(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記付勢基台がカム軌道を含み、前記第1のラッチアームは、前記ラッチが前記第1の位置にあるときに前記カム軌道に係合し、前記第2のラッチアームは、前記ラッチが前記第2の位置にあるときに前記カム軌道に係合する、請求項7に記載の製品販売モジュール。
前記製品ロックシステムが、前記ソレノイドおよび前記マイクロスイッチに接続する制御装置を含み、前記制御装置は、前記開放位置に向かう前記製品ゲートの初期回動を前記マイクロスイッチが検出したときに、前記ラッチを前記第2の位置に回動させるために前記ソレノイドを作動させるように構成される、請求項12に記載の製品販売モジュール。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本明細書で説明され得る販売機の斜視図である。
【
図2】
図1の販売機で使用され得る冷却機の斜視図である。
【
図3】支払装置を備えた
図1の販売機の斜視図である。
【
図4】側面フレームドアが開放した状態の支払装置を示す
図1の販売機の斜視図である。
【
図5】
図1の販売機で使用され得る販売装置の多数の製品棚の側面斜視図である。
【
図7】閉鎖位置にある製品ゲートシステムの上面図である。
【
図8】閉塞位置にある製品ゲートシステムの上面図である。
【
図9】閉鎖位置にある製品ゲートシステムの代替的な実施形態の上面図である。
【
図10】閉塞位置にある代替的な製品ゲートシステムの上面図である。
【
図11】閉鎖位置にある製品ゲートシステムの上面図である。
【
図12】1つの製品ゲートが開放した状態の製品ゲートロックシステムの上面図である。
【
図13】本明細書で説明され得る多数の製品販売モジュールを備えた代替的な製品ゲートシステムの斜視図である。
【
図15】閉鎖位置にある
図13の製品販売モジュールの正面図である。
【
図16】1つの製品ゲートが開放位置にある
図13の製品販売モジュールの正面図である。
【
図17】閉鎖位置にある
図13の製品販売モジュールの製品ロックシステムの底面図である。
【
図18】閉鎖位置から開放位置に移動する
図13の製品販売モジュールの製品ロックシステムの底面図である。
【
図19】開放位置にある
図13の製品販売モジュールの製品ロックシステムの底面図である。
【
図20】開放位置から閉鎖位置に移動する
図13の製品販売モジュールの製品ロックシステムの底面図である。
【
図21】多数の製品販売モジュールを内部に備えた、本明細書で説明され得る販売機の正面図である。
【
図22】開放位置に向かう製品ゲートの回動前の第1の位置にあるラッチおよびロックピンを含む、
図13の製品販売モジュールの代替的な製品ロックシステムの底面図である。
【
図23】開放位置に向かう製品ゲートの初期回動後の第2の位置にあるラッチおよびロックピンを含む、
図13の製品販売モジュールの代替的な製品ロックシステムの底面図である。
【
図24】開放位置に向かう製品ゲートの更なる回動後の第2の位置にあるラッチおよびロックピンを含む、
図13の製品販売モジュールの代替的な製品ロックシステムの底面図である。
【
図25】完全開放位置に向かう製品ゲートの更なる回動後の第1の位置にあるラッチおよびロックピンを含む、
図13の製品販売モジュールの代替的な製品ロックシステムの底面図である。
【
図26】開放位置に向かう製品ゲートの回動前の第1の位置にあるラッチおよびロックピンを含む、
図13の製品販売モジュールの代替的なロックシステムの一部分の斜視図である。
【
図27】開放位置に向かう製品ゲートの初期回動後の第2の位置にあるラッチおよびロックピンを含む、
図13の製品販売モジュールの代替的なロックシステムの一部分の斜視図である。
【
図28】開放位置に向かう製品ゲートの更なる回動後の第2の位置にあるラッチおよびロックピンを含む、
図13の製品販売モジュールの代替的なロックシステムの一部分の斜視図である。
【
図29】閉鎖位置に向かう製品ゲートの回動後の第1の位置にあるラッチおよびロックピンを含む、
図13の製品販売モジュールの代替的なロックシステムの一部分の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
詳細な説明
本出願は、任意の数の製品10の販売に係るものである。製品10が単に例として缶20の形態で示されているが、製品10は、任意の種類または大きさの容器を含み得ることができ、例えば缶、瓶、小袋、箱、包装品および/または任意の種類の剛性または可撓性の包装材に限定されるものではないことが理解される。製品10は、飲料、食料品、非食料品、消費者製品、および/または販売され得る任意の種類の製品10を含んでもよい。本出願の範囲は、販売されることが本明細書またはその他で意図される製品10の性質により限定されるものでは決してない。同様に、本明細書での1つの用途は冷蔵製品10に対する用途であるが、本明細書における製品10が、周囲温度、高温、または任意の温度であり得ることが理解されるであろう。
【0011】
ここで、複数の図を通して類似の符号が類似の要素を指す図面を参照すると、
図1は、本明細書で説明され得る販売機100を示している。本明細書で以下に詳細に説明する販売機100の個々の構成要素は、通常は本質的にモジュール式であってもよい。そのように、種々の構成要素は、元の機器のままあってもよく、かつ/または所望により後付けされてもよい。同様に、販売機100全体の動作に全ての構成要素が必要とされるわけではない。むしろ、本明細書では、多くの代替的な構成を使用してもよい。販売機100は、主に屋内での使用を意図したものであってもよいが、電源などに隣接した任意の場所に位置してもよい。
【0012】
販売機100は、冷却機110を含んでもよい。
図2に示すように、冷却機110は、ドア130で囲まれた外側フレーム120を含んでもよい。フレーム120およびドア130は、従来の設計を有してもよく、かつ所望により断熱されてもよい。ドア130は、ドア130内に透明パネル140を含んでもよい。透明パネル140をガラスなどで作製してもよい。ドア130は、揺動開閉式のものであってもよく、ロックまたは他の種類のいたずら防止機構を含んでもよい。冷却機110は、任意の所望の大きさまたは形状を有してもよい。
【0013】
販売機100はまた、冷却機110内に位置決めされた冷却/加熱カセット150を含んでもよい。具体的には、冷却/加熱カセット150を、フレーム120の冷却/加熱区画160内などに位置決めしてもよい。冷却/加熱カセット150は、モジュール式であってもよく、かつ従来の設計を有してもよい。冷却/加熱カセット150の例が、Rudick et alの「加熱/冷却型販売機用の取り外し可能な冷却カセット(Removable Refrigeration Cassette for a Hot and Cold Vending Machine)」という表題の、同一出願人が所有する米国特許第7,117,689号に示されている。米国特許第7,117,689号は、参照により全体が本明細書に組み込まれる。本明細書では、他の種類の加熱装置および/または冷却装置を使用してもよい。したがって、本明細書では、冷却と加熱のいずれかまたは両方を提供してもよい。
【0014】
販売機100はまた、支払装置170を含んでもよい。支払装置170の構成要素を、冷却機110のフレーム120およびドア130の周りに位置決めしてもよい。具体的には
図3に示すように、ドア130は、金銭投入口180と、金銭返却用ボタン190と、金銭返却用ホルダ200とを含んでもよい。また、状態表示パネル210をドア130に位置決めしてもよい。そして、ドア130に位置決めされた支払装置170のこれらおよび他の構成要素は、フレーム120内に位置決めされた構成要素と協働してもよい。
【0015】
図4に示すように、これらの構成要素は、金銭投入口180に連通する金銭通路220と、金銭返却用ホルダ200に連通する金銭返却用通路230とを含んでもよい。また、フレーム120の周りには、支払システム240、金銭返却ユニット250、および金銭ボックス260を位置決めしてもよい。支払装置170の構成要素を電子制御装置270により制御してもよい。電子制御装置270は、従来のプログラム可能なマイクロプロセッサなどであってもよい。電子制御装置270はまた、以下により詳細に説明するように、販売機100全体における他の構成要素に関連付けられてもよい。支払装置170はまた、他のまたは異なる構成要素および他のまたは異なる構成を含んでもよい。
【0016】
販売機100は、販売装置300を更に含んでもよい。販売装置300を冷却機100の販売区画310内に位置決めしてもよい。販売装置300および販売区画310は、冷却/加熱区画160内に位置決めされた冷却/加熱カセット150に関連付けられてもよい。販売装置300は、任意の大きさまたは形状を有してもよい。本明細書では、他の構成要素を使用してもよい。
【0017】
図1および
図5に示すように、販売装置300は、多数の製品棚320を含んでもよい。製品棚320を一対の固定ガイド330またはその他の上に位置決めしてもよい。製品10の先入れ先出しの装填を容易にし、また製品棚320自体を取り外すために、製品棚320が固定ガイド330内を摺動可能であってもよい。重力による製品棚320内での製品10の自動供給を促進するために、製品棚320のうちの1つまたは複数を後方から前方へ斜めに位置決めしてもよい。本明細書では、他の種類の棚構成を使用してもよい。
【0018】
図6は、製品棚320のうちの1つを示している。各製品棚320は、多数の製品列350を画定する多数の側壁340を有してもよい。任意の数の製品列350を使用してもよい。同様に、製品列350は、任意の寸法を有してもよい。また、異なる大きさおよび形状の製品列350を併用してもよい。図示のように、多数の製品10を各製品列350内に位置決めしてもよい。
【0019】
各製品列350の下端部は、製品ゲートシステム360を含んでもよい。製品ゲートシステム360は、各販売において1つの製品10のみが製品棚320から取り出されることを確実にする。製品ゲートシステム360の各々は、製品ゲート370を含む。製品ゲート370の内側の製品10の全部または一部が視認可能であり得るように、製品ゲート370を、好ましくは透明な材料で作製してもよい。製品ゲート370は、やや凸状の形状を有してもよく、かつ製品ゲート370の内側に位置決めされることが意図される製品10のおよその長さにわたって延びてもよい。本明細書では、他の形状および大きさを使用してもよい。各製品ゲート370は、枢動基台390上に位置決めされたほぼ垂直に延びるドア380を含む。枢動基台390を製品列350の端部に取り付けてもよい。基台390がほぼ円形状として示されているが、本明細書では、任意の大きさおよび形状を使用してもよい。
【0020】
図7および
図8に示すように、製品ゲートシステム360はまた、多数のレバー、すなわち、第1のレバー400と第2のレバー410とを有してもよい。第1のレバー400は、基台390が回動するときに第2のレバー410を一緒に引っ張るために、基台390に取り付けられるとともに、基台390と共に枢動してもよい。そして、第2のレバー410がフラップ420を引っ張る。第2のフラップ420は、製品列350における最初の製品が基台390から取り出された時点で、後に続く製品10を阻止する役割を果たす。具体的には、レバー400および410は、製品ゲート370を回動させて開放した時点で、次の製品10に接触するようにフラップ420を回動させる。用語「レバー」および「フラップ」、単に任意の種類の延出された部材を指し、かつ任意の大きさおよび形状を有してもよい。本明細書では、他の構成を使用してもよい。
【0021】
図9および
図10は、製品ゲートシステム430の更なる実施形態を示している。システム430はまた、第1のレバー400と、第2のレバー410と、フラップ420とを使用する。このシステム430はまた、第2のフラップ450に取り付けられた第3のレバー440を使用する。第3のレバー440の一端部は、基台390上に位置決めされた円形リブ460に沿って進む。列350における次の製品10に対する更なる障壁を提供するために、基台390の回動により、第3のレバー440およびそれに伴う第2のフラップ450が枢動する。本明細書では、他の構成を使用してもよい。
【0022】
図11に示すように、販売機100の販売装置300はまた、製品ゲートシステム360に関連付けられた製品棚ロックシステム500を含んでもよい。製品棚ロックシステム500は、製品棚320の任意の1つの製品ゲート370を開放させた時点で、所与の製品棚320における残りの製品ゲート370が開放するのを防止する。
【0023】
製品棚ロックシステム500は、多数のカム510を含んでもよい。カム510を、基台390と共に回動するように各製品ゲートシステム360の基台390に取り付けてもよい。製品棚ロックシステム500はまた、カム510の各セットの周りに位置決めされた多数のカーソル520または他の種類の移動可能な位置マーカを含んでもよい。カム510およびカーソル520は、任意の所望の大きさおよび形状を有してもよい。また、カム510を元の位置に戻すために、カムばね530を各カム510に取り付けてもよい。製品棚ロックシステム500はまた、製品ロックシステム500の一端部に位置決めされた端部カーソル540であって、隣接するカム510に取り付けられたカーソルばね550を有する端部カーソル540を含んでもよい。製品ゲート570のうちの任意の1つの製品ゲート570の回動はまた、
図12に示すように、関連するカム510を回動させる。この回動は、関連するカム510の回動が阻止されるように、残りのカーソル520を右方向に押す。したがって、この阻止は、残りの製品ゲート370が回動するのを防止する。そのように、所与の製品棚320における1つの製品ゲート370を回動させた時点で、残りの製品ゲート370がロックされる。本明細書では、他の構成を使用してもよい。
【0024】
図13〜
図16は、製品ゲートシステム600の代替的な実施形態を示している。製品ゲートシステム600は、任意の数の製品販売モジュール610を含み、本明細書では単なる例示の目的でかかる2つのモジュール612、614が示されている。各製品販売モジュール610は、傾斜製品列620を含んでもよい。各傾斜製品列620を棚床630と1つまたは複数の側壁640とにより画定してもよい。傾斜製品列620内での重力供給のために、多数の製品10を傾斜製品列620内に位置決めしてもよい。傾斜製品列620は、重力供給のために十分な任意の角度を有してもよい。多数の製品販売モジュール610は、1つの共通の棚床630と、側壁640とを共有してもよい。
【0025】
製品販売モジュール610は、販売用フレーム650を含んでもよい。販売用フレーム650を傾斜製品列620の端部の周りに位置決めしてもよい。販売用フレーム650は、製品10のうちの1つのための製品領域660を画定してもよい。販売用フレーム650を製品ゲート670で囲んでもよい。製品ゲート670の内側の製品10の全部または一部が視認可能であり得るように、製品ゲート670を好ましくは透明な材料で作製してもよい。製品ゲート670は、やや凸状の形状を有してもよく、ならびに製品ゲート670の内側に位置決めされることが意図される製品10のおよその長さおよび/または販売用フレーム650のおよその長さにわたって延びてもよい。本明細書では、他の構成要素および他の構成を使用してもよい。
【0026】
各製品ゲート670は、枢動基台690上に位置決めされたほぼ垂直に延びるドア680を含んでもよい。基台690がほぼ円形状として示されているが、本明細書では、任意の大きさおよび形状を使用してもよい。製品販売モジュール610はまた、支持基台700を含んでもよい。支持基台700は、販売用フレーム650と、製品ゲート670のドア680および基台690とを支持する。本明細書では、他の構成要素および他の構成を使用してもよい。
【0027】
ここで
図17〜
図20を参照すると、製品販売モジュール610はまた、製品ロックシステム710を含んでもよい。製品ロックシステム710を、製品ゲート670のドア680および基台690と協働するように支持基台700内に位置決めしてもよい。製品ロックシステム710は、基台690の周りに位置決めされたラッチ720を含んでもよい。ラッチ720は、多数のカムアーム730を含んでもよい。カムアーム730は、基台690から延びる多数のカム軌道740と協働し、カム軌道740に沿って移動してもよい。ラッチ720を、ソレノイド750により動作させてもよく、かつラッチばね760を介して所望の位置に付勢してもよい。基台690を、同様に、基台ばね770を介して所定位置に付勢してもよい。本明細書では、他の構成要素および他の構成を使用してもよい。
【0028】
製品ロックシステム710はまた、マイクロスイッチ780を含んでもよい。マイクロスイッチ800は、基台690の周りに位置決めされてもよく、かつ基台690の位置および回動を測定するためにカム軌道740に沿って進むスイッチアーム790を含んでもよい。本明細書では、他の構成および他の構成要素を使用してもよい。マイクロスイッチ780は、制御装置270に接続してもよい。また、ダンパ785を基台690の周りに使用してもよい。
【0029】
図13、
図15および
図17は、使用時の閉鎖ロック位置にある製品販売モジュール610の例を示している。製品ゲート670の基台690およびドア680がロックされる。以下により詳細に説明するように、適切な量のクレジットを受け取り次第、制御装置270は、ラッチ720に隣接するソレノイド750を「作動準備状態にし」てもよい。ドア680の開放により生じる基台690の僅かな動きをマイクロスイッチ780が検出した時点で、ソレノイド760は、
図18に示すように基台690が回動することを可能にするためにラッチ720を解除する。制御装置270はまた、2つのソレノイド750が一度に開かないことを保証する。
図19に示すように、ドア680の更なる開放および基台690の回動により、カム軌道740およびラッチばね760を介してラッチ720が機械的に所定位置に押し戻される。ここで、
図16に示すように、製品10を製品領域660から取り出してもよい。ドア680の湾曲部は、傾斜製品列620における次の製品10へのアクセスを防止する。
【0030】
図20は、製品ゲート670のドア680が閉鎖ロック位置に戻った状態を示している。基台690およびドア680は、基台ばね770を介して回動して元の位置に戻ってもよい。ドア680の更なる開放を、ラッチ720のカムアーム730と相互作用するカム軌道740上に位置決めされた多数のラチェット800により防止してもよい。ドア680が傾斜製品列620を空にした時点で、次の製品10が重力下で製品領域660に移動してもよい。
【0031】
図21は、多数の製品販売モジュール610が内部に位置決めされた販売機810を示している。この例では、選択ボタン820を各製品棚320の周りに位置決めしてもよい。その製品棚320の選択された価格と等しいクレジットが確保されたときに、選択ボタン820は、内部の製品10が入手可能であることを示すために点滅する。したがって、点灯した選択ボタン820は、消費者が製品10をその特定の製品棚320から選択し得ることを示す。したがって、適切なクレジットが入力されたときに、各製品販売モジュール610用のソレノイド750を作動準備状態にしてもよい。製品販売モジュール610うちのいずれかの製品販売モジュール610のドア680の開放は、他のドア680が開放されないように残りのソレノイド750を非作動状態にする一方で、内部のソレノイド750を起動してラッチ720を開放する。ドア680を開放位置に回動させたときに、販売が完了したとみなしてもよい。その後、製品10を取り出してもよく、かつ製品ゲート670が回動して閉鎖してもよい。販売を完了したとみなすためには、消費者は、ドア680の内側の製品10を取り出すのに十分な回動によりドア680を開放しなければならない。代替的に、各製品販売モジュール610が異なる価格で設定され得るように、各製品販売モジュール610はまた、個別の選択ボタン830を有してもよい。本明細書では、他の構成および他の構成要素を使用してもよい。
【0032】
各製品販売モジュール610は、再装填を容易にするために取り外し可能であってもよい。代替的に、製品販売モジュール610の棚320全体もまた、取り外し可能であってもよい。製品販売モジュール610は、同じ製品ロックシステム710を使用する一方で、異なる列幅、異なる列高さ、および異なる包装サイズに対応してもよい。したがって、本明細書で説明する販売機100は、容積のより小さい設置場所などのための、低コストであるが融通性のある販売機を提供する。ガラスドアを備えた冷却機の可視性は、適切な制御および安全のための簡素化された販売機構と共に提供される。
【0033】
図22〜
図29は、製品販売モジュール610において使用され得る製品ロックシステム910の代替的な実施形態を示している。製品ロックシステム910を、製品ゲート670、特に製品ゲート670の基台690と協働するように支持基台700内に位置決めしてもよい。製品ロックシステム910は、基台690の周りに位置決めされたラッチ912を含んでもよい。以下により詳細に説明するように、ラッチ912は、基台690に解除可能に係合するとともに、第1の位置から第2の位置に回動などにより移動可能であってもよい。第1の位置は係合位置であってもよく、かつ、第2の位置は解除位置であってもよい。ラッチ912は、第1の位置にあるときに、開放位置に向かう製品ゲート670の回動を制限してもよい。ラッチ912は、第2の位置にあるときに、開放位置に向かう製品ゲート670の回動を可能にしてもよい。
【0034】
図示のように、ラッチ912は、基台690の1つまたは複数のカム軌道914に解除可能に係合してカム軌道914と協働するように構成された多数のラッチアームを含んでもよい。具体的には、ラッチ912は、ラッチ912が第1の位置にあるときにカム軌道914に係合するように構成された第1のラッチアーム916を含んでもよい。ラッチ912が第1の位置にあるときに、第1のラッチアーム916とカム軌道914は、開放位置に向かう製品ゲート670の回動を制限するように協働してもよい。ラッチ912はまた、ラッチ912が第2の位置にあるときにカム軌道914に係合するように構成された第2のラッチアーム918を含んでもよい。ラッチ912が第2の位置にあるときに、第2のラッチアーム918は、開放位置に向かう製品ゲート670の回動を可能にしてもよい。以下により詳細に説明するように、製品ゲート670を閉鎖位置から開放位置に向けて回動させるときに、第2のラッチアーム918とカム軌道914がラッチ912の回動などの動きを制御するために協働してもよい。
【0035】
図示のように、製品ロックシステム910はまた、基台690に解除可能に係合して基台690と協働するように構成されたロックピン920を含んでもよい。具体的には、ロックピン920は、基台690のフランジ部分922に解除可能に係合するとともに、第1の位置から第2の位置に移動可能であってもよい。第1の位置は解除位置であってもよく、かつ、第2の位置は係合位置であってもよい。ロックピン920は、第1の位置にあるときに、閉鎖位置に向かう製品ゲート670の回動を可能にしてもよい。ロックピン920は、第2の位置にあるときに、閉鎖位置に向かう製品ゲート670の回動を制限してもよい。図示のように、ロックピン920は、第2のラッチアーム918内に画定された嵌合開口924内に少なくとも部分的に受け入れられてもよい。ロックピン920は、開口924内に位置決めされた圧縮ばねまたは他の弾性構成要素などにより、開口924から延出するように付勢されてもよい。以下により詳細に説明するように、ラッチ912が第2の位置にありかつ製品ゲート670を閉鎖位置から開放位置に向けて回動させたときに、ロックピン920は、基台690のフランジ部分922のランプ926に係合してもよい。
【0036】
ラッチばね928を介して、ラッチ912を所望の位置に向けて付勢してもよい。具体的には、ラッチ912が第1の位置にあるときに、ラッチばね928は、ラッチ912を付勢して第1の位置を維持してもよい。ラッチ912が第2の位置にあるときに、ラッチばね928は、ラッチを付勢して第2の位置を維持してもよい。図示のように、他のばね構成を使用してもよいが、ラッチばね928を板ばねとして形成してもよい。ソレノイド930を介して、ラッチ912を第1の位置から第2の位置に移動させてもよい。基台ばね932を介して、基台690、ひいては製品ゲート670全体を、所望の位置に向けて付勢してもよい。具体的には、基台ばね932は、基台690、ひいては製品ゲート670全体を、閉鎖位置に向けて付勢してもよい。図示のように、他のばね構成を使用してもよいが、基台ばね932をねじりばねとして形成してもよい。
【0037】
製品ロックシステム910はまた、マイクロスイッチ934を含んでもよい。マイクロスイッチ934を、基台690の周りに位置決めしてもよく、かつ基台690ひいては製品ゲート670全体の回動を検出するように構成してもよい。具体的には、マイクロスイッチ934は、基台690ひいては製品ゲート670全体の回動位置を検出するために基台690のカム軌道914に係合してカム軌道914に沿って進むように構成されたスイッチアーム936を含んでもよい。マイクロスイッチ934は、基台690ひいては製品ゲート670全体の回動位置に関する情報を伝達するために、制御装置270に接続してもよい。本明細書では、他の構成および他の構成要素を使用してもよい。
【0038】
図22〜
図29は、製品販売モジュール610の一部としての製品ロックシステム910の動作の例を図示している。
図22および
図26は、製品ゲート670が閉鎖位置にあるとき(
図13および
図15)に想定され得るロック構成にある製品ロックシステム910を示している。図示のように、ラッチ912が第1の位置にあり、その結果、第1のラッチアーム916とカム軌道914が、互いに係合して、開放位置に向かう製品ゲート670の回動を制限するように協働する。ラッチばね928は、ラッチ912を付勢して第1の位置を維持する。適切なクレジット量を受け取り次第、制御装置270は、ソレノイド930を「作動準備状態にし」てもよい。開放位置に向けてドア680を最初に角度α
1だけ回動させることにより生じる基台690ひいては製品ゲート670全体の僅かな動きをマイクロスイッチ934が検出した時点で、ソレノイド930は、ラッチ912を作動させてラッチ912を第1の位置から第2の位置に移動させる。角度α
1は、約1度〜約15度の範囲であってもよい。図示のように、他の好適な角度を使用してもよいが、角度α
1は、約5度であってもよい。制御装置270は、1つの製品販売モジュール610のソレノイド930を一度に1つだけ作動させることを保証する。
【0039】
図23および
図27は、開放位置に向かう製品ゲート670の更なる回動を可能にする第2の位置にあるラッチ912を示している。図示のように、第2のラッチアーム918とカム軌道914は互いに係合し、かつロックピン920は、基台690のフランジ部分922に隣接して位置決めされる。ラッチばね928は、ラッチ912を付勢して第2の位置を維持する。角度α
1を超えて製品ゲート670を回動させると、第2のラッチアーム918とカム軌道914が互いに係合し続け、カム軌道914の輪郭が、第2のラッチアーム918を製品ゲート670の回動軸線から離れる方向に移動させる。第2のラッチアーム918の動きは、ラッチばね928の付勢力に抗し、それにより、第2のラッチアーム918とカム軌道914との間に発生する摩擦力を増加させる。第2のラッチアーム918とカム軌道914との間に発生する摩擦力は、閉鎖位置に向かう製品ゲート670の回動を制限してもよい。よって、ラッチ912が第2の位置にあるときに、ラッチ912は、閉鎖位置に向かう製品ゲート670の回動を制限してもよい。
【0040】
その間、角度α1を超えて製品ゲート670を回動させると、ロックピン920がフランジ部分922のランプ926に係合し、これにより、ロックピン920が開口924内に後退する。ロックピン920の後退により、開口924内に位置決めされた圧縮ばねまたは他の弾性構成要素が圧縮され、それにより、ロックピン920とフランジ部分922との間に発生する摩擦力が増加する。ロックピン920とフランジ部分922との間に発生する摩擦力は、閉鎖位置に向かう製品ゲート670の回動を制限してもよい。よって、ロックピン920が第2の位置にありかつフランジ部分922に係合したときに、ロックピン920は、閉鎖位置に向かう製品ゲート670の回動を制限してもよい。ロックピン920が第2の位置にありフランジ部分922に係合したときに、ロックピン920は、製品ゲート670への外力が除去された場合に製品ゲート670の回動位置を維持してもよい(つまり、製品ゲート670がもはや保持されていないかまたは使用者により開放位置に向けて回動される)。換言すれば、ロックピン920とフランジ部分922との間に発生する摩擦力は、製品ゲート670を閉鎖位置に向けて付勢する傾向がある、基台ばね932により付与される付勢力などの、反対向きの力よりも大きくてもよい。
【0041】
図28は、開放位置に向かう製品ゲート670の(角度α
1を超える)更なる回動後の第2の位置にあるラッチ912を示している。図示のように、第2のラッチアーム918とカム軌道914は、ロックピン920がフランジ部分922のランプ926に係合し続けて開口924内の更に奥に後退する一方で、互いに係合し続ける。このようにして、ロックピン920は、閉鎖位置に向かう製品ゲート670の回動を制限し続けてもよい。
【0042】
図24は、製品列620内に含まれる製品10のうちの1つへのアクセスを可能にする一方で残りの製品10へのアクセスを防止する製品ゲート670の開放位置に対応する角度α
2までの製品ゲート670のなお更なる回動後の第2の位置にあるラッチ912を示している。角度α
2は、約55度〜約90度の範囲であってもよい。図示のように、他の好適な角度を使用してもよいが、角度α
2は、約72.5度であってもよい。図示のように、第2のラッチアーム918とカム軌道914は、ロックピン920がフランジ部分922に係合し続けて開口924内の更に奥に後退する一方で、互いに係合し続ける。このようにして、ロックピン920は、閉鎖位置に向かう製品ゲート670の回動を制限し続けてもよく、かつ製品ゲートを開放位置に維持してもよい。角度α
2を超えて製品ゲート670を回動させると、カム軌道914の輪郭が、第2のラッチアーム918を製品ゲート670の回動軸線から更に離れる方向に移動させる。第2のラッチアーム918の動きは、ロックピン920をフランジ部分922から解除して開口924から延出させる。第2のラッチアーム918の動きはまた、ラッチばね928がラッチ912の向きを変えてラッチ912を第1の位置に向けて付勢するようにラッチ912全体を回動させる。
【0043】
図25は、製品ゲート670の完全開放位置に対応する角度α
3までの製品ゲート670のなお更なる回動後の第1の位置にあるラッチ912を示している(すなわち、製品ゲート670はそれ以上回動できない)。角度α
3は、約80度〜約110度の範囲であってもよい。図示のように、他の好適な角度を使用してもよいが、角度α
3は、約95度であってもよい。図示のように、第1のラッチアーム916とカム軌道914は、互いに係合して、開放位置に向かう製品ゲート670の回動を制限するように協働する。ラッチばね928は、ラッチ912を付勢して第1の位置を維持する。その間、ロックピン920は、閉鎖位置に向かう製品ゲート670の回動を可能にする第1の位置にある。
【0044】
図29は、閉鎖位置に向かう製品ゲート670の回動後の第1の位置にあるラッチ912を示している。図示のように、ロックピン920は、閉鎖位置に向かう製品ゲート670の更なる回動を可能にする第1の位置にある。その間、第1のラッチアーム916とカム軌道914は、互いに係合し続けて、開放位置に向かう製品ゲート670の回動を制限するように協働する。製品ゲート670を閉鎖位置に向けて更に回動させると、ロックピン920が、第1の位置に留まり、フランジ部分922の径方向外縁部に沿って移動する。製品ゲート670は、最終的に、
図13および
図15に示す閉鎖位置に戻り、かつ製品ロックシステム910は、
図22および
図26に示すロック構成に戻る。
【0045】
前述の内容が本出願のある特定の実施形態のみに関するものであることと、以下の特許請求の範囲およびその均等物により定義される本発明の一般的な技術的思想および技術的範囲から逸脱せずに本明細書において数多くの変更および修正を加え得ることとが当業者に明らかになるはずである。