【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面によって示されている例示用の実施形態について詳細に説明することとする。以下において、添付図面について説明する際に、異なる図中の同一の符号は、そうではない旨が記述されていない限り、同一又は類似の要素を示している。以下の例示用の実施形態において記述されている実装方式は、本出願と一貫性を有する実装方式のすべてを表すものではない。逆に、これらは、添付の請求項において詳細に記述されると共に本出願のいくつかの態様と一貫性を有する装置及び方法の例であるに過ぎない。
【0011】
本出願における用語は、特定の実施形態について説明することを目的としてのみ使用されるものであり、且つ、本出願の限定を意図したものではない。又、本出願及び添付の請求項において単数形で使用されている「一つの(a)」及び「その(the)」は、その他の意味が文脈において明瞭に表現されていない限り、複数形をも有することが意図されている。更には、本明細書において使用されている「及び/又は」という用語は、列挙されている一つ以上の関連した項目の任意の又はすべての可能な組合せを意味していることを理解されたい。
【0012】
本出願においては、第一の、第二の、及び第三の、などの用語が、様々な情報を記述するべく、使用されている場合があるが、情報は、これらの用語に限定されてはいないことを理解されたい。これらの用語は、同一のタイプの情報を弁別するべく使用されているに過ぎない。例えば、本出願の範囲を逸脱することなしに、第一情報は、第二情報と呼称されてもよく、且つ、同様に、第二情報も、第一情報と呼称されてもよい。文脈に応じて、例えば、本明細書において使用されている「〜である場合には(if)」は、「〜である際には(when...)」、「〜の際に(during...)」、或いは、「〜という判定に応答して(in response to determination that)」であるものと解釈されてもよい。
【0013】
現在一般的に使用されているIMツールの場合には、すべてのチャットレコードがプレーンテキストフィーマットにおいて保存されている。チャットレコードをサーチする際に、ユーザは、対応した単語をサーチボックスにタイプ入力しなければならず、且つ、単語マッチングを通じて、対応した過去のメッセージを取得しなければならない。
【0014】
例えば、URLやパブリックアカウントの共有などの、ハイパーリンクが、チャットセッションにおいてユーザによって送信又は受信される場合に、サーバは、ハイパーリンク情報をも、プレーンテキストフォーマットにおいて記録する。現時点のユーザがチャットウィンドウ内において、具体的には、http://www.sipo.gov.cn/zlsq/200804/t20080418_383686.html というURLである、IMメッセージを受信すると仮定しよう。ユーザは、このURLをクリックして中華人民共和国の国家知識産権局のウェブサイトの「特許出願」のウェブページを開く。ユーザのチャットレコード内においては、URLは、テキストフォーマットにおいて保存されており、且つ、テキストのコンテンツは、URL自体である。ユーザがチャットレコードのサーチによるURLの取得を所望する場合には、ユーザは、URLのすべて又は一部分を提供しなければならない。但し、ユーザが、通常、記憶可能であるのは、URLが指し示しているウェブページのサブジェクトコンテンツ(即ち、特許出願)のみであり、URL自体を記憶するのは非常に困難である。従って、IMチャットレコードを保存する従来の方法との関係において、ユーザによって送信又は受信されたハイパーリンク情報のサーチを実現することは、非常に困難なものとなろう。
【0015】
その一方で、ユーザが写真或いはオーディオ又はビデオファイルをチャットセッションにおいて送信又は受信した場合に、ユーザのチャットレコード内において保存され得るのは、写真或いはオーディオ又はビデオファイル自体のみである。従って、IMチャットレコードを保存する従来の方法との関係において、ユーザは、チャットレコードをサーチすることにより、送信又は受信された写真或いはオーディオ又はビデオファイルを取得することができない。
【0016】
以上の状況に鑑み、本出願の実施形態は、IMチャットレコードを保存する方法を提供している。本出願によるIMチャットレコードを保存する方法の一実施形態のフローチャートである
図1を参照されたい。
図1に示されているように、方法は、サーバ上において適用され、且つ、方法は、
ステップ101:IMチャットウィンドウによって送信又は受信されたインスタントメッセージが非テキスト情報を有する際に、非テキスト情報のコンテンツサマリを取得するステップと、
ステップ102:インスタントメッセージを保存し、且つ、非テキスト情報を、非テキスト情報及び非テキスト情報のコンテンツサマリを有するデータオブジェクトとして、保存するステップと、
を有する。
【0017】
本出願の実施形態によって提供されるIMチャットレコードを保存する方法によれば、IMチャットウィンドウにおいてユーザによって送信又は受信された非テキスト情報がオブジェクトデータとして保存され、且つ、データオブジェクトは、非テキスト情報と、非テキスト情報のコンテンツサマリと、を有する。ユーザが、チャットレコードをサーチすることにより、非テキスト情報を取得する必要がある際に、ユーザが実行を要するのは、非テキスト情報のコンテンツサマリ内のいくつかの単語をサーチボックスにタイプ入力することのみである。この結果、チャットレコード内の非テキスト情報をサーチする機能が実現され、且つ、従来技術における問題が解決される。
【0018】
以下、本実施形態の一実施形態によるIMチャットレコードを保存する方法について詳細に説明することとする。
【0019】
本出願によるIMチャットレコードを保存する方法の別の実施形態のフローチャートである
図2を参照されたい。
図2に示されているように、方法は、サーバ上において適用され、且つ、方法は、
ステップ201:サーバが、IMチャットウィンドウによって送信又は受信されたインスタントメッセージが非テキスト情報を有するかどうかを判定し、且つ、これを有する場合に、ステップ202に進み、さもなければ、従来の方式によってインスタントメッセージを保存するステップ、
を有する。
【0020】
本出願の実施形態においては、ユーザは、クライアント装置上においてインストールされたIMソフトウェアアプリケーションを利用し、IMを起動又は受信する。チャットセッションにおいて、ユーザは、IMチャットウィンドウを通じて、インスタントメッセージを送信又は受信し、且つ、インスタントメッセージは、恐らくは、非テキスト情報を有し得る。
【0021】
具体的には、非テキスト情報は、ハイパーリンク、写真、オーディオ又はビデオファイルなどを有することができる。
【0022】
本明細書において、ハイパーリンクとは、一つのオブジェクトからターゲットを指し示す接続関係を意味している。このようなターゲットは、ウェブページであってもよく、或いは、例えば、写真、ファイル、或いは、場合によっては、アプリケーションなどの、ウェブページ上のコンテンツの一部分であってもよい。
【0023】
本出願の実施形態においては、インスタントメッセージがハイパーリンクを有する際に、ハイパーリンク情報は、二つの方法によって実現されてもよい。
【0024】
これらのうちの一方は、絶対URLハイパーリンクである。URLは、ネットワーク上におけるウェブサイト又はウェブページのフルパスである。インスタントメッセージに含まれているハイパーリンクがURLの形態を有する際には、インスタントメッセージは、ウェブサイト又はウェブページのフルパス情報を有しており、且つ、URLをクリックすることにより、URLに対応するウェブページにアクセスするように、ブラウザを直接的に起動することができる。
【0025】
他方は、例えば、ウェブサイト又はウェブページにリンクされた複数の単語からなるフレーズ、写真、或いは、オーディオ又はビデオのクリップなどの、相対URLハイパーリンクである。この場合には、インスタントメッセージは、複数の単語からなるフレーズ、写真、或いは、オーディオ又はビデオのクリップを有しており、且つ、この場合にも、単語、写真、或いは、オーディオ又はビデオをクリックすることにより、対応したウェブページにアクセスするように、ブラウザを直接的に起動することができる。
【0026】
IMチャットレコードを保存する従来の方法によれば、従来の方法は、IMチャットウィンドウを通じてユーザによって送信又は受信されたインスタントメッセージが非テキスト情報を有するかどうかとは無関係に、チャットレコードを保存するべく使用されている。具体的には、IMチャットウィンドウによって送信又は受信されたインスタントメッセージは、データベース内において、チャットレコードとして、プレーンテキストの形態において、直接的に保存されている。
【0027】
但し、本出願の実施形態においては、サーバは、現時点のIMチャットウィンドウによって送信又は受信されたインスタントメッセージを評価する必要があり、且つ、インスタントメッセージが、非テキスト情報を有しておらず、且つ、プレーンテキスト情報のみを有する際にのみ、従来の方式によってインスタントメッセージを保存する。その一方で、インスタントメッセージが非テキスト情報を有する際には、インスタントメッセージを保存する前に、非テキスト情報を更に処理する必要がある。
【0028】
ステップ202:サーバが、非テキスト情報に対応したコンテンツサマリを取得する。
【0029】
本出願の実施形態においては、インスタントメッセージに含まれている非テキスト情報との関係において、非テキスト情報に対応したコンテンツサマリが取得されている。
【0030】
非テキスト情報がハイパーリンクである際には、サーバは、ハイパーリンクに対応したウェブページにアクセスし、且つ、ハイパーリンクに対応したウェブページのコンテンツサマリを取得するように、ブラウザを起動する。
【0031】
具体的には、ユーザによって現時点において送信又は受信されたインスタントメッセージがハイパーリンクを有するものと仮定しよう。ユーザがハイパーリンクをクリックした際に、サーバは、ハイパーリンクに対応したウェブページにアクセスし、ハイパーリンクに対応したウェブページの情報を取得し、且つ、ハイパーリンクに対応したウェブページの情報に従って、ハイパーリンクに対応したウェブページのコンテンツサマリを生成するように、ブラウザを起動する。
【0032】
但し、実際のアプリケーションにおいては、ユーザによって送信又は受信されたインスタントメッセージがハイパーリンクを有する際にも、ユーザが、ハイパーリンクをクリックしない場合もある。例えば、ハイパーリンクが、ユーザによって相手方のユーザに対して送信された際に、相手方のユーザが、通常、チェックのためにハイパーリンクをオープンしないこともあり、別の例においては、相手方のユーザがハイパーリンクを送信した際に、ユーザが、離席しているか又はオフライン状態にあり、且つ、チェックのためにハイパーリンクをオープンすることができないこともある。このようなケースにおいては、サーバは、ハイパーリンクに対応したウェブページにアクセスし、ハイパーリンクに対応したウェブページの情報を取得し、且つ、ハイパーリンクに対応したウェブページの情報に従って、ハイパーリンクに対応したウェブページのコンテンツサマリを生成するように、バックエンドにおいて、ブラウザを自動的に起動してもよい。
【0033】
本出願の実施形態においては、ウェブページのキャプション情報が、ハイパーリンクのウェブページ情報から、ハイパーリンクに対応したウェブページのコンテンツサマリとして、取得されてもよい。
【0034】
例えば、一例として、URL(http://www.sipo.gov.cn/zlsq/200804/t20080418_383686.html)の場合に、ユーザは、このURLをクリックし、オープンされたウェブページのキャプション情報は、「特許出願」であり、且つ、その結果、「特許出願」というキャプション情報が、ハイパーリンクに対応したウェブページのコンテンツサマリとして、使用されてもよい。
【0035】
更には、本出願の実施形態においては、相対的に高い発生頻度を有するいくつかのキーワードが、ハイパーリンクに対応したウェブページの情報から抽出されてもよく、且つ、これらのキーワードが、ハイパーリンクに対応したウェブページのコンテンツサマリとして使用されている。
【0036】
具体的には、ハイパーリンクに対応したウェブページの情報の場合には、ウェブページに対応した文書のメインテキストを取得するべく、ナビゲーションリンク、広告リンク、及び日付などのノイズ情報がウェブページから削除され、文書のメインテキスト内のフレーズについて、発生の頻度がカウントされる。相対的に高い発生頻度を有する文章又はフレーズが、キーワードとして、それぞれの段落から個別に抽出され、且つ、これらのキーワードは、ウェブページのサブジェクトコンテンツを反映することが可能であり、且つ、ハイパーリンクに対応したウェブページのコンテンツサマリとして使用されてもよい。
【0037】
例えば、一例として、URL(http://www.sipo.gov.cn/zlsq/200804/t20080418_383686.html)の場合には、上述のカウント方法を使用することにより、ウェブページ上における相対的に高い発生頻度を有するフレーズが「特許出願」であることを知ることができる。従って、ハイパーリンクに対応したウェブページのコンテンツサマリとして、「特許出願」というキーワードが使用されてもよい。
【0038】
実際的なアプリケーションにおいては、当然のことながら、ハイパーリンクに対応したウェブページのコンテンツサマリを取得するための多数の方法が存在しており、本明細書においては、これらについての詳述を省略することとする。但し、従来技術によるハイパーリンクに対応したウェブページのコンテンツサマリを取得する能力を有する任意の方法を本出願の実施形態において適用することが可能であり、且つ、これにより、本出願の実施形態の発明の目的を実現することができる。
【0039】
インスタントメッセージに含まれている非テキスト情報が、写真或いはオーディオ又はビデオファイルである際には、写真或いはオーディオ又はビデオファイルは、ハイパーリンクであってもよく、或いは、そうでなくてもよいことに留意されたい。
【0040】
インスタントメッセージに含まれている写真或いはオーディオ又はビデオファイルがハイパーリンクである際には、サーバは、写真或いはオーディオ又はビデオファイルが配置されているウェブページにアクセスし、且つ、ウェブページのコンテンツに従って、写真或いはオーディオ又はビデオファイルに対応したコンテンツサマリを取得するように、ブラウザを起動する。
【0041】
例えば、現時点のユーザがビデオクリップをチャットウィンドウ内において送信又は受信し、且つ、ビデオクリップがビデオウェブサイトからのものであると仮定しよう。ユーザがビデオをクリックした際に、サーバは、ビデオが配置されているウェブサイトのウェブページをオープンするように、ブラウザを起動し、且つ、ウェブページは、通常、ビデオの表示ウィンドウ、ビデオタイトル、ビデオコンテンツの簡潔な紹介、及びビデオアップロード時間などの情報を有することになる。サーバは、ビデオファイルのコンテンツサマリとして、ビデオウェブサイト上のビデオタイトルを直接的に取得することが可能であり、或いは、キーワードの抽出を利用し、ビデオファイルのコンテンツサマリを取得することができる。
【0042】
実際的なアプリケーションにおいては、写真或いはオーディオ又はビデオファイルは、当然のことながら、ハイパーリンク情報でなくてもよい。例えば、これは、クライアント装置を使用することにより、ユーザによって取得された写真又はビデオクリップである。このケースにおいては、サーバは、サマリ取得のメッセージウィンドウをユーザに対してプッシュすることが可能であり、且つ、非テキスト情報のコンテキストサマリを設定するように、ユーザに対して要求することができる。更には、サーバは、ユーザによってタイプ入力されたテキスト情報を受信し、且つ、テキスト情報を非テキスト情報のコンテンツサマリとして使用する。
【0043】
例えば、現時点のユーザは、写真をIMチャットウィンドウ内において受信又は送信する。写真がハイパーリンク情報ではないと判定することにより、サーバは、メッセージウィンドウをユーザに対してプッシュし、且つ、写真の対応したコンテンツサマリを設定するように、ユーザに対して要求する。現時点の写真のコンテンツに従って、ユーザは、対応したテキスト情報を写真のコンテンツサマリとしてタイプ入力し、且つ、これをプッシュされたメッセージウィンドウを介してサーバにアップロードする。ユーザによってタイプ入力されたテキスト情報を受信した際に、サーバは、テキスト情報を写真のコンテンツサマリとして使用する。
【0044】
ハイパーリンク情報の場合には、当然のことながら、上述の方法が、ハイパーリンク情報のコンテンツサマリを取得するべく、使用されてもよい。
【0045】
例えば、ユーザは、IMチャットウィンドウ内においてハイパーリンクを受信又は送信する。サーバは、メッセージウィンドウをユーザに対してプッシュし、且つ、ハイパーリンクの対応したコンテンツサマリを設定するように、ユーザに対して要求する。現時点のハイパーリンクに対応したウェブページのコンテンツに従って、ユーザは、対応したテキスト情報をハイパーリンクのコンテンツサマリとしてタイプ入力し、且つ、これをプッシュされたメッセージウィンドウを介してサーバにアップロードする。ユーザによってタイプ入力されたテキスト情報を受信した際に、サーバは、ハイパーリンクのコンテンツサマリとしてテキスト情報を使用する。
【0046】
ステップ203:サーバは、インスタントメッセージを保存し、且つ、インスタントメッセージ内の非テキスト情報を、非テキスト情報及び非テキスト情報のコンテンツサマリを有するデータオブジェクトとして、保存する。
【0047】
従って、本出願の実施形態においては、サーバは、非テキスト情報を有するインスタントメッセージを保存する際に、もはや、非テキスト情報をプレーンテキストの形態において保存してはいない。その代わりに、サーバは、非テキスト情報をデータオブジェクトとして保存している。データオブジェクトは、同一の特徴を有するデータ要素の組であることから、データオブジェクトは、多くの態様においてコンテンツを有することが可能である。本出願の実施形態においては、データオブジェクトは、非テキスト情報と、非テキスト情報のコンテンツサマリと、を有することができる。
【0048】
再度、URL(http://www.sipo.gov.cn/zlsq/200804/t20080418_383686.html)を例として使用する。このURLのコンテンツサマリは、「特許出願」である。URLが保存される際に、URLは、データオブジェクトとして保存される。データオブジェクトは、URL自体を有するのみならず、URLに対応したコンテンツサマリ(特許出願)をも有する。ユーザがチャットレコードからURLを取得する必要がある際には、ユーザは、URL自体を提供する必要はなく、実行を要するのは、サーチボックス内において、「特許出願」というコンテンツのすべて又は一部分をタイプ入力することのみである。
【0049】
別の例は、ユーザがビデオファイルを送信し、且つ、ビデオファイルのコンテンツサマリが「誕生日の記録」である、というものである。ビデオが保存される際に、ビデオは、データオブジェクトとして保存され、且つ、データオブジェクトは、ビデオファイル自体と、ビデオファイルのコンテンツサマリ(誕生日の記録)と、を有する。ユーザがチャットレコードからビデオファイルを取得する必要がある際に、ユーザが実行を要するのは、サーチボックス内において、「誕生日の記録」というコンテンツのすべて又は一部分をタイプ入力することのみである。
【0050】
従って、本出願の実施形態によるIMチャットレコードを保存する方法は、IMチャットウィンドウ内において送信又は受信された非テキスト情報を、非テキスト情報及び非テキスト情報のコンテンツサマリを有するデータオブジェクトとして、保存している。ユーザが、チャットレコードをサーチすることにより、非テキスト情報を取得する必要がある際に、ユーザが実行を要するのは、非テキスト情報のコンテンツサマリ内のいくつかの単語をサーチボックスにタイプ入力することのみである。この結果、チャットレコード内の非テキスト情報をサーチする機能が実現され、且つ、従来技術における問題が解決される。
【0051】
更には、データオブジェクト内のそれぞれのデータ要素は、異なる属性を有することができる。従って、実際のアプリケーションにおいて相対的に良好なユーザ経験を実現するには、多くの場合に、チャットレコード内におけるコンテンツサマリの表示は、望ましいものではない。その結果、本出願の実施形態による方法は、データオブジェクト内において、非テキスト情報の表示属性を可視状態に、且つ、非テキスト情報のコンテンツサマリの表示属性を非可視状態に、設定するステップを更に有することができる。このような設定によれば、チャットレコードがオープンされる際に、非テキスト情報のみが、非テキスト情報に対応したメッセージレコード内において表示され、非テキスト情報のコンテンツサマリは、表示されない。但し、ユーザが非テキスト情報のコンテンツサマリのコンテンツのすべて又は一部分をサーチボックスにタイプ入力した際に、ユーザは、依然として、非テキスト情報が配置されているメッセージレコードをサーチすることが可能であり、且つ、取得することができる。
【0052】
再度、URL(http://www.sipo.gov.cn/zlsq/200804/t20080418_383686.html)を説明のための例として使用する。URLが保存される際に、URLの表示属性は、可視状態に設定され、且つ、URLのコンテンツサマリ(特許出願)の表示属性は、非可視状態に設定される。チャットレコードがオープンされた際に、URL自体のみが、URLに対応したメッセージレコード内において表示されるが、URLのコンテンツサマリは、表示されない。但し、ユーザが「特許出願」というコンテンツのすべて又は一部分をサーチボックスにタイプ入力した際に、ユーザは、依然として、URLが配置されているメッセージレコードをサーチすることが可能であり、且つ、取得することができる。
【0053】
別の例においては、ビデオファイルが保存される際に、ビデオファイルの表示属性は、可視状態に設定され、且つ、ビデオファイルのコンテンツサマリの表示属性は、非可視状態に設定されている。チャットレコードがオープンされた際に、ビデオファイル自体のみが、ビデオファイルに対応したメッセージレコード内において表示されるが、ビデオファイルのコンテンツサマリは、表示されない。但し、ユーザがビデオファイルのコンテンツサマリのコンテンツのすべて又は一部分をサーチボックスにタイプ入力した際に、ユーザは、依然として、ビデオファイルが配置されているメッセージレコードをサーチすることが可能であり、且つ、取得することができる。
【0054】
この結果、インスタントメッセージ内の非テキスト情報をサーチする機能が実現される一方で、依然として、チャットウィンドウにおいてユーザによって送信又は受信されるインスタントメッセージのオリジナルの外観をチャットレコードのメッセージレコード内において維持することが可能であり、その結果、ユーザ経験が改善される。
【0055】
本出願によるIMチャットレコードを保存する方法の実施形態に対応することにより、本出願は、IMチャットレコードを保存する装置及びサーバの実施形態を更に提供している。
【0056】
本出願によるIMチャットレコードを保存する装置の実施形態は、サーバ上において適用することができる。装置実施形態は、ソフトウェアを利用することにより、或いは、ハードウェア又はソフトウェアとハードウェアとの組合せを利用することにより、実装されてもよい。一例として、論理装置としてのソフトウェア実装によれば、装置は、不揮発性メモリ内のコンピュータプログラム命令をメモリ内に読み取り、且つ、コンピュータプログラム命令を実行する、論理装置が配置された装置のプロセッサによって形成されている。ハードウェアレベルから、
図3は、本出願によるIMチャットレコードを保存する装置が配設される装置のハードウェア構造を示している。
図3に示されているプロセッサ、メモリ、ネットワークインタフェース、及び不揮発性メモリに加えて、装置が実施形態に従って配設されている装置は、通常、装置の実際の機能に従って、その他のハードウェアを更に有することができる。例えば、クライアント装置は、カメラ、タッチスクリーン、及び通信組立体を有していてもよく、且つ、サーバは、メッセージを処理するための転送チップを有することができる。
【0057】
本出願によるIMチャットレコードを保存する装置の一実施形態のブロックダイアグラムである
図4を参照されたい。チャットレコードを保存する装置は、サーバ上において適用することができる。
【0058】
装置は、取得ユニット401と、保存ユニット402と、を有することができる。
【0059】
取得ユニット401は、現時点のIMチャットウィンドウによって送信又は受信されたインスタントメッセージが非テキスト情報を有する際に、非テキスト情報のコンテンツサマリを取得するように構成されている。
【0060】
保存ユニット402は、インスタントメッセージを保存し、且つ、非テキスト情報を、非テキスト情報及び非テキスト情報のコンテンツサマリを有するデータオブジェクトとして、保存するように構成されている。
【0061】
任意選択の実装モードにおいては、取得ユニット401は、起動サブユニットと、生成サブユニットと、を有することができる。
【0062】
起動サブユニットは、非テキスト情報がハイパーリンクである際に、ハイパーリンクに対応したウェブページにアクセスするように、ブラウザを起動するべく構成されている。
【0063】
生成サブユニットは、ハイパーリンクに対応したウェブページの情報に従って、ハイパーリンクに対応したウェブページのコンテンツサマリを生成するように構成されている。
【0064】
任意選択の実装モードにおいては、生成サブユニットは、キャプション取得サブユニットと、キーワード取得サブユニットと、を有することができる。
【0065】
キャプション取得サブユニットは、ハイパーリンクに対応したウェブページのコンテンツサマリとして、ハイパーリンクに対応したウェブページのキャプション情報を取得するように構成されている。
【0066】
キーワード取得サブユニットは、ハイパーリンクに対応したウェブページの情報から、相対的に高い発生頻度を有する少なくとも一つのキーワードを抽出し、且つ、キーワードをハイパーリンクに対応したウェブページのコンテンツサマリとして使用するように構成されている。
【0067】
任意選択の実装モードにおいては、取得ユニット402は、要求サブユニットと、受信サブユニットと、を有することができる。
【0068】
要求サブユニットは、非テキスト情報のコンテンツサマリを設定するように、ユーザに対して要求するべく構成されている。
【0069】
受信サブユニットは、ユーザによってタイプ入力されたテキスト情報を受信し、且つ、テキスト情報を非テキスト情報のコンテンツサマリとして使用するように構成されている。
【0070】
任意選択の実装モードにおいては、装置は、設定ユニットを更に有してもよい。
【0071】
設定ユニットは、データオブジェクト内において、非テキスト情報の表示属性を可視状態に、且つ、非テキスト情報のコンテンツサマリの表示属性を非可視状態に、設定するように構成されている。
【0072】
上述の装置内のすべてのユニットの機能及び役割の実装プロセスとの関係において、詳細については、上述の方法の対応したステップの実装プロセスを参照されたい。これらについては、その再度の説明を省略することとする。
【0073】
装置の実施形態は、実質的に方法の実施形態に対応していることから、方法の実施形態の関連した部分の説明を参照することができる。上述の装置の実施形態は、例示を目的としたものに過ぎず、別個の部分として記述されているユニットは、物理的に分離されてもよく、或いは、そうでなくてもよく、且つ、ユニットとして示されている部分は、物理ユニットであってもよく、或いは、そうでなくてもよく、即ち、それらは、一つの場所において配置されてもよく、或いは、複数のネットワークユニットに跨って分散されてもよい。モジュールのうちのいくつか又はすべては、発明の努力を伴うことなしに当業者によって理解及び実装され得る、本出願の目的を実現するための、実際のニーズに従って、選択されてもよい。
【0074】
本出願は、プロセッサと、プロセッサによって実行可能な命令を保存するメモリと、を有するサーバを更に提供し、この場合に、プロセッサは、IMチャットウィンドウによって送信又は受信されたインスタントメッセージが非テキスト情報を有する際に、非テキスト情報のコンテンツサマリを取得し、インスタントメッセージを保存し、且つ、非テキスト情報を、非テキスト情報及び非テキスト情報のコンテンツサマリを有するデータオブジェクトとして、保存するように構成されている。
【0075】
本出願の一実施形態においては、IMチャットウィンドウによって送信又は受信されたインスタントメッセージが非テキスト情報を有する際に、非テキスト情報のコンテンツサマリが取得され、非テキスト情報は、データオブジェクトとして保存され、且つ、データオブジェクトは、非テキスト情報と、非テキスト情報のコンテンツサマリと、を有する。ユーザが、チャットレコードをサーチすることにより、非テキスト情報を取得する必要がある際に、ユーザが実行を要するのは、非テキスト情報のコンテンツサマリ内のいくつかの単語をサーチボックスにタイプ入力することのみである。この結果、チャットレコード内の非テキスト情報をサーチする機能が実現され、且つ、従来技術における問題が解決される。
【0076】
説明を検討し、且つ、本明細書において開示されている本発明を実施した後に、当業者は、本出願のその他の実装モードに容易に到達することになろう。本出願は、本出願の任意の変更、使用、又は適応変化を含むことが意図されており、且つ、これらの変更、使用、又は適応変化は、本出願の一般的な原理に準拠し、且つ、本出願において開示されてはいない当技術分野における常識又は一般的な技術手段を有する。説明及び実施形態は、例示を目的としたものに過ぎず、且つ、本出願の真の範囲及び精神は、添付の請求項によって定義されている。
【0077】
本出願は、上述の、且つ、添付図面において示されている、構造そのままに限定されるものではなく、且つ、更には、その範囲を逸脱することなしに、様々な変更及び変形が実施され得ることを理解されたい。本出願の範囲は、添付の請求項によってのみ、定義される。