【実施例】
【0057】
以下、実施例および参考例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。
【0058】
(参考例1)
【0059】
【化13】
【0060】
磁気撹拌子及びジムロート冷却管を備えた200mL二つ口フラスコをアルゴンで置換し、クロロトリス(トリフェニルホスフィン)ロジウム(I)0.125g(0.135mmol)、脱水トルエン50mL、3,3,4,4,5,5,6,6,6−ノナフルオロ−1−ヘキセン12.4g(50.3mmol)及びクロロジメチルシラン9.46g(100mmol)を収めた。120℃で10時間加熱還流し、ガスクロマトグラフィーにて反応終了を確認した。常圧蒸留でトルエンを留去後、減圧蒸留(沸点67℃/2.9kPa)することにより、クロロ(3,3,4,4,5,5,6,6,6−ノナフルオロヘキシル)ジメチルシランを無色透明な液体として6.78g(収率39.6%,GC純度80%)得た。
GC−MS(EI,70eV)m/z(%):228(2),189(21),145(24),119(8),109(100);
1H−NMR(400MHz,CDCl
3):δ0.48(s,6H),1.04〜1.08(m,2H),2.10〜2.23(m,2H);
13C−NMR(100MHz,CDCl
3):δ1.36,8.95,25.6,116.3,118.9,121.6;
29Si−NMR(79MHz,CDCl
3):δ−22.9;
19F−NMR(376MHz,CDCl
3):δ−123.1,−124.2,−116.0,−81.0;IR(neat,cm
−1):2970,2908,1442,1350,1211,879,849,802,702.
【0061】
(参考例2)
【0062】
【化14】
【0063】
磁気撹拌子及びジムロート冷却管を備えた200mL二つ口フラスコをアルゴンで置換し、クロロトリス(トリフェニルホスフィン)ロジウム(I)0.268g(0.290mmol)、脱水トルエン50mL、(パ−フルオロヘキシル)エチレン21.1g(60.8mmol)及びクロロジメチルシラン12.8g(136mmol)を収めた。150℃で18時間加熱還流後、クロロジメチルシラン5.48g(57.9mmol)を加え150℃で3時間加熱還流させた。ガスクロマトグラフィーにて反応終了を確認した。減圧下でトルエンを留去後、クーゲルロール蒸留装置を用いて減圧蒸留(蒸留温度50℃/40Pa)することによりクロロ(3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,8−トリデカフルオロオクチル)ジメチルシランを無色透明な液体として14.7g(収率55.0%,GC純度91%)得た。
GC−MS(EI,70eV)m/z(%):309(3),269(2),245(13),239(14),219(3),119(8),109(100);
1H−NMR(400MHz,CDCl
3):δ0.48(s,6H),1.04〜1.09(m,2H),2.10〜2.23(m,2H);
13C−NMR(100MHz,CDCl
3):δ1.27,9.36,26.17,109.64,122.26,114.48,116.80,119.48,122.18;
29Si−NMR(79MHz,CDCl
3):δ−31.7;
19F−NMR(376MHz,CDCl
3):δ−126.2,−123.3,−122.9,−122.0,−81.0;IR(neat,cm
−1):2968,2910,1442,1362,1234,1066,844,810,802,634.
【0064】
(参考例3)
【0065】
【化15】
【0066】
磁気撹拌子及びジムロート冷却管を備えた200mL二つ口フラスコをアルゴンで置換し、クロロトリス(トリフェニルホスフィン)ロジウム(I)0.110g(0.119mmol)、脱水トルエン25mL、3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,10−ヘプタデカフルオロ−1−デセン11.2g(25.1mmol)及びクロロジメチルシラン4.78g(50.5mmol)を収めた。150℃で17時間加熱還流し、ガスクロマトグラフィーにて反応終了を確認した。減圧下でトルエンを留去後、クーゲルロール蒸留装置を用いて減圧蒸留(蒸留温度120℃/40Pa)することにより、クロロ(3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,10−ヘプタデカフルオロデシル)ジメチルシランを無色透明な液体として10.3g(収率75.5%,GC純度94%)得た。
GC−MS(EI,70eV)m/z(%):409(2),339(10),119(112),109(100);
1H−NMR(400MHz,CDCl
3):δ0.48(s,6H),1.04〜1.08(m,2H),2.10〜2.23(m,2H);
13C−NMR(100MHz,CDCl
3):δ0.97,8.97,25.73,106.39,109.08,111.51,111.57,114.56,116.30,118.99,121.69;
29Si−NMR(79MHz,CDCl
3):δ−31.3;
19F−NMR(376MHz,CDCl
3):δ−126.2,−123.3,−122.3,−122.7,−122.0,−121.8,−115.9,−80.9;IR(neat,cm
−1):2962,2908,1442,1357,1203,1149,848,802,656.
【0067】
(参考例4)
【0068】
【化16】
【0069】
磁気撹拌子、100mL滴下ロートおよびジムロートを備えた500mL三つ口フラスコをアルゴンで置換し、t−ブチルメチルエ−テル(155g,1.77mol)及び塩化ビスマス(1.87g,5.89mmol)を収め、室温で滴下ロ−トから四塩化ケイ素(99.2g,0.589mol)を2時間かけて滴下した。15時間常温で撹拌した後、ガスクロマトグラフィーにより反応が完結したことを確認した。この混合物を常圧で蒸留し(沸点112℃)、目的とするクロロトリメトキシシランを67.4g(収率73.1%)得た。
GC−MS(EI,70eV),m/z(%):141([M−CH
3]
+,9.4),111(12),120(100).
1HNMR(400MHz,CDCl
3),a(ppm):3.60(s,9H,OMe).
13CNMR(100MHz,CDCl
3),a(ppm):51.8.
29SiNMR(79MHz,CDCl
3),a(ppm):−66.6.
【0070】
(実施例1)7−(3,3,3−トリフルオロプロピル)−1,1,3,3,5,5,7,7−オクタメチルテトラシロキサン−1−オール(化合物2−A)の合成
【0071】
【化17】
【0072】
磁気撹拌子、リービッヒ冷却管及び滴下ロートを備えた200mL三つ口フラスコをアルゴンで置換し、フラスコに1,1,3,3,5,5−ヘキサメチルトリシロキサン−1,5−ジオール5.56g(23.1mmol)及び脱水ジエチルエーテル50.0mL、トリエチルアミン2.24g(23.2mmol)を収めた。滴下ロートに脱水ジエチルエーテル50.0mL及び(3,3,3−トリフルオロプロピル)クロロジメチルシラン3.94g(20.7mmol)を収め、フラスコを0℃まで冷却し、2.5時間かけて滴下した。滴下後、25℃で1時間撹拌し、ガスクロマトグラフィー(GC)にて反応終了を確認した。反応混合物を分液ロート中水で洗浄し、有機層をロータリーエバポレーターで濃縮後、リサイクル型高速液体クロマトグラフィー(移動層:メタノール)を用いて分取することにより、目的とする7−(3,3,3−トリフルオロプロピル)−1,1,3,3,5,5,7,7−オクタメチルテトラシロキサン−1−オール(化合物2−A)を無色透明の液体として5.12g(収率62.7%,GC純度99%)得た。
GC−MS(EI,70eV)m/z(%):379(1),281(100),227(35),207(71),133(49);
1H−NMR(400MHz,CDCl
3):δ0.07(s,6H),0.09(s,6H),0.13(s,6H),0.14(s,6H)0.74〜0.79(m,2H),2.00〜2.13(m,2H);
13C−NMR(100MHz,CDCl
3):δ−0.14,0.32,1.00,1.10,9.87,28.3,128;
29Si−NMR(79MHz,CDCl
3):δ−20.9,−20.3,−10.6,7.09;
19F−NMR(376MHz,CDCl
3):δ−68.7;IR(neat,cm
−1):3322,2962,2906,1446,1365,1259,1065,1028,791,685.
【0073】
(実施例2)7−(3,3,4,4,5,5,6,6,6−ノナフルオロヘキシル)−1,1,3,3,5,5,7,7−オクタメチルテトラシロキサン−1−オール(化合物2−B)の合成
【0074】
【化18】
【0075】
磁気撹拌子、リービッヒ冷却管及び滴下ロートを備えた100mL三つ口フラスコをアルゴンで置換し、フラスコに1,1,3,3,5,5−ヘキサメチルトリシロキサン−1,5−ジオール3.89g(16.2mmol)、脱水ジエチルエーテル15.0mL、及びトリエチルアミン1.65g(16.3mmol)を収めた。滴下漏斗に脱水ジエチルエーテル15.0mL及びクロロジメチル(3,3,4,4,5,5,6,6,6−ノナフルオロヘキシル)シラン5.04g(14.8mmol)を収め、30分かけて滴下した。滴下後、25℃で1時間撹拌し、ガスクロマトグラフィー(GC)にて反応終了を確認した。反応混合物を水で洗浄し、有機層をロータリーエバポレーターで濃縮後、リサイクル型高速液体クロマトグラフィー(移動層:メタノール)を用いて分取することにより、目的とする7−(3,3,4,4,5,5,6,6,6−ノナフルオロヘキシル)−1,1,3,3,5,5,7,7ーオクタメチルテトラトリシロキサン−1−オール(化合物2−B)を無色透明の液体として4.70g(収率58.4%,GC純度82%)得た。
GC−MS(EI,70eV)m/z(%):529(2),285(100),281(85),207(40),133(9);
1H−NMR(400MHz,CDCl
3):δ0.07(s,6H),0.09(s,6H),0.14(s,6H),0.15(s,6H)0.76〜0.80(m,2H),2.00〜2.13(m,2H);
13C−NMR(100MHz,CDCl
3):δ−0.11,0.35,1.00,1.10,7.53,25.4,111.01,116.13,118.81,121.50;
29Si−NMR(79MHz,CDCl
3):δ−20.9,−20.3,−10.7,7.38;
19F−NMR(376MHz,CDCl
3):δ−126.1,−124.3,−122.3,−81.05;IR(neat,cm
−1):3323,2962,2908,1442,1352,1259,1066,1032,795,702.
【0076】
(実施例3)7−(3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,8−トリデカフルオロオクチル)−1,1,3,3,5,5,7,7−オクタメチルテトラシロキサン−1−オール(化合物2−C)の合成
【0077】
【化19】
【0078】
磁気撹拌子、リービッヒ冷却管及び滴下ロートを備えた50mL三つ口フラスコをアルゴンで置換し、フラスコに1,1,3,3,5,5−ヘキサメチルトリシロキサン−1,5−ジオール1.47g(6.10mmol)、脱水ジエチルエーテル5.0mL及びトリエチルアミン0.627g(6.20mmol)を収めた。滴下漏斗に脱水ジエチルエーテル5.0mL及びクロロジメチル(3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,8−トリデカフルオロオクチル)シラン2.43gを収め、30分かけて滴下した。滴下後、25℃で1時間撹拌し、ガスクロマトグラフィー(GC)にて反応終了を確認した。反応混合物を水で洗浄し、有機層をロータリーエバポレーターで濃縮後、リサイクル型高速液体クロマトグラフィー(移動層:メタノール)を用いて分取することにより、目的とする7−(3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,8−トリデカフルオロオクチル)−1,1,3,3,5,5,7,7−オクタメチルテトラシロキサン−1−オール(化合物2−C)を無色透明の液体として2.91g(収率81.7%,GC純度96%)得た。
GC−MS(EI,70eV)m/z(%):629(2),285(100),281(87),207(39),133(8);
1H−NMR(400MHz,CDCl
3):δ0.07(s,6H),0.09(s,6H),0.14(s,6H),0.15(s,6H)0.76〜0.80(m,2H),2.00〜2.13(m,2H);
13C−NMR(100MHz,CDCl
3):δ−0.17,0.29,0.94,1.04,7.55,25.5,108.7,111.3,114.0,116.2,118.8,121.0;
29Si−NMR(79MHz,CDCl
3):δ−20.8,−20.3,−10.4,7.38;
19F−NMR(376MHz,CDCl
3):δ−126.2,−123.3,−122.9,−122.0,−116.1,−80.87;IR(neat,cm
−1):3303,2962,2908,1442,1350,1259,1066,1033,795,705.
【0079】
(実施例4)7−(3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,10−ヘプタデカフルオロデシル)−1,1,3,3,5,5,7,7−オクタメチルテトラシロキサン−1−オール(化合物2−D)の合成
【0080】
【化20】
【0081】
磁気撹拌子、リービッヒ冷却管及び滴下ロートを備えた100mL三つ口フラスコをアルゴンで置換し、フラスコに1,1,3,3,5,5−ヘキサメチルトリシロキサン−1,5−ジオール2.88g(12.0mmol)、脱水ジエチルエーテル10.0mL及びトリエチルアミン1.32g(13.0mmol)を収めた。滴下漏斗に脱水ジエチルエーテル15.0mL及びクロロジメチル(3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,10−ヘプタデカフルオロデシル)シラン5.40g(9.99mmol)を収め、1時間かけて滴下した。滴下後、25℃で3時間撹拌し、ガスクロマトグラフィー(GC)にて反応終了を確認した。反応混合物を水で洗浄し、有機層をロータリーエバポレーターで濃縮後、リサイクル型高速液体クロマトグラフィー(移動層:メタノール)を用いて分取することにより、目的とする(3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,10−ヘプタデカフルオロデシル)−1,1,3,3,5,5,7,7−オクタメチルトリシロキサン−1−オール(化合物2−D)を無色透明の液体として5.64g(収率72.9%,GC純度73%)得た。
EI−MS(70eV)m/z(%):729(3),285(100),281(91),207(40),133(8);
1H−NMR(400MHz,CDCl
3):δ0.07(s,6H),0.09(s,6H),0.14(s,6H),0.15(s,6H)0.76〜0.80(m,2H),2.00−2.14(m,2H);
13C−NMR(100MHz,CDCl
3):δ−1.93,−0.48,0.59,0.77,7.49,25.4,106.2,108.7,110.5,111.1,111.5,111.6,117.4,118.6;
29Si−NMR(79MHz,CDCl
3):δ−20.8,−20.3,−10.3,7.40;
19F−NMR(376MHz,CDCl
3):δ−126.1,−123.3,−122.6,−81.1;IR(neat,cm
−1):3286,2962,2908,1442,1357,1234,1033,795,705.
【0082】
(実施例5)9−(3,3,3−トリフルオロプロピル)−3,3,5,5,7,7,9,9−オクタメチル−1,1,1−トリメトキシペンタシロキサン(化合物1−A)の合成
【0083】
【化21】
【0084】
磁気撹拌子及びリービッヒ冷却管を備えた100mL二つ口フラスコをアルゴンで置換し、7−(3,3,3−トリフルオロプロピル)−1,1,3,3,5,5,7,7−オクタメチルテトラシロキサン−1−オール3.85g(9.75mmol)及び脱水ジエチルエーテル30.0mL、ピリジン2.46g(31.0mmol)を収めた。トリメトキシクロロシラン4.65g(29.7mmol)をシリンジで10分かけて加え、25℃で2時間撹拌し、ガスクロマトグラフィー(GC)にて反応終了を確認した。焼結ガラスフィルターを備えたシュレンク管でろ過後、減圧下で溶媒を留去した。クーゲルロール蒸留装置を用いて減圧蒸留(蒸留温度135℃/40Pa)することにより、目的とする9−(3,3,3−トリフルオロプロピル)−3,3,5,5,7,7,9,9−オクタメチル−1,1,1−トリメトキシペンタシロキサン(化合物1−A)を無色透明の液体として3.26g(収率65.0%,GC純度98.8%)得た。
GC−MS(EI,70eV)m/z(%):499(14),347(100),313(84),297(47),273(65),269(63),195(32);
1H−NMR(400MHz,CDCl
3):δ0.06(s,6H),0.09(s,6H),0.12(s,6H),0.15(s,6H),0.73−0.78(m,2H),1.99−2.12(m,2H),3.56(s,9H);
13C−NMR(100MHz,CDCl
3):δ−0.15,0.64,0.92,1.04,9.85,28.2,51.0,25.2,128;
29Si−NMR(79MHz,CDCl
3):δ−85.3,−21.3,−20.5,−19.7,6.84;
19F−NMR(376MHz,CDCl
3):δ−68.7;IR(neat,cm
−1)2960,2908,2844,1446,1365,1259,1201,1065,1026,796,687.
【0085】
(実施例6)9−(3,3,4,4,5,5,6,6,6−ノナフルオロヘキシル)−3,3,5,5,7,7,9,9−オクタメチル−1,1,1−トリメトキシペンタシロキサン(化合物1−B)の合成
【0086】
【化22】
【0087】
磁気撹拌子及びリービッヒ冷却管を備えた50mL二つ口フラスコをアルゴンで置換し、7−(3,3,4,4,5,5,6,6,6−ノナフルオロヘキシル)1,1,3,3,5,5,7,7−オクタメチルトリシロキサン−1−オール3.68g(6.75mmol)、脱水ジエチルエーテル20.0mL及びピリジン1.54g(19.5mmol)を収めた。トリメトキシクロロシラン3.19g(20.4mmol)をシリンジで10分かけて加え、25℃で2時間撹拌し、ガスクロマトグラフィー(GC)にて反応終了を確認した。焼結ガラスフィルターを備えたシュレンク管でろ過後、減圧下で溶媒を留去した。クーゲルロール蒸留装置を用いて減圧蒸留(蒸留温度135℃/40Pa)することにより、目的とする9−(3,3,4,4,5,5,6,6,6−ノナフルオロヘキシル)−3,3,5,5,7,7,9,9−オクタメチル−1,1,1−トリメトキシペンタシロキサン(化合物1−B)を無色透明の液体として2.85g(収率63.5%,GC純度94%)得た。
GC−MS(EI,70eV)m/z(%):649(25),417(9),313(100),297(42),269(22),195(27),163(31);
1H−NMR(400MHz,CDCl
3):δ0.07(s,6H),0.09(s,6H),0.14(s,6H),0.15(s,6H)0.75−0.79(m,2H),1.99−2.13(m,2H);
13C−NMR(100MHz,CDCl
3):δ−0.10,0.68,0.94,1.06,7.58,25.4,51.1,111.1,116.1,118.9,121.6;
29Si−NMR(79MHz,CDCl
3):δ−85.3,−21.2,−20.4,19.63,7.16;
19F−NMR(376MHz,CDCl
3):δ−126.1,−124.3,−116.3,−81.06;IR(neat,cm
−1)2962,2844,1442,1352,1259,1066,1029,796,702.
【0088】
(実施例7)9−(3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,8−トリデカフルオロオクチル)−3,3,5,5,7,7,9,9−オクタメチル−1,1,1−トリメトキシペンタシロキサン(化合物1−C)の合成
【0089】
【化23】
【0090】
磁気撹拌子及びリービッヒ冷却管を備えた50mL二つ口フラスコをアルゴンで置換し、7−(3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,8−トリデカフルオロオクチル)−1,1,3,3,5,5,7,7−オクタメチルトリシロキサン−1−オール2.46g(3.82mmol)、脱水ジエチルエーテル10.0mL及びピリジン0.620g(7.84mmol)を収めた。トリメトキシクロロシラン1.23g(7.85mmol)をシリンジで10分かけて加え、25℃で2時間撹拌し、ガスクロマトグラフィー(GC)にて反応終了を確認した。焼結ガラスフィルターを備えたシュレンク管でろ過後、減圧下で溶媒を留去した。クーゲルロール蒸留装置を用いて減圧蒸留(蒸留温度120℃/40Pa)することにより、目的とする9−(3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,8−トリデカフルオロオクチル)−3,3,5,5,7,7,9,9−オクタメチル−1,1,1−トリメトキシペンタシロキサン(化合物1−C)を無色透明の液体として1.83g(収率61.6%,GC純度91%)得た。
GC−MS(EI,70eV)m/z(%):749(22),417(10),313(100),297(42),268(22),195(27),163(30);
1H−NMR(400MHz,CDCl
3):δ0.07(s,6H),0.09(s,6H),0.14(s,6H),0.15(s,6H)0.75−0.79(m,2H),1.99−2.13(m,2H);
13C−NMR(100MHz,CDCl
3):δ−0.11,0.64,0.90,1.03,7.54,25.4,51.06,108.9,111.4,113.5,116.0,118.7,121.4;
29Si−NMR(79MHz,CDCl
3):δ−85.4,−21.4,−20.5,−19.7,7.13;
19F−NMR(376MHz,CDCl
3):δ−126.1,−123.3,−122.9,−122.0,−116.0,−80.81;IR(neat,cm
−1):2962,2844,1442,1356,1259,1068,1027,796,706.
【0091】
(実施例8)9−(3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,10−ヘプタデカフルオロデシル)−3,3,5,5,7,7,9,9−オクタメチル−1,1,1−トリメトキシペンタシロキサン(化合物1−D)の合成
【0092】
【化24】
【0093】
磁気撹拌子及びリービッヒ冷却管を備えた50mL二つ口フラスコをアルゴンで置換し、(3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,10−ヘプタデカフルオロデシル)−1,1,3,3,5,5,7,7−オクタメチルトリシロキサン−1−オール4.51g(6.05mmol)、脱水ジエチルエーテル20.0mL及びピリジン1.44g(18.2mmol)を収めた。トリメトキシクロロシラン2.90g(18.5mmol)をシリンジで10分かけて加え、25℃で2時間撹拌し、ガスクロマトグラフィー(GC)にて反応終了を確認した。焼結ガラスフィルターを備えたシュレンク管でろ過後、減圧下で溶媒を留去した。クーゲルロール蒸留装置を用いて減圧蒸留(蒸留温度145℃/40Pa)することにより、目的とする9−(3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,10−ヘプタデカフルオロデシル)−3,3,5,5,7,7,9,9−オクタメチル−1,1,1−トリメトキシペンタシロキサン(化合物1−D)を無色透明の液体として4.09g(収率78.2%,GC純度97%)得た。
GC−MS(EI,70eV)m/z(%):417(10),371(13),313(100),297(43),269(23),195(25),163(29);
1H−NMR(400MHz,CDCl
3):δ0.07(s,6H),0.09(s,6H),0.14(s,6H),0.15(s,6H)0.75〜0.79(m,2H),1.99〜2.13(m,2H);
13C−NMR(100MHz,CDCl
3):δ−0.10,0.68,0.96,1.06,7.62,25.4,51.1,105.73,108.2,110.1,110.6,111.0,111.2,116.9,118.3;
29Si−NMR(79MHz,CDCl
3):δ−85.3,−21.2,−20.4,−19.6,7.17;
19F−NMR(376MHz,CDCl
3):δ−126.1,−123.3,−122.7,−121.9,−121.7,−116.0,−80.84;IR(neat,cm
−1):2962,2846,1442,1357,1242,1034,802,702.
【0094】
(実施例9)7−(3,3,4,4,5,5,6,6,6−ノナフルオロヘキシル)−1,3,5−トリス(3,3,3−トリフルオロプルピル)−1,3,5,7,7−ペンタメチルテトラシロキサン−1−オール(化合物2−E)の合成
【0095】
【化25】
【0096】
撹拌子、ジムロート冷却管及び滴下ロートを備えた50mL三つ口フラスコをアルゴンで置換し、1,3,5−トリス(3,3,3−トリフルオロプルピル)−1,3,5−トリメチルシロキサン−1,5−ジオール2.85g、脱水ジエチルエーテル8.0mL及びトリエチルアミン0.865gを収めた。滴下漏斗に脱水ジエチルエーテル8.0mL及びクロロジメチル(3,3,4,4,5,5,6,6,6−ノナフルオロヘキシル)シラン4.21gを収めた。滴下後、室温で2時間撹拌し、ガスクロマトグラフィー(GC)で反応終了を確認した。反応混合物を水で洗浄し、ロータリーエバポレーターで溶媒を濃縮後、液体クロマトグラフィー(メタノール)を用いて7−(3,3,4,4,5,5,6,6,6−ノナフルオロヘキシル)−1,3,5−トリス(3,3,3−トリフルオロプルピル)−1,3,5,7,7−ペンタメチルテトラシロキサン−1−オール(化合物2−E)を無色透明液体として3.65g(収率55.2%)得た。
GC−MS(EI,70eV)m/z(%):293(4),237(33),233(40),215(81),159(26),137(100),109(29);
1H−NMR(400MHz,CDCl
3):δ0.13〜0.19(m,15H),0.76〜0.80(m,2H),2.00〜2.13(m,2H);
13C−NMR(100MHz,CDCl
3):δ-1.50,−0.89,−0.77,−0.22,7.45,9.00,25.2,27.96,111.01,116.13,118.81,121.50;
29Si−NMR(79MHz,CDCl
3):δ−22.8,−22.5,−22.2,−13.0,−12.8,9.13,9.36;
19F−NMR(376MHz,CDCl
3):δ−126.1,−124.3,−116.3,−81.07,−68.73;IR(neat,cm
−1):3410,2964,2908,1446,1369,1263,1207,1065,898,701.
【0097】
(実施例10)9−(3,3,4,4,5,5,6,6,6−ノナフルオロヘキシル)−3,5,7−トリス(3,3,3−トリフルオロプロピル)−3,5,7,9,9−ペンタメチル−1,1,1−トリメトキシペンタシロキサン(化合物1−E)の合成
【0098】
【化26】
【0099】
磁気撹拌子及びリービッヒ冷却管を備えた50mL二つ口フラスコをアルゴンで置換し、7−(3,3,4,4,5,5,6,6,6−ノナフルオロヘキシル)−1,3,5−トリス(3,3,3−トリフルオロプルピル)−1,3,5,7,7−ペンタメチルテトラシロキサン−1−オール2.32g(2.93mmol)及び脱水ジエチルエーテル12.0mL、ピリジン1.01g(12.7mmol)を収めた。トリメトキシクロロシラン1.77g(11.3mmol)をシリンジで10分かけて加え、25℃で3時間撹拌し、ガスクロマトグラフィー(GC)にて反応終了を確認した。焼結ガラスフィルターを備えたシュレンク管でろ過後、減圧下で溶媒を留去した。クーゲルロール蒸留装置を用いて減圧蒸留(蒸留温度150℃/35Pa)することにより、目的とする9−(3,3,4,4,5,5,6,6,6−ノナフルオロヘキシル)−3,5,7−トリス(3,3,3−トリフルオロプロピル)−3,5,7,9,9−ペンタメチル−1,1,1−トリメトキシペンタシロキサン(化合物1−E)を無色透明の液体として1.45g(収率54.4%)得た。
GC−MS(EI,70eV)m/z(%):491(5),335(54),277(34),253(38),199(100),137(96),105(47);
1H−NMR(400MHz,CDCl
3):δ0.13〜0.19(m,15H),0.71〜0.82(m,8H),2.00〜2.13(m,8H),3.56(s,9H);
13C−NMR(100MHz,CDCl
3):δ−1.29,−0.98,−0.82,−0.22,7.39,9.03,25.2,27.8,51.1,126.2,128.9,131.7;
29Si−NMR(79MHz,CDCl
3):δ−85.6,−22.4,−21.3,9.17;
19F−NMR(376MHz,CDCl
3):δ−126.1,−124.4,−116.2,−81.1,−68.9;IR(neat,cm
−1)2951,2848,1446,1369,1263,1207,1089,1024,837,769,702.
【0100】
(実施例11)9−(3,3,4,4,5,5,6,6,6−ノナフルオロヘキシル)−3,5,7−トリス(3,3,3−トリフルオロプロピル)−3,5,7,9,9−ペンタメチル−1,1,1−トリクロロペンタシロキサン(化合物1−F)の合成
【0101】
【化27】
【0102】
磁気撹拌子、リービッヒ冷却管及び滴下漏斗を備えた100mL三つ口フラスコをアルゴンで置換し、フラスコに脱水ジエチルエーテル10.0mL、テトラクロロシラン3.41g(20.3mmol)及びトリエチルアミン1.99g(19.7mmol)を収めた。滴下ロートに7−(3,3,4,4,5,5,6,6,6−ノナフルオロヘキシル)−1,3,5−トリス(3,3,3−トリフルオロプルピル)−1,3,5,7,7−ペンタメチルテトラシロキサン−1−オール3.17g(4.01mmol)及び脱水ジエチルエーテル10.0mLを収め、1時間かけて滴下した。滴下後、25℃で60時間撹拌し、GCーMSにて反応終了を確認した。焼結ガラスフィルターを備えたシュレンク管でろ過後、減圧下で溶媒を留去した。クーゲルロール蒸留装置を用いて減圧蒸留(蒸留温度145℃/40Pa)することにより、目的とする9−(3,3,4,4,5,5,6,6,6−ノナフルオロヘキシル)−3,5,7−トリス(3,3,3−トリフルオロプロピル)−3,5,7,9,9−ペンタメチル−1,1,1−トリクロロペンタシロキサン(化合物1−F)を無色透明の液体として0.457g(収率12.3%)得た。
GC−MS(EI,70eV)m/z(%):293(5),233(47),215(53),155(44),137(100),109(23);
1H−NMR(400MHz,CDCl
3):δ0.14(s,3H),0.17(s,6H),0.19(s,3H),0.31(s,3H),0.72〜0.82(m,8H),1.97〜2.14(m,8H);
29Si−NMR(79MHz,CDCl
3):δ−22.4,−21.7,−17.7,3.38,9.42;
19F−NMR(376MHz,CDCl
3):δ−126.1,−124.4,−116.3,−81.1,−68.7;IR(neat,cm
−1):2960,2910,1446,1369,1263,1207,1066,1024,841,771,600.
【0103】
(実施例12)5−(3,3,4,4,5,5,6,6,6−ノナフルオロヘキシル)−1,1,3,3,5,5−ヘキサメチルトリシロキサン−1−オール(化合物2−F)の合成
【0104】
【化28】
【0105】
磁気撹拌子、リービッヒ冷却管及び滴下ロートを備えた50mL三つ口フラスコをアルゴンで置換し、フラスコに1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン−2,4−ジオール1.64g(9.85mmol)、脱水ジエチルエーテル10.0mL及びトリエチルアミン0.953g(9.42mmol)を収めた。滴下漏斗に脱水ジエチルエーテル5.0mL及びクロロジメチル(3,3,4,4,5,5,6,6,6−ノナフルオロヘキシル)シラン2.51g(7.36mmol)を収め、35分かけて滴下した。滴下後、25℃で3時間撹拌し、ガスクロマトグラフィー(GC)にて反応終了を確認した。反応混合物を水で洗浄し、有機層をロータリーエバポレーターで濃縮後、クーゲルロール蒸留装置を用いて減圧蒸留(蒸留温度100℃/40Pa)することにより、目的とする5−(3,3,4,4,5,5,6,6,6−ノナフルオロヘキシル)−1,1,3,3,5,5−ヘキサメチルトリシロキサン−1−オール(化合物2−F)を無色透明の液体として2.08g(収率60.0%)得た。
GC−MS(EI,70eV)m/z(%):455(1),227(19),211(100),207(94),191(14);
1H−NMR(400MHz,CDCl
3):δ0.08(s,6H),0.13(s,6H),0.15(s,6H),0.76〜0.80(m,2H),2.00〜2.14(m,2H);
13C−NMR(100MHz,CDCl
3):δ−0.11,0.28,1.06,7.48,25.3,116,118,119,121;
29Si−NMR(79MHz,CDCl
3):δ−19.9,−10.8,7.37;
19F−NMR(376MHz,CDCl
3):δ−126,−124,−116,−81.1;IR(neat,cm
−1):3305,2962,2906,1259,1218,1041,796.
【0106】
(実施例13)5−(3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,8−トリデカフルオロオクチル)−1,1,3,3,5,5−ヘキサメチルトリシロキサン−1−オール(化合物2−G)の合成
【0107】
【化29】
【0108】
磁気撹拌子、リービッヒ冷却管及び滴下ロートを備えた500mL三つ口フラスコをアルゴンで置換し、フラスコに1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン−2,4−ジオール3.15g(18.9mmol)、脱水ジエチルエーテル130mL及びトリエチルアミン1.92g(19.0mmol)を収めた。滴下ロートに脱水ジエチルエーテル20.0mL及びクロロジメチル(3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,8−トリデカフルオロオクチル)シラン7.10gを収め、25分かけて滴下した。滴下後、25℃で3時間撹拌した。反応混合物を水で洗浄し、有機層をロータリーエバポレーターで濃縮後、クーゲルロール蒸留装置を用いて減圧蒸留(蒸留温度95℃/20Pa)することにより、目的とする5−(3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,8−トリデカフルオロオクチル)−1,1,3,3,5,5−ヘキサメチルトリシロキサン−1−オール(化合物2−G)を無色透明の液体として6.85g(収率74.6%)得た。
GC−MS(EI,70eV)m/z(%):555(0.4),227(23),223(35),211(100),207(99),191(16);
1H−NMR(400MHz,CDCl
3):δ0.08(s,6H),0.13(s,6H),0.15(s,6H),0.76〜0.80(m,2H),2.00〜2.14(m,2H);
13C−NMR(100MHz,CDCl
3):δ−0.11,0.27,1.05,7.47,25.1−25.6;
29Si−NMR(79MHz,CDCl
3):δ−19.9,−10.6,7.39;
19F−NMR(376MHz,CDCl
3):δ−126.1,−123.3,−122.9,−121.9,−80.8;IR(neat,cm
−1):3338,2964,1442,1236,1045,796,702.
【0109】
(実施例14)5−(3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,10−ヘプタデカフルオロデシル)−1,1,3,3,5,5−ヘキサメチルトリシロキサン−1−オール(化合物2−H)の合成
【0110】
【化30】
【0111】
磁気撹拌子、リービッヒ冷却管及び50mL滴下ロートを備えた300mL三つ口フラスコをアルゴンで置換し、フラスコに1,1,3,3-テトラメチルジシロキサン-2,4-ジオール3.30g(20.0mmol)、脱水ジエチルエーテル140mL及びトリエチルアミン1.70g(16.8mmol)を収めた。滴下漏斗に脱水ジエチルエーテル10.0mL及びクロロジメチル(3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,10−ヘプタデカフルオロデシル)シラン7.01g(13.0mmol)を収め、氷浴で0℃まで冷却し、20分かけて滴下した。滴下後、25℃で90分撹拌した。反応混合物を水で洗浄し、有機層をロータリーエバポレーターで濃縮後、クーゲルロール蒸留装置を用いて減圧蒸留(蒸留温度110℃/20Pa)することにより、目的とする5−(3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,8−トリデカフルオロオクチル)−1,1,3,3,5,5−ヘキサメチルトリシロキサン−1−オール(化合物2−H)を無色透明の液体として6.52g(収率75.0%)得た。
GC−MS(EI,70eV)m/z(%):655(0.4),227(27),223(38),211(100),207(99.5);
1H−NMR(400MHz,CDCl
3):δ0.08(s,6H),0.14(s,6H),0.15(s,6H),0.76〜0.80(m,2H),2.01〜2.14(m,2H);
13C−NMR(100MHz,CDCl
3):δ−1.10,0.26,1.04,7.48,25.5;
29Si−NMR(79MHz,CDCl
3):δ−19.9,−10.6,7.35;
19F−NMR(376MHz,CDCl
3):δ−126.1,−123.3,−122.7,−122.0,−121.7,−116.0,−80.74;IR(neat,cm
−1):3286,2962,1201,1145,1043,796,795,704.
【0112】
(実施例15)7−(3,3,4,4,5,5,6,6,6−ノナフルオロヘキシル)−3,3,5,5,7,7−ヘキサメチル−1,1,1−トリメトキシペンタシロキサン(化合物1−G)の合成
【0113】
【化31】
【0114】
磁気撹拌子、リービッヒ冷却管及び25mL滴下ロートを備えた50mL三つ口フラスコをアルゴンで置換し、5−(3,3,4,4,5,5,6,6,6−ノナフルオロヘキシル)−1,1,3,3,5,5−ヘキサメチルトリシロキサン−1−オール1.88g(3.99mmol)及び脱水ジエチルエーテル5.0mL、ピリジン0.469g(5.93mmol)を収めた。滴下漏斗に脱水ジエチルエーテル5.0mL及びトリメトキシクロロシラン0.981g(6.26mmol)を収め、0℃で10分かけて滴下した。25℃で3時間撹拌した。焼結ガラスフィルターを備えたシュレンク管でろ過後、減圧下で溶媒を留去した。クーゲルロール蒸留装置を用いて減圧蒸留(蒸留温度80℃/25Pa)することにより、目的とする7−(3,3,4,4,5,5,6,6,6−ノナフルオロヘキシル)−3,3,5,5,7,7−ヘキサメチル−1,1,1−トリメトキシペンタシロキサン(化合物1−G)を無色透明の液体として1.40g(収率59.4%)得た。
GC−MS(EI,70eV)m/z(%):575(21),347(60),343(100),239(60),223(39),105(39);
1H−NMR(400MHz,CDCl
3):δ0.08(s,6H),0.14(m,12H),0.75〜0.79(m,2H),1.99〜2.13(m,2H);
13C−NMR(100MHz,CDCl
3):δ−0.15,0.60,0.98,7.49,25.3,51.1;
29Si−NMR(79MHz,CDCl
3):δ−85.3,−20.0,19.5,7.31;
19F−NMR(376MHz,CDCl
3):δ−126.1,−124.3,−116.3,−81.1;IR(neat,cm
−1)2962,2844,1442,1352,1261,1087,1035,829,798,746.
【0115】
(実施例16)7−(3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,8−トリデカフルオロオクチル)−3,3,5,5,7,7−ヘキサメチル−1,1,1−トリメトキシペンタシロキサン(化合物1−H)の合成
【0116】
【化32】
【0117】
磁気撹拌子、リービッヒ冷却管及び50mL滴下ロートを備えた100mL三つ口フラスコをアルゴンで置換し、5−(3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,8−トリデカフルオロオクチル)−1,1,3,3,5,5−ヘキサメチルトリシロキサン−1−オール1.92g(3.37mmol)、脱水ジエチルエーテル30.0mL及びピリジン0.48g(6.12mmol)を収めた。滴下漏斗に脱水ジエチルエーテル10.0mL、トリメトキシクロロシラン1.67g(10.6mmol)を収め、5分かけて滴下した。25℃で2時間撹拌した。焼結ガラスフィルターを備えたシュレンク管でろ過後、減圧下で溶媒を留去した。クーゲルロール蒸留装置を用いて減圧蒸留(蒸留温度120℃/45Pa)することにより、目的とする7−(3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,8−トリデカフルオロオクチル)−3,3,5,5,7,7−ヘキサメチル−1,1,1−トリメトキシペンタシロキサン(化合物1−H)を無色透明の液体として1.56g(収率75.2%)得た。
GC−MS(EI,70eV)m/z(%):675(17),347(66),343(100),273(29),268(24),239(58),223(37),105(32);
1H−NMR(400MHz,CDCl
3):δ0.08(s,6H),0.14(s,12H),0.75〜0.80(m,2H),1.99〜2.13(m,2H)3.56(s,12H);
13C−NMR(100MHz,CDCl
3):δ−0.16,0.57,0.96,7.43,25.3,51.0;
29Si−NMR(79MHz,CDCl
3):δ−85.4,−20.1,−19.6,7.30;
19F−NMR(376MHz,CDCl
3):δ−126.1,−123.4,−122.9,−122.0,−116.1,−80.8;IR(neat,cm
−1):2962,2846,1442,1362,1238,1194,1088,1036,827,798,706.
【0118】
(実施例17)7−(3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,10−ヘプタデカフルオロデシル)−3,3,5,5,7,7−ヘキサメチル−1,1,1−トリメトキシペンタシロキサン(化合物1−I)の合成
【0119】
【化33】
【0120】
磁気撹拌子、リービッヒ冷却管及び25mL滴下ロートを備えた100mL三つ口フラスコをアルゴンで置換し、5−(3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,10−ヘプタデカフルオロデシル)−1,1,3,3,5,5−ヘキサメチルトリシロキサン−1−オール2.21g(3.29mmol)及び脱水ジエチルエーテル25.0mL、ピリジン0.323g(4.08mmol)を収めた。滴下漏斗に脱水ジエチルエーテル15.0mL、トリメトキシクロロシラン0.787g(5.24mmol)を収め、20分かけて滴下した後25℃で3時間撹拌した。焼結ガラスフィルターを備えたシュレンク管でろ過後、減圧下で溶媒を留去した。クーゲルロール蒸留装置を用いて減圧蒸留(蒸留温度110℃/40Pa)することにより、目的とする7−(3,3,4,4,5,5,6,6,7,7,8,8,9,9,10,10,10−ヘプタデカフルオロデシル)−3,3,5,5,7,7−ヘキサメチル−1,1,1−トリメトキシペンタシロキサン(化合物1−I)を無色透明の液体として1.87g(収率71.9%)得た。
GC−MS(EI,70eV)m/z(%):775(9),347(60),343(100),273(27),239(43),223(26),105(24);
1H−NMR(400MHz,CDCl
3):δ0.08(s,6H),0.14(s,12H),0.15(s,6H)0.75〜0.80(m,2H),1.99〜2.13(m,2H);
13C−NMR(100MHz,CDCl
3):δ−0.16,0.58,0.96,7.47,25.4,51.0;
29Si−NMR(79MHz,CDCl
3):δ−85.4,−20.1,−19.6,7.30;
19F−NMR(376MHz,CDCl
3):δ−126.1,−123.3,−122.7,−122.0,−121.8,−116.1,−80.76;IR(neat,cm
−1):2962,2846,1201,1090,1035,1034,829,798,704.
【0121】
(実施例18)化合物1−Aのガラス基材への表面処理
化合物1−Aの0.3重量%クロロホルム溶液を調整し、この溶液に50℃でソーダガラス基材をディップコートで成膜を行った。改質面5ヶ所で水及びヘキサデカン(液滴量1μL)の接触角をθ/2法により求め、平均を求めたところ、水に対する接触角は65.5°、ヘキサデカンに対する接触角は18.9°という値を得た。
【0122】
(実施例19)化合物1−Bのガラス基材への表面処理
化合物1−Bの0.3重量%クロロホルム溶液を調整し、この溶液に50℃でソーダガラス基材をディップコートで成膜を行った。改質面5ヶ所で水及びヘキサデカン(液滴量1μL)の接触角をθ/2法により求め、平均を求めたところ、水に対する接触角は75.1°、ヘキサデカンに対する接触角は26.1°という値を得た。
【0123】
(実施例20)化合物1−Cのガラス基材への表面処理
化合物1−Cの0.3重量%クロロホルム溶液を調整し、この溶液に50℃でソーダガラス基材をディップコートで成膜を行った。改質面5ヶ所で水及びヘキサデカン(液滴量1μL)の接触角をθ/2法により求め、平均を求めたところ、水に対する接触角は49.8°、ヘキサデカンに対する接触角は22.1°という値を得た。
【0124】
(実施例21)化合物1−Dのガラス基材への表面処理
化合物1−Dの0.3重量%クロロホルム溶液を調整し、この溶液に50℃でソーダガラス基材をディップコートで成膜を行った。改質面5ヶ所で水及びヘキサデカン(液滴量1μL)の接触角をθ/2法により求め、平均を求めたところ、水に対する接触角は64.6°、ヘキサデカンに対する接触角は17.8°という値を得た。
【0125】
(実施例22)化合物1−Eのガラス基材への表面処理
化合物1−Eの0.3重量%クロロホルム溶液を調整し、この溶液に50℃でソーダガラス基材をディップコートで成膜を行った。改質面5ヶ所で水及びヘキサデカン(液滴量1μL)の接触角kをθ/2法により求め、平均を求めたところ、水に対する接触角は73.8°、ヘキサデカンに対する接触角は24.7°という値を得た。
【0126】
(実施例23)化合物1−Fのガラス基材への表面処理
化合物1−Fの0.3重量%クロロホルム溶液を調整し、この溶液に50℃でソーダガラス基材をディップコートで成膜を行った。改質面5ヶ所で水及びヘキサデカン(液滴量1μL)の接触角kをθ/2法により求め、平均を求めたところ、水に対する接触角は92.2°、ヘキサデカンに対する接触角は44.0°という値を得た。
【0127】
(実施例24)化合物2−Aのガラス基材への表面処理
化合物2−Aの0.3重量%クロロホルム溶液を調整し、この溶液に50℃でソーダガラス基材をディップコートで成膜を行った。改質面5ヶ所で水及びヘキサデカン(液滴量1μL)の接触角kをθ/2法により求め、平均を求めたところ、水に対する接触角は54.8°、ヘキサデカンに対する接触角は15.4°という値を得た。
【0128】
(実施例25)化合物2−Bのガラス基材への表面処理
化合物2−Bの0.3重量%クロロホルム溶液を調整し、この溶液に50℃でソーダガラス基材をディップコートで成膜を行った。改質面5ヶ所で水及びヘキサデカン(液滴量1μL)の接触角kをθ/2法により求め、平均を求めたところ、水に対する接触角は63.4°、ヘキサデカンに対する接触角は20.5°という値を得た。
【0129】
(実施例26)化合物2−Cのガラス基材への表面処理
化合物2−Cの0.3重量%クロロホルム溶液を調整し、この溶液に50℃でソーダガラス基材をディップコートで成膜を行った。改質面5ヶ所で水及びヘキサデカン(液滴量1μL)の接触角kをθ/2法により求め、平均を求めたところ、水に対する接触角は53.8°、ヘキサデカンに対する接触角は16.7°という値を得た。
【0130】
(実施例27)化合物2−Dのガラス基材への表面処理
化合物2−Dの0.3重量%クロロホルム溶液を調整し、この溶液に50℃でソーダガラス基材をディップコートで成膜を行った。改質面5ヶ所で水及びヘキサデカン(液滴量1μL)の接触角kをθ/2法により求め、平均を求めたところ、水に対する接触角は58.2°、ヘキサデカンに対する接触角は20.8°という値を得た。
【0131】
(実施例27)化合物2−Eのガラス基材への表面処理
化合物2−Eの0.3重量%クロロホルム溶液を調整し、この溶液に50℃でソーダガラス基材をディップコートで成膜を行った。改質面5ヶ所で水及びヘキサデカン(液滴量1μL)の接触角kをθ/2法により求め、平均を求めたところ、水に対する接触角は47.6°、ヘキサデカンに対する接触角は16.3°という値を得た。
【0132】
(実施例28)化合物1−Gのガラス基材への表面処理
化合物1−Gの0.3重量%クロロホルム溶液を調整し、この溶液に50℃でソーダガラス基材をディップコートで成膜を行った。改質面5ヶ所で水及びヘキサデカン(液滴量1μL)の接触角kをθ/2法により求め、平均を求めたところ、水に対する接触角は66.5°、ヘキサデカンに対する接触角は34.1°という値を得た。
【0133】
(実施例29)化合物1−Hのガラス基材への表面処理
化合物1−Hの0.3重量%クロロホルム溶液を調整し、この溶液に50℃でソーダガラス基材をディップコートで成膜を行った。改質面5ヶ所で水及びヘキサデカン(液滴量1μL)の接触角kをθ/2法により求め、平均を求めたところ、水に対する接触角は91.6°、ヘキサデカンに対する接触角は37.1°という値を得た。
【0134】
(比較例1)1,1,1−トリメトキシ−7−フェニル−1,1,3,3,5,5,7,7−オクタメチルペンタシロキサンのガラス基材への表面処理
1,1,1−トリメトキシ−7−フェニル−1,1,3,3,5,5,7,7−オクタメチルペンタシロキサンの0.3重量%クロロホルム溶液を調整し、この溶液に50℃でソーダガラス基材をディップコートで成膜を行った。改質面5ヶ所で水及びヘキサデカン(液滴量1μL)の接触角kをθ/2法により求め、平均を求めたところ、水に対する接触角は63.7°、ヘキサデカンに対する接触角は10.0°という値を得た。