【文献】
ABSTRACTS ANACARDIC ACID INCREASES TYPE I PROCOLLAGEN EXPRESSION FOLLOWING ULTRAVIOLET IRRADIATION VIA INHIBITION OF DNA METHYLATION IN THE COL1A2 PROMOTER REGION, JOURNAL OF INVESTIGATIVE DERMATOLOGY[ONLINE],2014年4月19日,S117,AB:669,URL,http://www.nature.com/jid/journal/v134/n1s/pdf/jid2014111a.pdf
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
本発明による前記化合物が、化合物(I)及び/又は(II)の総量で、組成物の総質量に対して、0.01〜20質量%の範囲で組成物中に使用される、請求項12に記載の使用。
時間生物学的老化による皮膚徴候を予防及び/又は処置するための非治療的美容方法であって、少なくとも1種の式(I)の化合物、少なくとも1種の式(II)の化合物、又は少なくとも1種の式(I)の化合物及び少なくとも1種の式(II)の化合物を含む混合物を含む組成物を皮膚へ局所適用する少なくとも1つの段階を含み、これらの化合物が請求項1から11のいずれか一項に規定のものであり、前記時間生物学的老化による皮膚徴候が、皺、皮膚のたるみ、及び皮膚の非薄化から選択される、方法〔但し、前記組成物が、請求項1で規定した式(I')又は(II')の化合物をさらに含む組成物である場合の、非治療的美容方法を除く〕。
【発明を実施するための形態】
【0029】
「老化の皮膚徴候」とは、本発明の趣旨の範囲内では、老化による皮膚の外観の何らかの変更、例えば、皺及び小皺、衰えた皮膚、たるんだ皮膚、菲薄化した皮膚、皮膚の弾性及び/若しくは色合いの欠落、皮膚の密度及び/若しくは弾力の欠如、並びに/又は肌色の均質性の欠如等を意味するものと理解される。
【0030】
連続する文中の表現「・・・から・・・の間の」、「・・・から・・・までの範囲の」及び「・・・から・・・で変動する」は、同義語であり、別段の指定がない限り、その両端が含まれることを意味するように意図される。
【0031】
また別段の指定がない限り、表現「ある・・・を含む」は、「少なくとも1つの・・・を含む」と理解すべきである。
【0032】
サリチル酸誘導体
本発明は、少なくとも1種の式(I)の化合物、少なくとも1種の式(II)のその塩、又は少なくとも1種の式(I)の化合物及び少なくとも1種の式(II)の化合物を含む混合物の使用に関する。
【化5】
【0033】
式(I)の化合物及び式(II)の塩は、美容的に許容される。
【0034】
本発明の趣旨の範囲内で、用語「美容的に許容される」と「生理学的に許容される」は同義語である。
【0035】
本発明の趣旨の範囲内で、「美容的に許容される化合物」は、組成物の局所投与に適した任意の化合物であって、該組成物中に存在する任意の化合物を意味するように意図される。
【0036】
美容的に許容される化合物は、好ましくは、匂い又は不快な外観を有さず、局所投与経路に完全に適合する化合物である。
【0037】
本ケースでは、局所的、すなわち標的とするケラチン物質の表面に塗布することによって、本発明による化合物、本発明による化合物の混合物、又は本発明による1種以上の化合物を含む組成物を用い、前記ケラチン物質は、好ましくは、顔及び/又は身体の皮膚、より特定すると顔及び/又は首の皮膚である。
【0038】
式(I)及び(II)中、R基は、独立に、12〜20個の炭素原子、好ましくは14〜18個の炭素原子、特に14個、15個、16個、17個又は18個の炭素原子、好ましくは14〜16個の炭素原子を含み、1つ以上のエチレン性不飽和結合を含むことができる、飽和又は不飽和の直鎖状又は分枝状アルキル基を表す。
【0039】
第1の代替形態によれば、本発明による化合物のR基は、エチレン性不飽和結合を含まない。
【0040】
第2の代替形態によれば、本発明による化合物のR基は、少なくとも1つのエチレン性不飽和結合、好ましくは1つ、2つ又は3つのエチレン性不飽和結合を含む。
【0041】
第3の代替形態によれば、本発明の化合物のR基は、14〜18個の炭素原子、好ましくは14〜16個の炭素原子を含み、1つ、2つ又は3つのエチレン性不飽和結合を含む。
【0042】
Cat+は、式(II)の化合物、又は式(I)及び(II)の化合物の混合物の電気的中性を実現することを可能にする、有機若しくは無機カチオン又は有機若しくは無機カチオンの混合物を表す。
【0043】
Cat+は、一価であっても多価であってもよい。
【0044】
好ましくは、Cat+は、一価カチオン又は一価カチオンの混合物、好ましくは一価カチオンを表す。
【0045】
一実施形態によれば、Cat+は無機カチオンを表す。
【0046】
特に、無機カチオンの中でも、ナトリウム若しくはカリウムカチオン等のアルカリ金属カチオン;カルシウム、ストロンチウム若しくはマグネシウムカチオン等のアルカリ土類金属カチオン;又は銅、亜鉛、鉄若しくはマンガンカチオン等の遷移金属カチオンを挙げることができる。
【0047】
一実施形態によれば、Cat+は、アルカリ金属、アルカリ土類金属、及び遷移金属カチオンから選択される。
【0048】
特定の実施形態によれば、Cat+は、ナトリウム、カリウム、カルシウム、ストロンチウム、マグネシウム、銅、亜鉛、鉄、及びマンガンカチオンからなる群から選択される。好ましくは、Cat+はナトリウムカチオンを表す。
【0049】
一実施形態によれば、Cat+は有機カチオンを表す。
【0050】
有機カチオンの中でも、カチオン型の第1級、第2級又は第3級アミン、及び第4級アンモニウムを挙げることができる。
【0051】
特に、Cat+は、カチオン型のトリエタノールアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、ヘキサデシルアミン、N,N,N',N'-テトラキス(2-ヒドロキシプロピル)エチレンジアミン、又はトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタンを表してよい。
【0052】
特定の実施形態によれば、Cat+は、
(i) カチオン型のL型又はD型アミノ酸、及び
(ii) 第4級アンモニウムN
+R
1R
2R
3-L-CO
2H(式中、R
1、R
2及びR
3は、同一又は異なっており、1〜12個の炭素原子を含む飽和直鎖状アルキル基を表し、Lは、1〜6個の炭素原子を含む飽和直鎖状二価炭化水素基を表す)
から選択される有機カチオン又は有機カチオンの混合物である。
【0053】
第1の実施形態によれば、Cat+は、カチオン型のL型又はD型アミノ酸、好ましくはカチオン型のリシン、アルギニン、アラニン又はトリプトファン、より好ましくはカチオン型のリシンを表す。
【0054】
第2の実施形態によれば、Cat+は、第4級アンモニウムN
+R
1R
2R
3-L-CO
2Hを表す。
【0055】
R
1、R
2及びR
3は、同一又は異なっており、1〜4個の炭素原子を含む飽和直鎖状アルキル基を表し、特にメチル基を表す。
【0056】
R
1、R
2及びR
3は、好ましくは同一である。
【0057】
Lは、好ましくは、飽和直鎖状の二価のC
1〜C
4炭化水素基、特に二価の-CH
2-基を表す。
【0058】
この実施形態によれば、Cat+は、好ましくは、第4級アンモニウムN
+R
1R
2R
3-L-CO
2Hカチオン(式中、R
1、R
2及びR
3は、同一であり、1〜4個の炭素原子を含む飽和直鎖状アルキル基を表し、Lは、飽和直鎖状の二価のC
1〜C
4炭化水素基を表す)である。
【0059】
この第2の実施形態によれば、特に好ましくは、R
1、R
2及びR
3は、同一であり、メチル基を表し、Lは二価の-CH
2-基を表す。
【0060】
一実施形態によれば、Cat+は、ナトリウムカチオン又はカチオン型のリシン、好ましくはカチオン型のリシンを表す。
【0061】
一実施形態によれば、本発明は、式(I)の化合物、又は式(I)の化合物の混合物の使用に関する。
【0062】
一実施形態によれば、式(I)の化合物は、化合物(A')である。
【化6】
【0063】
別の実施形態によれば、本発明は、式(II)の化合物の使用に関する。
【0064】
本発明の非常に特定の好ましい形態によれば、式(II)の化合物は、以下の化合物(A)、(B)、(C)及び(D)から選択される。
【化7】
【0065】
好ましくは、式(II)の化合物は(A)である。
【0066】
好ましくは、式(II)の化合物は(A)であり、Cat+は、アルカリ金属カチオン、好ましくはナトリウムカチオン、及びカチオン型のL型又はD型アミノ酸、好ましくはカチオン型のリシンから選択され、好ましくはカチオン型のリシンを表す。
【0067】
したがって、好ましい実施形態によれば、式(II)の化合物は、化合物(E)及び/又は(F):
【化8】
であり、好ましくは化合物(F)である。
【0068】
別の実施形態によれば、本発明は、式(II)の化合物の混合物の使用に関する。
【0069】
この実施形態によれば、式(II)の化合物の混合物は、少なくとも1つのエチレン性不飽和結合を有する少なくとも1種の化合物、好ましくはエチレン性不飽和結合を含む少なくとも1種の化合物及びエチレン性不飽和結合を含まない少なくとも1種の化合物を含む。
【0070】
好ましくは、本発明は、エチレン性不飽和結合を含まない少なくとも1種の化合物、エチレン性不飽和結合を含む少なくとも1種の化合物、2つのエチレン性不飽和結合を含む少なくとも1種の化合物、及び3つのエチレン性不飽和結合を含む少なくとも1種の化合物を含む、式(II)の化合物の混合物の使用に関する。
【0071】
好ましくは、これらの化合物は、同じ数の炭素原子を持つR基を有する。
【0072】
この実施形態による式(II)の化合物は、上記の化合物(A)、(B)、(C)及び(D)から選択することができる。
【0073】
一実施形態によれば、以下の化合物(1)、(2)、(3)、及び(4)と称する、少なくとも4種の式(II)の化合物の混合物が用いられる。
- 化合物(1)、(2)、(3)、及び(4)それぞれのR基は、14〜18個の炭素原子、好ましくは14〜16個の炭素原子、より好ましくは15個の炭素原子を含む直鎖状炭化水素基を表し、化合物(1)、(2)、(3)、及び(4)それぞれの中で同じ数の炭素原子を有し、
- 化合物(1)、(2)、(3)、及び(4)それぞれのR基は、それぞれ0、1、2、又は3つのエチレン性不飽和結合を含み、
- Cat+は、化合物(1)、(2)、(3)、及び(4)それぞれに対して同じ意味を有する。
【0074】
好ましくは、この実施形態によれば、化合物(1)、(2)、(3)、及び(4)の混合物中:
- 化合物(1)の比率は、0.001〜5%、好ましくは0.5〜1%で変動し、
- 化合物(2)の比率は、20〜45%、好ましくは30〜35%で変動し、
- 化合物(3)の比率は、5〜35%、好ましくは15〜25%で変動し、
- 化合物(4)の比率は、25〜50%、好ましくは35〜40%で変動し、
上記%割合は、化合物(1)、(2)、(3)、及び(4)の混合物の総質量に対する質量による。
【0075】
特定の実施形態によれば、化合物(1)、(2)、(3)、及び(4)の混合物は、化合物(A)、(B)、(C、及び(D)の混合物、より好ましくはそのCat+が、アルカリ金属カチオン、好ましくはナトリウムカチオン、及びカチオン型のL型又はD型アミノ酸、好ましくはカチオン型のリシンから選択される、好ましくはカチオン型のリシンを表す、化合物(A)、(B)、(C)、及び(D)の混合物を表す。
【0076】
一実施形態によれば、本発明は、式(I)の化合物及び式(II)の化合物の混合物、特に上で規定したもの等の使用に関する。
【0077】
この実施形態によれば、式(I)の化合物は、好ましくは化合物(A'):
【化9】
であり、
化合物(II)は、好ましくは化合物(E)及び/又は(F):
【化10】
、好ましくは化合物(F)である。
【0078】
サリチル酸誘導体の調製
1:
式(I)の化合物の調製
式(I)の化合物は、以下の合成スキームに例示されている化合物A2及びB1から出発して2又は3段階で得ることができる。
【化11】
【0079】
xが1から9の間の整数を表す化合物A2は、化合物A1から出発する8段階の合成によって得ることができる(Chem. Pharm. Bull., 2001, 49, 18〜22)。
【0080】
化合物B1は、Chem. Pharm. Bull., 2001, 49, 18〜22に記載されているように、3-ブチノールから出発して4段階で得ることができる。
【0081】
化合物B2は、例えば、室温、不活性雰囲気下、ヘキサンタイプの無極性溶媒中のブチルリチウムの存在下で、化合物A2及びB1間のウィッティヒ・カップリングによって得ることができる。
【0082】
化合物B2中、Mは、C
6H
13等の飽和C
7〜C
15アルキル基、又は-CH=C
5H
10若しくは-CH
2-CH=CH-C
3H
7等の式C
nH
2n-1(式中、nは5〜15で変動する)の一価不飽和アルキル基、又は-CH
2-CH=CH-CH
2-CH=CH
2等の式C
mH
2m-3(式中、mは5〜15で変動する整数を表す)の2つの不飽和結合を含むアルキル基を表す。
【0083】
化合物Gは、化合物B2から、ジクロロメタン中でBBr
3と反応させ、例えば、次にエタノール等のプロトン性溶媒中にて水酸化ナトリウムで処置することによって得ることができる。
【0084】
化合物A1、A2、B1、B2、及びG中、xは1から9の間の整数を表す。
【0085】
M基の性質に応じて、得た化合物Gは、1つ、2つ、又は3つの不飽和結合を含む(化合物Gは、式(I)の一価、二価、又は三価不飽和化合物に対応する)。
【0086】
対応する式(I)の飽和化合物を得るために、好ましくは、飽和M基を用い、ウィッティヒ反応中に導入される二重結合を、例えばプロトン性溶媒中でPd/Cを使用した触媒水素化によって減少させるが、この水素化は、化合物B2に対して実施するか、又はBBr
3/NaOHとの反応後に化合物Gに対して実施するかのいずれかが可能である。
【0087】
2:
式(II)の化合物の調製
式(II)の化合物は:
1- 天然起源の出発物質からの混合物として(下記の2.1項に説明する)、又は
2- 上記の1項に従って得た式(I)の化合物を塩にすることによって(下記の2.2項に説明する)
得ることができる。
【0088】
2.1
天然起源の出発物質から
式(II)の化合物の混合物(式中、Rは下記の直鎖状C
15炭化水素鎖を表す)は、アナカルド酸混合物から出発して2段階で得ることができる。
【0089】
アナカルド酸は、下の式の4つの6〜15アルキルサリチル酸化合物:6-ペンタデシルサリチル酸 (A')、6-[8(Z)-ペンタデセニル]サリチル酸 (B')、6-[8(Z),11(Z)-ペンタデカジエニル]サリチル酸 (C')、及び6-[8(Z),11(Z),14-ペンタデカトリエニル]サリチル酸 (D')の混合物である。
【化12】
【0090】
これは、天然起源の「C15混合物」である。
【0091】
第1の段階において、アナカルド酸混合物、又は「C15混合物」は、一般に60〜80%のアナカルド酸を含むカシュー(アナカーディム・オシデンタール(Anacardium occidentale))ナッツシェルから抽出されたCNSL(「カシューナッツシェル液」)として知られる原料又は天然出発物質から得ることができる。このアナカルド酸混合物の単離は、特に、J. Agric. Food Chem., 2001, 49, 2548〜2551に記載の方法に従って実施することができる。
【0092】
特に、上で説明した化合物(A')(式中、Rは飽和直鎖状C
15鎖を表す)は、化合物A'、B'、C'、及びD'のアナカルド混合物を接触水素化することによって得ることができる。
【0093】
2.2
塩への変換
「C15混合物」又はアナカルド酸混合物のナトリウム塩の調製は、J. Am. Mosquito Control Association, 2009, 25, 386〜389、及びProceedings of the Institution of Chemists, 1961, 81〜85に記載されている。
【0094】
式(II)の塩は、1当量の塩形成用化合物を、化合物(I)又は化合物(I)の混合物に添加することによって得ることができる。
【0095】
特に、式(II)の塩は、水溶液形態の1当量の塩形成用化合物を、化合物(I)又は化合物(I)の混合物のイソプロパノール等のアルコール溶液に添加することによって得ることができる。式(II)の塩は、溶媒を蒸発させることによって単離される。
【0096】
本明細書において、上で説明した、次式のナトリウム塩(E)及びリシン塩(F):
【化13】
並びに対応するアナカルド酸化合物A'の塩は、水酸化ナトリウム及びリシン(1当量)それぞれの水溶液を、メタノールに溶解した化合物A'に添加した後、溶媒を蒸発させることによって得られた。
【0097】
本発明の化合物の使用
本発明との関連では、本発明のサリチル酸誘導体を、好ましくは顔及び/又は身体の、特に顔及び/又は首の老化による皮膚徴候を予防及び/又は処置するために使用する。
【0098】
こうした目的のために、本発明による化合物、又は本発明による化合物の混合物は組成物、特に美容用途向けの組成物に有利に配合される。
【0099】
一実施形態によれば、本発明によるサリチル酸誘導体は、化合物(I)及び/又は(II)の総量で、これらを含む組成物中の総質量に対して、0.01〜20質量%、更に良好には0.1〜10質量%、より特定すると0.2〜8質量%、特に0.5〜5質量%の範囲で組成物中に使用してよい。
【0100】
上で説明したように、本発明による組成物は化粧品であり、好ましくは局所適用向けである。したがって、それは、生理学的に許容される媒体を含む。
【0101】
本発明の趣旨の範囲内で、「生理学的に許容される媒体」は、皮膚、唇、粘膜、睫毛、眉毛、及び爪、特に皮膚等のケラチン物質に適合する媒体を意味すると理解される。
【0102】
本発明による組成物は、水性相を含むことができる。
【0103】
水性相は、水並びに任意選択で場合によっては少なくとも1種の水混和性溶媒、例えばエタノール及びイソプロパノール等の1〜5個の炭素原子を有する低級モノアルコール、又はエチレングリコール、プロピレングリコール、1,3-ブチレングリコール、及びジプロピレングリコール等の2〜8個の炭素原子を有するグリコールを含む。
【0104】
水性相は、本発明による組成物中に、組成物の総質量に対して、30〜99.9質量%、特に40〜98質量%、好ましくは50〜95質量%の範囲の量で存在してもよい。
【0105】
一実施形態によれば、本発明による誘導体を含む組成物は、無水であってよく、すなわち5質量%未満の水性相、特に2質量%未満、とりわけ1質量%未満の水、より特定すると0.5質量%未満、好ましくは0質量%の水を含むことができる。
【0106】
好ましくは、本発明による組成物は、水性組成物であるか、又は水性相を含む組成物である。
【0107】
本発明による組成物は、化粧品に通常用いられる任意の配合形態で提供され得る。したがって、水性、水性/アルコール性又は油性の溶液の形態で、好ましくは水溶液、ローション若しくはセラムタイプの分散体、無水若しくは油性ゲル、水性相中に脂肪相を分散させることによって(O/W)若しくはその逆(W/O)によって得られる、乳液タイプの液体若しくは半液体の粘稠性を有するエマルション、クリーム若しくはゲルタイプの軟性、半固体若しくは固体の粘稠性を有する懸濁液若しくはエマルション、マイクロエマルション、又はイオン性及び/若しくは非イオン性タイプのマイクロカプセル、微小粒子若しくはベシクル分散体の形態で提供することができる。
【0108】
これらの組成物は、当業者に公知の通常の方法に従って調製される。
【0109】
これらの組成物は、有利には、特に、顔、手又は身体用のクリーム、ボディミルク、ローション、ゲル若しくはフォーム、マスク又はパッチを構成することができる。
【0110】
これらは、石鹸又は化粧石鹸(cleansing bar)を構成する固体調製物から成ってもよい。
【0111】
本発明に従って使用することができる組成物は、加圧された噴射剤をも含むエアロゾル組成物の形態で包装することもできる。
【0112】
したがって、このような組成物は、有利には、顔及び/又は身体の、特に顔及び/又は首の皮膚の清浄又はケアを目的とした組成物であってよい。
【0113】
本発明による式(I)及び/又は(II)のサリチル酸誘導体並びにそれらを含む組成物は、より特定すると、顔、首及び手の皮膚への適用に向けられている。
【0114】
本発明による組成物は、化粧品又は皮膚科の分野で通常用いられる特に油、ガム、又はワックスを含む少なくとも1つの脂肪相を含んでよい。
【0115】
このような組成物は、親水性又は親油性ゲル化剤、増粘剤、保存料、酸化防止剤、溶媒、香料、充填剤(フィラー)、遮断剤(紫外線遮断剤)、顔料、脱臭剤、pH調節剤、及び着色料等、化粧品分野で常用される補助剤(アジュバント)を追加で含んでもよい。
【0116】
これらの様々な補助剤の量は、想定される分野で従来使用されている量であり、例えば、組成物の総質量の0.01〜20%である。
【0117】
これらの補助剤は、それらの性質に応じて、脂肪相に、又は水性相に導入し得る。どのような場合でも、これらの補助剤及びそれらの比率は、本発明によるサリチル酸誘導体の所望の特性を損ねないように選択される。
【0118】
より特定すると、本発明による組成物は、本発明による式(I)及び/又は(II)の誘導体以外にも、生理学的に許容される媒体中に、老化防止剤、落屑剤、保湿剤、脱色剤又は色素沈着促進剤(propigmenting agent)、抗糖化剤、NO-シンターゼ阻害剤、表皮若しくは真皮高分子の合成を刺激する及び/又はその分解を防止する作用剤、線維芽細胞及び/若しくはケラチノサイトの増殖を刺激する又はケラチノサイトの分化を刺激する作用剤、皮膚弛緩剤及び/又は皮膚脱収縮剤、引き締め剤、汚染及び/又はフリーラジカルを排除する作用剤、微小循環に作用する作用剤、細胞のエネルギー代謝に作用する作用剤、並びにこれらの混合物から選択される少なくとも1種の追加の活性剤を含んでもよく、これらの化合物は、本発明による式(I)及び(II)の誘導体とは異なる。
【0119】
本発明に適した組成物中で使用される追加の活性剤は、組成物の総質量に対して、0.0001質量%〜20質量%、好ましくは0.01質量%〜10質量%、更に良好には0.01質量%〜5質量%を占めることができる。
【0120】
したがって、本発明は、老化による皮膚徴候を予防及び/又は処置する非治療的美容方法であって、本発明による組成物を、皮膚、特に顔及び/又は身体の皮膚、非常に特定すると顔及び/又は首の皮膚に局所適用する少なくとも1つの段階を含む方法に関する。
【0121】
実例として、本発明による美容方法は、例えば、クリーム、ゲル、セラム、ローション、エマルション、化粧落とし乳液、又は日焼け後の組成物(日焼け止め組成物)の形態で配合され得る少なくとも1種の本発明によるサリチル酸誘導体又はそれを含む組成物を、例えば毎日、局所適用することによって実施することができる。
【0122】
一実施形態によれば、塗布は、例えば数週間にわたり毎日1回から2回繰り返し行われ、特に、必要に応じて1回以上の中断期間を伴って、少なくとも4週間にわたり、実際には更に4週間から15週間にわたり行われる。
【0123】
本発明による組成物の適用回数は、想定される配合物の性質、組成物中の本発明によるサリチル酸誘導体の濃度及び所望の効果に応じて変動する。
【0124】
指示目的で、組成物は、1分から12時間の間、皮膚と接触したままであってよく、この接触させた時間の終わりに除去しても除去しなくてもよい。
【0125】
本発明は、以下の実施例においてより詳細に説明される。これらの実施例は、本発明の範囲を決して制限することはできない。
【実施例】
【0126】
(実施例1)
本発明の化合物の調製
本発明による化合物(A')、(F)、及び(E)は、下記方法に従って調製した。
【0127】
1.1. 化合物(A')の調製
【化14】
【0128】
1LのEtOH中の化合物A'、B'、C'、及びD'のアナカルド酸混合物117g(0.33mol)を、12g(0.0057mol)のPd/C(10wt%)の存在下で2L-水素化用ガラス容器に入れる。窒素、次いで水素で3回パージした後、媒体を、室温、2barの水素下で20時間攪拌する。窒素で3回パージした後、液の一部から出発して得たプロトンNMRスペクトルは、反応の完了を示す。媒体をセライトに通して濾過し、このセライトをエタノールで濯ぐ。濾液を濃縮し、次いで40℃にて真空下で乾燥して、薄灰色の固体形態で存在する所望の生成物(113g、収率98%)を得る。
【0129】
NMR及びLC/MS分析により、期待される化合物が得られたことが確認される。
【0130】
1.2. リシン塩(F)の調製
【化15】
【0131】
150mLの水中のL-リシン(参照名Aldrich L5501)33.5g(0.23mol, 1当量)を、10℃から15℃の間の温度で500mLのメタノール中に溶解した80g(0.23mol)の化合物A'にゆっくり添加する。添加の終了時点で確認する溶液のpHは、pH=7.0を示す。溶液を乾燥するまで蒸発させて、113gのベージュ色の粉末を収率99%で得る。
【0132】
NMR分析及び元素分析により、期待される化合物(F)が得られたことが確認される。
【0133】
1.3. ナトリウム塩(E)の調製
【化16】
【0134】
100mLの水中の水酸化ナトリウム(NaOH)9.2g(0.23mol, 1当量)を、10℃から15℃の間の温度で、500mLのメタノール中に溶解した80g(0.23mol)の化合物A'にゆっくり添加する。添加の終了時点で確認する溶液のpHは、pH=7.4を示す。溶液を乾燥するまで蒸発させて、89gのベージュ色の粉末を収率98%で得る。
【0135】
NMR分析及び元素分析により、期待される化合物(E)が得られたことが確認される。
【0136】
(実施例2)
老化防止効果
特に上で示した方法に従って得た化合物(F)の水中5%での老化防止効果を、エタノール中5%でのLHA(リポヒドロキシ酸、2-ヒドロキシ-5-オクタノイル安息香酸)と比較して、タンパク質コラーゲンIII、膜トランスグルタミナーゼ(MTG)、フィラグリン、及びラミニン-5の免疫標識によって生体外(ex vivo)で評価した。
【0137】
2.1:
プロトコール
外植片の調製
直径が約10mmの外植片111個を、66歳の白人女性の腹部形成術によって調製した。これらの外植片は生き続けていた。
【0138】
生成物の塗布
1日目(D1)に、外植片を2mLの培地中のグリッド上に置いた。
【0139】
D0、D1、D4、D6及びD8日目に、所望の濃度の生成物を、外植片当たり2mgの比率で、局所適用し、小型スパチュラを使用して広げた。
【0140】
対照バッチの外植片は、媒体の交換以外には、何の処置も施さなかった。
【0141】
D0、D1、D4、D6及びD8に、培地の半分(1mL)を交換した。
【0142】
サンプル
D0、D6、及びD11に、外植片を培地からサンプリングし、2つに切断した。半分を緩衝ホルムアルデヒド中で固定し、もう半分を-80℃で凍結した。標識を顕微鏡検査によって評価した。
【0143】
組織学的処置
Minot型ミクロトームであるLeica RM 2125を使用して5μmの切片を製作し、Superfrost(登録商標)組織学的スライドガラス上にのせた。
【0144】
凍結サンプルを、Leica CM 3050クライオスタット中で7μmに切断した。切片を、Superfrost(登録商標)Plusシランで処置した組織学的スライドガラスに接着させた。
【0145】
Orthoplan又はDMLB型のLeica顕微鏡を使用して、光学顕微鏡及び蛍光顕微鏡検査法で顕微鏡観察を行った。Olympus DP72カメラで画像を撮った。
【0146】
コラーゲンIIIの免疫標識
コラーゲンIIIを、Vectastain RTU Universal、Vector、アビジン/ビオチン増幅システムを用いて、室温で、2時間、1/100にてポリクローナル抗体(SBA、参照番号1330-01)で、凍結切片上で標識化し、VIP(Vector SK4600)で可視化した。核をMassonのヘマラムで対比染色した。
【0147】
膜トランスグルタミナーゼ(MTG)の免疫標識
膜トランスグルタミナーゼを、Vectastain RTU Universal、Vector、アビジン/ビオチン増幅システムを用いて、室温で、2時間、1/100にてモノクローナル抗体、クローンB.C1(Harbor Bio Product 参照番号5003)で、凍結切片上で標識化し、FITC中で可視化した。核をヨウ化プロピジウムで対比染色した。標識を顕微鏡検査によって評価した。
【0148】
フィラグリンの免疫標識
フィラグリンを、ビオチン/ストレプトアビジン増幅システムを用いて、室温で、1時間、1/3200にてモノクローナル抗体、クローンAKH1(Santa Cruz 参照番号sc-66192)で、ホルムアルデヒドで処置したパラフィン切片上で標識化し、FITC中で可視化した。核をヨウ化プロピジウムで対比染色した。自動式免疫標識装置(Dako、AutostainerPlus)を使用して免疫標識を実施した。標識を顕微鏡検査によって評価した。
【0149】
ラミニン-5の免疫標識
ラミニン-5の標識を、ビオチン/ストレプトアビジン増幅システムを用いて、室温で、30分間、1/300にてモノクローナル抗体、クローンP3E4(Santa Cruz 参照番号sc-13587)で、凍結切片上で実施し、FITC(カタログsa1001)中で可視化した。核をヨウ化プロピジウムで対比染色した。標識を顕微鏡検査によって評価した。
【0150】
顕微鏡観察
伝送光学顕微鏡検査法で顕微鏡観察を行った。
【0151】
Leica Orthoplan又はOlympus DP72デジタルカメラを備えたDMLB顕微鏡で画像を撮った。
【0152】
2.2:
結果
A.
フィラグリン
フィラグリンの発現は、本発明による化合物(化合物(F))又は本発明によるものではない比較化合物(LHA)を使用して処置した後、6日目(D6)及び11日目(D11)に測定する。
【0153】
化合物(F)及びLHAで得られた結果は、処置しないで得られた結果(対照試験)と比較することによって、同等の日に評価する。こうして決定された発現レベルの差異を、以下のTable (I)(表1)に、比例的に示す。
【0154】
【表1】
【0155】
両方の一連の試験で、化合物(F)又は比較化合物の存在がフィラグリンの発現に与える有益な効果が確認される。
【0156】
一方、予想に反して、本発明による化合物のみが、11日において非常に有益な効果を示し、特に6日で観察されたものより効果が大きく、したがって長期における本発明による化合物の予期せぬ利点を実証している。
【0157】
B.
ラミニン-5
ラミニン-5を用いて同様の手順で実施した。
【0158】
化合物(F)及びLHAで得られた結果は、処置しないで得られた結果(対照試験)と比較することによって、同等の日に評価する。こうして決定された発現レベルの差異を、以下のTable (II)(表2)に、比例的に示す。
【0159】
【表2】
【0160】
意外にも、本発明による化合物のみが、6日において、ラミニン-5の発現に有益な効果を示す。これとは対照的に、このタンパク質の発現に対して、比較化合物の効果は観察されない。
【0161】
C.
コラーゲンIII
コラーゲンIIIを用いて同様の手順で実施した。
【0162】
化合物(F)及びLHAで得られた結果は、処置しないで得られた結果(対照試験)と比較することによって、同等の日に評価する。こうして測定された発現レベルの差異を、以下のTable (III)(表3)に、比例的に示す。
【0163】
【表3】
【0164】
意外にも、本発明による化合物のみが、6日及び11日において、コラーゲンIIIの発現に有益な効果を示す。
【0165】
これとは対照的に、比較化合物は、コラーゲンIIIの生成に対して、有益な効果を与えない、又は非常に僅かにしか有益な効果を与えない。
【0166】
D.
膜トランスグルタミナーゼ(MTG)
膜トランスグルタミナーゼを用いて同様の手順で実施した。
【0167】
化合物(F)及びLHAで得られた結果は、処置しないで得られた結果(対照試験)と比較することによって、同等の日に評価する。こうして測定された発現レベルの差異を、以下のTable (IV)(表4)に、比例的に示す。
【0168】
【表4】
【0169】
両方の一連の実験で、化合物(F)又は比較化合物の存在が11日においてMTGの発現に与える有益な効果が確認される。
【0170】
しかし、本発明による化合物で得られた効果は、比較化合物で観察された効果より若干大きいだけであった。
【0171】
結論
結論として、これらの結果は、本発明による化合物(F)が、フィラグリン、膜トランスグルタミナーゼ、ラミニン-5、及びコラーゲンIIIの各標識の発現の増加に大きな効果を有することを示している。
【0172】
フィラグリンの発現の増加は、一般に皮膚のバリア機能における有害な変化に対処する効果に伴う末端分化の誘発を明らかにしている。
【0173】
膜トランスグルタミナーゼの発現の増加は、皮膚の衰え及び/又は菲薄化に対処しようとすることを可能にする角化外膜の強化及びバリア機能の改善を反映している。
【0174】
コラーゲンIII及びラミニン-5それぞれの発現の増加は、細胞外マトリクス及び表皮接合部(DEJ)の強化を反映しており、これは、化合物(F)の徹底した効果に向かって進むものであって、特に皺及び小皺に対処し、また皮膚のたるみ及び/又は衰えにも対抗すること可能にする。
【0175】
それに対し、本発明によるものではないLHA、サリチル酸誘導体も、表面効果(フィラグリンの発現における大幅な増加)を有し、また、バリア機能の強化にも作用する(11日におけるMTGの発現における増加)が、コラーゲンIII又はラミニン-5のいずれにも全く効果がなかった。
【0176】
したがって、この比較化合物の有益な効果は、本発明による化合物で得られる効果に劣ったままである。
【0177】
最終的には、これらの結果は、皮膚のバリア機能を強化し、かつ細胞外マトリクス及び表皮接合部を強化することによる、皮膚への化合物(F)の老化防止効果を示しており、これは特に老化の兆候、例えば、皺及び小皺、又は皮膚の衰え、たるみ及び/若しくは菲薄化に対抗することをもたらす。
【0178】
(実施例3)
表皮再生及びバリア効果
特に上記方法に従って得られた化合物(A')及び(F)の、表皮再生及び皮膚のバリア機能に与える影響を、ケラチノサイト中のTGM1及びTGM3転写産物の発現を測定することによってin vitroで評価した。
【0179】
トランスグルタミナーゼは、アミノアシルトランスフェラーゼである。これは、一般に水に不溶性の高分子タンパク質の形態である。こうした生体高分子は、バリア及び安定構造を作り出すために必須である。したがって、トランスグルタミナーゼは、とりわけ皮膚及び毛髪の合成において関与している。特に、トランスグルタミナーゼ3(TGM3)は、表皮トランスグルタミナーゼである(Griffinら、Biochem. J. 2002、368巻、377〜396を参照されたい)。
【0180】
3.1:
プロトコール
ヒト表皮ケラチノサイトを、化合物(A')又は(F)の存在下又は不在下(対照)で、24時間インキュベートした。インキューベーションの終わりに、全RNAを抽出し、定量した。次いでTGM1及びTGM3転写産物の発現を、SYBR(登録商標)Green(Qiagen社)を取り入れた技術に従い、LightCycler(登録商標)装置を使用する2段階RT-qPCR法によって測定した。これらの転写産物の発現を、2つのハウスキーピング遺伝子RPL13A及びGAPDHを用いて正規化した。実験を3回繰り返し行った(N=3)。
【0181】
定量PCR工程で使用したプライマーの特性を、以下のTable (V)(表5)に示す。
【0182】
【表5】
【0183】
3.2:
結果
結果を、対照と比較した比(fc: fold change)で、以下のTable (VI)(表6)に示す。
【0184】
【表6】
【0185】
平均的な刺激: 1.5<fc<2
良好な刺激: 2<fc<3
強力な刺激: 3<fc
平均的な阻害: 0.5<fc<0.7
良好な阻害: fc<0.5
【0186】
化合物(A')は、TGM1及びTGM3転写産物の発現の強力な刺激を示した。
【0187】
化合物(F)は、TGM1転写産物の発現の平均的な刺激及びTGM3転写産物の発現の良好な刺激を示した。
【0188】
結論
結論として、これらの結果は、本発明による化合物(A')及び(F)が、トランスグルタミナーゼTGM1及びTGM3の発現の増加に大きな効果を有することを示している。
【0189】
トランスグルタミナーゼの発現の増加は、皮膚の衰え及び/又は菲薄化に対処しようとすることを可能にする角化外膜の強化及びバリア機能の改善を反映している。
【0190】
最終的には、これらの結果は、皮膚のバリア機能を強化することによる、皮膚への化合物(A')及び(F)の老化防止効果を示しており、これが特に、老化の兆候、例えば、皺及び小皺、又は皮膚の衰え、たるみ及び/若しくは菲薄化等に対処する結果をもたらす。
【0191】
(実施例4)
本発明による組成物の実施例
示されている化合物のパーセント割合は、それらが中に存在する組成物の総質量に対する質量パーセントである。
【0192】
皮膚に局所的に適用される下の組成物は、老化の兆候、例えば、皺及び小皺又は皮膚の衰え、たるみ及び/若しくは菲薄化に対処することを可能にする。
【0193】
(実施例4.1)
【表7】
【0194】
示した量は、組成物の総質量に対する質量パーセントである。
【0195】
(実施例4.2)
【表8】
【0196】
示した量は、組成物の総質量に対する質量パーセントである。