(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施例を、図面を用いて説明する。
【実施例1】
【0012】
図1は、本実施例における携帯情報端末100を含む通信システムの構成図である。
図1において、通信システムは、携帯情報端末100と、インターネット等の広域公衆ネットワーク201及びその無線通信用アクセスポイント202、移動体電話通信網の基地局203、アプリケーションサーバ211a、アプリケーション推薦サーバ211b、インターネットメールサーバ212、移動体電話通信サーバ213、で構成される。なお、アプリケーションサーバ211aがアプリケーション推薦サーバ211bを兼ねていても構わない。
【0013】
携帯情報端末100は、携帯電話やスマートホン、タブレット端末等であっても良いし、PDA(Personal Digital Assistants)やノート型PC(Personal Computer)であっても良い。また、通信機能を備えた音楽プレーヤやデジタルカメラ、携帯型ゲーム機等、またはその他の携帯用デジタル機器であっても良い。
【0014】
図2は、本実施例における携帯情報端末100のブロック図である。
図2において、携帯情報端末100は、主制御部101、システムバス102、ROM103、RAM104、ストレージ部110、映像処理部120、音声処理部125、操作部130、通信処理部140、センサ部150、アプリケーション推薦部160、拡張インタフェース部170、で構成される。 主制御部101は、所定のプログラムに従って携帯情報端末100全体を制御するマイクロプロセッサユニットである。システムバス102は主制御部101と携帯情報端末100内の各部との間でデータ送受信を行うためのデータ通信路である。ROM(Read Only Memory)103は、オペレーティングシステムや所定のアプリケーションソフトウェアなど、携帯情報端末100の基本動作プログラムが格納されたメモリであり、例えばEEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)やフラッシュROMのような書き換え可能なROMが用いられる。ROM103に格納されたプログラムを更新することにより、基本動作プログラムのバージョンアップや機能拡張が可能であるものとする。なお、ROM103は、
図2に示したような独立構成とはせず、ストレージ部110内の一部記憶領域を使用しても良い。RAM(Random Access Memory)104は基本動作プログラム若しくは各種アプリケーションソフトウェア実行時のワークエリアとなる。また、ROM103及びRAM104は主制御部101と一体構成であっても良い。
【0015】
ストレージ部110は、携帯情報端末100の各動作設定値や使用者の情報、動作する各種アプリケーションソフトウェアの記憶等に使用する。ストレージ部110は、表示画面上の各アプリ(若しくは各アプリで作成したデータ)に関連付けられたアイコンの配置状況やその他の画面レイアウトに関する情報等を記憶する表示配列記憶領域111、携帯情報端末100の使用者の携帯情報端末100に対する操作履歴等を記憶する操作履歴記憶領域112、携帯情報端末100の使用者が入力した使用者の行動予定等を記憶する予定表記憶領域113、及びその他一般的な情報を記憶するその他情報記憶領域114、で構成される。なお、前記各記憶領域は、ストレージ部110内での位置が固定的である必要はない。なお、ストレージ部110は、携帯情報端末100に電源が供給されていない状態であっても記憶している情報を保持する必要がある。したがって、例えばフラッシュROMやSSD(Solid State Drive)、HDD(Hard Disc Drive)等のデバイスが用いられる。
【0016】
その他情報記憶領域114の一部領域を以ってROM103の機能の全部または一部を代替しても良い。また、携帯情報端末100は、アプリケーションサーバ211aから、インターネット201及び無線通信用アクセスポイント202若しくは移動体電話通信網の基地局203を介して、新規アプリケーションソフトウェアをダウンロードすることにより、機能拡張が可能である。この際、ダウンロードした新規アプリケーションソフトウェアはその他情報記憶領域114に記憶すれば良い。その他情報記憶領域114に記憶された新規アプリケーションソフトウェアがRAM104上に展開されて実行されることにより、携帯情報端末100は多種の新規機能を実現可能である。
【0017】
映像処理部120は、映像表示部121、映像信号処理部122、映像入力部123、で構成される。映像表示部121は、例えば液晶パネルのような表示デバイスであり、映像信号処理部122で処理した映像信号を携帯情報端末100の使用者に提供する。映像信号処理部122は図示を省略したビデオRAMを備え、ビデオRAMに映像データを入力することにより画面表示を実現する。また、映像信号処理部122は、必要に応じてフォーマット変換、メニューやその他のOSD(On Screen Display)信号の重畳処理等を行う機能を有する。映像入力部123は、レンズから入力した光を電気信号に変換することにより周囲や対象物の画像データを入力するカメラである。
【0018】
音声処理部125は、音声出力部126、音声信号処理部127、音声入力部128、で構成される。音声出力部126はスピーカであり、音声信号処理部127で処理した音声信号を携帯情報端末100の使用者に提供する。音声入力部128はマイクであり、使用者の声などを音声データに変換して入力する。
【0019】
操作部130は、携帯情報端末100に対する操作指示の入力を行う指示入力部であり、本実施例では、映像表示部121に重ねて配置したタッチパネル及びボタンスイッチを並べた操作キーで構成されるものとする。なお、何れか一方のみであっても良い。また、後述の拡張インタフェース部170に接続したキーボード等を用いて携帯情報端末100の操作を行っても良い。また、タッチパネル機能は映像表示部121が備え持っているものであっても良い。
【0020】
通信処理部140は、LAN通信部141、移動体電話網通信部142、近接無線通信部143、で構成される。LAN通信部141は、インターネット201の無線通信用アクセスポイント202と無線通信により接続してデータの送受を行う。移動体電話網通信部142は、移動体電話通信網の基地局203との無線通信により、電話通信(通話)及びデータの送受信を行う。近接無線通信部143は、対応するリーダ/ライタとの近接時に無線通信を行う。LAN通信部141、移動体電話網通信部142、近接無線通信部143は、それぞれ符号回路や復号回路、アンテナ等を備えるものとする。
【0021】
センサ部150は、携帯情報端末100の状態を検出するためのセンサ群であり、本実施例では、GPS(Global Positioning System)受信部151、加速度センサ152、ジャイロセンサ153、地磁気センサ154、照度センサ155、近接センサ156、で構成される。これらのセンサ群により、携帯情報端末100の位置、動き、傾き、方角、及び周囲の明るさ、周囲物の近接状況、等を検出することが可能となる。なお、その他のセンサを更に備えていても良い。
【0022】
アプリケーション推薦部160は、携帯情報端末100の現在地に関する情報や現在時刻に関する情報、若しくはその他の情報から、携帯情報端末100の使用者が使用を欲すると思われるアプリを推測して推薦するアプリケーション推薦処理を行う。アプリケーション推薦処理に関する詳細は後述する。なお、アプリケーション推薦部160は、
図2に示したような独立構成とはせず、主制御部101がRAM104をワークエリアとして所定のアプリケーションソフトウェアを実行することにより、同機能を実現しても良い。
【0023】
拡張インタフェース部170は、携帯情報端末100の機能を拡張するためのインタフェース群であり、本実施例では、映像/音声インタフェース、USB(Universal Serial Bus)インタフェース、メモリインタフェース等で構成されるものとする。映像/音声インタフェースは、外部映像/音声出力機器からの映像信号/音声信号の入力、外部映像/音声入力機器への映像信号/音声信号の出力を行う。USBインタフェースはキーボードやその他のUSB機器の接続等を行う。メモリインタフェースはメモリカードを接続してデータの送受信を行う。
【0024】
なお、
図2に示した携帯情報端末100の構成例は、近接無線通信部143や照度センサ155、近接センサ156等、本実施例に必須ではない構成も多数含んでいるが、これらが備えられていない構成であっても本実施例の効果を損なうことはない。また、デジタルテレビ放送受信機能や電子マネー決済機能等、図示していない構成が更に加えられていても良い。
【0025】
次に、本実施例の携帯情報端末100が行うアプリケーション推薦処理に関して、
図3のフローチャートを用いて説明する。
【0026】
まず、本実施例の携帯情報端末100において、予め推薦を許可するアプリケーションの条件を設定しておく(S11)。例えば、アプリケーションをカテゴリに分け、指定したカテゴリのものだけ推薦を許可する、といった条件設定である。推薦を禁止する、という否定的な形での条件設定でも構わない。次に、携帯情報端末100の状況情報を取得する(S12)。具体的には、位置情報等である。次に、アプリケーション毎に設定された条件、すなわち個々のアプリケーションに対応した条件が、携帯情報端末100の状況に合致したものを、推薦アプリケーションの候補として選ぶ(S13)。例えば、ある特定の地点近傍に携帯情報端末100が位置していることがアプリケーションの推薦条件として設定される。最後に、アプリケーションの候補の中から、S11で設定された推薦許可条件を満たすアプリケーションが実際に携帯情報端末100において推薦される(S14)。推薦の具体的な方法は、アプリのアイコン表示であるが、他の形式でも構わない。なお、S11で行う、携帯情報端末100において予め推薦を許可するアプリケーションの条件は、必要に応じて携帯情報端末100上で変更できることは言うまでもない。
【0027】
以下では、本実施例の携帯情報端末100が行うアプリケーション推薦処理に関して、
図4のフローチャートを用いてさらに詳細な説明を行う。
【0028】
本実施例の携帯情報端末100において、まず予め推薦を許可するアプリケーションの推薦許可条件を設定しておく(S100)。アプリケーションの推薦許可条件設定の例を
図5に示す。ここでは、アプリケーションが関係する施設の種類でカテゴリ分けを行い、カテゴリ毎に推薦許可/不許可を設定する。onが許可で、offが不許可であり、例えば、onの場合、推薦アプリのアイコンを表示、offの場合、推薦アプリのアイコンを非表示とする。また、on/offの文字部分をタップすることにより、on/offが入れ替わる。なお、推薦許可条件の設定は、カテゴリ分けに限定されず、任意のものが可能である。例えば、サーバからダウンロードしなければならないアプリの場合、使用料の価格帯で条件設定することでも構わない。また、アプリの実施時間である所定時間帯で条件設定することでも構わない。
【0029】
図4に戻って、上記の条件設定の後、実際にアプリケーションが推薦されるきっかけは、携帯情報端末100の状況が特定の条件、すなわち個々のアプリケーションに対応した条件を満たすことである。ここでは、位置情報、時刻情報に関する例を示す。まず、GPS受信部151がGPS衛星からの電波を受信することにより、位置情報を取得する(S101)。次に、主制御部101がS101の処理で取得した位置情報を用いて地図データを参照することにより、現在地情報を取得する(S102)。更に、主制御部101が現在時刻情報を取得する(S103)。
【0030】
なお、前記地図データは、携帯情報端末100が予めその他情報記憶領域114等に記憶しておいたものであっても良いし、図示を省略した地図データサーバが記憶しているものであっても良い。地図データを地図データサーバが記憶している場合は、S102の処理において、主制御部101がS101の処理で取得した位置情報を、LAN通信部141(若しくは移動体電話網通信部142)及びインターネット201を介して地図データサーバに送信することにより、現在地情報を取得すれば良い。
【0031】
また、S103における現在時刻情報を取得する処理は、主制御部101が内蔵する時計機能を参照することにより行えば良い。或いは、図示を省略した時刻サーバと、LAN通信部141(若しくは移動体電話網通信部142)及びインターネット201を介して通信することにより行えば良い。
【0032】
S102及びS103の処理で主制御部101が現在地情報及び現在時刻情報を取得した後、これらの情報をアプリケーション推薦サーバ211bに通知する(S104)。アプリケーション推薦サーバ211bにて現在地を判断する場合は、現在地情報の替わりに位置情報を通知しても良い。次に、アプリケーション推薦サーバ211bは携帯情報端末100の状況情報から判断して、使用者に好適と思われる推薦アプリを選定し、そのアプリの情報を携帯情報端末100に推薦候補として通知する(S105)。最後に、アプリケーション推薦サーバ211bから推薦アプリの情報を取得した後、アプリケーション推薦部160は、予め使用者によって設定された推薦許可条件を参照し、許可されている、あるいは不許可となっていないアプリの推薦のみ行う(S106)。ここで、推薦許可条件は、前述したように、カテゴリ毎に設定しても良いし、所定時間帯での設定としても良いし、所定価格帯での設定としても良い。
【0033】
また、前記一連のアプリケーション推薦処理は、S102で取得した現在地情報のみを参照して行っても良いし、S103で取得した現在時刻情報のみを参照して行っても良い。また、
図4のフローチャートには図示していないが、前記現在地情報及び前記現在時刻情報の他、操作履歴記憶領域112に記憶されている携帯情報端末100の使用者の携帯情報端末100に対する操作履歴等を参照しても良いし、予定表記憶領域113に記憶されている携帯情報端末100の使用者が入力した行動予定等を参照しても良い。携帯情報端末100が備える各センサ群の出力を更に参照するようにしても良い。さらにまた、アプリケーション推薦処理は、携帯情報端末100の位置が予め定めた距離以上変更された時になされるようにしても良いし、予め定めた時間が経過する毎になされるようにしても良い。
【0034】
次に、前記一連のアプリケーション推薦処理に関して、具体例を挙げて説明する。例えば、S102で取得した現在地情報が某鉄道会社の某駅の所在地と略一致した場合には、前記某駅の時刻表を表示するアプリや、乗換案内のアプリ、前記某鉄道会社を含む鉄道路線網のマップを表示するアプリ等を推薦候補とすれば良い。また、S102で取得した現在地情報が某テーマパークの所在地と略一致した場合には、前記某テーマパークの園内マップを表示するアプリや、前記某テーマパークの各アトラクションの待ち時間や混雑具合を案内するアプリ等を推薦候補とすれば良い。また、S102で取得した現在地情報が、携帯情報端末100の使用者が予め登録した、携帯情報端末100の使用者が勤務する会社の所在地と略一致した場合には、スケジューラや表計算アプリ、翻訳アプリ等、業務で使用するアプリを推薦候補とすれば良い。また、S102で取得した現在地情報から、携帯情報端末100が高速道路上を走行する車両の中にあると判断された場合には、交通情報を表示するアプリや高速道路の路線図を表示するアプリ等を推薦候補とすれば良い。
【0035】
また、例えば、S102で取得した現在地情報が某鉄道会社の某駅の所在地と略一致した場合、更に、S103で取得した現在時刻情報に応じて、前記現在時刻情報が一般的な食事時間帯であれば、前記某駅近隣の飲食店を紹介するグルメ系アプリ等を、その他の時間帯であれば、前記時刻表を表示するアプリ等を推薦候補とするようにしても良い。また、S102で取得した現在地情報が某テーマパークの所在地と略一致した場合、更に、S103で取得した現在時刻情報に応じて、前記現在時刻情報が前記某テーマパークの閉園時間付近であれば、高速道路の渋滞情報を表示するアプリや前記某テーマパークの最寄り駅の時刻表を表示するアプリ等を、その他の時間帯であれば、前記園内マップを表示するアプリ等を推薦候補とするようにしても良い。
【0036】
S102で取得した現在地情報が携帯情報端末100の使用者が勤務する会社の所在地と略一致した場合、更に、S103で取得した現在時刻情報に応じて、現在時刻情報が携帯情報端末100の使用者の平均的な退勤時間帯であれば、会社の最寄り駅の時刻表を表示するアプリ等を、その他の時間帯であれば、業務で使用するアプリを推薦候補とするようにしても良い。なお、前述の携帯情報端末100の使用者の平均的な退勤時間帯の情報は、例えば、携帯情報端末100の位置情報若しくは現在地情報の履歴を操作履歴記憶領域112に記憶しておき、位置情報若しくは現在地情報の履歴から携帯情報端末100が会社の所在地から他の場所へ移動する平均的な時刻を算出し、算出した時刻を携帯情報端末100の使用者の平均的な退勤時間として扱うようにすれば良い。携帯情報端末100の使用者が退勤時間を予定表記憶領域113等に予め登録するようにしても良い。
【0037】
S102で取得した現在地情報から、携帯情報端末100が高速道路上に位置すると判断された場合、更に、加速度センサ152等の出力を参照することにより、携帯情報端末100が高速道路上を所定以上の速度で移動していると判断された場合には、携帯情報端末100の使用者が予め登録した目的地までの到着予想時刻を表示するアプリや目的地の観光案内を表示するアプリ等を、携帯情報端末100が高速道路上を所定未満の速度で移動している若しくは停止していると判断された場合には、事故情報や渋滞情報等を表示するアプリを推薦候補とするようにしても良い。
【0038】
また、例えば、携帯情報端末100の使用者が入力して予定表記憶領域113に記憶された行動予定を参照することにより、携帯情報端末100の使用者の移動目的地までの路線図を表示するアプリ等を推薦候補とするようにしても良い。また、移動目的地の案内図を表示するアプリ等を推薦候補としても良い。
【0039】
なお、前記アプリケーション推薦処理により推薦候補とするアプリは、一つに限らず複数であっても良い。逆に、現在地情報や現在時刻情報、その他の情報等を参照しても、アプリケーションサーバ211bが携帯情報端末100の使用者が使用を欲すると思われるアプリが無いと判断した場合には、アプリの推薦候補を通知しなくとも良い。
【0040】
また、S104の処理で携帯情報端末100の使用者が使用を欲するであろうと判断されたアプリが、携帯情報端末100のストレージ部110等に既に記憶されている場合には、前記アプリをそのまま携帯情報端末100の使用者が使用を欲すると思われるアプリとして推薦すれば良い。携帯情報端末100の使用者が使用を欲するであろうと判断されたアプリが携帯情報端末100のストレージ部110等に記憶されておらず、アプリケーションサーバ211a等に記憶されているアプリである場合には、前記アプリのインストール用ソフトウェア等を携帯情報端末100の使用者が使用を欲すると思われるアプリとして推薦候補とすれば良い。若しくは、前記アプリを紹介するウェブページにリンクしたブラウザソフトウェアを携帯情報端末100の使用者が使用を欲すると思われるアプリとして推薦候補としても良い。
【0041】
図6は、本実施例における携帯情報端末100の待機状態における基本画面のレイアウトの一例を示す画面表示例である。図中、
図5と同一の符号を有するものは
図5と同一の構成/動作であるものとし、説明を省略する。また、タッチパネル130t及びホームキー130hは、それぞれ操作部130の構成要素であり、特にホームキー130hは各種アプリの実行中等に押下することにより、実行中のアプリを終了して基本画面を表示させる機能を有するものとする。
【0042】
通常動作時の待機状態では、RAM104には、表示配列記憶領域111に記憶されている携帯情報端末100の基本画面のレイアウトの映像データが入力されている。一方、本実施例のアプリケーション推薦処理を行った後は、前記アプリケーション推薦処理の結果に応じた画面表示制御処理により、主制御部101が、S104のアプリケーション推薦処理で推薦されたアプリを携帯情報端末100の使用者が選択し易くなる画面レイアウトの映像データをRAM104に入力する。これらの処理により、推薦されたアプリの選択が容易になる表示画面が携帯情報端末100の使用者に提示される。なお、携帯情報端末100に記憶されている各種アプリが選択されて実行された場合には、アプリの実行画面の映像データがRAM104に入力されることは言うまでもない。
【0043】
図6に図示された、アイコンi13〜i20は、それぞれ携帯情報端末100に記憶されている各種アプリ(若しくは各アプリで作成したデータ)に関連付けられたアイコンであり、映像表示部121の表示エリア内に表示される。これらのアイコンを選択することにより、アイコンに関連付けたアプリ(若しくはアイコンを関連付けたデータの作成に用いたアプリ)を起動することが可能であるものとする。なお、アイコンの選択は、本実施例においては、タッチパネル130t上のアイコンの表示されている部分に対してタップ若しくはダブルタップ等の操作を行うことにより為されるものとする。
【0044】
一方、映像表示部121の下部に表示されたアイコンi1〜i4は、推薦が実行されたアプリのアイコンである。すなわち、
図4に示したフローチャートにおいて、S106でアプリケーション推薦処理を行った結果、携帯情報端末100の使用者に対して推薦すべきアプリがあった場合の、アプリの推薦を実行した結果の推薦アプリのアイコンである。なお、推薦が実行されるまでは、画面上には表示されない。これらのアプリが携帯情報端末100に既にダウンロードされている場合は、アイコンを選択することにより対応するアプリが起動する。もしも、推薦されたアプリがまだ携帯情報端末100にダウンロードされていない場合は、アイコンを選択することにより、対応するアプリをダウンロードできるアプリケーションサーバ211aに接続して、ダウンロードが可能な状態にする。使用者がそのアプリを使用したい場合は、ダウンロードを実行して、アプリを起動すればよい。
【0045】
推薦されたアプリのアイコンは、携帯情報端末100の状況に関わる条件が、推薦する条件を満たさなくなるまで表示していても構わないし、一定の時間表示していることでも構わない。あるいは、使用者によるフリック等の動作で消去する方式でも良い。
【0046】
なお、アプリの推薦候補を選定するための情報は、携帯情報端末100の位置、時刻の他、季節、携帯情報端末100の位置での天気等、また、使用者の欲するアプリを推測することに役立つ情報全般でも良い。
【0047】
そして、主制御部101がアプリケーション推薦処理を開始するためにアプリケーション推薦サーバ211bへ情報を通知するタイミングとしては、例えば、携帯情報端末100が電源オフ状態から電源オン状態へ遷移した場合、スリープ状態が解除された場合、ホームキー130hや予め定めた任意の操作キーが押下された場合、等が考えられる。映像表示部121上にアプリケーション推薦処理を実行するためのアイコンを用意しておき、前記アイコンが選択されて実行されたタイミングで行っても良い。予め定めた所定のスケジュールに従って行う等、その他のタイミングで行っても良い。
【0048】
また、アプリケーション推薦サーバ211bより、推薦アプリと推薦条件のリストを入手する等して、アプリケーション推薦部160が推薦候補の選定まで行なうこととしてもよい。
【0049】
以上説明したように、
図3、
図4のフローチャートに示した一連の処理を行うことにより、本実施例の携帯情報端末100は、現在地情報やその他の情報等に基づいて推薦候補となった、携帯情報端末100の使用者が使用を欲すると思われるアプリの内、予め携帯情報端末100に設定された推薦許可条件を満たすものだけが、アイコン等の表示により推薦が実行される。すなわち、携帯情報端末の状況がアプリケーションに対応した条件を満たしたとき該アプリケーションを推薦候補とし、該アプリケーションが予め設定された推薦許可条件をさらに満たすときに該アプリケーションの推薦を行うように構成する。
【0050】
これにより、アプリケーションの推薦の輻輳を低減し、使用者に対して好適な使い勝手を提供することが可能となる。
【実施例2】
【0051】
実施例1では、携帯情報端末の映像表示部に推薦するアプリのアイコンを表示したが、本実施例では携帯情報端末100と連携する他の表示機能を持つ端末に推薦するアプリのアイコンを表示する例について説明する。なお、本実施例における構成は特に断りのない限り実施例1と同様である。このため、以下では、実施例1との相違点を主に説明し、共通する点については重複を避けるため説明を省略する。また、本実施例の携帯情報端末100においても、アプリケーション推薦処理に関しては前述の実施例1と同様に行うものとする。
【0052】
図7Aに、本実施例に係る携帯情報端末と異なる腕時計タイプの表示端末との連携を説明する概念図を示す。
図7Aにおいて、携帯情報端末100と連携する腕時計タイプの表示端末1000を有し、腕に装着したウエラブル端末である腕時計タイプの表示端末1000に推薦アプリのアイコンを表示する。これにより、携帯情報端末100は、カバン等に入れた状態でも、腕時計タイプの表示端末1000で推薦アプリのアイコンを確認することができる。
【0053】
また、
図7Bに、本実施例に係る携帯情報端末と異なる眼鏡タイプの表示端末との連携を説明する概念図を示す。
図7Bにおいて、携帯情報端末100と連携する眼鏡タイプの表示端末2000を有し、頭部に装着したウエラブル端末である眼鏡タイプの表示端末2000に推薦アプリのアイコンを表示する。これにより、携帯情報端末100は、カバン等に入れた状態でも、眼鏡タイプの表示端末2000で推薦アプリのアイコンを確認することができる。
【0054】
図8Aに、
図7Aの腕時計タイプの表示端末の表示例を示す。1100は腕時計タイプの表示端末1000の本体、1121は映像表示部、1130tはタッチパネルであって、映像表示部1121の下部に表示されたアイコンi1〜i4が、推薦が実行された推薦アプリのアイコンである。アイコンの選択は、タッチパネル1130t上のアイコンの表示されている部分に対してタップ若しくはダブルタップ等の操作を行うことにより為される。
【0055】
図8Bは、
図7Aの腕時計タイプの表示端末の他の表示例である。
図8Aと異なる点は、推薦アプリのアイコンi2が大きく表示されている点である。すなわち、腕時計タイプの表示端末の場合は、表示エリアが小さいため推薦アプリの1つのアイコンi2のみ大きく表示することで見やすく使いやすいように工夫している。なお、本実施例では、3つの推薦アプリのアイコンを表示するようにしているが、これに限定されるものではなく、複数のアイコンを表示するようにしても良い。また、複数の推薦アプリのアイコンの内その一部分を表示し、他のアイコンは、スクロール表示するようにしても良い。また、通常表示時は同じ大きさで、選択されたときにアイコンを拡大表示するようにしても良い。
【0056】
図9Aに、
図7Bの眼鏡タイプの表示端末の表示例を示す。2500は映像表示部であって、映像表示部2500に表示されたアイコンi1〜i4が、推薦が実行された推薦アプリのアイコンである。
【0057】
図9Bは、
図7Bの眼鏡タイプの表示端末の他の表示例である。
図9Aと異なる点は、推薦アプリのアイコンi2が大きく表示されている点である。すなわち、眼鏡タイプの表示端末の場合は、表示エリアが小さいため推薦アプリの1つのアイコンi2のみ大きく表示することで、入力デバイスで操作する際に使いやすいように工夫している。なお、本実施例では、3つの推薦アプリのアイコンを表示するようにしているが、これに限定されるものではなく、複数のアイコンを表示するようにしても良い。また、複数の推薦アプリのアイコンの内その一部分を表示し、他のアイコンは、スクロール表示するようにしても良い。また、通常表示時は同じ大きさで、選択されたときにアイコンを拡大表示するようにしても良い。
【0058】
以上のように、本実施例では携帯情報端末と連携する他の表示機能を持つ端末に推薦するアプリのアイコンを表示するようにしたので、携帯情報端末は、カバン等に入れた状態でも、推薦アプリを確認することができ、使い勝手の良い携帯情報端末を提供できる。
【実施例3】
【0059】
本実施例では携帯情報端末への推薦アプリの他の表示例について説明する。なお、本実施例における構成は特に断りのない限り実施例1と同様である。このため、実施例1との相違点を主に説明し、共通する点については重複を避けるため説明を省略する。
【0060】
実施例1における携帯情報端末への推薦アプリの表示例として
図6を用いて説明したが、本実施例での表示例を
図10に示す。
図10において、
図6と同一の符号を有するものは
図6と同一の構成/動作であるものとし、説明を省略する。
図6と異なる点は、映像表示部121を121aと121bに分け、表示領域121aには携帯情報端末100に記憶されている各種アプリ(若しくは各アプリで作成したデータ)に関連付けられたアイコンi13〜i20を表示し、表示領域121bには、推薦アプリのアイコンi3〜i6を表示する。このように、推薦アプリのアイコン表示領域を、通常の携帯情報端末100に記憶されている各種アプリのアイコン表示領域と完全に分けることにより、それぞれの領域でのスワイプ等が個別に実施可能となり、誤操作防止が可能となる。また、表示領域を完全に分離することで、推薦アプリの視認性が向上する。
【0061】
図11は、本実施例での他の表示例である。
図11において、
図6と同一の符号を有するものは
図6と同一の構成/動作であるものとし、説明を省略する。
図6では、推薦アプリのアイコンを個々のアプリ毎に表示していたが、
図11では、アプリが関係する施設の種類であるカテゴリ毎にアイコンを表示する。すなわち、
図11において、アイコンi101は公共施設関連の推薦アプリを選択するためのアイコン、アイコンi102は飲食店に関する推薦アプリを選択するためのアイコン、アイコンi103は小売店に関する推薦アプリを選択するためのアイコン、アイコンi104はその他の推薦アプリを選択するためのアイコンである。このように、推薦されるアプリの種類別に代表アイコンを表示する。このカテゴリ毎のアイコンi101〜i104を選択することで、階層的に、それぞれのカテゴリ毎の推薦アプリを選択することができる。このように、本実施例によれば、推薦アプリのアイコン表示領域を小さくでき、携帯情報端末の表示領域を有効活用できるという利点がある。
【0062】
図12は、本実施例でのさらに他の表示例である。
図12において、
図6と同一の符号を有するものは
図6と同一の構成/動作であるものとし、説明を省略する。
図12において、アイコンi201を設けた点が本実施例の特徴である。すなわち、アイコンi201は推薦アプリがあったら表示されるアイコンであり、アプリの推薦があったことを示すアイコンである。アイコンi201を選択することで、推薦アプリを選択することができる。なお、推薦アプリがない場合にもアイコンi201を表示しておき、色や形を変えて推薦アプリがあることを知らせるようにしてもよい。また、アイコンi201の場所は固定とすることで、推薦アプリの視認性を良くするようにしてもよい。本実施例によれば、アイコン1つで推薦アプリの表示を可能と出来るので、携帯情報端末の表示領域の有効利用が図れるという利点がある。
【0063】
図13は、本実施例でのさらに他の表示例である。
図13において、
図6と同一の符号を有するものは
図6と同一の構成/動作であるものとし、説明を省略する。
図13において、アイコンi1〜i4は、推薦アプリのアイコンであって、m1で示すRマーク(Recommendationの意)は推薦されたアプリがまだ携帯情報端末100にダウンロードされていない状態を示し、アイコンi15のm2で示す白抜きのRマークはアイコンに示されたアプリが携帯情報端末100に既にダウンロードされている場合を示している。このように、推薦アプリのアイコンにダウンロード済/未済を示すマークを表示することで、推薦アプリがダウンロードされているかどうかをアイコンをみて判断できるので、アイコンを選択してダウンロード未済を確認する手間が省けるという効果がある。よって、例えば時間がない場合には、ダウンロード未済の推薦アプリは後でダウンロードする等の判断が、不要な操作なしで実現できる。
【0064】
図14は、本実施例でのさらに他の表示例である。
図14において、
図6と同一の符号を有するものは
図6と同一の構成/動作であるものとし、説明を省略する。
図14において、アイコンi1〜i4は、推薦アプリのアイコンであって、m3で示す表示は、推薦されたアプリの使用料金を示している。このように、アプリの使用料金を予め表示することで、例えば、無料であれば単に宣伝用のアプリであるとして無視する等の対応が可能であり、いちいちWebサイトで確認する必要がないという効果がある。
【実施例4】
【0065】
本実施例では携帯情報端末への推薦アプリの表示制限について説明する。なお、本実施例における構成は特に断りのない限り実施例1と同様である。このため、実施例1との相違点を主に説明し、共通する点については重複を避けるため説明を省略する。
【0066】
図15は、本実施例での推薦アプリの表示制限を説明する画面表示例である。
図15において、
図6と同一の符号を有するものは
図6と同一の構成/動作であるものとし、説明を省略する。
図15において、500は、推薦アプリのアイコンであるi2を例えばフリック動作した場合に現れる表示窓であり、i2で示す推薦アプリを以降受け付けたくない場合、以降の推薦アプリ処理を禁止する選択が可能な表示がなされる。以降の推薦アプリ処理を禁止する場合は、501の“はい”ボタンを選択することで、以降の推薦アプリの表示を禁止することができる。すなわち、特定のアプリケーションの推薦を禁止する設定機能を有することで、予め設定されたアプリの推薦がなされないように設定できる。
【0067】
図16は、本実施例での推薦アプリの表示制限を説明する他の画面表示例である。
図16においては、
図11に対応したアプリが関係する施設の種類であるカテゴリ毎の推薦アプリのアイコンがi101〜i104として表示されている。i101〜i104の何れかを例えばフリック動作した場合に現れる表示窓が510であり、フリック動作したカテゴリ毎に推薦アプリの表示を禁止することができる。例えば、飲食店に関して推薦アプリは必要ないという場合は、アイコンi102をフリック動作して510の選択画面を表示させ、511の“はい”を選択することで、以降の飲食店に関する推薦アプリの表示を禁止することができる。すなわち、特定の種類のアプリケーションの推薦を禁止する設定機能を有することで、予め設定された種類のアプリの推薦がなされないように設定できる。
【0068】
なお、カテゴリ毎の推薦アプリのアイコンi101〜i104を選択することで階層的に推薦アプリのアイコンを表示し、そのアイコンに対応した推薦アプリの表示を禁止するようにしてもよい。
【0069】
また、
図5において、アプリの推薦許可条件設定の例を示し、カテゴリ毎に推薦許可/不許可を設定する点について説明したが、これは、予め推薦を許可するアプリケーションの条件を設定する場合を示している。本実施例における推薦アプリの表示制限は、推薦されたアプリに対して、今後の表示制限の可否を選択するものである。
【0070】
このように、本実施例によれば、推薦アプリの表示制限を実際に推薦されたアプリに対して行うことが出来る。
【実施例5】
【0071】
本実施例では携帯情報端末への推薦アプリを選定するための情報の参照許可の設定について説明する。なお、本実施例における構成は特に断りのない限り実施例1と同様である。このため、実施例1との相違点を主に説明し、共通する点については重複を避けるため説明を省略する。
【0072】
図17は、本実施例での推薦アプリを選定するための情報の参照許可の設定を説明する画面表示例である。推薦アプリを選定するための情報として、例えば、携帯情報端末の使用者の年齢、性別、住所、職業等をアプリケーション推薦サーバ211bに送信し、アプリケーション推薦サーバ211bは携帯情報端末の状況情報だけではなく携帯情報端末の使用者に係る情報も加味して、携帯情報端末の使用者に好適と思われる推薦アプリを選定し、そのアプリの情報を携帯情報端末に通知することが考えられる。しかし、これらの使用者に関する情報は個人情報であるので、これらの情報の参照許可を設定する必要がある。そこで、
図17に示すように、携帯情報端末の使用者の年齢、性別、住所、職業等の携帯情報端末の使用者に関する情報の参照の許可/不許可を設定する画面を設ける。ここでは、onが許可で、offが不許可であり、onの場合は、その情報をアプリケーション推薦サーバ211bに送信し情報提供する。また、offの場合は、その情報をアプリケーション推薦サーバ211bに送信せず情報提供しない。また、on/offの表示部分をタップすることにより、on/offが入れ替わる。
【0073】
また、携帯情報端末の使用者に関する情報以外に、アプリの使用履歴や買い物の履歴等の情報も、アプリケーション推薦サーバ側で推薦アプリを選定するための情報として有効である。よって、これらについても、参照の許可/不許可を設定するようにしてもよい。
【0074】
このように、アプリケーション推薦サーバ側で推薦アプリを選定するための情報を、携帯情報端末側で参照の許可/不許可を設定できるようにしたので、個人情報の保護を実現できる。
【実施例6】
【0075】
本実施例では携帯情報端末への推薦アプリの表示を保存する例について説明する。なお、本実施例における構成は特に断りのない限り実施例1と同様である。このため、実施例1との相違点を主に説明し、共通する点については重複を避けるため説明を省略する。
【0076】
実施例1では、推薦されたアプリのアイコンは、携帯情報端末の状況に関わる条件が、推薦する条件を満たさなくなるまで表示していても構わないし、一定の時間表示していることでも構わない。あるいは、使用者によるフリック等の動作で消去する方式でも良いとして説明した。本実施例では、一度推薦されたアプリのアイコンを保存し、表示を継続させたい場合の設定画面の実施例である。
【0077】
図18は、本実施例での推薦アプリのアイコンを保存するための設定を説明する画面表示例である。
図18において、520は、推薦アプリのアイコンであるi2を例えばフリック動作した場合に現れる表示窓であり、i2で示す推薦アプリのアイコンを保存し、そのアイコン表示を継続させたい場合の選択が可能な表示がなされる例を示している。推薦されたアプリのアイコンを保存したい場合は、521の“はい”ボタンを選択することで推薦されたアプリのアイコンを保存し、例えば携帯情報端末の状況に関わる条件が推薦する条件を満たさなくなってもその表示を継続することができる。具体的には、ある小売店のサービスアプリに対して、携帯情報端末の使用者が、その小売店の近傍から離れた場合でも、そのサービスアプリのアイコンを表示し続けることができる。
【実施例7】
【0078】
本実施例では推薦アプリのオプション設定について説明する。なお、本実施例における構成は特に断りのない限り実施例1と同様である。このため、実施例1との相違点を主に説明し、共通する点については重複を避けるため説明を省略する。
【0079】
図19は、本実施例における推薦アプリのオプション設定を説明する画面表示例である。
図19において、オプション設定としては、まず、推薦アプリの履歴のon/offがある。また、推薦を受け付ける条件を設定するか否かの設定がある。これは、例えば、デフォルトではoff設定とし、携帯情報端末の使用者は設定しないようにすることで、煩雑な設定を不要とできる。また、特定の場所で使用者の使用頻度の多いアプリを推薦とするか否かの設定がある。これは、携帯情報端末の状況に係らず、例えば人気の高いアプリを推薦とする場合に使用できるが、携帯情報端末の状況によって推薦アプリを表示したい場合はoff設定とする。また、より狭い推薦対象エリアのアプリ推薦を優先するとするか否かの設定がある。これは、従来の対象エリアよりも狭い範囲でアプリ推薦を行ってほしい場合に設定するオプションで、例えば、対象エリアでの推薦アプリが多すぎて煩雑であり、もう少し件数を絞りたい場合などに有効である。また、逆に、広い推薦対象エリアのアプリ推薦を優先するオプションを設けてもよい。
【実施例8】
【0080】
本実施例では推薦アプリの履歴画面について説明する。なお、本実施例における構成は特に断りのない限り実施例1と同様である。このため、実施例1との相違点を主に説明し、共通する点については重複を避けるため説明を省略する。
【0081】
図20は、本実施例における推薦アプリの履歴画面を説明する画面表示例である。
図20において、推薦アプリの履歴画面として、例えば、アプリAとアプリBの推薦履歴として、推薦された時の場所と時間が表示されている。この履歴画面から、例えば、推薦された時には歩行中で推薦アプリをチェックする時間がなかったという場合に、後からこの履歴画面から推薦アプリをチェックすることが可能となる。この推薦アプリを実行したい場合はアプリを選択することで現れる表示窓530内の起動ボタン531を選択することで目的のアプリを実行できる。また、推薦アプリの履歴が不要であれば、表示窓530内の消去ボタン532を選択することで目的のアプリを消去できる。
【実施例9】
【0082】
本実施例はアプリの推薦を禁止する条件を設定する例について説明する。なお、本実施例における構成は特に断りのない限り実施例1と同様である。このため、実施例1との相違点を主に説明し、共通する点については重複を避けるため説明を省略する。
【0083】
図21は、本実施例におけるアプリの推薦を禁止する条件を設定する画面表示例である。
図21において、アプリの推薦の禁止条件として、まず、所定場所での推薦を禁止する設定がある。例えば、ある場所の商店街は宣伝のためのアプリが氾濫しており煩わしい場合などに、その場所を特定して推薦を禁止するように設定が可能である。また、所定時間帯での推薦を禁止する設定がある。これは、例えば、仕事中の時間帯とか、就寝中である時間帯とかは推薦アプリが表示されても対応できないので、予めそれらの時間帯を禁止と設定することができる。なお、曜日との組合せも可能である。また、アプリの価格帯で推薦を禁止する設定がある。これは、例えば、価格の安いものは価値が低いとして不要としたり、宣伝のためのアプリは無料であったりするのでそれは不要であるといった場合に設定が可能となる。
【0084】
以上のように、本実施例によれば、アプリの推薦を禁止する条件を携帯情報端末側で設定することにより、不必要な推薦アプリの提示を防ぐことができる。
【実施例10】
【0085】
本実施例は、既知のアプリに対して、その推薦条件を設定する例について説明する。なお、本実施例における構成は特に断りのない限り実施例1と同様である。このため、実施例1との相違点を主に説明し、共通する点については重複を避けるため説明を省略する。
【0086】
図22は、本実施例におけるアプリの推薦条件を設定する画面表示例である。
図22において、アプリA,B,Cは既知であって、設定条件に応じて、それらのアプリを推薦アプリとして通知してほしい場合に使用する。例えば、アプリAについては、ある場所に行ったら、そのアプリで最新情報を見たい等の場合、場所の条件を設定する。また、アプリBについては、場所の条件に加えて、時間の条件も設定する。例えば、店の営業時間に絞り、お気に入りの店での日替わりのサービスを利用したい場合等に利用できる。また、アプリCについては、天気条件を設定する。
【0087】
以上のように、本実施例によれば、既知のアプリに対して、携帯情報端末の使用者がその推薦条件を設定することで、希望のアプリを所定条件のもとで推薦提示してくれるので、うっかり忘れてしまうことを防ぐことができる。
【0088】
以上、本発明の実施例を説明したが、言うまでもなく、本発明の技術を実現する構成は実施例に限られるものではない。例えば、ある実施例の構成と別の実施例の構成とを組み合わせても良い。これらは全て本発明の範疇に属するものである。また、文中や図中に現れる数値やメッセージ等もあくまでも一例であり、異なるものを用いても本発明の効果を損なうことはない。
【0089】
また、本実施例の機能等は、それらの一部または全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウエアで実現しても良い。また、マイクロプロセッサユニット等がそれぞれの機能等を実現するプログラムを解釈して実行することによりソフトウェアで実現しても良い。なお、前記プログラムは、予め携帯情報端末100のROM103若しくはストレージ部110等に格納された状態であっても良いが、インターネット201上のアプリケーションサーバ211aからLAN通信部141若しくは移動体電話網通信部142を介して取得するものであっても良い。また、メモリカード等に格納された前記プログラムを、拡張インタフェース部170を介して取得しても良い。
【0090】
また、図中に示した制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、必ずしも製品上の全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えても良い。