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特許6656186回生電流検出回路、チャージ電流検出回路、モータ電流検出システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6656186
(24)【登録日】2020年2月6日
(45)【発行日】2020年3月4日
(54)【発明の名称】回生電流検出回路、チャージ電流検出回路、モータ電流検出システム
(51)【国際特許分類】
   H02P 7/29 20160101AFI20200220BHJP
   G05F 1/56 20060101ALI20200220BHJP
   G01R 19/00 20060101ALI20200220BHJP
【FI】
   H02P7/29 G
   G05F1/56
   G01R19/00 B
【請求項の数】8
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2017-2501(P2017-2501)
(22)【出願日】2017年1月11日
(65)【公開番号】特開2018-113767(P2018-113767A)
(43)【公開日】2018年7月19日
【審査請求日】2018年11月27日
(73)【特許権者】
【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
(73)【特許権者】
【識別番号】317011920
【氏名又は名称】東芝デバイス&ストレージ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107928
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 正則
(72)【発明者】
【氏名】荒井 大輔
(72)【発明者】
【氏名】浅川 亨
(72)【発明者】
【氏名】下薗 昌博
(72)【発明者】
【氏名】塩川 克己
【審査官】 佐藤 彰洋
(56)【参考文献】
【文献】 特開2011−095146(JP,A)
【文献】 特開平07−113826(JP,A)
【文献】 特開2005−323488(JP,A)
【文献】 特開2006−087161(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02P 7/29
G01R 19/00
G05F 1/56
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
一端がモータに接続され、制御端子に制御信号が入力される第1パワーMOSトランジスタと、
一端が前記モータに接続され、制御端子に前記制御信号が入力される検出用第2パワーMOSトランジスタと、
前記第1パワーMOSトランジスタ側に流れる第1回生電流と前記検出用第2パワーMOSトランジスタ側に流れる第2回生電流を比較して比較結果を出力する第1帰還アンプと、
前記第1帰還アンプの出力信号に基づいて、検出電流を出力する電流検出部と、
を具備し、
前記第1パワーMOSトランジスタと前記検出用第2パワーMOSトランジスタはカレントミラー動作し、前記第2回生電流は前記第1回生電流にカレントミラー比を乗算したものである
ことを特徴とする回生電流検出回路。
【請求項2】
前記電流検出部は、第1乃至3トランジスタを有し、
前記第1トランジスタは、前記第1帰還アンプの出力信号が制御端子に入力されてオンし、
前記第2トランジスタと前記第3トランジスタが第1カレントミラー回路を構成し、
前記第2トランジスタは、一端が制御端子と前記第1トランジスタの一端に接続され、
前記第3トランジスタは、制御端子が前記第2トランジスタの制御端子に接続され、前記第1トランジスタがオンしたときに前記検出電流を出力する
ことを特徴とする請求項1に記載の回生電流検出回路。
【請求項3】
前記第1パワーMOSトランジスタと前記検出用第2パワーMOSトランジスタは、ローサイド側に設けられるNch MOSトランジスタであり、
前記第1パワーMOSトランジスタのソースが前記帰還アンプの入力側の(+)ポートに接続され、前記検出用第2パワーMOSトランジスタのソースが入力側の(−)ポートに入力される
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の回生電流検出回路。
【請求項4】
一端がモータに接続され、制御端子に制御信号が入力される第1パワーMOSトランジスタと、
制御端子に前記制御信号が入力される検出用パワーMOSトランジスタが直列に複数個接続され、一端側が前記モータに接続される検出トランジスタ部と、
前記第1パワーMOSトランジスタ側に流れる第1チャージ電流と前記検出トランジスタ部側に流れる第2チャージ電流を比較して比較結果を出力する第1帰還アンプと、
前記第1帰還アンプの出力信号に基づいて、検出電流を出力する電流検出部と、
を具備し、
前記第1パワーMOSトランジスタと前記検出トランジスタ部はカレントミラー動作し、前記検出電流は前記第1チャージ電流にカレントミラー比を乗算したものである
ことを特徴とするチャージ電流検出回路。
【請求項5】
前記第1パワーMOSトランジスタと前記検出トランジスタ部は、ローサイド側に設けられるNch MOSトランジスタである
ことを特徴とする請求項4に記載のチャージ電流検出回路。
【請求項6】
一端が電源に接続され、他端がモータの一端に接続され、制御端子に第1制御信号が入力される第1パワーMOSトランジスタと、
一端が前記モータの一端と前記第1パワーMOSトランジスタの他端に接続され、制御端子に第2制御信号が入力される第2パワーMOSトランジスタと、
一端が前記モータの一端と前記第1パワーMOSトランジスタの他端に接続され、制御端子に前記第2制御信号が入力される検出用第3パワーMOSトランジスタと、
制御端子に前記第2制御信号が入力される検出用パワーMOSトランジスタが直列に複数個接続され、一端側が前記モータの一端に接続される検出トランジスタ部と、
前記第2パワーMOSトランジスタ側に流れる第1回生電流と前記検出用第3パワーMOSトランジスタ側に流れる第2回生電流を比較して比較結果を出力する第1帰還アンプと、前記第1帰還アンプの出力信号に基づいて、第1検出電流を出力する第1電流検出部とを有する回生電流検出部と、
前記第2パワーMOSトランジスタ側に流れる第1チャージ電流と前記検出トランジスタ部側に流れる第2チャージ電流を比較して比較結果を出力する第2帰還アンプと、前記第2帰還アンプの出力信号に基づいて、第2検出電流を出力する第2電流検出部とを有するチャージ電流検出部と、
を具備し、前記第2パワーMOSトランジスタと前記検出用第3パワーMOSトランジスタは回生電流が流れるときにカレントミラー動作し、前記第2パワーMOSトランジスタと前記検出トランジスタ部はチャージ電流が流れるときにカレントミラー動作する
ことを特徴とするモータ電流検出システム。
【請求項7】
前記第1検出電流を第1検出電圧に変換する第1変換部と、
前記第2検出電流を第2検出電圧に変換する第2変換部と、
回生電流検出のときに第1検出電圧と第1基準電圧を比較し、チャージ電流検出のときに第2検出電圧と第2基準電圧を比較し、比較結果を出力するコンパレータと、
を具備することを特徴とする請求項6に記載のモータ電流検出システム。
【請求項8】
一端が前記電源に接続され、他端が前記モータの他端に接続され、制御端子に第3制御信号が入力される第3パワーMOSトランジスタと、
一端が前記モータの他端と前記第3パワーMOSトランジスタの他端に接続され、制御端子に第4制御信号が入力される第4パワーMOSトランジスタと、
を具備することを特徴とする請求項6又は7に記載のモータ電流検出システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、回生電流検出回路、チャージ電流検出回路、モータ電流検出システムに関する。
【背景技術】
【0002】
DCモータ、ステッピングモータなどのモータを高効率に駆動するとき、ハーフブリッジ回路やフルブリッジ回路を用いてPWM(Pulse Width Modulation)制御によりモータ電流の制御を実行している。モータを駆動するシステムでは、モータ電流を高精度に検出することが重要である。モータ電流は、チャージ電流と回生電流を含む。
【0003】
モータ電流の検出方法として、モータと駆動回路の間にセンス抵抗を挿入して、モータ電流をセンス抵抗の両端電圧として検出制御する方法、モータ電流を駆動回路の出力パワーMOSトランジスタのドレイン・ソース間電圧として検出制御する方法等が知られている。
【0004】
センス抵抗は、外付け抵抗を用いるので部品点数削減要求に対応することができないという問題点がある。出力パワーMOSトランジスタのドレイン・ソース間電圧検出では、回生電流の検出精度が低下するという問題点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−129543号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、モータ電流を高精度に検出することができる回生電流検出回路、チャージ電流検出回路、モータ電流検出システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
一つの実施形態によれば、回生電流検出回路は、第1パワーMOSトランジスタ、検出用第2パワーMOSトランジスタ、第1帰還アンプ、電流検出部を含む。第1パワーMOSトランジスタは、一端がモータに接続され、制御端子に制御信号が入力される。検出用第2パワーMOSトランジスタは、一端がモータに接続され、制御端子に制御信号が入力される。第1帰還アンプは、第1パワーMOSトランジスタ側に流れる第1回生電流と検出用第2パワーMOSトランジスタ側に流れる第2回生電流を比較して比較結果を出力する。電流検出部は、第1帰還アンプの出力信号に基づいて、検出電流を出力する。第1パワーMOSトランジスタと検出用第2パワーMOSトランジスタはカレントミラー動作し、第2回生電流は第1回生電流にカレントミラー比を乗算したものである。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】第1の実施形態に係る回生電流検出回路を示す回路図である。
図2】第1の実施形態に係るチャージ電流と回生電流を説明する図で、図2(a)はチャージ電流、図2(b)は回生電流を示す図である。
図3】第1比較例のモータ電流検出を示す図、図3(a)は概略回路図、図3(b)は検出特性図である。
図4】第2比較例のモータ電流検出を示す図、図4(a)は概略回路図、図4(b)は検出特性図である。
図5】第1の実施形態に係る回生電流検出回路に流れる回生電流を示す図である。
図6】第2の実施形態に係るモータ電流検出システムを示す回路図である。
図7】第2の実施形態に係る変換処理部と電圧検出部の構成を示す回路図である。
図8】第2の実施形態に係るモータ電流検出システムで発生するチャージ電流の検出を説明する図、図8(a)は、チャージ電流の流れを説明する図、図8(b)は、変換処理部変換部と電圧検出部の動作状態を示す図、図8(c)は、ノードVN1とノードVN11の状態を説明する図である。
図9】第2の実施形態に係るモータ電流検出システムで発生するチャージ電流検出を示す図である。
図10】第2の実施形態に係るモータ電流検出システムで発生する回生電流の検出を説明する図、図10(a)は、回生電流の流れを説明する図、図10(b)は、変換処理部と電圧検出部の動作状態を示す図である。
図11】第2の実施形態に係るモータ電流検出システムで発生する回生電流検出を示す図である。
【0009】
以下本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0010】
(第1の実施形態)
まず、本発明の第一の実施形態に係る回生電流検出回路について、図面を参照して説明する。図1は回生電流検出回路を示す回路図である。本実施形態では、ローサイド側のパワーMOSトランジスタに、検出用パワーMOSトランジスタと並列配置される検出用ボディダイオードを設け、ローサイド側に流れる回生電流を高精度に検出している。
【0011】
図1に示すように、回生電流検出回路90は、ゲートドライバ1、ゲートドライバ2、モータ3、帰還アンプ5、電流検出部5、パワーMOSトランジスタHPWMOS1〜2、パワーMOSトランジスタLPWMOS1〜2、パワーMOSトランジスタDPWMOS1〜2、ボディダイオードBD1〜4、ボディダイオードDBD1〜2、端子Pad1を含む。
【0012】
モータ3は、DCモータ或いはステッピングモータ等に使用される。回生電流検出回路90は、検出用パワーMOSトランジスタと検出用ボディダイオードを用いてモータ3で発生するローサイド側に流れる回生電流を高精度に検出する。詳細は後述する。
【0013】
ゲートドライバ1は、制御信号Ssg1と制御信号Ssg2を生成する。ゲートドライバ2は、制御信号Ssg3と制御信号Ssg4を生成する。制御信号Ssg1〜4は、PWM制御された信号である。
【0014】
パワーMOSトランジスタHPWMOS1は、ハイサイド側のPch パワーMOSトランジスタである。パワーMOSトランジスタHPWMOS1は、一端(ソース)が電源(高電位側電源)Vmに接続され、他端(ドレイン)がノードN1とモータ3に設けられるモータコイル11の一端に接続され、制御端子(ゲート)に制御信号Ssg1が入力される。パワーMOSトランジスタHPWMOS1は、制御信号Ssg1がイネーブル状態(ローレベル)のときにオンする。
【0015】
ボディダイオードBD1は、カソードがパワーMOSトランジスタHPWMOS1の一端に接続され、アノードがパワーMOSトランジスタHPWMOS1の他端に接続され、パワーMOSトランジスタHPWMOS1の両端に並列接続される。
【0016】
パワーMOSトランジスタLPWMOS1は、ローサイド側のNch パワーMOSトランジスタである。パワーMOSトランジスタLPWMOS1は、一端(ドレイン)がノードN1とモータ3に設けられるモータコイル11の一端に接続され、他端(ソース)が端子Pad1を介して接地電位(低電位側電源)Vssに接続され、制御端子(ゲート)に制御信号Ssg2が入力される。パワーMOSトランジスタLPWMOS1は、制御信号Ssg2がイネーブル状態(ハイレベル)のときにオンする。
【0017】
ボディダイオードBD2は、カソードがパワーMOSトランジスタLPWMOS1の一端に接続され、アノードがパワーMOSトランジスタLPWMOS1の他端に接続され、パワーMOSトランジスタLPWMOS1の両端に並列接続される。
【0018】
パワーMOSトランジスタDPWMOS1は、検出用Nch パワーMOSトランジスタである。パワーMOSトランジスタDPWMOS1は、一端(ドレイン)がノードN1とモータ3に設けられるモータコイル11の一端に接続され、他端(ソース)がノードN4に接続され、制御端子(ゲート)に制御信号Ssg2が入力される。
【0019】
ボディダイオードDBD1は、検出用ボディダイオードである。ボディダイオードDBD1は、カソードがパワーMOSトランジスタDPWMOS1の一端に接続され、アノードがパワーMOSトランジスタDPWMOS1の他端に接続され、パワーMOSトランジスタDPWMOS1の両端に並列接続される。
【0020】
パワーMOSトランジスタHPWMOS2は、ハイサイド側のPch パワーMOSトランジスタである。パワーMOSトランジスタHPWMOS2は、一端(ソース)が電源(高電位側電源)Vmに接続され、他端(ドレイン)がノードN2とモータ3に設けられるモータコイル11の他端に接続され、制御端子(ゲート)に制御信号Ssg3が入力される。パワーMOSトランジスタHPWMOS2は、制御信号Ssg3がイネーブル状態(ローレベル)のときにオンする。
【0021】
ボディダイオードBD3は、カソードがパワーMOSトランジスタHPWMOS2の一端に接続され、アノードがパワーMOSトランジスタHPWMOS2の他端に接続され、パワーMOSトランジスタHPWMOS2の両端に並列接続される。
【0022】
パワーMOSトランジスタLPWMOS2は、ローサイド側のNch パワーMOSトランジスタである。パワーMOSトランジスタLPWMOS2は、一端(ドレイン)がノードN3とモータ3に設けられるモータコイル11の他端に接続され、他端(ソース)が端子Pad1を介して接地電位(低電位側電源)Vssに接続され、制御端子(ゲート)に制御信号Ssg4が入力される。パワーMOSトランジスタLPWMOS2は、制御信号Ssg4がイネーブル状態(ハイレベル)のときにオンする。
【0023】
ボディダイオードBD4は、カソードがパワーMOSトランジスタLPWMOS2の一端に接続され、アノードがパワーMOSトランジスタLPWMOS2の他端に接続され、パワーMOSトランジスタLPWMOS2の両端に並列接続される。
【0024】
パワーMOSトランジスタDPWMOS2は、検出用Nch パワーMOSトランジスタである。パワーMOSトランジスタDPWMOS2は、一端(ドレイン)がノードN3とモータ3に設けられるモータコイル11の他端に接続され、他端(ソース)がノードN4に接続され、制御端子(ゲート)に制御信号Ssg4が入力される。
【0025】
ボディダイオードDBD2は、検出用ボディダイオードである。ボディダイオードDBD2は、カソードがパワーMOSトランジスタDPWMOS2の一端に接続され、アノードがパワーMOSトランジスタDPWMOS2の他端に接続され、パワーMOSトランジスタDPWMOS2の両端に並列接続される。
【0026】
帰還アンプ4は、入力側の(+)ポートがノードN3(パワーMOSトランジスタLPWMOS1の他端とパワーMOSトランジスタLPWMOS2の他端)に接続され、入力側の(−)ポートがノード4(パワーMOSトランジスタDPWMOS1の他端とパワーMOSトランジスタDPWMOS2の他端)に接続され、入力側の(+)ポートの信号と入力側の(−)ポートの信号を比較し、比較結果を出力する。
【0027】
電流検出部5は、Nch MOSトランジスタNMOS1、Pch MOSトランジスタPMOS1、Pch MOSトランジスタPMOS2を含む。Pch MOSトランジスタPMOS1とPch MOSトランジスタPMOS2は、カレントミラー回路12を構成する。
【0028】
Pch MOSトランジスタPMOS1は、一端(ソース)が電源(高電位側電源)Vccに接続され、制御端子(ゲート)が他端(ドレイン)に接続される。Pch MOSトランジスタPMOS2は、一端(ソース)が電源(高電位側電源)Vccに接続され、制御端子(ゲート)がPch MOSトランジスタPMOS1の制御端子(ゲート)に接続される。
【0029】
NchMOSトランジスタNMOS1は、一端(ドレイン)がPch MOSトランジスタPMOS1のドレインに接続され、制御端子(ゲート)に帰還アンプ4の出力信号が入力され、他端(ソース)がノード4と帰還アンプ4の入力側の(−)ポートに接続される。
【0030】
NchMOSトランジスタNMOS1は、帰還アンプ4の出力信号がハイレベルのときにオンする。このとき、カレントミラー回路12は動作してPch MOSトランジスタPMOS2の他端(ドレイン)側から検出電流Idet1が検出される。NchMOSトランジスタNMOS1がオンしたとき、NchMOSトランジスタNMOS1の他端側から出力される信号が帰還アンプ4の入力側の(−)ポートに帰還入力される。
【0031】
ここで、電源Vmの電源電圧は、電源Vccの電源電圧よりも高く設定されている。電源Vccの電源電圧は、例えば5Vに設定される。Nch MOSトランジスタNMOS1、Pch MOSトランジスタPMOS1、Pch MOSトランジスタPMOS2は、パワーMOSトランジスタHPWMOS1〜2、パワーMOSトランジスタLPWMOS1〜2、パワーMOSトランジスタDPWMOS1〜2よりも耐圧が低い、例えばロジック系トランジスタを使用している。
【0032】
パワーMOSトランジスタHPWMOS1〜2、パワーMOSトランジスタLPWMOS1〜2、モータ3を含むシステムにおいて発生するチャージ電流と回生電流について図2を参照して説明する。図2は、チャージ電流と回生電流を説明する図で、図2(a)はチャージ電流、図2(b)は回生電流を示す図である。
【0033】
図2(a)に示すように、パワーMOSトランジスタHPWMOS1とパワーMOSトランジスタLPWMOS2が“ON”し、パワーMOSトランジスタHPWMOS2とパワーMOSトランジスタLPWMOS1が“OFF”したとき、チャージ電流が電源Vm→パワーMOSトランジスタHPWMOS1→モータ3→パワーMOSトランジスタLPWMOS2→端子Pad1へと流れる。
【0034】
一方、パワーMOSトランジスタHPWMOS2とパワーMOSトランジスタLPWMOS1が“ON”し、パワーMOSトランジスタHPWMOS1とパワーMOSトランジスタLPWMOS2が“OFF”したとき、チャージ電流が電源Vm→パワーMOSトランジスタHPWMOS2→モータ3→パワーMOSトランジスタLPWMOS1→端子Pad1へと流れる。
【0035】
図2(b)に示すように、パワーMOSトランジスタHPWMOS1とパワーMOSトランジスタLPWMOS2が“ON”から“OFF”し、パワーMOSトランジスタHPWMOS2とパワーMOSトランジスタLPWMOS1が“OFF”のとき、回生電流が端子Pad1→パワーMOSトランジスタLPWMOS1→モータ3→パワーMOSトランジスタHPWMOS2→電源Vmへと流れる。
【0036】
パワーMOSトランジスタHPWMOS1とパワーMOSトランジスタLPWMOS2が“OFF”し、パワーMOSトランジスタHPWMOS2とパワーMOSトランジスタLPWMOS1が“OFF”から“ON”したとき、回生電流が端子Pad1→パワーMOSトランジスタLPWMOS1→モータ3→パワーMOSトランジスタHPWMOS2→電源Vmへと流れる。
【0037】
パワーMOSトランジスタHPWMOS2とパワーMOSトランジスタLPWMOS1が“ON”から“OFF”し、パワーMOSトランジスタHPWMOS1とパワーMOSトランジスタLPWMOS2が“OFF”のとき、回生電流が端子Pad1→パワーMOSトランジスタLPWMOS2→モータ3→パワーMOSトランジスタHPWMOS1→電源Vmへと流れる。
【0038】
パワーMOSトランジスタHPWMOS1とパワーMOSトランジスタLPWMOS2が“OFF”し、パワーMOSトランジスタHPWMOS1とパワーMOSトランジスタLPWMOS2が“OFF”から“ON”したとき、回生電流が端子Pad1→パワーMOSトランジスタLPWMOS2→モータ3→パワーMOSトランジスタHPWMOS1→電源Vmへと流れる。
【0039】
従来のローサイド側のパワーMOSトランジスタでのモータ電流検出について、図3図4を参照して説明する。図3は第1比較例のモータ電流検出を示す図、図3(a)は概略回路図、図3(b)は検出特性図である。図4は第2比較例のモータ電流検出を示す図、図4(a)は概略回路図、図4(b)は検出特性図である。
【0040】
図3(a)に示すように、第1比較例では端子Pad1と接地電位(低電位側電源)Vssの間にセンス抵抗RS1が設けられる。センス抵抗RS1の流れるチャージ電流、回生電流はセンス抵抗の両端間の電圧として検出される。
【0041】
図3(b)に示すように、第1比較例ではチャージ電流検出領域及び回生電流検出領域において、低電流から高電流までの領域で直線性に優れ、高精度に電流検出をすることができる。しかしながら、センス抵抗RS1は、外付け抵抗を用いているので部品点数削減要求に対応することができないという問題点がある。
【0042】
図4(a)に示すように、第2比較例ではローサイド側のパワーMOSトランジスタLPMOS1に流れるチャージ電流、回生電流をドレイン・ソース間電圧Vdsとして検出する。
【0043】
図4(b)に示すように、第2比較例では、ローサイド側のパワーMOSトランジスタLPMOS1に流れるチャージ電流を低電流から高電流までの領域で高精度に検出することができる。ところが、ローサイド側のパワーMOSトランジスタLPMOS1に流れる回生電流は、低電流領域では高精度に検出することができるが、高電流領域では検出精度が低下するという問題点がある。
【0044】
回生電流検出回路90に流れる回生電流について、図5を参照して説明する。図5は、回生電流検出回路に流れる回生電流を示す図であり、パワーMOSトランジスタHPWMOS1とパワーMOSトランジスタLPWMOS2が“ON”から“OFF”し、パワーMOSトランジスタHPWMOS2とパワーMOSトランジスタLPWMOS1が“OFF”のときにローサイド側に流れる回生電流を示している。
【0045】
図5に示すように、パワーMOSトランジスタLPWMOS1に流れる回生電流I1aとボディダイオードBD2に流れる回生電流I1bは、合算されてノードN1側に回生電流I1として流れる。一方、パワーMOSトランジスタDPWMOS1に流れる回生電流I2aとボディダイオードDBD1に流れる回生電流I2bは、合算されてノードN1側に回生電流I2として流れる。
【0046】
回生電流が流れているとき、パワーMOSトランジスタLPWMOS1のドレインーソース間電圧Vds1とパワーMOSトランジスタDPWMOS1のドレインーソース間電圧Vds2がそろっているので、パワーMOSトランジスタLPWMOS1とパワーMOSトランジスタDPWMOS1は、カレントミラー動作する。
【0047】
このため、カレントミラー比をm1とすると、
I2=I1×m1・・・・・・・・・式(1)
と表すことができる。
【0048】
ここで、カレントミラー比m1は、パワーMOSトランジスタDPWMOS1の(ゲート幅(Wg2)/ゲート長(Lg))をパワーMOSトランジスタLPWMOS1の(ゲート幅(Wg1)/ゲート長(Lg))のm1倍としている。パワーMOSトランジスタLPWMOS1とパワーMOSトランジスタDPWMOS1は、閾値電圧(Vth)、耐圧などの電気的特性やゲート長(Lg)を同一なものを使用するのが好ましい。
【0049】
回生電流検出用としてパワーMOSトランジスタDPWMOS1及びボディダイオードDBD1を設けているので、回生電流検出回路90のチップ面積の増大を抑制するために、カレントミラー比m1の値を1以下に設定するのが好ましい。
【0050】
帰還アンプ4は、回生電流I1と回生電流I2を比較して比較結果を出力する。帰還アンプ4から出力される出力信号に基づいて、電流検出部5で検出電流Idet1が検出される。検出電流Idet1は、
Idet1=I2(=I1×m1)・・・式(2)
と表すことができ、高精度に回生電流を検出することができる。
【0051】
ここでは、カレントミラー回路12のカレントミラー比を1にしているが、Pch MOSトランジスタPMOS2の(ゲート幅/ゲート長)をPch MOSトランジスタPMOS1の(ゲート幅/ゲート長)の(1/m1)としてカレントミラー回路12のカレントミラー比を(1/m1)にすると、電流検出部5は検出電流Idet1をパワーMOSトランジスタLPWMOS1部で流れる回生電流I1として検出することができる。
【0052】
なお、パワーMOSトランジスタLPWMOS2と検出用パワーMOSトランジスタDPWMOS2も同様にカレントミラー動作し、カレントミラー比はm1に設定される。
【0053】
上述したように、本実施形態の回生電流検出回路90では、ゲートドライバ1、ゲートドライバ2、モータ3、帰還アンプ4、電流検出部5、パワーMOSトランジスタHPWMOS1〜2、パワーMOSトランジスタLPWMOS1〜2、パワーMOSトランジスタDPWMOS1〜2、ボディダイオードBD1〜4、ボディダイオードDBD1〜2、端子Pad1が設けられる。回生電流が流れるとき、パワーMOSトランジスタLPWMOS1とパワーMOSトランジスタDPWMOS1はカレントミラー動作する。検出用パワーMOSトランジスタDPWMOS1と検出用ボディダイオードDBD1に流れる回生電流I2は、パワーMOSトランジスタLPWMOS1とボディダイオードBD2に流れる回生電流I1にカレントミラー比m1を乗算したものである。帰還アンプ4は回生電流I1と回生電流I2を比較して比較結果を出力する。電流検出部5は、帰還アンプ4から出力される出力信号に基づいて検出電流Idet1を検出する。
【0054】
このため、ローサイド側に設けられるパワーMOSトランジスタLPWMOS1に流れる回生電流を高精度に検出することができる。
【0055】
本実施形態では、パワーMOSトランジスタLPWMOS1に流れる回生電流について説明しているが、パワーMOSトランジスタHPWMOS2とパワーMOSトランジスタLPWMOS1が“ON”から“OFF”し、パワーMOSトランジスタHPWMOS1とパワーMOSトランジスタLPWMOS2が“OFF”のときにパワーMOSトランジスタLPWMOS2に流れる回生電流も同様に高精度に検出することができる。
【0056】
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態に係るモータ電流検出システムについて、図面を参照して説明する。図6はモータ電流検出システムを示す回路図である。図7は変換処理部と電圧検出部の構成を示す回路図である。本実施形態では、ローサイド側に設けられるパワーMOSトランジスタLPWMOS1とパワーMOSトランジスタLPWMOS2にそれぞれ流れるチャージ電流と回生電流を高精度に検出している。
【0057】
以下、第1の実施形態と同一構成部分には、同一符号を付してその部分の説明を省略し、異なる部分のみ説明する。
【0058】
図6に示すように、モータ電流検出システム100は、出力検出部110、変換処理部120、電圧検出部130を含む。
【0059】
出力検出部110は、ゲートドライバ1、ゲートドライバ2、モータ3、検出トランジスタ部111、パワーMOSトランジスタHPWMOS1〜2、パワーMOSトランジスタLPWMOS1〜2、パワーMOSトランジスタDPWMOS1〜2、ボディダイオードBD1〜4、ボディダイオードDBD1〜2、端子Pad1を含む。
【0060】
検出トランジスタ部111は、パワーMOSトランジスタDM1〜5、ボディダイオードD1〜5を含む。パワーMOSトランジスタDM1〜5は、チャージ電流検出用に使用されるNch パワーMOSトランジスタである。ボディダイオードD1〜5は、チャージ電流検出用に使用されるボディダイオードである。
【0061】
パワーMOSトランジスタDM1は、一端(ドレイン)がノードN1とモータ3のモータコイル11の一端に接続され、他端(ソース)がパワーMOSトランジスタDM2の一端(ドレイン)に接続され、制御端子(ゲート)に制御信号Ssg2が入力される。ボディダイオードD1は、パワーMOSトランジスタDM1の両端間に並列接続されている。
【0062】
パワーMOSトランジスタDM2は、一端(ドレイン)がパワーMOSトランジスタDM1の他端に接続され、他端(ソース)がノードN11とパワーMOSトランジスタDM3の一端(ドレイン)に接続され、制御端子(ゲート)に制御信号Ssg2が入力される。ボディダイオードD2は、パワーMOSトランジスタDM2の両端間に並列接続されている。
【0063】
パワーMOSトランジスタDM4は、一端(ドレイン)がノードN2とモータ3のモータコイル11の他端に接続され、他端(ソース)がパワーMOSトランジスタDM5の一端(ドレイン)に接続され、制御端子(ゲート)に制御信号Ssg4が入力される。ボディダイオードD4は、パワーMOSトランジスタDM4の両端間に並列接続されている。
【0064】
パワーMOSトランジスタDM5は、一端(ドレイン)がパワーMOSトランジスタDM4の他端に接続され、他端(ソース)がノードN11とパワーMOSトランジスタDM3の一端(ドレイン)に接続され、制御端子(ゲート)に制御信号Ssg4が入力される。ボディダイオードD5は、パワーMOSトランジスタDM5の両端間に並列接続されている。
【0065】
パワーMOSトランジスタDM3は、一端(ドレイン)がノードN11、パワーMOSトランジスタDM2の他端、パワーMOSトランジスタDM5の他端に接続され、他端(ソース)が端子Pad1を介して接地電位(低電位側電源)Vssに接続され、制御端子(ゲート)が電源(高電位側電源)Vccに接続される。パワーMOSトランジスタDM3は、電源(高電位側電源)Vccが供給されるとき“ON”する。ボディダイオードD3は、パワーMOSトランジスタDM3の両端間に並列接続されている。
【0066】
パワーMOSトランジスタLPWMOS1側にチャージ電流が流れているとき、パワーMOSトランジスタLPWMOS1と3段構成のパワーMOSトランジスタDM1〜3はカレントミラー動作する。パワーMOSトランジスタLPWMOS2側にチャージ電流が流れているとき、パワーMOSトランジスタLPWMOS2と3段構成のパワーMOSトランジスタDM4、DM5、DM3はカレントミラー動作する。パワーMOSトランジスタDM1〜5の(ゲート幅(Wg)/ゲート長(Lg))をパワーMOSトランジスタLPWMOS1、パワーMOSトランジスタLPWMOS2の(ゲート幅(Wg)/ゲート長(Lg))のn1倍(カレントミラー比n1)としている。
【0067】
パワーMOSトランジスタLPWMOS1、パワーMOSトランジスタLPWMOS2とパワーMOSトランジスタDM1〜5は、閾値電圧(Vth)、耐圧などの電気的特性やゲート長(Lg)を同一なものを使用するのが好ましい。
【0068】
チャージ電流検出用としてパワーMOSトランジスタDM1〜5及びボディダイオードD1〜5を設けているので、モータ電流検出システム100のチップ面積の増大を抑制するために、カレントミラー比n1の値を1以下に設定するのが好ましい。
【0069】
ここでは、ノードN1とノードN3の間にパワーMOSトランジスタDM1〜3(3段構成)、ノードN2とノードN3の間にパワーMOSトランジスタ4、パワーMOSトランジスタ5、パワーMOSトランジスタ3(3段構成)を設けているが、それぞれ5段以上の奇数段構成にしてもよい。
【0070】
図7に示すように、変換処理部120は、チャージ電流検出部121、回生電流検出部122を含む。チャージ電流検出部121は、チャージ電流を検出して電圧に変換した検出電圧を出力する。回生電流検出部122は、回生電流を検出して電圧に変換した検出電圧を出力する。
【0071】
チャージ電流検出部121は、電流検出部8、帰還アンプ20、Nch MOSトランジスタNM2、Pch MOSトランジスタPM3を含む。
【0072】
帰還アンプ20は、入力側の(+)ポートがノードN11とパワーMOSトランジスタDM3の一端(ドレイン)に接続され、入力側の(−)ポートがノードN21とNch MOSトランジスタNM2の一端(ドレイン)に接続され、入力側の(+)ポートの信号と入力側の(−)ポートの信号を比較し、比較結果を出力する。
【0073】
Nch MOSトランジスタNM2は、一端(ドレイン)がノードN21と帰還アンプ20の入力側の(−)ポートに接続され、他端(ソース)が端子Pad1を介して接地電位(低電位側電源)Vssに接続され、制御端子(ゲート)に電源(高電位側電源)Vccに接続される。
【0074】
Nch MOSトランジスタNM2に電源(高電位側電源)Vccが供給され、電流検出部8が動作したときに、Nch MOSトランジスタNM2が“ON“して、ノードN21から帰還アンプ20の入力側の(−)ポートに帰還信号が入力される。
【0075】
電流検出部8は、Nch NOSトランジスタNM1、Pch MOSトランジスタPM1、Pch MOSトランジスタPM2を含む。
【0076】
Pch MOSトランジスタPM1は、一端(ソース)が電源(高電位側電源)Vccに接続され、制御端子(ゲート)が他端(ソース)とPch MOSトランジスタPM2の制御端子(ゲート)に接続される。Pch MOSトランジスタPM2は、一端(ソース)が電源(高電位側電源)Vccに接続され、制御端子(ゲート)がPch MOSトランジスタPM1の制御端子(ゲート)に接続される。Pch MOSトランジスタPM1とPch MOSトランジスタPM2は、カレントミラー回路21を構成する。
【0077】
Nch NOSトランジスタNM1は、一端(ドレイン)がPch MOSトランジスタPM1の他端(ドレイン)に接続され、制御端子(ゲート)が帰還アンプ20の出力信号が入力され、他端(ソース)がノードN21に接続される。
【0078】
Pch MOSトランジスタPM3は、一端(ソース)がPch MOSトランジスタPM2の他端(ドレイン)に接続され、他端(ドレイン)がノードN22に接続され、制御端子(ゲート)に制御信号Ssg5が入力され、電流・電圧変換する。
【0079】
回生電流検出部122は、帰還アンプ4、電流検出部5、Pch MOSトランジスタPM4を含む。帰還アンプ4と電流検出部5は、第1の実施形態と同様なので説明を省略する。
【0080】
Pch MOSトランジスタPM4は、一端(ソース)がPch MOSトランジスタPMOS2の他端(ドレイン)に接続され、他端(ドレイン)がノードN22に接続され、制御端子(ゲート)に制御信号Ssg6が入力され、電流・電圧変換する。
【0081】
図7に示すように、電圧検出部130は、コンパレータ50、可変抵抗KR1を含む。
【0082】
可変抵抗KR1は、一端がコンパレータ50の入力側の(+)ポートに接続され、他端が接地電位(低電位側電源)に接続され、可変された抵抗を設定する。
【0083】
コンパレータ50は、入力側の(+)ポートがノードN22と可変抵抗KR1の一端に接続され、変換処理部120の出力である検出電圧Vdetを入力し、入力側の(−)ポートに基準電圧Vrefが入力され、入力側の(+)ポートの信号と入力側の(−)ポートの信号を比較し、比較結果を制御信号Sctとして制御回路140に出力する。
【0084】
制御回路140は、制御信号Sctに基づいてゲートドライバ1やゲートドライバ2を含むロジック系回路部の制御を行う。
【0085】
モータ電流検出システム100でのチャージ電流について図8図9を参照して説明する。図8はチャージ電流の流れを説明する図、図8(a)はチャージ電流の流れを説明する図、図8(b)は変換処理部と電圧検出部の動作状態を示す図、図8(c)はノードVN1とノードVN11の状態を説明する図である。図9はモータ電流検出システムで発生するチャージ電流検出を示す図である。
【0086】
図8(a)に示すように、モータ電流検出システム100でのチャージ電流は図2(a)と同様に流れる。
【0087】
図8(b)に示すように、モータ電流検出システム100でのチャージ電流検出のとき、チャージ電流検出部121と電圧検出部が“Active”となり、回生電流検出部122が“Nonactive”となる。
【0088】
図8(c)に示すように、ローサイド側のパワーMOSトランジスタLPWMOS1がオンすると、ノード1から接地電位(低電位電源)Vssへチャージ電流が流れる。
【0089】
一方、ローサイド側のパワーMOSトランジスタLPWMOS2がオンすると、ノード2から接地電位(低電位電源)Vssへチャージ電流が流れる。
【0090】
このため、ノードN1の電圧VN1は、ローサイド側のパワーMOSトランジスタLPWMOS1又はローサイド側のパワーMOSトランジスタLPWMOS2のドレイン・ソース間電圧“VDS”となり、ノードN11の電圧VN11は“1/3VDS”となる。
【0091】
図9に示すように、Nch MOSトランジスタNM2の他端(ソース)からノードN3側へチャージ電流Ich2が流れる。帰還アンプ20は、ノードN11の信号(“(1/3)VDS”)を入力側の(+)ポートに入力し、ノードN21の信号を入力側の(−)ポートに入力する。帰還アンプ20は、パワーMOSトランジスタLPPWMOS1、パワーMOSトランジスタLPPWMOS2に流れるチャージ電流と検出トランジスタ部111に流れる電流を比較して、比較結果を電流検出部8に出力する。
【0092】
電流検出部8は、帰還アンプ20から出力される出力信号に基づいて、Pch MOSトランジスタPM2の他端(ドレイン)側から検出電流Idet2を出力する。
【0093】
カレントミラー回路21のカレントミラー比が1の場合、検出電流Idet2は、パワーMOSトランジスタLPPWMOS1、パワーMOSトランジスタLPPWMOS2に流れるチャージ電流をIch2とすると、
Idet2=Ich2×(n1)・・・・・式(3)
と表すことができ、高精度にチャージ電流を検出することができる。
【0094】
ここでは、カレントミラー回路21のカレントミラー比を1にしているが、Pch MOSトランジスタPM2の(ゲート幅/ゲート長)をPch MOSトランジスタPM1の(ゲート幅/ゲート長)の(1/n1)としてカレントミラー回路21のカレントミラー比を(1/n1)にすると、電流検出部8は検出電流Idet2をパワーMOSトランジスタLPWMOS1又パワーMOSトランジスタLPWMOS2で流れるチャージ電流として検出することができる。
【0095】
Pch MOSトランジスタPM3は、制御信号Ssg5がイネーブル状態(ローレベル)のときに検出電流Idet2を検出電圧Vdet2に変換する。コンパレータ50は、入力側の(+)ポートに検出電圧Vdet2を入力し、入力側の(−)ポートにチャージ電流検出で使用する基準電圧Vref2を入力し、比較結果を制御信号Sct2として制御回路140に出力する。
【0096】
モータ電流検出システム100での回生電流について図10図11を参照して説明する。図10はモータ電流検出システムで発生する回生電流を説明する図、図10(a)は、回生電流の流れを説明する図、図10(b)は、変換処理部と電圧検出部の動作状態を示す図である。図11はモータ電流検出システムで発生する回生電流検出を示す図である。
【0097】
図10(a)に示すように、モータ電流検出システム100での回生電流は図2(b)と同様に流れる。図10(b)に示すように、モータ電流検出システム100で回生電流が流れるとき、回生電流検出部122と電圧検出部130が“Active”となり、チャージ電流検出部121が“Nonactive”となる。
【0098】
図11に示すように、ローサイド側のパワーMOSトランジスタLPWMOS1或いはパワーMOSトランジスタLPWMOS2に回生電流が流れると第1の実施形態の回生電流検出回路90と同様にカレントミラー回路12のPch MOSトランジスタPMOS2の他端(ドレイン)側から検出電流Idet1が検出される。
【0099】
Pch MOSトランジスタPM4は、制御信号Ssg6がイネーブル状態(ローレベル)のときに検出電流Idet1を検出電圧Vdet1に変換する。コンパレータ50は、入力側の(+)ポートに検出電圧Vdet1を入力し、入力側の(−)ポートに回生電流検出で使用する基準電圧Vref1を入力し、比較結果を制御信号Sct1として制御回路140に出力する。
【0100】
ここで、モータ電流検出システム100で回生電流検出が不要で、チャージ電流検出のみ必要な場合、モータ電流検出システム100は、ゲートドライバ1、ゲートドライバ2、モータ3、検出トランジスタ部111、パワーMOSトランジスタHPWMOS1〜2、パワーMOSトランジスタLPWMOS1〜2、ボディダイオードBD1〜4、端子Pad1、帰還アンプ20、電流検出部8、Nch MOSトランジスタNM2から構成されるチャージ電流検出回路として使用することができる。
【0101】
上述したように、本実施形態のモータ電流検出システムでは、出力検出部110、変換処理部120、電圧検出部130が設けられる。出力検出部110は、ゲートドライバ1、ゲートドライバ2、モータ3、検出トランジスタ部111、パワーMOSトランジスタHPWMOS1〜2、パワーMOSトランジスタLPWMOS1〜2、パワーMOSトランジスタDPWMOS1〜2、ボディダイオードBD1〜4、ボディダイオードDBD1〜2、端子Pad1を含む。変換処理部120は、チャージ電流検出部121、回生電流検出部122を含む。電圧検出部130は、コンパレータ50、可変抵抗KR1を含む。チャージ電流検出のとき、チャージ電流検出部121と電圧検出部130が“Active”となり、回生電流検出部122が“Nonactive”となる。回生電流検出のとき、回生電流検出部122と電圧検出部130が“Active”となり、チャージ電流検出部121が“Nonactive”となる。電圧検出部130は、チャージ電流検出部121或いは回生電流検出部122の検出結果を制御信号Sctとして制御回路140に出力する。
【0102】
このため、モータ電流検出システム100では、ローサイド側のパワーMOSトランジスタLPWMOS1とパワーMOSトランジスタLPWMOS2にそれぞれ流れるチャージ電流と回生電流を高精度に検出することができる。
【0103】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0104】
1、2 ゲートドライバ
3 モータ
4、20 帰還アンプ
5、8 電流検出部
11 モータコイル
12、21 カレントミラー回路
50 コンパレータ
90 回生電流検出回路
100 モータ電流検出システム
110 出力検出部
111 検出トランジスタ部
120 変換処理部
130 電圧検出部
D1〜5、BD1〜4、DBD1〜2 ボディダイオード
DM1〜5、DPWMOS1〜2、HPWMOS1〜2、LPWMOS1〜2 パワーMOSトランジスタ
KR1 可変抵抗
Ich2 チャージ電流
I1〜2、I1a〜b、I2a〜b 回生電流
Idet1、Idet2 検出電流
N1〜6、N21〜22 ノード
NM1〜2、NMOS11 Nch MOSトランジスタ
Pad1 端子
PM1〜4、PMOS11〜12 Pch MOSトランジスタ
RS1 センス抵抗
Sct、Sct1〜2、Ssg1〜6 制御信号
Vcc、Vm 電源(高電位側電源)
Vdet、Vdet1〜2 検出電圧
Vref、Vref1〜2 基準電圧
Vss 接地電位(低電位側電源)
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11