特許第6656779号(P6656779)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6656779
(24)【登録日】2020年2月7日
(45)【発行日】2020年3月4日
(54)【発明の名称】モバイルゲーム駆動方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0484 20130101AFI20200220BHJP
   A63F 13/52 20140101ALI20200220BHJP
【FI】
   G06F3/0484 120
   A63F13/52
【請求項の数】16
【全頁数】23
(21)【出願番号】特願2018-207038(P2018-207038)
(22)【出願日】2018年11月2日
(65)【公開番号】特開2019-87248(P2019-87248A)
(43)【公開日】2019年6月6日
【審査請求日】2018年11月2日
(31)【優先権主張番号】10-2017-0147118
(32)【優先日】2017年11月7日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】313011434
【氏名又は名称】エヌエイチエヌ コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】110000408
【氏名又は名称】特許業務法人高橋・林アンドパートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】リ ドンジン
【審査官】 星野 裕
(56)【参考文献】
【文献】 特開2013−054680(JP,A)
【文献】 特開2013−069002(JP,A)
【文献】 特開2003−006112(JP,A)
【文献】 韓国公開特許第10−2013−0031214(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/048
A63F 13/52
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
パーソナルコンピュータでモバイルゲームを実行するために、プロセッサで行われるモバイルゲーム駆動方法において、
前記パーソナルコンピュータで前記モバイルゲームが実行されるように互換させるエミュレータを実行し、
前記エミュレータを介して仮想端末機を生成し、
前記仮想端末機内で前記モバイルゲームを実行し、
基本モードで前記モバイルゲームのインターフェース画面をディスプレイし、
前記モバイルゲームのインターフェース画面が含まれた複数のインターフェース画面のうち、少なくとも2つ以上の互いに異なるインターフェース画面を同時に表示する多重ディスプレイ機能を実行し、
前記多重ディスプレイ機能の実行によって前記基本モードから多重モードに変更し、
前記多重モードにおいて、少なくとも2つ以上の互いに異なるインターフェース画面を互いに異なる領域に同時にディスプレイすること、
を含み、
前記複数のインターフェース画面は、
前記モバイルゲームのメイン画面である第1のインターフェース画面と、前記モバイルゲームのサブ画面である第2のインターフェース画面とを含むモバイルゲーム駆動方法。
【請求項2】
前記基本モードで前記第2のインターフェース画面は、
前記第1のインターフェース画面より小さく、前記第1のインターフェース画面上にオーバーラップされてディスプレイされる画面である請求項1に記載のモバイルゲーム駆動方法。
【請求項3】
前記多重モードでインターフェース画面をディスプレイし、
前記第1のインターフェース画面を表示し、前記第1のインターフェース画面の周りに前記第2のインターフェース画面を表示し、
前記モバイルゲームが進行されることによって変更される情報をリアルタイムで前記第1のインターフェース画面と前記第2のインターフェース画面とに表示すること、
をさらに含む請求項2に記載のモバイルゲーム駆動方法。
【請求項4】
前記多重モードでインターフェース画面をディスプレイすることは、
前記第1のインターフェース画面のディスプレイを終了した場合に、前記第2のインターフェース画面のみを表示することをさらに含む請求項3に記載のモバイルゲーム駆動方法。
【請求項5】
前記複数のインターフェース画面は、
前記モバイルゲームをプレイするためのメイン画面である第1のインターフェース画面と、前記第1のインターフェース画面の一部領域である第3のインターフェース画面とを含む請求項1〜4のいずれか1項に記載のモバイルゲーム駆動方法。
【請求項6】
パーソナルコンピュータでモバイルゲームを実行するために、プロセッサで行われるモバイルゲーム駆動方法において、
前記パーソナルコンピュータで前記モバイルゲームが実行されるように互換させるエミュレータを実行し、
前記エミュレータを介して仮想端末機を生成し、
前記仮想端末機内で前記モバイルゲームを実行し、
基本モードで前記モバイルゲームのインターフェース画面をディスプレイし、
前記モバイルゲームのインターフェース画面が含まれた複数のインターフェース画面のうち、少なくとも2つ以上の互いに異なるインターフェース画面を同時に表示する多重ディスプレイ機能を実行し、
前記多重ディスプレイ機能の実行によって前記基本モードから多重モードに変更し、
前記多重モードにおいて、少なくとも2つ以上の互いに異なるインターフェース画面を互いに異なる領域に同時にディスプレイすること、
を含み、
前記複数のインターフェース画面は、
前記モバイルゲームをプレイするためのメイン画面である第1のインターフェース画面と、前記第1のインターフェース画面の一部領域である第3のインターフェース画面とを含む、モバイルゲーム駆動方法。
【請求項7】
前記多重モードでインターフェース画面をディスプレイすることは、
前記第1のインターフェース画面の一部領域を特定し、
前記特定された一部領域を前記第1のインターフェース画面の隣に表示すること、
をさらに含む請求項5または請求項6に記載のモバイルゲーム駆動方法。
【請求項8】
前記複数のインターフェース画面は、
前記モバイルゲームのメイン画面である第1のインターフェース画面と、前記エミュレータに関連する設定ウィンドウである第4のインターフェース画面とを含む請求項1〜7のいずれか1項に記載のモバイルゲーム駆動方法。
【請求項9】
パーソナルコンピュータでモバイルゲームを実行するために、プロセッサで行われるモバイルゲーム駆動方法において、
前記パーソナルコンピュータで前記モバイルゲームが実行されるように互換させるエミュレータを実行し、
前記エミュレータを介して仮想端末機を生成し、
前記仮想端末機内で前記モバイルゲームを実行し、
基本モードで前記モバイルゲームのインターフェース画面をディスプレイし、
前記モバイルゲームのインターフェース画面が含まれた複数のインターフェース画面のうち、少なくとも2つ以上の互いに異なるインターフェース画面を同時に表示する多重ディスプレイ機能を実行し、
前記多重ディスプレイ機能の実行によって前記基本モードから多重モードに変更し、
前記多重モードにおいて、少なくとも2つ以上の互いに異なるインターフェース画面を互いに異なる領域に同時にディスプレイすること、
を含み、
前記複数のインターフェース画面は、
前記モバイルゲームのメイン画面である第1のインターフェース画面と、前記エミュレータに関連する設定ウィンドウである第4のインターフェース画面とを含む、モバイルゲーム駆動方法。
【請求項10】
前記多重モードでインターフェース画面をディスプレイすることは、
前記第1のインターフェース画面を表示し、前記第1のインターフェース画面の周りに前記第4のインターフェース画面を表示し、
前記第4のインターフェース画面を介してのユーザ入力によって前記エミュレータの設定を変更しと、
前記変更されたエミュレータの設定によって前記第1のインターフェース画面をリアルタイムで変更すること、
をさらに含む請求項8または請求項9に記載のモバイルゲーム駆動方法。
【請求項11】
前記複数のインターフェース画面は、
前記モバイルゲームのメイン画面である第1のインターフェース画面と、前記モバイルゲームと関連のある補助サービス実行ウィンドウである第5のインターフェース画面とを含む請求項1〜10のいずれか1項に記載のモバイルゲーム駆動方法。
【請求項12】
前記多重モードでインターフェース画面をディスプレイすることは、
前記第1のインターフェース画面を表示し、前記第1のインターフェース画面の周りに前記第5のインターフェース画面を表示し、
前記第1のインターフェース画面と前記第5のインターフェース画面とを結合すること
を含む請求項11に記載のモバイルゲーム駆動方法。
【請求項13】
前記補助サービス実行ウィンドウは、
ゲーム関連補助サービスサーバで提供するゲーム関連補助サービスを提供するための実行ウィンドウであり、
前記ゲーム関連補助サービスは、
モバイルゲーム関連情報を表示するサービスを含む請求項12に記載のモバイルゲーム駆動方法。
【請求項14】
前記多重モードでインターフェース画面をディスプレイすることは、
前記第1のインターフェース画面を介しての前記モバイルゲーム進行中、変更された情報に連動して前記第5のインターフェース画面に前記変更情報と関連したフィードバック情報をディスプレイすることをさらに含む請求項13に記載のモバイルゲーム駆動方法。
【請求項15】
前記第5のインターフェース画面に前記変更情報と関連したフィードバック情報をディスプレイすることは、
前記モバイルゲーム進行によって新しいモバイルゲーム変更情報を取得すると、前記モバイルゲーム変更情報を前記ゲーム関連補助サービスサーバに送信し、
前記モバイルゲーム変更情報に関連したモバイルゲーム関連情報を受信し、
前記補助サービス実行ウィンドウを介して前記モバイルゲーム関連情報を表示すること、
をさらに含む請求項14に記載のモバイルゲーム駆動方法。
【請求項16】
請求項1〜15のいずれか1項に記載のモバイルゲーム駆動方法を、パーソナルコンピュータのプロセッサに実行させるためのエミュレータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、モバイルゲーム駆動方法及び装置に関する。より詳細には、端末機で駆動されるモバイルゲームをパーソナルコンピュータで駆動する方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、スマートフォン(smart phone)、タブレットPC(tablet PC)、PDA(Personal Digital Assistant、個人携帯端末)などのスマート機器(smart device)は、特定の目的と機能を有したアプリケーションプログラム(application program、以下、本明細書において「アプリケーション」と称する)を機器にインストールして実行させることができる。
【0003】
そして、コンピュータゲームは、プレーヤがコンピューティングデバイスと相互作用しつつ、プロセッサにおいて所定の演算を行うようにし、また、典型的には、その結果をスクリーンまたはディスプレイデバイス上にディスプレイして、プレーヤに楽しみを与える遊びである。
【0004】
なお、近年、モバイル環境の発達により、コンピュータゲームのうち、スマート機器で実行されるモバイルゲーム(Mobile game)が注目を浴びており、その市場も成長の勢いが著しい。
【0005】
ところが、モバイルゲーム技術が急速に発展するにつれて高性能のモバイルゲームが発売されており、旧型スマート機器を使用するユーザは、最新モバイルゲームを駆動し難いという問題がある。
【0006】
また、最近発売されたモバイルゲームのうちの一部は、一定の期間をおいて重要な状況にのみゲームを行う必要があり、複数のモバイルゲームを同時に行わなければならない必要がある場合がある。このような場合、パーソナルコンピュータで仕事をしているユーザは、仕事をしながらスマート機器を確認し続けなければならず、仕事に対する能率が低下するという問題がある。
【0007】
これにより、パーソナルコンピュータでモバイルゲームを実行できるエミュレータが開発されサービスされている。
【0008】
このようなエミュレータは、パーソナルコンピュータの一部リソースを利用してパーソナルコンピュータ内に仮想スマート機器を生成し、既存のスマート機器で実行される環境と同様に仮想スマート機器でモバイルゲームを実行する機能を提供する。
【0009】
しかしながら、現在開発されたエミュレータは、既存のスマート機器で実行されるモバイルゲーム画面と完全に同一の画面をパーソナルコンピュータに表示し、パーソナルコンピュータの広いディスプレイ画面と種々の操作機器(例えば、キーボード、マウス)、高性能のリソースを十分に利用できないという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】韓国公開特許第10−2004−0102679号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は、前述した問題点を解決するために案出されたものであって、モバイルゲームをパーソナルコンピュータに実行するエミュレーティングサービスを提供するとき、モバイルゲームをプレイする過程でモバイルゲーム関連の複数のインターフェース画面を同時にディスプレイする多重ディスプレイ機能を提供できるモバイルゲーム駆動方法及び装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
実施形態に係るパーソナルコンピュータでモバイルゲームを実行するために、プロセッサで行われるモバイルゲーム駆動方法は、パーソナルコンピュータでモバイルゲームを互換させるエミュレータを実行し、前記エミュレータが仮想端末機を生成し、前記仮想端末機を介して前記モバイルゲームを実行し、基本モードで前記モバイルゲームのインターフェース画面をディスプレイし、前記モバイルゲームのインターフェース画面が含まれた複数のインターフェース画面のうち、少なくとも2つ以上のインターフェース画面を同時に表示する多重ディスプレイ機能を実行し、前記多重ディスプレイ機能の実行によって前記基本モードから多重モードに変更し、前記多重モードにおいて少なくとも2つ以上のインターフェース画面を互いに異なる領域にディスプレイすることを含む。
【発明の効果】
【0013】
実施形態に係るモバイルゲーム駆動方法及び装置は、端末機のために製作されたモバイルゲームをパーソナルコンピュータに互換させて、パーソナルコンピュータでもモバイルゲームを実行できる。
【0014】
また、実施形態に係るモバイルゲーム駆動方法及び装置は、複数のインターフェース画面を同時にディスプレイする多重ディスプレイ機能によって広いディスプレイ部画面を効率的に活用することができる。
【0015】
具体的には、実施形態に係る多重ディスプレイ機能によって、端末機に比べて広いパーソナルコンピュータのディスプレイ部の画面を用いて複数のインターフェース画面を互いに異なる領域にディスプレイすることにより、ユーザは、1つの仮想端末機画面に同時に複数のインターフェース画面を見ながらモバイルゲーム関連の種々の機能を実行して、より円滑かつ容易にモバイルゲームを楽しむことができる。
【0016】
一例として、実施形態に係る多重ディスプレイ機能によって、仮想端末機画面の1つの領域にモバイルゲームのメイン画面を表示し、他の領域にモバイルゲームのサブ画面をディスプレイして、ユーザは、メイン画面とサブ画面とを同時に見ることができ、様々なコントロールを行うことができる。
【0017】
また、実施形態に係る多重ディスプレイ機能によって、ユーザは、他の作業実行中、ゲーム進行状態ウィンドウだけをディスプレイ部の一部領域に表示しておき、緊急な状況発生のみを早く確認しながらも、他の作業を円滑に行うことができる。
【0018】
また、実施形態に係る多重ディスプレイ機能によって、ユーザは、モバイルゲームをプレイしながらも、エミュレータ設定の問題があるとき、リアルタイムで変更設定が可能であり、変更設定しつつ、モバイルゲーム画面の変化(例えば、解像度、キー操作変化等)を同時に確認することができる。
【0019】
すなわち、実施形態に係る多重ディスプレイ機能によって、同時に表示されるインターフェース画面間のリアルタイム連動により、ユーザは、モバイルゲームに関する情報を端末機からさらに多く確認することができ、様々なモバイルゲーム操作が可能であり、エミュレータ設定の便宜性も向上し、リアルタイムでモバイルゲーム関連情報も確認することができるという長所がある。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明の実施形態に係るモバイルゲーム駆動システムのブロック図である。
図2】本発明の実施形態に係るモバイルゲーム駆動装置のブロック図である。
図3】本発明の実施形態に係るモバイルゲーム駆動方法のフローチャートである。
図4】本発明の実施形態に係るモバイルゲーム駆動のためのエミュレータが実行されるときのディスプレイ部画面を示す。
図5】本発明の実施形態に係る第1のインターフェース画面と第2のインターフェース画面とを定義するための概念図である。
図6】本発明の実施形態に係る第3のインターフェース画面を定義するための概念図である。
図7】本発明の実施形態に係る第4のインターフェース画面を定義するための概念図である。
図8】本発明の実施形態に係る第5のインターフェース画面を定義するための概念図である。
図9】本発明の実施形態に係る多重ディスプレイするインターフェース画面を選択する一例である。
図10】本発明の実施形態に係る多重ディスプレイするインターフェース画面を選択する一例である。
図11】本発明の実施形態に係る多重ディスプレイするインターフェース画面を選択する一例である。
図12】本発明の実施形態に係る多重ディスプレイ機能が実行されるときの仮想端末機画面を示す。
図13】本発明の他の実施形態に係る多重ディスプレイ機能が実行されるときの複数の仮想端末機画面を示す。
図14】本発明の実施形態によってモバイルゲーム駆動方法が実行される一例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明は、様々な変換を加えることができ、種々の実施形態を有することができるところ、特定の実施形態を図面に例示し、詳細な説明に詳細に説明する。本発明の効果及び特徴、そして、それらを達成する方法は、図面とともに詳細に後述されている実施形態を参照すれば、明確になるであろう。しかし、本発明は、以下において開示される実施形態等に限定されるものではなく、様々な形態で実現されることができる。以下の実施形態において、第1、第2などの用語は、限定的な意味ではなく、1つの構成要素を他の構成要素と区別する目的として使用された。また、単数の表現は、文脈上、明白に異なるように意味しない限り、複数の表現を含む。また、「含む」または「有する」などの用語は、明細書上に記載された特徴または構成要素が存在することを意味するものであり、1つ以上の他の特徴または構成要素が付加される可能性を予め排除するものではない。また、図面では、説明の便宜のために、構成要素等が、その大きさが誇張または縮小され得る。例えば、図面に表れた各構成の大きさ及び厚さは、説明の便宜のために任意に表したので、本発明が必ず図示されたところに限定されない。
【0022】
以下、添付された図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明し、図面を参照して説明するとき、同一であるか、対応する構成要素は同様の図面符号を付し、これに対する重複する説明は省略する。
【0023】
[モバイルゲーム駆動システム]
図1は、本発明の実施形態に係るモバイルゲーム駆動システムのブロック図である。
【0024】
図1に示すように、実施形態に係るモバイルゲーム駆動システムは、モバイルゲームサービスサーバ400、モバイルアプリケーション提供サーバ300、ゲーム関連補助サービスサーバ600、モバイルゲームエミュレーティングサービス提供サーバ500、端末機200、及びモバイルゲーム駆動装置100を備えることができる。
【0025】
[モバイルアプリケーション提供サーバ300]
モバイルアプリケーション提供サーバ300は、アプリケーション供給者がアプリケーションを登録すると、登録されたアプリケーションを端末機200及びモバイルゲーム駆動装置100の要請に応じて送信するサーバである。具体的には、モバイルアプリケーション提供サーバ端末機200のオペレーションシステム、製造業者、または通信会社が運営するアプリケーションストアのうち、少なくとも1つである。
【0026】
ここで、アプリケーションは、端末機200にインストールされて付加的な機能を実現する全てのアプリケーションプログラムが該当し、例えば、モバイルゲームアプリケーション、ウェブブラウザアプリケーション、メッセンジャーアプリケーションなどがこれに該当する。
【0027】
以下、説明の便宜のために、モバイルアプリケーションをモバイルゲームに限定して説明するが、以下においてモバイルゲームについての説明は、通常の技術者が容易に発明できる限りにおいて、一般の他のアプリケーションに適用されるであろう。
【0028】
[モバイルゲームサービスサーバ400]
モバイルゲームサービスサーバ400は、モバイルゲームを実行するために必要なデータを端末機200及びモバイルゲーム駆動装置100との間で送受信する役割を有するサーバであって、モバイルゲーム供給者が運営するサーバである。
【0029】
このようなモバイルゲームサービスサーバ400は、モバイルゲームが端末機200で実行されるのに適するようにモバイルゲームサービスを提供できる。
【0030】
[ゲーム関連補助サービスサーバ600]
ゲーム関連補助サービスサーバ600は、モバイルゲームと関連して必要な補助サービスを提供するサーバである。
【0031】
具体的には、ゲーム関連補助サービスサーバ600は、モバイルゲームを楽しむユーザがモバイルゲームをより容易かつ面白く楽しむことができるようにするために必要な補助サービスを提供できる。
【0032】
例えば、ゲーム関連補助サービスサーバ600は、モバイルゲームの攻略、アイテム、モンスタ、キャラクタなどに関する情報を開示するゲーム情報ウェブサイトサーバであってもよいし、モバイルゲームアイテムを実取引するためのアイテム中継サイトサーバであってもよい。
【0033】
[モバイルゲームエミュレーティングサービス提供サーバ500]
モバイルゲームエミュレーティングサービス提供サーバ500は、モバイルゲームをパーソナルコンピュータ(PC)であるモバイルゲーム駆動装置100で実行できるようにエミュレータを提供するサーバである。
【0034】
具体的には、モバイルゲームエミュレーティングサービス提供サーバ500は、モバイルゲームがパーソナルコンピュータで実行されるように互換させるプログラムであるエミュレータを送信でき、エミュレータが実行された後、必要なデータをパーソナルコンピュータとの間で送受信することができる。
【0035】
また、モバイルゲームエミュレーティングサービス提供サーバ500は、パーソナルコンピュータでエミュレータ実行した後、多重ディスプレイ機能実行の際に必要なデータも送受信することができる。
【0036】
[端末機200]
次に、端末機200は、モバイルゲームを実行する装置である。
【0037】
モバイルゲームは、端末機200のために製作されたものであるから、端末機200は、別のエミュレータ無しでアプリケーション提供サーバ300からモバイルゲームをダウンロードした後に実行することができる。
【0038】
このような端末機200は、スマートフォン(smart phone)、携帯電話、デジタル放送用端末機200、PDA(personal digital assistants)、PMP(portable multimedia player)、ナビゲーション、タブレットPC(tablet PC)、ウェアラブルデバイス(wearable device)、及びスマートグラス(smart glass)などが該当する。
【0039】
[モバイルゲーム駆動装置の概要]
モバイルゲーム駆動装置100は、別のエミュレータをインストールし、エミュレータを介してモバイルゲームを実行する装置である。
【0040】
具体的には、モバイルゲーム駆動装置100は、デスクトップPC、ノートブックコンピュータ(laptop computer)、ウルトラブック(ultrabook)のようなパーソナルコンピュータであって、モバイルゲームとは仕様、オペレーションシステムなどが相違し、アプリケーション提供サーバからモバイルゲームをダウンロードしてもそれ自体では実行できない。
【0041】
したがって、モバイルゲーム駆動装置100は、モバイルゲームをパーソナルコンピュータで実行できるようにする補助プログラムであるエミュレータをエミュレーティングサービス提供サーバ500から(または、別のサーバから)ダウンロードした後、エミュレータを実行し、実行されたエミュレータを介してモバイルゲームを実行できる。
【0042】
具体的には、モバイルゲーム駆動装置100は、エミュレーティングサービス提供サーバ500からエミュレータをダウンロードしてインストールした後、エミュレータを実行してモバイルゲーム駆動装置100内に仮想端末機を生成できる。その後、モバイルゲーム駆動装置100は、生成された仮想端末機を介してアプリケーション提供サーバ300に接続してモバイルゲームアプリケーションをダウンロードしてインストールすることができ、仮想端末機でモバイルゲームを実行してモバイルゲームサービスサーバ400とデータをやりとりしながらモバイルゲームを実行できる。
【0043】
[モバイルゲーム駆動装置の構成]
このようなモバイルゲーム駆動装置100は、インターフェース部110、入力部120、ディスプレイ部130、メモリ140、通信部150、及びプロセッサ160を備えることができる。ただし、図2に示された構成要素等は、モバイルゲーム駆動装置100を実現するのにおいて必須なものではなく、本明細書上で説明されるモバイルゲーム駆動装置100は、上記において挙げられた構成要素より多い構成要素を有していてもよいし、少ない構成要素を有していてもよい。
【0044】
具体的には、インターフェース部110は、モバイルゲーム駆動装置100に接続される様々な種類の外部機器とのデータ通路の役割を果たすことができる。例えば、インターフェース部110は、入力装置等(例えば、マウス、キーボード等)と接続されてユーザの入力を受信することができる。
【0045】
また、インターフェース部110は、ディスプレイ装置(例えば、モニタ)と接続されてグラフィックイメージを送信する役割をすることができる。
【0046】
このようなインターフェース部110は、有無線ヘッドセットポート(port)、外部充電器ポート(port)、有無線データポート(port)、メモリ140カード(memory card)ポート、識別モジュールが備えられた装置を接続するポート(port)、オーディオI/O(Input/Output)ポート(port)、ビデオI/O(Input/Output)ポート(port)、イヤホンポート(port)のうち、少なくとも1つを含むことができる。また、インターフェース部110は、ブルートゥース(登録商標)やワイファイなどのような近距離無線通信モジュールを含むこともできる。
【0047】
入力部120は、ユーザの入力を検出できる。
【0048】
具体的には、入力部120は、モバイルゲーム駆動装置100をオン(on)/オフ(off)させる実行をするための入力や、各種エミュレータに対する設定、実行をするための入力、及びモバイルゲームに対する設定、実行をするための入力などを検出できる。
【0049】
例えば、入力部120は、モバイルゲーム駆動装置100に配置された各種ボタンを含むことができる。また、ディスプレイ部130またはディスプレイ装置とともに結合されたタッチセンサを含むことができる。また、インターフェース部110を介して接続されたマウス、キーボードなどの入力装置を含むこともできる。
【0050】
ディスプレイ部130は、グラフィックイメージをディスプレイすることができる。
【0051】
具体的には、ディスプレイ部130は、エミュレータ関連グラフィックイメージ、モバイルゲーム関連グラフィックイメージなどをディスプレイすることができる。
【0052】
このようなディスプレイ部130は、パーソナルコンピュータに装着されたディスプレイであってもよいし、インターフェース部110を介して接続されたディスプレイ装置であってもよい。
【0053】
また、ディスプレイ部130は、液晶ディスプレイ(liquid crystal display、LCD)、薄膜トランジスタ液晶ディスプレイ(thin film transistor−liquid crystal display、TFT LCD)、有機発光ダイオード(organic light−emitting diode、OLED)、フレキシブルディスプレイ(flexible display)、3次元ディスプレイ(3D display)、電子インキディスプレイ(e−ink display)のうち、少なくとも1つを含むことができる。
【0054】
メモリ140は、モバイルゲーム駆動装置100で駆動される複数の応用プログラム及びモバイルゲーム駆動装置100の動作のためのデータ、命令語を格納することができる。
【0055】
具体的には、メモリ140は、モバイルゲーム駆動のためのエミュレータ関連プログラムを格納することができ、エミュレータを介して実行可能なモバイルゲームアプリケーションを格納することができる。
【0056】
このようなメモリ140は、ROM、RAM、EPROM、フラッシュドライブ、ハードドライブなどのような様々な格納機器であってもよいし、インターネット(internet)上でメモリ140の格納機能を果たすウェブストレージ(web storage)であってもよい。
【0057】
通信部150は、モバイルアプリケーション提供サーバ300、モバイルゲームサービスサーバ400、ゲーム関連補助サービス提供サーバ、モバイルゲームエミュレーティングサービス提供サーバのうち、少なくとも1つのサーバと有無線通信することができる。
【0058】
具体的には、通信部150は、モバイルアプリケーション提供サーバ300からモバイルゲームアプリケーションをダウンロードすることができ、モバイルゲームサービスサーバ400とモバイルゲーム実行のための各種データを送受信することができ、ゲーム関連補助サービス提供サーバと補助サービスを提供するために必要なデータを送受信することができ、モバイルゲームエミュレーティング提供サーバからエミュレータを受信し、エミュレータを実行するために必要な各種データを送受信することができる。
【0059】
最後に、各ユニットの全般的な動作を制御して、エミュレータとモバイルゲームを実行するプロセッサ160を備えることができる。
【0060】
具体的には、プロセッサ160は、エミュレータを実行し、エミュレータを介して仮想端末機を生成した後、生成された仮想端末機を介してモバイルゲームを実行できる。
【0061】
このようなプロセッサ160は、ASICs(application specific integrated circuits)、DSPs(digital signal processors)、DSPDs(digital signal processing devices)、PLDs(programmable logic devices)、FPGAs(field programmable gate arrays)、制御機(controllers)、マイクロコントローラ(micro−controllers)、マイクロプロセッサ(microprocessors)、その他の機能を果たすための電気的ユニットのうち、少なくとも1つを用いて実現されることができる。
【0062】
すなわち、エミュレータプログラムは、ネットワークを介して提供され、モバイルゲーム駆動装置100内のメモリ140に設けられて、RAMを介してプロセッサ160から読み出されることができる。
【0063】
このように、プロセッサ160に読み込まれたエミュレータプログラムは、プロセッサ160がこのようなモバイルゲーム駆動装置100の各ユニットを制御して、下記の説明のようなモバイルゲームサービス方法を行わせることができる。
【0064】
以下、図3図13を参照して、このようなプロセッサ160がモバイルゲーム駆動装置100の各種ユニットを制御して、モバイルゲームサービスを提供する過程を詳細に説明する。
【0065】
図3に示すように、モバイルゲーム駆動装置100のプロセッサ160は、エミュレータを実行できる。(S101)
【0066】
具体的には、プロセッサ160は、ユーザの実行入力によってパーソナルコンピュータでモバイルゲームを互換させるエミュレータを実行できる。
【0067】
エミュレータが実行されれば、プロセッサ160は、エミュレータを介して仮想端末機を生成し、ディスプレイ部130が仮想端末機の実行画面を表示できる。具体的には、ディスプレイ部130には、仮想端末機が実行される画面を含むエミュレータ実行ウィンドウが少なくとも一部領域に表示される。
【0068】
さらに具体的には、エミュレータ実行ウィンドウには、仮想端末機画面とエミュレータの設定領域などが含まれる。エミュレータ設定機能では、仮想端末機画面サイズ、位置調節、エンジン性能設定(例えば、RAM容量、解像度、パーティション等)、入力部120の入力信号(例えば、マウス入力、キーボード入力)と端末機200のタッチ入力マッチング設定(キーマッピング機能)、多重ディスプレイ機能、及び多重ディスプレイ設定機能のうち、少なくとも1つの機能を含むことができる。
【0069】
次に、プロセッサ160は、エミュレータを介してモバイルゲームを実行できる。(S102)
【0070】
具体的には、ユーザは、エミュレータ実行ウィンドウでモバイルゲームをアプリケーション提供サーバ300からダウンロードして仮想端末機内にインストールすることができる。
【0071】
次に、ユーザが仮想端末機画面でモバイルゲームを実行させると、プロセッサ160は、エミュレータを介してモバイルゲームを実行させて仮想端末機画面にモバイルゲームを駆動させることができる。
【0072】
したがって、ユーザは、仮想端末機画面で提供されるモバイルゲーム画面を見ながら入力部120を介してユーザ入力をすることで、端末機200と類似した環境でモバイルゲームを楽しむことができる。
【0073】
図4は、本発明の実施形態に係るモバイルゲーム駆動のためのエミュレータが実行されるときのディスプレイ部130画面を示す。
【0074】
例えば、図4に示すように、エミュレータ実行の際、ディスプレイ部130には、モバイルゲーム駆動装置100のオペレーションシステム画面が全体に表示され、オペレーションシステム画面10の少なくとも一部領域にエミュレータ実行ウィンドウ12が表示され、さらに、ウェブブラウザウィンドウのような補助サービス実行ウィンドウ15が表示される。そして、エミュレータ実行ウィンドウ12には、仮想端末機画面14とエミュレータ設定領域13とが含まれる。
【0075】
したがって、モバイルゲームが実行されると、モバイルゲームのインターフェース画面が仮想端末機画面14に表示されて、ユーザは、これを介してモバイルゲームを仮想端末機画面14で楽しむことができる。
【0076】
このとき、エミュレータに提供する多重ディスプレイ機能によって、端末機200より広いディスプレイ部130の画面を効率的に活用することができる。
【0077】
ここで、多重ディスプレイ機能は、仮想端末機画面14の領域を複数の分割領域に区分した後、複数の分割領域に互いに異なる役割のインターフェース画面をディスプレイする機能である。
【0078】
他の実施形態において、多重ディスプレイ機能は、基本仮想端末機画面14とは別に追加仮想端末機画面を生成及び表示し、それぞれの仮想端末機画面に互いに異なるインターフェース画面をディスプレイする機能であってもよい。
【0079】
端末機200でモバイルゲームを実行すれば、1つのインターフェース画面のみを表示できるか、追加インターフェース画面をディスプレイしようとするなら、他の1つのインターフェース画面にオーバーラップ(overlap)して表示するしかない。したがって、ユーザは、複数のインターフェース画面を確実に見ることができず、1つのインターフェース画面に対するコントロールのみが可能である。
【0080】
しかし、多重ディスプレイ機能は、端末機200に比べて広いディスプレイ部130の画面を用いて複数のインターフェース画面を互いに異なる領域にディスプレイすることにより、ユーザは、1つの仮想端末機画面14に同時に複数のインターフェース画面を見ながらモバイルゲーム関連の様々な機能を実行して、さらに円滑かつ容易にモバイルゲームを楽しむことができる。
【0081】
図5図8を参照して、インターフェース画面について先に詳しく説明する。
【0082】
実施形態においてインターフェース画面は、モバイルゲーム内の複数のインターフェース画面を含み、エミュレータ設定インターフェース画面及びモバイルゲーム関連補助サービスのインターフェース画面のうち、少なくとも1つをさらに含むことができる。
【0083】
[モバイルゲームのインターフェース画面]
モバイルゲーム内の複数のインターフェース画面は、モバイルゲームのメイン画面である第1のインターフェース画面と、モバイルゲームのサブ画面である第2のインターフェース画面と、メイン画面の一部領域である第3のインターフェース画面を含むことができる。
【0084】
[第1のインターフェース画面]
具体的には、仮想端末機(または、端末機200)でモバイルゲームが実行されると、画面全体にはメイン画面が表示されるが、このようなメイン画面を第1のインターフェース画面と定義する。例えば、第1のインターフェース画面は、ゲーム開始インターフェース画面、ゲーム実行中のプレイ画面またはエンディング画面などが該当する。
【0085】
このような第1のインターフェース画面は、モバイルゲームが端末機200で実行されるとき、端末機200の全体領域に表示される画面であり、多重ディスプレイ機能実行前の基本モードでは、ディスプレイ部130の仮想ディスプレイ部130画面全体に表示される画面である。
【0086】
[第2のインターフェース画面]
第2のインターフェース画面は、モバイルゲームのサブ画面であって、モバイルゲームの補助インターフェース画面である。具体的には、第2のインターフェース画面は、第1のインターフェース画面の一部領域にディスプレイされるサブ画面や、第1のインターフェース画面が切り替わってディスプレイされるサブ画面である。
【0087】
他の側面において、第2のインターフェース画面は、第1のインターフェース画面でアイコンを選択するときに実行されるインターフェース画面と定義されることもできる。
【0088】
例えば、第2のインターフェース画面は、インベントリ画面、ゲーム設定ウィンドウ、決済ウィンドウ、及びアイテム商店ウィンドウのうち、少なくとも1つが該当する。
【0089】
図5は、本発明の実施形態に係る第1のインターフェース画面と第2のインターフェース画面とを定義するための概念図である。
【0090】
一例である図5をみると、基本モードにおいて仮想端末機画面14の全体領域には第1のインターフェース画面20が表示され、第1のインターフェース画面20で特定アイコン選択の際、特定アイコンに対応する第2のインターフェース画面30が第1のインターフェース画面20に重なって表示されることができる。
【0091】
このように、一般的な基本モードでモバイルゲームを実行すれば、メイン画面のみ表示されて、サブ画面のインターフェースを行うためには、メイン画面の全体または一部が隠れてメイン画面のインターフェースとサブ画面のインターフェースのうち、1つのみを行うことができる。
【0092】
しかし、多重ディスプレイ機能が実行された多重モードでは、仮想端末機画面14の1つの領域に第1のインターフェース画面20を表示し、他の領域に第2のインターフェース画面30を実行して、ユーザは、メイン画面とサブ画面とを同時に見ることができ、コントロールすることができ、基本モードよりモバイルゲームをより効果的にプレイすることができる。また、第1のインターフェース画面20の表示が不要であるとき、第1のインターフェース画面20の表示を終了することによって、第2のインターフェース画面30のみを表示することもできる。
【0093】
[第3のインターフェース画面]
図6は、本発明の実施形態に係る第3のインターフェース画面を定義するための概念図である。
【0094】
次に、図6に示すように、第3のインターフェース画面21は、第1のインターフェース画面20の一部領域である。
【0095】
具体的には、第1のインターフェース画面20には、キャラクタ状態表示領域、進行状態説明領域、操作ボタン表示領域、地図領域、及びプレイ画面領域等が表示されるが、このうち、少なくとも1つの領域が第3のインターフェース画面21である。
【0096】
他の側面において、第3のインターフェース画面21は、第1のインターフェース画面20でユーザが入力によって指定した一部領域であってもよい。
【0097】
このように、多重モードでは、仮想端末機画面14の1つの領域では第1のインターフェース画面20を表示し、他の領域には第3のインターフェース画面21を表示できる。ユーザは、第1のインターフェース画面20で一部領域のみを拡大して見たいときや、一部領域のみをディスプレイ部130の画面に表したいとき、このような多重ディスプレイ機能を実行させることができる。
【0098】
例えば、ユーザは、他の作業実行中、ゲーム進行状態ウィンドウのみをディスプレイ部130の一部領域に表示しておき、緊急な状況発生のみを早く確認しながらも、他の作業を円滑に行うことができる。
【0099】
[第4のインターフェース画面]
図7は、本発明の実施形態に係る第4のインターフェース画面を定義するための概念図である。
【0100】
図7に示すように、エミュレータ実行ウィンドウ12は、仮想端末機画面14だけでなく、エミュレータ設定をするためのインターフェース領域をさらに含むことができ、エミュレータ設定機能を実行すれば、エミュレータ設定ウィンドウがエミュレータ実行ウィンドウ12の内部や外部に表示される。
【0101】
第4のインターフェース画面40は、このようなエミュレータ設定ウィンドウであって、エンジン性能設定(例えば、RAM容量、解像度、パーティション等)ウィンドウまたは入力部120の入力信号(例えば、マウス入力、キーボード入力)と端末機200のタッチ入力マッチング設定(キーマッピング機能)ウィンドウなどを含むことができる。
【0102】
したがって、多重モードにおいて、仮想端末機画面の1つの領域には第1のインターフェース画面20を表示し、他の領域には第4のインターフェース画面40を表示することが可能であり、ユーザは、モバイルゲームをプレイしながらもエミュレータ設定の問題があるとき、リアルタイムで変更設定が可能であり、変更設定しながら第1のインターフェース画面20の変化(例えば、解像度、キー操作変化等)を同時に確認することができる。
【0103】
[第5のインターフェース画面]
図8は、本発明の実施形態に係る第5のインターフェース画面を定義するための概念図である。
【0104】
図8に示すように、モバイルゲーム駆動装置100は、エミュレータ実行ウィンドウ12のように、モバイルゲームと関連のある補助サービス実行ウィンドウ15をさらに表示することができる。
【0105】
第5のインターフェース画面15は、このような補助サービス実行ウィンドウ15が仮想端末機画面14の内部や仮想端末機画面14に結合されて表示されるときの画面を意味する。
【0106】
このような第5のインターフェース画面15では、モバイルゲームの攻略、子供、モンスタ、キャラクタ説明などのモバイルゲーム情報を開示するウェブサイトウィンドウであってもよいし、モバイルゲームアイテムを取引するためのアイテム中継サイトウィンドウであってもよい。
【0107】
多重モード実行の際、第1のインターフェース画面20のように、第5のインターフェース画面15を仮想端末機画面14に直接表示したり、仮想端末機画面14と結合させて表示して、ユーザがモバイルゲームをプレイしながら、必要な情報をリアルタイムで確認したり、モバイルゲーム関連アイテムをリアルタイムで販売/購買することができる。
【0108】
さらに、多重モード実行の際、プロセッサ160は、モバイルゲーム進行の際に発生された変更情報をゲーム関連補助サービスサーバ600に送信して、モバイルゲーム進行にしたがって必要な補助サービスを第5のインターフェース画面15に提供する補助サービス連動機能を提供できる。
【0109】
例えば、モバイルゲーム進行中、第1のインターフェース画面20に新しいモンスタやアイテムが登場する場合、プロセッサ160は、変更された情報を送信して、第5のインターフェース画面15に登場したモンスタ、アイテムに関する情報がリアルタイムで表示されるように連動させることができる。
【0110】
[多重ディスプレイ機能の実行]
再度、多重ディスプレイ機能の実行過程についての説明に戻る。プロセッサ160は、ユーザ入力によって多重ディスプレイ機能を実行することができる。(S103)
【0111】
例えば、ユーザが直接エミュレータ設定ウィンドウで多重ディスプレイ機能を実行することができ、モバイルゲーム実行中、特定操作やエミュレータ実行ウィンドウ12以外での操作などを介して多重ディスプレイ機能を間接的に実行することもできる。
【0112】
多重ディスプレイ機能が実行された多重モードでは、前述したように、複数のインターフェース画面が仮想端末機画面14の互いに異なる領域に各々表示される。
【0113】
[インターフェース画面の選択]
このために、まず、プロセッサ160は、多重ディスプレイするインターフェース画面を選択するインターフェースを提供できる。(S104)
【0114】
具体的には、ユーザは、多重ディスプレイ機能を実行し、多重ディスプレイする少なくとも1つ以上のインターフェース画面を選択できる。
【0115】
一例として、図9に示すように、プロセッサ160は、多重ディスプレイ機能が実行されると、ディスプレイ可能な少なくとも2つ以上のインターフェース画面情報を検出し、検出されたインターフェース画面リスト50をディスプレイすることができる。インターフェース画面リスト50には、インターフェース画面に関する情報と、選択アイコン51などが表示される。ユーザは、表示するインターフェース画面に対する選択アイコン51をチェックすることにより、多重ディスプレイする少なくとも1つ以上のインターフェース画面を選択できる。
【0116】
他の一例として、図10に示すように、プロセッサ160は、多重ディスプレイ機能が実行されると、ユーザが特定領域60を選択するようにし、ユーザの入力により特定された領域60を多重ディスプレイするインターフェース画面として指定することができる。その後、プロセッサ160は、メイン画面である第1のインターフェース画面20とともに、指定されたインターフェース画面をディスプレイすることにより、多重ディスプレイ機能を提供できる。
【0117】
さらに他の一例として、図11に示すように、プロセッサ160は、ユーザが補助サービス実行ウィンドウ15を仮想端末機画面内に進入させる入力を受けると、補助サービス実行ウィンドウ15を第5のインターフェース画面15として指定し、仮想端末機画面内に表示することができる。
【0118】
さらに、プロセッサ160は、仮想端末機画面内に表示された第5のインターフェース画面15とリアルタイムで進行されているモバイルゲーム進行を連動させることができる。
【0119】
[多重ディスプレイ画面の変更]
プロセッサ160は、多重ディスプレイ機能実行の際、インターフェース画面が表示される領域を変更するインターフェースを提供できる。(S105)
【0120】
一実施形態において、プロセッサ160は、仮想端末機画面を少なくとも2つ以上の領域に分割し、分割された領域に選択されたインターフェース画面を各々表示することができる。
【0121】
このとき、プロセッサ160は、分割領域数、分割領域の大きさ、配置、位置、移動、削除などを設定するインターフェースを提供できる。また、プロセッサ160は、分割された領域に表示するインターフェース画面を選択する設定も提供することができる。
【0122】
図12は、本発明の実施形態に係る多重ディスプレイ機能が実行されるとき、仮想端末機画面14を示す。
【0123】
例えば、図12に示すように、仮想端末機画面は、第1の分割領域14Aと、第1の分割領域14Aの下方に配置された第2の分割領域14Bと、第1の分割領域14Aの側方に配置された第3の分割領域14Cを含むことができる。このような第1の分割領域14Aにはゲームプレイ画面が表示され、第2の分割領域14Bにはゲームインベントリ画面が表示され、第3の分割領域14Cにはゲームチャットウィンドウ(ゲームチャット画面)が表示される。
【0124】
他の実施形態において、プロセッサ160は、多重ディスプレイ機能実行の際、既存の仮想端末機画面以外に、追加仮想端末機画面を新しく生成することができる。このような追加仮想端末機画面は、エミュレータ実行ウィンドウの内部だけでなく、外部に生成されることもできる。
【0125】
すなわち、ユーザは、さらにインターフェース画面をディスプレイしようとするとき、メイン画面がディスプレイされている第1の仮想端末機画面の周りに新しい第2の仮想端末機画面を生成し、新しく生成された第2の仮想端末機画面に他のインターフェース画面を表示できる。
【0126】
図13は、本発明の他の実施形態に係る多重ディスプレイ機能が実行されるとき、複数の仮想端末機画面14を示す。
【0127】
例えば、図13に示すように、プロセッサ160は、ユーザの入力によって第1の仮想端末機画面14Aと、第1の仮想端末機画面14Aの外部に第2の仮想端末機画面14Bを新しく生成してディスプレイするように制御することができる。このとき、例えば、第1の仮想端末機画面14Aには、メイン画面である第1のインターフェース画面20が表示され、第2の仮想端末機画面14Bには、サブ画面である第2のインターフェース画面30が表示される。
【0128】
このような複数の仮想端末機画面14a、14bは、互いに区分されてオペレーションシステム画面10内で別々に大きさ、位置調節が可能であってもよいし、互いに結合させてオペレーションシステム画面10内で共に大きさ、位置調節が可能であってもよい。
【0129】
このように、インターフェース画面選択、設定が完了すると、プロセッサ160は、複数のインターフェース画面を表示するようにディスプレイ部130を制御できる。(S106)
【0130】
したがって、ユーザは、好みに合わせてモバイルゲームに必要なサブ画面や、エミュレータ設定画面、または補助サービス実行ウィンドウ15をメイン画面とともに表示することができ、2つの画面を同時に確認しながらコントロールすることも可能である。
【0131】
[多重ディスプレイ機能実行の例示]
図14は、本発明の実施形態によってモバイルゲーム駆動方法が実行される一例を示す。
【0132】
例えば、図14に示すように、端末機200では、端末機200の画面全体にメイン画面である第1のインターフェース画面20が表示され、メイン画面でインベントリを実行すると、インベントリウィンドウである第2のインターフェース画面30が第1のインターフェース画面20にオーバーラップされるか、切り替わって表示される。したがって、ユーザは、第1のインターフェース画面20及び第2のインターフェース画面30を選択的に確認しコントロールするしかない。
【0133】
しかし、モバイルゲーム駆動装置100では、多重ディスプレイ機能が実行されると、第1のインターフェース画面20の隣に第2のインターフェース画面30を表示することができ、第1のインターフェース画面20の一部を拡大した第3のインターフェース画面21をさらに表示することができ、エミュレータ設定ウィンドウ40をさらに表示することもできる。
【0134】
このように、モバイルゲーム駆動装置100及び駆動方法は、モバイルゲームの様々なインターフェース画面を同時に表示して、端末機200においてより良い環境でユーザがモバイルゲームを楽しむように提供することができる。
【0135】
[インターフェース画面間連動]
そして、プロセッサ160は、それぞれの表示されたインターフェース画面同士を互いに連動させることができる。(S107)
【0136】
具体的に、第1のインターフェース画面20、第2のインターフェース画面30および第3のインターフェース画面21間には、モバイルゲーム進行によって変動される事項がリアルタイムで全て反映されて表示されることができる。
【0137】
例えば、第1のインターフェース画面20でモバイルゲーム進行中、新しいアイテムを取得すると、インベントリである第2のインターフェース画面30には新しいアイテムに関する情報が表示され、ゲーム進行状態ウィンドウである第3のインターフェース画面21にはアイテムを取得したというテキストが表示される。
【0138】
また、第4のインターフェース画面40でエミュレータ設定を変更すると、変更設定が第1のインターフェース画面20にも反映されることができる。例えば、エミュレータ設定で解像度を高めると、リアルタイムで第1のインターフェース画面20の解像度が高まることを確認することができる。
【0139】
また、第5のインターフェース画面15が表示されるとき、モバイルゲーム進行中、変更情報があったら、このような変更情報が第5のインターフェース画面15と連動されてリアルタイムで第5のインターフェース画面15にも新しい情報が表示される。
【0140】
具体的に、プロセッサ160は、モバイルゲーム進行中、特定変更事項がある場合、特定変更事項を第5のインターフェース画面15を提供するゲーム関連補助サービスサーバ600に送信し、ゲーム関連補助サービスサーバ600からフィードバックを受けた後、フィードバックを第5のインターフェース画面15に表示して、モバイルゲームと第5のインターフェース画面15も連動させることができる。
【0141】
例えば、プロセッサ160は、モバイルゲーム進行中、新しいアイテムを取得した場合、アイテム情報をアイテム取引サイトに送信して、このアイテムの取引情報のフィードバックを受け、この取引情報を第5のインターフェース画面15に表示してアイテムを取引できるようにすることで、モバイルゲームと第5のインターフェース画面15も連動させることができる。
【0142】
このように、モバイルゲーム駆動装置100及び駆動方法は、インターフェース画面間のリアルタイム連動で、ユーザは、モバイルゲームに関する情報を端末機200でより多く確認することができ、さらに様々なモバイルゲーム操作が可能であり、エミュレータ設定の便宜性も向上し、リアルタイムでモバイルゲーム関連情報も確認することができるという長所がある。
【0143】
以上説明された本発明に係る実施形態は、様々なコンピュータ構成要素を介して実行され得るプログラム命令語の形態で実現されて、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されることができる。コンピュータ読み取り可能な記録媒体は、プログラム命令語、データファイル、データ構造などを単独でまたは組み合わせて含むことができる。コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されるプログラム命令語は、本発明のために特別に設計され、構成されたものであるか、コンピュータソフトウェア分野の当業者に公知となって使用可能なものである。コンピュータ読み取り可能な記録媒体の例では、ハードディスク、フロッピーディスク(登録商標)、及び磁気テープのような磁気媒体、CD−ROM及びDVDのような光気録媒体、フロプティカルディスク(floptical disk)のような磁気−光媒体(magneto−optical medium)、及びROM、RAM、フラッシュメモリ140などのような、プログラム命令語を格納し、実行するように特別に構成されたハードウェア装置が含まれる。プログラム命令語の例では、コンパイラによって作られるもののような機械語コードだけでなく、インタプリタなどを使用してコンピュータにより実行される高級言語コードも含まれる。ハードウェア装置は、本発明に係る処理を行うために、1つ以上のソフトウェアモジュールに変更されることができ、その逆も同様である。
【0144】
本発明において説明する特定実行等は、一実施形態であって、いかなる方法でも本発明の範囲を限定するものではない。明細書の簡潔さのために、従来、電子的な構成等、制御システム等、ソフトウェア、前記システム等の他の機能的な側面の記載は省略されることができる。また、図面に示された構成要素等間の線等の接続または接続部材は、機能的な接続及び/又は物理的または回路的接続を例示的に示したものであって、実際、装置では代替可能であるか、更なる様々な機能的な接続、物理的な接続、または回路接続として示されることができる。また、「必須な」、「重要に」などのように具体的な言及がないならば、本発明の適用のために必ず必要な構成要素でないことがある。
【0145】
また、前述した本発明の詳細な説明では、本発明の好ましい実施形態を参照して説明したが、当該技術分野の熟練された当業者または当該技術分野における通常の知識を有する者であれば、後述する特許請求の範囲に記載された本発明の思想及び技術領域から逸脱しない範囲内で本発明を様々に修正及び変更させ得ることが理解できるであろう。したがって、本発明の技術的範囲は、明細書の詳細な説明に記載された内容に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって決められなければならないであろう。
図1
図2
図3
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図8
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