(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6661569
(24)【登録日】2020年2月14日
(45)【発行日】2020年3月11日
(54)【発明の名称】排熱回収装置
(51)【国際特許分類】
F01N 5/02 20060101AFI20200227BHJP
【FI】
F01N5/02 B
【請求項の数】3
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2017-90034(P2017-90034)
(22)【出願日】2017年4月28日
(65)【公開番号】特開2018-188994(P2018-188994A)
(43)【公開日】2018年11月29日
【審査請求日】2019年3月6日
(73)【特許権者】
【識別番号】000138521
【氏名又は名称】株式会社ユタカ技研
(74)【代理人】
【識別番号】100067356
【弁理士】
【氏名又は名称】下田 容一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100160004
【弁理士】
【氏名又は名称】下田 憲雅
(74)【代理人】
【識別番号】100120558
【弁理士】
【氏名又は名称】住吉 勝彦
(74)【代理人】
【識別番号】100148909
【弁理士】
【氏名又は名称】瀧澤 匡則
(72)【発明者】
【氏名】小池 恭平
(72)【発明者】
【氏名】我妻 隆志
(72)【発明者】
【氏名】内田 智幸
【審査官】
二之湯 正俊
(56)【参考文献】
【文献】
国際公開第2014/014080(WO,A1)
【文献】
特開2013−170534(JP,A)
【文献】
特開2011−231714(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F01N 1/00− 1/24
F01N 5/00− 5/04
F01N 13/00−13/20
F01N 3/00− 3/38
F01N 9/00−11/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
排気ガス及び冷却水の熱交換を行う熱交換器が設けられた熱交換路と、この熱交換路を迂回して前記排気ガスを流すことのできるバイパス路と、このバイパス路の下流側の端部である第1の端部を収容していると共に前記熱交換路の下流側の端部である第2の端部から排出された排気ガスが流されるバルブ室と、このバルブ室内に設けられ前記バイパス路を開閉可能なバルブと、を有する排熱回収装置において、
前記第2の端部は、前記バイパス路を流れる前記排気ガスの流れ方向を基準として、前記バルブ室の前記第1の端部よりも上流側に位置し、
前記バルブ室は、平面状を呈する壁面部を有し、
前記バイパス路は、前記壁面部のみに取付けられて前記排気ガスを前記第1の端部よりも上流側まで誘導する誘導部を備えることを特徴とする排熱回収装置。
【請求項2】
前記誘導部は、前記壁面部の室内側の面に取付けられることを特徴とする請求項1記載の排熱回収装置。
【請求項3】
前記誘導部は、前記壁面部の室外側の面に取付けられることを特徴とする請求項1記載の排熱回収装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、排気ガスの熱により熱交換を行う排熱回収装置に関する。
【背景技術】
【0002】
車両の走行中にエンジンで発生する排気ガスの熱により冷却水を温める、排熱回収装置が知られている。排熱回収装置として、例えば、特許文献1に開示される技術がある。
【0003】
図6(a)〜(c)を参照する。
図6(a)〜(c)は、特許文献1の
図3(a),
図8,
図3(b),を再掲して符号を振り直したものである。
【0004】
図6(a)を参照する。排熱回収装置100は、エンジンから排出された排気ガスが導入される導入部101と、この導入部101に接続され排気ガス及び冷却水の熱交換を行う熱交換器102が設けられた熱交換路103と、導入部101に接続され熱交換路103を迂回して排気ガスを流すことのできるバイパス路104と、このバイパス路104の下流側の端部である第1の端部104aを収容しているバルブ室105と、このバルブ室105内に設けられバイパス路104を開閉可能な第1のバルブ106と、熱交換路103又はバイパス路104を通過した排気ガスが排出される排出部107と、を有する。
【0005】
熱交換路103は、熱交換器102の下流側の端部に取付けられる延出部103aと、この延出部103aを通過した排気ガスを上流側に誘導する誘導部103bと、を有する。誘導部103bは、バルブ室105の内部に設けられており(
図6(c)参照)、下流側の端部には丸穴103c(第2の端部103c)が空けられている。
【0006】
排熱回収装置100の動作について説明する。第1のバルブ106が閉じた状態において、導入部101から導入された排気ガスは、熱交換路103に流れ込み、熱交換器102及び延出部103aを通過する。延出部103aを通過した排気ガスは、誘導部103bに誘導され上流側に流れ、丸穴103cを通過してバルブ室105に流れ込む。バルブ室105に流れ込んだ排気ガスは、再び下流側に流れ、排出部107から排出される。
【0007】
図6(b)を参照する。冷却水が所定の温度に達すると、第1のバルブ106は、上方に向かってスイングし(矢印(1)参照)、第1の端部104aは開放される。丸穴103cは、第1のバルブ106の下流側の面に取付けられた第2のバルブ108によって塞がれる。熱交換路103の出口となる丸穴103cが塞がれるため、排気ガスは、バイパス路104を流れて、排出部107から排出される(矢印(2)参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2011−231714号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
ところで、上記の通り、排気ガスがバイパス路104を流れるときには、排気ガスが熱交換路103を流れないようにするために、丸穴103cが第2のバルブ108で塞がれる。
【0010】
図6(a)を参照する。第2のバルブ108は、第1のバルブ106に取付けられている。そのため、第2のバルブ108に塞がれる丸穴103cは、第1のバルブ106近傍に位置しなければならない。結果、丸穴103cが空けられる誘導部103bは、延出部103aから第1のバルブ106近傍に亘って設ける必要があり、誘導部103bはバルブ室内で所定の領域を占める。
【0011】
丸穴103c(熱交換路103の下流側の端部)を塞がずとも、不要時には熱交換を抑制できる排熱回収装置の構成があれば望ましい。
【0012】
本発明は、排気ガスがバイパス路を流れる時に、熱交換路の下流側の端部を塞がずに熱交換を抑制できる排熱回収装置の提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
請求項1による発明によれば、排気ガス及び冷却水の熱交換を行う熱交換器が設けられた熱交換路と、この熱交換路を迂回して前記排気ガスを流すことのできるバイパス路と、このバイパス路の下流側の端部である第1の端部を収容していると共に前記熱交換路の下流側の端部である第2の端部から排出された排気ガスが流されるバルブ室と、このバルブ室内に設けられ前記バイパス路を開閉可能なバルブと、を有する排熱回収装置において、
前記第2の端部は、前記バイパス路を流れる前記排気ガスの流れ方向を基準として、前記バルブ室の前記第1の端部よりも上流側に位置
し、前記バルブ室は、平面状を呈する壁面部を有し、前記バイパス路は、前記壁面部のみに取付けられて前記排気ガスを前記第1の端部よりも上流側まで誘導する誘導部を備えることを特徴とする排熱回収装置が提供される。
【0015】
請求項
2に記載のごとく、好ましくは、前記誘導部は、前記壁面部の室内側の面に取付けられる。
【0016】
請求項
3に記載のごとく、好ましくは、前記誘導部は、前記壁面部の室外側の面に取付けられる。
【発明の効果】
【0017】
請求項1に係る発明では、バルブ室は、バイパス路の下流側の端部である第1の端部を収容している。加えて、熱交換路の下流側の端部である第2の端部は、バイパス路を流れる排気ガスの流れ方向を基準として、バルブ室の第1の端部よりも上流側に位置する。
【0018】
仮に、第2の端部が、第1の端部よりも下流側に位置する場合、第2の端部は、第1の端部から排出された排気ガスの流れに面する。そのため、第2の端部近傍のガスは、第1の端部から排出された排気ガスに引き込まれやすくなる。即ち、排気ガスがバイパス路を流れる時に、排気ガスは熱交換路も流れ、熱交換が行われてしまう。
【0019】
一方、第2の端部が第1の端部よりも上流側に位置すれば、第2の端部は、排気ガスの流れに面せず、引き込まれにくくなる。即ち、熱交換路の下流側の端部である第2の端部を塞ぐことなく、排気ガスが熱交換路を流れることを抑制できる。
【0020】
加えて、バルブ室は、平面状を呈する壁面部を有し、バイパス路は、壁面部のみに取付けられて排気ガスを第1の端部よりも上流側まで誘導する誘導部を備える。複数の壁面部に対して誘導部が取り付けられる場合と比較すると、誘導部の形成、及び、その取付けは、容易となる。簡素な構成で、排気ガスを第1の端部よりも上流側まで誘導できる。
【0021】
請求項
2に係る発明では、誘導部は、壁面部の室内側の面に取付けられる。そのため、バルブ室が大型化することなく、誘導部を取り付けることができる。
【0022】
請求項
3に係る発明では、誘導部は、壁面部の室外側の面に取付けられる。そのため、室内側の面に取り付ける場合と比較すると、誘導部の取付作業が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【
図1】本発明の実施例1による排熱回収装置の斜視図である。
【
図3】
図1に示された排熱回収装置の誘導部の斜視図である。
【
図4】
図1に示された排熱回収装置の作用図である。
【
図5】本発明の実施例2による排熱回収装置を説明する図である。
【
図6】従来技術による排熱回収装置を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図中Frは前、Rrは後、Lは左、Rは右、Upは上、Dnは下を示している。
【0025】
図1を参照する。
図1には、例えば、4輪車に搭載される排熱回収装置10が示されている。この排熱回収装置10は、エンジンで発生する排気ガスの熱により冷却水を温める。
【0026】
排熱回収装置10は、エンジンから排出された排気ガスが導入される導入部11と、この導入部11から導入された排気ガス及び冷却水の熱交換を行う熱交換器20が設けられた熱交換路12と、熱交換器20に冷却水を導入する第1の配管13と、熱交換器20から冷却水を排出する第2の配管14と、この第2の配管14に接続され冷却水の温度に応じて作動するサーモアクチュエータ15と、第2の配管14から冷却水を排出する第3の配管16と、熱交換路12を迂回して排気ガスを流すことのできるバイパス管17(バイパス路17)と、このバイパス管17及び熱交換路12が接続するバルブ室30と、このバルブ室30に接続され、バイパス管17又は熱交換路12を通過した排気ガスが排出される排出部18と、からなる。
【0027】
図2を参照する。導入部11は、熱交換器20及びバイパス管17が接続する本体部28と、この本体部28に被せられる蓋部29と、からなる。蓋部29には、排気ガスが導入される導入口29aが形成されている。本体部28には、熱交換路12に接続する第1の出口28aと、バイパス路17に接続する第2の出口28bと、が形成されている。
【0028】
熱交換路12は、熱交換器20と、この熱交換器20の後端に接続される接続部21と、この接続部21とバルブ室30を繋ぐ接続管22と、この接続管22を通過した排気ガスをバルブ室30の内部で誘導する誘導部40と、からなる。誘導部40の詳細については後述する。
【0029】
熱交換器20は、内部にフィンを備えた5つのフィンケース24〜24と、これらのフィンケース24〜24を収容する筒部25と、この筒部25の前端に差し込まれると共にフィンケース24〜24の前端を支持する前支持部26と、この筒部25の後端に差し込まれると共にフィンケース24の後端を支持する後支持部27と、からなる。
【0030】
図1,
図2を参照する。バルブ室30は、底部31と、この底部31の左端(熱交換路12側)から上方に延びる左壁部32と、この底部31の右端から上方に延びる右壁部33と、左壁部32部及び右壁部33の上端を繋ぐ上壁部34と、底部31の前端から上方に延びる前壁部35と、からなる。前壁部35は、バイパス管17が差し込まれる差込穴36が空けられている。バルブ室30の後部は、開口している。
【0031】
バルブ室30内には、バイパス路17を開閉可能なバルブ37が設けられている。さらに、バルブ室30は、バイパス路17の下流側の端部である拡径部17a(第1の端部17a)を収容している。
【0033】
図2,
図3を参照する。バルブ室30の左壁部32には、接続管22を通過した排気ガスをバルブ室30内に導入する入口穴51が空けられている。この入口穴51は、上下に延びてトラック形状を呈する。左壁部32の室内側の面となる室内面部52には、入口穴51を介してバルブ室30内に導入された排気ガスを誘導する誘導部40が取付けられている。
【0034】
誘導部40は、室内面部52に沿って前後方向に延びる平面部41と、この平面部41の下端から室内面部52に向かって延びる下面部42と、平面部41の上端から室内面部52に向かって延びる上面部43と、平面部41の後端から室内面部52に向かって延びる後面部44と、からなる。
【0035】
誘導部40の前端部45は、熱交換路12の下流側の端部(第2の端部45)となる。前端部45は、バイパス路17を流れる排気ガスの流れ方向を基準として、拡径部17a(第1の端部17a)よりも上流側に位置する。前端部45は、バイパス路17を流れる排気ガスの流れ方向を基準として、上流側に向かって開口している。
【0036】
なお、バルブ室30の左壁部32と、この左側壁部32に取付けられる誘導部40の構成は、本実施例に限られない。例えば、左壁部32の一部を室外側に凹ませ、この凹ませた部位を塞ぐように平板を取付けても良い。凹ませた部位には、接続管22と接続する穴を空ける。平板には、排気ガスをバルブ室30内に導入するための穴を空ける。この穴は、バイパス路17を流れる排気ガスの流れ方向を基準として、拡径部17a(第1の端部17a)よりも上流側に位置する。穴の形状は、本実施例に限らず、適宜変更することができる。さらに、穴の個数も適宜変更することができる。
【0037】
次に、排熱回収装置10の動作について説明する。
【0038】
冷却水が所定の温度未満の場合、拡径部17aはバルブ37により塞がれている。そのため、導入部11に導入された排気ガスは、第1の出口28aを通過して熱交換器20に流れ込む。熱交換器20を通過した排気ガスは、接続管22、誘導部40を通過してバルブ室30内に排出される。
【0039】
熱交換器20の内部には、冷却水が第1の配管13を通過して流れ込む。熱交換器20に流れ込んだ排気ガスの熱は、フィンケース24を介して冷却水に伝わり、冷却水は温められる。温められた冷却水は第2の配管14を通過して、サーモアクチュエータ15を温め、第3の配管16から排出される。
【0040】
冷却水が所定の温度に達すると、サーモアクチュエータ15に充填されているワックスが膨張し、ロッド19を後方へ進出させる。進出したロッド19は、クランク機構23を介して、バルブ37を回転させる。バルブ37が開くと、バイパス管17は開放され、排気ガスは、バイパス管17を通過する。
【0041】
その後、再び冷却水が所定の温度を下回ると、サーモアクチュエータ15のワックスが収縮する。サーモアクチュエータ15に収納されている戻しばねの付勢力により、ロッド19は前方に移動する。ロッド19はバルブ37を逆回転させ、拡径部17aは塞がれる。排気ガスは、再び、熱交換器20の内部を流れるようになり、排気ガスから冷却水への熱の移動が再開される。
【0042】
次に、本発明の効果について説明する。
【0043】
図4(a)を参照する。比較例では、誘導部40は取付けられておらず、熱交換路12の下流側の端部は、接続管22の端部22aとなる。端部22aは、拡径部17aよりも下流側に位置し、拡径部17aから排出された排気ガスの流れに面する。そのため、端部22a近傍のガスは、拡径部17aから排出された排気ガスに引き込まれやすくなる。即ち、排気ガスがバイパス路17を流れる時に、排気ガスは熱交換路12(
図2参照)も流れ、熱交換が行われてしまう。
【0044】
図4(b)を参照する。実施例では、バルブ室30は、バイパス路17の下流側の端部である拡径部17a(第1の端部17a)を収容している。加えて、誘導部40の前端部45(第2の端部45)は、バイパス路17を流れる排気ガスの流れ方向を基準として、バルブ室30の拡径部17aよりも上流側に位置する。そのため、前端部45は排気ガスの流れに面せず、排気ガスは引き込まれにくくなる。即ち、熱交換路12の下流側の端部である前端部45を塞ぐことなく、排気ガスが熱交換路12を流れることを抑制できる。
【0045】
加えて、誘導部40は、平面状を呈する左壁部32のみに取付けられている。例えば、左壁部32及び上壁部34(
図1参照)の2つの面に対して誘導部40が取り付けられる場合と比較すると、誘導部40の形成、及び、その取付けは、容易となる。簡素な構成で、排気ガスを拡径部17aよりも上流側まで誘導できる。
【0046】
加えて、誘導部40は、左壁部32の室内面部52に取付けられる。そのため、バルブ室30が大型化することなく、誘導部40を取り付けることができる。
【0047】
次に、本発明の実施例2について説明する。実施例2による排熱回収装置10Aでは、バルブ室30A、誘導部60が異なる。その他の構成については、実施例1の排熱回収装置10と同様であり、符号を流用すると共に説明を省略する。
【0048】
バルブ室30Aの左壁部32Aには、入口穴51Aが空けられている。入口穴51Aは、バイパス路17を流れる排気ガスの流れ方向を基準として、拡径部17aよりも上流側に位置する。誘導部60は、左壁部32Aの室外側の面となる室外面部53に取付けられている。
【0049】
誘導部60は、室外面部53に沿って前後方向に延びる平面部61と、この平面部61の下端から室外面部53に向かって延びる下面部62と、平面部61の上端から室外面部53に向かって延びる上面部63と、平面部61の後端から室外面部53に向かって延びる後面部64と、平面部61の前端から室外面部53に向かって延びる前面部65と、からなる。平面部61には、接続管22の端部22aが接続する接続穴66が空けられている。実施例2では、入口穴51Aが熱交換路12Aの下流側の端部といえる。
【0050】
なお、バルブ室30Aの左壁部32Aと、この左壁部32Aに取付けられる誘導部60の構成は、本実施例に限られない。例えば、左壁部32Aの一部を室内側に凹ませ、この凹ませた部位を塞ぐように平板を取付けても良い。平板には、接続管22と接続する穴を空ける。凹ませた部位には、排気ガスをバルブ室30内に導入するための穴を空ける。この穴は、バイパス路17を流れる排気ガスの流れ方向を基準として、拡径部17a(第1の端部17a)よりも上流側に位置する。穴の形状は、本実施例に限らず、接続管22の端部22aに合わせるように、適宜変更することができる。さらに、穴の個数も適宜変更することができる。
【0051】
排熱回収装置10Aにおいても、本発明所定の効果を得ることができる。さらに、排熱回収装置10Aによれば、上記の構成により、以下の特有の効果を得ることができる。
【0052】
誘導部60は、左壁部32の室外面部53に取付けられる。そのため、室内面部52に誘導部40を取り付ける場合(実施例1)と比較すると、誘導部60の取付作業が容易となる。
【0053】
尚、本発明の排熱回収装置は、実施の形態では四輪車に適用したが、車両全般に適用可能であり、さらに車両以外の用途に用いることも差し支えない。即ち、本発明の作用及び効果を奏する限りにおいて、本発明は、実施例に限定されるものではない。
【産業上の利用可能性】
【0054】
本発明の排熱回収装置は、四輪車に好適である。
【符号の説明】
【0055】
10‥排熱回収装置
12‥熱交換路
17‥バイパス管(バイパス路)
17a‥拡径部(第1の端部)
20‥熱交換器
30‥バルブ室
32‥左壁部
40‥誘導部
41‥平面部
42‥下面部
43‥上面部
44‥後面部
45‥前端部(第2の端部)
51‥入口穴
52‥室内面部
53‥室外面部
60‥誘導部
61‥平面部
62‥下面部
63‥上面部
64‥後面部
65‥前面部
66…接続穴