(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6666914
(24)【登録日】2020年2月26日
(45)【発行日】2020年3月18日
(54)【発明の名称】ステアリングコラム用盗難防止装置及びそれを備えた自動車
(51)【国際特許分類】
B60R 25/021 20130101AFI20200309BHJP
E05B 83/00 20140101ALI20200309BHJP
【FI】
B60R25/021
E05B83/00 A
【請求項の数】11
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2017-531556(P2017-531556)
(86)(22)【出願日】2015年11月30日
(65)【公表番号】特表2018-500231(P2018-500231A)
(43)【公表日】2018年1月11日
(86)【国際出願番号】EP2015078092
(87)【国際公開番号】WO2016096389
(87)【国際公開日】20160623
【審査請求日】2018年9月20日
(31)【優先権主張番号】1462840
(32)【優先日】2014年12月18日
(33)【優先権主張国】FR
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】516364120
【氏名又は名称】ユーシン、フランス
(74)【代理人】
【識別番号】110001427
【氏名又は名称】特許業務法人前田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ポッギ パトリス
(72)【発明者】
【氏名】ディザルメニエン アラン
【審査官】
神田 泰貴
(56)【参考文献】
【文献】
実開昭56−009943(JP,U)
【文献】
実開昭54−160728(JP,U)
【文献】
特開2009−051260(JP,A)
【文献】
米国特許第03914967(US,A)
【文献】
特開2010−247781(JP,A)
【文献】
特開2009−133073(JP,A)
【文献】
特開2009−051261(JP,A)
【文献】
特表2016−523202(JP,A)
【文献】
国際公開第2015/174489(WO,A1)
【文献】
特開2009−023392(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60R 25/00 − 99/00
E05B 1/00 − 85/28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ステアリングコラム用の盗難防止装置(1)であって、
キーブレードを受容可能な収容部を有するロータ(3)、及び、前記ロータ(3)をその回転軸(4)周りに回転可能で、軸方向に不動となるように収容するステータ(5)を備えるロック装置(2)と、
前記ロータ(3)によって回転軸(6)を中心に回転駆動されるカム(7)と、
前記カム(7)により駆動されて、ステアリングコラムのブロック位置及びステアリングコラムのブロック解除位置をとる長尺な差し錠(8)と、
前記キーブレードが前記収容部内にあるときに前記差し錠(8)をブロック解除位置に保持する保持位置と、前記キーブレードが収容部内にないときに前記差し錠(8)から離間する待機位置との間で移動する保持装置(100)とを備えており、
前記差し錠(8)の長手方向軸(9)と、前記カム(7)の回転軸(6)と、前記ロータ(3)の回転軸(4)とは、同一平面上にあり、且つ、同一直線上にはなく、
前記ロータ(3)の回転軸(4)と前記カム(7)の回転軸(6)とが交差し、その交差点を前記差し錠(8)の長手方向軸(9)が通過する、盗難防止装置(1)。
【請求項2】
前記保持装置(100)は、前記差し錠(8)をブロック解除位置に制止するよう構成された保持端部(101)と、前記キーブレードの存在を検知するよう構成された接触端部(102)とを有する、
請求項1に記載の盗難防止装置(1)。
【請求項3】
前記保持装置(100)は、弾性復帰手段(104)に付勢されている、
請求項2に記載の盗難防止装置(1)。
【請求項4】
前記差し錠(8)と前記保持装置の前記保持端部(101)とは、前記差し錠(8)が前記ブロック位置から前記ブロック解除位置へ切り換わる間、互いに接触している、
請求項2又は3に記載の盗難防止装置(1)。
【請求項5】
前記差し錠(8)における前記保持端部(101)に対向する端部(105)は、傾斜部(110)を有し、前記差し錠(8)が前記ブロック位置から前記ブロック解除位置へ切り換わる間、前記保持端部(101)が前記傾斜部(110)に当接する、
請求項2〜4のいずれか1つに記載の盗難防止装置(1)。
【請求項6】
前記差し錠(8)における前記保持端部(101)に対向する端部(105)は、前記保持端部(101)を受容可能な空隙(106)を有する、
請求項2〜5のいずれか1つに記載の盗難防止装置(1)。
【請求項7】
前記接触端部(102)は、前記保持装置(100)が前記待機位置にあるときに、ロック装置(2)の空隙(120)に入り込むように構成されたフック形状を有する、
請求項2〜6のいずれか1つに記載の盗難防止装置(1)。
【請求項8】
前記接触端部(102)は、ロック装置(2)の空隙(120)内で待機位置をとる、
請求項7に記載の盗難防止装置(1)。
【請求項9】
前記ロック装置(2)は、前記収容部内における前記キーブレードの存在を検知するとともに前記接触端部(102)と協働して前記保持位置及び待機位置にある保持装置(100)を駆動する中間検知装置(121)を有する、
請求項2〜6のいずれか1つに記載の盗難防止装置(1)。
【請求項10】
前記中間検知装置(121)の少なくとも一部が、前記ロック装置(2)の空隙(120)に受容される、
請求項9に記載の盗難防止装置(1)。
【請求項11】
ステアリングコラムと、請求項1〜10のいずれか1つに記載の盗難防止装置(1)とを備える自動車。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、特に自動車のステアリングコラム用盗難防止装置
及びそれを備えた自動車に関する。
【背景技術】
【0002】
通常、自動車には、ロータとステータとを備えるロック装置形式の始動制御装置が備えられている。このロック装置は、例えば、キーブレードのような駆動手段によってロータを回転させることにより、自動車を始動させる。
【0003】
ロータは、ステータ内において複数の角度位置に可動であり、これら角度位置においてステアリングコラムが差し錠によって、ブロックされるかブロック解除される。
【0004】
この目的のために、ロック装置は、ステータとロータとの間に配置されたカムを構成する回転部材に連結され、これにより、カムをロータによって回転駆動することができる。したがって、カムが差し錠の動きを制御する。この差し錠は、ブロック位置及びブロック解除位置の2つの位置をとることができる。ブロック位置においては、差し錠がステアリングコラムの収容部に受容されて、ステアリングコラムの一切の動きがブロックされる。ブロック解除位置においては、差し錠がステアリングコラムから離間されて、ステアリングコラムの任意の動きが可能である。
【0005】
ユーザが、キーに第1の回転をさせて、ステアリングコラムのロックを解除すると、キーが完全に又は部分的に盗難防止装置から意図的に抜かれない限り、差し錠がブロック解除位置に保持されることが規定により要求される。
【0006】
レバーによるフッキングシステムを使用することが知られている。このシステムにおいては、レバーによって制御されるスライド板によって、規定に要求されるように、差し錠がステアリングコラムのブロック解除位置に確実に保持される。このレバーは、差し錠を保持するか、逆に、差し錠とは非係合となるスライド板の並進運動を可能とするロータと協働する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、このようなフッキングシステムでは、レバーとスライド板と差し錠との間の連結が脆弱である。
【0008】
したがって、ブロック解除位置で差し錠が強固に保持され、実施が簡単且つ効率的な、特に自動車のステアリングコラム用の盗難防止装置の供給が必要とされている。
【0009】
このような盗難防止装置は、ロータとカムシャフトの回転軸が一致し、且つ、差し錠の並進軸がカムシャフトに平行又は垂直である場合に、特に適合する。しかしながら、自動車メーカーが、自動車メーカー側のニーズと製品の制約によって、概ね「Y」字型の盗難防止装置を開発又は必要とするようになる可能性がある。つまり、ロータの回転軸とカムシャフトの回転軸が交差し、差し錠の並進軸がこの交点を通過し、これら要素のそれぞれが、「Y」の各線分を形成する、盗難防止装置である。したがって、カムシャフトの伸張によって、ロータの回転運動を伝導し、差し錠の並進運動に変換する手段を、盗難防止装置のこの「Y」字型に適合させることが重要である。
【課題を解決するための手段】
【0010】
この目的のために、第1の態様によれば、本発明は、特に自動車のステアリングコラム用盗難防止装置を提供することである。
この盗難防止装置は、ロータを備えるロック装置を備える。ロータは、その長手方向軸に沿って延びる回転軸周りに回転可能であり、ロータに対して固定されたステータに収容され、キーブレードを受容可能な収容部を有する。
この盗難防止装置は、また、ロータによって制御されるよう構成されたカムと、
カムにより駆動されて、ステアリングコラムのブロック位置及びステアリングコラムのブロック解除位置をとる差し錠と、
差し錠の保持装置であって、キーブレードが前記収容部内にあるときに差し錠をブロック解除位置に保持する保持位置と、前記キーブレードが収容部内にないときに保持装置が差し錠から離間されている待機位置との間で移動することによって、収容部内におけるキーブレードの存在を検知するよう構成された保持装置とを備える。
【0011】
本発明によれば、単一の部品、すなわちロック装置のロータと直接協働する保持装置によって、差し錠がブロック解除位置で保持される。具体的には、この保持装置は、ロータ内にキーブレードが存在するか否かに応じて、作動又は停止される。
【0012】
したがって、運動要素の数を減らしたことによって、差し錠がブロック解除位置においてより強固に保持され、また、実施がより簡単となる一方、高い効率性が維持される。
【0013】
本発明は、以下の特徴を、いずれについても単独で、又は、可能な限りのすべての組み合わせで包含し得る。
保持装置は、差し錠をブロック解除位置で制止するよう構成された保持端部と、キーブレードの存在を検知するよう構成された接触端部とを有し、及び/又は、
ロック装置は、収容部内におけるキーブレードの存在を検知するとともに接触端部と協働して保持位置及び待機位置にある保持装置を駆動する中間検知装置を有し、及び/又は、
中間検知装置は、弾性復帰手段と関連し、及び/又は、
差し錠とブロック装置の保持端部とは、差し錠がブロック位置からブロック解除位置へ切り換わる間、互いに接触し、及び/又は、
差し錠における保持端部に対向する端部は、傾斜部を有し、差し錠がブロック位置から
ブロック解除位置へ切り換わる間、保持端部がこの傾斜部に当接し、及び/又は、
差し錠における保持端部に対向する端部は、保持端部を受容可能な空隙を有し、及び/又は、
接触端部は、待機位置にあるロック装置の空隙に入り込むように構成されたフック形状を有し、この空隙は、キーブレードの収容部に対向しており、及び/又は、
接触端部は、ロック装置の空隙内で待機位置をとり、及び/又は、
中間検知装置の少なくとも一部が、ロック装置の空隙に受容され、及び/又は、
差し錠の長手方向軸、カムの長手方向軸、ロータの長手方向軸は、同一平面上にあり、且つ、同一直線上にはない。
【0014】
本発明は、また、本発明に係る盗難防止装置を備える自動車に関する。
【0015】
図面を参照しての以下の非限定的な説明により、本発明がさらに理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】
図1は、本発明に係る盗難防止装置の実施形態を横から見た分解斜視図である。
【
図2】
図2は、
図1に示す実施形態が動作する様子を横から見た透視図である。
【
図3】
図3は、
図1に示す実施形態が動作する様子を横から見た透視図である。
【
図4】
図4は、
図1に示す実施形態が動作する様子を横から見た透視図である。
【
図5】
図5は、
図1に示す実施形態が動作する様子を横から見た透視図である。
【
図6】
図6は、
図1に示す実施形態が動作する様子を横から見た透視図である。
【
図7】
図7は、
図1に示す実施形態が動作する様子を横から見た透視図である。
【
図8】
図8は、
図2の変形例を示し、この変形例では、差し錠と関連する弾性復帰手段が、圧縮ばねである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1に示すように、本発明に係る盗難防止装置1は、
ロック装置2を備え、このロック装置2は、
自動車を始動させるよう構成され、略長手方向軸4に沿って延び、この略長手方向軸4に沿って回転可能に取り付けられ、キーブレード(図示せず)を受容可能な収容部(図示せず)を備えるロータ3と、
ロータ3を受容するとともに、ロータ3に対して固定された状態となるよう構成されたステータ5とを備える。
盗難防止装置1は、また、ステアリングコラム(図示せず)をロック解除可能であり、ロータ3によって長手方向軸6に沿って回転駆動可能に構成されたカム7と、
カム7により駆動されて、ステアリングコラムのブロック位置とステアリングコラムのブロック解除位置とをとる、長手方向軸9に沿って延びる差し錠8とを備える。
【0018】
したがって、ロータ3は、長手方向軸4に沿った概ね細長い形状を有する。ロータ3は、よって、略円筒形を有していてもよい。図示の実施形態によれば、ロータ3は、収容部(図示せず)に続く開口3aを有する。この収容部は、ユーザが動かすことができるキーブレードのような駆動手段(図示せず)を受容可能である。キーブレードは、典型的には、1つ又は複数の溝を有する。この溝は、この目的のためにロータ3に形成された複数の開口3b内に、ロータの長手方向軸4に沿って長手方向に配置された複数のばね(図示せず)を変位可能である。これらのばねによって、その組み合わせに適合しないキーブレードの導入が防止され、また、ロータ3の回転が防止され得る。
【0019】
ステータ5は、上記ロータ3を受容可能な、略細長い形状の収容部を含む。ステータ5は、典型的には、ロータ3に対して固定されている。
【0020】
長手方向軸
6に沿って回転可能なカム7は、ロータ3によって回転駆動可能である。図示の実施形態によれば、ピニオン10のような歯車手段を、カム7とロータ3の端部との間に介在させることができる。ピニオン10は、典型的には、カムの端部12に設けられた
歯と協働可能な歯10aを有する。
【0021】
回転部材7は、任意の形状のカムであってよく、具体的には、略円筒形のカムであってよい。
【0022】
差し錠8は、カム7により駆動されて、ステアリングコラムのブロック位置とステアリングコラムのブロック解除位置とをとる。差し錠は、長手方向軸9に沿って延び、差し錠の動きを保護するよう構成されたケーシング13に設けられた収容部14内に受容される。
【0023】
典型的には、差し錠8は、長手方向軸9に沿った並進運動を行って、ステアリングコラムをブロックしたり、ブロック解除したりする。したがって、ステアリングコラムは、差し錠8の端部を受容可能な1つ又は複数の収容部を備え得る。
【0024】
差し錠8は、弾性復帰手段108と関連している。具体的には、弾性復帰手段108は、圧縮ばね(
図8参照)、又は、渦巻ばねのようなねじりばね(
図1〜
図7参照)である。弾性復帰手段の一方の端部108
bはステータに締結されており、他方の端部108
aは差し錠8に対して締結されている。
【0025】
ねじりばねの場合は、自由端108aが差し錠のスタッド107により押圧される。スタッド107とは別のスタッド15は、カム輪郭部16と係合する。
【0026】
圧縮ばねの場合は、自由端108aが、差し錠8の面に直接接触するように構成される。
【0027】
カム7は、差し錠8におけるカム7に対向する表面に設けられたスタッド15を介して、差し錠8を駆動する。スタッド15は、カム7の輪郭部に沿って移動可能である。したがって、ロータ
3の収容部に導入された適合するキーブレードの回転によって、ロック装置2がロック解除されると、ユーザによる自動車の車輪の操作を可能とするステアリングコラムが、差し錠8から解放されて可動となる。
【0028】
図1からわかるように、差し錠8の長手方向軸9と、カム7の長手方向軸6と、ロータ3の長手方向軸4とは、同一平面上にあり、且つ、同一直線上にはない。本実施形態によれば、カム7は非円形のカム輪郭部16を有し、これにより、ステアリングコラムのブロック位置とブロック解除位置との間で差し錠8が並進運動できる。
【0029】
本発明の盗難防止装置1は、また、差し錠を保持する保持装置100を備える。この保持装置100は、キーブレードが収容部内にあるときに差し錠8をブロック解除位置に保持する保持位置と、キーブレードが収容部内にないときに保持装置が差し錠8から離間されている待機位置との間で移動することによって、収容部内におけるキーブレードの存在を検知するよう構成されている。
【0030】
保持装置100は、差し錠8をブロック解除位置に制止するよう構成された保持端部101と、キーブレードの存在を検知するよう構成された接触端部102とを有する。
【0031】
保持装置100は、ロック装置の長手方向軸4に対して略垂直な軸109に沿って、回
転可能である。保持装置は、接触端部によって直接的に又は間接的にキーブレードを検知すると、保持装置100の回転軸を中心に回動し始める。
【0032】
ロック装置2は、収容部内におけるキーブレードの存在を検知するとともに接触端部102と協働して保持位置及び待機位置にある保持装置100を駆動する中間検知装置121を有する。
【0033】
保持装置100は、弾性復帰手段104と関連している。具体的には、弾性復帰手段104は、圧縮ばねである。弾性復帰手段の一方の端部104aは、本発明の盗難防止装置の固定部に締結されており、他方の端部104bは、保持装置100に締結されている。
【0034】
差し錠8と
保持装置の保持端部101とは、差し錠8がブロック位置からブロック解除位置へ切り換わる間、互いに接触している。
【0035】
差し錠における保持端部101に対向する端部105は、傾斜部110を有する。差し錠がブロック位置からブロック解除位置へ切り換わる間、保持端部がこの傾斜部110に当接する。
【0036】
差し錠における保持端部101に対向する端部105は、保持端部101を受容可能な空隙106を有する。
【0037】
接触端部
102は、待機位置においてロック装置の空隙120に入り込むように構成されたフック形状を有する。空隙120は、キーブレードの収容部に対向している。
【0038】
接触端部102は、ロック装置2の空隙120内で、待機位置をとる。
【0039】
中間検知装置121の少なくとも一部が、空隙120に受容される。
【0040】
以下、作用中における動作を詳細に説明する。
【0041】
図2に示すように、キーブレードは、ロータの収容部に導入されていない。差し錠8は、ステアリングコラムのブロック位置にあり、保持装置100は差し錠8から離間されている。
【0042】
図3に示すように、キーブレードが、ロック装置2の収容部に導入される。保持装置100は、したがって、ロック装置2の空隙を貫通する接触端部102によって直接的に、又は、中間検知装置121によって、キーの存在を検知する。中間検知装置121の一部分が空隙120からの突出すると、中間検知装置121による検知がなされる。中間検知装置に当接した保持装置100は回動して、保持端部101を差し錠8に近づける。保持端部101は、差し錠の輪郭、具体的には、傾斜部110と接触する。
【0043】
図4及び
図5に示すように、キーブレードがロータ3内で回転した後、ロータ3が長手方向軸4周りに回転し、ピニオン10を介してカム7を回転駆動する。すると、スタッド15がカム輪郭部16に沿って移動し、差し錠8がブロック解除位置からブロック位置に、長手方向軸9に沿って上昇する。保持装置100は、空隙106に近接するまで、差し錠の輪郭に沿って移動する。
【0044】
図6に示すように、差し錠8は、そのブロック解除位置における行程の最上位置にあり、保持装置100は空隙106に収容されている。
【0045】
よって、差し錠8がこの位置に制止される。
【0046】
図7に示すように、キーブレードが収容部から抜かれ、接触端部102がロータ3の空隙の内部に向かって並進する。これにより、保持装置100がその回転軸周りに回動する。したがって、保持端部101が空隙106から離れる。差し錠8は解放されて、ブロック位置に戻る。