【実施例1】
【0037】
以下に製造例及び実施例をあげて本発明を詳細に説明する。尚、これらは本発明を何ら限定するものではない。
本発明品1〜19及び比較品1〜10:水中油型乳化化粧料
表1〜表3に示す組成の水中油型乳化化粧料を下記の製造方法により調製し、各試料について、「使用時のみずみずしさ」、「保湿感」、「経時安定性」について下記の評価方法によって評価を行い、その結果も併せて表1〜表3に示した。
【0038】
【表1】
【0039】
【表2】
【0040】
【表3】
【0041】
<製造方法>
A.成分(1)〜(22)を均一に混合分散し、70℃に加熱する。
B.成分(23)〜(29)を70℃にて均一に混合溶解する。
C.BにAを均一に混合分散し70℃にて乳化する。
D.Cを冷却し(30)を添加し水中油系乳化化粧料を得た。
【0042】
(評価方法1)「使用時のみずみずしさ」、「保湿感」、
水中油型乳化化粧料について化粧品評価専門パネル20名による使用テストを行った。パネル各人に各試料5gを手に取り、左右の顔に塗布してもらい、下記絶対評価基準にて5段階に評価し評点を付け、各試料のパネル全員の評点合計から、その平均値を算出し、下記4段階判定基準により判定した。
<絶対評価基準>
(評点):(評価)
5点:良好
4点:やや良好
3点:普通
2点:やや不良
1点:不良
<4段階判定基準>
(判定):(評点の平均点)
◎ :4点を超える
○ :3点を超える4点未満
△ :2点を超える3点未満
× :1点を超える2点未満
【0043】
(評価方法2)「経時安定性」
経時安定性の評価については、5℃恒温下にて1ヶ月保管したものを、室温に戻した各試料を顕微鏡観察にて行った。結晶析出状態は、サンプルをプレパラートではさみ、光学顕微鏡観察400倍にて偏光フィルターで観察した。
<判定基準>
(判定):(評価)
◎ :結晶の析出が全く見られない。
○ :結晶の析出がわずかに見られるが、使用性上は問題ない。
△ :結晶の析出がわずかに見られ、使用性上問題である。
× :結晶の析出があきらかに見られ使用性上問題である。
【0044】
表1〜表3に示したように、本発明品1〜19は使用時のみずみずしさ、保湿感及び経時安定性の全ての項目において優れていた。一方、比較品1は植物性油脂が含有されていないため使用後の保湿感に劣るものであった。また比較品2は(b)成分の含有がないため、結晶の析出が見られ、またみずみずしい使用感に劣るものであった。比較品3〜8は(c)成分の含有がないため、結晶の析出が見られ、みずみずしい使用感に劣るものであった。比較品9は(a)/(b)比率が低いため、使用後の保湿感に劣ったものであった。また比較品10は(a)/(b)比率が高いため、結晶の析出が見られみずみずしい使用感に劣るものであった。
【0045】
実施例2:水中油型乳化化粧料(乳液)
(成分) (%)
1.ステアリン酸 1
2.セスキオレイン酸ソルビタン 0.5
3.モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.) 0.5
4.ベヘニルアルコール 2
5.セトステアリルアルコール 2
6.モノステアリン酸グリセリル 1
7.ダイマージリノール酸
ジ(イソステアリル/フィトステリル) (注2) 1
8.シアバター 5
9.ミリスチン酸イソプロピル 2
10.トリ2−エチルヘキサン酸セチル 1
11.オレイン酸エチル 1
12.セラミド2 0.01
13.アスタキサンチン (注3) 0.01
14.ジグリセリン 3
15.プロピレングリコール 10
16.1,3−ブチレングリコール 10
17.精製水 残量
18.トリエタノールアミン 0.1
19.アルキル変性カルボキシビニルポリマー 0.1
20.アクリルアミド/2−アクリルアミド−2−メチル
プロパンスルホン酸共重合体(注4) 0.5
21.L−セリン 0.1
22.グリシン 0.1
23.N−アセチル−L−グルタミン 0.1
(注2)LUSPLAN PI−DA(日本精化株式会社製)
(注3)アスタキサンチン−5c(オリザ油化社製)
(注4)セピゲル305(SEPPIC社製)
【0046】
(製造方法)
A:成分(1)〜(13)を70℃に加熱し、混合溶解する。
B:成分(14)〜(20)を70℃に加熱し、混合溶解する。
C:AにBに添加し、乳化する。
D:Cを40℃まで冷却した後に成分(21)〜(23)を添加し乳液を得た。
【0047】
実施例2の乳液は、植物油脂等の析出がなく、経時安定性に優れ、みずみずしい使用感を有し、さらには保湿感に優れるものであった。
【0048】
実施例3:水中油型乳化化粧料(目元用クリーム)
(成分) (%)
1.水添レシチン 2
2.濃グリセリン 10
3.ベヘニルアルコール 1
4.シアバター 7
5.オレイン酸エチル 3
6.モノオレイン酸脂肪酸エステル 0.5
7.精製水 残量
8.(PEG−240/デシルテトラデセス−20/
HDI)コポリマー(注5) 1
9.フェノキシエタノール 0.1
10.1,2−ペンタンジオール 2
11.加水分解ヒアルロン酸 0.01
12.加水分解コラーゲン 0.01
(注5)アデカノールGT−700(ADEKA社製)
【0049】
(製造方法)
A:成分(1)〜(2)を室温にて均一に混合し、70℃に加熱する。
B:成分(3)〜(6)を70℃に加熱し、Aに添加しゲル形成する。
C:成分(7)〜(10)を70℃に加熱し、Bに添加し乳化する。
D:Cを40℃まで冷却した後に成分(11)、(12)を添加し目元用クリームを得た。
【0050】
実施例3の目元用クリームは、植物油脂等の析出がなく、経時安定性に優れ、みずみずしい使用感を有し、さらには保湿感に優れるものであった。
【0051】
実施例4:水中油型乳化化粧料(マッサージクリーム)
(成分) (%)
1.水添レシチン 2
2.ジグリセリン 10
3.シアバター 2
4.天然ビタミンE 0.5
5.モノイソステアリン酸ジグリセリル 5
6.イソノナン酸イソトリデシル 0.5
7.流動パラフィン 2
8.精製水 残量
9.(アクリル酸ナトリウム/アクリロイルジメチルタウリン
ナトリウム)共重合体(注1) 1
10.L−テアニン 0.1
11.1,3−ブチレングリコール 15
12.ヒアルロン酸 0.1
13.コメヌカエキス 0.1
14.ローヤルゼリーエキス 0.1
【0052】
(製造方法)
A:成分(1)〜(2)を室温にて均一に混合し、70℃に加熱する。
B:成分(3)〜(7)を70℃に加熱し、Aに添加しゲル形成する。
C:成分(8)〜(11)を70℃に加熱し、Bに添加し乳化する。
D:Cを40℃まで冷却した後に成分(12)〜(14)を添加しマッサージクリームを得た。
【0053】
実施例4のマッサージクリームは、植物油脂等の析出がなく、経時安定性に優れ、みずみずしい使用感を有し、さらには保湿感に優れるものであった。