【課題を解決するための手段】
【0009】
本願発明は以下の(1)〜(34)に関する。
(1)IL−17RAアンタゴニストを有効成分として含有する、抗TNF−α抗体を投与されたことがある乾癬患者に投与される膿疱性乾癬または乾癬性紅皮症の治療剤。
(2)前記抗TNF−α抗体がアダリムマブ、インフリキシマブ、セルトリズマブペゴル、セルトリズマブ、およびゴリムマブから選択される少なくとも一つの抗体である、(1)に記載の治療剤。
(3)前記IL−17RAアンタゴニストが抗IL−17RA抗体または該抗体断片である、(1)または(2)に記載の治療剤。
(4)前記抗IL−17RA抗体が以下のa)およびb)から選ばれる、(3)に記載の治療剤:
a)抗体の重鎖可変領域(以下VHと称する)の相補性決定領域(以下CDRと称する)1、CDR2、およびCDR3が、それぞれ配列番号1、2、および3に示されるアミノ酸配列を含み、かつ抗体の軽鎖可変領域(以下VLと称する)のCDR1、CDR2、およびCDR3が、それぞれ配列番号4、5、および6に示されるアミノ酸配列を含むモノクローナル抗体;および
b)抗体のVHが配列番号7に示されるアミノ酸配列を含み、かつ抗体のVLが配列番号8に示されるアミノ酸配列を含むモノクローナル抗体。
(5)前記治療剤の投与後に、全般改善度(Clinical global impression、以下CGIとも称する)が2または1になる、(1)〜(4)のいずれか1に記載の治療剤。
(6)前記治療剤の投与後に、乾癬面積と重症度指数(Psoriasis Area and Severity Index、以下、PASIと称する)スコアが該治療剤の投与前よりも低下している、(1)〜(5)のいずれか1に記載の治療剤。
(7)IL−17RAアンタゴニストを有効成分として含有する、抗TNF−α抗体では治療できない乾癬患者に投与される乾癬の治療剤。
(8)前記抗TNF−α抗体では治療できない患者が、抗TNF−α抗体に応答しないか、または抗TNF−α抗体に対する忍容性が不十分である患者である、(7)に記載の治療剤。
(9)前記抗TNF−α抗体がアダリムマブ、インフリキシマブ、セルトリズマブペゴル、セルトリズマブ、およびゴリムマブから選択される少なくとも一つである、(7)または(8)に記載の治療剤。
(10)前記IL−17RAアンタゴニストが抗IL−17RA抗体または該抗体断片である、(7)〜(9)のいずれか1に記載の治療剤。
(11)前記抗IL−17RA抗体が以下のa)およびb)から選ばれる、(10)に記載の治療剤:
a)抗体のVHのCDR1、CDR2、およびCDR3が、それぞれ配列番号1,2、および3に示されるアミノ酸配列を含み、かつ抗体のVLのCDR1、CDR2、およびCDR3が、それぞれ配列番号4、5、および6に示されるアミノ酸配列を含むモノクローナル抗体;および
b)抗体のVHが配列番号7に示されるアミノ酸配列を含み、かつ抗体のVLが配列番号8に示されるアミノ酸配列を含むモノクローナル抗体。
(12)前記乾癬が尋常性乾癬、関節症性乾癬、膿疱性乾癬、乾癬性紅皮症および適状乾癬から選ばれる少なくとも一つの乾癬である、(7)〜(11)のいずれか1に記載の治療剤。
(13)前記治療剤の投与後に、患者のCGIが2または1になる、(7)〜(12)のいずれか1に記載の治療剤。
(14)前記治療剤の投与後に、患者のPASIスコアが該治療剤の投与前よりも低下している(7)〜(13)のいずれか1に記載の治療剤。
(15)IL−17RAアンタゴニストを、抗TNF−α抗体を投与されたことがある乾癬患者に投与することを含む、膿疱性乾癬または乾癬性紅皮症の治療方法。
(16)前記抗TNF−α抗体がアダリムマブ、インフリキシマブ、セルトリズマブペゴル、セルトリズマブ、およびゴリムマブから選択される少なくとも一つである、(15)に記載の治療方法。
(17)前記IL−17RAアンタゴニストが抗IL−17RA抗体または該抗体断片である、(15)または(16)に記載の治療方法。
(18)前記抗IL−17RA抗体が以下のa)およびb)から選ばれる、(17)に記載の治療方法:
a)抗体のVHのCDR1、CDR2、およびCDR3が、それぞれ配列番号1、2、および3に示されるアミノ酸配列を含み、かつ抗体のVLのCDR1、CDR2、およびCDR3が、それぞれ配列番号4、5、および6に示されるアミノ酸配列を含むモノクローナル抗体;および
b)抗体のVHが配列番号7に示されるアミノ酸配列を含み、かつ抗体のVLが配列番号8に示されるアミノ酸配列を含むモノクローナル抗体。
(19)前記IL−17RAアンタゴニストの投与後に、患者のCGIが2または1になる、(15)〜(18)のいずれか1に記載の治療方法。
(20)前記IL−17RAアンタゴニストの投与後に、患者のPASIスコアが該アンタゴニストの投与前よりも低下している(15)〜(19)のいずれか1に記載の治療方法。
(21)前記IL−17RAアンタゴニストが、140mg以上の投与量で投与される、(15)〜(20)のいずれか1に記載の治療方法。
(22)前記IL−17RAアンタゴニストが、140mg又は210mgの投与量で投与される、(15)〜(21)のいずれか1に記載の治療方法。
(23)前記IL−17RAアンタゴニストが140mgまたは210mgの投与量で、1日目、1週目、および2週目に投与され、かつ以降は2週間に1回投与される、(15)〜(22)のいずれか1に記載の治療方法。
(24)IL−17RAアンタゴニストを抗TNF−α抗体で治療できない乾癬患者に投与することを含む、乾癬の治療方法。
(25)前記抗TNF−α抗体で治療できない患者が、抗TNF−α抗体が無効であるか、または抗TNF−α抗体に対する忍容性が不十分な患者である、(24)に記載の治療方法。
(26)前記抗TNF−α抗体がアダリムマブ、インフリキシマブ、セルトリズマブペゴル、セルトリズマブ、およびゴリムマブから選択される少なくとも一つである、(24)又は(25)に記載の治療方法。
(27)前記IL−17RAアンタゴニストが抗IL−17RA抗体または該抗体断片である、(24)〜(26)のいずれか1に記載の治療方法。
(28)前記抗IL−17RA抗体が以下のa)およびb)から選ばれる、(27)に記載の治療方法:
a)抗体のVHのCDR1、CDR2、およびCDR3が、それぞれ配列番号1、2、および3に示されるアミノ酸配列を含み、かつ抗体のVLのCDR1、CDR2、およびCDR3が、それぞれ配列番号4、5、および6に示されるアミノ酸配列を含むモノクローナル抗体;および
b)抗体のVHが配列番号7に示されるアミノ酸配列を含み、かつ抗体のVLが配列番号8に示されるアミノ酸配列を含むモノクローナル抗体。
(29)前記乾癬が尋常性乾癬、関節症性乾癬、膿疱性乾癬、乾癬性紅皮症、および、適状乾癬から選ばれる少なくとも一つである、(24)〜(28)のいずれか1に記載の治療方法。
(30)前記IL−17RAアンタゴニストの投与後に、患者のCGIが2または1になる、(24)〜(29)のいずれか1に記載の治療方法。
(31)前記IL−17RAアンタゴニストの投与後に、患者のPASIスコアが該アンタゴニストの投与前よりも低下している、(24)〜(30)のいずれか1に記載の治療方法。
(32)前記IL−17RAアンタゴニストが140mg以上の投与量で投与される、(24)〜(31)のいずれか1に記載の治療方法。
(33)前記IL−17RAアンタゴニストが140mgまたは210mgの投与量で投与される、(24)〜(32)のいずれか1に記載の治療方法。
(34)前記IL−17RAアンタゴニストが、140mgまたは210mgの投与量で、1日目、1週目、および2週目に投与され、かつ以降は2週間に1回投与される、(24)〜(33)のいずれか1に記載の治療方法。