(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記ユーザが前記第1操作によって指定した前記置換領域に含まれる前記図形要素を、前記ユーザが前記第2操作をしている間に前記ユーザによって入力された前記文字列に置き換える仮置換手段(55)をさらに備える、
請求項1または2に記載の図形処理装置。
前記ユーザが前記第1操作によって指定した前記置換領域に含まれる前記擬似文字図形以外の前記図形要素を、前記置換手段によって前記文字列に置き換えられる前記図形要素から前記ユーザが除外する第3操作を受け付ける除外手段(56)をさらに備える、
請求項1から3のいずれか1項に記載の図形処理装置。
前記プロパティ設定手段は、前記ユーザが前記プロパティを設定するための設定インターフェイスを前記ディスプレイ上に表示し、かつ、前回設定された前記プロパティを前記設定インターフェイスにデフォルトで表示させる、
請求項5に記載の図形処理装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、文字、記号および図形が記載された図面をラスター画像としてコンピュータに取り込んだ後、そのラスター画像をベクター画像に変換して利用する場合、図面に含まれる文字を、コンピュータに文字と判定させることは一般的に難しい。そのため、図面に含まれる文字が、対応する文字データに自動的に変換されずに、複数の図形要素から構成される複雑な図形に変換されるおそれがある。従って、図面をベクター画像に変換して利用する場合、ベクター画像に含まれる、文字を表す図形を、対応する文字データにユーザが手動で置き換えることが好ましい。
【0004】
本発明の目的は、文字を表す図形を文字データに効率的に置き換えることができる図形処理装置、図形処理方法および図形処理プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第1観点に係る図形処理装置は、複数の図形要素を含む図形データを処理する。図形処理装置は、表示手段と、領域指定手段と、文字列入力手段と、置換手段とを備える。表示手段は、
ベクター画像である図形データをディスプレイ上に表示する。領域指定手段は、擬似文字図形を含む置換領域を、ディスプレイ上からユーザが指定する第1操作を受け付ける。擬似文字図形は、図形データに含まれる図形要素から構成される図形であって、文字を表す図形である。文字列入力手段は、ユーザが第1操作によって置換領域を指定した後に、ユーザが文字列を入力する第2操作を受け付ける。置換手段は、ユーザが第1操作によって指定した置換領域に含まれる図形要素を、ユーザが第2操作によって入力した文字列
であって、文字コードで表される文字データに置き換える。
【0006】
この図形処理装置は、ユーザが置換領域を指定した後に文字列を入力することで、置換領域に含まれる図形要素を、入力された文字列に置き換える。従って、この図形処理装置は、文字を表す図形を文字データに効率的に置き換えることができる。
【0007】
本発明の第2観点に係る図形処理装置は、第1観点に係る図形処理装置であって、文字列入力手段は、ユーザが文字列を入力するための入力インターフェイスをディスプレイ上に表示する。
【0008】
この図形処理装置は、ユーザによって置換領域が指定されると、入力インターフェイスをディスプレイ上に表示する。従って、この図形処理装置は、ユーザによって置換領域が指定された直後に、置換領域に含まれる図形要素と置き換える文字列をユーザに入力させることができる。
【0009】
本発明の第3観点に係る図形処理装置は、第1観点または第2観点に係る図形処理装置であって、仮置換手段をさらに備える。仮置換手段は、ユーザが第1操作によって指定した置換領域に含まれる図形要素を、ユーザが第2操作をしている間にユーザによって入力された文字列に置き換える。
【0010】
この図形処理装置は、置換領域に含まれる図形要素と置き換える文字列をユーザが入力している間に、ユーザが入力した文字列を置換領域にリアルタイムで表示させる。従って、この図形処理装置は、置換領域に含まれる図形要素が文字列に置き換えられた状態を即時に確認することができる。
【0011】
本発明の第4観点に係る図形処理装置は、第1観点乃至第3観点のいずれか1つに係る図形処理装置であって、除外手段をさらに備える。除外手段は、ユーザが第1操作によって指定した置換領域に含まれる擬似文字図形以外の図形要素を、置換手段によって文字列に置き換えられる図形要素からユーザが除外する第3操作を受け付ける。
【0012】
この図形処理装置は、置換領域に含まれる複数の図形要素のうち、文字列に置き換える対象とはしない図形要素をユーザに選択させることができる。従って、この図形処理装置は、文字を表す図形要素以外の図形要素を、文字列に置き換える対象から容易に除外でき、文字を表す図形を文字データに効率的に置き換えることができる。
【0013】
本発明の第5観点に係る図形処理装置は、第1観点乃至第4観点のいずれか1つに係る図形処理装置であって、プロパティ設定手段をさらに備える。プロパティ設定手段は、ユーザが文字列のプロパティを設定する第4操作を受け付ける。
【0014】
この図形処理装置は、ユーザが入力した文字列の外観等をユーザに容易に設定させることができる。
【0015】
本発明の第6観点に係る図形処理装置は、第5観点に係る図形処理装置であって、プロパティ設定手段は、ユーザがプロパティを設定するための設定インターフェイスをディスプレイ上に表示し、かつ、前回設定されたプロパティを設定インターフェイスにデフォルトで表示させる。
【0016】
この図形処理装置は、ユーザが以前に入力した文字列の外観等の設定を、設定インターフェイスにデフォルト表示させる。従って、この図形処理装置は、ユーザが以前に入力した文字列の外観等をユーザに容易に設定させることができる。
【0017】
本発明の第7観点に係る図形処理方法は、コンピュータを用いて、複数の図形要素を含む図形データを処理する。図形処理方法は、表示ステップと、領域指定ステップと、文字列入力ステップと、置換ステップとを備える。表示ステップは、コンピュータが備える表示手段が、
ベクター画像である図形データをディスプレイ上に表示するステップである。領域指定ステップは、コンピュータが備える領域指定手段が、擬似文字図形を含む置換領域を、ディスプレイ上からユーザが指定する第1操作を受け付けるステップである。擬似文字図形は、図形データに含まれる図形要素から構成される図形であって、文字を表す図形である。文字列入力ステップは、コンピュータが備える文字列入力手段が、ユーザが第1操作によって置換領域を指定した後に、ユーザが文字列を入力する第2操作を受け付けるステップである。置換ステップは、コンピュータが備える置換手段が、ユーザが第1操作によって指定した置換領域に含まれる図形要素を、ユーザが第2操作によって入力した文字列
であって、文字コードで表される文字データに置き換えるステップである。
【0018】
本発明の第8観点に係る図形処理プログラムは、複数の図形要素を含む図形データを処理する手段としてコンピュータを機能させるためのプログラムである。図形処理プログラムは、表示手段、領域指定手段、文字列入力手段および置換手段としてコンピュータを機能させる。表示手段は、
ベクター画像である図形データをディスプレイ上に表示する。領域指定手段は、擬似文字図形を含む置換領域を、ディスプレイ上からユーザが指定する第1操作を受け付ける。擬似文字図形は、図形データに含まれる図形要素から構成される図形であって、文字を表す図形である。文字列入力手段は、ユーザが第1操作によって置換領域を指定した後に、ユーザが文字列を入力する第2操作を受け付ける。置換手段は、ユーザが第1操作によって指定した置換領域に含まれる図形要素を、ユーザが第2操作によって入力した文字列
であって、文字コードで表される文字データに置き換える。
【発明の効果】
【0019】
第1観点に係る図形処理装置は、文字を表す図形を文字データに効率的に置き換えることができる。
【0020】
第2観点に係る図形処理装置は、ユーザによって置換領域が指定された直後に、置換領域に含まれる図形要素と置き換える文字列をユーザに入力させることができる。
【0021】
第3観点に係る図形処理装置は、置換領域に含まれる図形要素が文字列に置き換えられた状態を即時に確認することができる。
【0022】
第4観点に係る図形処理装置は、文字を表す図形要素以外の図形要素を、文字列に置き換える対象から容易に除外でき、文字を表す図形を文字データに効率的に置き換えることができる。
【0023】
第5観点に係る図形処理装置は、ユーザが入力した文字列の外観等をユーザに容易に設定させることができる。
【0024】
第6観点に係る図形処理装置は、ユーザが以前に入力した文字列の外観等をユーザに容易に設定させることができる。
【0025】
第7観点に係る図形処理方法は、文字を表す図形を文字データに効率的に置き換えることができる。
【0026】
第8観点に係る図形処理プログラムは、文字を表す図形を文字データに効率的に置き換えることができる。
【発明を実施するための形態】
【0028】
(1)図形処理装置の全体構成
本発明の実施形態に係る図形処理装置について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態に係る図形処理装置100の構成を示すブロック図である。図形処理装置100は、設計および製図等をコンピュータで行うためのCADシステムである。図形処理装置100は、例えば、専用のソフトウェアが組み込まれている汎用のパーソナルコンピュータである。図形処理装置100のユーザは、図形処理装置100を用いて、図面等の図形データを作成することができる。図形処理装置100は、主として、入力部10と、処理部20と、表示部30と、通信部40と、記憶部50とから構成される。
【0029】
入力部10は、例えば、マウスおよびペンタブレット等のポインティングデバイス、および、キーボードである。入力部10は、ユーザによって入力される、座標および文字列等の種種のデータを受け取る。ユーザは、入力部10を操作して、ファイル処理、作図処理および編集処理等を行うことができる。ファイル処理は、図形データの検索、保存、削除および印刷等の処理である。作図処理は、線分、円および円弧等の図形要素、および、文字列を入力して図形データを作成する処理である。編集処理は、図形要素および文字列の移動、配置および変更等を行う処理である。
【0030】
処理部20は、主として、CPU21、ROM22、RAM23、バス24および入出力インターフェイス25から構成される。処理部20では、ROM22に記憶されているプログラム、および、記憶部50からRAM23にロードされたプログラムに基づいて、CPU21が種種の処理を実行する。RAM23には、CPU21が処理を実行するために必要なデータが記憶されている。CPU21、ROM22およびRAM23は、バス24を介して相互に接続されている。入出力インターフェイス25は、バス24に接続されている。入出力インターフェイス25は、入力部10、表示部30、通信部40および記憶部50との間のインターフェイス機能を有する。処理部20の基本的な動作は、ユーザが入力部10を用いて入力したデータを処理して、処理結果を表示部30に表示することである。
【0031】
表示部30は、例えば、液晶ディスプレイ装置である。表示部30は、マウスポインタ、カーソル、文字列および図形要素等を画面上に表示する。表示部30は、ユーザによって作成された図形データを画面上に表示する。
【0032】
通信部40は、例えば、モデムおよびLANカードである。通信部40は、インターネットおよびLAN等のネットワークを介する通信処理を行う。通信部40は、ネットワークを介して接続されている他のコンピュータおよび記憶メディア等と、データおよびプログラムの送受信を行うことができる。
【0033】
記憶部50は、例えば、種種のデータおよびプログラムを記憶するハードディスクである。しかし、記憶部50は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスクおよび半導体メモリ等のリムーバブルメディアであってもよい。
図2は、記憶部50に記憶されているデータおよびプログラムを表すブロック図である。
【0034】
記憶部50は、図形要素データベース41、図形シンボルデータベース42および図面データベース43等をデータとして記憶する。記憶部50は、表示手段51、領域指定手段52、文字列入力手段53および置換手段54等をプログラムとして記憶する。処理部20は、記憶部50に記憶されているプログラムを実行して、記憶部50に記憶されているデータを処理する。
【0035】
(2)記憶部の詳細な構成
次に、図形処理装置100の記憶部50に記憶されるデータおよびプログラムについて説明する。
【0036】
(2−1)図形要素データベース
図形要素データベース41は、図面等の図形データを作成するためにユーザが使用することができる種種の図形要素が記憶されているデータベースである。図形要素は、例えば、点、線分、長方形、円、円弧、楕円、楕円弧、スプライン、ポリライン、ベジェ曲線、および、他の一般作図図形である。
【0037】
(2−2)図形シンボルデータベース
図形シンボルデータベース42は、ユーザによって登録された図形シンボル、および、予め登録されている図形シンボルが記憶されているデータベースである。図形シンボルは、1つまたは複数の図形要素から構成されるデータである。図形シンボルは、例えば、電気設備等の具体的な物品を表す。ユーザは、図形シンボルデータベース42に登録されている図形シンボルを用いて、図形データを作成することができる。
【0038】
(2−3)図面データベース
図面データベース43は、ユーザによって作成された図形データ、および、ユーザが作成している図形データが、図面として記憶されているデータベースである。図面データベース43は、各図形データに含まれている全ての図形要素、全ての図形シンボルおよび全ての文字列に関する情報等を記憶している。
【0039】
(2−4)表示手段
表示手段51は、表示部30に図形データ等を表示させるためのプログラムである。表示手段51は、領域指定手段52、文字列入力手段53および置換手段54が行う処理に応じて、表示部30の表示を変更する。
【0040】
(2−5)領域指定手段
領域指定手段52は、表示部30の画面上の領域を指定するためのプログラムである。
図3は、領域指定手段52の機能を説明するための図である。ここでは、ユーザが、入力部10の一つであるマウスを操作して、図形データ表示領域30a上で矩形領域R1を指定する動作について説明する。図形データ表示領域30aは、表示部30の画面上の少なくとも一部の領域であって、領域指定手段52、文字列入力手段53および置換手段54の処理対象となる図形データが表示される領域である。領域指定手段52は、ユーザによる矩形領域R1を指定する操作を受け付ける。ユーザによって指定された矩形領域R1は、後述するように、置換手段54の処理対象となる領域である。処理部20は、表示部30の画面上に表示される所定のボタンをユーザが押したことを検知すると、領域指定手段52の処理を開始する。ここで、所定のボタンは、例えば、メニューまたはサブメニューに含まれるアイテム、および、リボンメニューに含まれるボタンである。
【0041】
図3において、最初に、ユーザは、図形データ表示領域30a上の一点である領域開始点P1を選択する。具体的には、ユーザは、マウスのポインタ12を所望の位置に移動させて、マウスのボタンをクリックする。このとき、マウスのボタンがクリックされた時にポインタ12が指す地点が、領域開始点P1となる。次に、ユーザは、図形データ表示領域30a上の一点である領域終了点P2を選択する。具体的には、ユーザは、マウスのポインタ12を所望の位置に移動させて、マウスのボタンをクリックする。このとき、マウスのボタンがクリックされた時にポインタ12が指す地点が、領域終了点P2となる。矩形領域R1は、領域開始点P1と領域終了点P2とを結ぶ線分が対角線となる長方形の領域である。
図3には、ポインタ12の軌跡が鎖線の矢印で示されている。このように、ユーザは、マウスを操作することで、図形データ表示領域30a上から矩形領域R1を指定する。なお、ユーザが矩形領域R1を指定する操作は、マウス以外のデバイスで行われてもよい。図形データ表示領域30a上から矩形領域R1が指定された後、処理部20は、文字列入力手段53の処理を開始する。
【0042】
また、ユーザは、領域開始点P1を選択した後に、領域終了点P2の選択をしないことで、矩形領域R1の指定をキャンセルすることができる。例えば、領域開始点P1が選択された後に、「ESC」キーが押されること等によって、矩形領域R1の指定がキャンセルされてもよい。
【0043】
以下、領域指定手段52を用いてユーザによって指定された矩形領域R1を、必要に応じて、置換領域R1と呼ぶ。置換領域R1は、擬似文字図形を含む領域である。擬似文字図形は、図形データに含まれる図形要素から構成される図形であって、文字を表す図形である。擬似文字図形は、文字列を含む図形データを、ラスター画像として図形処理装置100に取り込んだ後、そのラスター画像をベクター画像に変換して利用する場合に生成される。
図4は、図形データ表示領域30a上に表示される擬似文字図形L0の一例を示す図である。
図4に示される擬似文字図形L0は、文字列「string」がベクター画像に変換されて生成された図形である。一般的に、文字は、直線および円等の基本的な図形要素と比較して、複雑な形状を有している。そのため、ベクター画像に変換された文字は、通常、複数の基本的な図形要素から構成される。例えば、
図4に示される擬似文字図形L0は、主に、直線および曲線から構成される。
【0044】
(2−6)文字列入力手段
文字列入力手段53は、領域指定手段52によってユーザが置換領域R1を指定した後に、ユーザが文字列を入力するためのプログラムである。文字列入力手段53は、ユーザが文字列を入力するための入力インターフェイス32を、表示部30の画面上に表示する。文字列入力手段53は、ユーザによって矩形領域R1が指定された直後に、入力インターフェイス32を、表示部30の画面上に表示する。
【0045】
図5は、入力インターフェイス32の一例である。入力インターフェイス32は、表示部30の画面上に表示されるダイアログである。
図5(a)は、横書きモードにおける入力インターフェイス32を表す。
図5(b)は、縦書きモードにおける入力インターフェイス32を表す。
【0046】
入力インターフェイス32は、主として、文字列入力領域32aと、改行ボタン32bと、文字列方向ボタン群32cと、参照ボタン32dと、閉じるボタン32eとを含む。文字列方向ボタン群32cは、複数のボタンの集合である。
図5(a)および
図5(b)は、文字列方向ボタン群32cに含まれるボタンのみが互いに異なる。
【0047】
図5(a)では、文字列方向ボタン群32cは、縦・横切り替えボタン32c1と、右向き横書きボタン32c2と、上向き横書きボタン32c3と、下向き横書きボタン32c4とから構成される。縦・横切り替えボタン32c1には、「横」と表示されている。入力インターフェイス32が
図5(a)に示される状態のとき、縦・横切り替えボタン32c1を押すと、文字列方向ボタン群32cは、
図5(b)に示される状態に切り替わる。右向き横書きボタン32c2、上向き横書きボタン32c3および下向き横書きボタン32c4は、いずれか1つが常に選択されており、選択されているボタンが視認できるように表示されている。
図5(a)では、右向き横書きボタン32c2が選択されている。
【0048】
図5(b)では、文字列方向ボタン群32cは、縦・横切り替えボタン32c1と、下向き縦書きボタン32c5と、左向き縦書きボタン32c6と、右向き縦書きボタン32c7とから構成される。縦・横切り替えボタン32c1には、「縦」と表示されている。入力インターフェイス32が
図5(b)に示される状態のとき、縦・横切り替えボタン32c1を押すと、文字列方向ボタン群32cは、
図5(a)に示される状態に切り替わる。下向き縦書きボタン32c5、左向き縦書きボタン32c6および右向き縦書きボタン32c7は、いずれか1つが常に選択されており、選択されているボタンが視認できるように表示されている。
図5(b)では、下向き縦書きボタン32c5が選択されている。
【0049】
文字列入力領域32aは、ユーザによって入力された文字列が表示される領域である。ユーザは、入力部10の一つであるキーボードを操作して、文字列入力領域32aに所望の文字列を入力する。文字列入力手段53は、ユーザが文字列入力領域32aに文字列を入力する操作を受け付ける。文字列入力領域32aには、現在の入力位置であるカレット32a1が表示される。
図5(a)および
図5(b)では、例として、文字列入力領域32aには、「入力文字列」の文字列が表示されている。ユーザによって入力された文字列は、後述するように、置換領域R1に含まれる図形要素と置き換えられる対象となる文字列である。なお、ユーザが文字列入力領域32aに文字列を入力する操作は、キーボード以外のデバイスで行われてもよい。
【0050】
改行ボタン32bは、文字列入力領域32aに入力される文字列の改行を行うためのボタンである。改行ボタン32bを押すと、文字列入力領域32aに表示されているカレット32a1の位置で改行が行われる。
【0051】
文字列方向ボタン群32cは、後述するように、置換領域R1に含まれる図形要素を、文字列入力領域32aに入力された文字列で置き換える際に、文字列に含まれる個々の文字の向き、および、文字の並び方向を指定するためのボタンを含む。
【0052】
参照ボタン32dは、例えば、文字列入力領域32aに入力したい文字列を、図形データ表示領域30a上に既に表示されている文字列から取得するためのボタンである。例えば、参照ボタン32dを押すと、表示部30の画面は、図形データ表示領域30a上に既に表示されている文字列を参照できる参照モードになる。参照モードでは、マウスのポインタを任意の文字列に移動させてマウスをクリックする操作等によって、ユーザは、図形データ表示領域30a上に既に表示されている任意の文字列を選択することができる。ユーザが文字列を選択すると、選択された文字列が、文字列入力領域32aに自動的に表示される。
【0053】
閉じるボタン32eは、入力インターフェイス32を閉じるためのボタンである。後述するように、閉じるボタン32eを押すと、ユーザが入力インターフェイス32に文字列を入力する操作が完了したことが処理部20に通知される。その後、処理部20は、置換手段54の処理を開始する。
【0054】
(2−7)置換手段
置換手段54は、領域指定手段52によってユーザが指定した置換領域R1に含まれる図形要素を、文字列入力手段53によってユーザが入力した文字列に、文字データとして置き換えるためのプログラムである。以下、置換手段54によって置き換えられる文字列を、必要に応じて、置換文字列と呼ぶ。
【0055】
図6は、置換手段54の機能を説明するための図である。
図6には、ベクター画像である図形データの一例が示されている。
図6には、非文字図形S1〜S3、擬似文字図形L1〜L3、および、置換領域R1が示されている。非文字図形S1〜S3は、擬似文字図形L1〜L3以外の図形要素である。非文字図形S1は、長方形を表す。非文字図形S2は、円弧を表す。非文字図形S3は、直線を表す。擬似文字図形L1〜L3は、複数の文字から構成される文字列を表す図形要素である。擬似文字図形L1は、文字列「string01」を表す。擬似文字図形L2は、文字列「string02」を表す。擬似文字図形L3は、文字列「string03」を表す。置換領域R1は、領域指定手段52によってユーザが指定した領域である。置換領域R1は、
図6では、点線の矩形として示されている。
【0056】
置換手段54は、置換領域R1に完全に含まれる図形要素のみを、置換文字列に置き換える。すなわち、
図6に示される例では、置換領域R1に一部のみが含まれている図形要素である非文字図形S2は、置換文字列に置き換えられない。
図6では、置換領域R1に完全に含まれている擬似文字図形L1のみが、置換文字列に置き換えられる。
【0057】
置換文字列は、置換領域R1の中心位置P3を基準にして、置換領域R1に含まれる図形要素と置き換えられる。中心位置P3は、置換領域R1を表す矩形の重心に位置する。
図7は、
図6に示される図形データに含まれる擬似文字図形L1が、対応する置換文字列W1「string01」に置き換えられた状態を示す図である。置換文字列W1は、Unicode等の文字コードで表される文字データである。
【0058】
図7に示されるように、置換手段54は、置換領域R1に含まれる擬似文字図形L1を図形データ表示領域30a上から削除して、図形データ表示領域30a上に置換文字列W1を表示する。表示される置換文字列W1の中心位置は、デフォルトでは、置換領域R1の中心位置P3と同じである。
【0059】
なお、置換領域R1に含まれる擬似文字図形から置換される置換文字列は、置換領域R1に完全に収まって表示される必要はなく、置換領域R1からはみ出して表示されてもよい。
【0060】
(3)図形処理装置の動作
(3−1)擬似文字図形の置換処理
次に、図形処理装置100が、領域指定手段52によって指定された置換領域に含まれる擬似文字図形を、文字列入力手段53によって入力された置換文字列に、置換手段54によって置き換える処理について説明する。
【0061】
図8は、図形処理装置100のユーザが、図形処理装置100を用いて、
図6に示される置換領域R1に含まれる擬似文字図形L1を、擬似文字図形L1に対応する置換文字列W1「string01」に置き換える処理を表すフローチャートである。
図8に示されるフローチャートは、ステップS11〜S17から構成される。
【0062】
ステップS11では、ユーザが、表示部30の画面上に表示される所定のボタンを押しって、領域指定手段52の処理を開始する。これにより、ユーザは、置換領域R1の領域開始点P1を指定できるようになる。次に、ステップS12に進む。
【0063】
ステップS12では、ユーザが、置換領域R1の領域開始点P1を選択したか否かが処理部20によって判定される。ユーザが領域開始点P1を選択した場合、ステップS13に進む。ユーザが領域開始点P1を選択せずに、所定の操作を行って置換領域R1の指定をキャンセルする場合、処理が終了する。
【0064】
ステップS13では、ユーザが、置換領域R1の領域終了点P2を選択したか否かが処理部20によって判定される。ユーザが領域終了点P2を選択した場合、置換領域R1の指定が完了し、ステップS14に進む。このとき、
図6に示されるように、置換領域R1に完全に含まれる図形要素は、擬似文字図形L1のみであるとする。ユーザが領域終了点P2を選択せずに、所定の操作を行って領域開始点P1の選択をやり直す場合、ステップS12に戻る(
図8の「NO1」のルート)。ユーザが領域終了点P2を選択せずに、所定の操作を行って置換領域R1の指定をキャンセルする場合、処理が終了する(
図8の「NO2」のルート)。
【0065】
ステップS14では、表示部30の画面上に入力インターフェイス32が表示される。そして、ユーザは、入力インターフェイス32の文字列入力領域32aに、任意の置換文字列を入力する。ここでは、ユーザは、置換領域R1に含まれる擬似文字図形L1に対応する文字列「string01」を、置換文字列W1として文字列入力領域32aに入力するとする。
図9は、ステップS14における入力インターフェイス32を示す図である。
図9では、文字列入力領域32aに置換文字列W1「string01」が入力され、文字列方向ボタン群32cの右向き横書きボタン32c2が押されている。次に、ステップS15に進む。
【0066】
ステップS15では、ユーザが、入力インターフェイス32の閉じるボタン32eを押したか否かが処理部20によって判定される。ユーザが閉じるボタン32eを押した場合、置換文字列W1の入力が完了したと見なされ、ステップS16に進む。ユーザが閉じるボタン32eを押さずに、所定の操作を行って置換領域R1の指定をやり直す場合、ステップS12に戻る(
図8の「NO1」のルート)。ユーザが閉じるボタン32eを押さずに、所定の操作を行って置換文字列W1の入力をキャンセルする場合、処理が終了する(
図8の「NO2」のルート)。
【0067】
ステップS16では、図形データ表示領域30aから、置換領域R1に完全に含まれる図形要素である擬似文字図形L1が削除される。
図6では、置換領域R1に非文字図形S2の一部が含まれている。非文字図形S2は、擬似文字図形L1と重なっている。しかし、非文字図形S2は、全体が置換領域R1に含まれていないので、ステップS16において削除されない。
【0068】
ステップS17では、図形データ表示領域30aに含まれる置換領域R1の位置に、ステップS16で削除された擬似文字図形L1に対応する置換文字列W1「string01」が、文字データとして配置される。
【0069】
なお、ステップS12,S13における置換領域R1の指定のキャンセル、および、ステップS15における置換文字列W1の入力のキャンセルは、例えば、入力インターフェイス32の右上の「×」ボタン、または、キーボードの「ESC」ボタンが押されることによって行われる。
【0070】
(3−2)置換文字列の表示設定
次に、入力インターフェイス32の文字列方向ボタン群32cの機能について具体的に説明する。
図10(a)〜(f)は、それぞれ、
図5(a)および
図5(b)に示される、文字列方向ボタン群32cのボタン32c2〜32c7の効果を示す図である。
図10(a)〜(f)は、例として、ステップS17において図形データ表示領域30aに含まれる置換領域R1の位置に配置された置換文字列W1「入力文字列」の表示態様を示している。
【0071】
図10(a)は、
図5(a)に示される右向き横書きボタン32c2が押されている場合における、置換文字列W1「入力文字列」の表示態様を示す。右向き横書きボタン32c2は、置換文字列W1を、右方向に向かって横書きに表示させるためのボタンである。
【0072】
図10(b)は、
図5(a)に示される上向き横書きボタン32c3が押されている場合における、置換文字列W1「入力文字列」の表示態様を示す。上向き横書きボタン32c3は、置換文字列W1を、上方向に向かって横書きに表示させるためのボタンである。
図10(b)の置換文字列W1は、
図10(a)の置換文字列W1を反時計回りに90°回転させた状態で示されている。
【0073】
図10(c)は、
図5(a)に示される下向き横書きボタン32c4が押されている場合における、置換文字列W1「入力文字列」の表示態様を示す。下向き横書きボタン32c4は、置換文字列W1を、下方向に向かって横書きに表示させるためのボタンである。
図10(c)の置換文字列W1は、
図10(a)の置換文字列W1を時計回りに90°回転させた状態で示されている。
【0074】
図10(d)は、
図5(b)に示される下向き縦書きボタン32c5が押されている場合における、置換文字列W1「入力文字列」の表示態様を示す。下向き縦書きボタン32c5は、置換文字列W1を、下方向に向かって縦書きに表示させるためのボタンである。
【0075】
図10(e)は、
図5(b)に示される左向き縦書きボタン32c6が押されている場合における、置換文字列W1「入力文字列」の表示態様を示す。左向き縦書きボタン32c6は、置換文字列W1を、左方向に向かって縦書きに表示させるためのボタンである。
図10(e)の置換文字列W1は、
図10(d)の置換文字列W1を時計回りに90°回転させた状態で示されている。
【0076】
図10(f)は、
図5(b)に示される右向き縦書きボタン32c7が押されている場合における、置換文字列W1「入力文字列」の表示態様を示す。右向き縦書きボタン32c7は、置換文字列W1を、右方向に向かって縦書きに表示させるためのボタンである。
図10(f)の置換文字列W1は、
図10(d)の置換文字列W1を反時計回りに90°回転させた状態で示されている。
【0077】
(4)特徴
本実施形態に係る図形処理装置100は、領域指定手段52によってユーザが指定した置換領域に含まれる擬似文字図形を、文字列入力手段53によってユーザが入力した置換文字列に、置換手段54によって置き換えることができる。図形処理装置100のユーザは、表示部30の画面上に表示されるベクター画像に含まれる、文字を表す図形である擬似文字図形を、それに対応する文字データに手動で置き換えることができる。
【0078】
図形データをラスター画像として図形処理装置100に取り込んだ後、そのラスター画像をベクター画像に変換して利用する場合、図形データに含まれる文字を、図形処理装置100等のコンピュータに文字と判定させることは一般的に難しい。そのため、図形データに含まれる文字が、対応する文字データに自動的に変換されずに、複数の図形要素から構成される複雑な擬似文字図形に変換されるおそれがある。
【0079】
図形処理装置100では、図形データ表示領域30aに表示される擬似文字図形を含む矩形領域をユーザが選択するだけで、
図5に示される入力インターフェイス32が表示部30の画面上に表示される。そのため、ユーザは、入力インターフェイス32の文字列入力領域32aに、擬似文字図形と置き換える置換文字列を迅速に入力することができる。これにより、図形処理装置100は、擬似文字図形を、それに対応する文字データにユーザ自身が置き換えることで、図形データに含まれる擬似文字図形を、正確かつ迅速に、対応する文字データに変換することができる。従って、図形処理装置100は、図形データに含まれる文字を表す図形を、対応する文字データに効率的に置き換えることができる。
【0080】
(5)変形例
本実施形態の具体的構成は、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で変更可能である。以下、本実施形態に適用可能な変形例について説明する。
【0081】
(5−1)変形例A
図11は、変形例A〜Cに係る、図形処理装置100の記憶部50の構成を示すブロック図である。
図2に示される実施形態の記憶部50と比較して、変形例A〜Cの記憶部50は、仮置換手段55と、除外手段56と、プロパティ設定手段57とをプログラムとしてさらに記憶する。仮置換手段55は、変形例Aに関する。除外手段56は、変形例Bに関する。プロパティ設定手段57は、変形例Cに関する。なお、記憶部50は、仮置換手段55、除外手段56およびプロパティ設定手段57の一部のみを記憶していてもよい。
【0082】
実施形態に係る図形処理装置100は、
図8のステップS15において、入力インターフェイス32の閉じるボタン32eをユーザが押した後に、ステップS16,S17において、置換領域R1に含まれる擬似文字図形L1を、対応する置換文字列W1に置き換える。しかし、図形処理装置100は、ステップS14において、入力インターフェイス32の文字列入力領域32aにユーザが置換文字列W1を入力している間に、置換領域R1に含まれる擬似文字図形L1を、対応する置換文字列W1にリアルタイムで置き換えてもよい。
【0083】
本変形例では、仮置換手段55は、置換領域R1に含まれる図形要素と置き換える置換文字列W1をユーザが入力している間、入力インターフェイス32を表示させたまま、ユーザが入力した置換文字列W1を、置換領域R1に含まれる図形要素の代わりに置換領域R1にリアルタイムで表示させる。従って、この図形処理装置100では、置換領域R1に含まれる図形要素が置換文字列W1に置き換えられた状態を、ユーザは即時に確認することができる。
【0084】
(5−2)変形例B
実施形態に係る図形処理装置100は、
図8のステップS16,S17において、置換領域R1に含まれる全ての図形要素を、対応する置換文字列W1に置き換える。ユーザは、図形データ表示領域30aに表示される特定の擬似文字図形のみを、対応する置換文字列W1に置き換える場合、置き換え対象の擬似文字図形のみが完全に含まれるように置換領域R1を指定する。しかし、図形処理装置100は、ユーザが指定した置換領域R1に含まれる任意の図形要素を、ステップS16,S17において置換文字列W1に置き換えられる図形要素からユーザが除外する操作を受け付けてもよい。
【0085】
本変形例では、除外手段56は、例えばステップS14においてユーザが置換文字列W1を入力することができる間に、ユーザが指定した置換領域R1に含まれる擬似文字図形以外の図形要素を、置換文字列W1に置き換えられる対象である図形要素からユーザが除外することができる。除外手段56は、例えば、置換領域R1に含まれる任意の図形要素を図形データ表示領域30aからユーザに選択させて、選択された図形要素を、置換文字列W1に置き換えられる対象である図形要素から除外してもよい。従って、この図形処理装置は、擬似文字図形以外の図形要素を、置換文字列W1に置き換える対象から容易に除外でき、文字を表す図形を文字データに効率的に置き換えることができる。
【0086】
また、本変形例では、図形処理装置100は、例えばステップS14においてユーザが置換文字列W1を入力することができる間に、ユーザが指定した任意の図形要素を、置換文字列W1に置き換えられる対象である図形要素としてユーザが指定する機能を備えてもよい。
【0087】
(5−3)変形例C
実施形態に係る図形処理装置100は、ステップS14において、入力インターフェイス32の文字列入力領域32aにユーザが置換文字列W1を入力することができる間に、ユーザは、文字列方向ボタン群32cによって、置換文字列W1に含まれる個々の文字の向き、および、文字の並び方向を指定することができる。しかし、図形処理装置100は、ユーザが置換文字列W1を入力することができる間に、置換文字列W1の種種のプロパティをユーザに設定させてもよい。プロパティは、置換文字列W1のフォント、フォントの色、スタイル、サイズ、下線、および、下線の色等である。
【0088】
プロパティ設定手段57は、ユーザが置換文字列W1のプロパティを設定する操作を受け付ける。プロパティ設定手段は、ユーザがプロパティを設定するための設定インターフェイス34をディスプレイ上に表示する。
図12は、設定インターフェイス34の一例である。プロパティ設定手段57は、前回ユーザが設定したプロパティを設定インターフェイス34にデフォルトで表示させる機能を有する。
【0089】
本変形例では、プロパティ設定手段57は、文字列入力領域32aにユーザが入力した置換文字列W1の外観等を設定するための設定インターフェイス34を、表示部30の画面上に表示させる。設定インターフェイス34は、例えば、入力インターフェイス32に含まれる所定のボタン、および、メニューのアイテムの選択によって表示される。また、プロパティ設定手段57は、ユーザが以前に入力して設定したプロパティを、設定インターフェイス34にデフォルト表示させる。従って、この図形処理装置は、ユーザが入力した置換文字列W1の外観等をユーザに容易に設定させることができる。
【0090】
なお、本変形例では、
図5に示される入力インターフェイス32のダイアログに、
図12に示される設定インターフェイス34が含まれていてもよい。
【0091】
(5−4)変形例D
実施形態に係る図形処理装置100は、ステップS11〜S13において、ユーザに置換領域R1を指定させる。しかし、図形処理装置100は、入力インターフェイス32の文字列入力領域32aにユーザが置換文字列W1を入力することができる間に、既に指定された置換領域R1を変更できる機能を有してもよい。本変形例では、ユーザは、入力インターフェイス32が表示されている間に、既に指定された置換領域R1を操作して、置換領域R1を変更することができる。従って、この図形処理装置は、ユーザが入力した文字列に置き換える図形要素を含む置換領域を柔軟に変更することができる。
【0092】
(5−5)変形例E
実施形態に係る図形処理装置100では、置換手段54は、領域指定手段52によってユーザが指定した置換領域R1に含まれる図形要素を、文字列入力手段53によってユーザが入力した文字列に、文字データとして置き換える。しかし、置換手段54は、領域指定手段52によってユーザが指定した置換領域R1に含まれる図形シンボルも、文字列入力手段53によってユーザが入力した文字列に、文字データとして置き換えてもよい。