特許第6661837号(P6661837)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6661837モータのベクトル制御方法、装置及び航空機
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6661837
(24)【登録日】2020年2月14日
(45)【発行日】2020年3月11日
(54)【発明の名称】モータのベクトル制御方法、装置及び航空機
(51)【国際特許分類】
   H02P 21/05 20060101AFI20200227BHJP
   H02P 27/08 20060101ALI20200227BHJP
   B64C 39/02 20060101ALN20200227BHJP
   B64D 47/08 20060101ALN20200227BHJP
【FI】
   H02P21/05
   H02P27/08
   !B64C39/02
   !B64D47/08
【請求項の数】21
【全頁数】32
(21)【出願番号】特願2019-521179(P2019-521179)
(86)(22)【出願日】2017年7月20日
(65)【公表番号】特表2019-527532(P2019-527532A)
(43)【公表日】2019年9月26日
(86)【国際出願番号】CN2017093739
(87)【国際公開番号】WO2018019177
(87)【国際公開日】20180201
【審査請求日】2019年1月9日
(31)【優先権主張番号】201610596989.6
(32)【優先日】2016年7月26日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517318757
【氏名又は名称】グアンジョウ エックスエアークラフト テクノロジー カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001427
【氏名又は名称】特許業務法人前田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ユイ チアンタオ
【審査官】 田村 惠里加
(56)【参考文献】
【文献】 特開2003−9598(JP,A)
【文献】 特開2013−55788(JP,A)
【文献】 中国特許出願公開第105515479(CN,A)
【文献】 中国特許出願公開第105207544(CN,A)
【文献】 米国特許第6965212(US,B1)
【文献】 米国特許出願公開第2012/0056602(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02P 4/00,6/00−6/34,
21/00−25/03,25/04,
25/08−31/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
パルス位置変調PPM信号を受信するステップと、
前記PPM信号に基づいてモータの第1の指定電圧信号を取得するステップと、
d軸の指定電流が0にされる制御方式により、モータのd軸電圧を取得するステップと、
前記第1の指定電圧信号及び前記モータのd軸電圧に基づいて次の時点の前記モータのq軸電圧を算出し、前記モータのd軸電圧及び次の時点の前記モータのq軸電圧に基づいて前記モータのベクトル制御を行うステップと、
を含むモータのベクトル制御方法。
【請求項2】
前記PPM信号に基づいてモータの第1の指定電圧信号を取得することは、
前記PPM信号のパルス幅を取得することと、
前記PPM信号のパルス幅に基づいて前記第1の指定電圧信号を取得することと、を含む
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
下記式によって前記第1の指定電圧信号を取得する
請求項2に記載の方法。

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(ただし、
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は、前記第1の指定電圧信号であり、
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は、現在のPPM信号のパルス幅であり、
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は、前記モータの起動時のPPM信号のパルス幅であり、
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は、前記モータが最大出力に達する時のPPM信号のパルス幅であり、
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は、最大出力電圧である。)
【請求項4】
前記第1の指定電圧信号及び前記モータのd軸電圧に基づいて次の時点の前記モータのq軸電圧を算出することは、
前記第1の指定電圧信号及び前記モータのd軸電圧に基づいて前記モータのq軸の指定電圧を算出することと、
現時点の前記モータのq軸電圧を取得することと、
前記q軸の指定電圧及び前記現時点の前記モータのq軸電圧に基づいて、加減速曲線によって次の時点の前記モータのq軸電圧を算出することと、を含む
請求項1乃至3のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
下記式によって前記モータのq軸の指定電圧を算出する
請求項4に記載の方法。

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(ただし、
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は、前記モータのq軸の指定電圧であり、
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は、前記第1の指定電圧信号であり、
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は、前記モータのd軸電圧である。)
【請求項6】
前記加減速曲線は、直線加減速曲線、加速度可変曲線又は正弦曲線を含む
請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記加減速曲線が前記直線加減速曲線である場合、次の時点の前記モータのq軸電圧は下記式によって算出され取得される
請求項6に記載の方法。

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(ただし、
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は、次の時点の前記モータのq軸電圧であり、
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は、前記モータのq軸の指定電圧であり、
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は、現時点の前記モータのq軸電圧であり、
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は、ステップサイズである。)
【請求項8】
次の時点の前記モータのq軸電圧を算出した後、
前記モータのq軸電流を取得することと、
前記モータのq軸電流に対してPI調節及び振幅制限処理を行うことと、
振幅制限処理後のq軸電流に基づいて次の時点の前記モータのq軸電圧に対して調節及び振幅制限処理を行うことと、をさらに含む
請求項4に記載の方法。
【請求項9】
下記式によって前記モータのq軸電流に対してPI調節及び振幅制限処理を行う
請求項8に記載の方法。

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(ただし、
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は、振幅制限処理後のq軸ネガティブ振幅制限電圧であり、
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は、振幅制限処理後のq軸ポジティブ振幅制限電圧であり、
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及び
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は、それぞれPI調節の比例ゲイン及び積分ゲインであり、
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は、前記モータのq軸最大電流であり、
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は、前記モータのq軸最小電流であり、
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は、前記モータのq軸電流であり、
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は、最大出力電圧であり、
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は、前記モータのd軸電圧である。)
【請求項10】
下記式によって次の時点の前記モータのq軸電圧に対して調節及び振幅制限処理を行う
請求項8に記載の方法。

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(ただし、
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は、振幅制限処理後の次の時点の前記モータのq軸電圧であり、
[この文献は図面を表示できません]
は、次の時点の前記モータのq軸電圧であり、
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は、振幅制限処理後のq軸ネガティブ振幅制限電圧であり、
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は、振幅制限処理後のq軸ポジティブ振幅制限電圧であり、
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は、最大出力電圧であり、
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は、前記モータのd軸電圧である。)
【請求項11】
パルス位置変調PPM信号を受信する受信モジュールと、
前記受信モジュールに接続され、前記PPM信号に基づいてモータの第1の指定電圧信号を取得する電圧指定モジュールと、
前記電圧指定モジュールに接続され、d軸の指定電流が0にされる制御方式により、モータのd軸電圧を取得し、前記第1の指定電圧信号及び前記モータのd軸電圧に基づいて次の時点の前記モータのq軸電圧を算出し、前記モータのd軸電圧及び次の時点の前記モータのq軸電圧に基づいて前記モータのベクトル制御を行う制御モジュールと、
を備えるモータのベクトル制御装置。
【請求項12】
前記電圧指定モジュールは、前記PPM信号に基づいてモータの第1の指定電圧信号を取得する場合、前記PPM信号のパルス幅を取得し、前記PPM信号のパルス幅に基づいて前記第1の指定電圧信号を取得する
請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記電圧指定モジュールは、下記式によって前記第1の指定電圧信号を取得する
請求項12に記載の装置。

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(ただし、
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は、前記第1の指定電圧信号であり、
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は、現在のPPM信号のパルス幅であり、
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は、前記モータの起動時のPPM信号のパルス幅であり、
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は、前記モータが最大出力に達する時のPPM信号のパルス幅であり、
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は、最大出力電圧である。)
【請求項14】
前記制御モジュールは、
前記第1の指定電圧信号及び前記モータのd軸電圧に基づいて前記モータのq軸の指定電圧を算出する第1の算出ユニットと、
前記第1の算出ユニットに接続され、現時点の前記モータのq軸電圧を取得し、前記q軸の指定電圧及び前記現時点の前記モータのq軸電圧に基づいて、加減速曲線によって次の時点の前記モータのq軸電圧を算出する第2の算出ユニットと、を含む
請求項11乃至13のうちいずれか一項に記載の装置。
【請求項15】
前記第1の算出ユニットは、下記式によって前記モータのq軸の指定電圧を算出する
請求項14に記載の装置。

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(ただし、
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は、前記モータのq軸の指定電圧であり、
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は、前記第1の指定電圧信号であり、
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は、前記モータのd軸電圧である。)
【請求項16】
前記加減速曲線は、直線加減速曲線、加速度可変曲線又は正弦曲線を含む
請求項14に記載の装置。
【請求項17】
前記加減速曲線が前記直線加減速曲線である場合、次の時点の前記モータのq軸電圧は下記式によって算出され取得される
請求項16に記載の装置。

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(ただし、
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は、次の時点の前記モータのq軸電圧であり、
[この文献は図面を表示できません]
は、前記モータのq軸の指定電圧であり、
[この文献は図面を表示できません]
は、現時点の前記モータのq軸電圧であり、
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は、ステップサイズである。)
【請求項18】
前記制御モジュールは、
前記モータのq軸電流を取得する電流取得ユニットと、
前記電流取得ユニットに接続され、前記モータのq軸電流に対してPI調節及び振幅制限処理を行う第1の処理ユニットと、
前記第1の処理ユニットに接続され、振幅制限処理後のq軸電流に基づいて次の時点の前記モータのq軸電圧に対して調節及び振幅制限処理を行う第2の処理ユニットと、をさらに含む
請求項14に記載の装置。
【請求項19】
前記第1の処理ユニットは、下記式によって前記モータのq軸電流に対してPI調節及び振幅制限処理を行う
請求項18に記載の装置。

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(ただし、
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は、振幅制限処理後のq軸ネガティブ振幅制限電圧であり、
[この文献は図面を表示できません]
は、振幅制限処理後のq軸ポジティブ振幅制限電圧であり、
[この文献は図面を表示できません]
及び
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は、それぞれPI調節の比例ゲイン及び積分ゲインであり、
[この文献は図面を表示できません]
は、前記モータのq軸最大電流であり、
[この文献は図面を表示できません]
は、前記モータのq軸最小電流であり、
[この文献は図面を表示できません]
は、前記モータのq軸電流であり、
[この文献は図面を表示できません]
は、最大出力電圧であり、
[この文献は図面を表示できません]
は、前記モータのd軸電圧である。)
【請求項20】
前記第2の処理ユニットは、下記式によって次の時点の前記モータのq軸電圧に対して調節及び振幅制限処理を行う
請求項18に記載の装置。

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(ただし、
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は、振幅制限処理後の次の時点の前記モータのq軸電圧であり、
[この文献は図面を表示できません]
は、次の時点の前記モータのq軸電圧であり、
[この文献は図面を表示できません]
は、振幅制限処理後のq軸ネガティブ振幅制限電圧であり、
[この文献は図面を表示できません]
は、振幅制限処理後のq軸ポジティブ振幅制限電圧であり、
[この文献は図面を表示できません]
は、最大出力電圧であり、
[この文献は図面を表示できません]
は、前記モータのd軸電圧である。)
【請求項21】
請求項11乃至20のうちいずれか一項に記載のモータのベクトル制御装置を備える航空機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、モータ制御の技術分野に関し、特に、モータのベクトル制御方法、装置及び航空機に関する。
【背景技術】
【0002】
今、無人航空機に応用されるモータは、ほとんど三相ブラシレスDCモータであり、電子ガバナによってモータを制御する。
【0003】
現在の市場では、6拍式の方形波ガバナを用いてモータを制御することがよくあり、即ち、入力したパルス幅信号をPWM(PulseWidth Modulation、パルス幅変調)信号のデューティ比に変換してモータの速度調節を行う。しかし、電気角の1サイクル内に6回の位相変換しかできず、電流波形が方形波であるため、大きなトルクリップルが発生し、該リップルは、航空機(例えば、無人航空機)のプロペラの振動を引き起こすため、航空機全体の安定性に一定の影響を与えるとともに、大きな騒音が発生する。
【0004】
また、ベクトル制御方法を用いてモータを制御することもあり、即ち、電気角の1サイクル内にローターの位置に基づいて、電圧ベクトルを連続して出力するように制御し、出力した電流波形が正弦波であるため、トルクを安定して出力することを実現することができる。しかし、通常のベクトル制御方法は、一般的には閉ループ速度制御方式であるため、直接航空機に応用されると、以下の問題がある。
【0005】
(1)飛行制御装置から電子ガバナに出力される信号は、0%から100%のパルス幅信号であり、それぞれ速度に従って指定された最小回転数及び最大回転数は必要である。最大回転数が設定されると、電池の電圧が徐々に低下するため、出力は最大回転数に達すことができないおそれがあり、航空機は制御不能になる。
【0006】
(2)飛行制御装置は、安定した飛行姿勢にある場合、変化しているパルス幅信号を出力するため、速度の所与が急激に変化し、閉ループ速度制御により、出力トルクが急激に変化するので、航空機のボディに激しいジッタが生じ、航空機は、安定して運転することができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、関連技術における課題の一つを少なくとも一定の程度で解決することを目的とする。
【0008】
このため、本発明の1番目の目的は、モータのベクトル制御方法を提供することであり、該方法は、電圧を直接指定する方式によりモータに対して最大トルク制御を行い、方形波制御に起因するトルクリップルを低減し、振動と騒音を低減することができるだけでなく、閉ループ速度制御を用いる場合に制御不能になる問題及びボディに激しいジッタが生じる問題を解決する。
【0009】
本発明の2番目の目的は、モータのベクトル制御装置を提供することである。
【0010】
本発明の3番目の目的は、航空機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上述した目的を達成するために、本発明の第1の実施の形態は、モータのベクトル制御方法を提供し、PPM(Pulse Position Modulation、パルス位置変調)信号を受信するステップと、前記PPM信号に基づいてモータの第1の指定電圧信号を取得するステップと、d軸の指定電流が0にされる制御方式により、モータのd軸電圧を取得するステップと、前記第1の指定電圧信号及び前記モータのd軸電圧に基づいて次の時点の前記モータのq軸電圧を算出し、前記モータのd軸電圧及び次の時点の前記モータのq軸電圧に基づいて前記モータのベクトル制御を行うステップと、を含む。
【0012】
本発明の実施例によるモータのベクトル制御方法では、PPM信号を受信し、PPM信号に基づいてモータの第1の指定電圧信号を取得し、そして、d軸の指定電流が0にされる制御方式により、モータのd軸電圧を取得し、第1の指定電圧信号及びモータのd軸電圧に基づいて、次の時点のモータのq軸電圧を算出し、最後に、モータのd軸電圧及び次の時点のモータのq軸電圧に基づいて、モータのベクトル制御を行う。該方法は、電圧を直接指定する方式によりモータに対して最大トルク制御を行い、方形波制御に起因するトルクリップルを低減し、振動及び騒音を低減することができるだけでなく、閉ループ速度制御を用いる場合に制御不能になる問題及びボディに激しいジッタが生じる問題を解決する。
【0013】
本発明の一実施例によれば、前記PPM信号に基づいてモータの第1の指定電圧信号を取得することは、前記PPM信号のパルス幅を取得することと、前記PPM信号のパルス幅に基づいて前記第1の指定電圧信号を取得することと、を含む。
【0014】
本発明の一実施例によれば、下記式によって前記第1の指定電圧信号を取得する。
【0015】

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【0016】
ただし、
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【0017】
は、前記第1の指定電圧信号であり、
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【0018】
は、現在のPPM信号のパルス幅であり、
[この文献は図面を表示できません]
【0019】
は、前記モータの起動時のPPM信号のパルス幅であり、
[この文献は図面を表示できません]
【0020】
は、前記モータが最大出力に達する時のPPM信号のパルス幅であり、
[この文献は図面を表示できません]
【0021】
は、最大出力電圧である。
【0022】
本発明の一実施例によれば、前記第1の指定電圧信号及び前記モータのd軸電圧に基づいて次の時点の前記モータのq軸電圧を算出することは、前記第1の指定電圧信号及び前記モータのd軸電圧に基づいて前記モータのq軸の指定電圧を算出することと、現時点の前記モータのq軸電圧を取得することと、前記q軸の指定電圧及び前記現時点の前記モータのq軸電圧に基づいて、加減速曲線によって次の時点の前記モータのq軸電圧を算出することと、を含む。
【0023】
本発明の一実施例によれば、下記式によって前記モータのq軸の指定電圧を算出する。
【0024】

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【0025】
ただし、
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【0026】
は、前記モータのq軸の指定電圧であり、
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【0027】
は、前記第1の指定電圧信号であり、
[この文献は図面を表示できません]
【0028】
は、前記モータのd軸電圧である。
【0029】
本発明の一実施例によれば、前記加減速曲線は、直線加減速曲線、加速度可変曲線又は正弦曲線を含む。
【0030】
本発明の一実施例によれば、前記加減速曲線が前記直線加減速曲線である場合、次の時点の前記モータのq軸電圧は下記式によって算出され取得される。
【0031】

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【0032】
ただし、
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【0033】
は、次の時点の前記モータのq軸電圧であり、
[この文献は図面を表示できません]
【0034】
は、前記モータのq軸の指定電圧であり、
[この文献は図面を表示できません]
【0035】
は、現時点の前記モータのq軸電圧であり、
[この文献は図面を表示できません]
【0036】
は、ステップサイズである。
【0037】
本発明の一実施例によれば、次の時点の前記モータのq軸電圧を算出した後、前記モータのq軸電流を取得することと、前記モータのq軸電流に対してPI(Proportional Integral、比例積分)調節及び振幅制限処理を行うことと、振幅制限処理後のq軸電流に基づいて次の時点の前記モータのq軸電圧に対して調節及び振幅制限処理を行うことと、をさらに含む。
【0038】
本発明の一実施例によれば、下記式によって前記モータのq軸電流に対してPI調節及び振幅制限処理を行う。
【0039】

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【0040】
ただし、
[この文献は図面を表示できません]
【0041】
は、振幅制限処理後のq軸ネガティブ振幅制限電圧であり、
[この文献は図面を表示できません]
【0042】
は、振幅制限処理後のq軸ポジティブ振幅制限電圧であり、
[この文献は図面を表示できません]
【0043】
及び
[この文献は図面を表示できません]
【0044】
は、それぞれPI調節の比例ゲイン及び積分ゲインであり、
[この文献は図面を表示できません]
【0045】
は、前記モータのq軸最大電流であり、
[この文献は図面を表示できません]
【0046】
は、前記モータのq軸最小電流であり、
[この文献は図面を表示できません]
【0047】
は、前記モータのq軸電流であり、
[この文献は図面を表示できません]
【0048】
は、最大出力電圧であり、
[この文献は図面を表示できません]
【0049】
は、前記モータのd軸電圧である。
【0050】
本発明の一実施例によれば、下記式によって次の時点の前記モータのq軸電圧に対して調節及び振幅制限処理を行う。
【0051】

[この文献は図面を表示できません]
【0052】
ただし、
[この文献は図面を表示できません]
【0053】
は、振幅制限処理後の次の時点の前記モータのq軸電圧であり、
[この文献は図面を表示できません]
【0054】
は、次の時点の前記モータのq軸電圧であり、
[この文献は図面を表示できません]
【0055】
は、振幅制限処理後のq軸ネガティブ振幅制限電圧であり、
[この文献は図面を表示できません]
【0056】
は、振幅制限処理後のq軸ポジティブ振幅制限電圧であり、
[この文献は図面を表示できません]
【0057】
は、最大出力電圧であり、
[この文献は図面を表示できません]
【0058】
は、前記モータのd軸電圧である。
【0059】
上記目的を達成するために、本発明第2の実施の形態に提供されるモータのベクトル制御装置は、パルス位置変調PPM信号を受信する受信モジュールと、前記受信モジュールに接続され、前記PPM信号に基づいてモータの第1の指定電圧信号を取得する電圧指定モジュールと、前記電圧指定モジュールに接続され、d軸の指定電流が0にされる制御方式により、モータのd軸電圧を取得し、前記第1の指定電圧信号及び前記モータのd軸電圧に基づいて次の時点の前記モータのq軸電圧を算出し、前記モータのd軸電圧及び次の時点の前記モータのq軸電圧に基づいて前記モータのベクトル制御を行う制御モジュールと、を備える。
【0060】
本発明の実施例によるモータのベクトル制御装置では、受信モジュールはPPM信号を受信し、電圧指定モジュールは、PPM信号に基づいてモータの第1の指定電圧信号を取得し、制御モジュールは、d軸の指定電流が0にされる制御方式により、モータのd軸電圧を取得し、第1の指定電圧信号及びモータのd軸電圧に基づいて次の時点のモータのq軸電圧を算出し、モータのd軸電圧及び次の時点のモータのq軸電圧に基づいてモータのベクトル制御を行う。該装置は、電圧を直接指定する方式によりモータに対して最大トルク制御を行い、方形波制御に起因するトルクリップルを低減し、振動及び騒音を低減することができるだけでなく、閉ループ速度制御を用いる場合に制御不能になる問題及びボディに激しいジッタが生じる問題を解決する。
【0061】
本発明の一実施例によれば、前記電圧指定モジュールは、前記PPM信号に基づいてモータの第1の指定電圧信号を取得する場合、前記PPM信号のパルス幅を取得し、前記PPM信号のパルス幅に基づいて前記第1の指定電圧信号を取得する。
【0062】
本発明の一実施例によれば、前記電圧指定モジュールは、下記式によって前記第1の指定電圧信号を取得する。
【0063】

[この文献は図面を表示できません]
【0064】
ただし、
[この文献は図面を表示できません]
【0065】
は、前記第1の指定電圧信号であり、
[この文献は図面を表示できません]
【0066】
は、現在のPPM信号のパルス幅であり、
[この文献は図面を表示できません]
【0067】
は、前記モータの起動時のPPM信号のパルス幅であり、
[この文献は図面を表示できません]
【0068】
は、前記モータが最大出力に達する時のPPM信号のパルス幅であり、
[この文献は図面を表示できません]
【0069】
は、最大出力電圧である。
【0070】
本発明の一実施例によれば、前記制御モジュールは、前記第1の指定電圧信号及び前記モータのd軸電圧に基づいて前記モータのq軸の指定電圧を算出する第1の算出ユニットと、前記第1の算出ユニットに接続され、現時点の前記モータのq軸電圧を取得し、前記q軸の指定電圧及び前記現時点の前記モータのq軸電圧に基づいて、加減速曲線によって次の時点の前記モータのq軸電圧を算出する第2の算出ユニットと、を含む。
【0071】
本発明の一実施例によれば、前記第1の算出ユニットは、下記式によって前記モータのq軸の指定電圧を算出する。
【0072】

[この文献は図面を表示できません]
【0073】
ただし、
[この文献は図面を表示できません]
【0074】
は、前記モータのq軸の指定電圧であり、
[この文献は図面を表示できません]
【0075】
は、前記第1の指定電圧信号であり、
[この文献は図面を表示できません]
【0076】
は、前記モータのd軸電圧である。
【0077】
本発明の一実施例によれば、前記加減速曲線は、直線加減速曲線、加速度可変曲線又は正弦曲線を含む。
【0078】
本発明の一実施例によれば、前記加減速曲線が前記直線加減速曲線である場合、次の時点の前記モータのq軸電圧は下記式によって算出され取得される。
【0079】

[この文献は図面を表示できません]
【0080】
ただし、
[この文献は図面を表示できません]
【0081】
は、次の時点の前記モータのq軸電圧であり、
[この文献は図面を表示できません]
【0082】
は、前記モータのq軸の指定電圧であり、
[この文献は図面を表示できません]
【0083】
は、現時点の前記モータのq軸電圧であり、
[この文献は図面を表示できません]
【0084】
は、ステップサイズである。
【0085】
本発明の一実施例によれば、前記制御モジュールは、前記モータのq軸電流を取得する電流取得ユニットと、前記電流取得ユニットに接続され、前記モータのq軸電流に対してPI調節及び振幅制限処理を行う第1の処理ユニットと、前記第1の処理ユニットに接続され、振幅制限処理後のq軸電流に基づいて次の時点の前記モータのq軸電圧に対して調節及び振幅制限処理を行う第2の処理ユニットと、をさらに含む。
【0086】
本発明の一実施例によれば、前記第1の処理ユニットは、下記式によって前記モータのq軸電流に対してPI調節及び振幅制限処理を行う。
【0087】

[この文献は図面を表示できません]
【0088】
ただし、
[この文献は図面を表示できません]
【0089】
は、振幅制限処理後のq軸ネガティブ振幅制限電圧であり、
[この文献は図面を表示できません]
【0090】
は、振幅制限処理後のq軸ポジティブ振幅制限電圧であり、
[この文献は図面を表示できません]
【0091】
及び
[この文献は図面を表示できません]
【0092】
は、それぞれPI調節の比例ゲイン及び積分ゲインであり、
[この文献は図面を表示できません]
【0093】
は、前記モータのq軸最大電流であり、
[この文献は図面を表示できません]
【0094】
は、前記モータのq軸最小電流であり、
[この文献は図面を表示できません]
【0095】
は、前記モータのq軸電流であり、
[この文献は図面を表示できません]
【0096】
は、最大出力電圧であり、
[この文献は図面を表示できません]
【0097】
は、前記モータのd軸電圧である。
【0098】
本発明の一実施例によれば、前記第2の処理ユニットは、下記式によって次の時点の前記モータのq軸電圧に対して調節及び振幅制限処理を行う。
【0099】

[この文献は図面を表示できません]
【0100】
ただし、
[この文献は図面を表示できません]
【0101】
は、振幅制限処理後の次の時点の前記モータのq軸電圧であり、
[この文献は図面を表示できません]
【0102】
は、次の時点の前記モータのq軸電圧であり、
[この文献は図面を表示できません]
【0103】
は、振幅制限処理後のq軸ネガティブ振幅制限電圧であり、
[この文献は図面を表示できません]
【0104】
は、振幅制限処理後のq軸ポジティブ振幅制限電圧であり、
[この文献は図面を表示できません]
【0105】
は、最大出力電圧であり、
[この文献は図面を表示できません]
【0106】
は、前記モータのd軸電圧である。
【0107】
また、本発明の実施例は、上述したモータのベクトル制御装置を備える航空機をさらに提供する。
【発明の効果】
【0108】
本発明の実施例の航空機は、上述したモータのベクトル制御装置によって、電圧を直接指定する方式によりモータに対して最大トルク制御を行い、方形波制御に起因するトルクリップルを低減し、振動と騒音を低減することができるだけでなく、閉ループ速度制御を用いる場合に制御不能になる問題及びボディに激しいジッタが生じる問題を解決し、航空機全体の性能を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0109】
図1】本発明の実施例によるモータのベクトル制御方法のフローチャートである。
図2】本発明の一実施例によるモータのq軸電圧の算出のフローチャートである。
図3】本発明の実施例によるモータのベクトル制御装置を示す模式ブロック図である。
図4】本発明の一実施例によるモータの制御システムのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0110】
以下、本発明の実施例を詳しく説明する。上記実施例の例を図面に示しているが、一貫して同一のまたは類似した符号は、同一のまたは類似した素子或いは同一のまたは類似した機能を有する素子を表す。以下、図面を参照して説明する実施例は、例示的なものであり、本発明を解釈するためのものであるが、本発明を制限していると理解してはならない。
【0111】
本願の実施例をよりよく理解してもらうために、以下、本願の実施例に記載の用語を下記の通り解釈する。d軸とはモータにおける直軸であり、q軸とはモータにおける横軸である。
【0112】
以下、本発明の実施例に提案されるモータのベクトル制御方法、装置及び航空機について図面を参照して説明する。
【0113】
図1は、本発明の実施例によるモータのベクトル制御方法のフローチャートである。図1に示すように、該モータのベクトル制御方法は、以下のステップを含む。
【0114】
S1:パルス位置変調PPM信号を受信する。
【0115】
具体的には、航空機の応用において、飛行制御装置によってPPM信号を電子ガバナに出力することができ、電子ガバナは、受信したPPM信号に基づいてモータを制御する。
【0116】
例えば、本発明の一例において、PPM信号は、正パルス幅が1〜2msで、周波数が50〜400Hzである周期的なPWM信号であることができる。なお、本発明の実施例において、PPM信号は、アナログ電圧またはシリアル通信等の方式により指定されてもよい。
【0117】
S2:PPM信号に基づいてモータの第1の指定電圧信号を取得する。
【0118】
本発明の一実施例によれば、PPM信号に基づいてモータの第1の指定電圧信号を取得することは、PPM信号のパルス幅を取得することと、PPM信号のパルス幅に基づいて第1の指定電圧信号を取得することとを含む。
【0119】
具体的には、下記式(1)によって第1の指定電圧信号を取得することができる。
【0120】
[この文献は図面を表示できません]
(1)
ただし、
[この文献は図面を表示できません]
【0121】
は、第1の指定電圧信号であり、
[この文献は図面を表示できません]
【0122】
は、現在のPPM信号のパルス幅であり、
[この文献は図面を表示できません]
【0123】
は、モータの起動時のPPM信号のパルス幅であり、
[この文献は図面を表示できません]
【0124】
は、モータが最大出力に達する時のPPM信号のパルス幅であり、
[この文献は図面を表示できません]
【0125】
は、最大出力電圧であり、アルゴリズムにおける出力がpu(per unit)値であるため、

[この文献は図面を表示できません]
【0126】
である。
【0127】
S3:d軸の指定電流が0にされる制御方式により、モータのd軸電圧を取得する。
【0128】
具体的には、モータの三相電圧及び三相電流をサンプリングし、そして、下記式(2)によって三相電流をクラーク変換させることで、二相静止座標系における
[この文献は図面を表示できません]
【0129】
軸電流及び
[この文献は図面を表示できません]
【0130】
軸電流を取得することができる。
【0131】

[この文献は図面を表示できません]
(2)
ただし、
[この文献は図面を表示できません]
【0132】

[この文献は図面を表示できません]
【0133】

[この文献は図面を表示できません]
【0134】
はモータの三相電流であり、
[この文献は図面を表示できません]
【0135】

[この文献は図面を表示できません]
【0136】
は、それぞれ二相静止座標系における
[この文献は図面を表示できません]
【0137】
軸電流及び
[この文献は図面を表示できません]
【0138】
軸電流である。
【0139】
また、下記式(3)によって三相電圧をクラーク変換させることで、二相静止座標系における
[この文献は図面を表示できません]
【0140】
軸電圧及び
[この文献は図面を表示できません]
【0141】
軸電圧を取得する。
【0142】

[この文献は図面を表示できません]
(3)
ただし、
[この文献は図面を表示できません]
【0143】

[この文献は図面を表示できません]
【0144】

[この文献は図面を表示できません]
【0145】
はモータの三相電圧であり、
[この文献は図面を表示できません]
【0146】

[この文献は図面を表示できません]
【0147】
は、それぞれ二相静止座標系における
[この文献は図面を表示できません]
【0148】
軸電圧及び
[この文献は図面を表示できません]
【0149】
軸電圧である。
【0150】
その後、鎖交磁束観測法(例えば、モデル規範型適応、スライディングモード制御等)によりモータのローターの鎖交磁束角度
[この文献は図面を表示できません]
【0151】
を概算し、二相静止座標系における
[この文献は図面を表示できません]
【0152】
軸電流
[この文献は図面を表示できません]
【0153】
及び
[この文献は図面を表示できません]
【0154】
軸電流
[この文献は図面を表示できません]
【0155】
をパーク変換させることで、モータのd軸電流及びq軸電流を取得し、下記式(4)に示すようなものである。
【0156】

[この文献は図面を表示できません]
(4)
ただし、
[この文献は図面を表示できません]
【0157】

[この文献は図面を表示できません]
【0158】
は、それぞれモータのd軸電流及びq軸電流である。
【0159】
また、本発明の実施例において、d軸の指定電流が0にされる制御方式によりモータを制御し、d軸の指定電流が0にされる制御方式とは、d軸の指定電流を0に設定してPIコントローラの指定信号とするとともに、上記式(4)で取得したd軸電流
[この文献は図面を表示できません]
【0160】
をPIコントローラのフィードバック信号とし、PIコントローラによる閉ループ調節を通じて、d軸電流
[この文献は図面を表示できません]
【0161】
が、指定電流に追従し、つまり、
[この文献は図面を表示できません]
【0162】
に達する。このように、モータの電流は、すべて電磁トルクの発生に用いられ、電磁トルクと電機子電流とが線形比例関係にある。PIコントローラによる閉ループ調節を行った後、モータのd軸電圧は、下記式(5)に示すようなものである。
【0163】

[この文献は図面を表示できません]
(5)
ただし、
[この文献は図面を表示できません]
【0164】
は、モータのd軸電圧であり、
[この文献は図面を表示できません]
【0165】

[この文献は図面を表示できません]
【0166】
は、それぞれPIコントローラの比例ゲイン及び積分ゲインである。
【0167】
S4:第1の指定電圧信号及びモータのd軸電圧に基づいて次の時点のモータのq軸電圧を算出し、モータのd軸電圧及び次の時点のモータのq軸電圧に基づいてモータのベクトル制御を行う。
【0168】
本発明の一実施例によれば、図2に示すように、第1の指定電圧信号及びモータのd軸電圧に基づいて次の時点のモータのq軸電圧を算出することは、以下のステップを含む。
【0169】
S41:第1の指定電圧信号及びモータのd軸電圧に基づいてモータのq軸の指定電圧を算出する。
【0170】
具体的には、下記式(6)によってモータのq軸の指定電圧を算出することができる。
【0171】

[この文献は図面を表示できません]
(6)
ただし、
[この文献は図面を表示できません]
【0172】
は、モータのq軸の指定電圧である。
【0173】
S42:現時点のモータのq軸電圧を取得する。
【0174】
S43:q軸の指定電圧及び現時点のモータのq軸電圧に基づいて、加減速曲線によって次の時点のモータのq軸電圧を算出する。ただし、加減速曲線は、直線加減速曲線、加速度可変曲線又は正弦曲線等を含むことができる。
【0175】
具体的には、加減速曲線が直線加減速曲線である場合、次の時点のモータのq軸電圧は、下記式(7)によって算出され取得されることができる。
【0176】

[この文献は図面を表示できません]
(7)
ただし、
[この文献は図面を表示できません]
【0177】
は、次の時点のモータのq軸電圧であり、
[この文献は図面を表示できません]
【0178】
は、現時点のモータのq軸電圧であり、
[この文献は図面を表示できません]
【0179】
は、ステップサイズであり、例えば、
[この文献は図面を表示できません]
【0180】
は0.01の値を取ることができる。
【0181】
次の時点のモータのq軸電圧
[この文献は図面を表示できません]
【0182】
を取得した後、該q軸電圧
[この文献は図面を表示できません]
【0183】
及びd軸電圧
[この文献は図面を表示できません]
【0184】
に基づいてモータのベクトル制御を行う。
【0185】
本発明の実施例に係わるモータのベクトル制御方法によれば、電圧を直接指定する方式によりモータに対して最大トルク制御を行い、モータの出力電圧がPPM信号のパルス幅に伴って変化することを実現し、これにより、最大回転数も電池の電圧に伴って変化し、電圧を制御量とすることで、所与のものとフィードバックされたものとの間で偏差が発生することはないとともに、正弦波電流を出力する方式により、従来の方形波制御に起因するトルクリップルを低減することができ、航空機のプロペラの振動と騒音を効果的に低減し、安定した姿勢の場合、パルス幅の変化が電圧の変化に変換され、回転数が急激に変化することがないため、閉ループ速度制御方式によって、速度のの所与が速すぎることで航空機は定常状態でジッタが生じる問題を効果的に解決する。
【0186】
さらに、本発明の一実施例によれば、次の時点のモータのq軸電圧を算出した後、モータのq軸電流を取得することと、モータのq軸電流に対してPI調節及び振幅制限処理を行うことと、振幅制限処理後のq軸電流に基づいて、次の時点のモータのq軸電圧に対して調節及び振幅制限処理を行うことと、をさらに含む。
【0187】
つまり、次の時点のモータのq軸電圧を算出した後、さらに、モータのq軸電流の振幅制限結果に基づいて、最終に出力した次の時点のモータのq軸電圧に対して調節及び振幅制限処理を行う。
【0188】
本発明の一実施例によれば、下記式(8)によって次の時点のモータのq軸電圧に対して調節及び振幅制限処理を行うことができる。
【0189】

[この文献は図面を表示できません]
(8)
ただし、
[この文献は図面を表示できません]
【0190】
は、振幅制限処理後の次の時点のモータのq軸電圧であり、
[この文献は図面を表示できません]
【0191】
は、振幅制限処理後のq軸ネガティブ振幅制限電圧であり、
[この文献は図面を表示できません]
【0192】
は、振幅制限処理後のq軸ポジティブ振幅制限電圧である。
【0193】
上記式において、振幅制限処理後のq軸ネガティブ振幅制限電圧
[この文献は図面を表示できません]
【0194】
及びq軸ポジティブ振幅制限電圧
[この文献は図面を表示できません]
【0195】
は、下記式(9)によって算出され取得されることができ、即ち、下記式(9)によってモータのq軸電流に対してPI調節及び振幅制限処理を行うことができる。
【0196】

[この文献は図面を表示できません]
(9)
ただし、
[この文献は図面を表示できません]
【0197】
及び
[この文献は図面を表示できません]
【0198】
は、それぞれPI調節の比例ゲイン及び積分ゲインであり、
[この文献は図面を表示できません]
【0199】
は、モータのq軸最大電流で、かつ
[この文献は図面を表示できません]
【0200】
であり、
[この文献は図面を表示できません]
【0201】
は、モータのq軸最小電流で、かつ
[この文献は図面を表示できません]
【0202】
である。
【0203】
具体的な電流制限は、次のとおり、行われる。
[この文献は図面を表示できません]
【0204】
の場合、PIコントローラを経た後、負の振幅制限電圧
[この文献は図面を表示できません]
【0205】
を得て、そして、出力した次の時点のモータのq軸電圧
[この文献は図面を表示できません]
【0206】
に該負の値を重畳することで、出力したq軸電圧
[この文献は図面を表示できません]
【0207】
を小さくし、q軸電圧
[この文献は図面を表示できません]
【0208】
が小さくされた後、q軸電流
[この文献は図面を表示できません]
【0209】
もこれに応じて小さくなり、負のフィードバック閉ループシステムが形成される。負のフィードバック閉ループ制御によって、システムのポジティブ最大電流がq軸最大電流
[この文献は図面を表示できません]
【0210】
を超えないようにすることができるとともに、加速中に設定された最大電流で加速することを実現することができ、モータの応答速度を高める。
【0211】

[この文献は図面を表示できません]
【0212】
の場合、振幅制限処理により、
[この文献は図面を表示できません]
【0213】
及び
[この文献は図面を表示できません]
【0214】
は0に設定され、q軸電圧
[この文献は図面を表示できません]
【0215】
がq軸の指定電圧
[この文献は図面を表示できません]
【0216】
に追従して変化することを実現する。
【0217】

[この文献は図面を表示できません]
【0218】
の場合、PIコントローラを経た後、正の振幅制限電圧
[この文献は図面を表示できません]
【0219】
を得て、出力した次の時点のモータのq軸電圧
[この文献は図面を表示できません]
【0220】
にこの値を重畳することで、出力したq軸電圧
[この文献は図面を表示できません]
【0221】
を大きくし、q軸電圧
[この文献は図面を表示できません]
【0222】
が大きくされた後、q軸電流
[この文献は図面を表示できません]
【0223】
もこれに応じて大きくなり、負のフィードバック閉ループシステムが形成され、電流振幅制限作用を達成する。
【0224】
最後に、上記式(8)で得られた次の時点のモータのq軸電圧
[この文献は図面を表示できません]
【0225】
及び上記式(5)で得られたd軸電圧
[この文献は図面を表示できません]
【0226】
を、SVPMW(Space Vector Pulse Width Modulation、空間ベクトルパルス幅変調)方式により出力信号として6パスPWM信号に変換し、パワースイッチを駆動してモータを制御する。
【0227】
このため、本発明の実施例に係わるモータのベクトル制御方法は、順逆方向の最大電流を制御することで、モータが最大トルクで加減速運転することを実現し、システムの応答速度を高める。
【0228】
上述したように、本発明の実施例によるモータのベクトル制御方法では、PPM信号を受信し、PPM信号に基づいてモータの第1の指定電圧信号を取得し、そして、d軸の指定電流が0にされる制御方式により、モータのd軸電圧を取得し、第1の指定電圧信号及びモータのd軸電圧に基づいて、次の時点のモータのq軸電圧を算出し、最後に、モータのd軸電圧及び次の時点のモータのq軸電圧に基づいて、モータのベクトル制御を行う。該方法は、電圧を直接指定する方式によりモータに対して最大トルク制御を行い、方形波制御に起因するトルクリップルを低減し、振動と騒音を低減することができるだけでなく、閉ループ速度制御を用いる場合に制御不能になる問題及びボディに激しいジッタが生じる問題を解決し、また、順逆方向の最大電流を制御することで、モータが最大トルクで加減速運転することを実現し、システムの応答速度を高める。
【0229】
図3は、本発明の実施例によるモータのベクトル制御装置を示す模式ブロック図である。図3に示すように、該モータのベクトル制御装置は、受信モジュール10と、電圧指定モジュール20と、制御モジュール30とを備える。
【0230】
具体的には、受信モジュール10は、パルス位置変調PPM信号を受信する。
【0231】
例えば、航空機の応用において、飛行制御装置によってPPM信号を電子ガバナに出力することができ、電子ガバナにおける受信モジュール10は、パルス位置変調PPM信号を受信し、そして、受信したPPM信号に基づいてモータを制御する。
【0232】
本発明の一例において、PPM信号は、正パルス幅が1〜2msで、周波数が50〜400Hzである周期的なPWM信号である。なお、本発明の実施例において、PPM信号は、アナログ電圧またはシリアル通信等の方式により指定されてもよい。
【0233】
電圧指定モジュール20は、受信モジュール10に接続され、PPM信号に基づいてモータの第1の指定電圧信号を取得する。
【0234】
本発明の一実施例によれば、電圧指定モジュール20は、PPM信号に基づいてモータの第1の指定電圧信号を取得する場合、電圧指定モジュール20は、PPM信号のパルス幅を取得し、PPM信号のパルス幅に基づいて第1の指定電圧信号を取得する。具体的には、上記式(1)によって第1の指定電圧信号
[この文献は図面を表示できません]
【0235】
を取得することができる。
【0236】
制御モジュール30は、電圧指定モジュール20に接続され、d軸の指定電流が0にされる制御方式により、モータのd軸電圧を取得し、第1の指定電圧信号及びモータのd軸電圧に基づいて次の時点のモータのq軸電圧を算出し、モータのd軸電圧及び次の時点のモータのq軸電圧に基づいてモータのベクトル制御を行う。
【0237】
具体的には、図4に示すように、制御モジュール30は、モータのd軸電圧を取得する場合に、モータの三相電圧
[この文献は図面を表示できません]
【0238】

[この文献は図面を表示できません]
【0239】

[この文献は図面を表示できません]
【0240】
及び三相電流
[この文献は図面を表示できません]
【0241】


[この文献は図面を表示できません]
【0242】

[この文献は図面を表示できません]
【0243】
をサンプリングすることができ、そして、上記式(2)によって三相電流
[この文献は図面を表示できません]
【0244】

[この文献は図面を表示できません]
【0245】

[この文献は図面を表示できません]
【0246】
をクラーク変換させることで、二相静止座標系における
[この文献は図面を表示できません]
【0247】
軸電流
[この文献は図面を表示できません]
【0248】
及び
[この文献は図面を表示できません]
【0249】
軸電流
[この文献は図面を表示できません]
【0250】
を取得し、また、上記式(3)によって三相電圧
[この文献は図面を表示できません]
【0251】

[この文献は図面を表示できません]
【0252】

[この文献は図面を表示できません]
【0253】
をクラーク変換させることで、二相静止座標系における
[この文献は図面を表示できません]
【0254】
軸電圧
[この文献は図面を表示できません]
【0255】
及び
[この文献は図面を表示できません]
【0256】
軸電圧
[この文献は図面を表示できません]
【0257】
を取得する。その後、鎖交磁束観測法(例えば、モデル規範適応、スライディングモード制御等)によりモータのローターの鎖交磁束角度
[この文献は図面を表示できません]
【0258】
を概算し、二相静止座標系における
[この文献は図面を表示できません]
【0259】
軸電流
[この文献は図面を表示できません]
【0260】
及び
[この文献は図面を表示できません]
【0261】
軸電流
[この文献は図面を表示できません]
【0262】
をパーク変換させることで、モータのd軸電流
[この文献は図面を表示できません]
【0263】
及びq軸電流
[この文献は図面を表示できません]
【0264】
を取得し、上記式(4)に示すようなものである。
【0265】
また、本発明の実施例において、制御モジュール30は、d軸の指定電流が0にされる(即ち、
[この文献は図面を表示できません]
)制御方式によりモータを制御し、d軸の指定電流が0にされる制御方式とは、d軸の指定電流を0に設定してPIコントローラの指定信号とするとともに、上記式(4)で取得したd軸電流
[この文献は図面を表示できません]
【0266】
をPIコントローラのフィードバック信号とし、PIコントローラによる閉ループ調節を通じて、d軸電流
[この文献は図面を表示できません]
【0267】
が、指定電流に追従し、つまり、
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【0268】
に達する。このように、モータの電流は、すべて電磁トルクの発生に用いられ、電磁トルクと電機子電流とが線形比例関係にある。PIコントローラによる閉ループ調節を行った後、モータのd軸電圧
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【0269】
は、上記式(5)に示すようなものである。
【0270】
その後、制御モジュール30は、第1の指定電圧信号
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【0271】
及びモータのd軸電圧
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【0272】
に基づいて次の時点のモータのq軸電圧を算出する。
【0273】
本発明の一実施例によれば、図4に示すように、制御モジュール30は、第1の算出ユニット31と第2の算出ユニット32を含み、第1の算出ユニット31は、第1の指定電圧信号及びモータのd軸電圧に基づいてモータのq軸の指定電圧を算出し、第2の算出ユニット32は、第1の算出ユニット31に接続され、現時点のモータのq軸電圧を取得し、q軸の指定電圧及び現時点のモータのq軸電圧に基づいて、加減速曲線によって次の時点のモータのq軸電圧を算出する。
【0274】
具体的には、第1の算出ユニット31は、上記式(6)によってモータのq軸の指定電圧
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【0275】
を算出することができる。加減速曲線は、直線加減速曲線、加速度可変曲線又は正弦曲線等を含むことができ、加減速曲線が直線加減速曲線である場合、第2の算出ユニット32は、上記式(7)によって次の時点のモータのq軸電圧
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【0276】
を算出し取得することができる。
【0277】
次の時点のモータのq軸電圧
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【0278】
を取得した後、制御モジュール30は、該q軸電圧
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【0279】
及びd軸電圧
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【0280】
に基づいてモータのベクトル制御を行う。
【0281】
本発明の実施例に係わるモータのベクトル制御装置によれば、電圧を直接指定する方式によりモータに対して最大トルク制御を行い、モータの出力電圧がPPM信号のパルス幅に伴って変化することを実現し、これにより、最大回転数も電池の電圧に伴って変化し、電圧を制御量とすることで、所与のものとフィードバックされたものとの間で偏差が発生することはないとともに、正弦波電流を出力する方式により、従来の方形波制御に起因するトルクリップルを低減することができ、航空機のプロペラの振動と騒音を効果的に低減し、安定した姿勢の場合、パルス幅の変化が電圧の変化に変換され、回転数が急激に変化することがないため、閉ループ速度制御方式によって、速度の所与が速すぎることで航空機は定常状態でジッタが生じる問題を効果的に解決する。
【0282】
さらに、本発明の一実施例によれば、図4に示すように、制御モジュール30は、電流取得ユニットと、第1の処理ユニット33と、第2の処理ユニット34とをさらに含み、電流取得ユニットは、モータのq軸電流を取得し、第1の処理ユニット33は、電流取得ユニットに接続され、モータのq軸電流に対してPI調節及び振幅制限処理を行い、第2の処理ユニット34は、第1の処理ユニット33に接続され、振幅制限処理後のq軸電流に基づいて、次の時点のモータのq軸電圧に対して調節及び振幅制限処理を行う。
【0283】
つまり、第2の算出ユニット32が次の時点のモータのq軸電圧
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【0284】
を算出した後、第2の処理ユニット34は、さらに、モータのq軸電流の振幅制限結果に基づいて、最終に出力した次の時点のモータのq軸電圧に対して調節及び振幅制限処理を行う。具体的には、第2の処理ユニット34は、上記式(8)によって次の時点のモータのq軸電圧
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【0285】
に対して調節及び振幅制限処理を行うことができ、振幅制限処理後のq軸ネガティブ振幅制限電圧
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【0286】
及びq軸ポジティブ振幅制限電圧
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【0287】
は、上記式(9)によって算出され取得されることができ、即ち、第1の処理ユニット33は、上記式(9)によってモータのq軸電流に対してPI調節及び振幅制限処理を行うことができる。
【0288】
具体的な電流制限は、次のとおり、行われる。
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【0289】
の場合、PIコントローラを経た後、負の振幅制限電圧
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【0290】
を得て、そして、出力した次の時点のモータのq軸電圧
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【0291】
に該負の値を重畳することで、出力したq軸電圧
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【0292】
を小さくし、q軸電圧
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【0293】
が小さくされた後、q軸電流
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【0294】
もこれに応じて小さくなり、負のフィードバック閉ループシステムが形成される。負のフィードバック閉ループ制御によって、システムのポジティブ最大電流がq軸最大電流
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【0295】
を超えないようにすることができるとともに、加速中に設定された最大電流で加速することを実現することができ、モータの応答速度を高める。
【0296】

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【0297】
の場合、振幅制限処理により、
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【0298】
及び
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【0299】
は0に設定され、q軸電圧
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【0300】
がq軸の指定電圧
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【0301】
に追従して変化することを実現する。
【0302】

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【0303】
の場合、PIコントローラを経た後、正の振幅制限電圧
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【0304】
を得て、出力した次の時点のモータのq軸電圧
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【0305】
にこの値を重畳することで、出力したq軸電圧
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【0306】
を大きくし、q軸電圧
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【0307】
が大きくされた後、q軸電流
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【0308】
もこれに応じて大きくなり、負のフィードバック閉ループシステムが形成され、電流振幅制限作用を達成する。
【0309】
最後に、制御モジュール30は、上記式(8)で得られた次の時点のモータのq軸電圧
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【0310】
及び上記式(5)で得られたd軸電圧
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【0311】
を、SVPMW(Space Vector Pulse Width Modulation、空間ベクトルパルス幅変調)方式により出力信号として6パスPWM信号に変換し、パワースイッチを駆動してモータを制御する。
【0312】
このため、本発明の実施例に係わるモータのベクトル制御装置は、順逆方向の最大電流を制御することで、モータが最大トルクで加減速運転することを実現し、システムの応答速度を高める。
【0313】
本発明の実施例によるモータのベクトル制御装置では、受信モジュールはPPM信号を受信し、電圧指定モジュールは、PPM信号に基づいてモータの第1の指定電圧信号を取得し、制御モジュールは、d軸の指定電流が0にされる制御方式により、モータのd軸電圧を取得し、第1の指定電圧信号及びモータのd軸電圧に基づいて次の時点のモータのq軸電圧を算出し、モータのd軸電圧及び次の時点のモータのq軸電圧に基づいてモータのベクトル制御を行う。該装置は、電圧を直接指定する方式によりモータに対して最大トルク制御を行い、方形波制御に起因するトルクリップルを低減し、振動と騒音を低減することができるだけでなく、閉ループ速度制御を用いる場合に制御不能になる問題及びボディに激しいジッタが生じる問題を解決し、また、順逆方向の最大電流を制御することで、モータが最大トルクで加減速運転することを実現し、システムの応答速度を高める。
【0314】
また、本発明の実施例は、上述したモータのベクトル制御装置を備える航空機をさらに提供する。
【0315】
本発明の実施例は、記憶媒体をさらに提供し、該記憶媒体は、記憶されているプログラムを含み、前記プログラムは稼動すると、前記記憶媒体のある装置が上述したモータのベクトル制御方法を実行するように制御する。
【0316】
記憶媒体は、パルス位置変調PPM信号を受信する機能と、前記PPM信号に基づいてモータの第1の指定電圧信号を取得する機能と、d軸の指定電流が0にされる制御方式により、モータのd軸電圧を取得する機能と、前記第1の指定電圧信号及び前記モータのd軸電圧に基づいて次の時点の前記モータのq軸電圧を算出し、前記モータのd軸電圧及び次の時点の前記モータのq軸電圧に基づいて前記モータのベクトル制御を行う機能とを実行するためのプログラムを記憶する。
【0317】
上記記憶媒体は、さらに、前記PPM信号のパルス幅を取得する機能と、前記PPM信号のパルス幅に基づいて前記第1の指定電圧信号を取得する機能とを実行するためのプログラムを記憶してもよい。
【0319】
上記記憶媒体は、さらに、前記第1の指定電圧信号及び前記モータのd軸電圧に基づいて前記モータのq軸の指定電圧を算出する機能と、現時点の前記モータのq軸電圧を取得する機能と、前記q軸の指定電圧及び前記現時点の前記モータのq軸電圧に基づいて、加減速曲線によって次の時点の前記モータのq軸電圧を算出する機能とを実行するためのプログラムを記憶してもよい。
【0320】
本発明の実施例は、プロセッサをさらに提供し、前記プロセッサは、プログラムを動作させ、前記プログラムは稼動すると、上述したモータのベクトル制御方法を実行する。
【0321】
プロセッサは、パルス位置変調PPM信号を受信する機能と、前記PPM信号に基づいてモータの第1の指定電圧信号を取得する機能と、d軸の指定電流が0にされる制御方式により、モータのd軸電圧を取得する機能と、前記第1の指定電圧信号及び前記モータのd軸電圧に基づいて次の時点の前記モータのq軸電圧を算出し、前記モータのd軸電圧及び次の時点の前記モータのq軸電圧に基づいて前記モータにのベクトル制御を行う機能とを有するプログラムを実行する。
【0322】
プロセッサは、前記PPM信号のパルス幅を取得する機能と、前記PPM信号のパルス幅に基づいて前記第1の指定電圧信号を取得する機能とを有するプログラムを実行してもよい。
【0324】
上記プロセッサは、前記第1の指定電圧信号及び前記モータのd軸電圧に基づいて前記モータのq軸の指定電圧を算出する機能と、現時点の前記モータのq軸電圧を取得する機能と、前記q軸の指定電圧及び前記現時点の前記モータのq軸電圧に基づいて、加減速曲線によって次の時点の前記モータのq軸電圧を算出する機能とを有するプログラムを実行してもよい。
【0325】
本発明の実施例に係わる航空機は、上述したモータのベクトル制御装置によって、電圧を直接指定する方式によりモータに対して最大トルク制御を行い、方形波制御に起因するトルクリップルを低減し、振動と騒音を低減することができるだけでなく、閉ループ速度制御を用いる場合に制御不能になる問題及びボディに激しいジッタが生じる問題を解決し、航空機全体の性能を向上させる。
【0326】
本発明の記述において、「第1」、「第2」といった用語は、説明のためのものに過ぎず、相対的な重要性を指示又は暗示するもの、或いは、示される技術的特徴の数を暗に指示するものと理解してはならない。このため、「第1」、「第2」で限定された特徴は、少なくとも1つの該特徴を明示的又は暗示的に含んでいる。本発明の記述において、そうでないとする明確な指示がない限り、「複数」とは、少なくとも2つを意味し、例えば2つ、3つ等である。
【0327】
本発明において、そうでないとする明確な規定や指示がない限り、「取り付ける」、「繋がる」、「接続」、「固定」といった用語は、広義に理解されるべきであり、例えば、固定接続してもよいし、取り外し可能に接続するか、一体となるように接続してもよい。また、機械的な接続であってもよいし、電気的な接続であってもよい。直接接続してもよいし、中間媒体を介して間接的に接続してもよく、さらに2つの素子の内部を連通させるか、2つの素子を相互作用させてもよい。当業者にとって、具体的な状況に基づいて本発明における上述した用語の具体的な意味を理解することができる。
【0328】
本明細書の記述において、「一実施例」、「一部の実施例」、「例」、「具体例」または「一部の実施例」等の表現は、該実施例又は例に記述された具体的な特徴、構造、材料又は特点が本発明の少なくとも1つの実施例又は例に含まれていることを意味する。本明細書において、上述した用語の模式的な表現は、必ずしも同一の実施例又は例に対するものであるとは限らない。そして、記述された具体的な特徴、構造、材料又は特点は、いずれか1つ又は複数の実施例又は例において適切に組み合わせられてもよい。また、互いに矛盾しない限り、当業者は、本明細書に記述された異なる実施例又は例及び異なる実施例又は例の特徴を結合したり組み合わせたりすることができる。
【0329】
以上、本発明の実施例を示して説明したが、上述した実施例は、例示的なものであり、本発明を制限していると理解してはならない。当業者は、本発明の範囲内において上述した実施例に対して変化、修正、置き換えおよび変形が可能である。
図1
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図2
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図3
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図4
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