特許第6664512号(P6664512)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6664512アイブレインインターフェースシステムのキャリブレーション方法、及びシステム内のスレーブデバイス、ホストデバイス
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6664512
(24)【登録日】2020年2月20日
(45)【発行日】2020年3月13日
(54)【発明の名称】アイブレインインターフェースシステムのキャリブレーション方法、及びシステム内のスレーブデバイス、ホストデバイス
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/01 20060101AFI20200302BHJP
   A61B 5/0484 20060101ALI20200302BHJP
   A61B 3/113 20060101ALI20200302BHJP
【FI】
   G06F3/01 515
   A61B5/04 320M
   A61B3/113
【請求項の数】18
【全頁数】28
(21)【出願番号】特願2018-551726(P2018-551726)
(86)(22)【出願日】2015年12月17日
(65)【公表番号】特表2019-506691(P2019-506691A)
(43)【公表日】2019年3月7日
(86)【国際出願番号】KR2015013894
(87)【国際公開番号】WO2017104869
(87)【国際公開日】20170622
【審査請求日】2018年7月20日
(73)【特許権者】
【識別番号】518216526
【氏名又は名称】ルキシド ラブズ インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】特許業務法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】チェ,ヨン ウク
【審査官】 木村 貴俊
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−221498(JP,A)
【文献】 特開2007−025963(JP,A)
【文献】 国際公開第2012/133185(WO,A1)
【文献】 特開2006−136464(JP,A)
【文献】 特開2004−152046(JP,A)
【文献】 国際公開第2008/059878(WO,A1)
【文献】 国際公開第2008/056492(WO,A1)
【文献】 欧州特許出願公開第02685351(EP,A1)
【文献】 日高 智貴,脳波分析による意図および気分抽出に基づく制御システムの提案,第6回データ工学と情報マネジメントに関するフォーラム (第12回日本データベース学会年次大会) [online] The 6th Forum on Data Engineering and Information Management,日本,電子情報通信学会データ工学研究専門委員会 日本データベース学会 情報処理学会データベースシステム研究会,2014年 5月30日
【文献】 銭智定 銭智定,ブレイン・マシン・インタフェースに関する研究−脳波を用いた上下運動の識別−,第31回日本ロボット学会学術講演会 2013年 The 31st Annual Conference of the Robotics Society of Japan,2013年12月20日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/01、 3/033−3/039
3/048−3/0489
A61B 5/04−5/0408、 5/0428−5/0444
5/0452−5/0456、 5/0472−5/0478
5/0484−5/0492、
5/05、 5/06− 5/22
A61M21/00−21/02
A63F 9/24、13/00−13/98
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
視線(eye)及び脳波に基づいて制御されるEBI(Eye−Brain Interface)システムのキャリブレーションする方法において、
前記視線及び脳波を共にキャリブレーションするためのEBC(Eye−Brain Calibration)インターフェースを提供するステップと、
前記EBCインターフェースは、ビジュアルオブジェクトを含み、ユーザに前記ビジュアルオブジェクトを特定認知状態で凝視することを指示し、前記EBCインターフェースに含まれた前記ビジュアルオブジェクトに対する前記ユーザの前記視線及び脳波を獲得するステップと、
前記ビジュアルオブジェクトと前記ユーザの前記視線をマッピングするステップと、
前記ユーザに指示した前記特定認知状態と前記ユーザの前記脳波をマッピングするステップと、を含み、
前記EBCインターフェースは、第1認知状態で第1ビジュアルオブジェクトを凝視するようにする前記第1ビジュアルオブジェクト、及び第2認知状態で第2ビジュアルオブジェクトを凝視するようにする前記第2ビジュアルオブジェクトを順次に又は交互に提供する、ことを特徴とするEBIシステムのキャリブレーション方法。
【請求項2】
前記ユーザの視線をマッピングするステップは、
前記ビジュアルオブジェクトの画面上の位置座標と前記ユーザの視線の位置座標を相互マッピングするステップである、ことを特徴とする請求項1に記載のEBIシステムのキャリブレーション方法。
【請求項3】
前記第1認知状態は、集中及び選択の少なくとも一つを含む認知状態であり、前記第2認知状態は、休息及び探索の少なくとも一つを含む認知状態であることを特徴とする、請求項に記載のEBIシステムのキャリブレーション方法。
【請求項4】
前記ユーザの脳波をマッピングするステップは、
前記第1認知状態での脳波に対する第1ローデータ(Raw data)及び前記第2認知状態での脳波に対する第2ローデータを獲得するステップと、
前記第1及び第2ローデータを周波数変換するステップと、
前記周波数変換された第1及び第2ローデータの周波数特性に基づいて前記第1及び第2認知状態の分類基準を設定するステップと、を含む、ことを特徴とする請求項に記載のEBIシステムのキャリブレーション方法。
【請求項5】
前記第1及び第2認知状態の分類基準を設定するステップは、
前記周波数変換された第1及び第2ローデータから既設定された範囲の周波数帯域別の周波数大きさ(amplitude)を抽出するステップと、
前記抽出した周波数大きさを利用して前記周波数帯域別のフィッシャー比(Fisher’s Ratio)を獲得するステップと、
最上位のFisher’s Ratioを有する第1周波数帯域及び次上位のFisher’s Ratioを有する第2周波数帯域を選択するステップと、
前記第1及び第2周波数帯域を前記第1及び第2認知状態の分類基準に設定するステップと、を含む、ことを特徴とする請求項に記載のEBIシステムのキャリブレーション方法。
【請求項6】
前記Fisher’s Ratioは、
前記周波数変換された第1ローデータでの前記周波数大きさの平均及び分散、及び前記周波数変換された第2ローデータでの前記周波数大きさの平均及び分散に基づいて算出される値である、ことを特徴とする請求項に記載のEBIシステムのキャリブレーション方法。
【請求項7】
前記既設定された範囲の周波数帯域は、脳波のδ波帯域、θ波帯域、α波帯域、またはβ波帯域に該当する、ことを特徴とする請求項5に記載のEBIシステムのキャリブレーション方法。
【請求項8】
前記EBCインターフェースは、前記ビジュアルオブジェクトがちらつく周波数を調節することで前記ユーザの脳波を特定周波数帯域に誘導する、ことを特徴とする請求項1に記載のEBIシステムのキャリブレーション方法。
【請求項9】
前記EBCインターフェースは、
前記ビジュアルオブジェクトがちらつく周波数を約8乃至13Hzの範囲に調整することで前記ユーザの脳波をアルファ波の範囲に誘導し、
前記ビジュアルオブジェクトがちらつく周波数を約13乃至30Hzの範囲に調整することで前記ユーザの脳波をベータ波の範囲に誘導する、ことを特徴とする請求項に記載のEBIシステムのキャリブレーション方法。
【請求項10】
前記ユーザの視線から虹彩イメージを獲得するステップと、
前記虹彩イメージをコード化するステップと、をさらに含む、ことを特徴とする請求項1に記載のEBIシステムのキャリブレーション方法。
【請求項11】
前記虹彩イメージをコード化するステップは、
前記獲得した虹彩イメージを複数のイメージに分離するステップと、
前記分離した複数のイメージを一方向に並べるステップと、
前記一方向に並んだイメージを一つの二次元イメージに転換するステップと、を含む、ことを特徴とする請求項10に記載のEBIシステムのキャリブレーション方法。
【請求項12】
視線(eye)及び脳波を測定するスレーブデバイスにおいて、
ユーザの視線を追跡する視線追跡ユニットと、
前記ユーザの前記脳波をセンシングする脳波センシングユニットと、
ホストデバイスと通信を遂行する通信ユニットと、
前記視線追跡ユニット、脳波センシングユニット及び通信ユニットを制御するプロセッサと、を含み、
前記ホストデバイスは、前記視線及び脳波を同時にキャリブレーションするためのEBC(Eye−Brain Calibration)インターフェースを提供するデバイスであって、前記EBCインターフェースは、ビジュアルオブジェクトを含み、前記ユーザに前記ビジュアルオブジェクトを特定認知状態で凝視することを指示し、
前記プロセッサは、
前記ホストデバイスからキャリブレーション開始信号を受信した場合、前記ユーザの前記視線及び脳波を共に獲得し、
前記ユーザの視線及び脳波を前記ホストデバイスに伝送し、
前記EBCインターフェースは前記第1認知状態で第1ビジュアルオブジェクトを凝視するようにする前記第1ビジュアルオブジェクト、及び前記第2認知状態で第2ビジュアルオブジェクトを凝視するようにする前記第2ビジュアルオブジェクトを順次に又は交互に提供する、ことを特徴とするスレーブデバイス。
【請求項13】
視線及び脳波に基づいて制御されるホストデバイスにおいて、
イメージをディスプレイするディスプレイユニットと
スレーブデバイスと通信を遂行する通信ユニットと、
前記ディスプレイユニット及び通信ユニットを制御するプロセッサと、を含み、
前記プロセッサは、
前記視線及び脳波を同時にキャリブレーションするためのEBC(Eye−Brain Calibration)インターフェースを提供し、
前記EBCインターフェースは、ビジュアルオブジェクトを含み、ユーザに前記ビジュアルオブジェクトを特定認知状態で凝視することを指示し、
前記スレーブデバイスから前記ユーザの前記視線及び脳波を要請及び受信し、
前記ビジュアルオブジェクトと前記ユーザの前記視線をマッピングし、
前記ユーザに指示した特定認知状態と前記ユーザの前記脳波をマッピングし、
前記EBCインターフェースは第1認知状態で第1ビジュアルオブジェクトを凝視するようにする前記第1ビジュアルオブジェクト、及び第2認知状態で第2ビジュアルオブジェクトを凝視するようにする前記第2ビジュアルオブジェクトを順次に又は交互に提供する、ことを特徴とするホストデバイス。
【請求項14】
前記プロセッサは、
前記ユーザの視線をマッピングする場合、
前記ビジュアルオブジェクトの画面上の位置座標と前記ユーザの視線の位置座標を相互マッピングする、ことを特徴とする請求項13に記載のホストデバイス。
【請求項15】
前記第1認知状態は、集中または選択の認知状態であり、前記第2認知状態は、休息または探索の認知状態である、ことを特徴とする請求項13に記載のホストデバイス。
【請求項16】
前記プロセッサは、
前記ユーザの脳波をマッピングする場合、
前記第1認知状態での前記脳波に対する第1ローデータ(Raw data)及び前記第2認知状態での前記脳波に対する第2ローデータを獲得し、
前記第1及び第2ローデータを周波数変換し、
前記周波数変換された第1及び第2ローデータから既設定された範囲の周波数帯域別の周波数大きさを抽出し、
前記抽出した周波数大きさを利用して前記周波数帯域別のFisher’s Ratioを獲得し、
最上位のFisher’s Ratioを有する第1周波数帯域及び次上位のFisher’s Ratioを有する第2周波数帯域を選択し、
前記第1及び第2周波数帯域を前記第1及び第2認知状態の分類基準に設定する、ことを特徴とする請求項13に記載のホストデバイス。
【請求項17】
前記プロセッサは、
前記ユーザの脳波をリアルタイムで獲得し、
前記リアルタイムで獲得したユーザの脳波を前記分類基準によってリアルタイムで分類する、ことを特徴とする請求項16に記載のホストデバイス。
【請求項18】
前記EBCインターフェースは、前記ビジュアルオブジェクトがちらつく周波数を調節することで前記ユーザの脳波を特定周波数帯域に誘導する、ことを特徴とする請求項13に記載のホストデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザの視線及び脳波によって制御するアイブレインインターフェースシステムのキャリブレーション方法、及びシステム内のスレーブデバイス、ホストデバイスに係り、より詳細には、アイブレインインターフェースシステムのキャリブレーション(calibration)方法に関する。
【背景技術】
【0002】
脳は、刺激の処理と加工を担当する中枢神経系であって、記憶、判断等、精神的な活動の中枢の役割だけでなく、運動機能、感情反応等を担当する役割を果たしている。特に、前頭葉領域は、大脳の前方部分に位置し、考え、計画、判断による身体の動きを担当する役割を果たす。前頭葉には、ブローカ野という重要な機能をするニューロン集団があるため、他の大脳部に比べて複雑な機能を果たす。また、前頭葉の最も広い部位である前頭前皮質は、ヒトを他の動物と区分する部位であって、感覚系の情報を総合させ、高次元の精神活動を誘発する部位として知られている。前頭葉部の重要性が浮上するにつれ、前頭葉の機能や疾病、障害等に関連した基礎脳科学及び前頭葉から抽出された脳波を用いた治療法、Brain Fitness、Brain−Computer Interface(BCI)技術開発研究もまた盛んに進行している。
【0003】
BCI技術は、1973年、米国のUCLA研究所で初めて概念を言及し、2000年代半ばまでは、研究開発及び試験適用段階に留まっていた。しかし、Emotiv社のEPOC、Interexon社のMuse、NeuroSky社のMindWave等、様々なヘッドセット形態の脳波測定装備が発売されるにつれ、BCIもまた速く発展すると同時に実用化されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、EBIシステムにおいて、脳波と視線を同時にキャリブレーションする方法を提供する。
【0005】
また、本発明は、EBIシステムにおいて、脳波と視線をより正確、かつ効率よくキャリブレーションする方法を提供する。
【0006】
また、本発明は、視線追跡キャリブレーション過程で虹彩パターンを獲得する方法を提供する。
【0007】
また、本発明は、ユーザのストレス指数を測定してリキャリブレーションする方法を提供する。
【0008】
また、本発明は、キャリブレーションした結果に基づいて、ユーザの脳波及び視線に基づくEBIシステムの制御方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一実施例に係る視線(eye)及び脳波に基づいて制御されるEBI(Eye−Brain Interface)システムのキャリブレーション方法において、前記視線及び脳波を共にキャリブレーションするためのEBC(Eye−Brain Calibration)インターフェースを提供するステップと、前記EBCインターフェースは、ビジュアルオブジェクトを含み、ユーザに前記ビジュアルオブジェクトを特定認知状態で凝視することを指示し、前記EBCインターフェースに含まれたビジュアルオブジェクトに対する前記ユーザの視線及び脳波を獲得するステップと、前記ビジュアルオブジェクトと前記ユーザの視線をマッピングするステップと、前記ユーザに指示した特定認知状態と前記ユーザの脳波をマッピングするステップと、を含む。
【0010】
また、前記ユーザの視線をマッピングするステップは、前記ビジュアルオブジェクトの画面上の位置座標と前記ユーザの視線の位置座標を相互マッピングするステップであってよい。
【0011】
また、前記EBCインターフェースは、第1認知状態を指示する第1ビジュアルオブジェクト、及び第2認知状態を指示する第2ビジュアルオブジェクトを順次に、及び/または、交互に提供できる。
【0012】
また、前記第1認知状態は、集中及び選択の少なくとも一つを含む認知状態であり、前記第2認知状態は、休息及び探索の少なくとも一つを含む認知状態であってよい。
【0013】
また、前記EBIユーザの脳波をマッピングするステップは、前記第1認知状態での脳波に対する第1ローデータ(Raw data)及び前記第2認知状態での脳波に対する第2ローデータを獲得するステップと、前記第1及び第2ローデータを周波数変換するステップと、前記周波数変換された第1及び第2ローデータの周波数特性に基づいて前記第1及び第2認知状態の分類基準を設定するステップと、を含む。
【0014】
また、前記第1及び第2認知状態の分類基準を設定するステップは、前記周波数変換された第1及び第2ローデータから既設定された範囲の周波数帯域別の周波数大きさ(amplitude)を抽出するステップと、前記抽出した周波数大きさを利用して前記周波数帯域別のフィッシャー比(Fisher’s Ratio)を獲得するステップと、最上位のFisher’s Ratioを有する第1周波数帯域及び次上位のFisher’s Ratioを有する第2周波数帯域を選択するステップと、前記第1及び第2周波数帯域を前記第1及び第2認知状態の分類基準に設定するステップと、を含む。
【0015】
また、前記Fisher’s Ratioは、前記周波数変換された第1ローデータでの前記周波数大きさの平均及び分散、及び前記周波数変換された第2ローデータでの前記周波数大きさの平均及び分散に基づいて算出される値であってよい。
【0016】
また、前記既設定された範囲の周波数帯域は、脳波のδ波帯域、θ波帯域、α波帯域、またはβ波帯域に該当する。
【0017】
また、前記EBCインターフェースは、前記ビジュアルオブジェクトがちらつく周波数を調節することで前記ユーザの脳波を特定周波数帯域に誘導できる。
【0018】
また、前記EBCインターフェースは、前記ビジュアルオブジェクトがちらつく周波数を約8乃至13Hzの範囲に調整することで前記ユーザの脳波をアルファ波の範囲に誘導し、前記ビジュアルオブジェクトがちらつく周波数を約13乃至30Hzの範囲に調整することで前記ユーザの脳波をベータ波の範囲に誘導できる。
【0019】
また、前記ユーザの視線から虹彩イメージを獲得するステップと、前記虹彩イメージをコード化するステップと、をさらに含む。
【0020】
また、前記虹彩イメージをコード化するステップは、前記獲得した虹彩イメージを複数のイメージに分離するステップと、前記分離した複数のイメージを一方向に並べるステップと、前記一方向に並んだイメージを一つの二次元イメージに転換するステップと、を含む。
【0021】
また、本発明の他の実施例に係る視線(eye)及び脳波を測定するスレーブデバイスにおいて、ユーザの視線を追跡する視線追跡ユニットと、前記ユーザの脳波をセンシングする脳波センシングユニットと、ホストデバイスと通信を遂行する通信ユニットと、前記視線追跡ユニット、脳波センシングユニット及び通信ユニットを制御するプロセッサと、を含み、前記ホストデバイスは、前記視線及び脳波を同時にキャリブレーションするためのEBC(Eye−Brain Calibration)インターフェースを提供するデバイスであって、前記EBCインターフェースは、ビジュアルオブジェクトを含み、ユーザに前記ビジュアルオブジェクトを特定認知状態で凝視することを指示し、前記プロセッサは、前記ホストデバイスからキャリブレーション開始信号を受信した場合、前記ユーザの視線及び脳波を共に獲得し、前記ユーザの視線及び脳波を前記ホストデバイスに伝送する。
【0022】
また、本発明の他の実施例に係る視線及び脳波に基づいて制御されるホストデバイスにおいて、イメージをディスプレイするディスプレイユニットと、スレーブデバイスと通信を遂行する通信ユニットと、前記ディスプレイユニット及び通信ユニットを制御するプロセッサと、を含み、前記プロセッサは、前記視線及び脳波を同時にキャリブレーションするためのEBC(Eye−Brain Calibration)インターフェースを提供し、前記EBCインターフェースは、ビジュアルオブジェクトを含み、ユーザに前記ビジュアルオブジェクトを特定認知状態で凝視することを指示し、前記スレーブデバイスから前記ユーザの視線及び脳波を要請及び受信し、前記ビジュアルオブジェクトと前記ユーザの視線をマッピングし、及び前記ユーザに指示した特定認知状態と前記ユーザの脳波をマッピングできる。
【0023】
また、前記プロセッサは、前記ユーザの視線をマッピングする場合、前記ビジュアルオブジェクトの画面上の位置座標と前記ユーザの視線の位置座標を相互マッピングできる。
【0024】
また、前記EBCインターフェースは、第1認知状態を指示する第1ビジュアルオブジェクト、及び第2認知状態を指示する第2ビジュアルオブジェクトを順次に、及び/または、交互に提供できる。
【0025】
また、前記第1認知状態は、集中または選択の認知状態であり、前記第2認知状態は、休息または探索の認知状態であってよい。
【0026】
また、前記プロセッサは、前記ユーザの脳波をマッピングする場合、前記第1認知状態での脳波に対する第1ローデータ(Raw data)及び前記第2認知状態での脳波に対する第2ローデータを獲得し、前記第1及び第2ローデータを周波数変換し、前記周波数変換された第1及び第2ローデータから既設定された範囲の周波数帯域別の周波数大きさを抽出し、前記抽出した周波数大きさを利用して前記周波数帯域別のFisher’s Ratioを獲得し、最上位のFisher’s Ratioを有する第1周波数帯域及び次上位のFisher’s Ratioを有する第2周波数帯域を選択し、前記第1及び第2周波数帯域を前記第1及び第2認知状態の分類基準に設定し得る。
【0027】
また、前記プロセッサは、前記ユーザの脳波をリアルタイムで獲得し、前記リアルタイムで獲得したユーザの脳波を前記分類基準によってリアルタイムで分類できる。
【0028】
また、前記EBCインターフェースは、前記ビジュアルオブジェクトがちらつく周波数を調節することで前記ユーザの脳波を特定周波数帯域に誘導できる。
【発明の効果】
【0029】
本明細書の一実施例によれば、脳波と視線を同時にキャリブレーションできるEBCインターフェースを提供するので、ユーザは、より簡便かつ速く脳波と視線を同時にキャリブレーションできるという効果を有する。
【0030】
また、本発明の他の実施例によれば、脳波の周波数特性を利用して脳波の認知状態を区分するので、脳波の認知状態をより正確に区別できるという効果を有する。
【0031】
また、本発明の他の実施例によれば、虹彩パターンをユーザ認証情報として活用できる。
【0032】
また、本発明の他の実施例によれば、キャリブレーションの結果、ユーザの脳波及び視線を正確にマッピング/分類できるので、ユーザの意図に合うように動作するEBIシステムを提供できるという効果を有する。
【0033】
この他に、本発明の実施例に係る様々な効果は、以下、図面を参照して詳細に後述する。
【図面の簡単な説明】
【0034】
図1】本発明の一実施例に係るアイブレインインターフェースシステムを示した図である。
図2】本発明の一実施例に係るホストデバイス及びスレーブデバイスのブロック図である。
図3】スレーブデバイスの様々な実施例を示した図である。
図4】本発明の一実施例に係るアイブレインインターフェース(EBI)デバイスを示した図である。
図5】本発明の一実施例に係るEBIデバイスのブロック図である。
図6】EBCインターフェースの実施例を示した図である。
図7】本発明の一実施例に係るEBCインターフェースによって獲得するデータに関する実施例を示した図である。
図8】本発明の一実施例によって視線キャリブレーションを遂行するEBIシステムを示した図である。
図9】本発明の一実施例によってユーザの虹彩パターンを獲得するEBIシステムを示した図である。
図10】本発明の一実施例によってユーザの脳波を分類するEBIシステムのフローチャートを示した図である。
図11】本フローチャートの特定ステップの遂行により獲得したデータである。
図12】本フローチャートの特定ステップの遂行により獲得したデータである。
図13】本フローチャートの特定ステップの遂行により獲得したデータである。
図14】本発明の一実施例に係るEBIシステムの様々な適用例を示した図である。
図15】本発明の一実施例に係るEBIシステムの制御方法に関するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0035】
本明細書において用いる用語は、本明細書での機能を考慮しながら可能な限り現在広く用いられる一般的な用語を選択したが、これは、当分野に従事する技術者の意図、慣例または新たな技術の出現等によって変わり得る。また、特定の場合は、出願人が任意に選定した用語もあり、この場合、該当する実施例の説明部分でその意味を記載する。従って、本明細書において用いる用語は、単純な用語の名称ではなく、その用語ではなく、実質的な意味と本明細書の全般にわたった内容に基づいて解釈されるべきであることを明らかにしたい。
【0036】
さらに、以下、添付の図面及び添付の図面に記載の内容を参照して実施例を詳細に説明するが、実施例によって制限または限定されるものではない。
【0037】
以下、添付の図面を参照して、本発明の好ましい実施例をより詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施例に係るアイブレインインターフェースシステムを示した図である。図2は、本発明の一実施例に係るホストデバイス及びスレーブデバイスのブロック図である。
【0038】
図1を参照すると、本発明の一実施例に係るアイブレインインターフェース(Eye Brain Interface:EBI)システムは、ホストデバイス150と、スレーブデバイス100とを含む。
【0039】
スレーブデバイス100は、ユーザが着用可能な様々な形態のウェアラブル(wearable)デバイスを示す。例えば、スレーブデバイス100は、HMD(Head Mounted Display)、ヘッドセット、スマートリング、スマートウォッチ、イヤセット、イヤホン等、ユーザの身体の一部に接触/着用されるデバイスを示す。スレーブデバイス100は、少なくとも一つのセンサを含み、ユーザの身体の一部を通したユーザの生体信号をセンシングできる。ここで、生体信号は、ユーザの脈拍、血圧、脳波等、ユーザの意識的及び/または無意識的(例えば、呼吸、心臓拍動、新陳代謝等)な行動によってユーザの身体から発生する様々な信号を示す。特に、本明細書において、スレーブデバイス100は、ユーザの生体信号としてユーザの脳波をセンシングし、センシング結果をホストデバイス150に伝送する。
【0040】
ホストデバイス150は、スレーブデバイス100から受信した生体信号のセンシング結果に基づいて動作するデバイスを示す。より詳細には、ホストデバイス150は、スレーブデバイス100からユーザの生体信号センシング結果を受信し、受信したセンシング結果に基づいて様々な動作を遂行する様々な電子デバイスであってよい。ホストデバイス150は、例えば、TV、スマートフォン、タブレットPC、スマートカー、PC、ノートパソコン等の様々な電子デバイスであってよい。
【0041】
EBIシステムは、スレーブデバイス100とホストデバイス150とを含み、ユーザの生体信号に基づく制御方式を提供する。従って、ユーザは、システムに対して意図した別途の入力を遂行しなくても、システムがユーザの生体信号をセンシングすることでユーザの意図を直接把握し、それによって制御する。その結果、EBIシステムは、ユーザにより便利で意図に合う制御方式を提供する。以下においては、このようなスレーブデバイス100とホストデバイス150の構成についてより詳細に検討する。
【0042】
図1及び図2を参照すると、スレーブデバイス100は、ポジションマーカーユニット120、視線追跡ユニット130、脳波センシングユニット110、センサユニット260、通信ユニット250、及びプロセッサ240を含む。
【0043】
ポジションマーカーユニット120は、光を発光する少なくとも一つの発光素子(例えば、赤外線LED等)を含む。ホストデバイス150は、スレーブデバイス100のポジションマーカーユニット120をリアルタイムで追跡でき、これによって、スレーブデバイス100を着用したユーザの位置、ポジション、ホストデバイス150とユーザとの距離、及び相対的な位置等(以下、「ユーザのポジション」)を検出できる。
【0044】
ポジションマーカーユニット120が複数の発光素子を含む場合、複数の発光素子は、既設定された距離だけ離隔してポジションマーカーユニット120に位置する。この場合、ホストデバイス150は、各ポジションマーカーユニット120の発光素子を追跡し、発光素子間の離隔距離をリアルタイムで測定することでホストデバイス150とユーザとの間の相対的な距離を検出できる。例えば、ポジションマーカーユニット120がホストデバイス150から離れる場合、ホストデバイス150で測定される発光素子間の離隔距離は減少し、ポジションマーカーユニット120がホストデバイス150と近くなる場合、ホストデバイス150で測定される発光素子間の離隔距離は増加する。これに基づいて、ホストデバイス150は、リアルタイムで測定した発光素子間の離隔距離と実際の発光素子間の既設定された離隔距離との間の比率を計算し、これを通してホストデバイス150とユーザとの間の相対的な距離を算出する。
【0045】
この他にも、ユーザのポジションを追跡するためのポジションマーカーユニット120は、様々な形態でスレーブデバイス100に含まれ、ホストデバイス150は、このようなポジションマーカーユニット120の位置、大きさ、含んでいる発光素子の個数、位置、離隔距離等に基づいてユーザのポジションを検出できる。
【0046】
視線追跡ユニット130は、ユーザの視線を追跡できる。視線追跡ユニット130は、ユーザの視線(目の動き)をリアルタイムで追跡するために、ユーザの目の周りに位置するようにスレーブデバイス100に備えられる。
【0047】
視線追跡ユニット130は、光を発光する発光素子(例えば、赤外線LED)及び発光素子から発光された光を収容(またはセンシング)するカメラセンサを含む。視線追跡ユニット130は、ユーザの目から反射した光をカメラセンサで撮影し、撮影されたイメージをプロセッサ240に伝送する(ビデオ分析方式)。以下においては、説明の便宜のために、ビデオ分析方式が適用された視線追跡ユニット130を基準に説明するが、これに限定されるものではなく、視線追跡ユニット130は、上述のビデオ分析方式の他にも、コンタクトレンズ方式(鏡内蔵コンタクトレンズの反射した光や、コイル内蔵コンタクトレンズの磁場を利用する視線追跡方式)またはセンサ付き方式(目の周りにセンサをつけて目の動きによる電場を利用する視線追跡方式)等を利用してユーザの視線を追跡できる。
【0048】
脳波センシングユニット110は、ユーザの脳波をセンシングできる。脳波センシングユニット110は、少なくとも一つのEEG(Electroencephalogram)センサ及び/またはMEG(Magnetoencephalography)、NIRS(Near−Infrared Spectrometer)を含む。脳波センシングユニット110は、ユーザがスレーブデバイス100の着用の際、ユーザの脳波が測定され得る身体(例えば、頭)接触位置に備えられ、ユーザの脳波を測定できる。脳波センシングユニット110は、接触したユーザの身体部位から発生する様々な周波数の脳波あるいは脳の活性化状態によって変わる電気的/光学的周波数を測定する。
【0049】
脳波は、生体信号であるため、ユーザ毎に差が存在する。従って、同じ認知状態(例えば、集中/非集中/選択/探索等)でもユーザ別に互いに異なるパターンの脳波が抽出される。その結果、単にユーザの脳波を抽出し、それを一律な基準で分析することは、ユーザの現在の認知状態を区別するのに正確度が落ちる。従って、脳波に基づいてユーザの認知状態を正確に測定するために、本発明は、ユーザ別の現在の認知状態による脳波のキャリブレーション方法を提供する。これに関するより詳細な説明は、図11乃至図14と関連して以下に後述する。
【0050】
センサユニット260は、少なくとも一つのセンシング手段を含み、それを利用してデバイス100の周囲環境をセンシングできる。また、センサユニット260は、センシング結果をプロセッサに伝達できる。特に、本明細書において、センサユニットは、スレーブデバイス100の動き、移動等をセンシングし、センシング結果をプロセッサ240に伝達できる。
【0051】
センサユニット260は、センシング手段として、IMU(Inertia Measurement Unit)センサ、重力(gravity)センサ、地磁気センサ、モーションセンサ、ジャイロセンサ、アクセレロメーター(Accelerometer)、マグネットメーター(Magnetometer)、加速度センサ、赤外線センサ、傾き(inclination)センサ、高度センサ、赤外線センサ、照度センサ、GPS(Global Positioning System)センサ等を含む。センサユニット260は、上述の様々なセンシング手段を通称するものであり、ユーザの様々な入力及びデバイスの環境をセンシングして、プロセッサがそれによる作動を遂行できるようにセンシング結果を伝達できる。上述のセンシング手段は、別途のエレメントでスレーブデバイス100に含まれるか、または少なくとも一つ以上のエレメントに統合されて含まれる。
【0052】
通信ユニット250は、外部デバイスと様々なプロトコルを用いて通信を遂行し、それを通してデータを送/受信する。通信ユニット250は、有線または無線でネットワークに接続し、様々な信号及び/またはデータを送/受信する。スレーブデバイス100は、通信ユニット250を用いてホストデバイス150とペアリングを遂行する。また、スレーブデバイス100は、通信ユニット250を利用してホストデバイス150と様々な信号/データを送受信する。
【0053】
プロセッサ240は、ポジションマーカーユニット120、視線追跡ユニット130、脳波センシングユニット110、センサユニット260、及び通信ユニット250を制御できる。プロセッサ240は、上述のユニット間の信号(またはデータ)の送/受信を制御することもできる。
【0054】
特に、本明細書において、プロセッサ240は、スレーブデバイス100に備えられた少なくとも一つのセンサから受信したセンシング結果をホストデバイス150に伝送できる。本明細書において、センシング結果は、スレーブデバイス100に備えられた少なくとも一つのセンサを利用して獲得されたローデータ(raw data)またはローデータが既設定されたアルゴリズムを通してプロセシングされたデータを意味する。
【0055】
この他にも、プロセッサ240は、ユーザの視線及び脳波をキャリブレーションするための様々な動作を遂行するが、これに関連しては、図6乃至図13において詳細に後述する。
【0056】
以上、本発明の一実施例によってスレーブデバイス100に含まれた構成ユニットについて検討した。スレーブデバイス100は、図1及び図2に示した構成ユニットのうち一部を選択的に含み、この他にも、メモリユニット、カメラユニット、電力供給ユニット等、デバイスの使用目的及び動作のために必要とする様々なユニットがさらに含まれる。
【0057】
ホストデバイス150は、カメラユニット140、ディスプレイユニット210、通信ユニット230、及びプロセッサ220を含む。
【0058】
カメラユニット140は、スレーブデバイス100のポジションマーカーユニット120を撮影できる。より詳細には、カメラユニット140は、スレーブデバイス100のポジションマーカーユニット120を撮影してポジションマーカーユニット120に対する撮影イメージを獲得できる。カメラユニット140は、獲得した撮影イメージをプロセッサ220に伝送でき、プロセッサ220は、撮影イメージをプロセシングしてスレーブデバイス100を着用したユーザのポジションを獲得できる。この場合、プロセッサ220は、ポジションマーカーユニット120の位置、大きさ、含んでいる発光素子の個数、位置、離隔距離等を分析してユーザのポジションを獲得できる。
【0059】
カメラユニット140は、画角が約60度以上である広角カメラで構成される。カメラユニット140が一般のカメラ(画角が60度未満であるカメラ)で構成される場合、ホストデバイス150の前方約60度の左右角、スレーブデバイス100とホストデバイス150との間の約60乃至90cmの範囲でユーザのポジショント追跡が可能である。しかし、カメラユニット140が広角カメラ(画角が60度以上であるカメラ)で構成される場合は、ホストデバイス150の前方約170度の左右角、及びスレーブデバイス100とホストデバイス150との間の距離約3mの範囲までもユーザのポジション追跡が可能である。従って、本発明のカメラユニット140は、より正確なユーザのポジションデータを獲得するために広角カメラとして構成される。
【0060】
ディスプレイユニット210は、イメージをディスプレイする。ここで、イメージとは、画面上にディスプレイされ得る停止映像、動画、テキスト、VR(Virtual Reality)イメージ、AR(Augment Reality)イメージまたはこれらを含むその他の様々な視覚的表現を示す。ディスプレイユニット210は、液晶ディスプレイ(liquid crystal display)、薄膜トランジスタ液晶ディスプレイ(thin film transistor−liquid crystal display)、有機発光ダイオード(organic light−emitting diode;OLED)、三次元ディスプレイ(3D display)、透明有機発光ダイオード(Transparent OLED;TOLED)の中の少なくとも一つを含む。また、ディスプレイユニット210は、メタルホイル(metal hoil)、薄型ガラス(very thin grass)またはプラスチック基板で製造される。特に、プラスチック基板の場合、PC基板、PET基板、PES基板、PI基板、PEN基板、AryLite基板等が用いられる。
【0061】
通信ユニット230は、外部デバイスと様々なプロトコルを用いて通信を遂行し、それを通してデータを送/受信する。通信ユニット230は、有線または無線でネットワークに接続し、様々な信号及び/またはデータを送/受信する。ホストデバイス150は、通信ユニット230を用いてスレーブデバイス100とペアリングを遂行する。また、ホストデバイス150は、通信ユニット230を利用してスレーブデバイス100と様々な信号/データを送受信する。
【0062】
プロセッサ220は、カメラユニット140、ディスプレイユニット210、及び通信ユニット230を制御できる。プロセッサ220は、上述のユニット間の信号(またはデータ)の送/受信を制御することもできる。
【0063】
特に、本明細書において、プロセッサ220は、スレーブデバイス100から受信したセンシング結果に対応する様々なコマンド(または動作)を遂行する。例えば、センシング結果としてユーザの視線座標が受信された場合、プロセッサ220は、該当視線座標とマッピングされるディスプレイユニット210上の特定位置のビジュアルオブジェクト(例えば、アイコン)を選択するコマンドを遂行する。さらに、センシング結果として「集中」状態に該当するユーザ脳波データが受信された場合、プロセッサ220は、選択されたビジュアルオブジェクトを実行(例えば、選択されたアイコンと対応するアプリケーションを実行)するコマンドを遂行する。
【0064】
ただし、この場合、プロセッサ220が受信したユーザの視線座標がディスプレイユニット210上のどの地点とマッピングされるかを知るためには、ユーザの特定視線座標とディスプレイユニット210上の特定座標を相互マッピングさせる視線キャリブレーションが先行される必要がある。また、先に言及したように、ユーザ毎に認知状態による脳波パターンが異なるので、ユーザの特定認知状態と特定周波数の脳波を相互マッピングさせる脳波キャリブレーションもまた先行される必要がある。そこで、本発明は、ユーザの視線と脳波を同時にキャリブレーションするEBC(Eye Brain Calibration)インターフェースを提供でき、これに関しては、図6乃至図13に関連して以下に詳細に後述する。
【0065】
以上、本発明の一実施例によってホストデバイス150に含まれた構成ユニットについて検討した。ホストデバイス150は、図1及び図2に示した構成ユニットのうち一部を選択的に含み、この他にも、センサユニット、メモリユニット、電力供給ユニット等、デバイスの使用目的及び動作のために必要とする様々なユニットがさらに含まれる。
【0066】
また、本ブロック図においては、説明の便宜のために、ホストデバイス150とスレーブデバイス100に含まれる各ユニットを区分して示したが、スレーブデバイス100のユニットは、ホストデバイス150に含まれてもよく、ホストデバイス150のユニットは、スレーブデバイス100に含まれてもよい。例えば、スレーブデバイス100の視線追跡ユニットは、実施例によってスレーブデバイス100ではなく、ホストデバイス150に含まれてもよい。
【0067】
一方、上述のプロセッサ220、240は、(スレーブまたはホスト)デバイスの内に内蔵されるか、またはデバイスの外部に独立した形態で具現される(図示しない)。独立した形態(外装型)で具現される場合、プロセッサ220、240は、ユーザにより携帯が簡便な外装型プロセッサの形態で存在する。この場合、ユーザは、必要に応じて外装型プロセッサ220、240を特定デバイスに連結させ、外装型プロセッサ220、240が連結されたデバイスは、スレーブまたはホストデバイス100、150となり得る。この場合、外装型プロセッサ220、240は、連結されたデバイスがスレーブまたはホストデバイス100、150の機能を果たすように、様々なデータ(特に、ユーザの生体信号に関するデータ)を既設定されたアルゴリズムによりプロセシングできる。ただし、外装型プロセッサ220、240と連結された機器がスレーブデバイス100の機能を果たすためには、連結されたデバイスがユーザの生体信号をセンシングできるユニットを備えていなければならない。
【0068】
以下においては、説明の便宜のために、プロセッサとスレーブ/ホストデバイス100、150を同一視して説明することがある。また、図2に示したブロック図は、一実施例に係るブロック図であって、分離して表示したブロックは、スレーブ/ホストデバイス100、150のハードウェア的なエレメントを論理的に区別して示したものである。従って、上述のスレーブ/ホストデバイス100、150のエレメントは、各デバイスの設計によって一つのチップでまたは複数のチップで取り付けられる。
【0069】
図3は、スレーブデバイスの様々な実施例を示した図である。
スレーブデバイスは、様々なフォームファクタ(Form Factor)として具現される。
【0070】
図3(a)を参照すると、スレーブデバイス100−1は、ヘッドセット形態で具現される。スレーブデバイス100−1の脳波センシングユニット110−1は、ユーザの頭及び/または額の接触部分に位置し、頭及び/または額からユーザの脳波をセンシングできる。また、視線追跡ユニット130は、ユーザの目の周りに位置し、ユーザの視線をリアルタイムで追跡できる。また、センサユニット110−2は、スレーブデバイス100−1の本体に位置し、ユーザのヘッドポジション(移動、動き等)をリアルタイムで追跡できる。この他に、スレーブデバイス100−1に含まれる構成ユニットは、スレーブデバイス100−1の本体に含まれていてよい。
【0071】
図3(b)を参照すると、スレーブデバイス100−2は、イヤセット形態で具現される。この場合、スレーブデバイス100−2の脳波センシングユニット110−1は、ユーザの耳の中(例えば、内耳、または中耳等)に挿入される部分に位置し、ユーザの耳の中で脳波をセンシングできる。このとき、音を出力するスピーカユニット(図示しない)も脳波センシングユニット110−1と共にユーザの耳の中に挿入される部分に位置する。また、視線追跡ユニット130は、ユーザの目の周りに位置し、ユーザの視線をリアルタイムで追跡できる。この他に、スレーブデバイス100−2に含まれる構成ユニットは、スレーブデバイス100−2の本体に含まれていてよい。
【0072】
この他にも、スレーブデバイス100は、ユーザの視線/脳波をセンシングできるように様々なフォームファクタとして具現され、本図面に示した実施例に限定されない。
【0073】
図4は、本発明の一実施例に係るアイブレインインターフェース(EBI)デバイスを示した図である。図5は、本発明の一実施例に係るEBIデバイスのブロック図である。
【0074】
本明細書において、EBIデバイス400は、図1乃至図3と関連して上述したスレーブデバイス100とホストデバイス150が一つのデバイスに統合された形態のデバイスを示す。従って、EBIデバイス400は、生体信号を直接センシングし、センシング結果に基づいて様々な動作を遂行できる。
【0075】
図4及び図5を参照すると、EBIデバイス400は、ユーザの身体に着用可能なウェアラブルデバイス形態で構成される。EBIデバイス400は、脳波センシングユニット500、視線追跡ユニット510、通信ユニット530、ディスプレイユニット540及びプロセッサ520を含む。EBIデバイス400に含まれたユニットに関する説明は、図2において上述した説明と重複するので、以下においては、相違点を中心に説明する。
【0076】
脳波センシングユニット500は、ユーザの脳波をセンシングできる。脳波センシングユニット500は、少なくとも一つのEEG(Electroencephalogram)センサ及び/またはMEG(Magnetoencephalography)を含む。脳波センシングユニット500は、ユーザがEBIデバイスの着用の際、ユーザの脳波が測定される身体(例えば、頭)接触位置に備えられ、ユーザの脳波を測定できる。
【0077】
視線追跡ユニット510は、ユーザの視線を追跡できる。視線追跡ユニット510は、ユーザの視線(目の動き)をリアルタイムで追跡するために、ユーザの目の周りに位置するようにEBIデバイス400に備えられる。視線追跡ユニット510は、光を発光する発光素子(例えば、赤外線LED)及び発光素子から発光された光を収容(またはセンシング)するカメラセンサを含む。
【0078】
通信ユニット530は、外部デバイスと様々なプロトコルを用いて通信を遂行し、それを通してデータを送/受信する。通信ユニット530は、有線または無線でネットワークに接続し、様々な信号及び/またはデータを送/受信する。
【0079】
ディスプレイユニット540は、イメージをディスプレイする。ここで、イメージとは、画面上にディスプレイされる停止映像、動画、テキスト、VR(Virtual Reality)イメージ、AR(Augment Reality)イメージまたはこれらを含むその他の様々な視覚的表現を示す。
【0080】
プロセッサ520は、脳波センシングユニット500、視線追跡ユニット510、通信ユニット530、ディスプレイユニット540、及び通信ユニット530を制御できる。プロセッサ520は、上述のユニット間の信号(またはデータ)の送/受信を制御することもできる。プロセッサ520は、脳波センシングユニット500及び/または視線追跡ユニット510から受信したセンシング結果に対応する様々な動作を遂行する。
【0081】
以上、本発明の一実施例によってEBIデバイス400に含まれた構成ユニットについて検討した。EBIデバイス400は、図5に示した構成ユニットのうち一部を選択的に含み、この他にも、センサユニット、メモリユニット、電力供給ユニット等、デバイス400の使用目的及び動作のために必要とする様々なユニットがさらに含まれる。
【0082】
以下においては、説明の便宜のために、プロセッサ520とEBIデバイス400を同一視して説明することがある。また、図5に示したブロック図は、一実施例に係るブロック図であって、分離して表示したブロックは、EBIデバイス400のハードウェア的なエレメントを論理的に区別して示したものである。従って、上述のEBIデバイス400のエレメントは、各デバイスの設計によって一つのチップでまたは複数のチップで取り付けられる。
【0083】
先に詳述したように、EBIシステムにおいて、ユーザの視線座標がディスプレイユニット上のどの地点とマッピングされるかを知るためには、ユーザの特定視線座標とディスプレイユニット上の特定座標を相互マッピングさせる視線キャリブレーションが先行される必要がある。また、ユーザの特定周波数の脳波がどの認知状態とマッピングされるかを知るためには、特定周波数の脳波と特定認知状態を相互マッピングさせる脳波キャリブレーションもまた先行される必要がある。そこで、EBIシステムは、ユーザの視線と脳波をキャリブレーションするためのEBC(Eye Brain Calibration)インターフェースをユーザに提供でき、このようなEBCインターフェースを通してユーザの視線及び脳波を同時にキャリブレーションする。ただし、これに限定されるものではなく、実施例によって、EBIシステムは、EBCインターフェースを通してユーザの脳波及び視線のいずれか一つに対してのみキャリブレーションを遂行することもできる。
【0084】
以下においては、説明の便宜のために、スレーブ/ホストデバイス及びEBIデバイスを通称してEBIシステムと称する。従って、以下におけるEBIシステムに関する説明は、EBIシステムがスレーブ及びホストデバイスを含む場合、スレーブ及びホストデバイスに適用され、EBIシステムがEBIデバイスを含む場合、EBIデバイスに適用される。
【0085】
図6は、EBCインターフェースの実施例を示した図である。
本発明の一実施例に係るEBIシステムは、EBCインターフェースを通してユーザの視線及び脳波に対するキャリブレーションを同時に遂行する。このために、EBIシステムは、ユーザに特定認知状態を誘導すると同時に画面上の特定地点に対する視線の動きもまた同時に誘導するためのEBCインターフェースをユーザに提供できる。
【0086】
一実施例として、図6(a)を参照すると、EBIシステムは、EBCインターフェースとして互いに異なる地点に位置した複数個のビジュアルオブジェクトを順次にディスプレイし、ユーザにディスプレイされた複数個のビジュアルオブジェクトを順次に凝視するように指示する。このとき、EBIシステムは、ユーザに特定ビジュアルオブジェクトに対しては集中の認知状態を持って凝視するように指示し、他のビジュアルオブジェクトを眺める時は休息(または単純凝視/非集中)の認知状態を持って凝視するように指示する。これを指示するために、EBIシステムは、互いに異なる視覚的効果(例えば、色、大きさ、模様、明暗、ちらつき等)を有する複数個のビジュアルオブジェクトを交互にディスプレイする。例えば、EBIシステムは、赤色オブジェクトと青色ビジュアルオブジェクトを交互に及び順次にディスプレイし、ユーザに赤色オブジェクトは集中の認知状態で凝視するように指示し、青色オブジェクトは休息の認知状態で凝視するように指示する。
【0087】
また、EBIシステムは、ユーザが特定ビジュアルオブジェクトから次のビジュアルオブジェクトに視線を移す場合は、検索(または探索)の認知状態を持って凝視するように指示する。この場合、EBIシステムは、特定ビジュアルオブジェクトから次のビジュアルオブジェクトに移動する視線経路を直接ガイド(またはディスプレイ)するか、またはガイドしなくてもよい。
【0088】
このとき、EBIシステムは、特定ビジュアルオブジェクトに対するユーザの視線座標を獲得すると同時に、該当ビジュアルオブジェクトを眺めているユーザの脳波を獲得する。仮に、ビジュアルオブジェクト間の視線経路をガイドする場合、EBIシステムは、視線経路について行くユーザの視線座標を獲得すると同時に、視線経路を眺めているユーザの脳波もまた獲得する。逆に、ビジュアルオブジェクト間の視線経路をガイドしない場合に、EBIシステムは、ユーザの脳波だけを獲得できる。
【0089】
次に、EBIシステムは、特定ビジュアルオブジェクトの画面上の座標と獲得したユーザの視線座標を互いにマッピングさせる。また、EBIシステムは、特定ビジュアルオブジェクトに対してユーザに指示した認知状態を、獲得したユーザの脳波と互いにマッピングさせる。これによって、EBIシステムは、一つのインターフェースを通してより容易で効率よく視線及び脳波を同時にキャリブレーションする方法を提供する。
【0090】
このようなEBCインターフェースは、上述の実施例の他にも様々な実施例で具現される。例えば、図6(a)乃至図6(c)に示したように、EBCインターフェースは、複数個のビジュアルオブジェクトを特定形態(例えば、多角形、円形等)で、または不特定形態で(ランダムに)一つずつ(または既設定された個数だけ)順次にディスプレイし、互いに異なる視覚的効果(例えば、色、模様、大きさ、形態、ちらつき、明暗等)を有するビジュアルオブジェクトを交互にディスプレイする。または、EBCインターフェースは、複数のビジュアルオブジェクトを同時にディスプレイした後、特定ビジュアルオブジェクトに視覚的効果を与えることでユーザが凝視すべきビジュアルオブジェクトを順次に指示する。併せて、EBCインターフェースは、該当ビジュアルオブジェクトに与える視覚的効果を通してユーザの認知状態もまた共に指示する。
【0091】
ヒトの場合、視覚的に認識される周波数と脳波の周波数が互いに同期化されると知られている。従って、ビジュアルオブジェクトに視覚的効果としてちらつき効果を適用する場合、EBCインターフェースは、ビジュアルオブジェクトがちらつく周波数を調節してユーザの脳を特定認知状態に誘導することもできる。
【0092】
例えば、約8乃至12Hzの周波数は、脳波を休息(または探索)状態に対応するアルファ(α)波領域に誘導するのに役立つと知られている。従って、EBCインターフェースは、「休息」認知状態を誘導するために、特定ビジュアルオブジェクトが約8乃至13Hzの周波数でちらつくように視覚的効果を与える。従って、ユーザは、該当ビジュアルオブジェクトを単に凝視するだけで「休息」状態に誘導され、EBIインターフェースは、ユーザの脳波を抽出して休息の認知状態とマッピングさせる。また、約13乃至30Hzの周波数は、脳波を集中(または覚醒、選択等)状態に対応するベータ(β)波領域に誘導するのに役立つと知られている。従って、EBCインターフェースは、「集中」認知状態を誘導するために、特定ビジュアルオブジェクトが約13乃至30Hzの周波数でちらつくように視覚的効果を与える。従って、ユーザは、該当ビジュアルオブジェクトを単に凝視するだけで「集中」状態に誘導され、EBIインターフェースは、ユーザの脳波を抽出して集中の認知状態とマッピングさせる。
【0093】
この他にも、EBCインターフェースは、様々な方式で画面上の特定地点に対するユーザの凝視及び特定認知状態を誘導し、ユーザの視線及び脳波を同時にキャリブレーションする。併せて、EBCインターフェースは、視線をキャリブレーションする場合、ユーザの虹彩パターンも共に獲得できる。このような虹彩パターンは、指紋のようにユーザ別に異なるので、ユーザ認証情報として有用に用いられる。このように、視線/脳波のキャリブレーションを完了したEBIシステムは、ユーザの脳波をユーザの実行命令に関する制御情報として用い、ユーザの視線をユーザの実行命令位置に関する制御情報として用いる。例えば、ユーザが特定アイコンを凝視した後に集中した場合、EBIシステムは、ユーザが凝視したアイコンを実行する命令を遂行する。
【0094】
図7は、本発明の一実施例に係るEBCインターフェースによって獲得するデータに関する実施例を示した図である。
【0095】
図7を参照すると、EBIシステムは、EBCインターフェースを通してユーザの視線及び脳波に関するデータを同時に獲得できる。併せて、EBIシステムは、EBCインターフェースを提供する間、ユーザの虹彩に関するデータもさらに獲得できる。
【0096】
このように獲得されたデータは、一定のアルゴリズムによりプロセシングされる。特に、脳波の場合、ユーザ別に集中/非集中/探索等の認知状態による脳波パターンが異なるので、各認知状態による脳波をより明確に区別するために、特定アルゴリズムを通してデータをプロセシングする必要がある。
【0097】
従って、ユーザの視線をプロセシングする方法に関しては図8と関連して、ユーザの虹彩をプロセシングする方法は図9と関連して、ユーザの脳波をプロセシングする方法は図10乃至図13と関連して、以下において詳細に後述する。
【0098】
図8は、本発明の一実施例によって視線キャリブレーションを遂行するEBIシステムを示した図である。
【0099】
図8を参照すると、EBIシステムは、ユーザが画面上の特定地点(Xp、Yp)を眺めるとき、目の瞳孔が特定座標(Xs、Ys)に位置すると仮定して、二つの空間の間の関連関係を重回帰(multivariate linear regression)等を通して類推できる。
【0100】
より詳細には、EBIシステムは、EBCインターフェースを通してユーザが画面上の特定地点(Xp、Yp)を眺めるように指示する。このとき、EBIシステムは、視線追跡ユニットを通してユーザの視線撮影イメージを獲得し、撮影イメージからユーザの視線座標(Xs、Ys)を獲得できる。このとき、ユーザの視線座標は、目の中心(または目の瞳孔)を基準にして決定された相対的な座標であってよい。次に、EBIシステムは、画面上の特定地点とユーザの視線座標を相互マッピングさせる。このとき、EBIシステムは、下記の数1を利用して視線座標と画面上の特定地点をマッピングする。
【数1】
【0101】
ただし、上述の数1の他にも、視線をキャリブレーションするためのSupport Vector Regression、Multi−Layer Perceptron等の他の数式も適用され得る。
【0102】
EBIシステムは、より正確なユーザの視線座標を獲得するために、ユーザのヘッドポジションに関するデータをさらに利用できる(ポジションマーカーユニット、カメラユニット及び/またはセンサユニットを利用して)。一般に、ユーザは、特定位置を眺めるとき、視線だけを移動させるのではなく、頭もまた特定位置に向かうように自然に動くようになる。このような点に基づいて、EBIシステムは、ユーザの視線位置をより正確に検出するために、ユーザのヘッドポジションに関するデータをさらに獲得でき、これをユーザの視線を正確に追跡するのに追加データとして用いる。
【0103】
上記においては、ビデオ分析方式を適用した視線追跡ユニットを基準に説明したが、これに限定されるものではなく、ユーザの視線をトラッキングするための様々な視線トラッキング技術が視線追跡ユニットに適用され得る。
【0104】
EBIシステムは、ユーザの視線をトラッキングすると同時にユーザの虹彩パターンデータもさらに獲得できるが、これと関連しては、図9と関連して以下に説明する。
【0105】
図9は、本発明の一実施例によってユーザの虹彩パターンを獲得するEBIシステムを示した図である。
【0106】
図9を参照すると、EBIシステムは、視線追跡ユニットを通してユーザの視線をリアルタイムで追跡するだけではなく、ユーザの虹彩パターンを獲得できる。指紋のように、虹彩パターンもユーザ別に異なるので、EBIシステムは、虹彩パターンをユーザ認証情報として有用に活用できる。例えば、EBIシステムは、虹彩パターンをユーザログイン認証情報、決済認証情報、保安情報等、様々なユーザ認証情報として活用できる。
【0107】
このために、EBIシステムは、視線追跡ユニットを利用して獲得したユーザの目に対する赤外線イメージのうち虹彩領域のイメージをROI(Region Of Interest)に設定し、これを別に分離できる。次に、EBIシステムは、分離したROIイメージを複数のイメージに分離した後、分離された複数のイメージを一方向に並べる。最後に、EBIシステムは、一方向に並んだイメージを一つの二次元イメージ(例えば、二次元バーコードまたはQRコード(登録商標))に転換するコード化作業を遂行し、ユーザ別の特有の虹彩パターンを獲得できる。
【0108】
このとき、EBIシステムは、一つの赤外線イメージを利用して虹彩パターンを獲得できるが、より正確なユーザの虹彩パターンを獲得するために、様々な方向を眺める視線に対する赤外線イメージを組み合わせて一つの虹彩パターンを獲得できる。ユーザの虹彩パターンは、目蓋、目の角度及び光の反射等により隠される領域が多くなるほど正確度が落ちるようになる。従って、EBIシステムは、様々な視線方向に対するユーザの目の赤外線イメージを獲得し、各イメージから虹彩パターンを獲得し、獲得した虹彩パターンを組み合わせて一つの虹彩パターンを獲得できる。従って、ユーザがどの方向を眺めても(または目蓋により瞳孔が隠されるとしても)、EBIシステムは、高い確率でユーザの虹彩パターンを区別できる。
【0109】
図10は、本発明の一実施例によってユーザの脳波を分類するEBIシステムのフローチャートを示した図である。図11乃至図13は、本フローチャートの特定ステップの遂行により獲得したデータである。
【0110】
図10を参照すると、先ず、EBIシステムは、脳波センシングユニットを利用してユーザの脳波に関するローデータ(raw data)を獲得できる(S1010)。特に、EBIシステムは、上述のEBCインターフェースを通してユーザに様々な認知状態(例えば、選択/探索/集中/休息)をそれぞれ指示し、各認知状態の脳波をセンシングして、ローデータを獲得できる。
【0111】
同じユーザに同じ環境でEBCインターフェースを通して選択/探索/集中/休息の認知状態をそれぞれ指示した結果、選択/探索の認知状態に関する脳波のローデータは図11(a)のようであり、集中/休息の認知状態に関する脳波のローデータは図12(a)のようであった。
【0112】
図11(a)を参照すると、探索状態の脳波は、選択状態の脳波より急激な変化を有する。また、図12(a)を参照すると、休息状態の脳波と集中状態の脳波は、目視で明確に区別することが難しい。
【0113】
脳波は、様々なSin波形態の信号が合わせられて作られた信号であり、周波数帯域で特定認知状態によって区別される特徴を有する。従って、脳波を認知状態によってより明確に区別するために、ローデータに対するFFT変換を遂行することができる(S1020)。このとき、下記の数2が用いられ得る。
【数2】
【0114】
ローデータがFFT変換されたグラフは、図11(b)及び図12(b)のようである。図11(b)を参照すると、探索及び選択状態の脳波は、約0乃至10Hzの周波数帯域で大きな差を見せ、図12(b)を参照すると、集中及び休息状態の脳波は、約10乃至20Hzの周波数帯域で大きな差を見せる。
【0115】
EBIシステムは、周波数ドメイン領域に変換されたサンプルデータから脳波の周波数帯域別に周波数大きさ(amplitude)を抽出する(S1030)。抽出可能な周波数帯域は、δ波(0乃至4Hz)、θ波(4乃至8Hz)、α波(8乃至13Hz)、β波(13乃至30Hz)と大きく計4つの帯域であり、α波とβ波はまたLow α(8乃至10Hz)、High α(10乃至13Hz)、Low β(13乃至20Hz)、High β(20乃至30Hz)に分けられる。このように分けられた各帯域別に周波数大きさが抽出され、帯域別の周波数大きさを脳波の特徴を抽出するためのアルゴリズムに適用できる。
【0116】
脳波は、同じ刺激に対してユーザ別に互いに異なるパターンを示す。従って、脳波データをユーザ別に正確に処理するためには、ユーザ別の脳波のキャリブレーション過程が必要である。このとき、ユーザ別の認知状態による脳波の周波数特徴を抽出するためのアルゴリズム(または脳波の認知状態を分類するための基準を設定するアルゴリズム)を適用できるが、本発明においては、Fisher’s Ratioを利用している。ここで、Fisher’s Ratioは、データ集団間の分類可能性(discriminative power)を測定する方式であり、これを求める式は、下記の数3のようである。
【数3】
【0117】
ここで、mは、二つの集団のうち一つのデータ集団の平均、mは、残りのデータ集団の平均、vは、一つのデータ集団の分散、2は、残りのデータ集団の分散を示す。ここで、平均と分散は、先に周波数帯域別に抽出した周波数大きさを利用して算出される。従って、m及びvは、探索(または集中)状態のローデータをFFT変換した場合、FFT変換されたローデータの周波数大きさの平均及び分散にそれぞれ該当し、m及びvは、集中(または休息)状態のローデータをFFT変換した場合、FFT変換されたローデータの周波数大きさの平均及び分散にそれぞれ該当する。数3を通して各認知状態による周波数係数のフィッシャー比(Fisher’s Ratio)を求める(S1040)。Fisher’s Ratioを通して二つの標準分布の間の分類可能性(discriminative power)を測定できる。より詳細には、Fisher’s Ratioを利用して各周波数帯域でユーザの特定認知状態(例えば、選択/集中/休息/探索等)で示された周波数大きさ(amplitude)が最も極大化する周波数帯域を見つけることで、ユーザ別の特定認知状態を区別するための最適な周波数帯域を見つけることができる。
【0118】
周波数帯域別に脳波のFisher’s Ratioを比較し、そのうち最も高いFisher’s Ratioを有する脳波の周波数帯域大きさ二つ(最上位及び次上位のFisher’s Ratio)を認知状態を区別するための特徴周波数帯域として選択できる(S1050)。Fisher’s Ratioを通して各認知状態に大きな影響を与える二つの特徴周波数帯域を抽出でき、Fisher’s Ratioの大きさが大きいほど各認知状態を区分するのに正確度が高い。
【0119】
図11(c)は、選択/探索状態の脳波から算出したFisher’s Ratioであり、図12(c)は、集中/休息状態の脳波から算出したFisher’s Ratioである。図11(c)を参照すると、選択/探索状態は、約0乃至誌5Hzの周波数帯域と約5乃至10Hzの周波数帯域で相互区分される特徴を有する。図12(c)を参照すると、集中/休息状態は、約0乃至5Hzの周波数帯域と約10乃至20Hzの周波数帯域で相互区分される特徴を有する。
【0120】
図11(d)及び図12(d)は、選択/探索/集中/休息認知状態でFisher’s Ratioを通して抽出された特徴周波数帯域の大きさを二次元領域で表現したグラフである。図11(d)及び図12(d)を参照すると、同じ認知状態のデータは、特定位置に集まっていることを確認できた。
【0121】
このように、Fisher’s Ratioを利用して認知状態を区別するための特徴周波数帯域を抽出するようになれば、脳波のキャリブレーション作業は完了する。
【0122】
次に、EBIシステムは、新たに獲得されるデータがどの集団に属するかを判断できる分類モデルを適用できる(S1060)。即ち、EBIシステムは、新たに獲得された脳波がどの認知状態に属する脳波であるかを判断できる分類モデルを適用できる。このとき、EBIシステムは、分類モデルとしてSVM(Support Vector Machine)を適用できる。SVMは、他の分類モデルより一般化能力と性能が良いものと評価されている。EBIシステムは、先にFisher’s Ratioを利用して獲得した特徴を基準に新たに獲得した脳波データを認知状態別にSVMを通してリアルタイムで区別(または分類)できる(S1070)。
【0123】
このように、周波数帯域の特徴を抽出するFisher’s RatioとSVM技法を通して約80%以上の正確度で脳波の認知状態を区別できた。既存には、ユーザの脳波をキャリブレーションする方法に対する具体的な基準及び方式が確立されず、ユーザの脳波だけでデバイスを制御するのに正確度が落ちていた。これに対し、本発明が提示するキャリブレーション方法を通してユーザの脳波の認知状態をより正確に区別できるので、ユーザは、脳波だけでユーザの意図に合うようにデバイスを正確に制御できるようになる。
【0124】
図10のフローチャートの各ステップは、EBIシステムに含まれた少なくとも一つのデバイスによりそれぞれ遂行される。例えば、EBIシステムが一つのEBIデバイスを含む場合、図10のフローチャートのステップは、EBIデバイスにより遂行される。または、EBIシステムがスレーブデバイス及びホストデバイスを含む場合、図10のフローチャートのステップのうち一部のステップはスレーブデバイス、残りのステップはホストデバイスにより遂行される。
【0125】
図13は、本発明の一実施例に係るリキャリブレーション方法に関する実施例を示した図である。
【0126】
EBCインターフェースを通したキャリブレーションが完了すれば、EBIシステムは、キャリブレーション結果を基準に新たに獲得した視線及び脳波に関するデータをマッピング/分類し、マッピング/分類状態と対応する様々なコマンドを遂行する。例えば、EBIシステムは、キャリブレーション結果を基準にユーザの視線と画面上の特定アイコンをマッピングさせる。さらに、EBIシステムは、該当アイコンを眺めた状態で集中(または選択)状態に分類される脳波データをさらに獲得した場合、該当アイコンを選択及び実行するコマンドを遂行する。
【0127】
即ち、EBIシステムは、キャリブレーション結果を基準に新たに獲得したデータのマッピング/分類作業を遂行し、マッピング/分類されたデータに該当するコマンドを遂行することとなる。ただし、キャリブレーションが完了した後にも、キャリブレーション当時の環境と現在の環境が異なるとか、ユーザあるいはユーザの環境が変更されてキャリブレーション結果の正確度が落ちる場合が発生し得る。この場合、EBIシステムは、キャリブレーションを再び遂行(リキャリブレーション、「Recalibration」)する必要がある。
【0128】
EBIシステムのリキャリブレーションのきっかけは、様々である。
一実施例として、EBIシステムのリキャリブレーションは、ユーザにより直接なされる。例えば、EBIシステムは、リキャリブレーションを命令するユーザ入力を受信した場合、リキャリブレーションを遂行する。このとき、ユーザ入力は、ユーザの音声、タッチ、ジェスチャー、モーション、動作等、様々な形態の入力を示す。
【0129】
他の実施例として、図13を参照すると、EBIシステムのリキャリブレーションは、ユーザのストレス指数を測定することで自動的になされる。脳波及び視線によってユーザの意図と合わないようにデバイスが動作する場合(誤動作する場合)、ユーザのストレス指数は上がる。従って、EBIシステムは、ユーザのストレス指数が既設定された閾値(TH)の範囲を外れる場合、リキャリブレーションが必要であると判断してリキャリブレーションを遂行する。
【0130】
ユーザの脳波のうちベータ波とガンマ波は、ストレス指数と関連のあるものと知られている。従って、EBIシステムは、ユーザの脳波のガンマ波とベータ波をリアルタイムで測定し、特定波が既設定された閾値の範囲を外れる場合、リキャリブレーションを遂行する。
【0131】
この他にも、EBIシステムは、ストレス指数と関連のあるものと知られた生体信号、例えば、心拍数、血圧等をリアルタイムで測定し、測定結果に基づいてリキャリブレーションをなすことができる。
【0132】
EBIシステムは、リキャリブレーションの遂行のためにユーザにEBCインターフェースを再び提供する。
【0133】
図14は、本発明の一実施例に係るEBIシステムの様々な適用例を示した図である。
【0134】
図14を参照すると、EBIシステムは、ドローンコントロール技術分野、ホームネットワーク技術分野、教育分野、携帯用デバイス技術分野、ビークル(vehicle)コントロール技術分野、エンターテインメント分野等の様々な技術分野に適用され得る。
【0135】
EBIシステムがドローンコントロール技術分野に適用される場合、ホストデバイスは、ドローン140−1であってよく、スレーブデバイスは、ウェアラブルデバイス100であってよい。ユーザは、スレーブデバイスを着用した状態で、脳波及び視線を通してドローンを制御する。
【0136】
例えば、ウェアラブルデバイス100がユーザの頭に着用可能なヘッドセット形態である場合、ユーザは、頭のポジションを通してドローン140−1の動きを制御する。ユーザが頭を前/後/左/右に動かす場合、ドローンもまたユーザの頭の動きによって前/後/左/右に動く。また、ユーザがウェアラブルデバイス100を着用した状態でドローン140−1を眺めて集中する場合、ドローン140−1の移動速度は増加し、ユーザがドローン140−1を眺めて休息する場合、ドローン140−1は移動せず一つの地点に止まっていてよい。この他に、ドローン140−1は、ユーザの様々な生体信号に基づいて動作できる。
【0137】
ドローンコントロール技術分野と類似するように、EBIシステムは、ビークルコントロール技術分野に適用され得る。例えば、EBIシステムは、自動車、飛行機、自転車等、様々なビークルをコントロールする技術分野に適用され、この場合、ビークル140−4は、ホストデバイスとなり、ユーザの身体に着用したウェアラブルデバイス100は、スレーブデバイスとなる。
【0138】
EBIシステムがホームネットワーク技術分野に適用される場合、ホーム内に位置する様々なホームデバイス140−2は、ホストデバイスとなり、ユーザの身体に着用可能なウェアラブルデバイスは、スレーブデバイスとなる。この場合、ユーザは、ウェアラブルデバイスを着用した状態で特定ホーム機器を眺め、脳波を通して特定命令を下すことによりホームデバイスを簡便に制御できる。例えば、ユーザは、ウェアラブルデバイス100を着用した状態で電球をみつめて「集中」状態を維持する場合、該当電球は、ついたり又は消えたりする。
【0139】
EBIシステムが教育分野に適用される場合、様々な教育用機器140−3は、ホストデバイスとなり、ユーザの身体に着用可能なウェアラブルデバイス100は、スレーブデバイスとなる。EBIシステムは、ユーザの集中状態を測定できるので、ユーザが現在どれほど集中しているか、集中度をリアルタイムで追跡できる。このとき、EBIシステムは、集中力が多少落ちた時間に学習された部分は、今後、再び学習することを勧めることで学習効率を向上させるのに役立つ。
【0140】
この他にも、EBIシステムは、様々な技術分野に適用され、特に、ユーザの生体信号を用いた制御技術が適用可能な様々な分野に適用され、上述の実施例に限定されない。
【0141】
仮に、EBIシステムが適用される技術分野によって、制御信号として脳波及び視線のいずれか一つだけを要求する場合、EBIシステムは、要求される脳波または視線に対してのみキャリブレーションを遂行する。即ち、実施例によって、EBIシステムは、脳波及び視線を同時にキャリブレーションするか、または脳波及び視線のいずれか一つに対してのみキャリブレーションを遂行することもできる。
【0142】
図15は、本発明の一実施例に係るEBIシステムの制御方法に関するフローチャートである。本フローチャートと関連して、上述の実施例の説明が同様に適用される。従って、以下においては、上述の内容と重複する説明は省略する。
【0143】
先ず、EBIシステムは、EBCインターフェースを提供できる(S1510)。より詳細には、EBIシステムは、ユーザの視線及び脳波を同時にキャリブレーションするためのEBCインターフェースを提供できる。このとき、EBCインターフェースは、少なくとも一つのビジュアルオブジェクトを含み、ユーザが該当ビジュアルオブジェクトに対して特定認知状態を持って凝視するように指示する。EBCインターフェースは、様々な実施例としてユーザに提供され、これについては、図6と関連して上述したとおりである。
【0144】
次に、EBIシステムは、ユーザの視線及び脳波を獲得できる(S1520)。より詳細には、EBIシステムは、脳波センシングユニット及び視線追跡ユニットを利用してEBCインターフェースに対するユーザの視線及び脳波を獲得できる。
【0145】
次に、EBIシステムは、EBCインターフェースが提供するビジュアルオブジェクトとユーザの視線をマッピングできる(S1530)。この場合、EBIシステムは、ビジュアルオブジェクトの位置座標及びユーザの視線座標を相互マッピングできる。このとき、EBIシステムは、multivariate linear regression等を通してビジュアルオブジェクトの位置とユーザの視線を相互マッピングでき、これについては、図8と関連して上述したとおりである。
【0146】
最後に、EBIシステムは、EBCインターフェースが指示する特定認知状態とユーザの脳波をマッピングできる(S1540)。この場合、EBIシステムは、特定認知状態に対するローデータを獲得し、獲得したデータを既設定されたアルゴリズムを通してプロセシングすることで特定認知状態を分類するための分類基準を設定できる。分類基準を設定するための既設定されたアルゴリズムの実施例は、図10と関連して上述したとおりである。
【0147】
本フローチャートにおいて、S1530とS1540ステップの順序は変更され得、実施例によって新たなステップが加えられるか、または一部のステップが削除されてもよい。
【0148】
一方、本フローチャートには示していないが、EBIシステムは、ユーザの視線から虹彩イメージを獲得でき、獲得した虹彩イメージをコード化してユーザ認証情報として用いることができる。これについては、図9と関連して上述したとおりである。
【0149】
本フローチャートの各ステップは、EBIシステムに含まれた少なくとも一つのデバイスにより遂行される。仮に、EBIシステムが一つのEBIデバイスを含む場合、本フローチャートに示したステップは、一つのEBIデバイスにより遂行される。仮に、EBIシステムがスレーブデバイス及びホストデバイスを含む場合、本フローチャートに示されたステップの一部はスレーブデバイス、残りはホストデバイスにより遂行される。
【0150】
例えば、S1510、S1530、及びS1540ステップは、ホストデバイスにより遂行され、S1520ステップは、スレーブデバイスにより遂行される。この場合、ホストデバイスは、スレーブデバイスからS1520ステップを遂行した結果データを受信(または要請して受信)し、受信したデータに基づいてS1530及びS1540ステップを遂行する。
【0151】
この他に、EBIシステムに含まれたデバイスの個数及び各デバイスの構成ユニット、設計目的等によって、本フローチャートの各ステップを遂行する主体は流動的に変更され、各ステップを遂行するために、デバイス間にデータまたは信号が送/受信される。従って、本明細書においては、EBIシステムが複数のデバイスで構成される場合、重複して説明しなくても、特定ステップを遂行するために要求されるデータがデバイス間に送/受信される内容が含まれているものと見なされる。
【0152】
説明の便宜のために、各図面を分けて説明したが、各図面に述べられている実施例を併合して新たな実施例を具現するように設計することも可能である。また、表示装置は、上述したように説明した実施例の構成と方法が限定されて適用されるものではなく、上述の実施例は、様々な変形がなされるように各実施例の全部または一部が選択的に組み合わされて構成されてもよい。
【0153】
以上においては、好ましい実施例について図示して説明したが、本明細書は、上述の特定の実施例に限定されず、請求の範囲において請求する要旨を外れることなく当該明細書の属する技術の分野における通常の知識を有する者によって様々な変形実施が可能であることはもちろん、このような変形実施は、本明細書の技術的思想や展望から個別的に理解されてはならない。
様々な実施例を本発明を実施するための最善の形態により説明した。
【産業上の利用可能性】
【0154】
本発明のユーザの脳波及び視線を用いた様々な制御システムで用いられる。
【符号の説明】
【0155】
100、100−1、100−2 スレーブデバイス、ウェアラブルデバイス
110、110−1、500 脳波センシングユニット
110−2、260 センサユニット
120 ポジションマーカーユニット
130、510 視線追跡ユニット
140 カメラユニット
140−1 ドローン
140−2 ホームデバイス
140−3 教育用機器
140−4 ビークル
150 ホストデバイス
210 ディスプレイユニット
220、240、520 プロセッサ
230、250、530 通信ユニット
400 EBIデバイス
540 ディスプレイユニット
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15