(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6664296
(24)【登録日】2020年2月20日
(45)【発行日】2020年3月13日
(54)【発明の名称】作業車
(51)【国際特許分類】
B62D 49/00 20060101AFI20200302BHJP
A01D 67/00 20060101ALI20200302BHJP
【FI】
B62D49/00 N
A01D67/00 G
【請求項の数】5
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2016-171965(P2016-171965)
(22)【出願日】2016年9月2日
(65)【公開番号】特開2018-34757(P2018-34757A)
(43)【公開日】2018年3月8日
【審査請求日】2018年12月26日
(73)【特許権者】
【識別番号】000001052
【氏名又は名称】株式会社クボタ
(74)【代理人】
【識別番号】110001818
【氏名又は名称】特許業務法人R&C
(72)【発明者】
【氏名】赤井 勇斗
(72)【発明者】
【氏名】山下 信行
(72)【発明者】
【氏名】柴田 隆史
(72)【発明者】
【氏名】松本 光一郎
(72)【発明者】
【氏名】泉 雅容
【審査官】
森本 哲也
(56)【参考文献】
【文献】
特開平08−119146(JP,A)
【文献】
特開平10−109654(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B62D 49/00
A01D 67/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
運転者が着座する運転座席と、
前記運転座席の前方に設けられる前部操縦塔と、
前記前部操縦塔の内部に設けられるバッテリと、
前記前部操縦塔の底部を構成する底部材と、を備えており、
前記底部材に、前記バッテリが載置され、
前記底部材は、前記バッテリが載置される載置部材と、前記載置部材と横並び状態に配置され、前記バッテリが前記載置部材に載置された状態で前記載置部材から分離可能な分離部材と、を有している作業車。
【請求項2】
前記載置部材上に前記分離部材が重ね合わされた状態で、前記分離部材が前記載置部材に連結具によって連結解除可能に連結されている請求項1に記載の作業車。
【請求項3】
前記前部操縦塔に、機体の操向操作を行うためのステアリングハンドルが設けられており、
前記ステアリングハンドルを支持するハンドルポストを備えており、
前記ハンドルポストは、前記底部材を貫通するように上下方向に延びる左右一対の脚部を有しており、
前記底部材は、前記脚部が貫通する箇所で、前記載置部材と前記分離部材とに分割可能である請求項1又は2に記載の作業車。
【請求項4】
運転者が着座する運転座席と、
前記運転座席の前方に設けられる前部操縦塔と、
前記前部操縦塔の内部に設けられるバッテリと、
前記前部操縦塔の底部を構成する底部材と、を備えており、
前記底部材に、前記バッテリが載置され、
前記底部材は、前記バッテリが載置される載置部材と、前記バッテリが前記載置部材に載置された状態で前記載置部材から分離可能な分離部材と、を有し、
前記載置部材上に前記分離部材が重ね合わされた状態で、前記分離部材が前記載置部材に連結具によって連結解除可能に連結されている作業車。
【請求項5】
運転者が着座する運転座席と、
前記運転座席の前方に設けられる前部操縦塔と、
前記前部操縦塔の内部に設けられるバッテリと、
前記前部操縦塔の底部を構成する底部材と、を備えており、
前記底部材に、前記バッテリが載置され、
前記底部材は、前記バッテリが載置される載置部材と、前記バッテリが前記載置部材に載置された状態で前記載置部材から分離可能な分離部材と、を有し、
前記前部操縦塔に、機体の操向操作を行うためのステアリングハンドルが設けられており、
前記ステアリングハンドルを支持するハンドルポストを備えており、
前記ハンドルポストは、前記底部材を貫通するように上下方向に延びる左右一対の脚部を有しており、
前記底部材は、前記脚部が貫通する箇所で、前記載置部材と前記分離部材とに分割可能である作業車。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、運転者が着座する運転座席と、運転座席の前方に設けられる前部操縦塔と、前部操縦塔の内部に収容されるバッテリと、を備えている作業車に関する。
【背景技術】
【0002】
上記のような作業車として、例えば、特許文献1に記載の作業車が既に知られている。特許文献1に記載の作業車では、前部操縦塔(文献では「パネルカバー」、「センターカバー」)の内部にバッテリが収容されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011−126531号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の作業車では、バッテリがフレーム構造体に載置されており、バッテリの載置構造が複雑化している。
【0005】
上記状況に鑑み、バッテリの載置構造の簡素化を図ることが可能な作業車が要望されている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の特徴は、
運転者が着座する運転座席と、
前記運転座席の前方に設けられる前部操縦塔と、
前記前部操縦塔の内部に設けられるバッテリと、
前記前部操縦塔の底部を構成する底部材と、を備えており、
前記底部材に、前記バッテリが載置され
、
前記底部材は、前記バッテリが載置される載置部材と、前記載置部材と横並び状態に配置され、前記バッテリが前記載置部材に載置された状態で前記載置部材から分離可能な分離部材と、を有していることにある。
【0007】
本特徴構成によれば、底部材を利用してバッテリを載置することにより、バッテリの載置構造の簡素化を図ることができる。
【0008】
【0009】
また、本特徴構成によれば、例えば、メンテナンスを行う際に、わざわざバッテリを底部材から取り外さなくても、分離部材を載置部材から分離することにより、メンテナンスを容易に行うことができる。
【0010】
さらに、本発明において、
前記載置部材上に前記分離部材が重ね合わされた状態で、前記分離部材が前記載置部材に連結具によって連結解除可能に連結されていると好適である。
【0011】
本特徴構成によれば、分離部材を載置部材から分離する際に、載置部材が邪魔になることなく、分離部材を載置部材から容易に分離することができる。
【0012】
さらに、本発明において、
前記前部操縦塔に、機体の操向操作を行うためのステアリングハンドルが設けられており、
前記ステアリングハンドルを支持するハンドルポストを備えており、
前記ハンドルポストは、前記底部材を貫通するように上下方向に延びる左右一対の脚部を有しており、
前記底部材は、前記脚部が貫通する箇所で、前記載置部材と前記分離部材とに分割可能であると好適である。
【0013】
本特徴構成によれば、分離部材を載置部材から分離する際に、脚部が邪魔になることなく、分離部材を載置部材から容易に分離することができる。
また、本発明の特徴は、
運転者が着座する運転座席と、
前記運転座席の前方に設けられる前部操縦塔と、
前記前部操縦塔の内部に設けられるバッテリと、
前記前部操縦塔の底部を構成する底部材と、を備えており、
前記底部材に、前記バッテリが載置され、
前記底部材は、前記バッテリが載置される載置部材と、前記バッテリが前記載置部材に載置された状態で前記載置部材から分離可能な分離部材と、を有し、
前記載置部材上に前記分離部材が重ね合わされた状態で、前記分離部材が前記載置部材に連結具によって連結解除可能に連結されていることにある。
また、本発明の特徴は、
運転者が着座する運転座席と、
前記運転座席の前方に設けられる前部操縦塔と、
前記前部操縦塔の内部に設けられるバッテリと、
前記前部操縦塔の底部を構成する底部材と、を備えており、
前記底部材に、前記バッテリが載置され、
前記底部材は、前記バッテリが載置される載置部材と、前記バッテリが前記載置部材に載置された状態で前記載置部材から分離可能な分離部材と、を有し、
前記前部操縦塔に、機体の操向操作を行うためのステアリングハンドルが設けられており、
前記ステアリングハンドルを支持するハンドルポストを備えており、
前記ハンドルポストは、前記底部材を貫通するように上下方向に延びる左右一対の脚部を有しており、
前記底部材は、前記脚部が貫通する箇所で、前記載置部材と前記分離部材とに分割可能であることにある。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図3】フロントパネルの内部構造を示す左側面図である。
【
図4】フロントパネルの内部構造を示す背面図である。
【
図5】フレーム構造、バッテリ台及びステップを示す分解斜視図である。
【
図6】下部パネルを取り外した状態を示す分解斜視図である。
【
図7】左分離部材及び右分離部材を取り外した状態を示す分解斜視図である。
【
図8】バッテリを取り外した状態を示す分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明を実施するための形態について、図面に基づき説明する。なお、以下の説明では、
図1及び
図2に示す矢印Fの方向を「機体前側」、矢印Bの方向を「機体後側」、
図2に示す矢印Lの方向を「機体左側」、矢印Rの方向を「機体右側」とする。
【0016】
〔トラクタの全体構成〕
図1及び
図2には、トラクタ(本発明に係る「作業車」に相当)を示している。本トラクタには、機体フレーム1と、機体フレーム1を支持するホイール式の走行装置2と、が備えられている。走行装置2は、操舵可能かつ駆動可能な左右一対の前輪2Fと、駆動可能な左右一対の後輪2Bと、を有している。後輪2Bを覆うフェンダーFが左右一対に設けられている。フェンダーFには、運転者が乗降する際等に持ち手となる手摺Hが設けられている。
【0017】
機体フレーム1の前半部には、ボンネット3が設けられている。ボンネット3内には、エンジンEやラジエータ22、冷却ファン24が収容されている。ボンネット3は、エンジンEを覆う閉位置とエンジンEを開放する開位置とに亘って前支点X1周りで上下揺動可能である。
【0018】
機体フレーム1の後半部には、運転部4が設けられている。主変速装置としての静油圧式無段変速装置5やトランスミッションケース6が設けられている。トランスミッションケース6には、副変速装置としてのギヤ式変速装置(図示省略)等が収容されている。
【0019】
本トラクタには、フロントローダ(図示省略)を装着可能である。機体フレーム1の下方において、前輪2Fと後輪2Bとの間には、モア7が昇降可能に設けられている。機体フレーム1の後端部には、ロータリー耕耘装置等の作業装置(図示省略)を装着可能なリンク機構8が設けられている。
【0020】
モア7を駆動するために、エンジンEの駆動力をミッドPTO軸(図示省略)から取り出すことができる。前記作業装置を駆動するために、エンジンEの駆動力をリヤPTO軸(図示省略)から取り出すことができる。前記リヤ・ミッドPTO軸にエンジンEの駆動力を伝達する伝達状態と前記リヤ・ミッドPTO軸への前記エンジンEの駆動力を遮断する遮断状態とに切替可能なPTOクラッチ(図示省略)が設けられている。
【0021】
〔運転部〕
図1から
図4に示すように、運転部4には、運転者が着座する運転座席9やフロントパネル10(本発明に係る「前部操縦塔」に相当)、右レバーガイド11R、左レバーガイド11Lが設けられている。運転座席9の左後方には、車両後方に対して警告を行うための警告反射板14が設けられている。運転部4の床部には、ステップ4Aが設けられている。
【0022】
運転座席9には、運転座席9に着座した運転者が、左腕を置く左アームレスト15L及び右腕を置く右アームレスト15Rが設けられている。左アームレスト15L及び右アームレスト15Rは、機体前後方向に延びる姿勢となる使用位置と、上下方向に延びる姿勢となる収納位置とに亘って、後支点で上下揺動可能である。
【0023】
左レバーガイド11Lは、左側のフェンダーFの上面に設けられている。左レバーガイド11Lには、前記PTOクラッチを切替操作するためのPTOクラッチレバー20や、駆動対象とするPTO軸を選択操作するためのPTO選択レバー21が備え付けられている。
【0024】
右レバーガイド11Rは、右側のフェンダーFの上面に設けられている。右レバーガイド11Rには、前記副変速装置を変速操作するための副変速レバー16や、走行装置2を四輪駆動状態と二輪駆動状態とに切替操作するための切替レバー17、前記作業装置を昇降操作するための昇降レバー18、前記フロントローダを操作するための操作レバー19が備え付けられている。
【0025】
フロントパネル10は、運転座席9の前方に設けられている。フロントパネル10には、機体の操向操作を行うためのステアリングハンドル12や、エンジンEの回転数を変更操作するためのアクセルレバー13が設けられている。フロントパネル10は、上部パネル25と、上部パネル25に対して着脱可能な下部パネル26と、を有している。下部パネル26には、通気性を有するスクリーン26aが設けられている。下部パネル26の内部には、バッテリ23が設けられている。下部パネル26の底部を構成するバッテリ台27(本発明に係る「床部材」に相当)が設けられている。バッテリ23は、バッテリ台27に載置されている。
【0026】
〔フレーム構造〕
図3から
図5に示すように、機体フレーム1は、機体前後方向に延びる左右一対の主フレーム1Aを有している。左右一対の主フレーム1Aに亘って、センターフレーム28が設けられている。センターフレーム28上には、台座29、ハンドルポスト30及び機体左右方向に延びる横フレーム31が設けられている。台座29には、バッテリ台27が支持されている。台座29は、センターフレーム28にボルト32によって固定されている。
【0027】
ハンドルポスト30には、ステアリングハンドル12が支持されている。ハンドルポスト30は、バッテリ台27を貫通するように上下方向に延びる左右一対の脚部33を有している。脚部33は、センターフレーム28にボルト32によって固定されている。
【0028】
横フレーム31の左右両端部は、それぞれ、左側の主フレーム1A及び右側の主フレーム1Aから機体外方に張り出している。横フレーム31は、センターフレーム28にボルト34によって固定されている。横フレーム31の左右両端部には、ステップ4Aの前端部がボルト固定されている。横フレーム31上には、壁体35が設けられている。壁体35には、冷却ファン24による冷却風が通過するように、通風口35aが形成されている。壁体35の左右両側部には、それぞれ、側板36が設けられている。
【0029】
〔バッテリ台〕
図5から
図9に示すように、バッテリ台27は、載置部材37と、左分離部材38(本発明に係る「分離部材」に相当)と、右分離部材39(本発明に係る「分離部材」に相当)と、を有している。バッテリ台27は、脚部33が貫通する箇所で、載置部材37と左分離部材38と右分離部材39とに分割(つまり、機体左右方向に三分割)可能である。
【0030】
載置部材37は、底の浅い箱状の部材である。載置部材37は、バッテリ23が載置されるように、平面的に広がる底板部37aを有している。バッテリ23は、載置部材37に載置された状態で、ステー40を介して左右一対の固定ロッド41によって固定されている。載置部材37には、左右一対の連結部37bが設けられている。載置部材37の後端部上には、ステップ4Aの前端部が重ね合わされている。
【0031】
左分離部材38は、粉塵等が下方からフロントパネル10の内部に侵入し難くなるように、載置部材37の左側部とステップ4Aの前端部との間の隙間を覆っている。左分離部材38は、バッテリ23が載置部材37に載置された状態で載置部材37から分離可能である。左分離部材38には、下部パネル26を着脱する際に下部パネル26を案内する左ガイド部38aが設けられている。
【0032】
右分離部材39は、粉塵等が下方からフロントパネル10の内部に侵入し難くなるように、載置部材37の右側部とステップ4Aの前端部との間の隙間を覆っている。右分離部材39は、バッテリ23が載置部材37に載置された状態で載置部材37から分離可能である。右分離部材39には、下部パネル26を着脱する際に下部パネル26を案内する右ガイド部39aが設けられている。
【0033】
載置部材37のうち左側の連結部37b上及びステップ4Aの前端部上に、左分離部材38が重ね合わされた状態で、左分離部材38が載置部材37のうち左側の連結部37b及びステップ4Aの前端部にボルト42(本発明に係る「連結具」に相当)によって連結されている。左分離部材38を載置部材37から分離するには、ボルト42による連結を解除すれば、バッテリ23が載置部材37に載置された状態で、左分離部材38を載置部材37から分離することができる。
【0034】
載置部材37のうち右側の連結部37b上及びステップ4Aの前端部上に、右分離部材39が重ね合わされた状態で、右分離部材39が載置部材37のうち右側の連結部37b及びステップ4Aの前端部にボルト42によって連結されている。右分離部材39を載置部材37から分離するには、ボルト42による連結を解除すれば、バッテリ23が載置部材37に載置された状態で、右分離部材39を載置部材37から分離することができる。
【0035】
このような構成によれば、例えば、メンテナンスを行う際に、わざわざバッテリ23を載置部材37から取り外さなくても、左分離部材38及び右分離部材39を載置部材37から分離することにより、メンテナンスを容易に行うことができる。なお、固定ロッド41による固定を解除すれば、バッテリ23を載置部材37から取り外すことができる。
【0036】
〔フロントパネルの着脱構造〕
図4、
図6及び
図10に示すように、左側の側板36及び右側の側板36には、それぞれ、下部パネル26を差し込み可能なガイド部43が設けられている。下部パネル26の左右両側部には、それぞれ、ガイド部43に差し込み可能な差し込み部26bが設けられている。
【0037】
ガイド部43は、板金によって構成されている。ガイド部43は、上側の付け根部43a及び下側の付け根部43bを介して、側板36に固定(例えば、溶接固定)されている。ガイド部43の前端開口は、差し込み部26bを保持する保持部43cとして機能する。ガイド部43の後端開口は、差し込み部26bが入る入口43dとして機能する。ガイド部43は、上下方向及び機体左右方向において、入口43dが広く、かつ、保持部43cが狭くなっている。これにより、下部パネル26を取り付ける際に、差し込み部26bを入口43dからガイド部43に容易に挿入することができる。また、差し込み部26bがガイド部43に差し込まれた状態で、差し込み部26bを保持部43cによって安定的に保持することができる。
【0038】
上側の付け根部43a及び下側の付け根部43bの曲げにより、上下方向において、入口43dが広く、かつ、保持部43cが狭くなっている。上側の付け根部43a及び下側の付け根部43bの傾き(機体左右方向に対する傾きα)により、機体左右方向において、入口43dが広く、かつ、保持部43cが狭くなっている。
【0039】
ガイド部43には、後側に向かって側板36から離れるように傾斜する形態で延びる後延長部43eが設けられている。これにより、差し込み部26bを入口43dに案内し易くすることができる。後延長部43eには、曲げ部43fが設けられている。これにより、差し込み部26bを入口43dに更に案内し易くすると共に、後延長部43eの強度増加を図ることができる。
【0040】
なお、図示はしないが、ガイド部43に、前側に向かって側板36に近付くように傾斜する形態で延びる前延長部を設けてもよい。この場合、前延長部を機体内側に曲げたり、あるいは、前延長部を機体外側に曲げたりしてもよい。
【0041】
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、バッテリ台27が三分割(載置部材37、左分離部材38、右分離部材39)されるものである。しかし、これに代えて、バッテリ23が二分割又は四分割以上されるものであってもよい。
【0042】
(2)上記実施形態では、載置部材37上に左分離部材38及び右分離部材39が重ね合わされた状態で、左分離部材38及び右分離部材39が載置部材37にボルト42によって連結されている。しかし、これに代えて、左分離部材38及び右分離部材39上に載置部材37が重ね合わされた状態で、左分離部材38及び右分離部材39が載置部材37にボルト42によって連結されていてもよい。
【0043】
(3)上記実施形態では、バッテリ台27は、脚部33が貫通する箇所で、載置部材37と左分離部材38と右分離部材39とに分割可能である。しかし、これに代えて、バッテリ台27は、脚部33が貫通する箇所以外の箇所で、分割可能であってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0044】
本発明は、トラクタの他、コンバインや田植機にも利用可能である。また、農業作業車の他、建設作業車にも利用可能である。
【符号の説明】
【0045】
9 運転座席
10 フロントパネル(前部操縦塔)
12 ステアリングハンドル
23 バッテリ
27 バッテリ台(底部材)
30 ハンドルポスト
33 脚部
37 載置部材
38 左分離部材(分離部材)
39 右分離部材(分離部材)
42 ボルト(連結具)