特許第6656503号(P6656503)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6656503
(24)【登録日】2020年2月7日
(45)【発行日】2020年3月4日
(54)【発明の名称】靴乾燥ハンガー
(51)【国際特許分類】
   A47L 23/20 20060101AFI20200220BHJP
   A47G 25/28 20060101ALI20200220BHJP
   A47G 25/40 20060101ALI20200220BHJP
【FI】
   A47L23/20 Z
   A47G25/28 Z
   A47G25/40 A
【請求項の数】6
【全頁数】6
(21)【出願番号】特願2017-131181(P2017-131181)
(22)【出願日】2017年7月4日
(65)【公開番号】特開2019-13328(P2019-13328A)
(43)【公開日】2019年1月31日
【審査請求日】2018年3月28日
(73)【特許権者】
【識別番号】516101042
【氏名又は名称】クレア株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100075948
【弁理士】
【氏名又は名称】日比谷 征彦
(74)【代理人】
【識別番号】100181928
【弁理士】
【氏名又は名称】日比谷 洋平
(72)【発明者】
【氏名】嶋田 晃
【審査官】 新井 浩士
(56)【参考文献】
【文献】 特開2004−194973(JP,A)
【文献】 特開平07−218127(JP,A)
【文献】 特開平11−033292(JP,A)
【文献】 実開平01−069496(JP,U)
【文献】 実開平02−147046(JP,U)
【文献】 実開平05−021896(JP,U)
【文献】 実開昭57−161962(JP,U)
【文献】 登録実用新案第3127459(JP,U)
【文献】 米国特許第06149038(US,A)
【文献】 実開平5−21774(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47L 23/20
A47G 25/28
A47G 25/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
一対の横杆部と、これらの横杆部の外側に付設され、上筒部、及び該上筒部の下方に垂設する下筒部から成る筒状体である一対の靴ホルダと、前記横杆部の間に取り付けた吊下部とから成る靴乾燥ハンガーにおいて、
前記上筒部の上部には空気を流入する上孔部が設けられ、前記下筒部の側方部には前記上孔部から流入した空気を排出する側孔部が設けられており
前記上筒部の斜め方向に傾斜する傾斜部の頂端部には、靴の踵部を掛止する靴掛部を有していることを特徴とする靴乾燥ハンガー。
【請求項2】
前記下筒部の下端部には前記上孔部から流入した空気を排出する底孔部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の靴乾燥ハンガー。
【請求項3】
前記傾斜部の下部であって前記靴掛部の近傍には、前記上孔部から流入した空気を排出する肩孔部を設けられていることを特徴とする請求項に記載の靴乾燥ハンガー。
【請求項4】
前記靴ホルダは偏平筒状とされ、前記上筒部と前記下筒部とは略くの字状に屈曲して連結されていることを特徴とする請求項1〜に記載の靴乾燥ハンガー。
【請求項5】
前記側孔部は複数個としたことを特徴とする請求項1〜の何れか1項に記載の靴乾燥ハンガー。
【請求項6】
前記一対の横杆部同士はこれらの間の軸部を中心に折り畳みが可能としたことを特徴とする請求項1〜の何れか1項に記載の靴乾燥ハンガー。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、洗濯した運動靴等を乾燥させるための靴乾燥ハンガーに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、靴を乾燥させる靴干具は多数提案されており、例えば特許文献1には、靴を支持する左右一対の靴掛け部を有する靴用ハンガーが開示されている。
【0003】
また、近年、マンション等の住宅では、浴室の天井に埋込式の乾燥機が装備されており、天井から吹き出される温風を利用して、浴室で洗濯物を短時間で乾燥させることも多い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2016−21986号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の特許文献1の靴用ハンガーの靴掛け部に、洗濯した運動靴等を引っ掛けて乾燥させる場合には、靴の外側部分については短時間で乾燥する。しかし、靴の爪先を上に、或いは爪先が下になるように吊り下げても、何れも靴の内側部分については乾燥し難く、乾燥に時間がかかるという問題がある。
【0006】
また、上述の浴室乾燥機を備えた浴室で、他の洗濯物の乾燥と共に、従来の靴用ハンガーを用いて靴を乾燥させても、短時間の乾燥では他の洗濯物は乾燥しても、靴の乾燥は遅れるという問題がある。
【0007】
本発明の目的は、上述の課題を解決し、係止した靴を靴内まで短時間で乾燥させることが可能な靴乾燥ハンガーを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するための本発明に係る靴乾燥ハンガーは、一対の横杆部と、これらの横杆部の外側に付設され、上筒部、及び該上筒部の下方に垂設する下筒部から成る筒状体である一対の靴ホルダと、前記横杆部の間に取り付けた吊下部とから成る靴乾燥ハンガーにおいて、前記上筒部の上部には空気を流入する上孔部が設けられ、前記下筒部の側方部には前記上孔部から流入した空気を排出する側孔部が設けられており、前記上筒部の斜め方向に傾斜する傾斜部の頂端部には、靴の踵部を掛止する靴掛部を有していることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る靴乾燥ハンガーによれば、空気を流入する空気入口部と、空気を排出する排出孔部とを設けることで、靴内に空気が流れ込み靴内の乾燥を早めることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】靴乾燥ハンガーの実施例の斜視図である。
図2】平面図である。
図3】側面図である。
図4】靴を係止した状態の靴乾燥ハンガーを断面とした説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明を図示の実施例に基づいて詳細に説明する。
図1は靴乾燥ハンガーの実施例の斜視図、図2は平面図、図3は側面図である。
【0012】
靴乾燥ハンガー1は合成樹脂製とされ、大きさは例えば大人用で横幅20cm、高さが20cm、厚みが1.5cm程度の大きさである。なお、乾燥させる靴のサイズに合わせて、子供用や女性用等の適宜の大きさのものを採用することができる。
【0013】
靴乾燥ハンガー1は一対の横杆部2、2’を有し、それぞれの横杆部2、2’の側方には、一対の靴ホルダ3、3’が付設されており、横杆部2、2’の間には吊下部4が上方に向けて取り付けられている。
【0014】
横杆部2、2’は薄板状であり、一方の端部は靴ホルダ3、3’と連結している。そして、一方の横杆部2の他方の端部には、円筒状の上側軸受部2aが設けられており、他方の横杆部2’の他方の端部には、円筒状の下側軸受部2bが設けられている。
【0015】
靴ホルダ3、3’は左右対称形とされ、表側と裏側との間の厚みはほぼ同一とされ、上下方向を向く偏平な筒状体から成っている。靴ホルダ3、3’の上筒部3aは、やや斜め上方を向く幅広とされて横杆部2、2’に連結され、上筒部3aの斜め方向に傾斜する傾斜部の頂端部には、靴の踵部を掛止する靴掛部3bを有している。
【0016】
上筒部3aの内側部から、下方に向けて幅狭の下筒部3cが垂設され、上筒部3aに対し略くの字状に屈曲されて連結し、更に下方に進むにつれ徐々に横幅が狭くなっている。
【0017】
上筒部3aの上部には細幅の空気入口部である上孔部3dが開口され、上筒部3aの斜め方向に傾斜する傾斜部の下部であって靴掛部3bの近傍には、長孔状の肩孔部3eが側下面方向に開口されている。
【0018】
そして、下筒部3cの下端部には、底孔部3fが下方向に向けて開口されており、上筒部3aから下筒部3cの側方部にかけての複数個所に、側孔部3gが正面方向及び裏面方向に開口されている。
【0019】
側孔部3gの数や形状は、乾燥すべき運動靴S内に対する効果的な空気流を考慮して、適宜に選択可能である。これらの肩孔部3e、底孔部3f及び側孔部3gは、上孔部3dから流入した空気を排出するための排出孔である。
【0020】
吊下部4は下方の軸部4aと、上部の鉤部4bとから成り、軸部4aは、横杆部2の中央側の上側軸受部2aと、横杆部2’の下側軸受部2bとを介して回転自在に取り付けられている。
【0021】
そして、軸部4aを中心に横杆部2、2’同士を向かい合わせるように軸受部を回動させることで、使用しないときは靴乾燥ハンガーをコンパクトに折り畳むことが可能とされている。
【0022】
図4は靴を係止した状態の靴乾燥ハンガー1を断面とした説明図である。使用に際しては洗濯が終って乾燥すべき例えば点線で示す一足の運動靴Sを十分に水切りした上で、運動靴Sの先端Saを下方に向けた状態で、内側部に靴ホルダ3、3’の下筒部3cを挿入する。
【0023】
下筒部3cを運動靴Sに挿入した後に、踵部Sbを上筒部3aの靴掛部3bに引っ掛けるようにして、運動靴Sを靴ホルダ3、3’に係止させる。これにより、運動靴Sは靴ホルダ3、3’を中に入れた宙吊り状態となる。
【0024】
この状態において、この靴乾燥ハンガー1を浴室の天井埋込式の乾燥機の空気噴出口などの下に例えば引張棒を配置して、この引張棒に吊下部4を吊り下げる。乾燥機を起動させると、空気噴出口温風等の空気流Fが噴出し、矢印に示すように上孔部3dに流れ込む。この空気流Fの一部は上筒部3aの肩孔部3eから排出され、運動靴Sの踵部Sb内に流入する。
【0025】
残りの空気流Fは下筒部3c内に流れ込み、側孔部3g、底孔部3fから運動靴S内の先端Sa内に流入する。これらの空気流Fの運動靴S内への流入により、運動靴S内の湿った空気は上方に追い出され、新しい空気と置換されるので、運動靴S内は効率良く乾燥が早まる。
【0026】
なお、実施例では、靴ホルダ3、3’は偏平な筒状体としたが、靴内に挿入可能な範囲で断面に膨らみを持たせてもよい。また、靴ホルダ3、3’内に空気が流入し易いように、上孔部3dの周囲をラッパ状に拡開することも効果的である。
【0027】
このように靴乾燥ハンガー1の靴ホルダ3、3’に、空気を流入する空気入口部と、空気を排出する空気排出部を設けることで、乾燥すべき靴内に新しい空気が流れ込み、靴内の乾燥を早める。
【符号の説明】
【0028】
1 靴乾燥ハンガー
2、2’ 横杆部
3、3’ 靴ホルダ
3a 上筒部
3b 靴掛部
3c 下筒部
3d 上孔部
3e 肩孔部
3f 底孔部
3g 側孔部
4 吊下部
S 運動靴
図1
図2
図3
図4