(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、この分離作業および接続作業は往々にして手作業で行われ、したがって当該作業を遅滞化させがちな人力を必要とする。したがって、分離作業および接続作業にかかる時間を短縮するために人力を制限する必要がある。
【0008】
さらに、雄部と雌部との間の接続は、生産性および作業員の周辺の安全性への悪影響を回避するために、可能な限り安全であるべきである。
【0009】
したがって、本発明は、雄部と雌部との迅速かつ安全な分離および接続を提供する接続システムを提示することによって、上記の欠点の全てまたは一部を克服することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
この目的のために、本発明は、2つの装置間の流体連通を伴って該2つの装置を接続するための接続システムであって、上記2つの装置のうち第1装置、特に容器のための金型ベースに接続され得る雄部と、上記2つの装置のうち第2装置、特にサドルに接続され得る雌部と、径方向ボアが形成された引出し部を有する駆動ピースと、上記径方向ボア内を径方向に移動可能な駆動部材と、上記雄部および上記雌部の一方に設けられたくぼみと、上記雄部および上記雌部の他方に設けられた径方向突出部とを備え、上記径方向突出部は、上記駆動ピースの並進運動の間において、上記駆動部材が上記くぼみの側壁に当接するように、該くぼみ内へ該駆動部材を追い出すように設計され、上記駆動ピースは、上記雄部と上記雌部との分離を可能とするように上記駆動部材が上記径方向突出部の第1側面に当接しかつ上記くぼみから離れる分離位置と、上記雄部を上記雌部内でブロックするように上記駆動部材が上記径方向突出部の第2側面および上記くぼみの側壁に同時に当接する接続位置との間において、上記雄部の上記雌部への挿入の軸に対して実質的に平行な方向に沿って並進運動可能であり、上記駆動ピースは、ピストンであって、該ピストンに流体によって作用する圧力の影響下において上記接続システムの作動室内でスライドするように設計されたピストンを有し、上記ピストンは、上記圧力の影響下において上記駆動ピースを上記接続位置と上記分離位置との一方に向かって移動させるように上記引出し部に固定されており、上記接続システムは、上記ピストンへの上記圧力の適用を引き起こすための制御ユニットをさらに備えている、接続システムを対象とする。
【0011】
よって、雄部を含む他の部分を駆動しかつ圧力に個別にさらされるピストンのおかげで、本発明に係る接続システムは自動的な接続または分離を提供し、そのため人力は制限されあるいは不要となる。したがって、このことは雄部と雌部との分離作業および接続作業の実行の迅速性ならびに反復性を向上させる。
【0012】
加えて、接続位置におけるくぼみおよび径方向突出部に対する駆動部材の同時的な押し付けは、雄部の雌部内におけるしっかりとしたロックを可能とする。なぜなら、接続位置から分離位置に向かう駆動ピース、特にピストンの移動のみが雄部を雌部から解放し得るためである。
【0013】
好ましい実施形態によると、接続システムは、接続位置と分離位置との一方に向けて駆動ピースを付勢するように設計された付勢手段を備えており、そのため当該付勢手段の付勢力による駆動ピースの並進運動は雄部の雌部に対する全体的な移動を生じさせる。
【0014】
付勢手段は、雄部および雌部の接続または分離を実行することを可能とすると同時に人力を制限する。接続位置および分離位置の2つの位置の一方に駆動ピースを移動させるために付勢手段を使用し、当該2つの位置の他方に駆動ピースを移動させるためにピストンおよび圧力を使用することの利点は、当該2つの位置の一方において、すなわちピストンに圧力がかけられている場合に、エネルギー供給が不要であるということである。付勢手段はピストンが圧力をかけられているときにエネルギーを蓄え、そのことが有利には接続−分離サイクルの期間を短縮し、付勢手段はそして接続の、または適当な場合には、分離の逆の作業の間において当該エネルギーを自動的に放出する。さらに、付勢手段は、駆動ピースのクリアランスに追いつくことにより、雄部の雌部への挿入の軸に沿った雄部および雌部の相対位置決めの反復性を保証する。
【0015】
ある実施形態によると、付勢手段は、駆動ピースを接続位置へ付勢するよう適合されたばねを有している。
【0016】
ある有利な実施形態によると、接続システムは、接続位置と分離位置とのうち付勢手段によって駆動ピースが付勢される方とは逆の方において駆動ピースをブロックするように設計されたブロックユニットを備えている。
【0017】
付勢手段を「エネルギーが蓄えられた状態」に保持しておくためのブロックユニットを設けることにより、駆動ピースが付勢手段によって保持される方とは逆の位置において当該駆動ピースを保持するために、例えば付勢手段に抗してピストンに常に作用する圧力のような連続的なエネルギーの供給源を使用することの必要性を排除することが可能となる。
【0018】
有利には、ブロックピースは、第1当接面を有していて、径方向突出部の第1側面に対して駆動部材をブロックするように第1当接面が駆動部材に当接するブロック位置と、径方向ボア内における駆動部材の自由移動を可能とするように第1当接面が駆動部材から離れる解放位置との間を移動可能である。また、ブロックピースは、このブロックピースをブロック位置に付勢するための弾性付勢部材を有している。
【0019】
よって、駆動ピースのブロックは自動的になされる。換言すれば、駆動ピースをブロックするために人力は不要である。
【0020】
有利には、ブロックピースは、このブロックピースをブロック位置から解放位置へ移動させるための雄部の雌部への挿入の間において、雄部に当接するよう意図された第2当接面を有している。
【0021】
この特徴の利点は、駆動ピースの自動的な解放、すなわち雄部の雌部へのセットアップおよび雄部の雌部への挿入の開始の結果として生じる解放にある。
【0022】
別の可能性によると、ブロックユニットは、付勢手段によって駆動ピースに作用する付勢力とは逆向きであって当該付勢力よりも大きな圧力をピストンに作用させるよう意図された流体を作動室内で循環させるように接続システムの作動室に連結されたエネルギー源を有している。
【0023】
よって、システムは簡素化され人力は不要となる。なぜなら、解放を引き起こすために雄部を雌部に挿入し始める必要がないためである。必要なのは、雄部を雌部に対して配置することのみである。
【0024】
好ましい実施形態によると、制御ユニットは、雄部が雌部に当接した状態で作動室内における流体の流入または流出を制御するための制御信号を生成するように設計されたセンサを有している。
【0025】
よって、制御信号の生成は自動的になされる。人力は不要である。必要なのは、接続動作が引き起こされるように雄部を雌部上に配置することのみである。このことは、接続作業の実行時間を短縮する。
【0026】
ある実施形態によると、制御ユニットは、作動室内における流体の流入または流出を制御するよう意図されたプッシュボタンを有している。
【0027】
この解決策は、センサを伴う解決策よりも経済的である。
【0028】
好ましい実施形態によると、くぼみは、水平面と45°よりも大きな第1角度αをなす傾斜側壁を有し、径方向突出部は、くぼみの傾斜側壁と対向しかつ鉛直面と0°よりも大きな第2角度βをなす傾斜側壁を有している。
【0029】
よって、クリアランスが存在せず、雄部に引張力を作用させることによる分離は不可能である。接続位置から分離位置へ向かう駆動ピース、特にピストンの移動のみが雄部を雌部から解放し得る。
【0030】
適当な場合には、雄部を引っ張ることは、くぼみの側壁から駆動部材へ基本的に径方向成分を有する反力を作用させることにつながり、そのため駆動部材は径方向突出部の傾斜側壁に押し付けられる。鉛直成分を有する反力に傾斜側壁を対向させるこの傾斜面は駆動部材の移動を阻む。
【0031】
駆動部材は動かないままであり、クリアランスを存在せず、くぼみに向けて駆動部材を追い出すように分離位置に向かって上方に駆動ピースを押さない限り、分離は不可能である。
【0032】
本発明の別の特徴および利点は、非制限的な例として与えられる、図面を参照した以下の発明の実施形態の詳細な説明から明らかになるだろう。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【
図1】
図1は、本発明の1つの実施形態に係る接続システムの概略断面図であって、雄部と雌部とが分離された状態を示している。
【
図2】
図2は、本発明の1つの実施形態に係る接続システムの概略断面図であって、雌部に雄部を接続する際の動作のステップの1つを示している。
【
図3】
図3は、本発明の1つの実施形態に係る接続システムの概略断面図であって、雌部に雄部を接続する際の動作のステップの1つを示している。
【
図4】
図4は、本発明の1つの実施形態に係る接続システムの概略断面図であって、雌部に雄部を接続する際の動作のステップの1つを示している。
【
図5】
図5は、本発明の1つの実施形態に係る接続システムの概略断面図であって、雌部に雄部を接続する際の動作のステップの1つを示している。
【
図6】
図6は、本発明の1つの実施形態に係る接続システムの概略断面図であって、雌部に雄部を接続する際の動作のステップの1つを示している。
【
図7】
図7は、本発明の1つの実施形態に係る接続システムの概略断面図であって、雌部に雄部を接続する際の動作のステップの1つを示している。
【
図8】
図8は、本発明の1つの実施形態に係る接続システムの概略断面図であって、雌部に雄部を接続する際の動作のステップの1つを示している。
【
図9】
図9は、本発明の1つの実施形態に係る接続システムの概略断面図であって、雌部に雄部を接続する際の動作のステップの1つを示している。
【
図10】
図10は、本発明の1つの実施形態に係る接続システムの概略断面図であって、雌部に雄部を接続する際の動作のステップの1つを示している。
【
図11】
図11は、本発明の1つの実施形態に係る接続システムの概略断面図であって雄部と雌部とを分離する際の動作のステップの1つを示している。
【
図12】
図12は、本発明の1つの実施形態に係る接続システムの概略断面図であって雄部と雌部とを分離する際の動作のステップの1つを示している。
【
図13】
図13は、本発明の1つの実施形態に係る接続システムの概略断面図であって雄部と雌部とを分離する際の動作のステップの1つを示している。
【
図14】
図14は、本発明の1つの実施形態に係る接続システムの概略断面図であって雄部と雌部とを分離する際の動作のステップの1つを示している。
【
図15】
図15は、本発明の1つの実施形態に係る接続システムの概略断面図であって雄部と雌部とを分離する際の動作のステップの1つを示している。
【
図16】
図16は、本発明の1つの実施形態に係る接続システムの概略断面図であって雄部と雌部とを分離する際の動作のステップの1つを示している。
【
図17】
図17は、本発明の1つの実施形態に係る接続システムの概略断面図であって雄部と雌部とを分離する際の動作のステップの1つを示している。
【
図18】
図18は、本発明の別の実施形態に係る接続システムの概略断面図であって、雌部に雄部を接続する際の動作のステップの1つを示している。
【
図19】
図19は、本発明の別の実施形態に係る接続システムの概略断面図であって、雌部に雄部を接続する際の動作のステップの1つを示している。
【
図20】
図20は、本発明の別の実施形態に係る接続システムの概略断面図であって、雌部に雄部を接続する際の動作のステップの1つを示している。
【
図21】
図21は、本発明の別の実施形態に係る接続システムの概略断面図であって、雌部に雄部を接続する際の動作のステップの1つを示している。
【
図22】
図22は、本発明の別の実施形態に係る接続システムの概略断面図であって、雌部に雄部を接続する際の動作のステップの1つを示している。
【
図23】
図23は、本発明の別の実施形態に係る接続システムの概略断面図であって、雌部に雄部を接続する際の動作のステップの1つを示している。
【
図24】
図24は、本発明の別の実施形態に係る接続システムの概略断面図であって、雌部に雄部を接続する際の動作のステップの1つを示している。
【
図25】
図25は、本発明の別の実施形態に係る接続システムの概略断面図であって、雌部に雄部を接続する際の動作のステップの1つを示している。
【発明を実施するための形態】
【0034】
図1は、本発明の1つの実施形態に係る接続システム1を示している。接続システム1は、2つの装置、例えば、特にブロー成形による容器の製造に用いられる金型ベースと、この金型ベースの支持部、この支持部はサドルとも呼ばれる、とを接続するよう意図されていて、当該2つの装置の間における流体的な、特に気体または液体のための、連通を可能とする。
【0035】
図18に見られるように、接続システム1は、上記2つの装置のうち第1装置100に接続され得る雄部2と、当該2つの装置のうち第2装置200に接続され得る雌部4とを備えている。
【0036】
図1に見られるように、雄部2および雌部4の各々はダクト6を有していてもよい。各ダクト6は、雄部および雌部を介して接続された2つの装置の間における流体輸送を可能とするために、雄部2と雌部4とが接続されると互いの延長線上に配置されるよう意図されている。ダクト6は、雄部および雌部の中央部に設けられていてもよい。
【0037】
雌部4は、ダクト6を区画する中央管状部8と、この中央管状部8に壁部12、特に底壁部によって連結された外側管状部10とを有しており、中央管状部8と外側管状部10とはそれらの間に作動室14を区画している。作動室14は、流体の流入または流出のためのオリフィス(図示せず)を有していてもよい。
【0038】
図1に示す例によると、雌部4は、中央管状部8と外側管状部10との間において中央管状部8周りに設けられた案内ピース16を有していてもよい。
【0039】
雄部2は、この例と同様に、特にディスクの形態における底壁部18を有していてもよく、この底壁部18の中央部にはダクト6を形成する孔20が設けられている。底壁部18から、特にディスクの外郭部からは管状スカート22が延びており、この管状スカート22は案内ピース16および中央管状部8を収容するよう意図された中空スペースを内部に区画している。
【0040】
スカート22は、中央管状部8と外側管状部10との間、より具体的には案内ピース16と外側管状部10との間に挿入されるよう意図されている。
【0041】
スカート22、案内ピース16、中央管状部8および外側管状部10は、実質的に円筒状であってもよい。
【0042】
複数図に見られるように、雌部4は駆動ピース24を有している。この駆動ピース24は、径方向ボア28が形成された引出し部26を有している。
【0043】
引出し部26は実質的に円筒状であってもよい。
【0044】
引出し部26は、雄部2と中央管状部8との間、より具体的にはスカート22と案内ピース16との間をスライドするよう意図されており、これらの間に引出し部26が挟まれる。
【0045】
駆動ピース24は、したがって、
図1、
図3、
図17および
図18に示す、雄部2と雌部4とが互いに分離される分離位置と、
図10、
図11および
図25に示す、雄部2と雌部4とが互いに接続されて雄部2が雌部4内でブロックされる接続位置との間において、雄部2の雌部4への挿入の軸に対して実質的に平行な軸に沿って並進移動可能である。
【0046】
雌部4は、また、径方向ボア28内に設けられた駆動部材30を有している。径方向ボア28は、
図26に見られるように、駆動部材30が外れるのを防止するための当接部32を一端部に有していてもよい。駆動部材30は、径方向ボア28の深さよりも大きな、すなわち引出し部26の厚みよりも大きな寸法、例えば直径を有していてもよい。例えば、駆動部材30は球体である。
【0047】
駆動部材30は、この例では雄部2の雌部4への挿入の軸に対して実質的に垂直に、径方向ボア28内において、特に
図6および
図21に示す、当該駆動部材30が当接部に当接する外側位置と、例えば
図18に示す内側位置との間を、径方向に移動可能である。
【0048】
雄部2は、ここで、くぼみ34を有している。くぼみ34は、雄部2の雌部4への挿入の軸に対して傾斜した1つあるいは複数の側壁36,38、例えば上側の側壁36および下側の側壁38を有していてもよい。くぼみ34は、スカート22の一方側、例えば内側に形成されていてもよい。例えば、くぼみ34は溝で構成されていてもよい。
【0049】
雌部4、特に案内ピース16は、径方向突出部40を有している。この径方向突出部40は、雄部2の雌部4への挿入の軸に対して傾斜した2つの側壁42,44を有していてもよい。径方向突出部40は、雄部2の雌部4への挿入、または雄部2の雌部4からの抜き取りの間においてくぼみ34に対向するよう意図されている。径方向突出部40は、この挿入または抜き取りの間において、すなわち駆動ピース24の並進運動の間においてくぼみ34内へ駆動部材30を追い出すよう意図されており、そのため駆動部材30はくぼみ34の側壁36,38に当接する。
【0050】
雌部4、特に案内ピース16は、径方向突出部40によって一部が区画された第2くぼみ46を有していてもよい。
【0051】
外側位置にあるとき、駆動部材30は雄部2のくぼみ34内に及んでいてもよく、一方、内側位置にあるとき、駆動部材30は雌部4の第2くぼみ46内に及んでいてもよい。
【0052】
さらに、分離位置にあるとき、駆動部材30は径方向突出部40の第1側面に当接し、また接続位置にあるとき、駆動部材30は、雄部2を雌部4内でブロックするために、雄部2のくぼみ34の側壁38と径方向突出部40の第2側面とに同時に当接する。
【0053】
複数図に見られるように、駆動ピース24はピストン48を有している。ピストン48は、作動室14内に存在する流体によって生成される
図11および
図18に矢印50で示す圧力の影響下で、当該ピストン48が適合する作動室14内をスライドするように設計されている。
【0054】
ピストン48は、圧力の影響下で接続位置と分離位置との一方に向けて駆動ピース24を移動させるように引出し部26に固定されている。
【0055】
ピストン48は、ハウジング52、例えば溝と、このハウジング52内に設けられた動的シールガスケット54とを有していてもよい。
【0056】
ピストン48は、環形状を有していて、中央管状部8周りを延びていてもよい。
【0057】
ピストン48は、雄部2の雌部4への挿入の軸に対して実質的に垂直な平面内を延びており、そのためピストン48によって作用する力は雄部2を雌部4の中または外へ押し込みまたは引き抜くことを可能とする。
【0058】
図1に示す例によると、ピストン48は、作動室14を塞ぐ下面56と、上面58であって当該上面58から引出し部26が延びる上面58とを有している。
【0059】
接続システム1は、さらに、ピストン48への圧力の適用を引き起こすための制御ユニットを備えている。
【0060】
制御ユニットは、雄部2が雌部4に当接した状態で作動室14内における流体の流入または流出を制御するための制御信号を生成するように設計された
図18に概略的に示すセンサ60を有していてもよい。
【0061】
制御ユニットは、作動室14内における流体の流入または流出を制御するよう意図された
図1および
図18に概略的に示すプッシュボタン62を有していてもよい。
【0062】
図1〜
図25に見られるように、接続システム1は、有利には、接続位置と分離位置との一方に向けて駆動ピース24を付勢するように設計された付勢手段を備えており、そのため当該付勢手段の付勢力による駆動ピース24の並進運動は雄部2の雌部4に対する全体的な移動を生じさせる。
【0063】
付勢手段は、
図1〜
図25に示すように、駆動ピース24を接続位置に付勢するよう適合されたばね64を有していてもよい。ばね64は、ここで、案内ピース16とピストン48、特にピストン48の上面58とを連結している。
【0064】
付勢手段、特にばね64は、それが関連する駆動ピース24およびピストン48の運転クリアランス(running clearance)に追いつくことができる。そうすることで、付勢手段は、雄部の雌部への挿入の軸に沿った雄部および雌部の相対位置決めの反復性に貢献する。
【0065】
図10および
図26に見られるように、雄部2のくぼみ34の下側の傾斜側壁38は、有利には水平面と45°よりも大きな第1角度αをなしており、径方向突出部40の下側の傾斜側壁44は、有利には鉛直面と0°よりも大きな第2角度βをなしている。そのため、これらの傾斜側壁38,44は、駆動ピース24が接続位置にあるときに実質的に互いに対向するよう意図されている。
【0066】
さらに、接続位置では、駆動部材30がくぼみ34の下側の傾斜側壁と径方向突出部40の下側の傾斜側壁とに同時に当接しているとき、
図10、
図25および
図26に見られるように、径方向ボア28が、また、駆動部材30をくぼみ34の下側の傾斜側壁38に対して保持するように駆動部材30に圧力を作用させる。
【0067】
よって、駆動部材30のためのクリアランスが存在せず、そのことは雄部の雌部への挿入の軸に沿った雄部および雌部の相対位置決めの反復性に貢献する。雄部2に引張力を作用させることによって分離することはできない。以下により詳細に述べるように、接続位置から分離位置へ向かう駆動ピース24、特にピストン48の移動のみが、雄部2を雌部4から解放し得る。
【0068】
図26において矢印66で示す雄部2の引っ張りは、くぼみ34の下側の側壁38から駆動部材30へ基本的に径方向成分68を有する反力を作用させることにつながり、そのため駆動部材30は上方へ移動する代わりに径方向突出部40の傾斜側壁44に押し付けられる。
【0069】
特に、雄部2のくぼみ34の下側の傾斜側壁38と径方向突出部40の下側の傾斜側壁44とは実質的に平行であってもよく、すなわち第1および第2角度α、βの和がおよそ90°であってもよい。
【0070】
径方向突出部40の下側の側壁44は、接続位置にあるときに、雄部2を雌部4内でブロックするために駆動部材30の一部が径方向ボア28から外側へ突出するように形成されている。
【0071】
さらに、径方向突出部40の上側の側壁42は径方向突出部40の下側の側壁44よりも雌部4に深く進入しており、そのため分離位置にあるとき、上側の側壁42に当接する駆動部材30は径方向ボア28から雄部2に向かって突出せず、それにより雄部2を雌部4から分離することが可能となる。
【0072】
図10に示すように、接続システム1は、雄部2が駆動ピース24によって雌部4に挿入されるよう駆動されるときに、ピストン48のストロークまたは雄部2のストロークを止めるための当接面70を備えていてもよい。この当接面70は、雄部2の底壁部の下面が当接するよう意図された案内ピース16の上面であってもよいし、または、ピストン48が当接し得るよう意図された雌部4の底壁部12の表面であってもよい。
【0073】
有利には、接続システム1は、接続位置と分離位置とのうち付勢手段によって駆動ピース24が付勢される方とは逆の位置において駆動ピース24をブロックするように設計されたブロックユニットを備えていてもよい。
【0074】
複数図に示す例によると、付勢手段は駆動ピース24を接続位置に保持する傾向にある一方、ブロックユニットは駆動ピース24を分離位置に保持するよう適合されている。
【0075】
第1の実施形態によると、
図1〜
図17に見られるように、ブロックユニットは、
図2に示すように、第1当接面74を含むブロックピース72と、ここではブロックピース72とピストン48、特にピストン48の上面とを連結する弾性付勢部材76とを有している。
【0076】
ブロックピース72は、例えば
図1、
図2および
図17に見られる、上側の当接面74が、径方向ボア28および径方向突出部40の、適当な場合には第2くぼみ46の第1側面に対向しかつ駆動部材30に当接し、したがって径方向突出部40の、適当な場合には第2くぼみ46の第1側面に対して駆動部材30をブロックするブロック位置と、例えば
図4に見られる、第1当接面74が、径方向ボア28内における駆動部材30の自由移動を可能とするように駆動部材30から離れる解放位置との間を移動可能である。
【0077】
弾性付勢部材76は、ブロックピース72をブロック位置に付勢するように適合されている。例えば、弾性付勢部材76は、ばねである。
【0078】
有利には、ブロックピース72は、特に
図3に見られるように、雄部2の雌部4への挿入の間において雄部2、特にスカート22の端部に当接するよう意図された第2当接面78を有していてもよく、そのため雄部2の雌部4への挿入は、弾性付勢部材76の付勢力に抗して、ブロックピース72をブロック位置から解放位置へ向けて移動させる。
【0079】
図1〜
図17に見られるように、ブロックピース72は、外側管状部10と駆動ピース24、特に駆動ピース24の引出し部26との間に配置されていてもよい。
【0080】
図1〜
図17に示す実施形態に係る接続システム1の操作は、雄部と雌部とが分離された初期状態(
図1および
図2)から開始して、以下のように説明される。駆動ピース24は分離位置にあり、径方向ボア28は第2くぼみ46に対向している。駆動部材30は、内側位置にありかつ径方向突出部40の上側の側壁に当接していて、径方向ボア28の外側に突出していない。ばね64は圧縮されている。ブロックピース72は、ブロック位置にあって径方向突出部40の上側の側壁42に当接している駆動部材30を保持しており、そのことがまた、駆動ピース24がばね64の付勢力に抗して分離位置に保持される原因となる。
【0081】
雄部2はまず雌部4上、より具体的にはブロックピース72上に配置される(
図3)。スカート22の端部がブロックピース72の第2当接面78と接触する。
【0082】
ユーザは、接続動作を開始するために、雄部2に押圧力を作用させる(
図4)。
【0083】
その結果、雄部2がブロックピース72を移動させる(
図5)。弾性付勢部材76が圧縮される。雄部2のくぼみ34が駆動部材30に向かって移動し、第1当接面74が駆動部材30を第2くぼみ46内に保持することを止め、駆動ピース24が解放される。
【0084】
この瞬間、雄部2を押していた人力が停止してもよい。すなわち、接続は自動的になり、駆動ピース24は付勢手段の付勢力によって接続位置へ移動する。
【0085】
そうすることで、駆動ピース24は、径方向突出部40によって雄部2のくぼみ34に追い出された駆動部材30を駆動する(
図6)。
【0086】
その結果、駆動部材30は雄部のくぼみ34の下側の側壁38に当接し、そのため付勢手段の付勢力が雄部2に伝達され、そして雄部2が駆動ピース24に引っ張られて接続位置へ向かって駆動される(
図7〜
図9)。
【0087】
駆動ピース24または雄部2が当接面70に当接すると、それらの移動は止まる(
図10)。駆動ピース24は接続位置にあり、駆動部材30はくぼみ34の下側の側壁38および径方向突出部40の下側の側壁44に同時に当接し、したがって、雄部2が雌部4にしっかりと固定される。特にくぼみ24および径方向突出部40の下側の側壁38,44の構成を考慮すると、雄部2を引っ張ることによってこの雄部2を取り外すことは不可能である。
【0088】
雄部2を雌部4から分離するためには、付勢手段の付勢力に抗して、駆動ピース24をその分離位置に向けて押圧する必要がある(
図11)。この押圧は作動室14内の加圧された流体によって実行される。この流体は、例えば圧縮空気であって、駆動ピース24を分離位置に向かって駆動する圧力50をピストン48に作用させる。作動室14内への加圧流体の流入は、例えばプッシュボタン62を介して、制御ユニットによって生成される命令により引き起こされる。
【0089】
そうすることで、駆動部材30が再び雄部2のくぼみ34内へ追い出されて当該くぼみ34の上側の側壁36に当接し、それによりピストン48によって作用する圧力、この圧力には雄部2に対して第2当接面78を押圧する弾性付勢部材76の付勢力が加わる、の影響下において雄部2が駆動ピース24によって駆動される(
図12〜
図17)。雄部2が雌部4から分離され得る。
【0090】
図18〜
図25に示す第2の実施形態によると、ブロックユニットは
図18において概略的に図示されたエネルギー源80、例えば圧縮機を有しており、このエネルギー源80は、付勢手段によって駆動ピース24に作用する付勢力とは逆向きであって当該付勢力よりも大きな圧力をピストン48に作用させるよう意図された流体、特に空気の循環を作動室14において作り出すように、接続システム1の作動室14に連結されている。
【0091】
図18〜
図25は、第2の実施形態に係る接続システム1における、雄部2および雌部4の接続動作の連続的なステップを示している。
【0092】
これらの動作は、初めに付勢手段の付勢力に抗してエネルギー源80によってピストン48に連続的に作用する圧力50により駆動ピース24が分離位置に保持されている(
図18)ことを除いて、
図1〜
図17の第1の実施形態に関して説明した動作に類似している。
【0093】
制御ユニットによって制御信号が生成されると、上記圧力がピストン48に作用するのは止められ、そのため駆動ピース24は、第1の実施形態に関して説明したように、付勢手段の付勢力によって接続位置に向かって移動して、雄部2が雌部4内でロックされるまで雄部2を引っ張る。
【0094】
制御信号は、ここで、センサ60によって生成されてもよい。このセンサは、
図18に示すように、雌部4に対する、特に引出し部26の当接面82に対する雄部2の初期位置決めを検出できる。
【0095】
よって、接続動作を引き起こすために雄部2を雌部4上にセットすれば足りる。
【0096】
分離はプッシュボタン62の操作によって制御されてもよい。当該プッシュボタン62は作動室14への加圧流体の流入を制御し、そのため、第1の実施形態について説明したように、付勢力と逆向きの圧力が接続位置から分離位置へ向かう駆動ピース24の移動を生じさせ、雄部2と雌部4とのロックが解除される。
【0097】
よって、第1装置が自身の形状を容器に与える金型ベースであり第2の装置がサドルであると仮定すると、雄部と雌部との接続動作および分離動作の自動的特性のおかげで、すなわち人力を要しないあるいは限られた人力しか要しないおかげで、金型ベースを分離して別の異なる金型ベースを接続することによって、金型ベースを迅速かつ安全に交換することが可能である。
【0098】
本発明は、一般に、油圧式および空気圧式連結器の接続およびロック、ならびにエネルギー連結器の分野において適用され得る。
【0099】
もちろん、本発明は上述した実施形態に限られるものではなく、当該実施形態は単なる例である。特に様々な要素の構成に関して、または技術的等価物の置換によって、本発明の範囲を逸脱することなく種々の変形例が実現可能である。
【0100】
よって、駆動部材30は、球体の代わりにローラで構成されていてもよい。
【0101】
また、付勢手段によって作用する付勢力は、ピストン48に作用する圧力で置き換えられてもよい。
【0102】
また、ばね64は駆動ピース24を接続位置ではなく分離位置に付勢するように構成されていてもよく、一方、作動室14およびピストン48は圧力によってピストン48が接続位置に移動するように構成されていてもよい。