【文献】
China Mobile,Solution for Enabling (re)selection of efficient user plane paths[online], 3GPP TSG-SA WG2#113AH S2-160956,2016年 2月26日
【文献】
China Mobile, LG Electronics,Solution to Session Management[online], 3GPP TSG-SA WG2#113AH S2-161299,2016年 2月26日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第一の割り当てユニットはさらに前記ターゲット分散型ゲートウェイにユーザプレーンIPアドレスを割り当てるように構成され、前記アップリンクトンネル情報がさらに前記ユーザプレーンIPアドレスを含むことを特徴とする
請求項8に記載のネットワークエレメント。
前記第一の送信ユニットは、前記ターゲット基地局へダウンリンクトンネル情報を送信するように構成され、前記ダウンリンクトンネル情報が少なくとも前記ターゲット分散型ゲートウェイのユーザプレーンIPアドレス、及びアップリンクトンネル識別子を含み、前記ユーザプレーンIPアドレス及び前記アップリンクトンネル識別子が、前記ターゲット基地局がダウンリンクトンネルを確立することに用いられることを特徴とする
請求項8に記載のネットワークエレメント。
前記第一の割り当てユニットは、ダウンリンクトンネル識別子を割り当てるように構成され、前記ダウンリンクトンネル情報がさらに前記ダウンリンクトンネル識別子を含み、前記ダウンリンクトンネル識別子が前記ターゲット基地局によって確立されたダウンリンクトンネルの通信識別子であることを特徴とする
請求項11に記載のネットワークエレメント。
前記第一の送信ユニットは、ダウンリンクトンネル識別子及び前記ターゲット基地局のIPアドレスを前記ターゲット分散型ゲートウェイに送信するように構成されることを特徴とする
請求項11〜13のうちのいずれか1つに記載のネットワークエレメント。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
図1に示す構成では、ユーザ装置(UE:User Equipment)がPGWの再選択を行う場合、まず新しいパブリックデータネットワーク(PDN:Public Data Network)接続を確立する必要があり、新しいPDN接続の確立が完了された場合、古いPDN接続を解放する必要がある。
【0005】
応用において、このようなネットワークフレームワークではPDN接続の確立及び解放を行う場合、関与するネットワークエレメントが多く、ネットワークエレメント間のインタラクティブシグナリングが多く、さらに接続確立及び解放の遅延が大きくなるなどの問題が引き起こされる。
【0006】
これを鑑みて、本発明の実施例によって望ましく提供されるゲートウェイ切り替え方法、制御プレーンネットワークエレメント、基地局、ネットワークフレームワーク、通信装置及び記憶媒体は、ゲートウェイ切り替え中のシグナリングインタラクションを簡略化し、遅延を低減させることができる新しいネットワークフレームワークを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の技術的解決策は以下のように実現される。
【0008】
本発明の実施例によるゲートウェイ切り替え方法は、
制御プレーンネットワークエレメントが切り替えリクエストメッセージを受信することと、
前記切り替えリクエストメッセージに基づいてユーザ装置(UE)がゲートウェイを切り替える必要があることを判定した場合、前記制御プレーンネットワークエレメントがターゲット分散型ゲートウェイに対応するUEネットワークプロトコル(IP)アドレスを前記UEに割り当てることと、
前記制御プレーンネットワークエレメントが前記UE IPアドレスを前記ターゲット分散型ゲートウェイに送信することと、
前記制御プレーンネットワークエレメントが前記UE IPアドレスを前記ターゲット基地局に送信し、前記UE IPアドレスがさらに前記ターゲット基地局によって前記UEに送信することに用いられることとを含む。
【0009】
本発明の実施例によるゲートウェイ切り替え方法は、
分散型ゲートウェイが、制御プレーンネットワークエレメントが切り替えリクエストに基づいて割り当てたユーザ装置(UE)のUE通信プロトコルIPアドレスを受信することと、
分散型ゲートウェイがアップリンクトンネルを確立することと、
分散型ゲートウェイがアップリンクトンネル識別子と前記UE IPアドレスとの対応関係を記憶し、前記アップリンクトンネル識別子が前記アップリンクトンネルの通信識別子であることとを含む。
【0010】
本発明の実施例によるゲートウェイ切り替え方法は、
基地局が制御プレーンネットワークエレメントから送信されたダウンリンクトンネル情報を受信し、前記ダウンリンクトンネル情報が少なくとも制御プレーンネットワークエレメントによって割り当てられたユーザ装置(UE)のUEネットワークプロトコル(IP)アドレス、アップリンクトンネル識別子及びターゲット分散型ゲートウェイのユーザプレーンIPアドレスを含むことと、
基地局がダウンリンクトンネルを確立することと、
基地局が前記UE IPアドレスを前記UEに送信して前記UEと無線接続を確立することと、
基地局がダウンリンクトンネル識別子、アップリンクトンネル識別子及びユーザプレーンIPアドレスの対応関係を確立し、前記ダウンリンクトンネル識別子が前記ダウンリンクトンネルの通信識別子であることとを含む。
【0011】
本発明の実施例による制御プレーンネットワークエレメントは、
切り替えリクエストメッセージを受信するように構成される第一の受信ユニットと、
前記切り替えリクエストメッセージに基づいてUEがゲートウェイを切り替える必要があることを判定した場合、ターゲット分散型ゲートウェイに対応するUEネットワークプロトコル(IP)アドレスを前記UEに割り当てるように構成される第一の割り当てユニットと、
前記UE IPアドレスを前記ターゲット分散型ゲートウェイに送信するように構成される第一の送信ユニットとを備え、
前記第一の送信ユニットがさらに前記UE IPアドレスを前記ターゲット基地局に送信するように構成され、前記UE IPアドレスがさらに前記ターゲット基地局によって前記UEに送信することに用いられる。
【0012】
本発明の実施例による分散型ゲートウェイは、
制御プレーンネットワークエレメントが切り替えリクエストに基づいて割り当てたユーザ装置(UE)のUE通信プロトコルIPアドレスを受信するように構成される第二の受信ユニットと、
アップリンクトンネルを確立するように構成される第一の確立ユニットと、
アップリンクトンネル識別子と前記UE IPアドレスとの対応関係を記憶するように構成され、前記アップリンクトンネル識別子が前記アップリンクトンネルの通信識別子である記憶ユニットとを備える。
【0013】
本発明の実施例による基地局は、
制御プレーンネットワークエレメントから送信されたダウンリンクトンネル情報を受信するように構成され、前記ダウンリンクトンネル情報が少なくとも制御プレーンネットワークエレメントによって割り当てられたユーザ装置(UE)のUEネットワークプロトコル(IP)アドレス、アップリンクトンネル識別子及びターゲット分散型ゲートウェイのユーザプレーンIPアドレスを含む第三の受信ユニットと、
ダウンリンクトンネルを確立するように構成される第二の確立ユニットと、
前記UE IPアドレスを前記UEに送信して前記UEと無線接続を確立するように構成される第三の確立ユニットと、
ダウンリンクトンネル識別子、アップリンクトンネル識別子及びユーザプレーンIPアドレスの対応関係を確立するように構成され、前記ダウンリンクトンネル識別子が前記ダウンリンクトンネルの通信識別子である第四の確立ユニットとを備える。
【0014】
本発明の実施例によるネットワークフレームワークは、
ユーザ装置(UE)と無線接続を確立するように構成される基地局と、
前記基地局と接続を確立するように構成されてもよい分散型ゲートウェイと、
前記基地局及び前記分散型ゲートウェイのそれぞれと接続を確立し、前記基地局と前記分散型ゲートウェイとの接続確立及び情報インタラクションを制御するように構成される制御プレーンネットワークエレメントとを備える。
【0015】
本発明の実施例による通信装置は、
他の電子装置と情報インタラクションを行うように構成される通信インターフェースと、
コンピュータプログラムを記憶するように構成されるメモリと、
前記通信インターフェース及び前記メモリのそれぞれに接続され、前記コンピュータプログラムを実行することにより、前記請求項のいずれかに記載のゲートウェイ切り替え方法を実現することができるように構成されるプロセッサとを備える。
【0016】
本発明の実施例によるコンピュータ記憶媒体は、コンピュータプログラムを記憶し、前記コンピュータプログラムがプロセッサに実行されると前記請求項のいずれかに記載のゲートウェイ切り替え方法を実現することができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明の実施例によるゲートウェイ切り替え方法、制御プレーンネットワークエレメント、基地局、ネットワークフレームワーク、通信装置及びコンピュータ記憶媒体では、ゲートウェイを切り替える時に、制御プレーンネットワークエレメントによってUEのIPアドレス、即ち前記UE IPアドレスを割り当てることにより、分散型ゲートウェイが自らで割り当てることに起因する、分散型ゲートウェイによってUE IPアドレスを制御プレーンネットワークエレメントに通知するための必要な情報インタラクション、シグナリングインタラクションを減少し、遅延を低減させることができる。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下に明細書の図面及び具体的な実施例を参照して本発明の技術的解決策をさらに詳細に説明し、理解すべきものとして、以下に記載される好ましい実施例は本発明を説明及び解釈するためのものだけであり、本発明を限定するためではない。
【0021】
図2に示すように、本実施例によるネットワークフレームワークは、
ユーザ装置(UE)と無線接続を確立するように構成される基地局110と、
前記基地局と接続を確立するように構成される分散型ゲートウェイ120と、
前記基地局及び前記分散型ゲートウェイのそれぞれと接続を確立し、前記基地局と前記分散型ゲートウェイとの接続確立及び情報インタラクションを制御するように構成される制御プレーンネットワークエレメント130とを備える。
【0022】
本実施例によるネットワークフレームワークでは、本実施例において制御プレーンネットワークエレメント130は通信制御のための情報管理及びインタラクションを行うことに用いられる。分散型ゲートウェイ120は前記基地局110とデータ接続を確立することにより、UEをネットワークに接続してサービスデータ通信を行うことができる。
【0023】
本実施例における前記分散型ゲートウェイ120は基地局との距離が指定された範囲内にあるネットワークエレメントであり、通常、基地局との距離が近い。前記制御プレーンネットワークエレメント130は基地局110と分散型ゲートウェイ120の間でトンネルなどの接続を確立するための中間ノードとして用いられてもよく、基地局110と分散型ゲートウェイ120の間の接続のためのシグナリング制御を行うことができる。
【0024】
選択可能に、前記分散型ゲートウェイ120はさらに前記基地局によってUEと通信トンネルを確立することに用いられてもよい。前記通信トンネルは、UEが基地局を中間ノードとし、且つ唯一の中間ノードとして分散型ゲートウェイ120と通信接続を確立し、データ伝送を行うことに用いられてもよく、通信のために通過する必要がある中間ノードを減少し、より効果的なデータ伝送を実現する。
【0025】
前記ネットワークフレームワークは、
非登録場所に位置するUEを登録場所の前記分散型ゲートウェイに接続するように構成されるローミングゲートウェイを備える。
【0026】
本実施例において前記ローミングゲートウェイと前記分散型ゲートウェイは同じくゲートウェイの一種であるが、前記ローミングゲートウェイは非登録場所に位置するUEを登録場所の分散型ゲートウェイに接続することに用いられてもよい。
【0027】
具体的な実施過程において前記ネットワークフレームワークはさらにデータベースを含み、前記データベース内にUEの様々な情報、例えばUEの加入情報などが記憶されている。
【0028】
要するには、本実施例はネットワークフレームワークを提供し、該ネットワークフレームワークは従来のネットワーク構成と異なり、構成がより簡単であり、データと制御プレーンの分離を実現し、データ伝送と接続確立の特徴を簡略化できる。
【0030】
図3に示すように、本実施例は、実施本体が制御プレーンネットワークエレメントであるゲートウェイ切り替え方法を提供し、ステップS110〜ステップS140を含む。
【0031】
ステップS110において、切り替えリクエストメッセージを受信する。
【0032】
ステップS120において、前記切り替えリクエストメッセージに基づいてユーザ装置(UE)がゲートウェイを切り替える必要があることを判定した場合、前記制御プレーンネットワークエレメントがターゲット分散型ゲートウェイに対応するUEネットワークプロトコル(IP)アドレスを前記UEに割り当てる。
【0033】
ステップS130において、前記UE IPアドレスを前記ターゲット分散型ゲートウェイに送信し、具体的な実施過程において、前記UE IPアドレスが前記ターゲット分散型ゲートウェイとアップリンクトンネルとの対応関係の確立に用いられることが可能であり、このようにしてデータを伝送する時に、前記アップリンクトンネルのトンネル識別子とUE IPアドレスとを相互に対応し、置き換えることができる。
【0034】
ステップS140において、前記UE IPアドレスを前記ターゲット基地局に送信し、前記UE IPアドレスがさらに前記ターゲット基地局によって前記UEに送信することに用いられる。
【0035】
本実施例は
図2に示される制御プレーンネットワークエレメントに適用される方法である。本実施例において前記切り替えリクエストメッセージは基地局から受信された、UEがゲートウェイを切り替えるための切り替えリクエストメッセージであってもよい。
【0036】
ステップ120では、制御プレーンネットワークエレメントはユーザがゲートウェイを切り替える必要があるか否かを判定することができ、ステップS130では、ゲートウェイを切り替える必要がある場合、前記制御プレーンネットワークエレメントによってIPアドレスをUEに割り当て、UEに割り当てられたIPアドレスが本実施例におけるUE IPである。例えば、IPアドレスを割り当てる時に、ターゲット分散型ゲートウェイに対応するIPアドレスプールから、アイドル状態のIPアドレスを前記UEがゲートウェイを切り替えた後に通信するためのIPアドレスとして選択する。
【0037】
前記IPアドレスの割り当てが完成された後に、制御プレーンネットワークエレメントは前記IPアドレスをそれぞれターゲット分散型ゲートウェイに送信し、このようにして分散型ゲートウェイが自らでUEのIPアドレスを割り当てる必要がなく、これにより、ターゲット分散型ゲートウェイに割り当てられたUE IPアドレスを制御プレーンネットワークエレメントとターゲット基地局のそれぞれに送信するため、引き起こされる、インタラクションシグナリングが多く、インタラクション回数が多いことなどが減少される。
【0038】
ターゲット分散型ゲートウェイがUE IPアドレスを受信してからアップリンクトンネルを確立し、該UEに対して確立されたアップリンクトンネルと該UE IPアドレスとを対応的に記憶し、後続のUEとの通信を容易にする。ターゲット基地局は該UEのUE IPアドレスを受信してから、該UE IPアドレスをUEに送信し、且つUEと無線接続を確立し、UEとターゲット分散型ゲートウェイの通信を容易にする。同時に、前記ターゲット基地局はダウンリンクトンネルを確立し、且つダウンリンクトンネルと、UEのUE IPアドレスと、ターゲット分散型ゲートウェイのユーザプレーンIPアドレスとを対応的に記憶する。本実施例においてユーザプレーンIPアドレスはユーザプレーンデータ伝送のためのIPアドレスである。
【0039】
具体的な実施過程において、前記アップリンクトンネルの識別子は前記制御プレーンネットワークエレメントによって割り当てられてもよいし、ターゲット分散型ゲートウェイによって割り当てられてもよい。例えば、前記方法はさらに、アップリンクトンネル情報を割り当て、前記アップリンクトンネル情報が少なくともアップリンクトンネル識別子を含むことと、前記アップリンクトンネル情報を前記ターゲット分散型ゲートウェイに送信し、前記アップリンクトンネル識別子が前記ターゲット分散型ゲートウェイによって確立されたアップリンクトンネルの通信識別子であることとを含む。また例えば、前記方法はさらに、ターゲット分散型ゲートウェイから返信されたアップリンクトンネル識別子を受信することを含む。前記制御プレーンネットワークエレメントによってアップリンクトンネル識別子を割り当てる場合、前記UE IPアドレス、アップリンクトンネル識別子を同一の情報に含ませることができ、該情報がUEとターゲット分散型ゲートウェイの間の通信トンネルを確立するようにターゲット分散型ゲートウェイをトリガするための接続リクエストメッセージに用いられてもよく、これにより、ターゲット分散型ゲートウェイから制御プレーンネットワークエレメントに返信されるメッセージ回数及びデータ量を減少することができる。
【0040】
前記方法はさらに前記ターゲット分散型ゲートウェイにユーザプレーンIPアドレスを割り当て、前記アップリンクトンネル情報がさらに前記ユーザプレーンIPアドレスを含むことを含む。当然、具体的な実施過程では、前記分散型ゲートウェイのユーザプレーンIPアドレスは分散型ゲートウェイによって自らで割り当てられてもよい。本発明の実施例において全てのIPアドレス割り当てにおいて、対応するプリセットIPアドレスプールから現在使用されていないIPアドレスを選択して、UE IPアドレス又はユーザプレーンIPアドレスとすることができる。
【0041】
前記ユーザプレーンIPアドレスが制御プレーンネットワークエレメントによって割り当てられる場合、前記分散型ゲートウェイが一定の条件でユーザプレーンIPアドレスを自らで更新することができる。そして前記方法はさらに前記ターゲット分散型ゲートウェイから返信された更新後のユーザプレーンIPアドレスを受信することを含む。制御プレーンネットワークエレメントは更新後のユーザプレーンIPアドレスを受信し、ターゲット基地局へダウンリンクトンネル情報を送信する時に、更新後のユーザプレーンIPアドレスをターゲット基地局に送信する。
【0042】
選択可能に、前記方法はさらに、
前記ターゲット基地局へダウンリンクトンネル情報を送信し、前記ダウンリンクトンネル情報が少なくとも前記ターゲット分散型ゲートウェイのユーザプレーンIPアドレス、及びアップリンクトンネル識別子を含むことを含む。ここで、前記ユーザプレーンIPアドレス及び前記アップリンクトンネル識別子は、前記ターゲット基地局がダウンリンクトンネル識別子との対応関係を確立することに用いられる。本実施例では、前記ダウンリンクトンネルがターゲット基地局によって確立され、前記ターゲット基地局は、前記ダウンリンクトンネル情報を受信した後、ユーザプレーンIPアドレス、アップリンクトンネル識別子及びダウンリンクトンネル識別子の対応関係を確立し、このようにして、後続においてUEが分散型ゲートウェイと通信する時に、UEと通信する分散型基地局と、UEが通信するための通信トンネルとを確定することを容易にする。本実施例では前記通信トンネルはアップリンクトンネルとダウンリンクトンネルを含むことができる。
【0043】
選択可能に、前記方法はさらに、
ダウンリンクトンネル識別子を割り当て、前記ダウンリンクトンネル情報がさらに前記ダウンリンクトンネル識別子を含み、その中、前記ダウンリンクトンネル識別子が前記ターゲット基地局に確立されたダウンリンクトンネルの通信識別子であることを含む。本実施例では、前記ダウンリンクトンネル識別子は前記制御プレーンネットワークエレメントによって確定されてもよく、このようにしてターゲット基地局によってダウンリンクトンネル識別子を割り当てる必要がない。
【0044】
当然、前記ダウンリンクトンネル識別子は前記ターゲット基地局によって自らで割り当てられてもよく、この場合、前記方法はさらに前記ターゲット基地局から返信されたダウンリンクトンネル識別子を受信することを含む。
【0045】
要すると、制御プレーンネットワークエレメントがどのようにダウンリンクトンネル識別子を取得するかに関わらず、ダウンリンクトンネル識別子及びターゲット基地局のIPアドレスをターゲット分散型ゲートウェイに送信する必要があり、そのため本実施例による方法はさらに前記ダウンリンクトンネル識別子及び前記ターゲット基地局のIPアドレスを前記ターゲット分散型ゲートウェイに送信することを含む。
【0046】
前記ターゲット分散型ゲートウェイは、前記ダウンリンクトンネル識別子及びターゲット基地局のIPアドレスを受信した後に、制御プレーンネットワークエレメントへ接続変更応答メッセージを送信し、制御プレーンネットワークエレメントが接続変更応答メッセージを受信した後に、UEのために新しい接続を既に確立したと見なし、前記制御プレーンネットワークエレメントはソース基地局へ接続解放メッセージを送信し、UEとソース基地局の間の古い接続を解放することができる。
【0047】
要すると、本実施例によるゲートウェイ切り替え方法では、UEのゲートウェイ切り替えを行う時に、各ネットワークエレメント間の情報のインタラクション回数及びインタラクションデータ量が低減される。
【0049】
図4に示すように、本実施例は、実施本体が分散型ゲートウェイであるゲートウェイ切り替え方法を提供し、
制御プレーンネットワークエレメントが切り替えリクエストに基づいて割り当てたユーザ装置(UE)のUE通信プロトコルIPアドレスを受信するステップS210と、
アップリンクトンネルを確立するステップS220と、
アップリンクトンネル識別子と前記UE IPアドレスとの対応関係を記憶し、前記アップリンクトンネル識別子が前記アップリンクトンネルの通信識別子であるステップS230とを含む。
【0050】
本発明の実施例によるゲートウェイ切り替え方法はターゲット分散型ゲートウェイに適用される方法であってもよい。ステップS210でターゲット分散型ゲートウェイは制御プレーンネットワークエレメントからUE IPアドレスを直接受信し、これにより、ターゲット分散型ゲートウェイが自らでUEにIPアドレスを割り当てる必要がなく、制御プレーンネットワークエレメントに通知するための必要な情報インタラクション回数及び情報インタラクション量が低減される。
【0051】
ターゲット分散型ゲートウェイはアップリンクトンネルを確立する。アップリンクトンネルの通信識別子はアップリンクトンネル識別子と呼ばれる。本実施例では、前記ターゲット分散型ゲートウェイはアップリンクトンネル識別子とUE IPアドレスとの対応関係を確立し、これにより、後続に該UEとデータ通信する時に該アップリンクトンネル識別子に対応するアップリンクトンネルを用いてデータ伝送を行うことが容易になる。ステップS220でアップリンクトンネルの確立は、ターゲット分散型ゲートウェイのユーザプレーンIPアドレス及びアップリンクトンネル識別子の確定と、情報インタラクションによりターゲット基地局とターゲット分散型ゲートウェイの間にアップリンクトンネル識別子及びユーザプレーンIPアドレスの通知を完成させることを含む。
【0052】
当然、具体的に実施する時に、前記ターゲット分散型ゲートウェイが前記アップリンクトンネル識別子を確定する方式は少なくとも二つである。
【0053】
方式1としては、前記方法はさらに前記制御プレーンネットワークエレメントから送信されたアップリンクトンネル識別子を受信することを含む。この方式では、制御プレーンネットワークエレメントによって割り当てた後に、UE IPアドレスなどのアップリンクトンネル情報と共にターゲット分散型ゲートウェイに送信されてもよい。
【0054】
方式2としては、前記方法はさらにターゲット分散型ゲートウェイが前記アップリンクトンネルに識別子を割り当てることを含む。この方式では、前記アップリンクトンネル識別子はターゲット分散型ゲートウェイによって自らで割り当てられたものである。
【0055】
前記ターゲット分散型ゲートウェイとUEが通信するためのユーザプレーンIPアドレスは、ターゲット分散型ゲートウェイによって自らで割り当てられたものであってもよいし、制御プレーンネットワークエレメントから受信されたものであってもよい。
【0056】
これにより、前記ターゲット分散型ゲートウェイがユーザプレーンIPアドレスを取得する方式は二つである。
【0057】
方式1としては、
前記方法はさらに、
前記制御プレーンネットワークエレメントによって割り当てられたユーザプレーンIPアドレスを受信することを含む。
【0058】
本方式のさらなる改善として、前記方法はさらに、前記制御プレーンネットワークエレメントから前記ユーザプレーンIPアドレスを受信する場合、前記ユーザプレーンIPアドレスを更新することと、前記制御プレーンネットワークエレメントへユーザプレーンIPアドレスの更新情報を送信することとを含む。
【0059】
方式2としては、
自らで前記ユーザプレーンIPアドレスを割り当てる。本方式では前記ターゲット分散型ゲートウェイは自らでユーザプレーンIPアドレスを割り当て、且つ最終的に該ユーザプレーンIPアドレスを制御プレーンネットワークエレメントに送信する。
【0060】
要すると、本実施例によるゲートウェイ切り替え方法では、自らでUE IPアドレスを割り当てることが少なくとも必要ではなく、シグナリングインタラクション回数、シグナリングインタラクションのデータ量を低減することができ、且つシグナリングインタラクションによって引き起こされた遅延が大きくなる問題を減少することができる。
【0062】
図5に示すように、本実施例は、実施本体が基地局であるゲートウェイ切り替え方法を提供し、
制御プレーンネットワークエレメントから送信されたダウンリンクトンネル情報を受信し、前記ダウンリンクトンネル情報が制御プレーンネットワークエレメントによって割り当てられたユーザ装置(UE)のUEネットワークプロトコル(IP)アドレス、アップリンクトンネル識別子及びターゲット分散型ゲートウェイのユーザプレーンIPアドレスを少なくとも含むステップS310と、
ダウンリンクトンネルを確立するステップS320と、
前記UE IPアドレスを前記UEに送信して前記UEと無線接続を確立するステップS330と、
ダウンリンクトンネル識別子、アップリンクトンネル識別子及びユーザプレーンIPアドレスの対応関係を確立し、前記ダウンリンクトンネル識別子が前記ダウンリンクトンネルの通信識別子であるステップS340とを含む。
【0063】
本実施例によるゲートウェイ切り替え方法はターゲット基地局に適用されるゲートウェイ切り替え方法である。本実施例では、前記ターゲット基地局によって受信されたUE IPアドレスは制御プレーンネットワークエレメントによって割り当てられたものである。ターゲット基地局は前記ダウンリンクトンネルを確立し、UE IPアドレスを受信した後、該UE IPアドレスを対応するUEに送信し、該UEと無線接続を確立し、後続でのUEが該無線接続によって通信することを容易にする。また、ダウンリンクトンネル識別子に対応するダウンリンクトンネル及びアップリンクトンネル識別子に対応するアップリンクトンネルを利用してUEのデータダウンリンク伝送及びアップリンク伝送を行うことが容易になる。
【0064】
ステップS320でのアップリンクトンネルの確立は、ダウンリンクトンネル識別子の確定、及び情報インタラクションによりターゲット基地局とターゲット分散型ゲートウェイの間にダウンリンクトンネル識別子の相互通知を完成させることを含む。
【0065】
前記ダウンリンクトンネル識別子を確定する方式は複数であり、本実施例において以下の二つのオプション方式が提供される。
【0066】
オプション方式1としては、前記方法はさらに前記制御プレーンネットワークエレメントによって割り当てられたダウンリンクトンネル識別子を受信することを含む。この方式では、ダウンリンクトンネル識別子は制御プレーンネットワークエレメントによって割り当てられたものである。
【0067】
オプション方式2としては、前記方法はさらにターゲット基地局が自らでダウンリンクトンネル識別子を割り当てることを含む。この方式では、ダウンリンクトンネル識別子はターゲット基地局によって自らで割り当てられたものである。
【0068】
要すると、本実施例によるゲートウェイ切り替え方法は、シグナリングインタラクションが少なく、及び確立遅延が小さいという特徴を有する。
【0070】
図6に示すように、本実施例は、制御プレーンネットワークエレメントを提供し、
切り替えリクエストメッセージを受信するように構成される第一の受信ユニット210と、
前記切り替えリクエストメッセージに基づいてUEがゲートウェイを切り替える必要があることを判定した場合、ターゲット分散型ゲートウェイに対応するUEのネットワークプロトコル(IP)アドレスを前記UEに割り当てるように構成される第一の割り当てユニット220と、
前記UE IPアドレスを前記ターゲット分散型ゲートウェイに送信するように構成される第一の送信ユニット230とを備え、
前記第一の送信ユニット230はさらに前記UE IPアドレスを前記ターゲット基地局に送信するように構成され、前記UE IPアドレスがさらに前記ターゲット基地局によって前記UEに送信することに用いられる。
【0071】
本実施例による制御プレーンネットワークエレメントは
図2に示されるネットワークフレームワークにおける制御プレーンネットワークエレメントであってもよく、ネットワーク側に位置する機能エンティティである。前記第一の受信ユニット210及び第一の送信ユニット230は、前記制御プレーンネットワークエレメントの通信インターフェースに対応してもよい。ここでの通信インターフェースは無線インターフェース又は有線インターフェースであってもよい。前記有線インターフェースは電気ケーブルインタフェース又は光ケーブルインタフェースであってもよい。
【0072】
第一の割り当てユニット220は、制御プレーンネットワークエレメント内のプロセッサ又は処理回路に対応してもよい。前記プロセッサは中央プロセッサ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、アプリケーションプロセッサ又はプログラマブルアレイなどの処理構成を含むことができる。前記処理回路は特定用途向け集積回路を含むことができる。前記プロセッサ又は処理回路は、所定の命令を実行することにより、UEがゲートウェイを切り替え及びU IPアドレスを割り当てるか否かを判定できる。
【0073】
いくつかの実施例では、前記第一の割り当てユニット220はさらにアップリンクトンネル情報を割り当てるように構成され、前記アップリンクトンネル情報が少なくともアップリンクトンネル識別子を含み、前記第一の送信ユニット230はさらに前記アップリンクトンネル情報を前記ターゲット分散型ゲートウェイに送信するように構成され、前記アップリンクトンネル識別子が前記ターゲット分散型ゲートウェイによって確立されたアップリンクトンネルの通信識別子である。これにより、制御プレーンネットワークエレメントは、UE IPアドレスだけでなく、アップリンクトンネル識別子を割り当てることができる。当然、具体的に実施する際に、アップリンクトンネル識別子はターゲット分散型ゲートウェイによって割り当てられる可能性があり、この場合、前記第一の受信ユニット210はさらにターゲット分散型ゲートウェイから返信されたアップリンクトンネル識別子を受信することに用いられてもよい。
【0074】
別のいくつかの実施例では、前記第一の割り当てユニット220はさらに前記ターゲット分散型ゲートウェイにユーザプレーンIPアドレスを割り当てるように構成され、前記アップリンクトンネル情報がさらに前記ユーザプレーンIPアドレスを含む。本実施例では前記ユーザプレーンIPアドレスは制御プレーンネットワークエレメントにおける第一の割り当てユニット220によって割り当てられてもよい。当然、前記制御プレーンネットワークエレメントが前記ユーザプレーンIPアドレスを取得するのは、第一の受信ユニット210によって実現されても良く、前記第一の受信ユニット210は、前記ターゲット分散型ゲートウェイから返信された更新後のユーザプレーンIPアドレスを受信することに用いられる。
【0075】
いくつかの実施例では、前記第一の送信ユニット230は、前記ターゲット基地局へダウンリンクトンネル情報を送信するように構成され、前記ダウンリンクトンネル情報が少なくとも前記ターゲット分散型ゲートウェイのユーザプレーンIPアドレス、及びアップリンクトンネル識別子を含む。ここで、前記ユーザプレーンIPアドレス及び前記アップリンクトンネル識別子は、前記ターゲット基地局がダウンリンクトンネルを確立することに用いられる。
【0076】
前記ダウンリンクトンネル識別子は制御プレーンネットワークエレメントによって割り当てられてもよいし、制御プレーンネットワークエレメントによってターゲット基地局から受信されてもよい。例えば、前記第一の割り当てユニット220はダウンリンクトンネル識別子を割り当てることに用いられ、前記ダウンリンクトンネル情報がさらに前記ダウンリンクトンネル識別子を含み、前記ダウンリンクトンネル識別子が前記ターゲット基地局によって確立されたダウンリンクトンネルの通信識別子である。また、例えば、前記第一の受信ユニット210は、前記ターゲット基地局から返信されたダウンリンクトンネル識別子を受信することに用いられる。
【0077】
前記第一の送信ユニット230は、前記ダウンリンクトンネル識別子及び前記ターゲット基地局のIPアドレスを前記ターゲット分散型ゲートウェイに送信するように構成される。本実施例では、前記第一の送信ユニット230によって、ターゲット分散型ゲートウェイへダウンリンクトンネル識別子及びターゲット基地局のIPアドレスを送信する。
【0078】
本実施例による制御プレーンネットワークエレメントは実施例2におけるゲートウェイ切り替え方法を実現するためのハードウェアを提供することができ、同様にインタラクションシグナリングが少なく、及び遅延が小さいという特徴を有する。
【0080】
図7に示すように、本実施例は分散型ゲートウェイを提供し、
制御プレーンネットワークエレメントが切り替えリクエストに基づいて割り当てたユーザ装置(UE)のUEネットワークプロトコル(IP)アドレスを受信するように構成される第二の受信ユニット310と、
アップリンクトンネルを確立するように構成される第一の確立ユニット320と、
アップリンクトンネル識別子と前記UE IPアドレスとの対応関係を記憶するように構成され、前記アップリンクトンネル識別子が前記アップリンクトンネルの通信識別子である記憶ユニット330とを備える。
【0081】
本実施例による分散型ゲートウェイは実施例3におけるゲートウェイ切り替え方法を実現することに用いられてもよい。
【0082】
前記第二の受信ユニット310は様々なタイプの受信インターフェース、例えば有線インターフェース又は無線インターフェースに対応することが可能である。
【0083】
前記第一の確立ユニット320はプロセッサ又は処理回路に対応してもよい。前記処理プロセッサ又は処理回路の具体的な説明について上記実施例の対応する部分を参照でき、ここで説明を省略する。
【0084】
本実施例における前記記憶ユニット330は様々なタイプの記憶媒体に対応してもよく、前記記憶媒体がRAM又はROM又はflashなどの様々なタイプの記憶媒体であってもよい。
【0085】
いくつかの実施例では、前記ゲートウェイはさらに、
前記制御プレーンネットワークエレメントから送信されたアップリンクトンネル識別子を受信するように構成される第二の受信ユニット310を備え、
別のいくつかの実施例では、前記ゲートウェイはさらに前記アップリンクトンネルに識別子を割り当てるように構成される第二の割り当てユニットを備える。ここでの第二の割り当てユニットは前記第一の割り当てユニットの構成と同様であってもよいが、前記プロセッサ又は処理回路に限定されない。
【0086】
いくつかの実施例では、前記ゲートウェイはさらに、
前記制御プレーンネットワークエレメントによって割り当てられたユーザプレーンIPアドレスを受信するように構成される第二の受信ユニット310を備え、
いくつかの実施例では、前記ゲートウェイはさらに、自らで前記ユーザプレーンIPアドレスを割り当てるように構成される第二の割り当てユニットを備える。
【0087】
また、前記ゲートウェイはさらに、前記制御プレーンネットワークエレメントから前記ユーザプレーンIPアドレスを受信する時に、前記ユーザプレーンIPアドレスを更新するように構成される更新ユニットと、前記制御プレーンネットワークエレメントへユーザプレーンIPアドレスの更新情報を送信するように構成される第二の送信ユニットとを備える。前記更新ユニットはプロセッサ又は処理回路に対応してもよい。前記第二の送信ユニットは同様にプロセッサ又は処理回路に対応してもよい。
【0088】
要すると、本実施例による分散型ゲートウェイは実施例3によるゲートウェイ切り替え方法を実現するためのハードウェアを提供することに用いられてもよく、同様にシグナリングインタラクションが少なく、及び遅延が小さいという特徴を有する。
【0090】
図8に示すように、本実施例による基地局は、
制御プレーンネットワークエレメントから送信されたダウンリンクトンネル情報を受信するように構成され、前記ダウンリンクトンネル情報が少なくとも制御プレーンネットワークエレメントによって割り当てられたユーザ装置(UE)のUEネットワークプロトコル(IP)アドレス、アップリンクトンネル識別子及びターゲット分散型ゲートウェイのユーザプレーンIPアドレスを含む第三の受信ユニット410と、
ダウンリンクトンネルを確立するように構成される第二の確立ユニット420と、
前記UE IPアドレスを前記UEに送信して前記UEと無線接続を確立するように構成される第三の確立ユニット430と、
ダウンリンクトンネル識別子、アップリンクトンネル識別子及びユーザプレーンIPアドレスの対応関係を確立するように構成され、前記ダウンリンクトンネル識別子が前記ダウンリンクトンネルの通信識別子である第四の確立ユニット440とを備える。
【0091】
本実施例による基地局は
図2における基地局に対応してもよいし、実施例2〜実施例4における対応するターゲット基地局に対応してもよい。
【0092】
前記第三の受信ユニット410は、ターゲット分散型ゲートウェイ及び/又は前記制御プレーンネットワークエレメントと通信できる通信インターフェースに対応してもよい。
【0093】
前記第二の確立ユニット420、第三の確立ユニット430及び第四の確立ユニット440はプロセッサ又は処理回路に対応してもよい。前記プロセッサ又は処理回路の詳細な構成について上記実施例の対応する部分を参照でき、ここで説明を省略する。
【0094】
いくつかの実施例では、前記第三の受信ユニット410は、前記制御プレーンネットワークエレメントによって割り当てられたダウンリンクトンネル識別子を受信するように構成され、
別のいくつかの実施例では、前記基地局はさらに自らでダウンリンクトンネル識別子を割り当てるように構成される第三の割り当てユニットを備える。前記第三の割り当てユニットはプロセッサ又は処理回路に対応してもよく、前記プロセッサ又は処理回路の具体的な構成について上記の対応する部分を参照できる。
【0095】
要すると、本実施例による基地局は、実施例4によるゲートウェイ切り替え方法を実現するためのハードウェアを提供することができ、同様にシグナリングインタラクションが少なく、及び遅延が小さいという特徴を有する。
【0096】
本発明の実施例による通信装置は、
他の電子装置と情報インタラクションを行うように構成される通信インターフェースと、
コンピュータプログラムを記憶するように構成されるメモリと、
前記通信インターフェース及び前記メモリのそれぞれに接続され、所定のコンピュータプログラムを実行することにより、上記の任意の一つ又は複数の技術的解決策によるゲートウェイ切り替え方法を実現することができるプロセッサとを備える。
【0097】
ここでの通信装置は制御プレーンネットワークエレメント、ゲートウェイ、基地局又は端末などであってもよい。
【0098】
ここでの通信インターフェースは有線インターフェース又は無線インターフェースであってもよく、通信装置が他の通信装置と情報インタラクションを行い、例えばアップリンクトンネル識別子のインタラクション、UE IPアドレスのインタラクションなどを行うことに用いられてもよい。
【0099】
前記メモリは、前記コンピュータプログラムを記憶することに用いられてもよい様々なタイプの記憶媒体を含むことができ、前記記憶媒体が読み取り専用記憶媒体、ランダム記憶媒体又はフラッシュメモリなどであってもよい。本実施例では前記メモリは、前記コンピュータプログラムを非一時的に記憶することに用いられてもよい非一時的記憶媒体であってもよい。
【0100】
前記プロセッサはアプリケーションプロセッサ(AP:Application Processor)、中央プロセッサ(CPU:Central Processing Unit)、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)又は(FPGA:Field Programmable Gate Array)などであってもよい。
【0101】
前記プロセッサはバスを介して前記通信インターフェース及びメモリのそれぞれに接続されてもよく、前記バスは集積回路(IIC)バス又は周辺機器相互接続規格(PCI)バスなどであってもよい。
【0102】
本実施例では、前記通信装置は上記ゲートウェイ切り替え方法のうちの一つ又は複数を実行することができ、具体的に
図3〜
図5及び
図9に示す方法のうちの一つ又は複数を実行することができる。
【0103】
本発明の実施例によるコンピュータ記憶媒体は、コンピュータ実行可能命令を記憶し、前記コンピュータ実行可能命令により上記の任意の一つ又は複数の技術的解決策によるゲートウェイ切り替え方法を実現する。
【0104】
前記コンピュータ記憶媒体は、モバイル記憶装置、読み出し専用メモリ(ROM:Read−Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)、磁気ディスク又は光ディスクなどのプログラムコードを記憶できる各種の媒体であってもよく、非一時的記憶媒体として選択されてもよい。
【0105】
以下に上記の任意の実施例と組み合わせていくつかの具体的な例を提供する。
【0107】
図9に示すように、本例においてゲートウェイ切り替え方法が提供され、ステップS1〜ステップS12を含む。
【0108】
ステップS1において、基地局2は制御プレーンネットワークエレメントへ切り替えリクエストメッセージを送信する。
【0109】
ステップS2において、制御プレーンネットワークエレメントは分散型ゲートウェイ2へ接続リクエストメッセージを送信し、具体的には、制御プレーンネットワークエレメントは、基地局2と分散型ゲートウェイ1(UEの既存の接続に係るゲートウェイであり、ゲートウェイ1と略称)とが最適に接続されていないと判定した場合、切り替えリクエストメッセージに含まれる接続関連情報(例えばAPN:Access pointer)に基づき、新しい分散型ゲートウェイ(ターゲット分散型ゲートウェイに対応し、ゲートウェイ2と略称する)を選択し、ゲートウェイ2のユーザプレーンIPアドレスを取得することを含む。該ユーザプレーンIPアドレスに基づき、制御プレーンネットワークエレメントはゲートウェイ2へ接続リクエストメッセージを送信し、制御プレーンネットワークエレメントはゲートウェイ2に対応するUE IPアドレス(例えばゲートウェイ2に管理されたIPアドレスプール、アンカーポイントがゲートウェイ2にある)をUEに割り当て、メッセージにUEの新しいUE IPアドレスを含ませる。ゲートウェイ2は前記ターゲット分散型ゲートウェイである。
【0110】
ステップS3において、ゲートウェイ2は制御プレーンネットワークエレメントへ接続応答メッセージを送信し、その内容は、アップリンクトンネルをゲートウェイ2に接続するアップリンクトンネル識別子(TEID:Tunnel Endpointer Identity)を含むが、これに限定されない。該ステップで、ゲートウェイ2は制御プレーンネットワークエレメントへステップ2と異なるゲートウェイのユーザプレーンIPアドレスを返信することができ、この場合、制御プレーンネットワークエレメントは、後続のメッセージで、ゲートウェイから返信された更新後のゲートウェイユーザプレーンIPアドレスを使用する。
【0111】
ステップS4において、制御プレーンネットワークエレメントは基地局2へ応答メッセージを送信し、応答メッセージの内容がUEの新しいIPアドレス、ゲートウェイ2のTEID及びIPアドレスを含むが、これらに限定されない。本例では基地局2は即ち前記ターゲット基地局である。
【0112】
ステップS5において、基地局2はUEと情報インタラクションを行い、且つ無線リソース割り当てを行い、具体的には、基地局2がUEへUEに割り当てられたUE IPアドレスを伝送し、対応する無線リソースを割り当てることを含むことができる。
【0113】
ステップS6において、基地局2は制御プレーンへ応答メッセージを送信し、応答メッセージの内容が基地局によって割り当てられたダウンリンクトンネルのダウンリンクトンネル識別子TEIDを含むが、これに限定されない。
【0114】
ステップS7において、制御プレーンネットワークエレメントはゲートウェイ2へ接続変更リクエストメッセージを送信し、接続変更リクエストメッセージの内容が基地局2によって割り当てられたTEIDと基地局のIPアドレスを含むが、これらに限定されない。
【0115】
ステップS8において、ゲートウェイ2は制御プレーンネットワークエレメントへ接続変更応答メッセージを返信する。
【0116】
ステップS9において、制御プレーンネットワークエレメントは基地局1へ古い接続の解放メッセージを送信する。ここでの基地局1は上記実施例におけるソース基地局に相当する。
【0117】
ステップS10において、基地局1はUEとシグナリングインタラクションを行い、無線リソースを解放する。
【0118】
ステップS11において、制御プレーンネットワークエレメントとゲートウェイ1は古い接続の解放メッセージを送信し、ゲートウェイ1の古いPDN情報を解放する。
【0119】
ステップS12において、基地局1は制御プレーンネットワークエレメントへ接続解放完了メッセージを送信し、古い接続の解放を完了する。
【0120】
本実施例ではステップS9〜ステップS11は同時に実行されてもよい。
【0122】
本例においてゲートウェイ切り替え方法が提供され、以下のステップを含む。
【0123】
ステップS21において、基地局2は制御プレーンネットワークエレメントへ切り替えリクエストメッセージを送信する。
【0124】
ステップS22において、制御プレーンネットワークエレメントは、基地局2とゲートウェイ1(UEの既存の接続に係るゲートウェイ)とが最適に接続されていないと判定した場合、切り替えリクエストメッセージに含まれる接続関連情報(例えばAPN)に基づき、新しいゲートウェイ(即ちゲートウェイ2)を選択し、ゲートウェイ2のユーザプレーンIPアドレスを取得する。該ユーザプレーンIPアドレスに基づき、制御プレーンネットワークエレメントはゲートウェイ2へ接続リクエストメッセージを送信し、制御プレーンネットワークエレメントはゲートウェイ2に適するUE IPアドレス(例えばゲートウェイ2に管理されるIPアドレスプール、アンカーポイントがゲートウェイ2にある)をUEに割り当て、メッセージにUEの新しいUE IPアドレス及びアップリンクトンネル識別子TEIDを含める。ゲートウェイ2は前記ターゲット分散型ゲートウェイである。
【0125】
ステップS23において、ゲートウェイ2は制御プレーンネットワークエレメントへ接続応答メッセージを送信する。
【0126】
ステップS24において、制御プレーンネットワークエレメントは基地局2へメッセージを送信し、その内容がUEの新しいIPアドレス、ゲートウェイ2のTEIDとIPアドレスを含むが、これらに限定されない。本例では基地局2は即ち前記ターゲット基地局である。
【0127】
ステップS25において、基地局2はUEとメッセージインタラクションを行う。基地局2はUEへUEに割り当てられたUE IPアドレスを伝送し、対応する無線リソースを割り当てる。
【0128】
ステップS26において、基地局2は制御プレーンネットワークエレメントへ応答メッセージを送信し、応答メッセージの内容が基地局2に割り当てられたダウンリンクトンネルのダウンリンクトンネル識別子TEIDを含むが、これに限定されない。
【0129】
ステップS27において、制御プレーンネットワークエレメントはゲートウェイ2へ接続変更リクエストメッセージを送信し、接続変更リクエストメッセージの内容が基地局2に割り当てられたTEIDと基地局のIPアドレスを含むが、これらに限定されない。
【0130】
ステップS28において、ゲートウェイ2は制御プレーンネットワークエレメントへ接続変更応答メッセージを返信する。
【0131】
ステップS29において、制御プレーンネットワークエレメントは基地局1へ接続解放メッセージを送信する。ここでの基地局1は上記の実施例におけるソース基地局に相当する。
【0132】
ステップS30において、基地局1はUEとシグナリングインタラクションを行い、無線リソースを解放する。
【0133】
ステップS31において、制御プレーンネットワークエレメントはゲートウェイ1とシグナリングインタラクションを行い、古いPDN情報を解放する。
【0134】
ステップS32において、基地局1は制御プレーンネットワークエレメントへ接続解放完了メッセージを送信し、古い接続の解放を完了する。
【0136】
本例においてゲートウェイ切り替え方法が提供され、以下のステップを含む。
【0137】
ステップS31において、基地局2は制御プレーンへ切り替えリクエストメッセージを送信する。
【0138】
ステップS42において、制御プレーンネットワークエレメントは基地局2とゲートウェイ1(UEの既存の接続に係るゲートウェイ)が最適に接続されていないと判定した場合、制御プレーンネットワークエレメントは切り替えリクエストメッセージに含まれた接続関連情報(例えばAPN)に基づき、新しいゲートウェイ(即ちゲートウェイ2)を選択し、ゲートウェイ2のユーザプレーンIPアドレスを取得する。該ユーザプレーンIPアドレスに基づき、制御プレーンネットワークエレメントはゲートウェイ2へ接続リクエストメッセージを送信し、制御プレーンネットワークエレメントはゲートウェイ2に適するUE IPアドレス(例えばゲートウェイ2に管理されたIPアドレスプール、アンカーポイントがゲートウェイ2にある)をUEに割り当て、メッセージにUEの新しいUE IPアドレス及びダウンリンクトンネル識別子TEIDを含める。ゲートウェイ2は前記ターゲット分散型ゲートウェイである。
【0139】
ステップS43において、ゲートウェイ2は制御プレーンネットワークエレメントへ接続応答メッセージを送信し、メッセージ内容がアップリンクトンネルのTEID、即ちゲートウェイTEIDを含むが、これに限定されない。
【0140】
ステップS44において、制御プレーンネットワークエレメントは基地局2へメッセージを送信し、その内容がUEの新しいIPアドレス、ゲートウェイ2のTEIDとIPアドレス、及び基地局2のTEIDを含むが、これらに限定されない。本例では基地局2は、即ち前記ターゲット基地局である。ここでの基地局2のTEIDは、即ち前記ダウンリンクトンネルのダウンリンクトンネル識別子である。
【0141】
ステップS45において、基地局2はUEとメッセージインタラクションを行う。基地局2はUEへUEに割り当てられたUE IPアドレスを伝送し、対応する無線リソースを割り当てる。
【0142】
ステップS46において、基地局2は制御プレーンネットワークエレメントへ応答メッセージを送信する。
【0143】
ステップS47において、制御プレーンネットワークエレメントはゲートウェイ2へ接続変更リクエストメッセージを送信し、接続変更リクエストメッセージの内容が基地局2に割り当てられたTEIDと基地局のIPアドレスを含むが、これらに限定されない。
【0144】
ステップ48において、ゲートウェイ2は制御プレーンネットワークエレメントへ接続変更応答メッセージを返信する。
【0145】
ステップS49において、制御プレーンネットワークエレメントは基地局1へ接続解放メッセージを送信する。ここでの基地局1は上記実施例におけるソース基地局に相当する。
【0146】
ステップS50において、基地局1はUEとシグナリングインタラクションを行い、無線リソースを解放する。
【0147】
ステップS51において、制御プレーンネットワークエレメントはゲートウェイ1とシグナリングインタラクションを行い、古いPDN情報を解放する。
【0148】
ステップS52において、基地局1は制御プレーンネットワークエレメントへ解放完了メッセージを送信し、古い接続の解放を完了する。
【0149】
本出願が提供するいくつかの実施例では、開示された装置及び方法は他の方式により実現されてもよいと理解すべきである。上述した装置の実施例は例示的なものだけであり、例えば、前記ユニットの区分はロジック機能的区分だけであり、実際に実施する時に他の区分方式もあり得て、例えば複数のユニット又は部材は組み合わせられてもよい又は別のシステムに統合されてもよく、又はいくつかの特徴は無視されてもよく、又は実行されなくてもよい。また、示される又は議論される相互結合又は直接結合又は通信接続はいくつかのインターフェース、装置又はユニットを介する間接的結合又は通信接続であってもよく、電気的、機械的又は他の形態であってもよい。
【0150】
分離部材として説明された前記ユニットは物理的に分離するものであってもよく又は物理的に分離するものでなくてもよく、ユニットとして表示された部材は物理的ユニットであってもよく又は物理的ユニットでなくてもよく、即ち一つの箇所に位置してもよく、又は複数のネットワークユニットに分布してもよい。実際のニーズに応じてその中の一部又は全てのユニットを選択して本実施例の解決策の目的を達成することができる。
【0151】
また、本発明の各実施例における各機能ユニットは全て一つの処理ユニットに統合されてもよく、個々のユニットはそれぞれユニットとして用いられてもよく、二つ又は二つ以上のユニットは一つのユニットに統合されてもよく、上記の統合されたユニットはハードウェアの形態で実現されてもよく、またハードウェア機能ユニットとソフトウェア機能ユニットの組み合わせの形態で実施されてもよい。
【0152】
上記は本発明の具体的な実施形態に過ぎず、本発明の保護範囲はこれに限定されず、本発明の原理に従ってなされた変更は全て本発明の保護範囲に含まれると理解されるべきである。