(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6663162
(24)【登録日】2020年2月18日
(45)【発行日】2020年3月11日
(54)【発明の名称】シート処理装置における排紙機構及びこれを備えた画像読取装置
(51)【国際特許分類】
B65H 31/26 20060101AFI20200227BHJP
【FI】
B65H31/26
【請求項の数】7
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2014-262019(P2014-262019)
(22)【出願日】2014年12月25日
(65)【公開番号】特開2016-120997(P2016-120997A)
(43)【公開日】2016年7月7日
【審査請求日】2017年12月8日
(73)【特許権者】
【識別番号】000208743
【氏名又は名称】キヤノンファインテックニスカ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100098589
【弁理士】
【氏名又は名称】西山 善章
(74)【代理人】
【識別番号】100098062
【弁理士】
【氏名又は名称】梅田 明彦
(72)【発明者】
【氏名】篠原 正晃
(72)【発明者】
【氏名】小澤 淳也
(72)【発明者】
【氏名】竹下 尚人
(72)【発明者】
【氏名】廣川 浩幸
(72)【発明者】
【氏名】濱田 政孝
【審査官】
冨江 耕太郎
(56)【参考文献】
【文献】
特開2013−14417(JP,A)
【文献】
特開2014−209770(JP,A)
【文献】
特開2011−32098(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65H5/36−5/38、29/52、31/00−31/40
B41J13/10
G03G15/00
H04N1/00
H05K7/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
処理部から送られたシートを排紙トレイに集積する排紙機構であって、
排紙口から所定の排紙方向にシートを排紙する排紙経路と、
前記排紙口から排紙されるシートを積載し、前記排紙口の前記排紙方向の下流側に段差を形成して配置された排紙トレイと、
前記排紙口から排紙されるシートを制動する制動手段と、
を備え、
前記制動手段は、その基端部が取付けフレームに揺動可能に軸支持され、その先端部がシートの積載量に応じて上下動するレバー部材で構成され、
前記レバー部材の先端部または前記取付けフレームの何れか一方に形成された突起部と他方に形成された凹陥部とが相互に弾力的に係合され、
前記先端部が、前記排紙トレイ上に積載されるシートに制動を及ぼす位置から離間した退避位置において前記取付けフレームに保持可能に構成されている、
ことを特徴とするシート処理装置における排紙機構。
【請求項2】
前記レバー部材には、先端部にリブ形状の複数の突起部が設けられ、
前記取付けフレームには、前記突起部と嵌合する凹陥部が設けられ、
前記凹陥部は、弾性変形可能な形状であることを特徴とする請求項1に記載のシート処理装置における排紙機構。
【請求項3】
前記レバー部材には、前記突起部と凹陥部の係合を解除するノブが設けられていることを特徴とする請求項2に記載のシート処理装置における排紙機構。
【請求項4】
前記リブ形状の突起部には鍔部が一体形成され、この鍔部が前記ノブを構成することを特徴とする請求項3に記載のシート処理装置における排紙機構。
【請求項5】
前記レバー部材と、前記取付けフレームには、一方に前記突起部と凹陥部の係合を解除する操作開口が形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のシート処理装置における排紙機構。
【請求項6】
前記取付けフレームは、前記排紙トレイの上方に配置された給紙トレイであることを特徴とする請求項1に記載のシート処理装置における排紙機構。
【請求項7】
読取プラテンと、
前記読取プラテンに配置された画像読取機構と、
前記読取プラテンの上流側に配置されたフィーダ機構と、
前記読取プラテンの下流側に配置された排紙機構と、
を備え、
前記排紙機構は請求項1から6のいずれか1項に記載の排紙機構であることを特徴とする画像読取装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像読取装置などにおいて処理されたシートを排紙トレイに収納する排紙機構の改良に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、画像読取部などの処理部から送られたシートは、排紙経路の下流側に配置されている排紙トレイに搬出され、積載されて収納される。このため排紙経路の排紙口には排紙ローラが配置されシートをトレイ上方に向かって搬出する。排紙口の下流側には段差を形成して排紙トレイが配置され搬出されたシートを積載して収納する排紙機構が知られている。
【0003】
例えば特許文献1には、上下に配置した給紙トレイからシートを画像読取部に給送し、読取部からの下方に配置してある排紙トレイに収納している。このとき排紙口の前方に上から下に垂れ下げさせたストッパー部材で、シートがトレイ上で散乱するのを防止している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2014−22840号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述したように排紙口からシートを排紙トレイ上に勢い良く搬出させる際に、シートの搬出スピードを低減させるブレーキ手段(制動レバーなど)をトレイ上方に配置する機構が採られている。
【0006】
従来は、排紙トレイの上方から下方にレバー形状の制動部材(特許文献1のブレーキ部材など)を設け、排紙口から搬出されたシートの速度を抑制させている。この場合排紙口から送られるシートは、(1)読取り画像モード(モノクロ、カラーなど)によって排紙速度が異なるとき、(2)シートサイズが大小異なるとき、(3)シート厚さ、材質が異なるとき、(4)カールなどのシート性状が異なるとき、常にトレイ上の所定位置に集積されることが求められる。
【0007】
例えば薄い材質でサイズの大きいシートが排紙口から高速度で搬出すると
図4(b)に示すようにシート先端が制動レバーに突き当たって巻き込み方向に案内されると、シートがカールしてジャムを引き起こす。
【0008】
従って従来は使用するシートの材質、サイズを所定範囲に定めて制動レバーの作用を設定している。このため、使用者が特殊なシートを使用するときには画像読取などの処理を実行することができない問題があった。
【0009】
本発明は、簡単な構造で広範なシートを画像読取などの処理部から排紙トレイ上に整然と収納することができる排紙機構の提供をその課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するため本発明は、排紙トレイの上方に排紙口から送られるシートの速度を低減する制動レバーを取付フレームに係脱可能に保持して、排紙条件に応じて制動作用を働かせるか否か選択可能にしたことを特徴としている。
【0011】
本願の請求項1の発明は、処理部から送られたシートを排紙トレイに集積する排紙機構であって、排紙口
から所定の排紙方向にシートを排紙する排紙経路と、
前記排紙口から排紙されるシートを積載し、前記排紙口の
前記排紙方向の下流側に段差を形成して配置された排紙トレイと、
前記排紙口から
排紙され
るシート
を制動する制動手段と
、を備える。
【0012】
そして上記制動手段は、その基体部が取付けフレームに揺動可能に軸支持され、その先端部がシートの積載量に応じて上下動するレバー部材で構成され、前記レバー部材の先端部または
前記取付けフレームの何れか一方に形成された突起部と他方に形成された凹陥部とが相互に弾力的に係合され、前記先端部が、前記排紙トレイ上に積載されるシートに制動を及ぼす位置から離間した退避位置において前記取付けフレームに保持可能に構成
されている。これにより、レバー先端部は、取り付けフレームとの間で簡単な構造で保持され、容易に解除することができる。
【0013】
これによってレバー部材を排紙口から搬出されたシートと係合して制動する作動姿勢からシート上方に退避した位置に保持させることができ、シートの排紙条件に応じて制動作用を選定できる。
【0016】
請求項
2の発明は、上記レバー部材には先端部にリブ形状の複数の突起部が、取付フレームには、この突起部と嵌合する凹陥部を設け、このとき凹陥部を弾性変形可能な形状とする。
【0017】
これによって、レバー部材は複数のリブ状突起部で適切な制動作用が働くようにウェイト調整することとなり、同時にフレーム側の凹陥部を弾性変形可能にすることによって嵌合状態に確実に保持することが出来る。
【0018】
請求項
3の発明は、上記レバー部材には突起部と凹陥部の係合を解除するノブを設ける。これによってレバー部材を簡単に作動姿勢に復帰させることができる。
【0019】
請求項
4の発明は、リブ形状の突起部には鍔部を一体形成し、この鍔部を上記解除用のノブとする。これによって、その製造が容易となる。
【0020】
請求項
5の発明は、上記レバー部材と、上記取付フレームには、一方に上記突起部と凹陥部の間の係合を解除する操作開口を形成する。これによって、操作開口から突起部と凹陥部の係合を解除させることが出来る。
【0021】
請求項
6の発明は、上記取付フレームは、排紙トレイの上方に配置された給紙トレイで構成する。これによって上下に配置したトレイの間にレバー部材を取り付けることができる。
【0022】
そして、本発明は、読取プラテンと、読取プラテンに配置された画像読取機構と、読取プラテンの上流側に配置されたフィーダ機構と、
請求項1乃至6の何れかの上記排紙機構
と、を備え
た画像読取装置を提供する。
【0023】
これによって、読取プラテンと、読取プラテンに配置された画像読取機構と、読取プラテンの上流側に配置されたフィーダ機構と、読取プラテンの下流側に配置された排紙機構とを備えた画像読取装置は、シートの排紙条件に応じて制動作用を選択でき、または、レバー部材が複数のリブ状突起部で適切な制動作用が働くようにウェイト調整することとなる。
【0024】
同時にフレーム側の凹陥部を弾性変形可能にすることによって嵌合状態に確実に保持することができ、またはレバー部材を簡単に作動姿勢に復帰させることができる。またはレバー部材を解除するノブの製造が容易となり、または取付フレームに設けた操作開口から突起部と凹陥部の係合を解除させることが出来る。よって画像読取装置において原稿シートが、薄紙から厚紙まで広範なシートであっても連続してジャム少なく読み取ることができる。
【発明の効果】
【0025】
本発明は、排紙トレイの上方にシートの排紙速度を減速させる制動レバーを設け、このレバーを作動姿勢と非作動姿勢に選択的に位置付けるようにしたものであるから以下の効果を奏する。
【0026】
排紙口から送られるシートのサイズ、材質、或いは排紙速度などの条件に応じて制動レバーの作用を働かせるか否か選択することによって広範なサイズ、材質のシートあるいは腰の弱いカールしたシートであってもトレイ上でジャムを引き起こすことがない。
【0027】
またそのための構造は、トレイ上方に配置されている取付フレームに突起部または凹陥部を設け、制動レバー先端部を弾性的に係止することによって簡単に構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【
図1】本発明に係わる画像読取装置の全体構成の説明図。
【
図3】本発明に係わる排紙機構の要部説明図であり、(a)は制動手段を構成する作動レバーの作動姿勢と退避姿勢を示し、(b)(c)は突起部と凹陥部の係合を解除する異なる実施形態を示す。
【
図4】(a)は
図1の装置における作動レバー先端部のリブ構造を示し、(b)は従来の装置における排紙状態の説明図。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下図示の実施の形態に基づいて本発明を詳述する。
図1は本発明を採用した画像読取装置Aの全体構成の説明図である。図示の装置は、給紙部1と、読取部2と、排紙部3から構成されている。
【0030】
給紙部1は、給紙トレイ12と、キックローラ13と、分離手段14と、ゲートストッパ15で構成されている。給紙トレイ12は原稿シート(以下「シート」と云う)を載置するトレイで構成されている。ゲートストッパ15は、トレイ上の先端部に配置されシート束のセットを容易にする。
【0031】
キックローラ13は、給紙トレイ上のシートを給紙方向に繰り出すため、給紙方向に回転する回転体(ローラ、ベルトなど)で構成され、シートと係合する位置と退避した位置との間で上下動するようにシフト機構(不図示)が装備されている。分離手段14は、キックローラで繰り出されたシートを1枚ずつ分離して下流側に送る。
【0032】
このため、分離手段14はローラ、ベルトなどの給紙方向に回転する給紙回転体14aと、この回転によるシートの重送を阻止するリタード部材14bで構成されている。リタード部材14bとしては、給紙反対方向に回転する逆転ローラか、固定ローラか、分離パットなどが知られている。
【0033】
図示の給紙トレイ12は合成樹脂のモールド成形で形成され、シートのサイドを規制するサイド規制部材16が一体的に形成されている。
【0034】
読取部2は、読取プラテン21と、給紙経路(シート搬送経路)23で構成されている。読取プラテン21は透明の読取面22で形成され、内部には図示しない画像読取機構が設けられている。画像読取機構としてはプラテン上の原稿に光を照射する光源ランプと、画像からの反射光をCCDラインセンサに結像する撮像光学系が知られている。この撮像光学系は縮小光学系と等倍光学系と、異なる複数の機構が知られているが、本発明はいずれも採用可能である。
【0035】
上記給紙経路23は、分離手段14の下流側に配置され、読取プラテン21に分離手段14から送られたシートを案内する経路で構成されている。この経路にはレジストローラ対24とリードローラ25が配置され、それぞれ給紙方向に回転可能に駆動モータに連結されている。また、リードローラ25の近傍にはシート先端を検出するセンサSe1が配置され、ローラの回転量とセンサの検知信号から下流側の読取プラテン21における読取開始位置(ライン)を算出するように構成されている。
【0036】
排紙部3は、読取プラテン21からシートを引継ぎ搬送する排紙経路31と、排紙トレイ35で構成されている。排紙経路31には、読取プラテン21からシートを搬出する搬送ローラ32と、経路排紙口33に配置された排紙ローラ34が配置され、それぞれ排紙方向に回転する駆動モータに連結されている。そして、経路排紙口33には、シート先端と後端を検出する排紙センサSe2が配置されている。
【0037】
排紙トレイ35は、排紙経路31の経路排紙口33から段差dを形成して配置されたシートの積載面36を有するトレイ部材で構成されている。積載面36は排紙方向(
図1右方向)に徐々に高くなる迫り上がり方向に傾斜している。この傾斜はシート後端を後端規制面37(経路排紙口33と積載面36との間の段差壁;立面)に揃えさせる為である。従って積載面の傾斜角度はシートが自重で滑り落ちる程度の角度が好適である。
【0038】
図1に示すように排紙トレイ35は給紙トレイ12の下方に配置され、両トレイは上下に間隔Dを隔てて配置されている。この間隔Dが排紙シートの積載空間を形成する。そして給紙トレイ12の底壁38(取付フレーム;以下同様)には、制動手段40を構成するレバー部材41が配置されている。
【0039】
レバー部材41は、基端部41aを支持ピン41pで揺動可能に取付フレーム38に軸支持し、(間隔Dを垂れ下がって)先端部41bは積載面36上の最上シートと係合する紙触片に形成してある。
【0040】
レバー部材41の紙触片41bは、シートを損傷しない程度の広幅に形成され、シートと接触する背面側には突起部42が形成してある。図示の突起部42はギャップを有する複数のリブ41r(r1〜r6)で構成され、各リブは弾性変形可能な樹脂材料で形成されている。一方、取付フレーム38には、突起部42に嵌合する凹陥部43が形成してある(
図2参照)。
【0041】
突起部42は、排紙トレイ35に排紙されるシートに、レバー部材41の紙接片41bが接触する際、ウェイト(重り)としての役割を果たす。紙接片41bの厚みを変えて形成することも可能であるが、ウェイト量を多くしようとすると厚みを増すと、樹脂成型を行った時に、樹脂が冷えて固まるまでに多くの時間を必要とする。
【0042】
弾性変形可能な範囲でリブ41rの厚みを決め、供給される紙種の坪量の範囲に合わせてリブ41rの数量と、長さを決めれば、樹脂成型条件に影響を与えることなく最適なウェイトを形成することが可能となる。
【0043】
上述の突起部42と凹陥部43の関係について
図3(
図2の要部拡大図)に従って説明する。この突起部42と凹陥部43とは互いに嵌合する位置と形状に形成され、一方はレバー部材41に、他方は取付フレーム38に配置される。図示するレバー部材側に突起部42を、取付フレーム側に凹陥部43を、配置する場合について説明する。
【0044】
レバー部材41には、先端部(紙触片)41bに複数のリブ41r(r1〜r6)で幅W1を有する突起部42が形成してある。一方、取付フレーム38には、幅W2を有する凹陥部43が形成してあり、突起部42と凹陥部43はレバー部材41の支持ピン41pを中心に同一距離に配置され、レバー部材41が揺動運動すると突起部42が凹陥部43に嵌合する位置に配置されている。
【0045】
上記凹陥部43には、突起部42(両サイドのリブr1、r6)と係合するスナップ部44(44a、44b)が形成してある。このスナップ部44は合成樹脂で取付フレーム38を形成する際に、凹陥部43を切り欠き形成するのと同時にそのフランジ部に弾性変形可能な突出部を設けている。これらは、例えばモールド成形で一体成形すると加工が容易である。
【0046】
従ってレバー部材41の突起部42を取付フレーム38の凹陥部43に嵌合し、スナップ部44a、44bでリブ状突起部を挟圧するとレバー部材41は、先端部(紙触片)41bが給紙トレイ12に形成した取付フレーム38の内部に嵌合した状態で保持される。
【0047】
なお、突起部42のリブ41rと凹陥部43のスナップ部44(44a、44b)は、いずれも弾性変形可能である形態を示したが、いずれか一方が弾性変形可能であれば良いことは勿論である。
【0048】
レバー部材41には、
図3(b)に示すようにリブ形状の突起部42には鍔部(フランジ)45が一体形成してある。この鍔部45をノブとして互いに嵌合した突起部42と凹陥部43を係合解除することができる。
【0049】
また、上述の鍔部45に代えて
図3(c)に示すように突起部42と凹陥部43の一方に外部から手指を挿入可能な操作開口46を設けて、突起部42と凹陥部43の係合解除することとも可能である。
【0050】
次に制動手段40の動作状態について説明する。
図3(a)は制動手段40の動作状態を示し、同図実線は制動手段40が作動状態であり、同図破線は制動手段40が非作動状態を示している。作動状態において、基端部41aを支持ピン41pに揺動可能に支持されたレバー部材41は、その自重で先端部41bを排紙トレイ35の積載面36(最上シートの上)に係合させている。
【0051】
この状態でレバー部材41は先端部(紙触片)41bが積載面36上の最上シートに追従してその高さ位置に上下動する。この状態で経路排紙口33から搬出されたシート先端はレバー部材41に沿って積載面36に案内される。このときシートはレバー部材41の先端部(紙触片)41bとの間の係合摩擦で減速されて緩やかにトレイ上に積載される。
【0052】
そこでオペレータがレバー部材41を、
図3(a)破線の非作動状態に係止すると、積載面36の上方に位置した排紙エリアにはレバー部材41が存在しないため、低速で排出されたシート、あるいは腰の弱いシートが経路排紙口33から搬送されたときに排紙速度を低減させてシートジャムを招くことがない。
【符号の説明】
【0053】
A 画像読取装置
12 給紙トレイ
33 経路排紙口
34 排紙ローラ
35 排紙トレイ
36 積載面
38 底壁(取付フレーム)
40 制動手段
41 レバー部材
41a 基端部
41b 先端部(紙触片)
41p 支持ピン
42 突起部
41r リブ(r1〜r6)
43 凹陥部
44a スナップ部
44b スナップ部
45 鍔部(フランジ部)