特許第6656258号(P6656258)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ コンテゴ メディカル エルエルシーの特許一覧

特許6656258一体型塞栓フィルタを有する介入デバイス及び関連方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6656258
(24)【登録日】2020年2月6日
(45)【発行日】2020年3月4日
(54)【発明の名称】一体型塞栓フィルタを有する介入デバイス及び関連方法
(51)【国際特許分類】
   A61F 2/01 20060101AFI20200220BHJP
   A61M 25/10 20130101ALI20200220BHJP
【FI】
   A61F2/01
   A61M25/10 550
【請求項の数】27
【全頁数】24
(21)【出願番号】特願2017-538714(P2017-538714)
(86)(22)【出願日】2016年1月25日
(65)【公表番号】特表2018-506342(P2018-506342A)
(43)【公表日】2018年3月8日
(86)【国際出願番号】US2016014763
(87)【国際公開番号】WO2016118958
(87)【国際公開日】20160728
【審査請求日】2019年1月16日
(31)【優先権主張番号】62/107,216
(32)【優先日】2015年1月23日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】62/107,449
(32)【優先日】2015年1月25日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】62/109,388
(32)【優先日】2015年1月29日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】517103717
【氏名又は名称】コンテゴ メディカル エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100092783
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120134
【弁理士】
【氏名又は名称】大森 規雄
(74)【代理人】
【識別番号】100187964
【弁理士】
【氏名又は名称】新井 剛
(74)【代理人】
【識別番号】100104282
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 康仁
(72)【発明者】
【氏名】サッチャー,ラビッシュ
(72)【発明者】
【氏名】パテル,ウダヤン ジー.
【審査官】 槻木澤 昌司
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2010/0106182(US,A1)
【文献】 特開2002−336261(JP,A)
【文献】 特表2002−543876(JP,A)
【文献】 特許第4728224(JP,B2)
【文献】 特表2009−537277(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61F 2/01
A61M 25/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
経皮経管デバイスであって、
長手方向軸204、近位端部分206、遠位端部分208、及び外側壁210を有する細長いカテーテル202と、
前記カテーテルの前記近位端部分に操作可能に連結された介入デバイス212と、
前記カテーテルの前記遠位端部分に操作可能に連結されたフィルタ214であって、折畳位置216及び展開位置218の周囲またそれらの間で選択的に折畳可能かつ拡張可能であり、前記フィルタが、
フィルタシャーシ220であって、
前記カテーテル202に摺動可能に連結された可動カラー224、
前記カテーテルの前記長手方向軸に対して前記可動カラー224から離間配置された固定カラー226であって、前記カテーテルに移動不能に連結される、固定カラー、及び
複数のワイヤ230を備える管状編組スキャフォールド228であって、前記管状編組スキャフォールド228が、前記可動カラーに連結された第1の端部と前記固定カラーに連結された対向する第2の端部とを有し、前記フィルタが前記折畳位置と前記展開位置との間を移動するとき、前記複数のワイヤの各々のワイヤが前記可動カラーと前記固定カラーとの間で前記他のワイヤに対して独立して移動する管状編組スキャフォールドを備える前記フィルタシャーシ、並びに
前記フィルタシャーシに操作可能に連結されたフィルタ膜222を備える、前記フィルタと、
近位端と遠位端とを有するアクチュエータワイヤであって、前記アクチュエータワイヤの少なくとも一部が、前記カテーテルを通って延在し、前記アクチュエータワイヤの前記遠位端が、前記可動カラーに連結される、前記アクチュエータワイヤと
を備え、
前記フィルタが前記折畳位置にあるとき、前記アクチュエータワイヤの前記近位端を引っ張ることが、前記カテーテルの前記長手方向軸に対して前記可動カラーを前記固定カラーに向かって移動させる方向に前記可動カラーに力を及ぼし、その結果、フィルタシャーシが半径方向に拡張し、これによって前記フィルタを前記展開位置に向かって拡張させ、
前記フィルタが前記展開位置にあるとき、前記アクチュエータワイヤの前記近位端を押すことが、前記カテーテルの前記長手方向軸に対して前記可動カラーを前記固定カラーから離れるように移動させる方向に前記可動カラーに力を及ぼし、その結果、前記フィルタシャーシが半径方向に収縮し、これによって前記フィルタを前記折畳位置に向かって収縮させ
前記複数のワイヤの各々のワイヤが、前記編組スキャフォールドの前記第1の端部と第2の端部との間に延在し、
前記複数のワイヤの各々のワイヤが、少なくとも1つの交差部分と、少なくとも1つの非交差部分とを更に備え、
前記管状編組スキャフォールドが、前記複数のワイヤの各々に沿って、1対2の比の交互の交差部分及び非交差部分を含む、前記デバイス。
【請求項2】
前記可動カラー224が、前記カテーテル202に、前記カテーテルの遠位端部分208に近接して摺動可能に連結され、前記固定カラー226が、前記可動カラーと前記カテーテルの近位端部分206との間の位置で前記カテーテルに連結される、請求項1に記載のデバイス。
【請求項3】
前記カテーテルの前記長手方向軸に沿う前記可動カラー224と前記固定カラー226との間の距離が減少するにつれて、前記管状編組スキャフォールドの中央部分232が、半径方向に拡張し、前記フィルタを前記展開位置に向かって拡張させる、請求項1に記載のデバイス。
【請求項4】
前記中央部分が、前記カテーテル長手方向軸からの前記管状編組スキャフォールドの最大半径方向変位を画定し、
前記最大半径方向変位が、前記フィルタが前記展開位置にあるとき、標的血管半径よりも大きい、請求項3に記載のデバイス。
【請求項5】
前記フィルタが前記拡張位置にあるとき、前記フィルタシャーシが、標的血管の長さにわたって前記標的血管の形状とぴったりと一致するようにサイズ調整かつ構成される、請求項1に記載のデバイス。
【請求項6】
前記展開位置にある前記フィルタが、前記介入デバイスの動作中に、かつ少なくとも前記介入デバイスの血管からの取り外しのために前記フィルタが折り畳まれるまで、実質的に広がったままの状態である間に、少なくとも150マイクロメートルの粒径を有する塞栓粒子の実質的に100%を捕捉する、請求項1に記載のデバイス。
【請求項7】
前記複数のワイヤのうちの1つのワイヤの前記交差部分が、前記フィルタが、前記折畳位置と前記展開位置との間を移動するとき、前記複数のワイヤのうちの他のワイヤと摺動可能に接触する、請求項に記載のデバイス。
【請求項8】
前記管状編組スキャフォールドの前記複数のワイヤの各々が、形状記憶材料から形成される、請求項1に記載のデバイス。
【請求項9】
前記管状編組スキャフォールドが、前記フィルタの前記折畳位置に対応する形状記憶を有し得る、請求項に記載のデバイス。
【請求項10】
経皮経管デバイスであって、
長手方向軸204、近位端部分206、遠位端部分208、及び外側壁210を有する細長いカテーテル202と、
前記カテーテルの前記近位端部分に操作可能に連結された介入デバイス212と、
前記カテーテルの前記遠位端部分に操作可能に連結されたフィルタ214であって、折畳位置216及び展開位置218の周囲またそれらの間で選択的に折畳可能かつ拡張可能であり、前記フィルタが、
フィルタシャーシ220であって、
前記カテーテル202に摺動可能に連結された可動カラー224、
前記カテーテルの前記長手方向軸に対して前記可動カラー224から離間配置された固定カラー226であって、前記カテーテルに移動不能に連結される、固定カラー、及び
複数のワイヤ230を備える管状編組スキャフォールド228であって、前記管状編組スキャフォールド228が、前記可動カラーに連結された第1の端部と前記固定カラーに連結された対向する第2の端部とを有し、前記フィルタが前記折畳位置と前記展開位置との間を移動するとき、前記複数のワイヤの各々のワイヤが前記可動カラーと前記固定カラーとの間で前記他のワイヤに対して独立して移動する管状編組スキャフォールドを備える前記フィルタシャーシ、並びに
前記フィルタシャーシに操作可能に連結されたフィルタ膜222を備える、前記フィルタと、
近位端と遠位端とを有するアクチュエータワイヤであって、前記アクチュエータワイヤの少なくとも一部が、前記カテーテルを通って延在し、前記アクチュエータワイヤの前記遠位端が、前記可動カラーに連結される、前記アクチュエータワイヤと
を備え、
前記フィルタが前記折畳位置にあるとき、前記アクチュエータワイヤの前記近位端を引っ張ることが、前記カテーテルの前記長手方向軸に対して前記可動カラーを前記固定カラーに向かって移動させる方向に前記可動カラーに力を及ぼし、その結果、フィルタシャーシが半径方向に拡張し、これによって前記フィルタを前記展開位置に向かって拡張させ、
前記フィルタが前記展開位置にあるとき、前記アクチュエータワイヤの前記近位端を押すことが、前記カテーテルの前記長手方向軸に対して前記可動カラーを前記固定カラーから離れるように移動させる方向に前記可動カラーに力を及ぼし、その結果、前記フィルタシャーシが半径方向に収縮し、これによって前記フィルタを前記折畳位置に向かって収縮させ、
前記複数のワイヤの前記ワイヤのうちの少なくとも1つが、形状記憶材料から形成され、前記複数のワイヤの残部が、非形状記憶材料から形成される、前記デバイス。
【請求項11】
経皮経管デバイスであって、
長手方向軸204、近位端部分206、遠位端部分208、及び外側壁210を有する細長いカテーテル202と、
前記カテーテルの前記近位端部分に操作可能に連結された介入デバイス212と、
前記カテーテルの前記遠位端部分に操作可能に連結されたフィルタ214であって、折畳位置216及び展開位置218の周囲またそれらの間で選択的に折畳可能かつ拡張可能であり、前記フィルタが、
フィルタシャーシ220であって、
前記カテーテル202に摺動可能に連結された可動カラー224、
前記カテーテルの前記長手方向軸に対して前記可動カラー224から離間配置された固定カラー226であって、前記カテーテルに移動不能に連結される、固定カラー、及び
複数のワイヤ230を備える管状編組スキャフォールド228であって、前記管状編組スキャフォールド228が、前記可動カラーに連結された第1の端部と前記固定カラーに連結された対向する第2の端部とを有し、前記フィルタが前記折畳位置と前記展開位置との間を移動するとき、前記複数のワイヤの各々のワイヤが前記可動カラーと前記固定カラーとの間で前記他のワイヤに対して独立して移動する管状編組スキャフォールドを備える前記フィルタシャーシ、並びに
前記フィルタシャーシに操作可能に連結されたフィルタ膜222を備える、前記フィルタと、
近位端と遠位端とを有するアクチュエータワイヤであって、前記アクチュエータワイヤの少なくとも一部が、前記カテーテルを通って延在し、前記アクチュエータワイヤの前記遠位端が、前記可動カラーに連結される、前記アクチュエータワイヤと
を備え、
前記フィルタが前記折畳位置にあるとき、前記アクチュエータワイヤの前記近位端を引っ張ることが、前記カテーテルの前記長手方向軸に対して前記可動カラーを前記固定カラーに向かって移動させる方向に前記可動カラーに力を及ぼし、その結果、フィルタシャーシが半径方向に拡張し、これによって前記フィルタを前記展開位置に向かって拡張させ、
前記フィルタが前記展開位置にあるとき、前記アクチュエータワイヤの前記近位端を押すことが、前記カテーテルの前記長手方向軸に対して前記可動カラーを前記固定カラーから離れるように移動させる方向に前記可動カラーに力を及ぼし、その結果、前記フィルタシャーシが半径方向に収縮し、これによって前記フィルタを前記折畳位置に向かって収縮させ、
前記複数のワイヤの各々のワイヤが、前記編組スキャフォールドの前記第1の端部と第2の端部との間に延在し、
前記複数のワイヤの各々のワイヤが、少なくとも1つの交差部分と、少なくとも1つの非交差部分とを更に備え、
前記フィルタ膜が、前記少なくとも1つの非交差部分に連結される、前記デバイス。
【請求項12】
前記フィルタ膜が、前記展開位置にあるとき、前記フィルタシャーシの最大半径方向変位234に近接する位置で提供される非交差部分に連結される、請求項11に記載のデバイス。
【請求項13】
経皮経管デバイスであって、
長手方向軸204、近位端部分206、遠位端部分208、及び外側壁210を有する細長いカテーテル202と、
前記カテーテルの前記近位端部分に操作可能に連結された介入デバイス212と、
前記カテーテルの前記遠位端部分に操作可能に連結されたフィルタ214であって、折畳位置216及び展開位置218の周囲またそれらの間で選択的に折畳可能かつ拡張可能であり、前記フィルタが、
フィルタシャーシ220であって、
前記カテーテル202に摺動可能に連結された可動カラー224、
前記カテーテルの前記長手方向軸に対して前記可動カラー224から離間配置された固定カラー226であって、前記カテーテルに移動不能に連結される、固定カラー、及び
複数のワイヤ230を備える管状編組スキャフォールド228であって、前記管状編組スキャフォールド228が、前記可動カラーに連結された第1の端部と前記固定カラーに連結された対向する第2の端部とを有し、前記フィルタが前記折畳位置と前記展開位置との間を移動するとき、前記複数のワイヤの各々のワイヤが前記可動カラーと前記固定カラーとの間で前記他のワイヤに対して独立して移動する管状編組スキャフォールドを備える前記フィルタシャーシ、並びに
前記フィルタシャーシに操作可能に連結されたフィルタ膜222を備える、前記フィルタと、
近位端と遠位端とを有するアクチュエータワイヤであって、前記アクチュエータワイヤの少なくとも一部が、前記カテーテルを通って延在し、前記アクチュエータワイヤの前記遠位端が、前記可動カラーに連結される、前記アクチュエータワイヤと
を備え、
前記フィルタが前記折畳位置にあるとき、前記アクチュエータワイヤの前記近位端を引っ張ることが、前記カテーテルの前記長手方向軸に対して前記可動カラーを前記固定カラーに向かって移動させる方向に前記可動カラーに力を及ぼし、その結果、フィルタシャーシが半径方向に拡張し、これによって前記フィルタを前記展開位置に向かって拡張させ、
前記フィルタが前記展開位置にあるとき、前記アクチュエータワイヤの前記近位端を押すことが、前記カテーテルの前記長手方向軸に対して前記可動カラーを前記固定カラーから離れるように移動させる方向に前記可動カラーに力を及ぼし、その結果、前記フィルタシャーシが半径方向に収縮し、これによって前記フィルタを前記折畳位置に向かって収縮させ、
前記フィルタ膜が、前記カテーテルの前記長手方向軸に対して長手方向に前記フィルタシャーシを超えて延在する、前記デバイス。
【請求項14】
前記フィルタ膜が、前記フィルタシャーシに操作可能に連結された編組メッシュ700を備える、請求項1に記載のデバイス。
【請求項15】
前記編組メッシュが、前記フィルタシャーシ220の内表面702に配設される、請求項14に記載のデバイス。
【請求項16】
経皮経管デバイスであって、
長手方向軸204、近位端部分206、遠位端部分208、及び外側壁210を有する細長いカテーテル202と、
前記カテーテルの前記近位端部分に操作可能に連結された介入デバイス212と、
前記カテーテルの前記遠位端部分に操作可能に連結されたフィルタ214であって、折畳位置216及び展開位置218の周囲またそれらの間で選択的に折畳可能かつ拡張可能であり、前記フィルタが、
フィルタシャーシ220であって、
前記カテーテル202に摺動可能に連結された可動カラー224、
前記カテーテルの前記長手方向軸に対して前記可動カラー224から離間配置された固定カラー226であって、前記カテーテルに移動不能に連結される、固定カラー、及び
複数のワイヤ230を備える管状編組スキャフォールド228であって、前記管状編組スキャフォールド228が、前記可動カラーに連結された第1の端部と前記固定カラーに連結された対向する第2の端部とを有し、前記フィルタが前記折畳位置と前記展開位置との間を移動するとき、前記複数のワイヤの各々のワイヤが前記可動カラーと前記固定カラーとの間で前記他のワイヤに対して独立して移動する管状編組スキャフォールドを備える前記フィルタシャーシ、並びに
前記フィルタシャーシに操作可能に連結されたフィルタ膜222を備える、前記フィルタと、
近位端と遠位端とを有するアクチュエータワイヤであって、前記アクチュエータワイヤの少なくとも一部が、前記カテーテルを通って延在し、前記アクチュエータワイヤの前記遠位端が、前記可動カラーに連結される、前記アクチュエータワイヤと
を備え、
前記フィルタが前記折畳位置にあるとき、前記アクチュエータワイヤの前記近位端を引っ張ることが、前記カテーテルの前記長手方向軸に対して前記可動カラーを前記固定カラーに向かって移動させる方向に前記可動カラーに力を及ぼし、その結果、フィルタシャーシが半径方向に拡張し、これによって前記フィルタを前記展開位置に向かって拡張させ、
前記フィルタが前記展開位置にあるとき、前記アクチュエータワイヤの前記近位端を押すことが、前記カテーテルの前記長手方向軸に対して前記可動カラーを前記固定カラーから離れるように移動させる方向に前記可動カラーに力を及ぼし、その結果、前記フィルタシャーシが半径方向に収縮し、これによって前記フィルタを前記折畳位置に向かって収縮させ、
前記フィルタ膜が、前記フィルタシャーシに操作可能に連結された編組メッシュ700を備え
前記編組メッシュが、二重層状編組メッシュである、前記デバイス。
【請求項17】
前記編組メッシュが、前記フィルタの展開位置に対応する形状記憶を有する形状記憶材料を含み、
前記管状編組スキャフォールドが、前記フィルタの前記折畳位置に対応する形状記憶を有する形状記憶材料を含む、請求項14に記載のデバイス。
【請求項18】
前記編組メッシュが、ポリマーを含む、請求項14に記載のデバイス。
【請求項19】
前記編組メッシュが、100マイクロメートル未満の孔径を有する、請求項14に記載のデバイス。
【請求項20】
前記カテーテルが、内腔と、前記内腔と連通するポートとを更に備え、前記ポートが、前記固定カラーと前記可動カラーとの間に位置する前記カテーテルの前記外側壁内に開口を備え、前記内腔が、前記カテーテルの前記近位端部分から前記ポートまで延在し、
前記アクチュエータワイヤが、前記内腔を通って延在し、前記アクチュエータワイヤの前記遠位端が、前記ポートを通って前記内腔から出る、請求項1に記載のデバイス。
【請求項21】
前記可動カラーの前記固定カラーに向かう移動が、前記フィルタシャーシの中央部分を半径方向に拡張させる、請求項1に記載のデバイス。
【請求項22】
前記介入デバイスが、血管形成デバイスであり、前記血管形成デバイスが、血管形成バルーン、ステント、機械的血栓除去デバイス、粥腫切除デバイスのうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載のデバイス。
【請求項23】
経皮経管デバイスであって、
長手方向軸204、近位端部分206、遠位端部分208、及び外側壁210を有する細長いカテーテル202と、
前記カテーテルの前記近位端部分に操作可能に連結された介入デバイス212と、
前記カテーテルの前記遠位端部分に操作可能に連結されたフィルタ214であって、折畳位置216及び展開位置218の周囲またそれらの間で選択的に折畳可能かつ拡張可能であり、前記フィルタが、
フィルタシャーシ220であって、
前記カテーテル202に摺動可能に連結された可動カラー224、
前記カテーテルの前記長手方向軸に対して前記可動カラー224から離間配置された固定カラー226であって、前記カテーテルに移動不能に連結される、固定カラー、及び
複数のワイヤ230を備える管状編組スキャフォールド228であって、前記管状編組スキャフォールド228が、前記可動カラーに連結された第1の端部と前記固定カラーに連結された対向する第2の端部とを有し、前記フィルタが前記折畳位置と前記展開位置との間を移動するとき、前記複数のワイヤの各々のワイヤが前記可動カラーと前記固定カラーとの間で前記他のワイヤに対して独立して移動する管状編組スキャフォールドを備える前記フィルタシャーシ、並びに
前記フィルタシャーシに操作可能に連結されたフィルタ膜222を備える、前記フィルタと、
近位端と遠位端とを有するアクチュエータワイヤであって、前記アクチュエータワイヤの少なくとも一部が、前記カテーテルを通って延在し、前記アクチュエータワイヤの前記遠位端が、前記可動カラーに連結される、前記アクチュエータワイヤと
を備え、
前記フィルタが前記折畳位置にあるとき、前記アクチュエータワイヤの前記近位端を引っ張ることが、前記カテーテルの前記長手方向軸に対して前記可動カラーを前記固定カラーに向かって移動させる方向に前記可動カラーに力を及ぼし、その結果、フィルタシャーシが半径方向に拡張し、これによって前記フィルタを前記展開位置に向かって拡張させ、
前記フィルタが前記展開位置にあるとき、前記アクチュエータワイヤの前記近位端を押すことが、前記カテーテルの前記長手方向軸に対して前記可動カラーを前記固定カラーから離れるように移動させる方向に前記可動カラーに力を及ぼし、その結果、前記フィルタシャーシが半径方向に収縮し、これによって前記フィルタを前記折畳位置に向かって収縮させ、
前記介入デバイスが、血管形成デバイスであり、前記血管形成デバイスが、血管形成バルーン、ステント、機械的血栓除去デバイス、粥腫切除デバイスのうちの少なくとも1つを含む、
前記粥腫切除デバイスが、回転式粥腫切除デバイス、方向性粥腫切除デバイス、及び混合回転式−方向性粥腫切除デバイスのうちの少なくとも1つを含む、前記デバイス。
【請求項24】
経皮経管デバイスであって、
長手方向軸204、近位端部分206、遠位端部分208、及び外側壁210を有する細長いカテーテル202と、
前記カテーテルの前記近位端部分に操作可能に連結された介入デバイス212と、
前記カテーテルの前記遠位端部分に操作可能に連結されたフィルタ214であって、折畳位置216及び展開位置218の周囲またそれらの間で選択的に折畳可能かつ拡張可能であり、前記フィルタが、
フィルタシャーシ220であって、
前記カテーテル202に摺動可能に連結された可動カラー224、
前記カテーテルの前記長手方向軸に対して前記可動カラー224から離間配置された固定カラー226であって、前記カテーテルに移動不能に連結される、固定カラー、及び
複数のワイヤ230を備える管状編組スキャフォールド228であって、前記管状編組スキャフォールド228が、前記可動カラーに連結された第1の端部と前記固定カラーに連結された対向する第2の端部とを有し、前記フィルタが前記折畳位置と前記展開位置との間を移動するとき、前記複数のワイヤの各々のワイヤが前記可動カラーと前記固定カラーとの間で前記他のワイヤに対して独立して移動する管状編組スキャフォールドを備える前記フィルタシャーシ、並びに
前記フィルタシャーシに操作可能に連結されたフィルタ膜222を備える、前記フィルタと、
近位端と遠位端とを有するアクチュエータワイヤであって、前記アクチュエータワイヤの少なくとも一部が、前記カテーテルを通って延在し、前記アクチュエータワイヤの前記遠位端が、前記可動カラーに連結される、前記アクチュエータワイヤと
を備え、
前記フィルタが前記折畳位置にあるとき、前記アクチュエータワイヤの前記近位端を引っ張ることが、前記カテーテルの前記長手方向軸に対して前記可動カラーを前記固定カラーに向かって移動させる方向に前記可動カラーに力を及ぼし、その結果、フィルタシャーシが半径方向に拡張し、これによって前記フィルタを前記展開位置に向かって拡張させ、
前記フィルタが前記展開位置にあるとき、前記アクチュエータワイヤの前記近位端を押すことが、前記カテーテルの前記長手方向軸に対して前記可動カラーを前記固定カラーから離れるように移動させる方向に前記可動カラーに力を及ぼし、その結果、前記フィルタシャーシが半径方向に収縮し、これによって前記フィルタを前記折畳位置に向かって収縮させ、
前記介入デバイスが、血管形成術、弁形成術、及びアブレーションのうちの少なくとも1つを実行することができる、前記デバイス。
【請求項25】
経皮経管血管形成デバイスであって、
長手方向軸、近位端部分、遠位端部分、及び外側壁を有する細長いカテーテルと、
前記カテーテルの前記近位端部分に操作可能に連結された介入デバイスと、
前記カテーテルの前記遠位端部分に操作可能に連結されたフィルタであって、折畳位置と展開位置との間で移動可能であり、前記フィルタが、
フィルタシャーシであって、前記カテーテルに摺動可能に連結された可動カラーに連結された遠位端と、前記可動カラーから離間配置されかつ前記カテーテルに移動不能に連結された固定カラーに連結された近位端とを有する管状編組スキャフォールドを備える前記フィルタシャーシ、及び
前記管状編組スキャフォールドに連結され、また前記フィルタシャーシの少なくとも前記遠位端まで延在するフィルタ膜を備える、前記フィルタと、
アクチュエータワイヤであって、前記アクチュエータワイヤの少なくとも一部が、前記カテーテル内に延在し、前記アクチュエータワイヤの遠位端が、前記カテーテルの外側壁上に提供されたポートを通って前記カテーテルから出て、前記アクチュエータワイヤの遠位端が、前記可動カラーに連結される、前記アクチュエータワイヤと、
前記カテーテルの前記近位端部分に連結され、かつ前記アクチュエータワイヤの近位端にねじで操作可能に連結されたハンドルと、前記ねじに連結されたアクチュエータであって、前記アクチュエータの作動が、前記ハンドル長手方向軸に対する、前記ねじ、及びそれに対応して前記アクチュエータワイヤの軸方向変位をもたらす、前記アクチュエータとを備え、
前記ねじの回転が、前記アクチュエータワイヤを前記カテーテルの前記長手方向軸に沿って移動させ、前記アクチュエータワイヤの移動が、前記可動カラー上に力を強制的に及ぼすこと、及び前記可動カラーを前記カテーテルの前記長手方向軸に沿って前記固定カラーに対して移動させることによって、前記フィルタを前記折畳位置と前記展開位置との間で移動させ
前記アクチュエータがノブであり、
前記ハンドルは、
遠位部分812と、
近位部分814であって、遠位停止部822、近位停止部824、及び前記遠位停止部822が、前記ねじ804の遠位軸方向移動を制限し、かつ前記近位停止部824が前記ねじ804の近位軸方向移動を制限するように、前記ハンドルの長手方向軸802に対して、前記遠位及び近位停止部822、824の間に位置付けられた、前記ねじの少なくとも1つのねじ山806に係合するための複数のねじ山受容部材826を含む、前記近位部分814と、
前記近位部分814と前記遠位部分812との間に延在し、またこれらに接続されたブリッジ部分828と
を更に備え、
前記ハンドル本体810の前記近位部分814の前記遠位端838の内表面が、前記ハンドル長手方向軸802に対して内向きにテーパ状であり、
前記アクチュエータの近位部分834が、その外表面に固定されたOリング840を更に備え、前記アクチュエータが、前記ハンドル内に摺動可能に配設され、これにより、前記ノブを前記ハンドル長手方向軸802に対して近位に摺動させることが、前記Oリング840を、前記近位部分814の前記内向きにテーパ状の内表面に係合させ、これによって前記アクチュエータの回転位置を係止する、前記デバイス。
【請求項26】
前記ねじ804が第1の回転方向にある間に、前記可動カラー224が、前記固定カラー226に向かって変位され、その結果、前記フィルタ214を前記展開位置218に向かって拡張させ、前記ねじ804が第2の回転方向にある間に、前記可動カラー224が、前記固定カラー226から離れて変位され、その結果、前記フィルタ214を前記折畳位置216に向かって移動させる、請求項25に記載のデバイス。
【請求項27】
前記アクチュエータの前記遠位部分830が、前記ハンドルの前記遠位部分812の近位端836との摺動可能かつ回転可能な係合のうちの少なくとも1つにおいて位置付けられ、
ノブの近位部分834が、前記ハンドルの前記近位部分814の遠位端838との摺動可能かつ回転可能な係合のうちの少なくとも1つにおいて位置付けられる、請求項25に記載のデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2015年1月23日に出願された米国仮特許出願第62/107,216号、2015年1月25日に出願された米国仮特許出願第62/107,449号、及び2015年1月29日に出願された米国仮特許出願第62/109,388号の利益を主張するものである。これらの出願の各々は、全ての目的のためにそれらの全体が参照により組み込まれる。
【0002】
(発明の分野)
本発明は、概して、介入デバイスに関し、より具体的には、一体型塞栓フィルタを有する介入デバイス、並びにこの作製及び使用方法に関する。
【背景技術】
【0003】
血管床は、一定流量の酸素を豊富に含む血液を器官に供給する。病変血管においては、器官への血流量を減少させ、死亡を含むまでの有害な臨床症状を引き起こし得る閉塞が発生する可能性がある。病変血管は、初期血栓症から後期石灰化プラークに至る広範な物質を含み得る。
【0004】
血管形成術は、狭窄血管を切り開き、血流を回復させるために、医師によって実行されるカテーテルベースの手技として説明することができる。例えば、患者の鼠径部、腕、又は手において進入部位を開けることができ、ガイドワイヤ及びカテーテルを、X線透視デバイスの誘導下で閉塞位置に前進させることができる。小型バルーンをその遠位端に隣接して有するカテーテルは、バルーンが狭窄領域内に置かれるまでX線透視デバイスの誘導下で前進させることができる。バルーンは、その後、1回又は2回以上、膨張及び収縮され、動脈の狭窄領域を拡張することができる。
【0005】
血管形成術は、介入治療中に、狭窄した、ないしは別の方法で欠陥を生じた位置から下流に塞栓粒子を放出することができる血管介入の一例である。これらの塞栓粒子は、有害な臨床事象をもたらし得る。これらの塞栓粒子が血流と共に毛細血管床まで下流に移動することを防止するために、これらの塞栓粒子を捕捉することが有益であることが示されている(例えば、Baim D S,Wahr D,George B,et al.,「Randomized trial of a distal embolic protection device during percutaneous intervention of saphenous vein aorta−coronary bypass grafts」,Circulation 2002;105:1285〜90)。
【0006】
バルーン血管形成術に加えて、狭窄症は、ステントによってまた機械的血栓除去デバイスによって処置することもできる。これらのデバイスもまた、介入治療中に塞栓粒子を狭窄位置から下流に放出する傾向にある。
【0007】
これらの塞栓粒子を捕えるために使用される現在利用可能なシステムは、主として、遠位フィルタシステム又は閉塞用バルーンシステムからなる。遠位フィルタシステムは、遠位バルーン閉塞システムと同様に、ガイドワイヤ上にある。近位バルーン閉塞システムは、ガイドワイヤ又はシース上にある。これらのシステムは、使いやすさに関する短所に悩まされている。塞栓保護ガイドワイヤもまた、多くの場合において、保護された血管形成術手技を比較的より困難にする可撓性及び安定性の問題に悩まされている。伏在静脈グラフトの場合には、これらの問題は、ガイドワイヤが支持をもたらすのに十分に長くない場合がある大動脈口病変部、又はフィルタのための降着場所が十分であり得ない遠位血管グラフト病変部に、特異的に関連する。後者は、現在利用可能なフィルタシステムが、処置用バルーンと遠位フィルタとの間にかなりの距離を有し得るために、問題であり得る。この距離は、遠位静脈グラフト病変部において問題であるばかりでなく、狭窄症の直後に側枝があり得る動脈狭窄症においても問題であり得る。このような場合、フィルタは、しばしば、側枝に対して遠位に展開され得るために、側枝は塞栓粒子から保護されないままである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
したがって、一体型塞栓フィルタを有する改善された介入デバイス並びにこの作製及び使用方法のための必要性が存在する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本概要は、本開示の広範囲の概説ではないことを理解するべきである。本概要は、例証であり、限定するものではなく、本開示の主な又は重要な要素を特定することもその範囲を描写することも意図していない。本概要の唯一の目的は、以下の完全かつ広範囲に及ぶ詳細な説明への序論として、本開示のある特定の概念を説明及び例証することである。
【0010】
一態様において、本開示は、長手方向軸、近位端部分、遠位端部分、及び外側壁を有する細長いカテーテルと、カテーテルの遠位端部分に操作可能に連結された介入デバイスと、カテーテルの遠位端部分に操作可能に連結されたフィルタであって、フィルタが、折畳位置及び展開位置の周囲またそれらの間で選択的に折畳可能かつ拡張可能であり得る、フィルタと、を備える、経皮経管デバイスを説明する。一態様において、フィルタは、フィルタ膜に操作可能に連結されたフィルタシャーシを備えることができる。フィルタシャーシは、カテーテルに摺動可能に連結された可動カラーと、カテーテルの長手方向軸に対して可動カラーから離間配置され、かつカテーテルに移動不能に連結された固定カラーと、複数のワイヤを備え、可動カラーに連結された第1の端部及び固定カラーに連結した対向する第2の端部を有する管状編組スキャフォールドであって、複数のワイヤの各々のワイヤが、編組スキャフォールドの第1の端部と第2の端部との間に延在し、フィルタが折畳位置と展開位置との間を移動するとき、複数のワイヤの各々のワイヤが、可動カラーと固定カラーとの間で、他のワイヤに対して独立して移動するか、又は代替的に、独立して摺動する、管状編組スキャフォールドと、を備えることができる。別の態様において、複数のワイヤの各々のワイヤは、少なくとも1つの交差部分と少なくとも1つの非交差部分とを更に備えることができ、更なる態様において、フィルタ膜は、複数の非交差部分に選択的に装着され得る。別の態様において、カテーテルは、内腔と、内腔と連通するポートとを更に備え、ポートは、固定カラーと可動カラーとの間に位置するカテーテルの外側壁内に開口を備え、内腔は、カテーテルの近位端部分からポートまで延在する。デバイスが、近位及び遠位端を有するアクチュエータワイヤを更に備えることも想定され、アクチュエータワイヤの少なくとも一部は、カテーテルの内腔を通って延在し、アクチュエータワイヤの遠位端は、ポートを通ってカテーテルの内腔から出て、可動カラーに連結される。一態様において、フィルタが折畳位置にあるとき、アクチュエータワイヤの近位端を引っ張ることが、カテーテルの長手方向軸に対する方向に可動カラーに力を及ぼし、その結果、可動カラーを固定カラーに向かって移動させ、可動カラーの固定カラーに向かう選択的移動が、フィルタシャーシの中央部分を半径方向に拡張させ、これによって、フィルタを展開位置に向かって選択的に拡張させる。
【0011】
別の態様において、本開示は、長手方向軸、近位端部分、遠位端部分、及び外側壁を有する細長いカテーテルと、カテーテルの遠位端部分に操作可能に連結された介入デバイスと、カテーテルの遠位端部分に操作可能に連結されたフィルタであって、折畳位置と展開位置とに対してまたそれらの間で選択的に折畳可能かつ拡張可能であり得るフィルタと、を備える、経皮経管デバイスを説明する。一態様において、フィルタはフィルタシャーシを備えることができ、フィルタシャーシは、カテーテルに摺動可能に連結された可動カラーに連結された遠位端を有し、またカテーテルの長手方向軸に対して可動カラーから離間配置され、カテーテルに移動不能に連結された固定カラーに連結されている近位端を有する管状編組スキャフォールドを備える。別の態様において、編組スキャフォールドは、フィルタを折畳位置に付勢する形状記憶を有することができる。編組スキャフォールドが、カテーテル長手方向軸からの最大半径方向変位を有する中央部分を有することができるか、又はフィルタが展開位置にあるときに、標的の血管半径よりも大きい尖端を有することができることも更に想定される。別の態様において、カテーテルは、内腔と、内腔と連通するポートとを更に備えることができ、ポートは、固定カラーと可動カラーとの間に位置するカテーテルの外側壁内に開口を備え、内腔は、カテーテルの近位端部分からポートまで延在する。デバイスが、近位及び遠位端を有するアクチュエータワイヤを更に備えることができることも想定され、アクチュエータワイヤの少なくとも一部は、カテーテルの内腔を通って延在し、アクチュエータワイヤの遠位端は、ポートを通ってカテーテルの内腔に出て、可動カラーに連結され得る。一態様において、フィルタが折畳位置にあるとき、アクチュエータワイヤの近位端を引っ張ることが、カテーテルの長手方向軸に対する方向に可動カラーに力を及ぼし、これが可動カラーを固定カラーに向かって移動させる。可動カラーの固定カラーに向かう選択的移動が、フィルタを選択的に拡張させ、これによって、フィルタを標的血管の内壁に形状適合して並置させ、選択的に拡張された構成において、フィルタは、血管形成処置デバイスの動作中にまた少なくとも血管形成デバイスの血管からの取り外しのためにフィルタが折り畳まれるまで、フィルタが実質的に広がったままの状態の間に、少なくとも150マイクロメートルの粒径を有する塞栓粒子の実質的に100%を捕捉することが想定される。
【0012】
本発明の例示の実施形態の追加の特徴及び利点は、以下に続く説明に記載され、この説明からある程度は明白であろうが、このような例示の実施形態の実施によって学習してもよい。このような実施形態の特徴及び利点は、機器及び添付の特許請求の範囲で特に指摘された組み合わせを用いて実現かつ取得され得る。これらの及び他の特徴は、以下の説明及び添付の特許請求の範囲から完全に明白になるであろうが、以降に記載されるこのような例示の実施形態の実施によって学習されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0013】
本明細書に組み込まれ、また本明細書の一部を構成する添付の図面は、態様を例証し、以下の説明と共に、方法及びシステムの原理を説明するよう機能する。
図1】折畳位置にあるフィルタを示す例示的な経皮経管デバイスの側面図を提供する。
図2】展開位置にあるフィルタを示す、図1の経皮経管デバイスの側面図を提供する。
図3】折畳位置にあるフィルタを示す例示的な経皮経管デバイスの側面図を提供する。
図4】展開位置にあるフィルタを示す、図3の経皮経管デバイスの側面図を提供する。
図5】展開位置にあるフィルタ及び介入デバイスを示す、図3の経皮経管デバイスの側面図を提供する。
図6図3の経皮経管デバイス及び展開されたフィルタの部分斜視図を提供する。
図7】様々な編組構成を備えた図3の経皮経管デバイス及び展開されたフィルタの二部分斜視図を提供する。
図8A】例示的な管状編組スキャフォールドの部分図を提供する。
図8B】例示的な管状編組スキャフォールドの部分図を提供する。
図9】例示的な管状編組スキャフォールドの部分図を提供する。
図10】例示的なフィルタ膜の部分図を提供する。
図11】経皮経管デバイスの例示的なハンドルの左側面図を提供する。
図12図11のハンドルの右側面斜視図を提供する。
図13図11のハンドルの左側面斜視図を提供する。
図14図11のハンドルの右側部分側面図を提供する。
図15図11のハンドルの右側面図を提供する。
図16】左上隅から時計回りに提供し、折り畳まれたフィルタがその初期状態で示されている。次の図は、フィルタが動脈モデルにおいて展開されていることを示す。第3番目の図は、フィルタが粒子を捕捉したことを示す。最後の図は、フィルタがフィルタ膜内に粒子を捕捉しながらここで折り畳まれていることを示す。
図17】膜微粒子捕捉効率試験結果の表を提供する。
図18】動脈モデルの内部の展開されたフィルタを提供する。
図19】内側に曲がる形状の折り畳まれたフィルタを提供する。
図20】例示的な経皮経管デバイスを提供する。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明は、以下の発明を実施するための形態、実施例、図面、及び特許請求の範囲、並びにそれらの前後の説明を参照することによってより容易に理解することができる。しかしながら、本デバイス、システム、及び/又は方法が開示かつ説明される前に、別途記載のない限り、本発明は、開示される特定の本デバイス、システム、及び/又は方法に限定されるものではなく、したがって、当然のことながら変化することができることを理解するべきである。本明細書で使用される専門用語は、特定の態様を説明するための目的のものにすぎず、限定することを意図しないことも理解するべきである。
【0015】
以下の本発明の説明は、本発明の可能な教示として、その最適な現在既知の態様で提供した。この目的のために、関連技術分野における当業者は、本明細書に記載される有益な結果をなお得つつ、本明細書に記載される本発明の様々な態様に対して多くの変更がなされてもよいことを認識かつ理解するであろう。本明細書に記載される望ましい利益の一部は、他の特徴を利用することなく本明細書に記載される特徴の一部を選択することによって得ることができることも明白であるだろう。したがって、当業者であれば、本発明に対する多くの修正及び適応が可能であり、特定の状況においても望ましく、これら修正及び適応は本明細書に記載されるものの一部であることを認識するであろう。このように、以下の説明は、本明細書に記載される原理の例示として提供され、それらを限定するものとしては提供されない。
【0016】
本発明の1つ又は2つ以上の実施形態の様々な態様を説明するために、図への参照がなされるであろう。図面は、1つ又は2つ以上の実施形態の図式的及び概略的表現であり、本開示を限定するものではない。更に、様々な図面は、1つ又は2つ以上の実施形態にとって機能的と見なされる縮尺で提供されているが、図面は、全ての想定される実施形態において必ずしも正寸で描画されてはいない。したがって、図面は、例示的な縮尺を表すが、これら図面をいかなる必須の縮尺としても断定するべきではない。
【0017】
以下の説明において、本明細書に記載されるものの十分な理解を提供するために、多数の具体的詳細が記載されている。しかしながら、本開示は、これらの具体的詳細なしに実施されてもよいことが、当業者には明らかであろう。他の例では、開示された実施形態の不要な曖昧な態様を回避するために、血管介入及び血管介入デバイスの周知の態様は、特に詳細には説明されてない。
【0018】
本明細書及び添付の特許請求の範囲において使用されるとき、単数形「a」、「an」、及び「the」は、その内容について別段の明確な指示がない限り、複数の指示対象を包含する。範囲は、「約」1つの特定の値から、及び/又は「約」別の特定の値までとして表されてもよい。このような範囲が表されるとき、別の態様は、1つの特定の値から、及び/又は他の特定の値までを含む。同様に、値が、先行詞「約」の使用によって近似として表されるとき、特定の値は別の態様を形成することが理解されるであろう。範囲の各々の端点は、他の端点に関しても、他の端点とは独立しても、この両方において、有意であると更に理解されるであろう。
【0019】
「任意選択的な」又は「任意選択的に」は、引き続いて記載された事象又は状況が起こってもよくあるいは起こらなくてもよいこと、及び説明が、該事象又は状況が起こる場合の例及びそれが起こらない場合の例を含むことを意味する。
【0020】
本明細書の説明及び特許請求の範囲の全体を通して、単語「comprise」、並びに「comprising」及び「comprises」などの単語の変化形は、例えば、他の添加剤、構成成分、整数、又は工程が「含まれるが、これらに限定されない」及び「例えば、除外することを意図しない」ことを意味する。「例示的な」は、「の一例」を意味し、好ましい又は理想的な態様の指示を伝えることを意図しない。「などの」は、限定的な意味で使用されるものではなく、説明的な目的で使用される。
【0021】
開示された方法及びシステムを行うために使用することができる構成要素が開示されている。これらの構成要素及び他の構成要素が本明細書において開示され、これらの構成要素の組み合わせ、サブセット、相互作用、グループなどが開示される場合、これらの各々の多様な個別の組み合わせ及び集合的な組み合わせ並びに置換が明確に開示される一方、各々は、全ての方法及びシステムに関して、本明細書において具体的に想定及び説明されていることを理解されたい。これは、本出願の全ての態様に適用されるが、開示された方法における工程に限定されるわけではない。このように、事前に定義され得る多様な更なる工程が存在する場合、これらの更なる工程の各々は、任意の特定の態様又は開示された方法の態様の組み合わせにより事前に定義され得ることを理解されたい。
【0022】
本明細書に記載されまた図1〜15に示される実施形態は、介入デバイスを備え、かつ一体化フィルタを有する経皮経管カテーテルベースのデバイスを提供する。一体型フィルタは、フィルタがあらゆる血管形状にぴったりと一致することを可能にする可撓性かつ形状適合性の編組フィルタシャーシを備える。したがって、一体型フィルタは、折畳位置及び展開位置の周囲またこれらの間で選択的に移動するように構成することができる。別の態様において、展開位置におけるフィルタの非拘束直径は、標的血管よりも大きいものとすることができる。したがって、一体型フィルタは、選択的に展開されて、血管壁と形状適合して対向し、フィルタと血管壁との間の並置のゾーンを創出することができる。本明細書に記載されるデバイスは、改善された可撓性、より低い輪郭、非常に蛇行した血管セグメント内においても座屈がないこと、屈曲部及び既存のステントを通しての急角度での改善された牽引、非外傷性の展開、100%の塞栓捕捉効率、並びに除去の容易性及び予測性を容易にする完全な折畳などの先行技術のデバイスに勝る多くの他の利点を可能にする。これらの特徴及び利点は、他の特徴及び利点と共に、本明細書に詳細に考察されるであろう。
【0023】
別の態様において、介入デバイス212は、例えば、またこれらに限定されるものではないが、血管形成バルーン、ステント、機械的血栓除去デバイス、粥腫切除デバイスなどの血管形成介入デバイスとすることができる。更なる態様において、粥腫切除デバイスは、回転式粥腫切除デバイス、方向性粥腫切除デバイス、又はこれらの組み合わせを含むことができる。他の態様において、介入デバイスは、弁形成、アブレーションなどを行うように選択され得る。
【0024】
図1〜7に例示された一態様において、本開示は、長手方向軸204、近位端部分206、遠位端部分208、及び外側壁210を有する細長いカテーテル202と、カテーテル202の近位端部分206に操作可能に連結された介入デバイス212と、カテーテル202の遠位端部分208に操作可能に連結されたフィルタ214であって、折畳位置216及び展開位置218の周囲またそれらの間で選択的に折畳可能かつ拡張可能であり得るフィルタと、を備える、経皮経管デバイス200を説明する。例示的な介入デバイスが、図5で展開位置にて示されている。本開示を考慮すれば、介入デバイス212が、経皮経管デバイス200が実行するように構成される介入の細目に応じて、カテーテル202の長手方向軸204に対してフィルタ214の近位又は遠位のいずれかに位置し得ることを当業者であれば理解されるであろう。同様に、フィルタ214が、経皮経管デバイス200が実行するように構成される介入の細目に応じて、血流に対して適切に配向され、介入装置212から下流に位置するべきであることを当業者であれば理解するであろう。単に開示を明確にするために、血管形成の特定の事例及び処置デバイスで、処置デバイスの遠位に位置するフィルタを備えるものが、本明細書に説明及び考察されており、したがって、これらの特徴のいずれも本開示の態様を限定するものとして解釈されるべきではない。
【0025】
別の態様において、フィルタ214は、フィルタシャーシ220と、フィルタシャーシ220に操作可能に連結されたフィルタ膜222とを備えることができる。一態様において、フィルタシャーシ220は、カテーテル202に摺動可能に連結された可動カラー224と、カテーテル202の長手方向軸204に対して可動カラー224から離間配置され、かつカテーテル202に移動不能に連結された固定カラー226と、複数のワイヤ230を備え、また可動カラー224に連結された第1の端部233及び固定カラー226に連結された対向する第2の端部235を有する管状編組スキャフォールド228とを備えることができる。管状編組スキャフォールド228の複数のワイヤ230の各々のワイヤは、編組スキャフォールド228の第1の端部と第2の端部との間で延在することが想定される。複数のワイヤのうちの各々のワイヤが、フィルタが折畳位置216と展開位置218との間を移動するとき、可動カラーと固定カラーとの間で他のワイヤに対して独立して移動するか、又は代替的に、独立して摺動する。動作中に、カテーテル長手方向軸204に沿う可動カラー224と固定カラー226との間の距離が、選択的に減少されると、管状編組スキャフォールド228の中央部分232は半径方向に拡張し、フィルタ214を展開位置218に向かって選択的に拡張させ、標的血管の内壁と形状適合して並置し、これによって、被蓋焼成のフィルタの展開を達成する。本開示を考慮すると当業者であれば理解されるように、本明細書に記載されるフィルタシャーシ220は、フィルタ214が血管の形状にぴったりと一致することを可能にし、少なくとも部分的に展開されたフィルタの半径234が標的血管の半径よりも大きいとき、本明細書で「並置のゾーン」と称される長さにわたって血管壁に形状適合して並置し、それによって、展開されたフィルタの補足効率を向上させる。更に、本明細書に記載されるフィルタシャーシ220は、フィルタ214が折畳位置216に戻されるとき、カテーテル側壁に対して完全に折り畳むことができ、その結果、血管の蛇行とは無関係に座屈することはないことを、本開示を考慮すると当業者であれば理解されるであろう。
【0026】
別の態様において、複数のワイヤ230は、約12〜約64本のワイヤ、より具体的には約12〜約32本のワイヤ、最も具体的には約16本のワイヤを備える。
【0027】
別の態様では、複数のワイヤ230の各々は、形状記憶材料から形成することができる。形状記憶材料は、例えば、またこれらに限定されるものではないが、ニチノール又は当該技術分野において既知の任意の他の形状記憶材料とすることができることが想定される。更なる態様において、編組スキャフォールド228は、フィルタ214の折畳位置216に対応する形状記憶を有することができる。ここで、動作中に、通常折り畳まれた形状記憶を有する編組スキャフォールド228は、十分な対向力の印加の不在下でフィルタを折畳位置に付勢する。
【0028】
別の態様において、複数のワイヤ230の各々のワイヤは、非形状記憶材料、例えば、またこれらに限定されるものではないが、コバルトクロム合金、ステンレス鋼合金、モリブデンレニウム合金、プラスチックなどから形成することができる。更に別の態様において、複数のワイヤ230の一部は、形状記憶材料から形成することができ、複数のワイヤの残りは、非形状記憶材料から形成することができる。
【0029】
別の態様において、複数のワイヤ230のうちの少なくとも1つは、実質的に丸い断面を備える。更なる態様において、丸い断面は、約60〜約120マイクロメートルの直径の範囲とすることができ、より具体的には、約100マイクロメートルの直径とすることができる。別の態様において、複数のワイヤのうちの少なくとも1つは、実質的に矩形の断面を備える。更なる態様において、矩形の断面は、約60〜約150マイクロメートルの高さ及び幅のうちの少なくとも1つを有することができる。
【0030】
図8A及び8Bに例示された更に別の態様において、編組スキャフォールド228は、複数のワイヤの各々のワイヤの長さに沿っての1インチ当たりのワイヤ交差部500a及び500bの数(以降「1インチ当たりのピック数」と称される)によって更に特徴付けることができる。編組スキャフォールドは、約6〜約20の1インチ当たりのピック数、より好ましくは約7〜約12の1インチ当たりのピック数、及び最も好ましくは約9の1インチ当たりのピック数を有することができることが想定される。
【0031】
更に別の態様において、編組スキャフォールドは、複数のワイヤの各々の長さに沿ってのワイヤ交差部の相対的「上方」又は「下方」配置のパターンによって更に特徴付けることができる。図8Aに示される1つの例示的な態様において、編組スキャフォールドは、複数のワイヤの各々に沿うワイヤ交差部が、500aの上方で交差する1つの他のワイヤと500bの各ワイヤの下方で交差する1つの他のワイヤとを交互に繰り返すことを意味する、1対1構成を含む。図8Bに示される別の例示的な態様において、編組スキャフォールドは、複数のワイヤの各々に沿うワイヤ交差部が、2本の他のワイヤが各ワイヤの上方で交差し、かつ1本の他のワイヤが各ワイヤの下方で交差し、逆もまた同様であるパターンを有することを意味する、1対2構成を備える。図7は、ワイヤの上方対下方の配置に変化を有する2つの異なる編組構成を示す。
【0032】
図9に示される別の態様において、複数のワイヤ230の各々のワイヤ600は、少なくとも1つの交差部分602と少なくとも1つの非交差部分604とを更に備えることができる。ここで、フィルタ214が、折畳位置216と展開位置218との間でまたそれらの周囲に移動すると、ワイヤの交差部分602は、複数のワイヤ230の別のワイヤに摺動可能に接触する。対応して、フィルタ214が、折畳位置216と展開位置218との間にまたそれらの周囲に移動すると、ワイヤ600の非交差部分604は、複数のワイヤ230の他のワイヤのいずれにも接触しない。更なる態様において、フィルタ膜222は、編組スキャフォールド228の複数のワイヤ230の複数の非交差部分604に選択的に装着することができる。動作中に、フィルタ膜222の編組スキャフォールド220の複数のワイヤ230の複数の非交差部分604への選択的装着は、フィルタシャーシ220が均一にかつその完全に展開された位置まで開くことができることを確実にする。
【0033】
図1〜7また図9も参照すると、別の態様において、フィルタ214が拘束されず、その展開位置218にあるとき、フィルタシャーシ220は、折畳位置216からの最大半径方向変位を有する中央部分232、又は尖端234を有する。フィルタ膜222は、フィルタシャーシ220に、フィルタシャーシ220の中央部分232の尖端234の外面上に位置するか又はそれに隣接する編組スキャフォールド228の複数のワイヤ230の複数の非交差部分604において選択的に装着することができることが想定される。
【0034】
図1〜7を参照すると、別の態様において、フィルタ膜222は、フィルタが折畳位置にあるとき、袋236が塞栓粒子を保持するために形成されるように、カテーテルの長手方向軸に対して長手方向にフィルタシャーシ220を超えて延在することができる。
【0035】
フィルタ膜222がポリマーを含み得ることが想定される。一態様において、フィルタ膜222は、ポリウレタンから形成され得る。一態様において、フィルタ膜222は熱的手段、接着剤、又は当該技術分野において既知の任意の他の好適な装着手段によって装着され得る。
【0036】
図10に示すように、フィルタ膜222は、フィルタシャーシ220に操作可能に連結された編組メッシュ700を備えることができることも想定される。一態様において、編組メッシュ700は、フィルタシャーシ220の内表面702上に配設される。別の態様において、編組メッシュ700は、約64本のワイヤを備える。別の態様において、編組メッシュ700は、N本のワイヤを備え、折り畳まれて2N本のワイヤを有する見かけ上のメッシュを形成する。編組メッシュ700が約64本のワイヤを備える1つの例示的な態様において、見かけ上の編組メッシュは、約128本のワイヤを備える。別の態様において、編組メッシュ700は、形状記憶材料を備える。更なる態様において、編組メッシュ700の形状記憶材料は、フィルタ214の展開位置に対応し、編組スキャフォールド228は、フィルタ214の折畳位置に対応する形状記憶を有する形状記憶材料を備える。このようなフィルタは、例えば、これに限定されるものではないが、大動脈などの比較的大きな血管で特に有用であり得ることが想定される。このようなフィルタは、最大約50mmの直径まで開くことができることも想定される。動作中に、フィルタメッシュ700は、フィルタ214の選択的拡張における助けとなるようにばねとして作用する。
【0037】
別の態様において、フィルタ膜222は、約40〜約100マイクロメートルのメッシュ、より具体的には約40〜約60マイクロメートルのメッシュ、最も具体的には約50マイクロメートルのメッシュを備える。フィルタ膜222は、約10マイクロメートルの許容誤差を有し得ることが更に想定される。
【0038】
可動カラー224及び固定カラー226のうちの少なくとも1つは、ポリマーを含むことが更に想定される。更なる態様において、このポリマーはポリイミドを含み得る。なお更なる態様において、可動カラー224の内表面は、より低い摩擦係数を有するコーティングを更に含み、この可動カラー材料及びなお更にコーティングは、例えば、これに限定されるものではないが、PTFEなどを含むことができる。
【0039】
別の態様において、可動カラー224のこの遠位部分238は、可動カラー224の最遠位端に向かって狭まるテーパ状部分を有することができる。
【0040】
更なる態様において、可動カラー224は、カテーテル202の長手方向軸に対して固定カラー226の遠位に位置することができる。
【0041】
別の態様において、カテーテル202は、内腔240と、内腔と連通するポート242とを更に備えることができ、ポートは、固定カラー226と可動カラー224との間に位置するカテーテル202の外側壁210内に開口211を備え、内腔は、カテーテルの近位端部分206からポート242まで延在する。
【0042】
デバイス200が、近位端248及び遠位端250を有するアクチュエータワイヤ246を更に備えることも想定され、アクチュエータワイヤの少なくとも一部は、カテーテル202の内腔を通って延在し、アクチュエータワイヤの遠位端は、ポートを通ってカテーテルの内腔に入り、可動カラー224に連結される。
【0043】
1つの動作態様において、フィルタ214が折畳位置216にあるとき、アクチュエータワイヤ246の近位端248を引っ張ることが、カテーテル202の長手方向軸204に対する方向に可動カラー224に力を及ぼし、その結果、可動カラー224を固定カラー226に向かって移動させ、可動カラー224の固定カラー226に向かう選択的移動が、フィルタシャーシ220の中央部分232を半径方向に拡張させ、これによって、フィルタ214を展開位置218に向かって選択的に拡張させる。
【0044】
図11〜15に示される一態様において、経皮経管デバイス200は、カテーテル202の近位端部分206の近位端に連結され、かつアクチュエータワイヤ246の近位端に操作可能に連結されたハンドル800を備える。ハンドルは、カテーテルの長手方向軸と同一の広がりを有し得る長手方向軸802を有する。図14〜15に示すように、ハンドルは、その外表面808上に配設された、少なくとも1つのねじ山806を有するねじ804であって、アクチュエータワイヤ246に連結することができる、ねじ804と、遠位部分812及び近位部分814を有するハンドル本体810と、ねじ804に連結され、かつハンドル本体810に操作可能に連結されたアクチュエータ816とを更に備えることができる。アクチュエータ816は、ハンドル長手方向軸802に対する、ねじ804、及び対応して、アクチュエータワイヤ246の軸方向変位を行うように構成することができることが想定される。一態様において、アクチュエータ816は、ノブとすることができ、このノブは、ハンドル800の長手方向軸802に沿って、ねじ804に回転可能に連結することができる。
【0045】
別の態様において、ハンドル本体810の遠位部分812及び近位部分814は、協働してそれぞれのチャンバ818、820を画定するそれぞれの内表面を有することができる。一態様において、ハンドル800の近位部分814は、遠位停止部822、近位停止部824、及びその内表面上に配設され、またハンドルの長手方向軸802に対して遠位停止部822と近位停止部824との間に位置付けられたねじの少なくとも1つのねじ山806に係合するための複数のねじ山受容部材826を更に備えることができる。遠位停止部822が、ねじ804の遠位軸方向移動を制限することができ、近位停止部824がねじ804の近位軸方向移動を制限することができることが想定される。
【0046】
別の態様において、ノブが、ハンドル本体810の遠位部分812と近位部分814との間に位置付けられ得る。ここで、ハンドル800の近位部分814及び遠位部分812は、ハンドル長手方向軸802に沿って離間配置され、ハンドル800は、近位部分814及び遠位部分812の間に延在しまたこれらに接続された少なくとも1つのブリッジ部分828を更に備え、近位部分814、遠位部分812、及びブリッジ部分828は、協働して、ノブの少なくとも一部を受容するための開口部を画定することが想定される。一態様において、ノブは、ノブの回転軸を通って延在する孔を有することができ、遠位部分830、中央部分832、及び近位部分834を更に備えることができる。一態様において、ハンドル800の遠位部分812は、ノブの遠位部分830の少なくとも一部を受容するように構成された近位端836を有することができる。ノブの遠位部分830は、ハンドル本体810の遠位部分812の近位端836との摺動可能かつ回転可能な係合のうちの少なくとも1つで位置付けられ得ることが想定される。別の態様において、ハンドル本体810の近位部分814は、ノブの近位部分834を受容するように構成された遠位端838を有することができる。ここで、ノブの近位部分834は、ハンドル本体810の近位部分814の遠位端838との摺動可能かつ回転可能な係合のうちの少なくとも1つで位置付けられ得ることが想定される。
【0047】
別の態様において、ハンドル本体810の近位部分814の遠位端838の内表面は、遠位端838から遠位停止部822までハンドル長手方向軸802に対して内向きにテーパ状にされる。ノブの近位部分834は、その外表面に固定されたOリング840を更に備えることが更に想定される。ここで、ノブもまた、ブリッジ部分828に摺動可能に配設され得ることが更に想定される。動作中に、ノブをハンドル長手方向軸802に対して近位に摺動させることが、Oリング840を近位部分814の内向きにテーパ状にされた内表面に係合させ、その結果、ノブの回転位置を係止する。逆に、ノブをハンドル長手方向軸802に対して遠位に摺動させることが、ノブを係止解除し、更なる回転を可能にする。動作中に、このOリング係止機構は、医師がフィルタ214を折畳位置216及び展開位置218の周囲またこれらの間の任意の位置に係止することを可能にすることができる。このような特徴は、開示されたフィルタ214と組み合わせて、フィルタ214の展開位置218へと向かう拡張を調整し、その後所定の介入が行われながらフィルタ214を選択された位置に固定するために有用であり得ることが想定される。
【0048】
別の態様において、少なくとも1つのねじ山806の各々のねじ山は、ピッチ842を有する。一態様において、少なくとも1つのねじ山806のピッチ842は、回転の際にねじ804の所望の軸方向移動を生じさせるように選択することができる。更なる態様において、少なくとも1つのねじ山のピッチ842は、ノブの周方向移動と等しいハンドル長手方向軸802に沿ってのねじ804の軸方向移動を生じさせるように選択することができる。
【0049】
別の態様において、ハンドル本体810の遠位部分812の遠位端は、カテーテル202及びアクチュエータワイヤ246の両方の近位部分の近位端を受容するための、その中に配設された開口部を更に備えることができる。更なる態様において、ハンドル本体810の遠位部分812は、その中に配設されかつノブの遠位部分830に操作可能に連結されたルアーを更に備えることができる。更なる態様において、このルアーは、少なくとも1つのポートを備える。ここで、少なくともアクチュエータワイヤ246はルアーを通過し、ノブに配設された孔の少なくとも一部を通って、アクチュエータ816に連結されることが想定される。更なる態様において、アクチュエータワイヤ246は、ねじ804に連結され得る。別の態様において、ルアーは、第2のポートを備えることができ、更なる態様において、第2のポートは、ハンドル本体810の遠位部分812において形成された第2の開口部を通って延在することができる。
【0050】
動作中に、ねじ804を時計回り又は反時計回りの方向に回転させることが、アクチュエータワイヤ246をカテーテル長手方向軸204に沿って前後に移動させることができる。上述したように、アクチュエータワイヤ246は、フィルタシャーシ220の可動カラー224に連結されている。したがって、ねじ804の選択的な回転は、可動カラー224をカテーテル長手方向軸204に沿って固定カラー226に対して変位させる。ねじ804の第1の回転方向において、可動カラー224は、固定カラー226に向かって変位され、その結果、フィルタ214を展開位置218に向かって拡張させる。ねじ804の第2の回転方向において、可動カラー224は、固定カラー226から離れて変位され、その結果、フィルタ214折畳位置216に向かって移動させる。したがって、当業者であれば、本開示を考慮して、ねじ804を選択的に回転させることは、医師がフィルタ214の拡張の程度を標的血管に対して調整することを可能にすることを理解されるであろう。一態様において、ねじ804は、上述したハンドル800のブリッジ部分828に配設されたノブを介して作動される。更なる態様において、医師は、ノブをOリング係止機構に係合するように摺動させることによって、フィルタ214を折畳位置216及び展開位置218の周囲またそれらの間の任意の位置に固定することができる。このような特徴は、開示されたフィルタ214と組み合わせて、フィルタ214の展開位置218へと向かう拡張を調整し、その後所定の介入を受けながらフィルタ214を選択された位置に固定するために有用であり得ることが想定される。当業者であれば、本開示を考慮して理解されるように、医師(又は任意の使用者)が、片手でフィルタ214を選択的に展開させ、Oリング係止機構に係合させることができ、逆もまた同様である。
【0051】
図16に示される別の態様において、本開示は実質的に上述された経皮経管デバイスであるが、フィルタ214を有し、フィルタがフィルタシャーシ220を備え、フィルタシャーシが、カテーテルに摺動可能に連結された可動カラーに連結された遠位端を有し、またカテーテルの長手方向軸に対して可動カラーから離間配置され、カテーテルに移動不能に連結された固定カラーに連結されている近位端を有する管状編組スキャフォールド228を備えるものを説明する。図16は、左上隅から時計回りに提供し、フィルタ214がその初期の折り畳まれた状態216で示されている。次の図は、フィルタ214が動脈モデル950において展開されていることを示す。第3番目の図は、フィルタが粒子952を捕捉したことを示す。最後の図は、フィルタ214がフィルタ膜222内に粒子952を捕捉しながらここで折り畳まれていることを示す。
【0052】
別の態様において、編組スキャフォールドは、フィルタを折畳位置に付製する形状記憶を有することができる。編組スキャフォールドが、カテーテル長手方向軸からの最大半径方向変位を有する中央部分を有することができるか、又はフィルタが展開位置にあるときに、標的の血管半径よりも大きい尖端を有することができることも更に想定される。一態様において、フィルタが折畳位置にあるとき、アクチュエータワイヤの近位端を引っ張ることが、カテーテルの長手方向軸に対する方向に可動カラーに力を及ぼし、これが可動カラーを固定カラーに向かって移動させる。可動カラーの固定カラーに向かう選択的移動は、フィルタを選択的に拡張させ、これによってフィルタが標的血管の内壁と形状適合して並置することを可能にすることが想定される。選択的に拡張した構成において、フィルタは、血管形成処置デバイスの動作中にまた少なくとも血管形成デバイスの血管からの取り外しのためにフィルタが折り畳まれるまで、実質的に広がったままの状態の間に、少なくとも150マイクロメートルの粒径を有する塞栓粒子の実質的に100%を捕捉する。別の態様において、選択的に拡張された構成において、フィルタが、最長約5分間、より好ましくは最長約3分間、及び最も好ましくは最長約1分間実質的に広がった状態を維持しながら、形状適合して並置されたフィルタの形状及びフィルタ膜の孔径は協働して、少なくとも150マイクロメートルの孔径を有する塞栓粒子の実質的に100%を捕捉する。図17は、本開示に記載される経皮経管デバイスの膜粒子捕捉効率試験結果を示す表である。
【0053】
図18は、モデル血管950の内部にその展開された状態のフィルタ214を示す。フィルタは血管壁にぴったりと一致し、気密封止を創出し、その結果全ての粒子が効率的に捕捉される。図19は、屈曲部内のフィルタ214を示す。これは、急な屈曲部を移動するためのフィルタ214の可撓性を示している。
【0054】
図20に例示された更に別の態様において、本開示は、長手方向軸904、近位端部分906、遠位端部分908、及び外側壁910を有する細長いカテーテル902と、カテーテルの遠位端部分に操作可能に連結された介入デバイス912と、カテーテルの遠位端部分に操作可能に連結されたフィルタ914であって、折畳位置216及び展開位置918の周囲またそれらの間で選択的に折畳可能かつ拡張可能であり得る、フィルタと、を備える、経皮経管デバイス900を説明する。この態様において、経皮経管デバイス900は、本明細書に特記しない限り、上述され、かつ図1〜19に示された態様のうちのいずれかを備えることができることが想定される。一態様において、細長いカテーテルは、その中に配設されまたガイドワイヤ922の少なくとも一部を摺動可能に受容するように適合された第2の内腔920を有するように更に構成される。介入デバイス912は、粥腫切除デバイスを含むことが更に想定される。粥腫切除デバイスは、方向性粥腫切除デバイス、回転式粥腫切除デバイス、又はこれらの組み合わせを含むことができる。別の態様において、細長いカテーテル912は、第1の細長いカテーテル912及び第1のカテーテル912と同じ広がりを持つ長手方向軸926を有する第2の細長いカテーテル924、近位端部分928、遠位端部分930、並びに第1の細長いカテーテル912の少なくとも一部を摺動可能に受容するためのその中に配設された内腔932を更に備える。介入デバイス912は、第2のカテーテル924の遠位端部分930上に配設されていることが想定される。更なる態様において、介入デバイス912は、第1のカテーテル902の長手方向軸904に対してフィルタに近位に位置する。
【0055】
第1の細長いカテーテル902は、ポリマーを含むことができることが想定される。更なる態様において、例えばまたこれらに限定されるものではないが、ポリマーはシリコーン、ポリウレタン、ポリエチレン、PTFEなどを含むことができる。代替的に、第1の細長いカテーテル902は、金属を含むことができることが想定される。ここで、金属カテーテルは、例えばまたこれらに限定されるものではないが、その中に配設された少なくとも1つ、及び好ましくは、2つの内腔を有する、0.036cm、0.046cm、0.089cm(0.014インチ、0.018インチ、0.035インチ)ワイヤとすることができることが想定される。
【0056】
したがって、図1〜20及び対応する本文は、多くの異なる人工ターフ構造、並びにデバイス、人工ターフ構造を形成するための方法を提供する。前述に加えて、本明細書に記載される実施形態はまた、特定の結果を得るための動作及び工程に関して記載することができる。例えば、本開示による経皮経管デバイスを提供することと、介入デバイス及びフィルタが標的位置に置かれるようにデバイスの遠位部分を血管に挿入することと、デバイスの一体型フィルタを展開することと、介入デバイスを動作させることと、一体型フィルタを折り畳むことと、デバイスを身体から引き出すことと、を含む方法は、図1〜20の構成要素及び図を参照して上記に同時に記載される。
【0057】
したがって、本発明は、その趣旨又は本質的特性から逸脱することなく、他の特定の形態において具体化され得る。記載された態様は、あらゆる点で単に例示的であり、限定的ではないと見なされるべきである。したがって、本発明の範囲は、前述の説明によるよりはむしろ添付の特許請求の範囲に示されている。特許請求の範囲と等価の意味及び範囲内に入る全ての変更もそれらの範囲内に包含されるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8A
図8B
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20