【文献】
Thirimachos Bourlai, et al.,Restoring Degraded Face Images: A Case Study in Matching Faxed,Printed,and Scanned Photos,IEEE TRANSACTIONS ON INFORMATION FORENSICS AND SECURITY,米国,2011年,VOL.6,No.2,pp.371-384
【文献】
Zhenyao Zhu, et al.,Recover Canonical-View Faces in the Wild with Deep Neural Networks,Computer Vision and Pattern Recognition,2014年,URL,https://arxiv.org/abs/1404.3543
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記プロセッサは、さらに、第1タイプの顔画像を収集し、前記第1タイプの顔画像に基づいて第1の顔データセットを構築し、予め設定された網状模様ウォーターマークに基づいて、前記第1の顔データセットを合成して、第1の網状模様付き顔データセットを取得し、前記第1の顔データセット及び前記第1の網状模様付き顔データセットを用いて、網状模様除去畳み込みニューラルネットワークトレーニングを行って、網状模様除去モデルを生成し、前記網状模様除去モデルを予め設定された網状模様除去モデルとして決定するように構成される請求項11に記載の顔認証装置。
前記プロセッサは、さらに、前記網状模様除去顔特徴と前記初期の顔特徴との間の類似度を計算して、類似値を取得し、前記類似値に基づいて、対応する網状模様除去顔画像と初期の顔画像とが同一人物に属するか否かを判断し、同一人物に属すると判断すれば、顔認証成功と決定し、同一人物に属していないと判断すれば、顔認証失敗と決定するように構成される請求項11に記載の顔認証装置。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図に示すように、同様の構成要素には同一の構成要素符号を付し、本願の原理は、適切なコンピューティング環境に実施することを例として説明する。以下の説明は、例示した本願の具体的な実施例に基づくもので、ここで詳述していない本願の他の具体的な実施例を限定するものではない。
【0014】
以下の説明において、特に断らない限り、一つ又は複数のコンピュータによって実行されるステップ及び符号を参照して、本願の具体的な実施例を説明する。よって、これらのステップ及び操作については、コンピュータによって実行されると複数回言及され、本明細書においてコンピュータによって実行されることには、コンピュータの処理ユニットによる、構造化された形でデータを表す電気信号の操作を含む。この操作は、該データを変換するか、又は該コンピュータのメモリシステム内の位置にデータを維持し、該コンピュータの動作を最構成するか又は当業者に周知の方式で変更する。該データが維持されるデータ構造は、該データフォーマットによって定義される特定のプロパティを持つ該メモリの物理的位置である。しかし、本願の原理は、上記文字で説明しているが、制限的なものではなく、当業者によって理解されるように、下述した各種のステップ及び操作はハードウェアに実装することも可能である。
【0015】
本願の実施例において用いられた「モジュール」という用語は、該コンピューティングシステムで実行されるソフトウェアオブジェクトとみなされる。本願の実施例に記載される様々な構成要素、モジュール、エンジン及びサービスは、該コンピューティングシステムでの実施オブジェクトとみなされる。本願の実施例に記載される装置及び方法は、ソフトウェアの形態で実施してもよく、当然のことながら、ハードウェアで実施してもよく、いずれも本願の実施例の特許請求の範囲内に含まれる。
【0016】
本願の実施例は、顔認証方法及び装置を提供する。
【0017】
本願の実施例に係る顔認証方法のシーン概略図を示す
図1aのように、該シーンはサーバ11を含み、前記サーバ11は、主に認証すべき網状模様付き顔画像及び初期の顔画像を取得して、まず、予め設定された網状模様除去モデルを用いて、前記網状模様付き顔画像に網状模様除去操作を行って、網状模様除去顔画像を取得し、次に、予め設定された網状模様除去顔認証モデルにより、前記網状模様除去顔画像の特徴を抽出して、網状模様除去顔特徴を取得し、前記予め設定された網状模様除去顔認証モデルにより、前記初期の顔画像の特徴を抽出して、初期の顔特徴を取得し、最後に、前記網状模様除去顔特徴及び前記初期の顔特徴に基づいて、
前記網状模様除去顔画像及び初期の顔画像に対して顔認証を行うなどのための、本願の実施例に記載の顔認証装置を含む。
【0018】
また、該シーンは、さらに、主に予め設定された網状模様除去モデル及び予め設定された網状模様除去顔認証モデルを記憶すると共に、それぞれ網状模様除去操作及び特徴抽出などを行うために、顔認証装置を含むサーバ11による呼び出しに提供するメモリ13を含む。当然のことながら、該シーンは、さらに、身分証明書顔写真及び自分撮り顔写真のようなユーザにより入力された顔認証すべき網状模様付き顔画像及び初期の顔画像を受信すると共に、顔認証装置を含むサーバ11に送信して顔認証を行うユーザ端末12を含む。
【0020】
(実施例1)
本実施例において、顔認証装置の観点から説明し、前記顔認証装置は、具体的には、サーバなどのネットワーク装置に集積されてもよい。
【0021】
本願の第1実施例に係る顔認証方法の概略フローチャートを示す
図1bのように、前記顔認証方法は、顔認証装置に適用されている。前記方法は、
認証すべき網状模様付き顔画像及び初期の顔画像を取得するステップS101と、
予め設定された網状模様除去モデルを用いて、前記網状模様付き顔画像に網状模様除去操作を行って、網状模様除去顔画像を取得するステップS102と、を含む。
【0022】
前記ステップS101とステップS102は、具体的には、
一実施形態として、顔認証装置は、まず、認証すべき網状模様付き顔画像及び初期の顔画像を取得し、次に、該網状模様付き顔画像と初期の顔画像中の顔とが同一人物であるか否かを判別することで、顔認証を完了する。
【0023】
本願の実施例において、網状模様付き顔画像の簡略化した概略図である
図1cに示すように、網状模様付き顔画像とは、身分証明書顔写真、社会保障カード顔写真、通行証顔写真などの証明写真のような網状模様ウォーターマークを加えた顔写真を指し、初期の顔画像とは、ユーザ自分が撮影した顔写真のような網状模様ウォーターマークなしの顔写真を指す。
【0024】
理解されるように、本願の実施例において、認証すべき網状模様付き顔画像及び初期の顔画像を取得する前に、予め設定された網状模様除去モデルを生成する必要があり、具体的には、
第1タイプの顔画像を収集し、前記第1タイプの顔画像に基づいて第1の顔データセットを構築するステップ1と、
予め設定された網状模様ウォーターマークに基づいて、前記第1の顔データセットを合成して、第1の網状模様付き顔データセットを取得するステップ2と、
前記第1の顔データセット及び前記第1の網状模様付き顔データセットを用いて、網状模様除去畳み込みニューラルネットワークトレーニングを行って、網状模様除去モデルを生成するステップ3と、
前記網状模様除去モデルを予め設定された網状模様除去モデルとして決定するステップ4と、を含む。
【0025】
一実施形態として、顔認証装置は、複数の顔写真を収集し、収集された複数の顔写真を第1タイプの顔画像として決定し、第1タイプの顔画像に基づいて第1の顔データセットを構築し、前記第1の顔データセットを予め設定されたメモリに記録して呼び出しに備える。
【0026】
さらに、顔認証装置は、予め設定された網状模様ウォーターマークを用いて、第1の顔データセット内の第1タイプの顔画像を合成し、すなわち、第1タイプの顔画像に網状模様ウォーターマークを加えることにより、第1の網状模様付き顔データセットを取得する。次に、顔認証装置は、該第1の顔データセット及び第1の網状模様付き顔データセットを用いて、網状模様除去畳み込みニューラルネットワークトレーニングを行うことにより、網状模様除去モデルを生成する。
【0027】
網状模様除去畳み込みニューラルネットワーク(CNN、ConvolutionalNeuralNetwork)は、畳み込み層(convolution)、バッチ正規化層(batch_normalization)、逆畳み込み層(deconvolution)などを含む。本願の実施例において、網状模様除去畳み込みニューラルネットワークトレーニングの最適化目標は、網状模様除去後の顔写真と対応する初期の顔写真との画素値の差分の絶対値和を最も小さくすることである。
【0028】
理解されるように、具体的な畳み込み層、バッチ正規化層、逆畳み込み層の定義及び網状模様除去畳み込みニューラルネットワークのトレーニング方式は、従来のディープニューラルネットワークのトレーニングフレームを参照して実現することができ、ここでは特に説明しない。
【0029】
尚、本願の実施例に用いられた「第1」、「第2」、「第3」などの用語は、ただ明細書中の各タイプの写真を区別するためのもので、各タイプの写真の間の論理的な関係又は順序関係などを表すものではない。
【0030】
ステップS103で、予め設定された網状模様除去顔認証モデルにより、前記網状模様除去顔画像の特徴を抽出して、網状模様除去顔特徴を取得し、前記予め設定された網状模様除去顔認証モデルにより、前記初期の顔画像の特徴を抽出して、初期の顔特徴を取得する。
【0031】
一実施形態として、顔認証装置は、網状模様除去顔認証モデルを予め生成し、メモリに記憶することができ、認証すべき網状模様付き顔画像に網状模様除去操作を行って、網状模様除去顔画像を取得した後、予め設定された網状模様除去顔認証モデルを呼び出して、それぞれ網状模様除去顔画像と初期の顔画像の特徴を抽出して、網状模様除去顔特徴及び初期の顔特徴を取得する。
【0032】
本願の実施例において、特徴抽出は、コンピュータビジョン及び画像処理における概念である。それは、コンピュータを用いて画像情報を抽出し、画像の各点が一つの画像特徴に属するか否かを決定することを意味する。特徴抽出の結果としては、顔認証装置で特徴抽出の結果に基づいて比較し判別するために、画像上の点が、往々にして孤立した点、連続的な曲線又は連続的な領域に属する異なるサブセットに分けられている。
【0033】
理解されるように、本願の実施例において、顔認証装置は、認証すべき網状模様付き顔画像及び初期の顔画像を取得する前に、第1の顔認証モデルを生成することで、該第1の顔認証モデルに基づいて、予め設定された網状模様除去顔認証モデルを生成する必要があり、第1の顔認証モデルを生成することは、具体的には、
【0034】
第2タイプの顔画像を収集し、前記第2タイプの顔画像に基づいて第2の顔データセットを構築するステップaと、
前記第2の顔データセットに対応する第3タイプの顔画像を取得し、前記第3タイプの顔画像に基づいて第3の顔データセットを構築するステップbと、
前記第2の顔データセット及び前記第3の顔データセットを用いて、顔認証畳み込みニューラルネットワークトレーニングを行って、第1の顔認証モデルを生成するステップcと、を含む。
【0035】
例えば、顔認証装置は、複数の顔写真を収集し、収集された複数の顔写真を第2タイプの顔画像として決定し、第2タイプの顔画像に基づいて第2の顔データセットを構築し、該第2の顔データセットを予め設定されたメモリに記録して呼び出しに備える。
【0036】
尚、本願の実施例において、前記第1タイプの顔画像と前記第2タイプの顔画像は、いずれも身分証明書顔写真であることが可能であるが、前記第1タイプの顔画像と前記第2タイプの顔画像とは全て異なり、例えば、身分証明書顔写真Aが第1タイプの顔画像に属すれば、身分証明書顔写真Aが第2タイプの顔画像に属さない。すなわち、第1の顔データセット内の顔画像と第2の顔データセット内の顔画像とは重複しない。
【0037】
さらに、ステップbで、第2の顔データセットに対応する第3タイプの顔画像を取得することは、身分証明書顔写真(すなわち、第2の顔データセット内の第2タイプの顔画像)に対応する自分撮り顔写真(すなわち、第3タイプの顔画像)を取得し、前記自分撮り顔写真に基づいて自分撮り顔写真のデータセットを構築する。
【0038】
その後、顔認証装置は、第2の顔データセット及び第3の顔データセットを用いて、顔認証畳み込みニューラルネットワークトレーニングを行うことにより、第1の顔認証モデルを生成し、該第1の顔認証モデルに基づいて、予め設定された網状模様除去顔認証モデルを生成し、網状模様除去顔認証モデルを生成することは、具体的には、
予め設定された網状模様ウォーターマークに基づいて、前記第2の顔データセットを合成して、第2の網状模様付き顔データセットを取得するステップdと、
前記網状模様除去モデルを用いて、前記第2の網状模様付き顔データセット内の各画像に網状模様除去操作を行って、網状模様除去顔データセットを生成するステップeと、
前記網状模様除去顔データセット及び前記第3の顔データセットに基づいて、前記第1の顔認証モデルに対してネットワーク微調整を行って、第2の顔認証モデルを生成するステップfと、
前記第2の顔認証モデルを予め設定された網状模様除去顔認証モデルとして決定するステップgと、を含む。
【0039】
一実施形態として、顔認証装置は、予め設定された網状模様ウォーターマークに基づいて、ステップaで取得された第2の顔データセット内の第2タイプの顔画像に網状模様ウォーターマークを加えることにより、第2の網状模様付き顔データセットを取得し、次に、ステップ3で取得された網状模様除去モデルを用いて、該第2の網状模様付き顔データセット内の各画像に網状模様除去操作を行い、最後に、網状模様除去顔データセット及び第3の顔データセットに基づいて、ステップcで取得された第1の顔認証モデルに対してネットワーク微調整を行うことにより、第2の顔認証モデル、すなわち、予め設定された網状模様除去顔認証モデルを生成する。
【0040】
該実施例において、第1の顔認証モデルは、「第2タイプの顔−第3タイプの顔」の認証モデル、例えば「身分証明書顔−自分撮り顔」の認証モデルと理解し、第2の顔認証モデルは、「網状模様除去顔−第3タイプの顔」の認証モデル、例えば「網状模様除去身分証明書顔−自分撮り顔」の認証モデルと理解することができる。
【0041】
理解されるように、顔認証畳み込みニューラルネットワークは、具体的には、従来のディープニューラルネットワークの顔認証アルゴリズムを参照して実現し、ネットワークのトレーニング方式は、従来のディープニューラルネットワークのトレーニングフレームを参照して実現することができ、ここでは特に説明しない。顔認証畳み込みニューラルネットワークモデルをトレーニングする場合、ループ繰り返しの方式を用いてネットワークモデルをトレーニングし、初回のトレーニングの場合、選択されたパラメータがランダムに初期化され、すなわち、ネットワークモデルの初期パラメータは、ランダムに設定されてもよく、ネットワーク微調整の方式は、ネットワーク構成が変わらない状況下で、今回トレーニングしたネットワークモデルのパラメータを次回のモデルトレーニングの初期値とし、今回トレーニングしたネットワークモデルのパラメータを次回のネットワークモデルトレーニングのパラメータとすることに基づいて、最終的な顔認証畳み込みニューラルネットワークを取得するまでトレーニングを継続することを含む。
【0042】
ステップS104で、前記網状模様除去顔特徴及び前記初期の顔特徴に基づいて、
前記網状模様除去顔画像及び初期の顔画像に対して顔認証を行う。
【0043】
一実施形態として、顔認証装置が前記網状模様除去顔特徴及び前記初期の顔特徴に基づいて、
前記網状模様除去顔画像及び初期の顔画像に対して顔認証を行う方式は、具体的には、
前記網状模様除去顔特徴と前記初期の顔特徴との間の類似度を計算して、類似値を取得するステップS1041と、
前記類似値に基づいて、
前記網状模様除去顔画像と初期の顔画像とが同一人物に属するか否かを判断するステップS1042と、
同一人物に属すると判断すれば、顔認証成功と決定するステップS1043と、
同一人物に属していないと判断すれば、顔認証失敗と決定するステップS1044と、を含む。
【0044】
例えば、網状模様除去顔認証装置は、前記網状模様除去顔特徴及び前記初期の顔特徴に対して特徴距離計算を行うことで、前記網状模様除去顔特徴と前記初期の顔特徴との間の類似度を取得する。
【0045】
さらに、前記類似値に基づいて、
前記網状模様除去顔画像と初期の顔画像とが同一人物に属するか否かを判断すること(すなわちステップS1042)は、具体的には、
前記類似値が予め設定された閾値を越えていれば、
前記網状模様除去顔画像と初期の顔画像とが同一人物に属すると決定することと、
前記類似値が予め設定された閾値を越えていなければ、
前記網状模様除去顔画像と初期の顔画像とが同一人物に属していないと決定することと、を含む。
【0046】
いくつかの実施形態において、前記網状模様除去顔特徴と前記初期の顔特徴との間の類似度を計算すること(すなわちステップS1041)は、ユークリッド距離アルゴリズム、コサイン距離アルゴリズム、統合ベイズ(joint_bayesian)アルゴリズム、及び距離計量学習アルゴリズムのうちのいずれかを用いて、前記網状模様除去顔特徴と前記初期の顔特徴との間の類似度を計算することを含む。
【0047】
類似値が予め設定された閾値を越えていれば、
前記網状模様除去顔画像と初期の顔画像とが同一人物に属すると決定し、すなわち、顔認証装置は顔認証成功と決定し、類似値が予め設定された閾値を越えていなければ、
前記網状模様除去顔画像と初期の顔画像とが同一人物に属していないと決定し、すなわち、顔認証装置は顔認証失敗と決定する。
【0048】
上記から分かるように、本願の実施例に係る顔認証方法は、まず、予め設定された網状模様除去モデルを用いて、認証すべき網状模様付き顔画像に網状模様除去操作を自動的に行って、網状模様除去顔画像を取得し、次に、予め設定された網状模様除去顔認証モデルにより、それぞれ網状模様除去顔画像と初期の顔画像の特徴を抽出して、網状模様除去顔特徴及び初期の顔特徴を取得し、最後に、網状模様除去顔特徴及び初期の顔特徴に基づいて、
前記網状模様除去顔画像及び初期の顔画像に対して顔認証を行い、すなわち、本願の実施例は、予めトレーニングされた網状模様除去モデル及び網状模様除去顔認証モデルに基づいて、認証すべき網状模様付き顔画像及び初期の顔画像に対して自動処理分析を行い、専門家の手動操作を必要とせず、網状模様付き顔画像と初期の顔画像とが同一人物であるか否かを自動的に判別でき、顔認証の効率及び精度を向上させる。
【0049】
(実施例2)
第1実施例に記載の方法に基づいて、以下、例を挙げて詳しく説明する。
【0050】
本実施例において、網状模様付き身分証明書顔写真及びユーザの自分撮り顔写真を例にして、網状模様付き身分証明書顔写真及び自分撮り顔写真の認証過程について詳しく説明する。
【0051】
図2aは、本願の第2実施例に係る顔認証方法の概略フローチャートである。前記方法の流れは、主に、網状模様除去モデルを生成するステップS21と、身分証明書顔−自分撮り顔の認証モデルを生成するステップS22と、網状模様除去身分証明書顔−自分撮り顔の認証モデルを生成するステップS23と、網状模様除去身分証明書顔画像−自分撮り顔画像を認証するステップS24と、を含む。具体的には:
網状模様除去モデルを生成するステップS21は、
本願に係る網状模様除去モデルを生成する概略フローチャートである
図2bに示すように、以下ステップS211〜ステップS214を含む:
ステップS211、身分証明書顔写真データセット1を構築する。
【0052】
例えば、顔認証装置は、身分証明書顔画像を収集し、該身分証明書顔画像に基づいて身分証明書顔写真データセット1を構築する。
【0053】
ステップS212、網状模様付き身分証明書顔写真を生成する。
【0054】
ステップS213、網状模様付き身分証明書顔写真データセット1を構築する。
【0055】
一実施形態として、顔認証装置は、複数の網状模様ウォーターマークをランダムに選択して、身分証明書顔写真データセット1内の各顔写真に網状模様ウォーターマークを合成することにより、網状模様付き身分証明書顔写真データセット1を構築するための、複数の対応する網状模様付き身分証明書顔写真を取得する。
【0056】
網状模様ウォーターマークの合成過程は、具体的には、複数の網状模様ウォーターマークを予め作成し、網状模様部分の画素値で身分証明書顔画像の画素値を直接的に置き換えるか、又はウォーターマークの画素値と身分証明書顔画像の画素値とを一定の割合でビニングする方式で網状模様付き身分証明書顔写真の合成を完了したりすることであり、ここでは特に限定しない。
【0057】
ステップS214、網状模様除去畳み込みニューラルネットワークトレーニングを行って、網状模様除去モデルを生成する。
【0058】
例えば、顔認証装置は、身分証明書顔写真データセット1及び対応する網状模様付き身分証明書顔写真データセット1を用いて、網状模様除去CNNネットワークトレーニングを行って、網状模様除去モデルを取得する。網状模様除去CNNネットワークは、畳み込み層、バッチ正規化層、逆畳み込み層などを含み、トレーニングの最適化目標は、網状模様除去後の身分証明書顔写真と対応する初期の身分証明書顔写真との画素値の差分の絶対値和を最も小さくすることである。
【0059】
理解されるように、具体的な畳み込み層、バッチ正規化層、逆畳み込み層の定義及び網状模様除去畳み込みニューラルネットワークのトレーニング方式は、従来のディープニューラルネットワークのトレーニングフレームを参照して実現され、ここでは特に説明しない。
【0060】
身分証明書顔−自分撮り顔の認証モデルを生成するステップS22は、
本願に係る身分証明書顔−自分撮り顔の認証モデルを生成する概略フローチャートである
図2cに示すように、以下ステップS221〜ステップS223を含む:
ステップS221、身分証明書顔写真データセット2を構築する。
【0061】
一実施形態として、顔認証装置は、身分証明書顔画像を収集し、収集された身分証明書顔画像に基づいて身分証明書顔写真データセット2を構築する。
【0062】
尚、本願の実施例において、前記身分証明書顔写真データセット1内の写真と前記身分証明書顔写真データセット2内の写真とは全て異なり、例えば、身分証明書顔写真Aが身分証明書顔写真データセット1に属すれば、身分証明書顔写真Aは身分証明書顔写真データセット2に属していない。すなわち、身分証明書顔写真データセット1内の顔画像と身分証明書顔写真データセット2内の顔画像とは重複しない。
【0063】
ステップS222、自分撮り顔写真データセット1を構築する。
【0064】
一実施形態として、顔認証装置は、身分証明書顔写真データセット2内の身分証明書顔写真に対応する人の自分撮り顔写真を収集し、自分撮り顔写真に基づいて自分撮り顔写真データセット1を構築する。
【0065】
ステップS223、顔認証畳み込みニューラルネットワークトレーニングを行って、身分証明書顔−自分撮り顔の認証モデルを生成する。
【0066】
一実施形態として、顔認証装置は、身分証明書顔写真データセット2及び自分撮り顔写真データセット1を用いて、CNNネットワークトレーニングを行って、「身分証明書顔−自分撮り顔」の認証モデルを取得する。
【0067】
網状模様除去身分証明書顔−自分撮り顔の認証モデルを生成するステップS23は、
本願の実施例に係る網状模様除去身分証明書顔−自分撮り顔の認証モデルを生成する概略フローチャートである
図2dに示すように、以下ステップS231〜ステップS233を含む:
ステップS231、網状模様付き身分証明書顔写真データセット2を構築する。
【0068】
例えば、顔認証装置は、身分証明書顔写真データセット2を用いて、網状模様付き身分証明書顔写真を生成し、網状模様付き身分証明書顔写真データセット2を構築する。網状模様付き身分証明書顔写真データセット2内の網状模様付き身分証明書顔写真の生成過程は、ステップS212及びステップS213と同様である。
【0069】
ステップS232、網状模様付き身分証明書顔写真データセット2に網状模様除去操作を行って、網状模様除去身分証明書顔写真データセットを生成する。
【0070】
一実施形態として、顔認証装置は、ステップS214で取得された網状模様除去モデルを用いて、網状模様付き身分証明書顔写真データセット2内の各画像に網状模様除去操作を行って、網状模様除去身分証明書顔写真データセットを生成する。
【0071】
ステップS233、身分証明書顔−自分撮り顔の認証モデルに対してネットワーク微調整を行って、網状模様除去身分証明書顔−自分撮り顔の認証モデルを生成する。
【0072】
一実施形態として、顔認証装置は、網状模様除去身分証明書顔写真データセット及び自分撮り顔写真データセット1を用いて、ステップS223で取得された「身分証明書顔−自分撮り顔」の認証モデルに対してネットワーク微調整を行って、「網状模様除去身分証明書顔−自分撮り顔」の認証モデルを取得する。
【0073】
理解されるように、顔認証CNNネットワークは、具体的には、従来のディープニューラルネットワークの顔認証アルゴリズムを参照して実現し、ネットワークのトレーニング方式及びネットワーク微調整の方式は、従来のディープニューラルネットワークのトレーニングフレームを参照して実現することができ、ここでは特に説明しない。
【0074】
網状模様除去身分証明書顔画像−自分撮り顔画像を認証するステップS24は、
本願の実施例に係る網状模様付き身分証明書顔画像及び自分撮り顔画像を認証する概略フローチャートである
図2eに示すように、以下ステップS241〜ステップS245を含む:
ステップS241、網状模様付き身分証明書顔写真に網状模様除去操作を行って、網状模様除去身分証明書顔写真を生成する。
【0075】
一実施形態として、顔認証装置は、ステップS214で取得された網状模様除去モデルを用いて、入力された網状模様付き身分証明書顔写真に網状模様除去操作を行って、網状模様除去身分証明書顔写真を取得する。
【0076】
ステップS242、網状模様除去身分証明書顔写真の特徴を抽出して、網状模様除去身分証明書顔特徴を取得する。
【0077】
ステップS243、自分撮り顔写真の特徴を抽出して、自分撮り顔特徴を取得する。
【0078】
さらに、顔認証装置は、ステップS233で取得された「網状模様除去身分証明書顔−自分撮り顔」の認証モデルを用いて、網状模様除去身分証明書顔写真の特徴を抽出して、網状模様除去身分証明書顔特徴を取得し、
ステップS233で取得された「網状模様除去身分証明書顔−自分撮り顔」の認証モデルを用いて、自分撮り顔写真の特徴を抽出することにより、自分撮り顔特徴を取得する。
【0079】
ステップS244、網状模様除去身分証明書顔特徴及び自分撮り顔特徴に対して特徴距離計算を行う。
【0080】
一実施形態として、顔認証装置は、網状模様除去身分証明書顔特徴と自分撮り顔特徴との間の類似度を計算する。類似度の計算は、ユークリッド距離、コサイン(cos)距離、又はより高度な統合ベイズアルゴリズム又は距離計量学習アルゴリズムなどを用いることができる。
【0081】
ステップS245、計算結果に基づいて、顔認証結果を取得する。
【0082】
一実施形態として、顔認証装置は、類似度計算結果と予め設定された閾値とを比較して、最終的な認証結果を取得して、網状模様付き身分証明書顔写真と自分撮り顔写真とが同一人物に属するか否かを判断する。
【0083】
具体的には、類似度が予め設定された閾値を越えていれば、
前記網状模様付き身分証明書顔写真と自分撮り顔写真とが同一人物に属すると決定し、すなわち、顔認証装置は顔認証成功と決定し、類似度が予め設定された閾値を越えていなければ、
前記網状模様付き身分証明書顔写真と自分撮り顔写真とが同一人物に属していないと決定し、すなわち、顔認証装置は顔認証失敗と決定する。
【0084】
尚、本実施例において、網状模様除去モデルの生成は、代わりに、従来の画像分割に画像補正に加える方式で実現でき、身分証明書顔−自分撮り顔の認証モデルの生成は、直接的に従来の高次元特徴方法で実現でき、網状模様除去身分証明書顔−自分撮り顔の認証モデルの生成は、従来の転移学習方法で実現でき、ここでは特に説明しない。
【0085】
すなわち、本願の実施例は、網状模様付き身分証明書顔写真を予め処理し、予め処理した後の網状模様付き身分証明書顔写真と自分撮り顔写真を用いて顔認証モデルをトレーニングするという方法で、高精度の「網状模様付き身分証明書顔写真−自分撮り顔写真」の認証アルゴリズムを取得する。また、容易に想到できるように本実施例において、身分証明書顔写真は、パスポート顔写真、社会保障カード顔写真などのタイプの写真であってもよく、ここで例として挙げたものは、本願の実施例を限定するものではない。
【0086】
上記から分かるように、本願の実施例に係る顔認証方法は、まず、予め設定された網状模様除去モデルを用いて、認証すべき網状模様付き顔画像に網状模様除去操作を自動的に行って、網状模様除去顔画像を取得し、次に、予め設定された網状模様除去顔認証モデルにより、それぞれ網状模様除去顔画像と初期の顔画像の特徴を抽出して、網状模様除去顔特徴及び初期の顔特徴を取得し、最後に、網状模様除去顔特徴及び初期の顔特徴に基づいて、
前記網状模様除去顔画像及び初期の顔画像に対して顔認証を行い、すなわち、本願の実施例は、予めトレーニングされた網状模様除去モデル及び網状模様除去顔認証モデルに基づいて、認証すべき網状模様付き顔画像及び初期の顔画像に対して自動処理分析を行い、専門家の手動操作を必要とせず、網状模様付き顔画像と初期の顔画像とが同一人物であるか否かを自動的に判別でき、顔認証の効率及び精度を向上させる。
【0087】
(実施例3)
本願の実施例に係る顔認証方法の実施をより容易に実施するために、本願の実施例は、さらに、上記顔認証方法に基づく装置を提供する。名詞の意味は、上記顔認証方法と同様であり、具体的な実施詳細は、方法の実施例の説明を参照することができる。
【0088】
図3aは、本願の実施例に係る、取得ユニット301、第1の網状模様除去ユニット302、特徴抽出ユニット303、及び認証ユニット304を含む顔認証装置の概略構成図である。
【0089】
前記取得ユニット301は、認証すべき網状模様付き顔画像及び初期の顔画像を取得するように構成され、前記第1の網状模様除去ユニット302は、予め設定された網状模様除去モデルを用いて、前記取得ユニット301により取得された網状模様付き顔画像に網状模様除去操作を行って、網状模様除去顔画像を取得するように構成される。
【0090】
一実施形態として、前記取得ユニット301は、まず、認証すべき網状模様付き顔画像及び初期の顔画像を取得し、次に、該網状模様付き顔画像と初期の顔画像中の顔とが同一人物であるか否かを判別することで、顔認証を完了する。
【0091】
本願の実施例において、網状模様付き顔画像とは、身分証明書顔写真、社会保障カード顔写真、通行証顔写真などの証明写真のような網状模様ウォーターマークを加えた顔写真を指し、初期の顔画像とは、ユーザ自分が撮影した顔写真のような網状模様ウォーターマークなしの顔写真を指す。
【0092】
前記特徴抽出ユニット303は、予め設定された網状模様除去顔認証モデルにより、前記網状模様除去顔画像の特徴を抽出して、網状模様除去顔特徴を取得し、前記予め設定された網状模様除去顔認証モデルにより、前記初期の顔画像の特徴を抽出して、初期の顔特徴を取得するように構成され、前記認証ユニット304は、前記網状模様除去顔特徴及び前記初期の顔特徴に基づいて、
前記網状模様除去顔画像及び初期の顔画像に対して顔認証を行うように構成される。
【0093】
理解されるように、本願の実施例において、認証すべき網状模様付き顔画像及び初期の顔画像を取得する前に、予め設定された網状模様除去モデルを生成する必要があり、顔認証装置の別の概略構成図である
図3bに示すように、前記顔認証装置は、さらに、
第1の構築ユニット3051、第1の合成ユニット3052、第1のトレーニングユニット3053及び第1の決定ユニット3054を含み、予め設定された網状模様除去モデルを生成するように構成され、具体的には、
前記第1の構築ユニット3051は、第1タイプの顔画像を収集し、前記第1タイプの顔画像に基づいて第1の顔データセットを構築するように構成され、前記第1の合成ユニット3052は、予め設定された網状模様ウォーターマークに基づいて、前記第1の顔データセットを合成して、第1の網状模様付き顔データセットを取得するように構成され、
前記第1のトレーニングユニット3053は、前記第1の顔データセット及び前記第1の網状模様付き顔データセットを用いて、網状模様除去畳み込みニューラルネットワークトレーニングを行って、網状模様除去モデルを生成するように構成され、前記第1の決定ユニット3054は、前記網状模様除去モデルを予め設定された網状模様除去モデルとして決定するように構成される。
【0094】
一実施形態として、前記第1の構築ユニット3051は、複数の顔写真を収集し、収集された複数の顔写真を第1タイプの顔画像として決定し、第1タイプの顔画像に基づいて第1の顔データセットを構築し、前記第1の顔データセットを予め設定されたメモリに記録して呼び出しに備える。
【0095】
さらに、前記第1の合成ユニット3052は、予め設定された網状模様ウォーターマークを用いて、第1の顔データセット内の第1タイプの顔画像を合成し、すなわち、第1タイプの顔画像に網状模様ウォーターマークを加えることにより、第1の網状模様付き顔データセットを取得する。次に、前記第1のトレーニングユニット3053は、該第1の顔データセット及び第1の網状模様付き顔データセットを用いて、網状模様除去畳み込みニューラルネットワークトレーニングを行って、網状模様除去モデルを生成する。
【0096】
網状模様除去畳み込みニューラルネットワークは、畳み込み層、バッチ正規化層、逆畳み込み層などを含む。本願の実施例において、網状模様除去畳み込みニューラルネットワークトレーニングの最適化目標は、網状模様除去後の顔写真と対応する初期の顔写真との画素値の差分の絶対値和を最も小さくすることである。
【0097】
理解されるように、具体的な畳み込み層、バッチ正規化層、逆畳み込み層の定義及び網状模様除去畳み込みニューラルネットワークのトレーニング方式は、従来のディープニューラルネットワークのトレーニングフレームを参照して実現することができ、ここでは特に説明しない。
【0098】
尚、本願の実施例に用いられた「第1」、「第2」、「第3」などの用語は、ただ明細書中の各タイプの写真を区別するためのもので、各タイプの写真の間の論理的な関係又は順序関係などを表すものではない。
【0099】
一実施形態として、顔認証装置は、網状模様除去顔認証モデルを予め生成し、メモリに記憶することができ、認証すべき網状模様付き顔画像に網状模様除去操作を行って、網状模様除去顔画像を取得した後、予め設定された網状模様除去顔認証モデルを呼び出して、それぞれ網状模様除去顔画像と初期の顔画像の特徴を抽出して、網状模様除去顔特徴及び初期の顔特徴を取得する。
【0100】
本願の実施例において、特徴抽出は、コンピュータビジョン及び画像処理における概念である。それは、コンピュータを用いて画像情報を抽出し、画像の各点が一つの画像特徴に属するか否かを決定することを意味する。特徴抽出の結果としては、顔認証装置で特徴抽出の結果に基づいて比較し判別するために、画像上の点が、往々にして孤立した点、連続的な曲線又は連続的な領域に属する異なるサブセットに分けられている。
【0101】
理解されるように、本願の実施例において、顔認証装置は、認証すべき網状模様付き顔画像及び初期の顔画像を取得する前に、第1の顔認証モデルを生成することで、該第1の顔認証モデルに基づいて、予め設定された網状模様除去顔認証モデルを生成する必要があるが、
図3bに示すように、前記顔認証装置は、さらに、第2の構築ユニット3061、第3の構築ユニット3062及び第2のトレーニングユニット3063を含み、第1の顔認証モデルを生成するように構成され、具体的には、
前記第2の構築ユニット3061は、第2タイプの顔画像を収集し、前記第2タイプの顔画像に基づいて第2の顔データセットを構築するように構成され、
前記第3の構築ユニット3062は、前記第2の顔データセットに対応する第3タイプの顔画像を取得し、前記第3タイプの顔画像に基づいて第3の顔データセットを構築するように構成され、前記第2のトレーニングユニット3063は、前記第2の顔データセット及び前記第3の顔データセットを用いて、顔認証畳み込みニューラルネットワークトレーニングを行って、第1の顔認証モデルを生成するように構成される。
【0102】
一実施形態として、前記第2の構築ユニット3061は、複数の顔写真を収集し、収集された複数の顔写真を第2タイプの顔画像として決定し、第2タイプの顔画像に基づいて第2の顔データセットを構築し、該第2の顔データセットを予め設定されたメモリに記録して呼び出しに備える。
【0103】
尚、本願の実施例において、前記第1タイプの顔画像と前記第2タイプの顔画像は、いずれも身分証明書顔写真であることが可能であるが、前記第1タイプの顔画像と前記第2タイプの顔画像とは全て異なり、例えば、身分証明書顔写真Aが第1タイプの顔画像に属すれば、身分証明書顔写真Aが第2タイプの顔画像に属さない。すなわち、第1の顔データセット内の顔画像と第2の顔データセット内の顔画像とは重複しない。
【0104】
さらに、前記第3の構築ユニット3062が第2の顔データセットに対応する第3タイプの顔画像を取得することは、身分証明書顔写真(すなわち、第2の顔データセット内の第2タイプの顔画像)に対応する自分撮り顔写真(すなわち、第3タイプの顔画像)を取得し、前記自分撮り顔写真に基づいて自分撮り顔写真のデータセットを構築する。
【0105】
その後、前記第3の構築ユニット3062は、第2の顔データセット及び第3の顔データセットを用いて、顔認証畳み込みニューラルネットワークトレーニングを行うことにより、第1の顔認証モデルを生成し、該第1の顔認証モデルに基づいて、予め設定された網状模様除去顔認証モデルを生成し、
図3bに示すように、前記顔認証装置は、さらに、第2の合成ユニット3071、第2の網状模様除去ユニット3072、微調整ユニット3073及び第2の決定ユニット3074を含み、予め設定された網状模様除去顔認証モデルを生成するように構成され、具体的には、
前記第2の合成ユニット3071は、予め設定された網状模様ウォーターマークに基づいて、前記第2の顔データセットを合成して、第2の網状模様付き顔データセットを取得するように構成され、前記第2の網状模様除去ユニット3072は、前記網状模様除去モデルを用いて、前記第2の網状模様付き顔データセット内の各画像に網状模様除去操作を行って、網状模様除去顔データセットを生成するように構成され、
前記微調整ユニット3073は、前記網状模様除去顔データセット及び前記第3の顔データセットに基づいて、前記第1の顔認証モデルに対してネットワーク微調整を行って、第2の顔認証モデルを生成するように構成され、前記第2の決定ユニット3074は、前記第2の顔認証モデルを予め設定された網状模様除去顔認証モデルとして決定するように構成される。
【0106】
一実施形態として、前記第2の合成ユニット3071は、予め設定された網状模様ウォーターマークに基づいて、取得された第2の顔データセット内の第2タイプの顔画像に網状模様ウォーターマークを加えることにより、第2の網状模様付き顔データセットを取得し、次に、前記第2の網状模様除去ユニット3072は、取得された網状模様除去モデルを用いて、該第2の網状模様付き顔データセット内の各画像に網状模様除去操作を行い、最後に、前記微調整ユニット3073は、網状模様除去顔データセット及び第3の顔データセットに基づいて、取得された第1の顔認証モデルに対してネットワーク微調整を行うことにより、第2の顔認証モデルを生成し、前記第2の決定ユニット3074は、前記第2の顔認証モデルを予め設定された網状模様除去顔認証モデルとして決定する。
【0107】
該実施例において、第1の顔認証モデルは、「第2タイプの顔−第3タイプの顔」の認証モデル、例えば「身分証明書顔−自分撮り顔」の認証モデルと理解でき、第2の顔認証モデルは、「網状模様除去顔−第3タイプの顔」の認証モデル、例えば「網状模様除去身分証明書顔−自分撮り顔」の認証モデルと理解できる。
【0108】
理解されるように、顔認証畳み込みニューラルネットワークは、具体的に従来のディープニューラルネットワークの顔認証アルゴリズムを参照して実現し、ネットワークのトレーニング方式及びネットワーク微調整の方式は、従来のディープニューラルネットワークのトレーニングフレームを参照して実現することができ、ここでは特に説明しない。
【0109】
具体的には、前記認証ユニット304は、
前記網状模様除去顔特徴と前記初期の顔特徴との間の類似度を計算して、類似値を取得するように構成される計算サブユニット3041と、前記類似値に基づいて、
前記網状模様除去顔画像と初期の顔画像とが同一人物に属するか否かを判断するように構成される判断サブユニット3042と、
同一人物に属すると判断すれば、顔認証成功と決定するように構成される第1の決定サブユニット3043と、同一人物に属していないと判断すれば、顔認証失敗と決定するように構成された第2の決定サブユニット3044と、を含む。
【0110】
一実施形態として、前記網状模様除去顔特徴と前記初期の顔特徴との間の類似度を取得するために、前記計算サブユニット3041は、前記網状模様除去顔特徴及び前記初期の顔特徴に対して特徴距離計算を行う。
【0111】
前記判断サブユニット3042は、前記類似値が予め設定された閾値を越えていれば、
前記網状模様除去顔画像と初期の顔画像とが同一人物に属すると決定し、前記類似値が予め設定された閾値を越えていなければ、
前記網状模様除去顔画像と初期の顔画像とが同一人物に属していないと決定するように構成される。
【0112】
いくつかの実施形態において、前記計算サブユニット3041は、ユークリッド距離アルゴリズム、コサイン距離アルゴリズム、統合ベイズアルゴリズム、及び距離計量学習アルゴリズムのうちのいずれかを用いて、前記網状模様除去顔特徴と前記初期の顔特徴との間の類似度を計算するように構成される。
【0113】
類似値が予め設定された閾値を越えていれば、
前記網状模様除去顔画像と初期の顔画像とが同一人物に属すると決定し、すなわち、顔認証装置は顔認証成功と決定し、類似値が予め設定された閾値を越えていなければ、
前記網状模様除去顔画像と初期の顔画像とが同一人物に属していないと決定し、すなわち、顔認証装置は顔認証失敗と決定する。
【0114】
具体的に実施する場合、以上の各ユニットは、独立したエンティティとして実現されてもよいし、任意に組み合わせて、同一又はいくつかのエンティティとして実現されてもよく、以上の各ユニットの具体的な実施は、上述した方法の実施例を参照することができ、ここでは詳細な説明を省略する。
【0115】
該顔認証装置は、具体的には、サーバなどのネットワーク装置に集積されてもよい。
【0116】
上記から分かるように、本願の実施例に係る顔認証装置は、まず、予め設定された網状模様除去モデルを用いて、認証すべき網状模様付き顔画像に網状模様除去操作を自動的に行って、網状模様除去顔画像を取得し、次に、予め設定された網状模様除去顔認証モデルにより、それぞれ網状模様除去顔画像と初期の顔画像の特徴を抽出して、網状模様除去顔特徴及び初期の顔特徴を取得し、最後に、網状模様除去顔特徴及び初期の顔特徴に基づいて、
前記網状模様除去顔画像及び初期の顔画像に対して顔認証を行い、すなわち、本願の実施例は、予めトレーニングされた網状模様除去モデル及び網状模様除去顔認証モデルに基づいて、認証すべき網状模様付き顔画像及び初期の顔画像に対して自動処理分析を行い、専門家の手動操作を必要とせず、網状模様付き顔画像と初期の顔画像とが同一人物であるか否かを自動的に判別でき、顔認証の効率及び精度を向上させる。
【0117】
本願の実施例において、前記顔認証装置における取得ユニット301、第1の網状模様除去ユニット302、特徴抽出ユニット303、認証ユニット304、第1の構築ユニット3051、第1の合成ユニット3052、第1のトレーニングユニット3053、第1の決定ユニット3054、第2の構築ユニット3061、第3の構築ユニット3062、第2のトレーニングユニット3063、第2の合成ユニット3071、第2の網状模様除去ユニット3072、微調整ユニット3073及び第2の決定ユニット3074は、実際の応用において、いずれも中央処理装置(CPU、Central Processing Unit)、デジタルシグナルプロセッサ(DSP、Digital Signal Processor)、マイクロコントロールユニット(MCU、Microcontroller Unit)又はフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA、Field−Programmable Gate Array)により実現することができる。
【0118】
(実施例4)
本願の実施例は、さらに、実際の応用において、本願の実施例に係るサーバの概略構成図を示す
図4に示すように、プロセッサ401と、前記プロセッサ401が実行可能な命令のデータが記憶されているメモリ402とを含み、前記命令が実行されると、前記プロセッサ401が、
認証すべき網状模様付き顔画像及び初期の顔画像を取得し、
予め設定された網状模様除去モデルを用いて、前記網状模様付き顔画像に網状模様除去操作を行って、網状模様除去顔画像を取得し、
予め設定された網状模様除去顔認証モデルにより、前記網状模様除去顔画像の特徴を抽出して、網状模様除去顔特徴を取得し、前記予め設定された網状模様除去顔認証モデルにより、前記初期の顔画像の特徴を抽出して、初期の顔特徴を取得し、
前記網状模様除去顔特徴及び前記初期の顔特徴に基づいて、
前記網状模様除去顔画像及び初期の顔画像に対して顔認証を行うように構成されるサーバにより実現される、顔認証装置を提供する。
【0119】
具体的には:
前記サーバは、処理コアとなる一つ又は複数のプロセッサ401、コンピュータ可読記憶媒体である一つ又は複数のメモリ402、高周波(RF、Radio Frequency)回路403、電源404、入力ユニット405及び表示ユニット406などの部品を含む。当業者に理解されるように、
図4に示すサーバ構成は、サーバを限定するものではなく、図示のものより多い若しくは少ない部品を含むか、又は一部の部品を組み合わせるか、又は異なった部品配置にすることができる。
【0120】
プロセッサ401は、該サーバのコントロールセンタであり、様々なインタフェース及び回路を用いてサーバ全体の各部分に接続され、サーバ402内に記憶されたソフトウェアプログラム及び/又はモジュールを動作又は実行し、サーバ402内に記憶されたデータを呼び出すことにより、サーバの様々な機能を実行し、データを処理して、サーバ全体を監視する。一実施形態として、プロセッサ401は、一つ又は複数の処理コアを含み、例えば、プロセッサ401に、主にオペレーティングシステム、ユーザインタフェース及びアプリケーションプログラムなどを処理するアプリケーションプロセッサと、主に無線通信を処理するモデムプロセッサとが集積されることができる。上記モデムプロセッサはプロセッサ401に集積しなくてもよいことは理解されよう。
【0121】
メモリ402は、ソフトウェアプログラム及びモジュールを記憶するように構成されることができ、プロセッサ401は、サーバ402内に記憶されたソフトウェアプログラム及びモジュールを実行することにより、様々な機能アプリケーション及びデータ処理を実行する。メモリ402は、主に、オペレーティングシステム、少なくとも一つの機能に必要なアプリケーションプログラム(例えば、音声再生機能、画像再生機能など)などを記憶できるプログラム記憶領域と、サーバの使用に応じて作成したデータなどを記憶できるデータ記憶領域とを含むことができる。また、メモリ402は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよいし、不揮発性メモリを含んでもよく、例えば、少なくとも一つのディスクストレージ、フラッシュメモリ、又は他の揮発性固体メモリである。それに応じて、メモリ402は、さらに、プロセッサ401からメモリ402へのアクセスを提供するメモリコントローラを含んでもよい。
【0122】
RF回路403は、情報送受信の過程において、信号を送受信し、特に基地局からのダウンリンク情報を受信した後、一つの又は複数のプロセッサ401に送って処理し、また、アップリンクに関するデータを基地局に送信するように構成される。通常、RF回路403は、アンテナ、少なくとも一つアンプ、チューナー、一つ又は複数の発振器、加入者識別モジュール(SIM)カード、送受信機、カプラ、低ノイズアンプ(LNA、Low Noise Amplifier)、デュプレクサなどを含むが、これらに限定されない。また、RF回路403は、さらに、無線通信を介してネットワーク及び他の装置と通信することができる。前記無線通信は、モバイル通信用グローバルシステム(GSM(登録商標)、Global System of Mobile communication)、汎用パケット無線サービス(GPRS、General Packet Radio Service)、符号分割多元接続(CDMA、Code Division Multiple Access)、広帯域符号分割多元接続(WCDMA(登録商標)、Wideband Code Division Multiple Access)、ロングタームエボリューション(LTE、Long Term Evolution)、電子メール、ショートメッセージサービス(SMS、Short Messaging Service)などを含むが、これらに限定されないいずれかの通信規格又はプロトコルを使用することができる。
【0123】
サーバは、さらに、各部品に給電する電源404(例えば電池)を含み、一実施形態として、電源は、電源管理システムを介してプロセッサ401に論理的に接続されることにより、電源管理システムを介して充電、放電、及び電力消費の管理などの機能を実現する。電源404は、さらに、一つの又は複数の直流又は交流電源、再充電システム、電源故障検出回路、電源用コンバータ又はインバータ、電源状態インジケータなどの任意の構成要素を含んでもよい。
【0124】
サーバは、さらに、入力された数字又は文字情報を受信し、ユーザ設定及び機能制御に関するキーボード、マウス、操作レバー、光学又はトラックボールの信号入力を生成するように構成される入力ユニット405を含んでもよい。
【0125】
サーバは、さらに、ユーザから入力された情報又はユーザに提供する情報、及びグラフィカル、テキスト、アイコン、ビデオ及びそれらの任意の組み合わせで構成されたサーバのグラフィカルユーザインタフェースを表示するように構成される表示ユニット406を含んでもよい。表示ユニット406は、表示パネルを含み、一実施形態として、液晶ディスプレイ(LCD、LiquidCrystalDisplay)、有機発光ダイオード(OLED、OrganicLight−EmittingDiode)などの形態で表示パネルを構成することができる。
【0126】
具体的には、本実施例において、サーバ中のプロセッサ401は、
認証すべき網状模様付き顔画像及び初期の顔画像を取得し、予め設定された網状模様除去モデルを用いて、前記網状模様付き顔画像に網状模様除去操作を行って、網状模様除去顔画像を取得し、予め設定された網状模様除去顔認証モデルにより、前記網状模様除去顔画像の特徴を抽出して、網状模様除去顔特徴を取得し、前記予め設定された網状模様除去顔認証モデルにより、前記初期の顔画像の特徴を抽出して、初期の顔特徴を取得し、前記網状模様除去顔特徴及び前記初期の顔特徴に基づいて、
前記網状模様除去顔画像及び初期の顔画像に対して顔認証を行う、
という命令に応じて、一つ又は複数のアプリケーションプログラムのプロセスに対応する実行可能なファイルをメモリ402にロードすると共に、メモリ402に記憶されたアプリケーションプログラムをプロセッサ401により実行することにより、様々な機能を実現することができる。
【0127】
一実施形態として、前記プロセッサ401は、さらに、第1タイプの顔画像を収集し、前記第1タイプの顔画像に基づいて第1の顔データセットを構築し、予め設定された網状模様ウォーターマークに基づいて、前記第1の顔データセットを合成して、第1の網状模様付き顔データセットを取得し、前記第1の顔データセット及び前記第1の網状模様付き顔データセットを用いて、網状模様除去畳み込みニューラルネットワークトレーニングを行って、網状模様除去モデルを生成し、前記網状模様除去モデルを予め設定された網状模様除去モデルとして決定するように構成されてもよい。
【0128】
一実施形態として、前記プロセッサ401は、さらに、第2タイプの顔画像を収集し、前記第2タイプの顔画像に基づいて第2の顔データセットを構築し、前記第2の顔データセットに対応する第3タイプの顔画像を取得し、前記第3タイプの顔画像に基づいて第3の顔データセットを構築し、前記第2の顔データセット及び前記第3の顔データセットを用いて、顔認証畳み込みニューラルネットワークトレーニングを行って、第1の顔認証モデルを生成するように構成されてもよい。
【0129】
一実施形態として、前記プロセッサ401は、さらに、予め設定された網状模様ウォーターマークに基づいて、前記第2の顔データセットを合成して、第2の網状模様付き顔データセットを取得し、前記網状模様除去モデルを用いて、前記第2の網状模様付き顔データセット内の各画像に網状模様除去操作を行って、網状模様除去顔データセットを生成し、前記網状模様除去顔データセット及び前記第3の顔データセットに基づいて、前記第1の顔認証モデルに対してネットワーク微調整を行って、第2の顔認証モデルを生成し、前記第2の顔認証モデルを予め設定された網状模様除去顔認証モデルとして決定するように構成されてもよい。
【0130】
一実施形態として、前記プロセッサ401は、さらに、前記網状模様除去顔特徴と前記初期の顔特徴との間の類似度を計算して、類似値を取得し、前記類似値に基づいて、
前記網状模様除去顔画像と初期の顔画像とが同一人物に属するか否かを判断し、同一人物に属すると判断すれば、顔認証成功と決定し、同一人物に属していないと判断すれば、顔認証失敗と決定するように構成されてもよい。
【0131】
一実施形態として、前記プロセッサ401は、さらに、前記類似値が予め設定された閾値を越えていれば、
前記網状模様除去顔画像と初期の顔画像とが同一人物に属すると決定し、前記類似値が予め設定された閾値を越えていなければ、
前記網状模様除去顔画像と初期の顔画像とが同一人物に属していないと決定するように構成されてもよい。
【0132】
一実施形態として、前記プロセッサ401は、さらに、ユークリッド距離アルゴリズム、コサイン距離アルゴリズム、統合ベイズアルゴリズム、及び距離計量学習アルゴリズムのうちのいずれかを用いて、前記網状模様除去顔特徴と前記初期の顔特徴との間の類似度を計算するように構成されてもよい。
【0133】
上記から分かるように、本願の実施例に係るサーバにおいて、まず、予め設定された網状模様除去モデルを用いて、認証すべき網状模様付き顔画像に網状模様除去操作を自動的に行って、網状模様除去顔画像を取得し、次に、予め設定された網状模様除去顔認証モデルにより、それぞれ網状模様除去顔画像と初期の顔画像の特徴を抽出して、網状模様除去顔特徴及び初期の顔特徴を取得し、最後に、網状模様除去顔特徴及び初期の顔特徴に基づいて、
前記網状模様除去顔画像及び初期の顔画像に対して顔認証を行い、すなわち、本願の実施例は、予めトレーニングされた網状模様除去モデル及び網状模様除去顔認証モデルに基づいて、認証すべき網状模様付き顔画像及び初期の顔画像に対して自動処理分析を行い、専門家の手動操作を必要とせず、網状模様付き顔画像と初期の顔画像とが同一人物であるか否かを自動的に判別でき、顔認証の効率及び精度を向上させる。
【0134】
上記実施例において、各実施例に対する説明にはそれぞれ重点があり、ある実施例で詳しく説明していない部分は、上述した顔認証方法の詳細な説明を参照することができ、ここでは詳細な説明を省略する。
【0135】
本願の実施例に係る顔認証装置は、例えば、コンピュータ、タブレットコンピュータ、タッチ機能を有する携帯電話などであり、上記実施例に記載の顔認証方法とは同じ考え方に基づいたものであり、前記顔認証装置に、前記顔認証方法の実施例に係るいずれかの方法を実行でき、その具体的な過程については前記顔認証方法の実施例を参照でき、ここでは詳細な説明を省略する。
【0136】
本願によって提供されたいくつかの実施例において、開示されている方法及び装置は、他の方式で実現されてもよいことは理解されよう。以上説明した装置実施例は例示的なもので、例えば、前記モジュールの区画はロジック的な機能の区画であり、実際に実現する場合、他の区画方式にし、例えば、複数のモジュール又は部品を結合するか、他のシステムに集積するか、一部の特徴を無視するか、実行しないこともできる。そして、表示又は検討した各構成要素の間の通信接続は、インタフェース、装置又はモジュールを介した間接結合又は通信接続であってよく、電気的、機械的又は他の形態であってよい。
【0137】
上記分離部品として説明したモジュールは、物理的に分離しても物理的に分離しなくてもよく、モジュールとして表す部品は、物理的モジュールであっても物理的モジュールではなくてもよく、一箇所に位置しても、複数のネットワークモジュールに分布してもよく、実際の需要に応じて、そのうちの一部又は全部のモジュールを選択して本実施例の技術手段の目的を実現することができる。
【0138】
そして、本願の各実施例中の各機能モジュールは、一つの処理モジュールに集積しても、それぞれ一つのモジュールとして独立しても、二つ又はそれ以上のモジュールが一つのモジュールに集積してもよく、上記集積されたモジュールは、ハードウェアの形態で実現されても、ハードウェアにソフトウェア機能モジュールを加えた形態で実現されてもよい。
【0139】
当業者に理解されるように、上記方法実施例を実現する全部又は一部のステップはプログラムにより関連ハードウェアを命令することで完了でき、前述のプログラムは、コンピュータ可読記憶媒体に記憶でき、該プログラムが実行されているとき、上記方法の実施例を含むステップを実行し、前述の記憶媒体は、リムーバブルストレージ、リードオンリーメモリ(ROM、Read−OnlyMemory)、磁気ディスク又はCDなどのプログラムコードを記憶できる様々な媒体を含む。
【0140】
或いは、ソフトウェア機能モジュールの形態で実現され、独立した製品として販売又は使用される場合、本願の実施例に係る上記集積モジュールは、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよい。このような理解に基づいて、本願の技術手段は、本質的には、又はその従来技術に対する寄与を言えば、記憶媒体に記憶されて、コンピュータデバイス(例えば、パーソナルコンピュータ、サーバ又はネットワークデバイスなど)に本願の各実施形態に記載された方法の全て又は一部を実行させるいくつかの命令を含むるソフトウェア製品の形態で具現化される。前述の記憶媒体には、リムーバブルストレージ、ROM、磁気ディスク又はCDなどのプログラムコードを記憶できる様々な媒体が含まれる。
【0141】
本願の実施例に記載される
顔認証方法、装置は、ただ上記実施例を例とするが、これらに限定されず、当業者に理解されるように、前述の各実施形態において記載される技術手段に修正を行うか、又はその技術的特徴の全て又は一部に同等置換を行うことができ、これらの修正や置換に対応する技術手段の本質は、本願の実施例に係る技術手段の範囲から逸脱しない。
【0142】
以上は、本願の好ましい実施例に過ぎず、本願の保護範囲を限定するものではない。