(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
使用者の身体の形態的特徴に対応した身体情報を取得する取得部と、前記取得部により取得された前記身体情報に基づいて、上肢および下肢のうち少なくとも1つの部位の移動を伴う運動において、当該運動中に前記部位を移動させる移動範囲を設定する設定部と、前記設定部により設定された前記移動範囲に基づいて、前記運動中に前記部位を移動させる目標位置を使用者に指示する指示部とを備える運動指示装置と、
前記部位を往復移動させる運動に用いられる運動器具と、
を備えるトレーニングシステム。
使用者の身体の形態的特徴に対応した身体情報を取得する取得部と、前記取得部により取得された前記身体情報に基づいて、上肢および下肢のうち少なくとも1つの部位の所定の軌道に沿った移動を伴う運動において、当該運動中に前記部位を移動させる移動範囲を設定する設定部と、前記設定部により設定された前記移動範囲に基づいて、前記運動中に前記部位を前記軌道に沿って移動させる目標位置を使用者に指示する指示部とを備える運動指示装置と、
前記部位を往復移動させる運動に用いられる運動器具と、
を備えるトレーニングシステム。
【発明を実施するための形態】
【0012】
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について図面を参照して説明する。なお、本実施形態では、携帯端末装置及び運動器具の両方を備えるトレーニングシステムを例に挙げて説明する。
【0013】
〔トレーニングシステムの概要〕
図1は、第1実施形態におけるトレーニングシステムSysを使用した運動の一例を示す概略図である。
図1は、ユーザU(使用者の一例)が、トレーニングシステムSysを使用した運動(単に「運動」とも称する)を行う場合の一例である。トレーニングシステムSysは、携帯端末装置M、及び運動器具Eを備える。
【0014】
運動器具Eは、運動マット1、可動パッド2(可動器具の一例)、及びニーパッド3を備える。ユーザUが運動を行うとき、例えば、運動マット1と複数のニーパッド3は、床面S上に敷かれる。複数の可動パッド2は、運動マット1の上面に置かれて、使用される。ここで、可動パッド2は、運動マット1の上面にて、滑りやすい材質で形成されている。
【0015】
ユーザUは、右手と左手(身体の部位の一例)をそれぞれの可動パッド2に載せたまま、各可動パッド2を動かすことで運動を行う。このとき、ユーザUは、例えば、可動パッド2の滑りを抑制することで体幹等を鍛えることができる。このとき、ユーザUは、右膝と左膝をそれぞれのニーパッド3に載せて運動を行う。
図1に示すように、ユーザUは、四つん這いの姿勢(状態1A)から、両手を可動パッド2の載せたまま、自身の前方へ移動させた姿勢(状態1B)となるように、各可動パッド2を運動マット1の上面に接触させたまま滑らせて移動させる動きを繰り返す往復運動を行う。
【0016】
携帯端末装置Mは、スマートフォンである。携帯端末装置Mは、ユーザUが運動を行うときに可動パッド2に載置され、各可動パッド2を移動させる移動範囲(移動条件の一例。単に「移動範囲」とも称する)を提示する。
【0017】
ここで、携帯端末装置Mは、ユーザUの身長(身体の形態的特徴の一例)に基づいて、移動範囲を提示する。これにより、トレーニングシステムSysは、ユーザUの身長に応じた移動範囲で、ユーザUに運動を行わせることができる。例えば、
図1に示すユーザUよりも身長の低いユーザの場合、状態1Bの姿勢のときの可動パッド2の位置が、
図1に示すよりも手前になるように移動範囲を設定する。このように、携帯端末装置Mは、上述した身長の低いユーザに対して、当該可動パッド2の位置が手前になる移動範囲を提示する。
【0018】
また、携帯端末装置Mは、ユーザUの身長に基づいて、移動周期(移動条件の一例)を設定する。例えば、携帯端末装置Mは、ユーザUの身長に基づいて移動範囲を決定した後、移動速度を身長に関わらず一定とし、移動周期として、身長に基づく移動範囲を移動速度で除算した値とすることができる。これにより、トレーニングシステムSysは、ユーザUの身長に応じた移動周期で、ユーザUに運動を行わせることができる。
以上のように、トレーニングシステムSysは、ユーザの身長に適合した移動範囲及び移動周期で、ユーザUに運動を行わせることができる。
【0019】
運動マット1の上面には、標示マーク11(標示部の一例)が形成されている。また、
携帯端末装置Mは、運動マット1の上面の上面に形成された標示マーク11に対応した画像(
図16の画像Mk)に対応付けて、各可動パッド2の移動範囲を表す画像(
図16の画像Tg)を装置画面Maに表示する。これにより、ユーザUは、標示マーク11と移動範囲の位置関係を把握することができる。
一方、ユーザUは、運動マット1の上面の標示マーク11を見て、携帯端末装置Mで把握した位置関係を再現することで、運動マット1の上での現実の移動範囲を再現できる。
【0020】
〔運動器具E〕
図2は、第1実施形態における運動器具Eの斜視図である。
図2は、運動器具E(可動パッド2)に、携帯端末装置Mが載置されている場合の一例である。運動器具Eは、運動マット1、2個の可動パッド2、及び2個のニーパッド3を備えている。
【0021】
本明細書では、方向を次のように定義する。
運動マット1、可動パッド2、及びニーパッド3は、ユーザUが運動を行うとき、厚さ方向を、鉛直方向として使用される。このとき、鉛直下向きとなる方向を下方といい、その反対方向を上方という。運動マット1、可動パッド2、及びニーパッド3は、上方の面が上面又は表(おもて)面であり、下方の面が下面又は裏面である。
【0022】
また、運動マット1、可動パッド2、又は、ニーパッド3の各辺に沿った方向のうち、ユーザUが状態1Aと状態1Bを繰り返す運動を行うとき、ユーザUの前後を向く方向を前後方向L1といい、ユーザUの左右を向く方向を左右方向L2という。ここで、前後方向L1のうち、ユーザの前を向く方向を前方といい、その反対方向を後方という。
本実施形態では、運動マット1、可動パッド2、及びニーパッド3の各々の長手方向を前後方向、短手方向を左右方向として説明する。ただし、本発明はこれに限らず、運動マット1、可動パッド2、又は、ニーパッド3の長手方向を左右方向としてもよいし、短手方向を前後方向としてもよい。
【0023】
〔運動器具−運動マット〕
運動マット1について詳細に説明する。
図3は、第1実施形態における運動マット1の上面図である。
【0024】
運動マット1は、平面視矩形状に形成されている。
運動マット1は、左右方向L2の長さ(横幅)よりも、前後方向L1の長さ(縦幅)が長く形成されている。
運動マット1の横幅は、例えば800mm以上で1000mm以下程度の範囲内である。運動マット1の横幅は、例えば一般的な成人の肩幅よりも長い。
このような横幅でも、ユーザUは、例えば
図1のように、両手等を肩幅程度に広げたまま、自重を支えながら可動パッド2に載せて、運動を行うことができる。
【0025】
運動マット1の縦幅は、例えば1000mm以上で1500mm以下程度の範囲内である。運動マット1の縦幅は、例えば一般的な成人の上半身の高さよりも、長い。
なお、運動マット1は、ニーパッド3が別々の構成物品であるので、運動マット1の縦幅を、例えば一般的な成人の身長よりも、短く形成され得る。例えば、運動マット1は、その縦幅を、運動において、可動パッド2を移動させる移動範囲に留めて、形成され得る。この縦幅は、例えば、上肢長に、可動パッド2の縦幅を加えた長さである。上肢長とは、上腕長と前腕長の合計であるが、上腕長と前腕長と手長の合計であってもよい。
運動マット1の厚さは、例えば数十mm程度である。
ただし、運動マット1のサイズは、一例であって任意に変更して構わない。運動マット1のサイズは、例えば、性別、年齢、運動種別等に応じて適宜変更して構わない。
【0026】
運動マット1は、例えば、合成樹脂を材料として形成される。ただし、運動マット1は、材質として、例えば所定の反撥性、摩擦性、耐久性、柔軟性、抗菌性等を考慮して選択されればよく、他の材料で形成されてもよい。また、運動マット1は、単層の合成樹脂層で形成されてもよいし、合成樹脂層を多層に積層することで形成されてもよい。
本実施形態では、運動マット1は、2層構造で形成されている。
例えば、運動マット1の製造装置は、下面をポリエチレン樹脂(PE樹脂)で形成し、この下層にポリエチレンテレフタレート樹脂(PET樹脂)で形成した上層を積層する。この製造方法により、運動マット1は、上面がPET樹脂で形成され、下面がPE樹脂で形成されている。また、運動マット1は、上面と下面(表面と裏面)で、材質が異なっているので、床面S、又は可動パッド2の下面に対する摩擦係数が異なっている。
【0027】
運動マット1の上面全体は、運動面12とされている。運動面12には、標示マーク11(標示部の一例)が形成されている。標示マーク11は、携帯端末装置Mからの指示内容、運動状況、或いは評価結果等を、運動面12にて対応付けるための指標である。
【0028】
図3において、標示マーク11は、前後方向L1(一辺方向の一例)に沿って形成されている。標示マーク11は、運動面12において、前後方向L1の位置を示す。この図の例では、運動マット1の右端部1a及び左端部1bにそれぞれ形成されている。
各標示マーク11は、複数の標示ライン111により形成される。例えば、各標示ライン111は、前後方向L1に、例えば30mm以上で40mm以下の長さで延びている。標示マーク11は、これら標示ライン111が前後方向L1に一列に配列されることで形成されている。
図3の一例では、各標示マーク11において、21本の標示ライン111は、前後方向L1に、例えば20mm以上で30mm以下の間隔をあけて、一列に配列されている。つまり、隣接する標示ライン111の距離(中心の距離)は、例えば50mm(30mm+20mm)以上で70mm(40mm+30mm)以下となる。
【0029】
21本の標示ライン111のうち、5本の標示ライン111が標示ライン111a(太線)である。5本の標示ライン111aは、その他の標示ライン111bとは、態様(例えば、線幅、線種あるいは色)が異なっている。
標示ライン111aは、最も前方と、最も後方に配置されている。また、標示ライン111aは、4個の標示ライン111bを挟んで、5本の標示ライン111毎に形成されている。つまり、隣接する標示ライン111aの距離(中心の距離)は、例えば250mm(50mm×5個)以上で350mm(70mm×5個)以下の長さとなる。
【0030】
このように、運動マット1には、運動面12に標示マーク11が形成されている。ユーザUは、標示マーク11を見ることで、運動面12上において、可動パッド2の位置を、容易に把握できる。これにより、ユーザUは、運動を行うとき、可動パッド2を移動させる移動範囲を確認できる。
なお、標示マーク11は、左右方向L2沿って形成されてもよいし、前後方向L1と左右方向L2に対して斜めの方向に形成されてもよい。例えば、標示マーク11は、前端部1c又は後端部1dに形成されてもよいし、別の位置でもよい。また、複数の標示マーク11は、前後方向L1と左右方向L2の両方に沿って、それぞれ形成されてもよい。
【0031】
〔運動器具−可動パッド〕
可動パッド2について、
図4〜
図7を参照して、詳細に説明する。
図4は、第1実施形態における可動パッド2の斜視図である。
可動パッド2は、パッド本体20(本体の一例)と接触シート24(接触部の一例)を備えている。パッド本体20には、支持部21と保持部22が形成されている。
支持部21は、ユーザUが運動を行うときに、手を支持する。保持部22は、ユーザUが運動を行うときに、携帯端末装置Mを保持する。
接触シート24は、面ファスナー23(ファスナーの一例)を介して、パッド本体20に対して分離可能に固定(「装着」ともいう)されている。接触シート24は、ユーザUが運動を行うときに、その下面が運動マット1の運動面12に対して接触する。
【0032】
図5は、第1実施形態における可動パッド2の上面図である。
パッド本体20は、平面視矩形状に形成されている。パッド本体20は、左右方向L2の長さ(横幅)よりも、前後方向L1の長さ(縦幅)が長く形成されている。ただし、パッド本体20の形状は、この場合に限定されるものではなく、例えば平面視正方形状、多角形状、楕円形状、又は、円形状に形成されていても構わない。
【0033】
パッド本体20の横幅は、例えば120mm以上で200mm以下程度の範囲内である。パッド本体20の横幅は、例えば一般的な成人の手の平の横幅(親指と薬指との間の横幅)よりも長い。
パッド本体20の縦幅は、例えば300mm以上で400mm以下程度の範囲内である。パッド本体20の厚さは、最も薄い部分で例えば十mm以上で数十mm以下程度である。ただし、パッド本体20のサイズは、一例であって任意に変更して構わない。例えば、性別、年齢、運動種別等に応じて適宜変更して構わない。
【0034】
パッド本体20は、例えば、合成樹脂を材料として形成される。ただし、パッド本体20は、材質として、例えば所定の反撥性、摩擦性、耐久性、柔軟性、抗菌性等を考慮して選択されればよく、他の材料で形成されてもよい。また、パッド本体20は、単層の合成樹脂層で形成されてもよいし、合成樹脂層を多層に積層すること形成されてもよい。本実施形態では、パッド本体20は、EVA樹脂で形成されている。
【0035】
図5に示すように、パッド本体20は、大部分が支持部21として形成され、前方の先端部分に保持部22として形成されている。
支持部21の上面(支持面21a)は、平面視矩形状に形成されている。支持部21の横幅は、パッド本体20と同じであり、例えば120mm以上で200mm以下程度の範囲内である。支持部21の縦幅は、例えば200mm以上で300mm以下程度の範囲内である。支持部21の縦幅は、例えば一般的な成人の手の平の縦幅よりも長い。
ユーザUは、この支持面21aに、例えば手の平を載せることが可能とされている。支持面21aは、手の平に対する摩擦係数が高く、手の平が滑りにくい材質で形成されている。
【0036】
保持部22は、第1保持台221と第2保持台222が形成されている。保持部22において、第1保持台221は、第2保持台222の前方に形成されている。第1保持台221と第2保持台222は、パッド本体20の左右方向L2の全長に亘って、延びるように形成されている。
第1保持台221の上面(第1傾斜面221a)は、携帯端末装置Mが載置可能である。第1傾斜面221aは、例えば、左右方向L2の長さ(横幅)が、一般的なスマートフォン(携帯端末装置Mの一例)の長辺よりも、長く形成されている。第1保持台221の横幅は、例えば120mm以上で200mm以下程度の範囲内である。
これにより、第1傾斜面221aは、例えばスマートフォン等が横向き(長辺を横向き)にして載置された場合でも、少なくとも左右方向L2において、スマートフォン等の全面或いは大部分に接触して、スマートフォンを安定して保持できる。
【0037】
図6は、第1実施形態における可動パッド2の側面図である。
パッド本体20には、その下面に、第1面ファスナー231が形成されている。パッド本体20の下面は、支持面21aとは反対側の面である。一方、接触シート24には、その上面に、第2面ファスナー232が形成されている。接触シート24の上面は、接触面24a(可動パッド2の下面)と反対側の面である。
接触シート24は、第1面ファスナー231と第2面ファスナー232が張り付くことによって、パッド本体20の下方に装着されている。
【0038】
パッド本体20において、支持部21は、一様な厚さで形成されている。つまり、支持面21aは、全面に亘って、平坦に形成されている。ただし、支持部21は、一様な厚さで形成されなくてもよい。
【0039】
なお、支持面21aは、柔軟性がある材質であり、振動を吸収可能である。例えば、支持面21aは、第1傾斜面221aよりも、柔軟性があってもよい。特に体幹トレーニングでは、身体に負荷をかけた場合に、腕が震えることがある。この腕の震えによる振動は、可動パッド2に倒置された携帯端末装置Mに伝わることがある。可動パッド2は、支持面21aが振動を吸収可能であるので、例えばユーザUの腕が震えた場合でも、その震えによる振動を、携帯端末装置Mに伝わりにくくすることができる。
さらに、支持面21aは、柔軟性がある材質であり、手の平を載せた部分が凹む。これにより、可動パッド2は、支持面21aが凹む(例えば5mm以上凹む)ことによって、手の平との間の摩擦力を増加できる。したがって、可動パッド2は、支持面21aが凹まない場合や凹みが小さい(例えば5mmより小さい)場合と比較して、より手の平を可動パッド2に固定できる。
【0040】
保持部22は、携帯端末装置Mを載置した場合に、その画面MaをユーザUに向けた状態で保持することが可能とされている。例えば、保持部22は、画面Maが上方を向け、且つ後方を向けた状態で保持することが可能とされている。後方は、ユーザUの身体の前面側(腹側)から、背面側(背中側)に向かう方向である。
【0041】
保持部22には、第1保持台221と第2保持台222と保持ベース223が形成されている。保持ベース223は、例えば、支持部21と一体に形成されている。
第1保持台221と第2保持台222は、保持ベース223から、その上方(第1面ファスナー231の反対側)に向けて突出するように形成されている。第1保持台221は、その高さ(突出量)が第2保持台222の高さより、低くなるように形成されている。
第2保持台222は、第1保持台221よりも支持部21側に配置される。第1保持台221と第2保持台222は、その間に、携帯端末装置Mを保持可能とされている。
【0042】
第1保持台221は、第1傾斜面221a(傾斜面の一例)を有している。
第1傾斜面221aは、支持面21a等(支持面21a、運動面12、又は水平面)に対して傾斜し、且つ上方を向くように形成されている。
第1傾斜面221aは、後方から前方に向かうにしたがって、漸次上方に向かって延びるように形成されている。これにより、第1傾斜面221aは、その法線方向が、上方を向き、且つ、所定角度で斜め後方(すなわちユーザUの前面側から背面側に向かう方向)を向くこととなる。また、第1傾斜面221aは、携帯端末装置Mの背面Mbを接触させた状態で、該背面Mbを保持することが可能とされている。
これにより、第1保持台221は、背面Mbを第1傾斜面221aに対して接触させることで、携帯端末装置Mを斜めに傾けた状態で第1保持台221に寝かせるように保持することが可能とされている。
【0043】
具体的には、保持部22の第1傾斜面221aは、側面視で支持面21a等(支持面21a、運動面12、又は水平面)に対して所定角度(「傾斜角度」と称する)に傾けて形成されている。つまり、保持部22は、携帯端末装置M(画面Ma)を、側面視で支持面21a等に対して傾斜角度に傾けて、保持することが可能である。
ここで、傾斜角度は、例えば20度以上35度以内の範囲であり、さらに23度〜28度の範囲が好適である。
【0044】
傾斜角度が23度〜28度の場合、ユーザUが上方から画面Maを見る場合(
図1を参照)に、見やすい角度となる。つまり、トレーニングシステムSysでは、可動パッド2は、床面Sと同程度の高さで使用されるので、携帯端末装置Mも、床面Sと同程度の高さに位置する。したがって、ユーザUは、上方から下方を向いて、画面Maを見ることとなる。可動パッド2は、携帯端末装置Mを、上方のユーザUから見やすい所定角度で載置可能な構造とされている。
また可動パッド2は、運動中でも、携帯端末装置Mを保持可能な構造とされている。
【0045】
逆に、傾斜角度が35度より大きい場合、ユーザUが上方から画面Maを見にくくなる。この場合、携帯端末装置Mは、例えば可動パッド2が後方へ移動させられているときに、携帯端末装置Mが後方へ(携帯端末装置Mが画面Ma側へ)倒れてしまう場合がある。
また、傾斜角度が20度より小さくなる場合、携帯端末装置Mが背面Mbと第1傾斜面221aとの摩擦が小さくなる。携帯端末装置Mは、例えば可動パッド2が前方へ移動させられているときに、可動パッド2の前方へ飛び出してしまう場合がある。
本実施形態では、傾斜角度が20度以上で35度以内の範囲内であるので、可動パッド2は、ユーザUが画面Maを見やすくでき、且つ、携帯端末装置Mを安定して保持できる。
【0046】
第2保持台222は、携帯端末装置Mを画面Ma側から保持可能とされている。
第2保持台222には、第2傾斜面222aと反対側に、凹部222bが形成されている。第2傾斜面222aは、支持面21a等に対して傾斜し、その法線方向が、上方を向き、且つ斜め後方を向くように形成されている。
【0047】
凹部222bは、側面視円弧状に窪んでいる。凹部222bは、左右方向L2の全長に亘って形成されている。これにより、第2保持台222は、凹部222bの内側に、携帯端末装置Mを部分的に収納した状態で、携帯端末装置Mを保持する。この状態では、例えば携帯端末装置Mのうち、凹部222bの内側に収納された部分が上方に浮き上がるように動こうとしても、凹部222bにより規制される。
また、第2保持台222は、凹部222bが円弧状に窪んでいるので、平面の場合と比較して、より広い面積で携帯端末装置Mと接触することができる。これにより、保持部22は、携帯端末装置Mを、より安定的に保持できる。
【0048】
面ファスナー23は、第1面ファスナー231と、第2面ファスナー232で構成されている。
第1面ファスナー231は、例えばパッド本体20の下面(すなわち支持部21の下面及び保持ベース223の下面)の全面に亘って、取り付けられている。第1面ファスナー231のうち接触シート24に対向する面は、ループ状に起毛されている。
【0049】
第2面ファスナー232は、例えば接触シート24の上面の全面に亘って、取り付けられている。第2面ファスナー232のうちパッド本体20に対向する面は、フック状に起毛されている。
【0050】
従って、第1面ファスナー231と第2面ファスナー232とを重ね合わせることで、パッド本体20と接触シート24を、装着させることができる。一方、第1面ファスナー231から第2面ファスナー232を引き剥がすように分離させることで、パッド本体20から、接触シート24を取り外して分離することが可能となる。
【0051】
なお、第1面ファスナー231の下面をループ状に起毛させ、第2面ファスナー232の上面をフック状に起毛させたが、これとは逆に、第1面ファスナー231の下面をフック状に起毛させ、第2面ファスナー232の上面をループ状に起毛させても構わない。
【0052】
図7は、第1実施形態における可動パッド2を示す斜視図である。同図において、可動パッド2は、パッド本体20と接触シート24に分離されている。同図は、接触シート24として、第1接触シート24−1及び第2接触シート24−2が存在する場合の一例である。
【0053】
第1接触シート24−1及び第2接触シート24−2のそれぞれは、平面視で、パッド本体20と同一のサイズ及び外形形状で形成されている。つまり、第1接触シート24−1及び第2接触シート24−2のそれぞれは、左右方向L2よりも前後方向L1に長い平面視矩形状で形成されている。また、第1接触シート24−1及び第2接触シート24−2のそれぞれの厚さは、パッド本体20と同等の厚さに形成されている。
【0054】
第1接触シート24−1は、上層と中層と下層とが積層された3層構造で形成されている。上層は、フェルト等の不織布から形成されている。中層は、ポリ塩化ビニル樹脂(PVC樹脂)から形成されている。下層は、フェルト等の不織布から形成されている。従って、第1接触シート24−1は、接触面24−1aが不織布によって形成されている。
第2接触シート24−2は、上層と下層とが積層された2層構造で形成されている。上層は、フェルト等の不織布から形成されている。下層は、ポリ塩化ビニル樹脂(PVC樹脂)から形成されている。従って、第2接触シート24−2は、接触面24−2aがPVC樹脂によって形成されている。
【0055】
従って、第1接触シート24−1の接触面24−1aと第2接触シート24−2の接触面24−2aとでは、運動面12に対する摩擦係数が異なっている。ユーザUは、パッド本体20に対して、第1接触シート24−1あるいは第2接触シート24−2のいずれかを選択して装着できる。つまり、ユーザUは、可動パッド2を変更することにより、運動面12に対する可動パッド2の摩擦力を変更することができる。これにより、ユーザUは、可動パッド2を使用した運動負荷を変えることができる。
【0056】
具体的に、第1接触シート24−1は、接触面24−1aが不織布であるため、接触面24−2aがPVC樹脂である第2接触シート24−2よりも、運動面12に対する摩擦係数が大きい。この場合、ユーザUは、この可動パッド2の移動において、例えば、一定速度を維持しやすい。
これに対して、可動パッド2は、第2接触シート24−2が装着された場合、下面での摩擦力が所定値より小さくなり、運動面12上で滑りやすい。よって、ユーザUは、この可動パッド2の移動において、例えば、一定速度を維持するためには、より大きな力が要求される。
すなわち、可動パッド2は、パッド本体20に、第1接触シート24−1が装着された場合より、第2接触シート24−2が装着された場合の方が、運動負荷が大きい。
【0057】
なお、第1接触シート24−1と第2接触シート24−2は、少なくとも、接触面24−1aと接触面24−2aの材質が異なっていればよい。例えば、接触面24−1aと接触面24−2aは、表面を形成する材料或いは構造が異なっていてもよい。
これにより、接触面24−1aは、運動面12に対する摩擦係数を、接触面24−2aと異ならせることができる。
以上のように、運動器具Eは、複数の接触シート24(第1接触シート24−1と第2接触シート24−2)を備えてもよく、複数の接触シート24は、運動面12に対する摩擦係数が互いに異なってもよい。なお、複数の接触シート24は、運動面12に対する摩擦係数が異なる3以上のものが用意されてよい。
【0058】
<比較例>
従来、ローラー型の運動器具(「腹筋ローラー」とも呼ばれる)が知られている。腹筋ローラーは、例えば、車輪の中心にハンドルを通すことで、車輪が回転可能にハンドルに取り付けられたものである。
運動器具Eは、可動パッド2によって、腹筋ローラーと比較して、次の有利な効果を奏する。
【0059】
可動パッド2は、腹筋ローラーよりも、ユーザUが手の平や手首を痛めにくい。
例えば、腹筋ローラーは、ユーザに、手の平の一部分でハンドルを握らせる。これに対して、可動パッド2は、ユーザに、手の平の全体で接触させる。つまり、可動パッド2は、運動中に、ユーザが自重を支える面積(手の平全体)が、腹筋ローラーのもの(ハンドルを握る部分:指尖球部分)よりも広い。これにより、可動パッド2は、手の平の部分にかかる圧力を分散して、小さくできる。すなわち、可動パッド2は、腹筋ローラーと比較して、ユーザが手の平を痛めて、運動を止めてしまうことを防止できる。
また腹筋ローラーは、ハンドルを握る部分(指尖球部分)と、ユーザの自重がかかる部分(手の付け根部分:手根部分)と、がずれている。そのため、ユーザには、手の平を回転するモーメントとして、手根部分に自重がかかる。ここで、腹筋ローラーは、ハンドル部分は車輪の半径程の高さに位置するので、手根部分は空中に浮くことになる。ユーザは、例えば手首を反ったまま、自重によるモーメントを支えるため、手首を痛める場合がある。
これに対して、可動パッド2は、ユーザの自重がかかる部分(手の付け根部分:手根部分)が直接接するので、手の平に回転するモーメントがない。すなわち、可動パッド2は、腹筋ローラーと比較して、ユーザが手首を痛めて、運動を止めてしまうことを防止できる。
【0060】
さらに、可動パッド2は、滑りや移動の自由度が高い。
例えば、腹筋ローラーは、滑りや移動の自由度が1つの方向である。また、腹筋ローラーでは、左右の手の位置関係は、常に同じ位置となり、両手とも同じ移動になる。
これに対して、運動器具Eは、2つの可動パッド2を備えている。ユーザは、右手と左手を、それぞれ可動パッド2に載せて、自由に動かすことができる。
これにより、運動器具Eの場合、ユーザは、例えば、前後方向L1に加えて、左右方向L2の滑りに対しても負荷をかけることができる。また、ユーザは、例えば、前後方向L1に加えて、左右方向L2にも、移動をさせることができる。
同様に、運動器具Eの場合、ユーザは、例えば、右手と左手を、別々の移動をさせることができる。つまり、運動器具Eでは、左右の手の位置関係を、変えることもでき、左右の手で異なる移動にすることもできる。
【0061】
〔運動器具−ニーパッド〕
ニーパッド3について詳細に説明する。
図8は、第1実施形態におけるニーパッド3の上面図である。
ニーパッド3は、ユーザが運動を行うとき、運動マット1の後方側に配置される。ニーパッド3は、ユーザが運動を行うとき、載せられた身体の部位について、その位置を固定するものである。例えば、
図1において、各ニーパッド3の位置は、状態1Aと状態1Bで同一である。
【0062】
ニーパッド3は、平面視矩形状に形成されている。ニーパッド3は、左右方向L2の長さ(横幅)よりも、前後方向L1の長さ(縦幅)が長く形成されている。ただし、ニーパッド3の形状は、この場合に限定されるものではなく、例えば平面視正方形状、多角形状、楕円形状、円形状に形成されていても構わない。
【0063】
ニーパッド3の横幅は、例えば120mm以上で200mm以下程度の範囲内である。ニーパッド3の横幅は、例えば一般的な成人の四肢の横幅(膝や肘の横幅)よりも長い。
ニーパッド3の縦幅は、例えば300mm〜400mm程度の範囲内である。
なお、ニーパッド3は、可動パッド2と同一のサイズ及び外形形状で形成されている。これにより、ニーパッド3は、例えば、可動パッド2と重ねて収納するとき、揃えて収納できる。
ニーパッド3の厚さは、例えば十mm〜数十mm程度である。
なお、ニーパッド3の厚さは、例えば接触シート24と同等の厚さに形成されている。ただし、ニーパッド3の厚さは、その他の厚さでもよく、例えば運動マット1と同等の厚さであってもよい。
【0064】
ニーパッド3は、例えば、合成樹脂を材料として形成される。ただし、パッド本体20は、材質として、例えば所定の反撥性、摩擦性、耐久性、柔軟性、抗菌性等を考慮して選択されればよく、他の材料で形成されてもよい。また、パッド本体20は、単層の合成樹脂層で形成されてもよいし、合成樹脂層を多層に積層することで形成されてもよいし、本実施形態では、ニーパッド3は、EVA樹脂で形成されている。
【0065】
<運動マット1と別物品であることについて>
本実施形態では、一例として、運動器具Eは、運動マット1とニーパッド3を、別々の構成物品として備えている。
これにより、運動マット1は、その縦幅を、運動において、可動パッド2を移動させる移動範囲に留めて(
図8の長さL11で)、形成され得る。
【0066】
例えば、運動マット1とニーパッド3が別々の構成物品であるので、ユーザUは、これらを近づける、又は、離すことができる。例えば身長の低いユーザUは、運動マット1とニーパッド3を近づけて配置し、身長の高いユーザUは、運動マット1とニーパッド3を離して配置する。これにより、ユーザUは、例えばニーパッド3(膝)の位置に対して、運動面12の位置を、自由に調整できる。
仮に、運動マット1とニーパッド3を別々の構成物品としないとき、ユーザUは、膝等の関節を傷めないようにするため、運動マット1に膝等を載せることを希望する場合がある。この場合、運動マット1の縦幅は、膝等を置いたまま、運動できる長さ(
図8の長さL21)にする必要がある。また、この長さは、ユーザUの身長によって変わるので、例えば身長の高いユーザUに合わせて、運動マット1の縦幅を決定する場合もある。この場合、運動マット1の縦幅は、より長く決定されてしまう。
一方、本実施形態の運動器具Eでは、例えば、ユーザUは、運動マット1とニーパッド3を離して使用できる。これにより、運動マット1は、少なくとも、この離した距離とニーパッド3の縦幅の長さ(
図8の長さL12)だけ、短く形成され得る。
このように、運動器具Eでは、運動マット1を比較的小さくできる。これにより、ユーザUは、簡便に、運動マット1を持ち運び又は保管できる。
【0067】
なお、運動器具Eでは、身長に応じて、ニーパッド3と運動マット1の距離L13が定められていてもよい。
この距離L13は、例えば、ニーパッド3の少なくとも一辺に基づいて、定められてもよい。具体的に、距離L13は、155cm〜164cmのユーザUの場合、ニーパッド3の短辺の半分の長さであり、164cm〜174cmのユーザUの場合、ニーパッド3の短辺の1つ分の長さである。
図8では、距離L13は、ニーパッド3の短辺の1つ分の距離である。
この場合、ユーザUは、一方のニーパッド3を用いて、他方のニーパッド3と運動マット1の距離L13を確認しながら、他方のニーパッド3を配置できる。これにより、ユーザUは、別途、物差し等を用意することなく、容易にニーパッド3を配置できる。
【0068】
なお、一方のニーパッド3には、距離の基準となるマークが付されていてもよい。例えば、このマークは、ニーパッド3と運動マット1の距離L13の基準となる。具体的には、ニーパッド3には、例えば短辺付近の端部において、短辺の半分の位置にマークが形成されてもよいし、目盛りが形成されてもよい。
また、ニーパッド3には、身体の部位を載せる位置を示すマークが付されてもよい。
【0069】
また、運動マット1とニーパッド3を別々の構成物品であるので、例えば、運動マット1は、運動面12が同一の材質で形成され得る。
仮に、運動マット1とニーパッド3を別々の構成物品としないときには、運動マット1には、膝等を固定する部分(滑りにくい部分)と可動パッド2の可動域の部分(滑りやすい部分)の両方が形成されることが考えられる。この場合、ユーザUは、これらの部分を認知して、使い分けなければならず、誤って使用してしまう虞もある。また、運動マット1は、摩擦係数が異なる部分が形成される場合、繋ぎ目等で耐久性が損なわれること、又は、製造コストが高くなることがある。
一方、本実施形態の運動器具Eでは、運動マット1は、その上面が同一の材質である。これにより、ユーザUは、上面を部分的に使い分ける必要がなく、簡易に使用できるとともに、誤って使用することを防止できる。運動マット1は、耐久性を高くでき、又は、製造コストを低くできる場合もある。
【0070】
さらに、運動マット1とニーパッド3を別々の構成物品であるので、例えば、ユーザUは、運動マット1を平面視で回転させることで、移動範囲の広さを変更できる。
図9は、第1実施形態における運動マット1とニーパッド3の別の配置を示す上面図である。
図9(A)は、
図8の配置から、運動マット1を、上下方向を軸にして90度回転させた場合の配置を示す。この場合、ユーザUは、左右方向L2により広い範囲で、可動パッド2を移動させることができる。
図9(B)は、
図9(A)の配置から、運動マット1を、上下方向を軸にして60度程度回転させた場合の配置を示す。この場合、ユーザUは、前後方向L1により広い範囲で、可動パッド2を移動させることができる。
なお、運動器具Eには、ニーパッド3が含まれなくてもよい。例えば、ユーザUは、自身の所持するタオル等を、ニーパッド3の代わりに用いてもよい。
【0071】
〔運動器具Eを用いた運動〕
図1に戻って、運動器具Eを用いた運動について説明する。
ユーザUは、上記のように構成される運動器具Eを使用して、例えば以下のような運動を行うことができる。つまり、ユーザUは、
図1の状態1Aのように、左手と右手それぞれを載せた2つの可動パッド2を、運動マット1上の後方側に位置させる。このときユーザUは、運動マット1のさらに後方において左右両膝を突きつつ、可動パッド2の上に手を載せた姿勢を取る。この際、ユーザUは、同図のように膝を保護するために、左右それぞれに膝の下にニーパッド3を置いている。
同図の姿勢から、ユーザUは、手を載せた可動パッド2を前方に移動させていく。この際、ユーザUは、例えば腹部が運動マット1に付かない姿勢を保つようにする。
図1の状態1Bは、ユーザUが、状態1Aから可動パッド2を前方に移動させていった結果、目標位置にまで可動パッド2が到達した状態である。ユーザUは、状態1Bのように可動パッド2を前方の目標位置にまで移動させると、次に、可動パッド2を後方に戻すように移動させ、状態1Aの姿勢を取る。
【0072】
つまり、
図1の運動は、ユーザUが、両手と両膝を突いた姿勢のもとで所定の移動範囲のもとで、両手を直線的に往復移動させるというものになる。例えば、ユーザUは、このような1回の往復移動を、繰り返して行う。
また、このような運動では、1回の往復移動に対応する時間(移動周期)が定められている。ユーザUは、定められた移動周期に合わせるように、可動パッド2を往復移動させる運動を行う。ここで、例えば身体を鍛えるためには、往復移動における移動速度は、低速であることが求められることがある。ユーザUは、例えば、移動速度が等速且つ低速で維持されるように、可動パッド2を往復移動させる運動を行う。
即ち、ユーザUは、本実施形態の運動器具Eを用いることによって、運動マット1にて、身体の所定部位を載せた可動パッド2を移動させる運動を効果的に行える。
【0073】
そのうえで、
図1の運動を行うにあたり、携帯端末装置Mは、運動時における身体の動かし方を表示や音により指示する。この際、ユーザUは、可動パッド2に携帯端末装置Mを、 例えば横向きに載置できる。この状態では、ユーザUは、運動をしながら、自分の手の先にある携帯端末装置Mの画面Maを見ることができる。このとき、携帯端末装置Mの画面Maには、身体の動かし方についての指示内容が表示される。
これにより、ユーザUは、携帯端末装置Mによって指示内容を確認しながら、運動を行うことができる。
【0074】
また、可動パッド2では、携帯端末装置Mの画面Maが、後方に向かって斜め上を向くように載置されている。これにより、ユーザUは、画面Maが見やすい状態となっている。また、ユーザUは、携帯端末装置Mからの指示内容に応じて、自分の動きを確認しながら運動を行うことができる。
【0075】
〔携帯端末装置の運動指示機能の概要〕
携帯端末装置Mは、運動器具Eを使用する運動に対応して、ユーザUに、身体の動かし方を、表示又は音により指示する。このような携帯端末装置Mの機能は、携帯端末装置Mにて、例えば運動指示のためのアプリケーションを動作させることにより実現される。
以下、運動指示のためのアプリケーションに応じた携帯端末装置Mの機能について説明する。
なお、携帯端末装置Mは、画面Maがタッチパネルである例で説明する。ユーザUは、画面Maに対して指を接触させることによる操作が可能である。ただし、本発明は、これに限らず、携帯端末装置Mは、物理的なボタンに対して操作されてもよいし、ユーザUの音声又はジェスチャーによって操作されてもよい。
【0076】
運動指示のためのアプリケーションを利用するにあたり、ユーザUは、事前に自己のプロフィールを登録する操作を行う。ユーザUは、プロフィール登録にあたり、携帯端末装置Mを操作して、プロフィール登録画面を表示させる。
【0077】
図10は、第1実施形態におけるプロフィール登録画面P11の一例を示している。
プロフィール登録画面において、プロフィール項目入力エリアとして、性別入力エリアAR11、生年月日入力エリアAR12、身長入力エリアAR13、体重入力エリアAR14、所在地入力エリアAR15、及び完了ボタンBT11が配置されている。
各入力エリアAR11〜AR15には、プロフィール項目が入力される。
性別入力エリアAR11は、性別を入力するエリアである。
生年月日入力エリアAR12は、生年月日を入力するエリアである。
身長入力エリアAR13は、身長を入力するエリアである。
体重入力エリアAR14は、体重を入力するエリアである。
所在地入力エリアAR15は、所在地を入力するエリアである。ここでの所在地は、例えば、ユーザUが運動を行う自宅等の場所の所在地である。
これらのプロフィール項目入力エリアは、それぞれ、例えば操作に応じてプルダウンメニューが表示され、表示されたプルダウンメニューにて提示される項目のうちから入力すべき項目が選択可能なようにされている。
【0078】
ユーザUは、プロフィール項目入力エリアに対して、プロフィール項目を入力する操作を行う。その後、ユーザUは、完了ボタンBT11に対する操作を行う。完了ボタンBT11が操作されたことに応じて、携帯端末装置Mは、各プロフィール項目入力エリアに入力されたプロフィール項目の内容を、ユーザプロフィール情報として記憶する。このようにして、ユーザUは、携帯端末装置Mに、自己のプロフィールを登録する。
【0079】
続いて、ユーザUが運動を行おうとする場合の携帯端末装置Mに対する操作と、操作に応じた携帯端末装置Mの動作について説明する。
運動を開始するにあたり、ユーザUは、運動メニューを設定するための一連の操作(「運動メニュー設定操作」という)を行う。運動メニューに含まれる内容は、以下に説明するように、運動プログラム(運動種別)、パッド負荷、移動周期、及び運動モードである。なお、以下では、運動プログラムとして、身体を動かす運動について説明するが、本発明はこれに限らず、姿勢を保つ運動であってもよい。
【0080】
運動メニュー設定操作として、ユーザは、まず、運動メニュー設定の開始を指示する操作(「運動メニュー設定開始操作」という)を行う。運動メニュー設定開始操作に応じて、携帯端末装置Mは、最初に運動プログラム選択画面を表示させる。運動プログラム選択画面は、ユーザUが運動プログラムを選択する操作画面である。
【0081】
ここで、本実施形態の運動プログラムについて説明する。
上述のように、運動器具Eは、例えば、スライドトレーニングを行うのに使用される。スライドトレーニングとは、身体の所定部位を載せた可動パッド2を、運動面12にて移動させる運動である。
このようなスライドトレーニングとして、例えば可動パッド2に載せる身体の部位に応じて、複数の部位種類が用意される。具体的には、スライドトレーニングには、上肢および下肢のうち少なくとも1つの部位を、部位種類とする運動がある。例えば、スライドトレーニングには、上肢として、手を部位種類とする運動がある(
図1参照)。
【0082】
また、スライドトレーニングとして、可動パッド2を移動させる軌道に応じて、さらに複数の移動種類が用意される。例えば、可動パッドに載せる身体の部位が同じであっても、移動種類が異なるスライドトレーニングがある。
移動種類として、
図1に示したように、往復移動の軌道として、前後方向に沿った直線状な軌道(「前後直線軌道」と称する)がある。ただし、移動種類は、前後方向の軌跡や直線状の軌跡に限定されず、例えば左右方向の軌道でもよいし、曲線状の軌跡であってもよい。なお、これらは、往路と帰路の軌跡が同一の例であるが、始点と終点とが同一となる円形状の軌跡であってもよい。つまり、往復運動は、1回の移動における始点と終点とが同一であれば途中の軌跡は問わない。
【0083】
このような部位種類と移動種類との組み合わせにより定まる運動種別を、「運動プログラム」という。運動プログラムに応じて、例えば、鍛えられる身体の部位が異なるなど、運動の結果で得られる効果が異なってくる。
【0084】
携帯端末装置Mは、複数の運動プログラムに対応して、運動指示が可能である。以降の説明にあたり、携帯端末装置Mは、6つの運動プログラムに対応して、運動指示が可能である場合を例に挙げる。6つの運動プログラムには、
図1に例示した運動のように、部位種類が「手」で、移動種類が「前後直線軌道」である運動プログラムが含まれる。
【0085】
図11は、第1実施形態における運動プログラム選択画面P21の一例を示している。
運動プログラム選択画面P21は、6つの運動プログラムのうちから、ユーザUが運動プログラムを選択する操作画面である。
運動プログラム選択画面P21において、6つの運動プログラムごとに、対応する選択シートSHが横方向に並べられている。各選択シートSHは、画面Maに対する左右方向のスワイプ操作に応じて、左右に移動させることができる。運動プログラム選択画面P21において、中央に位置する選択シートSHが、選択状態にあるものとして強調表示される。
ユーザUは、所望の選択シートSHを選択する操作を行う。つまり、ユーザUは、所望の運動プログラムに対応する選択シートSHを、運動プログラム選択画面P21の中央に位置させる。
図11では、運動プログラムとして、PROGRAM2が選択されている。
図11は、PROGRAM2の選択シートSHには、「両手を前後にスライドし、お腹周りを鍛えます」という文字列が表示されている。この文字列は、PROGRAM2が、部位種類が「手」で移動種類が「前後直線軌道」である運動プログラムであることを表す。
【0086】
運動プログラム選択画面P21の下側には、プログレスインジケータPRが配置されている。プログレスインジケータPRは、運動メニュー設定操作における現在の段階を示す。
図11の例では、プログレスインジケータPRには、4つのインジケータが配置されたうえで、もっとも左のインジケータが強調表示されている。この状態のプログレスインジケータPRは、運動メニュー設定操作としては4段階であり、現在において、第1段階であることを示している。以降の図において、プログレスインジケータPRにおいて、現在の段階を示すインジケータが強調表示される。段階が進行すると、強調表示されるインジケータは、右に移動していく。
【0087】
ユーザUは、所望の選択シートSHを運動プログラム選択画面P21の中央に位置させて、タップ操作(「運動プログラム決定操作」という)を行う。運動プログラム決定操作に応じて、所望の選択シートSHに対応する運動プログラムが、運動メニューにおける運動プログラムとして確定される。確定された運動プログラムを、「選択運動プログラム」ともいう。また、運動プログラム決定操作が行われたことに応じて、運動プログラム選択画面P21からパッド負荷選択画面P22に遷移する。
【0088】
図12は、第1実施形態におけるパッド負荷選択画面P22の一例を示している。 パッド負荷選択画面P22には、選択運動プログラムの運動を行うにあたり、ユーザUがパッド負荷を入力する操作画面である。パッド負荷選択画面P22には、「パッドに装着するシートの選択」という文字列が表示されている。この文字列は、可動パッド2(パッド本体20)に装着する接触シート24を選択することを表す。
上述のように、可動パッド2は、第1接触シート24−1が装着された場合と、第2接触シート24−2が装着された場合では、運動面12に対する摩擦係数が異なる。よって、これらの場合、可動パッド2を使用したときの運動負荷が異なる。
パッド負荷選択画面P22において、ユーザUは、例えば自分の筋力や目標等に合わせて、第1接触シート24−1又は第2接触シート24−2のどちらを使用するのかを選択できる。つまり、ユーザUは、運動プログラムが同じ場合でも、運動負荷が異なる運動を選択できる。ユーザUは、接触シート24の種類に応じた運動負荷(「パッド負荷」とも称する)として、軽く設定するのか、あるいは重く設定するのかを選択できる。
【0089】
図12のパッド負荷選択画面P22において、軽負荷ボタンBT21と重負荷ボタンBT22とが配置されている。軽負荷ボタンBT21は、第1接触シート24−1(S1)を選択することに対応し、また、パッド負荷を軽く(EASY)設定することに対応する。第1接触シート24−1は、例えば接触面24aが粗く(ROUGH)、摩擦係数が大きいシートである。一方、重負荷ボタンBT22は、第2接触シート24−2(S2)を選択することに対応し、また、パッド負荷を重く(HARD)設定することに対応する。第2接触シート24−2は、例えば接触面24aが滑らかで(SMOOTH)、摩擦係数が小さいシートである。
【0090】
ユーザUは、第1接触シート24−1の装着による軽いパッド負荷を選択する場合、軽負荷ボタンBT21に対するタップ操作を行う。一方、ユーザUは、第2接触シート24−2の装着による重いパッド負荷を選択している場合には、重負荷ボタンBT22に対するタップ操作を行う。軽負荷ボタンBT21と重負荷ボタンBT22のうち、タップ操作されたボタンは強調表示され、対応のパッド負荷が選択中の状態にあることを示す。
図12では、重負荷ボタンBT22が選択中の状態にある。
【0091】
ユーザUは、選択中の状態にあるパッド負荷を確定させる場合には、次画面移行ボタンBT23に対するタップ操作を行う。このタップ操作に応じて、選択中の状態にあったパッド負荷が、運動メニューにおけるパッド負荷として確定される。また、このタップ操作に応じて、画面Maにおける表示は、パッド負荷選択画面P22から移動周期設定画面P23に遷移する。
なお、前画面移行ボタンBT24に対するタップ操作が行われた場合、選択中であったパッド負荷が確定されることなく、前画面(運動プログラム選択画面P21)の表示に戻る。
【0092】
図13は、第1実施形態における移動周期設定画面P23の一例を示している。
移動周期設定画面P23は、運動メニューにおける移動周期を設定する操作画面である。上述のように、スライドトレーニングにおいて、1回の往復移動の運動についての周期(移動周期)が定められる。運動プログラムとパッド負荷が同じ場合でも、移動周期によって運動負荷が異なる場合がある。例えば、移動周期が長くなるほど、運動中に同様の姿勢を維持すべき時間が長くなるので、運動負荷は重くなる。
ユーザUは、運動周期を選択することで、運動負荷を選択できる。
【0093】
図13の移動周期設定画面P23には、「運動テンポの選択」という文字列が表示されている。この文字列は、運動テンポを選択することを表す。移動周期設定画面P23において、ユーザUが運動テンポの選択を行うことで、運動周期が選択される。
移動周期設定画面P23は、3つの移動周期選択ボタンBT31、BT32、BT33が配置されている。移動周期選択ボタンBT31、BT32、BT33は、それぞれ異なる移動周期に対応する。
移動周期選択ボタンBT31は、運動テンポ(T1)が最も速く(FAST)、最も短い移動周期に対応する。移動周期選択ボタンBT32は、運動テンポ(T2)が2番目に速く(遅く)、2番目に短い(長い)移動周期に対応する。移動周期選択ボタンBT31は、運動テンポ(T3)が最も遅く(SLOW)、最も長い移動周期に対応する。同図の移動周期選択ボタンBT31、BT32、BT33には、それぞれ、EASY、NORMAL、HARDという文字列が表示されている。EASY、NORMAL、HARDは、それぞれの移動周期に応じた運動負荷の重さが、軽い、普通、重いことを表す。
【0094】
移動周期選択ボタンBT31、BT32、BT33に対応する移動周期は、ユーザUの身長によって異なる。例えば携帯端末装置Mは、ユーザUの身長が高くなるほど、長い移動周期を対応付けて、予め記憶する。
例えば、携帯端末装置Mは、身長が165cm〜174cmのユーザUに対して、移動周期選択ボタンBT31に「4.0秒」、移動周期選択ボタンにBT32に「8.0秒」、移動周期選択ボタンBT33に「12.0秒」の移動周期を対応させる。一方、携帯端末装置Mは、身長が155cm〜164cmのユーザUに対して、移動周期選択ボタンBT31に「3.8秒」、移動周期選択ボタンにBT32に「7.6秒」、移動周期選択ボタンBT33に「11.4秒」の移動周期を対応させる。
【0095】
ユーザUは、移動周期選択ボタンBT31、BT32、BT33のうちから、所望の移動周期に対応するものを選択してタップ操作を行う。タップ操作されたボタンは強調表示され、対応の移動周期が選択中の状態にあることを示す。
ユーザUは、選択中の状態にある移動周期を確定させる場合には、次画面移行ボタンBT34に対するタップ操作を行う。このタップ操作に応じて、選択中の状態にあった移動周期が、運動メニューにおける移動周期として確定される。また、このタップ操作に応じて、画面Maにおける表示は、移動周期設定画面P23から運動モード選択画面P24に遷移する。
なお、前画面移行ボタンBT35に対するタップ操作が行われた場合、選択中であった移動周期が確定されることなく、前画面(パッド負荷選択画面P22)の表示に戻る。
【0096】
図14は、第1実施形態における運動モード選択画面P24の一例を示している。
運動モード選択画面P24は、運動モードを選択する操作画面である。
本実施形態の携帯端末装置Mは、運動プログラムが同じ場合でも、2つの運動モードを選択できるようになっている。2つの運動モードは、それぞれ、トレーニングモードと、トライアルモードである。
【0097】
トレーニングモードは、選択運動プログラムによる運動を、予め設定された回数(「設定回数」ともいう)だけ、行うモードである。トレーニングモードの場合、携帯端末装置Mは、選択運動プログラムによる運動を、設定回数(例えば、10回)だけ繰り返す運動指示を行う。
また、トレーニングモードの場合、携帯端末装置Mは、身体の動かし方が正しくない場合でも運動を継続させ、正しい身体の動かし方になるように運動指示を行う。
【0098】
一方、トライアルモードは、ユーザUが、選択運動プログラムの運動を、正しく、何回繰り返して行うことができるかを試すモードである。トライアルモードの場合、携帯端末装置Mは、ユーザUの行っている運動が、選択運動プログラムの運動として、成功しているか否かについて評価を行う。
携帯端末装置Mは、成功であると評価した場合には、運動を継続させる。逆に、携帯端末装置Mは、成功でない(失敗である)と評価した場合には、運動を終了させる。
例えば、携帯端末装置Mは、成功であると評価した回数(「成功回数」ともいう)を計数する。携帯端末装置Mは、成功でないと評価した場合には、この成功回数の計数を止める。なお、携帯端末装置Mは、成功回数に加えて或いは代えて、成功を継続した時間、成功の程度に応じた点数等、成功の指標を算出してもよい。
このように、携帯端末装置Mは、成功回数を計数する。これにより、ユーザUは、成功回数を増やすために、より積極的に運動を行い、身体を鍛えることができる。
【0099】
図14の運動モード選択画面P24において、トレーニングモードボタンBT41とトライアルモードボタンBT42とが配置されている。
ユーザUは、トレーニングモードボタンBT41とトライアルモードボタンBT42のうちから、所望の運動モードに対応するものを選択してタップ操作を行う。タップ操作されたボタンは強調表示され、対応の運動モードが選択中の状態にあることを示す。
ユーザUは、選択中の状態にある運動モードを確定させる場合には、次画面移行ボタンBT43に対するタップ操作を行う。このタップ操作に応じて、選択中の状態にあった運動モードが、運動メニューにおける運動モードとして確定される。また、このタップ操作に応じて、運動メニューの設定が完了する。つまり、これまでの運動メニュー設定操作により、運動メニューにおける運動プログラム、パッド負荷、移動周期、及び運動モードが設定されたことになる。
【0100】
また、運動メニューの設定の完了に応じて、携帯端末装置Mは、使用方法説明段階に移行する。使用方法説明段階は、今回の運動メニューに基づく運動に先立つ段階である。使用方法説明段階への移行にあたり、画面Maにおける表示は、運動モード選択画面P24から、使用方法説明に応じた画面(使用方法説明画面)に移行する。
なお、前画面移行ボタンBT44に対するタップ操作が行われた場合、選択中であった運動モードが確定されることなく、前画面(移動周期設定画面P23)の表示に戻る。
【0101】
使用方法説明段階において、使用方法説明の進行に従って、複数の使用方法説明画面が順次表示されていく。最初に表示される使用方法説明画面として、スピーカー有効案内画面が表示される(図示せず)。スピーカー有効案内画面では、携帯端末装置Mからの音の出力を有効にすべき案内が、表示される。運動時において、移動周期は、音によって指示される。よって、運動前に、このような案内が行われる。
また、このスピーカー有効案内画面は、所定操作によりスキップさせて、次の使用方法説明のための表示に移行させることができる。
【0102】
次の使用方法説明画面として、運動概要説明画面が表示される(図示せず)。運動概要説明画面は、選択運動プログラムによる運動の様子として、アニメーションが表示される画面である。このアニメーションでは、例えば、運動している人の全身が示される。このアニメーションは、ユーザUが再生開始の操作を行った場合に、再生される。再生されたアニメーションを見ることで、ユーザは、運動メニューに基づく運動として、身体の動かし方を把握できる。
また、運動概要説明画面は、所定操作によりスキップさせて、次の使用方法説明のための表示に移行させることができる。
【0103】
次に、携帯端末装置Mは、移動条件説明画面を表示する。
本実施形態の運動メニューに基づく運動では、可動パッド2の移動範囲、及び移動周期が、移動条件として設定される。運動メニューに基づく運動を効果的なものとするには、移動条件に忠実に、可動パッド2を動かすことが求められる。
移動条件説明画面では、ユーザUが実際に運動を行うのに先立って、設定されている移動条件が表示される。
【0104】
ここで、移動条件の設定について説明する。
携帯端末装置Mは、移動条件における移動範囲をユーザUの身長に基づいて設定する。
つまり、同じ運動メニューであっても、効果が得られ易い移動範囲は、ユーザUの身長によって異なる。つまり、ユーザUは、例えば身長が高い(即ち、身体が大きい)場合、狭い移動範囲で身体の部位を移動させても、適切な運動負荷が十分にかからない場合がある。一方、ユーザUは、身長が低い(即ち、身体が小さい)場合、広い移動範囲で身体の部位を移動させると、例えば、無理な姿勢をとることになってしまい、かえって運動効果を得ることができない場合がある。
そこで、携帯端末装置Mは、選択運動プログラムに応じて、移動条件における移動範囲を、ユーザUの身長に基づいて設定する。携帯端末装置Mは、ユーザUの身長については、記憶したユーザプロフィール情報から取得する。
【0105】
また、携帯端末装置Mは、運動メニューにおいて選択された移動周期を、移動条件における移動周期として設定する。ここで、設定される移動周期は、上述のように、ユーザUの身長に対応付けられている。
ここで、携帯端末装置Mは、ユーザUの身長に関わらず、可動パッド2の移動速度が同じになるように、移動周期を設定する。具体的には、身長が165cm〜174cmのユーザUに対して、前後方向L1の移動範囲を「1200mm」に設定する場合、移動周期を「4.0秒」に設定する。一方、携帯端末装置Mは、身長が155cm〜164cmのユーザUに対して、前後方向L1の移動範囲を「1140mm」に設定する場合、移動周期を「3.8秒」に設定する。この場合、どちらのユーザUでも、可動パッド2の移動速度は、「秒速600mm」となる。
ただし、本発明はこれに限らず、携帯端末装置Mは、少なくとも1つの運動プログラムに対して、ユーザUの身長に応じて、可動パッド2の移動速度が異なるように、移動範囲と移動周期を設定してもよい。
【0106】
本実施形態における移動条件説明画面は、運動マット1上での可動パッド2の動きを、アニメーションで示す。このアニメーションでは、可動パッド2が移動条件に従って動くことで、その移動条件が説明される。
図15〜
図18は、移動条件説明画面の一例を示している。
図15を参照しながら、
図15〜
図18の移動条件説明画面に共通する機能について説明する。移動条件説明画面において、運動メニュー内容エリアAR31、移動条件表示エリアAR32、メッセージエリアAR33が配置されている。
【0107】
運動メニュー内容エリアAR31は、設定された運動メニューの内容が示されるエリアである。同図の例では、運動メニュー内容エリアAR31において「P2」、「S1」、「T2」が示されている。
「P2」は、運動プログラムを示す。「P2」は、6つの運動プログラム(「PROGRAM1」〜「PROGRAM6」)のうち、「PROGRAM2」が選択されていることを示す。以降の説明は、「PROGRAM2」が、
図1により例示した運動プログラムである場合を例に挙げる。
「S1」は、パッド負荷(接触シート)を示す。「S1」は、「S1」、「S2」で表されるパッド負荷(
図12)のうち、「S1」のパッド負荷が選択されていることを示す。
「T2」は、移動周期を示す。「T2」は、「T1」、「T2」、「T3」で表される移動周期(
図12)のうち、「T2」の移動周期が選択されていることを示す。
【0108】
移動条件表示エリアAR32は、移動条件を表す画像を、ユーザに見せるためのエリアである。具体的に、移動条件表示エリアAR32において、運動マット1上を可動パッド2が移動する様子が、アニメーションで表示される。
【0109】
例えば、移動条件表示エリアAR32では、運動面12を示す運動面画像Sfが表示されている。また、運動面画像Sfにおいては、標示マーク画像Mkが配置される。標示マーク画像Mkは、運動面12に形成されている標示マーク11に対応する。標示マーク画像Mkには、標示マーク11の標示ライン111と同じ配置で、標示ライン111の画像が表示されている。
【0110】
運動面画像Sfには、可動パッド画像Pdが重畳されて表示される。可動パッド画像Pdの各々は、各可動パッド2を表す。
移動条件表示エリアAR32では、選択運動プログラムの往復運動の軌跡に沿って、移動条件に従って、可動パッド画像Pdが移動する。可動パッド画像Pdは、移動条件における移動範囲において、移動条件における移動周期で、移動する。
【0111】
メッセージエリアAR33は、移動条件を表す文字等のメッセージを、ユーザに見せるエリアである。メッセージエリアAR33に表示されるメッセージ内容は、例えば移動条件表示エリアAR32におけるアニメーションの進行に応じて変化する。
【0112】
図15は、第1実施形態における移動条件説明画面の一例を示す図である。
この移動条件説明画面P31は、移動条件説明画面において、最初の段階で表示される画面の一例である。
移動条件表示エリアAR32では、運動面画像Sf上の下端側(運動面12の後端部1dの側に対応)に、可動パッド画像Pdが配置されている。運動面画像Sfにおいて、可動パッド画像Pdの位置には、スタート位置であることが画像及び文字で表されている。また、メッセージエリアAR33においては、可動パッド2の開始位置(スタート位置)であることを表すメッセージが表示されている。つまり、移動条件説明画面P31では、可動パッド2の開始位置が説明されている。
【0113】
移動条件表示エリアAR32では、移動条件に従って、可動パッド画像Pdが移動する。例えば、可動パッド画像Pdは、破線の矢印で示すように、上方向(運動面12の前方に対応)へ移動する。この上方向への移動は、選択運動プログラムにおいて、往復移動の軌跡(移動種類)における往路として設定されている。この際、可動パッド画像Pdは、移動条件における移動範囲において、移動周期で移動する。例えば、可動パッド画像Pdは、一定速度で移動する。
【0114】
図16は、第1実施形態における移動条件説明画面の別の一例を示す図である。
この移動条件説明画面P32は、
図15の移動条件説明画面P31の次に表示される画面の一例である。例えば、
図15の移動条件説明画面P31で、可動パッド画像Pdが上方向に移動していくと、
図16の移動条件説明画面P32に変わる。
同図の移動条件表示エリアAR32では、運動面画像Sf上の上端側(運動面12の前端部1cの側に対応)に、目標エリア画像Tgが表示されている。目標エリア画像Tgは、運動面12の前後方向において、可動パッド2の折り返し位置を示す。つまり、目標エリア画像Tgは、往復移動の移動範囲を示す。上述のように、移動条件の移動範囲は、ユーザUの身長に応じて異なる。このため、目標エリア画像Tgが表示される位置は、ユーザUの身長に基づく移動範囲に応じたものとなる。
【0115】
ここで、運動面画像Sfには、標示マーク画像Mkが配置されている。このため、目標エリア画像Tgの位置は、標示マーク画像Mkの一部に対応付けられる。つまり、移動条件表示エリアAR32において、移動範囲を示す指示内容は、運動マット1の標示マーク11の一部(例えば、特定の標示ライン111a、111b)と対応付けられて表示される。
これにより、ユーザUは、目標エリア画像Tgと標示マーク画像Mkの位置関係を見て、実物の運動マット1の運動面12において、実際の移動範囲を把握できる。
【0116】
なお、携帯端末装置Mは、前後方向L1において、隣接する標示ライン111aの間に収まるように、目標エリア画像Tgを設定してもよい。この場合、ユーザUは、移動範囲として、可動パッド2を標示ライン111aの間に収めることを、目標とすることができる。また、携帯端末装置Mは、前後方向L1において、標示ライン111aが中心に位置するように、目標エリア画像Tgを設定してもよい。この場合、ユーザUは、移動範囲として、可動パッド2に載せた手を、標示ライン111a上に移動させること、を目標とすることができる。
つまり、携帯端末装置Mは、これらの標示ライン111aの幅や位置に基づく目標エリア画像Tgを設定する。これにより、ユーザUは、移動範囲を、容易に把握できる。
【0117】
図17は、第1実施形態における移動条件説明画面の別の一例を示す図である。
この移動条件説明画面P33は、
図16の移動条件説明画面P32の次に表示される画面の一例である。例えば、
図16の移動条件説明画面P32で、さらに可動パッド画像Pdが上方向に移動していくと、
図17の移動条件説明画面P33に変わる。例えば、可動パッド画像Pdが目標エリア画像Tgに入った後、可動パッド画像Pdは折り返して、逆方向(下方向)に移動する。この下方向(運動面12の後方に対応)への移動は、選択運動プログラムにおいて、往復移動の軌跡における復路として設定されている。
【0118】
同図の移動条件表示エリアAR32では、運動面画像Sf上の上端側から、
図16の目標エリア画像Tgが消去されている。目標エリア画像Tgは、例えば、可動パッド画像Pdが下方向に移動を開始したことに伴って消去される。
そして、移動条件説明画面P33で、可動パッド画像Pdは、さらに下方向に移動して開始位置にまで戻って、1回の往復移動を完了する。1回の往復移動を完了した場合、移動条件説明画面P31と同じ画面が表示され、可動パッド画像Pdは、再び、折り返して、上方向に移動していく。そして、移動条件説明画面には、これまでに説明した可動パッド画像Pdの往復移動が繰り返して表示される。
【0119】
また、移動条件表示エリアAR32にて、可動パッド画像Pdが往復移動しているとき、その移動周期を案内するビープ音が放音(出力)される。例えば、携帯端末装置Mは、設定されている移動周期に基づくタイミングとして、移動周期の半分の周期で放音する。
具体的には、例えば可動パッド画像Pdは、開始位置と目標エリア画像Tgとの間を往復移動する。ここで、可動パッド画像Pdが往路を移動して、目標エリア画像Tgに到達したタイミングで、1回のビープ音が放音される。また、可動パッド画像Pdが復路を移動して、開始位置に到達したタイミングで1回のビープ音が放音される。このようなビープ音の放音が繰り返される。ビープ音は、実際に運動をしているときにも、移動周期をユーザUに知らせるために放音される。
また、上記のようにビープ音の放音を伴って可動パッド画像Pdが往復移動しているときには、メッセージが出力されてもよい。例えば、
図18のメッセージエリアAR33に示されるように、ビープ音に合わせて可動パッド2を移動させるべきことを、ユーザに確認させるメッセージが出力される。
【0120】
上述の移動条件説明画面を見ることで、ユーザUは、運動に際して、可動パッド2の移動範囲、及び移動周期を、具体的に把握できる。ここで、ユーザUは、標示マーク画像Mkと可動パッド画像Pdとの位置関係を見ることで、実際の標示マーク11と可動パッド2の位置関係を、視覚的に確認できる。これにより、ユーザUは、実際の可動パッド2の移動についても的確に把握できる。
また、可動パッド画像Pdの移動周期にあわせて、ビープ音も放音される。これにより、ユーザUは、音によっても、可動パッド2の移動周期を把握できる。
【0121】
移動条件説明画面の次に、最後の使用方法説明画面として、端末準備説明画面が表示される(図示せず)。端末準備説明画面では、可動パッド2の保持部22に対して、携帯端末装置Mを載置させるべきことが表示される。また、端末準備説明画面では、その載置方法が表示される。端末準備説明画面には、例えば携帯端末装置Mが保持部22へ移動され、載置される様子を示すアニメーションが表示される。
【0122】
なお、
図15〜
図18に示したように、移動条件説明画面においては、次画面移行ボタンBT53と前画面移行ボタンBT54とが配置されている。
次画面移行ボタンBT53は、次の画面への移行を指示するボタンである。次画面移行ボタンBT53と前画面移行ボタンBT54は、使用方法説明画面のそれぞれにおいて配置されている。上述のように、使用方法説明画面として、スピーカー有効案内画面(図示せず)、運動概要説明画面(図示せず)、移動条件説明画面(
図15〜
図18)、端末準備説明画面(図示せず)の順で表示される場合について説明した。
この場合、例えば運動概要説明画面で次画面移行ボタンBT53が操作された場合には、移動条件説明画面P31の表示に進む。また、移動条件説明画面P31で前画面移行ボタンBT54が操作されれば、運動概要説明画面の表示に戻る。
【0123】
また、移動条件説明画面P31〜P34(
図15〜
図18)においては、スキップボタンBT51が配置されている。スキップボタンBT51も、使用方法説明画面のそれぞれにおいて配置されている。
スキップボタンBT51は、使用方法説明画面を途中で終了させて、運動指示画面への移行を指示するボタンである。
なお、移動条件説明画面P31〜P34において、3Dにより表したアニメーションにより運動指示が行われるようにされてよい。
【0124】
上述のように、運動モードとして、トレーニングモードとトライアルモードとのいずれかが選択される。そこで、まず、トレーニングモードが選択された場合に携帯端末装置Mが行う動作であって、運動指示に関する動作について説明する。
【0125】
トレーニングモードが選択された場合、携帯端末装置Mは、例えば開始準備画面P41(
図19)、カウントダウン画面P42(
図20)、運動指示画面P43(
図21)の順に、各画面を表示する。
図19を参照しながら、
図19〜
図21の画面に共通する機能について説明する。これらの画面P41〜P43は、左側の移動条件表示エリアAR41と右側の運動情報表示エリアAR42に区分けされている。
【0126】
移動条件表示エリアAR41は、運動中において移動条件が示されるエリアである。移動条件表示エリアAR41の表示態様は、移動条件説明画面P31における移動条件表示エリアAR32に準ずる。移動条件表示エリアAR41には、運動面画像Sf上に、標示マーク画像Mkと目標エリア画像Tgとが配置された画像が表示されている。目標エリア画像Tgは、ユーザUの身長に基づく移動範囲に対応した位置に、配置されている。また、同図の移動条件表示エリアAR41には、可動パッド画像Pdが開始位置にて配置されて、表示されている。なお、移動条件表示エリアAR41には、運動面画像Sf上に、開始位置(スタート位置)が表示されてもよい(
図15〜
図18参照)。
運動情報表示エリアAR42は、設定された運動メニューの内容や運動情報が示されるエリアである。運動メニューの表示内容は、移動条件説明画面P31における運動メニュー内容エリアAR31に表示される内容に準じたものが含まれる。例えば、運動メニュー内容エリアAR31には、運動メニューにおける運動プログラム、パッド負荷、移動周期を示す情報(
図19では「P2」、「S1」、「T2」)が表示される。
【0127】
図19は、第1実施形態における開始準備画面P41の一例を示している。
運動の開始に対応して、携帯端末装置Mは、開始準備画面P41を表示する。開始準備画面P41は、例えば、使用方法説明画面の表示が終了したことに応じて表示される。
運動情報表示エリアAR42には、開始ボタンBT61が配置されている。開始準備画面P41では、開始ボタンBT61などの操作ボタンを、右側の運動情報表示エリアAR42に配置する。このように、開始準備画面P41では、操作ボタンを操作する手が、左側の移動条件表示エリアAR41の視認を妨げないようにされている。なお、携帯端末装置Mは、ユーザUの利き手に応じて、移動条件表示エリアAR41と運動情報表示エリアAR42とを左右入れ替えられるように設定できるようにしてもよい。
【0128】
ユーザUは、例えば、開始準備画面P41が表示されたタイミングで、携帯端末装置Mを可動パッド2の保持部22に載置する。ユーザUは、携帯端末装置Mが載置された可動パッド2を、運動面12上の開始位置に置く。運動プログラムが「P2」の場合、開始位置は、運動マット1の後端部1dに可動パッド2の後端を合せた位置となる。なお、運動プログラムによっては、開始位置は、移動条件表示エリアAR41の標示マーク画像Mkと可動パッド画像Pdを見て、対応する標示マーク11の位置とすることがある。ユーザUは、置いた各可動パッド2に手を載せて、運動プログラムを表す画像(
図11の選択シートSH参照)で示された運動開始の姿勢を取る。なお、携帯端末装置Mを可動パッド2の保持部22に載置するタイミングは任意である。
ユーザUは、運動を開始するにあたり、開始準備画面P41の開始ボタンBT61に対してタップ操作を行う。
【0129】
図20は、第1実施形態におけるカウントダウン画面の一例を示している。
開始準備画面P41の開始ボタンBT61に対するタップ操作が行われると、カウントダウン画面P42が表示される。
カウントダウン画面P42では、運動情報表示エリアAR42に、カウントダウンのアニメーション画像が表示される。携帯端末装置Mは、カウントダウンのアニメーション画像の表示に同期させて放音させてもよい。
【0130】
図21は、第1実施形態における運動指示画面の一例を示している。
カウントダウン画面P42のカウントダウンが終了すると、運動指示画面P43が表示される。
運動指示画面P43では、運動中の状態を示す表示(運動指示の一例)がされる。
移動条件表示エリアAR41には、運動マット1上を可動パッド2が移動する様子が、アニメーションで表示される。
【0131】
具体的には、可動パッド画像Pdは、
図15〜
図18の場合と同様に移動する。つまり、可動パッド画像Pdは、選択運動プログラムの往復運動の軌跡に沿って、移動条件に従って往復移動を行う。
ここで、可動パッド画像Pdは、移動条件における移動範囲において、移動条件における移動周期で、設定回数だけ、往復移動を繰り返す。例えば、可動パッド画像Pdは、
図20の位置を開始位置として目標エリア画像Tgへ向かって進み(往路)、移動周期の半分の時間で、目標エリア画像Tgに到達する。到達した後、可動パッド画像Pdは、目標エリア画像Tgから開始位置へ向かって逆向きに戻り(復路)、さらに移動周期の半分の時間で、開始位置に到達する。この1回の往復移動を、可動パッド画像Pdは、設定回数だけ繰り返す。
また、この往復移動が繰り返されているとき、携帯端末装置Mは、移動周期に応じて、ビープ音を放音する。携帯端末装置Mは、例えば移動条件説明画面P31を表示しているときと同様に、ビープ音を放音する。
【0132】
一方、運動情報表示エリアAR42には、運動中の状態として、可動パッド画像Pdの往復移動の回数を示す往復移動回数が表示される。例えば
図21では、「2/10」が表示されている。分子の「2」は往復移動回数を表し、分母の「10」は設定回数を表す。
往復移動回数は、移動条件表示エリアAR41において、可動パッド画像Pdの往復移動が1回終了するごとに、カウントアップされていく。
なお、運動中の状態として、往復移動回数の代わりに、残りの往復移動回数が表示されてもよい。残りの往復移動回数は、設定回数から往復移動回数を差し引いた値である。
【0133】
なお、往復移動回数の表示に加えて又は代えて、例えば「1回目です。」、「2回目です。」といったように、音声により、往復移動回数の通知が行われてもよい。
【0134】
このように、運動指示画面P43の表示やビープ音は、可動パッド2の移動範囲及び移動周期を表し、往復移動回数が計数される。この移動範囲及び移動周期は、選択運動プログラムによる運動を、正しい身体の動かし方で行う場合のものである。つまり、携帯端末装置Mは、選択運動プログラムによる運動を、設定回数だけ繰り返す運動指示を行う。
ユーザUは、運動中に、運動指示画面P43の表示を見ながら、又は、ビープ音を聞きながら、運動指示に従って、運動を行うことができる。これにより、ユーザUは、実際の運動中に、正しい身体の動かし方を確認することができる。
【0135】
具体的には、ユーザUは、標示マーク画像Mkと可動パッド画像Pdとの位置関係を見て、実際の標示マーク11と手を乗せている可動パッド2の位置との位置関係と比較する。比較の結果、これらの位置関係が同一(略同一を含む)である場合、ユーザUは、身体の動かし方が正しいと確認できる。一方、これらの位置関係が大きく異なっている場合、ユーザUは、身体の動かし方が正しくないと確認できる。
【0136】
例えば、ユーザUは、標示マーク画像Mkのうち目標エリア画像Tgに含まれる部分について、標示マーク画像Mkの形状や色を参考にして、この部分に対応する、実際の標示ライン111を特定する。ユーザUは、特定した標示ライン111の位置(「目標エリア」という)に、手を載せている可動パッド2を到達させたかを判断する。目標エリアに可動パッド2を到達させた場合、ユーザUは、可動パッド2の移動範囲が正しいと確認できる。一方、目標エリアに可動パッド2を到達させていない場合、ユーザUは、可動パッド2の移動範囲が正しくないと確認できる。
また、ユーザUは、往復移動において、可動パッド画像Pdが折り返すタイミング(ビープ音のタイミング)と、手を載せている可動パッド2を折り返すタイミングが一致しているか否かを判断する。折り返すタイミングが同一(略同一を含む)である場合、ユーザUは、可動パッド2の移動周期が正しいと確認できる。一方、これらの位置関係が大きく異なっている場合、ユーザUは、可動パッド2の移動周期が正しくないと確認できる。
【0137】
運動指示画面P43においては、取消ボタンBT62が配置されている。取消ボタンBT62は、現在の運動を中断又は中止する場合に操作される。例えば、ユーザUは、運動メニュー設定を変更したい場合に、取消ボタンBT62を操作する。取消ボタンBT62の操作に応じて、携帯端末装置Mは、運動プログラム選択画面P21の表示に戻る。これにより、ユーザUは、運動メニューを設定し直すことができる。
【0138】
携帯端末装置Mは、加速度センサを備える。携帯端末装置Mは、ユーザUが運動を行っている間、つまり、運動指示画面P43の表示を行っている間、加速度センサの検出信号を取得する。この検出信号は、携帯端末装置Mの加速度を表す。この加速度は、携帯端末装置Mが載置されている可動パッド2に対応したものである。すなわち、可動パッド2に載せられている身体の部位(手)の加速度に相当する。
【0139】
携帯端末装置Mは、取得した検出信号に基づいて、ユーザUが行った運動に関する評価(「運動評価」という)を行う。
【0140】
携帯端末装置Mは、2つの運動評価を行う。一つ目はタイミング評価であり、運動指示での往復タイミングに対して、ユーザUによる可動パッド2の往復タイミングが一致する度合をチェックするものである。これは、運動を行うとき、可動パッド2の往復タイミングを、運動指示での往復タイミングに合わせることが要求されるためである。ここで、往復タイミングとは、往路と復路を折り返すタイミングである。運動指示での往復タイミングとは、可動パッド画像Pdが折り返すタイミング、及びビープ音のタイミングであり、その時間間隔は、移動条件における移動周期の半分の時間である。
【0141】
二つ目はコントロール評価であり、ユーザUによる可動パッド2の移動速度が等速に制御できている度合いをチェックするものである。これは、運動を行うときに、可動パッド2の移動速度を一定で変動のない等速とすることが要求されるためである。
【0142】
携帯端末装置Mは、タイミング評価とコントロール評価を、次の処理で実現する。
加速度センサの検出信号は、例えば可動パッド2の移動が開始、あるいは停止されたタイミングで振幅が発生し、移動中に対応しては、速度変動に応じた振幅変化を示す。速度の変動が少ないほど、検出信号の振幅変動も小さい。
往復移動に対応する検出信号の時間経過における変化としては、開始位置から前方に移動が開始されたことに応じて振幅が発生し、目標エリアに到達するまでにおいては、移動速度の変動に応じた振幅を示す。また、目標エリアに到達して折り返す際に移動が一旦停止し、次いで後方に移動が開始されることに応じて、移動の停止と開始とに対応した振幅が発生する。この後、検出信号は、後方への移動時の移動速度の変動に応じた振幅を示し、開始位置にて停止することに応じて振幅が発生する。
【0143】
携帯端末装置Mは、タイミング評価にあたり、設定された移動周期に対応する検出信号のリファレンス変動パターンと、実際に得られた検出信号の変動パターンとの時間的なずれを比較する。携帯端末装置Mは、比較により得られたずれの度合いに基づいて、タイミング評価の結果を出力する。なお、リファレンス変動パターンとの比較による処理以外の処理方法を採用し得る。
また、携帯端末装置Mは、コントロール評価にあたり、実際に得られた検出信号の変動パターンから、可動パッド2の移動中における速度の変動の度合いを算出する。携帯端末装置Mは、算出された変動の度合いに基づいて、コントロール評価の結果を出力する。例えば、携帯端末装置Mは、検出信号の振幅が小さいほど、小さい速度の変動の度合いを算出し、コントロール評価として、評価結果を高くして出力する。逆に、携帯端末装置Mは、検出信号の振幅が大きいほど、大きい速度の変動の度合いを算出し、コントロール評価として、評価結果を低くして出力する。
【0144】
携帯端末装置Mは、トレーニングモードでの運動(設定回数の往復移動)では、運動開始(運動指示画面P43の表示)から運動期間(移動周期に設定回数を乗算した時間)が経過した場合、運動が終了したと判定する。携帯端末装置Mは、運動終了と判定した場合に評価画面P51を表示する。評価画面P51は、終了した運動について、タイミング評価とコントロール評価とについて、評価結果を示す画面である。
【0145】
図22は、評価画面P51の一例を示している。
評価画面P51は、設定回数(10回)の運動が行われた場合について、評価結果が表示されている。評価結果は、往復移動ごとに、タイミング評価とコントロール評価とのそれぞれについて、10段階による得点で表されている。例えば、2回目の往復移動では、タイミング評価は「8」点であり、コントロール評価は「9」点である。また、タイミング評価とコントロール評価とのそれぞれについて、10回の往復移動の得点の合計も示されている。
【0146】
評価画面P51においては、取消ボタンBT71、リトライボタンBT72、及び記録ボタンBT73が配置されている。
取消ボタンBT71は、ユーザUが運動メニュー設定を変更する場合に操作されるボタンである。
リトライボタンBT72は、ユーザUが、もう一度、現在設定されている運動メニューに基づく運動を行う場合に操作されるボタンである。リトライボタンBT72が操作されると、開始準備画面P41(
図19)が表示される。これにより、ユーザUは、再び、同じ運動メニューに基づく運動を開始できる。
【0147】
携帯端末装置Mは、評価画面P51に表示された評価結果を、評価履歴として記憶することができる。記録ボタンBT73は、この評価結果を、評価履歴として記憶させることを指示するボタンである。
記録ボタンBT73が操作されたことに応じて、携帯端末装置Mは、この評価結果を、評価履歴情報に含めて記憶する。記憶した場合、携帯端末装置Mは、評価履歴画面P52を表示する。
【0148】
図23は、第1実施形態における評価履歴画面P52の一例を示している。
評価履歴画面P52には、各運動プログラム(P1〜P6)について、パッド負荷(S1、S2)と移動周期(T1〜T3)の組み合わせごとの評価結果が表示される。例えば、
図23では、評価履歴画面P52には、運動プログラムが「P2」であって、パッド負荷が「S1」のときの、それぞれの移動周期(T1〜T3)の得点と、パッド負荷が「S2」のときの、それぞれの移動周期(T1〜T3)の得点が表示されている。これらの得点は、タイミング評価の得点とコントロール評価の得点を平均したものである。ただし、評価履歴画面P52には、タイミング評価とコントロール評価の得点の両方が、それぞれ表示されてもよい。また、ユーザUが、あるパッド負荷と移動周期の組み合せについて、その運動メニューに基づく運動をまだ行っていない場合には、そのパッド負荷と移動周期の組み合わせでの評価結果の欄は空白となる。
【0149】
図23の評価履歴画面P52には、
図22の評価画面P51にて示されていた評価結果も反映されている。例えば、評価画面P51では、運動メニューの内容は、運動プログラムが「P2」、パッド負荷が「S1」、移動周期が「T1」である。評価画面P51のタイミング評価の得点(79点)とコントロール評価の得点(85点)を平均すると、82点となる。評価履歴画面P52には、運動プログラムが「P2」、パッド負荷が「S1」、移動周期が「T1」の場合に、82点が表示されている。
【0150】
次に、運動メニューにおいて、トライアルモードが選択されていた場合、携帯端末装置Mが行う動作であって、運動指示に関する動作について説明する。
トライアルモードが選択された場合、携帯端末装置Mは、例えば開始準備画面P41(
図19)、カウントダウン画面P42(
図20)の順に、各画面を表示する。つまり、トライアルモードにおいても、開始ボタンに対する操作に応じて、運動開始までのカウントダウンが行われてよい。カウントダウン画面P42のカウントダウンが終了すると、運動指示画面P44が表示される。
【0151】
図24は、第1実施形態におけるトライアルモードでの運動指示画面P44の一例を示している。同図において、
図21と同様の表示が行われる部分には、同一符号を付している。
運動指示画面P44では、運動中の状態を示す表示(運動指示の一例)がされる。移動条件表示エリアAR41には、
図21と同様に、運動マット1上を可動パッド2が移動する様子が、アニメーションで表示される。
【0152】
一方、運動情報表示エリアAR42には、運動中の状態として、往復移動回数が表示される。この往復移動回数は、往復移動について、運動開始から連続して、運動評価で成功であると評価された回数を表している。例えば
図24では、往復移動回数として「24」が表示されている。この表示は、ユーザUが運動開始から24回連続して、運動評価で成功であると評価されたことを表している。
【0153】
具体的に、携帯端末装置Mは、トライアルモードでは、1回の往復移動ごとにタイミング評価とコントロール評価と行う。携帯端末装置Mは、これらの評価結果が一定以上の水準であれば、1回の往復移動が成功である判断して、次の往復移動に対応する運動指示を継続する。この際に、携帯端末装置Mは、往復移動回数をカウントアップして、運動情報表示エリアAR42に表示する。
一方、携帯端末装置Mは、これらの評価結果が一定未満の水準であれば、1回の往復移動が失敗であるとして、トライアルモードを終了させる。携帯端末装置Mは、成功であると評価した回数(成功回数)を記憶する。
【0154】
〔携帯端末装置の構成例〕
以下、携帯端末装置Mの構成例について説明する。
図25は、第1実施形態における携帯端末装置Mの機能構成例を示している。同図の携帯端末装置Mは、入出力部M1、制御部M2、記憶部M3及びセンサ部M4を備える。
【0155】
入出力部M1は、ユーザインターフェースであり、入力と出力を行う。入出力部M1は、操作受付部M11、表示部M12、及び放音部M13を備える。
操作受付部M11は、ユーザUにより行われた操作を受け付ける。表示部M12は、画像を表示する。放音部M13は、ビープ音を含む各種電子音や音声等の音をスピーカーから出力させる部位である。
【0156】
制御部M2は、携帯端末装置Mにおける制御を実行する。制御部M2は、取得部M21、設定部M22、指示部M23、及び評価部M24を備える。
取得部M21は、ユーザUの身長(身体の形態的特徴の一例)を示す身体情報を取得する。具体的に、本実施形態の取得部M21は、プロフィール登録画面P11(
図10)で入力されたプロフィール項目のうち、身長を示す情報を身体情報として取得する。
【0157】
設定部M22は、取得部M21により取得された身体情報に基づいて、移動条件を設定する。移動条件は、上肢および下肢のうち少なくとも1つの部位の移動条件であって、その移動を伴う運動における移動条件である。
ここで、設定部M22は、身体情報が示す身長と選択運動プログラムと、に基づいて、移動条件を設定する。この選択運動プログラムは、運動プログラム選択画面P21に対する操作により、ユーザUに選択された運動プログラムである。
指示部M23は、設定部M22により設定された移動条件を、所定の指示内容でユーザUに指示する。
【0158】
評価部M24は、センサ部M4が出力する検出信号に基づいて、ユーザUにより行われた運動について、運動評価を行う。ここで、検出信号は、運動中における可動パッド2の移動(即ち、可動パッド2を移動させる身体の部位の移動)に応じた信号である。
具体的に、評価部M24は、運動の状態として、設定部M22により設定された移動条件を、記憶部M3から読み出す。評価部M24は、読み出した移動条件において移動周期を参照し、移動周期に対応するリファレンス変動パターンを決定する。評価部M24は、リファレンス変動パターンと、センサ部M4が出力する検出信号の変動パターンとの時間的なずれを比較することで、タイミング評価を行う。また、センサ部M4が出力する検出信号に基づいて、コントロール評価を行う。
【0159】
記憶部M3は、携帯端末装置Mが利用する各種の情報を記憶する。記憶部M3は、ユーザプロフィール情報記憶部M31、移動条件テーブル記憶部M32、設定内容記憶部M33、及び評価履歴情報記憶部M34を備える。
ユーザプロフィール情報記憶部M31は、プロフィール登録画面P11(
図10)に対する操作によって得られたユーザプロフィール情報を記憶する。
【0160】
移動条件テーブル記憶部M32は、移動条件テーブル(後述する
図26)を記憶する。移動条件テーブルは、複数の移動条件を格納するテーブルである。移動条件は、運動プログラム選択画面P21(
図11)により選択可能な運動プログラムごとに、さらに、身長区分(身体の形態的特徴の一例)に応じて存在する。
【0161】
設定内容記憶部M33は、運動メニューの内容を示す運動メニュー情報を記憶する。運動メニュー情報は、運動メニュー設定操作により設定される。運動メニュー情報は、運動プログラム、パッド負荷、移動周期、及び運動モードのそれぞれについての設定内容を示す。
評価履歴情報記憶部M34は、ユーザUが過去に行った運動について、運動評価の評価結果を示す評価履歴情報を記憶する。
【0162】
センサ部M4は、例えば加速度センサを検出する。センサ部M4は、検出した加速度を示す検出信号を出力する。
【0163】
図26は、第1実施形態における移動条件テーブルの一例を示している。
移動条件テーブルは、運動プログラムごとに、単位移動条件データを対応付けて格納する構造である。
図26では、運動プログラムには、第1運動プログラム〜第6運動プログラム(PROGRAM1〜PROGRAM6)の6つの運動プログラムが設定されている。
単位移動条件データは、身長区分ごとに、移動条件を対応付けた構造である。身長区分ごとの移動条件には、例えば、当該身長区分に対応する移動範囲と、複数の移動周期の候補(
図13の例では3つ)とが含まれる。移動周期の候補は、身長区分に対応する移動範囲に応じて決められている。
【0164】
一例として、第2運動プログラム(PROGRAM2)には、次の単位移動条件データが対応付けられている。
身長区分「165cm〜174cm」に対して、移動範囲「1200mm」、移動周期の候補1「4.0秒」、候補2「8.0秒」、候補3「12.0秒」が対応付けられている。また、身長区分「155cm〜164cm」に対して、移動範囲「1140mm」、移動周期の候補1「3.8秒」、候補2「7.6秒」、候補3「11.4秒」が対応付けられている。移動周期の候補1、候補2、候補3は、それぞれ、移動周期選択ボタンBT31、BT32、BT33(
図13)に対応する。
このように、移動条件テーブル記憶部M32は、運動プログラムごとに、身長区分が高くなるほど長い移動範囲を対応付けて記憶する。また、移動条件テーブル記憶部M32は、運動プログラムごとに、身長区分が高くなるほど長い移動周期を対応付けている。
これにより、携帯端末装置Mは、身長が高く、上肢又は下肢が長いユーザUに対して、長い移動範囲を設定できる。また、携帯端末装置Mは、身長区分が高く(移動範囲が長く)なるほど長い移動周期を設定するので、移動範囲を長くする場合でも、移動速度を抑制して設定することができる。身長区分の数は任意に設定すればよく、身長区分は2つでもよい。
【0165】
この単位移動条件データの一例では、可動パッド2の移動速度は、移動周期の候補ごとに、同じ値になる。例えば、移動周期の候補が、候補1の場合に「秒速600mm」、候補2の場合に「秒速300mm」、候補3の場合に「秒速100mm」となる。つまり、第2運動プログラムに対して、身長区分が異なる場合に、移動速度が同じになるように、移動範囲と移動周期が決められている。
なお、携帯端末装置Mは、移動周期に、身長に基づく移動範囲を、候補ごとに一定の移動速度で除算し、除算した値を設定してもよい。
これにより、携帯端末装置Mは、少なくとも1つの運動プログラムに対して、ユーザUの身長に関わらず、可動パッド2の移動速度を同じ(略同一を含む)にすることができる。換言すれば、携帯端末装置Mは、ユーザUの身長に関わらず、同じ移動速度で移動させる運動プログラムを提供することができる。
【0166】
〔処理手順例〕
図27のフローチャートを参照して、携帯端末装置Mが実行する処理手順例について説明する。なお、同図の処理は、プロフィール登録が既に完了しており、携帯端末装置Mがユーザプロフィール情報を記憶している状態のもとで行われる。
【0167】
ユーザUによる運動メニュー設定開始操作に応じて、携帯端末装置Mの設定部M22は、運動プログラム選択画面P21(
図11)を、表示部M12に表示させる。ユーザUは、運動プログラム選択画面P21に表示された6つの運動プログラムうちから、1つの運動プログラムを選択する操作を行う。
設定部M22は、運動プログラムを選択する操作を受け付け、この操作により選択された運動プログラム(選択運動プログラム)を、運動メニューの一項目として設定する(ステップS101)。その後、ステップS102へ進む。
【0168】
設定部M22は、次にパッド負荷選択画面P22(
図12)を表示させる。ユーザUは、表示されたパッド負荷選択画面P22に対して、自分が決めておいたパッド負荷を選択する操作を行う。設定部M22は、パッド負荷を選択する操作を受け付け、操作により選択されたパッド負荷を、運動メニューの一項目として設定する(ステップS102)。その後、ステップS103へ進む。
【0169】
設定部M22は、次に、移動周期設定画面P23(
図13)を、表示部M12に表示させる。移動周期設定画面P23の表示にあたり、設定部M22は、ステップS101で設定された選択運動プログラムに対して、移動条件テーブル(
図26)で対応付けられている単位移動条件データを選択する。設定部M22は、選択した単位移動条件データから、ユーザプロフィール情報が示す身長が含まれる身長区分に対して、単位移動条件データで対応付けられている移動条件を参照する。設定部M22は、参照した移動条件から、複数の移動周期の候補を抽出する。設定部M22は、抽出した移動周期の候補のそれぞれについて、対応する移動周期選択ボタンBT31、BT32、BT33を、移動周期設定画面P23に配置する。
ユーザUは、移動周期設定画面P23に表示された3つの移動周期のうち、1つの移動周期を選択する操作を行う。設定部M22は、移動周期を選択する操作を受け付け(ステップS103)、この操作により選択された移動周期を、運動メニューの一項目として設定する。その後、ステップS104へ進む。
【0170】
設定部M22は、次に、運動モード選択画面P24(
図14)を、表示部M12に表示させる。ユーザUは、運動モード選択画面P24に表示された2つの運動モードのうち、1つの運動モードを選択する操作を行う。設定部M22は、この操作により選択された運動モードを、運動メニューの一項目として受け付ける(ステップS104)。その後、ステップS105へ進む。
このように、ステップS101〜S105により、運動メニュー設定として、運動メニューにおける運動プログラム、パッド負荷、移動周期、及び運動モードが設定される。
【0171】
設定部M22は、次に、ステップS103で参照された移動条件から、移動範囲を抽出する。ここで、抽出される移動範囲は、ユーザプロフィール情報が示す身長が含まれる身長区分に対して、単位移動条件データで対応付けられている。
設定部M22は、抽出した移動範囲と、ステップS103で選択された移動周期と、を移動条件として設定する(ステップS105)。その後、ステップS106へ進む。
【0172】
指示部M23は、次に、使用方法説明画面を、表示部M12に表示させる(ステップS106)。指示部M23は、例えば使用方法説明画面として、移動条件説明画面P31〜P33(
図15〜
図18)を表示させる。ここで、指示部M23は、ステップS105で設定された移動条件に従って、運動マット1上を可動パッド2が動く様子を、アニメーションで表示する。また、指示部M23は、ステップS105で設定された移動周期を案内するビープ音も放音させる。その後、ステップS107へ進む。
【0173】
指示部M23は、次に、開始準備画面P41(
図19)を、表示部M12に表示させる(ステップS107)。開始準備画面P41において、開始ボタンBT61に対する操作が行われた場合、ステップS108へ進む。
【0174】
指示部M23は、次に、カウントダウン画面P42(
図20)を、表示部M12に表示させる(ステップS108)。カウントダウン画面P42において、カウントダウンが終了した場合、ステップS109へ進む。
【0175】
指示部M23は、次に、運動指示画面P43(
図21)を、表示部M12に表示させる。ここで、指示部M23は、ステップS105で設定された移動条件に従って、運動マット1上を可動パッド2が動く様子を、アニメーションで表示することを開始する(ステップS109)。また、指示部M23は、ステップS105で設定された移動周期について、その周期を案内するビープ音の放音も開始させる。
つまり、指示部M23は、アニメーションやビープ音によって、運動指示を開始する。その後、ステップS110へ進む。
【0176】
センサ部M4は、加速度を検出し、検出した加速度を示す検出信号を出力する。
評価部M24は、センサ部M4が出力する検出信号について、入力を開始する(ステップS110)。その後、ステップS111へ進む。
評価部M24は、ステップS110で入力が開始された検出信号に基づいて、ユーザUにより行われた運動について、運動評価を開始する(ステップS111)。具体的には、評価部M24は、タイミング評価とコントロール評価とを開始する。その後、ステップS112へ進む。
【0177】
指示部M23は、ステップS109で開始された運動指示を、終了するか否かを判定する(ステップS112)。
ステップS104で設定された運動モードが「トレーニングモード」の場合、指示部M23は、往復移動回数が設定回数に達したか否かを判定することで、運動指示を終了するか否かを判定する。一方、ステップS104で設定された運動モードが「トライアルモード」の場合、指示部M23は、タイミング評価とコントロール評価の評価結果が失敗であるか否かを判定することで、運動指示を終了するか否かを判定する。
運動指示を終了すると判定された場合(YES)、ステップS113へ進む。一方、運動指示を終了しないと判定された場合(NO)、指示部M23は、再度、ステップS112の処理が行われる。
【0178】
評価部M24は、評価画面P51(
図22)を、表示部M12に表示させる(ステップS113)。ここで、評価部M24は、ステップS111とステップS112で行ったタイミング評価とコントロール評価について、1回の往復移動ごとの評価結果を表示する。その後、ステップS114へ進む。
【0179】
評価部M24は、ステップS111とステップS112で行ったタイミング評価とコントロール評価について、評価結果を記憶させることを指示する操作が行われたか否かを判定する(ステップS114)。具体的には、評価部M24は、評価画面P51において、記録ボタンBT73に対する操作が行われたか否かを判定する。
この操作が行われたと判定された場合、ステップS115へ進む。
【0180】
一方、この操作が行われていないと判定された場合、再度、ステップS114の処理が行われる。ここで、他の操作(取消ボタンBT71又はリトライボタンBT72に対する操作)が行われた場合、制御部M2は、
図27のフローチャートが示す処理手順を終了する。
【0181】
評価部M24は、ステップS111とステップS112で行ったタイミング評価とコントロール評価について、評価結果を評価履歴情報に含めて、評価履歴情報記憶部M34に記憶させる(ステップS115)。その後、ステップS116へ進む。
【0182】
評価部M24は、評価履歴画面P52(
図23)を、表示部M12に表示する(ステップS116)。ここで、評価履歴画面P52には、ステップS115で記憶させた評価結果が、反映されている。
【0183】
[実施形態のまとめ]
以上説明したように、第1実施形態の携帯端末装置M(運動指示装置の一例)は、取得部M21、設定部M22、及び指示部M23を備える。
取得部M21は、ユーザU(使用者の一例)の身長の情報(身体の形態的特徴に対応した身体情報の一例)を取得する。設定部M22は、取得部M21により取得された身長の情報に基づいて、上肢および下肢のうち少なくとも1つの部位の移動を伴う運動における、部位の移動条件を設定する。指示部M23は、設定部M22により設定された移動条件を所定の指示内容でユーザUに指示する。
【0184】
上記構成によれば、ユーザUの身体の所定部位を動かすような運動において、体格に応じた適正な移動条件が設定され、設定された移動条件がユーザUに提示される。これにより、携帯端末装置Mは、ユーザUへ身体の動かし方を指示でき、また、ユーザUは、自分の体格に適合した身体の動かし方を把握して、運動を行うことができる。特に、自宅等で運動する環境では、インストラクター等から指導を受けることができないことから、本実施形態の携帯端末装置Mを含むトレーニングシステムの使用が有用となる。なお、取得部M21は、運動指示アプリケーションが、携帯端末装置Mで動作する他のアプリケーションが具備している身体情報や、通信を介して他の装置が具備している身体情報を取得してもよい。
【0185】
また、本実施形態の携帯端末装置Mにおいて、設定部M22は、移動条件として、部位を往復移動させる移動範囲を設定し、指示部M23は、移動範囲を示す指示内容を表示部に表示させる。
【0186】
上記構成によれば、ユーザUの体格に応じて、身体の所定部位を往復動作させる際の移動範囲が設定される。これにより、ユーザUは、自分の体格に適合した条件のもとで運動を行うことが可能になる。
【0187】
また、本実施形態の携帯端末装置Mにおいて、運動は、床面Sに敷いて使用可能な運動マット1の運動面12に対して部位を往復移動させるものであって、運動マット1の少なくとも一辺方向の長さに沿った複数の範囲のうちから1つの範囲を特定可能なようにして複数の標示ライン111(マークの一例)が運動面12において一辺方向に配置され、指示部M23は、移動範囲を示す指示内容を、複数の標示ライン111のうちの所定の標示ライン111と対応付けて表示させる。
【0188】
上記構成によれば、運動マット1を用いて、身体の所定部位を往復移動させる運動を行う場合に、運動マット1上に施された標示ライン111に対応させた指示内容を画面Ma(装置画面の一例)に表示させることができる。これにより、ユーザUは運動時に携帯端末装置Mの画面Maを見ることで、運動マット1上での移動範囲を把握することができる。指示内容の表示は運動時ではなく、運動前に表示させてもよい。この場合、ユーザUは、運動前にあらかじめ指示内容を確認しておくことができる。例えば、運動時に画面Maにて表示される運動指示を注視する必要がなくなり、特に運動負荷が重いような状況では、運動に意識を集中させることが可能になる。なお、指示内容の表示を運動前と運動時の両方で表示させてもよい。
【0189】
また、本実施形態の携帯端末装置Mにおいて、設定部M22は、移動条件として、部位を往復移動させる移動周期と移動範囲とを設定し、指示部M23は、指示内容として、運動時に、移動範囲に対応した運動面画像Sf(表示エリアの一例)内を移動周期に従って可動パッド画像Pd(案内指示子の一例)を移動させるように表示部M12に表示させる。
【0190】
上記構成によれば、ユーザUの体格に応じた移動周期と移動範囲のいずれもが設定され、運動指示の表示に際しては、可動パッド画像Pdを移動周期と動作範囲に対応させて移動させるようにして表示することができる。これにより、ユーザUは、運動指示の表示を見ることで、適正な移動範囲と移動速度とを把握して運動することが可能となる。
【0191】
また、本実施形態の携帯端末装置Mにおいて、設定部M22は、移動条件として、部位を往復移動させる移動周期を設定し、指示部M23は、指示内容として移動周期に対応させたビープ音(案内音の一例)を放音させる。
【0192】
上記構成によれば、往復移動させる身体の部位の移動周期について、ユーザUの体格に適応させて設定することが可能となり、運動周期の指示をビープ音により出力させることができる。これにより、ユーザUは、ビープ音を聴くことで適正な往復運動における移動周期を把握できる。
【0193】
また、本実施形態の携帯端末装置Mにおいて、設定部M22は、運動負荷を増大させる場合に移動周期を長くするように変更する。
上述のように、移動周期設定画面P23(
図13)において、移動周期選択ボタンBT31、BT32、BT33は、それぞれ、最も短い移動周期、2番目に短い移動周期、最も長い移動周期に対応する。また、移動周期選択ボタンBT31、BT32、BT33は、それぞれの移動周期に応じた運動負荷の重さが、軽い(EASY)、普通(NORMAL)、重い(HARD)に対応する。設定部M22は、ユーザUが移動周期選択ボタンBT31、BT32、BT33を選択することに応じて、運動負荷を増大させる場合に移動周期を長くするように変更する。
【0194】
上記構成によれば、携帯端末装置Mは、運動負荷を増大させる場合には、移動周期を長くするように変更したうえで、ユーザUに運動指示を行うことができる。往復移動を伴う運動に関しては、移動速度が低いほど運動負荷が高くなる。これにより、ユーザUに、これまでよりも運動負荷の高い運動を行わせて、運動効果を高めることができる。
【0195】
また、本実施形態の携帯端末装置Mにおいて、設定部M22は、移動条件として設定される一定の移動範囲のもとで、運動負荷に応じて移動周期を変更する。
上述のように、移動条件テーブル(
図26)の単位移動条件データには、例えば身長区分「165cm〜174cm」に対して、移動範囲「1200mm」、移動周期の候補1「4.0秒」、候補2「8.0秒」、候補3「12.0秒」が対応付けられている。また、身長区分「155cm〜164cm」に対して、移動範囲「1140mm」、移動周期の候補1「3.8秒」、候補2「7.6秒」、候補3「11.4秒」が対応付けられている。移動周期の候補1、候補2、候補3は、それぞれ、移動周期選択ボタンBT31、BT32、BT33(
図13)に対応する。
一方、上述のように、移動周期選択ボタンBT31、BT32、BT33は、それぞれの移動周期に応じた運動負荷の重さが、軽い(EASY)、普通(NORMAL)、重い(HARD)に対応する。
つまり、設定部M22は、移動条件として設定される一定の移動範囲のもとで、ユーザUが移動周期選択ボタンBT31、BT32、BT33を選択することに応じて、運動負荷に応じて移動周期を変更する。
【0196】
上記構成によれば、携帯端末装置Mは、例えば身長等のユーザUの体格に応じて設定された移動範囲については固定とされたうえで、必要とされる運動負荷に応じて移動周期を変更する。これにより、ユーザUの体格に合わせた移動条件の範囲内で適切に運動負荷を変更できる。
【0197】
また、本実施形態の携帯端末装置Mは、部位の移動に応じてセンサ部M4(センサの一例)が出力する検出信号に基づいて、ユーザUにより行われた運動の状態を評価する評価部M24をさらに備える。
【0198】
上記構成によれば、運動を行ったユーザUは、評価部による評価結果を確認することで、自分が行った運動の状態が、移動条件に対してどの程度合わせられているのかといったことを確認できる。
【0199】
また、本実施形態の携帯端末装置M(運動指示装置の一例)において、センサ部M4(センサの一例)は携帯端末装置M(本装置)に備えられ、当該携帯端末装置Mは、部位の移動の際に使用される可動パッド2(可動器具の一例)に装着される。
【0200】
上記構成によれば、例えば携帯端末装置Mの一例としてスマートフォン等の端末を使用する場合には、スマートフォンに内蔵されるセンサをセンサ部M4として用いることができる。センサを内蔵するスマートフォンを可動パッド2に装着して運動を行って、自分の行った運動についての評価結果を確認できる。つまり、ユーザは、運動器具Eと、自分が所有しているスマートフォン等の端末とを使用して、評価結果の確認を伴う運動を手軽に行うことができる。
【0201】
また、本実施形態のプログラムは、上記の携帯端末装置Mにおける各部として機能させるためのものである。
【0202】
また、本実施形態のトレーニングシステムSysは、携帯端末装置M(運動指示装置の一例)と運動器具Eとを備える。
携帯端末装置Mは、取得部M21、設定部M22、及び指示部M23を備える。取得部M21は、ユーザUの身長の情報を取得する。設定部M22は、取得部M21により取得された身長の情報に基づいて、上肢および下肢のうち少なくとも1つの部位の移動を伴う運動における、部位の移動条件を設定する。指示部M23は、設定部M22により設定された移動条件を所定の指示内容でユーザUに指示する。
運動器具Eは、運動マット1と、指示部M23によりユーザUに指示される移動条件を運動マット1の運動面12にて対応付けるための指標である標示マーク11(標示部の一例)とを備える。
【0203】
上記構成によれば、携帯端末装置MによりユーザUが行う運動に関して設定された移動条件を反映させた運動指示が出力される。そのうえで、携帯端末装置Mにより出力される運動指示は、運動面12の標示マーク11に対応付けられている。これにより、ユーザUは、携帯端末装置Mにて運動指示として示される移動範囲や移動周期を、運動マット1の運動面12上で適正に対応させて実際の運動を行うことが可能になる。つまり、上記構成によっては、使用者の体格に見合った運動を適正に行うことが可能となり、例えば、インストラクター等から指導を受けることができない自宅等で運動する環境においても適正な運動を行うことが可能になる。
このように、移動条件と標示マーク11が対応付けられた運動指示をユーザUが参照することで、運動マット1は、標示マーク11によって、ユーザUへ身体の動かし方を指示できる。なお、運動指示は、説明書等の紙媒体に記載されてもよい。
【0204】
また、本実施形態の運動器具Eは、取得部M21、設定部M22、及び指示部M23を備える携帯端末装置Mに対応可能である。
取得部M21は、ユーザUの身長の情報を取得する。設定部M22は、取得部M21により取得された身長の情報に基づいて、上肢および下肢のうち少なくとも1つの部位の移動を伴う運動における、部位の移動条件を設定する。指示部M23は、設定部M22により設定された移動条件を所定の指示内容でユーザUに指示する。
運動器具Eは、運動マット1を備え、標示マーク11が形成されている。標示マーク11は、携帯端末装置MによりユーザUに指示される移動条件を運動マット1の運動面12にて対応付けるための指標である。
上記構成によれば、上記のトレーニングシステムと同様の効果を得ることができる。
【0205】
また、本実施形態の運動器具Eは、部位の移動の際に使用される可動パッド2(可動器具の一例)を備える。可動パッド2は、運動面12に対して接触する接触シート24(接触部の一例)と、ユーザUの部位を支持する支持部21と、携帯端末装置M(運動指示装置の一例)を保持する保持部22とを備える。
【0206】
上記構成によれば、可動パッド2の接触シート24を運動面12に対して接触させた状態で、身体の部位を可動パッド2の支持部21に支持させることができる。これにより、ユーザUは、運動面12上に可動パッド2を載置した状態で、運動面12に対して可動パッド2を移動させるような運動を行うことができる。
そのうえで、運動に際しては、保持部22を介して可動パッド2に携帯端末装置Mを保持させることができる。これにより、ユーザUは、可動パッド2を使用しながら運動を行う際に、携帯端末装置Mから提示される運動の指示内容を容易且つ確実に把握することが可能になる。
【0207】
また、本実施形態の運動器具Eにおいて、保持部22は、携帯端末装置M(運動指示装置の一例)を、その画面Ma(装置画面の一例)が上方を向き、且つユーザUの身体の前面側から背面側に向かう方向に画面Ma(装置画面の一例)を向けた状態で保持する。
【0208】
上記構成によれば、保持部22にて保持された携帯端末装置Mは、画面Maが運動マット1の上方を向き、且つユーザUの身体の前面側から背面側に向く状態となる。これにより、ユーザUにとっては、可動パッド2(可動器具の一例)を動かしながら運動している状況においても、運動の指示内容が提示されている画面Maを視認しやすくなる。
【0209】
また、本実施形態の運動器具Eにおいて、保持部22は、第1保持台221と第2保持台222とを備える。第1保持台221は、携帯端末装置M(運動指示装置の一例)において画面Ma(背面部の一例)とは反対側に位置する背面Mbを保持する。第2保持台222は、携帯端末装置Mを間にして第1保持台221よりも支持部21側に配置され、携帯端末装置Mを画面Ma側(装置画面側の一例)から保持する。第1保持台221は、運動面12に対して傾斜し、且つ上方を向くように形成されるとともに、背面Mbを接触させた状態で背面Mbを保持する第1傾斜面221a(第1保持台の傾斜面の一例)を有している。
【0210】
上記構成によれば、携帯端末装置Mの背面Mbを第1保持台221の第1傾斜面221aに対して接触させることで、携帯端末装置Mを斜めに傾けた状態で第1保持台221に寝かせるように保持させることができる。さらに第2保持台222は、第1保持台221に保持された携帯端末装置Mを画面Ma側から保持するので、携帯端末装置Mが例えば第1傾斜面221a上を滑り落ちるように姿勢変化してしまうことを防止することができる。従って、ユーザUの運動に伴って可動パッド2(可動器具の一例)が移動されている状況においても、携帯端末装置Mをがたつき少なく安定に保持することができる。
【0211】
また、本実施形態の運動器具Eにおいて、可動パッド2は、支持部21及び保持部22を有するパッド本体20(可動器具の本体の一例)を備え、接触シート24(接触部の一例)は、パッド本体20に対して分離可能に固定されている。
【0212】
上記構成によれば、パッド本体20に対して接触シート24を分離させることができるので、例えば運動種別や運動負荷等に応じて、運動面12に対する摩擦抵抗等の異なる接触シート24に任意に付け替えること等が可能となる。さらには、必要に応じて接触シート24を新たなものに交換する、あるいはメンテナンスすること等も可能となる。従って、使い易く、利便性に優れた可動パッド2とすることができる。
【0213】
また、本実施形態の運動器具Eにおいて、接触シート24は、面ファスナー23(ファスナーの一例)を介してパッド本体20に対して分離可能に固定されている。
【0214】
上記構成によれば、例えば、面ファスナー23を介して接触シート24がパッド本体20に対して分離可能に固定されているので、確実な固定性能及びスムーズな分離性能の両立を図ることができる。なお、接触シート24は、ファスナーとして、面ファスナー以外に点ファスナーや線ファスナー等も採用し得る。
【0215】
〔ハードウェア構成〕
図28は、携帯端末装置Mのハードウェア構成の一例を示す図である。
携帯端末装置Mは、例えば、以下のハードウェア資源を用いて、入出力部M1、制御部M2、記憶部M3及びセンサ部M4を実現する。
図28に示す各ハードウェア資源は、通信線によって互いに接続され、相互に電気信号により、データの受け渡しが可能になっている。
【0216】
入出力部M1は、例えば、タッチパネル付き液晶パネル、物理的なボタン、マイクロフォン、又はスピーカーを用いて実現される。ただし、入出力部M1は、キーボード、マウス、タッチパッドであってもよい。
【0217】
制御部M2は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、及びDRAM(Dynamic Random Access Memory)を用いて実現される。例えば、制御部M2は、DRAMがフラッシュメモリに記憶された各種プログラムを読み込み、CPUが各種プログラムを演算処理することで、実現されてもよい。
例えば、CPUは、プログラムを演算処理することで、液晶パネルに、グラフィカルユーザインターフェースを生成してレンダリングする。グラフィカルユーザインターフェースは、レンダリングされたとき、上記の各画面を表現する。
【0218】
記憶部M3は、例えば、フラッシュメモリを用いて実現される。ただし、記憶部M3は、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)を用いて実現されてもよい。
センサ部M4は、例えば、加速度センサ、角速度センサ、又は、カメラモジュールを用いて実現される。ただし、センサ部M4は、ジャイロセンサ、地磁気センサ、GPS(Global Positioning System)、温度センサ、圧力センサ等、その他のセンサを用いて実現されてもよい。
【0219】
通信部M5は、通信モジュール、又は近距離通信モジュールを用いて実現される。これらのモジュールは、アンテナ、増幅器、変換器、符号化回路、復号化回路、変超回路、復調回路等を備える。通信モジュールは、例えば、基地局装置や無線LAN装置と通信を行う。近距離通信モジュールは、他の装置と通信を行う。通信部M5は、有線でサーバ等と通信を行うLANカード等で実現されてもよい。
電源部M6は、一次電池、二次電池等の電源を用いて実現される。
【0220】
[第2実施形態]
第2実施形態について説明する。第1実施形態では、携帯端末装置Mに使用者の動きを検出するセンサ部を備える例を説明した。本実施形態は、携帯端末装置Mにセンサ部を備えない場合や、携帯端末装置Mにセンサ部を備えていても使用しない場合に、センサ部が別体で構成されたセンサユニットを用いる態様である。このセンサユニットは、可動パッドに装着できるようになっている。他の態様は第1実施形態と同様となる。
【0221】
図29は、第2実施形態における可動パッド2Aと携帯端末装置MAの構成例を示している。同図の携帯端末装置MAにおいて、
図25と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
同図に示されるように、本実施形態の可動パッド2Aは、センサユニット4を備える。センサユニット4は、例えば加速度センサと通信デバイスとを備えて構成される。センサユニット4において、加速度センサは検出した加速度に応じた検出信号を出力し、通信デバイスは、加速度センサから出力された検出信号を、近距離無線通信により携帯端末装置Mに送信する。センサユニット4の通信ユニットが対応する近距離無線通信方式については特に限定されないが、例えばBluetooth(登録商標)であってよい。
【0222】
また、可動パッド2Aに対するセンサユニット4の装着の態様については特に限定されない。一例として、センサユニット4は、第1傾斜面221aの一部(例えば、中央部)に凹部を設け、そこに埋め込まれてもよい。つまり、センサユニット4は、運動面12上、携帯端末装置Mの加速度センサと同一或いは略同一の位置に、埋め込まれる。これにより、携帯端末装置Mの加速度センサを用いる場合と、センサユニット4の加速度センサを用いる場合と、で加速度センサと可動パッド2の相対的な位置を同じにすることができる。従って、携帯端末装置Mの加速度センサでもセンサユニット4の加速度センサでも、同じ計算方法で、可動パッド画像Pdの位置を、正しく算出できる。なお、センサユニット4は、可動パッド2Aにおける保持部22において、例えばバッテリの交換等が可能なように装着されてよい。第1傾斜面221aの一部に凹部を設けられた可動パッド2Aであれば、第1実施形態のようにセンサ部を備えた携帯端末装置Mを利用したり、本実施形態のように凹部に埋め込まれたセンサユニット4を利用したりすることができる。
【0223】
同図の携帯端末装置MAは、近距離無線通信部M51を備える。近距離無線通信部M51は、センサユニット4から近距離無線通信により送信される検出信号を受信する。なお、近距離無線通信部M51は、例えば、
図28の通信部M5(例えば、近距離通信近モジュール)を用いて実現される。
評価部M24は、近距離無線通信部M51により受信された検出信号を入力し、運動の状態についての評価を行う。
また、携帯端末装置MAにおいては、第1実施形態の携帯端末装置Mにおいて備えられていたセンサ部M4(
図25)は省略されてよい。
【0224】
なお、複数の可動パッド2Aは、それぞれ、センサユニット4を装着されてもよい。この場合、携帯端末装置Mは、右側の可動パッド2Aと左側の可動パッド2Aについて、動きや位置のズレを含めて、評価できる。ここで、右側の可動パッド2Aとは、身体の右側の部位(右手、右肘、右膝、右足等)が載せられた可動パッド2Aであり、また、左側の可動パッド2Aとは、身体の左側の部位(左手、左肘、左膝、左足等)が載せられた可動パッド2Aである。これにより、携帯端末装置Mは、左右の身体の部位について、動きや姿勢のズレを含めて、評価できる。この場合、例えば、携帯端末装置MAは、左右の身体の部位について、別の動き(例えば交互に動かす動き)の運動プログラムを、ユーザUに選択させてもよいし、提案してもよい。
【0225】
[第3実施形態]
第3実施形態について説明する。本実施形態は、携帯端末装置MのユーザUがセンサユニットを装着する態様である。他の態様は第1実施形態と同様となる。
【0226】
図30は、第3実施形態におけるセンサユニット4Aと携帯端末装置MAの構成例を示している。同図の携帯端末装置MAは、
図29と同様の構成でよい。
同図に示されるように、本実施形態の可動パッド2Aは、センサユニット4Aを備える。センサユニット4Aは、例えば加速度センサと通信デバイスとを備えて構成される。センサユニット4Aにおいて、加速度センサは検出した加速度に応じた検出信号を出力し、通信デバイスは、加速度センサから出力された検出信号を、近距離無線通信により携帯端末装置Mに送信する。センサユニット4Aの通信ユニットが対応する近距離無線通信方式については特に限定されないが、例えばBluetooth(登録商標)であってよい。
【0227】
ユーザUは、センサユニット4Aを可動パッド2の移動のために使用する身体の部位に装着する。具体的に、
図1、
図2により例示した「PROGRAM2」としての運動プログラムの場合には、ユーザUは、例えば左右のいずれか一方の手、または手首あたりにセンサユニット4Aを装着する。
また、ユーザUは、例えば左右のいずれか一方の足、または足首あたりにセンサユニット4Aを装着してもよい。また、ユーザUは、両方の手、両方の手首、両方の足、又は両方の足首に、センサユニット4Aを装着してもよい。この場合、携帯端末装置MAは、左右の身体の部位について、動きや姿勢のズレを含めて、評価できる。この場合、例えば、携帯端末装置MAは、左右の身体の部位について、別の動き(例えば交互に動かす動き)の運動プログラムを、ユーザUに選択させてもよいし、提案してもよい。
【0228】
なお、第1実施形態における携帯端末装置Mのセンサ部M4または第2実施形態における可動パッド2のセンサユニット4と、本実施形態のユーザUが装着するセンサユニット4Aとを併用して運動の状態の評価が行われてもよい。一具体例として、
図1、
図2により例示した「PROGRAM2」としての運動プログラムの場合、携帯端末装置Mのセンサ部M4または可動パッド2Aのセンサユニット4により、第1実施形態にて説明したのと同様のタイミング評価とコントロール評価とを行う。そのうえで、ユーザUは、センサユニット4Aを腰の部分に装着しておくようにする。「PROGRAM2」としての運動プログラムは、設定回数の往復運動を繰り返している間において、腰の高さを一定以上に保つ姿勢とすることが求められる。そこで、携帯端末装置Mは、ユーザUの腰の部分に装着されたセンサユニット4Aから受信される検出信号に基づいて、ユーザの腰の高さの変動を検出し、検出された腰の高さの変動に基づいて、一定以上の腰の高さの維持に関する評価を行ってよい。
【0229】
[変形例]
以上に例示した形態は多様に変形され得る。前述の形態に適用され得る具体的な変形の
態様を以下に例示する。以下の例示から任意に選択された2以上の態様は、相互に矛盾し
ない範囲で適宜に併合され得る。
〔第1変形例〕
上記実施形態では、体格に応じた適正な移動条件として、移動範囲と移動周期の双方を設定したが、移動範囲のみの設定でもよい。
この場合、携帯端末装置M(携帯端末装置MAでもよい。以下同じ。)は、運動指示として、移動範囲については指示するが、移動周期については指示しない。この場合、例えば運動面画像Sf上で可動パッド画像Pdを移動させるアニメーションにより往復移動を指示する場合において、所定の移動速度で可動パッド画像Pdで単に移動範囲を案内すればよく、移動周期の案内は行われ無くともよい。また、このように移動周期について指示しない場合、ビープ音による放音も行われない。
【0230】
〔第2変形例〕
上記実施形態では、体格に応じた適正な移動条件として、移動範囲と移動周期の双方を設定したが、移動周期のみの設定でもよい。
この場合、携帯端末装置Mは、運動指示として、移動周期については指示するが、移動範囲については指示しない。このような運動指示としては、表示による運動指示、またはビープ音による運動指示の少なくとも一方でよい。
【0231】
〔第3変形例〕
上記実施形態では、運動マット1の右端部1a及び左端部1bに、標示ライン111が前後方向L1に一列に並んだ標示マーク11をそれぞれ形成したが、運動マット1の右端部1a側あるいは左端部1b側の片側にのみに形成してもよい。さらに、標示ライン111に代えて、運動マット1の後端部1dを基準として、運動マット1の前後方向L1の位置を表示する目盛り(数値)を有する標示マークとしても構わない。
【0232】
〔第4変形例〕
上記実施形態においては、ユーザUの操作によって、移動周期設定画面P23のもとでの移動条件の設定内容を変更可能とされていた。これにより、ユーザUは、自分で設定した運動メニューに基づく運動を行った結果、運動負荷を重くしたり、運動負荷を軽くしたりすることを、運動メニューにおける所定の設定項目を変更する操作を行うことができる。具体的には、ユーザUは、往復移動の移動条件に関して、移動周期の選択を変更する操作を行うことで、運動負荷を変更することが可能とされていた。つまり、上記実施形態においては、手動で、必要な運動負荷に応じて移動周期の変更が可能とされていた。
【0233】
これに対して、本変形例においては、携帯端末装置Mが、例えば運動評価の評価結果に基づいて、ユーザUに適切な運動負荷を判定したうえで、判定された運動負荷に応じた移動条件を設定するようにされてよい。
上述のように、例えば、移動周期が長くなるほど運動負荷としては重くなる。そこで、携帯端末装置Mにおける設定部M22は、要求される運動負荷を重くする(増大させる)必要のある場合には、移動周期を長くするように変更する。また、移動範囲も同様である。例えば、移動速度を一定とした場合、移動範囲を増大させて、増大させた移動範囲に基づいて一定の移動速度で除算し、除算した値を移動周期としてもよい。
ただし本発明はこれに限らず、移動周期の変更は、固定された移動範囲のもとで行われてもよい。
【0234】
例えば、設定部M22は、タイミング評価とコントロール評価の各評価結果を示す得点が所定の合格基準値以上であれば、運動負荷が重くなるように移動条件を変更する。一方、設定部M22は、タイミング評価とコントロール評価の各評価結果を示す得点が所定の不合格基準値以下であれば、運動負荷が軽くなるように移動条件を変更する。移動条件を変更する場合に自動的に運動負荷を変更してもよい。また、運動負荷の変更の選択肢をユーザUに選択させて運動負荷を変更してもよい。
【0235】
〔第5変形例〕
上記実施形態では、移動条件における移動範囲と移動周期のうち、移動範囲については、身長に応じた適正値が設定されることから、運動メニュー設定においてユーザUが変更可能なようにはされていなかった。
しかしながら、例えば同じ身長に応じた移動範囲の適正値が或る範囲を有する場合には、適正値の範囲内で移動範囲を変更することで運動負荷を変更できることになる。この場合、移動範囲が長くなるほど運動負荷は高くなる。
そこで、本変形例としては運動メニュー設定において、例えば身長に応じた移動範囲の適正値の範囲内で、ユーザUが移動範囲の値を変更する操作が可能なようにされてよい。
【0236】
また、上記実施形態の場合、上記のような移動範囲についても、携帯端末装置Mが、例えば1セットに対応する運動の状態の評価結果に基づいて必要な運動負荷を判定し、判定された運動負荷に応じて変更可能なようにされてよい。
例えば、携帯端末装置Mは、タイミング評価とコントロール評価の各評価結果を示す得点が所定の合格基準値以上であれば、運動負荷が重くなるように、移動範囲を長くするよう変更する。一方、携帯端末装置Mは、タイミング評価とコントロール評価の各評価結果を示す得点が所定の不合格基準値以下であれば、運動負荷が軽くなるように、移動は範囲を短くするよう変更する。
【0237】
また、本変形例及び上述の第6変形例において、移動条件の変更は、全ての運動プログラムに共通に反映されるのではなく、運動プログラムごとに行われるようにされる。つまり、携帯端末装置Mは、設定された運動メニューのもとで、運動プログラムについては変更することなく、移動条件に対応する移動周期と移動範囲との少なくともいずれか一方を変更する。
【0238】
また、携帯端末装置Mは、移動条件の変更にあたり、例えば1セットに対応する評価結果に対応させて、所定の変更単位による変更を行う。具体例として、携帯端末装置Mは、本変形例における移動範囲については、1セットに対応する評価結果に対応させて、1cmずつ変更してよい。また、携帯端末装置Mは、第6変形例における移動周期については、1セットに対応する評価結果に対応させて、100msecずつ変更してよい。
【0239】
[第6変形例]
上記実施形態における運動周期を案内(指示)する音の出力は、例えば往復移動における開始位置(終了位置でもある)と折り返し位置とに対応させてビープ音を放音させるというものである。運動周期を案内(指示)する音の出力については、このような態様に限定されない。
一例として、往復移動における往路に対応させて或る音色や音高による音の放音を継続させ、復路に対応させて、往路とは異なる音色や音高により音を放音させるようにしてもよい。また、例えば往復移動における往路に対応させて音高が時間経過に応じて徐々に高く変化していくように放音させ、復路においては、音高が時間経過に応じて徐々に低く変化していくように放音させてもよい。
【0240】
[第7変形例]
携帯端末装置Mが指示可能な運動に対応する運動器具は、上記実施形態において例示した運動器具Eに限定されない。
携帯端末装置Mが指示可能な運動に対応する運動器具としては、ロープを使用する運動が行われる運動マシンであってもよい。このような運動マシンによって可能な運動種別(運動プログラム)は、ラットプルダウン、ストレートアームラットプルダウン、ローイング、及びロープーリー等を挙げることができる。
このような運動マシンを使用する運動のもとで、携帯端末装置Mによる運動指示を併用する場合には、例えば携帯端末装置Mについては、運動中にユーザが画面Maを見ることができるような位置に設置できるようにしたうえで、第2実施形態の構成に準じて、ユーザUの運動に応じて動かされる運動マシンの部位にセンサユニットを設けるようにする。第3実施形態の構成に準じて、ユーザUが運動に応じて運動マシンを動かすために使用する身体の部位にセンサユニットを装着するようにされてよい。
【0241】
また、携帯端末装置Mが指示可能な運動としては、例えば、腹筋ローラーを用いた運動や、反復横跳びのような運動や、運動マシンを利用するTバーロウなどの運動であってもよい。
【0242】
[第8変形例]
なお、上記実施形態において移動条件の設定に利用される身長は、身体の形態的特徴の一例である。本実施形態において、「身体の形態的特徴」とは、身長のほか、例えば、胸囲、坐高、上肢長、下肢長、腹囲、骨盤囲、肩幅、骨盤幅等の身体の外見的特徴を含むものであって、いわゆる体格を表す。本変形例としては、身長以外にも、このような身長以外の身体の形態的特徴が移動条件の設定に利用されてよい。
このような身体の外見的特徴のうちで身体の長手方向の長さに対応した身長、坐高、上肢長、下肢長等は、運動プログラムが上肢および下肢のうち少なくとも1つの部位の移動を伴う運動である場合に適している。
なお、上肢には、鎖骨や肩甲骨等を含む上肢帯、及び自由上肢が含まれてよい。自由上肢には、上腕骨等を含む上腕、尺骨等を含む前腕、及び両手が含まれる。下肢には、両足が含まれてよい。
なお、体重についても身体の形態的特徴に含まれてよい。体重については、往復運動として例えばジャンプ(跳躍)を伴う運動において移動条件を設定するにあたって有用である。
さらに、上記したそれぞれの部位の長さには相関性があるため、例えば下肢の運動時に、上肢長を取得しても構わない。つまり、身体の形態的特徴において示される部位の長さに関しては、必ずしも運動対象の部位そのものの長さである必要はない。
さらに、移動条件は、往復移動ではない身体の部位の移動を伴う運動に対応して設定されるものであってもよい。
【0243】
[第9変形例]
本変形例として、携帯端末装置Mと例えばネットワーク経由で通信を行うサーバが設けられてよい。携帯端末装置Mは、評価履歴情報をサーバに送信する。サーバは、複数のユーザUの携帯端末装置Mから送信される評価履歴情報を記憶し、記憶された評価履歴情報をユーザUごとに対応付けて管理する。サーバは、例えばユーザUごとの評価履歴情報に基づいて、運動の評価に応じたランキングをユーザUに付与するようにしてよい。ランキングに関する情報は、携帯端末装置Mにて閲覧できるようにされてよい。
また、サーバは、ランキングは、ユーザプロフィール情報に基づいて分類されてもよい。例えば、サーバは、身長が154cm以下、155cm〜164cm、164cm〜174cm、175cm〜184cm、184cm以上に分類する。サーバは、これらの分類に身長が属するユーザUのグループごとに、ユーザUにランキングを付与してもよい。
【0244】
また、上記実施形態では、携帯端末装置Mが移動条件を設定し、設定した移動条件に基づくユーザへの運動指示に関連する処理を実行するようにされていた。しかしながら、サーバを設けた場合には、サーバが移動条件の設定と、移動条件に基づくユーザへの運動指示に関連する処理を実行するようにされてよい。つまり、携帯端末装置Mの取得部M21は、ユーザUの操作によって取得されたユーザプロフィール情報をサーバに送信する。ユーザUが運動メニュー設定の操作を行う際、サーバは、携帯端末装置Mに運動メニュー設定の操作画面を提供する。この際、サーバは、ユーザプロフィール情報が示す身長等に応じて、移動周期の候補を提示した移動周期設定画面P23が携帯端末装置Mにて表示されるようにする。運動メニュー設定の後において携帯端末装置Mにて表示される使用方法説明画面もサーバから提供される。そして、サーバは、使用方法説明画面あるいは運動中における運動指示のための画面と音についても携帯端末装置Mにて出力されるように制御する。
【0245】
[第10変形例]
本変形例として、携帯端末装置M、トレーニングシステムSys、または運動器具Eは、取得部M21を備えない構成も採用し得る。すなわち、ユーザUの身長の情報(身体の形態的特徴に対応した身体情報の一例)の取得を必須としない。この構成の場合、設定部M22は、取得部M21により取得された身長の情報に基づかずに、上肢および下肢のうち少なくとも1つの部位の移動を伴う運動における部位の移動条件を設定する。
この構成では、例えば、手動的もしくは自動的に、選択または生成した情報に基づいて設定された移動条件がユーザUに提示される。手動的とは、例えば、移動条件をユーザUが選択可能なようにメニュー形式で提示され得る。また、自動的とは、例えば、トライアル運動(お試し運動)を実施した運動評価に基づき、ユーザUの体格に適合した移動条件を自動的に設定する。この場合、センサ部M4が出力する検出信号に基づいて、AI(深層学習)技術を利用すれば、ユーザUの体格に適合した移動条件が設定可能になる。
【0246】
すなわち、取得部M21を備える構成であっても備えない構成であっても、何らかの手段に基づいて設定された移動条件が運動前又は運動中にユーザUに提示される。これにより、ユーザUは、自分の体格に適合した身体の動かし方を把握して、運動を行うことができるようになる。
【0247】
以上説明したように、本変形例の携帯端末装置M(運動指示装置の一例)は、設定部M22と指示部M23を備える。設定部M22は、上肢および下肢のうち少なくとも1つの部位の移動を伴う運動における、部位の移動条件を設定する。指示部M23は、設定部M22により設定された移動条件を所定の指示内容でユーザUに指示する。
また、本変形例を適用したトレーニングシステムSys(トレーニングシステムの一例)の携帯端末装置Mは、設定部M22と指示部M23を備える。
また、本変形例を適用した運動器具E(運動器具の一例)は、設定部M22と指示部M23を備える携帯端末装置Mに対応可能な運動器具であり、運動マット1と、携帯端末装置MによりユーザUに指示される移動条件を運動マット1の運動面12にて対応付けるための指標である標示マーク11とを備える。
なお、本変形例の構成に、上述した各実施形態または各変形例で説明した他の1以上の構成を適宜組み合わせてもよい。
【0248】
<指標マークの別の一例>
なお、上記各実施形態(変形例を含む。以下同じ)において、標示マーク11は、次のように形成されてもよい。
・標示マーク11は、数を表す文字(数字や漢数字)であってもよい。
・複数の標示マーク11が、複数の方向に形成されてもよい。
・標示マーク11は、升目等、面状(2次元)に形成されてもよい。
・標示マーク11は、曲線状に形成されてもよい。
・標示マーク11は、複数の図形であってもよい。
・標示マーク11は、向きが分かるように形成されてもよい。例えば、標示マーク11は、矢印や文字であってもよいし、図形等が非対称に形成されてもよい。
・標示マーク11は、複数の位置を開始位置にできるように形成されてもよい。
以下、標示マーク11が面状(2次元)に形成される一例として、升目状に形成される場合について説明する。
【0249】
図31は、上記各実施形態での別の一例における運動マット1Aの上面図である。
運動マット1Aと運動マット1(
図3)と比較すると、標示マーク11Aと標示マーク11が異なる。標示マーク11A以外の構成は、運動マット1Aと運動マット1とで同じであるので、説明を省略する。
同図において、運動面12には、標示マーク11Aが形成されている。標示マーク11Aは、升目である。標示マーク11Aは、前後方向L1に延びる第1ライン112と、左右方向L2に延びる第2ライン113で形成されている。なお、鎖線は、可動パッド2を表している。
【0250】
第1ライン112は、21本形成され、隣接する第1ライン112は、例えば50mm以上で70mm以下の間隔で、形成されている。21本の第1ライン112のうち、5本の第1ライン112が第1ライン112a(太線)である。5本の第1ライン112aは、その他の第1ライン112bとは、態様(例えば、線幅、線種あるいは色)が異なっている。第1ライン112aは、最も前方と、最も後方に配置されている。また、第1ライン112aは、4個の第1ライン112bを挟んで、5本の第1ライン112毎に形成されている。つまり、隣接する第1ライン112aの距離は、例えば250mm(50mm×5個)以上で350mm(70mm×5個)以下の長さとなる。
【0251】
第2ライン113は、16本形成され、隣接する第2ライン113は、例えば50mm以上で70mm以下の間隔で、形成されている。16本の第2ライン113のうち、4本の第2ライン113が第2ライン113a(太線)である。4本の第1ライン112aは、その他の第2ライン113bとは、態様(例えば、線幅、線種あるいは色)が異なっている。第2ライン113aは、最も左方と、最も右方に配置されている。また、第2ライン113aは、4個の第2ライン113bを挟んで、5本の第2ライン113毎に形成されている。つまり、隣接する第2ライン113aの距離は、例えば250mm(50mm×5個)以上で350mm(70mm×5個)以下の長さとなる。
【0252】
標示マーク11Aは、少なくとも運動面12の中央部分に形成されている。これにより、運動中のユーザUは、標示マーク11Aが各端部1a〜1dに形成される場合と比較して、顔の向きをあまり変えずに、標示マーク11Aを見ることができる。ユーザUは、運動中、顔を下方向に向けた姿勢を取るため、視線が下方向を向き、視野が狭くなってしまう。標示マーク11Aは、運動中の視野の範囲(運動面12の中央部分)に形成されているので、ユーザUは、運動中に、容易に可動パッド2の位置を確認できる。
なお、運動面12の中央部分とは、例えば、前後方向L1又は左右方向L2の中央部分である。運動面12の中央部分とは、例えば、各端部1a〜1d以外の位置であってもよい。運動面12の中央部分とは、運動中に、平面視で、ユーザUの頭が位置する可能性がある位置、又はその周辺であってもよい。
【0253】
なお、隣接する第1ライン112の距離(50mm以上で70mm以下)は、可動パッド2(
図31の鎖線)の縦幅(300mm以上で400mm以下)よりも短い。例えば、第1ライン112を見ることで、可動パッド2の縦幅よりも細かい単位で、前後方向L1において、可動パッド2の移動範囲や位置を確認できる。また、隣接する第2ライン113の距離(50mm以上で70mm以下)は、可動パッド2の横幅(120mm以上で200mm以下)よりも短い。可動パッド2の横幅よりも細かい単位で、左右方向L2において、可動パッド2の移動範囲や位置を確認できる。
また、隣接する第1ライン112aの距離は、可動パッド2(
図31の鎖線)の縦幅と同程度である。隣接する第2ライン113aの距離は、可動パッド2の横幅と同程度である。ユーザUは、隣接する第1ライン112aや第2ライン113aの間に、可動パッド2を収めることを1つの目標にすることができる。また、これらの距離は、一般的な成人の手の平の縦幅(例えば、190mm程度)よりも、5cm以上で15cm以下程度、長い。換言すれば、ユーザUは、隣接する第1ライン112aや第2ライン113aの間に、手を収めることを、1つの目標にすることができる。
また、運動マット1Aでは、標示マーク11が升目状に形成されるので、例えばユーザUは、自身の位置と運動マット1の位置が左右方向L2にずれても、そのまま正面に位置する開始位置や折り返し位置を目標として、運動を行うことができる。例えば開始位置を円の中心等、1点を基準とする場合には、ユーザUは、前後方向L1も左右方向L2も、開始位置の位置合わせをしなければならない。一方、例えば標示マーク11が升目状の場合、ユーザUは、前後方向L1又は左右方向L2のいずれか一方について、開始位置の位置合わせをすれば、運動を行うことができる。なお、升目は、線状でなく、離散的な線分や点で形成されてもよい。
【0254】
なお、第1ライン112と第2ライン113は、異なる態様で形成されてもよい。また、第1ライン112a同士は、異なる態様で形成されてもよい。これにより、ユーザUは、特定の第1ライン112aを確認の指標とする場合に、それぞれの第1ライン112aの態様を見ることで、特定の第1ライン112aをすぐに見つけることができる。同様に、第2ライン113a同士は、異なる態様で形成されてもよい。これにより、ユーザUは、特定の第2ライン113aを確認の指標とする場合に、それぞれの第2ライン113aの態様を見ることで、特定の第2ライン113aをすぐに見つけることができる
また、標示マーク11Aは、文字や図形によって、行列の要素が認識可能に形成されてもよい。
【0255】
なお、上記各実施形態において、標示マーク11が形成されるとは、少なくとも、ユーザUが運動を行うときに、標示マーク11が形成可能であるものを含む。例えば、運動マット1は、標示マーク11が着脱可能に形成され、標示マーク11を着脱する機能(例えば、面ファスナー)を有してもよい。また、標示マーク11が付された運動面12が着脱可能であってもよい。
また、標示マーク11は、ユーザUが運動を行うときに、標示マーク11が運動面12に沿って置かれる、又は、取り付けられることで、運動マット1に形成されてもよい。また、標示マーク11は、投影機等で、運動マット1に投影されてもよい。また、標示マーク11は、AR(Augmented Reality:拡張現実)として、例えば、透過式の眼鏡型装置等で、運動マット1に重畳して、表示されてもよい。
【0256】
<運動指示画面の別の一例>
図32は、上記各実施形態における運動指示画面の別の一例を示している。
同図の運動指示画面P43Aは、
図31の運動マット1Aを使用する場合に、表示される。運動指示画面P43Aと運動指示画面P43A(
図21)と比較すると、標示マーク画像MkAと標示マーク画像Mkが異なる。標示マーク画像MkA以外の構成は、標示マーク画像MkAとで同じであるので、説明を省略する。
【0257】
同図において、運動面画像Sfにおいては、標示マーク画像MkAが配置される。標示マーク画像MkAは、升目である。標示マーク画像Mkは、運動面12に形成されている標示マーク11Aに対応する。標示マーク画像MkAには、標示マーク11Aの第1ライン112と第2ライン113と同じ配置で、第1ライン112と第2ライン113の画像が表示されている。
【0258】
運動指示画面P43Aでは、可動パッド画像Pdに対して、少なくとも後方又は左右方向L1の内側から接する第1ライン112と第2ライン113(WL、WRの部分)の画像が表示されている。これにより、ユーザUは、運動中に自身の顔側から見て、確認すべき第1ライン112と第2ライン113を知ることができる。
【0259】
なお、上記各実施形態において、運動マット1(運動マット1Aでもよい。以下同じ)は、性別、年齢、運動種別等に応じて、複数種類のものが用意されてもよい。例えば、運動マットは、種類に応じて、サイズが異なってもよい。この場合、携帯端末装置Mは、運動マット1の種類(サイズのみが異なるものを含む)を設定されてもよい。携帯端末装置Mは、運動マット1の種類に応じて、指示内容或いは評価結果を提示する。例えば、携帯端末装置Mは、運動マット1の種類に応じて、長さや単位の異なる標示マーク11や標示マーク11Aを表示してもよい。
【0260】
<移動条件について>
なお、上記各実施形態において、携帯端末装置Mは、可動パッド2に載せる身体の部位に応じて、可動パッド2の移動条件(移動範囲又は移動周期のいずれか一方或いは両方)を設定してもよい。すなわち、携帯端末装置M(運動指示装置の一例)は、上肢および下肢のうち少なくとも1つの部位を可動器具に載せて移動させる運動において、前記部位に応じて、当該可動器具の移動条件を設定する設定部と、前記設定部により設定された前記移動条件を所定の指示内容で使用者に指示する指示部とを備えてもよい。また、携帯端末装置Mは、自装置のセンサにより可動器具の移動を検知し、検知した移動と前記移動条件を比較する評価部を備えてもよい。
これにより、携帯端末装置Mは、載せる身体の部位が異なる運動プログラムを、その部位に応じた移動条件で、提供できる。
【0261】
例えば、携帯端末装置Mは、上肢の部位を可動器具に載せて移動させる運動の少なくとも1つに対して、下肢の部位を可動器具に載せて移動させる運動の少なくとも1つと比較して、当該可動器具の移動範囲を広く設定してもよいし、逆に、狭く設定してもよい。また、携帯端末装置Mは、上肢の部位を可動器具に載せて移動させる運動の少なくとも1つに対して、下肢の部位を可動器具に載せて移動させる運動の少なくとも1つと比較して、当該可動器具の移動周期を長く設定してもよいし、逆に、短く設定してもよい。また、携帯端末装置Mは、上肢の部位を可動器具に載せて移動させる運動の少なくとも1つに対して、下肢の部位を可動器具に載せて移動させる運動の少なくとも1つと比較して、当該可動器具の移動速度を早く設定してもよいし、逆に、遅く設定してもよい。
【0262】
また例えば、携帯端末装置Mは、手又は足を可動器具に載せて移動させる運動の少なくとも1つに対して、前腕、肘、下腿、又は膝を可動器具に載せて移動させる運動の少なくとも1つと比較して、当該可動器具の移動範囲を広く設定してもよいし、逆に、狭く設定してもよい。また、携帯端末装置Mは、手又は足を可動器具に載せて移動させる運動の少なくとも1つに対して、前腕、肘、下腿、又は膝を可動器具に載せて移動させる運動の少なくとも1つと比較して、当該可動器具の移動周期を長く設定してもよいし、逆に、短く設定してもよい。また、携帯端末装置Mは、手又は足を可動器具に載せて移動させる運動の少なくとも1つに対して、前腕、肘、下腿、又は膝を可動器具に載せて移動させる運動の少なくとも1つと比較して、当該可動器具の移動速度を早く設定してもよいし、逆に、遅く設定してもよい。
なお、携帯端末装置Mは、可動パッド2に載せる身体の部位に応じて、可動パッド2の移動条件を設定する場合、ユーザUの身長の情報にも基づいて良いし、ユーザUの身長の情報には基づかなくてもよい。
【0263】
また、上記各実施形態において、携帯端末装置Mは、可動パッド2の移動方向(前後方向L1又は左右方向L2)に応じて、可動パッド2の移動条件(移動範囲又は移動周期のいずれか一方或いは両方)を設定してもよい。すなわち、携帯端末装置M(運動指示装置の一例)は、上肢および下肢のうち少なくとも1つの部位を可動器具に載せて移動させる運動において、可動器具の移動方向に応じて、当該可動器具の移動条件を設定する設定部と、前記設定部により設定された前記移動条件を所定の指示内容で使用者に指示する指示部とを備えてもよい。また、携帯端末装置Mは、自装置のセンサにより可動器具の移動を検知し、検知した移動と前記移動条件を比較する評価部を備えてもよい。
これにより、携帯端末装置Mは、往復移動させる方向が異なる運動プログラムを、その方向に応じた移動条件で、提供できる。
【0264】
例えば、携帯端末装置Mは、可動器具を前後方向L1に移動させる運動の少なくとも1つに対して、可動器具を左右方向L2に移動させる運動の少なくとも1つと比較して、当該可動器具の移動範囲を広く設定してもよいし、逆に、狭く設定してもよい。また、携帯端末装置Mは、可動器具を前後方向L1に移動させる運動の少なくとも1つに対して、可動器具を左右方向L2に移動させる運動の少なくとも1つと比較して、当該可動器具の移動周期を長く設定してもよいし、逆に、短く設定してもよい。また、携帯端末装置Mは、可動器具を前後方向L1に移動させる運動の少なくとも1つに対して、可動器具を左右方向L2に移動させる運動の少なくとも1つと比較して、当該可動器具の移動速度を早く設定してもよいし、逆に、遅く設定してもよい。
なお、携帯端末装置Mは、このような設定において、前後方向L1又は左右方向L2のいずれか一方を、上下方向としてもよい。また、可動パッド2の前後方向L1又は左右方向L2の移動とは、複数の可動パッド2を同じ方向へ移動させるものでもよいし、複数の可動パッド2を、互いに異なる方向へ移動させるものでもよい。
また、携帯端末装置Mは、可動パッド2の移動方向に応じて、可動パッド2の移動条件を設定する場合、ユーザUの身長の情報にも基づいて良いし、ユーザUの身長の情報には基づかなくてもよい。
【0265】
また、携帯端末装置Mは、可動パッド2に装着する接触シート24に応じて、可動パッド2の移動条件(移動範囲又は移動周期のいずれか一方或いは両方)を設定してもよい。すなわち、携帯端末装置M(運動指示装置の一例)は、上肢および下肢のうち少なくとも1つの部位を可動器具に載せて移動させる運動において、可動器具を動かすときの負荷に応じて、当該可動器具の移動条件を設定する設定部と、前記設定部により設定された前記移動条件を所定の指示内容で使用者に指示する指示部とを備えてもよい。また、携帯端末装置Mは、自装置のセンサにより可動器具の移動を検知し、検知した移動と前記移動条件を比較する評価部を備えてもよい。
これにより、携帯端末装置Mは、可動パッド2の種類(摩擦係数)が異なる運動プログラムを、種類に応じた移動条件で、提供できる。
また、携帯端末装置Mは、可動パッド2の装着する接触シート24に応じて、可動パッド2の移動条件を設定する場合、ユーザUの身長の情報にも基づいて良いし、ユーザUの身長の情報には基づかなくてもよい。
【0266】
<移動条件の修正>
また、上記各実施形態において、携帯端末装置Mは、ユーザUの操作、運動評価での評価結果に基づいて、身長に応じた移動条件を修正してもよい。これにより、携帯端末装置Mは、身長に応じた移動条件を、さらに修正できる。
例えば、携帯端末装置Mは、評価結果の点数に応じて、ユーザUに対して、移動範囲又は移動周期を修正することを提案する。例えば、携帯端末装置Mは、評価結果の点数が所定値より低いユーザUに対して、移動範囲を狭くすること、又は、移動周期を短くすることを提案する。一方、携帯端末装置Mは、評価結果の点数が所定値より高いユーザUに対して、移動範囲を広くすること、又は、移動周期を長くすることを提案する。
ユーザUが提案を承諾する操作を行った場合、携帯端末装置Mは、移動条件テーブルの移動条件を修正する。ここで、携帯端末装置Mは、ある運動プログラムで、移動条件を修正した場合、他の運動プログラムの移動条件を修正してもよい。ただし、携帯端末装置Mは、修正値(差分、修正の割合)を記憶し、修正値に基づいて、移動条件を変更してもよい。
【0267】
<可動パッド画像Pdの表示位置について>
なお、上記各実施形態において、携帯端末装置Mは、自装置の(可動パッド2の位置)を加速度センサで検出し、検出した位置を表す可動パッド画像Pdを表示してもよい。例えば、携帯端末装置Mは、の運動指示画面P43(
図21)において、検出した位置に対応させて、可動パッド画像Pdを表示する。
例えば、携帯端末装置Mは、自装置の加速度センサが検出した加速度に基づいて、可動パッド2の位置(実際の位置)を推定する。例えば携帯端末装置Mは、運動の開始後、検出した加速度を時間で積分することで、可動パッド2の移動速度を算出する。携帯端末装置Mは、算出した移動速度を時間で積分することで、移動方向と、各方向(例えば前後方向L1と左右方向L2)の可動パッド2の変位を算出する。携帯端末装置Mは、算出した変位を、変換規則に基づいて、可動パッド画像Pdの変位に変換する。変換規則は、予め記憶された規則であり、例えば、運動面12と運動面画像Sfの縮尺によって定められてもよい。携帯端末装置Mは、可動パッド画像Pdの開始位置に、変換後の変位を加えることで、可動パッド画像Pdの位置を推定する。携帯端末装置Mは、推定した位置に、可動パッド画像Pdを移動させる。
このとき、携帯端末装置Mは、推定した位置の可動パッド画像(「推定可動パッド画像」とも称する)Pdと、移動条件に応じた可動パッド画像と、を同時に表示してもよい。これにより、ユーザUは、携帯端末装置Mを見ることで、実際の可動パッド2の移動と移動条件の移動との差を、確認できる。
【0268】
別の一例として、携帯端末装置Mは、可動パッド2が止まっていることを検出し、可動パッド2が止まっている場合に、可動パッド画像Pdを止めてもよい。具体的には、携帯端末装置Mは、移動条件に基づいて可動パッド画像Pdを動かす。携帯端末装置Mは、可動パッド2が止まっていると判定した場合には、可動パッド画像Pdを止める。
例えば、携帯端末装置Mは、検出した加速度を、運動開始からの時間で積分する。この積分値が閾値以下になる場合を、可動パッド2が止まっていると判定する。
上記各実施形態において、可動パッド2が止まるのは、往復運動の折り返し地点である。携帯端末装置Mは、可動パッド2が止まっていると判定した場合、一度、可動パッド画像Pdを止め、その後、可動パッド画像Pdを逆方向に移動させてもよい。
なお、上記各実施形態において、携帯端末装置Mは、位置センサが搭載されている場合には、その位置センサで、可動パッド2の位置や速度を検出してもよい。
【0269】
携帯端末装置Mは、自装置の(可動パッド2の位置)を加速度センサで検出する場合、次の処理を行ってもよい。
携帯端末装置Mは、推定可動パッド画像Pdが目標エリア画像Tgに到達していた場合に、到達したことを表す通知を行ってもよい。通知は、表示でもよいし、音又は振動でもよい。例えば音で通知する場合、ユーザUは、運動中に顔を上げることができない等、携帯端末装置Mの画面Maを見ることができないときでも、可動パッド2が移動範囲として適切な場所に達したことを知ることができる。
【0270】
また、携帯端末装置Mは、推定可動パッド画像Pdが目標エリア画像Tgに到達していた場合に、往復移動の回数をカウントアップしてもよい。逆に、携帯端末装置Mは、推定可動パッド画像Pdが、目標エリア画像Tgに到達していなかった場合に、往復移動の回数をカウントアップしなくてもよい。
具体的には、携帯端末装置Mは、推定可動パッド画像Pdの移動方向が逆方向(略逆方向を含む)に変わったとき、その位置を特定する。携帯端末装置Mは、特定した位置が目標エリア画像Tg内にある場合、往復移動の回数をカウントアップする。一方、携帯端末装置Mは、特定した位置が、目標エリア画像Tg内にない場合、往復移動の回数をカウントアップしない。なお、携帯端末装置Mは、特定した位置を、予め定めた評価規則に基づいて、点数等で評価してもよい。
【0271】
<運動器具Eについて>
運動器具Eにおいて、可動パッド2は、携帯端末装置Mを載置可能とされている。なお、可動パッド2は、嵌合構造ではなく、載置構造を有する。ここで、嵌合構造とは、専用の携帯端末装置Mのみを、ぴったり嵌め込む構造である。一方、載置構造とは、形状や大きさが異なる携帯端末装置Mを、携帯端末装置Mの自重を利用して載置可能な構造である。
これにより、可動パッド2は、形状や大きさが異なる携帯端末装置Mを載置され得る。
【0272】
なお、上記各実施形態の運動器具Eにおいて、運動マット1、可動パッド2、ニーパッド3、又は、第2接触シート24−2の個数は、
図2の例に限られない。例えば、可動パッド2又はニーパッド3は、それぞれ1個であってもよいし、それぞれ3個以上であってもよい。
なお、上記各実施形態において、運動とは、健康目的又は減量目的の運動や、リハビリテーションの運動等も含む。また、運動マット1には、向きが定められてもよく、例えば、前後方向や左右方向、又は、前方、後方、右、或いは左の方向を示す図形や文字等が形成されてもよい。また、運動マット1の形状は、平面視矩形状でなくてもよく、例えば平面視正方形状、多角形状、楕円形状、又は、円形状に形成されていても構わない。また、運動マット1の縦幅は、座高であってもよいし、真っすぐ上に手を挙げた場合に、座面又は胸から手の先までの高さであってもよい。一方、運動マット1の縦幅は、運動における可動域の長さがあればよく、例えば、一般的な成人の身長よりも短くてもよい。
【0273】
<各面の摩擦係数の関係について>
なお、運動器具Eでは、構成物品(運動マット1、可動パッド2、及びニーパッド3)の摩擦係数は、次のような関係であってもよい。
運動マット1の上面(運動面12)或いは可動パッド2の下面(接触面24a)は、所定の面に対する摩擦係数が、可動パッド2の上面(支持面21a)或いはニーパッド3の上面と異なってもよい。つまり、運動マット1の上面又は可動パッド2の下面は、運動マット1に対して可動パッド2を滑りやすくするため、摩擦係数が所定値より小さい面である。一方、可動パッド2の上面又はニーパッド3の上面は、ユーザUの身体の一部を、各パッドに固定するため、摩擦係数が所定値より大きい面である。
このように、運動マット1の上面或いは可動パッド2の下面と、可動パッド2の上面或いはニーパッド3の上面とは、運動に使用されるときに発揮される機能が異なる。よって、運動マット1の上面或いは可動パッド2の下面は、材質が、可動パッド2の上面或いはニーパッド3の上面と異なってもよく、例えば摩擦係数が正反対に異なってもよい。
【0274】
なお、摩擦係数に関し、「所定の面」とは、例えば、運動マット1、可動パッド2、ニーパッド3、又は、床面Sである。また、「所定の面」は、予め定めた基準となる基準面であってもよい。例えば、可動パッド2の下面とニーパッド3の下面は、運動マット1の上面、基準面、又は床面に対する摩擦係数が異なっていてもよい。
【0275】
また、運動マット1の上面或いは可動パッド2の下面は、所定の面に対する摩擦係数が、運動マット1の下面或いはニーパッド3の下面と異なってもよい。運動マット1の下面は、床面Sに対して運動マット1を固定し、ニーパッド3の下面は、床面Sに対してニーパッド3を固定する。つまり、運動マット1の下面又はニーパッド3の下面は、摩擦係数が所定値より大きい面である。
このように、運動マット1の上面或いは可動パッド2の下面は、運動に使用されるときに発揮される機能が、運動マット1の下面或いはニーパッド3の下面のものとは異なる。よって、運動マット1の上面或いは可動パッド2の下面は、材質が、運動マット1の下面或いはニーパッド3の下面と異なってもよく、例えば摩擦係数が正反対に異なってもよい。
なお、運動マット1の上面は、可動パッド2の下面と同一(略同一を含む)の材質であってもよく、例えば、摩擦係数が同一(略同一を含む)であってもよい。また、可動パッド2の上面は、ニーパッド3の上面と同一(略同一を含む)の材質であってもよく、例えば、摩擦係数が同一(略同一を含む)であってもよい。
【0276】
なお、可動パッド2の上面、又は、ニーパッド3の上面は、運動時に、身体の部位を固定するため、表面或いは直下に、凹部或いは凸部が設けられてもよい。運動マット1の下面、又は、ニーパッド3の下面は、運動時に運動マット1を固定するため、凹部或いは凸部が設けられてもよい。
また例えば、運動マット1の下面は、運動時に運動マット1を固定するため、凹部或いは凸部が設けられてもよい。例えば、運動マット1の下面は、上面と比較して、凹部或いは凸部がより大きく、又は、より多く設けられてもよい(上面に凹部及び凸部がない場合も含む)。また例えば、可動パッド2の上面は、下面と比較して、上面と比較して、凹部或いは凸部がより大きく、又は、より多く設けられてもよい(下面に凹凸がない場合も含む)。
【0277】
<携帯端末装置について>
なお、上記各実施形態において、携帯端末装置Mは、身長について、所定の区分で、ユーザUに入力させてもよい。例えば、携帯端末装置Mは、所定の区分として、洋服のサイズのようにSMLの3段階で入力させてもよい。また例えば、携帯端末装置Mは、154cm以下、155cm〜164cm、164cm〜174cm、175cm〜184cm、184cm以上等の身長区分(5段階)で入力させてもよい。また例えば、携帯端末装置Mは、ユーザUが身長をセンチ単位で入力した場合に、身長区分に変換してもよい。
この場合、携帯端末装置Mは、単位移動条件データを、これらの区分に応じて、移動条件を記憶する。携帯端末装置Mは、入力された区分に応じて、移動条件を設定する。
【0278】
なお、携帯端末装置Mは、検出信号から、前後方向L1の成分を抽出してもよい。
例えば、携帯端末装置Mは、第1傾斜面221aの傾斜角度に基づいて、前後方向L1を特定する。または、携帯端末装置Mは、重力加速度を検出し、重力加速度に垂直な面(水平面)のうち、自装置の短手方向の射影成分を、前後方向L1として特定してもよい。
これらの場合に、携帯端末装置Mは、自装置(又は画面Ma)が縦置きか横置きかを検出し、検出結果に基づいて、前後方向L1を特定してもよい。例えば、自装置が縦置きであることを検出した場合、水平面のうち、自装置の長手方向の射影成分を、前後方向L1としてもよい。
携帯端末装置Mは、検出信号から、特定した前後方向L1の成分を抽出する。携帯端末装置Mは、検出信号の前後方向L1の成分を用いて、タイミング評価又はコントロール評価を行ってもよい。この場合、例えば、携帯端末装置Mは、検出信号の前後方向L1の成分について、符号が変わるタイミングを、往復タイミングであると推定してもよい。
【0279】
また、携帯端末装置Mは、自装置の加速度センサ又は角速度センサに基づいて、可動器具が動いていないこと、つまり、ユーザUが姿勢を保っていることを評価してもよい。ここで、可動器具が動いていないとは、姿勢(バランス)を崩していないことをいう。例えば、携帯端末装置Mは、変位や回転が閾値を超えない範囲の場合は、可動器具が動いていないと判定する。また、携帯端末装置Mは、変位や回転について、所定期間内の移動平均を取ることで、小さな振動の影響を小さくしてもよい。
これにより、携帯端末装置Mは、不安定な状態で姿勢を保つ等で、体幹を鍛える運動について、運動が成功していることを評価できる。この場合、携帯端末装置Mは、運動の開始後(例えば、カウントダウン画面P42のカウントダウンが終了した後)、可動器具が動かなかった時間を計時してもよい。
なお、可動器具は、可動パッド2のようなパッドに限らず、球体や車輪が床面Sに接するような物体であってもよい。
【0280】
また、上記各実施形態において、携帯端末装置Mは、身長(身体的特徴の一例)に応じて、ニーパッド3又は可動パッド2の開始位置のいずれか一方或いは両方の位置を、指示してもよい。例えば、携帯端末装置Mは、身長に応じて、ニーパッド3を運動マット1から離す距離を、指示してもよい。
また例えば、運動の際、ニーパッド3と運動マット1の距離L13(
図8参照)は、固定されていてもよい。この距離L13には、距離がゼロ、つまり、ニーパッド3と運動マット1を離さないことも含む。携帯端末装置Mは、身長(身体的特徴の一例)に応じて、可動パッド2の開始位置を指示してもよい。
また例えば、ニーパッド3には、マークが付されてもよい。これらのマークは、身体の部位を載せる位置を、特定するために用いられる。例えば、ニーパッド3には、標示マーク11、11Aと同様のマークが形成される。この場合、携帯端末装置Mは、身長(身体的特徴の一例)に応じて、マークを用いて、体の部位を載せる位置を指示してもよい。
なお、携帯端末装置Mは、身長に応じずに、手動的もしくは自動的に、ニーパッド3又は可動パッド2の開始位置のいずれか一方或いは両方の位置を、指示してもよい。
以上により、携帯端末装置Mは、ニーパッド3或いはニーパッド3に載せた身体の部位と、可動パッド2の開始位置と、の相対的な位置関係を指示することができる。
【0281】
なお、上記各実施形態において、身長区分は、運動評価の評価区分であってもよい。つまり、携帯端末装置Mは、ユーザUの評価区分に応じて、往復運動における部位の移動条件を設定してもよい。また、携帯端末装置Mは、ユーザUの評価区分に応じて、ニーパッド3又は可動パッド2の開始位置のいずれか一方或いは両方の位置を、指示してもよい。
また、上記各実施形態において、身長区分は、ユーザUの設定による設定区分であってもよい。つまり、携帯端末装置Mは、ユーザUの設定に応じて、上肢および下肢のうち少なくとも1つの部位の移動を伴う運動における部位の移動条件を設定してもよい。例えば、携帯端末装置Mは、ユーザUが第1運動プログラムについて、移動条件を設定した場合に、その移動条件の設定に基づいて、第1運動プログラムとは異なる第2運動プログラムについて移動条件を設定してもよい。ここで、第1運動プログラムと第2運動プログラムは、それぞれ、可動パッド2に載せる身体の部位が異なってもよいし、可動パッド2の移動方向が異なってもよい。第1運動プログラムと第2運動プログラムは、それぞれ、可動パッド2に装着する接触シート24が異なってもよい。
また、携帯端末装置Mは、ユーザUの設定区分に応じて、ニーパッド3又は可動パッド2の開始位置のいずれか一方或いは両方の位置を、指示してもよい。
【0282】
[付記]
以上の記載から本発明は例えば以下のように把握される。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を便宜的に括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の態様に限定されるものではない。
【0283】
(態様1)本発明の好適な態様に係る運動指示装置(M)は、使用者(U)の身体の形態的特徴に対応した身体情報(例えば、身長の情報)を取得する取得部(M21)と、前記取得部により取得された前記身体情報に基づいて、上肢および下肢のうち少なくとも1つの部位の移動を伴う運動における前記部位の移動条件を設定する設定部(M22、S105)と、前記設定部により設定された前記移動条件を所定の指示内容で使用者に指示する指示部(M23、S106、S109)とを備える。
【0284】
(態様2)態様1の好適例において、前記設定部は、前記移動条件として、前記部位を往復移動させる移動範囲を設定し(S105)、前記指示部は、前記移動範囲を示す指示内容を表示部(M12)に表示させる(S106、S109)。
【0285】
(態様3)態様2の好適例において、前記運動は、床面(S)に敷いて使用可能な運動マット(1)の運動面(12)に対して前記部位を往復移動させるものであって、前記運動マットの少なくとも一辺方向の長さに沿った複数の範囲のうちから1つの範囲を特定可能なようにして複数のマーク(111)が前記運動面において前記一辺方向に配置され、前記指示部は、前記移動範囲を示す指示内容を、前記複数のマークのうちの所定のマークと対応付けて表示させる。
【0286】
(態様4)態様2または態様3の好適例において、前記設定部は、前記移動条件として、前記部位を往復移動させる移動周期と前記移動範囲とを設定し、前記指示部は、前記指示内容として、運動時に、前記移動範囲に対応した表示エリア(Sf)内を前記移動周期に従って案内指示子(Pd)を移動させるように表示部に表示させる。
【0287】
(態様5)態様1から態様4のいずれかの好適例において、前記設定部は、前記移動条件として、前記部位を往復移動させる移動周期を設定し、前記指示部は、前記指示内容として前記移動周期に対応させた案内音(例えば、ビープ音)を放音させる。
【0288】
(態様6)態様4または態様5の好適例において、前記設定部は、運動負荷を増大させる場合に前記移動周期を長くするように変更する。
【0289】
(態様7)態様4から態様6のいずれかの好適例において、前記設定部は、前記移動条件として設定される一定の移動範囲のもとで、運動負荷に応じて前記移動周期を変更する。
【0290】
(態様8)態様1から態様7のいずれかの好適例において、前記部位の移動に応じてセンサ(M4)が出力する検出信号に基づいて、使用者により行われた運動の状態を評価する評価部(M24、S111)をさらに備える。
【0291】
(態様9)態様8の好適例において、前記センサは本装置に備えられ、当該本装置は、前記部位の移動の際に使用される可動器具(2)に装着される。
【0292】
(態様10)態様1から態様9のいずれかの好適例において、コンピュータを各部として機能させるためのプログラムである。
【0293】
(態様11)本発明の好適な態様に係る運動指示装置と運動器具とを備えるトレーニングシステムは、前記運動指示装置は、使用者の身体の形態的特徴に対応した身体情報を取得する取得部と、前記取得部により取得された前記身体情報に基づいて、上肢および下肢のうち少なくとも1つの部位の移動を伴う運動における前記部位の移動条件を設定する設定部と、前記設定部により設定された前記移動条件を所定の指示内容で使用者に指示する指示部とを備え、前記運動器具は、運動マットと、前記指示部により使用者に指示される前記移動条件を前記運動マットの運動面にて対応付けるための指標である標示部(11)を備える。
【0294】
(態様12)本発明の好適な態様に係る運動器具は、使用者の身体の形態的特徴に対応した身体情報を取得する取得部と、取得された前記身体情報に基づいて、上肢および下肢のうち少なくとも1つの部位の移動を伴う運動における前記部位の移動条件を設定する設定部と、設定された前記移動条件を所定の指示内容で使用者に指示する指示部とを備える運動指示装置に対応可能であって、運動マットと、前記運動指示装置により使用者に指示される前記移動条件を前記運動マットの運動面にて対応付けるための指標である標示部とを備える。
【0295】
(態様13)態様12の好適例において、前記部位の移動の際に使用される可動器具を備え、前記可動器具は、前記運動面に対して接触する接触部(24)と、使用者の前記部位を支持する支持部(31)と、前記運動指示装置を保持する保持部(22)とを備える。
【0296】
(態様14)態様13の好適例において、前記保持部は、前記運動指示装置を、その装置画面が上方を向き、且つ使用者の身体の前面側から背面側に向かう方向に前記装置画面を向けた状態で保持する。
【0297】
(態様15)態様14の好適例において、前記保持部は、前記運動指示装置において前記装置画面とは反対側に位置する背面部(Mb)を保持する第1保持台(221)と、前記運動指示装置を間にして第1保持台よりも前記支持部側に配置され、前記運動指示装置を前記装置画面側から保持する第2保持台(222)とを備え、前記第1保持台は、前記運動面に対して傾斜し、且つ上方を向くように形成されるとともに、前記背面部を接触させた状態で前記背面部を保持する傾斜面(221a)を有している。
【0298】
(態様16)態様13から態様15のいずれかの好適例において、前記可動器具は、前記支持部及び前記保持部を有する本体(20)を備え、前記接触部は、前記本体に対して分離可能に固定されている。
【0299】
(態様17)態様16の好適例に記載の運動器具であって、前記接触部は、ファスナー(23)を介して前記本体に対して分離可能に固定されている。
【0300】
なお、上述の携帯端末装置Mなどとしての機能を実現するためのプログラム(アプリケーション)をコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより上述の携帯端末装置Mなどとしての処理を行ってもよい。ここで、「記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行する」とは、コンピュータシステムにプログラムをインストールすることを含む。ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、インターネットやWAN、LAN、専用回線等の通信回線を含むネットワークを介して接続された複数のコンピュータ装置を含んでもよい。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。このように、プログラムを記憶した記録媒体は、CD−ROM等の非一過性の記録媒体であってもよい。また、記録媒体には、当該プログラムを配信するために配信サーバからアクセス可能な内部または外部に設けられた記録媒体も含まれる。配信サーバの記録媒体に記憶されるプログラムのコードは、端末装置で実行可能な形式のプログラムのコードと異なるものでもよい。すなわち、配信サーバからダウンロードされて端末装置で実行可能な形でインストールができるものであれば、配信サーバで記憶される形式は問わない。なお、プログラムを複数に分割し、それぞれ異なるタイミングでダウンロードした後に端末装置で合体される構成や、分割されたプログラムのそれぞれを配信する配信サーバが異なっていてもよい。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、ネットワークを介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また、上記プログラムは、上述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、上述した機能をコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。