特許第6666476号(P6666476)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6666476コンタクト素子およびコンタクトシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6666476
(24)【登録日】2020年2月25日
(45)【発行日】2020年3月13日
(54)【発明の名称】コンタクト素子およびコンタクトシステム
(51)【国際特許分類】
   H01R 13/11 20060101AFI20200302BHJP
【FI】
   H01R13/11 A
   H01R13/11 K
【請求項の数】17
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2018-562593(P2018-562593)
(86)(22)【出願日】2017年6月1日
(65)【公表番号】特表2019-517717(P2019-517717A)
(43)【公表日】2019年6月24日
(86)【国際出願番号】EP2017063400
(87)【国際公開番号】WO2017207738
(87)【国際公開日】20171207
【審査請求日】2018年11月29日
(31)【優先権主張番号】102016110231.8
(32)【優先日】2016年6月2日
(33)【優先権主張国】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】501090342
【氏名又は名称】ティーイー コネクティビティ ジャーマニー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツンク
【氏名又は名称原語表記】TE Connectivity Germany GmbH
(74)【代理人】
【識別番号】100100077
【弁理士】
【氏名又は名称】大場 充
(74)【代理人】
【識別番号】100136010
【弁理士】
【氏名又は名称】堀川 美夕紀
(74)【代理人】
【識別番号】100130030
【弁理士】
【氏名又は名称】大竹 夕香子
(74)【代理人】
【識別番号】100203046
【弁理士】
【氏名又は名称】山下 聖子
(74)【代理人】
【識別番号】100121533
【弁理士】
【氏名又は名称】佐々木 まどか
(72)【発明者】
【氏名】シュミット,ヘルゲ
(72)【発明者】
【氏名】ヴァルデマール,シュタブロス
【審査官】 杉山 健一
(56)【参考文献】
【文献】 特表2000−516030(JP,A)
【文献】 特開2006−172732(JP,A)
【文献】 特開2002−063961(JP,A)
【文献】 特開2001−210418(JP,A)
【文献】 特開2014−035875(JP,A)
【文献】 特開平02−291683(JP,A)
【文献】 特表2007−510260(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01R 13/11
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンタクト素子(15)であって、
追加のコンタクト素子(20)の接触面(55)が内面に当接することにより、前記追加のコンタクト素子(20)を前記コンタクト素子(15)に電気的に接続するコンタクトボックス(30)を備え、
前記コンタクトボックス(30)は、前記コンタクト素子(15)の長手方向に延び、前記追加のコンタクト素子(20)が導入されるレセプタクル(45)を円周方向に制限するように前記円周方向に配置された、少なくとも第1のボックス部(60)、第2のボックス部(65)、第3のボックス部(135)、および第4のボックス部(140)を含み、
前記第2のボックス部(65)および前記第4のボックス部(140)は、互いに対向して配置され、前記第1のボックス部(60)を前記第3のボックス部(135)に接続し、
前記第2のボックス部(65)および前記第4のボックス部(140)は、前記第1のボックス部(60)に対して傾斜して配置され、
前記第1のボックス部(60)および前記第3のボックス部(135)は、互いに対向して配置され、
前記第2のボックス部(65)および前記第4のボックス部(140)は、剛性的に構成され、
前記第1のボックス部(60)および前記第3のボックス部(135)は、少なくとも部分的にばね弾性的に構成され、
前記1のボックス部(60)および前記第3のボックス部(135)は、前記第2のボックス部(65)および前記第4のボックス部(140)を前記追加のコンタクト素子(20)の前記接触面(55)に押し付ける締付け力(Fs)をばね弾性的に提供するように、
格子構造(69、145)および/または折り目(241、242)を備えている、
コンタクト素子(15)。
【請求項2】
前記格子構造(69、145)は、その外周が前記第1のボックス部(60)および/または前記第3のボックス部(135)の材料厚さの領域内に位置している、または、前記第1のボックス部(60)および/または前記第3のボックス部(135)の材料を貫通して延びる少なくとも1つの凹部(70、75)を備え、
前記凹部(70、75)は、凹状輪郭(80、85)を備え、
前記凹状輪郭(80、85)は、少なくとも部分的にダイヤモンド形および/または矩形および/または方形および/または多角形および/または丸形および/または長円形および/または円形および/または溝形である、
請求項に記載のコンタクト素子(15)。
【請求項3】
前記格子構造(69、145)は、少なくとも1つの追加の凹部(75)および少なくとも1つの横材(90、91)を備え、
前記横材(90、91)は、前記凹部(70)と前記追加の凹部(75)との間に配置されている、
請求項に記載のコンタクト素子(15)。
【請求項4】
前記凹部(70)および前記追加の凹部(75)は、同一の構成を有する、
請求項に記載のコンタクト素子(15)。
【請求項5】
前記横材(90、91)は、平面の構成を有し、
または
前記折り目(241、242)は、前記横材(90、91)が湾曲を備えるように構成され、
前記湾曲は、前記レセプタクル(45)に対して凹面の構成を有する、
請求項またはに記載のコンタクト素子(15)。
【請求項6】
前記折り目(241、242)は、前記横材(90、91)が、第1の横材部(245)および前記第1の横材部(245)に隣接して配置された第2の横材部(250)を含むように構成され、
前記第1の横材部(245)は、前記第2の横材部(250)に対して傾斜して配置されている、
請求項からのいずれか一項に記載のコンタクト素子(15)。
【請求項7】
前記第1の横材部(245)および前記第2の横材部(250)は、板状に構成され、
前記第1の横材部(245)は、固定端(255)によって前記第2の横材部(250)に接続され、
前記第1の横材部(245)は、前記レセプタクル(45)の方向に関して前記固定端(255)から自由端(260)の方へ内方に延びている、
請求項に記載のコンタクト素子(15)。
【請求項8】
前記第2のボックス部(65)は、少なくとも部分的に、第1の構造部(105)および少なくとも第2の構造部(110)を有するエンボス構造(100)を備え、
前記第1の構造部(105)は、前記長手方向に関して前記第2の構造部(110)からずれて横断方向に配置され、
前記追加のコンタクト素子(20)に電気的に接触する第1のコンタクト(125)が、前記第1の構造部(105)において前記レセプタクル(45)の方を向いている側に配置されている、
請求項1からのいずれか一項に記載のコンタクト素子(15)。
【請求項9】
前記横材(90、91)は、前記第1のコンタクト(125)のレベルで前記長手方向に配置され、
または
前記横材(90、91)は、前記長手方向に関して前記第1のコンタクト(125)からずれて配置されている、
請求項を含む請求項に記載のコンタクト素子(15)。
【請求項10】
前記第1の構造部(105)と前記第2のボックス部(65)の領域(195、200)との間に間隙(205、210)が配置され、
前記間隙(205、210)は、前記長手方向に延びている、
請求項に記載のコンタクト素子(15)。
【請求項11】
前記エンボス構造(100)は、第3の構造部(115)を備え、
前記第3の構造部(115)は、前記第2の構造部(110)に接続され、
前記第3の構造部(115)は、前記レセプタクル(45)の方を向いている側に第2のコンタクト(130)を備え、
前記第2のコンタクト(130)および前記第1のコンタクト(125)は、1つの接触平面(120、190)内に配置されている、
請求項から10のいずれか一項に記載のコンタクト素子(15)。
【請求項12】
前記凹部(70)および前記追加の凹部(75)は、平面(95)内に配置され、
前記平面(95)は、前記接触平面(120、190)に対して平行に配置されている、
請求項を含む請求項11に記載のコンタクト素子(15)。
【請求項13】
前記第1のボックス部(60)および前記第3のボックス部(135)は、互いに対して平行に配置され、かつ/または
前記第2のボックス部(65)および前記第4のボックス部(140)は、互いに対して平行に配置されている、
請求項1から12のいずれか一項に記載のコンタクト素子(15)。
【請求項14】
前記第1のボックス部(60)および前記第3のボックス部(135)は、前記第1のボックス部(60)と前記第3のボックス部(135)との間に配置された対称平面(155)に対して対称に構成されている、
請求項1から13のいずれか一項に記載のコンタクト素子(15)。
【請求項15】
前記第4のボックス部(140)は、少なくとも部分的に、第4の構造部(165)および少なくとも第5の構造部(170)を有する追加のエンボス構造(160)を備え、
前記第5の構造部(170)は、前記長手方向に関して前記第4の構造部(165)からずれて横断方向に配置され、
前記第4の構造部(165)において前記レセプタクル(45)の方を向いている側に第3のコンタクト(180)が配置されている、
請求項1から14のいずれか一項に記載のコンタクト素子(15)。
【請求項16】
前記格子構造(69、145)は、エキスパンデッドメタルを含む、
請求項1から15のいずれか一項に記載のコンタクト素子(15)。
【請求項17】
請求項1から16のいずれか一項に記載のコンタクト素子(15)と、前記追加のコンタクト素子(20)とを有し、
前記追加のコンタクト素子(20)は、前記接触面(55)を有する係合部(50)を含み、
前記係合部(50)は、前記レセプタクル(45)内に係合し、
前記第1のボックス部(60)および前記第3のボックス部(135)は、前記第2のボックス部(65)および前記第4のボックス部(140)を前記接触面(55)に押し付ける前記締付け力(F)を提供する、
コンタクトシステム(10)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1に記載のコンタクト素子および請求項19に記載のコンタクトシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
コンタクトボックスおよび接続部を有するコンタクト素子が知られており、コンタクトボックスは、接続部に接続され、コンタクトボックス内に内部ばねが設けられて、コンタクトボックスに導入することができる追加のコンタクト素子の係合部との電気コンタクトが確立される。コンタクトボックスは、接続部に接続される。接続部に電気ラインを締結することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的は、改善されたコンタクト素子およびそのようなコンタクト素子を有する改善されたコンタクトシステムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
この目的は、請求項1に記載のコンタクト素子および請求項19に記載のコンタクトシステムによって実現される。従属請求項には有利な実施形態を示す。
【0005】
改善されたコンタクト素子は、コンタクト素子がコンタクトボックスを含み、コンタクトボックスが、コンタクト素子の長手方向に延び、少なくとも部分的にレセプタクルを制限する状態において提供され得ることが認識されている。コンタクトボックスは、少なくとも第1のボックス部、第2のボックス部、第3のボックス部、および第4のボックス部を含む。第2のボックス部および第4のボックス部は、互いに対向して配置され、第1のボックス部を第3のボックス部に接続し、第2のボックス部および第4のボックス部は、第1のボックス部に対して傾斜して配置される。第1のボックス部および第3のボックス部は、互いに対向して配置され、第2のボックス部および第4のボックス部は、剛性的に構成される。第1のボックス部および第3のボックス部は、少なくとも部分的にばね弾性的に構成される。
【0006】
この構成の利点は、第1のボックス部および第3のボックス部の構成によってばね弾性的に突っ張り力を提供し、レセプタクルに導入された追加のコンタクト素子を、提供される締付け力によってレセプタクル内で確実に支え、追加のコンタクト素子とコンタクトボックスとの間に確実な電気コンタクトを提供することができることである。
【0007】
別の実施形態では、第1のボックス部および/または第3のボックス部は、引張ばねとして構成される。
【0008】
別の実施形態では、第1のボックス部は、格子構造および/または折り目を備える。
【0009】
別の実施形態では、格子構造は、少なくとも1つの凹部を備え、この凹部は、凹状輪郭を備え、凹状輪郭は、少なくとも部分的にダイヤモンド形および/または矩形および/または方形および/または多角形および/または丸形および/または長円形および/または円形および/または溝形である。
【0010】
別の実施形態では、格子構造は、少なくとも1つの追加の凹部および少なくとも1つの横材を備える。横材は、凹部と追加の凹部との間に配置される。
【0011】
別の実施形態では、凹部および追加の凹部は、同一の構成を有する。その結果、格子構造は、特に簡単な構成を有することができる。
【0012】
別の実施形態では、横材は、平面の構成を有する。別法として、折り目は、横材が湾曲を備えるように構成され、湾曲は、レセプタクルに対して凹面の構成を有する。その結果、コンタクト素子は、特に小さい量の設置空間を占める。
【0013】
別の実施形態では、折り目は、横材が、第1の横材部および第1の横材部に隣接して配置された第2の横材部を備える状態に構成される。第1の横材部は、第2の横材部に対して傾斜して配置される。この構成の利点は、追加のコンタクト素子がレセプタクルに挿入されたとき、第1の横材部が第2の横材部に対して低減された角度で配置され、このプロセスで横材が広がり、横材を弾性的に付勢することができることである。
【0014】
別の実施形態では、第1の横材部および第2の横材部は、板状に構成され、第1の横材部は、固定端によって第2の横材部に接続され、第1の横材部は、レセプタクルの方向に関して固定端から自由端の方へ内方に延びる。その結果、横材に対する設置空間を特に小さく保つことができる。
【0015】
別の実施形態では、第2のボックス部は、第1の構造部および少なくとも第2の構造部を有するエンボス構造を少なくとも部分的に備える。第1の構造部は、長手方向に関して第2の構造部からずれて横断方向に配置される。追加のコンタクト素子に電気的に接触する第1のコンタクトが、第1の構造部においてレセプタクルの方を向いている側に配置される。
【0016】
別の実施形態では、横材は、第1のコンタクトのレベルで長手方向に配置される。別法として、横材は、長手方向に関して第1のコンタクトからずれて配置される。
【0017】
別の実施形態では、第1の構造部と第2のボックス部の領域との間に間隙が配置され、間隙は、長手方向に延びる。
【0018】
別の実施形態では、エンボス構造は、第3の構造部を備え、第3の構造部は、第2の構造部に接続され、第3の構造部は、レセプタクルの方を向いている側に第2のコンタクトを備え、第2のコンタクトおよび第1のコンタクトは、1つの接触平面内に配置される。
【0019】
別の実施形態では、凹部および追加の凹部は、一平面内に配置され、この平面は、接触平面に対して平行に配置される。
【0020】
別の実施形態では、第1のボックス部および第3のボックス部は、互いに対して平行に配置される。追加または別法として、第2のボックス部および第4のボックス部は、互いに対して平行に配置される。
【0021】
別の実施形態では、第1のボックス部および第3のボックス部は、第1のボックス部と第3のボックス部との間に配置された対称平面に対して対称に構成される。その結果、コンタクトボックス内で特に均一の力分布が確保される。
【0022】
別の実施形態では、第4のボックス部は、第4の構造部および少なくとも第5の構造部を有する追加のエンボス構造を少なくとも部分的に備え、第5の構造部は、長手方向に関して第4の構造部からずれて横断方向に配置され、第4の構造部においてレセプタクルの方を向いている側に第3のコンタクトが配置される。
【0023】
別の実施形態では、格子構造は、材料としてエキスパンデッドメタルを含む。
【0024】
改善されたコンタクトシステムは、コンタクトシステムが、上記のように構成されたコンタクト素子と、追加のコンタクト素子とを備え、追加のコンタクト素子が、接触面を有する係合部を含み、係合部が、レセプタクル内に係合し、第1のボックス部および第3のボックス部が、第2のボックス部および第4のボックス部を接触面に押し付ける締付け力を提供する状態において提供され得ることが認識されている。
【0025】
本発明について、図を参照して以下により詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】コンタクトシステムの長手方向断面図である。
図2】第1の実施形態によるコンタクト素子の長手方向断面図である。
図3図2に示す断面A−Aに沿った図2に示すコンタクト素子の断面図である。
図4図2に示すコンタクト素子の長手方向断面の切り出し図である。
図5】第2の実施形態によるコンタクト素子の平面図である。
図6図5に示す断面B−Bに沿った図5に示すコンタクト素子の断面図である。
図7】第3の実施形態によるコンタクト素子の側面図である。
図8図7に示す断面C−Cに沿った図7に示すコンタクト素子の断面図である。
図9】第4の実施形態によるコンタクト素子の側面図である。
図10図9に示す断面D−Dに沿った図9に示すコンタクト素子の断面図である。
図11】第5の実施形態によるコンタクト素子の側面図である。
図12図11に示す断面E−Eに沿った図11に示すコンタクト素子の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下の図では、座標系5を参照する。座標系5は、x軸、y軸、およびz軸を含む。この場合、座標系5は例として、右手系として構成される。この場合、x軸を長手方向と呼び、y軸を長手方向に対する横断方向と呼び、z軸を垂直方向と呼ぶこともできる。この場合、y軸およびz軸はそれぞれ、長手方向に対して横断する方向に位置合わせされる。
【0028】
図1は、コンタクトシステム10の長手方向断面図を示す。
【0029】
コンタクトシステム10は、第1の実施形態によるコンタクト素子15と、追加のコンタクト素子20とを含む。コンタクト素子15は、電気導体25に電気的に接続することができる。
【0030】
コンタクト素子15は、コンタクトボックス30、コネクティング部35、および好ましくはコネクション部40を含む。コネクション部40は、長手方向にコンタクトボックス30とコネクティング部35との間に設けられる。コネクティング部35において、電気導体25は、好ましくは圧着接続によって、コネクティング部35に導電的に接続される。電気導体25はまた、異なる形態でコネクティング部35に接続することもできる。コネクティング部35に対する追加または別法として、追加のコンタクトボックスを設けることもできる。コネクション部40を省くこともできることに留意されたい。この場合、コネクティング部35は、コンタクトボックス30に直接接続することができる。コネクション部40はまた、図1に示す形態とは異なる形態で構成することもできる。
【0031】
コネクション部40は、コネクティング部35をコンタクトボックス30に接続する。この場合、コネクション部40は例として、本実施形態では、横断方向および/または垂直方向(y方向および/またはz方向)に柔軟に構成され、コネクティング部35とコンタクトボックス30との間の機械的変形および/または振動の伝達を低減させる。
【0032】
コンタクトボックス30は、レセプタクル45を円周方向に制限する。レセプタクル45は、コネクション部40から離れる方を向いている側にレセプタクル開口150を備える。コンタクトシステム10の組み立てた状態で、追加のコンタクト素子20の係合部50が、レセプタクル開口150によってレセプタクル45内に係合する。係合部50は、接触面55を円周方向に備える。コンタクトボックス30は、内側で接触面55に当接し、追加のコンタクト素子20をコンタクト素子15に電気的に接続する。
【0033】
図2は、図1に示すコンタクト素子15の長手方向断面図を示す。
【0034】
コンタクトボックス30は、コンタクト素子15の長手方向(x方向)に延びる。コンタクトボックス30は、壁59を備える。壁59は、第1のボックス部60および第2のボックス部65を備える。第1のボックス部60は、例として、xz平面内に延びる。第1のボックス部60は、第2のボックス部65に接続される。第2のボックス部65は、第1のボックス部60に対して直角に位置合わせされ、例としてxy平面内に延びる。
【0035】
第1のボックス部60は、ばね弾性的に、好ましくは引張ばねとして構成される。第1のボックス部60は、格子構造69を備える。本実施形態では、格子構造69は、第1の凹部70および好ましくは少なくとも第2の凹部75を備える。例として、図2に示すように、複数の凹部70、75を設けることができる。この場合、凹部70、75の数は制限されない。特に長手方向におけるコンタクトボックス30の特に小型の構成の場合、格子構造69はまた、凹部70、75のうちの1つのみを含むこともできる。
【0036】
第2の凹部75は、格子構造69においてレセプタクル開口150の方を向いている側に配置される。追加の第2の凹部75は、格子構造69においてコネクション部40の方を向いている側に配置される。第1の凹部70は、長手方向に第2の凹部75と追加の第2の凹部75との間に配置される。
【0037】
第2のボックス部65は、第1のエンボス構造100を備え、実質上剛性的にかつ屈曲に耐えるように構成される。第1のエンボス構造100に対する追加または別法として、第2のボックス部65は、押さえ材(ブレーシング)を備えることができる。
【0038】
図3は、図2に示す断面A−Aに沿った図2に示すコンタクト素子15の断面図を示す。
【0039】
コンタクトボックス30の壁59は、第3のボックス部135および第4のボックス部140を備える。第3のボックス部135は、横断方向に関して第1のボックス部60に対向して配置される。第3のボックス部135は、xz平面内に延びる。第2のボックス部65は、第1のボックス部60と第3のボックス部135との間に配置され、第3のボックス部135を第1のボックス部60に上側で接続する。
【0040】
本実施形態では、第1のボックス部60および第3のボックス部135は、互いに対して平行に配置される。第1のボックス部60および第3のボックス部135はまた、互いに対して傾斜して構成することもできる。特に、第1のボックス部60および第3のボックス部135は、レセプタクル45がレセプタクル開口150からコネクティング部35の方へ先細りするように、互いに対して配置することができる。
【0041】
本実施形態では、第3のボックス部135は、第1のボックス部60と同一に構成される。第3のボックス部135は、ばね弾性的に、好ましくは引張ばねとして構成される。第3のボックス部135は、追加の格子構造145を備える。追加の格子構造145は、第1のボックス部60の格子構造69と同一に構成される。第1のボックス部60と第3のボックス部135との間に配置され、したがってxz平面内に延びる対称平面155に対して、追加の格子構造145および格子構造69が鏡面対称に構成されると、特に有利である。格子構造69および追加の格子構造145の対称構成の結果、それぞれの格子構造69、145の均一の荷重が確保される。
【0042】
第4のボックス部140は、z方向に関して第2のボックス部65に対向して配置される。この場合、第2のボックス部65は、レセプタクル45の上方に配置され、第4のボックス部140は、レセプタクル45の下方に配置される。第4のボックス部140は、横断方向に関して第1のボックス部60と第3のボックス部135との間に配置され、第1のボックス部60を第3のボックス部135に接続する。第4のボックス部140が第2のエンボス構造160を備えると、特に有利である。第2のエンボス構造160に対する追加または別法として、第4のボックス部140は、押さえ材(ブレーシング)を備えることができる。第4のボックス部140は、実質上剛性的にかつ屈曲に耐えるように構成される。
【0043】
図4は、図2に示すコンタクト素子15の長手方向断面の切り出し図を示す。
【0044】
第2の凹部75は、レセプタクル開口150の方へ開いている。さらに、追加の第2の凹部75は、コネクティング部35の方へ開いている。
【0045】
第1の凹部70は、第1の凹状輪郭80を備え、第2の凹部75は、第2の凹状輪郭85を備える。本実施形態では、第1の凹状輪郭80および第2の凹状輪郭85は、例として、部分的に同一に構成される。第1の凹状輪郭80はまた、第2の凹状輪郭85とは異なる形態で構成することもできる。本実施形態では、凹状輪郭80、85は、例として、ダイヤモンド形に構成される。追加または別法として、凹状輪郭80、85は、少なくとも部分的に矩形および/または方形および/または多角形および/または丸形および/または長円形および/または円形および/または溝形になるように構成することができる。
【0046】
図4に示す構成では、凹部70、75は、完全に第1のボックス部60の材料を貫通して延びるように構成される。凹部70、75はまた、第1のボックス部60内で先細りする材料として構成することもできる。
【0047】
第1の凹部70および第2の凹部75は、共通の平面95内に配置される。この場合、平面95は、xy平面として構成される。
【0048】
さらに、格子構造69は、第1の横材90および好ましくは少なくとも第2の横材91を含む。第1の横材90は、第1の凹部70と第2の凹部75との間に配置される。第2の横材91は、第1の凹部70と追加の第2の凹部75との間で第2の凹部75とは反対側に長手方向にずれて配置される。本実施形態では、横材90、91は、例として、平面の構成を有する。横材90、91はまた、異なる形態で構成することもできる。
【0049】
第1の横材90および第2の横材91は、凹部70、75の幾何構成の結果、砂時計形の構成を有し、横材90、91は、平面95のレベルで長手方向に最も細くなるように構成され、凹部70、75は、平面95のレベルで長手方向に最も大きくなる。
【0050】
第1のエンボス構造100は、第1の構造部105、第2の構造部110、および追加として任意で第3の構造部115を含む。第1の構造部105および第3の構造部115は、共通の第1の接触平面120に配置される。第2の構造部110は、第1の構造部105を第3の構造部115に接続し、長手方向に関して第1の構造部105と第3の構造部115との間に配置される。第2の構造部110は、第1の構造部105および第3の構造部115に対してレセプタクル45から外方にずれて配置される。
【0051】
係合部50がレセプタクル45に挿入された場合、第1の構造部105は、接触面55と接触する第1のコンタクト125を備える。第3の構造部115は、接触面55と接触する第2のコンタクト130を備える。第2のコンタクト130は、長手方向に関して第1のコンタクト125からずれて配置される。この場合、第1のコンタクト125および第2のコンタクト130は、例として、共通の第1の接触平面120に配置される。第1の接触平面120は、例として、平面95に対して平行に配置される。
【0052】
この場合、第1の横材90が第1のコンタクト125のレベルに配置され、第2の横材91が長手方向に関して第2のコンタクト130のレベルに配置されると、特に有利である。
【0053】
第2のエンボス構造160は、第4の構造部165、第5の構造部170、および第6の構造部175を備える。長手方向において、第5の構造部170は、第4の構造部165と第6の構造部175との間に配置され、第4の構造部165を第6の構造部175に接続する。この場合、第4の構造部165は、コネクティング部35から離れる方を向いている側に配置され、第6の構造部175は、第5の構造部170のうちコネクティング部35の方を向いている側に配置される。第5の構造部170は、z方向にレセプタクル45に対して凹んでおり、第4の構造部165および第6の構造部175より低く配置される。
【0054】
係合部50が挿入されたとき、接触面55において、第4の構造部165は、第4の構造部165のうちレセプタクル45の方を向いている側に第3のコンタクト180を備える。係合部50が挿入されたとき、第5の構造部170は、接触面55から間隔をあけて配置される。係合部50がレセプタクル45に挿入されたとき、第6の構造部175は、接触面55に位置し、第4のコンタクト185を備える。第1の横材90が第3のコンタクト180のレベルに配置され、第2の横材91が第4のコンタクト185のレベルに配置されと、特に有利である。さらに、第3のコンタクト180がz方向に関して第1のコンタクト125とは反対側に配置され、第4のコンタクト185がz方向に関して第2のコンタクト130とは反対側に配置されると、有利である。その結果、レセプタクル45内の係合部50の傾斜およびレセプタクル45内の係合部50の均一の接触が確保される。
【0055】
さらに、第3のコンタクト180および第4のコンタクト185が、共通の第2の接触平面190内に配置され、第2の接触平面190が、好ましくはxy平面として構成され、平面95および第1の接触平面120に対して平行に配置されると、有利である。
【0056】
係合部50がレセプタクル45に挿入された場合、係合部50は、第1のエンボス構造100および第2のエンボス構造160をz方向に押し開き、第1のボックス部60および第3のボックス部135を締め付ける。この突っ張りの結果、第1のボックス部60および第3のボックス部135は、突っ張り力Fを提供する。突っ張り力Fは、剛性的に構成された第2のボックス部65および第4のボックス部140によって、第1の構造部105、第3の構造部115、第4の構造部165、および第6の構造部175へ伝達され、その結果、第1の構造部105、第3の構造部115、第4の構造部165、および第6の構造部175は、係合部50の接触面55に押し付けられ、したがってコンタクトボックス30と係合部50との間で、確実な機械および電気コンタクト125、130、180、185が確保される。その結果、コンタクト素子15を追加のコンタクト素子20に接触させるコンタクト素子15内の追加のばね要素を省くことができる。
【0057】
特に、コンタクト素子15は、それによって特に簡単に構成することができ、特に安価に製造することができる。この場合、格子構造69、145がエキスパンデッドメタルを含み、その結果、コンタクト素子15が特に軽量になると、特に有利である。さらに、格子構造69、145は、それによって特に高い強度を有する。
【0058】
突っ張り力Fは、凹状輪郭80、85の幾何構成によって簡単に決定することができる。したがって、たとえば凹状輪郭80、85のダイヤモンド形の構成は、格子構造69、145の特に堅い構成に特に適しており、その結果、突っ張り力Fは特に大きくなる。
【0059】
図5は、第2の実施形態によるコンタクト素子15の平面図を示す。コンタクト素子15は、図1〜4に示すコンタクト素子15と実質上同一に構成される。
【0060】
第2のボックス部65は、第1の領域195および第2の領域200を備える。第1のエンボス構造100は、y方向に関して第1の領域195と第2の領域200との間に配置される。第1の領域195および第2の領域200は、板状に構成され、実質上xy平面内に延びる。第1の領域195と第1のエンボス構造100との間には、第1の間隙205が配置され、第1のエンボス構造100と第2の領域200との間には、第2の間隙210が配置される。第1の間隙205は、長手方向に関して、第2の間隙210に対して平行に延びる。
【0061】
さらに、第1のボックス部60は、第3の領域215および第4の領域220を備える。第3の領域215は、レセプタクル開口150に隣接しており、長手方向に第1のエンボス構造100の第1の端部225とレセプタクル開口150との間に配置される。第4の領域220は、長手方向に第1のエンボス構造100の第2の端部230とコネクション部40との間に配置される。
【0062】
第1のエンボス構造100は、第1のエンボス構造100の第1の端部225によって第3の領域215に接続され、第1のエンボス構造100は、第1のエンボス構造100の第2の端部230によって第4の領域220に接続される。その結果、係合部50がレセプタクル45に挿入されたとき、z方向に第1のエンボス構造100の容易な撓みを確保することができ、コンタクトボックス30は、概して図1〜4に示す構成より柔軟になるように構成することができる。
【0063】
図6は、図5に示す断面B−Bに沿った図5に示すコンタクト素子15の断面図を示す。
【0064】
間隙205、210の結果、第1のエンボス構造100は、第1の領域195および第2の領域200の下に長手方向に広い領域にわたって配置することができ、その結果、レセプタクル45は垂直方向に特に狭くなる。さらに、格子構造69、145は、例として、本実施形態では、図1〜4に示すものより細かいメッシュによって構成される。その結果、格子構造69、145はまた、図1〜4より柔軟になるように構成され、その結果、レセプタクル45への特に小さい挿入力で、追加のコンタクト素子20をコンタクト素子15に挿入することができる。
【0065】
図7は、第3の実施形態によるコンタクト素子15の側面図を示す。コンタクト素子15は、図1〜6に示すコンタクト素子15と実質上同一になるように構成される。そこから逸脱して、格子構造69、145は、図1〜4に示すものより細かいメッシュによって構成される。追加として、格子構造69、145は、少なくとも第3の凹部235および少なくとも第4の凹部240を備え、第4の凹部240は、z方向に第3の凹部235の下に配置される。いずれの場合も、横材90、91は、z方向に関して、第3の凹部235と第4の凹部240との間に延びる。第3の凹部235および第4の凹部240は、長手方向に関して、第1の凹部70および第2の凹部75からずれて配置される。
【0066】
第3の凹部235および第4の凹部240は、第1の凹部70と同一に構成される。さらに、追加の格子構造145の凹部70、75、235、240は、長手方向に格子構造69のそれぞれの凹部70、75、235、240に重複するように配置される。この場合、長手方向に重複するとは、2つの構成要素、たとえばそれぞれの格子構造69、145の凹部70、75、235、240が、共通のyz平面内に突出している場合、前記構成要素が互いに重なることを意味することが意図される。
【0067】
図8は、図7に示す断面C−Cに沿った図7に示すコンタクト素子15の断面図を示す。
【0068】
格子構造69に対する追加として、第1のボックス部60は、折り目241を備える。追加の格子構造145に対する追加として、第3のボックス部135は、追加の折り目242をさらに備える。第1のボックス部60および/または追加のボックス部135の代替構成では、格子構造69、145は省かれ、並びに/または第1のボックス部60および/もしくは第3のボックス部135は、折り目241、242を排他的に備える。
【0069】
折り目241、242は、例として、横材90、91が湾曲を備え、湾曲がレセプタクル45に対して凹面の構成を有するように構成される。この構成の利点は、係合部50がレセプタクル45に挿入されたとき、横材90、91の湾曲が低減され、折り目241、242がz方向に長くなることである。その結果、レセプタクル45は、z方向に特に大きく広がることができ、コンタクトボックス30は、垂直方向に特に柔軟かつ弾性的に構成することができる。
【0070】
図8に示す構成に対する別法として、横材90はまた、レセプタクル45に対して凸面の構成を有することもできる。しかし、凹面の構成の利点は、コンタクトハウジング内にコンタクト素子15が配置された場合、コンタクト素子15が特に小さい量の設置空間を占めることである。
【0071】
図9は、第4の実施形態によるコンタクト素子15の側面図を示す。コンタクト素子15は、図7および図8に示すコンタクト素子15と実質上同一に構成される。そこから逸脱して、格子構造69、145は、特に細かいメッシュによって構成され、凹部70、75、235、240は、間隙の形態で構成される。その結果、特にz方向に、柔軟なコンタクトボックス30を提供することができる。
【0072】
図10は、図9に示す断面D−Dに沿った図9に示すコンタクト素子15の断面図を示す。
【0073】
折り目241、242は、横材90、91が第1の横材部245および少なくとも第2の横材部250を備えるように構成される。第1の横材部245は、固定端255によって第2の横材部250に接続される。横材部245、250は、レセプタクル45の方向に、固定端255から自由端260の方へ延びる。この場合、第1の横材部245は、好ましくは鈍角で、第2の横材部250に対して傾斜して配置される。
【0074】
本実施形態では、第1の横材部245および第2の横材部250は、例として、板状に構成される。第1の横材部245および第2の横材部250はまたそれぞれ、湾曲するように構成することもでき、好ましくは凹面または凸面の湾曲によって構成することができる。
【0075】
係合部50がレセプタクル45に挿入されたとき、横材90、91は広げられ、第2の横材部250に対する第1の横材部245の傾斜が低減される。この場合、係合部50がレセプタクル45に挿入されたとき、横材90、91は支えられて、次いで締付け力Fを提供する。
【0076】
図9および図10に示す格子構造69、145は、有利には、打抜きおよび曲げ方法によって構成することができ、それぞれの横材部245、250は、型によってリービングとして特に簡単に構成することが可能である。
【0077】
図11は、第5の実施形態によるコンタクト素子15の側面図を示す。コンタクト素子15は、図1〜10に示すコンタクト素子15と実質上同一に構成される。そこから逸脱して、格子構造69、145は、特に細く構成された横材90、91と、特に多数の凹部70、75、235、240とを備える。この場合、横材90、91の断面(長手方向断面)は、凹部70、75、235、240の表面より小さい。その結果、格子構造69、145は、z方向に特に弾性的になる。
【0078】
この場合、格子構造69、145は、材料としてエキスパンデッドメタルを含むと、特に有利である。
【0079】
図12は、図11に示す断面E−Eに沿った図11に示すコンタクト素子15の断面図を示す。横材90、91は、第2のボックス部65および第4のボックス部140に対して斜めに傾斜して配置される。この場合、横材90、91は、第2のボックス部65の方へ、例としてコンタクトボックス外面246からレセプタクル45の方へ位置合わせされる。別法として、横材90、91はまた、第4のボックス部140の方へ、コンタクトボックス外面からレセプタクル45の方へ位置合わせすることができる。
【0080】
当然ながら、図1〜12に示すコンタクト素子15の異なる構成の機構を互いに組み合わせることもでき、または個々の機構を省くこともできることに留意されたい。
【0081】
図1〜12に示すコンタクト素子15の構成の場合、第1のボックス部60および/または第3のボックス部135の特性は、格子構造69、145の対応する構造的構成によって簡単に変化させることができることが、特に有利である。
【0082】
この場合、剛性特性のために、凹部70、75、235、240は、第1のボックス部60および/または第3のボックス部135の材料厚さの領域内に位置する実質上最大の外周を備えると、特に有利である。
【0083】
さらに、当然ながら、コンタクト素子15が、追加のコンタクトボックスを備え、追加のコンタクトボックスが、図1〜12に示すコンタクトボックス30上に円周方向に配置され、円周方向にコンタクトボックス30の周りで係合することも考えられる。この場合、追加のコンタクトボックスは、図1〜12に示す格子構造69、145を有するコンタクトボックス30と同様に構成されると、特に有利である。
【0084】
さらに、格子構造69、145を設けた結果、コンタクト素子15は、コンタクト素子15の製造中、すでに現在使用されている機械によって生成することができ、格子構造69、145の製造後、重複する配置でコンタクトボックス30に曲げて溶接することができ、好ましくはレーザ溶接または打ち曲げ加工(クリンチ加工)を施すことができる。
【0085】
さらに、図1〜12に示すコンタクト素子15は、コンタクトボックス30内の内部ばねを省くことが可能であるため、特に軽量であり、製造中の材料消費が小さい。
【0086】
さらに、第1のボックス部60および/または第3のボックス部135は、コンタクトボックス30内の機械応力分布に最適に適合させることができ、その結果、コンタクトボックス30内の応力分布が均質化され、コンタクトボックス30内で必要とされる締付け力Fに対する最大応力が低減される。結果として、コンタクト素子15はまた、より少ないスプリングテンパー特殊合金から生成することができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12