(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6667035
(24)【登録日】2020年2月26日
(45)【発行日】2020年3月18日
(54)【発明の名称】投影レンズ
(51)【国際特許分類】
G02B 13/00 20060101AFI20200309BHJP
G02B 13/18 20060101ALI20200309BHJP
G02B 13/16 20060101ALI20200309BHJP
【FI】
G02B13/00
G02B13/18
G02B13/16
【請求項の数】6
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2019-130253(P2019-130253)
(22)【出願日】2019年7月12日
(65)【公開番号】特開2020-21054(P2020-21054A)
(43)【公開日】2020年2月6日
【審査請求日】2019年8月15日
(31)【優先権主張番号】201810876491.4
(32)【優先日】2018年8月3日
(33)【優先権主張国】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】511027518
【氏名又は名称】エーエーシーアコースティックテクノロジーズ(シンセン)カンパニーリミテッド
【氏名又は名称原語表記】AAC Acoustic Technologies(Shenzhen)Co.,Ltd
(74)【代理人】
【識別番号】100087859
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 秀治
(74)【代理人】
【識別番号】100199819
【弁理士】
【氏名又は名称】大行 尚哉
(72)【発明者】
【氏名】彭海潮
(72)【発明者】
【氏名】房春環
【審査官】
殿岡 雅仁
(56)【参考文献】
【文献】
特開平05−142471(JP,A)
【文献】
中国特許出願公開第107861316(CN,A)
【文献】
中国特許出願公開第108318996(CN,A)
【文献】
中国特許出願公開第108107548(CN,A)
【文献】
特開2010−032636(JP,A)
【文献】
特開2012−203281(JP,A)
【文献】
特開2011−002518(JP,A)
【文献】
特開2006−119262(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02B 9/00 − 17/08
G02B 21/02 − 21/04
G02B 25/00 − 25/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
投影レンズであって、
物体側から像側に向かって、順に、物面、正の屈折力を有する第1レンズ、負の屈折力を有する第2レンズ、正の屈折力を有する第3レンズから構成され、
全体投影レンズの焦点距離をf、前記投影レンズの光学全長をTTL、前記第2レンズの屈折率をn2、前記第3レンズの屈折率をn3、前記第2レンズの像側の面から前記第3レンズの物体側の面までの軸上距離をd4、前記第3レンズの軸上厚みをd5にしたときに、以下の関係式を満たすことを特徴とする投影レンズ。
1.70≦n2≦2.20
1.70≦n3≦2.20
1.25≦f/TTL≦2.20
1.10≦d4/d5≦2.00
【請求項2】
前記第2レンズの物体側の面の曲率半径をR3、前記第2レンズの像側の面の曲率半径をR4にしたときに、以下の関係式を満たすことを特徴とする請求項1に記載の投影レンズ。
−1.00≦(R3+R4)/(R3−R4)≦−0.10
【請求項3】
前記全体投影レンズの焦点距離をf、前記第1レンズの焦点距離をf1にしたときに、以下の関係式を満たすことを特徴とする請求項1に記載の投影レンズ。
0.30≦f1/f≦0.41
【請求項4】
前記全体投影レンズの焦点距離をf、前記第2レンズの焦点距離をf2にしたときに、以下の関係式を満たすことを特徴とする請求項1に記載の投影レンズ。
−0.20≦f2/f≦0
【請求項5】
前記第3レンズの物体側の面の曲率半径をR5、前記第3レンズの像側の面の曲率半径をR6にしたときに、以下の関係式を満たすことを特徴とする請求項1に記載の投影レンズ。
1.70≦(R5+R6)/(R5−R6)≦2.50
【請求項6】
前記第1レンズの材料がプラスチックで、前記第2レンズの材料がガラスで、前記第3レンズの材料がガラスであることを特徴とする請求項1に記載の投影レンズ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光学レンズの分野に関し、特に、スマートフォン、デジタルカメラなどの携帯端末装置に適用される投影レンズに関する。
【背景技術】
【0002】
スマートフォンの急速な発展に伴い、携帯電話の撮像機能も革新的な技術を遂げ、例えば3D結像技術がある。このような3D構造光に基づく光学センシング技術は、顔、ジェスチャ識別に用いることができ、写真機能を強化し、ARの新たな応用をもたらし、光学画像を従来の2次元から3次元空間に変換することで、よりリアルな、明瞭な知覚体験をもたらす。
【0003】
3D構造光は、特定のレーザ情報を物体表面に投影した後、カメラによって収集され、物体による光情報の変化に基づいて物体の位置及び深さ等の情報を計算して、3次元空間全体を復元する。特定のレーザ情報は3D構造光技術のうちの非常に重要な指標であり、従って、レーザ情報を被測定物体の表面に投影する投影レンズに対しての要求が高い。このVCSEL(垂直面発光レーザ)レーザ表面の特定の立体角発光を有するアレイ点光源を被測定物体に投影する投影レンズは、3D結像品質の重要な部分である。
【0004】
従来の投射レンズ系の製品において、使用環境温度の変化に伴って、レンズの焦点距離fが大きく変化するという問題が存在する。これにより、レンズ投影光の角度が著しく変化し、既存の光情報を変化させることで、システム全体の計算に誤差が発生し、3次元物体の輪郭復元精度に影響を与える。また、環境温度の変化に伴って、投影像点が大きくなる問題もあり、これによって3次元物体のシステム復元の鮮明度を低下させる。システムの長さを有効的に減少させ、且つ投影レンズの環境温度変化に対しての安定性を向上させるために、本発明の投影レンズを提案する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、システムの長さを有効的に減少させることができ、且つ異なる温度環境において良好な安定性を有する投影レンズを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記問題を解決するために、本発明の実施形態は、投影レンズを提供する。前記投影レンズは、物体側から像側に向かって、順に、物面、正の屈折力を有する第1レンズ、負の屈折力を有する第2レンズ、正の屈折力を有する第3レンズを備え、全体投影レンズの焦点距離をf、前記投影レンズの光学全長をTTL、前記第2レンズの屈折率をn2、前記第3レンズの屈折率をn3にしたときに、以下の関係式を満たす。
1.70≦n2≦2.20
1.70≦n3≦2.20
1.25≦f/TTL≦2.20
【0007】
従来技術に比べて、本発明の実施形態では、上記レンズの配置に基づいて、異なる屈折率及び焦点距離を有するレンズを有効的に利用して鮮明的に結像を実現することができ、かつシステムの長さを有効的に減少させて、システムの占有空間を減少させることができる。また、システムは環境温度に対して敏感ではなく、性能が異なる温度で安定しており、投影の角度変化が目立たず、光情報が良好的に保持されるので、システムの投影性能がより良好であり、携帯型高出力レーザ投影装置にさらに適する。
【0008】
また、前記第2レンズの物体側の面の曲率半径をR3、前記第2レンズの像側の面の曲率半径をR4にしたときに、以下の関係式を満たす。
−1.00≦(R3+R4)/(R3−R4)≦−0.10
【0009】
また、前記全体投影レンズの焦点距離をf、第1レンズの焦点距離をf1にしたときに、以下の関係式を満たす。
0.30≦f1/f≦0.41
【0010】
また、前記全体投影レンズの焦点距離をf、第2レンズの焦点距離をf2にしたときに、以下の関係式を満たす。
−0.20≦f2/f≦0
【0011】
また、前記第2レンズの像側の面から第3レンズの物体側の面までの軸上距離をd4、前記第3レンズの軸上厚みをd5にしたときに、以下の関係式を満たす。
1.10≦d4/d5≦2.00
【0012】
前記第3レンズの物体側の面の曲率半径をR5、前記第3レンズの像側の面の曲率半径をR6にしたときに、以下の関係式を満たす。
1.70≦(R5+R6)/(R5−R6)≦2.50
【0013】
また、前記第1レンズの材料がプラスチックで、前記第2レンズの材料がガラスで、前記第3レンズの材料がガラスである。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】
図1は、本発明の第1実施形態に係る投影レンズの構造を示す図である。
【
図2】
図2は、
図1に示す投影レンズの像面湾曲及び歪曲収差を示す図である。
【
図3】
図3は、
図1に示す投影レンズのスポットダイアグラムである。
【
図4】
図4は、本発明の第2実施形態に係る投影レンズの構造を示す図である。
【
図5】
図5は、
図4に示す投影レンズの像面湾曲及び歪曲収差を示す図である。
【
図6】
図6は、
図4に示す投影レンズのスポットダイアグラムである。
【
図7】
図7は、本発明の第3実施形態に係る投影レンズの構造を示す図である。
【
図8】
図8は、
図7に示す投影レンズの像面湾曲及び歪曲収差を示す図である。
【
図9】
図9は、
図7に示す投影レンズのスポットダイアグラムである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の目的、技術方案及び利点をより明確にするために、以下に、図面を参照しながら本発明の各実施形態を詳しく説明する。ただ、本発明の各実施形態において、本発明に対する理解を便宜にするために、多くの技術的細部まで記載されているが、これらの技術的細部および以下の各実施形態に基づく各種の変化及び修正がなくても、本発明が保護しようとする技術方案を実現可能であることは、当業者にとっては自明なことである。
【0016】
(第1実施形態)
図面を参照すれば分かるように、本発明の第1実施形態は、投影レンズ10を提供する。
図1には、本発明の第1実施形態の投影レンズ10を示しており、該投影レンズ10は、3枚のレンズを備えており、具体的には、前記投影レンズ10は、物体側から像側に向かって、順に、物面S1、正の屈折力を有する第1レンズL1、負の屈折力を有する第2レンズL2、正の屈折力を有する第3レンズL3を備える。
【0017】
第1レンズL1は、正の屈折力を有し、システムの長さを有効的に減少させることができ、その物体側の面が外に向かって突出するような凸面であり、像側の面が内側に凹んだ凹面である。第2レンズL2は、負の屈折力を有し、本実施形態において、第2レンズL2の物体側の面と像側の面が共に凹面である。第3レンズL3は、正の屈折力を有し、本実施形態において、第3レンズL3の物体側の面が凹面であり、像側の面が凸面である。
【0018】
ここで、全体投影レンズ10の焦点距離をf、前記投影レンズ10の光学全長をTTL、物面S1から第3レンズL3の像側の面までの軸上距離を指し、前記第2レンズの屈折率をn2、前記第3レンズの屈折率をn3にしたときに、f、TTL、n2、n3は以下の関係式を満たす。
1.70≦n2≦2.20
1.70≦n3≦2.20
1.25≦f/TTL≦2.20
【0019】
本発明の前記投影レンズ10の焦点距離f、光学全長TTL及び第2レンズの屈折率n2と第3レンズの屈折率n3が上記関係式を満たす場合、投影レンズ10の屈折力の大きさの配置を制御/調整することができ、鮮明的に投影することを満たすとともに、システムの長さを有効的に減少させ、システム占有の空間を減少させることができる。また、第2レンズと第3レンズがともにガラス材料を用いて、システムが環境温度に対しての安定性を向上し、投影の角度変化が目立たず、光情報が良好的に保持されるので、システムの投影性能がより良好であり、携帯型高出力レーザ投影装置にさらに適する。
【0020】
具体的には、本実施形態において、前記第2レンズL2の物体側の面の曲率半径をR3、前記第2レンズL2の像側の面の曲率半径をR4にしたときに、−1.00≦(R3+R4)/(R3−R4)≦−0.10の関係式を満たす。このようにすることで、第2レンズL2の形状を限定し、投影レンズのシステム収差を有効的に校正することができる。
【0021】
本発明に係る実施形態における前記投影レンズ10の焦点距離をf、第1レンズL1の焦点距離をf1にしたときに、0.30≦f1/f≦0.41の関係式を満たすことが好ましい。このようにすることで、投影レンズのシステム収差を有効的に校正することができ、システムの極薄化をさらに実現することができる。
【0022】
前記投影レンズ10の焦点距離をf、第2レンズL2の焦点距離をf2にしたときに、−0.20≦f2/f≦0の関係式を満たすことが好ましい。このようにすることで、投影レンズのシステム収差をさらに校正することができる。
【0023】
また、前記第2レンズL2の像側の面から第3レンズL3の物体側の面までの軸上距離をd4、前記第3レンズL3の軸上厚みをd5にしたときに、1.10≦d4/d5≦2.00の関係式を満たすことが好ましい。このようにすることで、レンズの位置と軸上厚さを適切に配置された、投影レンズ10の加工と組み立てに有利である。
【0024】
前記第3レンズL3の物体側の面の曲率半径をR5、前記第3レンズL3の像側の面の曲率半径をR6にしたときに、1.70≦(R5+R6)/(R5−R6)≦2.50の関係式を満たすことが好ましい。このようにすることで、第3レンズL3の形状を限定し、投影レンズシステムの収差の校正に有利である。
【0025】
具体的には、前記第1レンズL1の材料がプラスチックで、前記第2レンズL2の材料がガラスで、前記第3レンズL3の材料がガラスである。ガラス材料の屈折率が高く且つ光透過性が良好であるため、前記投影レンズ10の光学性能を有効的に向上させることができる。そのうえ、ガラス材料はより良好な熱安定性を有し、それにより光学システムが異なる温度で良好な性能安定性を有する。
【0026】
また、レンズの表面を非球面とすることができ、非球面は球面以外の形状とすることが容易になり、多くの制御変数が得られ、収差を削減することに用いられて、さらにレンズの使用数を減少することができるので、本発明の投影レンズの全長を有効的に低減するができる。本発明の実施形態において、各レンズの物体側面及び像側面はいずれも非球面である。
【0027】
好ましくは、高品質な結像性能を得られるように、前記レンズの物体側の面及び/又は像側の面に、変曲点及び/又は停留点がさらに設けられていてもよい。具体的な実施方案については、後述する。
【0028】
以下、本発明の実施形態に係る投影レンズ10の設定データを示す。各実施形態に記載の符号は、以下のように示している。焦点距離、軸上距離、曲率半径、軸上厚み、変曲点位置、停留点位置の単位はmmである。表1、表2は、本発明の実施形態に係る投影レンズ10のデータを示す。
【0030】
各符号の意味は、以下の通りである。
f :投影レンズ10の焦点距離
f1 :第1レンズL1の焦点距離
f2 :第2レンズL2の焦点距離
f3 :第3レンズL3の焦点距離
【0032】
各符号の意味は、以下の通りである。
R :光学面の曲率半径、レンズの場合、中心曲率半径
R1 :第1レンズL1の物体側の面の曲率半径
R2 :第1レンズL1の像側の面の曲率半径
R3 :第2レンズL2の物体側の面の曲率半径
R4 :第2レンズL2の像側の面の曲率半径
R5 :第3レンズL3の物体側の面の曲率半径
R6 :第3レンズL3の像側の面の曲率半径
d :レンズの軸上厚みとレンズ間の軸上距離
d0 :投影レンズの物面S1から第1レンズL1の物体側の面までの軸上距離
d1 :第1レンズL1の軸上厚み
d2 :第1レンズL1の像側の面から第2レンズL2の物体側の面までの軸上距離
d3 :第2レンズL2の軸上厚み
d4 :第2レンズL2の像側の面から第3レンズL3の物体側の面までの軸上距離
d5 :第3レンズL3の軸上厚み
d6 :第3レンズL3の像側の面から投影レンズの像側の面までの軸上距離
nd :d線の屈折率
nd1 :第1レンズL1の屈折率
nd2 :第2レンズL2の屈折率
nd3 :第3レンズL3の屈折率
vd :アッベ数
v1 :第1レンズL1のアッベ数
v2 :第2レンズL2のアッベ数
v3 :第3レンズL3のアッベ数
【0033】
表3は、本発明の実施形態に係る投影レンズ10における各レンズの非球面のデータを示す。
【0035】
その中で、kは円錐係数であり、A4、A6、A8、A10、A12、A14、A16は非球面係数である。
IH:像高
y=(x
2/R)/[1+{1−(k+1)(x
2/R
2)}
1/2]+A4x
4+A6x
6+A8x
8+A10x
10+A12x
12+A14x
14+A16x
16 (1)
【0036】
各レンズ面の非球面は、便宜上、上記式(1)で表される非球面を使用しているが、本発明は、この式(1)の非球面多項式に限定されるものではない。
【0037】
表4、表5は、本発明の実施形態に係る投影レンズ10における各レンズの変曲点及び停留点の設定データを示す。ここで、R1、R2は、それぞれ第1レンズL1の物体側の面と像側の面を示し、R3、R4は、それぞれ第2レンズL2の物体側の面と像側の面を示し、R5、R6は、それぞれ第3レンズL3の物体側の面と像側の面を示す。また、「変曲点位置」欄の対応するデータは、各レンズの表面に設けられた変曲点から投影レンズ10の光軸までの垂直距離であり、「停留点位置」欄の対応するデータは、各レンズの表面に設けられた停留点から投影レンズ10の光軸までの垂直距離である。
【0040】
図2は、それぞれ波長925nm、940nm及び955nmの光が第1実施形態に係る投影レンズ10を通った後の像面湾曲及び歪曲収差を示す図である。
【0041】
図3は、第1実施形態に係る投影レンズ10のスポットダイアグラムである
【0042】
以下の表6は、上記条件式に基づいて、本実施形態における各条件式に対応する数値を列挙したものである。本実施形態の投影レンズ10は、上述した条件式を満すことが明らかになる。
【0044】
本実施形態において、全視野の像高が0.5mmであり、作動距離が399.64mmである。
【0045】
(第2実施形態)
図4に示しているのは本発明の第2実施形態に係る投影レンズ20であり、その各レンズの配置は、第1実施形態の投影レンズ10とほぼ同じであり、異なる点のみを以下に示す。以下、本発明の第2実施形態に係る投影レンズ20の設定データを示す。
【0046】
表7、表8は、本発明の実施形態に係る投影レンズ20のデータを示す。
【0049】
表9は、本発明の実施形態に係る投影レンズ20における各レンズの非球面のデータを示す。
【0051】
表10、表11は、本発明の実施形態に係る投影レンズ20における各レンズの変曲点及び停留点の設定データを示す。
【0054】
図5は、それぞれ波長925nm、940nm及び955nmの光が実施形態に係る投影レンズ20を通った後の像面湾曲及び歪曲収差を示す図である。
【0055】
図6は、第2実施形態に係る投影レンズ20のスポットダイアグラムである
【0056】
以下の表12は、上記条件式に基づいて、本実施形態における各条件式に対応する数値を列挙したものである。本実施形態の投影レンズ20は、上述した条件式を満すことが明らかになる。
【0058】
本実施形態において、全視野の像高が0.5mmであり、作動距離が399.64mmである。
【0059】
(第3実施形態)
図7に示しているのは本発明の第3実施形態に係る投影レンズ30であり、その各レンズの配置は、第1実施形態の投影レンズ10とほぼ同じである。以下、本発明の第3実施形態に係る投影レンズ30のデータを示す。
【0060】
表13、表14は、本発明の実施形態に係る投影レンズ30の設定データを示す。
【0063】
表15は、本発明の実施形態に係る投影レンズ30における各レンズの非球面のデータを示す。
【0065】
表16、表17は、本発明の実施形態に係る投影レンズ30における各レンズの変曲点及び停留点の設定データを示す。
【0068】
図8は、それぞれ波長925nm、940nm及び955nmの光が実施形態に係る投影レンズ30を通った後の像面湾曲及び歪曲収差を示す図である。
【0069】
図9は、第3実施形態に係る投影レンズ30のスポットダイアグラムである
【0070】
以下の表18は、上記条件式に基づいて、本実施形態における各条件式に対応する数値を列挙したものである本実施形態の投影レンズ30は、上述した条件式を満すことが明らかになる。
【0072】
本実施形態において、全視野の像高が0.5mmであり、作動距離が399.744mmである。
【0073】
上記の各実施形態は本発明を実現するための具体的な実施形態であるが、実際の応用において、本発明の主旨及び範囲から逸脱しない範囲での形式及び細部に対する各種の変更は、いずれも本発明の保護範囲に属することは、当業者であれば理解できるはずである。