【実施例】
【0065】
次に本発明を実施例によって説明する。なお、本発明はこれによって限定されるものではない。また、実施例、比較例におけるゼータ電位計測方法、消泡性能評価方法、分散安定性評価は、以下のようにして行った。
なお、性能評価試験において、一部でも不合格の結果を有するものは、比較例として記載する。
【0066】
<ゼータ電位計測方法>
シリコーン消泡剤組成物の複合粒子のゼータ電位を計測するに当たっては、イオン交換水によって2倍希釈した中性りん酸塩緩衝液中に複合粒子の濃度を10〜100ppmの範囲内に設定した水分散液を調製した。シリコーン消泡剤組成物がコンパウンド形態の場合は、界面活性剤を用いて20,000s
−1下のせん断速度で分散させ、エマルジョン形態の場合は、複合粒子の濃度が所定範囲に入るように、水で希釈するか、あるいは濃縮することによって調製した。いずれの場合も、水分散液のpHは7に調整した。
ゼータ電位の計測は、マルバーン社製Nano−ZS90型機を使用し、レーザー・ドップラー電気泳動法で実施した。計測は25℃で行った。
ゼータ電位の累積相対度数分布において、積分値10%と積分値90%との差をもってゼータ電位の分布幅とした。
【0067】
<分散安定性評価方法>
シリコーン消泡剤組成物の複合粒子の分散安定性を評価するに当たっては、イオン交換水中に複合粒子の濃度を1質量%に設定した水分散液を調製した。シリコーン消泡剤組成物がコンパウンド形態の場合は、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル等の界面活性剤を適宜用いて分散させ、エマルジョン形態の場合は、複合粒子の濃度が所定範囲に入るように、水で希釈するか、あるいは濃縮することによって調製した。
調製した水分散液を50mlスクリュー管に30g入れ、25℃で貯蔵1か月後に、クリーミング、沈降分離の有無を確認した。
評価基準;
○:クリーミング、沈降分離なし、△:クリーミング、沈降分離の傾向あり、×:クリーミング、沈降分離あり。
〇または△を合格とする。
【0068】
<消泡性能評価方法>
イオン交換水に起泡液を1.5質量%投入し、さらにシリコーン消泡剤組成物を添加して試験起泡液を調製した。この際、試験起泡液中における複合粒子の濃度は100ppmになるように調整した。シリコーン消泡剤組成物がコンパウンド形態の場合は、適宜界面活性剤を用いて分散させた。
この試験起泡液100mlを口径50mmの500mlメスシリンダーに入れ、木下ガラスボールフィルター504G−1を使用してエアンプで空気を1.5L/分の流量で送り込み泡立てた。空気の送り込み開始後10秒後の泡の体積を記録し、初期消泡性を評価した。
起泡液としては、起泡液1として、アルキルエーテル硫酸塩、起泡液2として、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、の2種類を用意し、評価に付した。
初期消泡性の評価基準;
10秒後の泡の体積により5段階の評価基準を設けた。3以上を合格とする。
5:10ml未満、4:10ml以上かつ100ml未満、3:100ml以上かつ200ml未満、2:200ml以上かつ300ml未満、1:300ml以上
消泡持続性の評価は、上記の初期消泡性を評価した後に、そのままの状態でさらに同じ条件で空気の送り込みを20分続け、20分経過時点での泡の体積を記録し、上記と同様の評価方法により消泡性能を評価した。
消泡持続性の評価基準;
20分後の泡の体積により5段階の評価基準を設けた。3以上を合格とする。
5:50ml未満、4:50ml以上かつ200ml未満、3:200ml以上かつ300ml未満、2:300ml以上で泡がシリンダー内に留まっている、1:泡がシリンダーから溢れる。
消泡性能の総合評価としては、初期消泡性、消泡持続性共に合格の場合を合格とする。
【0069】
<実施例1>
以下に示す「部」は、特に明示しない限り全て質量に基づく。また、単位の%は、全てのシロキサン中のシロキサンの合計数に対して対応するシロキサン単位の割合を意味する。
(CH
3)
2SiO
2/2単位99.2%と(CH
3)
3SiO
1/2単位0.8%とからなり、ポリジメチルシロキサン単位全体の0.03%がケイ素原子修飾エトキシ基を有するポリジメチルシロキサン(シリコーンオイルAとする)100部と、BET表面積が200m
2/gである親水性フュームドシリカ(シリカ1とする)5.0部とをディスク型溶解機を使用して密接に混合した。この混合物を150℃で4時間加熱することでコンパウンドを作製した。
上記コンパウンドのゼータ電位の分布幅は18mVだった。
分散安定性の評価は、〇であった。
初期消泡性の評価では、起泡液1では、空気の送り込み開始後10秒後の泡の体積は45mlだったので、評価は4であった。起泡液2では、10秒後に40mlだったので、評価は4であった。
消泡持続性の評価は、起泡液1では、20分経過時点での泡の体積は95mlだったので、評価は4であった。起泡液2では、20分後に85mlだったので、評価は4であった。
以上のコンパウンド形態としてのシリコーン消泡剤組成物としての組成、ゼータ電位分布幅の計測結果、分散安定性、消泡性能結果を表1に示す。
次に、上記コンパウンドを、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルを適宜用いて分散させ、エマルジョンを作製した。せん断速度は120,000s
−1とした。生成したエマルジョンのゼータ電位の分布幅は5.5mVだった。
初期消泡性の評価では、起泡液1では、空気の送り込み開始後10秒後の泡の体積は220mlだったので、評価は2であり不合格となった。
そこで、せん断速度を20,000s
−1に設定し直してリワークを行った。
生成したエマルジョンのゼータ電位の分布幅は17mVだった。
分散安定性の評価は、〇であった。
初期消泡性の評価では、起泡液1では、空気の送り込み開始後10秒後の泡の体積は40mlだったので、評価は4であった。起泡液2では、10秒後に35mlだったので、評価は4であった。
消泡持続性の評価は、起泡液1では、20分経過時点での泡の体積は90mlだったので、評価は4であった。起泡液2では、20分後に80mlだったので、評価は4であった。
以上のエマルジョン形態としてのシリコーン消泡剤組成物としての組成、ゼータ電位分布幅の計測結果、分散安定性、消泡性能結果を表2に示す。ただし、せん断速度は最終リワーク時のものとし、分散安定性、消泡性能の評価結果は最終リワーク後のものとする。
【0070】
<実施例2>
実施例1において、シリコーンオイルAを100質量部の代わりに、シリコーンオイルAを50質量部および(CH
3)
2SiO
2/2単位99.7%と(CH
3)
3SiO
1/2単位0.3%とからなり、ポリジメチルシロキサン単位全体の0.03%がケイ素原子修飾エトキシ基を有するポリジメチルシロキサン(シリコーンオイルBとする)を50質量部とする以外は、実施例1と同じ方法でコンパウンドを作製した。
上記コンパウンドのゼータ電位の分布幅は19mVだった。
分散安定性の評価は、〇であった。
初期消泡性の評価では、起泡液1では、空気の送り込み開始後10秒後の泡の体積は20mlだったので、評価は4であった。起泡液2では、10秒後に9mlだったので、評価は5であった。
消泡持続性の評価は、起泡液1では、20分経過時点での泡の体積は85mlだったので、評価は4であった。起泡液2では、20分後に70mlだったので、評価は4であった。
次に、上記コンパウンドを実施例1と同じ方法でエマルジョンを作製した。最終リワーク時のせん断速度は20,000s
−1とした。
生成したエマルジョンのゼータ電位の分布幅は18mVだった。
分散安定性の評価は、〇であった。
初期消泡性の評価では、起泡液1では、空気の送り込み開始後10秒後の泡の体積は20mlだったので、評価は4であった。起泡液2では、10秒後に15mlだったので、評価は4であった。
消泡持続性の評価は、起泡液1では、20分経過時点での泡の体積は70mlだったので、評価は4であった。起泡液2では、20分後に65mlだったので、評価は4であった。
【0071】
<実施例3>
実施例1において、シリコーンオイルAを100質量部の代わりに、シリコーンオイルAを70質量部および鉱物油としてイソパラフィンを30質量部とする以外は、実施例1と同じ方法でコンパウンドを作製した。
上記コンパウンドのゼータ電位の分布幅は39mVだった。
分散安定性の評価は、〇であった。
初期消泡性の評価では、起泡液1では、空気の送り込み開始後10秒後の泡の体積は12mlだったので、評価は4であった。起泡液2では、10秒後に5mlだったので、評価は5であった。
消泡持続性の評価は、起泡液1では、20分経過時点での泡の体積は55mlだったので、評価は4であった。起泡液2では、20分後に52mlだったので、評価は4であった。
次に、上記コンパウンドを実施例1と同じ方法でエマルジョンを作製した。最終リワーク時のせん断速度は20,000s
−1とした。
生成したエマルジョンのゼータ電位の分布幅は37mVだった。
分散安定性の評価は、〇であった。
初期消泡性の評価では、起泡液1では、空気の送り込み開始後10秒後の泡の体積は13mlだったので、評価は4であった。起泡液2では、10秒後に12mlだったので、評価は4であった。
消泡持続性の評価は、起泡液1では、20分経過時点での泡の体積は54mlだったので、評価は4であった。起泡液2では、20分後に51mlだったので、評価は4であった。
【0072】
<実施例4>
実施例1において、シリカ1を5.0質量部の代わりに、シリカ1を2.5質量部およびBET表面積が300m
2/gである親水性フュームドシリカ(シリカ2とする)を2.5質量部とする以外は、実施例1と同じ方法でコンパウンドを作製した。
上記コンパウンドのゼータ電位の分布幅は37mVだった。
分散安定性の評価は、〇であった。
初期消泡性の評価では、起泡液1では、空気の送り込み開始後10秒後の泡の体積は9mlだったので、評価は5であった。起泡液2では、10秒後に8mlだったので、評価は5であった。
消泡持続性の評価は、起泡液1では、20分経過時点での泡の体積は48mlだったので、評価は5であった。起泡液2では、20分後に42mlだったので、評価は5であった。
次に、上記コンパウンドを実施例1と同じ方法でエマルジョンを作製した。最終リワーク時のせん断速度は20,000s
−1とした。
生成したエマルジョンのゼータ電位の分布幅は35mVだった。
分散安定性の評価は、〇であった。
初期消泡性の評価では、起泡液1では、空気の送り込み開始後10秒後の泡の体積は9mlだったので、評価は5であった。起泡液2では、10秒後に7mlだったので、評価は5であった。
消泡持続性の評価は、起泡液1では、20分経過時点での泡の体積は49mlだったので、評価は5であった。起泡液2では、20分後に43mlだったので、評価は5であった。
【0073】
<実施例5>
実施例1において、シリコーンオイルAを100質量部の代わりに、シリコーンオイルAを50質量部およびシリコーンオイルBを50質量部とし、シリカ1を5.0質量部の代わりに、シリカ1を2.5質量部およびシリカ2を2.5質量部とする以外は、実施例1と同じ方法でコンパウンドを作製した。
上記コンパウンドのゼータ電位の分布幅は39mVだった。
分散安定性の評価は、〇であった。
初期消泡性の評価では、起泡液1では、空気の送り込み開始後10秒後の泡の体積は9mlだったので、評価は5であった。起泡液2では、10秒後に8mlだったので、評価は5であった。
消泡持続性の評価は、起泡液1では、20分経過時点での泡の体積は55mlだったので、評価は4であった。起泡液2では、20分後に52mlだったので、評価は4であった。
次に、上記コンパウンドを実施例1と同じ方法でエマルジョンを作製した。最終リワーク時のせん断速度は20,000s
−1とした。
生成したエマルジョンのゼータ電位の分布幅は37mVだった。
分散安定性の評価は、〇であった。
初期消泡性の評価では、起泡液1では、空気の送り込み開始後10秒後の泡の体積は8mlだったので、評価は5であった。起泡液2では、10秒後に8mlだったので、評価は5であった。
消泡持続性の評価は、起泡液1では、20分経過時点での泡の体積は54mlだったので、評価は4であった。起泡液2では、20分後に53mlだったので、評価は4であった。
【0074】
<実施例6>
実施例1において、シリカ1を5.0質量部の代わりに、1.0質量部とする以外は、実施例1と同じ方法でコンパウンドを作製した。
上記コンパウンドのゼータ電位の分布幅は7mVだった。
分散安定性の評価は、〇であった。
初期消泡性の評価では、起泡液1では、空気の送り込み開始後10秒後の泡の体積は160mlだったので、評価は3であった。起泡液2では、10秒後に155mlだったので、評価は3であった。
消泡持続性の評価は、起泡液1では、20分経過時点での泡の体積は270mlだったので、評価は3であった。起泡液2では、20分後に260mlだったので、評価は3であった。
次に、上記コンパウンドを実施例1と同じ方法でエマルジョンを作製した。最終リワーク時のせん断速度は20,000s
−1とした。
生成したエマルジョンのゼータ電位の分布幅は7mVだった。
分散安定性の評価は、〇であった。
初期消泡性の評価では、起泡液1では、空気の送り込み開始後10秒後の泡の体積は155mlだったので、評価は3であった。起泡液2では、10秒後に150mlだったので、評価は3であった。
消泡持続性の評価は、起泡液1では、20分経過時点での泡の体積は245mlだったので、評価は3であった。起泡液2では、20分後に240mlだったので、評価は3であった。
【0075】
<実施例7>
実施例1において、シリカ1を5.0質量部の代わりに、30質量部とする以外は、実施例1と同じ方法でコンパウンドを作製した。
上記コンパウンドのゼータ電位の分布幅は55mVだった。
分散安定性の評価は、△であった。
初期消泡性の評価では、起泡液1では、空気の送り込み開始後10秒後の泡の体積は5mlだったので、評価は5であった。起泡液2では、10秒後に4mlだったので、評価は5であった。
消泡持続性の評価は、起泡液1では、20分経過時点での泡の体積は30mlだったので、評価は5であった。起泡液2では、20分後に25mlだったので、評価は5であった。
次に、上記コンパウンドを実施例1と同じ方法でエマルジョンを作製した。最終リワーク時のせん断速度は20,000s
−1とした。
生成したエマルジョンのゼータ電位の分布幅は6mVだった。
分散安定性の評価は、△であった。
初期消泡性の評価では、起泡液1では、空気の送り込み開始後10秒後の泡の体積は5mlだったので、評価は5であった。起泡液2では、10秒後に3mlだったので、評価は5であった。
消泡持続性の評価は、起泡液1では、20分経過時点での泡の体積は30mlだったので、評価は5であった。起泡液2では、20分後に28mlだったので、評価は5であった。
【0076】
<実施例8>
実施例1で作製したコンパウンドを、実施例1と同じ方法でエマルジョンを作製した。最終リワーク時のせん断速度は7,000s
−1とした。
生成したエマルジョンのゼータ電位の分布幅は25mVだった。
分散安定性の評価は、〇であった。
初期消泡性の評価では、起泡液1では、空気の送り込み開始後10秒後の泡の体積は9mlだったので、評価は5であった。起泡液2では、10秒後に8mlだったので、評価は5であった。
消泡持続性の評価は、起泡液1では、20分経過時点での泡の体積は75mlだったので、評価は4であった。起泡液2では、20分後に60mlだったので、評価は4であった。
【0077】
<実施例9>
実施例1で作製したコンパウンドを、実施例1と同じ方法でエマルジョンを作製した。最終リワーク時のせん断速度は50,000s
−1とした。
生成したエマルジョンのゼータ電位の分布幅は12mVだった。
分散安定性の評価は、〇であった。
初期消泡性の評価では、起泡液1では、空気の送り込み開始後10秒後の泡の体積は130mlだったので、評価は3であった。起泡液2では、10秒後に115mlだったので、評価は3であった。
消泡持続性の評価は、起泡液1では、20分経過時点での泡の体積は185mlだったので、評価は4であった。起泡液2では、20分後に180mlだったので、評価は4であった。
【0078】
<比較例1>
実施例1において、シリカ1を5.0質量部の代わりに、0.2質量部とする以外は、実施例1と同じ方法でコンパウンドを作製した。
上記コンパウンドのゼータ電位の分布幅は5mVだった。
分散安定性の評価は、〇であった。
初期消泡性の評価では、起泡液1では、空気の送り込み開始後10秒後の泡の体積は310mlだったので、評価は1であった。起泡液2では、10秒後に180mlだったので、評価は3であった。
消泡持続性の評価は、起泡液1では、20分経過時点で泡がシリンダーから溢れたので、評価は1であった。起泡液2では、20分後に320mlだったので、評価は2であった。
次に、上記コンパウンドを実施例18と同じ方法でエマルジョンを作製した。最終リワーク時のせん断速度は20,000s
−1とした。
生成したエマルジョンのゼータ電位の分布幅は5mVだった。
分散安定性の評価は、〇であった。
初期消泡性の評価では、起泡液1では、空気の送り込み開始後10秒後の泡の体積は305mlだったので、評価は1であった。起泡液2では、10秒後に175mlだったので、評価は3であった。
消泡持続性の評価は、起泡液1では、20分経過時点で泡がシリンダーから溢れたので、評価は1であった。起泡液2では、20分後に325mlだったので、評価は2であった。
よって、コンパウンド形態、エマルジョン形態共に、起泡液1では、初期消泡性、消泡持続性共に不合格であった。また、コンパウンド形態、エマルジョン形態共に、起泡液2では、初期消泡性は合格だったが、消泡持続性は不合格であった。
【0079】
<比較例2>
実施例1において、シリカ1を5.0質量部の代わりに、50質量部とする以外は、実施例1と同じ方法でコンパウンドを作製した。
上記コンパウンドのゼータ電位の分布幅は70mVだった。
分散安定性の評価は、×であった。
初期消泡性の評価では、起泡液1では、空気の送り込み開始後10秒後の泡の体積は7mlだったので、評価は5であった。起泡液2では、10秒後に6mlだったので、評価は5であった。
消泡持続性の評価は、起泡液1では、20分経過時点で泡がシリンダーから溢れたので、評価は1であった。起泡液2では、20分後に泡がシリンダーから溢れたので、評価は1であった。
次に、上記コンパウンドを実施例1と同じ方法でエマルジョンを作製した。最終リワーク時のせん断速度は20,000s
−1とした。
生成したエマルジョンのゼータ電位の分布幅は67mVだった。
分散安定性の評価は、×であった。
初期消泡性の評価では、起泡液1では、空気の送り込み開始後10秒後の泡の体積は7mlだったので、評価は5であった。起泡液2では、10秒後に7mlだったので、評価は5であった。
消泡持続性の評価は、起泡液1では、20分経過時点で泡がシリンダーから溢れたので、評価は1であった。起泡液2では、20分後に泡がシリンダーから溢れたので、評価は1であった。
よって、コンパウンド形態、エマルジョン形態共に、起泡液1、起泡液2共に、初期消泡性は合格だったが、消泡持続性は不合格であった。
【0080】
<比較例3>
実施例1において、シリコーンオイルAを100質量部の代わりに、シリコーンオイルAを35質量部、シリコーンオイルBを35質量部および鉱物油としてイソパラフィンを30質量部とする以外は、実施例1と同じ方法でコンパウンドを作製した。
上記コンパウンドのゼータ電位の分布幅は65mVだった。
分散安定性の評価は、×であった。
初期消泡性の評価では、起泡液1では、空気の送り込み開始後10秒後の泡の体積は9mlだったので、評価は5であった。起泡液2では、10秒後に8mlだったので、評価は5であった。
消泡持続性の評価は、起泡液1では、20分経過時点での泡の体積は330mlだったので、評価は2であった。起泡液2では、20分後に315mlだったので、評価は2であった。
次に、上記コンパウンドを実施例1と同じ方法でエマルジョンを作製した。最終リワーク時のせん断速度は20,000s
−1とした。
生成したエマルジョンのゼータ電位の分布幅は64mVだった。
分散安定性の評価は、×であった。
初期消泡性の評価では、起泡液1では、空気の送り込み開始後10秒後の泡の体積は9mlだったので、評価は5であった。起泡液2では、10秒後に8mlだったので、評価は5であった。
消泡持続性の評価は、起泡液1では、20分経過時点での泡の体積は325mlだったので、評価は2であった。起泡液2では、20分後に310mlだったので、評価は2であった。
よって、コンパウンド形態、エマルジョン形態共に、起泡液1、起泡液2共に、初期消泡性は合格だったが、消泡持続性は不合格であった。
【0081】
<比較例4>
実施例1で作製したコンパウンドを、実施例1と同じ方法でエマルジョンを作製した。最終リワーク時のせん断速度は3,000s
−1とした。
生成したエマルジョンのゼータ電位の分布幅は55mVだった。
分散安定性の評価は、×であった。
初期消泡性の評価では、起泡液1では、空気の送り込み開始後10秒後の泡の体積は9mlだったので、評価は5であった。起泡液2では、10秒後に8mlだったので、評価は5であった。
消泡持続性の評価は、起泡液1では、20分経過時点で泡がシリンダーから溢れたので、評価は1であった。起泡液2では、20分後に泡の体積は290mlだったので、評価は3であった。
よって、起泡液1では初期消泡性は合格だったが、消泡持続性は不合格であった。起泡液2では初期消泡性、消泡持続性共に合格であった。
【0082】
<比較例5>
実施例1で作製したコンパウンドを、実施例1と同じ方法でエマルジョンを作製した。最終リワーク時のせん断速度は150,000s
−1とした。
生成したエマルジョンのゼータ電位の分布幅は6mVだった。
分散安定性の評価は、〇であった。
初期消泡性の評価では、起泡液1では、空気の送り込み開始後10秒後の泡の体積は210mlだったので、評価は2であった。起泡液2では、10秒後に195mlだったので、評価は3であった。
消泡持続性の評価は、起泡液1では、20分経過時点での泡の体積は305mlだったので、評価は2であった。起泡液2では、20分後に275mlだったので、評価は3であった。
よって、起泡液1では初期消泡性、消泡持続性共に不合格であった。起泡液2では初期消泡性、消泡持続性共に合格であった。
【0083】
【表1】
【0084】
【表2】
【0085】
表1、表2において、実施例と比較例から明らかなように、シリコーン消泡剤組成物の複合粒子のゼータ電位の分布幅は、油分および/またはシリカの種類が多いものほど広く
なる傾向があった。また、油分に対するシリカの質量%が大きいほど広くなった。また、エマルジョンの作製時のせん断速度が小さいほど広くなった。
ゼータ電位が5mVだった比較例1においては、起泡液1においても起泡液2においても、消泡性の総合評価は不合格だった。ゼータ電位が6mVだった比較例5においては、起泡液1においては、消泡性の総合評価は不合格だったが、泡液2においては、合格だった。従って、ゼータ電位が7mVだった実施例6においては、起泡液1においても起泡液2においても、消泡性の総合評価は合格だった。
従って、シリコーン消泡剤組成物の複合粒子のゼータ電位の分布幅の下限の閾値は、起泡液1においては6mVと7mVの間に、起泡液2においては5mVと6mVの間に存在することが示された。
同様に、実施例7、比較例4、比較例3の結果から、ゼータ電位の分布幅の上限の閾値は、起泡液1においては54mVと55mVの間に、起泡液2においては55mVと64mVの間に存在することが示された。
このように、起泡液に応じたゼータ電位の分布幅の適当な範囲の違いが示された。
ただし、ゼータ電位の分布幅が50mVを超えると、消泡持続性が低下する傾向が見られ、複合粒子の分散安定性も低下した。