(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6663362
(24)【登録日】2020年2月18日
(45)【発行日】2020年3月11日
(54)【発明の名称】カプセル吐出用ポンプ容器
(51)【国際特許分類】
B65D 47/34 20060101AFI20200227BHJP
B65D 83/00 20060101ALI20200227BHJP
F04B 9/14 20060101ALI20200227BHJP
A45D 34/04 20060101ALI20200227BHJP
【FI】
B65D47/34 110
B65D83/00 K
F04B9/14 B
A45D34/04 550
【請求項の数】3
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2016-573113(P2016-573113)
(86)(22)【出願日】2015年5月18日
(65)【公表番号】特表2017-521329(P2017-521329A)
(43)【公表日】2017年8月3日
(86)【国際出願番号】KR2015004943
(87)【国際公開番号】WO2015194761
(87)【国際公開日】20151223
【審査請求日】2018年5月15日
(31)【優先権主張番号】10-2014-0072730
(32)【優先日】2014年6月16日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】515033496
【氏名又は名称】ヨンウー カンパニー,リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001807
【氏名又は名称】特許業務法人磯野国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジュン ソフィ
(72)【発明者】
【氏名】ハム キヨン
【審査官】
蓮井 雅之
(56)【参考文献】
【文献】
特開平10−17045(JP,A)
【文献】
特開2008−247472(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2006/0043117(US,A1)
【文献】
特開平10−59405(JP,A)
【文献】
特開2003−73230(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2015/0144662(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 47/34
A45D 34/04
B65D 83/00
F04B 9/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
液状の内容物、及び、カプセル形態の内容物が貯蔵され、内容物の使用によって容積が減らされる容器本体と、
前記容器本体の上部に結合され、ポンピング部材を支持し、前記容器本体に貯蔵された内容物が流入するように、内容物流入ホールが形成されたシリンダーが具備される支持体と、
前記支持体に結合され、容器本体に貯蔵された内容物が外部へ排出されるようにポンピング作動を行い、前記シリンダに流入する内容物が上部へ移動する通路を形成する内容物移動管と、
前記内容物移動管の上部へ延長し形成され、ボタン部材の内側に結合される結合部と、前記内容物移動管の上端を開閉する第2バルブ部材が定置されるように、前記結合部の内側に陥没形成されるバルブ定置部で構成されるステム、及び、
前記内容物移動管の下部を覆って結合され、前記シリンダの内壁に密着して昇降によって、シリンダ内部の圧力を変化させるシールキャップを含むポンピング部材と、
前記ポンピング部材の上部に結合され、ユーザーの加圧による圧力をポンピング部材に伝達し、ポンピング部材のポンピング作動を誘導し、前記ポンピング部材のポンプ作動により、内容物を吐出するように内容物吐出ホールが形成されるボタン部材と、を含み、
前記シリンダは、前記内容流入ホールの上部に位置し、前記シリンダ内部の圧力変化によって、前記内容物流入ホールを開閉する第1バルブ部材が設置され、前記バルブ定置部には、前記シリンダ内部の圧力変化によって、前記内容物移動管の上端を開閉する第2バルブ部材が設置され、
前記第1バルブ部材、及び、第2バルブ部材は一側が固定された状態で、他側が上下に回動し、前記内容物流入ホール、及び、内容物移動管の上端を開閉するように構成され、前記内容物移動管の管口径は、カプセル形態の内容物よりサイズが大きく形成され、前記カプセル形態の内容物が粉砕されない状態で吐出されるようにし,
前記第2バルブ部材は、前記結合部の内周面を覆って前記バルブ定置部に嵌合され、中空が形成される第2バルブ本体と、前記第2バルブ本体の内周面一側に前記第2のバルブ本体及び第2開閉板より厚さが薄く形成される第2回動支持台と、前記第2回動支持台を中心に上下回動を可能に結合され、上下回動によって前記内容物移動管の上端を開閉する前記第2開閉板を含むことを特徴とするカプセル吐出用ポンプ容器。
【請求項2】
前記第1バルブ部材は、前記シリンダの内周面を覆って嵌合され、中空が形成される第1バルブ本体と、
前記第1バルブ本体の内周面一側に第1回動支持台を通じて上下回動を可能に結合され、上下回動によって前記内容物流入ホールを開閉する第1開閉板を
含むことを特徴とする請求項1に記載のカプセル吐出用ポンプ容器。
【請求項3】
前記ボタン部材には内容物の使用可否によって、前記内容物吐出ホールに着脱可能な密閉部材が結合され、前記密閉部材は、前記内容物吐出ホールに挿入され、引き出されることにより、前記内容物吐出ホールを開閉する挿入部、及び、前記挿入部から延長し形成され、ユーザーが把持可能なハンドル部で構成されることを特徴とする請求項1に記載のカプセル吐出用ポンプ容器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カプセル吐出用ポンプ容器に関するもので、より詳細には、バルブ部材の開閉板がバルブ本体の内周面に回動支持台を通じて上下に回動可能に結合され、内容物流入ホール、及び、内容物移動管の上端を開閉するように構成されることにより、ポンピング部材のポンピング作動時、カプセルになっている粒の内容物をつぶさなく、吐出することができるカプセル吐出用ポンプ容器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的にシワ防止用や老化防止用などのような機能性化粧品の中には、主となるベース成分に、他の成分でできたカプセルが含まれた粒タイプの化粧品がある。これらの粒タイプの化粧品は、ビタミンAやビタミンCのように一緒に存在しにくい成分らを混合しなければならない場合や、混合されて存在すると変質する可能性がある成分を混合しなければならない場合に、特定成分をカプセルに含有させてベース成分に混合させたものである。
【0003】
前記のように粒タイプの内容物が具備された容器が登録実用新案第20-0180852号(以下、「登録実用新案」という。)に開示されている。
【0004】
前記登録実用新案は、粒型の内容物を収容する筒と、前記筒の入口部に付着され、前記内容物を排出するためのポンプと、ノズルを備えるヘッドと、前記筒から前記ポンプと前記ヘッドを経て外部へ連結される排出通路が具備された容器において、前記通路に前記粒型の内容物を粉砕するための網が設置されたことが特徴である。
【0005】
前記登録実用新案は、内容物の吐出時、粒形化粧品が網を通過しながらこわれ、主成分と混合されて吐出するように構成され、内容物吐出過程で粒形化粧品がこわれながら混合が行われたのか、それとも、粒形態の化粧品が壊れた状態で、主成分と混合していてから、吐出されるのかについて、ユーザーが確認することができないので、内容物変質の恐れによって製品の効能に対する信頼性が低下するという問題があった。
【0006】
一方、前記登録実用新案のようなポンプ構造を通じたポンピング作動によって粒形化粧品を吐出させる場合、粒形化粧品がポンプのシリンダー内部に設置されたボールバルブなどのチェックバルブを通過し、一部がつぶれる現象が発生することとなる。これにより、製品の効能に対する信頼性が低下するという問題があった。
【0007】
このように、ユーザーが粒形化粧品を直接肉眼で確認し、主成分と混合して使用できるように粒形化粧品をつぶれていない状態で吐出させることが可能なポンプ構造が要求されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上述した問題点を解決しようと案出されたもので、本発明の目的は、バルブ部材の開閉板がバルブ本体の内周面に回動支持台を通じて上下に回動可能に結合され、内容物流入ホールおよび、内容物移動管の上端を開閉するように構成されることにより、ポンピング部材のポンピング作動時、カプセルになっている粒の内容物をつぶさずに、吐出することが可能なカプセル吐出用ポンプ容器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記のような問題点を解決するために、本発明に係るカプセル吐出用ポンプ容器は、液状の内容物、及び、カプセルの形態の内容物が貯蔵され、内容物の使用によって容積が減少する容器本体と;前記容器本体の上部に結合され、ポンピング部材を支持し、前記容器本体に貯蔵された内容物が流入するように内容物流入ホールが形成されたシリンダーが具備される支持体と;前記支持体に結合され、容器本体に貯蔵された内容物が外部へ排出されるようポンピング作動を実行し、前記シリンダに流入する内容物が上部へ移動する通路を形成する内容物移動管と、前記内容物移動管の上部へ延長し形成され、前記ボタン部材の内側に結合される結合部と、前記内容物移動管の上端を開閉する第2バルブ部材が定置されるように前記結合部の内側に形成されるバルブ定置部で構成される
ステム、及び、前記内容物移動管の下部を覆って結合され、前記シリンダの内壁に密着して昇降によって、シリンダ内部の圧力を変化させるシールキャップを含むポンピング部材と;前記ポンピング部材の上部に結合され、ユーザー加圧による圧力をポンピング部材に伝達し、ポンピング部材のポンピング作動を誘導し、前記ポンピング部材のポンプ作動により内容物が吐出するように内容物吐出ホールが形成されるボタン部材と、を含み、
前記シリンダには、前記内容流入ホールの上部に位置し、前記シリンダ内部の圧力変化によって、前記内容物流入ホールを開閉する第1バルブ部材が設置され、前記バルブ定置部には、前記シリンダ内の圧力変化によって、前記内容物移動管の上端を開閉する第2バルブ部材が設置され、
前記第1バルブ部材、及び、第2バルブ部材は一側が固定された状態で、他側が上下に回動し、前記内容物流入ホール、および、内容物移動管の上端を開閉するように構成され、前記内容物移動管の管口径はカプセルの形態の内容物よりサイズが大きく形成され、前記カプセルの形態の内容物が粉砕されない状態で吐出されることを特徴とする。
【0010】
また、前記第1バルブ部材は、前記シリンダの内周面を覆って嵌合され、中空が形成される第1バルブ本体と、前記第1バルブ本体の内周面一側に第1回動支持台を通じ、上下回動が可能に結合され、上下回動によって前記内容物流入ホールを開閉する第1開閉板を含むことを特徴とする。
【0011】
また、前記第2バルブ部材は前記結合部の内周面を覆って嵌合され、中空が形成される第2バルブ本体と、前記第2バルブ本体の内周面一側に第2回動支持台を通じて上下回動が可能に結合され、上下回動によって、前記内容物移動管の上端を開閉する第2開閉板を含むことを特徴とする。
【0012】
また、前記ボタン部材には内容物の使用可否によって、前記内容物吐出ホールに着脱可能な密閉部材が結合され、前記密閉部材は、前記内容物吐出ホールに挿入し、引き出されることによって、前記内容吐出ホールを開閉する挿入部、及び、前記挿入部から延長し形成され、ユーザーが把持可能なハンドル部で構成されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
以上のように、本発明によれば、バルブ部材の開閉板がバルブ本体の内周面に回動支持台を通じて、上下に回動可能に結合され、内容物流入ホール、及び、内容物移動管の上端を開閉するように構成されることにより、ポンピング部材のポンピング作動する時、カプセルになっている粒の内容物をつぶさずに、吐出することができる長所がある。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明の好ましい実施例に係るカプセル吐出用ポンプ容器の構成を示す分解斜視図である。
【
図2】本発明の好ましい実施例に係るカプセル吐出用ポンプ容器の構成を示す組立斜視図である。
【
図3】本発明の好ましい実施例に係るカプセル吐出用ポンプ容器の構成を示す断面図である。
【
図4】本発明の好ましい実施例に係るカプセル吐出用ポンプ容器の第1,2バルブ部材の構成を示す説明図である。
【
図5】本発明の好ましい実施例に係るカプセル吐出用ポンプ容器の内容物排出過程を示す説明図である。
【
図6】本発明の好ましい実施例に係るカプセル吐出用ポンプ容器の内容物排出過程を示す説明図である。
【
図7】本発明の好ましい実施例に係るカプセル吐出用ポンプ容器の内容物排出過程を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照して、本発明を詳細に説明する。各図面に記載された同一の参照符号は同一の部材を示す。
【0016】
図1は、本発明の好ましい実施例に係るカプセル吐出用ポンプ容器の構成を示す分解斜視図であり、
図2は、本発明の好ましい実施例に係るカプセル吐出用ポンプ容器の構成を示す結合斜視図である。
【0017】
図3は、本発明の好ましい実施例に係るカプセル吐出用ポンプ容器の構成を示す断面図であり、
図4は、本発明の好ましい実施例に係る他のカプセル吐出用ポンプ容器の第1,2バルブ部材の構成を示す説明図である。
【0018】
図1〜4を参照すると、本発明の好ましい実施例に係るカプセル吐出用ポンプ容器は、容器本体(100)、支持体(200)、ポンピング部材(300)、ボタン部材(400)を含む。
【0019】
前記容器本体(100)は、液状の内容物、及び、カプセル形態の粒の内容物(以下、「内容物」という。)が貯蔵されるもので、その内側下部には、内容物の使用によって上昇するピストン(110)が具備される。本発明の図面では、前記容器本体(100)にピストン(110)が備えられることを示めしたが、チューブ容器など、様々な容器で構成することができ、容器本体(100)の内側に内容物が収容されるポーチを結合することもできる。
【0020】
前記支持体(200)は、前記容器本体(100)の上部に結合され、ポンピング部材(300)を支持するもので、ポンピング部材(300)が結合され、ポンピング作動が可能なように中央部にシリンダ(210)が具備され、前記シリンダ(210)の下部には、容器本体(100)に貯蔵された内容物が流入されることができるように内容物流入ホール(211)が形成され、前記内容物の流入ホール(211)の上部には、シリンダ(210)内部の圧力変化によって、前記内容物流入ホール(211)を開閉する第1バルブ部材(220)が設置される。
【0021】
本発明において、前記第1バルブ部材(220)は、一側が固定された状態で、他側が上下に回動し、前記内容物流入ホール(211)を開閉するように構成されることを特徴とする。このために、前記シリンダ(210)の内側下部にシリンダー(210)の内周面を覆って嵌合され、中空が形成される第1バルブ本体(221)と、前記第1バルブ本体(221)の内周面一側に、第1回動支持(222)を通じて上下回動を可能に結合され、上下回動によって前記内容物流入ホール(211)を開閉する第1開閉板(223)で構成される。
【0022】
前記第1バルブ部材(220)は、前記容器本体(100)に貯蔵された内容物が内容物流入ホール(211)を通じて流入する時に、従来の一般的なチェックバルブと異なり、第1開閉板(223)が上方向へ回動して内容物流入ホール(211)を開放することとなる。これにより、カプセルの形態の内容物が粉砕されない状態でシリンダ(210)の内部に流入されることが可能となる。
【0023】
一方、前記支持体(200)には、ボタン部材(400)の誤作動を防止するためのオーバーキャップ(600)が結合される。
【0024】
前記ポンピング部材(300)は、前記支持体(200)のシリンダー(210)に結合され、容器本体(100)に貯蔵された内容物が外部へ排出されるようポンピング作動を実行するもので、
ステム(310)、シールキャップ(320)、第2バルブ部材(330)を含む。
【0025】
前記
ステム(310)は、その上部がボタン部材(400)に結合され、その下部にはシールキャップ(320)を結合し、ボタン部材(400)の加圧可否によって、一緒に移動し、シールキャップ(320)の乗降を可能にするもので、シリンダ(210)に流入される内容物が上部へ移動する通路を形成する内容物移動管(311)と、前記内容物移動管(311)の上部へ延長し形成され、ボタン部材(400)の内側に結合される結合部(312)と、前記内容物移動管(311)の上端を開閉する第2バルブ部材(330)が定置されるように前記結合部(312)の内側に形成されるバルブ定置部(313)で構成される。
【0026】
前記内容移動管(311)の管口径は、カプセル形態の内容物が移動する過程で粉砕されないようにカプセルよりもサイズが大きく形成されることが望ましい。
【0027】
前記シールキャップ(320)は、前記内容移動管(311)の下部を覆って結合され、前記シリンダ(210)の内壁に密着して昇降によってシリンダー(210)の内部の圧力を変化させるもので、ボタン部材(400)を加圧する時には、
ステム(310)の移動によって下降し、シリンダー(210)の内部に流入された内容物が内容移動管(311)を通じて内容物吐出ホール(410)に移動するようにし、ボタン部材(400)の加圧の解除時には、
ステム(310)の移動によって上昇し、容器本体(100)に貯蔵された内容物がシリンダ(210)の内部に流入されることを可能とする。
【0028】
前記第2バルブ部材(330)は、前記結合部(312)の内側に形成されたバルブ定置部(313)に定置されて、シリンダ(210)の内部の圧力変化によって、前記内容物移動管(311)の上端を開閉するもので、本発明において、前記第2バルブ部材(220)は、一側が固定された状態で、他側が上下に回動し、前記内容物移動管(311)の上端を開閉するように構成されることを特徴とする。このため、前記結合部(312)の内周面を覆って定置部(313)に嵌合され、中空が形成される第2バルブ本体(331)と、前記第2バルブ本体(331)の内周面一側に第2回動支持台(332)を通じて、上下回動を可能に結合され、上下回動によって前記内容物移動管(311)の上端を開閉する第2開閉板(333)で構成される。
【0029】
前記第2バルブ部材(330)は、前記シリンダ(210)に流入された内容物が内容移動管(311)を通じて上部へ移動する時に、従来の一般的なチェックバルブと異なり、第2開閉板(333)が上方向へ回動して内容物移動管(311)の上端を開放することとなる。これにより、カプセルの形態の内容物が粉砕されない状態で内容物吐出ホール(410)を通じて外部へ吐出されることが可能となる。
【0030】
一方、前記ポンピング部材(300)は、一般的なポンプ構造である
ステム、
ステムの下部に結合されるピストンロッド、ピストンロッドの下部でピストンロッドの外周面を覆って結合され、シリンダの内壁に沿って移動するシールキャップの構造の中、ピストンロッドを除いて、
ステムの外周面にシールキャップが結合されるように、ポンプの構造を設計することにより、部品数を減らして費用節減が可能なだけでなく、ピストンロッドの側面に形成される内容物流入ボールを通じて内容物が移動されないで、
ステムの内容物移動管に直接内容物が移動されるため、カプセル形態の内容物が粉砕されない状態で吐出されることが可能となる。
【0031】
前記ボタン部材(400)は、前記ポンピング部材(300)の上部に結合され、ユーザーの加圧による圧力をポンピング部材(300)に伝達し、ポンピング部材(300)のポンピング作動を誘導するもので、前記ポンピング部材(300)のポンピング作動により内容物が吐出するように、その側面に内容物吐出ホール(410)が形成される。
【0032】
本発明において、前記ボタン部材(400)には、内容物の使用可否によって前記内容物吐出ホール(410)に着脱可能な密閉部材(500)が結合されることが特徴で、前記密閉部材(500)は、前記内容物吐出ホール(410)に挿入され、引き出されることにより、前記内容物吐出ホール(410)を開閉する挿入部(510)、及び、前記挿入部(510)から延長し形成され、ユーザーが把持可能なハンドル部(520)で構成される。
【0033】
前記密閉部材(500)は、内容物吐出ホール(410)に挿入された状態では、内容物の涙液を防止するとか, 空気または異物などが内容物吐出ホール(410)に流入されることを遮断し、内容物吐出ホール(410)から分離された場合、内容物の吐出を可能とする。
【0034】
以下では、
図5〜7を参照して、本発明の好ましい実施例に係るカプセル吐出用ポンプ容器の作動過程を説明する。
図5〜7は、本発明の好ましい実施例に係るカプセル吐出用ポンプ容器の内容物排出過程を示す説明図である。
【0035】
図5〜7を参照すると、本発明の好ましい実施例に係るカプセル吐出用ポンプ容器は、シリンダー(210)の内部に内容物が流入した状態で、内容物を吐出して使用したい場合は、まず、内容物吐出ホール(410)を閉鎖している密閉部材(500)を内容物吐出ホール(410)から分離させた後、ボタン部材(400)を加圧する。
【0036】
前記のように、ボタン部材(400)を加圧すると、その下部に位置するポンピング部材(300)のポンピング作動が行われるようになる。これにより、シリンダ(210)の内部に発生する圧力によって内容物が内容物移動管(311)を通じて上昇するようになり、上昇する内容物の圧力によって第2バルブ部材(330)が内容物移動管(311)の上端を開放して、内容物吐出ホール(410)を通じて内容物の吐出が行われれる。
【0037】
このとき、第2バルブ部材(330)の第2開閉板(333)が上方向へ回動して、内容物移動管(311)の上端を開放することとなる。これにより、カプセル形態の内容物が粉砕されない状態で、内容物吐出ホール(410)を通じて外部に吐出されることが可能となる。
【0038】
次に、ボタン部材(400)の加圧を解除すると、ポンピング部材(300)を構成するスプリングの弾性力によって、ボタン部材(400)が上昇するようになる。これにより、シリンダ(210)の内部に発生する圧力によって、第1バルブ部材(220)が内容物流入ホール(211)を開放するようになり、開放された内容物流入ホール(211)を通じて容器本体(100)に貯蔵された内容物がシリンダ(210)の内部に流入が行われる。
【0039】
この時、第1バルブ部材(220)の第1開閉板(223)が上方向へ回動して内容物流入ホール(211)を開放する。これにより、カプセルの形態の内容物が粉砕されない状態でシリンダー(210)の内部に流入される。
【0040】
本発明は、前述したように、従来のチェックバルブの構造とは異なり、内容物を吐出する時、第1開閉板(223)、及び、第2の開閉板(333)が上方向へ回動して内容物流入ホール(211)、及び、内容物移動管(311)の上端を開放するように構成されることにより、カプセルになっている粒の内容物をつぶさないで吐出させた後、ユーザーが吐出されたカプセルをつぶして、液状の内容物と混合して使用することができるので、製品に対する信頼性を向上させることができる。
【0041】
図面と明細書で最適の実施例が開示された。ここで特定の用語を用いたが、これは単に本発明を説明するための目的で用いたものであり、意味の限定や特許請求の範囲に記載された本発明の範囲を制限するために用いたものではない。従って、当該技術分野の通常の知識を有する者であれば、多様な変形及び均等な他の実施例が可能であることを理解すべきである。また、本発明の真の技術的保護範囲は、添付された特許請求の範囲の技術的思想によって定められる。