(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6663985
(24)【登録日】2020年2月19日
(45)【発行日】2020年3月13日
(54)【発明の名称】アンケート調査による空気質予測システム及び方法、並びに空気質予測サーバ
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/02 20120101AFI20200302BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20200302BHJP
【FI】
G06Q30/02 470
G06Q50/10
【請求項の数】10
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2018-516771(P2018-516771)
(86)(22)【出願日】2016年9月20日
(65)【公表番号】特表2018-534668(P2018-534668A)
(43)【公表日】2018年11月22日
(86)【国際出願番号】KR2016010484
(87)【国際公開番号】WO2017057867
(87)【国際公開日】20170406
【審査請求日】2018年6月1日
(31)【優先権主張番号】10-2015-0137777
(32)【優先日】2015年9月30日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】512332297
【氏名又は名称】ウンジン コーウェイ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001999
【氏名又は名称】特許業務法人はなぶさ特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】イ, ビョンヒョク
(72)【発明者】
【氏名】キム, テヒョン
(72)【発明者】
【氏名】キム, ジョンチョル
(72)【発明者】
【氏名】カン, サンヒョン
【審査官】
永野 一郎
(56)【参考文献】
【文献】
特開2003−216758(JP,A)
【文献】
特開2010−198099(JP,A)
【文献】
韓国公開特許第2002−0008957(KR,A)
【文献】
韓国公開特許第10−2010−0102772(KR,A)
【文献】
特開2002−092478(JP,A)
【文献】
特開2003−030567(JP,A)
【文献】
特開2004−144575(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用者から入力されたアンケート調査結果を送信し、前記アンケート調査結果に基づいて導き出されたコメントを受信して表示する携帯端末と、
前記携帯端末から受信したアンケート調査結果に基づいて使用者宅内の空気質を予測し、空気質予測結果及び前記空気質予測結果についての前記コメントを前記携帯端末に送信する空気質予測サーバとを含み、
アンケート調査のための予め定められた複数の質問項目は、世帯情報、室外空気質情報、住居環境情報、及び生活パターン情報を含み、
前記生活パターン情報は、予め設定された期間における料理回数、掃除回数及び換気回数を含む、アンケート調査による空気質予測システム。
【請求項2】
前記携帯端末は、
前記アンケート調査結果が入力される入力部と、
情報を表示するディスプレイ部と、
前記空気質予測サーバとの通信を行う通信部と、
アンケート調査のための予め定められた複数の質問項目及び各質問項目に対する選択肢を前記ディスプレイ部により表示し、前記入力部により入力されたアンケート調査結果を前記通信部により前記空気質予測サーバに送信し、前記通信部により前記空気質予測サーバから受信したコメントを前記ディスプレイ部により使用者に提供する制御部とを含む、請求項1に記載のアンケート調査による空気質予測システム。
【請求項3】
前記世帯情報は、世帯構成員数、予め定められた敏感群が含まれているか否か、室内喫煙者数、及び予め定められた環境性疾患の保有者が含まれているか否かを含む、請求項1に記載のアンケート調査による空気質予測システム。
【請求項4】
前記室外空気質情報は、住居地域によって予め定められた室外空気質等級を含む、請求項1に記載のアンケート調査による空気質予測システム。
【請求項5】
前記住居環境情報は、家の坪数、建物形態、居住階数、建築年数、及びリモデリングの実施時期又は新しい家具の購入時期を含む、請求項1に記載のアンケート調査による空気質予測システム。
【請求項6】
使用者から入力されたアンケート調査結果を送信し、前記アンケート調査結果に基づいて導き出されたコメントを受信して表示する携帯端末と、
前記携帯端末から受信したアンケート調査結果に基づいて使用者宅内の空気質を予測し、空気質予測結果及び前記空気質予測結果についての前記コメントを前記携帯端末に送信する空気質予測サーバとを含み、
前記空気質予測サーバは、
前記携帯端末との通信を行う通信部と、
前記通信部により前記携帯端末から受信したアンケート調査結果に基づいて予め設定された各選択肢の等級を参照して室内空気質点数を算出し、該算出された室内空気質点数及び前記室内空気質点数についてのコメントを前記通信部により前記携帯端末に送信する空気質予測部と、
前記空気質予測部による室内空気質点数の算出及びコメントの提供のために必要な情報を保存する保存部とを含み、
使用者宅内の空気質を測定し、空気質測定データを前記空気質予測サーバに送信する空気質測定器をさらに含み、
前記空気質予測サーバは、
前記通信部により前記空気質測定器から受信した空気質測定データに基づいて前記空気質予測部による空気質予測結果を検証する空気質検証部をさらに含む、アンケート調査による空気質予測システム。
【請求項7】
携帯端末との通信を行う通信部と、
前記通信部により前記携帯端末から受信したアンケート調査結果に基づいて予め設定された各選択肢の等級を参照して室内空気質点数を算出し、該算出された室内空気質点数及び前記室内空気質点数についてのコメントを前記通信部により前記携帯端末に送信する空気質予測部と、
前記空気質予測部による室内空気質点数の算出及びコメントの提供のために必要な情報を保存する保存部とを含み、
前記アンケート調査結果は、予め設定された複数の質問項目に対するアンケート結果を含み、前記複数の質問項目は、世帯情報、室外空気質情報、住居環境情報、及び生活パターン情報を含み、
前記生活パターン情報は、予め設定された期間における料理回数、掃除回数及び換気回数を含む、アンケート調査による空気質予測サーバ。
【請求項8】
携帯端末との通信を行う通信部と、
前記通信部により前記携帯端末から受信したアンケート調査結果に基づいて予め設定された各選択肢の等級を参照して室内空気質点数を算出し、該算出された室内空気質点数及び前記室内空気質点数についてのコメントを前記通信部により前記携帯端末に送信する空気質予測部と、
前記空気質予測部による室内空気質点数の算出及びコメントの提供のために必要な情報を保存する保存部とを含み、
前記通信部により使用者宅内の空気質を測定する空気質測定器から受信した空気質測定データに基づいて前記空気質予測部により決定された室内空気質点数を検証する空気質検証部をさらに含む、アンケート調査による空気質予測サーバ。
【請求項9】
携帯端末から受信したアンケート調査結果に基づいて使用者宅内の空気質を予測する段階と、
空気質予測結果及び前記空気質予測結果についての予め設定されたコメントを前記携帯端末に送信する段階と、
空気質測定器から受信した使用者宅内の空気質測定データに基づいて前記空気質予測結果を検証する段階と、
空気質検証結果を前記携帯端末に送信する段階とを含み、
前記空気質を予測する段階の前記アンケート調査結果には、予め設定された複数の質問項目に対するアンケート結果を含み、前記複数の質問項目は、世帯情報、室外空気質情報、住居環境情報、及び生活パターン情報を含み、前記生活パターン情報は、予め設定された期間における料理回数、掃除回数及び換気回数を含む、アンケート調査による空気質予測方法。
【請求項10】
前記空気質を予測する段階では、
前記アンケート調査結果に基づいて室内空気質点数を算出する、請求項9に記載のアンケート調査による空気質予測方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、アンケート調査による空気質予測システム及び方法、並びに空気質予測サーバに関する。
【背景技術】
【0002】
快適な住居環境への関心が高まるにつれて、室内空気質管理の必要性が高まっている。
【0003】
空気清浄機は、空気に含まれる汚染物質を浄化して新鮮な空気に変える装置であり、室内空気質を効果的に改善する。
【0004】
しかし、使用者が別途のセンサ装置を用いることなく、室内空気質の良否を正確に認知することは困難であり、また、空気清浄機を使用する場合も、その使用効果を感じにくい。そのため、使用者が空気清浄機を使用する必要性を感じるには限界がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、空気清浄機を使用する必要性をより客観的な根拠に基づいて判断する方法を提供することができる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によれば、アンケート調査による空気質予測システムを提供することができる。
【0007】
本発明の一実施形態によるアンケート調査による空気質予測システムは、使用者から入力されたアンケート調査結果を送信し、上記アンケート調査結果に基づいて導き出されたコメントを受信して表示する携帯端末と、上記携帯端末から受信したアンケート調査結果に基づいて使用者宅内の空気質を予測し、空気質予測結果及び上記空気質予測結果についての上記コメントを上記携帯端末に送信する空気質予測サーバとを含むものであってもよい。
【0008】
一方、本発明の他の実施形態は、アンケート調査による空気質予測方法を提供する。
【0009】
本発明の他の実施形態によるアンケート調査による空気質予測方法は、携帯端末から受信したアンケート調査結果に基づいて使用者宅内の空気質を予測する段階と、空気質予測結果及び上記空気質予測結果についての予め設定されたコメントを上記携帯端末に送信する段階と、空気質測定器から受信した使用者宅内の空気質測定データに基づいて上記空気質予測結果を検証する段階と、空気質検証結果を上記携帯端末に送信する段階とを含むものであってもよい。
【0010】
一方、本発明のさらに他の実施形態は、空気質予測サーバを提供する。
【0011】
本発明のさらに他の実施形態による空気質予測サーバは、携帯端末との通信を行う通信部と、上記通信部により上記携帯端末から受信したアンケート調査結果に基づいて予め設定された各選択肢の等級を参照して室内空気質点数を算出し、該算出された室内空気質点数及び上記室内空気質点数についてのコメントを上記通信部により上記携帯端末に送信する空気質予測部と、上記空気質予測部による室内空気質点数の算出及びコメントの提供のために必要な情報を保存する保存部とを含むものであってもよい。
【0012】
なお、上記課題を解決するための手段は本発明の特徴を全て列挙したものではない。本発明の様々な特徴とこれによる利点及び効果は以下の具体的な実施形態を参照すれば、より詳細に理解できる。
【発明の効果】
【0013】
本発明の一実施形態によれば、使用者によるアンケート結果に基づいて空気質を予測し、空気質予測結果に応じて適切なコメントを使用者に提供することにより、空気清浄機使用の必要性に関するより客観的な根拠を提示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明の一実施形態によるアンケート調査による空気質予測システムの構成図である。
【
図2】本発明の他の実施形態によるアンケート調査による空気質予測方法のフローチャートである。
【
図3】本発明の一実施形態に従って携帯端末によりアンケート調査を実施する一例を示す図である。
【
図4】本発明の一実施形態に従って携帯端末によりアンケート結果に応じたコメントを提供する一例を示す図である。
【
図5】本発明の一実施形態に従って携帯端末によりアンケート結果に応じたコメントを提供する一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が本発明を容易に実施できるように、添付の図面を参照して好ましい実施形態を詳細に説明する。ただし、本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する上で、関連する公知の機能又は構成についての具体的な説明が本発明の要旨を不明にすると判断される場合は、その詳細な説明を省略する。なお、類似の機能及び作用を果たす部分には図面全体にわたって同一の符号を用いる。
【0016】
また、明細書全体において、ある部分が他の部分に「連結」されているというのは、「直接的に連結」されている場合だけでなく、その中間に他の素子を介して「間接的に連結」されている場合も含む。なお、ある構成要素を「含む」というのは、特に反対である記載がない限り、他の構成要素を除外するのではなく、他の構成要素をさらに含むことができるということを意味する。
【0017】
図1は本発明の一実施形態によるアンケート調査による空気質予測システムの構成図である。
【0018】
図1を参照すると、本発明の一実施形態によるアンケート調査による空気質予測システムは、携帯端末100及び空気質予測サーバ200を含んでもよく、これに加えて空気質測定器300をさらに含んでもよい。
【0019】
携帯端末100は、使用者から入力されたアンケート調査結果を空気質予測サーバ200に送信し、これについてのコメントを空気質予測サーバ200から受信して使用者に提供するためのものであり、入力部110、ディスプレイ部120、通信部130及び制御部140を含んで構成されてもよい。
【0020】
入力部110は、使用者からのアンケート調査結果を入力するためのものであり、ディスプレイ部120は、アンケート調査のための質問項目とアンケート調査結果に基づいて導き出されたコメントを使用者に表示するためのものである。例えば、入力部110及びディスプレイ部120は、情報を表示すると共に使用者による接触を感知して入力信号を発生するタッチスクリーンで統合して実現されてもよい。しかし、必ずしもこれに限定されるものではなく、例えば、入力部110はボタン式入力装置などで、ディスプレイ部120はLCD、LEDなどで、それぞれ別途実現されてもよい。
【0021】
通信部130は、後述する空気質予測サーバ200との通信を行うためのものであり、例えば、Wi−Fiなどの無線通信方式で実現されてもよい。しかし、通信部130に用いられる通信技術は、必ずしもこれに限定されるものではなく、様々な無線通信技術により通信部130を実現することができる。
【0022】
制御部140は、携帯端末100の各構成要素の動作制御のためのものであり、例えば、中央処理装置(CPU)、グラフィック処理装置(GPU)、マイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(an application specific circuit,(ASIC))、フィールドプログラマブルゲートアレイ(a field programmable gate array(FPGA))などのプロセッサで実現されてもよい。
【0023】
例えば、制御部140は、空気質の予測のための基礎資料として活用するためのアンケート調査を行うために予め定められた複数の質問項目と、これに対する選択肢をディスプレイ部120に表示させることができる。
図3は、本発明の一実施形態に従って携帯端末によりアンケート調査を実施する一例を示す図である。
【0024】
例えば、複数の質問項目は、大きく分類すると、世帯情報、室外空気質情報、住居環境情報、及び生活パターン情報に分類される。
【0025】
ここで、世帯情報は、世帯構成員に関する情報を含んでもよく、例えば、世帯構成員数、敏感群の有無、室内喫煙者数、環境性疾患の有無などを含んでもよい。有害物質にさらされた場合に現れる危害性は個人毎に差異があり、例えば子供、老人、妊産婦、患者など、有害物質に特に敏感に反応する集団を敏感群という。敏感群の有無は、世帯構成員の中に敏感群が含まれているか否かを示す。室内喫煙者数とは、室内で喫煙する喫煙者の数を意味する。また、環境性疾患とは、物理的、化学的、生物学的要因などの環境因子(environmental factor)に関連して発生する健康障害を意味し、例えば、環境性眼疾患、環境性呼吸器疾患、環境性心血管疾患、アレルギー性鼻炎、石綿疾患、花粉アレルギー、アトピー性皮膚炎、喘息を含む。環境性疾患の有無は、世帯構成員の中に環境性疾患を有する構成員が含まれているか否かを示す。
【0026】
また、室外空気質情報は、住居地域による室外空気質等級を含んでもよい。例えば、室外空気質情報のために、使用者が住居地域を入力するようにしてもよい。各地域の室外空気質は、既に蓄積されている室外空気質に関するビッグデータに基づいて複数の等級のいずれかに予め設定され、入力された住居地域に対して予め設定された室外空気質等級が室外空気質情報として活用されるようにしてもよい。
【0027】
さらに、住居環境情報は、住居環境に関する情報を含んでもよく、例えば、家の坪数(a floor space of a household)、建物形態、居住階数、建築年数、リモデリング(改修)の実施時期(a period of remodeling)又は新しい家具の購入時期などを含んでもよい。
【0028】
さらに、生活パターン情報は、世帯構成員の生活パターンに関する情報を含んでもよく、例えば、予め設定された期間における料理回数、掃除回数、換気回数などを含んでもよい。
【0029】
表1は前述した複数の質問項目、各質問項目に対する選択肢、及び当該選択肢に付与される等級の一例を示したものである。また、表2は住居地域によって予め設定された室外空気質等級の一例を示したものである。さらに、表3は各等級に対応する点数範囲の一例を示したものである。
【0030】
表1〜表3に示した質問項目、各質問項目に対する選択肢及び等級、並びにこれに対応する点数範囲は一例示にすぎないものであり、必要に応じて様々に変更することができる。
【0034】
また、制御部140は、入力部110により入力されたアンケート調査結果を通信部130により空気質予測サーバ200に送信することができる。
【0035】
さらに、制御部140は、通信部130により空気質予測サーバ200から受信したコメントをディスプレイ部120により使用者に提供することができる。
図4及び
図5は本発明の一実施形態に従って携帯端末によりアンケート結果に応じたコメントを提供する一例を示した図である。
【0036】
図4及び
図5に示すように、ディスプレイ部120は、後述する空気質予測サーバ200によりアンケート調査結果に基づいて導き出された室内空気質点数及びこれについてのコメントを表示することができる。
【0037】
これに加え、ディスプレイ部120は、後述する空気質予測サーバ200により質問項目分類毎に定められた等級を表示することができ、アンケート調査結果に関する様々な分析情報をさらに表示することもできる。
【0038】
例えば、
図4及び
図5において、角括弧:[ ]内には、質問項目分類のうち最も高い等級の中で点数が最も高い分類に関する情報を提供することができ、丸括弧( )内には、[ ]で提供された質問項目分類の細部質問項目のうち点数が高い1つ以上の質問項目に関する情報を提供することができ、大括弧{ }内には、敏感群の有無及び環境性疾患の有無のうち含まれる項目に関する情報を提供することができる。
【0039】
携帯端末100には、前述したようにアンケート調査を実施して空気質予測サーバ200と連動してアンケート調査結果に基づいて導き出されたコメントを使用者に提供するためのアプリケーションをインストールしてもよい。
【0040】
空気質予測サーバ200は、携帯端末100から受信したアンケート調査結果に基づいて使用者宅内の空気質を予測し、予測された空気質に基づいて使用者にコメント(例えば、空気清浄機使用の必要性についてのコメントなど)を提供するためのものであり、通信部210、空気質予測部220及び保存部240を含んでもよく、必要に応じて空気質検証部230をさらに含んでもよい。
【0041】
通信部210は、携帯端末100と空気質測定器300との通信を行うためのものであり、例えば、Wi−Fiなどの無線通信方式で実現されてもよい。しかし、通信部210に用いられる通信技術が必ずしもこれに限定されるものではなく、通信部210は様々な無線通信技術により実現することができる。
【0042】
空気質予測部220は、通信部210により携帯端末100から受信したアンケート調査結果に基づいて使用者宅内の空気質を予測し、これについてのコメントを提供するためのものである。
【0043】
例えば、空気質予測部220は、アンケート調査結果に基づいて表1の各選択肢に対して付与される等級を参照して室内空気質点数を算出し、算出された点数と当該点数についてのコメント(例えば、空気清浄機使用の必要性についてのコメントなど)を通信部210により携帯端末100に送信することができる。
【0044】
表4は室内空気質点数及び各点数についてのコメントの一例を示したものである。ここで、室内空気質点数は0〜100点の尺度で表され、点数が高いほど室内空気質がよいことを意味する。
【0046】
また、空気質予測部220は、アンケート調査結果に基づいて表1の各選択肢に対して付与される等級を参照して各質問項目分類に対して点数を算出し、これに基づいて各分類毎の等級(例えば、良い、普通、悪い、非常に悪い、の4等級)を決定し、その後、通信部210により携帯端末100に送信することができる。
【0047】
表5は各質問項目分類に対して算出された点数に基づいて各分類毎の等級を決定する一例を示す。
【0049】
空気質検証部230は、通信部210により空気質測定器300から受信した空気質測定データに基づいて空気質予測部220による予測結果(すなわち、室内空気質等級など)を検証するためのものである。
【0050】
一例によると、空気質検証部230は、空気質測定器300から受信した空気質測
定データに基づいて予め設定された基準で室内空気質点数を算出し、この算出された室内空気質点数を、空気質予測部220により決定された室内空気質点数と比較することにより、空気質予測結果の正確度を検証することができる。
【0051】
他の例によると、使用者宅内に空気清浄機(図示せず)を設置して動作させた場合、空気質検証部230は、空気質測定器300から受信した空気質測定データに基づいて予め設定された基準で室内空気質点数を算出し、この算出された室内空気質点数を空気質予測部220により決定された室内空気質点数と比較することにより、空気清浄機の動作に伴う空気質改善効果を示すことができる。
【0052】
保存部240は、空気質予測部220がアンケート調査結果に基づいて室内空気質点数を決定してこれについてのコメントを使用者に提供するために必要な各種情報、例えば表1〜表5の情報などを保存することができる。
【0053】
空気質測定器300は、使用者宅内の室内空気質を測定するためのものであり、センサ部310及び通信部320を含んでもよい。
【0054】
センサ部310は、周辺の空気質を測定するためのものであり、例えば、空気中の塵埃濃度を測定するための塵埃センサ、空気中のCO
2濃度を測定するためのCO
2センサ、空気中のガス濃度を測定するためのガスセンサ(VOCセンサ)、空気の温度を測定するための温度センサ、空気中の湿度を測定するための湿度センサなどのように、空気質を測定できる各種センサを含むことができる。
【0055】
通信部320は、空気質予測サーバ200との通信を行うためのものであり、例えば、Wi−Fiなどの無線通信方式で実現されてもよい。しかし、通信部320に用いられる通信技術が必ずしもこれに限定されるものではなく、通信部320は様々な無線通信技術により実現することができる。例えば、通信部320は、センサ部310により測定された空気質測定データを空気質予測サーバ200に送信することができる。
【0056】
[発明を実施するための形態]
図2は本発明の他の実施形態によるアンケート調査による空気質予測方法のフローチャートである。
【0057】
図2を参照すると、まず、携帯端末100は、使用者から空気質の予測のためのアンケート調査結果が入力されると(S200)、これを空気質予測サーバ200に送信する(S210)。
【0058】
空気質予測サーバ200は、受信したアンケート調査結果に基づいて使用者宅内の空気質を予測し(S220)、予測結果及びこれについてのコメントを携帯端末100に送信する(S230)。
【0059】
これにより、携帯端末100は、受信したコメントを表示することによって使用者に提供することができる(S240)。
【0060】
一方、空気質測定器300は、周辺の空気質を測定し(S250)、空気質測定データを空気質予測サーバ200に送信する(S260)。
【0061】
これにより、空気質予測サーバ200は、受信した空気質測定データに基づいて空気質予測結果を検証することができる(S270)。
【0062】
そして、空気質予測サーバ200は、空気質検証結果を携帯端末100に送信し(S280)、携帯端末100は、受信した検証結果を表示することによって使用者に提供することができる(S290)。
【0063】
前述した各段階を行う具体的な方法は、
図1を参照して説明した通りであるため、これについての重複する説明は省略する。
【0064】
本発明は、前述した実施形態及び添付の図面に限定されるものではない。本発明の技術的思想から外れない範囲内で本発明による構成要素を置換、変形及び変更できることは、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者にとって明らかである。