【課題を解決するための手段】
【0010】
上記の目的を達成するために、本発明の貼付治具兼用包装部材は、被保護面に貼着層を介して貼り付けて該被保護面を保護する保護膜体を収納保持するための収納凹部が形成され、該収納凹部内に
設ける仮貼着部材と該仮貼着部材に貼り付ける保護膜体とを同梱する第一取付構成、外面が仮剥離材で覆われた前記仮貼着部材を収納凹部内に設ける一方、保護膜体を同梱する第二取付構
成のいずれかが可能な収納基部と、前記収納凹部に一端が連通され他端が包装部材の外側に開放される中空の連通枠部とを備えている。
【0011】
そして、被保護面に貼着層を介して貼り付けて該被保護面を保護する保護膜体を収納保持するための収納凹部が形成された収納基部と、前記収納凹部に一端が連通され他端が包装部材の外側に開放される中空の連通枠部とを備える、保護膜体用の包装部材が、保護膜体を被保護面に貼り付けるための貼付治具を兼用することによって、保護膜体の販売競争力を強化すると共に、汎用性の高い貼付治具を提供することができる。すなわち、貼付治具を高価な専用部品として、保護膜体に同梱したり、追加オプションとして別売りしたりする必要がなくなり、保護膜体を収めたパッケージの販売価格が低下し、貼付作業を簡単に行うのに高価な貼付治具の購入が不要になると共に、販売台数の少ない機種にも貼付治具を利用することができる。
【0012】
更に、被保護面に貼着層を介して貼り付けて該被保護面を保護する保護膜体を収納保持するための収納凹部が形成され、該収納凹部内に
設ける仮貼着部材と該仮貼着部材に貼り付ける保護膜体とを同梱する第一取付構成、外面が仮剥離材で覆われた前記仮貼着部材を収納凹部内に設ける一方、保護膜体を同梱する第二取付構
成のいずれかが可能な収納基部を備えることによって、貼着位置精度の向上や、保護膜体内への気泡残留の軽減を図ることができる。すなわち、収納凹部によって、保護膜体を、包装部材に対して、直接的かつ嵌合などによって確実に保持することで、保護膜体を被保護面まで安定して移動させることができ、保護膜体の位置ずれや撓みを抑制できる。
【0013】
特に、収納凹部内に様々な取付構成で粘着シートなどの仮貼着部材を取り付け可能とした場合は、より強固に保護膜体を包装部材に保持できるばかりでなく、種々の販売態様にも対応することができる。しかも
、保護膜体を被保護面に貼り付ける直前に仮剥離材を引き剥がし、仮貼着部材を介して保護膜体を収納凹部内に貼り付けることができる。これにより、既に使用中の仮貼着部材に比べて劣化が小さい新しい外側の仮貼着層を有する仮貼着部材を使って、保護膜体をより一層強固に包装部材に保持することができる。
【0014】
加えて、前記収納凹部に一端が連通され他端が包装部材の外側に開放される中空の連通枠部を備えることによって、貼着位置精度の向上や、保護膜体内への気泡残留の軽減を更に進めることができる。すなわち、被保護面を設けた機器の外周側面に沿うようにして、保護膜体を被保護面まで更に安定して移動させることができ、保護膜体の位置ずれや撓みを一層抑制できる。
【0015】
また、前記収納基部で連通枠部と収納凹部との間にあって、該収納凹部内の保護膜体に略平行に設けた第一機能面と、前記連通枠部の内壁にあって、前記第一機能面の外端縁から直角をなして形成された第二機能面とを含む階段構造を有する場合は、第二機能面により、被保護面を設けた機器に対して保護膜体を位置決めすると共に、必要に応じて、機器の外周角部によって第一機能面を支持することができる。これにより、被保護面と対向する保護膜体の位置ずれを最小限に抑制し、貼付位置精度の更なる向上が図れると共に、必要に応じて、第一機能面を被保護面上で一旦支持してから、貼着層と被保護面間を徐々に近接させるようにして、保護膜体内への気泡残留の更なる軽減を図ることもできる。
【0016】
また、前記仮貼着部材は、該仮貼着部材を収納凹部に貼り付ける内側仮貼着層と、該仮貼着部材に保護膜体を貼り付ける外側仮貼着層とを有し、該外側仮貼着層よる貼着強度が、前記保護膜体を被保護面に貼り付ける貼着強度よりも小さい場合は、収納凹部に嵌合などで収納保持されるだけに比べ、外側仮貼着層によって保護膜体をより強固に包装部材に保持することができる。更に、外側仮貼着層の貼着強度の方が小さいため、保護膜体を被保護面に貼り付けたままで機器から包装部材を取り外す脱着工程の際に、保護膜体が被保護面から誤って引き剥がされることがない。これにより、保護膜体を被保護面まで安定して移動させることができ、保護膜体の位置ずれや撓みを抑制して貼着位置精度の向上を図りつつ、包装部材のみの脱着作業を確実に行うことができる。
【0017】
また、前記収納基部と連通枠部の少なくとも一方は、前記収納凹部に保護膜体が収納された場合に、該保護膜体の貼着層が被保護面と対向する対向位置で、該被保護面と貼着層との間に生じた隙間を、部分変形によって圧着可能とする可撓性を有する場合は、包装部材の加圧操作だけで、被保護面と貼着層間を徐々に近接させることができる。これにより、特殊な構造を設けることなく、包装部材の有する特性を利用して緩やかな貼付作業を行うことができ、構造の簡素化により部材コストを低減しつつ、保護膜体内への気泡残留の更なる軽減を図ることができる。
【0018】
また、上記の目的を達成するために、本発明の貼付治具兼用包装部材は、機器の被保護面に貼着層を介して貼り付けて該被保護面を保護する保護膜体を収納保持するための収納凹部が形成され、該収納凹部内に
設ける仮貼着部材と該仮貼着部材に貼り付ける保護膜体とを同梱する第一取付構成、外面が仮剥離材で覆われた前記仮貼着部材を収納凹部内に設ける一方、保護膜体を同梱する第二取付構
成のいずれかが可能な収納基部と、前記貼着層が被保護面と対向する対向位置まで、機器の外周側面に沿って移動し支持される中空の連通枠部とを備えている。
【0019】
そして、機器の被保護面に貼着層を介して貼り付けて該被保護面を保護する保護膜体を収納保持するための収納凹部が形成された収納基部と、前記貼着層が被保護面と対向する対向位置まで、前記機器の外周側面に沿って移動し支持される中空の連通枠部とを備える、保護膜体用の包装部材が、保護膜体を被保護面に貼り付けるための貼付治具を兼用することによって、保護膜体の販売競争力を強化すると共に、汎用性の高い貼付治具を提供することができる。すなわち、貼付治具を高価な専用部品として、保護膜体に同梱したり、追加オプションとして別売りしたりする必要がなくなり、保護膜体を収めたパッケージの販売価格が低下し、貼付作業を簡単に行うのに高価な貼付治具の購入が不要になると共に、販売台数の少ない機種にも貼付治具を利用することができる。
【0020】
更に、機器の被保護面に貼着層を介して貼り付けて該被保護面を保護する保護膜体を収納保持するための収納凹部が形成され、該収納凹部内に
設ける仮貼着部材と該仮貼着部材に貼り付ける保護膜体とを同梱する第一取付構成、外面が仮剥離材で覆われた前記仮貼着部材を収納凹部内に設ける一方、保護膜体を同梱する第二取付構
成のいずれかが可能な収納基部を備えることによって、貼着位置精度の向上や、保護膜体内への気泡残留の軽減を図ることができる。すなわち、収納凹部によって、保護膜体を、包装部材に対して、直接的かつ嵌合などによって確実に保持することで、保護膜体を被保護面まで安定して移動させることができ、保護膜体の位置ずれや撓みを抑制できる。
【0021】
特に、収納凹部内に様々な取付構成で粘着シートなどの仮貼着部材を取り付け可能とした場合は、より強固に保護膜体を包装部材に保持できるばかりでなく、種々の販売態様にも対応することができる。しかも
、保護膜体を被保護面に貼り付ける直前に仮剥離材を引き剥がし、仮貼着部材を介して保護膜体を収納凹部内に貼り付けることができる。これにより、既に使用中の仮貼着部材に比べて劣化が小さい新しい仮貼着層を有する仮貼着部材を使って、保護膜体をより一層強固に包装部材に保持することができる。
【0022】
加えて、前記貼着層が被保護面と対向する対向位置まで、前記機器の外周側面に沿って移動し支持される中空の連通枠部を備えることによって、貼着位置精度の向上や、保護膜体内への気泡残留の軽減を更に進めることができる。すなわち、保護膜体を被保護面まで更に安定して移動させることができ、保護膜体の位置ずれや撓みを一層抑制できる。
【0023】
また、前記仮貼着部材は、該仮貼着部材を収納凹部に貼り付ける内側仮貼着層と、該仮貼着部材に保護膜体を貼り付ける外側仮貼着層とを有し、該外側仮貼着層よる貼着強度は、前記保護膜体を被保護面に貼り付ける貼着強度よりも小さい場合は、保護膜体を被保護面に貼り付けたままで機器から包装部材を取り外す脱着工程の際に、保護膜体が被保護面から誤って引き剥がされることがない。これにより、包装部材のみの脱着作業を確実に行うことができる。
【0024】
また、前記収納基部と連通枠部の少なくとも一方が、前記対向位置で被保護面と貼着層との間に生じた隙間を、部分変形によって圧着可能とする可撓性を有する場合は、包装部材の加圧操作だけで、貼着層と被保護面間を徐々に近接させることができる。これにより、特殊な構造を設けることなく、包装部材の有する特性を利用して緩やかな貼付作業を行うことができ、構造の簡素化により部材コストを低減しつつ、保護膜体内への気泡残留の更なる軽減を図ることができる。
【0025】
また、上記の目的を達成するために、本発明の貼付方法は、膜本体と貼着層を有する保護膜体が収納凹部に収納保持された状態にある包装部材を包装体から取り出す取り出し工程と、前記貼着層を覆う剥離材を引き剥がし、該貼着層を露出させる貼着層露出工程と、前記収納凹部に一端が連通され他端が包装部材の外側に開放された中空の連通枠部を
、機器の外周側面に沿って機器側に移動し
、機器の被保護面に前記貼着層を接触させ、前記被保護面に保護膜体を貼り付ける移動貼付工程と、前記保護膜体を被保護面に貼り付けたまま、包装部材を機器とは反対側に移動して取り外す脱着工程とを備えている。
【0026】
そして、膜本体と貼着層を有する保護膜体が収納凹部に収納保持された状態にある包装部材を包装体から取り出す取り出し工程を備えることによって、保護膜体を被保護面に貼り付ける貼付作業を早期に済ませることができる。すなわち、保護膜体を収めた包装体の開封作業中に、貼付治具を兼用可能な包装部材を取り出して貼付作業を行うことができる。
【0027】
更に、貼着層を露出させる貼着層露出工程と、前記収納凹部に一端が連通され他端が包装部材の外側に開放された中空の連通枠部を、前記機器の外周側面に沿って機器側に移動し、該機器の被保護面に前記貼着層を接触させ、前記被保護面に保護膜体を貼り付ける移動貼付工程とを備えることによって、貼着位置精度の向上や、保護膜体内への気泡残留の軽減を図ることができる。すなわち、被保護面側に貼着層を露出した状態の保護膜体を、被保護面を設けた機器の外周側面に沿うようにして、被保護面まで安定して移動させることができ、保護膜体の位置ずれや撓みを抑制できる。
【0028】
加えて、前記保護膜体を被保護面に貼り付けたまま、包装部材を機器とは反対側に移動して取り外す脱着工程を備えることによって、貼着位置精度の更なる向上が図れる。すなわち、貼付作業直後のため被保護面へのなじみが不充分な保護膜体は動かさないようにして、貼り付け後の保護膜体の位置ずれを最小限に抑えることができる。
【0029】
更に、前記貼着層を覆う剥離材を引き剥がし、該貼着層を露出させる貼着層露出工程と、前記収納凹部に一端が連通され他端が包装部材の外側に開放された中空の連通枠部を、前記機器の外周側面に沿って機器側に移動し、該機器の被保護面に前記貼着層を接触させ、前記被保護面に保護膜体を貼り付ける移動貼付工程と、前記保護膜体を被保護面に貼り付けたまま、包装部材を機器とは反対側に移動して取り外す脱着工程とを備えることによって、所定の包装部材を利用して貼付作業を行うことができ、保護膜体の販売競争力を強化すると共に、汎用性の高い貼付治具を提供することができる。すなわち、貼付治具を高価な専用部品として、保護膜体に同梱したり、追加オプションとして別売りしたりする必要がなくなり、保護膜体を収めたパッケージの販売価格が低下し、貼付作業を簡単に行うのに高価な貼付治具の購入が不要になると共に、販売台数の少ない機種にも貼付治具を利用することができる。
【0030】
また、前記取り出し工程の後に、前記収納凹部内の仮貼着部材の外側仮貼着層を覆う仮剥離材を引き剥がし、該外側仮貼着層を露出させる仮貼着層露出工程と、前記保護膜体を被保護面に貼り付ける貼着強度よりも小さい貼着強度を有する外側仮貼着層に膜本体を接触させ、前記収納凹部内に保護膜体を仮付けする仮貼付工程とを備える場合は、収納凹部に嵌合などで収納保持されるだけに比べ、外側仮貼着層によって保護膜体をより強固に包装部材に保持することができる。更に、外側仮貼着層の貼着強度の方が小さいため、保護膜体を被保護面に貼り付けたままで機器から包装部材を取り外す脱着工程の際に、保護膜体が被保護面から誤って引き剥がされることがない。これにより、包装部材のみの脱着作業を確実に行うことができる。
【0031】
更に、保護膜体を被保護面に貼り付ける直前に仮剥離材を引き剥がし、仮貼着部材を介して保護膜体を収納凹部内に貼り付けることができる。これにより、既に使用中の仮貼着部材に比べて劣化が小さい新しい外側の仮貼着層を有する仮貼着部材を使って、保護膜体をより一層強固に包装部材に保持することができる。
【0032】
また、前記取り出し工程の後に、前記収納凹部内に仮貼着部材を取り付け、該仮貼着部材の外側仮貼着層を覆う仮剥離材を引き剥がし、該外側仮貼着層を露出させる仮貼着層設置露出工程と、前記保護膜体を被保護面に貼り付ける貼着強度よりも小さい貼着強度を有する外側仮貼着層に膜本体を接触させ、前記収納凹部内に保護膜体を仮付けする仮貼付工程とを備える場合は、収納凹部に嵌合などで収納保持されるだけに比べ、外側仮貼着層によって保護膜体をより強固に包装部材に保持することができる。更に、外側仮貼着層の貼着強度の方が小さいため、保護膜体を被保護面に貼り付けたままで機器から包装部材を取り外す脱着工程の際に、保護膜体が被保護面から誤って引き剥がされることがない。これにより、包装部材のみの脱着作業を確実に行うことができる。
【0033】
更に、保護膜体を被保護面に貼り付ける直前に仮剥離材を引き剥がし、仮貼着部材を介して保護膜体を収納凹部内に貼り付けることができる。これにより、既に使用中の仮貼着部材に比べて劣化が小さい新しい外側の仮貼着層を有する仮貼着部材を使って、保護膜体をより一層強固に包装部材に保持することができる。
【0034】
また、前記移動貼付工程が、前記被保護面と貼着層との間に生じた隙間を、前記収納凹部が形成された収納基部と連通枠部の少なくとも一方の可撓性に起因した部分変形により圧着する変形圧着過程を有する場合は、包装部材の加圧操作だけで、被保護面と貼着層間を徐々に近接させることができる。これにより、特殊な構造を設けることなく、包装部材の有する特性を利用して緩やかな貼付作業を行うことができ、構造の簡素化により部材コストを低減しつつ、保護膜体内への気泡残留の更なる軽減を図ることができる。
【0035】
また、上記の目的を達成するために、本発明の貼付方法は、膜本体と貼着層を有する保護膜体が収納凹部に収納保持された状態にある包装部材で、前記貼着層を覆う剥離材を引き剥がし、該貼着層を露出させる貼着層露出工程と、前記収納凹部に一端が連通され他端が包装部材の外側に開放された中空の連通枠部を
、機器の外周側面に沿って機器側に移動し
、機器の被保護面に前記貼着層を接触させ、前記被保護面に保護膜体を貼り付ける移動貼付工程と、前記保護膜体を被保護面に貼り付けたまま、包装部材を機器とは反対側に移動して取り外す脱着工程とを備えている。
【0036】
そして、膜本体と貼着層を有する保護膜体が収納凹部に収納保持された状態にある包装部材で、前記貼着層を覆う剥離材を引き剥がし、該貼着層を露出させる貼着層露出工程と、前記収納凹部に一端が連通され他端が包装部材の外側に開放された中空の連通枠部を、前記機器の外周側面に沿って機器側に移動し、該機器の被保護面に前記貼着層を接触させ、前記被保護面に保護膜体を貼り付ける移動貼付工程とを備えることによって、貼着位置精度の向上や、保護膜体内への気泡残留の軽減を図ることができる。すなわち、被保護面側に貼着層を露出した状態の保護膜体を、被保護面を設けた機器の外周側面に沿うようにして、被保護面まで安定して移動させることができ、保護膜体の位置ずれや撓みを抑制できる。
【0037】
更に、前記保護膜体を被保護面に貼り付けたまま、包装部材を機器とは反対側に移動して取り外す脱着工程を備えることによって、貼着位置精度の更なる向上が図れる。すなわち、貼付作業直後のため被保護面へのなじみが不充分な保護膜体は動かさないようにして、貼り付け後の保護膜体の位置ずれを最小限に抑えることができる。
【0038】
加えて、前記貼着層を覆う剥離材を引き剥がし、該貼着層を露出させる貼着層露出工程と、前記収納凹部に一端が連通され他端が包装部材の外側に開放された中空の連通枠部を、前記機器の外周側面に沿って機器側に移動し、該機器の被保護面に前記貼着層を接触させ、前記被保護面に保護膜体を貼り付ける移動貼付工程と、前記保護膜体を被保護面に貼り付けたまま、包装部材を機器とは反対側に移動して取り外す脱着工程とを備えることによって、所定の包装部材を利用して貼付作業を行うことができ、保護膜体の販売競争力を強化すると共に、汎用性の高い貼付治具を提供することができる。すなわち、貼付治具を高価な専用部品として、保護膜体に同梱したり、追加オプションとして別売りしたりする必要がなくなり、保護膜体を収めたパッケージの販売価格が低下し、貼付作業を簡単に行うのに高価な貼付治具の購入が不要になると共に、販売台数の少ない機種にも貼付治具を利用することができる。
【0039】
また、前記貼着層露出工程の前に、前記収納凹部内の仮貼着部材の外側仮貼着層を覆う仮剥離材を引き剥がし、該外側仮貼着層を露出させる仮貼着層露出工程と、前記保護膜体を被保護面に貼り付ける貼着強度よりも小さい貼着強度を有する外側仮貼着層に膜本体を接触させ、前記収納凹部内に保護膜体を仮付けする仮貼付工程とを備える場合は、収納凹部に嵌合などで収納保持されるだけに比べ、外側仮貼着層によって保護膜体をより強固に包装部材に保持することができる。更に、外側仮貼着層の貼着強度の方が小さいため、保護膜体を被保護面に貼り付けたままで機器から包装部材を取り外す脱着工程の際に、保護膜体が被保護面から誤って引き剥がされることがない。これにより、包装部材のみの脱着作業を確実に行うことができる。
【0040】
更に、保護膜体を被保護面に貼り付ける直前に仮剥離材を引き剥がし、仮貼着部材を介して保護膜体を収納凹部内に貼り付けることができる。これにより、既に使用中の仮貼着部材に比べて劣化が小さい新しい外側の仮貼着層を有する仮貼着部材を使って、保護膜体をより一層強固に包装部材に保持することができる。
【0041】
また、前記貼着層露出工程の前に、前記収納凹部内に仮貼着部材を取り付け、該仮貼着部材の外側仮貼着層を覆う仮剥離材を引き剥がし、該外側仮貼着層を露出させる仮貼着層設置露出工程と、前記保護膜体を被保護面に貼り付ける貼着強度よりも小さい貼着強度を有する外側仮貼着層に膜本体を接触させ、前記収納凹部内に保護膜体を仮付けする仮貼付工程とを備える場合は、収納凹部に嵌合などで収納保持されるだけに比べ、外側仮貼着層によって保護膜体をより強固に包装部材に保持することができる。更に、外側仮貼着層の貼着強度の方が小さいため、保護膜体を被保護面に貼り付けたままで機器から包装部材を取り外す脱着工程の際に、保護膜体が被保護面から誤って引き剥がされることがない。これにより、包装部材のみの脱着作業を確実に行うことができる。
【0042】
更に、保護膜体を被保護面に貼り付ける直前に仮剥離材を引き剥がし、仮貼着部材を介して保護膜体を収納凹部内に貼り付けることができる。これにより、既に使用中の仮貼着部材に比べて劣化が小さい新しい外側の仮貼着層を有する仮貼着部材を使って、保護膜体をより一層強固に包装部材に保持することができる。
【0043】
また、前記移動貼付工程が、前記被保護面と貼着層との間に生じた隙間を、前記収納凹部が形成された収納基部と連通枠部の少なくとも一方の可撓性に起因した部分変形により圧着する変形圧着過程を有する場合は、包装部材の加圧操作だけで、被保護面と貼着層間を徐々に近接させることができる。これにより、特殊な構造を設けることなく、包装部材の有する特性を利用して緩やかな貼付作業を行うことができ、構造の簡素化により部材コストを低減しつつ、保護膜体内への気泡残留の更なる軽減を図ることができる。