特許第6667881号(P6667881)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6667881取引支援システム、ユーザサーバ及び取引支援方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6667881
(24)【登録日】2020年2月28日
(45)【発行日】2020年3月18日
(54)【発明の名称】取引支援システム、ユーザサーバ及び取引支援方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 40/04 20120101AFI20200309BHJP
【FI】
   G06Q40/04
【請求項の数】13
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2019-77256(P2019-77256)
(22)【出願日】2019年4月15日
【審査請求日】2019年4月15日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】518074904
【氏名又は名称】株式会社Gaia
(74)【代理人】
【識別番号】110002815
【氏名又は名称】IPTech特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】窪田 昌弘
(72)【発明者】
【氏名】細野 裕章
(72)【発明者】
【氏名】西田 将吾
【審査官】 貝塚 涼
(56)【参考文献】
【文献】 特開2011−107897(JP,A)
【文献】 特開2009−217751(JP,A)
【文献】 特開2007−241909(JP,A)
【文献】 特開2009−217746(JP,A)
【文献】 特開2010−218171(JP,A)
【文献】 特開2010−157008(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 − 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
取引所で行われる取引に関する取引情報を管理する取引支援システムであって、
2以上のユーザのそれぞれに対応する2以上のユーザサーバと、
前記2以上のユーザサーバから前記取引所へのアクセスに応じて、前記2以上のユーザサーバによって行われる取引に関する取引情報を管理する管理サーバと、を備え、
前記2以上のユーザサーバのそれぞれは、
前記取引所へのアクセスに用いるアドレス情報として、互いに異なるアドレス情報を管理し、
前記2以上のユーザのそれぞれに割り当てられており、前記取引所にアクセスするアクセス権限を管理し、
前記アドレス情報及び前記アクセス権限を用いて、前記取引所と取引を行い、
前記管理サーバは、前記アクセス権限を管理せずに、前記2以上のユーザサーバのそれぞれから受信する情報に基づいて、前記取引情報を管理する、取引支援システム。
【請求項2】
前記管理サーバは、前記取引情報の集計結果を出力する、請求項1に記載の取引支援システム。
【請求項3】
前記2以上のユーザサーバは、前記2以上のユーザのそれぞれによって管理される、請求項1又は請求項2に記載の取引支援システム。
【請求項4】
前記2以上のユーザサーバのインスタンスは、前記2以上のユーザのそれぞれによって起動又は停止される、請求項3に記載の取引支援システム。
【請求項5】
前記2以上のユーザは、参照ユーザと、前記参照ユーザの取引に追従する取引を行う追従ユーザと、を含む、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の取引支援システム。
【請求項6】
前記管理サーバは、前記参照ユーザの候補を出力する、請求項5に記載の取引支援システム。
【請求項7】
前記2以上のユーザサーバは、前記参照ユーザに対応する参照ユーザサーバと、前記追従ユーザに対応する追従ユーザサーバと、を含み、
前記参照ユーザサーバは、前記取引所から受信する前記参照ユーザの取引実績情報と前記管理サーバから受信する前記参照ユーザの取引管理情報との取引差異に基づいて、前記管理サーバに前記取引差異を書き込む、請求項5又は請求項6に記載の取引支援システム。
【請求項8】
前記参照ユーザサーバは、前記取引差異がある場合に、前記取引差異が存在する旨を前記追従ユーザサーバに通知する、請求項7に記載の取引支援システム。
【請求項9】
前記追従ユーザサーバは、前記取引所から受信する前記追従ユーザの取引実績情報と前記管理サーバから受信する前記参照ユーザの取引管理情報との追従差異に基づいて、前記取引所へのアクセスによって取引を実行するとともに、前記追従差異に基づいた取引の実行結果を前記管理サーバに書き込む、請求項7又は請求項8に記載の取引支援システム。
【請求項10】
前記追従ユーザサーバは、前記取引差異が存在する旨の通知に基づいて前記追従差異を確認する、請求項8を引用する請求項9に記載の取引支援システム。
【請求項11】
前記追従ユーザサーバは、前記追従差異を定期的に確認する、請求項9に記載の取引支援システム。
【請求項12】
取引所で行われる取引に関する取引情報を管理する取引支援システムで用いるユーザサーバであって、
前記取引所へのアクセスに用いるアドレス情報として、前記ユーザサーバに個別に割り当てられるアドレス情報を管理し、前記取引所にアクセスするアクセス権限を管理する管理部と、
前記アドレス情報及び前記アクセス権限を用いて、前記取引所と取引を行う制御部と、を備えるユーザサーバ。
【請求項13】
取引所で行われる取引に関する取引情報を管理する取引支援システムで用いる取引支援方法であって、
前記取引支援システムは、
2以上のユーザのそれぞれに対応する2以上のユーザサーバと、
前記2以上のユーザサーバから前記取引所へのアクセスに応じて、前記2以上のユーザサーバによって行われる取引に関する取引情報を管理する管理サーバと、を備え、
前記2以上のユーザサーバのそれぞれが、前記取引所へのアクセスに用いるアドレス情報として、互いに異なるアドレス情報を管理するステップと、
前記2以上のユーザサーバのそれぞれが、前記2以上のユーザのそれぞれに割り当てられており、前記取引所にアクセスするアクセス権限を管理するステップと、
前記2以上のユーザサーバのそれぞれが、前記アドレス情報及び前記アクセス権限を用いて、前記取引所と取引を行うステップと、
前記管理サーバが、前記アクセス権限を管理せずに、前記2以上のユーザサーバのそれぞれから受信する情報に基づいて、前記取引情報を管理するステップと、を備える取引支援方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、取引支援システム、ユーザサーバ及び取引支援方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、参照ユーザの投資取引に追従ユーザの投資取引を追従させる仕組み(コピートレード又はミラートレード)が知られている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許出願公開第2013/0060672号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した仕組みでは、追従ユーザの投資取引を行う管理サーバから取引所にダイレクトにアクセスするため、追従ユーザの増加に伴って管理サーバから取引所へのアクセスが増大する。このようなアクセスの増大はDosアタックと判断されて、取引所がアクセスを拒否する可能性があり、追従ユーザの取引が適切に行われない可能性がある。
【0005】
そこで、本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、ユーザの取引を適切に行うことを可能とする取引支援システム、ユーザサーバ及び取引支援方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の特徴は、取引所で行われる取引に関する取引情報を管理する取引支援システムであって、2以上のユーザのそれぞれに対応する2以上のユーザサーバと、前記2以上のユーザサーバから前記取引所へのアクセスに応じて、前記2以上のユーザサーバによって行われる取引に関する取引情報を管理する管理サーバと、を備え、前記2以上のユーザサーバのそれぞれは、前記取引所へのアクセスに用いるアドレス情報として、互いに異なるアドレス情報を管理し、前記2以上のユーザのそれぞれに割り当てられており、前記取引所にアクセスするアクセス権限を管理し、前記アドレス情報及び前記アクセス権限を用いて、前記取引所と取引を行い、前記管理サーバは、前記アクセス権限を管理せずに、前記2以上のユーザサーバのそれぞれから受信する情報に基づいて、前記取引情報を管理することを要旨とする。
【0007】
第2の特徴は、第1の特徴において、前記管理サーバは、前記取引情報の集計結果を出力することを要旨とする。
【0008】
第3の特徴は、第1の特徴又は第2の特徴において、前記2以上のユーザサーバは、前記2以上のユーザのそれぞれによって管理されることを要旨とする。
【0009】
第4の特徴は、第3の特徴において、前記2以上のユーザサーバのインスタンスは、前記2以上のユーザのそれぞれによって起動又は停止されることを要旨とする。
【0010】
第5の特徴は、第1の特徴乃至第4の特徴のいずれかにおいて、前記2以上のユーザは、参照ユーザと、前記参照ユーザの取引に追従する取引を行う追従ユーザと、を含むことを要旨とする。
【0011】
第6の特徴は、第5の特徴において、前記管理サーバは、前記参照ユーザの候補を出力することを要旨とする。
【0012】
第7の特徴は、第5の特徴又は第6の特徴において、前記2以上のユーザサーバは、前記参照ユーザに対応する参照ユーザサーバと、前記追従ユーザに対応する追従ユーザサーバと、を含み、前記参照ユーザサーバは、前記取引所から受信する前記参照ユーザの取引実績情報と前記管理サーバから受信する前記参照ユーザの取引管理情報との取引差異に基づいて、前記管理サーバに前記取引差異を書き込むことを要旨とする。
【0013】
第8の特徴は、第7の特徴において、前記参照ユーザサーバは、前記取引差異がある場合に、前記取引差異が存在する旨を前記追従ユーザサーバに通知することを要旨とする。
【0014】
第9の特徴は、第7の特徴又は第8の特徴において、前記追従ユーザサーバは、前記取引所から受信する前記追従ユーザの取引実績情報と前記管理サーバから受信する前記参照ユーザの取引管理情報との追従差異に基づいて、前記取引所へのアクセスによって取引を実行するとともに、前記追従差異に基づいた取引の実行結果を前記管理サーバに書き込むことを要旨とする。
【0015】
第10の特徴は、第8の特徴を引用する第9の特徴において、前記追従ユーザサーバは、前記取引差異が存在する旨の通知に基づいて前記追従差異を確認することを要旨とする。
【0016】
第11の特徴は、第9の特徴において、前記追従ユーザサーバは、前記追従差異を定期的に確認することを要旨とする。
【0017】
第12の特徴は、取引所で行われる取引に関する取引情報を管理する取引支援システムで用いるユーザサーバであって、前記取引所へのアクセスに用いるアドレス情報として、前記ユーザサーバに個別に割り当てられるアドレス情報を管理し、前記取引所にアクセスするアクセス権限を管理する管理部と、前記アドレス情報及び前記アクセス権限を用いて、前記取引所と取引を行う制御部と、を備えることを要旨とする。
【0018】
第13の特徴は、取引所で行われる取引に関する取引情報を管理する取引支援システムで用いる取引支援方法であって、前記取引支援システムは、2以上のユーザのそれぞれに対応する2以上のユーザサーバと、前記2以上のユーザサーバから前記取引所へのアクセスに応じて、前記2以上のユーザサーバによって行われる取引に関する取引情報を管理する管理サーバと、を備え、前記2以上のユーザサーバのそれぞれが、前記取引所へのアクセスに用いるアドレス情報として、互いに異なるアドレス情報を管理するステップと、前記2以上のユーザサーバのそれぞれが、前記2以上のユーザのそれぞれに割り当てられており、前記取引所にアクセスするアクセス権限を管理するステップと、前記2以上のユーザサーバのそれぞれが、前記アドレス情報及び前記アクセス権限を用いて、前記取引所と取引を行うステップと、前記管理サーバが、前記アクセス権限を管理せずに、前記2以上のユーザサーバのそれぞれから受信する情報に基づいて、前記取引情報を管理するステップと、を備えることを要旨とする。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、ユーザの取引を適切に行うことを可能とする取引支援システム、ユーザサーバ及び取引支援方法を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1図1は、実施形態に係る取引支援システム100を示す図である。
図2図2は、実施形態に係るMS20を示す図である。
図3図3は、実施形態に係る管理サーバ30を示す図である。
図4図4は、実施形態に係る参照ユーザの取引実績情報の一例示す図である。
図5図5は、実施形態に係る参照ユーザの取引管理情報の一例を示す図である。
図6図6は、実施形態に係る追従ユーザの取引実績情報の一例を示す図である。
図7図7は、実施形態に係る参照ユーザの取引管理情報の一例を示す図である。
図8図8は、実施形態に係る取引支援方法を示す図である。
図9図9は、実施形態に係る取引支援方法を示す図である。
図10図10は、実施形態に係る取引支援方法を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下において、実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。
但し、図面は模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なる場合があることに留意すべきである。従って、具体的な寸法などは以下の説明を参酌して判断すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係又は比率が異なる部分が含まれている場合があることは勿論である。
【0022】
[開示の概要]
開示の概要に係る取引支援システムは、取引所で行われる取引に関する取引情報を管理する。前記取引支援システムは、2以上のユーザのそれぞれに対応する2以上のユーザサーバと、前記2以上のユーザサーバから前記取引所へのアクセスに応じて、前記2以上のユーザサーバによって行われる取引に関する取引情報を管理する管理サーバと、を備える。前記2以上のユーザサーバのそれぞれは、前記取引所へのアクセスに用いるアドレス情報として、互いに異なるアドレス情報を管理し、前記2以上のユーザのそれぞれに割り当てられており、前記取引所にアクセスするアクセス権限を管理し、前記アドレス情報及び前記アクセス権限を用いて、前記取引所と取引を行う。前記管理サーバは、前記アクセス権限を管理せずに、前記2以上のユーザサーバのそれぞれから受信する情報に基づいて、前記取引情報を管理する。
【0023】
開示の概要では、管理サーバがアクセス権限を管理しておらず、互いに異なるアドレス情報を有する2以上のユーザサーバのそれぞれが、アクセス権限を用いて取引所と取引を行う。このような構成によれば、アドレス情報及びアクセス権限を有するユーザサーバという概念を導入することによって、管理サーバが取引を代行するのではなく、ユーザサーバが取引を行う。従って、取引所へのアクセスがDosアタックと解釈される可能性が低く、ユーザの取引を適切に行うことができる。
【0024】
開示の概要では、アクセス権限が管理サーバによって一元的に管理されるのではなく、アクセス権限が2以上のユーザサーバによって離散的に管理される。従って、管理サーバの不具合による取引の全面的な停止を抑制することができ、管理サーバへのサイバー攻撃によるアクセス権限の不正利用も抑制することができる。
【0025】
開示の概要では、取引情報を管理する管理サーバによって一元的に管理される。従って、取引情報の要求毎にユーザサーバから取引情報を収集する必要がなく、ユーザサーバのインスタンスが停止しているようなケースであっても、取引情報を出力することができる。
【0026】
[実施形態]
(取引支援システム)
以下において、実施形態に係る取引支援システムについて説明する。図1は、実施形態に係る取引支援システム100を示す図である。
【0027】
図1に示すように、取引支援システム100は、ユーザ端末10と、MS(Micro Server)20と、管理サーバ30と、取引所40と、ネットワーク50と、を備える。
【0028】
ユーザ端末10は、ユーザが操作する端末である。例えば、ユーザ端末10は、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレット端末などである。ユーザ端末10は、取引の指示を行う。取引の指示は、参照ユーザの取引に追従しない独立取引の指示であってもよく、参照ユーザの取引に追従する追従取引の指示であってもよい。
【0029】
実施形態では、ユーザ端末10として、ユーザ端末10A及びユーザ端末10Bが例示されている。ユーザ端末10Aは、参照ユーザが操作する端末の一例であってもよい。ユーザ端末10Bは、追従取引を行う追従ユーザが操作する端末の一例であってもよい。
【0030】
MS20は、ユーザサーバの一例である。MS20は、仮想的なサーバであってもよく、物理的なサーバであってもよい。2以上のMS20は、2以上のユーザのそれぞれによって管理されてもよい。ここで、管理とは、MS20のインスタンスを操作する権限を有することを意味してもよい。例えば、2以上のMS20のインスタンスは、2以上のユーザのそれぞれによって起動又は停止されてもよい。MS20は、取引所40へのアクセスに用いるアドレス情報として、MS20に個別に割り当てられるアドレス情報を管理する。例えば、アドレス情報は、グローバルIPアドレスを含む。MS20は、ユーザに個別に割り当てられており、取引所40にアクセスするアクセス権限を管理する。例えば、アクセス権限は、API(Application Programming Interface)キーを含む。アクセス権限は、ユーザID、パスワードを含んでもよい。MS20は、アドレス情報及びアクセス権限を用いて取引所40と取引を行う。MS20の詳細については後述する(図2を参照)。
【0031】
実施形態では、MS20として、MS20A及びMS20Bが例示されている。MS20Aは、参照ユーザによって管理される参照ユーザサーバの一例である。MS20Bは、追従ユーザによって管理される追従ユーザサーバの一例である。
【0032】
管理サーバ30は、取引所で行われる取引に関する取引情報を管理する。管理サーバ30は、アクセス権限を管理せずに、MS20から受信する情報に基づいて、取引情報を管理する。管理サーバ30の詳細については後述する(図3を参照)。
【0033】
取引所40は、電子商取引を媒介するエンティティである。例えば、電子商取引の対象は、仮想通貨を含む。電子商取引の対象は、証券などの金融サービスを含んでもよい。以下においては、電子商取引の対象が仮想通貨であるケースについて主として説明する。図1では、取引所40として1つの取引所40を例示しているが、2以上の1つの取引所40が設けられてもよい。
【0034】
ネットワーク50は、MS20、管理サーバ30及び取引所40の間の通信を行うための通信網である。例えば、ネットワーク50は、インターネットを含んでもよい。ネットワーク50は、移動体通信網を含んでもよく、VPN(Virtual Private Network)を含んでもよい。
【0035】
(ユーザサーバ)
以下において、実施形態に係るユーザサーバについて説明する。図2は、実施形態に係るMS20を示す図である。MS20A及びMS20Bは基本的に同様の構成を有するため、ここでは単にMS20について説明する。
【0036】
図2に示すように、MS20は、通信部21と、管理部22と、制御部23とを有する。
【0037】
通信部21は、通信モジュールによって構成される。通信モジュールは、IEEE802.11a/b/g/nなどの規格に準拠する無線通信モジュールであってもよく、IEEE802.3などの規格に準拠する有線通信モジュールであってもよい。
【0038】
通信部21は、ユーザ端末10と通信を行う。具体的には、通信部21は、取引指示をユーザ端末10から受信する。通信部21は、取引指示に対応する取引結果をユーザ端末10に送信する。
【0039】
通信部21は、管理サーバ30と通信を行う。具体的には、通信部21は、取引管理情報を管理サーバ30から受信する。取引管理情報は、管理サーバ30によって管理される情報であり、取引所40で行われる取引に関する取引情報の一例である。
【0040】
通信部21は、取引所40と通信を行う。具体的には、通信部21は、取引指示を取引所40に送信する。通信部21は、取引指示に対応する取引結果を取引所40から受信する。通信部21は、取引実績情報を取引所40から受信する。取引実績情報は、取引所40によって管理される情報であり、取引所40で行われる取引に関する取引情報の一例である。取引実績情報は、ブロックチェーンなどの技術で管理されてもよい。
【0041】
管理部22は、不揮発性メモリなどのメモリ又は/及びHDD(Hard disc drive)などの記憶媒体を含む。管理部22は、取引所40へのアクセスに用いるアドレス情報として、MS20に個別に割り当てられるアドレス情報を管理する。管理部22は、ユーザに個別に割り当てられており、取引所40にアクセスするアクセス権限を管理する。
【0042】
制御部23は、少なくとも1つのプロセッサ又は/及び少なくとも1つの回路を含む。制御部23は、MS20に設けられる各構成を制御する。制御部23は、アドレス情報及びアクセス権限を用いて取引所40と取引を行う。
【0043】
(管理サーバ)
以下において、実施形態に係る管理サーバについて説明する。図3は、実施形態に係る管理サーバ30を示す図である。
【0044】
図3に示すように、管理サーバ30は、通信部31と、管理部32と、制御部33とを有する。
【0045】
通信部31は、通信モジュールによって構成される。通信モジュールは、IEEE802.11a/b/g/nなどの規格に準拠する無線通信モジュールであってもよく、IEEE802.3などの規格に準拠する有線通信モジュールであってもよい。
【0046】
通信部31は、MS20と通信を行う。具体的には、通信部31は、取引管理情報をMS20に送信する。通信部31は、ユーザ端末10と通信を行ってもよい。具体的には、通信部31は、取引情報の集計結果をユーザ端末10に送信してもよい。なお、通信部31は、取引所40にダイレクトにアクセスしないように構成されていてもよい。
【0047】
管理部32は、不揮発性メモリなどのメモリ又は/及びHDD(Hard disc drive)などの記憶媒体を含む。管理部32は、取引所で行われる取引に関する取引情報を管理する。管理部32によって管理される取引情報は、取引管理情報と称されてもよい。
【0048】
実施形態では、管理部32は、参照ユーザの候補を管理してもよい。特に限定されるものではないが、参照ユーザの候補は、閾値以上の利益率を達成するユーザ(トレーダ)であってもよく、閾値以上の利益額を達成するユーザ(トレーダ)であってもよく、閾値以上のフォロワー数を有するユーザ(トレーダ)であってもよい。参照ユーザの候補は、利益率、利益額及びフォロワー数の少なくともいずれか1つでランク付けされてもよい。例えば、利益率は、取引の投資額に対する取引の利益額の比率を過去の一定期間で集計した値であってもよい。利益額は、取引の利益額の比率を過去の一定期間で集計した値であってもよい。フォロワー数は、ユーザ(トレーダ)に追従する追従ユーザの数である。
【0049】
制御部33は、少なくとも1つのプロセッサ又は/及び少なくとも1つの回路を含む。制御部33は、MS20に設けられる各構成を制御する。制御部33は、参照ユーザの候補を出力してもよい。例えば、参照ユーザの候補は、取引支援システム100を利用していないユーザの端末に通信部31から送信されてもよい。参照ユーザの候補は、取引支援システム100を既に利用するユーザの端末に通信部31から送信されてもよい。
【0050】
(参照ユーザサーバ)
以下において、MS20が参照ユーザサーバであるケースについてさらに説明する。MS20が参照ユーザサーバ(すなわち、MS20A)である場合には、MS20Aは以下の動作を行ってもよい。
【0051】
MS20Aは、ユーザ端末10Aから受信する取引指示に基づいて、取引所40と独立取引を行う。MS20Aは、取引所40から受信する参照ユーザの取引実績情報と管理サーバ30から受信する参照ユーザの取引管理情報との取引差異に基づいて、管理サーバ30に取引差異を書き込んでもよい。
【0052】
例えば、参照ユーザの取引実績情報が図4に示す情報であり、参照ユーザの取引管理情報が図5に示す情報であるケースについて例示する。図4及び図5に示すように、取引実績情報及び取引管理情報は、同様のフォーマットを有しており、No.、ユーザID、取引所ID、取引日時、通貨種別、金額、取引種別などの情報要素を含む。No.は、各レコードを識別する情報である。ユーザIDは、ユーザを識別する情報である。取引所IDは、取引所40を識別する情報である。取引日時は、取引が行われた日である。通貨種別は、取引の対象である仮想通貨の種別である。金額は、仮想通貨の価値を示す単位である。取引種別は、取引が売取引であるか買取引であるかを示す情報である。
【0053】
このようなケースにおいて、図5に示す取引管理情報は、図4に示す取引実績情報のうち、No.5のレコードを含んでいない。すなわち、No.5のレコードが取引差異である。従って、MS20Aは、No.5のレコードを管理サーバ30に書き込む。例えば、MS20A(通信部21)から管理サーバ30にNo.5のレコードを送信することによって、No.5のレコードが書き込まれる。
【0054】
さらに、MS20Aは、取引差異がある場合に、取引差異が存在する旨を追従ユーザサーバに通知してもよい。例えば、MS20A(通信部21)から追従ユーザサーバに取引差異が存在する旨のインディケータを送信することによって、取引差異が存在する旨が通知されてもよい。但し、インディケータは、No.5のレコードを含まないことに留意すべきである。
【0055】
(追従ユーザサーバ)
以下において、MS20が追従ユーザサーバであるケースについてさらに説明する。MS20が追従ユーザサーバ(すなわち、MS20B)である場合には、MS20Bは以下の動作を行ってもよい。
【0056】
MS20Bは、取引所40から受信する追従ユーザの取引実績情報と管理サーバ30から受信する参照ユーザの取引管理情報との追従差異に基づいて、取引所40へのアクセスによって取引を実行するとともに、追従差異に基づいた取引の実行結果を管理サーバに書き込んでもよい。
【0057】
例えば、追従ユーザの取引実績情報が図6に示す情報であり、参照ユーザの取引管理情報が図7に示す情報であるケースについて例示する。図6及び図7に示すように、取引実績情報及び取引管理情報は、図4及び図5と同様に、同様のフォーマットを有しており、No.、ユーザID、取引所ID、取引日時、通貨種別、金額、取引種別などの情報要素を含む。
【0058】
ここで、図7に示す参照ユーザの取引管理情報が図4に示す参照ユーザの取引実績情報と同じケースが例示されている。言い換えると、図7は、図4図5との取引差異であるNo.5のレコードが管理サーバ30に書き込まれた状態を示している。
【0059】
なお、参照ユーザの独立取引と追従ユーザの追従取引との間にタイムラグが存在しているため、追従ユーザの成約率が参照ユーザの成約率と異なることが考えられる。従って、図6に含まれるレコードの金額は、図7に含まれるレコードの金額と異なる場合がある。
【0060】
このようなケースにおいて、図6に示す取引実績情報は、図7に示す取引管理情報のうち、No.5のレコードを含んでいない。すなわち、No.5のレコードが追従差異である。MS20Bは、取引所40へのアクセスによってNo.5のレコードと同様の取引(追従取引)を取引所40と行おうと試みる。MS20Bは、追従差異に基づいた取引(追従取引)の実行結果を管理サーバ30に書き込んでもよい。例えば、MS20B(通信部21)から管理サーバ30に追従取引の実行結果を送信することによって、追従取引の実行結果が書き込まれる。
【0061】
ここで、MS20Bは、取引差異が存在する旨の通知に基づいて追従差異を確認してもよい。言い換えると、MS20Bは、上述したインディケータをMS20Aから受信した場合に、追従差異を確認してもよい。或いは、MS20Bは、追従差異を定期的に確認してもよい。
【0062】
(取引支援方法)
以下において、実施形態に係る取引支援方法について説明する。図8乃至図10は、実施形態に係る取引支援方法を示す図である。
【0063】
第1に、参照ユーザサーバ(MS20A)の動作について主として説明する。
【0064】
図8に示すように、ステップS10において、MS20Aは、取引指示(独立取引の指示)をユーザ端末10Aから受信する。
【0065】
ステップS11において、MS20Aは、アドレス情報及びアクセス権限を用いて取引所40にアクセスすることによって、ユーザ端末10Aから受信する取引指示に基づいた独立取引の実行を依頼する。
【0066】
ステップS12において、MS20Aは、実行依頼に対する実行結果を取引所40から受信する。実行結果は、実行依頼の全てが実行される結果であってもよく、実行依頼の一部が実行される結果であってもよく、実行依頼が拒否される結果であってもよい。
【0067】
ステップS13において、MS20Aは、取引所40から受信する実行結果をユーザ端末10Aに送信する。
【0068】
ステップS20において、MS20Aは、アドレス情報及びアクセス権限を用いて取引所40にアクセスすることによって、参照ユーザの取引実績情報を取引所40に要求する。
【0069】
ステップS21において、MS20Aは、参照ユーザの取引実績情報を取引所40から受信する。
【0070】
ステップS22において、MS20Aは、参照ユーザの取引管理情報を管理サーバ30に要求する。
【0071】
ステップS23において、MS20Aは、参照ユーザの取引管理情報を管理サーバ30から受信する。
【0072】
ステップS24において、MS20Aは、参照ユーザの取引実績情報と参照ユーザの取引管理情報との取引差異に基づいて、管理サーバ30に取引差異を書き込む。
【0073】
ステップS25において、MS20Aは、取引差異が存在する旨のインディケータをMS20Bに送信する。
【0074】
ここで、MS20Aは、ステップS20〜ステップS25の処理(以下、取引差異の確認処理)を定期的に行ってもよい。或いは、MS20Aは、取引差異の確認処理を独立取引毎に行ってもよい。
【0075】
第2に、追従ユーザサーバ(MS20B)の動作について主として説明する。
【0076】
図9に示すように、ステップS25において、MS20Bは、取引差異が存在する旨のインディケータをMS20Bから受信する。
【0077】
ステップS30において、MS20Bは、アドレス情報及びアクセス権限を用いて取引所40にアクセスすることによって、追従ユーザの取引実績情報を取引所40に要求する。
【0078】
ステップS31において、MS20Aは、追従ユーザの取引実績情報を取引所40から受信する。
【0079】
ステップS32において、MS20Bは、参照ユーザの取引管理情報を管理サーバ30に要求する。
【0080】
ステップS33において、MS20Bは、参照ユーザの取引管理情報を管理サーバ30から受信する。
【0081】
ステップS34において、MS20Bは、アドレス情報及びアクセス権限を用いて取引所40にアクセスすることによって、追従ユーザの取引実績情報と参照ユーザの取引管理情報との追従差異に基づいた追従取引の実行を依頼する。
【0082】
ステップS35において、MS20Bは、実行依頼に対する実行結果を取引所40から受信する。実行結果は、実行依頼の全てが実行される結果であってもよく、実行依頼の一部が実行される結果であってもよく、実行依頼が拒否される結果であってもよい。
【0083】
ステップS36において、MS20Bは、取引所40から受信する実行結果をユーザ端末10Bに送信する。ステップS36の処理は省略されてもよい。
【0084】
ステップS37において、MS20Bは、追従差異に基づいた追従取引の実行結果を管理サーバ30に書き込む。
【0085】
ここでは、インディケータの受信に応じて追従差異の確認処理が行われるケースを例示した。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではない。上述したように、追従差異の確認処理は定期的に行われてもよい。
【0086】
第3に、取引情報の集計結果の出力について説明する。
【0087】
図10に示すように、ステップS41において、ユーザ端末10Aは、取引情報の集計結果を管理サーバ30に要求する。ステップS42において、ユーザ端末10Aは、取引情報の集計結果を管理サーバ30から受信する。
【0088】
同様に、ステップS51において、ユーザ端末10Bは、取引情報の集計結果を管理サーバ30に要求する。ステップS52において、ユーザ端末10Bは、取引情報の集計結果を管理サーバ30から受信する。
【0089】
ここで、管理サーバ30がユーザ端末10の要求に応じて取引情報の集計結果を送信するケースについて例示した。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではない。管理サーバ30は、取引情報の集計結果を定期的に送信してもよい。例えば、管理サーバ30は、取引情報の集計結果を月次レポートとして送信してもよい。或いは、管理サーバ30は、取引情報の集計結果を所定タイミングで送信してもよい。例えば、所定タイミングは、利益率又は利益額が所定値を上回ったタイミングを含んでもよく、利益率又は利益額が所定値を下回ったタイミングを含んでもよい。
【0090】
(作用及び効果)
実施形態では、管理サーバ30がアクセス権限を管理しておらず、互いに異なるアドレス情報を有する2以上のMS20のそれぞれが、アクセス権限を用いて取引所40と取引を行う。このような構成によれば、アドレス情報及びアクセス権限を有するMS20という概念を導入することによって、管理サーバ30が取引を代行するのではなく、MS20が取引を行う。従って、取引所40へのアクセスがDosアタックと解釈される可能性が低く、ユーザの取引を適切に行うことができる。
【0091】
実施形態では、アクセス権限が管理サーバ30によって一元的に管理されるのではなく、アクセス権限が2以上のMS20によって離散的に管理される。従って、管理サーバ30の不具合による取引の全面的な停止を抑制することができ、管理サーバ30へのサイバー攻撃によるアクセス権限の不正利用も抑制することができる。
【0092】
実施形態では、取引情報を管理する管理サーバ30によって一元的に管理される。従って、取引情報の要求毎にMS20から取引情報を収集する必要がなく、MS20のインスタンスが停止しているようなケースであっても、取引情報を出力することができる。
【0093】
[その他の実施形態]
本発明は上述した実施形態によって説明したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、この発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
【0094】
実施形態では、MS20は、取引実績情報を管理せずに、取引実績情報を取引所40から受信する。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではない。MS20は、取引実績情報を管理していてもよい。
【0095】
実施形態では、MS20A(参照ユーザサーバ)からMS20B(追従ユーザサーバ)に対して送信されるインディケータは、参照ユーザの取引管理情報を含まない。しかしながら、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、MS20Aが参照ユーザの取引管理情報を管理している場合に、MS20AからMS20Bに対して参照ユーザの取引管理情報が送信されてもよい。参照ユーザの取引管理情報は、インディケータとともに送信されてもよい。参照ユーザの取引管理情報は、取引差異(図4に示すNo.5のレコード)以外のデータを含まずに、取引差異を含んでもよい。
【0096】
実施形態では特に触れていないが、取引情報の集計結果は、集計結果の要求者の取引に関する集計結果を含んでもよく、集計結果の要求者以外の他人の取引に関する集計結果を含んでもよい。2以上の取引所40が存在する場合に、取引情報の集計結果は、取引所40毎の集計結果を含んでもよい。取引情報の集計結果は、利益率及び利益額の少なくともいずれかを含んでもよい。取引情報の集計結果は、利益率及び利益額の少なくともいずれかでランク付けされたユーザ(トレーダ)を含んでもよい。取引情報の集計結果は、取引支援システム100を既に利用するユーザの端末に送信されてもよく、取引支援システム100を利用していないユーザの端末に送信されてもよい。
【0097】
実施形態では特に触れていないが、利益率は負の値を取ってもよい。負の値の利益率は損失率と考えてもよい。同様に、利益額は負の値を取ってもよい。負の値の利益額は損失額と考えてもよい。利益額は、含み益及び含み損を含んでもよい。
【0098】
実施形態では特に触れていないが、参照ユーザは、個人のトレーダであってもよく、証券会社などの組織であってもよい。参照ユーザは、AI(Artificial Intelligence)を用いて取引を行うユーザであってもよい。
【0099】
実施形態では特に触れていないが、MS20及び管理サーバ30の少なくともいずれか1つが行う各処理をコンピュータに実行させるプログラムが提供されてもよい。また、プログラムは、コンピュータ読取り可能媒体に記録されていてもよい。コンピュータ読取り可能媒体を用いれば、コンピュータにプログラムをインストールすることが可能である。ここで、プログラムが記録されたコンピュータ読取り可能媒体は、非一過性の記録媒体であってもよい。非一過性の記録媒体は、特に限定されるものではないが、例えば、CD−ROMやDVD−ROM等の記録媒体であってもよい。
【0100】
或いは、MS20及び管理サーバ30の少なくともいずれか1つが行う各処理を実行するためのプログラムを記憶するメモリ及びメモリに記憶されたプログラムを実行するプロセッサによって構成されるチップが提供されてもよい。
【符号の説明】
【0101】
10…ユーザ端末、20…MS、21…通信部、22…管理部、23…制御部、30…管理サーバ、31…通信部、32…管理部、33…制御部、40…取引所、50…ネットワーク、100…取引支援システム
【要約】
【課題】 ユーザの取引を適切に行うことを可能とする取引支援システム、ユーザサーバ及び取引支援方法を提供する。
【解決手段】 取引支援システムは、取引所で行われる取引に関する取引情報を管理する。前記取引支援システムは、2以上のユーザのそれぞれに対応する2以上のユーザサーバと、前記2以上のユーザサーバから前記取引所へのアクセスに応じて、前記2以上のユーザサーバによって行われる取引に関する取引情報を管理する管理サーバと、を備える。前記2以上のユーザサーバのそれぞれは、前記取引所へのアクセスに用いるアドレス情報として、互いに異なるアドレス情報を管理し、前記2以上のユーザのそれぞれに割り当てられており、前記取引所にアクセスするアクセス権限を管理し、前記アドレス情報及び前記アクセス権限を用いて、前記取引所と取引を行う。前記管理サーバは、前記アクセス権限を管理せずに、前記2以上のユーザサーバのそれぞれから受信する情報に基づいて、前記取引情報を管理する。
【選択図】 図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10