(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
レール部材の間に1個のサポーティングメカニズムだけではサポートニーズに合わない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、レール部材の間に複数のサポーティングメカニズムを備えることに関する。
【0006】
本発明の観点の一つによるスライドレールアセンブリは、第一レール、第二レール、第三レール、スライドアシスト装置、及びサポーティング構造を備え、第一レールは、前端と後端を有し、第二レールは、第一レールに相対して移動し、第二レールは、前端、後端、及び前端と後端の間に位置するパーティションを有し、第三レールは、第二レールに相対して移動し、第三レールは、前端及び後端を有し、スライドアシスト装置は、第二レールのパーティションと第二レールの前端との間に移動可能に取り付けられ、サポーティング構造は、
固定部材により第二レールのパーティションと第二レールの後端との間
の前記第二レールに
固定的に取り付けら
れ、第三レールが第二レールに相対して収納されると、サポーティング構造は、第三レールを支えることを特徴とする。
【0007】
好ましくは、第三レールは、上壁、下壁、及び上壁と下壁との間に連接される縦方向壁を有し、サポーティング構造は、上部及び下部を有し、上部と下部は少なくとも一つの転動部材を配置されるため、第三レールの上壁と第三レールの下壁とを支えることを特徴とする。
【0008】
好ましくは、第三レールは、上壁、下壁、及び上壁と下壁との間に連接される縦方向壁を有し、サポーティング構造は、上部及び下部を有し、上部及び下部は、それぞれ第三レールの上壁と第三レールの下壁とを支えることを特徴とする。
【0009】
第一嵌着メカニズムをさらに備え、第二レールが第一レールに相対して、第一位置から第一方向に向かい、第二位置へと移動し、第三レールが第二レールに相対して、第一方向に向かって第三位置へと移動し、第二レールを超過すると、第一レールの後端と第三レールの前端との間に、第一長さが形成され、第二レールが第二位置から第二方向に向かい、第四位置へと移動すると、第一長さは、第二長さへと短縮され、
これにより、第三レールの後端と、第三レールの前端から第三レールの後端に向かう直線の想定上の延長線が当接する壁面との間にある空間が大きくされ、また第一嵌着メカニズムにより、第二レールは第一レールに相対して第四位置に位置し、第一レールに配置される第一ブロック部材をさらに有し、第二レールが、第四位置にあるとき、第二レールは、第一嵌着メカニズムにより第一ブロック部材に接触し、第一嵌着メカニズムは、第一嵌着部材、及び第一嵌着部材に弾力を作用する弾性部材を備え、第二レールが、第四位置にあるとき、第一嵌着部材は、弾性部材の弾力により、第一ブロック部材に接触することを特徴とする。
【0010】
第一作動部材及び係止台をさらに備え、第一作動部材は、第三レールに取り付けられ、第一作動位置と第二作動位置との間で操作され、係止台は、第二レールに配置され、係止部を備え、第三レールが第一方向に向かい所定位置まで移動すると、第一作動部材により第一作動位置において、係止台の係止部の一方側に接触し、第一作動部材が操作され、第一作動位置から第二作動位置へと移動すると、第一作動部材は、係止台の係止部への接触を解消されるため、第三レールは第二レールに相対して取り外され、第三レールに弾性を有するよう取り付けられる第二作動部材を備え、第三レールが第一方向に向かい移動する過程において、第二作動部材は、係止台の係止部に沿って移動し、第二作動部材が係止台の係止部を越えると、第二作動部材により、係止台の係止部の他方側に接触することを特徴とする。
【0011】
第三レールに取り付けられるスイッチ部材をさらに備え、スイッチ部材は、第一スイッチ位置或いは第二スイッチ位置で操作さスイッチ部材が第一スイッチ位置にあるとき、スイッチ部材と係止台の係止部とは離れ、スイッチ部材が第二スイッチ位置にあるとき、スイッチ部材と係止台の係止部とは離れず、第三レールは、前ブロックを備え、前ブロックとスイッチ部材とは、相互に距離を隔てることを特徴とする。
【0012】
第二ブロック部材及び第二嵌着メカニズムをさらに備え、第二ブロック部材は、第一レールに配置され、嵌着解除部を備え、第二嵌着メカニズムは、第二レールに移動可能に取り付けられ、第三レールは、後ブロックを備え、第三レールは、後ブロックにより第二嵌着メカニズムを押し、第二レールを同期して連動し、第一位置より第一方向に向かい移動し、予定位置まで移動すると、第二ブロック部材の嵌着解除部により、第二嵌着メカニズムは、後ブロックから離脱され、第二嵌着メカニズムは、第二嵌着部材、及び第二嵌着部材に弾力を作用する第二弾性部材を備え、第三レールは、後ブロックにより、第二嵌着部材を押すことを特徴とする。
【0013】
第二レールに移動可能に取り付けられる第三嵌着メカニズムをさらに備え、第二ブロック部材は、位置制限部をさらに備え、第二レールが第二位置へと移動すると、第三嵌着メカニズムは、第二ブロック部材に隣り合う位置制限部に隣接して位置し、第一嵌着メカニズムと、第二嵌着メカニズムと、及び第三嵌着メカニズムとは、第二レールのパーティションと第二レールの後端の間に位置し、第三嵌着メカニズムは、第三嵌着部材、及び第三嵌着部材に弾力を作用する第三弾性部材を備え、第二レールが第二位置へと移動すると、第三嵌着部材は、第三弾性部材の弾力に反応し、第二ブロック部材に隣り合う位置制限部に隣接して位置することを特徴とする。
【0015】
本発明の別な観点によるスライドレールアセンブリは、ラックへの搭載物の取り付けに用いられるスライドレールアセンブリであって、第一レール、第二レール、第三レール、スライドアシスト装置、サポーティング構造、第一ブロック部材、第一嵌着メカニズム、及び第一作動部材を備え、第一レールは、ラックに取り付けられ、第一レールは、前端と後端を有し、第二レールは、第一レールに相対して移動し、第二レールは、前端、後端、及び前端と後端の間に位置するパーティションを有し、第三レールは、第二レールに相対して移動し、第三レールにより搭載物を搭載され、第三レールは、前端と後端を有し、スライドアシスト装置は、第二レールのパーティションと第二レールの前端との間に移動可能に取り付けられ、スライドアシスト装置は、第三レールが第二レールに相対して移動するときに第三レールを支え、サポーティング構造は、固定部材により第二レールのパーティションと第二レールの後端との間の前記第二レールに固定的に取り付けられ、第三レールが第二レールに相対して収納されると、サポーティング構造は、第三レールを支え、第一ブロック部材は、第一レールに配置され、第一嵌着メカニズムは、第二レールに移動可能に取り付けられ、第一作動部材は、第三レールに取り付けられ、第一作動部材は、第一作動位置と第二作動位置との間に操作され、第二レールが第一レールに相対して、第一位置から第一方向に向かい、第二位置へと移動し、第三レールが第二レールに相対して、第一方向から第三位置に向かい、第二レールを超過すると、第一レールの後端と第三レールの前端との間に、第一長さが形成され、第二レールが第二位置から第二方向に向かい、第四位置へと移動すると、第一長さは、第二長さへと短縮され、
これにより、第三レールの後端と、第三レールの前端から第三レールの後端に向かう直線の想定上の延長線が当接する壁面との間にある空間が大きくされ、また第一嵌着メカニズムにより第一ブロック部材に接触し、第二レールは第一レールに相対して第四位置に位置し、第一作動部材が操作され、第一作動位置から第二作動位置へと移動すると、第三レールは、第二レールに相対して取り外されることを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本発明一実施形態の一対のスライドレールアセンブリが搭載物をラックに取り付ける様子を示す斜視図である。
【
図2】本発明一実施形態のスライドレールアセンブリの分解斜視図である。
【
図3】
図2のA区域の示す拡大図であり、スライドレールアセンブリの第二レールの係止台が係止部を備える様子を示す。
【
図4】本発明一実施形態のスライドレールアセンブリの第三レールと第一作動部材、第二作動部材、スイッチ部材及び補助弾性部材の分解斜視図である。
【
図5】本発明一実施形態の第三レールの模式図である。
【
図6】本発明一実施形態のスライドレールアセンブリが収納状態を呈する模式図であり、第一嵌着メカニズム、第二嵌着メカニズム及び第三嵌着メカニズムが所定状態にある様子を示す。
【
図7】本発明一実施形態の第三レールの前ブロックが係止台に接触する様子を示す拡大図である。
【
図8】本発明一実施形態のスライドレールアセンブリの第三レールが後ブロックにより第二嵌着メカニズムの第二嵌着部材を押し、これにより第二レールが第三レールに従い、第一方向へと移動する様子を示す模式図である。
【
図9】本発明一実施形態の第三レールが第二レールに相対して第一方向に向かって移動する模式図であり、第二嵌着メカニズムの第二嵌着部材が第二ブロック部材の嵌着解除部により案内されて一角度の偏りを呈し、第三嵌着メカニズムの第三嵌着部材が第二ブロック部材に隣り合う位置制限部に位置する様子を示す。
【
図10】本発明一実施形態の第一作動部材と第二作動部材が係止台の係止部の両側に接触する様子を示す拡大斜視図である。
【
図11】本発明一実施形態の第二作動部材が操作され、係止台の係止部に接触しない様子を示す模式図である。
【
図12】発明一実施形態の第二作動部材が係止台の係止部に接触しない様子を示す拡大斜視図である。
【
図13】本発明一実施形態のスライドレールアセンブリの第三レールが第二レールに相対して延伸位置にある時、スイッチ部材が第一スイッチ位置に位置する様子を示す模式図である。
【
図14】本発明一実施形態のスライドレールアセンブリの第三レールが第二レールに相対して延伸位置にある時、スイッチ部材が第二スイッチ位置にある様子を示す模式図である。
【
図15】発明一実施形態の第三レールが第二方向へと移動する時、スイッチ部材により第二レールを収納位置まで連動する様子を示す模式図である。
【
図16】発明一実施形態のスイッチ部材が第二レールの係止台の係止部に接触する様子を示す拡大斜視図である。
【
図17】発明一実施形態の第二レールが第一レールに対して相対移動した位置にあり、第三レールが第二レールに相対して、第一作動部材が係止台の係止部に接触するまで第一方向へと移動する様子を示す模式図である。
【
図18】発明一実施形態の第一作動部材が第二レールの係止台の係止部から離脱する様子を示す模式図である。
【
図19】発明一実施形態の第三レールが第二レールに相対して取り外される様子を示す模式図である。
【
図20】本発明一実施形態のスライドレールアセンブリが第一延伸状態と環境物件との間に第一空間を有する様子を示す模式図である。
【
図21】発明一実施形態のスライドレールアセンブリが第二延伸状態と環境物件との間に、第二空間を有する様子を示す模式図である。
【
図22】発明一実施形態のスライドレールアセンブリが収納状態を示す模式図である。
【
図23】発明一実施形態のスライドレールアセンブリの第三レールが第二レールに相対して第一方向へと移動する様子を示す模式図である。
【
図24】本発明のもう一つの実施形態によるスライドレールアセンブリを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
(一実施形態)
図1に示す通り、本発明一実施形態の一対のスライドレールアセンブリ20は、搭載物22をラック(rack)24に取り付けられる。
具体的には、各スライドレールアセンブリ20は、第一ブラケット26aと第二ブラケット26bにより、ラック24の第一ラック柱28aと第二ラック柱28bとに取り付けられる。
この部分は領域において通常の知識を有する者なら理解可能な技術範疇であるため、説明を簡略化するため、説明を省く。
【0018】
図2に示す通り、スライドレールアセンブリ20は、第一レール30、第二レール32及び第三レール34を備える。
第一レール30は、第一ブラケット26aと第二ブラケット26bを配置される。
また、第一レール30は、前端36a及び後端36bを有する。具体的に、第一レール30は、上壁37a、下壁37b、及び上壁37aと下壁37bとの間に連接される縦方向壁39を有する。
また、第一レール30は、上壁37a、下壁37b及び縦方向壁39によって第一通路31を形成する。
好ましくは、第一レール30は、少なくとも1個の接触部40を有し、接触部40は例えば後端36bに隣接する2個の突出物などである。
本実施形態において、スライドレールアセンブリ20は、第一ブロック部材42と第二ブロック部材44をさらに備える。
第一ブロック部材42は、第一レール30の後端36bに隣接して配置される。
第二ブロック部材44は、第一レール30の後端36bから離れて配置される。
第二レール32は、第一レール30の第一通路31に移動可能に取り付けられる。例えば、第二レール32は、第一レール30相対して一部分が第一通路31の外まで延伸される、或いは第一通路31の中に収納される。
第二レール32は、前端46a及び後端46bを有する。具体的に、第二レール32は、上壁47a、下壁47b、及び上壁47aと下壁47bとの間に連接される縦方向壁49を有する。また、第二レール32は、上壁47a、下壁47b及び縦方向壁49によって第二通路33を形成する。
第二レール32は、前端46aと後端46bとの間に位置するパーティション51を備える。ここでは、パーティション51は縦方向壁49に位置し、縦方向壁49から突出することを例とする。
好ましくは、スライドレールアセンブリ20は、第一嵌着メカニズム50、第二嵌着メカニズム52、第三嵌着メカニズム54及び係止台56をさらに備える。
第一嵌着メカニズム50、第二嵌着メカニズム52及び第三嵌着メカニズム54はどれも第二レール32に取り付けられ、しかも異なる位置に位置する。
例えば、第二嵌着メカニズム52の位置は、第一嵌着メカニズム50と第三嵌着メカニズム54との間で、第一嵌着メカニズム50は第二レール32の後端46bに隣接する。
第一嵌着メカニズム50は、第一嵌着部材58、及び第一嵌着部材58に弾力を作用する第一弾性部材60を備える。
第二嵌着メカニズム52は、第二嵌着部材62、及び第二嵌着部材62に弾力を作用する第二弾性部材64を備える。
第三嵌着メカニズム54は、第三嵌着部材66、及び第三嵌着部材66に弾力を作用する第三弾性部材68を備える。
好ましくは、第一嵌着メカニズム50、第二嵌着メカニズム52、第三嵌着メカニズム54は、第一嵌着部材58、第二嵌着部材62、第三嵌着部材66をそれぞれ第二レール32に枢接する第一枢接部材70、第二枢接部材72、及び第三枢接部材74をさらに備える。
一方、係止台56(この部分はさらに
図3を参照されたい)は、第二レール32に配置され、例えば第二レール32の前端46aに隣接して配置され、係止台56は係止部76を備える。
好ましくは、スライドレールアセンブリ20は、第一スライドアシスト装置77、サポーティング構造79、第二スライドアシスト裝置81をさらに備える。
第一スライドアシスト装置77(略称はスライドアシスト装置)は、第二レール32のパーティション51と第二レール32の前端46aの係止台56の間に移動可能に取り付けられる。しかも、第一スライドアシスト装置77は第二レール32の第二通路33の中。
サポーティング構造79は、第二レール32のパーティション51と第二レール32の後端46bとの間に移動可能に取り付けられる。しかも、サポーティング構造79は第二レール32の第二通路33の中。一方、第二スライドアシスト装置81は、第一レール30の第一通路31の中に収容される。
第三レール34は、第二レール32の第二通路33に取り付けられ、搭載物22(図示なし)を搭載される。この部分は領域において通常の知識を有する者なら理解可能な技術範疇であるため、説明を簡略化するため、説明を省く。
【0019】
図4と
図5に示す通り、第三レール34は、前端78aと後端78bを有する。
第三レール34は、上壁80a、下壁80b、及び上壁80aと下壁80bとの間に連接される縦方向壁82(
図4と
図5に示す第三レール34は反対であるため、同図が示す上壁80aと下壁80bなどの部品もすべて反対である)を有する。
第三レール34は、後ブロック84と前ブロック86を備える。
後ブロック84は、第三レール34の後端78bに隣接して位置する。
前ブロック86は、第三レール34の前端78aに隣接して位置する。
本実施形態において、後ブロック84及び前ブロック86は、それぞれ突出物を例とする。
好ましくは、第一作動部材88、及び第三レール34の縦方向壁82に取り付けられる第二作動部材90をさらに備える。
本実施形態において、第四枢接部材92及び第五枢接部材94さらに備え、別々に第一作動部材88と第二作動部材90とを第三レール34の縦方向壁82に枢接する。
本実施形態において、弾性台96、第一操作部材98、第二操作部材100、第一補助弾性部材102及び第二補助弾性部材104をさらに備える。
弾性台96は、第三レール34の縦方向壁82に連接され、第一作動部材88の少なくとも一部分と第二作動部材90の少なくとも一部分とを弾性的にサポートする。
第一操作部材98と第二操作部材100とは、第一作動部材88と第二作動部材90とをそれぞれ操作する。
第一補助弾性部材102と第二補助弾性部材104とは、第一操作部材98と第二操作部材100とにそれぞれ弾力を作用する。
好ましくは、第三レール34に取り付けられるスイッチ部材106をさらに備える。
スイッチ部材106と前ブロック86とは、相互に縦方向距離を隔てる。
具体的には、スイッチ部材106は、移動可能に連接され、例えば、第六枢接部材108により第三レール34の縦方向壁82に取り付けられる。
好ましくは、第三レール34は、サポート特徴110をさらに備える。
スイッチ部材106は、2個のスイッチ特徴112を備える。
スイッチ部材106が異なる位置にあるときには、各スイッチ特徴112は、サポート特徴110により対応してサポートされる。
サポート特徴110と2個のスイッチ特徴112とは、凹と凸、凸と凹、或いは凸と凸の対応構造とすることができる。
【0020】
図6に示す通り、第一嵌着部材58、第二嵌着部材62及び第三嵌着部材66は、第一延伸部113、第二延伸部115、及び第二レール32から伸び出し、第一レール30に対応する第三延伸部117をそれぞれ備える。
第二ブロック部材44は、嵌着解除部114、及び嵌着解除部114から延伸し、しかも一角度の屈折を呈する位置制限部116を備える。
嵌着解除部114は、斜面或いは曲面である。
スライドレールアセンブリ20が収納状態にあるとき、第二レール32は第一レール30に相対して収納され、第二レール32の後端46bは、第一レール30の少なくとも1個の接触部40に接触し、第一位置P1に位置する。
このとき、第三レール34が第二レール32に相対して収納され、第三レール34の前ブロック86は、第二レール32の係止台56の係止部76に接触する(この部分は
図7を参照されたい)。
第一嵌着部材58の2個の相対部位は、第一弾性部材60と第三レール34(例えば第三レール34の下壁80b)とにより、それぞれサポートされ、所定状態を保持する。
一方、第二嵌着部材62と第三嵌着部材66とは、第二弾性部材64と第三弾性部材68によりそれぞれ弾力を提供され、所定状態を保持する。
第二嵌着部材62が所定状態にあると、第二嵌着部材62の位置は、第三レール34の後ブロック84に対応する。
本実施形態において、後ブロック84と第二嵌着部材62との間には、一距離を有する。また第二嵌着部材62の第二延伸部115の位置は第一距離で第二ブロック部材44の嵌着解除部114に対応する。
一方、第三嵌着部材66が所定状態にあると、第三嵌着部材66の第三延伸部117の位置は第二距離で第二ブロック部材44の嵌着解除部114に対応する。
【0021】
図8に示す通り、第三レール34が第二レール32に相対して第一方向D1へと移動すると、第三レール34は、後ブロック84により、第二嵌着部材62を押し、第二レール32を同期して連動し、第一位置P1より第一方向D1へと移動させる。
しかも、一位置へと移動すると、第三嵌着部材66の第三延伸部117は、第二ブロック部材44の嵌着解除部114により案内され、第二ブロック部材44上に接触する。
これにより、第三弾性部材68は弾力を蓄え、第二嵌着部材62の第二延伸部115は、第二ブロック部材44の嵌着解除部114に接触する。
【0022】
図9に示す通り、第三レール34がさらに第一方向D1に向かい予定位置まで移動すると、第二ブロック部材44の嵌着解除部114により、第二嵌着部材62を案内して一角度の偏りを呈する。
これにより、第二嵌着部材62は、第三レール34の後ブロック84から離脱され、第二レール32と第三レール34の同期移動関係を解除され、第二レール32は第一レール30に相対して、第二位置P2にすでに達している。
一方、第二ブロック部材44を過ぎた後は、第三嵌着部材66は、第三弾性部材68の弾力に反応され、一角度の偏りを呈し、第二ブロック部材44に隣り合う位置制限部116に位置するため、第二レール32は一時的に第二位置P2に止まる。
この他、第三レール34は第二レール32に相対して第一方向D1に向かって継続して移動するため、第一嵌着部材58への第三レール34(例えば、第三レール34の下壁80b)によるサポートは解消される。しかも、第一嵌着部材58は、第一弾性部材60の弾力に反応され、一角度の偏りを呈し、第一ブロック部材42に対応する。
さらに、第三レール34は第二レール32に相対して第一方向D1へと第三位置P3(例えば、延伸位置)まで移動し、第三レール34の前端78aは、第二レール32の前端46aを超過した状態下で、第一レール30、第二レール32及び第三レール34によって第一長さL1を形成する。
つまり、第一レール30の後端36bと第三レール34の前端78aとの間には、第一長さL1が形成される。
【0023】
図10に合わせて示す通り、第三レール34が第三位置P3に到達すると、第一作動部材88は第一作動位置X1において、係止台56の係止部76の一方側S1に接触する。
一方、第三レール34が第三位置P3に到達する過程では、第二作動部材90は、係止台56の係止部76に沿って移動され、弾力を生じる。
第二作動部材90は係止台56の係止部76を越えると、弾力を開放するため、第二作動部材90は、第一作動位置Y1において、係止台56の係止部76の他方側S2に接触する。
すなわち、この状態下では、第三レール34は、第二レール32に相対して延伸或いは収納されることはできない。
【0024】
図11と
図12に示す通り、操作者が力量F1を加え、第二操作部材100を移動させ、第二作動部材90を操作して、第一作動位置Y1から第二作動位置Y2へと一角度の偏りを呈すると、第二作動部材90は他方側S2への接触を解消する。
つまり、この状態下で、第三レール34は、第二レール32に相対して第二方向D2へと収納されることができる。
【0025】
図13と
図14に示す通り、操作者はスイッチ部材106を第一スイッチ位置W1から第二スイッチ位置W2へと操作する。
第一スイッチ位置W1にあるときには、スイッチ部材106と係止台56の係止部76とは離れる。
第二スイッチ位置W2にあるときには、スイッチ部材106と係止台56の係止部76とは離れていない。
【0026】
図14に示す通り、第三レール34が第二レール32に相対して延伸位置から第二方向D2に向かって一位置に移動すると、第三レール34(例えば、第三レール34の下壁80b)は、第三嵌着部材66を押すため、第三嵌着部材66が一角度の偏りを呈し、第二ブロック部材44の位置制限部116を離脱する。
【0027】
図14と
図15に示す通り、第一ブロック部材42は、案内部118と案内部118から延伸し、一角度の屈折を呈する嵌着部120を備える。
案内部118は、斜面或いは曲面である。
第三レール34がさらに第二方向D2に向かい移動すると、第三レール34は、スイッチ部材106の第二スイッチ位置W2により、係止台56の係止部76の他方側S2を押す(この部分は
図16を参照されたい)。
これにより、第二レール32は、第三レール34に従い、第二位置P2から第二方向D2へと移動し、第二方向D2へと移動する過程において、案内部118の案内により、第一嵌着部材58は一角度の偏りを呈し、第一弾性部材60の弾力に反応され、第一ブロック部材42の嵌着部120に接触するため、第二レール32は、第四位置P4(例えば収納位置)を保持する。
この状態下で、第二レール32は、第一レール30に相対して第二方向D2或いは第一方向D1(第二方向D2に反対の方向)へと移動することはできない。
言及しておくべきは、スイッチ部材106は、第三レール34の前ブロック86に置換され、係止台56の係止部76の他方側S2に隣り合うため、第三レール34が第二レール32に相対して収納されるとき、第三レール34の後ブロック84と第二嵌着部材62とはある距離を保持し、第三レール34の移動ときには、同期して第二レール32を連動することはできない。
【0028】
図17に示す通り、第二レール32が第四位置P4にある状態下では、第三レール34は、第二レール32に相対して、第一作動部材88が係止台56の係止部76の一方側S1に接触するまで第一方向D1へと移動する。
この時、第一レール30の後端36bと第三レール34の前端78aとの間には、第二長さL2が形成され、第二長さL2は、第一長さL1(
図9参照)より短い。
すなわち、第二レール32が第一レール30に相対して第四位置P4へと後退されると、第一長さL1は、第二長さL2へと短縮される。
【0029】
図18と
図19に示す通り、第二長さL2の状態下で、操作者が力量F2を加えて第一操作部材98を移動させ、第一作動部材88を操作し、第一作動位置X1から第二作動位置X2へと移動させると、第一作動部材88は、係止台56の係止部76の一方側S1から離脱するため、第三レール34は、第二レール32に相対して取り外される。
【0030】
図20に示す通り、限られた空間環境下で、スライドレールアセンブリ20が延伸状態を呈すると、スライドレールアセンブリ20と環境物件122(例えばドア或いは壁)との間には、第一空間d1を有する。
しかし、第一空間d1は、操作者がスライドレールアセンブリ20のメンテナンスを行い、例えば第三レール34を取り外すには、かなり狭い。
【0031】
図21に示す通り、操作者は上述の操作方式を利用し、第二レール32を第一レール30に相対して収納させ、一時的に第一レール30に嵌着させるため、スライドレールアセンブリ20の全体的な長さは短縮される。
この状態下で、スライドレールアセンブリ20と環境物件122との間には、第二空間d2を有する。
第二空間d2は、第一空間d1より大きいため、その十分な空間を操作者は運用でき、スライドレールアセンブリ20のメンテナンス作業、或いは第三レール34を第二レール32から取り外すのに便利である。
【0032】
図22に示す通り、スライドレールアセンブリ20が収納状態にあると、第二レール32(略称はレール)は第一レール30に相対して収納され、第二レール32の後端46bは、第一レール30の少なくとも1個の接触部40に接触し、第一位置P1に位置する。
一方、第三レール34(略称はもう一方レール)が第二レール32に相対して収納される。好ましくは、第三レール34は第一レール30に相対して収納されると、サポーティング構造79は第三レール34(例えば、第三レール34の後のレールセクション)を支える。
サポーティング構造79は、上部83a及び下部83bを備える。好ましくは、上部83aと下部83bは少なくとも一つ転動部材85(ボール或いはローラー)を配置させる。例えば、複数の転動部材85より第三レール34の上壁80aと下壁80bとを支える。
第一嵌着メカニズム50、第二嵌着メカニズム52、及び第三嵌着メカニズム54は、第二レール32のパーティション51と第二レール32の後端46bの間に位置する。好ましくは、サポーティング構造79は、第二レール32に固定的に取り付けられるため、第三レールの後のレールセクションを安定的に支える。具体的には、サポーティング構造79は、さらに中間部83cより上部83a及び下部83bを延伸して連結し、固定部材87より第二レール32に固定的に取り付けられる。例えば、固定部材87は、
図23に示す通り、リベットである。しかし、これは一つの実施形態であり、実施を限定するものではない。
さらに、第一スライドアシスト装置77は、第三レール34の前のレールセクションを支える。第三レール34が第二レール32に相対して収納されると、第一スライドアシスト装置77は第二レール32のパーティション51に接触するため、第一スライドアシスト装置77が第二レール32の後端46bへと移動することを防ぐ。
一方、第二スライドアシスト装置81は、第二レール32を支える。本実施形態において、第一スライドアシスト装置77及び第二スライドアシスト装置81は、それぞれ複数のボール(或いはローラー)を備えることを例とする。
【0033】
図23に示す通り、第三レール34が第二レール32に相対して第一方向D1へと移動すると、第三レール34が徐々にサポーティング構造79に相対して移動し、サポーティング構造79の上部83aと下部83bのボール或いはローラーは、第三レール34が第二レール32に相対して移動することに役立つ。
さらに、第一スライドアシスト装置77のボール或いはローラーは、第三レール34が第二レール32に相対して移動することに役立つ。
一方、第二レール32が第三レール34に相対して第一方向D1へと移動すると、第二スライドアシスト装置81のボール或いはローラーは、第二レール32が第三レール34に相対して移動することに役立つ。
【0034】
図24は、本発明のもう一つの実施形態によるスライドレールアセンブリ200を示す。もう一つの実施形態と上記実施形態(
図22参照)との差異はおおよそ以下のとおりである。
サポーティング構造202は、上部204及び下部206を備え、それぞれ第三レール208の上壁210及び下壁212を支えるため、第三レール208のレールセクション(例えば後のレールセクション)は、サポーティング構造202に支えられる(
図24は、第一嵌着メカニズム50、第二嵌着メカニズム52及び第三嵌着メカニズム54を示さない)。もう一つの実施形態にも中間部214より上部204及び下部206を延伸して連結する。
【0035】
前述した本発明の実施形態は本発明を限定するものではなく、よって、本発明により保護される範囲は特許請求の範囲を基準とする。