(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6666095
(24)【登録日】2020年2月25日
(45)【発行日】2020年3月13日
(54)【発明の名称】小さな容器進入部直径を有するバルブ
(51)【国際特許分類】
F17C 13/04 20060101AFI20200302BHJP
B01D 46/04 20060101ALI20200302BHJP
F16K 31/122 20060101ALI20200302BHJP
【FI】
F17C13/04 301Z
B01D46/04 104
F16K31/122
【請求項の数】10
【外国語出願】
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2015-183155(P2015-183155)
(22)【出願日】2015年9月16日
(65)【公開番号】特開2016-65640(P2016-65640A)
(43)【公開日】2016年4月28日
【審査請求日】2018年9月7日
(31)【優先権主張番号】14/488,642
(32)【優先日】2014年9月17日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】15183812.5
(32)【優先日】2015年9月4日
(33)【優先権主張国】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】515322297
【氏名又は名称】ゼネラル エレクトリック テクノロジー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
【氏名又は名称原語表記】General Electric Technology GmbH
(74)【代理人】
【識別番号】100105588
【弁理士】
【氏名又は名称】小倉 博
(74)【代理人】
【識別番号】100129779
【弁理士】
【氏名又は名称】黒川 俊久
(74)【代理人】
【識別番号】100137545
【弁理士】
【氏名又は名称】荒川 聡志
(72)【発明者】
【氏名】ペア−エリク アルベルト アッペロ
【審査官】
家城 雅美
(56)【参考文献】
【文献】
米国特許第05657790(US,A)
【文献】
特表昭63−500884(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2005/0210842(US,A1)
【文献】
特開昭51−142167(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2013/0153039(US,A1)
【文献】
国際公開第2013/138092(WO,A2)
【文献】
特開2006−275179(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F17C 1/00−13/12
B01D46/04
F16K31/122
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
バルブ(10)と圧力容器(24)とを備える装置であって、
前記バルブ(10)が、
側面(32)に少なくとも1つの開口(32a)が設けられているハウジング(12)と、
前記ハウジング(12)内に摺動可能に配置された寸法の大きい第1の部分及び寸法の小さい第2の部分を少なくとも含むプランジャ(18)と、
前記プランジャ(18)を移動させるための、内室(22a)及びセンタプラグ部分(62)を含む制御機構であって、前記内室(22a)が、前記ハウジングの頂部(34)から前記ハウジング内部に延在する壁部であって前記ハウジングの側面(32)の内面(38)から離間した壁部によって画成されており、前記センタプラグ部分(62)が、前記内室(22a)内に摺動可能に配置されている、制御機構と
を備えており、前記バルブ(10)が、前記圧力容器(24)の少なくとも1つの開口(46)に接続されており、
前記圧力容器(24)が、該圧力容器内部に圧縮空気(CA)が収容される内部領域(26)を有しており、
前記圧力容器(24)に接続された前記バルブ(10)が閉位置にあるときに、前記プランジャ(18)の寸法の大きい第1の部分が前記圧力容器(24)の少なくとも1つの開口(46)及び内部領域の外側に位置し、且つ前記寸法の小さい第2の部分が、前記圧力容器の少なくとも1つの開口(46)を越えて前記圧力容器の内部領域(26)内に侵入する、装置。
【請求項2】
前記ハウジング(12)が底部(12a)を有しており、前記圧力容器(24)が、該圧力容器内に配置されたノズル管(28)であって前記ハウジングの底部(12a)に接続されたノズル管(28)を含んでいる、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記底部(12a)が前記ハウジング(12)から延びている、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記底部(12a)が管状であり、且つ前記ノズル管(28)の内面(28a)に螺合するように寸法決めされている、請求項2に記載の装置。
【請求項5】
前記ハウジング(12)が、前記プランジャ(18)が前記ハウジング内で開位置に移動する際の、前記ハウジング(12)と前記プランジャ(18)との間の衝撃及び衝撃ノイズを低下させる緩衝機構(30)をさらに含んでいる、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の装置。
【請求項6】
前記制御機構が、前記ハウジング(12)の内室(22a)への流体の流出及び流入量を制御するための、前記ハウジング(12)に設けられたバルブ(14)をさらに含んでいる、請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の装置。
【請求項7】
バルブ(10)であって、
寸法の大きい第1の外側部分及び寸法の小さい第2の外側部分を有するハウジング(12)であって、該ハウジングが、寸法の大きい第1のキャビティ部分及び寸法の小さい第2のキャビティ部分を有するキャビティを有していて、前記第1のキャビティ部分が、該ハウジング(12)の第1の外側部分に完全に内包されており、側面(32)に少なくとも1つの開口(32a)が設けられているハウジング(12)と、
前記ハウジング(12)内に摺動可能に配置された寸法の大きい第1の部分及び寸法の小さい第2の部分を少なくとも含むプランジャ(18)と、
前記プランジャ(18)を移動させるための、前記第1のキャビティ部分の内部の内室(22a)、プラグ部分(62)、シール座(20)及びバルブ(14)を含む制御機構であって、前記内室(22a)が、前記ハウジングの頂部(34)から前記ハウジング内部に延在する壁部であって前記ハウジングの側面(32)の内面(38)から離間した壁部によって画成されており、前記プラグ部分(62)が、前記内室(22a)内に摺動可能に配置された前記プランジャの第2の部分の円筒部分(66a)から延在している、制御機構と
を備えるバルブ(10)。
【請求項8】
前記プランジャ(18)が、少なくとも前記ハウジング(12)の第1のキャビティ部分内に摺動可能に配置されている、請求項7に記載のバルブ。
【請求項9】
前記プランジャ(18)の第2の部分が、前記ハウジング(12)の第2のキャビティ部分に進入するように形成されている、請求項7又は請求項8に記載のバルブ。
【請求項10】
前記ハウジング(12)から延びている底部(12a)をさらに備える、請求項7乃至請求項9のいずれか1項に記載のバルブ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は全般的に、通過する汚染ガスを濾過するために用いられる、フィルタ装置内に配置されたフィルタバッグ等のフィルタユニットの少なくとも一部をクリーニングするために用いられるクリーニングバルブに関する。より詳細には、本明細書は比較的小さな容器進入部直径を有するクリーニングバルブであって、より少ない設置溶接と、減じられた圧力容器壁厚さとを必要とする一方で、クリーニングバルブの信頼性又は効率は損なわれないものに関する。
【背景技術】
【0002】
工業用の「バグハウス」型フィルタ装置は、典型的には複数の並列的なフィルタユニットから成り、各フィルタユニットは、鉛直方向に配置された、複数の並列したフィルタバッグの形態のフィルタ部材を有している。このようなフィルタバッグはそれぞれ、1つの頂端部開口を有している。微粒子で汚染されたガスは、フィルタバッグを通って案内され、これにより、ガス中の同伴微粒子を濾過して捕集する。それ故、ガス中の同伴微粒子を濾過して捕集すると、「クリーニング済みのガス」が製造されることになる。より詳細には、クリーニング済みのガスは、汚染されたガスをフィルタ装置内へ案内し、1つ以上のフィルタユニットを通過させ、複数のフィルタバッグの外面から、これらのフィルタバッグの側面の流路を通ってフィルタバッグ内の内部領域へガスを流入させることにより、製造される。汚染されたガスが、フィルタバッグの外面からフィルタバッグ内の内部領域に向かって通過すると、ガス中の同伴汚染微粒子は濾過され、且つフィルタバッグの外面にダストケーキを形成して捕集される。よって、フィルタバッグの内部領域内のガスは、このように製造されたクリーニング済みのガスである。クリーニング済みのガスは、フィルタバッグの内部領域から、各フィルタバッグの頂端部開口を介して流出する。クリーニング済みのガスは、頂端部開口から、各フィルタユニットに共通の1つの出口ダクトを通って流出する。フィルタ装置の作動中、一般にはフィルタ装置の下流側に配置されたファンによって負圧が発生させられ、これにより、フィルタユニットとフィルタバッグとを通るガス流が生ぜしめられる。
【0003】
上述したように、汚染ガス中の同伴ダスト及び微粒子は、フィルタバッグの外面によって濾過され且つフィルタバッグの外面で捕集されるので、そこにダストケーキが形成されることになる。ダストケーキを除去するための、フィルタバッグのクリーニングは、装置の効果的且つ効率的な運転のために必要である。フィルタバッグのクリーニングは、フィルタバッグ内に、ガスを濾過する方向とは逆の方向に噴射される、圧縮空気パルスの形態の圧力媒体を用いて行われる。フィルタバッグの各列に対して配置された複数のクリーニングユニットを用いることにより、フィルタバッグの複数の列は連続的にクリーニングされる。1つのクリーニングユニットは、各フィルタバッグ列に対してほぼ同時に送られる圧縮空気パルスを発生させることにより、1列のフィルタバッグをクリーニングする。より詳細には、各クリーニングユニットは、付随するクリーニング用のフィルタバッグ列の上に配置された、このフィルタバッグ列の長さを延長するノズル管を有している。各ノズル管は一般には、各ノズル管に接続された、鉛直方向下側に向かって突出する複数の管ソケットを有している。各管ソケットは、付随する列内のフィルタバッグの頂端部開口の真上に配置されている。これらの管ソケットの役目は、ノズルを介して圧縮された空気パルスを、各フィルタバッグの頂端部開口内へ案内することである。管ソケットは通常、結合されたノズルの直径よりも約1.5〜2倍大きな直径を有している。管ソケットに結合されるノズルは、ノズル管に形成される可変直径の複数の円形孔から成る。ノズル管に沿った円形孔の可変直径は、通過する圧縮空気パルスの均等な配分を必要とする管ソケット/ノズルの総数に基づき、経験的に決定される。このように、ノズル管に配置される円形孔の直径の大小は、ノズル管入口からの円形孔の距離に左右される。このように円形孔の直径を変化させることにより、通過する圧縮空気パルスの均等な配分が達成される。
【0004】
圧縮空気パルスを用いたフィルタバッグのクリーニングでは、バルブを一時的に開いて、圧縮空気タンク又は圧力容器と、ノズル管との間に、流体流を生ぜしめる。圧縮空気タンク又は圧力容器とノズルとの間に流体が流れると、圧縮空気パルスが、ノズル管と、結合された管ソケットと、ノズルとを介して発生させられる。このように、圧縮空気パルスが、付随するフィルタバッグ列の各フィルタバッグに供給される。フィルタバッグに供給された圧縮空気パルスは、フィルタバッグの壁の内外に集積して固まるダスト及び微粒子を押し退けて除去する。これにより、フィルタバッグに形成されたダストケーキは、フィルタバッグの内部領域からフィルタバッグ側壁を通り、フィルタユニットの外側領域へ流れる圧縮空気流によって遊離させられる。遊離したダストケーキは、フィルタバッグの外側に落下して、ホッパで捕集される。
【0005】
クリーニングユニットの作動において重要な点は、上述したパルスバルブが、圧縮空気クリーニングパルスを、圧縮空気の消費量が比較的少ない、比較的高い圧力で供給する点である。パルスバルブは、ソレノイドバルブかパイロットバルブのいずれかを介して空にする、プランジャ又はダイヤフラムの後方のキャビティによって機能し、プランジャ又はダイヤフラムは、プランジャ又はダイヤフラムの一方の側における圧力容器又は空気タンクの圧力と、プランジャ又はダイヤフラムの他方の側におけるキャビティの圧力との間の圧力差により、変位させられる。圧力差によって変位させられる際に、プランジャ又はダイヤフラムは大幅に加速されて、かなりの速度に達する。最終的にプランジャ又はダイヤフラムは、極めて高い運動量で一方の終端位置に衝突する。極めて高い運動量で終端位置に衝突するプランジャ又はダイヤフラムは、衝突時に著しく大きなノイズを生ぜしめる。プランジャ又はダイヤフラムが終端位置に衝突した場合、このような衝突は同様に、比較的高い機械的応力をも生ぜしめる。バルブに加わる機械的応力は、バルブの期待運転寿命を短縮させ、性能が阻害され且つ/又は交換が必要な場合には、システムの運転コストを増大させることになる。圧縮空気タンク又は圧力容器におけるバルブの設置及び交換は、一般に、圧縮空気タンク又は圧力容器に溶接されたフランジに対するバルブのボルト締めを必要とする。圧縮空気タンク又は圧力容器に対するフランジの溶接は、このために比較的大量の溶接が必要とされることから、比較的高価である。タンク又は容器に対するバルブのボルト締めは、ボルトを収容するための比較的大きなバルブ外径を必要とする。このように、これらの比較的大きな直径のバルブは、その大きな寸法を収容するために、その配置をしばしばずらす必要がある。このようなことは特に、より小さなバルブピッチ、即ち、バルブ間のより小さな間隔を得るために有効である。ずらされたバルブ配置は、比較的高価でもある。よって、システムの性能を高め且つシステムの運転コストを低下させるために、機械的応力が減少され、設置及び交換費用が低下され、且つ期待運転寿命が増大されたバルブが所望されている。
【発明の概要】
【発明の効果】
【0006】
上記の観点から、本明細書では比較的小さな容器進入部直径を有するパルスバルブを開示する。また、フィルタバッグ等の複数のフィルタ部材の圧縮空気パルスクリーニングに、比較的小さな容器進入部直径を有する主題のパルスバルブを用いる方法も開示する。主題のバルブは、減少された設置溶接を必要とするか、又は設置溶接を必要とせず、これにより、設置溶接に関連するコストが削減されている。また、主題のバルブは、バルブハウジング直径をバルブのボルト締めのために適応させずに済むことから、比較的小さなバルブハウジング直径を有しており、これにより、バルブの所要空間と、これに関連するコストとが削減されている。主題のバルブの比較的小さな容器進入部直径は、これによりタンク又は容器の所要厚さが減少され、また、より薄い壁の圧縮空気タンク又は圧力容器の使用に関連してコストも削減される、という点において重要である。主題のバルブの比較的大きな寸法のプランジャタブ延在部も、高性能のフィルタクリーニングを提供する。このように、比較的小さな容器進入部直径を有する主題のパルスバルブは、フィルタユニットの少なくとも一部を効率的に圧縮空気パルスクリーニングするために役立つ。
【0007】
比較的小さな容器進入部直径を有する主題のパルスバルブは、内部にプランジャが摺動可能に配置されたハウジングを有している。ハウジングは、約10ポンド毎平方インチ(psi)〜約145psiの圧力、又は約60psiの圧力を有する圧縮空気が入った圧力容器又は圧縮空気タンクの開口内に配置されている。ハウジングは、圧力容器内に配置されたノズル管の自由端部の内面に、ハウジングの底部を結合することにより、圧力容器の開口内に気密に取り付けられている。このように、前記底部はノズル管の自由端部の内面における結合に適するように、比較的小さな容器進入部直径に寸法決めされている。ノズル管の自由端部の内面に一旦結合されると、ハウジング内に形成された1つ以上の開口が、圧力容器からハウジングを通り、流体接続されたノズル管内へ流入する圧縮空気の流れを可能にする。ノズル管を通って流れる圧縮空気は、プランジャが第1の「開」位置にある場合に、フィルタユニットの少なくとも一部を効率的にクリーニングする。
【0008】
ハウジング内の内室又はキャビティに空気等の流体を供給するためには、流体供給部がハウジングに流体接続されている。内室が空気で満たされることにより、プランジャはハウジング内で第2の「閉」位置に向かって下方に移動させられる。第2の閉位置にある場合、プランジャはハウジングの1つ以上の開口を遮断し、延いては圧縮空気タンク又は圧力容器からノズル管に流れる圧縮空気の流れを遮断する。圧力容器又は圧縮空気タンク内の圧縮空気は、約10psi〜約145psiの圧力、又は約60psiの圧力を有している。プランジャが第1の開位置にある場合、ハウジングの内室又はキャビティ内の流体圧力は、圧力容器内の圧縮空気の圧力よりも、大幅に低くなっている。プランジャが第2の閉位置にある場合、ハウジングの内室又はキャビティ内の流体圧力は、圧力容器内の圧縮空気の圧力に等しいか、又はこれよりも高くなっており、且つノズル管内の圧力よりも、大幅に高くなっている。
【0009】
プランジャが第1の開位置へ移動する際に、プランジャとハウジングとの間の衝突を低減又は緩衝するために、ハウジング内には1つ以上のクッション等の緩衝機構が配置されている。ハウジングとプランジャとの間の衝突を緩衝することにより、このような衝突により生ぜしめられる機械的応力が低下されると共に、より高い容器圧力又はタンク圧力を用いたとしても、バルブの信頼性は向上することになる。この内部緩衝機構は同様に、プランジャが第1の開位置へ変位又は移動する際のプランジャの衝突ノイズも低下させる。緩衝機構に加えて、ハウジングの内室又はキャビティ内の流体も、第1の開位置へのプランジャの移動に際するプランジャの衝突及び衝突ノイズを低減するクッション作用を提供する。
【0010】
フィルタユニットの少なくとも一部をクリーニングするために、主題のパルスバルブ装置を用いる方法では、バルブハウジングの内室又はキャビティ内の流体圧力を低下させ、圧力差によりプランジャを第1の開位置に向かって変位又は移動させることにより、圧縮空気が、圧力容器又は圧縮空気タンクからバルブハウジングを通り、フィルタユニットと流体接続されたノズル管に向かって流れるようにし、これにより、フィルタユニットを圧縮空気パルスでクリーニングする。バルブハウジングの内室又はキャビティ内の流体圧力が高まると、同様に圧力差によってプランジャが第2の閉位置に向かって変位又は移動させられ、フィルタダストケーキの形成により、フィルタユニットの更なるパルスクリーニングが指示されるまで、圧力容器又は圧縮空気タンクからの、延いてはノズル管からの圧縮空気の流れを遮断する。
【0011】
この方法の目的のために、圧力容器内の圧縮空気は、約10psi〜約145psiの圧力、又は約60psiの圧力を有している。プランジャが第1の開位置にあるとき、ハウジングの内室内の流体圧力は、圧力容器又は圧縮空気タンク内の圧縮空気の圧力よりも、大幅に低くなっている。プランジャが第2の閉位置にあるとき、ハウジングの内室内の流体圧力は、圧力容器内の圧縮空気の圧力に等しいか、又はこれよりも高く、且つノズル管の圧力よりも大幅に高くなっている。ハウジングの内室へ流入する流体の流量を制御し、延いては内室と圧力容器又は圧縮空気タンクとの間の圧力差を制御するという、主題の方法の目的のために、ハウジング内の圧力は、ソレノイドバルブ又は類似のものを用いて制御する。
【0012】
主題の方法では更に、ハウジング内に緩衝機構を設けて、プランジャが第1の開位置へ移動する際の、ハウジングとプランジャとの間の衝突を低減又は緩和する。本明細書に開示したような緩衝機構を設けることにより、プランジャが第1の開位置へ移動する際の、プランジャとハウジングとの衝突ノイズも低下される。ハウジングの内室内の流体も同様に、プランジャが第1の開位置へ移動する際の衝撃及び衝撃ノイズを低減するクッション作用を提供する。
【0013】
主題のパルスバルブ装置、及び通過する汚染ガスを濾過するための、フィルタ装置内に配置されたフィルタバッグ等のフィルタユニットの少なくとも一部をクリーニングするために主題のパルスバルブ装置を用いる方法は、記載した他の特徴の中でも特に、コストを削減する一方で、信頼性又は効率は損なわれないようにするために、比較的小さな容器進入部直径と、溶接が不要の、又は溶接が減じられた設置とを含んでいる。
【0014】
要約すると、フィルタユニットの圧縮空気パルスクリーニングに役立つバルブが提供される。このバルブは、内部に摺動可能に配置されたプランジャを備え、圧縮空気を含む圧力容器の開口内に配置され且つノズル管に着脱可能に螺合されて、ノズル管に流体接続されたハウジングと、プランジャが開位置にあるときに、フィルタユニットの少なくとも一部をクリーニングするために役立つ、圧力容器からハウジングを通ってノズル管に向かう圧縮空気流のためにハウジングに設けられた1つ以上の開口と、1つ以上の開口を遮断して、圧力容器からノズル管に向かって流れる圧縮空気流を遮断するようにプランジャを閉位置に移動させるために、ハウジング内の室に流入する流体を制御するための、ハウジング上に設けられた流体供給部とを有している。圧力容器内の圧縮空気は、約10psi〜約145psiの圧力を有している。プランジャが閉位置にある場合には、ハウジングの室内の流体圧力は、圧力容器内の圧縮空気の圧力に等しいか、又はこれよりも高く、且つノズル管の圧力よりも、大幅に高くなっている。プランジャが開位置にある場合には、ハウジングの室内の流体圧力は、圧力容器内の圧縮空気の圧力よりも低くなっている。また、ハウジングは更に、プランジャが開位置へ移動する際のハウジングとプランジャとの間の衝突を低減する緩衝機構も有している。緩衝機構は、プランジャが開位置へ移動する際のプランジャの衝突ノイズをも低下させる。更に、1つのバルブがハウジング上に設けられているか、又は管を介してハウジングに接続されている。このように、ハウジングの室に流入し且つ室から流出する流体の流量を制御するために、ソレノイドバルブが、ハウジング上に設けられている。
【0015】
要約すると、フィルタユニットの少なくとも一部をクリーニングするためにバルブを用いる方法が提供される。この方法では、バルブハウジングの室内の流体圧力を高め、この圧力に基づき、プランジャを閉位置に移動させることで、圧力容器からノズル管に向かう圧縮空気の流れを遮断し、且つ、バルブハウジングの室内の流体圧力を低下させ、この圧力に基づき、プランジャを開位置に移動させることで、圧力容器からノズル管に向かって圧縮空気が流れるようにして、ノズル管とフィルタユニットとを流体接続させ、これにより、フィルタユニットをパルスクリーニングする。圧力容器内の圧縮空気は、約10psi〜約145psiの圧力を有している。プランジャが閉位置にある場合には、ハウジングの室内の流体圧力は、圧力容器内の圧縮空気の圧力に等しいか、又はこれよりも高く、且つノズル管の圧力よりも、大幅に高くなっている。プランジャが開位置にある場合には、ハウジングの室内の流体圧力は、圧力容器内の圧縮空気の圧力よりも低くなっている。また、プランジャが開位置に移動する際の、ハウジングとプランジャとの間の衝突を低減するために、緩衝機構も設けられている。この緩衝機構は、プランジャが開位置に移動する際の、プランジャの衝突ノイズを低下させるためにも使用される。プランジャの移動を制御するためには、ハウジング上にバルブが設けられている。このように、室に流入し且つ室から流出する流体の流量を制御して、プランジャの移動を制御するために、ソレノイドバルブが、ハウジング上に設けられているか、又は管を介してハウジングに接続されている。プランジャの移動を制御することにより、ハウジング上に設けられたソレノイドバルブは、ノズル管に向かう圧縮空気の流量と、フィルタユニットのクリーニングも制御する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】本発明によるパルスバルブ装置を、第1の「開」位置にあるプランジャと共に示す概略側方断面図である。
【
図2】本発明によるパルスバルブ装置を、第2の「閉」位置にあるプランジャと共に示す概略側方断面図である。
【
図3】本発明によるパルスバルブ装置を部分的に断面して示す概略斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下に、添付図面を参照して本発明をより詳しく説明する。
【0018】
タンク又は圧力容器24の開口46内に配置するために、且つタンク又は圧力容器24内に配置されたノズル管28内への設置に適するように寸法決めされた、比較的小さな容器進入部直径Dを備えたパルスバルブ10は、フィルタユニット27内のフィルタバッグ等の、複数のフィルタ部材の効果的な圧縮空気パルス式クリーニングに用いられる。パルスバルブ10は、関連する費用を減らす設置又は交換溶接の減少、圧力容器24におけるバルブの所要スペースを減らし、圧力容器24の所要厚さを減らし、これにより関連する費用を減らす容器進入部直径Dの減少、及び本明細書で説明したように、比較的小さな容器進入部直径Dを可能にする、プランジャ18の比較的大きなタブ延在部54aを必要とする。
図1に示すように、主題のパルスバルブ10は、バルブハウジング12を有している。バルブハウジング12は、工業用途や外力に対して適当な剛性と耐久性とを有する頑丈な天然材料、例えば鉄、アルミニウム、又は別の金属、或いは合成材料、例えばプラスチック、樹脂、又は別のポリマー、から製造されている。ハウジング12は、側面32を備えて形成されている。側面32は、この側面32を貫通する1つ以上の開口32aを有している。側面32は、外面36と内面38も有している。ハウジング12の頂部34は、外面40と内面42とを有している。頂部34の内面42からは、円筒部材34aが延びている。円筒部材34aは、自由端部34cの反対側に位置する取付け端部34bを備えて形成されている。側面32の内面38と円筒部材34aとの間の内面42からは、1つ以上の緩衝機構又はクッション30が延びている。クッション30は、天然ゴム又は合成ゴム、ポリウレタン、シリコーン、又は固体表面間で反復される衝撃に対して緩衝作用を供与することができる、同様のフレキシブルな材料から製造されてよい。バルブハウジング12は、開口13を画定する底部12aも有している。底部12aは管状であり、且つノズル管28の内面28aに螺合するように寸法決めされている。このように、ねじ山29が、底部12a付近のハウジング12の外面36と、自由端部28b付近のノズル管28の内面28aとにそれぞれ設けられていて、ハウジング12とノズル管28とは、着脱可能に連結されるようになっている。ハウジング12の外面36に隣接したノズル管28の内面28aには、通路15が、ハウジング12とノズル管28との間の気密シールを保証する、Oリング等の柔軟な材料17を備えて設けられている。ハウジング12とノズル管28とが着脱可能に結合されている状態で、バルブ10は、圧力容器24の外面48に支持されるバルブハウジング12の底部リップ44で以て、圧力容器24の開口46内に配置されている。バルブハウジング12の底部リップ44には、通路50が、圧力容器24の外面48とバルブハウジング12の底部リップ44との間に気密シールを生ぜしめる、柔軟なシール部材52を備えて設けられている。バルブ10は、対向して位置する底部リップ44の外縁44a間の距離の寸法が、フィルタクリーニングのために、千鳥状にずらされたバルブ配置よりもむしろ直線的なバルブ配置を可能にするボルト締めを必要とする同様のバルブに比較して、減少されるように寸法決めされている。側面32の内面38から延在するハウジング12の内部領域22内には、弁座39が設けられている。以下でより詳細に説明するように、プランジャ18が第2の閉位置にあるとき、弁座39は、ベース60の一部に接触している。
【0019】
プランジャ18は、ハウジング12の内部領域22内で摺動可能に配置されている。プランジャ18もやはり、工業用途や外力に対して適当な剛性と耐久性とを有する頑丈な天然材料、例えば鉄、アルミニウム、又は別の金属、或いは合成材料、例えばプラスチック、樹脂、又は別のポリマー、から製造されている。プランジャ18の側面54のタブ延在部54aは、バルブハウジング12の側面32の内面38に接触して、プランジャ18とバルブハウジング12との間を気密にシールしている。タブ延在部54aと内面38との間の気密シールと一緒に、1つ以上の空気孔55が、プランジャ18の側面54を貫通して設けられている。プランジャ18の側面54を貫通する空気孔55に対して追加的又は択一的に、空気は、以下でより詳細に説明するように、タブ延在部54aと内面38との間に漏出することができるようになっていてよい。タブ延在部54aの自由端部56に対向して位置するプランジャ18の各側面54の内側には、ベース60がセンタプラグ部分62と共に延在しており、センタプラグ部分62は、円筒部分66aからバルブハウジング12の内室22a内へ、上方に向かって延在している。プラグ部分62は、プランジャ18の円筒部分66aの内面66から、対向して位置するベース60の外面64とは反対の方向に延びるように形成されている。プランジャ18の内面66は、プランジャ18の内側領域68と流体接続されている。プランジャ18の内面66と、バルブハウジング12の頂部34の内面42との間が内側領域68である。内側領域68の領域A1は、プランジャ18がバルブハウジング12内で移動又は摺動すると、変化する。自由端部56を、バルブハウジング12の頂部34の内面42に設けられた柔軟な緩衝機構30と接触させるために、プランジャ18のベース60が、バルブハウジング12の頂部34に向かって移動すると、内側領域68の領域A1は最小になる。内側領域68内の空気は、内側領域68の減少した領域A1から、空気孔55を通って流出し、且つ/又はタブ延在部54aの周りを通って、内部領域22の増大した領域A2内へ漏出する。
図1に示す、この第1の「開」位置において、側面54の自由端部56は、柔軟な緩衝機構30に接触しており、且つプラグ部分62は、バルブハウジング12の内室22a内で摺動して、バルブハウジング12のシール座20に接触し、内室22aからソレノイドバルブ14を通流する流体“F”を生ぜしめる。ソレノイドバルブ14は、バルブハウジング12と一体的に形成されているか、バルブハウジング12に不動に取り付けられているか、又は管(図示せず)を介してバルブハウジング12に接続されている。この第1の「開」位置において、内室22aは低圧の領域A3であり、この低圧は、プラグ部分62をシール座20に接触させるように摺動させる。
【0020】
内室22a内の圧力が低下して、流体Fを内室22aから外に向かって、通路14aとソレノイドバルブ14とを通流させると、内部領域22の領域A2は最大になる。このように、プランジャ18のプラグ部分62が、内方に向かって内室22a内へ移動し、第1の開位置ではシール座20に接触することになる。このことは、圧縮空気CAのより高い圧力流が、圧縮空気タンク24から、ハウジング12の1つ以上の開口32aを通って、流体接続されたノズル管28内に流入することを可能にする。今、
図2を参照すると、流体源14bからソレノイドバルブ14と通路14aとを介して内室22a内に流入する流体Fの流れが生ぜしめられた結果、内室22aの領域A3内の圧力が上昇して、内部領域22の領域A2は最小化される。このように、プランジャ18のプラグ部分62が、外方に向かってシール座20から内室22a内へ、第2の閉位置に移動する。このことは、圧縮空気タンク又は圧力容器24からハウジング12の1つ以上の開口32aを通り、流体接続されたノズル管28内へ流入する比較的低圧の圧縮空気CAの流れを遮断する。このように、内部領域22の減少された領域A2内の空気は、内側領域68の増大した領域A1内へ、空気孔55を通って流入し、且つ/又はタブ延在部54aの周りを通って漏出する。要するに、プラグ部分62が内室22a内のシール座20から離れ、外方に向かって移動すると、圧力容器24から内部領域22の領域A2内へ、バルブハウジング12の側面32に設けられた1つ以上の開口32aを通って流入する圧縮空気CAの流れは、プランジャ18によって遮断される。内部領域22には、ハウジング底部12aの開口13が流体接続されている。ハウジング12の底部12aは、ノズル管28に流体接続されている。このように、この第2の「閉」位置において、プランジャ18は、バルブハウジング12の内部領域22内に位置決めされていて、1つ以上の開口32aを通り、流体接続されたノズル管28内へ流入する圧縮空気CAを遮断するようになっている。流体Fがソレノイドバルブ14から通路14aを介して内室22a内へ流入すると、プラグ部分62はやはり、内室22aのシール座20から所定の距離を移動する。この第2の閉位置において、圧力容器24の内部領域26内と、バルブハウジング12の内部領域22内における圧縮空気CAは、内室22a内の流体Fの圧力よりも低くなっている。
【0021】
フィルタユニット27の少なくとも一部をクリーニングするために、主題のパルスバルブ10を用いる方法は、バルブハウジング12の内室22a内の流体Fの圧力を低下させることを含み、これにより圧力が、プランジャ18を第1の「開」位置に移動させることで、圧縮空気CAが、圧力容器又は圧縮空気タンク24からバルブハウジング12を通ってノズル管28に流入し且つノズル管28と流体接続可能になる。ノズル管28に流入するこの圧縮空気CAのパルスが、フィルタユニット27から、ホッパ捕集用に形成されたダストケーキを除去する。バルブハウジング12の内室22a内の流体Fの圧力が増大すると、圧力はやはり、プランジャ18を第2の「閉」位置に移動させ、フィルタユニット27の次のクリーニングまで、圧力容器又は圧縮空気タンク24から流体接続されたノズル管28への圧縮空気CAの流れを遮断する。
【0022】
この方法の目的のために、圧力容器24内の圧縮空気CAは、約10psi(約0.70307kg/cm
2)〜約145psiの圧力、又は約60psiの圧力を有している。プランジャ18が第1の開位置にあるとき、バルブハウジング12の内室22a内の流体Fの圧力は、圧力容器又は圧縮空気タンク24内の圧縮空気CAの圧力よりも、大幅に低くなっている。プランジャ18が第2の閉位置にあるとき、バルブハウジング12の内室22a内の流体Fの圧力は、圧力容器24の内部領域26内の圧縮空気CAの圧力に等しいか、これを上回っており、且つノズル管28内の圧力よりも、大幅に高くなっている。バルブハウジング12の内室22a内の圧力は、ソレノイドバルブ14を用いて制御されるか、又は、バルブハウジング12の内室22aに関する流体Fの流出入を制御し、延いてはプランジャ18の移動及びノズル管28への圧縮空気CAの流れを制御する、主題の方法の目的に適うものを用いて制御される。
【0023】
主題の方法は更に、バルブハウジング12内に、1つ以上のクッション30を有する緩衝機構30aを設けることを含み、これにより、プランジャ18が第1の開位置へ移動する際の、バルブハウジング12の内面42とプランジャ18の自由端部56との間の衝撃を、低減又は緩衝する。ここで説明したようにクッション30を設けることにより、プランジャ18が第1の開位置へ移動する際の、プランジャ18とバルブハウジング12との衝突ノイズも低下される。
【0024】
付加的に、緩衝機構30aは、クリーニングバルブの信頼性を損なわせることなく、クリーニングバルブによりクリーニングされるフィルタ面積の増大に対して上昇されたタンク圧力の使用を可能にする。緩衝機構30a無しでは、プランジャ18とバルブハウジング12とが比較的高速で衝突することに起因する機械的応力の増大により生ぜしめられる損傷又は摩耗に基づき、タンク圧力の上昇は、クリーニングバルブの信頼性を損なわせることになる。緩衝機構30aは、バルブハウジング12内でのプランジャ18の衝突を緩衝し、これにより、このような衝突の機械的応力を小さくし、且つクリーニングバルブ10に対する損傷又は摩耗を低減させる。よって緩衝機構30aにより、クリーニングバルブ10の信頼性は、タンク又は圧力容器24内の圧縮空気CAの圧力上昇により損なわれることはない。
【0025】
したがって、バルブ10と圧力容器24とから成る装置において、バルブ10は、少なくとも1つの開口32aを備えるハウジング12と、ハウジング12内に摺動可能に配置されたプランジャ18と、プランジャを移動させるための制御機構62,20,14とを有している。圧力容器24は、少なくとも1つの開口46を備える外面48を有している。バルブ10は、圧力容器24の少なくとも1つの開口46に接続されている。プランジャ18は少なくとも、より大きな寸法を有する第1の部分と、より小さな寸法を有する第2の部分とを有している。
【0026】
プランジャ18の第1の部分は、バルブ構造全体で見て、圧力容器24の外側に配置されている。
【0027】
このためにハウジング12は、より大きな寸法の第1のキャビティ部分と、より小さな寸法の第2のキャビティ部分とを備えた1つのキャビティを有している。またハウジング12は、より大きな寸法の第1の外側部分と、より小さな寸法の第2の外側部分も有している。第1のキャビティ部分は、ハウジング12の第1の外側部分に、完全に内包されている。
【0028】
典型的なハウジング12は円筒形である。よって、前記より大きな寸法又はより小さな寸法は、ハウジング12の異なる部分のより大きな直径又はより小さな直径を意味する。いずれにせよ、ハウジング12の断面は如何なる断面であってもよい、又はハウジング12の異なる部分の断面は如何なる断面であってもよいということは、明白である。よって前記寸法は、ハウジング12の異なる部分の断面の寸法と解釈すべきである。
【0029】
好適な実施形態を図示し且つ説明してきたが、本発明の思想及び範囲から逸脱すること無く、様々な変更及び置換が行われてよい。よって、本発明は図示して説明したものに限定はされないと理解されるべきである。
【符号の説明】
【0030】
10 パルスバルブ、 12 バルブハウジング、 14 ソレノイドバルブ、 18 プランジャ、 20 シール座、 24 圧力容器、 27 フィルタユニット、 28 ノズル管、 32a 開口、 39 弁座、 55 空気孔、 62 プラグ部分、 CA 圧縮空気