(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記選択手段は、前記検査の対象とする規則の選択を受け付ける際に、当該規則に関連付けられた警告を前記リスク情報から取得して提示するとともに、当該警告に関連付けられた雛形を雛形単位情報から取得して提示する請求項7に記載の文書作成プログラム。
前記選択手段は、前記検査の対象とする規則の選択を受け付ける際に、当該規則に関連付けられた警告を前記リスク情報から取得して提示する請求項10に記載の情報処理装置。
前記選択手段は、前記検査の対象とする規則の選択を受け付ける際に、当該規則に関連付けられた警告を前記リスク情報から取得して提示するとともに、当該警告に関連付けられた雛形を雛形単位情報から取得して提示する請求項10に記載の情報処理装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、上記した特許文献1に開示された情報処理装置によると、検索キーに紐づけてノウハウ及び回答例を蓄積し、当該検索キーが契約文書に含まれる場合は蓄積したノウハウ及び解答例を表示することで作成者の文書作成を支援するものの、検索キーが含まれない場合に生じる問題については対応できない、という問題がある。また、上記した特許文献2に開示された情報処理装置によると、契約文書が改変されると、差異部分毎にチェックポイント、リスク、アクションプランを提示することで作成者の文書作成の作業を支援するものの、上記同様に、差異部分に用語が含まれない場合に生じる問題については対応できない、という問題がある。
【0008】
本発明の目的は、文書中に問題に関連する用語が含まれない場合であっても、文書が有する問題に対応する文書作成プログラム及び情報処理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一態様は、上記目的を達成するため、以下の文書作成プログラム及び情報処理装置を提供する。
【0010】
[1]コンピュータを、
文書情報に含まれる文章を
条文単位で分割する分割手段と、
予め定めた規則情報に基づいて、前記
条文の全てに含むべき表現が含まれないか否か、及び前記
条文のそれぞれに排除すべき表現が含まれるか否かを検査する検査手段と、
前記検査手段が前記
条文の全てに含むべき表現が含まれないと判断した場合、前記予め定めた規則情報に関連付けられたリスク情報から警告を取得し、
前記
条文のそれぞれに排除すべき表現が含まれると判断した場合、前記
条文のそれぞれについて、前記予め定めた規則情報に関連付けられたリスク情報から警告を取得して対応付けるリスク情報取得手段として機能させるための文書作成プログラム。
[2]前記リスク情報取得手段は、前記検査手段が前記
条文の全てに含むべき表現が含まれないと判断した場合、前記取得した警告を前記
条文のうち当該警告に対応する
条文に対応付ける前記[1]に記載の文書作成プログラム。
[3]前記リスク情報取得手段が取得した前記警告に対応付けられた雛形単位情報から雛形を取得して当該警告が対応づけられた
条文に対応付ける雛形単位情報取得手段としてさらに機能させる前記[1]又は[2]に記載の文書作成プログラム。
[4]前記
条文と、当該
条文に対応付けられた警告と、当該
条文に対応付けられた雛形単位とを検査結果情報として出力する検査結果出力手段としてさらに機能させる請求項1から3のいずれか1項に記載の文書作成プログラム。
[5]前記検査手段は、前記文書情報の内容に応じて定められた立場の選択を受け付け、当該立場に基づいて前記規則情報から用いる規則を選択して前記
条文を検査する前記[1]から[4]のいずれかに記載の文書作成プログラム。
[6]文書情報に含まれる文章を
条文単位で分割する分割手段と、
予め定めた規則情報に基づいて、前記
条文の全てに含むべき表現が含まれないか否か、及び前記
条文のそれぞれに排除すべき表現が含まれるか否かを検査する検査手段と、
前記検査手段が前記
条文の全てに含むべき表現が含まれないと判断した場合、前記予め定めた規則情報に関連付けられたリスク情報から警告を取得し、
前記
条文のそれぞれに排除すべき表現が含まれると判断した場合、前記
条文のそれぞれについて、前記予め定めた規則情報に関連付けられたリスク情報から警告を取得して対応付けるリスク情報取得手段とを有する情報処理装置。
[7]コンピュータを、
予め定めた規則情報に含まれる複数の規則から検査の対象とする規則の選択を受け付ける選択手段と、
文書情報に含まれる文章を
条文単位で分割する分割手段と、
前記予め定めた規則情報のうち前記選択手段によって選択された規則に基づいて、前記
条文の全てに含むべき表現が含まれないか否か、及び前記
条文のそれぞれに排除すべき表現が含まれるか否かを検査する検査手段と、
前記検査手段が前記
条文の全てに含むべき表現が含まれないと判断した場合、前記予め定めた規則情報に関連付けられたリスク情報から警告を取得し、
前記
条文のそれぞれに排除すべき表現が含まれると判断した場合、前記
条文のそれぞれについて、前記予め定めた規則情報に関連付けられたリスク情報から警告を取得して対応付けるリスク情報取得手段として機能させるための文書作成プログラム。
[8]前記選択手段は、前記検査の対象とする規則の選択を受け付ける際に、当該規則に関連付けられた警告を前記リスク情報から取得して提示する前記[
7]に記載の文書作成プログラム。
[9]前記選択手段は、前記検査の対象とする規則の選択を受け付ける際に、当該規則に関連付けられた警告を前記リスク情報から取得して提示するとともに、当該警告に関連付けられた雛形を雛形単位情報から取得して提示する前記[
7]に記載の文書作成プログラム。
[10]予め定めた規則情報に含まれる複数の規則から検査の対象とする規則の選択を受け付ける選択手段と、
文書情報に含まれる文章を
条文単位で分割する分割手段と、
前記予め定めた規則情報のうち前記選択手段によって選択された規則に基づいて、前記
条文の全てに含むべき表現が含まれないか否か、及び前記
条文のそれぞれに排除すべき表現が含まれるか否かを検査する検査手段と、
前記検査手段が前記
条文の全てに含むべき表現が含まれないと判断した場合、前記予め定めた規則情報に関連付けられたリスク情報から警告を取得し、
前記
条文のそれぞれに排除すべき表現が含まれると判断した場合、前記
条文のそれぞれについて、前記予め定めた規則情報に関連付けられたリスク情報から警告を取得して対応付けるリスク情報取得手段とを有する情報処理装置。
[11]前記選択手段は、前記検査の対象とする規則の選択を受け付ける際に、当該規則に関連付けられた警告を前記リスク情報から取得して提示する前記[10]に記載の情報処理装置。
[12]前記選択手段は、前記検査の対象とする規則の選択を受け付ける際に、当該規則に関連付けられた警告を前記リスク情報から取得して提示するとともに、当該警告に関連付けられた雛形を雛形単位情報から取得して提示する前記[10]に記載の情報処理装置。
【発明の効果】
【0011】
請求項1又は5に係る発明によれば、文書中に問題に関連する用語が含まれない場合であっても、文書が有する問題に対応することができる。
請求項2に係る発明によれば、検査手段が単位の全てに含むべき表現が含まれないと判断した場合、取得した警告を単位のうち当該警告に対応する単位に対応付けることができる。
請求項3に係る発明によれば、リスク情報手段が取得した警告に対応付けられた雛形単位情報から雛形を取得して当該警告が対応づけられた単位に対応付けることができる。
請求項4に係る発明によれば、単位と、当該単位に対応付けられた警告と、当該単位に対応付けられた雛形単位とを検査結果情報として出力することができる。
請求項7又は10に係る発明によれば、選択された規則について、文書中に問題に関連する用語が含まれない場合であっても、文書が有する問題に対応することができる。
請求項8又は11に係る発明によれば、検査の対象とする規則の選択を受け付ける際に、当該規則に関連付けられた警告を前記リスク情報から取得して提示することができる。
請求項9又は10に係る発明によれば、検査の対象とする規則の選択を受け付ける際に、当該規則に関連付けられた警告を前記リスク情報から取得して提示するとともに、当該警告に関連付けられた雛形を雛形単位情報から取得して提示することができる。
【発明を実施するための形態】
【0013】
[第1の実施の形態]
(文書作成システムの構成)
図1は、第1の実施の形態に係る文書作成システムの構成の一例を示す概略図である。
【0014】
この文書作成システム5は、文書作成サーバ装置1と、端末2と、端末3とをネットワーク4によって互いに通信可能に接続することで構成される。端末2は文書作成及び/又はレビューを依頼する依頼者2Aによって操作され、端末3は文書作成及び/又はレビューの依頼を受ける受任者3Aによって操作される。
【0015】
文書作成サーバ装置1は、サーバ型の情報処理装置であり、端末2及び端末3の要求に応じて動作するものであって、本体内に情報を処理するための機能を有するCPU(Central Processing Unit)やフラッシュメモリ等の電子部品を備える。なお、文書作成サーバ装置1は、必ずしも単体の情報処理装置で構成される必要はなく、複数の情報処理装置が協働して動作するものであってもよいし、任意のクラウドサービスによって動作するものであってもよい。
【0016】
端末2及び端末3は、PC(Personal Computer)やタブレット端末等の情報処理装置であって、本体内に情報を処理するための機能を有するCPUやフラッシュメモリ等の電子部品を備える。
【0017】
ネットワーク4は、高速通信が可能な通信ネットワークであり、例えば、インターネット、イントラネットやLAN(Local Area Network)等の有線又は無線の通信網である。
【0018】
上記構成において、一例として、文書作成サーバ装置1が作成する文書は契約書等の法律分野の文書であり、依頼者2Aは法律の専門家ではないが契約書の作成を必要とする人物、受任者3Aは弁護士等の法律の専門家であって契約書の作成の知識を有する人物である。また、例えば、依頼者2Aは社内の営業部の社員、受任者3Aは社内法務部の社員である。
【0019】
基本動作としては、端末2から文書情報を文書作成サーバ装置1にアップロードした後、端末2から文書作成サーバ装置1を介して端末3へ依頼に関する情報を送信することで、依頼者2Aから受任者3Aに対して契約書のレビューを依頼し、端末2及び端末3から文書作成サーバ装置1上の文書情報を編集することで、依頼者2Aの意見と受任者3Aのレビュー結果を反映した契約書を作成する。
【0020】
また、本実施の形態ではさらに、端末2及び端末3から文書作成サーバ装置1に検査を要求することで、文書作成サーバ装置1が文書情報の問題点、つまり契約書の法律的な問題点を検出し、検出した問題点を依頼者2A又は受任者3Aに提示する実施の形態を以下で説明する。
【0021】
なお、上記した依頼者2Aが弁護士又は社内法務部で勤務する人物等の法律の専門家であって契約書の作成の知識を有する人物であり、受任者3Aが法律の専門家ではないが契約書の作成を必要とする人物であってもよい。この場合、依頼者2Aが作成した契約書の内容が受任者3Aの要求に即したものか否かを受任者3Aが判断することとなる。また、依頼者2A及び受任者3Aがそれぞれ異なる会社に属する人物であり、会社間の契約書の内容すり合わせ等に文書作成システム5を利用するものであってもよい。また、端末2及び端末3はそれぞれ単数を図示しているが、複数台がネットワーク4に接続されるものであってもよく、同様にこれらを操作する依頼者2A及び受任者3Aは複数人であってもよい。
【0022】
(文書作成サーバ装置の構成)
図2は、実施の形態に係る文書作成サーバ装置1の構成例を示すブロック図である。
【0023】
文書作成サーバ装置1は、CPU等から構成され、各部を制御するとともに、各種のプログラムを実行する制御部10と、フラッシュメモリ等の記憶媒体から構成され情報を記憶する記憶部11と、ネットワーク4を介して外部と通信する通信部12とを備える。
【0024】
制御部10は、後述する文書作成プログラム110を実行することで、利用者認証手段100、文書受付手段101、文書編集手段102、チャット制御手段103、コメント制御手段104、表示制御手段105、契約書分割手段106、契約書検査手段107、リスク情報取得手段108、雛形条文情報取得手段109、検査結果出力手段1095等として機能する。
【0025】
利用者認証手段100は、端末2又は端末3から利用者ID及びパスワード等の情報とともに認証要求を受信すると、予め登録された利用者ID及びパスワード等を含む利用者情報111を参照し、利用者としての依頼者2A及び受任者3Aの認証を行う。
【0026】
文書受付手段101は、依頼者2Aの操作する端末2から文書情報112を受け付けて依頼者2A及び受任者3Aのいずれもが閲覧できるように記憶部11に格納する。なお、文書受付手段101は、受任者3Aの操作する端末3から文書情報112を受け付けてもよい。
【0027】
文書編集手段102は、依頼者2Aの操作する端末2又は受任者3Aの操作する端末3から文書情報112の編集要求を受け付けて文書情報112の内容を削除、追加等して編集する。また、文書編集手段102は、記憶部11に既に格納済みの文書情報112と同種の文書情報を文書受付手段101が新たに受け付けた場合、当該新たに受け付けた文書情報を既存の文書情報112の新たなバージョンとしてバージョン情報115に登録する。なお、ここで「同種」とは、文書情報の一部を変更したものを指し、文書受付手段101が新たに受け付けたものだけでなく、文書編集手段102により編集されて内容が更新されたものを含めてもよい。
【0028】
チャット制御手段103は、依頼者2Aの操作する端末2及び受任者3Aの操作する端末3から文書情報112についての会話内容の入力を受け付けて記憶部11にチャット情報113として格納する。また、チャット制御手段103は、依頼者2Aの操作する端末2及び受任者3Aの操作する端末3において会話内容を閲覧できるようチャット情報113を出力する。
【0029】
コメント制御手段104は、依頼者2Aの操作する端末2及び受任者3Aの操作する端末3から文書情報112についてのコメントの入力を受け付けて記憶部11にコメント情報114として格納する。また、コメント制御手段104は、依頼者2Aの操作する端末2及び受任者3Aの操作する端末3においてコメントの内容を閲覧できるようコメント情報114を出力する。
【0030】
表示制御手段105は、文書情報112、チャット情報113、コメント情報114、バージョン情報115、ルール情報116、リスク情報117及び雛形条文情報118を予め定めた方法で端末2及び端末3の表示部に表示制御する。文書情報112、チャット情報113、コメント情報114、バージョン情報115及びルール情報116、リスク情報117及び雛形条文情報118の表示方法の詳細は後述する。
【0031】
契約書分割手段106は、文書情報112を条文単位で分割する。
【0032】
契約書検査手段107は、契約書分割手段106が条文単位で分割した文書情報112についてルール情報116に基づいて検査を行う。
【0033】
リスク情報取得手段108は、契約書検査手段107の検査の結果、ルール情報116内のいずれかのルールに該当した場合、該当したルールに対応付けられた警告をリスク情報117から取得する。
【0034】
雛形条文情報取得手段109は、リスク情報取得手段108が取得した警告に対応付けられた雛形を雛形条文情報118から取得する。
【0035】
検査結果出力手段1095は、契約書検査手段107の検査の結果、リスク情報取得手段108に取得された警告と、雛形条文情報取得手段109に取得された雛形を該当する条文等とともに依頼者2Aの操作する端末2及び受任者3Aの操作する端末3の表示部に表示する。
【0036】
記憶部11は、制御部10を上述した各手段100‐109、1095として動作させる文書作成プログラム110、利用者情報111、文書情報112、チャット情報113、コメント情報114、バージョン情報115、ルール情報116、リスク情報117及び雛形条文情報118等を記憶する。
【0037】
図3は、利用者情報111の構成の一例を示す概略図である。
【0038】
利用者情報111は、利用者を識別するための利用者IDと、利用者の所属と、利用者の氏名を表す担当者名とを有する。利用者情報111には、利用者として依頼者2A(利用者ID「C001」、「C002」…)及び受任者3A(利用者ID「A001」、「A002」…)の双方が登録される。なお、依頼者2A及び受任者3Aは、所属が複数であってもよい。この場合、所属毎に文書情報112に対する権限が定められるものであってもよい。
【0039】
図4は、文書情報112の構成の一例を示す概略図である。
【0040】
文書情報112は、文書情報を識別するための文書IDと、文書情報112の名称である文書名と、文書作成サーバ装置1に保存された時刻を示す保存時刻と、契約書を識別するための契約書IDとを有する。なお、契約書IDは、1つの種類の契約書に対して複数のバージョンが存在する場合に契約書を識別するために用いられ、例えば、文書ID「005」及び「007」はバージョン違いの文書情報であって、このため文書名が「和解契約書」で共通するとともに、契約書IDが「0110」で共通する。なお、
図4において、文書情報112は依頼者2Aがアップロードしたもののみ格納された状態を示しているが、複数の利用者がアップロードしたものをまとめて格納してもよく、この場合各利用者の権限に基づいて文書情報112のそれぞれにアクセスするものとする。なお、
図4の場合は文書情報112毎にアクセス権を設定する。
【0041】
図5は、チャット情報113の構成の一例を示す概略図である。
【0042】
チャット情報113は、チャットの内容が関連付けられた契約書のIDと、チャット内容を識別するためのチャットIDと、チャットの発言者を示す利用者IDと、チャットの内容とを有する。なお、チャット情報113は、バージョンに関わらず文書情報112に関連付けられる。
【0043】
図6は、コメント情報114の構成の一例を示す概略図である。
【0044】
コメント情報114は、コメントの内容が関連づけられた契約書のID及び契約書のバージョンの組み合わせと、コメントの内容を識別するためのコメントIDと、コメントの内容と対応づけられた文書内の位置を表すコメント位置と、コメントの入力者を示す利用者IDと、コメントの内容とを有する。なお、コメント情報114は、文書情報112の各バージョンに関連づけられる。なお、コメント情報114がコメント位置を情報として保持せず、文書情報112をマークアップ言語で記述し、文書情報112中にコメントIDと対応づけられたタグを含めるようにしてもよい。
【0045】
図7は、バージョン情報115の構成の一例を示す概略図である。
【0046】
バージョン情報115は、契約書のIDと、バージョンと、当該バージョンに相当する文書情報の文書IDと、当該バージョンの文書情報が保存された時刻を示す保存時刻とを有する。
【0047】
図8は、ルール情報116の構成の一例を示す概略図である。
【0048】
ルール情報116は、ルールを識別するためのルールIDと、排除すべきルール又は含むべきルールのいずれかを示すルールタイプと、契約書の種類を示す契約書種類と、契約内容における立場を示す当社の立場と、ルール内容とを有する。
【0049】
図9は、リスク情報117の構成の一例を示す概略図である。
【0050】
リスク情報117は、警告を識別するための警告IDと、当該警告と対応づけられたルールを示すルールIDと、警告内容とを有する。
【0051】
図10は、雛形条文情報118の構成の一例を示す概略図である。
【0052】
雛形条文情報118は、雛形を識別するための雛形IDと、当該雛形と対応付けられた警告を示す警告IDと、雛形内容とを有する。
【0053】
(文書作成システムの動作)
次に、第1の実施の形態の作用を、(1)基本動作、(2)検査動作に分けて説明する。
【0054】
(1)基本動作
まず、依頼者2Aは、文書作成サーバ装置1の提供するサービスへログインを行うため端末2を操作する。端末2は、依頼者2Aから利用者ID及びパスワード等の情報の入力を受け付けると、当該情報とともに認証要求を文書作成サーバ装置1に送信する。
【0055】
文書作成サーバ装置1の利用者認証手段100は、端末2から利用者ID及びパスワード等の情報とともに認証要求を受信すると、予め登録された利用者ID及びパスワード等を含む利用者情報111を参照し、利用者としての依頼者2Aの認証を行う。
【0056】
次に、依頼者2Aは、サービスへのログインが完了すると、レビューを依頼する契約書の文書情報を文書作成サーバ装置1へアップロードするため端末2を操作する。端末2は、当該文書情報を文書作成サーバ装置1へアップロードする。
【0057】
文書作成サーバ装置1の文書受付手段101は、依頼者2Aの操作する端末2から文書情報112を受け付けて記憶部11に格納する。
【0058】
なお、文書受付手段101が新たに受け付けた文書情報112が記憶部11に既に格納済みの文書情報112と同種の文書情報である場合、当該新たに受け付けた文書情報を既存の文書情報112の新たなバージョンとしてバージョン情報115に登録する。
【0059】
また、表示制御手段105は、端末2から受け付けた文書情報112の一覧を端末2の表示部に表示制御する。なお、当該実施例において、表示される文書情報112は、ログイン中の利用者がアップロードしたものに限られ、他の利用者の文書情報112は表示されないが、権限を設定して表示されるようにしてもよい。
【0060】
依頼者2Aは、端末2の表示部において上記した画面を参照し、表示されている文書情報112からレビューを依頼する文書情報を選択操作する。端末2は、操作内容を文書作成サーバ装置1に送信する。なお、依頼者2Aは、レビューを依頼する文書情報112に対し、レビュー依頼の前に内容を編集し、後述する会話内容及びコメントを入力してもよい。
【0061】
文書作成サーバ装置1の表示制御手段105は、操作内容を受信すると、レビュー依頼を受け付ける。
【0062】
次に、受任者3Aは、文書作成サーバ装置1の提供するサービスへログインを行うため端末3を操作する。端末3は、受任者3Aから利用者ID及びパスワード等の情報の入力を受け付けると、当該情報とともに認証要求を文書作成サーバ装置1に送信する。
【0063】
文書作成サーバ装置1の利用者認証手段100は、端末3から利用者ID及びパスワード等の情報とともに認証要求を受信すると、予め登録された利用者ID及びパスワード等を含む利用者情報111を参照し、利用者としての受任者3Aの認証を行う。
【0064】
次に、受任者3Aは、サービスへのログインが完了すると、レビュー依頼の有無を確認するため端末3を操作する。端末3は、レビュー依頼の有無の確認を文書作成サーバ装置1に要求する。
【0065】
文書作成サーバ装置1の表示制御手段105は、端末3から受け付けた要求に基づいてレビュー依頼のある文書情報112の一覧を端末3の表示部に表示制御する。なお、表示される文書情報112は、ログイン中の受任者3Aに対してレビュー依頼されたものに限られ、他の利用者に対してレビュー依頼された文書情報112は表示されない。なお、権限を設定して他の利用者に対してレビュー依頼された文書情報112も表示されるようにしてもよい。
【0066】
受任者3Aは、端末3の表示部において上記した画面を参照し、表示されている文書情報112からレビューを行う文書情報を選択操作する。端末3は、操作内容を文書作成サーバ装置1に送信する。
【0067】
文書作成サーバ装置1の表示制御手段105は、操作内容を受信すると、選択された文書情報の内容を
図11に示すように端末3の表示部に表示制御する。
【0068】
図11は、基本動作において端末2又は端末3の表示部に表示される画面の一例を示す概略図である。
【0069】
画面105aは、文書情報の内容を表示するための画面であり、チャットの会話内容を表示するためのチャット会話内容表示欄105a
1と、依頼者2A又は受任者3Aにより編集された文書情報112の内容を示す文書情報内容表示欄105a
2と、コメントの内容を表示するためのコメント内容表示欄105a
3と、編集後の文書情報をダウンロードするためのダウンロードボタン105a
4と、表示されていない他のメニューを表示するメニュー表示ボタン105a
5とを有する。
【0070】
チャット会話内容表示欄105a
1は、依頼者2A又は受任者3Aが書き込んだ会話内容105a
12と、受任者3Aが書き込んだ会話内容105a
13と、会話内容をテキストで入力するためのテキスト入力欄105a
14と、レビュー依頼内容を指定するためのメニューを当該領域に表示させるためのレビュー依頼ボタン105a
16と、レビュー依頼内容を指定するための表示からチャット内容の表示へと切り替えるためのチャットボタン105a
17とを有する。
【0071】
コメント内容表示欄105a
3は、依頼者2A又は受任者3Aが選択領域105a
21又は選択領域105a
22に対して書き込んだコメント105a
31及び105a
33と、コメント105a
31及び105a
33に関する問題が解決した場合に操作する「解決」ボタン105a
32及び105a
34とを有する。
【0072】
「解決」ボタン105a
32及び105a
34が操作されると、コメント105a
31及び105a
33の表示が薄くなり目立たないように変更される。なお、「解決」ボタン105a
32及び105a
34が操作された場合のコメント105a
31及び105a
33表示方法は、薄くする方法に限られずその他の方法、例えば、表示しないようにしてもよい。
【0073】
依頼者2A又は受任者3Aは、端末2又は端末3の表示部において上記画面105aを参照する。
【0074】
また、依頼者2A又は受任者3Aは、上記した
図11に示す画面上で、文書情報内容表示欄105a
2において文書情報112の内容に削除・挿入を行って編集操作する。端末2又は端末3は、操作内容を文書作成サーバ装置1に送信する。
【0075】
文書編集手段102は、依頼者2A又は受任者3Aの操作する端末3から文書情報112の編集要求を受け付けて文書情報112の内容を編集する。
【0076】
また、依頼者2A又は受任者3Aは、上記した
図11に示す画面上で、チャット会話内容表示欄105a
1において会話内容を入力操作する。端末2又は端末3は、操作内容を文書作成サーバ装置1に送信する。
【0077】
チャット制御手段103は、依頼者2A又は受任者3Aの操作する端末2又は端末3から文書情報112についての会話内容を受け付けて記憶部11にチャット情報113として格納する。
【0078】
また、依頼者2A又は受任者3Aは、上記した
図11に示す画面上で、文書情報内容表示欄105a
2において選択領域105a
21又は選択領域105a
22を選択操作した後、コメント内容表示欄105a
3においてコメントを入力操作する。端末2又は端末3は、操作内容を文書作成サーバ装置1に送信する。
【0079】
コメント制御手段104は、依頼者2A又は受任者3Aの操作する端末2又は端末3から文書情報112についてのコメントを受け付けて記憶部11にコメント情報114として格納する。
【0080】
なお、上記動作は順序が入れ替わるものであってもよいし、全て又は一部の動作を複数回繰り返すものであってもよく、依頼者2A又は受任者3Aのレビューが完了するまで行われる。
【0081】
(2)検査動作
図16は、文書作成サーバ装置1の検査動作を示すフローチャートである。
【0082】
まず、依頼者2A又は受任者3Aは、端末2又は端末3の表示部に画面105aを表示させた状態で、文書情報の検査を要求するため、例えば、メニュー表示ボタン105a
5に含まれる検査開始のメニュー(図示せず)を選択するべく端末2又は端末3を操作する。端末2又は端末3は、操作内容を文書作成サーバ装置1に送信する。
【0083】
文書作成サーバ装置1の契約書検査手段107は、端末2又は端末3から操作内容を受け付け、以下の
図12に示す検査開始ダイアログ表示欄105bを画面105aに重ねて表示する。
【0084】
図12は、検査動作の開始時において端末2又は端末3の表示部に表示される画面の他の例を示す概略図である。
【0085】
検査開始ダイアログ表示欄105bは、契約書の種類を選択するための選択ボックス105b
1と、契約の立場(秘密保持契約書の場合は秘密を開示する側である「開示者」又は秘密の開示を受ける側である「受領者」)を選択するための選択ボックス105b
2と、検査を開始して検索結果を一例としてcsv形式で作成するためのボタン105b
3を有する。なお、契約の立場は契約の内容によって変わるものであり、二者に限らず複数の立場を設定してもよい。
【0086】
依頼者2A又は受任者3Aは、例えば、検査開始ダイアログ表示欄105bの選択ボックス105b
1において「秘密保持契約書」を選択し、選択ボックス105b
2において「受領者」を選択した後、ボタン105b
3を押下するため端末2又は端末3を操作する。端末2又は端末3は、操作内容を文書作成サーバ装置1に送信する。
【0087】
文書作成サーバ装置1の契約書検査手段107は、端末2又は端末3から操作内容を受け付け、契約書の種類と立場とともに検査要求を受け付ける(S1)。
【0088】
次に、文書作成サーバ装置1の契約書検査手段107は、ルール情報116から受け付けた契約書の種類と立場に基づいて該当するルール情報を取得する(S2)。つまり、
図8に示すルール情報116のうち、契約書種類が「秘密保持契約書」であって、当社の立場が「受領側」であるルール情報を取得する。
【0089】
次に、文書作成サーバ装置1の契約書分割手段106は、対象とする文書情報112を条文単位で分割する(S3)。なお、契約書分割手段106は、対象とする文書情報112を項、号の単位で分割するものであってもよく、文書情報112の構造に適した単位を用いる。
【0090】
次に、文書作成サーバ装置1の契約書検査手段107は、契約書分割手段106が条文単位で分割した文書情報112についてステップS2で取得したルール情報に基づいて検査を行う(S4‐S12)。ここで、
図8に示したようにルール情報116はルールタイプとして「含むべきルール」と「排除すべきルール」とを有しており、契約書検査手段107はこれらのルールについてそれぞれ異なる動作をする。まず、「含むべきルール」の場合について説明する。
【0091】
図13は、文書作成サーバ装置1の検査動作を説明するための概略図である。
【0092】
まず、文書作成サーバ装置1の契約書検査手段107は、含むべきルールで各条文をチェックする(S4)。全ての条文が含むべきルールを満たさない場合(S5;Yes)、リスク情報取得手段108は、該当したルールに対応付けられた警告をリスク情報117から取得し(S6)、取得したリスク情報を該当する条文に対するリスク項目に設定する(S7)。つまり、例えば、全ての条文が、ルール情報116のルールID「C」に該当する場合、リスク情報取得手段108は、
図9に示すリスク情報117のうちルールID「C」に対応付けられた警告ID「c」の警告を取得する。
【0093】
また、同様に
図13を用いて説明すると、含むべきルールがAからFまである場合であって、ルールAについては条文1が、ルールB、Cについては条文2が、ルールDについては条文3が、ルールEについては条文4が満たしており、ルールFについてはいずれの条文にも満たしていない場合、当該ルールFに対応する警告fを取得する。警告fの対象とする条文は条文3としているが、これは警告fに対して該当する条文を決めておいてもよいし、契約書全体を対象とするものとしてもよい。
【0094】
なお、ステップS5において、含むべきルールを満たさない条文が含まれない場合(S5;No)、ステップS8へと進む。次に、排除すべきルールの場合について説明する。
【0095】
まず、文書作成サーバ装置1の契約書検査手段107は、排除すべきルールで各条文をチェックする(S4)。排除すべきルールを満たさない条文がある場合(S8;Yes)、リスク情報取得手段108は、該当したルールに対応付けられた警告をリスク情報117から取得し(S9)、取得したリスク情報を該当する条文に対するリスク項目に設定する(S10)。つまり、例えば、ある条文が、ルール情報116のルールID「X」に該当する場合、リスク情報取得手段108は、
図9に示すリスク情報117のうちルールID「X」に対応付けられた警告ID「x」の警告を取得する。
【0096】
また、同様に
図13を用いて説明すると、排除すべきルールがUからZまである場合であって、ルールUについては条文1が、ルールVについては条文2が、ルールW、Xについては条文5が、ルールZについては条文5、6が該当している場合、当該ルールU、V、W、X、Zに対応する警告u、v、w、x、zを取得する。該当した条文を警告の対象としている。
【0097】
なお、ステップS8において、含むべきルールを満たさない条文が含まれない場合(S8;No)、ステップS11へと進む。
【0098】
図14は、ルール情報116、リスク情報117及び雛形条文情報118の関係を説明するための概略図である。
【0099】
次に、雛形条文情報取得手段109は、リスク情報取得手段108が取得した警告に対応付けられた雛形を雛形条文情報118から取得し(S11)、取得した雛形条文情報を該当する条文のあるべき雛形に設定する(S12)
【0100】
つまり、ルール情報116に含まれるルールAからルールFには、リスク情報117に含まれる警告aから警告fが対応づけられており、ルールUからルールZには警告uから警告zがそれぞれ対応付けられる。警告a、b、uは雛形条文情報118の条文1が対応付けられており、警告c、d、e、vは条文2が、警告fは条文3が、警告w、xは条文4が、警告y、zは条文5が対応付けられる。なお、上記は例示であって、ルール情報116のそれぞれと、リスク情報117のそれぞれと、雛形条文情報118のそれぞれとは一対多で対応してもよいし、一対一で対応してもよいし、多対多で対応してもよい。
【0101】
次に、文書作成サーバ装置1の検査結果出力手段1095は、契約書検査手段107の検査の結果と、リスク情報取得手段108により取得された警告と、雛形条文情報取得手段109により取得された雛形とを、該当する条文に対応付けてcsv形式の情報として出力する(S13)。また、csv形式の情報のプレビューとして、依頼者2Aの操作する端末2又は受任者3Aの操作する端末3に検査結果を表示するための情報を出力する。なお、検査結果出力手段1095が出力する検査結果の形式はcsvに限定されるものでなく、条文と警告と雛形とを対応付けて出力するものであれば形式は問わない。
【0102】
端末2又は端末3は、文書作成サーバ装置1から検査結果を表示するための情報を受信して、受信した情報に基づいて、例えば
図15に示すように、表示部に表示する。依頼者2A又は受任者3Aは、表示された内容を確認してさらに文書情報112を編集する。また、csv形式の情報をデータとして又は印刷して利用する。
【0103】
図15は、出力動作において端末2又は端末3の表示部に表示される画面の他の例を示す概略図である。
【0104】
検索結果ポップアップ表示105cは、利用者、日付、契約書タイトル、契約書類型、当社立場、リスク件数等の要約情報を表示する要約表示105c
1と、各条文の条文番号、条文本文、警告内容及びあるべき条文例を対応付けて詳細に表示する詳細表示105c
21、105c
22…とを有する。
【0105】
(第1の実施の形態の効果)
上記した第1の実施の形態によれば、ルール情報116に立場に応じて含むべきルールと排除すべきルールとを用意し、文書情報112を条文単位で分割した後、含むべきルールについては全ての条文が満たさない場合に対応するリスク情報117を取得し、排除すべきルールについては条文のそれぞれについて満たさない場合に対応するリスク情報117を取得するようにしたため、対象とする文書情報112中に、問題に関連する用語が含まれる場合だけでなく、問題に関連する用語が含まれない場合であっても、文書情報112が有する問題に取得したリスク情報117を提示して対応することができる。
【0106】
また、リスク情報117に対応付けられた雛形条文情報118を取得して提示するようにしたため、文書情報112が有する問題を解消する雛形条文情報118を提示して対応することができる。
【0107】
[第2の実施の形態]
第2の実施の形態は、第1の実施の形態のルール情報116にさらにルールラベルを設けてルール情報1165とした点、第1の実施の形態の契約書検査手段107のようにルール情報1165のすべてのルールについて検査するのではなく、利用者が選択したルールについて検査する点で第1の実施の形態と異なる。なお、第1の実施の形態と共通する構成については共通の符号を付している。
【0108】
図17は、第2の実施の形態に係る文書作成サーバ装置の構成例を示すブロック図である。
【0109】
制御部10は、後述する文書作成プログラム110Aを実行することで、第1の実施の形態と同様に、手段100‐106、108、109、1095等として機能するのに加えて、さらに契約書検査手段1075、検査対象選択手段1096として機能する。
【0110】
契約書検査手段1075は、後述する検査対象情報119に基づいて検査対象として選択されたルール情報に基づいて、契約書分割手段106が条文単位で分割した文書情報112について検査を行う。
【0111】
検査対象選択手段1096は、ルール情報1165のうち検査対象とするルールを選択し、検査対象情報119として記憶する。
【0112】
記憶部11は、制御部10を上述した各手段100‐106、1075、108、109、1095、1096として動作させる文書作成プログラム110A、利用者情報111、文書情報112、チャット情報113、コメント情報114、バージョン情報115、ルール情報1165、リスク情報117、雛形条文情報118及び検査対象情報119等を記憶する。
【0113】
図18は、ルール情報1165の構成の一例を示す概略図である。
【0114】
ルール情報1165は、ルールを識別するためのルールIDと、契約書の種類を示す契約書種類と、契約内容における立場を示す当社の立場と、ルールの上位概念を示すルールラベルと、排除すべきルール又は含むべきルールのいずれかを示すルールタイプと、ルール内容とを有する。
【0115】
図19は、検査対象情報119の構成の一例を示す概略図である。
【0116】
検査対象情報119は、ルールを選択した利用者を識別するための利用者IDと、ルールを識別するためのルールIDと、当該ルールIDを検査対象として選択したか否かを示す検査対象選択とを有する。
【0117】
(文書作成システムの動作)
次に、第2の実施の形態の作用を、(1)基本動作、(2)検査動作に分けて説明する。
【0118】
(1)基本動作
まず、依頼者2Aは、文書作成サーバ装置1の提供するサービスへログインを行うため端末2を操作する。端末2は、依頼者2Aから利用者ID及びパスワード等の情報の入力を受け付けると、当該情報とともに認証要求を文書作成サーバ装置1に送信する。
【0119】
文書作成サーバ装置1の利用者認証手段100は、端末2から利用者ID及びパスワード等の情報とともに認証要求を受信すると、予め登録された利用者ID及びパスワード等を含む利用者情報111を参照し、利用者としての依頼者2Aの認証を行う。
【0120】
次に、依頼者2Aは、サービスへのログインが完了すると、レビューの依頼に先立って、ルール情報1165のうち検査対象とするルールを選択するため端末2を操作する。端末2は、ルールの選択要求を文書作成サーバ装置1へ送信する。
【0121】
文書作成サーバ装置1の表示制御手段105は、端末2から受け付けた要求に応じてルール情報1165の一覧とともにルールを選択するための画面105dを端末2の表示部に表示制御する。
【0122】
図20は、基本動作において端末2、3の表示部に表示される画面の一例を示す概略図である。
【0123】
画面105dは、ルール情報1165のうち検査対象とするルールを選択するための画面であり、ルール情報1165のうち表示させるルールを選択するための表示ルール選択欄105d
1と、表示ルール選択欄105d
1で選択されたルールの内容を表示して検査対象として選択するためのルール選択欄105d
2と、ルール選択欄105d
2で選択中のルールに対応する警告の内容を表示する警告内容表示欄105d
3と、ルール選択欄105d
2で選択中のルールに対応する条文例を表示する条文例表示105d
4と、ルール選択欄105d
2で選択中のルールで検査対象情報119の内容を更新するための更新ボタン105d
5と、表示されていない他のメニューを表示するメニュー表示ボタン105d
6とを有する。
【0124】
表示ルール選択欄105d
1は、契約書の種類を選択するための選択ボックス105d
11と、契約の立場(秘密保持契約書の場合は秘密を開示する側である「開示者」又は秘密の開示を受ける側である「受領者」)を選択するための選択ボックス105d
12と、選択ボックス105d
11及び選択ボックス105d
12で選択したルールの内容をルール選択欄105d
2に表示するための表示ボタン105d
13とを有する。
【0125】
ルール選択欄105d
2は、利用者が選択したルールが選択中であることを示す選択表示105d
21と、ルールの内容と当該ルールの内容に対応してこれを選択するためのチェックボックスとを示すルール内容及びチェックボックス105d
22、105d
23、105d
24、105d
25…とを有する。また、選択表示105d
21により選択中のルールに対応する警告の内容が警告内容表示欄105d
3に表示され、当該警告に対応する雛形が条文例表示105d
4に表示される。
【0126】
依頼者2Aは、端末2の表示部において上記した画面を参照し、表示ルール選択欄105d
1で内容を参照したいルールの種類及び立場を選択して、ルール選択欄105d
2に表示されているルール情報1165の一覧から検査の対象とするルールを選択操作する。端末2は、操作内容を文書作成サーバ装置1に送信する。
【0127】
文書作成サーバ装置1の検査対象選択手段1096は、ルール情報1165のうち検査対象として依頼者2Aが選択したルールを、検査対象情報119として記憶する。
【0128】
(2)検査動作
第2の実施の形態の検査動作は、第1の実施の形態の検査動作を説明するフローチャート(
図16)のうちステップS4が以下に説明するように変更される。
【0129】
図21は、文書作成サーバ装置1Aの検査動作を示すフローチャートである。
【0130】
文書作成サーバ装置1の契約書検査手段107は、検査対象情報119を参照し(S40)、該当する利用者IDについて各ルールIDの検査対象選択が「Yes」又は「No」のいずれかを確認し、ステップS2で取得したルールのうち検査対象選択が「Yes」のルール(含むべきルール及び排除すべきルール)で各条文をチェックする(S41)。なお、検査対象情報119を参照し、ステップS2において検査対象選択が「Yes」のルールのみ取得するようにしてもよい。
【0131】
(第2の実施の形態の効果)
上記した第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態の契約書検査手段107のようにルール情報1165のすべてのルールについて検査するのではなく、利用者が検査を要求するルールとして選択したルールを検査対象情報119として記憶し、契約書検査手段1075が検査対象情報119を参照し、検査対象が「Yes」のルールについて検査するようにしたため、利用者が所望する選択されたルールについて、対象とする文書情報112中に、問題に関連する用語が含まれる場合だけでなく、問題に関連する用語が含まれない場合であっても、文書情報112が有する問題に取得したリスク情報117を提示して対応することができる。また、すべてのルールについて検査する場合に比べて契約書検査手段1075の処理手順を減少することができる。
【0132】
[他の実施の形態]
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々な変形が可能である。
【0133】
例えば、契約書検査手段107は、文書情報112を自然言語処理することで契約書の種類を自動で判別するようにしてもよい。
【0134】
上記実施の形態では制御部10の各手段100‐109、1075、1095、1096の機能をプログラムで実現したが、各手段の全て又は一部をASIC等のハードウエアによって実現してもよい。また、上記実施の形態で用いたプログラムをCD‐ROM等の記録媒体に記憶して提供することもできる。また、上記実施の形態で説明した上記ステップの入れ替え、削除、追加等は本発明の要旨を変更しない範囲内で可能である。