(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6660306
(24)【登録日】2020年2月12日
(45)【発行日】2020年3月11日
(54)【発明の名称】カテーテルコネクタ・インサート
(51)【国際特許分類】
A61M 39/10 20060101AFI20200227BHJP
A61M 39/12 20060101ALI20200227BHJP
【FI】
A61M39/10 120
A61M39/12
【請求項の数】20
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2016-566620(P2016-566620)
(86)(22)【出願日】2015年5月13日
(65)【公表番号】特表2017-515564(P2017-515564A)
(43)【公表日】2017年6月15日
(86)【国際出願番号】US2015030504
(87)【国際公開番号】WO2015179180
(87)【国際公開日】20151126
【審査請求日】2018年4月16日
(31)【優先権主張番号】14/282,087
(32)【優先日】2014年5月20日
(33)【優先権主張国】US
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】514300557
【氏名又は名称】アヴェント インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001379
【氏名又は名称】特許業務法人 大島特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】シュー、ケネス・チェンツ
(72)【発明者】
【氏名】ハラジュ、スティーヴ・サイード
【審査官】
小原 一郎
(56)【参考文献】
【文献】
特開平11−319114(JP,A)
【文献】
特表2016−538908(JP,A)
【文献】
米国特許第6003906(US,A)
【文献】
特開平10−211288(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2002/0032436(US,A1)
【文献】
欧州特許出願公開第0190388(EP,A2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61M 39/10
A61M 39/12
A61M 39/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
カテーテルコネクタであって、
近位端及び遠位端を有する本体部であって、前記近位端から前記遠位端まで延びる中空の内部を有する、該本体部と、
流体供給デバイスにそれと連通するように嵌合するために、前記本体部の前記近位端を用いて構成された近位端ポートと、
前記中空の内部のなかに構成されたインサートとを含み、
前記インサートは、前記インサートを貫通する孔を画定し、前記孔はカテーテルを少なくとも部分的にそれを通して受容するように構成され、前記孔を画定する内側壁と、外側壁とを有し、前記内側壁及び前記外側壁はそれらの間の厚さを定め、前記内側壁は、前記インサートの長さ方向に間隔をおいて配置された複数の不連続部を含み、
前記カテーテルが前記孔に挿入されたとき、前記カテーテルと前記インサートの前記複数の不連続部の各々とが、前記インサートの互いに間隔をおいて存在する閉じたキャビティを形成し、前記キャビティの各々は、前記インサートの前記長さ方向の両端の前記孔の開口から離隔され、かつ液体媒質を収集するように構成されることを特徴とするカテーテルコネクタ。
【請求項2】
請求項1に記載のカテーテルコネクタであって、
前記インサートの前記外側壁は、前記インサートと前記本体部との間の摩擦嵌合を提供するように前記本体部の前記中空の内部内に構成されることを特徴とするカテーテルコネクタ。
【請求項3】
カテーテルコネクタであって、
近位端及び遠位端を有する本体部であって、前記近位端から前記遠位端まで延びる中空の内部を有する、該本体部と、
流体供給デバイスにそれと連通するように嵌合するために、前記本体部の前記近位端を用いて構成された近位端ポートと、
前記中空の内部のなかに構成されたインサートとを含み、
前記インサートは、前記インサートを貫通する孔を画定し、前記孔はカテーテルを少なくとも部分的にそれを通して受容するように構成され、前記孔を画定する内側壁と、外側壁とを有し、前記内側壁及び前記外側壁はそれらの間の厚さを定め、前記内側壁は複数の不連続部を含み、
前記カテーテルが前記孔に挿入されたとき、前記カテーテルと前記インサートの前記複数の不連続部とによって少なくとも1つのキャビティが形成され、前記キャビティは、液体媒質を収集するように構成され、
前記複数の不連続部のなかの少なくとも1つの不連続部は、前記インサートの前記孔から前記厚さ及び前記外側壁を通して延びることを特徴とするカテーテルコネクタ。
【請求項4】
請求項1または2に記載のカテーテルコネクタであって、
前記複数の不連続部が、前記孔から前記インサートの前記厚さの一部を通して延びることを特徴とするカテーテルコネクタ。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか一項に記載のカテーテルコネクタであって、
前記孔の前記内側壁が、前記内側壁において周方向に間隔をおいて存在する第2の複数の不連続部を含むことを特徴とするカテーテルコネクタ。
【請求項6】
請求項5に記載のカテーテルコネクタであって、
前記第2の複数の不連続部は、前記内側壁の周りに等間隔で間隔をおいて存在することを特徴とするカテーテルコネクタ。
【請求項7】
請求項5に記載のカテーテルコネクタであって、
前記第2の複数の不連続部は、前記内側壁の周りに不規則な間隔をおいて存在することを特徴とするカテーテルコネクタ。
【請求項8】
請求項5に記載のカテーテルコネクタであって、
前記第2の複数の不連続部は、リブ、突条部、突出部、山部、谷部、チャネル、通孔、穿孔、及び空隙のなかの1つまたは2以上の任意の組み合わせを含むことを特徴とするカテーテルコネクタ。
【請求項9】
請求項5に記載のカテーテルコネクタであって、
前記第2の複数の不連続部が、前記内側壁の周りに周方向に間隔をおいて存在する複数の山部であり、前記複数の山部は、複数の谷部によって間隔をおかれることを特徴とするカテーテルコネクタ。
【請求項10】
請求項9に記載のカテーテルコネクタであって、
前記複数の山部の各々及び前記複数の谷部の各々が、少なくとも1つの非曲線の縁部で画定される断面形状を有することを特徴とするカテーテルコネクタ。
【請求項11】
請求項9に記載のカテーテルコネクタであって、
前記カテーテルが前記孔を通して挿入されたとき、前記カテーテルと前記複数の山部によって複数のキャビティが形成され、前記複数のキャビティの各々が三角形の断面形状を有することを特徴とするカテーテルコネクタ。
【請求項12】
請求項6または7に記載のカテーテルコネクタであって、
前記第2の複数の不連続部が、前記内側壁の周りに周方向に間隔をおいて存在する複数の山部であり、前記複数の山部は、複数の谷部によって間隔をおかれ、
前記複数の山部の各々及び前記複数の谷部の各々が、曲線の縁部で画定される断面形状を有することを特徴とするカテーテルコネクタ。
【請求項13】
請求項1〜12のいずれか一項に記載のカテーテルコネクタであって、
前記インサートが可撓性材料を含み、前記可撓性材料が、ゴム材料、ポリマー材料、シリコーン材料、及びエラストマー材料の1つまたは2つ以上の任意の組み合わせを含むことを特徴とするカテーテルコネクタ。
【請求項14】
カテーテルコネクタであって、
近位端及び遠位端を有する本体部であって、前記近位端から前記遠位端まで延びる中空の内部を有する、該本体部と、
流体供給デバイスと連通するように嵌合接続するために本体部の前記近位端を用いて構成された近位端ポートとを含み、
前記中空の内部は、それを貫通する孔を画定し、前記孔は、部分的にそれを通してカテーテルを受容するように構成され、前記孔は、前記本体部の長さ方向に間隔をおいて配置された複数の不連続部を有する内側壁によって画定され、前記カテーテルが前記孔に挿入されたとき、前記カテーテルと前記内側壁の前記複数の不連続部の各々とが、互いに前記本体部の長さ方向に間隔をおいて存在する閉じたキャビティを形成し、前記キャビティの各々は、前記本体部の前記長さ方向の両端の前記孔の開口から離隔され、かつ液体媒質を収集するように構成されることを特徴とするカテーテルコネクタ。
【請求項15】
カテーテルコネクタのためのインサートであって、
前記カテーテルコネクタの中空の内部にぴったりと適合するように構成された本体部を備え、
前記本体部は、近位端及び遠位端を有し、前記本体部は、前記近位端から前記遠位端まで延びる孔を有し、前記孔は、カテーテルを少なくとも部分的にそれを通して受容するように構成され、前記孔は複数の不連続部を含む内側壁によって画定され、前記複数の不連続部は、前記本体部の長さ方向に間隔をおいて配置され、
前記カテーテルが前記孔に挿入されたとき、前記カテーテルが前記孔に挿入されたとき、前記カテーテルと前記インサートの前記複数の不連続部の各々とが、互いに間隔をおいて存在する閉じたキャビティを形成し、前記キャビティの各々は、前記本体部の前記長さ方向の両端の前記孔の開口から離隔され、かつ前記カテーテルコネクタに入ることが可能な液体媒質を収集するように構成され、それによって前記カテーテルと前記カテーテルコネクタとの間の固定接続部を維持することを特徴とするインサート。
【請求項16】
請求項15に記載のインサートであって、
前記孔の前記内側壁が、前記内側壁において周方向に間隔をおいて存在する第2の複数の不連続部を更に含むことを特徴とするインサート。
【請求項17】
請求項16に記載のインサートであって、
前記複数の不連続部は、リブ、突条部、突出部、山部、谷部、チャネル、通孔、穿孔、及び空隙のなかの1つまたは2以上の任意の組み合わせを含むことを特徴とするインサート。
【請求項18】
請求項16に記載のインサートであって、
前記第2の複数の不連続部が、前記内側壁の周りに周方向に複数の谷部によって間隔をおかれて存在する複数の山部であることを特徴とするインサート。
【請求項19】
請求項18に記載のインサートであって、
前記カテーテルが前記孔を通して挿入されたとき、前記カテーテルと前記複数の山部によって複数のキャビティが形成され、前記複数のキャビティの各々が三角形の断面形状を有することを特徴とするインサート。
【請求項20】
請求項16に記載のインサートであって、
前記インサートが可撓性材料を含み、前記可撓性材料が、ゴム材料、ポリマー材料、シリコーン材料、及びエラストマー材料の1つまたは2つ以上の任意の組み合わせを含むことを特徴とするインサート。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2014年5月20日を出願日とする米国特許出願第14/282,087号を基礎とする優先権を主張するものであり、これらの出願の内容は、引用により本明細書の一部とする。
本発明は、概して医療用カテーテルの分野に関し、特にカテーテルコネクタ・インサートに関する。
【背景技術】
【0002】
種々の医療処置のために患者に液体を供給または患者から液体を吸引するためのカテーテルを用いることがよく知られている。例えば、米国特許出願第7959623号明細書(特許文献1)には、液体医薬をポンプからチューブを介して創傷部位に供給するための注入カテーテルの種々の実施形態を用いる疼痛管理システムが記載されている。そのような構成では、カテーテルコネクタは、一般的には、カテーテルを、チューブ、液体リザーバ、または他の流体供給デバイス等の種々のデバイスに接続するために用いられる。特許文献1のシステムでは、従来型のツオヒ・ボースト(Tuohy Borst)コネクタを用いて、医療用チューブの遠位端をカテーテルの近位端に接続している。
【0003】
ツオヒ・ボーストコネクタに加えて、他の種々の形態のカテーテルコネクタが利用可能である。例えば、米国テキサス州ファーマーズ・ブランチのEpimed International社は、Stingray(商標)コネクタとして知られる低プロフィールのねじロック式カテーテルコネクタを製造している。このデバイスは軸線方向に整列した2つの半体を有し、2つの半体をねじってカテーテルの第1の半体への挿入を可能にする開位置にし、その後にねじってカテーテルとの完全な係合を示す可聴クリック音または触覚で認識可能なクリック感とともに閉位置にする。第2の半体は、液体を、コネクタを介してカテーテルに供給するためのチューブまたは他の流体供給デバイスに接続される。
【0004】
英国のSmiths Medical International社は、一体成形ヒンジによって接続された2つの半体からなる、EpiFuse(商標)という商品名のカテーテルコネクタを提供している。カテーテルはコネクタのベース部における孔に挿入され、2つの半体が一緒に折り畳まれロックされたとき保持される。
【0005】
カテーテルコネクタのカテーテルへの結合は、医師または看護師がデバイスを調整及び/または調べる時間はないに等しいので、非常に素早くかつ容易に行えることが必要である。加えて、カテーテルコネクタとカテーテルの間の結合を、種々の医療処置の間に安定かつ損なわれないように保持することが重要である。例えば、いくつかの医療処置の間に、カテーテルは、患者に挿入される前に超音波媒体ゲルでコーティングされることがある。従って、カテーテルの近位端(即ちカテーテルコネクタに挿入されるカテーテルの端部)は、ゲルで汚染されることがある。故に、カテーテルコネクタがカテーテルに取り付けられているとき、多くの場合、カテーテルは適切に接続しないことになる。加えて、他の液体媒質、例えば薬物、血液、唾液等がカテーテルコネクタの内部に捕捉され、それによりカテーテルコネクタとカテーテルの間の接続が損なわれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】米国特許出願第7959623号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
以上のごとく、医療分野では、迅速になされ信頼性の高い接続を提供する新規な改善されたカテーテルコネクタが依然として求められている。従って、本発明は、上述の問題に対処するカテーテルコネクタを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の目的及び効果は、一部は後述の説明に記載され、或いはその説明から自明であるか、本発明の実施を通して明らかとなるものであり得る。
【0009】
ある一定の態様では、本発明は、カテーテルコネクタに関する。カテーテルコネクタは、近位端及び遠位端を有する本体部を含む。前記近位端は、ポンプ、リザーバ、注射器等の流体供給デバイスにそれと連通するように嵌合接続するための近位端ポートを含む。このポートは、ルアーロック継手等のあらゆる従来型の形態を有したものであり得る。前記本体部は、前記近位端から前記遠位端まで延びる中空の内部を画定する。インサートは、前記中空の内部のなかに構成され、それを貫通する孔を画定する。前記孔はカテーテルを少なくとも部分的にそれを通して受容するように構成される。前記孔は内側壁及び外側壁を有し、両壁はそれらの間の厚さを定める。加えて、前記内側壁は少なくとも1つの不連続部を含む。従って、前記カテーテルが前記孔に挿入されたとき、前記カテーテルと前記インサートの前記少なくとも1つの不連続部とによって少なくとも1つのキャビティが形成される。前記キャビティは、前記カテーテルコネクタ内に液体媒質を収集及び/または受容するように構成され、それによって前記カテーテルと前記カテーテルコネクタとの間の固定接続部を維持する。
【0010】
別の実施形態では、前記インサートの前記外側壁は、前記インサートと前記本体部との間の摩擦嵌合を提供するように前記本体部の前記中空の内部内に構成され得る。更に別の実施形態では、前記孔の前記内側壁が、前記内側壁において周方向に間隔をおいて存在する複数の不連続部を更に含み得る。従って、前記少なくとも1つの不連続部が、前記孔から前記インサートの前記厚さ全体を通して延び得る。代替的に、前記少なくとも1つの不連続部が、前記孔から前記インサートの前記厚さの一部のみを通して延びてもよい。ある一定の実施形態では、前記複数の不連続部は、前記内側壁の周りに等間隔で間隔をおいて存在し得る。代替的実施形態では、前記複数の不連続部は、前記内側壁の周りに不規則な間隔をおいて存在し得る。
【0011】
更に別の実施形態では、前記複数の不連続部は、リブ、突条部、突出部、山部、谷部、空隙、チャネル、通孔、穿孔、及び空隙のなかの1つまたは2以上の任意の組み合わせを含み得る。例えば、一実施形態では、前記複数の不連続部が、前記内側壁の周りに周方向に複数の谷部によって間隔をおいて存在する複数の山部であり得る。より具体的には、一実施形態では、前記複数の山部の各々及び前記複数の谷部の各々が、少なくとも1つの非弓形状の縁部を含み得る。代替的には、前記複数の山部の各々及び前記複数の谷部の各々が、少なくとも1つの弓形状の縁部を含む。そのような実施形態では、前記カテーテルが前記孔に挿入されたとき、前記カテーテルと前記複数の山部によって複数のキャビティが形成される。
【0012】
別の実施形態では、前記キャビティが、前記カテーテル内から液体媒質を受容及び/または収集するような任意の適切なサイズ及び/または形状を有し得る。例えば、ある一定の実施形態では、前記複数のキャビティの各々が三角形の断面形状を有する。別の実施形態では、前記複数のキャビティの各々が正方形または矩形の断面形状を有し得る。更に別の実施形態では、前記複数のキャビティの各々が楕円形または円形の断面形状を有し得る。
【0013】
追加の実施形態では、前記インサートは可撓性材料で作製され得る。例えば、ある一定の実施形態では、前記可撓性材料が、ゴム材料、ポリマー材料、シリコーン材料、及びエラストマー材料の1つまたは2つ以上の任意の組み合わせを含み得る。別の態様では、本発明は、液体媒質をその内部に捕捉するための逃げ場を提供するように構成されたカテーテルコネクタに関する。より具体的には、前記カテーテルコネクタは、近位端及び遠位端を有する本体部を含む。前記本体部は、前記近位端から前記遠位端に延びる中空の内部を画定する。前記カテーテルコネクタは、流体供給デバイスと連通するように嵌合接続するために本体部の前記近位端を用いて構成された近位端ポートも有する。前記中空の内部は、それを貫通する孔を画定する。前記孔は、部分的にそれを通してカテーテルを受容するように構成され、少なくとも1つの不連続部を含む内側壁を有する。従って、前記カテーテルが前記孔に挿入されたとき、前記カテーテルと前記インサートの前記少なくとも1つの不連続部とによって少なくとも1つのキャビティが形成される。このようにして、前記キャビティは、液体媒質を収集するように構成される。本明細書に記載された前記カテーテルコネクタは、他のあらゆる特徴も含み得ることを理解されたい。
【0014】
別の態様では、本発明は、カテーテルコネクタのためのインサートに関する。前記インサートは、前記カテーテルコネクタの中空の内部にぴったりと適合するように構成された本体部を備える。前記本体部は、近位端及び遠位端を有する。更に、前記本体部は、前記近位端から前記遠位端まで延びる孔を有する。前記孔は、カテーテルを少なくとも部分的にそれを通して受容するように構成される。加えて、前記孔は少なくとも1つの不連続部を含む内側壁を有する。本明細書に記載された前記インサートは、他のあらゆる特徴も含み得ることを理解されたい。
【0015】
本発明のこれらの及び特徴、態様、及び有利な効果は、以下の詳細な説明及び特許請求の範囲の記載を参照することにより、より良く理解されよう。本出願の一部である添付の図面は、発明の詳細の説明と併せて本発明の原理の説明のために、本発明のいくつかの実施形態を示す。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本発明の態様によるカテーテルコネクタの一実施形態の斜視図である。
【
図2】本発明の態様によるカテーテルコネクタの一実施形態の断面図である。
【
図3】本発明の態様によるカテーテルコネクタ・インサートの一実施形態の斜視図である。
【
図4】本発明の態様によるカテーテルコネクタ・インサートの一実施形態の正面断面図であって、カテーテルのない状態と、カテーテルが挿入された状態が示されている。
【
図5】本発明の態様によるカテーテルコネクタ・インサートの
図4の実施形態の側面断面図であって、カテーテルが挿入された状態が示されている。
【
図6】本発明の態様によるカテーテルコネクタ・インサートの別の実施形態の斜視図である。
【
図7】本発明の態様によるカテーテルコネクタ・インサートの
図6の実施形態の側面断面図であって、カテーテルが挿入された状態が示されている。
【
図8】本発明の態様によるカテーテルコネクタ・インサートのいくつかの実施形態の正面断面図であって、カテーテルが挿入された状態が示されている。
【
図9】本発明の態様によるカテーテルコネクタの別の実施形態の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の1以上の実施形態、本発明の実施例、図面に示された実施例について以下に詳述する。各実施例及び実施形態は、本発明の説明のために提示されたものであり、本発明の限定を意味しない。例えば、1つの実施形態の一部として図示または記載された特徴を、他の実施形態と組み合わせて用いることにより、更に別の実施形態を構成することができる。本発明は、本発明の範囲及び精神の範囲内でこれらの及び他の改変形態及び変更形態を含むことが想定されている。
【0018】
位置に関する用語「近位」及び「遠位」は、本明細書において、種々の構成部品の相互間のまたは患者に対する方向を指す。「遠位」は、創傷部位に最も近い方向を指し(例えば、コネクタの遠位端は、コネクタ挿入部位に向けて方向付けられた端部である)、「近位」は、その反対の方向を指す(例えば、カテーテルの近位端は、コネクタの遠位端に挿入される)。
【0019】
一般的に、本開示は、カテーテルとカテーテルコネクタとの間の固定接続部を維持するように液体媒質をその内部に捕捉するための逃げ場を提供するように構成されたカテーテルコネクタに関する。より具体的には、一実施形態において、前記カテーテルコネクタは、カテーテルコネクタ内にぴったりと適合するように構成された本体部を有するインサートを含む。前記本体部は、近位端及び遠位端を有し、それを貫通する孔を有する。前記孔はカテーテルを少なくとも部分的にそのなかに受容するように構成され、少なくとも1つの不連続部を有する内側壁を有する。従って、前記カテーテルが前記孔に挿入されたとき、前記カテーテルと前記インサートの前記少なくとも1つの不連続部とによって少なくとも1つのキャビティが形成される。前記キャビティは、前記カテーテルコネクタ内に存在することが可能な液体媒質を収集するように構成され、それによって前記カテーテルと前記カテーテルコネクタとの間の固定接続部を維持する。代替的実施形態では、前記カテーテルコネクタの中空の内部は、前記カテーテルコネクタ内に液体媒質を収集するように構成されたキャビティを形成するように少なくとも1つの不連続部を備える形で製造され得る。そのような実施形態においては、インサートを取り除くことができる。
【0020】
本発明は、従来技術において存在しなかった多くの利点を有する。例えば、インサート及び/またはコネクタの不連続部または突条部が、カテーテルコネクタの内部に捕捉されることができる、例えば超音波媒体ゲルのような液体媒質の逃げ場を提供する。従って、液体媒質は、不連続部によって形成された1以上のキャビティのなかに逃げ込むことが可能となり、それによってカテーテルとカテーテルコネクタの間の適切な接続が維持され得ることになる。加えて、ある一定の実施形態では、インサートがユニバーサル型であり、あらゆるタイプのカテーテルコネクタ内にぴったりと適合するように構成され得る。
【0021】
ここで図面を参照すると、
図1及び
図2は、本発明による、内部にインサート24がその内部に構成されたカテーテルコネクタ10の一実施形態の図を示す。図示するように、カテーテルコネクタ10は、近位端18及び遠位端20を有する。近位端18は、流体供給デバイス(図示せず)にそれと連通するように嵌合するために近位端上に構成された近位端ポート14を有する。上述のように、流体供給デバイスは、ポンプ、リザーバ、注射器等の従来より公知のあらゆる適切なデバイスであり得る。更に、近位端ポート14は、ルアーロック継手等のあらゆる従来型の形態を有したものであり得る。加えて、本明細書に記載のインサート24は、図示された実施形態のカテーテルコネクタ10に限定されず、あらゆる適切な当分野で既知のコネクタ内にぴったりと適合するように構成されることを理解されたい。例えば、種々の実施形態において、インサート24は、ツオヒ・ボーストコネクタまたはStingray(商標)コネクタとともに用いることができる。
【0022】
図2、
図3、及び
図6を参照すると、インサート24は、カテーテルコネクタ10の近位端18及び遠位端20にそれぞれ対応する近位端27及び遠位端29を有する本体部25を有する。加えて、インサート24は、厚さ38だけ離れた内側壁28及び外側壁30を有する。従って、種々の実施形態において、外側壁30の寸法は、カテーテルコネクタ10の中空の内部22内にぴったりと適合するように設計される。具体的には、ある一定の実施形態では、外側壁30の寸法は、インサート24とカテーテルコネクタ10との間の摩擦嵌合を提供するように設計される。インサート24の本体部25は、近位端27から遠位端29までそれを貫通し、カテーテル12を少なくとも部分的にその中に受容するように構成された孔26も有する。
【0023】
特に
図3、
図4、
図6及び
図8を参照すると、孔26が、少なくとも1つの不連続部32を有する内側壁28を画定する。例えば、
図3及び
図4に示すように、内側壁28は、内側壁28において周方向に間隔をおいて存在する複数の不連続部32を含む。代替的には、
図6に示すように、内側壁28は、インサート24の孔26の長さに沿って長さ方向に間隔をおいて存在する複数の不連続部32を有する。本明細書において不連続部32は、リブ、突条部、突出部、山部、谷部、空隙、チャネル、通孔、穿孔、及び空隙等のなかの1つまたは2以上の任意の組み合わせを含み得ることを理解されたい。例えば、
図4に示すように、不連続部32は、内側壁28において周方向に間隔をおいて存在する複数の山部40を含む。加えて、山部40は、複数の谷部42によって互いに分離され得る。より詳細には、
図4(A)及び
図4(B)に示すように、複数の山部40の各々及び複数の谷部42の各々が、少なくとも1つの非弓形状の即ち尖った縁部を含む。代替的に、
図6(A)に示すように、複数の山部40の各々及び複数の谷部42の各々が、少なくとも1つの弓形状の縁部を含み得る。
【0024】
別の実施形態では、
図4、
図6、
図7、及び
図8に示す用に、不連続部32は、インサート24の孔26からインサート24の厚さ38の一部を通して延び得る。代替的実施形態では、
図5に示すように、不連続部32は、インサート24の前厚さ38にわたって延びてもよく、通孔36によって示すように外側壁30を貫通して延びてもよい。
【0025】
更に別の実施形態では、不連続部32は、インサート24の内側壁の周りに等間隔で間隔をおいて存在し得る。例えば、
図8(B)及び
図8(C)に示すように、不連続部が、約90度の間隔をおいて存在する。別の実施形態では、不連続部が、90度以下の間隔をおいて存在し得る。代替的実施形態では、複数の不連続部32が、内側壁28の周りに不規則な間隔をおいて存在し得る。
【0026】
特に
図4(B)を参照すると、種々の実施形態において、カテーテル12が孔26に挿通されたとき、カテーテル12と複数の不連続部32とによって複数のキャビティ34が形成される。より具体的には、インサート24は、カテーテル12が1以上のキャビティ34を形成するように挿入されたとき、カテーテル12をつぶす、即ち圧力を加えるように構成される。従って、1以上のキャビティ34は、媒質を受容し及び/またはその中に収集するように構成される。例えば、多くの場合、カテーテル12が超音波媒体ゲルを用いて患者に挿入されるとき、カテーテル12の近位端は、ゲルで汚染され、カテーテル12とカテーテルコネクタ10との間の接続を維持するのが困難になり得る。従って、本明細書に記載された1以上のキャビティ34は、カテーテル12とカテーテルコネクタ10との間の接続が固定された状態のままとなるように、ゲル(または他の任意の液体媒質)のための逃げ場を提供するように構成される。キャビティ34は、他の任意の液体媒質、例えば薬物、血液、唾液等のような液体媒質がカテーテルコネクタ10内に捕捉されることになる場合の、そのような液体媒質のための逃げ場も提供するようことも理解されたい。
【0027】
更に
図4、
図7、及び
図8を参照すると、キャビティ34は、任意の適当な断面形状を有し得る。例えば、
図4(B)、
図7、及び
図8(C)に示すように、キャビティ34の各々は三角形の断面を有する。代替的に、
図8(B)に示すように、キャビティ34の各々は正方形の断面を有する。更に別の実施形態では、キャビティ34が、本明細書に記載の液体媒質を収容するような任意の形状及び/またはサイズの任意の適切な断面形状を有し得る。
【0028】
インサート24は、任意の適切な材料から作製され得る。例えば、ある一定の実施形態では、インサート24が、ゴム材料、ポリマー材料、シリコーン材料、及びエラストマー材料等の可撓性材料で作製され得る。より具体的には、種々の実施形態において、シリコーン、Kraton(商標)ポリマー、ポリイソプレン、ポリウレタン、スチレンブタジエン、及び/または他の任意の適切な可撓性材料から作製され得る。代替的実施形態では、インサート24が、金属等の高剛性材料からも作製され得る。
【0029】
ここで
図9を参照すると、本発明により構成されたカテーテルコネクタ10の別の実施形態が示されている。図示されるように、カテーテルコネクタ10は、
図1及び
図2の実施形態に類似している。例えば、カテーテルコネクタ10は、近位端18及び遠位端20を有する本体部16を有する。本体部は、近位端18から遠位端20まで延びる中空の内部22を画定する。更に、近位端ポート14は、流体供給デバイスにそれと連通するように嵌合接続するために、本体部16の近位端を用いて構成される。カテーテルコネクタ10は、中空の内部22がそれを貫通する孔23を画定し、孔はカテーテル12を少なくとも部分的にそれを通して受容するべく構成されるように製造される。更に、孔23は、少なくとも1つの不連続部33を有する内側壁31を有する。従って、そのような実施形態では、カテーテルコネクタ10の中空の内部22自体が、少なくとも1つの不連続部33を有し、従って追加のインサートを使用する必要がなくなる。本明細書に記載された他の実施形態と同様に、カテーテル12が孔23を通して挿入されたとき、カテーテル12と少なくとも1つの不連続部33とによって少なくとも1つのキャビティ34が形成される。従って、キャビティ34は、そのなかに液体媒質を収集するように構成される。カテーテルコネクタ10の1つ以上の不連続部33は、本明細書に記載された他のあらゆる特徴(例えば任意の適切な形状及び/またはサイズ等)を有し得ることを理解されたい。
【0030】
本発明を、いくつかの一定の好ましい実施形態に関連付けて説明してきたが、本発明によって包含される発明主題は、これらの特定の実施形態に限定されないことは理解されよう。むしろ、本発明の発明主題は、特許請求の範囲の請求項の範囲及び精神の含まれ得る全ての代替形態、改変形態、及び均等物を含むことが想定されている。