサンタン多糖)で構成され、塗布条件で可塑性に似た挙動を有し、粘度が約400mPa・sである。
【0139】
粘度は、20℃でBrookfield DVIII回転粘度計を用い、Small Sample AdapterアクセサリーおよびSC4−28スピンドルを取り付け、5s
−1の剪断速度に対応する約5rpmの速度で測定される。
【0140】
この腐食性ペーストでコーティングされた中間生成物を、炉の中で、80℃で10分間熱処理し、次いで、冷水で洗浄し、対流炉に入れて乾燥させた。
【0141】
SEM分析は、海成分が表面的にのみ影響を受けたことを示した(
図3のサンプルFK 01.1のSEM画像)。
【0142】
(実施例9.0−蒸気中、NaOHペーストを用いた溶解)
濃いNaOH(除去剤)の調製物を、フロックの海成分としてTLASを含む中間生成物FK 01.0、FK 01.1、FK 01.2、FK 01.3、FK 02.0、FK 04.0およびFK 04.1のフロック側に、速度100g/m
2でドクターブレードを用いて分配する。
【0143】
この腐食性のペーストは、4%がNaOH、2%がDENIMCOL SPEC FTL(CHTによって供給されるキサンタン多糖)で構成され、塗布条件で可塑性に似た挙動を有し、粘度が約28000mPa・sである。
【0144】
この腐食性ペーストでコーティングされた中間生成物を、飽和蒸気流を用い、大気圧で3分間処理し、次いで、冷水で洗浄し、対流炉に入れて乾燥させた。
【0145】
中間生成物FK 01.1、FK 01.2、FK 01.3、FK 02.0、FK 04.0およびFK 04.1において、フロックのうち、この腐食性ペーストと接触した沈んでいない部分の海成分が完全に除去され、マイクロファイバーが現れ、他の部分は、まだマイクロファイバーの性質を有し、バッキング層に対する束の接着性も確保された(FK 01.1サンプルのSEM画像、
図4および
図5)。
【0146】
中間生成物FK 01.0は、フロックがシリコーン接着剤に不十分に侵入しているため、表面にフロックが存在しない部分を有する外観であった。
【0147】
中間生成物FK 03.0は、表面のほとんどのフロックと接着剤が失われていることを示した。次いで、120℃で、分散染料を用いたジェット染色機を用いて染色を行い、その後、中間生成物FK01.1、FK 01.2、FK 01.3、 FK 02.0、FK 04.0およびFK 04.1の上の過剰な染料のみを還元した。
【0148】
(実施例9.1−蒸気中のNaOHペーストを用いた溶解+オープン幅の染色)
中間生成物FK 01.1、FK 01.2、FK 01.3、FK 02.0、FK 04.0およびFK 04.1の海成分を実施例9.0に記載するように除去した。次いで、この中間生成物を、分散染料を用い、120℃でオープン幅の染色のための染色機によって染色し、その後、過剰な染料を還元した。この様式で、染色したフロック化された材料を得て、さらに均一で平らな外観を特徴としていた。
【0149】
(実施例10.0 デュアルコーティングおよび蒸気)
粘度が54000mPa・sの水中のPVA調製物を、フロック化された繊維の基材にのみ30g/m
2の溶液層を塗布しつつ、エアードクターブレードを用い、中間生成物FK 01.1、FK 01.2、FK 02.0およびFK 04.0に塗布した。
【0150】
その後、濃いNaOHの調製物を、中間生成物FK 01.1のフロック化した側に、シリンダードクターブレードによって100g/m
2の速度で分配した。
【0151】
この腐食性のペーストは、4%がNaOH、2%がDENIMCOL SPEC FTL(CHTによって供給されるキサンタン多糖)で構成され、塗布条件で可塑性に似た挙動を有し、粘度が約28000mPa・sである。
【0152】
この腐食性ペーストでコーティングされた中間生成物FK 01.1、FK 01.2、FK 02.0およびFK 04.0を、飽和蒸気流を用い、大気圧で3分間処理し、次いで、冷水で洗浄し、対流炉に入れて乾燥させた。
【0153】
海成分は、フロック化された繊維の先端部分のみ、すなわち、突出した長さの約1/5が加水分解されることがわかった。
【0154】
(実施例11.0−水およびRF中の溶解−HWS)
1.5% DENIMCOL SPEC FTL(CHTによって供給されるキサンタン多糖)の水溶液を、ドクターブレードによって、中間生成物FK 06.0のフロック側に120g/m
2の速度で分配した。塗布条件での溶液の粘度は、約20000mPa・sであった。
【0155】
次いで、中間生成物に対し、平行場を有し、電位差が1.0kVに等しいラジオ波をあて、次いで、冷水で洗浄した。
【0156】
その後、シリコーン接着剤に沈んだフロックの部分の残留海成分(HWS)を不溶性にするために、10%塩化カルシウム溶液に50℃の温度で8分間浸し、その後、硬水化する塩を含まない水で洗浄し、次いで、対流炉で乾燥させた。
【0157】
中間生成物は、ジェット染色機中、120℃で分散染料を用いて染色する次の染色工程と、過剰な染料をなくすための還元を通過するとき、無傷なままであった。
【0158】
(比較例12.0−NaOHおよびMW(マイクロ波)の中の溶解)
濃いNaOHの調製物を、中間生成物FK 01.1のフロック化した側に、ドクターブレードによって100g/m
2の速度で分配し、次いで、出力が5kWに等しい電子レンジで2分間加熱し、冷たい軟水で洗浄し、対流炉で乾燥させた。
【0159】
この腐食性のペーストは、1%がNaOH、2.0%がDENIMCOL SPEC FTL(CHTによって供給されるキサンタン多糖)で構成され、塗布条件で可塑性に似た挙動を有し、粘度が約2000mPa・sである。
【0160】
マイクロ波処理の後、接着剤から突出した繊維部分の海成分は、完全に除去されることがわかり、マイクロファイバーが現れ、バッキング層に固定された部分は残っていた。次いで、120℃で分散染料を用い、ジェット染色機で染色を行い、その後に過剰な染料を還元した。