【課題を解決するための手段】
【0009】
第1の側面において、本発明はオービットアジン−フマル酸塩の結晶形に関し、前記オービットアジン−フマル酸塩は式Iに示される構造を有し、nは約1又は2である。
【0010】
【化2】
【0011】
本発明の第1の側面によるオービットアジン−フマル酸塩の結晶形は、以下の項目を含む:
1.オービットアジン−フマル酸塩の結晶形であって、そのCu-Kα線を用いたX線粉末回折パターンは、少なくとも以下の2θ位置にピークを有する:5.9±0.2、16.8±0.2及び18.1±0.2。
本発明の実施形態において、Cu-Kα線を用いた結晶形のX線粉末回折パターンは、さらに少なくとも1つ(例えば、1つ、2つ又は3つ)のピークを、以下の2θ位置から選択される位置に有する:10.1±0.2、14.2±0.2及び22.4±0.2。
本発明の実施形態において、Cu-Kα線を用いた結晶形のX線粉末回折パターンは、さらに少なくとも1つ(例えば、1つ、2つ又は3つ)のピークを、以下の2θ位置から選択される位置に有する:11.4±0.2、20.8±0.2及び23.8±0.2。
本発明の実施形態において、示差走査熱量測定により決定される結晶形の融点は、156.27℃±3.0℃である。
本発明の実施形態において、式I中、nは約1である。
本発明の実施形態において、結晶形は、フォームAである。
本発明の実施形態において、フォームAの典型的なXRPDパターンは
図2に示される。
本発明の実施形態において、フォームAの典型的なDSCサーモグラムは、
図3に示される。
【0012】
2.オービットアジンモノフマル酸塩の結晶形であって、そのCu-Kα線を用いたX線粉末回折パターンは、少なくとも以下の2θ位置にピークを有する:6.5±0.2、20.0±0.2及び24.9±0.2。
本発明の実施形態において、Cu-Kα線を用いた結晶形のX線粉末回折パターンは、さらに少なくとも1つ(例えば、1つ、2つ又は3つ)のピークを、以下の2θ位置から選択される位置に有する:5.3±0.2、13.3±0.2及び19.5±0.2。
本発明の実施形態において、Cu-Kα線を用いた結晶形のX線粉末回折パターンは、さらに少なくとも1つ(例えば、1つ、2つ又は3つ)のピークを、以下の2θ位置から選択される位置に有する:12.0±0.2、14.8±0.2及び26.7±0.2。
本発明の実施形態において、示差走査熱量測定により決定される結晶形の融点は171.45℃±3.0℃である。
本発明の実施形態において、式I中、nは約2である。
本発明の実施形態において、結晶形は、フォームCである。
本発明の実施形態において、フォームCの典型的なXRPDパターンは
図28に示される。
本発明の実施形態において、フォームCの典型的なDSCサーモグラムは、
図29に示される。
【0013】
3.オービットアジンモノフマル酸塩の結晶形であって、そのCu-Kα線を用いたX線粉末回折パターンは、少なくとも以下の2θ位置にピークを有する:5.7±0.2、9.5±0.2及び10.0±0.2。
本発明の実施形態において、Cu-Kα線を用いた結晶形のX線粉末回折パターンは、さらに少なくとも1つ(例えば、1つ、2つ又は3つ)のピークを、以下の2θ位置から選択される位置に有する:14.7±0.2、19.2±0.2及び26.7±0.2。
本発明の実施形態において、Cu-Kα線を用いた結晶形のX線粉末回折パターンは、さらに少なくとも1つ(例えば、1つ、2つ又は3つ)のピークを、以下の2θ位置から選択される位置に有する:13.3±0.2、22.2±0.2及び23.6±0.2。
本発明の実施形態において、示差走査熱量測定により決定される結晶形の融点は、156.93℃±3.0℃である。
本発明の実施形態において、式I中、nは約2である。
本発明の実施形態において、結晶形は、フォームDである。
本発明の実施形態において、フォームDの典型的なXRPDパターンは
図34に示される。
本発明の実施形態において、フォームDの典型的なDSCサーモグラムは、
図35に示される。
【0014】
第2の側面において、本発明は、オービットアジン−フマル酸塩水和物の結晶形に関し、前記オービットアジン−フマル酸塩水和物は式IIに示される構造を有し、nは約1であり、mは約1である。
【0015】
【化3】
【0016】
本発明の実施形態において、結晶形のCu-Kα線を用いたX線粉末回折パターンは、少なくとも以下の2θ位置にピークを有する:7.0±0.2、17.3±0.2及び21.3±0.2。
本発明の実施形態において、Cu-Kα線を用いた結晶形のX線粉末回折パターンは、さらに少なくとも1つ(例えば、1つ、2つ又は3つ)のピークを、以下の2θ位置から選択される位置に有する:12.9±0.2、17.9±0.2及び19.7±0.2。
本発明の実施形態において、Cu-Kα線を用いた結晶形のX線粉末回折パターンは、さらに少なくとも1つ(例えば、1つ、2つ又は3つ)のピークを、以下の2θ位置から選択される位置に有する:13.4±0.2、14.7±0.2及び23.5±0.2。
本発明の実施形態において、結晶形は、2つの融点を有する。
本発明の実施形態において、示差走査熱量測定により決定される結晶形の2つの融点は、それぞれ、102.18℃±3.0℃及び153.72℃±3.0℃である。
本発明の実施形態において、結晶形は、フォームBである。
本発明の実施形態において、フォームBの典型的なXRPDパターンは
図16に示される。
本発明の実施形態において、フォームBの典型的なDSCサーモグラムは、
図17に示される。
【0017】
第3の側面において、本発明は、オービットアジン−フマル酸塩のアモルファス形に関し、前記オービットアジン−フマル酸塩は式Iに示される構造を有し、nは約1である。
【0018】
【化4】
【0019】
本発明の実施形態において、示差走査熱量測定により決定されるオービットアジン−フマル酸塩のアモルファス形のガラス転移温度は51.12℃±3.0℃である。
【0020】
第4の側面において、本発明は、オービットアジン−フマル酸塩水和物に関し、前記オービットアジン−フマル酸塩は式IIに示される構造を有し、nは約1であり、mは約1である。
【0021】
【化5】
【0022】
第5の側面において、本発明は、本発明の第1の側面の項目1に係る結晶形の調整方法に関し、調整方法は、以下の工程を有する:
本発明の第1の側面の項目2〜3のいずれか又は本発明の第2の側面のいずれかに係るオービットアジン−モノフマル酸塩又は結晶形を、溶媒中で結晶化して、本発明の第1の側面の項目1に係る結晶形を得る。
本発明の実施形態において、オービットアジン−モノフマル酸塩は、オービットアジン−モノフマル酸塩の結晶フォームAである。
【0023】
本発明の実施形態において、溶媒は、水、アルコール(例えば、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、イソブタノール、tert−ブタノール、ペンタノール、イソペンタノール等)、ケトン(例えば、アセトン、ブタノン等)、アルカン又はハロアルカン(例えば、n−ヘキサン、シクロヘキサン、n−ヘプタン、ジクロロメタン(DCM)、クロロフォルム(CHCl
3)等)、エステル(例えば、エチルアセテート、イソプロピルアセテート、tert−ブチルアセテート等)、エーテル(例えば、イソプロピルエーテル、メチルtert−ブチルエーテル、石油エーテル等)、テトラヒドロフラン(THF)、1,4−ジオキサン、トルエン、アセトニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、N,N−ジメチルアセトアミド(DMA)、N−メチルピロリジノン(NMP)、ジメチルスルホキシド(DMSO)等、及びこれらの任意の組み合わせから選択される。
【0024】
本発明の実施形態において、オービットアジンモノフマル酸塩は蒸発結晶化されて、本発明の第1の側面の項目1に係る結晶形を得ることができる。蒸発結晶化の溶媒は、好ましくは、アルコール(例えば、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、イソブタノール、sec−ブタノール、tert−ブタノール、n−ペンタノール、イソペンタノール等)、ケトン(例えば、アセトン、ブタノン等)、ハロアルカン(例えば、DCM、CHCl
3等)、エステル(例えば、エチルアセテート、イソプロピルアセテート、tert−ブチルアセテート等。ただし、tert−ギ酸ブチルは除く。)、1,4−ジオキサン、トルエン、アセトニトリル、DMF等、又はこれらの任意の組み合わせ(例えばグリセロール/エタノール(1:1、V/V)、例えばメタノール又はエタノール/ヘプタン(1:1、V/V)、例えばTHF/ヘプタン(2:1、V/V)、THF/アセトニトリル(1:1、V/V)、THF/イソプロピルアセテート(1:1、V/V)、THF/DCM(1:1、V/V)、THF/アセトン(1:1、V/V)、THF/エチルアセテート(1:1、V/V)、THF/ギ酸ブチル(1:1、V/V)等)から選択される;好ましくは、蒸発結晶化は室温で行われる。
【0025】
本発明の実施形態において、オービットアジンモノフマル酸塩は再結晶化されて、本発明の第1の側面の項目1に係る結晶形を得ることができる。再結晶化の溶媒は、好ましくは、アルコール(例えば、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、イソブタノール、sec−ブタノール、tert−ブタノール、n−ペンタノール、イソペンタノール等)、ケトン(例えば、アセトン、ブタノン等)、エステル(例えば、エチルアセテート、イソプロピルアセテート等。ただし、ギ酸ブチルは除く)、アセトニトリル、THF等、又はこれらの任意の組み合わせ(例えば、メタノール/水(1:4、V/V)、メタノール/メチルtert−ブチルエーテル(1:4、V/V)、メタノール/イソプロピルアセテート(1:4、V/V)、エタノール/n−ヘキサン(3:2、V/V))から選択される;好ましくは、オービットアジンモノフマル酸塩は、25℃〜90℃の温度(例えば、30℃、40℃、50℃、60℃、70℃又は80℃)で溶解され、オービットアジンモノフマル酸塩は0〜25℃(例えば10℃)で結晶化される。
【0026】
本発明の実施形態において、オービットアジンモノフマル酸塩は逆溶媒結晶化されて、本発明の第1の側面の項目1に係る結晶形を得ることができる。逆溶媒結晶化の良溶媒は、好ましくは、DMA、DMF、DMSO及びNMPから選択され、逆溶媒はエーテル(例えば、イソプロピルエーテル、メチルtert−ブチルエーテル等)、n−ペンタノール及びブタノン)、エステル(例えば、イソプロピルアセテート又はギ酸ブチル)、トルエン、水(好ましくは、良溶媒はDMF)、アセトニトリル等、又は混合溶媒、例えばDCM/n−ヘキサン(2:1、V/V)、CHCl
3/メチルtert−ブチルエーテル(2:5、V/V)から選択される;好ましくは、逆溶媒結晶化の工程は、0〜25℃の温度において静置して又は撹拌しながら行われ、本発明の第1の側面の項目1に係る結晶形が調整される。
【0027】
本発明の実施形態において、オービットアジンモノフマル酸塩は縣濁結晶化されて、本発明の第1の側面の項目1に係る結晶形を得ることができる。縣濁結晶化の溶媒は、好ましくは、アルコール(例えば、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、イソブタノール、sec−ブタノール、tert−ブタノール、n−ペンタノール、イソペンタノール等)、ケトン(例えば、アセトン、ブタノン等)、アルカン(例えば、n−ヘキサン、シクロヘキサン、n−ヘプタン等)、ハロアルカン(例えば、DCM、CHCl
3等)、エステル(例えば、エチルアセテート、イソプロピルアセテート、tert−ブチルアセテート等。ただし、ギ酸ブチルは除く。)、エーテル(例えば、石油エーテル、イソプロピルエーテル、メチルtert−ブチルエーテル等)1,4−ジオキサン、トルエン、アセトニトリル、THF等から選択される;好ましくは、縣濁結晶化は、25〜50℃の温度で行われる。
【0028】
本発明の実施形態において、本発明の第2の側面のいずれかに係る結晶形は、室温のエタノール中で12〜36時間(例えば24時間)撹拌され、本発明の第1の側面の項目1に係る結晶形が得られる。
本発明の実施形態において、本発明の第2の側面のいずれかに係る結晶形は、100℃〜120℃(例えば105℃〜115℃、例えば110℃)に加熱され、本発明の第1の側面の項目1に係る結晶形が得られる。
本発明の実施形態において、本発明の第1の側面の項目2又は項目3に係る結晶形は、エタノールに溶解され、その後冷却されて沈殿し、本発明の第1の側面の項目1に係る結晶形が得られる。
本発明の実施形態において、本発明の第1の側面の項目1に係る結晶形は、フォームAである。
本発明の実施形態において、フォームAの典型的なXRPDパターンは
図2に示される。
本発明の実施形態において、フォームAの典型的なDSCサーモグラムは、
図3に示される。
【0029】
第6の側面において、本発明は、本発明の第1の側面の項目2に係る結晶形の調整方法に関し、調整方法は、以下の工程を有する:
本発明の第1の側面の項目1又は項目3、又は本発明の第2の側面のいずれかに係る結晶形をギ酸ブチル中で結晶化して、本発明の第1の側面の項目2に係る結晶形を得る工程;さらに任意に、濾過又は乾燥工程を有する。
【0030】
本発明の実施形態において、本発明の第1の側面の項目1に係る結晶形は、室温のギ酸ブチル中で再結晶化され、得られた結晶は40℃〜60℃で濾過及び乾燥されて、本発明の第1の側面の項目2に係る結晶形が得られる。
本発明の実施形態において、本発明の第1の側面の項目1に係る結晶形は、室温のギ酸ブチル中で12〜36時間(例えば24時間)撹拌されて、本発明の第1の側面の項目2に係る結晶形が得られる。
本発明の実施形態において、本発明の第1の側面の項目1に係る結晶形は、50〜75℃(例えば60℃)の高温及び15〜30℃(例えば25℃)の低温のギ酸ブチル中で再結晶化され、本発明の第1の側面の項目2に係る結晶形が得られる。
本発明の実施形態において、本発明の第1の側面の項目3に係る結晶形は、40〜80℃(例えば50〜75℃、例えば60℃)の温度のギ酸ブチル中で12〜36時間撹拌され、本発明の第1の側面の項目2に係る結晶形が得られる。
【0031】
本発明の実施形態において、本発明の第2の側面のいずれかに係る結晶形は、室温のギ酸ブチル中で12〜36時間(例えば24時間)撹拌され、本発明の第1の側面の項目2に係る結晶形が得られる。
本発明の実施形態において、本発明の第1の側面の項目2に係る結晶形は、フォームCである。
本発明の実施形態において、フォームCの典型的なXRPDパターンは
図28に示される。
本発明の実施形態において、フォームCの典型的なDSCサーモグラムは、
図29に示される。
【0032】
第7の側面において、本発明は、本発明の第1の側面の項目3に係る結晶形の調整方法に関し、調整方法は、以下の工程を有する:
本発明の第1の側面の項目1に係る結晶形をギ酸ブチル中で結晶化して、前記結晶形を取得する工程;さらに任意に、濾過又は乾燥工程を有する。
【0033】
本発明の実施形態において、濾過は熱濾過である。
本発明の実施形態において、本発明の第1の側面の項目1に係る結晶形は、40℃〜60℃(例えば50℃)の温度のギ酸ブチル中で結晶化され、得られた結晶は熱濾過及び乾燥されて、本発明の第1の側面の項目3に係る結晶形が得られる。
本発明の実施形態において、本発明の第1の側面の項目1に係る結晶形は、40℃〜60℃(好ましくは50℃)の温度のギ酸ブチル中で4〜12時間撹拌されて、本発明の第1の側面の項目3に係る結晶形が得られる。
本発明の実施形態において、本発明の第1の側面の項目3に係る結晶形は、フォームDである。
本発明の実施形態において、フォームDの典型的なXRPDパターンは
図34に示される。
本発明の実施形態において、フォームDの典型的なDSCサーモグラムは、
図35に示される。
【0034】
第8の側面において、本発明は、本発明の第2の側面のいずれかに係る結晶形の調整方法に関し、以下のいずれかの項目から選択される:
1)本発明の第1の側面の項目1に係る結晶形は、水、有機溶媒(例えばエチルアセテート)又は有機溶媒(例えば、エタノール、DMA、NMP又はDMSO)と水の混合溶媒中で結晶化され、前記結晶形が得られる;任意に、濾過又は乾燥をさらに含んでもよい。
【0035】
本発明の実施形態において、本発明の第1の側面の項目1に係る結晶形は、エチルアセテート中、又はエタノールと水の混合溶媒(体積比1:(1〜3)、例えば1:1)中で結晶化されて、本発明の第2の側面のいずれかに係る結晶形が得られる。
本発明の実施形態において、本発明の第1の側面の項目1に係る結晶形は、室温の水中で12〜36時間(例えば24時間)撹拌されて、本発明の第2の側面のいずれかに係る結晶形が得られる。
2)本発明の第1の側面の項目3に係る結晶形は、室温の水中で12〜36時間(例えば24時間)撹拌されて、本発明の第2の側面のいずれかに係る結晶形が得られる。
【0036】
3)本発明の第3の側面のいずれかに係るオービットアジン−フマル酸塩のアモルファス形は、室温の水中で12〜36時間(例えば24時間)撹拌され、本発明の第2の側面のいずれかに係る結晶形に変換される。
【0037】
本発明の実施形態において、本発明の第2の側面に係る結晶形は、フォームBである。
本発明の実施形態において、フォームBの典型的なXRPDパターンは
図16に示される。
本発明の実施形態において、フォームBの典型的なDSCサーモグラムは、
図17に示される。
【0038】
第9の側面において、本発明は、本発明の第3の側面のいずれかに係るオービットアジン−フマル酸塩のアモルファス形の調整方法に関し、調整方法は、以下の工程を有する:
本発明の第1の側面又は第2の側面のいずれかに係る結晶形を、有機溶媒中に溶解する(例えば、アルコール又はTHF中に溶解され、前記アルコールはメタノール又はエタノールとすることができる。)。有機溶媒は蒸発又は回転蒸発により取り除かれて、本発明の第3の側面のいずれかに係るオービットアジン−フマル酸塩のアモルファス形が得られる。
【0039】
本発明の実施形態において、有機溶媒は、大気圧下又は減圧下で蒸発により取り除かれる。例えば、有機溶媒は、減圧下における静置蒸発又は回転蒸発により取り除かれる。
本発明の実施形態において、室温から60℃(例えば20〜50℃、例えば30〜45℃)の温度において、本発明の第1の側面の項目1に係る結晶形は、エタノール中に溶解され、その後回転蒸発が施されて、本発明の第3の側面のいずれかに係るオービットアジン−フマル酸塩のアモルファス形が得られる。
【0040】
本発明の実施形態において、本発明の第1の側面の項目1に係る結晶形は、150〜175℃(例えば160℃)の温度に加熱され、それから室温から60℃の温度(例えば40℃)に冷却されて、本発明の第3の側面のいずれかに係るオービットアジン−フマル酸塩のアモルファス形が得られる。
本発明の実施形態において、本発明の第1の側面の項目2に係る結晶形は、エタノール中に溶解され、その後回転蒸発が施されて、本発明の第3の側面のいずれかに係るオービットアジン−フマル酸塩のアモルファス形が得られる。
本発明の実施形態において、本発明の第1の側面の項目3に係る結晶形は、エタノール中に溶解され、その後回転蒸発が施されて、本発明の第3の側面のいずれかに係るオービットアジン−フマル酸塩のアモルファス形が得られる。
【0041】
本発明の実施形態において、本発明の第2の側面のいずれかに係る結晶形は、エタノール中に溶解され、その後回転蒸発が施されて、本発明の第3の側面のいずれかに係るオービットアジン−フマル酸塩のアモルファス形が得られる。
【0042】
第10の側面において、本発明は、本発明の第1の側面のいずれかに係るオービットアジン−フマル酸塩の結晶形、本発明の第2の側面のいずれかに係るオービットアジン−フマル酸塩水和物の結晶形、本発明の第3の側面のいずれかに係るオービットアジン−フマル酸塩のアモルファス形、又は本発明の第4の側面のいずれかに係るオービットアジン−フマル酸塩水和物、及び医薬的に許容される担体又は賦形剤を備える医薬組成物に関する。
【0043】
本発明は、腫瘍の予防及び/又は治療のための薬物を製造するために、本発明の第1の側面のいずれかに係るオービットアジン−フマル酸塩の結晶形、本発明の第2の側面のいずれかに係るオービットアジン−フマル酸塩水和物の結晶形、本発明の第3の側面のいずれかに係るオービットアジン−フマル酸塩のアモルファス形、本発明の第4の側面のいずれかに係るオービットアジン−フマル酸塩水和物、又は本発明の第10の側面のいずれかに係る医薬組成物の使用にも関する。
【0044】
本発明の実施形態において、腫瘍は、カスパーゼ−3の異常発現に関連する腫瘍である。
本発明の実施形態において、腫瘍は、胃癌、大腸癌、肝臓癌、胆嚢癌、悪性リンパ腫、子宮頸癌、神経芽細胞腫、髄芽腫及び肺癌からなる群より選択される。
【0045】
本発明は、腫瘍の予防及び/又は治療において使用するための、本発明の第1の側面のいずれかに係るオービットアジン−フマル酸塩の結晶形、本発明の第2の側面のいずれかに係るオービットアジン−フマル酸塩水和物の結晶形、本発明の第3の側面のいずれかに係るオービットアジン−フマル酸塩のアモルファス形、本発明の第4の側面のいずれかに係るオービットアジン−フマル酸塩水和物、又は本発明の第10の側面のいずれかに係る医薬組成物にも関する。
【0046】
本発明の実施形態において、腫瘍は、カスパーゼ−3の異常発現に関連する腫瘍である。
本発明の実施形態において、腫瘍は、胃癌、大腸癌、肝臓癌、胆嚢癌、悪性リンパ腫、子宮頸癌、神経芽細胞腫、髄芽腫及び肺癌からなる群より選択される。
【0047】
本発明は、腫瘍の予防及び/又は治療方法にも関し、その方法は、有効量の、本発明の第1の側面のいずれかに係るオービットアジン−フマル酸塩の結晶形、本発明の第2の側面のいずれかに係るオービットアジン−フマル酸塩水和物の結晶形、本発明の第3の側面のいずれかに係るオービットアジン−フマル酸塩のアモルファス形、本発明の第4の側面のいずれかに係るオービットアジン−フマル酸塩水和物、又は本発明の第10の側面のいずれかに係る医薬組成物を、腫瘍の予防及び/又は治療を必要とする被検者に投与することを含む。
【0048】
本発明の実施形態において、腫瘍は、カスパーゼ−3の異常発現に関連する腫瘍である。
本発明の実施形態において、腫瘍は、胃癌、大腸癌、肝臓癌、胆嚢癌、悪性リンパ腫、子宮頸癌、神経芽細胞腫、髄芽腫及び肺癌からなる群より選択される。
本発明の実施形態において、被検者は哺乳類(例えば、ウシ、ウマ、ヤギ、ブタ、イヌ、ネコ、げっ歯類又は霊長類)であり、好ましい被検者はヒトである。
【0049】
本発明は、腫瘍細胞を破壊又は殺傷するための薬剤を製造するための、本発明の第1の側面のいずれかに係るオービットアジン−フマル酸塩の結晶形、本発明の第2の側面のいずれかに係るオービットアジン−フマル酸塩水和物の結晶形、本発明の第3の側面のいずれかに係るオービットアジン−フマル酸塩のアモルファス形、本発明の第4の側面のいずれかに係るオービットアジン−フマル酸塩水和物、又は本発明の第10の側面のいずれかに係る医薬組成物の使用にも関する。
【0050】
本発明の実施形態の薬剤は、インビトロ法で使用される。
本発明の実施形態の薬剤は、インビボ法で使用される。
本発明の実施形態の腫瘍細胞は、腫瘍細胞株又は被検者由来の腫瘍細胞である。
本発明の実施形態の腫瘍細胞は、胃癌細胞、大腸癌細胞、肝臓癌細胞、胆癌細胞、悪性リンパ腫細胞、子宮頸癌細胞、神経芽細胞腫細胞、髄芽腫細胞及び肺癌細胞からなる群より選択される。
【0051】
本発明は、腫瘍細胞を破壊又は殺傷する方法にも関する。その方法は、有効量の本発明の第1の側面のいずれかに係るオービットアジン−フマル酸塩の結晶形、本発明の第2の側面のいずれかに係るオービットアジン−フマル酸塩水和物の結晶形、本発明の第3の側面のいずれかに係るオービットアジン−フマル酸塩のアモルファス形、本発明の第4の側面のいずれかに係るオービットアジン−フマル酸塩水和物、又は本発明の第10の側面のいずれかに係る医薬組成物を細胞に投与することを含む。
本発明の実施形態の方法は、インビトロで実施される。
本発明の実施形態の方法は、インビボで実施される。
本発明の実施形態の腫瘍細胞は、腫瘍細胞株又は被検者由来の腫瘍細胞である。
本発明の実施形態の腫瘍細胞は、胃癌細胞、大腸癌細胞、肝臓癌細胞、胆癌細胞、悪性リンパ腫細胞、子宮頸癌細胞、神経芽細胞腫細胞、髄芽腫細胞及び肺癌細胞からなる群より選択される。
【0052】
腫瘍細胞を破壊又は殺傷する際に使用するための、本発明の第1の側面のいずれかに係るオービットアジン−フマル酸塩の結晶形、本発明の第2の側面のいずれかに係るオービットアジン−フマル酸塩水和物の結晶形、本発明の第3の側面のいずれかに係るオービットアジン−フマル酸塩のアモルファス形、本発明の第4の側面のいずれかに係るオービットアジン−フマル酸塩水和物、又は本発明の第10の側面のいずれかに係る医薬組成物。
本発明の実施形態において、それはインビトロ法で使用される。
本発明の実施形態において、それはインビボ法で使用される。
本発明の実施形態の腫瘍細胞は、腫瘍細胞株又は被検者由来の腫瘍細胞である。
本発明の実施形態の腫瘍細胞は、胃癌細胞、大腸癌細胞、肝臓癌細胞、胆癌細胞、悪性リンパ腫細胞、子宮頸癌細胞、神経芽細胞腫細胞、髄芽腫細胞及び肺癌細胞からなる群より選択される。
【0053】
本発明は、腫瘍細胞を破壊及び/又は殺傷するためのキットにも関し、そのキットは、本発明の第1の側面のいずれかに係るオービットアジン−フマル酸塩の結晶形、本発明の第2の側面のいずれかに係るオービットアジン−フマル酸塩水和物の結晶形、本発明の第3の側面のいずれかに係るオービットアジン−フマル酸塩のアモルファス形、本発明の第4の側面のいずれかに係るオービットアジン−フマル酸塩水和物、又は本発明の第10の側面のいずれかに係る医薬組成物を含み、任意に、使用説明書を含む。
【0054】
本発明の側面及び特徴は、さらに以下に説明される。
本発明で使用される用語及びフレーズは、当業者によく知られた一般的な意味である;しかし、本発明では、これらの用語及びフレーズについて、再度詳しく説明する。もし、ここに記載された用語及びフレーズの意味が公知の意味と異なる場合は、本発明に記載された意味とする。
【0055】
本発明で使用される「オービットアジン−フマル酸塩」の用語は、オービットアジンをフマル酸に結合させることにより形成された塩を意味する。本発明の実施形態において、1分子のオービットアジンは1又は2分子のフマル酸に結合可能である。具体的には、フマル酸とオービットアジンのモル比(n値)は1又は2である。塩の形成時の分子間競合により、測定されたnは、一般的に、1又は2付近の非整数となる。本発明の実施形態において、「nは約1」又は「nは約2」の表現は、n値が1又は2の90%〜110%の範囲内(例えば、1又は2の95%〜105%の範囲内)にあることを意味する。
【0056】
n値は、本分野において公知の方法、例えば、元素分析、
1HNMR及びイオンクロマトグラフィー等により決定することができる。本発明の実施形態において、n値は、対応する化合物のNMRスペクトルにより決定してもよい。
【0057】
結晶は、原子、分子又はイオン等の構成要素が、ある順序で周期的に配置された化合物を意味する。配置は、3次元空間において周期的であり、一定の距離にわたって繰り返し現れる。化合物は、2以上の結晶状態で存在してもよい。同じ構造の分子が、「多形」と呼ばれる異なる固体形状を形成するように結晶化されてもよい。特定の結晶化形状が含まれる場合、しばしば、本発明で使用される用語である「結晶型」と呼ばれる。本発明で使用される「フォームA」及び「結晶形A」の用語は、「オービットアジンモノフマル酸塩の結晶フォームA」及び「オービットアジン−モノフマル酸塩の結晶原料」の用語と互換的に使用可能であり、オービットアジン−モノフマル酸塩の結晶フォームAを意味する。本発明の実施形態において、その特徴は
図1、2又は3に示される。
【0058】
本発明で使用される「フォームB」及び「結晶形B」の用語は、「オービットアジンモノフマル酸塩一水和物の結晶フォームB」の用語と互換的に使用可能であり、オービットアジンモノフマル酸塩一水和物の結晶フォームBを意味する。本発明の実施形態において、その特徴は
図15、16、17又は18に示される。
【0059】
本発明で使用される「フォームC」及び「結晶形C」の用語は、「オービットアジン二フマル酸塩の結晶形I」の用語と互換的に使用可能であり、オービットアジン二フマル酸塩の結晶フォームCを意味する。本発明の実施形態において、その特徴は
図27、28又は29に示される。
【0060】
本発明で使用される「フォームD」及び「結晶形D」の用語は、「オービットアジン二フマル酸塩の結晶形II」の用語と互換的に使用可能であり、オービットアジン二フマル酸塩の結晶フォームDを意味する。本発明の実施形態において、その特徴は
図33、34又は35に示される。
【0061】
本発明に係る化合物の結晶形は、一定の純度を有する。純度は、特定の結晶形が化合物の総重量に占めるパーセンテージを意味しており、例えば、50%以上、60%以上、70%以上、80%以上、85%以上、90%以上、92%以上、95%以上、98%以上、99%以上、99.5%以上又は99.9%以上である。残りは、その化合物の別の結晶形又はアモルファス形、又は医薬的に許容される不純物である。
【0062】
異なる種類の装置又は異なる試験条件が用いられた場合、わずかに異なるXRPD(X線粉末回折)のパターン及びピーク値が取得され得ることが理解されるべきである。結晶形の回折ピークのパターン、ピーク値及び相対強度は、試験装置の点検及びメンテナンスのみならず、化合物の純度、サンプルの前処置、走査速度、粒子サイズに依存する。提供される数値は、絶対的な値とみなすことはできない。
【0063】
本発明において、各結晶形のX線粉末回折パターンにおける吸収ピークの位置は、開示された値±0.2°の範囲内、例えば開示された値±0.1°の範囲内となり得る。示差走査熱量測定により測定される融点は、開示された値±3.0℃、例えば開示された値±2.0℃の範囲内となり得る。
【0064】
異なる種類の装置又は異なる試験条件が用いられた場合、わずかに異なる融点が読み取られ得ることが理解されるべきである。結晶形の絶対的な値は、試験装置の点検及びメンテナンスのみならず、化合物の純度、サンプルの重量、加熱速度、粒子サイズに依存する。提供される数値は、絶対的な値とみなすことはできない。
【0065】
結晶の調整方法は、本技術において公知である。結晶は、例えば、適切な溶媒からの結晶化又は再結晶化、昇華、融液内成長、他の位相から固体への変換、超臨界流体からの結晶化、及び噴霧又は散布等のさまざまな方法で調整できる。溶媒混合物から結晶形を結晶化又は再結晶化する技術は、例えば、溶媒の蒸発、溶媒混合物の降温、分子及び/又は塩の過飽和溶媒混合物への種結晶の追加、溶媒混合物のフリーズドライ、及び溶媒混合物への逆溶媒の追加を含む。多形体も含め、結晶形の調整には、高スループットな結晶化技術が使用できる。本発明の実施形態において、オービットアジン−フマル酸塩の結晶は、蒸発、再結晶化、逆溶媒結晶化、縣濁結晶化、回転蒸発、粉砕又は溶融等によって得ることができる。
【0066】
本発明で使用される「アモルファス形」の用語は、分子及び/又はイオンの、結晶型以外の固体形状を意味する。アモルファス固体のX線粉末回折パターンは、鋭いピークを持たない。
【0067】
本発明で使用される「ガラス転移温度」の用語は、非結晶物質の内在的な性質であり、ガラス状態に変化する温度を意味する。
【0068】
本発明で使用される「水和物」の用語は、水分子と親化合物の相互作用、例えば共有結合又は配位結合を介した結合によって得られる化合物を意味する。水和物は、化学量論的又は非化学量論的な方法で水分子を含んでもよく、水分子は水和物中に規則的に又はランダムに配置される。
【0069】
本発明で使用される「室温」の用語は、常温(common temperature)又は一般的な温度(ordinary temperature)とも呼ばれ、一般的に、室内の温度を意味する。最適室内温度は、冬で16〜18℃、夏で24〜26℃である。一般的に、室温は、20℃±2℃、23℃±2℃又は25℃±2℃、例えば25℃と定義される。
【0070】
本発明で使用される「医薬的に許容される」の用語は、一般的に、医薬品分野で有用であって、製品又は哺乳類に害をなさない、又は利益/リスクの比が妥当又は許容範囲であることを意味する。
【0071】
本発明に係る医薬組成物は、オービットアジン−フマル酸塩又はその水和物の結晶形、及び医薬的に許容される担体又は賦形剤を含む。ここに記載される担体は以下を含むが、これらに限定されない。イオン交換体、酸化アルミニウム、ステアリン酸アルミニウム、レシチン、ヒトアルブミン等の血清タンパク質;リン酸等の緩衝物質、グリセロール、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、飽和植物性脂肪酸の部分グリセリド混合物、水、塩又は電解質であり、例えば、プロタミン硫酸塩、リン酸水素二ナトリウム、リン酸水素カリウム、塩化ナトリウム、亜鉛塩、コロイドシリカ、三ケイ酸マグネシウム、ポリビニルピロリドン、セルロース物質、ポリエチレングリコール、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ポリアクリル酸エステル、ミツロウ及びラノリン。賦形剤は、医薬製剤内の活性物質以外のアジュバントを意味する。賦形剤は、性質が安定しており、活性物質と不適合でなく、副作用を引き起こさず、治療効果に影響を及ぼさず、室温で容易に変形、干割れ、軟化及び腐敗、及び虫食いがなく、人体に害をなさす、生理学的作用をなさず、活性物質と化学的又は物理的に相互作用せず、活性物質の量の測定に影響しない。賦形剤は、例えば、錠剤中の結合剤、充填剤、崩壊剤、潤滑剤;伝統的な漢方薬の丸薬中のアルコール、酢、薬液等;軟膏及びクリーム等の半固体製剤中の基材;液体製剤中の防腐剤、抗酸化剤、フレーバー、香料、助溶媒、乳化剤、溶解剤、浸透圧調整剤、着色料等とすることができる。
【0072】
本発明で使用される「治療」の用語は、治癒のための治療、予防的治療(prophylactic treatment)及び予防処置(preventive treatment)を含むが、これらに限定されない。予防的治療は、一般的に、個体において疾患の発症を完全に防ぐこと又は前臨床段階にある疾患の発症を遅らせることを含む。
【0073】
本発明に係るオービットアジン−フマル酸塩の結晶形は、一般的に、医薬組成物の形状で被検者に投与され得る。医薬組成物は、本技術の定法により、以下のような様々な剤形に調整され得るが、これらに限定されない。剤形は、錠剤、カプセル、溶液、懸濁液、顆粒又は注入等であり、例えば、経口又は非経口経路等の経路により投与される。
【0074】
好ましい実施形態において、本発明の医薬組成物は、被検者に経口投与されてよい。経口投与される医薬組成物は、カプセル、錠剤、丸薬、トローチ、オブラート、顆粒、粉末等の形状;又は非水液体中の溶液又は懸濁液の形状;又は水中油型又は油中水型液体乳化液の形状;又はエリキシル剤又はシロップ剤の形状であり、そのそれぞれは、本発明のオービットアジン−フマル酸塩又はその水和物、又はその結晶形を活性成分として含む。
【0075】
必要に応じて、活性成分が遅延放出又は制御放出されるように本発明に係る医薬組成物を処方するために、例えばヒドロキシプロピルメチルセルロース又は他のポリマーマトリクス、リポソーム及び/又は微粒子を任意の比率で使用してよい。
【0076】
さらに、本発明に係る化合物又はその水和物、又はその結晶形の投与量又は使用方法は、年齢、体重、性別、一般的な健康状態、栄養状態、化合物の活性、投与時間、代謝レート、疾患の重症度及び医師の主観的判断を含む、複数の要因に左右されることを指摘しなければならない。好ましい投与量は、0.01〜100mg/体重kg/日である。