(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて詳細に説明する。本発明のロータリーシャー制御装置は、シートに印刷されたマークmの位置の切断が完了した切断完了信号SCのタイミング毎に、切断長Lに製品マーク長MKLを設定し、切断長L=MKLにて製品の切断処理を繰り返し行っている状況において、マークmを検出できなかった場合、不良除去装置の制限長(制限除去長REL)を超えない範囲の切断長Lでダミー切断を行い、その後、マークmを検出できた場合、元の切断長L=MKLによる製品の切断処理に戻すことを特徴とする。
【0017】
具体的には、ロータリーシャー制御装置は、マークmが検出されなかった場合、切断長Lに制限除去長RELを設定してダミー切断を行う。そして、ロータリーシャー制御装置は、マークmが検出された場合、切断完了時のマーク位置MKP(マークmからロータリーカッターまでの間の距離)が所定のマーク合わせ領域MAA内に入るまでの間、切断長Lに最短切断長SPLを設定してダミー切断を行い、マーク位置MKPが所定のマーク合わせ領域MAA内に入ると、切断長Lに切断完了信号SCのタイミングにおけるマーク位置MKPを設定してダミー切断を行う。その後、ロータリーシャー制御装置は、切断長Lに製品マーク長MKLを設定することで、元の切断長L=MKLによる製品の切断処理に戻す。
【0018】
これにより、不良除去装置の制限長である制限除去長RELを超えない範囲でダミー切断を行うことができ、ダミー切断された不良材を不良除去装置にて確実に除去することができる。そして、ダミー切断から元の製品の切断処理に戻すことができる。
【0019】
〔全体システム〕
まず、本発明の実施形態によるロータリーシャー制御装置を含む全体システムについて説明する。
図1は、本発明の実施形態によるロータリーシャー制御装置を含む全体システムの構成例を示す概略図である。
【0020】
このシステム(ロータリーシャー)は、ロータリーシャー制御装置1、インバータ2、メジャーホイール3、ロータリーカッター4、マークセンサー5、PG(パルスジェネレータ)6,8及びモータ7を備えている。尚、
図1に示すシステムは、本発明に直接関連する構成部のみを示しており、直接関連しない構成部は省略してある。
【0021】
このシステムは、図示しないフィードロールにて一定速度で右矢印の方向へ走行するシート9を、シート9と同一速度のロータリーカッター4の回転により、予め設定された製品マーク長MKLの製品に連続して切断する設備である。また、このシステムは、シート9に印刷されたマークmをマークセンサー5にて検出できなかった場合、予め設定された制限除去長RELを超えない範囲でシート9のダミー切断を行う。そして、図示しない不良除去装置は、ダミー切断された不良材を除去する。
【0022】
ロータリーシャー制御装置1は、マークセンサー5から、マークmを検出したタイミングを示すマーク信号Mを入力すると共に、PG6からシート9の走行速度を示すライン速度フィードバックVを入力する。また、ロータリーシャー制御装置1は、PG8からロータリーカッター4の位置を示す位置フィードバックPを入力する。
【0023】
ロータリーシャー制御装置1は、ライン速度フィードバックVが所定速度になるように、シート9を走行させるための指令を、図示しないインバータを介して図示しないフィードロールのモータへ出力する。また、ロータリーシャー制御装置1は、ダミー切断時に、シート9の走行速度を低下させるために、ラインを減速させる指令を出力する。これにより、シート9は、当該指令に従った速度で走行する。
【0024】
ロータリーシャー制御装置1は、製品切断時に、シートを切断する長さを示す切断長Lに、予め設定された製品マーク長MKLを設定し、当該切断長Lの製品を切断するための速度指令Sを生成し、速度指令Sをインバータ2へ出力する。これにより、ロータリーカッター4は当該速度指令Sに従った速度で回転し、シート9が製品マーク長MKLの長さで切断される。
【0025】
また、ロータリーシャー制御装置1は、ダミー切断時に、予め設定された制限除去長RELを超えない範囲の長さを切断長Lに設定し、速度指令Sを生成してインバータ2へ出力する。これにより、ロータリーカッター4は当該速度指令Sに従った速度で回転し、シート9が制限除去長RELを超えない範囲の長さで切断される。
【0026】
インバータ2は、ロータリーシャー制御装置1から速度指令Sを入力し、速度指令Sに基づいてモータ制御指令MSを生成し、モータ制御指令MSをモータ7へ出力する。メジャーホイール3は、シート9の走行に伴い回転する装置である。ロータリーカッター4は、モータ7と機械的に連結されており、モータ7の回転に伴い回転する。
【0027】
マークセンサー5は、ロータリーカッター4の上流側に設置され、走行しているシート9に印刷されたマークmを検出すると、そのタイミングにて、マークmを検出したことを示すマーク信号Mをロータリーシャー制御装置1へ出力する。
【0028】
PG6は、メジャーホイール3の回転に伴いパルスを発生し、メジャーホイール3の回転速度であるシート9の走行速度が反映されたライン速度フィードバックVをロータリーシャー制御装置1へ出力する。
【0029】
モータ7は、ロータリーカッター4と機械的に連結されており、インバータ2からモータ制御指令MSを入力し、モータ制御指令MSに従って回転する。これにより、ロータリーカッター4は、モータ制御指令MSに従った速度で回転し、シート9が切断長Lの長さで切断される。
【0030】
PG8は、モータ7の回転に伴いパルスを発生し、ロータリーカッター4の回転位置が反映された位置フィードバックPをロータリーシャー制御装置1へ出力する。
【0031】
〔ロータリーシャー制御装置1〕
次に、ロータリーシャー制御装置1について詳細に説明する。
図1に示すように、ロータリーシャー制御装置1は、切断長判別部10及び切断制御部11を備えている。尚、
図1に示すロータリーシャー制御装置1は、本発明に直接関連する構成部のみを示しており、直接関連しない構成部は省略してある。
【0032】
ロータリーシャー制御装置1の切断長判別部10は、マーク信号M及びライン速度フィードバックVを入力すると共に、切断制御部11から切断完了のタイミングを示す切断完了信号SCを入力する。また、切断長判別部10は、予め設定された仕様最短長MIN、制限除去長REL、製品マーク長MKL、仕様製品マーク最大長MAX及びマークセンサー距離SENを入力する。
【0033】
切断長判別部10は、マークセンサー5とロータリーカッター4との間にシート9に印刷されたマークmが存在することを示すマーク有信号MAを設定する。また、切断長判別部10は、ライン速度フィードバックVに従い値が小さくなるマーク位置MKPを算出すると共に、ライン速度フィードバックVに応じた最短切断長SPLを設定する。
【0034】
切断長判別部10は、切断完了信号SCを入力したタイミングにて、マーク有信号MA、マーク位置MKP等に基づき、次にシート9を切断する切断長Lを判別して切断制御部11に出力する。切断長Lは、製品マーク長MKL、切断完了信号SCのタイミングにおけるマークmの位置を示すマーク位置MKP、最短切断長SPL及び制限除去長RELのうちのいずれかに判別される。また、切断長判別部10は、前回の切断処理においてシート9がマークmの位置で切断されていない場合、シート9の走行速度を低下させるためのライン減速信号LDを切断制御部11に出力する。
【0035】
図2は、切断長判別部10の処理に用いるマーク位置MKP、マークセンサー距離SEN等の長さを説明する図である。
図1と同様に、シート9は、右矢印のとおり、マークセンサー5の箇所からロータリーカッター4の箇所へ走行するものとし、シート9にはマークmが印刷されている。
図2には、マークセンサー5とロータリーカッター4との間に1個のマークmが存在しているが、最大2個のマークmが存在する場合がある。
【0036】
マーク位置MKPは、シート9に印刷されたマークmと、ロータリーカッター4により切断されるシート9の切断位置との間の距離を示す。シート9の走行に伴ってマークmの位置がマークセンサー5からロータリーカッター4へ移動するため、マーク位置MKPは、シート9の走行に伴い減少する値であり、後述する
図3に示す切断長判別部10のマーク位置MKP算出手段21により算出される。マーク位置MKPは、マークセンサー5とロータリーカッター4との間に存在するマークm毎に算出される。
【0037】
最短切断長SPLは、不良材として除去される最短の長さを示し、シート9の走行速度であるライン速度フィードバックVに応じて変化する。すなわち、最短切断長SPLは、現在のライン速度フィードバックVにて切断可能な不良材の最短の長さである。後述する
図3、
図7及び
図8に示すように、切断長判別部10の最短切断長SPL設定手段22により、最短切断長SPLは、ライン速度フィードバックVに比例した値が設定される。
【0038】
マークセンサー距離SEN、仕様製品マーク最大長MAX、製品マーク長MKL、制限除去長REL及び仕様最短長MINは、ユーザにより予め設定される。マークセンサー距離SENは、マークセンサー5によるマークmの検出位置と、ロータリーカッター4によるシート9の切断位置との間の距離を示し、仕様製品マーク最大長MAX以上の値が設定される。仕様製品マーク最大長MAXは、仕様上の製品マーク長MKLの最大値を示す。製品マーク長MKLは、シート9の切断により得られる製品の長さを示し、マークmの間隔に相当する。
【0039】
制限除去長RELは、ダミー切断により生成された不良材を不良除去装置にて除去可能な最長の長さ(不良除去装置により制限される不良材の最大長)を示し、仕様最短長MINの2倍以上の値が設定される。仕様最短長MINは、仕様上の最短の長さを示す。
【0040】
これらの長さは、マークセンサー距離SEN≧仕様製品マーク最大長MAX≧製品マーク長MKL≧制限除去長REL≧最短切断長SPL≧仕様最短長MINの関係がある。
【0041】
マーク合わせ領域MAAは、ロータリーカッター4により切断されるシート9の切断位置を基準として、予め設定された制限除去長RELの位置と、ライン速度フィードバックVに応じて変化する最短切断長SPLの位置との間の領域を示す。このマーク合わせ領域MAAは、ダミー切断の際に、製品マーク長MKLの切断長Lにてシート9を切断する処理に戻すために用いる領域である。
【0042】
具体的には、ダミー切断の際に、切断長判別部10が切断制御部11にライン減速信号LDを出力することにより、ライン速度フィードバックVが小さくなり、最短切断長SPLも小さくなる。そうすると、マーク合わせ領域MAAが広くなるから、切断完了信号SCのタイミングにおけるマーク位置MKPをマーク合わせ領域MAAに追い込むことが容易となり、早期に、製品マーク長MKLの切断長Lにてシート9を切断する処理に戻すことができる。詳細については後述する。
【0043】
図1に戻って、切断制御部11は、ライン速度フィードバックV及び位置フィードバックPを入力すると共に、切断長判別部10から切断長L及びライン減速信号LDを入力する。
【0044】
切断制御部11は、ライン速度フィードバックVが所定速度になるように、シート9を走行させるための指令を生成し、当該指令を、図示しないインバータを介してフィードロールのモータへ出力する。この場合、指令は、シート9の走行速度が制限除去長RELの切断長Lにてシート9を切断可能な速度以下となるように生成される。
【0045】
また、切断制御部11は、ロータリーカッター4の回転によりシート9を切断長Lの長さで切断するための指令であって、前記ロータリーカッターの回転速度を定める速度指令Sを生成し、速度指令Sをインバータ2へ出力する。
【0046】
切断制御部11は、位置フィードバックPに基づいて、切断長Lの長さの切断処理が完了したことを判定すると、そのタイミングで切断完了信号SCを生成し、切断完了信号SCを切断長判別部10に出力する。
【0047】
〔切断長判別部10〕
次に、
図1に示したロータリーシャー制御装置1の切断長判別部10について詳細に説明する。
図3は、切断長判別部10の構成例を示すブロック図である。この切断長判別部10は、マーク有判定手段20、マーク位置MKP算出手段21、最短切断長SPL設定手段22及び切断長判別手段23を備えている。
【0048】
(マーク有判定手段20)
マーク有判定手段20は、マークセンサー5からマーク信号Mを入力すると共に、切断制御部11から切断完了信号SCを入力する。そして、マーク有判定手段20は、マーク信号M及び切断完了信号SCに基づいて、マークセンサー5とロータリーカッター4との間にシート9に印刷されたマークmが存在することを示すマーク有信号MAを設定し、マーク有信号MAを切断長判別手段23に出力する。
【0049】
図4は、マーク有判定手段20の処理例を示すフローチャートである。マーク有判定手段20は、マークセンサー5からマーク信号Mを入力したか否かを判定する(ステップS401)。
【0050】
マーク有判定手段20は、ステップS401において、マーク信号Mを入力したと判定した場合(ステップS401:Y)、そのタイミングで、マーク有信号MAを「オン」に設定し、マーク有りを示す「オン」のマーク有信号MAを切断長判別手段23に出力する(ステップS402)。
【0051】
一方、マーク有判定手段20は、ステップS401において、マーク信号Mを入力していないと判定した場合(ステップS401:N)、またはステップS402から移行して、切断制御部11から切断完了信号SCを入力したか否かを判定する(ステップS403)。
【0052】
マーク有判定手段20は、ステップS403において、切断完了信号SCを入力したと判定した場合(ステップS403:Y)、そのタイミングで、マークセンサー5とロータリーカッター4との間にマークmが存在しないときに、マーク有信号MAを「オフ」に設定し、マーク無しを示す「オフ」のマーク有信号MAを切断長判別手段23に出力する(ステップS404)。
【0053】
図2にて説明したとおり、マークセンサー5とロータリーカッター4との間には最大2個のマークmが存在する。このため、マーク有判定手段20は、2個のマーク有信号MAについてそれぞれの状態(「オン」または「オフ」)を保持し、ステップS402,S404にてマーク有信号MAを「オン」「オフ」に設定する毎に、マーク有信号MAをトラッキングする。マーク有判定手段20は、ステップS404にて、対象領域内に1個のマークmが存在する場合、マーク有信号MAを「オン」に保持し、対象領域内にマークmが存在しない場合、マーク有信号MAを「オフ」に設定する。
【0054】
一方、マーク有判定手段20は、ステップS403において、切断完了信号SCを入力していないと判定した場合(ステップS403:N)、またはステップS404から移行して、当該処理が終了しない限り、ステップS401〜S404の処理を繰り返す(ステップS405)。
【0055】
図5は、マークmの位置、マーク信号M、切断完了信号SC及びマーク有信号MAを説明する図である。(A)に示すように、マークセンサー5によりマークm1が検出されると、マーク有判定手段20は、マーク信号Mを入力し(a)、マークm1に対応する第1のマーク有信号MA1を「オン」に設定する(b)。
【0056】
マーク有判定手段20は、マーク有信号MA1及び後述するマーク有信号MA2のうちのいずれかが「オン」に設定されている場合、マーク有信号MAを「オン」に設定する(c)。この場合、マーク有信号MA1が「オン」に設定されているため、マーク有信号MAは「オン」に設定される。尚、マーク有判定手段20は、マーク有信号MA1及びマーク有信号MA2の両方が「オフ」に設定されている場合、マーク有信号MAを「オフ」に設定する。
【0057】
(A)から(B)へ移行し、マークセンサー5によりマークm2が検出されると、マーク有判定手段20は、マーク信号Mを入力し(d)、マークm2に対応する第2のマーク有信号MA2を「オン」に設定する(e)。
【0058】
マーク有判定手段20は、マーク有信号MA1及びマーク有信号MA2が「オン」に設定されているため、マーク有信号MAを「オン」に保持する(f)。
【0059】
(B)から(C)へ移行すると、切断制御部11により切断完了が判断されると、マーク有判定手段20は、切断完了信号SCを入力し(g)、マークm1に対応する第1のマーク有信号MA1を「オフ」に設定する(h)。
【0060】
マーク有判定手段20は、マーク有信号MA1及びマーク有信号MA2のうちマーク有信号MA2が「オン」に設定されているため、マーク有信号MAを「オン」に保持する(i)。
【0061】
(C)から(D)へ移行し、マークセンサー5によりマークm3が検出されると、マーク有判定手段20は、マーク信号Mを入力し(j)、マークm3に対応する第1のマーク有信号MA1を「オン」に設定する(k)。
【0062】
マーク有判定手段20は、マーク有信号MA1及びマーク有信号MA2が「オン」に設定されているため、マーク有信号MAを「オン」に保持する(l)。
【0063】
そして、切断制御部11により切断完了が判断されると、マーク有判定手段20は、切断完了信号SCを入力し(m)、マークm2に対応する第2のマーク有信号MA2を「オフ」に設定する(n)。
【0064】
マーク有判定手段20は、マーク有信号MA1及びマーク有信号MA2のうちマーク有信号MA1が「オン」に設定されているため、マーク有信号MAを「オン」に保持する(o)。
【0065】
このように、マーク有判定手段20により、2個のマーク有信号MA1,MA2の状態(「オン」または「オフ」)がトラッキングされる。マークセンサー5からロータリーカッター4までの間に1個または2個のマークmが存在する場合、マーク有信号MAが「オン」に保持され、マークmが存在しない場合、マーク有信号MAが「オフ」に保持される。
【0066】
(マーク位置MKP算出手段21)
図3に戻って、マーク位置MKP算出手段21は、マークセンサー5からマーク信号Mを入力すると共に、切断制御部11から切断完了信号SCを入力し、さらに、PG6からライン速度フィードバックVを入力する。また、マーク位置MKP算出手段21は、予め設定されたマークセンサー距離SENを入力する。
【0067】
マーク位置MKP算出手段21は、マーク信号Mを入力すると、マーク位置MKPにマークセンサー距離SENを設定し、ライン速度フィードバックVに従いマーク位置MKPを減算する。マーク位置MKP算出手段21は、切断完了信号SCを入力すると、マーク位置MKPの減算を止めてリセットする。また、マーク位置MKP算出手段21は、マーク位置MKPを切断長判別手段23に出力する。
【0068】
図6は、マーク位置MKP算出手段21の処理例を示すフローチャートである。マーク位置MKP算出手段21は、マークセンサー5からマーク信号Mを入力したか否かを判定する(ステップS601)。
【0069】
マーク位置MKP算出手段21は、ステップS601において、マーク信号Mを入力したと判定した場合(ステップS601:Y)、マーク位置MKPに、予め設定されたマークセンサー距離SENを設定する(ステップS602)。
【0070】
一方、マーク位置MKP算出手段21は、ステップS601において、マーク信号Mを入力していないと判定した場合(ステップS601:N)、ステップS607へ移行する。
【0071】
マーク位置MKP算出手段21は、ステップS602または後述するステップS605から移行して、切断制御部11から切断完了信号SCを入力したか否かを判定する(ステップS603)。
【0072】
マーク位置MKP算出手段21は、ステップS603において、切断完了信号SCを入力していないと判定した場合(ステップS603:N)、PG6から入力したライン速度フィードバックVに従い、マーク位置MKPの減算処理を行う(ステップS604)。そして、マーク位置MKP算出手段21は、マーク位置MKPを切断長判別手段23へ出力し(ステップS605)、ステップS603へ移行する。
【0073】
具体的には、マーク位置MKP算出手段21は、ライン速度フィードバックVに基づいて、シート9に印刷されたマークmの移動距離を求め、マーク位置MKPから移動距離を減算し、現在のマーク位置MKPを求めて出力する。
【0074】
一方、マーク位置MKP算出手段21は、ステップS603において、切断完了信号SCを入力したと判定した場合(ステップS603:Y)、マーク位置MKPの減算処理を止めてマーク位置MKPをリセットし(ステップS606)、ステップS607へ移行する。
【0075】
マーク位置MKP算出手段21は、ステップS601(N)またはステップS606から移行して、当該処理が終了しない限り、ステップS601〜S606の処理を繰り返す(ステップS607)。
【0076】
このように、マーク位置MKP算出手段21により、マークmとロータリーカッター4との間の距離を示すマーク位置MKPが算出される。つまり、マークmがマークセンサー5により検出された後、シート9の走行に伴い減少するマーク位置MKPが算出される。
【0077】
尚、前述のとおり、マークセンサー5とロータリーカッター4との間には最大2個のマークmが存在するため、
図6に示した処理は、マークセンサー5により検出されたマークm毎に行われる。
【0078】
(最短切断長SPL設定手段22)
図3に戻って、最短切断長SPL設定手段22は、PG6からライン速度フィードバックVを入力し、ライン速度フィードバックVに応じた最短切断長SPLを設定し、最短切断長SPLを切断長判別手段23に出力する。具体的には、最短切断長SPL設定手段22は、ライン速度フィードバックVの値が大きいほど、大きい値の最短切断長SPLに対応し、ライン速度フィードバックVの値が小さいほど、小さい値の最短切断長SPLに対応するように、ライン速度フィードバックVに応じた最短切断長SPLを設定して出力する。尚、最短切断長SPLの最小値は、
図2に示した仕様最短長MINである。
【0079】
図7は、最短切断長SPL設定手段22の処理例を示すフローチャートであり、
図8は、最短切断長SPL設定手段22の処理に用いるテーブルの例を説明する図である。最短切断長SPL設定手段22は、PG6からライン速度フィードバックVを入力する(ステップS701)。
【0080】
最短切断長SPL設定手段22は、予め設定された
図8に示すテーブルから、ライン速度フィードバックVの値に対応する最短切断長SPLを読み出す(ステップS702)。そして、最短切断長SPL設定手段22は、読み出した最短切断長SPLを切断長判別手段23に出力する(ステップS703)。
【0081】
図8に示すように、テーブルには、ライン速度フィードバックVの値と最短切断長SPLとが比例する関係のデータが格納されている。つまり、テーブルには、ライン速度フィードバックVの値が大きいほど、大きい値の最短切断長SPLが格納され、また、ライン速度フィードバックVの値が小さいほど、小さい値の最短切断長SPLが格納されている。この場合の最短切断長SPLの最小値は仕様最短長MINであり、ライン速度フィードバックVの値が所定値以下の場合、仕様最短長MINが対応する。
【0082】
図7に戻って、最短切断長SPL設定手段22は、ステップS703から移行して、当該処理が終了しない限り、ステップS701〜S703の処理を繰り返す(ステップS704)。
【0083】
このように、最短切断長SPL設定手段22により、ライン速度フィードバックVに対応する最短切断長SPLが設定され出力される。
【0084】
尚、最短切断長SPL設定手段22は、テーブルの代わりに数式を用いて、ライン速度フィードバックVに応じた最短切断長SPLを算出するようにしてもよい。この場合の数式は、ライン速度フィードバックVの値が大きいほど、大きい値の最短切断長SPLが算出され、また、ライン速度フィードバックVの値が小さいほど、小さい値の最短切断長SPLが算出される関数が用いられる。この場合も、最短切断長SPLの最小値は仕様最短長MINであり、ライン速度フィードバックVの値が所定値以下の場合、仕様最短長MINが算出される。
【0085】
(切断長判別手段23)
図3に戻って、切断長判別手段23は、切断制御部11から切断完了信号SCを入力すると共に、マーク有判定手段20からマーク有信号MAを、マーク位置MKP算出手段21からマーク位置MKPを、最短切断長SPL設定手段22から最短切断長SPLをそれぞれ入力する。また、切断長判別手段23は、予め設定された仕様最短長MIN、制限除去長REL、製品マーク長MKL及び仕様製品マーク最大長MAXをそれぞれ入力する。
【0086】
切断長判別手段23は、切断完了信号SCを入力したタイミングにて、マーク有信号MA、マーク位置MKP等に基づき、次にシート9を切断する際の切断長Lを判別し、製品マーク長MKL、マーク位置MKP、最短切断長SPL及び制限除去長RELのうちのいずれかを設定する。そして、切断長判別手段23は、切断長Lを切断制御部11に出力する。
【0087】
切断長判別手段23は、前回の切断処理(直近に完了した切断処理)においてシート9がマークmの位置で切断されていない場合、すなわち前回の切断長Lがマーク位置MKP(または製品マーク長MKL)でない場合に、シート9の走行速度を低下させるためのライン減速信号LDを切断制御部11に出力する。
【0088】
図9は、切断長判別手段23の処理例を示すフローチャートである。切断長判別手段23は、予め設定された製品マーク長MKLが予め設定された制限除去長RELよりも大きいか否かを判定する(ステップS901)。
【0089】
切断長判別手段23は、ステップS901において、製品マーク長MKLが制限除去長RELよりも大きいと判定した場合(ステップS901:Y)、本発明の実施形態の切断長判別処理を行う(ステップS902)。切断長判別処理の詳細については後述する。
【0090】
一方、切断長判別手段23は、ステップS901において、製品マーク長MKLが制限除去長RELよりも大きくないと判定した場合(ステップS901:N)、従来の切断長判別処理を行う(ステップS903)。
【0091】
従来の切断長判別処理は、マークセンサー5によりマークmが正常に検出された場合、切断完了信号SCを入力したタイミングにて、切断長Lに製品マーク長MKLを設定する。また、マークmが正常に検出されなかった場合、切断完了信号SCを入力したタイミングにて、前述のとおり、切断長Lに、製品マーク長MKLに対して+αの長さを設定する。
【0092】
このように、製品マーク長MKLが制限除去長RELよりも大きくない場合、マークmが正常に検出されなかったときに、製品マーク長MKLに対して+αの長さの切断長Lが設定され、シート9は、製品マーク長MKLに対して+αの長さでダミー切断される。この場合、不良除去装置の制限長である制限除去長RELは製品マーク長MKL以上であり、不良品は製品マーク長MKL+αの長さであるから、不良品は不良除去装置に収めることができる。したがって、製品マーク長MKLが制限除去長RELよりも大きくない場合、従来の切断長設定処理にて、ダミー切断を円滑に行うことができる。
【0093】
切断長判別手段23は、ステップS902またはステップS903から移行して、当該処理が終了しない限り、ステップS901〜S903の処理を繰り返す(ステップS904)。
【0094】
(切断長判別処理)
次に、
図9のステップS902に示した切断長判別手段23による切断長判別処理の詳細について説明する。
図10は、切断長判別処理例(ステップS902)の詳細を示すフローチャートである。
【0095】
切断長判別手段23は、切断制御部11から切断完了信号SCを入力したか否かを判定し(ステップS1001)、切断完了信号SCを入力していない場合(ステップS1001:N)、切断完了信号SCを入力するまで待つ。
【0096】
切断長判別手段23は、ステップS1001において、切断完了信号SCを入力したと判定した場合(ステップS1001:Y)、マーク有判定手段20から入力したマーク有信号MAがマーク有り(「オン」)を示しているか否かを判定する(ステップS1002)。
【0097】
切断長判別手段23は、ステップS1002において、マーク有信号MAがマーク有り(「オン」)を示していると判定した場合(ステップS1002:Y)、前回の切断処理(直近に完了した切断処理)においてシート9がマークmの位置で切断されたか否か、すなわち前回の切断長Lがマーク位置MKP(または製品マーク長MKL)であるか否かを判定する(ステップS1005)。
【0098】
切断長判別手段23は、ステップS1005において、前回の切断処理にてシート9がマークmの位置で切断されたと判定した場合、すなわち、前回の切断処理の切断長Lがマーク位置MKP(または製品マーク長MKL)であると判定した場合(ステップS1005:Y)、切断完了信号SCのタイミングにおけるマーク位置MKPが製品マーク長MKLであるか否か(MKP=MKL)を判定する(ステップS1012)。
【0099】
切断長判別手段23は、ステップS1012において、マーク位置MKPが製品マーク長MKLであると判定した場合(ステップS1012:Y)、ライン減速信号LDを「オフ」に設定し、「オフ」のライン減速信号LDを切断制御部11に出力する(ステップS1013)。
【0100】
切断制御部11は、切断長判別手段23から「オフ」のライン減速信号LDを入力すると、元のライン速度の速度指令Sを生成してインバータ2へ出力する。これにより、シート9の走行速度は元の速度に戻る。
【0101】
切断長判別手段23は、切断長Lに製品マーク長MKLを設定し、製品マーク長MKLの切断長Lを切断制御部11に出力する(ステップS1014)。
【0102】
切断制御部11は、切断長判別手段23から製品マーク長MKLの切断長Lを入力すると、製品マーク長MKLの製品の切断制御を行う(ステップS1015)。そして、切断制御部11は、製品マーク長MKLの製品の切断処理が完了すると、切断完了信号SCを切断長判別手段23に出力する。
【0103】
このように、切断長判別手段23により、切断完了信号SCの入力タイミングで、マーク有信号MAがマーク有りを示しており、前回の切断処理の切断長Lがマーク位置MKP(または製品マーク長MKL)であり、マーク位置MKPが製品マーク長MKLであると判定されると、製品マーク長MKLの切断長Lが設定され、製品の切断が行われる。
【0104】
マークセンサー5によりマークmが正常に検出される状態が続くと、ステップS1001,S1002,S1005,S1012,S1013,S1014,S1015の処理が繰り返され、製品の切断が繰り返し行われる。
【0105】
一方、切断長判別手段23は、ステップS1002において、マーク有信号MAがマーク無し(「オフ」)を示していると判定した場合(ステップS1002:N)、切断長Lに制限除去長RELを設定し、制限除去長RELの切断長Lを切断制御部11に出力する(ステップS1003)。
【0106】
切断制御部11は、切断長判別手段23から制限除去長RELの切断長Lを入力すると、制限除去長RELの不良品をダミー切断して除去するための切断制御を行う(ステップS1004)。そして、切断制御部11は、制限除去長RELの不良品の切断処理が完了すると、切断完了信号SCを切断長判別手段23に出力する。
【0107】
このように、切断長判別手段23により、切断完了信号SCの入力タイミングで、マーク有信号MAがマーク無しを示していると判定された場合、制限除去長RELの切断長Lが設定され、不良品のダミー切断が行われる。そして、ダミー切断された不良品は、不良除去装置に収めることができるから、不良除去装置に不良材が詰まることがなく、ダミー切断を円滑に行うことができる。
【0108】
マークセンサー5によりマークmが正常に検出されず、マーク有信号MAがマーク無しを示している状態が続くと、ステップS1001,S1002,S1003,S1004の処理が繰り返され、制限除去長RELの不良品のダミー切断が繰り返し行われる。
【0109】
一方、切断長判別手段23は、マーク有信号MAがマーク有り(「オン」)を示しており(ステップS1002:Y)、かつ、ステップS1005において、前回の切断処理にてシート9がマークmの位置で切断されていないと判定した場合、すなわち、前回の切断処理の切断長Lがマーク位置MKP(または製品マーク長MKL)でないと判定した場合(ステップS1005:N)、ステップS1006へ移行する。
【0110】
また、切断長判別手段23は、マーク有信号MAがマーク有りを示しており(ステップS1002:Y)、かつ、前回の切断処理にてシート9がマークmの位置で切断されたと判定し、すなわち、前回の切断処理の切断長Lがマーク位置MKP(または製品マーク長MKL)であると判定し(ステップS1005:Y)、さらに、ステップS1012において、マーク位置MKPが製品マーク長MKLでないと判定した場合も(ステップS1012:N)、ステップS1006へ移行する。
【0111】
切断長判別手段23は、ステップS1005(N)またはステップS1012(N)から移行して、ライン減速信号LDを「オン」に設定し、「オン」のライン減速信号LDを切断制御部11に出力する(ステップS1006)。
【0112】
切断制御部11は、切断長判別手段23から「オン」のライン減速信号LDを入力すると、ラインを減速させるための指令を生成して出力する。これにより、シート9の走行速度は減速する。
【0113】
切断長判別手段23は、マーク位置MKPが最短切断長SPLよりも大きく、かつ制限除去長RELよりも小さいか否か(SPL<MKP<REL)を判定する(ステップS1007)。すなわち、切断長判別手段23は、切断完了信号SCのタイミングにおけるマーク位置MKPが、
図2に示したマーク合わせ領域MAA内に存在するか否かを判定する。前述のとおり、マーク合わせ領域MAAは、ダミー切断の際に、製品マーク長MKLの切断長Lにてシート9を切断する処理に戻すために用いる領域である。
【0114】
切断長判別手段23は、ステップS1007において、マーク位置MKPが最短切断長SPLよりも大きく、かつ制限除去長RELよりも小さい条件を満たさないと判定した場合(マーク位置MKPが最短切断長SPLよりも大きくない場合、または、マーク位置MKPが制限除去長RELよりも小さくない場合)(ステップS1007:N)、すなわち、切断完了信号SCのタイミングにおけるマーク位置MKPがマーク合わせ領域MAA内に存在しないと判定した場合、切断長Lに最短切断長SPLを設定し、最短切断長SPLの切断長Lを切断制御部11に出力する(ステップS1008)。
【0115】
切断制御部11は、切断長判別手段23から最短切断長SPLの切断長Lを入力すると、最短切断長SPLの不良品をダミー切断して除去するための切断制御を行う(ステップS1009)。そして、切断制御部11は、最短切断長SPLの不良品の切断処理が完了すると、切断完了信号SCを切断長判別手段23に出力する。
【0116】
このように、切断長判別手段23により、切断完了信号SCの入力タイミングで、マーク有信号MAがマーク有りを示しており、前回の切断処理の切断長Lがマーク位置MKP(または製品マーク長MKL)でなく、マーク位置MKPがマーク合わせ領域MAA内に存在しないと判定されると、最短切断長SPLの切断長Lが設定され、不良品のダミー切断が行われる。そして、ダミー切断された不良品は、不良除去装置に収めることができるから、不良除去装置に不良材が詰まることがなく、ダミー切断を円滑に行うことができる。
【0117】
そして、最短切断長SPLの切断長Lのダミー切断が完了したときに、マーク位置MKPがマーク合わせ領域MAA内に存在しない状態が続くと、ステップS1001,S1002,S1005,S1006,S1007,S1008,S1009の処理が繰り返され、最短切断長SPLの不良品のダミー切断が繰り返し行われる。
【0118】
しかし、このようなダミー切断の際には、ステップS1006にて、「オン」のライン減速信号LDにより、シート9の走行速度であるライン速度フィードバックVが小さくなるから、最短切断長SPL設定手段22により、最短切断長SPLも小さくなる。そうすると、マーク合わせ領域MAAが広くなるから、早期に、マーク位置MKPをマーク合わせ領域MAA内に追い込むことができる。これにより、後述するステップS1007(Y),S1010,S1011の処理が行われ、元の製品の切断処理に戻すことができる。
【0119】
また、最短切断長SPL設定手段22により、最短切断長SPLに、最小値である仕様最短長MINが設定された場合を想定する。この場合、制限除去長RELとして、仕様最短長MINの2倍以上の所定値が予め設定されることで、最短切断長SPLである仕様最短長MINの切断長Lのダミー切断が完了すると、その切断完了のタイミングで、マーク位置MKPが仕様最短長MINを超える位置、すなわちマーク位置MKPがマーク合わせ領域MAA内に存在し易くなり、早期に、マーク位置MKPをマーク合わせ領域MAAに追い込むことができる。これにより、制限除去長RELとして、仕様最短長MINの2倍以上の値が予め設定されることで、早期に、元の製品の切断処理に戻すことができる。
【0120】
切断長判別手段23は、ステップS1007において、マーク位置MKPが最短切断長SPLよりも大きく、かつ制限除去長RELよりも小さい条件を満たすと判定した場合(ステップS1007:Y)、すなわち、切断完了信号SCのタイミングにおけるマーク位置MKPがマーク合わせ領域MAA内に存在すると判定した場合、切断長Lに、切断完了信号SCのタイミングにおけるマーク位置MKPを設定し、マーク位置MKPの切断長Lを切断制御部11に出力する(ステップS1010)。
【0121】
切断制御部11は、切断長判別手段23からマーク位置MKPの切断長Lを入力すると、マーク位置MKPの不良品をダミー切断して除去するための切断制御を行う(ステップS1011)。そして、切断制御部11は、マーク位置MKPの不良品の切断処理が完了すると、切断完了信号SCを切断長判別手段23に出力する。
【0122】
このように、切断長判別手段23により、切断完了信号SCの入力タイミングで、マーク有信号MAがマーク有りを示しており、前回の切断処理の切断長Lがマーク位置MKP(または製品マーク長MKL)でなく、マーク位置MKPがマーク合わせ領域MAA内に存在すると判定されると、マーク位置MKPの切断長Lが設定され、不良品のダミー切断が行われる。そして、ダミー切断された不良品は、不良除去装置に収めることができるから、不良除去装置に不良材が詰まることがなく、ダミー切断を円滑に行うことができる。
【0123】
そして、マーク位置MKPの切断長Lのダミー切断が完了すると、そのときのマーク位置MKPは製品マーク長MKLとなる。切断長判別手段23により、切断完了信号SCの入力タイミングで、マーク有信号MAがマーク有りを示しており、前回の切断処理の切断長Lがマーク位置MKP(または製品マーク長MKL)であり、マーク位置MKPが製品マーク長MKLであると判定されると、製品マーク長MKLの切断長Lが設定され、製品の切断が行われる。
【0124】
このように、元の製品の切断処理に戻り、ステップS1001,S1002,S1005,S1012,S1013,S1014,S1015の処理が繰り返され、製品の切断が繰り返し行われる。
【0125】
〔ロータリーシャー制御装置1の動作例〕
次に、
図1に示したロータリーシャー制御装置1の動作例について具体例を挙げて説明する。
図11及び
図12は、ロータリーシャー制御装置1の動作例を説明する図である。
【0126】
この動作例は、ロータリーシャー制御装置1が製品切断を繰り返しているときに(A)、マークmが検出されない状態となると(B)、制限除去長RELを切断長Lとしたダミー切断を繰り返し(C)(D)、その後、マークmが検出されると(E)、切断完了時のマーク位置MKPがマーク合わせ領域MAA内に存在しない場合、最短切断長SPLを切断長Lとしたダミー切断を繰り返す(F)。そして、切断完了時のマーク位置MKPがマーク合わせ領域MAA内に存在する場合、切断完了時のマーク位置MKPを切断長Lに設定し(G)、ダミー切断を行い、マーク位置MKPを切断長Lとしたダミー切断が完了すると、製品マーク長MKLを切断長Lに設定し(H)、製品切断を行い、その後、元の製品切断に戻る(I)。
【0127】
まず、ロータリーシャー制御装置1は、切断完了のタイミング毎に切断長Lに製品マーク長MKLを設定することで、切断長L=MKLによる製品切断の処理を繰り返す(A)。
図11(A)は、切断長L=MKLであるマークm1の位置で製品切断が行われたときに、マークセンサー5とロータリーカッター4との間にはマークm2が存在し、切断長Lに製品マーク長MKLが設定された状態を示している。このときのマーク有信号MAは「オン」に設定されている。このとき、
図10に示したステップS1014の処理(切断長Lに製品マーク長MKLを設定する処理)が行われる。
【0128】
ロータリーシャー制御装置1が、前記(A)に示した製品切断の処理を繰り返しているときに、マーク非検出の状態となったとする(B)。
図11(B)は、マークセンサー5によりマークmが検出されるべきところ、マークmが検出されなかった状態を示している。このとき、マークセンサー5とロータリーカッター4との間にはマークm2が存在するため、マーク有信号MAは、前記(A)と同様に「オン」に設定されている。
【0129】
そして、ロータリーシャー制御装置1は、切断長L=MKLによる製品の切断完了のタイミングで、マーク有信号MAを「オフ」に設定し、切断長Lに制限除去長RELを設定する(C)。
図11(C)は、切断長L=MKPであるマークm2の位置で製品切断が行われたときに、マークセンサー5とロータリーカッター4との間にはマークmが存在せず、切断長Lに制限除去長RELが設定された状態を示している。このときのマーク有信号MAは、「オン」から「オフ」に変更される。このとき、
図10に示したステップS1003の処理(切断長Lに制限除去長RELを設定する処理)が行われる。
【0130】
ロータリーシャー制御装置1は、マーク有信号MAが「オフ」である場合、切断長L=RELによる不良品の切断完了のタイミング毎に切断長Lに制限除去長RELを設定することで、切断長L=RELによるダミー切断の処理を繰り返す(D)。
図11(D)は、切断長L=RELの位置でダミー切断が行われたときに、マークセンサー5とロータリーカッター4との間にはマークmが存在せず、切断長Lに制限除去長RELが設定された状態を示している。このときのマーク有信号MAは「オフ」に設定されている。このとき、
図10に示したステップS1003の処理(切断長Lに制限除去長RELを設定する処理)が行われる。
【0131】
ロータリーシャー制御装置1が、前記(C)に示したダミー切断の処理を繰り返しているときに、マーク検出の状態となったとする(E)。
図11(E)は、マークセンサー5によりマークm3が検出された状態を示している。このとき、マークセンサー5とロータリーカッター4との間にはマークm3が存在するため、マーク有信号MAは、「オフ」から「オン」に変更される。
【0132】
ロータリーシャー制御装置1は、マーク有信号MAが「オン」である場合、切断長L=RELによる不良品の切断完了のタイミングで、マーク位置MKPがマーク合わせ領域MAA内に存在しないと判定し、切断長Lに最短切断長SPLを設定する(F)。
図12(F)は、切断長L=RELの位置でダミー切断が行われたときに、マークセンサー5とロータリーカッター4との間にマークm3が存在しており、マーク位置MKPがマーク合わせ領域MAA内に存在しておらず、切断長Lに最短切断長SPLが設定された状態を示している。
【0133】
このとき、
図10に示したステップS1008の処理(切断長Lに最短切断長SPLを設定する処理)が行われる。また、ライン減速信号LDは「オン」に設定され、シート9の走行速度が低下する。
【0134】
ここで、ロータリーシャー制御装置1は、マーク有信号MAが「オン」である場合、切断長L=SPLによる不良品の切断完了のタイミングで、マーク位置MKPがマーク合わせ領域MAA内に存在するか否かを判定する。ロータリーシャー制御装置1は、マーク位置MKPがマーク合わせ領域MAA内に存在しないと判定した場合、切断長Lに最短切断長SPLを設定し、切断長L=SPLによるダミー切断の処理を行う。この場合、ロータリーシャー制御装置1は、シート9の走行速度を低下させながら、マーク合わせ領域MAAの範囲を広げることで、切断完了時のマーク位置MKPがマーク合わせ領域MAA内に入るようにする。
【0135】
そして、ロータリーシャー制御装置1は、マーク有信号MAが「オン」である場合、切断長L=SPLによる不良品の切断完了のタイミングで、マーク位置MKPがマーク合わせ領域MAA内に存在すると判定した場合、切断長Lにマーク位置MKPを設定する(G)。
図12(G)は、切断長L=SPLの位置でダミー切断が行われたときに、マークセンサー5とロータリーカッター4との間にマークm3が存在しており、マーク位置MKPがマーク合わせ領域MAA内に存在しており、切断長Lにマーク位置MKPが設定された状態を示している。このとき、
図10に示したステップS1010の処理(切断長Lにマーク位置MKPを設定する処理)が行われる。
【0136】
ライン減速信号LDは「オン」に設定されているため、シート9の走行速度が低下し、最短切断長SPLが前記(F)よりも小さくなり、マーク合わせ領域MAAは、前記(F)よりも広くなる。結果として、切断完了時のマーク位置MKPはマーク合わせ領域MAA内に入り易くなる。
【0137】
ロータリーシャー制御装置1は、マーク有信号MAが「オン」である場合、切断長L=MKPによる不良品の切断完了のタイミングで、切断長Lに製品マーク長MKLを設定する(H)。
図12(H)は、切断長L=MKPであるマークm3の位置でダミー切断が行われたときに、マークセンサー5とロータリーカッター4との間にマークm4が存在しており、切断長Lに製品マーク長MKLが設定された状態を示している。
【0138】
このとき、
図10に示したステップS1014の処理(切断長Lに製品マーク長MKLを設定する処理)が行われる。また、ライン減速信号LDは、「オン」から「オフ」に変更され、シート9の走行速度は元の速度に戻る。
【0139】
ロータリーシャー制御装置1は、マーク有信号MAが「オン」である場合、切断長L=MKLによる製品の切断完了のタイミングで、切断長Lに製品マーク長MKLを設定することで、切断長L=MKLによる製品切断の処理を繰り返す(I)。
図12(I)は、切断長L=MKLであるマークm4の位置で製品切断が行われたときに、マークセンサー5とロータリーカッター4との間にマークm5が存在しており、切断長Lに製品マーク長MKLが設定された状態を示している。このとき、
図10に示したステップS1014の処理(切断長Lに製品マーク長MKLを設定する処理)が行われる。
【0140】
以上のように、本発明の実施形態のロータリーシャー制御装置1によれば、切断長判別部10のマーク有判定手段20は、マーク信号M及び切断完了信号SCに基づいて、マーク有信号MAを設定する。
【0141】
マーク位置MKP算出手段21は、マーク信号Mを入力すると、マーク位置MKPに予め設定されたマークセンサー距離SENを設定し、ライン速度フィードバックVに従いマーク位置MKPを減算し、切断完了信号SCを入力すると、マーク位置MKPをリセットする。
【0142】
最短切断長SPL設定手段22は、ライン速度フィードバックVに応じて、当該ライン速度フィードバックVに比例する最短切断長SPLを設定する。
【0143】
切断長判別手段23は、製品切断時に切断完了信号SCを入力すると、マーク有信号MAが「オン」である場合、切断長Lに製品マーク長MKLを設定する。これにより、製品切断が繰り返される。一方、切断長判別手段23は、マーク有信号MAが「オフ」である場合、切断長Lに制限除去長RELを設定する。これにより、ダミー切断が行われる。
【0144】
切断長判別手段23は、ダミー切断時に切断完了信号SCを入力すると、マーク有信号MAが「オン」であり、前回の切断がマークmの位置で行われなかった場合(前回の切断長Lがマーク位置MKP(または製品マーク長MKL)でない場合)、ライン減速信号LDを「オン」に設定してシート9の走行速度を低下させる。そして、切断長判別手段23は、切断完了時のマーク位置MKPがマーク合わせ領域MAA内に存在しない場合、切断長Lに最短切断長SPLを設定し、マーク位置MKPがマーク合わせ領域MAA内に存在する場合、切断長Lにマーク位置MKPを設定する。
【0145】
切断長判別手段23は、ダミー切断時に切断完了信号SCを入力すると、マーク有信号MAが「オン」であり、前回の切断がマークmの位置で行われた場合、ライン減速信号LDを「オフ」に設定してシート9の走行速度を元に戻す。そして、切断長判別手段23は、切断長Lに製品マーク長MKLを設定し、元の製品切断処理に戻す。
【0146】
切断制御部11は、切断長判別手段23により設定された切断長Lの長さでシート9を切断するための速度指令Sを生成する。また、切断制御部11は、シート9を所定速度で走行させるための指令を生成し、切断長判別手段23により設定されたライン減速信号LDが「オン」の場合、シート9の走行速度を低下させるための指令を生成し、ライン減速信号LDが「オフ」の場合、シート9の走行速度を元に戻すための指令を生成する。また、切断制御部11は、切断長Lの切断が完了したタイミングで、切断完了信号SCを切断長判別部10に出力する。
【0147】
ここで、ダミー切断の際に、制限除去長REL、最短切断長SPLまたはマーク位置MKP(最短切断長SPLよりも大きく、かつ制限除去長RELよりも小さい値)が切断長Lに設定される。これにより、不良除去装置の制限長である制限除去長RELを超えない範囲でダミー切断が行われ、ダミー切断された不良材を不良除去装置にて確実に除去することができる。
【0148】
また、ダミー切断が完了したときに、切断完了時のマーク位置MKPがマーク合わせ領域MAA内に存在する場合、切断長Lにマーク位置MKPが設定され、その後、切断長Lに製品マーク長MKLが設定される。これにより、元の製品の切断処理に戻すことができる。
【0149】
また、ダミー切断が完了したときに、マーク有信号MAが「オン」であり、前回の切断長Lがマーク位置MKP(または製品マーク長MKL)でない場合、ライン減速信号LDが「オン」に設定され、シート9の走行速度が低下する。これにより、ライン速度フィードバックVが小さくなり、これに伴って最短切断長SPLも小さくなるから、マーク合わせ領域MAAが広くなる。したがって、ダミー切断が完了したときのマーク位置MKPをマーク合わせ領域MAA内に、早期に追い込むことができ、結果として、元の製品の切断処理に早期に戻すことができる。
【0150】
以上、実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、その技術思想を逸脱しない範囲で種々変形可能である。
【解決手段】ロータリーシャー制御装置1の切断長判別部10は、製品切断完了時に、マーク有信号MAが「オン」の場合、切断長Lに製品マーク長MKLを設定し、マーク有信号MAが「オフ」の場合、切断長Lに制限除去長RELを設定する。切断長判別部10は、ダミー切断完了時に、マーク有信号MAが「オン」である場合、マーク位置MKPがマーク合わせ領域MAA内に存在しない場合、切断長Lに最短切断長SPLを設定し、マーク位置MKPがマーク合わせ領域MAA内に存在する場合、切断長Lにマーク位置MKPを設定する。切断長判別部10は、前回の切断長Lがマーク位置MKPである場合、切断長Lに製品マーク長MKLを設定し、元の製品の切断処理に戻す。