(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下、本発明の一実施形態に係るエアバッグモジュール装備シートについて、
図1〜
図12を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る車両用シートの外観図である。
図2は、本発明の一実施形態に係る車両用シートのシートフレームの斜視図である。
図3は、
図1のA−A断面図であって、本発明の一実施形態に係る取付部材を介して力布をサイドフレームに連結した状態を示す説明図である。
図4は、
図3の取付部材周辺の拡大説明図である。
図5は、本発明の一実施形態に係るサイドフレームの説明図である。
図6は、本発明の一実施形態に係るトリムカバーと力布を破断部で共縫いした状態を示す説明図である。
図7は、本発明の一実施形態に係る取付部材の斜視図である。
図8は、本発明の一実施形態に係る取付部材の平面図である。
図9は、本発明の一実施形態に係る取付部材の側面図である。
図10は、本発明の一実施形態に係る取付部材の底面図である。
図11は、本発明の他の実施形態に係るサイドフレームの説明図である。
図12は、
図3の取付部材周辺の拡大説明図であって、本発明の他の実施形態に係る図である。
【0032】
本実施の形態に係るエアバッグモジュール装備シートは、
図1で示すように、シートバックS1、着座部S2、ヘッドレストS3より構成されている。
車両用シートSの中には、
図2に示すようなシートフレームFが設けられている。シートフレームFは、シートバックS1のフレームであるシートバックフレーム1と、着座部S2のフレームである着座フレーム2とから構成されている。着座フレーム2とシートバックフレーム1は、リクライニング機構3を介して連結されている。シートバックフレーム1および着座フレーム2の外側には、クッションおよびトリムカバーが設けられることで、シートバックS1および着座部S2が構成される。
【0033】
シートバックS1は、
図1乃至
図3に示すように、シートバックフレーム1と、シートバックフレーム1上に載置されるクッションパッド5と、シートバックフレーム1及びクッションパッド5,5aを覆うトリムカバー4と、トリムカバー4の破断部40に一端が縫い付けられた力布32を主要構成要素とする。
シートバックフレーム1は、
図1,
図2に示すように、左右に離間して配置され上下方向に延在するサイドフレーム10と、このサイドフレーム10の上端部を連結する上部フレーム21と、下端部を連結する下部フレーム22とにより枠状に構成されている。
上部フレーム21には、ピラー支持部23が設けられ、ピラー支持部23には、不図示のヘッドレストフレームが設けられる。ヘッドレストフレームの外側にクッション部材を設けることでヘッドレストS3が構成される。
【0034】
サイドフレーム10は、板金をプレス加工して成形され、上方よりも下方の幅が広くなるように湾曲した略板体からなる。
図2に示すように、ほぼ平板状の側板11と、この側板11の前端部を内側にU字状に折り返してなる前縁部12と、後端部をL字型に内側に屈曲させた後縁部13とを有している。
後縁部13は、下端に、
図2のように、シート内側に向かって幅広になった幅広部13wを備えている。
サイドフレーム10の側板11には、乗員を後方から支持するSバネからなる一対の架設部材25の両端が係止される係止孔を備えた上下一対の係止部15と、取付部材50を取付けるための一対の取付孔16と、エアバッグモジュール6を取付けるためのボルト孔17が設けられている。
【0035】
係止部15は、
図2に示すように、左右のサイドフレーム10の側板11にそれぞれ一対設けられ、上方の係止部15は、後縁部13に近い位置に、下方の係止部15は、上方の係止部15よりも前縁部12寄りの位置に設けられている。
取付孔16は、
図2に示すように、左右のサイドフレーム10の側板11にそれぞれ一対設けられ、側板11の前縁部12と後縁部13との間であって、前縁部12に近い位置に、前縁部12に沿った縦長の長方形の孔として設けられている。
上方の取付孔16は、上方の係止部15よりもシート前方且つ下方で、下方の係止部15よりもシート上方に形成されている。下方の取付孔16は、下方の係止部15よりもシート前方に形成されている。
また、いずれの取付孔16も、ボルト孔17の前方に形成され、上方の取付孔16は、ボルト孔17よりも上方、下方の取付孔16は、ボルト孔17よりも下方に形成されている。ボルト孔17は、上下方向において、上下の取付孔16に挟まれた位置に配置されている。
【0036】
側板11の取付孔16の周囲には、
図2〜
図5に示すように、取付孔16を取り囲むように、段差71が形成されている。段差71により、取付孔16が設けられた領域が、側板11のうち、エアバッグモジュール6が取付けられるモジュール取付面11pよりもシート幅方向内側に窪んだ凹部72が形成されている。
段差71は、側板11の
図4に示すように、取付孔16側がモジュール取付面11pよりもシート幅方向内側に位置するように、シート幅方向内側に屈曲した段差として形成されている。
【0037】
段差71は、
図5に示すように、前縁部12に対して略垂直で、相互に略平行な一対の線状の上部71U,下部71Lと、この上部71U,下部71Lの前縁部12逆側の端部が、線状の後部71Bにより連結されてなる略コの字形状に延びて形成されている。上部71U,下部71Lの前縁部12側は、前縁部12に交わるまで延びており、上部71U,下部71Lに挟まれたコの字の開口の部分が、前縁部12に繋がっている。
これにより、凹部72は、
図5に示すような略台形状に形成されている。
上部71U,下部71Lが、前縁部12に交わるまで延びていることにより、凹部72は、前縁部12まで延在し、
図2に示すように、前縁部12は、凹部72が交わる部分が、切欠かれた形状となっている。
【0038】
段差71及び凹部72は、上下一対の取付孔16それぞれについて設けられている。上下一対の凹部72は、
図2,
図5に示すように、相互に独立して形成されている。なお、これに限定されるものではなく、上下一対の凹部72は、相互に連結され、連続した一体の凹部として構成されていてもよい。
取付孔16のシート後方の端辺から段差71の後部71Bまでの距離,取付孔16のシート上方の端辺から段差71の上部71Uまでの距離,取付孔16のシート下方の端辺から段差71の下部71Uまでの距離は、それぞれ、取付部材50のフランジ部52のうち、シート後方,上方,下方の後部52B,上部52U,下部52Lの長さと略同じか、若干長く形成されている。
従って、段差71の後部71B,上部71U,下部71Lは、取付部材50のフランジ部52のうち、シート後方,上方,下方の後部52B,上部52U,下部52Lの端部に、それぞれ、当接している。なお、当接していなくてもよく、対向して近接していてもよい。
なお、ここで、後部52B,上部52U,下部52Lの長さとは、それぞれ、後壁55の外面から後部52Bの先端までの長さ,水平壁54の外面から上部52Uの先端までの長さ,水平壁56の外面から下部52Lの先端までの長さをいう。
また、取付孔16のシート前方の端辺から、側板11の前端辺までの距離は、取付部材50のフランジ部52のうち、シート前方の前部52Fの長さよりも長くなっている。
図5に示すように、取付部材50以外の部材を取付けるための他部材取付部、つまり、ボルト孔17や係止部15等は、凹部72を避けて形成されている。
【0039】
サイドフレーム10には、
図3に示すように、シート外側の面に、エアバッグモジュール6が固定されている。
本実施形態のエアバッグモジュール6は、モジュールケースを有しないケースレスエアバッグモジュールからなる。エアバッグモジュール6は、
図3に示すように、インフレータ6aと、折り畳まれたエアバッグ6bと、インフレータ6aを保持するリテーナ6cと、エアバッグ6bを包むラップ材6dを備えている。
インフレータ6aの外周部は、シートS内側に向かって立設されたボルト18により、リテーナ6c及びサイドフレーム10に固定されている。ボルト18は、
図2のボルト孔17に締結されている。ボルト孔17及びボルト18が、特許請求の範囲のモジュール取付手段に該当する。
なお、インフレータ6aは、ボルト以外のインフレータ取付部材によりサイドフレーム10に固定されていてもよい。
【0040】
インフレータ6aは、エアバッグ6b内に配設され、エアバッグ6bは、インフレータ6aから噴出されるガスによってシートS前方に展開するようになっている。
エアバッグ6bは、布袋等からなるラップ材6dによって折り畳み状態に保持されており、このラップ材6dは、エアバッグ6bが展開する場合に、容易に破けるようになっている。
なお、本実施形態では、エアバッグモジュール6を、ケースレスのものから構成しているが、これに限定されるものでなく、モジュールケースを備えたものとして構成してもよい。
クッションパッド5には、
図3に示すように、エアバッグモジュール6を格納するための開口8が形成され、この開口8により、空間7が形成されている。
【0041】
トリムカバー4は、公知の材料からなり、
図3,
図6に示すように、座面中央から左右の土手面を被包する前面マチ部41と周側面から背面に至る側面マチ部42とを縫い合わせ、更に、側面マチ部42の前面マチ部41逆側の端部に不図示の後面マチ部を縫い合わせることにより袋状に縫製されている。
前面マチ部41と側面マチ部42との土手部において膨出した頂点には、破断部40が形成されている。破断部40は、前面マチ部41と側面マチ部42の端部を、通常の使い勝手に耐えられる強度を保ちつつ、エアバッグの膨張による引張力で裂断可能なように、相互に縫製されている。
【0042】
図6に示すように、破断部40には、力布31,32が共縫いされている。
力布32は、伸縮性の小さい布状素材からなり、エアバッグの膨張による応力を破断部40に伝達する役割を果たす。力布31,32は、特許請求の範囲の案内部材に対応する。
【0043】
力布32は、
図6に示すように、略矩形の布からなる。破断部40に対向する辺35には、両端に、矩形状に突出したトリムプレート37取付用の取付部36が、それぞれ複数設けられている。
トリムプレート37は、硬質樹脂製からなる矩形の板体である。トリムプレート37は、力布32の取付部36の端末の形状を保持するために用いられる。力布32の端末にトリムプレート37が固定されていることにより、力布32の端末を保持空間59に差込む際の作業性が向上する。本実施形態では、力布32の取付部36にトリムプレート37を固定しているが、これに限定されるものではなく、トリムプレート37を用いずに、力布32の取付部36の端末を複数回折り返して縫成したものや、複数重に巻回して縫成したもの、複数重に巻回して縫成したものを一方向に押し潰したものを取付部材50の保持空間59に挿入してもよい。
【0044】
力布32は、
図3に示すように、破断部40より空間7へ引き込まれている。力布32の取付部36に固定されたトリムプレート37は、取付部材50を介してサイドフレーム10の取付孔16に係止されている。
また、
図3に示すように、力布31の他端には、係止フック33が縫合により固定されている。力布31は、エアバッグモジュール6の後方に配置されたクッションパッド5aとエアバッグモジュール6との間の空間に引き込まれ、係止フック33がサイドフレーム10の後縁部13に係止されている。
なお、アウター側の力布31の取付にも、取付部材50を用いる場合には、力布31の端部にも、トリムプレート37を縫合により固定する。サイドフレーム10の後縁部13の近くに取付孔16を設け、インナー側の力布32の場合と同様に、この取付孔16に、取付部材50を介して力布31を取付ける。
力布31を取付部材50を介してサイドフレーム10に取付ける構成は、シート前後方向で逆に取り付けることを除いては、力布32の取付の構成と同様であるため、説明を省略する。
【0045】
取付部材50は、硬質樹脂から一体成形されてなり、
図5,
図7に示すように、中空直方体の一辺の周囲が切り欠かれた形状からなる保持部51と、保持部51の切欠かれた一辺の逆側から連続して、四方に向かって張り出した板状のフランジ部52と、を備えている。
フランジ部52は、シート前方,上方,後方,下方に張り出した前部52F,上部52U,後部52B,下部52Lが相互に連続して、矩形の枠状に形成されてなる。
また、フランジ部52の厚みは、段差71の高さと同じ又は段差71の高さよりも低く形成されている。
保持部51は、前壁53,水平壁54,後壁55,水平壁56と、前壁53のフランジ部52逆側の端部から後方に向かって垂直に立設する天壁57と、水平壁54と水平壁56を架橋し、前壁53及び後壁55に平行な仕切壁58と、を備えている。
前壁53,水平壁54,後壁55,水平壁56,天壁57に囲まれた空間が、トリムプレート37を内部に係止する保持空間59となっている。保持空間59は、仕切壁58によって、前側空間59aと、後側空間59bに分割されている。
また、取付部材50がシートSの右側のサイドフレーム10に取付けられる場合には、水平壁54が上方、水平壁56が下方に位置し、取付部材50がシートSの左側のサイドフレーム10に取付けられる場合には、水平壁54が下方、水平壁56が上方に位置する。
【0046】
水平壁54,水平壁56は、
図7,
図9に示すように、長方形の一つの角が切り欠かれた略L字状の形状からなっている。
また、天壁57の上下方向の中央は、
図7,
図8に示すように、前壁53まで後退して切欠かれた形状となっている。
水平壁54,水平壁56,天壁57の切欠かれた部分は、全体として略T字状の開口を形成しており、この開口を通して保持空間59内に係止される力布32及びトリムプレート37を視認可能である。また、この開口により、保持部51側からとフランジ部52側からの二つの型割により取付部材50を成形可能となる。
【0047】
後壁55の上下方向の中央には、スリット55sが形成されている。このスリット55sは、フランジ部52の後方部分の中央に設けられたスリット52sに連続しており、このスリット55s,52sにより、後壁55とフランジ部52の後方部分が中央で二つに分割されている。スリット55s,52sは、力布32を保持空間59に挿入するために用いられる。
後壁55のシート後側の外面には、
図7〜
図9に示すように、スリット55sを挟んだ両側に、それぞれ突起60が形成されている。
突起60は、フランジ部52側の面60aが、後壁55に対して直角に近い角度をなし、フランジ部52逆側の面60bが、後壁55に対して、小さい鋭角の角度をなした略三角柱状からなる。面60aとフランジ部52との間の距離は、サイドフレーム10の取付孔16における厚みと同じかそれより僅かに大きく形成されている。面60aは、フランジ部52に対向した面となっており、面60aとフランジ部52との間に、取付孔16の縁部を挟持して、取付孔16から取付部材50が抜けることを抑制可能となっている。
【0048】
仕切壁58と前壁53は、シート外側の端部で、架橋部61により連結されている。架橋部61は、仕切壁58及び前壁53の上下方向の中央に短い帯板状の部分として設けられ、フランジ部52の面と同じ面を形成している。架橋部61のシート上下方向の幅は、天壁57の中央に設けられた切欠き部分の幅よりも小さく形成され、保持部51側からとフランジ部52側からの二つの型割により取付部材50を成形可能となっている。架橋部61は、保持空間59に挿入されたトリムプレート37及び力布32の端部が保持空間59から抜け出ることを防止する抜け止めとしての役割を果たす。
天壁57の内面の後壁55側先端には、前側空間59aに向かって突出する突起57aが設けられている。この突起57aは、前側空間59aに挿入されたトリムプレート37が、エアバッグ6b膨張時に、力布32を介して前側空間59a外に引き出す力を受けたときに、前側空間59a外に引き出されることを抑制する抜け止めとしての機能を果たす。
この突起57aは、前側空間59a外側の面が、天壁57の先端から連続した平面からなり、前側空間59a側の面に、略L字状の鉤型の段差を備えているため、トリムプレート37の前側空間59aへの挿入は、人の手の力によっても可能であるが、前側空間59aからトリムプレート37を引き出す力が掛かったときには、段差でトリムプレート37の端部が係止して、トリムプレート37は、容易に前側空間59aから引き出されない。
【0049】
フランジ部52は、サイドフレーム10に当接する当接面52aと、当接面52aの裏側の押え面52bを備えた平板状からなる。当接面52aは、平面からなり、押え面52bは、端部が当接面52aの端部に交わるよう、周囲の縁の部分が、当接面52aに向かって湾曲した曲面52cを形成している。
フランジ部52は、保持部51よりも前方の部分が、後方の部分よりも長く形成され、サイドフレーム10への組付け時に、サイドフレーム10の側板11と前縁部12との境界部分に力布32が接触して傷つくことを抑制可能となっている。
【0050】
力布32の端部を、取付部材50を介してサイドフレーム10の側板11に取付けた状態の横断面図を
図4に示す。
取付部材50は、フランジ部52の長く形成された前部52Fを前方にして、保持部51のフランジ部52側の端部の外面をサイドフレーム10の取付孔16の内面に当接させて、取付孔16に挿通されている。このとき、取付孔16の後方部分の縁が、フランジ部52の後部52Bと突起60により挟持されている。
また、フランジ部52の後部52Bの端部は、
図4に示すように、段差71の後部71Bに当接し、フランジ部52の上部52Uの端部が、
図5に示す段差71の上部71Uに当接し、フランジ部52の下部52Lの端部が、
図5に示す段差71の下部71Lに当接している。これにより、取付孔16への取付部材50の上下左右の方向を間違える誤組を抑制することが可能となる。
なお、取付部材50の取付の上下左右の方向を間違える誤組が抑制されさえすればよく、フランジ部52の後部52B,上部52U,下部52Lのそれぞれの端部は、段差71の後部71B,上部71U,下部71Lに、それぞれ必ずしも当接する必要はない。フランジ部52の後部52B,上部52U,下部52Lのそれぞれの端部が、段差71の後部71B,上部71U,下部71Lに近接した位置に配置されてもよい。
フランジ部52の後部52B,上部52U,下部52Lが、特許請求の範囲の誤組抑制部に該当し、段差71の後部71B,上部71U,下部71Lが、特許請求の範囲の誤組抑制部に係合する被係合部に該当する。
【0051】
このとき、フランジ部52は、
図4に示すように、凹部72内に収納されている。また、フランジ部52の厚みは、段差71の高さと同じ又は段差71の高さよりも低く形成されているため、組付け時には、
図4に示すように、フランジ部52のシート幅方向最外端に位置する押え面52bは、モジュール取付面11pと同一面上又はモジュール取付面11pよりもシート幅方向内側に位置する。
【0052】
また、上記実施形態では、段差71の上部71U及び下部71Lが、前縁部12まで達しており、凹部72が前縁部12に繋がっているが、これに限定されるものではなく、
図11に示すように、凹部72´を、側板11の領域内に設けられ、前縁部12及び後縁部13まで達しないように構成してもよい。
このとき、段差71´の前部71F´,上部71U´,後部71B´,下部71L´から取付孔16までの距離は、それぞれ、取付部材50のフランジ部52のシート前方,上方,後方,下方の前部52F,上部52U,後部52B,下部52Lの長さと略同じか、若干長く形成され、取付部材50の取付方向を誤って組み付けることを抑制可能に構成されている。
【0053】
また、
図12に示すように、エアバッグモジュール6のリテーナ6cの凹部72に対向する位置に、シート幅方向外側に窪んだ凹部6eを形成してもよい。