(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0015】
上記技術思想に基づいて具体的に構成された実施の形態について、以下に図面を参照しつつ説明する。
【0016】
玄米調製設備は、全体構成図を
図2に示すとおり、籾を乾燥排出する穀物乾燥機Dと、この穀物乾燥機Dから受けた籾を処理する籾摺選別機Aと、その仕上玄米を受けて屑米を分離する精粒選別機Bとを連係制御可能に構成する。
【0017】
穀物乾燥機Dは、収穫籾を所定水分値まで乾燥し、排出運転指令によって乾燥処理済の籾を排出して籾摺選別機Aに供給する。籾摺選別機Aは、穀物乾燥機Dから受けた籾を籾摺選別処理して仕上玄米を精粒選別機Bに送る。精粒選別機Bは、仕上玄米中の屑米を選別分離しつつ、備えた計量器Sによって選別玄米量を計量する。選別玄米量が別途設定の目標量に達すると、籾摺機Aと精粒選別機Bとを停止制御する定量選別処理制御を制御部40に備え、この定量選別処理制御によって穀物乾燥機Dを含む全体を統括制御することにより、目標量の選別玄米を選別処理することができる。
【0018】
前記定量選別処理制御について詳細に説明すると、制御部40の運転制御フローチャートを
図1に示すように、第1の制御ステップ(以下において、「S1」の如く略記する。)である目標玄米量設定手段Tによる目標量の設定を条件に、玄米調製設備の運転を開始(S2)し、穀物乾燥機Dの排出運転、籾摺選別機Aの籾摺選別運転、精粒選別機Bの計量選別運転を開始する。
【0019】
籾摺選別機Aは、仕上げ玄米の循環処理を排出処理に切換える循環排出切換弁36を備え、当初は仕上げ玄米の循環によって籾摺選別を進め、混合米タンク24が満量に達した時点で循環排出切換弁36を排出に切換え(S3a,S3b)、以後、仕上げ玄米を送出し、この仕上げ玄米を精粒選別機Bに受けて屑米を分離選別し、計量器Sによって選別玄米量を計量(S4)する。
【0020】
選別玄米量が目標玄米量の近傍に達した時点で、穀物乾燥機Dの排出運転の停止と循環排出切換弁36の循環切換え(S5a,S5b,S5c)を行い、その後に、選別玄米量の計量結果が目標玄米量に到達した時点で精粒選別機Bおよび籾摺選別機Aを停止(S6a,S6b)する。
【0021】
上記構成の定量選別処理制御により、玄米調製設備は、精粒選別機Bで選別処理された選別玄米の量が計量器Sによって計量され、この選別玄米量が目標玄米量設定手段Tの目標玄米量に達した時に籾摺機Aおよび精粒選別機Bが停止することから、設定量毎に籾摺選別作業ができ、目標玄米量の単位で取扱うことができるので、必要量に合わせた選別玄米の出荷が可能となる。
【0022】
また、選別玄米量が目標玄米量に近付くと、循環排出切換弁36を循環側に切換え制御することにより、精粒選別機Bに供給する仕上玄米の供給が止まるので、処理量の経過状況に基づいて供給手段を手動で停止する操作を要することなく、米取りの作業のみで出荷作業が容易となる。
【0023】
また、籾摺機Aの停止タイミングは、精粒選別機Bが選別処理した選別玄米量が目標玄米量に達する間際で、精粒選別機Bの内部残留玄米量が少なくなるタイミングとすることで、次の起動時の過負荷によって停止する事態を回避することができる。
【0024】
穀物乾燥機Dの排出制御は、計量器Sによって計量される選別玄米量が作業開始時に設定した目標玄米量に近付いた段階で、排出運転を停止することにより、米取り作業のみで設定の目標量の選別玄米を得ることができる。
【0025】
また、作業開始時に目標玄米量を設定すると、穀物乾燥機Dから指定された量の籾を排出し、籾摺機Aと精粒選別機Bの処理を経て屑米と仕上玄米をカウントすることにより、正確な歩留り測定が可能となり、また、屑米率から稲の生育状態が分かるので、管理が容易となる。
【0026】
各構成機器の情報とその制御を通信手段によって統合処理し、穀物乾燥機Dの張込籾量と、精粒選別機Bによる仕上米の作業能率の情報を受けて籾摺作業の残り時間を算出し、データ表示もしくはデータ取出しを可能に構成することにより、正確な作業時間の把握が可能となるので、複数の穀物乾燥機について工程管理が可能となる。
【0027】
精粒選別機Bは、選別玄米を受けつつ計量器Sによって計量する方式のほかに、受けた選別玄米を定量袋詰めしてその袋詰数を計数器Vによってカウントする方式とし、目標袋詰数設定手段Wによって設定した目標袋詰数について、処理能率によって各機器の停止タイミングを予測して穀物乾燥機Dの排出を停止することにより、処理量の経過状況に基づいて供給手段を手動で停止する操作を要することなく、所要数量の袋詰め玄米としてその米取りの作業のみによる簡易な取扱いが可能となる。
【0028】
袋詰めの場合は、設定した目標袋詰数になる前に、精粒選別機Bの処理能力に応じた残米量を加味して籾摺機Aの循環排出切換弁36を循環側に事前に切換えることにより、処理量の経過状況に基づいて供給手段を手動で停止する操作を要することなく、米取りの作業のみで目標量を処理することができるとともに、精度を確保しつつ、精粒選別機Bの残米量を抑えて作業を完了することができる。
【0029】
この場合において、設定した目標袋数となる前に、精粒選別機Bが目標数量間際であることを作業者に知らせるとともに、残米処理等の終了タイミングを知らせることにより、処理量の経過状況に基づいて供給手段を停止する操作を要することなく、米取りの作業のみで目標量を処理することができるとともに、精度を確保しつつ、精粒選別機Bの残米量を少なく抑えて作業を完了することができる。
【0030】
また、精粒選別機Bの残米処理中に目標の袋数になった場合は、残米処理後の排出なしに停止し、また、目標数に不足する場合は所定の数量になるように排出する制御を構成することにより、同様に、処理量の経過状況に基づいて供給手段を停止する操作を要することなく、米取りの作業のみで目標量を処理することができるとともに、精度を確保しつつ、精粒選別機Bの残米量を少なく抑えて作業を完了することができる。
【0031】
籾摺機Aの残米処理は、目標の袋数になる前に行い、残米処理後の残米排出量を含めて目標袋数となるように停止制御する。この場合の精粒選別機Bと籾摺機Aの残米量は、それぞれの処理能力に応じた数値を使用する。
【0032】
このようにして、処理量の経過状況に基づいて供給手段を停止する操作を要することなく、米取りの作業のみで目標量を処理することができるとともに、精度を確保しつつ、精粒選別機Bの残米量を少なく抑えて作業を完了することができる。
【0033】
籾摺機Aの籾摺作業時間は、穀物乾燥機Dの排出籾量データと精粒選別機Bの選別処理能率データと連動して終了予測することにより、籾摺作業の効率化を図ることができる。
【0034】
玄米調製設備を無人運転する場合は、タブレット携帯電話等の通信端末機Rにより作業終了時間を作業者に連絡することにより、作業者の利便性を確保することができる。
また、入力された作業終了希望時間に基づいて籾摺機Aの循環排出切換弁36を調節し、作業終了希望時間に遅れた場合は、循環側に切換えることにより、籾摺作業の効率化を図ることができる。
【0035】
また、希望終了時間に対して終了予測時間が異なる場合は、脱ぷ率を上げて早く、また、脱ぷ率を下げて遅くして希望終了時に合わせて脱ぷ率を自動調節することにより、籾摺作業の効率化を図ることができる。
また、希望終了時間に対して終了予測時間が異なる場合は、作業者が出先から希望終了時間を変更できるようにシステムを構成することにより、作業者の利便性を確保することができる。
【0036】
(関連機器)
次に、本発明の適用対象となる玄米調製装置の内部構造について、関連する機器を中心に説明する。
以下本発明の実施例を図面に基づき説明する。
玄米調製設備は
図2に示すように左側から右側に籾摺選別機A、粒選別機Bを配設し、籾摺選別機Aで籾摺選別した仕上げ玄米を玄米揚穀機5で次工程の粒選別機Bに揚穀供給し、粒選別機Bで仕上げ玄米を精粒玄米と屑米とに粒選別する。また、籾摺選別機Aに穀物乾燥機Dの排出部を接続する。
【0037】
次に、
図3に基づき揺動選別板型籾摺選別機の全体構成について説明する。
籾摺選別機Aは、機体の左側上部に配設している籾摺部1と、左右中央部に配設している摺落米風選部2と、機体の右側に配設している揺動選別板型混合米選別部3と、混合米選別部3の選別摺落米を揚穀する混合米揚穀機4と、混合米選別部3の仕上げ玄米を機外に取り出す玄米揚穀機5と、混合米選別部3の選別籾を籾摺部1に揚穀還元する籾揚穀機27により構成されている。
【0038】
籾摺部1は籾摺ロール型に構成されていて、籾ホッパ6と、一対の籾摺ロール7,7と、籾摺ロール7,7の下方に設けられている振動型の摺落米移送棚8等により構成されている。籾ホッパ6の籾は籾摺ロール7,7で籾摺されて摺落米移送棚8に落下供給され、振動している摺落米移送棚8により右側に移送され、摺落米風選部2下部の選別始端側に供給される。
【0039】
摺落米風選部2は、摺落米風選箱体9と、摺落米風選箱体9内に上下方向に沿うように配設されている摺落米選別風路10と、摺落米選別風路10の中途部下方に設けられている粃受樋11と、摺落米選別風路10の始端部である下側部に設けられている摺落米受樋12と、摺落米選別風路10の終端側上側部に配設されている吸引ファン13と、排塵筒14等により構成されている。
【0040】
次に、揺動選別型の混合米選別部3について説明する。
多段の揺動選別板15には、板面に選別用の凹凸が形成されていて、縦方向の一側を高い供給側、他側を低い排出側とし、縦方向に直交する横方向の一方側を高い揺上側、横方向他側を低い揺下側として、揺動選別板15の縦横2方向ともに傾斜した構成とし、揺動選別板15を揺動装置(図示省略)により横方向斜め上下に往復揺動する構成である。
【0041】
揺動選別板15の上方には混合米タンク24が配設されていて、摺落米受樋12に風選された混合米が混合米揚穀機4により揚穀され混合米タンク24に供給される。次いで、分配供給樋16、分配ケース17を経由して揺動選別板15に供給される。
【0042】
揺動選別板15の揺下側側壁の排出側部分には、籾排出口を切り欠き構成し、選別籾は揺下側に取り出され、籾還元流路29を経て籾揚穀機27に供給される構成である。
揺動選別板15に供給された混合米は、粒形の大小,比重の大小,摩擦係数の大小等の関係で、比重の重い小形の玄米は揺上側に偏流分布し、玄米に比較して大形で比重の軽い籾は、揺下側に偏流分布し、その中間部には分離されない籾・玄米の混合米が分布しながら選別される。そして、これらの選別穀粒は、揺動選別板15の排出側に設けられている玄米仕切板18及び籾仕切板19で仕切られて取り出される。
【0043】
取り出された仕上げ玄米は、玄米取出樋20,玄米流路21,玄米揚穀機5を経て機外に取り出される。また、取り出された選別混合米は混合米取出樋22,混合米流路23,摺落米受樋12,混合米揚穀機4,混合米タンク24,分配供給樋16,分配ケース17を経て、揺動選別板15に再度供給され再選別される。
【0044】
揺動選別板15の揺下側に偏流分離した選別籾のうち揺下側の側壁に沿って流下したものは、籾排出口から籾還元流路29に取り出され、また、揺下側側壁よりも揺上側を流下したものは揺動選別板15の排出側端部から籾仕切板19により仕切られて、籾取出樋25に取り出される。このようにして取り出された選別籾は、籾流路26,籾揚穀機27を経て籾摺部1に揚穀還元され、再度の籾摺がなされる。なお、摺落米風選部2で粃受樋11に選別された粃は、籾揚穀機27に送られ、混合米選別部3の選別籾と共に籾摺部1に揚穀還元される。
【0045】
籾摺部1の下部には籾摺モータM1を配設し、ベルト伝動装置により駆動各部を駆動するようにしている。
次に、
図5に基づき籾摺選別機における混合米タンク24の穀粒溜まり具合に基づく籾開閉シャッタ弁31の関連的調節構成について説明する。
【0046】
籾ホッパ6の下部には籾開閉シャッタ弁31を設け、籾開閉シャッタ弁31の軸部31a回りに回動自在に軸支している。籾開閉シャッタ弁31の軸部31aの側部にはシャッタ弁操作レバー32の軸部32aを軸心一致状態で配設し、軸部31aと軸部32aとの間に融通連結手段33を介装し、所定範囲の融通を持たせて連動連結し、シャッタ弁操作レバー32の操作により籾開閉シャッタ弁31を回動調節するよう構成している。そして、シャッタ弁操作レバー32の開閉操作に関連して揺動クラッチワイヤー39bが作動し、揺動伝動装置39の揺動クラッチ39aを入切するように構成している。
【0047】
すなわち、籾開閉シャッタ弁31の軸部31a端部に第1融通アーム33aを取り付け、シャッタ弁操作レバー32の軸部32a端部に第2融通アーム33bを取り付け、第1融通アーム33aと第2融通アーム33bとの間を長孔とピンにより所定範囲の融通を持たせて連動連結している。しかして、シャッタ弁操作レバー32を軸部32a回りに開閉操作すると、第1融通アーム33a、第2融通アーム33bを介して籾開閉シャッタ弁31を開閉することができる。
【0048】
また、混合米揚穀機4上部の揚穀投げ出し部4aには、混合米タンク24を上下動自在に吊り下げ支持し、混合米タンク24に所定量以上の穀粒が溜まり重くなると、混合米タンク24はバネ34に抗して下方へ移動し、穀粒が所定量より少なくなり軽くなると、バネ34により上方へ移動するように構成している。
【0049】
そして、混合米タンク24の側方に混合米タンク上限センサSE3及び混合米タンク下限センサSE4を設け、混合米タンク24に所定量以上の混合米が溜り下方へ移動すると混合米タンク下限センサSE4がON検出し、混合米タンク24に所定量以下の混合米が溜り上方へ移動すると混合米タンク上限センサSE3がON検出するようにしている。
【0050】
また、混合米タンク24と籾開閉シャッタ弁31とをメカ的なリンケージで連結する籾開閉シャッタ弁調節手段37により連動連結している。この籾開閉シャッタ弁調節手段37は、例えば、混合米タンク24に一端が連結されている誘導ロッド37a,誘導ロッド37aの他端にピン連結している第1支点アーム37b,第1支点アーム37bの他端にピン連結している連動ロッド37c,連動ロッド37cの他端にピン連結している回動アーム37dにより構成されていて、回動アーム37dの他端に籾開閉シャッタ弁31の軸部31aのアーム部をピン連結している。
【0051】
しかして、混合米タンク24に所定量以上の穀粒が溜り下方へ移動すると、誘導ロッド37a,第1支点アーム37b,連動ロッド37c及び回動アーム37dを介して籾開閉シャッタ弁31が閉調節される。また、混合米タンク24の穀粒量が所定量以下に減少し上方へ移動すると、誘導ロッド37a,第1支点アーム37b,連動ロッド37c及び回動アーム37dを介して籾開閉シャッタ弁31が開調節される。従って、機内の穀粒量を過不足なく適正に調整しながら円滑に籾摺選別作業をすることができる。
【0052】
なお、混合米タンク24の穀粒流下口から混合米が常時流下するように構成し、混合米調節弁により流出混合米量を調節するように構成している。
混合米選別部3の選別穀粒取出部には循環/排出切換弁36を設けて選別玄米を機内循環側あるいは機外排出側に切り換え可能に構成し、コントローラ40の指令により循環/排出切換弁制御モータM2を正逆回転駆動し、循環/排出切換弁36を機内循環側あるいは機外取出側に切り換えるようにしている。そして、循環/排出切換弁36の循環側への切換を循環/排出切換弁(循環)センサSE5が検出し、排出側への切換を循環/排出切換弁(排出)センサSE6が検出するように構成している。
【0053】
また、籾摺選別機の正面中央の摺落米風選部2の上部に操作盤を設け、その見取図を
図7(a)に示すように、運転開始スイッチ、運転停止スイッチ、排出スイッチ(循環/排出切換弁36の排出側への切り換えを可能にするスイッチ(図示省略))、ロール開閉スイッチと開閉量、モータ負荷、主モータ異常表示部(図示省略)を設け、籾摺モータM1の負荷状態を籾摺選別負荷電流センサSE1で検出し表示するようにしている。
【0054】
次に、
図4に基づき縦型粒選別機Bについて説明する。
縦長円筒状の選別フレーム41を下部に配設し、選別フレーム41には遊動輪体を取り付けている。選別フレーム41の上側部に縦長円筒状の選別ケース42を配設し、選別ケース2内には同一の縦軸心回りに互いに反対方向へ回転する大径の選別網筒43及び小径の揚穀ラセン筒44を配設し、選別フレーム41に設けた粒選別モータM4からベルト伝動装置47を経由して伝動ケース48内のギヤ伝動装置(図示省略)に動力を伝達し、ギヤ伝動装置の正回転伝動装置(図示省略)を経由して選別網筒43を低速正回転駆動し、逆回転伝動装置(図示省略)を経由して揚穀ラセン筒44を高速逆回転駆動するように構成している。
【0055】
選別ケース42の下部に投入ホッパ49を設け、投入ホッパ49に籾摺選別機Aから仕上げ玄米が投入されると流下して揚穀ラセン筒44の下端部に流入する。次いで、被選別玄米は揚穀ラセン筒44のラセン翼により放射方向に飛散されつつ揚穀され、大きな精粒玄米は網目から漏れずに選別網筒43内を上方まで揚穀され、選別ケース42上部の仕上げ玄米室51に取り出され、揚穀ラセン筒44上部に一体的に取り付けられている掻き出し羽根52により、選別ケース42の上部に連設している取出ホッパ53に取り出される。
【0056】
また、揚穀選別中に小形の屑粒玄米は選別網筒43の選別孔から外周側の屑米室54に放出選別されて下部に集められ、選別網筒43と一体的に回転する羽根板56,…で集められ、屑米室54の下部に設けた屑米取出口57から機外に取り出される。
【0057】
粒選別機Bの操作盤には、その見取図を
図7(b)に示すように、粒選別運転/停止スイッチ、増減スイッチによる目標玄米量設定手段T(目標袋詰数設定手段Wと兼用)を配置するほか、設定した目標玄米量または目標袋数の表示、処理過程における累積の計量値、処理能率等を表示する。粒選別機Bの取出ホッパ53には選別玄米量の大小を検出する選別玄米量検出センサSE7を設けている。なお、選別玄米量検出センサSE7を投入ホッパ49に設けてもよい。
【0058】
次に、
図6に基づき制御ブロック図について説明をする。
コントローラ40の入力側には、スイッチ群及びセンサ群を接続している。すなわち、籾摺機Aの運転開始スイッチSW1,運転停止スイッチSW2,排出スイッチSW3,粒選別運転/停止スイッチSW4、及び、主モータM1の負荷電流値を検出する籾摺選別負荷電流センサSE1,籾開閉シャッタ弁開閉センサSE2,混合米タンク上限センサSE3,混合米タンク下限センサSE4,循環/排出切換弁(循環)センサSE5,循環/排出切換弁(排出)センサSE6,選別玄米量検出センサSE7,粒選別負荷電流センサSE8を、入力インターフェイスを経由して接続するほか、計量器Sまたは計数器V、目標玄米量設定手段Vまたは目標袋詰数設定手段Wを接続している。
【0059】
また、出力側には駆動回路を経由して籾摺モータM1,循環/排出切換弁制御モータM2,ロール間隙制御モータM3,粒選別モータM4を接続している。
さらに、通信端末機Rを含む機器間の情報交換を可能に通信接続する。