(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記交代制御部は、前記第2の飛行体が、前記対象エリアの上空を定点飛行している前記第1の飛行体の軌道内に移動し、CoMPによって前記第2の飛行体及び前記第1の飛行体による前記ユーザ端末への無線通信サービスの提供を開始した後、前記第1の飛行体が前記セルの形成を停止するように、前記第1の飛行体及び前記第2の飛行体を制御する、請求項1に記載の制御装置。
前記交代制御部は、前記第1の飛行体が形成しているマルチセルのうちの1つのセルをメインセルとして決定し、前記メインセルを拡大し、前記マルチセルのうちの前記メインセル以外のセルを停止することによって、前記マルチセルを仮想単一セルにするように、前記第1の飛行体を制御する、請求項1又は2に記載の制御装置。
前記交代制御部は、前記第1の飛行体が形成しているマルチセルのうち、他のセルと重複しているエリアの合計サイズが最も大きいセルをメインセルとして決定する、請求項3に記載の制御装置。
前記交代制御部は、前記第1の飛行体が形成しているマルチセルのうち、通信トラフィックが最も多いセルを前記メインセルとして決定する、請求項6に記載の制御装置。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0014】
図1は、飛行体100の一例を概略的に示す。飛行体100は、本体部102及び主翼部104を備える。本体部102は、プロペラ106、スキッド108、及び車輪110を有する。主翼部104は、太陽電池パネル112を有する。
【0015】
本体部102は、不図示のバッテリ及びアンテナを備える。太陽電池パネル112によって発電された電力は、バッテリに蓄積される。飛行体100は、バッテリに蓄電された電力を用いてプロペラ106を回転させることによって飛行可能である。また、飛行体100は、アンテナによって、地上に通信エリア120を形成して、通信エリア120内のユーザ端末30に無線通信サービスを提供する。アンテナは、例えば、マルチビームアンテナであってよい。通信エリア120は、単一のセルによって構成されてよい。また、120は、複数のサブセル122によって構成されてもよい。すなわち、通信エリア120は、マルチセルによって構成されてもよい。飛行体100は、例えば、成層圏を飛行して地上のユーザ端末30に無線通信サービスを提供する。飛行体100は、成層圏プラットフォームとして機能してよい。
【0016】
ユーザ端末30は、飛行体100と通信可能な通信端末であればどのような端末であってもよい。例えば、ユーザ端末30は、スマートフォン等の携帯電話である。ユーザ端末30は、タブレット端末及びPC(Personal Computer)等であってもよい。
【0017】
飛行体100は、例えば、ユーザ端末30と、地上のネットワーク20との通信を中継することによって、ユーザ端末30に無線通信サービスを提供する。ネットワーク20は、通信事業者によって提供されるコアネットワークを含んでよい。また、ネットワーク20は、インターネットを含んでよい。
【0018】
飛行体100は、地上の各地に配置されたゲートウェイ22のうち、通信エリア120内のゲートウェイ22を介してネットワーク20と通信してよい。また、例えば、飛行体100は、不図示の通信衛星を介してネットワーク20と通信してもよい。
【0019】
飛行体100は、例えば、通信エリア120内のユーザ端末30から受信したデータを、ネットワーク20に送信する。また、飛行体100は、例えば、ネットワーク20を介して、通信エリア120内のユーザ端末30宛のデータを受信した場合、当該データをユーザ端末30に送信する。
【0020】
ユーザ端末30によって飛行体100を介して行われる通信は、通信管理装置400によって管理されてよい。通信管理装置400は、例えば、通信事業者のコアネットワーク内に配置される。通信管理装置400は、ユーザ端末30によって飛行体100を介して行われる通信に関する通信情報を外部に提供してよい。通信情報は、例えば、ユーザ端末30によって飛行体100を介して実行される通信の通信トラフィックを含む。通信管理装置400は、通信情報を、ネットワーク20を介して制御装置300に送信してよい。なお、制御装置300と通信管理装置400とは一体であってもよい。すなわち、制御装置300が、通信管理装置400として機能してもよい。
【0021】
飛行体100は、制御装置300によって制御されてよい。飛行体100は、例えば、制御装置300によってネットワーク20及びゲートウェイ22を介して送信された指示に従って飛行する。
【0022】
制御装置300は、指示を送信することによって飛行体100を制御する。制御装置300は、通信エリア120によって地上の対象エリアをカバーさせるべく、飛行体100に、対象エリアの上空を旋回させてよい。飛行体100が対象エリアをカバーすべく、対象エリアの上空を旋回することを定点飛行と記載する場合がある。制御装置300は、複数の対象エリアのそれぞれに対して、飛行体100に定点飛行をさせることにより、複数の対象エリアのそれぞれをカバーさせてよい。
【0023】
制御装置300は、対象エリアをカバーしている飛行体100を、他の飛行体100と交代させる交代制御処理を実行する。制御装置300は、例えば、対象エリアをカバーしている飛行体100のメンテナンスをする場合に、当該飛行体100を、他の飛行体100と交代させる。また、制御装置300は、オペレータの指示に従って、任意のタイミングで、対象エリアをカバーしている飛行体100を他の飛行体100と交代させる。
【0024】
対象エリアをカバーしている第1の飛行体100を第2の飛行体100と交代する場合、例えば、第1の飛行体100に無線通信サービスの提供を停止させ、第1の飛行体100が飛行していた飛行エリアに第2の飛行体100を向かわせて、第2の飛行体100による無線通信サービスの提供を開始させることが考えられる。しかしこの場合、交代時に、一時的にサービス断が発生したり、一時的にサービス品質が劣化してしまったりすることになる。地上に設置されている無線基地局の場合は、カバーエリアの大きさが限定的であるので一時的サービス品質劣化は許容されているが、例えば成層圏プラットフォームとして機能するような飛行体100は、カバーエリアが広大になるので影響が甚大になる可能性がある。
【0025】
本実施形態に係る制御装置300は、第2の飛行体100が、第1の飛行体100の位置に対応する位置に移動し、CoMP(Coordinated Multiple Point transmission/reception)によって第2の飛行体100及び第1の飛行体100によるユーザ端末30への無線通信サービスの提供を開始した後、第1の飛行体100がセルの形成を停止するように、第1の飛行体100及び第2の飛行体を制御する。第1の飛行体100の位置に対応する位置とは、例えば、第1の飛行体100の飛行経路内であってよい。例えば、第1の飛行体100が定点飛行をしている場合、第1の飛行体100の位置に対応する位置は、定点飛行の軌道内であってよい。また、飛行体100の位置に対応する位置とは、飛行体100から予め定められた距離の範囲内のいずれかの位置であってもよい。
【0026】
これにより、第1の飛行体100に在圏していたユーザ端末30は、第2の飛行体100が第1の飛行体100の位置に対応する位置に移動するまでは、第1の飛行体100からサービスを受け、第2の飛行体100が第1の飛行体100の位置に対応する位置に移動した後は、CoMPによるサービスを受け、第1の飛行体100がセルの形成を停止した後は、第2の飛行体100によるサービスを受けることができる。すなわち、本実施形態に係る制御装置300によれば、ユーザ端末30に発生する一時的なサービス断や一時的なサービス品質の劣化を抑制することができる。
【0027】
図2は、制御装置300による交代制御処理の流れの一例を概略的に示す。ここでは、飛行体100を飛行体200と交代させる処理を例に挙げて説明する。飛行体200は、飛行体100と同様の構成を有する。飛行体100及び飛行体200は、制御装置300の指示に従って各動作を実行する。
図2では、飛行体100が、対象エリア40の上空を定点飛行して、対象エリア40を通信エリア120によってカバーしている状態を開始状態として説明する。
【0028】
S102では、飛行体200が、飛行体100の位置に対応する位置に到着する。S104では、飛行体200が、通信エリア220を形成する。飛行体200は、通信エリア120と同一の周波数による通信エリア220を形成し、CoMPによって飛行体100とともにユーザ端末30への無線通信サービスの提供を開始する。ユーザ端末30の図示は省略している。
【0029】
飛行体100及び飛行体200は、CoMP JT(Joint Transmission)によって、ユーザ端末30に無線通信サービスを提供してよい。飛行体100及び飛行体200がCoMPによってユーザ端末30に無線通信サービスを提供している間、ユーザ端末30は、飛行体100及び飛行体200からデータを受信可能である。また、ユーザ端末30は、飛行体100及び飛行体200のいずれに対してもデータ送信可能である。すなわち、ユーザ端末30からのUL受信は、飛行体100と飛行体200との間で切替可能である。
【0030】
S106では、飛行体100が通信エリア120の形成を停止する。このとき、ユーザ端末30は、飛行体200に対してデータを送受信可能である。S108では、飛行体100が、定点飛行の軌道から外れて、予め定められた場所や、指定された場所に移動する。
【0031】
図3は、制御装置300による交代制御処理の流れの一例を概略的に示す。ここでは、単一セルによって構成されるセル150を形成している飛行体100と、飛行体200とを交代させる処理を例に挙げて説明する。飛行体100及び飛行体200は、制御装置300の指示に従って各動作を実行する。
【0032】
S202では、飛行体200が、飛行体100の位置に対応する位置に移動し、セル150と同一周波数の単一セルによって構成されるセル250を形成する。このとき、制御装置300は、飛行体200及び飛行体100に、セル150とセル250との位置を合わせるフットプリント合わせを行わせてよい。制御装置300は、飛行体200に対してセル150の位置を通知したり、飛行体100に対してセル250の位置を通知したり、飛行体200に対してセル150の位置を通知するとともに飛行体100に対してセル250の位置を通知することによって、フットプリント合わせを行わせてよい。また、制御装置300は、セル150とセル250の位置が合うように、飛行体200に対してセル250の位置を指定したり、飛行体100に対してセル150の位置を指定したりしてもよい。また、フットプリント合わせは、飛行体100及び飛行体200によって自律的に実行されてもよい。そして、制御装置300は、飛行体200及び飛行体100に、CoMPによってユーザ端末30への無線通信サービスの提供を開始させる。ユーザ端末30の図示は省略している。
【0033】
S204では、飛行体100がセル150の形成を停止し、定点飛行の軌道から外れて、予め定められた場所や、指定された場所に移動する。飛行体100のセル150がカバーしていたエリアは、飛行体200のセル250によってカバーされる。
【0034】
図3に示すように、単一セルによって構成されるセル150を形成している飛行体100の位置に対応する位置に飛行体200を移動させ、飛行体200に単一セルによって構成されるセル250を形成させ、飛行体100及び飛行体200にCoMPによる無線通信サービスの提供を開始させた後、セル150の形成を停止させることによって、無線通信サービスのシームレスな切替を実現でき、飛行体100と飛行体200との適切な交代を実現できる。
【0035】
図4は、制御装置300による交代制御処理の流れの一例を概略的に示す。ここでは、マルチセル160を形成している飛行体100と、飛行体200とを交代させる処理を例に挙げて説明する。飛行体100及び飛行体200は、制御装置300の指示に従って各動作を実行する。
【0036】
S302では、飛行体200が、飛行体100の位置に対応する位置に移動し、マルチセル160と同一の構成を有するマルチセル260を形成する。このとき、制御装置300は、飛行体200及び飛行体100に、マルチセル160とマルチセル260との位置を合わせるフットプリント合わせを行わせてよい。制御装置300は、飛行体200に対してマルチセル160の位置を通知したり、飛行体100に対してマルチセル260の位置を通知したり、飛行体200に対してマルチセル160の位置を通知するとともに飛行体100に対してマルチセル260の位置を通知することによって、フットプリント合わせを行わせてよい。また、制御装置300は、マルチセル160とマルチセル260の位置が合うように、飛行体200に対してマルチセル260の位置を指定したり、飛行体100に対してマルチセル160の位置を指定したりしてもよい。また、フットプリント合わせは、飛行体100及び飛行体200によって自律的に実行されてもよい。そして、制御装置300は、飛行体100及び飛行体200に、マルチセル160及びマルチセル260のそれぞれのセルについて、CoMPによってユーザ端末30への無線通信サービスの提供を開始させる。ユーザ端末30の図示は省略している。
【0037】
S304では、飛行体100がマルチセル160の形成を停止し、定点飛行の軌道から外れて、予め定められた場所や、指定された場所に移動する。飛行体100のマルチセル160がカバーしていたエリアは、飛行体200のマルチセル260によってカバーされる。
【0038】
図4に示すように、マルチセル160を形成している飛行体100の位置に対応する位置に飛行体200を移動させ、飛行体200にマルチセル260を形成させ、CoMPによる無線通信サービスの提供を開始させた後、マルチセル160の形成を停止させることによって、無線通信サービスのシームレスな切替を実現でき、飛行体100と飛行体200との適切な交代を実現できる。
【0039】
図5は、制御装置300による交代制御処理の流れの一例を概略的に示す。ここでは、
図4と異なる点を主に説明する。
【0040】
S402では、飛行体100が、CoMPにより、マルチセル160を仮想単一セル154にする。飛行体100は、例えば、マルチセル160に含まれる複数のセルのうちの1つをメインセルとして決定し、メインセルを拡大し、メインセル以外のセルを停止することによって、マルチセル160を仮想単一セル154にしてよい。
【0041】
S404では、飛行体200が、飛行体100の位置に対応する位置に移動し、仮想単一セル154と同一周波数の単一セルによって構成されるセル254を形成する。このとき、制御装置300は、飛行体200及び飛行体100に、仮想単一セル154とセル254との位置を合わせるフットプリント合わせを行わせてよい。制御装置300は、飛行体200に対して仮想単一セル154の位置を通知したり、飛行体100に対してセル254の位置を通知したり、飛行体200に対して仮想単一セル154の位置を通知するとともに飛行体100に対してセル254の位置を通知することによって、フットプリント合わせを行わせてよい。また、制御装置300は、仮想単一セル154とセル254の位置が合うように、飛行体200に対してセル254の位置を指定したり、飛行体100に対して仮想単一セル154の位置を指定したりしてもよい。また、フットプリント合わせは、飛行体100及び飛行体200によって自律的に実行されてもよい。そして、制御装置300は、飛行体100及び飛行体200に、CoMPによってユーザ端末30への無線通信サービスの提供を開始させる。ユーザ端末30の図示は省略している。
【0042】
S406では、飛行体100が仮想単一セル154の形成を停止し、定点飛行の軌道から外れて、予め定められた場所や、指定された場所に移動する。
【0043】
S408では、飛行体200が、マルチセル260を形成する。飛行体200は、セル254を縮小させるとともに、他の複数のセルを形成することによって、マルチセル260を形成してよい。飛行体100のマルチセル160がカバーしていたエリアは、飛行体200のマルチセル260によってカバーされる。
【0044】
図5に示すように、マルチセル160を形成している飛行体100に、マルチセル160を仮想単一セル154にさせた後、飛行体200を飛行体100の位置に対応する位置に移動させ、飛行体200にセル254を形成させ、CoMPによる無線通信サービスの提供を開始させた後、仮想単一セル154の形成を停止させ、飛行体200に、セル254をマルチセル260にさせることによって、
図4に示した例と比較して、マルチセル160及びマルチセル260のそれぞれのセル毎のフットプリント合わせを不要にすることができ、処理を簡略化することができる。
【0045】
なお、
図5に示す交代制御処理の場合、セルA、セルB、セルC、セルD、セルE、及びセルFに在圏していたユーザ端末30は、S402において、飛行体100がマルチセル160を仮想単一セル154にするときに、無線瞬断が発生し得る。
【0046】
制御装置300は、例えば、マルチセル160に含まれる複数のセルの中心に位置するセルをメインセルとして決定してよい。また、制御装置300は、マルチセル160に含まれる複数のセルのうち、他のセルと重複しているエリアの合計サイズが最も大きいセルをメインセルとして決定してよい。
図5に示す例では、セルGがメインセルとして決定される。そして、制御装置300は、メインセルを拡大させ、メインセル以外のセルを停止させることによって、マルチセル160を仮想単一セル154にさせてよい。これにより、メインセル以外に在圏していたユーザ端末30のうち、メインセルにハンドオーバすることによって無線瞬断を回避できるユーザ端末30の数を増加させることができる。
【0047】
また、制御装置300は、マルチセル160に含まれる複数のセルのうち、通信トラフィックが最も多いセルをメインセルとして決定してよい。そして、制御装置300は、メインセルを拡大させ、メインセル以外のセルを停止させることによって、マルチセル160を仮想単一セル154にさせてよい。これにより、他のセルをメインセルとして決定する場合と比較して、無線瞬断が発生するユーザ端末30の数を低減することができる。
【0048】
図6は、制御装置300の機能構成の一例を概略的に示す。制御装置300は、指示受付部312、指示送信部314、通信情報取得部320、及び制御部330を備える。
【0049】
指示受付部312は、各種指示を受け付ける。指示受付部312は、例えば、対象エリア40を指定する指示を受け付ける。また、指示受付部312は、例えば、飛行体100が定点飛行する軌道を指定する指示を受け付ける。また、指示受付部312は、例えば、通信エリアを形成する位置を指定する指示を受け付ける。指示受付部312は、制御装置300が備える操作部を介して入力された指示を受け付けてよい。また、指示受付部312は、制御装置300が備える通信部を介して、ネットワーク20を介して受信した指示を受け付けてもよい。
【0050】
指示送信部314は、指示受付部312が受け付けた指示を飛行体100に送信する。指示送信部314は、指示を複数の飛行体100に送信してよい。指示送信部314は、複数の飛行体100のうちの一の飛行体100に指示を送信し、当該一の飛行体100に、他の飛行体100に対して当該指示を送信させてもよい。
【0051】
通信情報取得部320は、飛行体100が形成しているセルによってユーザ端末30に提供される無線通信サービスにおける通信に関する通信情報を取得する。通信情報取得部320は、例えば、通信トラフィックに関する情報を取得する。通信情報取得部320は、通信管理装置400から通信情報を受信してよい。
【0052】
制御部330は、各種制御を実行する。制御部330は、飛行体100の交代制御処理を実行する。制御部330は、指示送信部314を介して各種指示を飛行体100に送信することにより、飛行体100を制御してよい。制御部330は、複数の指示をそれぞれのタイミングにあわせて飛行体100に送信してよく、また、複数の指示をまとめて飛行体100に送信してもよい。制御部330は、交代制御部の一例であってよい。
【0053】
例えば、制御部330は、セルによって地上の対象エリアをカバーしている第1の飛行体と、第2の飛行体との交代を制御する。制御部330は、第2の飛行体が、第1の飛行体の位置に対応する位置に移動し、CoMPによって第2の飛行体及び第1の飛行体によるユーザ端末への無線通信サービスの提供を開始した後、第1の飛行体がセルの形成を停止するように、第1の飛行体及び第2の飛行体を制御してよい。
【0054】
また、制御部330は、第2の飛行体が、マルチセルによって地上の対象エリアをカバーしている第1の飛行体の位置に対応する位置に移動し、CoMPによって第2の飛行体及び第1の飛行体によるマルチセルを用いたユーザ端末への無線通信サービスの提供を開始した後、第1の飛行体がマルチセルの形成を停止するように、第1の飛行体及び第2の飛行体を制御してよい。
【0055】
また、制御部330は、マルチセルによって地上の対象エリアをカバーしている第1の飛行体に、マルチセルを仮想単一セルにさせた後、第2の飛行体が、第1の飛行体の位置に対応する位置に移動し、CoMPによって第2の飛行体及び第1の飛行体によるユーザ端末への無線通信サービスの提供を開始した後、第1の飛行体がセルの形成を停止し、かつ、第2の飛行体がマルチセルを形成するように、第1の飛行体及び第2の飛行体を制御してよい。制御部330は、第1の飛行体が形成しているマルチセルのうちの1つのセルをメインセルとして決定し、メインセルを拡大し、マルチセルのうちのメインセル以外のセルを停止することによって、マルチセルを仮想単一セルにするように、第1の飛行体を制御してよい。
【0056】
制御部330は、第1の飛行体が形成しているマルチセルの中心に位置するセルをメインセルとして決定してよい。また、制御部330は、第1の飛行体が形成しているマルチセルのうち、他のセルと重複しているエリアの合計サイズが最も大きいセルをメインセルとして決定してよい。また、制御部330は、第1の飛行体が形成しているマルチセルのそれぞれの通信トラフィックに基づいて、メインセルを決定してもよい。例えば、制御部330は、第1の飛行体が形成しているマルチセルのうち、通信トラフィックが最も多いセルをメインセルとして決定する。
【0057】
図7は、飛行体100が有する制御装置130の機能構成の一例を概略的に示す。制御装置130は、無線通信部136及び制御部140を備える。
【0058】
無線通信部136は、バッテリ134に蓄電されている電力を用いて、各種通信を実行する。無線通信部136は、例えば、通信エリア120を形成する。無線通信部136は、ネットワーク20との通信を実行してよい。無線通信部136は、制御装置300との通信を実行してよい。無線通信部136は、通信管理装置400との通信を実行してよい。無線通信部136は、他の飛行体100との通信を実行してよい。無線通信部136は、通信衛星との通信を実行してよい。
【0059】
制御部140は、飛行体100の飛行を制御する。また、制御部140は、無線通信部136による通信エリアの形成を制御する。制御部140は、制御装置300からの指示に従って、飛行体100の飛行及び通信エリアの形成等を制御してよい。
【0060】
制御部140は、通信情報取得部142及び交代制御部144を有する。通信情報取得部142は、飛行体100が形成しているセルによってユーザ端末30に提供される無線通信サービスにおける通信に関する通信情報を取得する。通信情報取得部142は、例えば、通信トラフィックに関する情報を取得する。通信情報取得部142は、通信管理装置400から通信情報を受信してよい。
【0061】
交代制御部144は、他の飛行体100との交代を制御する。交代制御部144は、例えば、自機(交代制御部144が搭載されている飛行体100を自機と記載する場合がある。)が地上の対象エリアの上空を定点飛行しながら、無線通信部136が形成するセルによって対象エリアをカバーしているときに、当該対象エリアのカバーを他の飛行体100と交代する交代制御処理を実行する。
【0062】
交代制御部144は、他の飛行体100が、自機の位置に対応する位置に移動した場合に、当該他の飛行体100とともに、CoMPによってユーザ端末30への無線通信サービスの提供を開始する。そして、交代制御部144は、CoMPによる無線通信サービスの開始後に、無線通信部136にセルの形成を停止させる。そして、交代制御部144は、自機を、予め定められた場所や、指定された場所に移動させる。
【0063】
自機がマルチセルによって地上の対象エリアをカバーしている場合、交代制御部144は、他の飛行体100が、自機の位置に対応する位置に移動した場合に、当該他の飛行体100とともに、CoMPによってマルチセルを用いたユーザ端末30への無線通信サービスの提供を開始してよい。そして、交代制御部144は、CoMPによる無線通信サービスの開始後に、無線通信部136にマルチセルの形成を停止させる。そして、交代制御部144は、自機を、予め定められた場所や、指定された場所に移動させる。
【0064】
また、自機がマルチセルによって地上の対象エリアをカバーしている場合、交代制御部144は、まず、無線通信部136に、マルチセルを仮想単一セルにさせてよい。そして、他の飛行体100が、自機の位置に対応する位置に移動した場合に、当該他の飛行体100とともに、CoMPによってユーザ端末30への無線通信サービスの提供を開始してよい。そして、交代制御部144は、CoMPによる無線通信サービスの開始後に、無線通信部136にセルの形成を停止させる。そして、交代制御部144は、自機を、予め定められた場所や、指定された場所に移動させる。
【0065】
交代制御部144は、無線通信部136に、マルチセルを仮想単一セルにさせる場合に、マルチセルのうちの1つのセルをメインセルとして決定し、メインセルを拡大し、マルチセルのうちのメインセル以外のセルを停止することによって、マルチセルを仮想単一セルにさせてもよい。交代制御部144は、マルチセルの中心に位置するセルをメインセルとして決定してよい。また、交代制御部144は、マルチセルのうち、他のセルと重複しているエリアの合計サイズが最も大きいセルをメインセルとして決定してよい。また、交代制御部144は、マルチセルのそれぞれの通信トラフィックに基づいて、メインセルを決定してもよい。例えば、交代制御部144は、マルチセルのうち、通信トラフィックが最も多いセルをメインセルとして決定する。
【0066】
交代制御部144は、地上にセルを形成して地上の対象エリアをカバーしている他の飛行体100と自機とを交代する交代制御処理を実行してもよい。
【0067】
交代制御部144は、自機を他の飛行体100の位置に対応する位置に移動させた後、無線通信部136に、他の飛行体100が形成しているセルと同一の周波数のセルを形成させ、CoMPによって、他の飛行体100とともにユーザ端末30への無線通信サービスを開始させてよい。
【0068】
交代制御部144は、他の飛行体100がマルチセルによって地上の対象エリアをカバーしている場合、自機を他の飛行体100の位置に対応する位置に移動させた後、無線通信部136に、他の飛行体100が形成しているマルチセルと同一の構成のマルチセルを形成させ、CoMPによって、他の飛行体100とともにマルチセルを用いたユーザ端末30への無線通信サービスを開始させてよい。
【0069】
交代制御部144は、例えば、単一セルによって他の飛行体100とともにCoMPによるユーザ端末30への無線通信サービスを開始させた、他の飛行体100がセルの形成を停止した後に、無線通信部136に、単一セルをマルチセルにさせてもよい。交代制御部144は、無線通信部136に、単一セルをマルチセルにさせる場合、単一セルを縮小させるとともに、他の複数のセルを形成させることによって、マルチセルを形成させてよい。
【0070】
図8は、制御装置130又は制御装置300として機能するコンピュータ1000の一例を概略的に示す。本実施形態に係るコンピュータ1000は、ホストコントローラ1092により相互に接続されるCPU1010及びRAM1030を有するCPU周辺部と、入出力コントローラ1094によりホストコントローラ1092に接続されるROM1020、通信I/F1040、記憶装置1050、及び入出力チップ1080を有する入出力部を備える。
【0071】
CPU1010は、ROM1020及びRAM1030に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。通信I/F1040は、ネットワークを介して他の装置と通信する。また、通信I/F1040は、通信を行うハードウェアとして機能する。記憶装置1050は、ハードディスクドライブ、ソリッドステートディスク、及びソリッドステートドライブ等であってよく、CPU1010が使用するプログラム及びデータを格納する。
【0072】
ROM1020は、コンピュータ1000が起動時に実行するブート・プログラム及びコンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラムなどを格納する。入出力チップ1080は、例えばUSBポート、パラレルポート、シリアルポート、キーボードポート、マウスポートなどを介して各種の入出力装置を入出力コントローラ1094へと接続する。
【0073】
RAM1030を介して記憶装置1050に提供されるプログラムは、ICカードなどの記録媒体に格納されて利用者によって提供される。プログラムは、記録媒体から読み出され、RAM1030を介して記憶装置1050にインストールされ、CPU1010において実行される。
【0074】
コンピュータ1000にインストールされ、コンピュータ1000を制御装置130又は制御装置300として機能させるプログラムは、CPU1010などに働きかけて、コンピュータ1000を、制御装置130又は制御装置300の各部としてそれぞれ機能させてよい。これらのプログラムに記述された情報処理は、コンピュータ1000に読込まれることにより、ソフトウエアと上述した各種のハードウェア資源とが協働した具体的手段である無線通信部136及び制御部140として機能する。また、これらのプログラムに記述された情報処理は、コンピュータ1000に読込まれることにより、ソフトウエアと上述した各種のハードウェア資源とが協働した具体的手段である指示受付部312、指示送信部314、通信情報取得部320、及び制御部330として機能する。そして、これらの具体的手段によって、本実施形態におけるコンピュータ1000の使用目的に応じた情報の演算又は加工を実現することにより、使用目的に応じた特有の制御装置130又は制御装置300が構築される。
【0075】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0076】
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階などの各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」などと明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」などを用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
【解決手段】地上にセルを形成してセル内のユーザ端末に無線通信サービスを提供するためのアンテナを有する飛行体を制御する制御装置であって、セルによって地上の対象エリアをカバーしている第1の飛行体と、第2の飛行体との交代を制御する交代制御部を備え、交代制御部は、第2の飛行体が、第1の飛行体の位置に対応する位置に移動し、CoMPによって第2の飛行体及び第1の飛行体によるユーザ端末への無線通信サービスの提供を開始した後、第1の飛行体がセルの形成を停止するように、第1の飛行体及び第2の飛行体を制御する、制御装置を提供する。