特許第6662768号(P6662768)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6662768
(24)【登録日】2020年2月17日
(45)【発行日】2020年3月11日
(54)【発明の名称】電子クーポン券システム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 20/06 20120101AFI20200227BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20200227BHJP
   A63F 13/35 20140101ALI20200227BHJP
   A63F 13/792 20140101ALI20200227BHJP
   A63F 13/71 20140101ALI20200227BHJP
   A63F 13/80 20140101ALI20200227BHJP
   A63F 13/213 20140101ALI20200227BHJP
   A63F 13/65 20140101ALI20200227BHJP
   G07D 1/04 20060101ALI20200227BHJP
【FI】
   G06Q20/06
   G06Q50/10
   A63F13/35
   A63F13/792
   A63F13/71
   A63F13/80 F
   A63F13/213
   A63F13/65
   G07D1/04 B
【請求項の数】14
【全頁数】27
(21)【出願番号】特願2016-517488(P2016-517488)
(86)(22)【出願日】2014年9月24日
(65)【公表番号】特表2016-539393(P2016-539393A)
(43)【公表日】2016年12月15日
(86)【国際出願番号】US2014057116
(87)【国際公開番号】WO2015048066
(87)【国際公開日】20150402
【審査請求日】2017年8月21日
(31)【優先権主張番号】14/494,629
(32)【優先日】2014年9月24日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/881,929
(32)【優先日】2013年9月24日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】516086222
【氏名又は名称】ジェイシーエム・アメリカン・コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100082049
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 敬一
(72)【発明者】
【氏名】シーマスコ・ロバート
(72)【発明者】
【氏名】筒井 雄一朗
【審査官】 加舎 理紅子
(56)【参考文献】
【文献】 特開2004−208820(JP,A)
【文献】 特開2008−132045(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2011/0057028(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2003/0166412(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2003/0171145(US,A1)
【文献】 特開2003−124920(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 − 99/00
A63F 13/00 − 13/98
G07D 1/00 − 1/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のゲーム施設で発行される第1のゲーム施設に関する原クーポン券と、第1のゲーム施設とは異なる第2のゲーム施設で発行される第2のゲーム施設に関する交換クーポン券とを交換するクーポン券交換法において、
使用者の要求に応じて第1のゲーム施設から発行され、金額と金額を決定する原クーポン券表示部とを含む原クーポン券を使用者が取得する過程と、
原クーポン券の金額と原クーポン券表示部とを第1のゲーム施設金融サーバに記憶する過程と、
クーポン券交換装置の紙幣鑑別装置の入口に原クーポン券を使用者が挿入する過程と、
クーポン券交換装置の券読取機により、挿入された原クーポン券から原クーポン券表示部を読み取り、原クーポン券の原クーポン券表示部を走査しかつ復号化して、原クーポン券の有効性と価値とを決定する過程と、
券読取機が原クーポン券から読み取った原クーポン券表示部を使用して、原クーポン券の金額を決定する過程と、
決定した原クーポン券の金額に対し、交換率を適用して計算した原クーポン券の総減額値に基づき、交換クーポン券の金額を決定する過程と、
決定した交換クーポン券の金額と金額を決定する交換クーポン券表示部とを第2のゲーム施設金融サーバに記憶する過程と、
第2のゲーム施設に特定される符合化プロトコルを使用して、交換クーポン券を符合化する過程と、
第1のゲーム施設が読み取れる形式とは異なる第2のゲーム施設で読み取れる形式の符合化した交換クーポン券表示部を含む交換クーポン券をクーポン券交換装置から発行する過程とを含むことを特徴とするクーポン券交換法。
【請求項2】
第1のゲーム施設の符合化体系を使用して、原クーポン券表示部を符合化する過程と、
第1のゲーム施設の符合化体系に従って、原クーポン券表示部を解読する過程とを更に含む請求項1に記載のクーポン券交換法。
【請求項3】
第2のゲーム施設で使用される符合化体系を使用して、交換クーポン券表示部を符合化する過程と、
第2のゲーム施設の符合化体系に従って符合化された交換クーポン券表示部を含む交換クーポン券を発行する過程とを更に含む請求項2に記載のクーポン券交換法。
【請求項4】
少なくとも1つの原クーポン券及び交換クーポン券を電子形式で発行する過程を更に含む請求項1に記載のクーポン券交換法。
【請求項5】
電子形式化される原クーポン券と交換クーポン券のデジタル画像を無線通信により携帯型コンピュータに送信して、電子形式化された原クーポン券と交換クーポン券を発行する過程を更に含む請求項4に記載のクーポン券交換法。
【請求項6】
原クーポン券を印刷形式で発行し、
交換クーポン券を電子形式で発行する過程を更に含む請求項1に記載のクーポン券交換法。
【請求項7】
原クーポン券は、第1のゲーム施設が読み取れる形式の原クーポン券表示部を含み、
クーポン券交換装置の原クーポン券読取機は、原クーポン券からの原クーポン券表示部の送信に使用する形式で作動する請求項1に記載のクーポン券交換法。
【請求項8】
原クーポン券は、第1のゲーム施設で読み取れる形式の原クーポン券表示部を含み、
クーポン券交換装置の券読取機は、原クーポン券からの原クーポン券表示部の送信に使用する形式により作動し、
交換クーポン券は、第1のゲーム施設が読み取れる形式と異なる第2のゲーム施設で読み取れる形式の交換クーポン券表示部を含み、
第1のゲーム施設が読み取れる形式と第2のゲーム施設が読み取れる形式との少なくとも一方は、バーコード形式である請求項1に記載のクーポン券交換法。
【請求項9】
第1のゲーム施設で発行される第1のゲーム施設に関連する原クーポン券と、第1のゲーム施設とは異なる第2のゲーム施設に関連して第2のゲーム施設で発行される交換クーポン券とを交換する電子決済システムにおいて、
第1のゲーム施設から使用者に発行される原クーポン券の金額と金額を決定する原クーポン券表示部とを記憶する第1のゲーム施設金融サーバと、
原クーポン券から原クーポン券表示部を読み取り、原クーポン券から読み取られた原クーポン券表示部を使用して、原クーポン券の金額を決定し、第1のゲーム施設金融サーバと通信を行う使用者が利用できるクーポン券交換装置の券読取機と、
第2のゲーム施設で発行される交換クーポン券の金額と金額を決定する交換クーポン券表示部とを記憶する第2のゲーム施設金融サーバとを備え、
クーポン券交換装置の券読取機は、クーポン券交換装置の紙幣鑑別装置の入口に挿入される原クーポン券の原クーポン券表示部を走査しかつ復号化して、原クーポン券の有効性と価値とを決定し、
クーポン券交換装置は、決定した原クーポン券の金額に対し、交換率を適用して計算した原クーポン券の総減額値に基づき、交換クーポン券の金額を決定し、第2のゲーム施設に特定される符合化プロトコルを使用して、交換クーポン券を符合化し、第1のゲーム施設が読み取れる形式と異なる第2のゲーム施設で読み取れる形式の符号化した交換クーポン券表示部を含む交換クーポン券を発行することを特徴とする電子決済システム。
【請求項10】
原クーポン券表示部は、第1のゲーム施設の符合化体系を使用して符合化され、
原クーポン券表示部は、第1のゲーム施設の符合化体系に従って復号化される請求項9に記載の電子決済システム。
【請求項11】
交換クーポン券表示部は、第2のゲーム施設の符合化体系を使用して符合化され、
第2のゲーム施設の符合化体系に従って符合化される交換クーポン券表示部を含む交換クーポン券が発行される請求項10に記載の電子決済システム。
【請求項12】
原クーポン券と交換クーポン券の少なくとも1つは、電子形式で発行される請求項11に記載の電子決済システム。
【請求項13】
電子形式化された原クーポン券と交換クーポン券のデジタル画像を無線通信により携帯型コンピュータに送信して、電子形式化された原クーポン券と交換クーポン券を発行する請求項12に記載の電子決済システム。
【請求項14】
原クーポン券を印刷形式で発行し、
交換クーポン券を電子形式で発行する請求項9に記載の電子決済システム。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の表示】
【0001】
本国際特許出願は、2013年9月24日付けで出願された米国仮特許出願第61/881,929号に基づき2014年9月24日付けで出願された米国本特許出願第14/494,629号の優先権を主張する。
【著作権の通告】
【0002】
本開示の複数の内容は、特許出願人が著作権を主張する著作物を含む。本特許出願人は、著作権保護が適用される全ての内容を除き、本願について発行される出願包袋又は特許への過程で本書類の複製を作成することに依存はない。
【技術分野】
【0003】
本発明は、電子ゲーム機(EGMs)を通じてカジノシステムで発行される電子クーポン券に利用される信用交換所(精算所)システムに関連する。
【背景技術】
【0004】
ゲーム産業では、クーポン券(チケット、バウチャー)が取引に利用されている。クーポン券は、安全な取引の完了に必要な情報と、バーコード等の何らかの適切な形式で表示される符号化データとを含む。通常、ゲーム終了後に遊技者が清算すると、ゲーム機はクーポン券を印刷する。クーポン券は、カジノクーポン券システムで管理され発行されるクーポン券認識番号(ID)で識別される。クーポン券認識番号は、印刷された鑑別符号に関連するバーコードでクーポン券に印刷される。遊技者が受け取るクーポン券は、第2のゲーム機に挿入されて、第2のゲーム機で信用取引され又は売店の支払機に挿入されて、印刷クーポン券に等価の現金を受け取ることができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
各カジノは、独自専用のクーポン券を発行する。従って、異なる種類のカジノ(カジノ施設、娯楽施設)で遊戯を行う客に対し、各カジノから多種類のクーポン券がそれぞれ発行され、特定のカジノでのクーポン券を別のカジノでは使用できない不具合がある。遊戯者は、異なるカジノで発行される多数のクーポン券を保持し続ける不便がある。
【0006】
このように、クーポン券の使用は、通常単一のゲーム会社又は単一の特定施設に制限される。安全を確保するため、ゲーム施設専用の金融システムに対し、クーポン券は、通常符合化(暗号化、コード化)される。関連するクーポン券発行ゲーム施設にクーポン券の使用を制限する方法の一つとして専用符合化がある。あるゲーム施設を離れて別のゲーム施設の利用を望む使用者は、クーポン券の専用符号化制約により、現ゲーム施設から離れる前に、クーポン券を現金化する必要性がある。
【0007】
本発明の目的は、多数のカジノから発行される多カジノクーポン券を管理するクーポン券交換所(クーポン券交換法、電子決済システム)を提供することである。多種カジノクーポン券の交換所は、異なるカジノの解約クーポン券サーバに接続される。第1のゲーム施設発行のクーポン券を第2のゲーム施設で使用できるクーポン券に交換することにより、使用者の不都合を解決できる。しかしながら、この解決法は、多数のカジノと遊技場監督機関の協力を必要とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のクーポン券交換法は、第1のゲーム施設(510,520,530)で発行される第1のゲーム施設(510,520,530)に関する原クーポン券(514,524,534)と、第1のゲーム施設(510,520,530)とは異なる第2のゲーム施設(520,530,510)で発行される第2のゲーム施設(520,530,510)に関する交換クーポン券(516,526,536)とを交換する。このクーポン券交換法は、更に、使用者の要求に応じて第1のゲーム施設(510,520,530)から発行され、金額と金額を決定する原クーポン券表示部(332,330)とを含む原クーポン券(514,524,534)を使用者が取得する過程と、原クーポン券(514,524,534)の金額と原クーポン券表示部(332,330)とを第1のゲーム施設金融サーバ(512,522,532)に記憶する過程と、クーポン券交換装置(910)の紙幣鑑別装置の入口(950)に原クーポン券(514,524,534)を使用者が挿入する過程と、クーポン券交換装置(910)の券読取機(130)により、挿入された原クーポン券(514,524,534)から原クーポン券表示部(332,330)を読み取り、原クーポン券(514,524,534)の原クーポン券表示部(332,330)を走査しかつ復号化して、原クーポン券(514,524,534)の有効性と価値とを決定する過程と、券読取機(130)が原クーポン券(514,524,534)から読み取った原クーポン券表示部(332,330)を使用して、原クーポン券(514,524,534)の金額を決定する過程と、決定した原クーポン券(514,524,534)の金額に対し、交換率(544)を適用して計算した原クーポン券(514,524,534)の総減額値に基づき、交換クーポン券(516,526,536)の金額を決定する過程と、決定した交換クーポン券(516,526,536)の金額と金額を決定する交換クーポン券表示部(332,330)とを第2のゲーム施設金融サーバ(522,532,512)に記憶する過程と、第2のゲーム施設(520,530,510)に特定される符合化プロトコルを使用して、交換クーポン券(516,526,536)を符合化する過程と、第1のゲーム施設(510,520,530)が読み取れる形式とは異なる第2のゲーム施設(520,530,510)で読み取れる形式の符合化した交換クーポン券表示部(332,330)を含む交換クーポン券(516,526,536)をクーポン券交換装置(910)から発行する過程とを含む。
本発明の電子決済システムは、第1のゲーム施設(510,520,530)で発行される第1のゲーム施設(510,520,530)に関連する原クーポン券(514,524,534)と、第1のゲーム施設(510,520,530)とは異なる第2のゲーム施設(520,530,510)に関連して第2のゲーム施設(520,530,510)で発行される交換クーポン券(516,526,536)とを交換する。この電子決済システムは、更に、第1のゲーム施設(510,520,530)から使用者に発行される原クーポン券(514,524,534)の金額と金額を決定する原クーポン券表示部(332,330)とを記憶する第1のゲーム施設金融サーバ(512,522,532)と、原クーポン券(514,524,534)から原クーポン券表示部(332,330)を読み取り、原クーポン券(514,524,534)から読み取られた原クーポン券表示部(332,330)を使用して、原クーポン券(514,524,534)の金額を決定し、第1のゲーム施設金融サーバ(512,522,532)と通信を行う使用者が利用できるクーポン券交換装置(910)の券読取機(130)と、第2のゲーム施設(520,530,510)で発行される交換クーポン券(516,526,536)の金額と金額を決定する交換クーポン券表示部(332,330)とを記憶する第2のゲーム施設金融サーバとを備える。
クーポン券交換装置(910)の券読取機(130)は、クーポン券交換装置(910)の紙幣鑑別装置の入口(950)に挿入される原クーポン券(514,524,534)の原クーポン券表示部(332,330)を走査しかつ復号化して、原クーポン券(514,524,534)の有効性と価値とを決定する。クーポン券交換装置(910)は、決定した原クーポン券(514,524,534)の金額に対し、交換率(544)を適用して計算した原クーポン券(514,524,534)の総減額値に基づき、交換クーポン券の金額を決定し、第2のゲーム施設(520,530,510)に特定される符合化プロトコルを使用して、交換クーポン券(516,526,536)を符合化し、第1のゲーム施設(510,520,530)が読み取れる形式と異なる第2のゲーム施設(520,530,510)で読み取れる形式の符号化した交換クーポン券表示部(332,330)を含む交換クーポン券(516,526,536)を発行する。
本発明の電子決済システムは、自動ゲーム機と連携して使用できる支払システムを備える。支払システムは、自動ゲーム機に内蔵される自動支払システムを使用して、金融取引を完了できる。自動支払システムは、紙幣、硬貨、クレジットカード、ゲーム施設発行カード、クーポン券等を受理するように設計される。クーポン券は、機械読取可能な符号を含む印刷書類、携帯型コンピュータ(例えば、スマートフォン、タブレットコンピュータ、個人データ補助装置、携帯型電子ゲーム装置、ゲーム専門会社製演算装置)に表示される画像等の媒体を含む。
【0009】
本発明の一実施の形態では、本発明は、第1のゲーム施設が発行するクーポン券の価値を第2のゲーム施設が発行するクーポン券に交換(兌換、切換)するクーポン券交換法を含み、第1のゲーム施設は、第2のゲーム施設から独立し、本発明のクーポン券交換法は、次の8過程:即ち、原クーポン券の金融価値とこの金融価値を決定する原クーポン券の原表示部とを有しかつ第1のゲーム施設が発行する第1のゲーム施設に関する原クーポン券を取得する第1の過程と、原クーポン券の金融価値と原表示部とを第1のゲーム施設金融サーバに記憶する第2の過程と、原クーポン券から原表示部を読み取る第3の過程と、原クーポン券から読み取った原表示部を使用して、原クーポン券の金融価値を決定し、第1のゲーム施設金融サーバと通信を行う第4の過程と、第1のゲーム施設とは異なる所望の第2のゲーム施設に入場する第5の過程と、交換クーポン券の金融価値とこの金融価値に関連する交換表示部を確立する第6の過程と、交換クーポン券の金融価値と交換表示部とを第2のゲーム施設金融サーバに記憶する第7の過程と、交換表示部を有する交換クーポン券を発行する第8の過程とを含む。
【0010】
第2の実施の形態では、クーポン券は、クーポン券に関する金融価値(金額、価格)を表す機械読取可能画像を含む。
【0011】
別の実施の形態では、各クーポン券に関する金融価値が金融システムデータベースに記録される。
【0012】
別の実施の形態では、各クーポン券に関する連続番号又は他の表示部及び価値は、金融システムデータベースに記録される。連続番号又は他の表示部を数字配列又は英数字配列により構成でき、情報交換用米国標準コード(ASCii文字)を加え又は除去することができる。
【0013】
別の実施の形態では、クーポン券は、連続番号を表示する機械読取可能画像を含み、連続番号は、金融価値に関連し、照合信号を送信して金融システムデータベースから照合結果を取得して、金融価値を決定することができる。
【0014】
更に別の実施の形態では、関連するクーポン券の金額、発行日、失効日、関連するゲーム施設の名称、関連するゲーム施設の図形、意匠、クーポン券を識別する連続番号等の情報の少なくとも1つを更に含む機械読取可能画像をクーポン券に表示することができる。
【0015】
更に別の実施の形態では、機械読取可能画像は、紙クーポン券を形成する紙基材に印刷される。
【0016】
更に別の実施の形態では、機械読取可能画像は、デジタル画像の形態で携帯型コンピュータに搭載(ダウンロード)されて、画像として表示板に表示される。
【0017】
更に別の実施の形態では、原クーポン券に表示される第1のゲーム施設に関する機械読取可能画像は、読み取られ、復号化(解読、デコード)されて、第2のゲーム施設に関する交換クーポン券に交換され兌換される関連する金融価値が決定される。
【0018】
更に別の実施の形態では、原クーポン券に表示される第1のゲーム施設に関する機械読取可能画像は、読み取られて、復号化されて、第2のゲーム施設に関する交換クーポン券に兌換され、変換される関連する金融価値が決定され、修正される関連する金融価値は、各ゲーム施設金融システムに電子的に送信される。
【0019】
更に別の実施の形態では、原クーポン券に表示される第1のゲーム施設に関する機械読取可能画像は、読み取られて、復号化され、第2のゲーム施設に関する交換クーポン券に変換され又は兌換される関連する金融価値が決定され、原クーポン券は、第1の形状因子を有し、第2クーポン券は、第1の形状因子とは異なる第2の形状因子を有する。
【0020】
更に別の実施の形態では、各機械読取可能画像は、各ゲーム施設に設けられる安全符合化図表により符合化され、暗号化され、解読される。
【0021】
更に別の実施の形態では、関連するクーポン券の金額、発行日、失効日、関連するゲーム施設名称、関連するゲーム施設図形、意匠、クーポン券識別番号及び同様の情報の少なくとも1つを示す人の判読可能画像がクーポン券に設けられる。
【0022】
更に別の実施の形態では、本発明は、クーポン券の少なくとも一部を現金化する方法を更に備える。一実施の形態では、同一の関連ゲーム施設に関連する新発行クーポン券でクーポン券の残額(残金)を使用者に提供できる。別法として、第2のゲーム施設に関する新発行交換クーポン券にクーポン券の残額を引き換えることができる。
【0023】
更に別の実施の形態では、金融システムデータベースに照会して、クーポン券の真偽を鑑別する過程を更にクーポン券現金化法に設けることができる。
【0024】
更に別の実施の形態では、クーポン券読取機に内蔵されるデジタル画像処理システムを使用して、クーポン券から情報を取得する過程をクーポン券現金化法に設けることができる。
【0025】
更に別の実施の形態では、クーポン券読取機と携帯型コンピュータとの間で無線信号通信を行って、クーポン券から情報を取得する過程をクーポン券現金化法に更に設けることができる。
【0026】
本発明の前記実施の形態、他の実施の形態、特徴及び効果は、添付図面及び好適な実施の形態の下記詳細な説明から更に明らかとなろう。
【図面の簡単な説明】
【0027】
本発明の電子決済システムの好適な実施の形態としてゲーム機を示す添付図面に関する下記説明から、本発明の上記及び他の目的並びに効果は明らかとなろう。
図1】本発明の電子決済システムの基本概念を示す例示ブロック図
図2】本発明の前納カード取引型ゲーム機の例示実施の形態を示すブロック図
図3】電子ゲーム機で遊技を開始する現金電子クーポン券化過程(eV/T)を詳細に示すブロック図
図4】ペーパーレス電子クーポン券化過程(eV/T)を詳細に示すブロック図
図5】電子ゲーム機で遊技を終了する電子クーポン券現金化過程(eV/T)を詳細に示すブロック図
図6】印刷型クーポン券及び/又は電子型クーポン券を利用する例示電子金融システムを示すブロック図
図7】電子金融サーバの例示配置を示すブロック図
図8】電子金融過程の開始過程を示す前部フローチャート
図9】電子金融過程の電子マネー管理法を示す後部フローチャート
図10】紙幣鑑別装置システムに組み込まれる電子マネー処理システムを示すブロック図
図11】ゲーム機に組み込まれる電子マネー処理システムを示すブロック図
図12】ゲーム機と通信可能な外部電子マネー処理システムを示すブロック図
図13】自動印刷クーポン券-通貨交換装置を示すブロック図
図14】印刷クーポン券清算所交換システムを例示するブロック図
図15】物理的印刷クーポン券清算所交換システムを示すブロック図
図16】物理的に印刷したクーポン券清算所交換システムを示すブロック図
図17】電子クーポン券清算所交換システムを例示するブロック図
図18】清算所交換システムを利用して電子クーポン券から電子クーポン券への交換過程を詳細に示すブロック図
【発明を実施するための形態】
【0028】
本発明の電子決済システム99の基本概念を図1に示し、図1の一部構成の詳細を図2に示す。例示する電子決済システム99は、特定若しくは固有の口座番号又は金融データベース142に関連するデビットカード番号の情報を含む遠隔操作可能な信号を送信しかつ/又は受信する移動端末190を備える。固有の口座番号又はデビットカード番号は、保有者が所有する口座を特定する。また、自動化装置100と信号通信を行いかつ移動端末190から送信される遠隔操作可能な信号を受信する通信装置150が電子決済システム99に設けられる。また、通信装置150は、遠隔操作可能な信号の受信と同時に、受信する前又は後に、自動化装置100の駆動に必要な取引料金を示す金銭信号を受信できる。遠隔操作可能な信号に金銭信号が含まれると、通信装置150は、移動端末190から送信される遠隔操作可能な信号に含まれる口座番号と金銭信号の符合化情報を受信できる。別法として、後述の入力装置182等の別の信号入力装置から金銭信号を発生し、通信装置150に送信できる。金融口座名義人は、移動端末190の所有者と通常同一人であるが、金融口座名義人とは異なる移動端末190の所有者でもよい。移動端末190は、通信装置150の通信システム及び各プロトコルに対し互換性のある有線又は無線通信システムを備える携帯型コンピュータでもよい。
【0029】
その後、遠隔操作可能な信号に金銭信号が含まれると、通信装置150は、金融データベース142から口座名義人の口座番号を検索する。また、電子決済システム99は、金融データベース142に接続される自動支払装置140を備え、自動支払装置140は、通信装置150からの伝送信号と、金融データベース142からの口座名義人の口座番号信号と、取引料金の金銭信号とを受信し、受信する口座番号が正しくかつ取引料金額が口座の預金残高内のときにのみ、自動支払装置140は、金融データベース142で口座名義人の正しい口座から取引料金額を引き出して、許可信号を発生する。通信装置150は、許可信号を受信すると、自動化装置100に金銭信号を送信して、受信する金銭信号の価値に相当する金額で自動化装置100を駆動する。
【0030】
無線信号若しくは他の電気信号、赤外線、紫外線又は可視光線等の光線信号等の遠隔操作可能な電磁信号を移動端末190から放出して、遠隔操作可能な信号を使用して、通信装置150との間で相互に通信を行うことができる。有線又は無線の相互通信インタフェースを通じて、移動端末190と通信装置150は、互いに電気的に接続されて無線接続又は光学的接続される。また、移動端末190は、携帯電話、無線アプリケーションプロトコル(WAP)を利用するスマートフォン、携帯情報端末(PDA)、携帯コンピュータ、デビットカード若しくは前納カード取引システム等の電子決済用携帯コンピュータにより構成される。デビットカード取引システムは、J-デビット、VISAデビット及びデビットマスターを含む。前納カード取引システムは、エディ(Eddy)、スイカ(Suica)、パスモ(PASMO)、ナナコ(nanaco)及びワオン(WAON)を含む。前記システム及び装置は、例示に過ぎず、移動端末190は、他の電子決済システム99又は装置を備えてもよい。また、移動端末190は、電子コンピュータ端末、スマートカード、チップカード又はフェリカ(FeliCa、登録商標)、マイフェアー(MIFARE、登録商標)若しくは近距離無線通信(NFC)チップ等の内蔵非接触型ICチップを組込む集積回路カード(通常ICカードと呼ばれる)でもよい。
【0031】
クーポン券310,410を読み取りかつ発生する装置を自動支払装置140に組み込むこともできる(図3)。クーポン券310,410は、紙型クーポン券310及び電子型クーポン券410を含む如何なる適切な形態にも形成できる。クーポン券310,410の形状因子に対応する要素を使用して、クーポン券310,410に関する情報を取得できる。例えば、紙型クーポン券310を読み取るスキャナ及び/又は電子型クーポン券410に表示される画像を読み取るスキャナ又はカメラが自動支払装置140に設けられる。無線通信インタフェースを介して携帯型コンピュータ400(図3)と無線通信を行う移動端末190を使用する追加の選択装置により、電子型クーポン券410に関するデータを取得できる。
【0032】
移動端末190の詳細な構成を図2に示す。移動端末190は、統合デジタル記憶媒体、取外可能デジタル記憶装置又はこれら両方等のデジタル記憶装置193を備える。デジタル記憶装置193は、適切な如何なる形式でもよいが、記憶媒体と、使用者入力装置194と、中央処理ユニット(CPU)192と、無線送信システム196と、無線信号受信システム198と、携帯型電源(電池、超コンデンサ等)(図示せず)とを含み、記憶媒体は、携帯電話に取外し可能に装着又は内蔵できかつ口座名義人のデビットカード又は前納カードの口座番号、個人識別番号(PIN)及び/又は認識番号(ID)を含む符号情報を記憶する記憶カード、フラッシュメモリ等であり、使用者入力装置194は、ゲーム料金等の取引料金信号の金額をデジタル記憶装置193に入力する物理的数字キーパッド、物理的キーボード、携帯電話の数字キーパッド又は英数字キーパッドとなる図解ユーザインタフェース(GUI)等であり、中央処理ユニット(CPU)192は、全電子回路と電子機能システムとに電気的に接続されて、デジタル記憶装置193に記憶される符号情報を含む遠隔操作可能な信号を作成し、無線送信システム196は、中央処理ユニット192からの遠隔操作可能な信号を通信装置150に送信し、無線信号受信システム198は、通信装置150が作成した取引信号を通信装置150から移動端末190に送信するとき、通信装置150からの取引信号を受信し、携帯型電源は、各電気作動装置又は回路に電力を供給して、機能移動端末190の読取、書込、送信及び受信等の種々の機能を実行する。使用者入力装置194が全ての符号信号を発生して、無線送信システム196を介して外部に送信するので、デジタル記憶装置193は、符号情報を記憶する必要がなく、安全性を強化できる。単一の共用送受信回路を使用して、無線送信システム196と、無線信号受信システム198を構成することができる。デビットカード又は前納カードの口座番号、個人識別番号(PIN)及び/若しくは認識番号(ID)を含む符号信号と取引料金信号とを含む遠隔操作可能な信号を中央処理ユニット(CPU)192で作成できる。
【0033】
通信装置150から取引料金信号を受信する図1に示す自動化装置には、現金自動預払機(ATM)、自動販売機、通貨両替機、ゲーム機又は通貨で作動する他の種々の装置若しくは機器が含まれる。本発明は、ゲーム機又は自動化装置100を自動化装置の例として採用するが、通貨駆動の他の自動化装置にも本発明での電子決済システム99を同様に適用できることは、当業者に自明であろう。
【0034】
有線接続装置、無線接続装置、イントラネット、インターネットプロトコル又は前記の組み合わせを通じて、通信装置150と自動支払装置140は、互いに電気的に接続される。有線接続装置、無線接続装置、イントラネット、インターネットプロトコル又は前記の組み合わせを通じて、自動支払装置140と銀行システム等の金融データベース142は、互いに接続される。本発明の実施の形態では、ゲーム機又は自動化装置100の内部、外部又は隣接して通信装置150を配置できるので、ゲーム機若しくは自動化装置100の付近又はそれ程離れない位置で、使用者は、移動端末190を作動して、通信装置150を作動できる。ゲーム機若しくは自動化装置100の内部又は何らかの空間的理由でこれらの外部に通信装置150と自動支払装置140を配置できるので、使用者は、ゲーム機又は自動化装置100に容易に接近して通信装置150を作動できる。同様の理由で、ゲーム機若しくは自動化装置100の内部又は外部に通信装置150と自動支払装置140の一方を配置して、互いに信号通信可能である。
【0035】
通信装置150は、自動化装置100に接続される信号処理器154と、移動端末190と信号処理器154との遠隔通信を行う通信インタフェース152とを備え、信号処理器154は、移動端末190から受信する遠隔操作可能な信号から金融データベース142で口座の口座名義人を識別する口座番号を検索して発生し、必要に応じて、信号処理器154は、移動端末190から受信する遠隔操作可能な信号から口座名義人の個人識別番号及び/又は認識番号と、金銭信号とを検索して発生する。
【0036】
ゲーム機又は自動化装置100に適用する自動化装置の実施の形態の概略図を図2に示す。紙幣鑑別機130と、通信装置150、ゲームハードウェア110、記録媒体にゲーム情報を記録する印刷装置160に接続される駆動装置120とがゲーム機又は自動化装置100に設けられる。紙幣鑑別機130は、外側から内部に挿入される紙幣を鑑別して、紙幣を真正と判断する紙幣鑑別機130は、取引料金の金銭信号として紙幣金銭信号を駆動装置120に発生する。紙幣鑑別機130から各金銭信号を受信する駆動装置120は、受信する金銭信号の価値と同等の金額の駆動信号を発生して、ゲームを実行し又は表示する。駆動信号は、ゲームハードウェア110に送信される。印刷装置160は、ゲーム情報のデータ、払戻し金額及び管理符号を記録媒体に印刷して、クーポン券として記録媒体を発行する。
【0037】
紙幣鑑別機130は、紙幣鑑別機130に紙幣が挿入されると検出信号を発生する入口センサ134と、紙幣鑑別機130内の搬送通路132に沿って移動される紙幣からの光学信号又は磁気信号を含む特性信号を発生する紙幣センサ135と、搬送通路132に沿って紙幣を搬送する搬送装置(図示せず)と、入口センサ134からの検出信号と紙幣センサ135からの特性信号とを受信して、紙幣の真偽を判断し紙幣を真正と判断すると、搬送装置に駆動信号を送信する制御装置136とを備える。詳細には、制御装置136は、紙幣の真偽を判断しかつ紙幣の種類を特定して、紙幣を真正と判断すると、デジタル金銭信号として紙幣の金種信号を駆動装置120に発生する。他方、制御装置136は、移動端末190から送信される金銭信号も通信装置150から受信するので、紙幣鑑別機130が発生する金銭信号と通信装置150から中継される金銭信号の何れかが駆動装置120に送信される。通信装置150の変換器156と電気通信を行う制御装置136は、信号処理器154からの金種信号を連続金種信号に変換して、紙幣鑑別機130の制御装置136に連続金種信号を送信する。制御装置136は、電子的連続番号等の特定符号を記憶し、特定のゲーム機又は自動化装置100を識別し、紙幣鑑別機130が発生する金銭信号と通信装置150から中継される金銭信号との両方を記憶するメモリ領域を有する。一方、本発明は、紙幣鑑別機130が有価クーポン券、チケット、金券、法定貨幣、代用紙幣又は紙幣代用品も同様に鑑別できることを企図する。
【0038】
紙幣鑑別機130は、外部から挿入された紙幣を鑑別して、紙幣を真正と決定すると、紙幣価値を示す金銭信号を駆動装置120に発生する。また、紙幣鑑別機130は、通信装置150の変換器156を通じて、信号処理器154から遠隔操作可能な信号に含まれる金銭信号を受信して、駆動装置120に金銭信号を送信する。その後、駆動装置120は、紙幣鑑別機130からの金銭信号を受信して、金銭信号の価値と同等金額の駆動信号をゲームハードウェア110に発生し、ゲームハードウェア110は、ゲームの実施を許可する。各金銭信号は、紙幣鑑別機130により光学的又は磁気的に読み取り可能な紙幣の1つ以上の金種に対応する金額を示す。換言すると、紙幣鑑別機130が読み取り可能な紙幣の金種額から送信される金融価値又は金額を選択できる。例えば、紙幣鑑別機130が5種類の紙幣、即ち、1ドル、5ドル、10ドル、20ドル又は100ドルの紙幣を選択的に鑑別すると、1ドル、5ドル、10ドル、20ドル又は100ドルの紙幣から選択される金額の信号を移動端末190から通信装置150に送信することが好ましい。
【0039】
紙幣鑑別機130を通じて金銭信号を受信する駆動装置120は、受信する金銭信号の価値と等価金額の駆動信号をゲームハードウェア110に発生することができる。一方、紙幣鑑別機130を介さずに、通信装置150は、取引料金の金銭信号を駆動装置120に直接送信し、駆動装置120は、取引料金額と等価金額の各駆動信号をゲームハードウェア110に発生して、駆動装置120からの駆動信号によりゲームハードウェア110を駆動しもよい。これにより、娯楽ホール又はカジノのゲームに対し、使用者は、現金支払又は現金不要の電子決済を選択できる。
【0040】
また、紙幣鑑別機130は、制御装置136が真正と判断した紙幣を収容するスタッカ139と、スタッカ139に取り付けられるメモリ装置138とを備え、メモリ装置138は、制御装置136に電気的に接続されて、制御装置136から送信される金銭信号、金種信号、口座番号信号、個人識別番号及び認識番号信号、ゲーム機又は自動化装置100を識別する特定符号信号を記憶する。制御装置136は、制御装置136が発生する金銭信号と、通信装置150から送信される金銭信号とを区別してそのメモリ領域に記憶する。メモリ装置138は、制御装置136と通信装置150の両方から送信される金銭信号、口座番号信号、個人識別番号及び認識番号信号、ゲーム機又は自動化装置100を識別する特定符号信号、制御装置136から送信される全信号を区別して記憶する。紙幣鑑別機130は、ゲーム機又は自動化装置100に着脱可能に取り付けられ、スタッカ139は、紙幣鑑別機130に着脱可能に取り付けられ、スタッカ139内に収容される紙幣を容易に取り出して収集できる。従って、スタッカ139内に収容される紙幣を収集するとき、ゲーム機又は自動化装置100から紙幣鑑別機130を取り外した後に、スタッカ139は、紙幣鑑別機130から取り外される。
【0041】
作動時に、通信装置150に接近する移動端末190は、口座の口座名義人を識別する金融データベース142の口座番号信号とゲーム機又は自動化装置100の作動に支払われる取引料金信号とを含む無線信号を放射する。次に、無線信号を受信する通信装置150は、無線信号内に搬送される口座名義人の口座番号信号を検索すると共に、無線信号に含まれる取引料金を示す金銭信号を受信する。別法として、通信装置150を入力装置182に接続し、ゲーム機又は自動化装置100の取引料金の金銭信号を入力して、入力装置182から通信装置150に金銭信号を送信してもよい。その後、自動支払装置140は、移動端末190からの無線信号の受信と同時に、受信する前又は後に、通信装置150を通じて入力装置182から金銭信号を受信できる。その後、オンラインデビットカードシステム又は前納カードシステムと同様に、取引料金金額が口座名義人の口座の預金残高内のとき、自動支払装置140は、金融データベース142で口座名義人の口座から取引料金相当額を引き出すことができる。その後、自動支払装置140は、通信装置150に許可信号を発生して、ゲーム機又は自動化装置100に金銭信号を送信して、ゲーム機又は自動化装置100を駆動する。
【0042】
本発明の他の実施の形態では、遠隔操作可能な信号は、移動端末190の口座名義人の口座番号に加えて、個人識別番号及び/又は認識番号を含み、より厳密に口座名義人を識別して、口座名義人の口座への無許可接近に対する安全性を向上してもよい。口座番号と個人識別番号及び/又は認識番号を含む無線信号を移動端末190が放射するとき、通信装置150は、無線信号を受信して、無線通信から口座番号、個人識別番号及び/又は認識番号を検索し又は解読し、金融データベース142内に記憶される暗証番号又は単一又は複数の暗証番号に個人識別番号及び/又は認識番号が一致すると、金融データベース142で口座名義人の口座から取引料金額を引き出すことができる。個人識別番号及び/又は認識番号を含む無線信号の代わりに、入力装置182を使用して、通信装置150に接続された入力装置182から個人識別番号及び/又は認識番号信号を発生し、通信装置150を通じて、自動支払装置140に個人識別番号及び/又は認識番号信号を送信して、金融データベース142内に記憶される暗証番号又は単一又は複数の暗証番号に個人識別番号及び/又は認識番号が一致するとき、自動支払装置140は、金融データベース142で口座名義人の口座から取引料金額を引き出すことができる。
【0043】
本発明の別の実施の形態では、視覚響表示装置及び/又は音響表示装置180に通信装置150を接続できる。自動支払装置140から許可信号を受信する通信装置150は、移動端末190及び/又は表示装置180に取引信号を発生しかつ送信して、移動端末190及び/又は表示装置180に取引信号を表示することができる。別の実施の形態では、無線信号と共に搬送される口座番号信号を通信装置150が検索できないとき又は不適当な口座番号を検索するとき、自動支払装置140は、通信装置150に無許可信号を発生した後、移動端末190及び/又は表示装置180に非取引信号を発生しかつ送信して、非取引信号を表示することができる。
【0044】
例えば、駆動装置120は、プログラム制御される動作を完了するとき又は強制終了ボタン184が押されてゲームを終了するとき、駆動装置120は、未使用の残金、賞金、賞品、賭け金又はゲームから取得される同様の有価物の払戻金銭信号を発生する。駆動装置120は、払戻金銭信号と管理符号信号を印刷装置160に送信すると共に、通信装置150の信号処理器154にも払戻金銭信号と管理符号信号を送信して、払戻す金額を信号処理器154に記憶させる。また、信号処理器154は、通信インタフェース152を通じて、移動端末190の無線信号受信システム198に払戻金銭信号を送信し、移動端末190は、移動端末190のデジタル記憶装置193の払戻金銭信号を受信しかつ書き込み、デジタル記憶装置193に金額を記憶して加算できる。印刷装置160は、記録媒体又は記録メディアに駆動装置120からの払戻金銭信号と必要な管理符号信号により指令されるデータを記録し、記録媒体のクーポン券を作成して印刷装置160からクーポン券を発行する。このように、相互通信システムは、有線、無線、無線通信、光学接続等を通じて、移動端末190と信号処理器154との間で電子信号を送信し受信することができる。即ち、通信インタフェース152は、移動端末190から遠隔操作可能な信号を受信して、信号処理器154に遠隔操作可能な信号を送信し、信号処理器154は、通信インタフェース152から遠隔操作可能な信号を受信できる。また、信号処理器154は、口座番号又はデビットカード番号の各信号を検索しかつ発生して、口座の所有者又は口座名義人、口座名義人の個人識別番号及び/又は認識番号、遠隔操作可能な信号に含まれる金銭信号又は金種信号を識別して、自動支払装置140に情報を送信できる。
【0045】
図3に示すように、スタッカ139から紙幣を取り出した後又は紙幣を取り出す前に、スタッカ139は、読出装置170上に配置されるが、スタッカ139に取り付けられるメモリ装置138は、読出装置170から離間して配置される非接触状態に保持され、読出装置170が作動して、メモリ装置138に記憶される下記4種類の情報を検索する:
(i) スタッカ139に収容される紙幣の総額及総数、
(ii) 紙幣の全金種信号、
(iii) 関与する口座名義人を識別する全口座番号、
(iv) スタッカ139を取り外したゲーム機又は自動化装置100を識別する特定符号信号。
【0046】
読出装置170がメモリ装置138から検索する情報は、スタッカ139から取り出した紙幣情報と通信装置150からの情報とを比較して、両情報の一致の可否が検査される。
【0047】
更に別の実施の形態では、ゲーム機又は自動化装置100は、複数の選択スイッチで構成される入力装置、即ち、ゲームに支払う紙幣の金種を決定するタッチパネル上の画像スイッチ(ソフトスイッチ又はグラフィカルユーザインタフェースと通常呼ばれる)又は機械式選択スイッチ等の入力装置182を備え、単一又は複数の選択スイッチにより、支払う単一又は複数の異なる料金額を決定し、通信装置150の信号処理器154に単一又は複数の料金信号又は金種信号を送信してゲームを作動できる。他方、口座名義人の口座番号信号を含む遠隔操作可能な信号が移動端末190から通信装置150に送信されると、通信インタフェース152は、移動端末190から口座番号信号を受信し、信号処理器154は、入力装置182から選択された料金信号と、移動端末190から送信される口座名義人口座番号信号とを受信する。
【0048】
ゲーム機又は自動化装置100の作動では、使用者は、ゲーム機又は自動化装置100のゲーム料金の支払法として現金決済又は電子決済を選択できる。電子決済を選択して、使用者が移動端末190の使用者入力装置194を作動して、中央処理ユニット(CPU)192にゲーム料金の金額を入力すると、ゲーム料金の金額とデジタル記憶装置193に記憶される口座番号信号とを搬送波中に含む遠隔操作可能な信号が形成され、無線送信システム196を通じて、通信装置150に遠隔操作可能な信号が送信される。このように、使用者がゲーム機又は自動化装置100に接近して、移動端末190を通信インタフェース152に対し通信可能として、移動端末190から遠隔操作可能な信号が発生して通信インタフェース152に送信される。
【0049】
図3は、第1の金融過程フローチャート200を示す。第1の金融過程フローチャート200は、電子型クーポン券(図3eV/T)310,410(図6)を利用して電子ゲーム機100に関連する金融処理を行う構成要素間の全体的な相互関係を示す。電子ゲーム機100、カジノホストサーバ146、少なくとも1つの印刷装置160、紙幣鑑別装置130(又は他の電子型クーポン券読取機)、近距離通信装置150及び電子決済携帯端末サーバ144を含む種々の構成要素が設けられる。ゲーム機100の使用に先立ち、使用者199は、電子ゲーム機100に使用する信用取引額(クレジット、与信)を支払う要求信号を発生する。使用者199は、スマートフォン400のアプリケーションを使用して、取引が許可される金額と必要な情報を入力する。ステップ201に示すように、スマートフォン400と近距離通信装置150との間の無線通信によりデータが受信される。ステップ202に示すように、近距離通信装置150は、紙幣鑑別装置130に情報信号を送信する。ステップ203に示すように、紙幣鑑別装置130は、信用取引額の確認又は他の関連する取引鑑別過程を完了する。無線送信システム196は、ネットワークハブリンク(NHL)158に関する技術を利用して、電子決済携帯端末サーバ144と通信を行い取引を完了する。ステップ204及び205に示すように、通信過程は、利用できる資金の残金の確認を完了し、紙幣鑑別装置130に返還情報を送信する。この通信過程中に、電子型クーポン券(eV/T)410が発行される。同時に又は平行して、紙幣鑑別装置130は、ステップ206で要求結果信号(受理信号又は拒否信号)を使用者199に通知する。自動化装置100でゲームを開始する際に、使用者199は、自動化装置100に関連する紙幣鑑別装置130に電子型クーポン券410を挿入する。スマートフォン画面404及びスマートフォン400から無線で送信情報を読み取る近距離通信装置150等の読取装置に表示される電子型クーポン券410の映像を映すカメラを備える電子型クーポン券410の形状要因に関する適切な技術を使用して、紙幣鑑別装置130により電子型クーポン券410を読み取ることができる。自動化装置100は、ゲーム施設ホストサーバ446にデジタル方式で取引情報を送信する。次に、ゲーム施設ホストサーバ446は、電子型クーポン券410を受理し又は拒否した返信情報を自動化装置100に送信する。電子型クーポン券410を受理する状態では、自動化装置100に信用取引額が付与されて、使用者199は、ゲームを開始できる。
【0050】
財布式電子決済携帯端末を利用する第1の変形過程を図4の金融過程フローチャート220に示す。金融過程フローチャート220は、電子ゲーム機100に関連する金融処理に電子型クーポン券(図3eV/T)310,410(図6)を利用する構成要素間の全体的な相互関係を示す。ネットワークハブリンク(NHL)158を除き、図3の前記構成要素が種々の構成要素に設けられる。電子型クーポン券410によるステップ221に示す信用取引額の発行を使用者199が要求して、過程が開始する。使用者199は、スマートフォン400に備えられるアプリケーションを使用して、取引を許可する金額と必要な情報を入力する。スマートフォン400と電子決済携帯端末サーバ144との間の無線通信を使用して、電子決済携帯端末サーバ144は、データを受信する。電子決済携帯端末サーバ144は、スマートフォン400にステップ222の電子型クーポン券410を発行し送信する。使用者が要求すると、スマートフォン400は、電子型クーポン券410に関するステップ223の情報を紙幣鑑別装置130に近距離通信装置150を介して送信する。紙幣鑑別装置130は、ステップ224の印刷要求を印刷装置160に選択的に送信して、紙クーポン券310(図6)を印刷することができる。紙クーポン券310は、使用者199に発行され提供される。使用者199は、紙クーポン券310又は電子型クーポン券410のいずれかをステップ226の紙幣鑑別装置130に挿入して、関連する自動化装置100を使用することができる。
紙幣鑑別装置130は、ステップ227と228を経てゲーム施設ホストサーバ446に情報を直接又は間接的に送信する。ゲーム施設ホストサーバ446は、電子型クーポン券410の鑑別を確認又は拒否して、自動化装置100に鑑別状況(承認又は拒否)を報告する。電子型クーポン券310,410を受領すると、自動化装置100に信用取引額が入力されて、使用者199がゲームを開始することができる。
【0051】
自動化装置100に保持される信用取引額の減少又は使用者199の要求によりゲームを終了することができる。図5は、電子型クーポン券(eV/T)で現金化する過程を例示するフローチャート240を示す。金融過程フローチャート240は、自動化装置100のゲーム終了後に現金化する構成要素間の通常の相互関係を示す。互換機として使用できるリープフォワードゲーミング社の無線通信158とスマートフォン400とを含む図3の前記構成要素を様々な構成要素に設けることができる。ステップ241に示す電子型クーポン券410に対する信用取引額の発行を使用者199が要求して、過程が開始される。ステップ242に示す近距離通信装置150との通信を介するスマートフォン400のアプリケーションを使用して、使用者199の要求信号が入力される。近距離通信装置150は、ステップ243に示す紙幣鑑別装置130とのデジタル通信接続を介して、情報を送信する。紙幣鑑別装置130は、ステップ245及び245により、ゲーム施設ホストサーバ446に情報を直接又は間接的に送信する。自動化装置100の動作に対応して、ゲーム施設ホストサーバ446は、支払後の残金を記録し、ゲームを終了し、デジタル電子型クーポン券410を発行する。ステップ247では、新規の電子型クーポン券410が近距離通信装置150に送信される。ステップ248に示す近距離通信プロトコルを使用して、新規の電子型クーポン券410は、スマートフォン400に転送される。
【0052】
図3に例示するカジノ510内に遊技者がいる間に、自動化装置100は、カジノ510に関連する金融口座サーバ512と連動して、クーポン券310,410を利用して、財務価値を管理しかつ通信を行うことができる。紙クーポン券310又は電子型クーポン券410としてクーポン券を発行できる。
【0053】
バーコード、速読コード又はマトリックス型二次元コード(図示)等を含む如何なる機械(コンピュータ又はリーダ)読取可能な形式の価値表示部332が各クーポン券310,410に設けられる。各カジノ510に特定されるプロトコルを使用して、価値表示部332を符合化することが好ましい。人が読取れる識別用価値表示部330を各クーポン券310,410に設けると便利である。識別用価値表示部330は、クーポン券310,410の人が読取れる金融価値(金額)を含む。各用途に適する付加的情報を各クーポン券310,410に設けることができる。付加的情報は、カジノ識別子320、クーポン券発行日326及びクーポン券失効日328を含むことができる。クーポン券失効日328は、クーポン券発行日326から所定時間に設定される。クーポン券データベースサーバ512,522,532にクーポン券発行日326及び/又はクーポン券失効日328を記録することが好ましい。紙クーポン券310は、紙クーポン券基材312の片面又は両面に表示される印刷部を有する。紙クーポン券310にクーポン券親識別子322及び/又はクーポン券固有識別子324を設けると、偽造に対する安全性を向上できる。
【0054】
紙クーポン券310の有効性の識別に利用する基本的に固有の連続コード(数字、アルファベット又は英数字)で表示されるクーポン券親識別子322及び/又は付随的な鑑別符号で表示されるクーポン券固有識別子324が紙クーポン券310に表示される。クーポン券固有識別子324は、紙クーポン券310に関する単一クーポン券の親識別子322に割り当てられる別の表示部である。即ち、親表示部と固有表示部には、1対1の関係がある。電子マネー管理システム512で割り当てられるクーポン券固有識別子324は、本明細書に記載する装置に関連して使用するが、カジノクーポン券サーバ512には使用されない。パーソナルコンピュータ又はスマートフォン400のスマートフォン画面404上から現金に換金できる親表示部322を隠匿することが望ましい。システム使用者は、固有識別子324を使用する。カジノ510のクーポン券サーバ512とシステムとの間でクーポン券310,410に関する特定の伝言を送信し又は受信するときにのみ親識別子324が使用される。
【0055】
有線又は無線通信インタフェースにより、電子型クーポン券410をスマートフォン400に送信できる。例えば、スマートフォン型、タブレット型又は他の如何なる適切な携帯型のコンピュータに関連する共通要素をスマートフォン400に設けることができる。スマートフォンの筐体402で保持されかつ使用者の接触で入力するタッチスクリーン画面等の標準又は所望の画面で構成されるスマートフォンの画面404を前記要素に設けることができる。スマートフォンの画面404は、デジタル画像ファイル形式の画像を表示する。デジタル画像ファイルは、電子型クーポン券410を記憶しかつ表示する情報を含む。また、スマートフォン400の構成要素は、マイクロホン406及び音声通信スピーカ408を含む。スマートフォンの画面404に代替接触入力部を設けた少なくとも1つのスマートフォンの使用者入力型制御インタフェース405が設けられる。デジタル画像を取得しかつ記憶できるカメラ409が最新の携帯型コンピュータに設けられる。電子型クーポン券410と紙クーポン券310との同様の構成要素には、先頭の符号「'4'」を除く同一番号を付与して、紙クーポン券310の大部分の特徴と同様の特徴が電子型クーポン券410に設けられる。紙クーポン券310は、印刷過程で作成される。適切かつ確実なデジタルデータ通信プロトコル等により、電子型クーポン券410をスマートフォン400に送信することが好ましい。
クーポン券310,410の価値と状態に対応する親情報は、各カジノクーポン券データベースサーバ512に記憶される。
【0056】
図7は、電子マネー―クーポン券管理システム580のブロック図を例示する。カジノクーポン券データベースサーバ512は、各遊技者の電子マネー口座582により系統化される。複数の遊技者カード590,592,594,596毎に分けて又は分散して各遊技者の電子マネー口座582を割り当てることができる。
【0057】
図8の前半と、前半に続く図9の後半との2部分で電子金融過程フローチャート600を例示する。クーポン券310,410の発行(ステップ610)から処理が開始される。遊技者が所望の作動モードを選択すると、ゲーム機100の使用が開始される。紙クーポン券310又は電子型クーポン券410を利用して、遊技者は、作動モードの選択を開始できる。まず、ゲーム機100に遊技者口座を通知して、遊技者は、遊技者口座を特定する。ゲーム機100の遊技者カード入口に磁気カードを挿入して、ゲーム機100に通知できる(ステップ612)。遊技者カードから取得する情報をゲーム機100は、各カジノクーポン券データベースサーバ512に送信して、ゲーム機100とデータベースサーバ512との所望の通信関係を確立する。通信関係を確立する前、後又は確立すると同時に、遊技者は、紙クーポン券310をゲーム機100に挿入する(ステップ614)。ゲーム機100は、紙クーポン券310の財務価値又は代用紙幣価値を決定し、財務価値又は代用紙幣価値を内部に取り込み、ゲームを開始する。遊技者は、ゲーム機100のゲームを開始し、所望の終了部までゲームを継続する。ゲームの終了時に、遊技者は、ゲームの信用取引残額又は財務価値のクーポン券を要求する。遊技者は、所望形状要因のクーポン券をゲーム機100から受け取ることができる。ゲーム機100は、遊技者の命令に応答する。第1の選択は、新規の紙クーポン券310を印刷して発行するものである(ステップ626)。第2の選択は、ゲームの終了時に保持される信用取引額又は財務価値を電子口座に送信するものである(ステップ620)電子マネー―クーポン券管理システム580は、遊技者が入力する電子口座情報をカジノクーポン券データベースサーバ512に記憶される電子口座情報と比較する(ステップ620)。電子マネー―クーポン券管理システム580は、入力した情報がカジノクーポン券データベースサーバ512に記憶される情報と一致するか否かを決定する(ステップ622)。入力した情報がカジノクーポン券データベースサーバ512に記憶される情報と一致するとき、電子マネー―クーポン券管理システム580は、新規の電子型クーポン券410をスマートフォン400に送信する(ステップ624)。カジノクーポン券データベースサーバ512に記憶される情報と入力した情報が一致しないと、電子マネー―クーポン券管理システム580は、不一致により電子口座の送信要求を拒否することを遊技者に通知する。
【0058】
別法として、遊技者は、電子口座の資金の利用を選択できる。使用者は、ゲーム機100に電子口座情報を入力する(ステップ630)。電子マネー―クーポン券管理システム580は、入力された情報を処理して、カジノクーポン券データベースサーバ512に記憶される情報と入力された情報が一致するか否かを決定する(決定ステップ632)。入力された情報がカジノクーポン券データベースサーバ512に記憶される情報と一致すると、電子マネー―クーポン券管理システム580は、電子マネー管理モードに切り換わる(ステップ640)。入力された情報がカジノクーポン券データベースサーバ512に記憶される情報と一致しないと、電子マネー―クーポン券管理システム580は、財務価値の入力要求を拒否する(ステップ636)。電子マネー―クーポン券管理システム580は、電子口座情報の再入力を遊技者に指示し、ゲーム料金の支払いに異なる資金源の利用か又は単に処理の終了かを遊技者に要求する(ステップ638)。
【0059】
電子マネー管理モードの詳細を図9に示す。電子マネー管理モード(ステップ640)は、一連の選択事項を表す。一連の選択事項は、ゲーム、ゲーム機100内に留保される現存する信用取引額又は財務価値金額等の状況に基づく。ゲーム機100内に現在保持される信用取引額又は財務価値がゼロより多いとき、遊技者は、ゲームを継続し(ステップ644)又は現金化(ステップ642)を要求できる。紙クーポン券310を印刷し又はスマートフォン400に電子型クーポン券410を送信して、現金化することができる。遊技者が、ゲーム機100に磁気カードを挿入すると、ゲーム機100、カジノクーポン券データベースサーバ512又は他のカジノ金融データベースサーバにより磁気カードが識別される。遊技者は、ゲーム機100に挿入する紙幣、紙クーポン券310等の有価媒体を選択できる(ステップ648)。ゲーム機100は、挿入した紙幣、紙クーポン券310等の価値に等しい信用取引額を、保持する総信用取引額又は記憶する財務価値に加算する。ゲームの終了時に、ゲーム機は、遊技者が選択する態様によりクーポン券310,410を遊技者に発行する。その後、ゲーム機100は、記憶する口座情報を消去し(ステップ650)、待機状態に復帰する(ステップ652)。
【0060】
電子口座を使用するとき、遊技者は、電子口座情報を入力する(ステップ649)。ゲーム機100に組み込まれた複数の選択法に基づいて入力法を変更できる。ゲーム機100は、ゲーム機100に入力される電子口座情報が保持される電子口座と同一であるか否かを決定する。入力された電子口座情報がゲーム機100に現在保持される電子口座と同一のとき(ステップ670)、ゲーム機100は、許可コードの入力とゲーム機100への資金投入との要求を継続する。保持される信用取引額の増加を希望する遊技者は、関連する電子口座と許可情報を入力する(ステップ676)。入力された情報は、電子マネー―クーポン券管理システム580に記憶される情報と比較して鑑別される。入力された電子口座情報が電子マネー―クーポン券管理システム580に記憶される情報と一致すると、システム580は、金額を保持する信用取引額に転送して加算する(ステップ679)。入力された電子口座情報が電子マネー―クーポン券管理システム580に記憶される情報と一致しないと、電子マネー―クーポン券管理システム580は、不一致により電子口座の送信要求の拒否を遊技者に通知する。遊技者が保留中の信用取引額によりゲームの継続を選択すると、電子マネー―クーポン券管理システム580は、電子マネーを使用してゲームを継続する(ステップ674)。
【0061】
入力された電子口座情報がゲーム機100に保持される電子口座情報と相違すると、ゲーム機100は、保持する口座を消去し(ステップ660)、信用取引額の使用許可と金融取引を遊技者に要求する。遊技者は、関連する電子口座と許可情報を通常入力して、電子管理モードになる(ステップ682)。
【0062】
遊技者が信用取引額の使用許可と金融取引のゲーム機100の要求を拒否する(ステップ686)と、ゲーム機100は、待機状態に戻る(ステップ688)。
【0063】
図10は、紙幣鑑別装置システム700の一例のブロック図を示す。紙幣鑑別装置システム700は、電子マネー管理システム760及びゲーム機作動システム770と信号通信を行う電子マネー内蔵紙幣鑑別装置構造710を備える。ネットワーク通信750等の有線インタフェース又は無線通信インタフェースを使用して、信号通信を行うことができる。電子マネーを内蔵する紙幣鑑別装置構造体710及びゲーム機作動システム770をゲーム機100に内蔵することが好ましいが、電子マネー管理システム760をゲーム機100から離間して配置できる。ゲーム機作動システム770は、電子ゲーム主基板、売店主基板及び同様の基板を含む代表的な装置である。電子マネー管理システム760は、ネットワーク通信装置750を使用する多数のゲーム機100に接続されて通信を行う集中化システムが好ましい。
【0064】
電子マネーを内蔵する紙幣鑑別装置構造体710は、金融取引を処理しかつゲーム機作動システム770の動作指令に必要な構成要素を有する。電子マネーを内蔵する紙幣鑑別装置構造体710は、紙幣又は他の許容可能な通貨を受け取り、走査しかつ収容する電子マネー処理部740を有する。各装置が依存する駆動部744と連動する入力制御装置742により電子マネー処理部740が作動される。電子マネー処理部740は、モード選別部734及び上部通信制御部720に接続されて信号通信を行う。モード選別部734は、ゲーム装置100の選択的動作を可能にする。これは、ゲーム機100の動作、金融取引を実行する好適な方法(紙取引法、電子マネー取引法等を使用する)、ゲーム機100に組み込まれる他の全ての操作選択法を含む。モード選別部734は、印刷処理制御部736、ゲーム状況観察部730及び上部通信制御部720と信号通信を行う。モード選別部734を使用して、遊技者が電子マネー又は紙クーポン券310の何れの使用を希望するかの条件を確立することができる。遊技者が紙クーポン券310の使用を選択すると、モード選別部734は、印刷処理制御部736を作動する。モード選別部734を使用して、ゲーム状況観察部730を管理する第2の利便性を選択的に提供することができる。電子マネーを内蔵する紙幣鑑別装置構造体710の全体管理を上部通信制御部720により行うことができる。ゲーム状況観察部730、画像認識紙処理部732、モード選別部734及び/又は電子マネー処理部740の一つ又は複数と、上部通信制御部720との間に信号通信を確立する方法で、電子マネーを内蔵する紙幣鑑別装置構造体710に上部通信制御部720を組み込むことができる。上部通信制御部720は、電子マネーを内蔵する紙幣鑑別装置構造体710内の残部構成要素とゲーム機作動システム770と間を接続する動作インタフェースとなる。上部通信制御部720は、使用可能な認識番号003、認識番号024、認識番号028、認識番号0G8、データ暗号化規格(DES)暗号、ユニバーサルシリアルバス(USB)、情報通信技術(ICT)、セキュリティ管理情報ベース(SMIB)、公益財団法人野田産業科学研究所(NISR)、USBTAO-V、パルス又は5V及び同様の通信規格を含む何らかの適切な標準プロトコルを使用して、電子マネーを内蔵する紙幣鑑別装置構造体710とゲーム機作動システム770との通信接続を構成する。電子マネーを内蔵する紙幣鑑別装置構造体710は、パルス、シリアル(ユニバーサルシリアルバス又はUSBを含む)、パラレル、RS232、MDB、CC-Talk、CCNET、GBA及び同様の通信規格を含む如何なる適切なインタフェースも含むことができる。
【0065】
電子マネー処理部740は、電子マネーの取引及びクーポン券情報を管理して、電子マネー管理システム760との通信を処理する。電子マネー処理部740は、各電子マネー口座を管理し、保持し、解除しかつ認証する。電子マネー口座は、詳細には金融口座を示す。電子マネー管理システム760は、図4に示す装置を備えることが好ましい。
【0066】
図11は、ゲーム機ネットワーク800の例を示すブロック図である。ゲーム機ネットワーク800は、ネットワーク通信装置860を介して、電子マネー管理システム870及びカジノホスト880に信号通信接続されるゲーム機構造810を備える。ゲーム機構造体810は、電子マネー処理機能を内蔵するゲーム機システムを構成する種々の要素を備える。電子マネーを内蔵する紙幣鑑別装置構造体710は、ゲーム機構造体810の動作を制御する主制御部812を利用する。ゲーム機主制御部812は、ホスト通信制御部814、使用者インタフェース管理部820、賭けゲーム処理部830、周辺機器制御部840及び遊技者カード口座管理部850と信号通信を構成する。使用者インタフェース管理部820は、インタフェースと、音声制御部824と、入力管理部826とを備え、インタフェースは、視覚的出力機能及び任意のタッチスクリーン入力機能を有するモニタ制御部822を含む何らかの使用者インタフェース装置とゲーム機主制御部812との間を接続し、音声制御部824は、可聴出力機能と任意の可聴録音又は他の入力機能を有し、入力管理部826は、キーボード又はカーソル位置指示装置等の他の使用者入力機能を有する。ゲーム機構造体810に内蔵できる賭けゲーム処理部830は、ゲーム機主制御部812及び使用者インタフェース管理部820と信号通信を行う。周辺機器制御部840は、印刷装置842、紙幣鑑別装置844、カメラ(図示せず)等の装置を含む周辺機器とゲーム機主制御部812とのインタフェースを有する。遊技者カード口座管理部850は、遊技者カード口座に対応する管理機能を有する。遊技者カード口座管理部850は、磁気カード読取機852を通じて、遊技者カード口座情報を取得する。
【0067】
ネットワーク通信860は、暗号化信号通信プロトコルを利用する固定されたネットワークであることが好ましい。ネットワーク通信部860を介してゲーム機構造810と電子マネー管理システム870との間に信号通信が行われる。電子マネー管理システム870は、電子マネー管理システム760と同様の機能を有する。ネットワーク通信部860を介して、ゲーム機構造810とカジノホスト880との間にも信号通信が行われる。
【0068】
図12は、電子マネー処理部を強化し再構成したゲーム機ネットワーク801の変形例を示すブロック図である。ゲーム機ネットワーク800は、紙幣鑑別装置844内で電子マネー処理部と組み合わされる。ゲーム機構造体811の変形例は、紙幣鑑別装置844の外部で電子マネー取引を処理するように構成される。変形ゲーム機ネットワーク801は、変形ゲーム機構造体811を備える。変形ゲーム機構造体811は、モード選別部890を内蔵するゲーム機構造体810の変形例である。モード選別部890は、標準紙幣―クーポン券モードと電子金融モードとを切り換える。電子金融モードでは、モード選別部890は、電子マネー処理システム892を作動する。作動される電子マネー処理システム892は、ゲーム機主制御部812と電子マネー管理システム870との間の通信を行う。
【0069】
クーポン券システムは、図13に示すクーポン券自動処理ユニット910等の紙幣560と硬貨562を交換する自動システムを利用することができる。紙幣560と硬貨562を処理して、同額のカジノAクーポン券514を発行する機能の構成要素がクーポン券自動処理ユニット910に設けられる。処理回路組立体920は、中央処理ユニット922と、デジタルメモリ装置924と、回路を形成する他の電気構成要素とを備える。この回路により、クーポン券自動処理ユニット910の機能を作動できる。各ゲーム施設独自の暗号化を利用して、機械読取可能な表示部(機械読取可能な価値表示部332と同様)を形成するのが各ゲーム施設の一般的な慣行である。少量のデジタルデータをデジタル記憶装置924に記憶できる。デジタル記憶装置924を半導体メモリで構成できる。大量のデジタルデータを一般的なメモリ記憶装置930に記憶するのが好ましい。一般的なメモリ記憶装置930は、単一又は複数のディスク駆動装置、テープ駆動装置又は大容量半導体メモリバンクを利用できる。クーポン券自動処理ユニット910は、符合化プロトコル932又はゲーム施設独自の暗号化符号を含む。デジタルメモリ装置924内、一般的なメモリ記憶装置930内又は回路の他の部分に符合化プロトコル932を記憶できる。クーポン券自動処理ユニット910に内蔵される表示モニタ940は、処理回路組立体920と信号通信を行う。表示モニタ940は、交換状況のみならず、取引に必要な手順を使用者に通知する視覚表示を与える。クーポン券自動処理ユニット910が待機状態のとき、広告及び同様の市場活動等の他の用途に表示モニタ940を使用できる。画像ユーザインタフェース(GUI)により使用者が入力できるタッチスクリーン機能を有する表示モニタ940を製造できる。
【0070】
クーポン券自動処理ユニット910に内蔵される使用者入力装置942は、処理回路組立体920と信号通信を行う。使用者入力装置942により、データ、命令等の情報を手入力できる。
【0071】
クーポン券自動処理ユニット910の紙幣鑑別装置の入口950に紙幣560と硬貨562を挿入できる。紙幣鑑別装置の入口950は、紙幣560と硬貨562を取り込み、鑑別しかつ収容する紙幣鑑別装置、硬貨操作装置等の装置を備える。紙幣鑑別装置及び硬貨操作装置は、処理回路組立体920と信号通信を行う。紙幣鑑別装置、処理回路組立体920又は特定機能を有する他の内蔵型構成要素により、挿入した紙幣560及び硬貨562の価値が決定される。多数の紙幣560と硬貨562を紙幣鑑別装置の入口950に投入した後、クーポン券自動処理ユニット910は、投入された多数の紙幣560と硬貨562の総額面を決定する。指令信号を受けて、印刷排出口952は、投入された紙幣560と硬貨562の価値に相当する価値を有するカジノAクーポン券514を印刷して発行する。
【0072】
ゲーム施設510,520,530は、個別に又は集合的に設置される。各ゲーム施設510,520,530は、ゲーム施設独自の暗号により暗号化されるクーポン券514,524,534を発行する。この展開は、各ゲーム施設でクーポン券514,524,534を使用しかつ回収することを示す。異なるゲーム施設510,520,530への変換又は兌換を希望する遊技者は、所有するクーポン券514,524,534を第1のゲーム施設で現金化した資金を別のゲーム施設のクーポン券に交換する。クーポン券交換処理を2段階処理から1段階処理に減少するので、遊技者は、より多くの時間をゲームに使用できる。クーポン券交換過程の変更例を図14図17に示す。
【0073】
図14は、クーポン券交換過程の包括的概念を示すブロック図である。ブロック図は、カジノA510、カジノB520及びカジノC530の3ゲーム施設を示す。各ゲーム施設は、クーポン券データベースサーバ512,522,532を備える。各クーポン券データベースサーバ512,522,532は、各クーポン券514,524,534に関する記録を保持する。遊技者は、ゲーム施設510,520,530から取得する発行済クーポン券514,524,534をクーポン券信用交換所540に提供して、単一又は複数の交換クーポン券516,526,536の発行を要求する。クーポン券信用交換所540は、発行クーポン券済514,524,534を遊技者から回収し、要求される単一又は複数の交換クーポン券516,526,536を発行する。回収したクーポン券514,524,534の価値に相当する価値の交換クーポン券516,526,536を発行するか、クーポン券信用交換所540は、交換手数料544を選択的に含みかつ図15に示す交換率だけ低い価値で、要求された単一又は複数の交換クーポン券516,526,536を発行することができる。
【0074】
図15は、人手間によるクーポン券交換処理過程の概念を示すブロック図である。クーポン券信用交換所540は、交換クーポン券516,526,536の目録を保持する。クーポン券信用交換所540は、各ゲーム施設510,520,530毎の人手間によるクーポン券変換プログラムを備える。人手間によるクーポン券交換処理過程は、不要な発行済クーポン券514,524,534を遊技者から回収し、求められるカジノに対応する交換クーポン券516,526,536を発行する。不要な発行済クーポン券514,524,534と等価値又は低価値の交換クーポン券516,526,536を発行して、不要な発行済クーポン券514,524,534と交換する。クーポン券信用交換所540は、クーポン券交換処理542を行う。クーポン券信用交換所540は、交換処理手数料544を含めることができる。クーポン券信用交換所540は、各ゲーム施設510,520,530毎に所定の価値範囲を有する交換クーポン券516,526,536の目録を所持する。各ゲーム施設510,520,530は、交換クーポン券516,526,536を所持する遊技者と信用交換所目録クーポン券516,526,536とに関する価値、状況等の情報を各クーポン券データベースサーバ512,522,532に記録する。図15に示す実施の形態では、遊技者は、カジノ510発行のカジノAクーポン券514をカジノC530発行のカジノC交換クーポン券536と交換する。カジノC交換クーポン券536は、カジノAクーポン券514の価値に対し等価か又は低価値である。
【0075】
図16に例示する第2の実施の形態は、クーポン券自動処理ユニット910を交換機として利用する。遊技者又はクーポン券信用交換所540の従業員は、クーポン券自動処理ユニット910を操作できる。
【0076】
遊技者は、不要な発行済クーポン券514,524,534に関するゲーム施設の名称を入力できる。また、遊技者は、所望の交換クーポン券516,526,536に関するゲーム施設の名称を入力する。交換率544を適用するとき、クーポン券自動処理ユニット910は、交換処理完了前に、遊技者に適用する交換率544を通知する。
【0077】
不要な発行済クーポン券514,524,534は、紙幣鑑別装置及び入口950に挿入される。クーポン券自動処理ユニット910は、挿入された不要な発行済クーポン券514,524,534の機械読取可能な価値表示部332を走査しかつ復号化して、クーポン券の有効性と価値とを決定する。交換率544を適用するとき、クーポン券自動処理ユニット910は、挿入された不要な発行済クーポン券514,524,534の総減額値を計算して、求められるゲーム施設510,520,530で使用する交換クーポン券516,526,536を印刷して発行する。独自の第2の符合化プロトコル934により、カジノB交換クーポン券526を符合化する点に留意すべきである。
【0078】
図16に示す実施の形態では、遊技者は、カジノA510のカジノAクーポン券514をカジノB520に関するカジノB交換クーポン券526に交換できる。例えば、カジノB交換クーポン券526は、10%又は6.00ドル等のクーポン券交換手数料544分だけカジノAクーポン券514から価値が減少する。クーポン券交換処理では、クーポン券の変更発行日を記録してもよい。図示の例では、カジノAクーポン券514は、2013年6月1日付けでカジノA510から発行された。カジノB520に関するカジノB交換クーポン券526には、2013年6月15日付け発行日が記録される。
【0079】
交換クーポン券526は、原クーポン券514の発行日を維持するか又はカジノB交換電子型クーポン券発行日528として特定する新規発行日を記録する処理を行ってもよい。発行日の記録処理により種々の問題を解決できる。第1の問題解決点は、記録処理により初期発行日と初期に決定した失効日を表示(維持)できる点である。第2の問題解決点は、記録処理により発行日を加算して、初期に決定した失効日を表示(維持)できる点である。第3の問題解決点は、記録処理により発行日を加算して、失効日も加算できる点である。予め決められた期間だけ失効日を増加することができる。初期発行日、交換電子型クーポン券発行日528又は他の適切な時間に基づいて、有効期間を起算することができる。交換過程で得られる更新情報は、交換クーポン券526に書き込まれ、各クーポン券データベースサーバ512,522に記録される。バーコード、クイックリード又は二次元バーコード(QRコード)等の機械読取可能画像に更新情報を符合化することができる。継続的に再設定される有効期限、無期有効期限又は無有効期限を交換クーポン券526に付与できることは、理解されよう。
【0080】
前記実施の形態は、紙クーポン券に適用される。図17に例示するように、電子型クーポン券410にも同一の実施の形態を適用することができる。クーポン券自動処理ユニット910で不要な発行済クーポン券514,524,534が読み取られる。スマートフォン400のスマートフォン画面404に表示されるカジノA電子型クーポン券515の画像を走査し、スマートフォン400とクーポン券自動処理ユニット910との無線通信により、クーポン券自動処理ユニット910等の装置にクーポン券を送信して、クーポン券を読取過程を実行できる。カジノAクーポン券データベースサーバ512でカジノA電子型クーポン券515を鑑別する過程が交換過程に設けられる。その後、クーポン券自動処理ユニット910は、カジノBクーポン券データベースサーバ522と通信を行って、財務価値を取得し又は獲得して、カジノB交換電子型クーポン券527を発行することができる。別法として、クーポン券信用交換所540は、各協力ゲーム施設510,520,530のクーポン券の発行に使用する価値と信用取引額を保有する口座を保持することができる。有線又は無線送信を使用して、交換クーポン券516,526,536は、スマートフォン400に送信される。別法として、全交換クーポン券516,526,536の画像又は代表的な機械読取可能な価値表示部332を表示モニタ940に表示できる。遊技者は、スマートフォン400を利用して表示される情報のデジタル画像を取得し、スマートフォン400は、適切に判断して取得した画像を電子交換クーポン券516,526,536に変換する。
【0081】
図17に示す実施の形態では、遊技者は、カジノA510からのカジノA電子型クーポン券515を、カジノB520に関連するカジノB交換電子型クーポン券527に交換する。本実施の形態では、価値の変更を説明しない。
【0082】
図18に示すクーポン券信用交換所540での操作を通じて、発行済カジノクーポン券514を交換電子型クーポン券527に交換できる。スマートフォン400に内蔵されるカメラ409を使用して、発行済カジノクーポン券514のデジタル画像をスマートフォン400で取得する。発行済カジノクーポン券514のデジタル画像又は他のデジタル表示(交換電子型クーポン券527を示す)をスマートフォン400からクーポン券信用交換所540に送信する。クーポン券信用交換所540は、発行元のカジノ510のカジノクーポン券データベースサーバ512と暗号デジタル通信を行う。専用有線通信又は無線通信インタフェースを使用して、クーポン券信用交換所540は、交換電子型クーポン券527のデジタル表示を発行元カジノクーポン券データベースサーバ512に送信する。クーポン券信用交換所540又は発行元カジノクーポン券データベースサーバ512のいずれかは、発行元カジノクーポン券データベースサーバ512のデータベースと互換性のある形式に交換電子型クーポン券527のデジタル表示を復号化する。発行元カジノクーポン券データベースサーバ512は、発行済カジノクーポン券514の有効性を決定し(交換電子型クーポン券527として送信される情報に基づき)、発行済カジノクーポン券514から交換電子型クーポン券527への交換に対応するデータを記録する。発行元カジノクーポン券データベースサーバ512は、交換電子型クーポン券527の変更しかつ/又は符合化した画像を選択的に生成して、スマートフォン400に返信する。この生成返信過程を使用して、処理過程と生成する交換電子型クーポン券527とに安全対策を導入できる。別法として、発行元カジノクーポン券データベースサーバ512は、初期カジノクーポン券514を取り消し、交換電子型クーポン券527形態の新規クーポン券を生成し返信してもよい。
【0083】
発行元カジノ又は他のゲーム施設510から異なる所望の交換カジノ又は他のゲーム施設520へのクーポン券信用交換所540の変更を使用者は要求できる。クーポン券信用交換所540を変更するとき、発行元カジノ又はゲーム施設510に関するサーバ512に変更が通知される。また、交換カジノ又はゲーム施設520に関するサーバに変更が通知される。クーポン券信用交換所540は、発行元カジノクーポン券データベースサーバ512と交換カジノクーポン券データベースサーバ522との間で資金を変換又は兌換する。変換過程では、クーポン券信用交換所540に支払われる変更手数料を含んでもよい。
【0084】
過程又は処理を組み合わせで上記交換実施の形態を適宜変更できることは理解できよう。例えば、遊技者は、クーポン券自動処理ユニット910に紙クーポン券を挿入して、交換電子型クーポン券の発行を要求できる。図面について本発明を説明したが、本発明の精神から逸脱せずに、本発明を多数変更しかつ変形できることは当業者に理解されよう。上記説明及び図面からの全変更例と全誘導例は、特許請求の範囲に示す本発明に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0085】
ゲーム機、現金自動預払機、自動販売機、金銭両替機又は他の金銭作動装置又は機器等の自動化装置の電子決済システムに本発明を適用できる。
【符号の説明】
【0086】
(99)・・電子決済システム、 (130)・・券読取機、 (310,410,514,524,527,534)・・原クーポン券、 (332,330)・・原クーポン券表示部、 (332,330)・・交換クーポン券表示部、 (512,522,532)・・第1のゲーム施設金融サーバ(第2のゲーム施設金融サーバ)、 (516,526,536)・・交換クーポン券、 (910)・・クーポン券交換装置、
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