【実施例1】
【0031】
<実施例1:概要>
図2A〜
図2Fは本実施例のウエブフォーム入力支援システムの処理の概要を示す図である。これらの図は利用者がAAA社のウエブサイト内のお客様情報登録フォームのウエブページを訪問した場面を示している。
図2Aは金融情報ニュースの無料配信のためのお客様情報登録ページのトップ画面である。ここで「登録」ボタンを押下すると、ウエブフォームが表示された画面(
図2B)に遷移し、自動対話プログラムによるチャット形式の入力が可能である旨のダイアログが表示される。このダイアログは図に示すように画面中央に表示されてもよいし、画面内の任意の位置にアイ・キャッチャーとして表示されていてもよく、表示されるテキストも任意の内容を設定し得る。ここでチャット形式を「利用する」との選択をすると、
図2Cのようにポップアップウインドウ(0201)にて対話画面が表示される。
図2Cではポップアップウインドウはブラウザの表示領域(0202)内で表示されているが、これに限定されず、別ウインドウで対話入力画面が表示されてもよい。利用者はまず名前を尋ねられ(0203)、「鈴木太郎です。」と回答している(0204)。同システムではこの回答文字列を分析して「鈴木」を姓、「太郎」を名と推測(人名辞書等のデータベースと照合)して、
図2Dに示す画面において姓および名の推測結果を呈示(0205、0206)し、利用者に確認を取った上で、姓、名のそれぞれの欄(0207、0208)にデータ入力している。次に、
図2Eに示す画面では利用者の性別を訊ねている。この場合には、選択ボタンを会話入力欄(0204)外に表示(0209)させ選択候補を呈示している。次に
図2Fでは利用者は生年月日を尋ねられ、和暦で回答している(0210)。ウエブフォーム上の入力欄(0211)は西暦記載であるので、同システムは入力データを分析して「平成元年」を「1989年」へ変換して入力フォームに入力している。その後同様に自動対話プログラムによるチャット形式の質問と利用者による回答が繰り返され最終的に必要な全ての回答が得られると自動対話プログラムから「すべての質問に回答いただきました。ありがとうございました。この内容でよければ登録ボタンを押してください。」などという発言がされて、利用者は、内容に誤りがないことを確認すると、ブラウザ側の「登録」ボタン(0212)を押下し、自動対話プログラム又はそれと連携するプログラムは、ブラウザによる通信にてサーバに入力フォームのデータを送信する。
【0032】
以下では、本実施例のウエブフォーム入力支援システムの機能及び処理の流れ、並びにハードウエアの内容について、詳細に説明する。なお、以下に記載する本システムの機能ブロックは、ハードウエア及びソフトウェアの組み合わせとして実現され得る。具体的には、コンピュータを利用するものであれば、CPU(中央演算装置)や主メモリ、バス、あるいは二次記憶装置(ハードディスクドライブや不揮発性メモリ、CDやDVDなどの記憶メディアとそれらメディアの読取ドライブなど)、情報入力に利用される入力デバイス、印刷機器や表示装置、その他の外部周辺装置などのハードウエア構成部、またその外部周辺装置用のインタフェース、通信用インタフェース、それらハードウエアを制御するためのドライバプログラムやその他アプリケーションプログラム、ユーザインタフェース用アプリケーションなどが挙げられる。そして主メモリ上に展開したプログラムに従ったCPUの演算処理によって、入力デバイスやその他インタフェースなどから入力され、メモリやハードディスク上に保持されているデータなどが加工、蓄積されたり、上記各ハードウエアやソフトウェアを制御するための命令が生成されたりする。あるいは本システムの機能ブロックは専用ハードウエアによって実現されても良い。
【0033】
また、この発明はシステムとして実現できるのみでなく、方法としても実現可能である。また、このような発明の一部をソフトウェアとして構成することができる。さらに、そのようなソフトウェアをコンピュータに実行させるために用いるプログラム、及びプログラムを固定した記録媒体も、当然にこの発明の技術的な範囲に含まれる(本明細書の全体を通じて同様である)。
【0034】
<実施例1:機能的構成>
図3は、本実施例にかかるウエブフォーム入力支援システムの機能的構成の一例を示す図である。本実施例にかかるウエブフォーム入力支援システムは、「サーバ」(0301)を有する。「サーバ」(0301)は、端末からのリクエストを取得し取得されたリクエストからURLを取り出す「リクエスト取得部」(0302)と、ウエブページを保持する「ウエブページ保持部」(0303)と、取り出されたURLに基づいてウエブページを取得する「ウエブページ取得部」(0304)と、取得されたウエブページを、ネットワークを介して端末に出力する「ウエブページ出力部」(0305)と、端末よりフォームに入力された情報を取得する「フォーム入力情報取得部」(0306)と、取得されたフォーム入力情報を保持する「フォーム入力情報保持部」(0307)と、を有する。
【0035】
<実施例1:サーバ>
なお「サーバ」(0301)は、上記構成を単一の筐体で実現していても良いし、複数の筐体より実現していても良い。また、上記構成による処理を単一のCPU(中央演算処理装置)の演算により実現していてもよいし、複数のCPUにより実現していてもよい。
【0036】
図4は、本実施例にかかるウエブフォーム入力支援システムの機能的構成のうち、「ウエブページ」の構成を示す図である。本実施例にかかるウエブフォーム入力支援システムは、「サーバ」(0401)に「ウエブページ」(0402)として、「自動対話部」(0403)と、「対話取得部」(0404)と、「入力フォーム部」(0405)と、を有する。
【0037】
<実施例1:ウエブページ>
「ウエブページ」(0402)は自動対話を実現するユーザインタフェースを提供する。具体的には下記構成要件で記載するが、入力フォームや、対話入力欄や質問と回答とを表示する領域などが設けられる。また入力されたデータを加工処理し、ブラウザの所定欄に入力するといった機能をも有する。「ウエブページとして」とは、ウエブページを記述しているHTML等のソースコード内に機能が記述されている態様はもとより、ウエブページが表示されることでブラウザにてディスプレイ表示されないがコンピュータの内部で動作する機能構成部分の全部又は一部をも含む趣旨である。機能構成部分としては、例えばインタプリタで解釈可能なスクリプトを挙げることができる。この場合インタプリタはブラウザに組み込まれている必要がある。本願明細書において「ウエブページ」とは、ブラウザに解釈されてブラウザが機能するコンピュータに接続されたディスプレイに情報を表示したり、ディスプレイに表示される、又は表示されない情報をコンピュータ内部で処理するためのHTML等のマークアップ言語で構成される情報の集合体をいう。また本願明細書においては、この言語で構成される情報の集合体をブラウザで解釈してそのブラウザが機能しているコンピュータに接続されたディスプレイに表示されるマンマシンインターフェイスとしての画面をいう場合もある。文脈に応じて適宜解釈される。
【0038】
<実施例1:自動対話部:基本>
「自動対話部」(0403)は利用者と自動対話をするための機能を有する。ここで「自動対話」とは、ウエブページ上の入力フォームに適切なデータを入力するために、自律的に利用者に質問を行い、回答を得るといった、計算機上で実行される処理を指す。人工知能を利用した汎用の会話エンジンによる完全な自動対話でなくともよく、少なくとも対話を進めるためのあらかじめ想定された質問および回答の組み合わせを記憶域に保持しておき、利用者の回答に応じて次の質問を選択して呈示して入力を進めていくといった処理などが可能なものであればよい。当部の機能は計算機上のCPUやRAM、不揮発性メモリ、ネットワークI/F、キーボード等のユーザI/F、CPUにて実行される自動対話プログラムなどで実現される。この自動対話機能は、ウエブページ上で完結するように構成してもよいし、ウエブページと端末とネットワークで接続されるサーバ上に置かれたチャットエンジンとの協働で構成されるようにしてもよい。ウエブページ上に表示される対話のための入力スペースや、チャットサーバへの入力会話の送信や、チャットサーバからの対話の表示などの基本機能はウエブページ上に構成されるスクリプトで構成、処理され、利用者の発言に対する返信はチャットサーバに置かれるチャットエンジンにてなされるように構成することもできる。このチャットサーバはウエブページサーバ(本願発明)内に置かれていてもよいし、ウエブページサーバ(本願発明)とは別におかれるものであってもよい。
このような構成を採用する場合として代表的な例は、入力フォームを含むウエブページを提供する主体(顧客企業)と、自動対話処理のためのアルゴリズムと演算(チャットエンジン)を提供する主体(自動対話機能を提供する別の企業)が異なるケースである。自動対話処理を担当するサーバは、プラットフォーム化し、入力フォームを入力させる企業がそのプラットフォームを利用可能に構成することが考えられる。つまり、多数の企業が自動対話処理をするサーバを利用可能なように構成することである。このように構成した場合に本願発明の特長がさらに顕著となる。それは、本願発明では、端末上に表示されたウエブ画面(ウエブページ)の入力フォームに自動対話の結果得られる情報の入力を行うので、その入力結果は前記多数の企業のそれぞれのウエブサーバが回収可能に設計できるからである。つまり、チャットエンジンが配置されたサーバ側でチャットの結果得られる情報の収集、データベース化を行うように構成した場合には、そのデータを多数の企業のサーバのそれぞれに配信する必要性が生じる。そのような構成は煩雑であり、従来のそれぞれの企業が有していて情報回収、データベース化のシステムに対する改修も必要となり、膨大なコストが多数の企業において発生するという問題がある。本願発明においてはそのような問題を回避しながら自動会話のシステムを広く一般の企業に利用可能とすることが可能となる。
なお、複数の言語を取り扱う場合には言語ごとに複数のチャットサーバが用意されていてもよい。なお、自動対話はテキストベースで行ってもよいし、口による発言、スピーカーからの発言というように音声ベースで行ってもよい。また、手話、点字、その他の意思伝達手段、又はこれらを複合化したもので行うように構成されてもよい。
【0039】
<実施例1:自動対話部:入力確認手段>
「自動対話部」(0403)は、入力フォームに入力され、表示されている情報が間違っていないか確認する「入力確認手段」(図示せず)を有していてもよい。入力フォームの入力欄は、入力されるデータの形式が決められていることが多い。例えば、「氏名」の欄には全角文字による入力が求められる。半角のデータが入力されると、求められた全角文字とは異なるデータであると判断し、「氏名は全角文字で入力してください。」等の対話文を出力して全角文字での再度の入力を促すといった処理を実行する。あるいは、半角入力を自動対話部が全角入力として対話取得部に渡したり、対話取得部が半角入力を全角入力として入力フォーム部に渡したり、あるいは、入力フォーム部が半角入力を全角入力として入力フォームに入力するように構成してもよい。
【0040】
<実施例1:対話取得部>
「対話取得部」(0404)は、自動対話部(0403)でなされた利用者との対話を取得する機能を有する。具体的には自動対話部(0403)により遂行された対話の対話データを所定の記憶域に格納し、後述する入力フォーム部(0405)に入力可能な状態とする。当部の機能はCPUや対話データを格納するRAMや不揮発性メモリ、CPUにて実行される対話取得プログラムにより実現される。対話取得部はウエブページ上に配置されるスクリプトで構成してよい。例えば、JavaScript(登録商標)を挙げることができる。
【0041】
<実施例1:入力フォーム>
「入力フォーム」とは、利用者の利用する端末のディスプレイに表示される情報入力欄である。入力されるべき情報の種別が指定されている場合と、指定されていない場合がある。指定されている場合とは、その入力フォームを利用して利用者の形式的な属性を取得することを目的とする場合に多く利用される。具体的には、その利用者の氏名、住所、年齢、電話番号、メールアドレス、クレジットカード番号や、そのクレジットカードのセキュリティコード、家族構成、趣味、興味がある分野(買い物、経済情報、科学情報、エンタメ情報、政治情報等)などである。一方、入力されるべき情報の種別が指定されない場合もある。このようなケースとして最も代表的なものは自由入力形式の質問や相談である。特に質問の内容を限定せずに自由に文章を入力フォームに入力させてその質問をコンピュータが解析し、回答をするものである。この場合に質問の趣旨が明確になるまでコンピュータは自動対話をしてその趣旨の明確化を図り、明確となった時点でデータベースに検索をかけ、回答を出力する。さらに自由に入力フォームに入力させる形式としては例えば入力フォームに入力することによって相手との自由な対話をするようなケースである。一般に人工知能的スピーカーが普及しつつあるが、それのテキスト版である。人工知能的スピーカーとの相違は、本願発明のシステムでは、その利用者の発言が所定の分類で記録保持される点である。記録保持されることによってその利用者の性質や性格を分析可能となり、対話が重ねられる毎にその利用者と人工知能との対話がスムーズとなる。また、この対話を系統的にデータベース化することによって膨大な数の人々のビックデータを形成することもできる。そして、そのビックデータに基づいて人々に情報を発信するように構成することもできる。
【0042】
<実施例1:入力フォーム部>
「入力フォーム部」(0405)は、対話取得部(0404)で取得された対話に基づいてウエブページ上で入力フォームに情報を入力して示す機能を有する。具体的には対話取得部(0404)により記憶域に格納された対話データにアクセスし、当該データを入力フォームの所定欄に埋め込む処理を実行する。本件発明による望ましい態様としては、JavaScript(登録商標)等により記述され、ブラウザにより表示されている入力フォーム内のHTML要素の値を取得された対話データとする処理などを実行する態様が一例として挙げられる。当部の機能は、CPUやRAM、不揮発性メモリ等と、ブラウザプログラムと入力フォームが記述されているHTMLファイル、当ファイルより呼び出される入力プログラム等により実現される。
【0043】
<実施例1:入力フォーム部:本願発明特有の効果>
従来の自動対話形式によるフォームへの入力処理は、チャットプログラム等が提供する対話型インタフェースにより対話が取得された後は、ブラウザプログラムを介在せずにチャットプログラム自身がサーバと通信を行っていた。このため、サーバ側のDB等の仕様に合わせてチャットプログラムやサーバ側の対話データを取得する通信プログラムの設計をその都度行う必要があった。本件発明では入力された対話データを入力フォームが表示されているHTMLの要素内の値とすることで、サーバへデータを送る処理をブラウザに委ねている。これにより、サーバ側ではチャットプログラムを導入したとしても新たに改修の必要がなく、導入時のコストや手間を最小限に抑えることができる。
【0044】
<実施例1:入力フォーム部:ソースコードの例>
図6は本実施例のウエブフォーム入力支援システムにおける入力フォーム部(0605)の動作を表すためのソースコードの概略である。この図にあるように、ウエブページform.htmlに姓と名を入力する欄(0601、0602)等が設けてある。また、リンクとして自動対話部(0601)に対応する自動対話プログラム(0603)、対話取得部(0604)に対応する対話取得プログラム(0604)、入力フォーム部(0605)に対応する入力プログラム(0605)へのリンクが設けてあり、このウエブページを読み込む際に読み込まれる。ここで対話取得部(0604)の対話取得プログラムが自動対話プログラムからの対話データを取得し、変数eに格納したとする。入力プログラムであるput_value.jsの中の関数であるset_valueが呼ばれ、記憶域に格納されているeの値を取得して、ウエブフォームの要素の値とする処理(0606)を実行する。これによりブラウザに、自動対話部(0601)により取得した対話データのすべてまたは一部が渡される。
【0045】
<実施例1:入力フォーム部:入力情報生成手段>
「入力フォーム部」(0405)は、対話を分析して、入力フォームに入力すべき情報を生成する「入力情報生成手段」(図示せず)を有していてもよい。「自動対話部」(0403)で行われる対話は、自然言語による会話文によるものであるため、そのままでは入力フォームが必要とするデータとして使用できない場合がある。例えば「どちらにお住まいですが?」と自動対話部(0403)が利用者に質問し、利用者が「東京の西の端の八王子市に住んでいます。」と答えたとすると、必要な情報は固有名詞である「東京」、「八王子市」であり、他の部分は入力フォームに入力するデータとして適切でない。このため必要な情報を抜き出す処理が必要となってくる。上記の例で言うと、利用者の回答文を形態素解析することで「東京」、「八王子市」が固有名詞(地名)であることが分かる。そうするとこれらが入力フォームの「住所」欄に入力すべき情報であると把握され、単語「東京都」と、「八王子市」とが当欄に入力することが可能となる。
【0046】
<実施例1:情報変更部:入力フォームに既入力の情報の変更>
さらに、本実施例のウエブフォーム入力支援システムはサーバに、ウエブページとして、自動対話部でなされた対話から対話取得部(0404)で取得された対話に基づいてウエブページ上ですでに情報が入力されている入力フォームの情報を変更する「情報変更部」(図示せず)を有していてもよい。例えばすでに入力を終えているが、一部の項目だけ修正したい場合に情報変更部により変更処理を行う。具体的には、自動対話部(0603)において変更・修正したい情報の項目名(住所、電話番号等)と、変更後の情報のみを自動対話により受付ける。次に受け付けた情報のデータを、変更すべきウエブフォームの要素の値として設定する処理を実行する。これにより入力フォーム上の既入力の情報を変更することが可能である。当部の機能は計算機上のCPUやRAM、ネットワークI/F、キーボード等のユーザI/F、CPUにて実行される情報変更プログラムなどで実現される。このような修正のトリガーは入力フォームに入力された情報に相互矛盾が生じたり、一旦入力フォームに入力されたものの確認をチャットエンジン等が自動対話部を介して行った結果異なる矛盾する回答が得られたり、する場合などに自動対話にて得られる情報によって修正がされる。従って例えばウエブサーバに配置されているチャットサーバは、このような修正をするための対話を始めるための条件を保持して、入力された情報がその条件に合致した場合には修正チャットプログラムが起動するように構成することができる。入力された情報の矛盾とは、例えば入力フォームに入力された住所と、入力フォームに入力しようとしている自宅電話番号の市外局番間に矛盾がある場合、家族構成を入力している際に、本人の姓と、まだ子供で養育中の人物の姓とが異なる場合、家族構成を入力しているが、家族構成人数と姓名などを申請される人物の人数とが食い違う場合などである。またクレジットカードの情報の入力をするが、そのクレジットカードの認証が取れない場合、クレジットカードの選択された種別と、クレジットカード番号とが整合しない場合なども矛盾するものとして修正チャットプログラムを起動して修正プロセスに入るように構成することが好ましい。
【0047】
<実施例1:入力情報取得部>
またさらに、サーバ(1201)は入力フォームに入力された情報を取得する「入力情報取得部」(図示せず)を有していてもよい。当部は
図1A〜
図1Cにおけるデータ収集プログラムに該当する。入力情報取得部を有することで、ブラウザよりウエブサーバに送られたフォームの要素の値をDBなどに格納するためにデータを処理することが可能である。またDBへのインタフェースとしての機能を有していてもよく、この入力情報取得部を変更することで現在使用しているDBとは別のDB等にリプレイスすることが可能である。
【0048】
<実施例1:その他の実施例 対話取得部がウエブページ上になく、ウエブページサーバにて入力フォームが書き直され、ウエブページサーバが端末上に表示されているウエブページを更新する>
また本実施例のウエブフォーム入力支援システムは、端末を利用する利用者に情報を入力させるためのサーバであって、ウエブページとして、利用者と自動対話をするための自動対話部と、自動対話部でなされた利用者の対話を示すための入力フォーム部と、を有するウエブページを提供し、自動対話部でなされた利用者との対話を取得する対話取得部と、取得した対話に基づいて入力フォームに情報を入力したウエブページを提供する構成であってもよい。つまり、
図5Bで示すように、対話取得部がウエブページ外の他のサーバ等に配置されている構成であってもよい。つまり、端末上に構成される自動対話部がチャット用のサーバと対話を行い、その対話の内容をチャットサーバ内、又はウエブサーバ(本願発明)内の対話取得部が取得し、取得した対話の内容から入力フォームに入力すべき情報を抽出してウエブサーバ(本願発明)に出力する。出力された入力すべき情報は、ウエブページ編集部によって、端末に対して提供されているウエブページのコピーなどの空の入力フォームに書き入れられる。入力フォームに書き入れられた情報を含む新たなウエブページは、端末に対して提供されているURLに対して上書コピーされて、空の入力フォームを入力すべき情報が入力されたフォームを有するウエブページとして新たに端末に対して提供される。提供されるウエブページは、所定時間ごとに再読み込みをするように構成すると、端末コンピュータのブラウザはそのウエブページに含まれる再読み込み処理要求に従って再読み込みを行い、端末上に保持されているウエブページはリフレッシュされて空の入力フォームが情報で埋まった入力フォームを有するウエブページに置き換えられ、端末の利用者はディスプレイから自動対話の内容が反映された入力フォームを確認することができる。あるいは、端末のコンピュータがウエブサーバ(本願発明)からのウエブページの上書を許すようにブラウザなどが構成され、ウエブサーバ(本願発明)からのウエブページの端末に対する送信によって端末に保持されているウエブページが上書きされるように構成されてもよい。このように構成される場合にはチャットサーバ又はウエブサーバ(本願発明)によって入力フォームに入力されてゆく情報を随時観察可能なので入力フォームへの入力が完全に終了する前に必要な処理を実行することが可能となる。例えば、入力フォームに入力される情報がネット販売商品種別である場合には、入力フォームの入力が完全に終了する前に入力された商品の在庫を確認することができ、在庫不足などの場合には直ちにその情報を入力フォームに入力して端末に対して送信するように構成することができる。従って、多くの商品を端末側の利用者が入力し終わる前にそのような警告を入力画面に表示することができるのでその欠番商品がなければ購入する必要がない商品(ペアリング商品:例えばすき焼きの肉とすき焼きのたれの素、焼きそばの麺と、焼きそばソースなど)などの情報入力の手間を少なくすることができる。
【0049】
<実施例1:処理の流れ>
図7は、本実施例にかかるウエブフォーム入力支援システムのサーバ側の処理の流れの一例を示すフローチャートである。まず、端末からアクセスがあるか否かの判断を行う(ステップS0701)。アクセスがあった場合には、ウエブページを送信する(ステップS0702)。ウエブページには自動対話プログラムと対話取得プログラムと、入力フォーム構成プログラムとが含まれておりこれらを送信する。次に対話を開始するか否かの判断を行い(ステップS0703)、開始するとの判断の場合には対話エンジンにより対話を実行する(ステップS0704)。次に入力フォーム用情報を取得したか否かの判断を行う(ステップS0705)。取得した場合には入力フォームに書き込む処理を実行する(ステップS0706)。次に全入力フォーム入力済みか否かの判断を実行する(ステップS0707)。全入力フォームの入力が完了したと判断されると送信ボタンが押されたか否かの判断を行う(ステップS0708)。次に入力フォーム内の情報を受信する(ステップS0709)。最後に終了か否かの判断を行い(ステップS0710)、終了と判断されるとすべての処理が完了する。
【0050】
<実施例1:ハードウエア構成>
図8は、本実施例にかかるウエブフォーム入力支援システムのハードウエア構成のうち、サーバ側の構成の一例を示す図である。以下、この図を用いて説明する。この図にあるように、サーバは、各種演算処理を行う「CPU(中央演算装置)」(0801)と、ハードディスクドライブ等の「不揮発性メモリ」(0802)と、「RAM」(0803)を備えている。また、インターネットに接続するための「ネットワークI/F」(0804)などを備えている。そして、それらが「システムバス」(0805)などのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
【0051】
また、「RAM」(0803)は、各種処理を行うプログラムを「CPU」(0801)に実行させるために読み出すと同時にそのプログラムの作業領域でもあるワーク領域を提供する。また、この「RAM」(0803)にはそれぞれ複数のアドレスが割り当てられており、「CPU」(0801)で実行されるプログラムは、そのアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやりとりを行い、処理を行うことが可能になっている(本明細書を通じて同様である)。
【0052】
まず、サーバにおいては、1.ウエブサーバプログラムがCPU(0801)にて実行状態にある。ネットワークI/F(0804)を介して端末からのウエブページのリクエストを受信すると、すでに不揮発性メモリ(0802)に保持されたものがメインメモリで待機中のウエブページの中から4.入力フォームHTML部分、自動対話スクリプト部分、対話取得スクリプト部分を含むウエブページをRAM(0803)上から取得し、ネットワークI/F(0804)を介して端末に向け送信する。端末においてブラウザによりウエブページが取得され解釈されてブラウザが機能しているコンピュータ上に自動対話部、対話取得部、入力フォーム部が構成される。ここで構成された各部は、必ずしもスダンドアローンである必要はなく、ウエブサーバ等に構築されている支援機能に支援されて機能するように構成されていてもよい。従って、ウエブページに記載されたリンクにより、2.自動対話プログラムの支援機能がリクエストされ、サーバはネットワークI/F(0804)を介して、同支援情報やプログラムを端末に送信してもよい。端末にて同プログラムが実行され、自動対話による対話データが入力されると、3.対話取得支援プログラムが端末よりリクエストされ、ネットワークI/F(0804)を介して支援プログラムや支援のための情報が送信されるように構成してもよい。同プログラムは端末にて実行され、2.自動対話プログラムにより受け付けられ、RAM(0803)上に一時的に保持されている対話データを取得し、4.入力フォームHTML内の入力フォーム要素の値として設定するために確保されたRAM(0803)上の領域に格納する。入力が完了するとブラウザにより入力フォーム要素の値が送信され、サーバはネットワークI/F(0804)にて受信し、RAM(0803)や不揮発性メモリ(0802)に前記値を格納する。
【実施例2】
【0053】
<実施例2:概要>
実施例2は、実施例1を基本とし、ウエブフォーム入力支援システムは、ネットワークによりサーバに接続された端末を有することを特徴とする。端末においてはウエブブラウザが実行されており、ウエブブラウザがウエブページを読み込むことにより、ウエブ情報が表示され、ウエブページからリンクされたスクリプトプログラムが実行される。本実施例では、特徴となる端末の構成について説明する。その他の構成については実施例1で説明したものと同様であるので説明を省略する。
【0054】
<実施例2:機能的構成>
図9は、本実施例にかかるウエブフォーム入力支援システムの機能的構成を示す図である。本実施例にかかるウエブフォーム入力支援システムは、「サーバ」(0901)から送信された「ウエブページ」(0902)として、「自動対話部」(0903)と、「対話取得部」(0904)と、「入力フォーム部」(0905)と、を有する。これら構成要件については上記にてすでに説明済みであるので記載は省略する。本実施例のウエブフォーム入力支援システムは、新たに「端末」(0906)と、「視聴閲覧部」(0907)とを有する。
【0055】
<実施例2:端末>
「端末」(0906)は、「ウエブページ」(0902)を視聴・閲覧する「視聴閲覧部」(0907)を有する。「視聴閲覧部」(0907)は、「ウエブページ」(0902)を読み込み、入力フォーム等のウエブ情報を表示すると共に、ウエブページ内に記載されたスクリプトプログラムを実行したり、リンクにより読み込んだりすることで、上記自動対話プログラムや対話取得プログラムなどを「サーバ」(0901)より呼び出して実行するもので、ブラウザプログラムなどが含まれる。当部の機能はCPUやRAM、RAM上に呼び出されCPUにて実行されている視聴閲覧プログラム(ブラウザプログラムを含む)、ネットワークI/F、キーボードやマウス等のユーザI/Fにより実現される。
【0056】
<実施例2:処理の流れ>
図10は、本実施例にかかるウエブフォーム入力支援システムの端末側の処理の流れの一例を示すフローチャートである。まず、端末で実行されているブラウザからのリクエストに応じて、ウエブページが取得され、ブラウザ上で表示される(ステップS1001)。次に、ウエブページに記載されているコード等から自動対話プログラムが呼び出され、起動する(ステップS1002)。同プログラムにより利用者に対して入力フォームに入力するための質問の出力がされる(ステップS1003)。次いで質問に対する回答を受付ける(ステップS1004)。受け付けられた回答情報は入力フォーム内に入力される(ステップS1005)。所定の項目のすべてに入力が完了したと判断されると(ステップS1006)、フォーム内の各欄に入力されている情報をブラウザにより送信する(ステップS1007)。未入力の項目があると判断されると(ステップS1006)、再び質問を出力する処理(ステップS1003)に戻る。
【0057】
<実施例2:ハードウエア構成>
図11は、本実施例にかかるウエブフォーム入力支援システムのハードウエア構成のうち、端末側の構成の一例を示す図である。以下、この図を用いて説明する。この図にあるように、端末は、各種演算処理を行う「CPU(中央演算装置)」(1111)と、ハードディスクドライブ等の「不揮発性メモリ」(1112)と、「RAM」(1113)を備えている。また、インターネットに接続するための「ネットワークI/F」(1114)、キーボード、マウス、ディスプレイ等の「ユーザI/F」(1116)などを備えている。そして、それらが「システムバス」(1115)などのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
【0058】
まず、5.ブラウザプログラムがCPU(1111)にて実行状態にある。ネットワークI/F(1114)を介してウエブページのリクエストをサーバへ送信し、リクエストに応じて4.入力フォームHTMLを含むウエブページを受信する。4.入力フォームHTMLは5.ブラウザプログラムに読み込まれる。ブラウザによりウエブページ内の4.入力フォームHTMLが表示されると、ウエブページに記載されたリンクにより、2.自動対話プログラムと3.対話取得プログラムとがリクエストされ、ネットワークI/F(1114)を介して、同プログラムをサーバより取得する。2.自動対話プログラムの処理により、自動対話による対話データdが入力されると、3.対話取得プログラムが実行状態となり、入力された対話データを取得し、4.入力フォームHTML内の入力フォーム要素の値eとして設定する。入力が完了すると5.ブラウザプログラムにより入力フォーム要素eの値がネットワークI/F(1114)を介して送信される。
【実施例3】
【0059】
<実施例3:概要>
本実施例のウエブフォーム入力支援システムは、サーバと端末からなり、端末側に自動対話部、対話取得部並びに入力フォーム部を有し、サーバ側にそれぞれを構成する機能を有する自動対話部構成部、対話取得部構成部並びに入力フォーム部構成部を有する。ここで構成するとは、自動対話、対話取得、入力フォームの各機能が完全に機能するように構成するための処理をいう。つまり、ウエブサーバから送信されたウエブページのみでこれらの三つの機能が完全に満たされるように構成してもよいし、送信されたウエブページに含まれる情報以外に不足している情報や、不足しているプログラムをサーバ側から補って端末での三つの機能が完全に発揮できるように構成することもできる。本実施例では、後者について説明する。
【0060】
<実施例3:機能的構成1>
実施例3の機能的構成1は、実施例1又は実施例2を基本とし、ウエブページ上に構成される自動対話部がウエブページサーバ(本願発明)又は他のサーバ上に構成される自動対話部構成部による支援を受けながらその処理を実現する点に特徴を有する。本実施例では、特徴となるサーバ上の自動対話構成部の構成について説明する。その他の構成については実施例1又は実施例2で説明したものと同様であるので説明を省略する。
【0061】
図12Aは、本実施例にかかるウエブフォーム入力支援システムの機能的構成を示す図である。本実施例にかかるウエブフォーム入力支援システムは、「サーバ」(1201)と「端末」(1206)と、「サーバ」(1201)から送信された「ウエブページ」(1202)として、「自動対話部」(1203)と、「対話取得部」(1204)と、「入力フォーム部」(1205)と、を有する。これら構成要件については上記にてすでに説明済みであるので記載は省略する。本実施例のウエブフォーム入力支援システムは、「サーバ」(1201)上に、新たに「自動対話部構成部」(1208)と、を有する。
【0062】
<実施例3:機能的構成1:自動対話部構成部>
「自動対話部構成部」(1208)は、自動対話部(1203)を端末(1206)上に構成するための機能を有する。つまり、自動対話部が端末上でその処理を実現するために自動対話部構成部は機能する。具体的には自動対話を実現するスクリプト、プログラムおよびこれらが使用するデータ等を格納しており、端末のリクエストに応じネットワークを介して送信して自動対話部を端末側で構成するための支援機能を提供する。当部の機能はサーバのCPU、RAM、不揮発性メモリやネットワークI/F、ウエブサーバプログラム等で実現される。
【0063】
本構成により、端末側とサーバ側とで互いに通信することで、端末において利用者との自動対話を実行することができる。具体的には、会話文を解釈するための構文解析エンジンや辞書DBなどの大きなシステムリソースが必要な構成要素をサーバ側に配置された当部に設けることで、十分な動作速度で対話を実行することが可能である。
【0064】
<実施例3:機能的構成2>
実施例3の機能的構成2は、実施例1、実施例2、又は実施例3の機能的構成1を基本とし、ウエブページ上に構成される対話取得部構成部がウエブページサーバ(本願発明)又は他のサーバ上に構成される対話取得部構成部による支援を受けながらその処理を実現する点に特徴を有する。本実施例では、特徴となるサーバ上の対話取得部構成部の構成について説明する。その他の構成については実施例1、実施例2、又は実施例3の機能的構成1で説明したものと同様であるので説明を省略する。
【0065】
<実施例3:機能的構成2:対話取得部構成部>
本実施例にかかるウエブフォーム入力支援システムは、
図12Bに示すように「対話取得部構成部」(1209)を有していてもよい。「対話取得部構成部」(1209)は、対話取得部(1204)を端末(1206)上に構成するための機能を有する。具体的には自動対話部構成部(1208)と同様に、対話取得を実現するスクリプト、プログラムおよびこれらが使用するデータ等を格納しており、端末のリクエストに応じネットワークを介して送信して対話取得部を端末側で構成するための支援機能を提供する。当部の機能はサーバのCPU、RAM、不揮発性メモリやネットワークI/F、ウエブサーバプログラム等で実現される。
【0066】
<実施例3:機能的構成2:自動対話が音声などで行われる場合の効果>
自動対話が音声などで行われる場合には自動対話にて発せられた利用者の音声をテキストなどコンピュータで取り扱いが容易な情報に変換する処理が必要な場合があり、そのような高度な機能を端末上のみで実現することは難しい場合があり、ウエブサーバ側でその処理の一部を支援するように構成することが本機能によって実現できる。
【0067】
<実施例3:機能的構成3>
実施例3の機能的構成3は、実施例1、実施例2、実施例3の機能的構成1、又は、実施例3の機能的構成2を基本とし、ウエブページ上に構成される入力フォーム部構成部がウエブページサーバ(本願発明)又は他のサーバ上に構成される入力フォーム部構成部による支援を受けながらその処理を実現する点に特徴を有する。本実施例では、特徴となるサーバ上の入力フォーム部構成部の構成について説明する。その他の構成については実施例1、実施例2、実施例3の機能的構成1、又は実施例3の機能的構成2で説明したものと同様であるので説明を省略する。
【0068】
<実施例3:機能的構成3:入力フォーム部構成部>
本実施例にかかるウエブフォーム入力支援システムは、
図12Cに示すように、「入力フォーム部構成部」(1210)を有していてもよい。「入力フォーム部構成部」(1210)は、入力フォーム部(1205)を端末(1206)上に構成するための支援機能を有する。具体的には自動対話部構成部(1208)および対話取得部構成部(1209)と同様に、入力フォームを実現するスクリプト、プログラムおよびこれらが使用するデータ等を格納しており、端末のリクエストに応じネットワークを介して送信して対話取得部を端末側で構成するための支援機能を提供する。当部の機能はサーバのCPU、RAM、不揮発性メモリやネットワークI/F、ウエブサーバプログラム等で実現される。
【0069】
<実施例3:機能的構成1、機能的構成2、機能的構成3:処理の流れ>
図13は、本実施例にかかるウエブフォーム入力支援システムを用いた場合の処理の流れの一例を示すフローチャートである。これらは、実施例1又は実施例2のコンピュータの動作処理における自動対話ステップ、対話取得ステップ、入力フォームステップをそれぞれ補うものである。すなわち、ウエブページサーバ(本願発明)からウエブページが送信され、端末のブラウザにて解釈され、所定の入力フォーム欄を含むウエブページが端末のディスプレイに表示され、その入力フォームへの情報の入力に向けて自動対話、対話取得、入力フォーム情報入力の各動作がコンピュータにて行われる際に、それらの端末であるコンピュータでの処理を補うように利用される。
その一例を示すと、この図にあるように、まず、サーバ側にてウエブページを送信する(ステップS1301)。ウエブページが送信されるとサーバ側から端末側へ入力フォームと、自動対話プログラムと、対話取得プログラムと、が送信される。次に端末側でこれらを受信する(ステップS1302)。次に端末側でウエブページには自動対話プログラムと対話取得プログラムが含まれており、それぞれがサーバから端末へ送信され、実行に移される(ステップS1303)。なおこのステップを分解して、自動対話部構成ステップ(ステップS1303a)、対話取得部構成ステップ(ステップS1303b)、入力フォーム部構成ステップ(ステップS1303c)をそれぞれ単独に有するコンピュータの動作方法とすることもできる。またこれら三つの動作方法の任意の二の組合せで構成されるステップ(ステップS1303d)、さらには三つの動作方法をすべて備えた動作ステップ(ステップS1303e)がなされるように構成することもできる。
ここで、サーバ側では、入力フォーム部構成プログラムと、自動対話部構成プログラムと、対話取得部構成プログラムと、が起動し、それぞれ自動対話プログラムと、対話取得プログラムと、入力フォームと連携しながら自動対話処理と、対話取得処理と、入力フォームへの入力処理を実行する(ステップS1304)。入力フォームへの入力処理は、入力フォームに対話データを組み込んでサーバに送信する(ステップS1305)処理を実行する。サーバではこれを受信し(ステップS1306)、サーバでは対話データを記憶域に格納する(ステップS1307)。
【0070】
<実施例3:機能的構成3:ハードウエア構成>
図14は、本実施例にかかるウエブフォーム入力支援システムのハードウエア構成の一例を示す図である。以下、この図を用いて説明する。この図にあるように、サーバは、各種演算処理を行う「CPU(中央演算装置)」(1401)と、ハードディスクドライブ等の「不揮発性メモリ」(1402)と、「RAM」(1403)を備えている。また、インターネットに接続するための「ネットワークI/F」(1404)などを備えている。そして、それらが「システムバス」(1405)などのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。端末は、各種演算処理を行う「CPU(中央演算装置)」(1411)と、ハードディスクドライブ等の「不揮発性メモリ」(1412)と、「RAM」(1413)を備えている。また、インターネットに接続するための「ネットワークI/F」(1414)、キーボード、マウス、ディスプレイ等の「ユーザI/F」(1416)などを備えている。そして、それらが「システムバス」(1415)などのデータ通信経路によって相互に接続され、情報の送受信や処理を行う。
【0071】
サーバにおいて、1.ウエブサーバプログラムがCPU(1401)にて実行状態にある。ネットワークI/F(1404)を介して端末からのウエブページのリクエストを受信すると、RAM(1403)に保持されているウエブページの中からウエブページ上の4.入力フォームHTMLが含まれるウエブページをRAM(1403)上に展開し、ネットワークI/F(1404)を介して端末に向け送信する。端末においてウエブページ内の4.入力フォームHTMLが、既にCPU(1411)にて実行されている5.ブラウザプログラムに読み込まれ表示されると、同HTMLに記載されたリンクにより、2.自動対話プログラムと3.対話取得プログラムとがネットワークI/F(1404)を介して取得される。次に端末のCPU(1411)にてこれらのプログラムが実行され、これに応じてサーバ側で5.自動対話部構成プログラム、6.対話取得部構成プログラム、7.入力フォーム部構成プログラムが起動する。まず、2.自動対話プログラムと5.自動対話部構成プログラムとの連携による自動対話により対話データが取得され、RAM(1403)上に対話データdとして格納される。この時必要に応じて、ネットワークI/F(1414、1404)を介して端末とサーバ間で通信を行うことで連携しながら対話処理を進めていく。次に、3.対話取得プログラムと6.対話取得部構成プログラムとの連携により、対話データdを4.入力フォームHTML内の要素に入力すべき値eとしてRAM(1403)上に格納される。次に7.入力フォーム部構成プログラムの支援の下、4.入力フォームHTML内の入力フォーム要素の値として設定するために確保されたRAM(1403)上の領域にe.要素の値を格納する。入力が完了すると5.ブラウザプログラムにより入力フォーム要素の値eが送信され、サーバはネットワークI/F(1404)にて受信し、RAM(1403)や不揮発性メモリ(1402)に前記値eを格納する。
【0072】
なお、この図では、サーバに自動対話部構成プログラム、対話取得部構成プログラム、入力フォーム部構成プログラムのすべてがそろっている様子を示したが、これら三つのプログラムがすべて同時にサーバにそろっている必要は必ずしもなく、これらの三つのプログラムのいずれか一のみがサーバ上に配置されているケース、三つのプログラムの任意の二がサーバ上に配置されているケースであってもよいことは言うまでもない。