(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6663388
(24)【登録日】2020年2月18日
(45)【発行日】2020年3月11日
(54)【発明の名称】シャワーヘッド
(51)【国際特許分類】
A47K 3/28 20060101AFI20200227BHJP
【FI】
A47K3/28
【請求項の数】8
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2017-93498(P2017-93498)
(22)【出願日】2017年5月10日
(65)【公開番号】特開2018-187181(P2018-187181A)
(43)【公開日】2018年11月29日
【審査請求日】2018年3月23日
(73)【特許権者】
【識別番号】517162851
【氏名又は名称】伊藤産業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100120086
【弁理士】
【氏名又は名称】▲高▼津 一也
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 晴輝
【審査官】
下井 功介
(56)【参考文献】
【文献】
意匠登録第1088498(JP,S)
【文献】
国際公開第2012/008535(WO,A1)
【文献】
特開2006−212611(JP,A)
【文献】
特開2009−000471(JP,A)
【文献】
特開2007−033941(JP,A)
【文献】
登録実用新案第3079229(JP,U)
【文献】
特開2006−136697(JP,A)
【文献】
韓国公開特許第10−2007−0014707(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47K 3/28
A01K13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
前面に多数の散水孔を有する散水部、長尺の把持部及びシャワーホース連結部を有し、片手で散水及び指洗浄を同時に行うことができると共に一般的なシャワー装置としても使用可能なシャワーヘッドであって、
前記散水部の背面側に、掌を背面に接触させて支持するための支持手段を備えると共に、前記散水部の厚さが2.5cm以下であることを特徴とするシャワーヘッド。
【請求項2】
散水部の幅が7cm以下であることを特徴とする請求項1記載のシャワーヘッド。
【請求項3】
支持手段が固定バンドであることを特徴とする請求項1又は2記載のシャワーヘッド。
【請求項4】
固定バンドが伸縮性を有するバンドであることを特徴とする請求項3記載のシャワーヘッド。
【請求項5】
固定バンドは、一端が、散水部の側部に取り付けられると共に、他端が、前記一端の取付位置より基端側に取り付けられていることを特徴とする請求項3又は4記載のシャワーヘッド。
【請求項6】
固定バンドは、一端が、先端に取り付けられると共に、他端が、二股に分かれて、前記一端の取付位置より基端側に取り付けられていることを特徴とする請求項3又は4記載のシャワーヘッド。
【請求項7】
支持手段が、指間で挟持する突起状支持部であることを特徴とする請求項1又は2記載のシャワーヘッド。
【請求項8】
散水部の背面に、滑止部材が設けられていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか記載のシャワーヘッド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、片手で、散水及び指洗浄を行うことが可能なシャワーヘッドに関する。
【背景技術】
【0002】
通常、シャワーで洗浄する際は、片方の手でシャワーヘッドを保持し、もう一方の手の指で擦ることでシャンプーや石鹸等の洗浄剤を洗い流すが、例えば、介護者や乳幼児を支えつつシャワーで洗浄する場合や、手を負傷し片手しか使用できない場合等、何らかの事情で片手が使用できない場合においては、この作業が困難になる。
このような状況を改善するため、片手でシャワーヘッドを保持しつつも指先を自由に使用できるよう工夫されたシャワーヘッド等が提案されている。
【0003】
例えば、前面および後面を有する盤状の送出頭部と、該送出頭部の前記前面に設けられた複数の噴射孔と、前端部および後端部と管路とを有し、前記前端部が前記送出頭部の前記後面に位置する、作業者の指を当てるための直線パイプ部と、前面および後面と管路とを有し、前記前面が前記直線パイプ部の後端部に位置する支持用のつば部と、前端部および後端部と管路とを有し、前端部が前記つば部の後面に位置する曲線パイプ部とを備え、前記直線パイプ部の管路と、前記つば部の管路と、前記曲線パイプ部の管路と、前記複数の噴射孔が互いに連通するように構成されたシャワーヘッドが提案されている(特許文献1参照)。
【0004】
さらに、外部から供給される湯水をシャワー状に吐水する吐水手段と、該吐水手段を手のひらに装着する装着手段と、を備えることを特徴とする洗浄器具が提案されている(特許文献2参照)。
【0005】
また、吐水ホースに基端部を連通連結して吐水可能に構成したシャワーヘッド本体であって、前記シャワーヘッド本体の表側に、外部に突出するブラシ歯を持つブラシ部が配置され、前記シャワーヘッド本体内部に前記吐水ホースと連通し開口した吐水口をブラシ部ほぼ中央に設けたことを特徴とするペット用シャワーヘッドが提案されている(特許文献3参照)。
【0006】
しかしながら、これらのシャワーヘッド等は、片手で使用できるものの、浴室等で使用する一般的なシャワー装置として使用できるものではなく、実用性に乏しい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2004−16974号公報
【特許文献2】特開2007−75503号公報
【特許文献3】特開2006−246788号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の課題は、片手で散水及び指洗浄を同時に行うことができると共に、一般的なシャワー装置としても使用可能なシャワーヘッドを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者は、上記のような課題を解決すべく鋭意研究した結果、シャワーヘッドの散水部の厚さを薄くすると共に、散水部の背面に掌を接触させて支持するための支持手段を設けることにより、散水部からの散水と指による洗浄を同時に行うことができ、一般的なシャワー装置としても使用することができることを見いだし、本発明を完成するに至った。
【0010】
すなわち、本発明は、以下の通りのものである。
[1]前面に多数の散水孔を有する散水部の背面側に、掌を背面に接触させて支持するための支持手段を備えると共に、前記散水部の厚さが2.5cm以下であることを特徴とするシャワーヘッド。
[2]散水部の幅が7cm以下であることを特徴とする[1]記載のシャワーヘッド。
[3]支持手段が固定バンドであることを特徴とする[1]又は[2]記載のシャワーヘッド。
[4]固定バンドが伸縮性を有するバンドであることを特徴とする[3]記載のシャワーヘッド。
[5]固定バンドは、一端が、散水部の側部に取り付けられると共に、他端が、前記一端の取付位置より基端側に取り付けられていることを特徴とする[3]又は[4]記載のシャワーヘッド。
[6]固定バンドは、一端が、先端に取り付けられると共に、他端が、二股に分かれて、前記一端の取付位置より基端側に取り付けられていることを特徴とする[3]又は[4]記載のシャワーヘッド。
[7]支持手段が、指間で挟持する突起状支持部であることを特徴とする[1]又は[2]記載のシャワーヘッド。
[8]散水部の背面に、滑止部材が設けられていることを特徴とする[1]〜[7]のいずれか記載のシャワーヘッド。
【発明の効果】
【0011】
本発明のシャワーヘッドによれば、片手で散水と同時に指での洗浄を行うことができ、例えば、片手で介護者や幼児などを支える場合や片手を負傷した場合に、もう一方の手でシャワーヘッドを保持しながら指先にて洗浄することができる。また、このような使い方をしない場合には、一般的なシャワー装置として使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明の第1の実施形態に係るシャワーヘッドの概略斜視図である。
【
図2】本発明の第1の実施形態に係るシャワーヘッドの概略斜視図である。
【
図3】本発明の第1の実施形態に係るシャワーヘッドの概略側面図及び正面図である。
【
図4】本発明の第1の実施形態に係るシャワーヘッド使用時の説明図である。
【
図5】本発明の第2の実施形態に係るシャワーヘッド使用時の説明図である。
【
図6】本発明の第3の実施形態に係るシャワーヘッドの概略背面図である。
【
図7】本発明の第4の実施形態に係るシャワーヘッドの概略斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明のシャワーヘッドは、前面に多数の散水孔を有する散水部の背面側に、掌を背面接触させて支持するための支持手段を備えると共に、前記散水部の厚さが2.5cm以下であることを特徴とする。
【0014】
本発明のシャワーヘッドとしては、散水部、把持部及びシャワーホース連結部を有する、浴室の一般的なシャワー装置に用いられるシャワーヘッドと同様の構成のものを挙げることができる。
【0015】
本発明の散水部は、厚さが薄く構成されており、上記のように、厚さが2.5cm以下である。厚さが2.5cm以下であると、掌を散水部の背面に接触させて固定した際、指が洗浄対象物に行き届き、指を自在に動かして、十分な洗浄(洗浄剤の洗い流し)を行うことが可能となる。かかる散水部の厚さは、指による十分な洗浄がより容易となる点から、2.0cm以下であることが好ましく、1.5cm以下であることがより好ましく、1.2cm以下であることがさらに好ましい。なお、本発明における散水部の厚さとは、多数の散水孔が形成された散水孔形成部の中心における厚さをいい、例えば、突起部等が設けられている場合は突起部等を含まず、掌を接触させる散水部の背面として把握される面を延長させた想定面までの厚さをいう(
図3(a)参照)。
【0016】
また、散水部の側端面の側端部厚さが、1.5cm以下であることが好ましく、1.0cm以下であることが好ましい。これにより、指が洗浄対象物により容易に行き届き、指による十分な洗浄がさらに容易となる。
【0017】
また、散水部は、幅が狭く構成されていることが好ましい。例えば、散水部の幅は、7cm以下であることが好ましく、6.5cm以下であることがより好ましく、5.0〜6.0cmであることがさらに好ましい。散水部の幅がこの範囲にあると、散水部が掌(指以外の部分)に収まり、指による洗浄がより容易となる。なお、本発明における散水部の幅とは、上記厚さの場合と同様、多数の散水孔が形成された散水孔形成部の中心における幅をいう(
図3(b)参照)。
【0018】
本発明の支持手段としては、掌を背面に接触させて支持できるものであれば特に制限されるものではなく、例えば、固定バンドや、指間で挟持する突起状支持部を挙げることができる。
【0019】
固定バンドとしては、紐状のバンド、帯状のバンド等を挙げることができる。かかる固定バンドは、バンドの長さを調整できるものであってもよい。これにより、手の大きさに合わせて固定具合(締付圧)を調節することができる。また、固定バンドは、伸縮性を有するものであってもよい。固定バンドが伸縮性を有することにより、掌が散水部の背面に常に押し付けられる状態となり、洗浄する際の激しい動きによるズレを軽減することができる。このような伸縮性を有する固定バンドとしては、例えば、ゴムバンドを挙げることができる。
【0020】
固定バンドのシャワーヘッドへの取付態様としては、掌を散水部背面に接触させ固定できる態様であれば特に制限されるものではなく、例えば、固定バンドがシャワーヘッドの長さ方向に対して垂直方向に取り付けられるよう、固定バンドの両端が散水部の両側部(長さ方向に同じ位置)に取り付けられる態様を挙げることができる。これにより、右手、左手を区別することなく、両方の手に対応することができる。
【0021】
また、例えば、固定バンドの一端が、散水部の側部に取り付けられると共に、他端が、前記一端の取付け位置より基端側に取り付けられる態様を挙げることができる。具体的には、固定バンドの一端が散水部の位置する側方の一側部に取り付けられると共に、他端が散水部又は把持部の反対側部又は反対側部を介した前面部に取り付けられ、固定バンドが斜めに取り付けられた態様を挙げることができる。このような取付態様であると、固定バンドに手を挿入し固定した際、シャワーヘッドが斜めに配置され、シャワーヘッドの把持部が邪魔にならない。具体的には、固定バンドの一端は、散水孔形成部の中心を幅方向に伸ばした中心側部より基端側に設けられることが好ましく、中心側部から基端側に1.5cm、好ましくは1.0cm以内の位置に設けられることが好ましい。他端は、一端よりも2〜4cm基端側に設けられていることが好ましい。なお、本発明における散水部の側部とは、厳密な側端部の他、近傍の前面部や背面部も含む。
【0022】
また、固定バンドの一端が、先端に取り付けられると共に、他端が、二股に分かれて一端の取付位置より基端側に取り付けられる取付態様も好ましい。すなわち、固定バンドが、サンダルの鼻緒のように先端から二股に分かれて二つのアーチを形成して散水部又は把持部の両側部に取り付けられる態様や、二股に分かれたバンドが背面側から前面側に延びて前面部に取り付けられる態様や、二股に分かれたバンドが背面側から前面側に延びて両者が接続している態様が好ましい。このような取付態様であると、左右のどちらの手に装着しても同じように使用することができる。また、二つのアーチに指を分けて挿入し、先端の固定バンドを指間に挟み込む等により、使用時の前後のズレを軽減することができる。さらに、二つのアーチを手の適当な位置に掛けることにより、手の大小にかかわらず使用することが可能となる。なお、本発明における散水部又は把持部の両側部とは、厳密な側端部の他、近傍の前面部や背面部も含む。また、シャワーヘッドの先端とは、幅方向中心線上の厳密な先端部の他、その近傍も含む。
【0023】
また、支持手段が指間で挟持する突起状支持部である場合、かかる突起状支持部としては、散水部の背面から垂直に立設されたものや、散水部の背面から基端側に反るように突出しているものを挙げることができる。突起状支持部が設けられることにより、使用時に、突起状支持部を指間に挟み込み、散水部の背面に掌を接触させて洗浄することができる。
【0024】
かかる突起状支持部の先端には、突起状支持部本体より大きな留め部が設けられていることが好ましい。これにより、使用時に、前記先端と散水部との間に手が挟まれた状態となり、手の上下の動きを抑制して支持することができる。また、突起状支持部の側部に、指の形状に沿った凹状の窪みを備えていることが好ましい。この突起状支持部の窪みに指間を挟み込むことにより、より安定して支持することができる。なお、突起状支持部は、通常は、散水部と一体として形成されたものであるが、別体であってもよい。
【0025】
また、本発明の支持手段は、複数の支持手段を組み合わせてもよく、例えば、上記固定バンド及び突起状支持部の組合せを挙げることができる。これにより、散水部の背面への掌の支持がより強固となり、洗浄する際の激しい動きによるズレをより軽減することができる。
【0026】
また、本発明のシャワーヘッドには、散水部の背面に滑止部材が設けられていることが好ましい。これにより、固定バンドによる支持と相まって掌を散水部に密着させ、洗浄する際の激しい動きによるズレを軽減することができる。滑止部材としては、例えば、凹凸が形成された滑止部材が挙げられ、その材質としては、ポリウレタン、EVA樹脂等を挙げることができる。
【0027】
以下、図面を用いて本発明の実施形態を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施形態に制限されるものではない。ここで、
図1及び
図2は、本発明の第1の実施形態に係るシャワーヘッドの概略斜視図である。
図3は、本発明の第1の実施形態に係るシャワーヘッドの概略側面図及び正面図である。
図4は、本発明の第1の実施形態に係るシャワーヘッド使用時の説明図である。
図5は、本発明の第2の実施形態に係るシャワーヘッド使用時の説明図である。
図6は、本発明の第3の実施形態に係るシャワーヘッドの概略背面図である。
図7は、本発明の第4の実施形態に係るシャワーヘッドの概略斜視図である。
【0028】
図1に示すように、本発明の実施形態に係るシャワーヘッド10は、支持手段として固定バンド20を備えている。
【0029】
図1及び
図2に示すように、シャワーヘッド10は、長尺で、中央部に把持部32を備え、その先端側に散水部40を備え、基端側に円筒状のシャワーホース連結部30を備えている。シャワーホース連結部30は、ねじ山が形成されており、一般的なシャワー装置のシャワーホースと接続可能である。
【0030】
散水部40は、シャワーヘッド10の先部に位置し、全体として平板状に形成されており、前面に多数の散水孔42を有する散水板(散水孔形成部)44を具備している。この散水部40は、厚さが約1.5cm、幅が約5.5cmとなっている(
図3参照)。また、側端部の厚さが約8mmとなっている。
【0031】
図1及び
図2に示すように、固定バンド20は、プラスチック製の帯状バンドであって、散水部40の背面側に手が挿入可能かつ掌が密着する長さで、アーチを形成するように取り付けられている。固定バンド20の左端部20Lは、散水部40(散水板44)の中心側部から基端側に1.0cmの箇所に取り付けられ、他端の右端部20Rは、左端部20Lよりも3.5cm基端側に取り付けられている。
【0032】
図4に示すように、シャワーヘッド10を使用する際には、右手の親指を除く四指を固定バンド20が形成するアーチに挿入し、掌をシャワーヘッド背面に接触させた状態でシャワーヘッドを把持する。洗浄時には、シャワーホース10の散水孔42から散水すると共に、指を散水部40の前方に折り曲げて、洗浄対象を指先で洗浄する。このように、片手にシャワーヘッド10を固定し指先を自在に動かすことができることから、片手での十分な洗浄可能となる。したがって、もう一方の手で幼児等を支えながら、十分な洗浄を容易に行うことが可能となる。
【0033】
図5に示すように、本発明の第2の実施形態に係るシャワーヘッド12は、支持手段として固定バンド22を備える。固定バンド22は、一端22Fが、散水部40の先端に取り付けられ、他端が二股に分かれて、片方22Lはシャワーヘッド12の左側部に取り付けられ、もう一方22Rは反対側の右側部に取り付けられている。使用時には、例えば、固定バンド22が形成する二つのアーチに、右手親指と、その他四指とに分けて挿入し、指を散水部40の前方に折り曲げて使用する。
なお、固定バンド22の一端22Fが散水部40の先端の中央に取り付けられていてもよい。また、人差し指と中指の間に固定バンド22の一端22Fが位置するように装着して使用することもできる。
【0034】
図6に示すように、本発明の第3の実施形態に係るシャワーヘッド14は、散水部40の背面に、凹凸形成されたポリウレタン製の滑止部材50が設けられている。このように、滑止部材50が掌が接触する箇所に設けられることによって、洗浄時に生じる掌のズレを軽減することができる。また、本実施形態の固定バンド24は、ゴムバンドである。ゴムバンドは、伸縮性を有することから、大小の手の大きさに対応することができ、また、使用時にも適度な締付力を発揮し、洗浄時に生じる掌のズレをより確実に軽減することができる。
【0035】
図7に示すように、本発明の第4の実施形態に係るシャワーヘッド16は、支持手段として突起状支持部60を備える。突起状支持部60は、散水部40の背面から基端側に反った状態で突出しており、その先端に、円盤状の留め部61を有している。使用時には、例えば、突起状支持部材60を人差し指と中指とで挟み込み、指を散水部40の前方に折り曲げて使用する。
【産業上の利用可能性】
【0036】
本発明のシャワーヘッドは、通常のシャワー装置に装着して用いることができるものであり、産業上有用である。
【符号の説明】
【0037】
10 シャワーヘッド
12 シャワーヘッド
14 シャワーヘッド
16 シャワーヘッド
20 固定バンド
20L 左端部
20R 右端部
22 固定バンド
24 固定バンド
30 シャワーホース連結部
32 把持部
40 散水部
42 散水孔
44 散水板
50 滑止部材
60 突起状支持部
61 留め部